JP2001329159A - 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
芳香族ポリカーボネート樹脂組成物Info
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Abstract
滞留熱安定性及び熱老化後の色調に優れたポリカーボネ
ート樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸結合を
導入し得る化合物との反応により製造される、粘度平均
分子量12000〜40000のポリカーボネートであ
って、環状オリゴマーの含有量が1000ppm以下で
あり、かつ、オリゴマーの総量に対する割合が特定の関
係式を満たす芳香族ポリカーボネート(A)に該芳香族
ポリカーボネート(A)以外の熱可塑性樹脂(B)を配
合してなり、芳香族ポリカーボネート(A)と熱可塑性
樹脂(B)との重量比が99/1〜1/99である芳香
族ポリカーボネート樹脂組成物。
Description
樹脂組成物に関し、詳しくは色相および耐熱性の改良さ
れたポリカーボネート樹脂組成物に関する。
明性等に優れた樹脂として多くの分野で幅広く用いられ
ているが、溶融粘度が高く流動性が不十分である。流動
性を確保するには、分子量が低いポリカーボネートを用
いる方法や各種流動性改質剤を配合する方法などが挙げ
られるが、いずれもポリカーボネート本来の耐衝撃性を
犠牲にすること、耐薬品性が低下すること等の不具合が
あった。
ば、流動性を改良するためにABS樹脂を配合する方
法、比較的低分子量のポリカーボネートの耐衝撃性を改
良するために各種エラストマーを配合する方法、耐薬品
性を改良するためにポリブチレンテレフタレートを配合
する方法などにより各種の樹脂とのポリマーブレンド物
の開発がなされてきている。
を施しても、250〜350℃という比較的高温で混
練、成形しなければならず、混練時および成形時に着色
し易いこと、また、高温の使用条件下で着色し易い等の
問題を有していた。こうした問題に対して、芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とホスゲンを反応させて重合を行う界面
法で製造されたポリカーボネートでは、溶媒として使用
される塩化メチレン量の低減、ホスゲン由来の塩素成分
量の低減等により耐熱性の改良が試みられたり、芳香族
ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル化合物とを加熱減
圧下反応させるエステル交換法においては、原料である
炭酸ジエステル等の含有量の低減、触媒の失活等による
改良(特開平7ー126374号公報)が試みられてい
るが、必ずしも十分な色調や熱安定性は得られていなか
った。
的強度や耐熱性に優れ、且つ初期色調、滞留熱安定性及
び熱老化後の色調に優れたポリカーボネート樹脂組成物
を提供することにある。
を解決するためにポリカーボネート樹脂の色調、耐熱性
等の鋭意改良検討を行った結果、特定条件で製造し、生
成する環状オリゴマー含有量を、特定量かつ特定の割合
以下に減少させたポリカーボネート樹脂と、該ポリカー
ボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂を組み合わせること
で、色調及び熱安定性を大幅に改善できるこを見出し、
本発明を完成するに至った。
物と炭酸結合を導入し得る化合物との反応により製造さ
れる、粘度平均分子量12000〜40000のポリカ
ーボネートであって、式(I)で表される環状オリゴマ
ーの含有量が1000ppm以下であり、かつ、式
(I)、式(II)及び式(III)で表されるオリゴマーの
総量に対する割合が関係式(1)を満たす芳香族ポリカ
ーボネート(A)に該芳香族ポリカーボネート(A)以
外の熱可塑性樹脂(B)を配合してなり、芳香族ポリカ
ーボネート(A)と熱可塑性樹脂(B)との重量比が9
9/1〜1/99である芳香族ポリカーボネート樹脂組
成物に存する。
置換されてもよい炭化水素基、O、S、CO、SO及び
SO2より選ばれる2価の基である。Xはハロゲン原
子、炭素数1〜14の脂肪族基もしくは置換脂肪族基、
炭素数6〜18の芳香族基もしくは置換芳香族基、炭素
数1〜8のオキシアルキル基および炭素数6〜18のオ
キシアリール基から鰓張られる1価の基を示す。mは2
〜8の整数、pは0〜4の整数であり、sは0または1
である。また、X及びpはそれぞれ同一または異なるも
のであってもよい。)
のであって、炭素数1〜18の脂肪族基、置換脂肪族
基、芳香族基、又は置換芳香族基を示す。nは1〜7の
整数、B、X、p及びsは式(I)と同じ定義であ
る。)
換脂肪族基、芳香族基、又は置換芳香族基を示す。n’
は1〜7の整数、B、X、p及びsは式(I)と同じ定
義である。)
式に対応するオリゴマーの含有量を表し、Mvは芳香族
ポリカーボネートの粘度平均分子量を表す。)
明する。本発明に関わる芳香族ポリカーボネートは、原
料として芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸結合を導入し
得る化合物等とを用い、公知の方法である、界面重縮合
法、エステル交換法等により製造できる。このうち、エ
ステル交換法での製造が好ましい。炭素結合を導入し得
る化合物としては、ホスゲン、炭酸ジエステル等が挙げ
られ、好ましくは炭酸ジエステルが挙げられる。炭酸ジ
エステルは、下記の式(IV)で表される。
18の脂肪族基、置換脂肪族基、芳香族基、又は置換芳
香族基であり、同一であっても異なっていてもよい。)
上記式(IV)で表される炭酸ジエステルは、例えば、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−
ブチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、および
ジトリルカーボネートなどの置換ジフェニルカーボネー
トなどが例示されるが、好ましくはジフェニルカーボネ
ート、置換ジフェニルカーボネートであり、特にジフェ
ニルカーボネートが好ましい。これらの炭酸ジエステル
は単独、あるいは2種以上を併用してもよい。
化合物と共に、好ましくは50%以下、さらに好ましく
は30モル%以下の量でジカルボン酸、あるいはジカル
