JPH10110402A - 舗装構造及び舗装構造の施工方法 - Google Patents

舗装構造及び舗装構造の施工方法

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JPH10110402A
JPH10110402A JP26634296A JP26634296A JPH10110402A JP H10110402 A JPH10110402 A JP H10110402A JP 26634296 A JP26634296 A JP 26634296A JP 26634296 A JP26634296 A JP 26634296A JP H10110402 A JPH10110402 A JP H10110402A
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asphalt concrete
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 母体となるアスファルトコンクリートの流動
抵抗性を保持しつつ、ゴム粒子の作用によりって氷結防
止効果を容易に発揮することのできる舗装構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 この発明の舗装構造は、骨材、フィラ
ー、及びアスファルトからなる母体アスファルトコンク
リート13と、この母体アスファルトコンクリート13
の表面に、アスファルト、フィラー、及びゴム粒子から
なるスラリー材14を敷設付着して形成された表面処理
層15とによって構成される。そして、母体アスファル
トコンクリート13は、排水性アスファルトコンクリー
ト等の、骨材間隙の大きな粗い表面を有するものである
ことが好ましく、さらにこの発明の舗装構造10は、既
設のアスファルトコンクリート舗装26やセメントコン
クリート舗装に対して容易に設置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、舗装構造及び舗
装構造の施工方法に関し、特にアスファルトコンクリー
トによる舗装構造及びアスファルトコンクリートやセメ
ントコンクリートによる舗装構造の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地などにおける舗装面の氷結を防止
するための手段として、ゴム粒子を混入した特殊なアス
ファルト混合物を舗装材として敷設することにより構成
される舗装構造が知られている。
【0003】このようなゴム粒子を混入したアスファル
ト舗装材は、例えば特開平5ー321206号公報に開
示されているように、骨材、ゴム粒子、石粉をミキサー
に投入してドライミキシングを行ない、その後アスファ
ルトを投入してウェットミキシングを行うことにより製
造され、これを路盤上に敷き均して転圧することによっ
て、氷結防止機能を備えたアスファルト舗装が形成され
ることになる。
【0004】そして、このような舗装材を用いたアスフ
ァルト舗装によれば、舗装中に混在するゴム粒子が弾性
を有していることから、路面を走行する車両の荷重によ
って舗装面が変形し、表面に付着している氷結層が破砕
さることにより、氷結防止効果が得られることになる。
【0005】また、かかる舗装によれば、表面から突出
するゴム粒子の作用によって、すべり抵抗性が大きくな
るとともに、優れた耐摩耗性が得られ、またタイヤと路
面の接触音を低減して騒音を緩和する効果も得られるこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴム粒子の弾性により舗装面の氷結を防止するよう
にした舗装構造によれば、ゴム粒子が舗装の全体に分散
混入していることになるため、舗装の耐久性や強度、特
に流動抵抗性が劣ることになりやすいという課題があっ
た。
【0007】すなわち、舗装の内部において、アスファ
ルト舗装を構成する骨材の間にゴム粒子が介在すること
になり、骨材同士のかみ合わせが弱くなって舗装全体の
安定性が劣ることになるため、このようなゴム粒子を含
んだ舗装構造を、例えば重交通道路や交差点部へ適用す
るには難点があるという課題があった。
【0008】そこで、この発明は、このような従来の課
題に着目してなされたもので、母体となるアスファルト
コンクリートの流動抵抗性を保持しつつ、ゴム粒子の作
用によって氷結防止効果を容易に発揮することのできる
舗装構造を提供することを目的とするものである。
【0009】また、この発明は、既設のアスファルトコ
ンクリート舗装やセメントコンクリート舗装を、このよ
うな氷結防止効果を発揮する舗装に容易に改良すること
のできる舗装構造の施工方法を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、骨材、フ