ボン酸エステルを使用してもよい。このようなジカルボ
ン酸あるいはジカルボン酸エステルとしては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフ
タル酸ジフェニルなどが用いられる。このようなカルボ
ン酸、あるいはカルボン酸エステルを炭酸ジエステルと
併用した場合には、ポリエステルカーボネートが得られ
る。もう一つの原料である芳香族ジヒドロキシ化合物
は、式(V)で示される。
するハロゲン置換されてもよい炭化水素基、または、
O、S、CO、SO及びSO2より選ばれる2価の基で
ある。Xはハロゲン原子、炭素数1〜14の脂肪族基も
しくは置換脂肪族基、炭素数6〜18の芳香族基もしく
は置換芳香族基、炭素数1〜8のオキシアルキル基およ
び炭素数6〜18のオキシアリール基より選ばれる1価
の基を示す。pは0〜4の整数であり、sは0または1
である。また、X及びpは、それぞれ同一または異なる
ものであってもよい。)
シ化合物は例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン[=ビスフェノールA]、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
(3,5−ジフェニル)フェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペン
タン、2,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒド
ロキシ−5−ニトロフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、3,3−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、2,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジクロロジフ
ェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−2,5−ジ
エトキシジフェニルエーテルなどが例示される。これら
の中でも2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン[=ビスフェノールA]が好ましい。また、これら
の芳香族ジヒドロキシ化合物は単独で、あるいは2種以
上を併用することができ、必要に応じて共重合体とする
こともできる。
物との混合比率は、所望の芳香族ポリカーボネートの分
子量と末端ヒドロキシル基量により決められる。末端ヒ
ドロキシル基量は、製品ポリカーボネートの熱安定性、
加水分解安定性、色調等に大きな影響を及ぼし、実用的
な物性を持たせるためには好ましくは1,000ppm
以下であり、さらに好ましくは800ppm以下であ
り、700ppm以下が特に好ましい。また、エステル
交換法で製造するポリカーボネートでは、末端ヒドロキ
シル基量が少なくなりすぎると、分子量が上がらず、色
調も悪くなるので、100ppm以上が好ましく、20
0ppm以上がより好ましく、300ppm以上が特に
好ましい。従って、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに
対して炭酸ジエステルを等モル量以上用いるのが一般的
であり、好ましくは1.01〜1.30モル、特に好ま
しくは1.01〜1.20モルの量で用いられる。
ートを製造する際には、通常エステル交換触媒が使用さ
れる。エステル交換触媒としては特に制限はないが、主
としてアルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属
化合物が使用され、補助的に塩基性ホウ素化合物、塩基
性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物、あるいはア
ミン系化合物などの塩基性化合物を併用することも可能
である。これらの触媒は、1種類で使用してもよく、2
種以上を組み合わせて使用してもよい。
1モルに対して、1×10-9〜1×10-3モルの範囲で
用いられる。特にアルカリ金属化合物、アルカリ土類化
合物では、通常は芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対
して1×10-9〜1×10-4モル、好ましくは1×10
-8〜1×10-5モルの範囲で用いられ、塩基性ホウ素化
合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物或
いはアミン系化合物等の塩基性化合物では、芳香族ジヒ
ドロキシ化合物1モルに対して1×10-9〜1×10-3
モル、好ましくは1×10-7〜1×10-4モルの範囲で
用いられる。触媒量がこれらの量より少なければ、所定
の分子量、末端ヒドロキシ基量のポリカーボネートを製
造するのに必要な重合活性が得られず、この量より多い
場合は、後述の環状オリゴマー量の増加、ポリマー色調
の悪化、耐熱性の低下、耐加水分解性の低下や、ゲルの
発生による異物量の増大等が発生し好ましくない。
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの水酸化
物、炭酸水素塩、炭酸塩、酢酸塩、リン酸水素塩、フェ
ニルリン酸塩等の無機アルカリ金属化合物や、ステアリ
ン酸、安息香酸等の有機酸類、メタノール、エタノール
等のアルコール類,石炭酸、ビスフェノールA等のフェ
ノール類との塩などの有機アルカリ金属化合物等が挙げ
られる。アルカリ土類金属化合物としては、ベリリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリ
ウムの水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、酢酸塩等の無機
アルカリ土類金属化合物や、有機酸類、アルコール類、
フェノール類との塩などの有機アルカリ土類金属化合物
などが挙げられる。
トラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピ
ルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ
素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホ
ウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホ
ウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジル
ホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホ
ウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素、等のナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシ
ウム塩、バリウム塩、或いはストロンチウム塩等が挙げ
られる。
エチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、ト
リイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、
あるいは四級ホスホニウム塩などが挙げられる。
ば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモ
ニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロ
キシド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキシド、
トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリメ
チルフェニルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルメ
チルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルベンジルア
ンモニウムヒドロキシド、トリエチルフェニルアンモニ
ウムヒドロキシド、トリブチルベンジルアンモニウムヒ
ドロキシド、トリブチルフェニルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシド、ベン
ジルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、メチルト
リフェニルアンモニウムヒドロキシド、ブチルトリフェ
ニルアンモニウムヒドロキシドなどが挙げられる。
ミノピリジン、2−アミノピリジン、N,N−ジメチル
−4−アミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン、
2−ヒドロキシピリジン、2−メトキシピリジン、4−
メトキシピリジン、2−ジメチルアミノイミダゾール、
2−メトキシイミダゾール、イミダゾール、2−メルカ
プトイミダゾール、2−メチルイミダゾール、アミノキ
ノリンなどが挙げられる。これらの触媒のうち、実用的
にはアルカリ金属化合物、塩基性アンモニウム化合物、
塩基性リン化合物が望ましく、特にアルカリ金属化合物
が好ましい。
合を導入し得る化合物と芳香族ジヒドロキシ化合物とを
用い、通常は上記エステル交換触媒を用いて製造され、
粘度平均分子量が12000〜40000のものであ
る。粘度平均分子量が12000未満であると機械強度
が低下し、40000を超えると成形性が低下するため
好ましくない。
は、式(1)で示される環状オリゴマーの含有量の総和
が1000ppm以下であることが必要で、好ましくは
700ppm以下、さらに好ましくは550ppm以下
である。環状オリゴマー量が1000ppmを超える
と、着色し、耐熱性、耐加水分解性等が低下する。この
理由は必ずしも明確ではないが、環状オリゴマーが反応
性に富み、高温下で着色成分を生成したり、加水分解を
促したりし易いものと推測している。さらに本発明にお
いては、該環状オリゴマー(I)の量が、これに前記式
(II)及び式(III)で表されるオリゴマーを加えた総
量に対する割合が下記関係式(1)を満たさなければな
らない。
はそれぞれ各式に対応するオリゴマーの含有量を表し、
Mvは芳香族ポリカーボネートの粘度平均分子量を表
す。)前記式(I)で示される環状オリゴマーも、前記
式(II)及び前記式(III)で表される直鎖状オリゴマ
ーも、いずれもポリカーボネート製造中に生成する成分
であると考えられ、従って、該式中のカッコで括られた
繰り返し単位部分の構造は、ポリカーボネート製造に使
用された芳香族ジヒドロキシ化合物に由来するものであ
る。また、末端基A、A’及び A”で表わされるもの
は、式(IV)で示される炭酸結合を導入し得る化合物の
末端基に由来するものであり、またホスゲンを用いて界
面重縮合で製造した場合には、用いた末端停止剤に由来
するものである。
め、芳香族ポリカーボネート中の含有量が1000pp
m以上では物性に悪影響を与える。さらに1000pp
m以下であっても、該環状オリゴマー(I)の割合が、
上記関係式(1)の範囲を越えると、物性に悪影響を与
えることがわかった。物性の悪くなる理由は1000p
pmより多いときと同様に、環状オリゴマー(I)の反
応性が高いからと思われる。
はないが、ポリマー製造時の熱履歴、触媒種・量の影
響、ポリマー製造途中でのモノマーや、副生する芳香族
ヒドロキシ化合物の濃度等の影響で生成量は変化する。
一般に、ある分子鎖が環状体になるには、該分子鎖の末
端基同士が反応する必要がある。しかしこれは通常起こ
りにくく、一般に重合初期には隣接した分子間の末端基
同士が反応し重合が進行する。しかし重合が進行し、系
内の末端基の比率が変化すると、分子間の反応が低減
し、分子内の反応が起こりやすくなるものと考えられ
る。特に末端水酸基が少ない状態で、高温に保つと環状
オリゴマーが出来やすくなる。従って製造途中において
は、末端水酸基の割合を極端に低下させないようにする
ことが好ましい。
るだけの目的であれば、ヘキサン、ヘプタン、メタノー
ル、アセトン等の、ポリカーボネートを溶解する力が弱
い溶媒で抽出処理することもできる。しかし、抽出操作
では、環状オリゴマー以外の直鎖状オリゴマー量も一緒
に低減し、オリゴマー総量中の環状オリゴマー量の割合
が変わらず、関係式(1)のような範囲とするのが困難
な場合が多い。さらに抽出操作による溶剤の残存等の影
響により耐熱性が改良されなくなる場合もあるので好ま
しくない。