ィラー、及びアスファルトからなる母体アスファルトコ
ンクリートと、該母体アスファルトコンクリートの表面
に、アスファルト、フィラー、及びゴム粒子からなるス
ラリー材を敷設付着して形成された表面処理層とによっ
て構成されることを特徴とする舗装構造にある。
【0011】また、この発明の舗装構造は、前記母体ア
スファルトコンクリートを、排水性アスファルトコンク
リートや、特殊ギャップアスファルトコンクリート等
の、骨材間隙の大きな粗い表面を有するものによって構
成することが好ましい。
【0012】一方、この発明の他の要旨は、既設のアス
ファルトコンクリート舗装やセメントコンクリート舗装
の表面を削って粗面を形成し、この粗面の凹部を充填す
るようにして、前記アスファルトコンクリートやセメン
トコンクリートの表面に、アスファルト、フィラー、及
びゴム粒子からなるスラリー材を敷設付着して、前記既
設のアスファルトコンクリートやセメントコンクリート
の表面を覆う表面処置層を形成することを特徴とする舗
装構造の施工方法にある。
【0013】以下この発明をさらに詳細に説明する。こ
の発明の舗装構造は、上述のように、骨材、フィラー、
及びアスファルトからなる母体アスファルトコンクリー
トと、該母体アスファルトコンクリートの表面に、アス
ファルト、フィラー、及びゴム粒子からなるスラリー材
を敷設付着して形成された表面処理層とによって構成さ
れるものである。
【0014】そして、上記舗装構造を構成する母体アス
ファルトコンクリートとしては、骨材と、フィラーと、
アスファルトと、必要に応じて添加されるその他の添加
剤とを混合して製造される、公知の種々のアスファルト
舗装用のアスファルトコンクリートを使用することがで
きる。
【0015】ここで、上記アスファルトコンクリートを
構成する骨材としては、例えばアスファルト舗装用の標
準骨材を使用し、その粒度が、粗粒度アスファルトコン
クリート用、密粒度アスファルトコンクリート用、ある
いは細粒度コンクリート用等の粒度となるように調整し
た種々の骨材を用いることができるが、好ましくは、例
えば排水性アファルトコンクリート用や特殊ギャップア
スファルトコンクリート用などの、骨材間隙が大きくな
るようにその粒度を調整した骨材を使用することができ
る。
【0016】また、上記アスファルトコンクリートを構
成するフィラーは、主として0.074mm以下の粒径
を有し、アスファルトや骨材と混合されてアスファルト
の耐久性、感温性、コンシステンシーなどを改善し、ア
スファルト混合物全体の安定性を向上する機能を発揮す
るもので、例えば石灰岩石粉等を使用することができ
る。
【0017】さらに、上記アスファルトコンクリートを
構成するアスファルトは、石油を精製し揮発成分を取り
出した後の残留物であって、アスファルト舗装におい
て、骨材粒子をつなぐバインダーとしての機能を発揮す
るものである。
【0018】そして、このようなアスファルトすなわち
バインダーとしては、一般に用いられる各種のストレー
トアスファルトの他、例えばシーロフレックス(大林道
路株式会社製)等の、各種の改質アスファルトを使用す
ることができる。
【0019】一方、母体アスファルトコンクリートとと
もにこの発明の舗装構造を構成する表面処理層は、アス
ファルト、フィラー、及びゴム粒子からなるスラリー材
を、母体アスファルトコンクリートの表面に敷設付着す
ることによって形成される。
【0020】ここで、上記スラリー材を構成するアスフ
ァルトすなわちバインダーとしては、一般に用いられる
各種のストレートアスファルトの他、例えばシーロフレ
ックス(大林道路株式会社製)等の、各種の改質アスフ
ァルトを使用することができる。
【0021】また、上記スラリー材を構成するフィラー
は、主として0.074mm以下の粒径を有し、アスフ
ァルトの耐久性、感温性、コンシステンシーなどを改善
し、スラリー材全体の安定性を向上する機能を発揮する
もので、例えば石灰岩石粉等を使用することができる。
【0022】さらに、上記スラリー材を構成するゴム粒
子は、所望の弾性を有し、当該スラリー材を母体アスフ
ァルトコンクリートの表面に敷設付着させた場合に、そ
の全部または一部の粒子が舗装面に突出するような粒径
を有するゴム粒子であれば、種々のものを使用すること
ができるが、好ましくは、例えば粒径5mm程度以下の
大きさのゴム粒子を使用することができる。
【0023】なお、このようなスラリー材を、母体アス
ファルトコンクリートの表面に敷設付着する作業は、例
えばグーズクッカー車により運搬したスラリー材を、グ
ーズフィニッシャを用いて敷設すること等により容易に
行うことができる。
【0024】そして、この発明の舗装構造によれば、母