れるオリゴマーの含有量の測定は、例えばゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)、高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)、マススペクトル、NMR
等を用いて測定すること出来る。しかし、一般に高分子
量部と低分子量部を分取する必要があるので、MALD
I−TOFMS(Matrix Assisted Lazer Desorption I
onization Time of Flight Mass Spectrometory)等の
測定器を使用し、高分子量部から低分子量部までを一括
して測定することが好ましい。
原料を用いたエステル交換反応では、100〜320℃
の温度で、常圧または減圧下反応を行い、芳香族ヒドロ
キシ化合物等の副生成物を除去しながら溶融重縮合反応
を行う方法が挙げられる。溶融重縮合は、バッチ式また
は連続的に行うことができるが、本発明では製品の安定
性等から連続式で行うことが好ましい。反応は通常、温
度、圧力条件を変化させた2段以上の多段工程で実施さ
れる。各段階の反応温度は、上記範囲内で重合物が溶融
状態にあれば特に制限はなく、また反応時間も、反応の
進行の程度により適宜定められるが、0.1〜10時間
であることが好ましい。これらの条件はポリマーの分子
量、色相および環状オリゴマー含有量の観点から決定さ
れる。具体的には、第1段目の反応は常圧あるいは減圧
下で140〜260℃、好ましくは180〜240℃の
温度で0.1〜5時間、好ましくは0.5〜3時間反応
させる。ついで反応系の減圧度を上げながら反応温度を
高め、最終的には2mmHg以下の減圧下、240〜3
20℃の温度で重縮合反応を行う。
めの製造法として有効な方法は、特に分子量を5%以上
増加させる最終段の重合工程においては、250℃以
上、特には260℃以上で反応させ、当該反応で用いる
重合装置入り口の末端水酸基の割合が100ppm以上
となるような条件で重合することが好ましく、200p
pm以上で重合することがさらに好ましい。環状オリゴ
マー生成の活性化エネルギーは高く、温度が高くなるほ
ど急激に生成するようになるので、該最終段の重合温度
は、好ましくは310℃以下で行うと良い。また触媒に
ついてはその量が多すぎると、カーボネート結合が活性
化され易くなり、通常では起こりにくいカーボネート末
端同士の反応が起こり、環状オリゴマーも出来やすくな
るものと考えられる。これら各反応槽の条件は、可能な
限り変動しないように制御するほうが、環状オリゴマー
量を抑制できる。
いずれの形式であってもよく、各種の攪拌翼を具備した
竪型重合槽、横型1軸又は横型2軸タイプの重合槽等を
使用することができる。装置中の雰囲気は特に制限はな
いが、重合物の品質の観点から、窒素ガス等の不活性ガ
ス中、常圧または減圧下で重合が行われるのが好まし
い。このような製造方法の一例を図1に模式的に示し
た。重合終了後、製造された芳香族ポリカーボネートは
通常、ペレットとして回収されるが、その際、樹脂中に
残存するモノマーや副生物等の低分子量成分を除去する
ため、ベント式押出機を通すことも可能である。製造工
程において通常最も温度が高くなる押出機条件は、環状
オリゴマーの発生を低く抑えるために、温和な条件とす
べきである。触媒が活性な状態で高温にすると、環状オ
リゴマーが生成するので、適当な失活剤を用いて触媒を
失活させることが好ましい。
た場合には、エステル交換法ポリカーボネート中の触媒
の失活剤として、該触媒を中和する化合物、例えばイオ
ウ含有酸性化合物またはそれより形成される誘導体を使
用することが好ましく、その量は触媒のアルカリ金属に
対して0.5〜10当量、好ましくは1〜5当量の範囲
であり、生成するポリカーボネートに対して通常1〜1
00ppm、好ましくは1〜20ppmの範囲で添加す
る。
される誘導体の例としてはスルホン酸、スルフィン酸、
硫酸またはそれらのエステルであり、具体的にはジメチ
ル硫酸、ジエチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、その
メチル、エチル、ブチル、オクチル及びフェニルエステ
ル類、ベンゼンスルホン酸、そのメチル、エチル、ブチ
ル、オクチル、フェニル、及びドデシルエステル類、ベ
ンゼンスルフィン酸、トルエンスルフィン酸、ナフタレ
ンスルホン酸等が挙げられる。これらの化合物の内、p
−トルエンスルホン酸のエステルまたはベンゼンスルホ
ン酸のエステルが好ましく、これらの化合物を2種以上
使用しても良い。
成される誘導体のポリカーボネートへの添加方法は、任
意の方法により行うことができる。例えばイオウ含有酸
性化合物、またはそれより形成される誘導体を直接もし
くは希釈剤で希釈して、溶融または固体状態にあるポリ
カーボネートに添加し、分散させることができる。具体
的には重縮合反応器中、反応器からの移送ライン中、又
は押出機中に供給して混合することができる。また、ミ
キサー等で生成したポリカーボネートのペレット、フレ
ーク、粉末等と混合後、押出機に供給して混練すること
もできる。また押出機でベントによる減圧処理を行う場
合、又は水を添加する場合、さらには、ヒンダードフェ
ノール化合物及びリン化合物から選ばれる酸化防止剤、
及びそれ以外の熱安定剤、離型剤、染料、顔料、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、防曇剤、有機・無機充填剤などを
添加する際には、これらの各種添加剤の添加および処理
は、イオウ含有酸性化合物またはそれより形成される誘
導体と同時に行ってもよいが、これらの添加または処理
に先立ち、イオウ含有酸性化合物またはそれより形成さ
れる誘導体を添加し、さらに混練することが好ましい。
(A)以外の熱可塑性樹脂(B)としては、例えば、ス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性エラスト
マーなどが挙げられ、好ましくはスチレン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性エラ
ストマーなどが挙げられる。
スチレン系単量体を重合してなる重合体、スチレン系単
量体及びスチレン系単量体と共重合可能な単量体との共
重合体、ゴムの存在下少なくともスチレン系単量体を重
合してなるグラフト共重合体を含むスチレン系樹脂、ゴ
ムの存在下少なくともスチレン系単量体及びスチレン系
単量体と共重合可能な単量体を重合してなるグラフト共
重合体などが挙げられる。スチレン系単量体と共重合可
能な単量体としては、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルなどが挙げられる。
ンと(メタ)アクリロニトリルとの共重合体、スチレン
と(メタ)アクリロニトリルと他の共重合可能な単量体
との共重合体、ゴムの存在下スチレン系と(メタ)アク
リロニトリルとをグラフト重合してなるグラフト共重合
体、及びゴム成分の存在下にスチレン等を重合させたス
チレン系グラフト共重合体等が挙げられ、具体例として
は、AS樹脂、HIPS樹脂、ABS樹脂、AES樹
脂、AAS樹脂等が挙げられる。本発明におけるスチレ
ン系共重合体の製造方法としては、乳化重合法、溶液重
合法、懸濁重合法あるいは塊状重合法等の公知の方法が
挙げられる。
重合体としては、好ましくは、ゴムの存在下少なくとも
スチレン系単量体と(メタ)アクリロニトリルとをグラ
フト重合してなるグラフト共重合体、およびゴムの存在
下少なくともスチレン系単量体と(メタ)アクリロニト
リルとを重合してなるグラフト共重合体と少なくともス
チレン系単量体と(メタ)アクリロニトリルとを重合し
てなる共重合体とからなるスチレン/(メタ)アクリロ
ニトリル系共重合体等が挙げられる。
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙
げられ、好ましくはスチレンが挙げられる。スチレン系
単量体と共重合可能な単量体としては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、マレイミド、N−フェニ
ルマレイミド等が挙げられ、好ましくは、(メタ)アク
リル酸アルキルエステルが挙げられる。スチレン系単量
体および(メタ)アクリロニトリルと共重合可能な単量
体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、マレイミド、N−フェニルマレイミド等が挙げら
れ、好ましくは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
が挙げられる。
が10℃以下のゴムである。ゴムの具体例としては、ジ
エン系ゴム、アクリル系ゴム、エチレン/プロピレンゴ
ム、シリコンゴム等が挙げられ、好ましくは、ジエン系
ゴム、アクリル系ゴム等が挙げられる。ジエン系ゴムと
しては、例えば、ポリブタジエン、ブタジエン/スチレ
ン共重合体、ポリイソプレン、ブタジエン/(メタ)ア
クリル酸の低級アルキルエステル共重合体、ブタジエン
/スチレン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエステ
ル共重合体等が挙げられる。(メタ)アクリル酸の低級
アルキルエステルとしては、例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル等が挙げられる。ブタジエン/(メタ)アク
リル酸の低級アルキルエステル共重合体またはブタジエ
ン/スチレン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエス
テル共重合体における(メタ)アクリル酸の低級アルキ
ルエステルの割合は、ゴム重量の30重量%以下である
ことが好ましい。
ル酸アルキルゴムが挙げられ、アルキル基の炭素数は好
ましくは1〜8である。アクリル酸アルキルゴムの具体
例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸エチルヘキシル等が挙げられる。アクリル酸ア
ルキルゴムには、任意に、架橋性のエチレン性不飽和単
量体が用いられていてもよく、架橋剤としては、例え
ば、アルキレンジオール、ジ(メタ)アクリレート、ポ
リエステルジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリビニルベンゼン、シアヌル酸トリアリル、(メ
タ)アクリル酸アリル、ブタジエン、イソプレン等が挙
げられる。アクリル系ゴムとしては、更に、コアとして
架橋ジエン系ゴムを有するコア−シェル型重合体が挙げ
られる。
とを含む熱可塑性樹脂組成物においては、更に、芳香族
ポリカーボネート95〜5重量%とスチレン系樹脂5〜
95%からなる樹脂100重量部に、ポリフェニレンエ
ーテル、飽和ポリエステル及び燐系難燃剤を含む溶融混
練樹脂組成物5〜50重量部を配合することができ、更
に、100重量部以下の燐系難燃剤、5重量部以下のポ
リテトラフロオロエチレンを配合することもできる。
ル及び燐系難燃剤を含む溶融混練樹脂組成物としては、
例えば、ポリフェニレンエーテル95〜20重量%、飽
和ポリエステル5〜80重量%からなる樹脂組成物10
0重量部に、燐系難燃剤5〜200重量部、下記式で示
される亜燐酸エステル化合物0.1〜10重量部を配合
し溶融混練してなる溶融混練樹脂組成物が好ましい。
基または置換芳香族基を表し、rは、1または2の数を
表す。Rは、rが1の場合、炭素数2〜18のアルキレ
ン基またはアリーレン基を表し、rが2の場合、炭素数
4〜18のアルキルテトライル基を表す。Arは、各
々、同じでも異なっていてもよく、また、ArおよびR
の置換基は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはハロ
ゲン原子を含む置換基であってもよい。)
は、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレン
テレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹
脂などが挙げられ、またポリシクロヘキサンジメタノー
ルテレフタレート、ポリアリレート、ブロックコポリア
ミドエーテルエステル及び/又それらの共重合体が挙げ
られ、好ましくは、ポリブチレンテレフタレート系樹脂
が挙げられる。
成分がテレフタル酸もしくはそのエステル誘導体である
ジカルボン酸成分と主成分がテトラメチレングリコール
であるグリコール成分を縮重合して得られるポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂であり、好ましくは、テレフタ
ル酸又はそのエステル誘導体が70モル%以上のジカル