体アスファルトコンクリートの表面を覆う表面処理層に
含まれているゴム粒子が、舗装の表面に突出することに
より、従来のゴム粒子を含んだ舗装構造と同様に、氷結
防止機能を発揮するとともに、タイヤと路面との接触音
を低減し、さらに、すべり抵抗性や耐摩耗性を高めるこ
とになる。
【0025】なお、ゴム粒子を含む舗装の氷結抑制メカ
ニズムに関する研究では、氷層に対する破壊作用ついて
は、舗装の表面に突出しているゴム粒子のみが有効であ
り、舗装の内部にゴム粒子が点在していたとしても、こ
のようなゴム粒子は氷結防止効果とはあまり関係がない
こと、氷層の破壊作用は、ゴム粒子界面に生ずる応力集
中によるものであること、氷層の破壊作用は、表面に突
出したゴム粒子の量に比例し、ゴム粒子の大きさにはあ
まり影響されないことなどが判明しており、したがっ
て、この発明の舗装構造によれば、スラリー材を敷設付
着して形成された表面処理層のみがゴム粒子を含んでい
ることにより、効率良く氷結抑制機能を発揮する舗装構
造が構成されることになる。
【0026】また、この発明の舗装構造によれば、舗装
の本体部分を構成する母体アスファルトコンクリート
が、その内部にゴム粒子を含んでいないなため、骨材同
士が良好にかみ合って舗装全体の安定性を容易に保持す
るので、例えば重交通道路や交差点部等に適用すること
も容易である。
【0027】さらに、この発明の舗装構造によれば、表
面処理層による氷結防止機能が低下した場合でも、母体
アスファルトコンクリートを撤去することなく、スラリ
ー材を再度施工することで、容易に補修を行うことがで
きるとともに、既設の通常の舗装面に対しても、スラリ
ー材を施工することにより表面処理層を形成して、氷結
防止効果を備えるように容易に改良することができ、さ
らに歩道舗装の表面に弾性を付加することもできる。
【0028】一方、この発明の舗装構造の施工方法は、
既設のアスファルトコンクリート舗装やセメントコンク
リート舗装の表面を削って粗面を形成し、この粗面の凹
部を充填するようにして、前記アスファルトコンクリー
トやセメントコンクリートの表面に、アスファルト、フ
ィラー、及びゴム粒子からなるスラリー材を敷設付着し
て、前記既設のアスファルトコンクリートやセメントコ
ンクリートの表面を覆う表面処置層を形成するものであ
る。
【0029】そして、この発明の舗装構造の施工方法に
よれば、既設のアスファルトコンクリートやセメントコ
ンクリートの表面を粗くした後にスラリー材を敷設付着
することにより、はがれやよれの発生しにくい表面処理
層を、既設のアスファルトコンクリートやセメントコン
クリートの表面を覆うように形成して、当該既設のアス
ファルトコンクリートやセメントコンクリートに氷結抑
制機能を容易に付加することが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、この発明の好ましい実施の
形態すなわち実施例について、添付図面を参照しつつ詳
細に説明する。この実施例の舗装構造10は、図1
(a)及び(b)に示すように、粗骨材11と、アスフ
ァルトモルタル12とからなる母体アスファルトコンク
リート13と、この母体アスファルトコンクリート13
の表面に、スラリー材14を敷設付着して形成された表
面処理層15とによって構成されている。
【0031】ここで、アスファルトモルタル12は、細
骨材と、フィラーとしての石粉と、バインダーとしての
アスファルトとを含むもので、母体アスファルトコンク
リート13中において、粗骨材11間の間隙を充填する
ようにして硬化しているものである。
【0032】また、この母体アスファルトコンクリート
13の表面を覆うスラリー材14は、バインダーとして
のアスファルトと、フィラーとしての石粉とからなる、
スラリー材14の本体部分をなすフィラービチュウメン
16と、このスラリー中に混入された、粒径5mm程度
以下の大きさのゴム粒子17とによって構成され、母体
アスファルトコンクリート13の表面に、例えば2〜3
mmの厚さで敷設され、母体アスファルトコンクリート
13と一体となるように付着して、表面処理層15を形
成している。
【0033】なお、この実施例では、スラリー材14中
におけるゴム粒子17の配合率は、スラリー材14の施
行性や表面性状の観点から、ゴム粒子17を母体アスフ
ァルトコンクリート13の表面に重ならないように最大
に敷き並べた量の半分となるように、体積比で20〜3
0%程度とし、フィラービチュウメン16中におけるフ
ィラーとアスファルトとの比(F/A)は、指向性やタ
イヤに対する付着防止の観点から、1〜3の範囲で選定
する。
【0034】また、この実施例では、スラリー材14を
構成するアスファルトとして、改質アスファルトを使用
する。このような改質アスファルトを用いたフィラービ