ボン酸成分とテトラメチレングリコール70モル%以上
のグリコール成分とを縮重合してなるポリブチレンテレ
フタレート系樹脂である。
ては、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸、脂肪族
ジカルボン酸および脂環族ジカルボン酸などが挙げられ
る。テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸としては、
イソフタル酸、フタル酸、2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(4,
4′−カルボキシフェニル)メタン、アントラセンジカ
ルボン酸、4,4′−ジ゛フェニルエーテルジカルボン
酸、およびこれらのエステル誘導体が挙げられる。脂肪
族ジカルボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸、ダイマー酸等およびこれらのエステル誘導
体等が挙げられる。脂環族ジカルボン酸として、1,4
シクロヘキサンジカルボン酸、4,4′−ジシクロヘキ
シルジカルボン酸およびこれらのエステル誘導体等が挙
げられる。
ル成分としては、エチレングリコール、トリメチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、4,4′−
ジシクロヘキシルヒドロキシメタン、4,4′−ジシク
ロヘキシルヒドロキシプロパン、ビスフェノールAエチ
レンオキシド付加ジオール、ハロゲン化ビスフェノール
Aエチレンオキシド付加ジオール、ポリエチレンオキシ
ドグリコール、ポリプロピレンオキシドグリコール、ポ
リテトラメチレンオキシドグリコール等が挙げられ、ま
た、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオー
ルなども挙げられ、更にこれらの混合系も挙げられる。
ては、ゴム状重合体に該ゴム状重合体に共重合可能なビ
ニル系重合体をグラフト重合して得られるグラフト共重
合体、部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエ
ンブロック共重合体、ポリオルガノシロキサンゴム成分
とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分から構成
され両ゴム成分が相互に絡み合い事実上分離できない構
造を有し、且つその平均径が0.08〜0.6μmであ
る複合ゴムに、芳香族アルケニル化合物とシアン化ビニ
ル化合物がグラフト重合されてなる複合ゴム系グラフト
共重合体等が挙げられる。
体例としては、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(MBS樹脂)、アクリレート系ゴム、S
EBSと呼ばれているスチレン−ブタジエン系トリブロ
ック共重合体の水添物、SEPSと呼ばれているスチレ
ン−イソプレン系トリブロック共重合体の水添物、シリ
コーン系ゴムとアクリレート系ゴム成分とからなる複合
ゴムにビニル系単量体がグラフト重合されてなる複合ゴ
ム系グラフト共重合体等が挙げられる。
ポリオルガノシロキサンゴム成分10〜90重量%とポ
リアルキル(メタ)アクリレートゴム成分90〜10重
量%(両ゴム成分の合計量は100重量%)から構成さ
れ両ゴム成分が相互に絡み合い事実上分離できない構造
を有し、且つその平均径が0.08〜0.6μmである
複合ゴムに、芳香族アルケニル化合物とシアン化ビニル
化合物がグラフト重合されてなる複合ゴム系グラフト共
重合体である。この複合ゴム系グラフト共重合体の製造
においては、特開平1−230664号公報等に記載の
方法を用いることが出来る。この様な複合ゴム系グラフ
ト共重合体は、例えば三菱レイヨン(株)より、メタブ
レンS−2001あるいはSRK−200として商業的
に入手可能である。
ルメタクリレート等が挙げられ、ポリオレフィン樹脂と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリ4−メチルペンテン、エチレン・プロピレンコポリ
マー等が挙げられ、ポリアミド樹脂には、6ナイロン、
66ナイロン等が挙げられる。
物においては、難燃剤を配合することができる。難燃剤
としては、例えば、リン酸エステル系化合物、無機系リ
ン化合物等のリン系化合物やハロゲン系有機化合物の
他、有機スルホン酸塩、ポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体などのシリコーン系化合物、金属
酸化物、シアヌル酸等の窒素含有化合物、水酸化マグネ
シウム等の無機化合物、膨張黒鉛、低融点ガラス等が挙
げられ、好ましくは、リン系化合物、有機スルホン酸塩
および金属酸化物が挙げられ、特に好ましくは、リン酸
エステル系化合物、並びにリン酸エステル系化合物と有
機スルホン酸塩および/または金属酸化物とを併用した
難燃剤が挙げられる。
ト(A)と熱可塑性樹脂(B)との合計100重量部に
対し、好ましくは0.01〜30重量部であり、より好
ましくは0.1〜25重量部である。難燃剤を配合する
ことにより、難燃性に優れた芳香族ポリカーボネート樹
脂組成物が得られる。
物においては、ポリテトラフルオロエチレンを配合する
ことができる。ポリテトラフルオロエチレンは、フィブ
リル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンであ
り、重合体中に容易に分散し、かつ重合体同士を結合し
て繊維状構造を作る傾向を示すものであり、滴下防止剤
としての作用を有する。フィブリル形成能を有するポリ
テトラフルオロエチレンはASTM規格でタイプ3に分
類される。フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
ロエチレンとしては、例えば三井・デュポンフロロケミ
カル(株)より、テフロン6Jまたはテフロン30Jと
して、あるいはダイキン化学工業(株)よりポリフロン
F201Lとして市販されている。
芳香族ポリカーボネート(A)と熱可塑性樹脂(B)と
の合計100重量部に対し、好ましくは0.01〜2重
量部であり、より好ましくは0.05〜1重量部であ
る。ポリテトラフルオロエチレンを配合することによ
り、燃焼時の滴下防止にに優れた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂組成物が得られる。
物においては、無機充填剤を配合することができる。本
発明における無機充填剤としては、ガラス繊維、ガラス
フレーク、ガラスビーズ、炭素繊維、ワラストナイト、
珪酸カルシウム、硼酸アルミニウムウィスカー等が挙げ
られる。無機充填剤の配合量は、芳香族ポリカーボネー
ト(A)と熱可塑性樹脂(B)との合計100重量部に
対し、好ましくは1〜300重量部であり、より好まし
くは5〜250重量部である。
物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その効果が
発現する量の種々の添加剤、例えば安定剤、離型剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤、染顔料などを適宜選択し含有
させることができる。
(A)、芳香族ポリカーボネート(A)以外の熱可塑性
樹脂(B)及び必要に応じ配合される各種助剤の混合方
法、混合時期については特に制限は無く、例えば、重合
反応の途中または重合反応終了時の混合する方法、混練
途中等の樹脂が溶融した状態で添加する方法、ペレット
または粉末等の固体状態の樹脂とブレンド後、押出機等
で混練する方法などが挙げられる。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、以下の実施例において、芳香族ポリカーボネート樹
脂の製造は、図1に示すような工程を用いて行った。ま
た、本発明により得られた芳香族ポリカーボネートの分
析は、以下の測定法により行った。 (1)粘度平均分子量 ウベローデ粘度計を用いて塩化メチレン中20℃の極限
粘度[η]を測定し、以下の式より求めた。
ION2000;レーザー(N2レーザー=337n
m)、測定質量範囲(m/z=0〜35000))を測
定に使用した。ジクロロメタン10ml中にポリカーボ
ネート0.10gと内標としてトリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート
0.01gとを溶解したポリマー溶液と、THF1ml
中に2,4,6−トリヒドロキシアセトフェノン80m
gを溶解したマトリクス溶液を調製し、ポリマー溶液と
マトリクス溶液を、体積比1:1の割合で混合し、試料
溶液として用いた。
機製作所M150AII−SJ射出成形機を用いて引張、
曲げ、アイゾット衝撃強度、DTUL測定用の試験片を
280℃、成形サイクル1分間の条件で成形し、下記規
格に則って物性を測定した。引張破断強度及び伸度:A
STM D638、曲げ強度及び弾性率:ASTM D
790、アイゾット衝撃強度(0.25Rノッチ付き、
3.2mm):ASTM D256、熱変形温度、DT
UL(1.82MPa):ASTM D648。 (4)初期色調 樹脂組成物を120℃、4時間乾燥した後、(株)名機
製作所製M150AII−SJ射出成形機を用いて3mm
厚成型品を、300℃、成形サイクル1分間の条件で成
形し、分光式色彩計(日本電色工業機株式会社製、SE
2000)でYI値を測定した。このYI値が大きいほ
ど着色していることを示す。
製作所製M150AII−SJ射出成形機を用いて3mm
厚成型品を、300℃、成形サイクル10分間の条件で
成形し、この条件の5ショット目の成型品について、日
本電色工業機株式会社製、SE2000により透過法で
YIを測定した。 (6)耐熱老化試験 初期色調を測定した成形片を、100℃の熱風乾燥機中
で2000時間熱老化試験を行い、処理後のYIを測定
した。 (7)末端水酸基量 四塩化チタン/酢酸法(Macromol.Chem.88 215(1965)に
記載の方法)により比色定量を行った。
可塑性樹脂を用いた。 (8)ABS樹脂:三井化学株式会社製、サンタックA
T−05。 (9)ポリブチレンテレフタレート(PBT):三菱エ
ンジニアリングプラスチックス株式会社製、ノバドゥー
ル5010。 (10)熱可塑性エラストマー:三菱レーヨン株式会社
製、メタブレンSRK200。 (11)ハイインパクトポリスチレン(HIPS):エ
ー・アンド・エムスチレン株式会社製、ダイヤレックス
HT478。 (12)難燃剤:旭電化株式会社製、アデカスタブFP
500。 (13)PTFE:ダイキン化学工業株式会社製、ポリ
フロンF201L。 (14)ポリカーボネート樹脂は、以下の製造例により
得た。
で、ビスフェノールA(BPA)とジフェニルカーボネ
ート(DPC)とを一定のモル比(DPC/BPA=
1.045)で溶融混合し、135℃に加熱した原料導
入管を介して常圧、窒素雰囲気下、205℃に制御した
縦型第1攪拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が7
0分になるように槽底部のポリマー排出ラインに設けら
れたバルブ開度を制御して、液面レベルを一定に保っ
た。また、上記原料混合物の供給を開始すると同時に、
触媒として、水溶液とした水酸化セシウムをビスフェノ
ールA1モルに対し、1×10-6モルの流量で連続供給
した。槽底より排出された重合液は、引き続き第2、
3、4の縦型重合槽並びに横型第5重合槽に逐次連続供
給された。反応の間、各槽の平均滞留時間が下表1に示
すような所定の時間になるように、液面レベルを制御
し、また同時に副生するフェノールの留去も行った。縦
型第2重合槽より横型第5重合槽での、各反応槽の重合
条件、およびモノマー含量等を表1に示した。50kg
/Hrの製造速度で連続して得られるポリカーボネート
を、溶融状態のまま、混練部に内部温度測定用の温度計
を設置し、3段ベント口を具備した2軸押し機(神戸製
鋼所(株)製、スクリュー径0.046m、L/D=3
6)に導入し、p−トルエンスルホン酸ブチルを5pp
m添加し、水を添加し、該水とモノマー成分とを揮発さ
せた後、ペレット化した。押し出し機条件は、吐出量=
50kg/hr、回転数=150rpm、最高樹脂温度
=278℃であった。得られたポリカーボネート樹脂に
ついての評価結果を表−1に示す。得られたポリカーボ
ネート樹脂を「PC−1」と称する。
酸化ナトリウムに変更し、表−1に示すように重合条件
等を変更した以外は、同様に製造を行ってポリカーボネ
ート樹脂を得た。得られたポリカーボネート樹脂を「P
C−2」と称する。
酸セシウムに変更し、横型重合槽を用いず、表−1に示