チュウメン16によれば、ゴム粒子17に対してアスフ
ァルトの被膜が良好に形成されることになる。
【0035】なお、図1において、(a)は、母体アス
ファルトコンクリート13として、表面性状の滑らかな
密粒度アスファルトコンクリートを採用したものであ
り、一方(b)は、母体アスファルトコンクリート13
として、特殊ギャップアスファルトコンクリートを採用
したものである。
【0036】このように、この発明の舗装構造によれ
ば、種々の粒度を備えた骨材を用いたアスファルトコン
クリートを母体アスファルトコンクリート13として採
用することができるが、図1(b)に示すように、母体
アスファルトコンクリート13として、特殊ギャップア
スファルトコンクリートなどの骨材間の間隙が大きく表
面形状の粗いコンクリートを使用した場合には、スラリ
ー材14のはがれやよれが発生しにくくなるものと考え
られる。すなわち、施工面から考えると、スラリー材1
4は、母体アスファルトコンクリート13の粗骨材11
が表面に現れるくらいに出来るだけ間隙に浸透させた状
態で敷設することが望ましいと考えられる。
【0037】そして、上述のような構成を有する舗装構
造10を設ける作業は、既存の舗装工法を用いて形成さ
れた母体アスファルトコンクリート13の表面に、スラ
リー材14を敷設付着することによって行われる。
【0038】ここで、表面処理層15を構成するスラリ
ー材14は、図2に示すように、例えば、合材プラント
において、ミキサーを用いてアスファルトと石粉および
ゴム粒子を混合した後、この混合物をクッカー車に移し
てクッキングすることにより容易に製造することができ
る。
【0039】また、このようにして製造されたスラリー
材14は、図3に示すように、マカダムローラ20によ
って母体アスファルトコンクリート13の締固め作業が
行われている舗装工事の施工現場まで、例えばグースク
ッカー車21を用いて運搬し、適宜改良したグーズフィ
ニッシャ22を用いて、母体アスファルトコンクリート
13の表面の骨材間に流し込むようにして敷き均し、平
坦に仕上げることにより、容易に敷設施工されて、表面
処理層15が形成されることになる。なお、スラリー材
14の敷き均し作業に先立って、母体アスファルトコン
クリート13の表面温度が低下している場合には、適宜
ヒータによる加熱作業を行なう。
【0040】そして、このように施工されたこの実施例
の舗装構造10によれば、表面処理層15に含まれてい
るゴム粒子17が、舗装構造10の表面に突出すること
により(図1参照)、氷結防止機能を発揮するととも
に、タイヤと路面との接触音を低減し、さらに、すべり
抵抗性や耐摩耗性を高めることになる。
【0041】また、舗装構造10の本体部分を構成する
母体アスファルトコンクリート15が、その内部にゴム
粒子17を含んでいないなため、骨材同士が良好にかみ
合って舗装全体の安定性を容易に保持するので、この舗
装構造10を、例えば重交通道路や交差点部等に適用す
ることも容易となる。
【0042】なお、舗装面の摩耗量は、スラリー材14
を敷設したものの方が、敷設しないものに比べ、かなり
小さくなる傾向にある。このことは、スラリー材14が
低温においても母体アスファルトコンクリート13との
付着性が良く柔軟性を保っており、摩耗抵抗性が飛躍的
に改善されたものと考えられる。また、改質アスファル
トを用いたスラリー材14は、ストレートアスファルト
を用いたものに比べて、摩耗量が小さい傾向にある。
【0043】一方、図4は、この発明の他の実施例に係
るもので、既設の舗装を改良してこの発明の舗装構造を
設ける際の施工例を示している。すなわち、この実施例
によれば、既設のアスファルトコンクリート舗装26に
対して、ジェット噴射装置23からウォータージェット
を噴射するとともに、バキューム24によって回収する
作業を行うことにより、その表面からアスファルトモル
タル分を除去して骨材間隙を作り、さらにヒーター25
によって表面の加熱、乾燥を行った後、上述の実施例と
同様に、グースクッカー車21を用いて運搬したスラリ
ー材14を、適宜改良したグーズフィニッシャ22を用
いて敷き均して、既設のアスファルトコンクリート舗装
26の表面に表面処理層15を形成するようにしたもの
である。
【0044】なお、既設のアスファルトコンクリート舗
装26の表面を粗くする方法としては、上述のウォータ
ージェットによるもの以外に、切削機による表面の切削
や、グルービング、ショットブラストによる研磨等を採
用することもできる。
【0045】そして、この実施例によれば、既設のアス
ファルトコンクリート舗装26の表面を粗くした後にス
ラリー材14を敷設付着することにより、はがれやよれ
の発生しにくい表面処理層14を既設のアスファルトコ
ンクリート舗装26の表面を覆うようにして形成して、
当該既設のアスファルトコンクリート舗装26をこの発
明の舗装構造10を有するように容易に改良することが
可能になる。
【0046】なお、この発明は、上記各実施例の実施の
態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載
された構成の範囲内において、種々に変更して採用する
ことができる。例えば、上記母体アスファルトコンクリ
ートを構成するアスファルトコンクリートとしては、密
粒度アスファルトコンクリートや特殊ギャップアスファ
ルトコンクリートの他、粗粒度アスファルトコンクリー
トや排水性アスファルトコンクリート等、その他の種々
のアスファルトコンクリートを採用することができ、ま
た、スラリー材を構成するアスファルトすなわちバイン
ダーとしては、シーロフレックス等の改質アスファルト
や、各種のストレートアスファルトを用いることもでき
る。
【0047】また、この発明の舗装構造の施工方法は、
既設のアスファルトコンクリート舗装に対してのみなら
ず、既設のセメントコンクリート舗装に対しても採用す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
舗装構造によれば、骨材、フィラー、及びアスファルト
からなる母体アスファルトコンクリートと、この母体ア
スファルトコンクリートの表面に、アスファルト、フィ
ラー、及びゴム粒子からなるスラリー材を敷設付着して
形成された表面処理層とによって構成されるので、ゴム
粒子が介在させないことで母体アスファルトコンクリー
トの流動抵抗性を保持しつつ、ゴム粒子の作用によって
氷結防止効果を容易に発揮させることができる。
【0049】また、母体アスファルトコンクリートを、
骨材間隙の大きな粗い表面を有するもので構成すること
により、骨材の間隙にスラリー材を深く浸透させて、は
がれやよれの発生しにくい表面処理層を容易に形成する
ことができる。
【0050】さらに、この発明の舗装構造の施工方法に
よれば、既設のアスファルトコンクリート舗装やセメン
トコンクリート舗装を、氷結防止効果を発揮する舗装に
容易に改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に一実施例にかかる舗装構造の構成を
示す拡大部分断面図で、(a)は、密粒度アスファルト
コンクリートを母体アスファルトコンクリートとしたも
の、(b)は、特殊ギャップアスファルトコンクリート
を母体アスファルトコンクリートとしたものである。
【図2】この発明に用いるスラリー材の製造工程の一例
を示すチャートである。
【図3】この発明の一実施例に係る舗装構造の施工例を
示す説明図である。
【図4】既設のアスファルトコンクリートに対する施工
例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 舗装構造 11 粗骨材 12 アスファルトモルタル 13 母体アスファルトコンクリート 14 スラリー材 15 表面処理層 16 フィラービチュウメン 17 ゴム粒子 20 マカダムローラ 21 グースクッカー車 22 グーズフィニッシャ 23 ジェット噴射装置 24 バキューム 25 ヒーター 26 既設のアスファルトコンクリート舗装

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材、フィラー、及びアスファルトから
    なる母体アスファルトコンクリートと、該母体アスファ
    ルトコンクリートの表面に、アスファルト、フィラー、
    及びゴム粒子からなるスラリー材を敷設付着して形成さ
    れた表面処理層とによって構成されることを特徴とする
    舗装構造。
  2. 【請求項2】 前記母体アスファルトコンクリートが、
    排水性アスファルトコンクリートや、特殊ギャップアス
    ファルトコンクリート等の、骨材間隙の大きな粗い表面
    を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の
    舗装構造。
  3. 【請求項3】 既設のアスファルトコンクリート舗装や
    セメントコンクリート舗装の表面を削って粗面を形成
    し、この粗面の凹部を充填するようにして、前記アスフ
    ァルトコンクリートやセメントコンクリートの表面に、
    アスファルト、フィラー、及びゴム粒子からなるスラリ
    ー材を敷設付着して、前記既設のアスファルトコンクリ
    ートやセメントコンクリートの表面を覆う表面処置層を
    形成することを特徴とする舗装構造の施工方法。
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