すような重合条件に変更し、同様に製造を行ってポリカ
ーボネート樹脂を得た。得られたポリカーボネート樹脂
を「PC−3」と称する。 〔製造例4〕製造例2において、押出機条件を表−1に
示すように変更した以外は、同様に製造を行ってポリカ
ーボネート樹脂を得た。得られたポリカーボネート樹脂
を「PC−4」と称する。
樹脂を配合混合し、単軸押出機(田辺プラスチック株式
会社製、商品名VS−40)によりバレル温度280℃
で混練後、300℃で射出成形を行い、各種評価を行っ
た。評価結果をを表−2に示した。
脂組成物を製造した。ポリフェニレンエーテル(30℃
におけるクロロホルム中で測定した固有粘度0.53d
l/g)57重量部、ポリブチレンテレフタレート(鐘
紡(株)製、商品名PBT124、射出成形グレード、
フェノール/1,1,2,2−テトラクロルエタン=6
0/40重量%混合液中、20℃で測定した固有粘度
2.4dl/g)14重量部、リン酸トリフェニル(大
八化学工業(株)製)29重量部、ビス(2,6−ジ−
tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト(旭電化(株)製、商品名MA
RK PEP−36)0.1重量部を、スーパーミキサ
ーにて十分混合撹拌し、次いでこれをベント口付の日本
製鋼(株)製TEX44二軸型押出機に供給し、第1ホ
ッパーより下流に設置したベント口より10トールの減
圧にし、設定温度210℃、スクリュー回転数250r
pmの混練条件下で、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物
を得た。得られた溶融混練樹脂組成物を表−2に示す配
合処方で、実施例1と同様に混練後、射出成形を行い、
各種評価を行った。評価結果をを表−2に示した。
リカーボネート樹脂と熱可塑性樹脂を配合混合し、単軸
押出機(田辺プラスチック株式会社製、商品名VS−4
0)によりバレル温度280℃で混練後、300℃で射
出成形を行い、各種評価を行った。評価結果をを表−2
に示した。
成物は、機械的強度や耐熱性に優れ、且つ初期色調や滞
留熱安定性や熱老化後の色調に優れる。
法の1例を示したフローシート。
Claims (10)
- 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸結合を
導入し得る化合物との反応により製造される、粘度平均
分子量12000〜40000のポリカーボネートであ
って、式(I)で表される環状オリゴマーの含有量が1
000ppm以下であり、かつ、式(I)、式(II)及
び式(III)で表されるオリゴマーの総量に対する割合
が関係式(1)を満たす芳香族ポリカーボネート(A)
に該芳香族ポリカーボネート(A)以外の熱可塑性樹脂
(B)を配合してなり、芳香族ポリカーボネート(A)
と熱可塑性樹脂(B)との重量比が99/1〜1/99
である芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 (式(I)中、Bは1〜15の炭素数を有するハロゲン
置換されてもよい炭化水素基、O、S、CO、SO及び
SO2より選ばれる2価の基である。Xはハロゲン原
子、炭素数1〜14の脂肪族基もしくは置換脂肪族基、
炭素数6〜18の芳香族基もしくは置換芳香族基、炭素
数1〜8のオキシアルキル基および炭素数6〜18のオ
キシアリール基から鰓張られる1価の基を示す。mは2
〜8の整数、pは0〜4の整数であり、sは0または1
である。また、X及びpはそれぞれ同一または異なるも
のであってもよい。) 【化2】 (式(II)中、A、A’はそれぞれ同一または異なるも
のであって、炭素数1〜18の脂肪族基、置換脂肪族
基、芳香族基、又は置換芳香族基を示す。nは1〜7の
整数、B、X、p及びsは式(I)と同じ定義であ
る。) 【化3】 (式(III)中、A”は炭素数1〜18の脂肪族基、置
換脂肪族基、芳香族基、又は置換芳香族基を示す。n’
は1〜7の整数、B、X、p及びsは式(I)と同じ定
義である。) 【数1】 (式(1)中、 [I],[II],[III]はそれぞれ各
式に対応するオリゴマーの含有量を表し、Mvは芳香族
ポリカーボネートの粘度平均分子量を表す。) - 【請求項2】 芳香族ポリカーボネート(A)以外の熱
可塑性樹脂が、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
及び熱可塑性エラストマーから選ばれる少なくとも1種
の熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載
の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項3】 スチレン系樹脂が、ゴムの存在下少なく
ともスチレン系単量体をを重合してなるグラフト共重合
体を含むスチレン系樹脂であることを特徴とする請求項
2に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 スチレン系樹脂が、ゴムの存在下少なく
ともスチレン系単量体と(メタ)アクリロニトリルをを
重合してなるグラフト共重合体を含むスチレン系樹脂で
あることを特徴とする請求項2に記載の芳香族ポリカー
ボネート樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリエステル系樹脂が、ポリブチレンテ
レフタレート系樹脂であることを特徴とする請求項2に
記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項6】 熱可塑性エラストマーが、ポリオルガノ
シロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレー
トゴム成分から構成され両ゴム成分が相互に絡み合い事
実上分離できない構造を有し、且つその平均径が0.0
8〜0.6μmである複合ゴムに、芳香族アルケニル化
合物とシアン化ビニル化合物がグラフト重合されてなる
複合ゴム系グラフト共重合体から選ばれる少なくとも1
種の熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求
項2記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 - 【請求項7】 芳香族ポリカーボネート(A)と熱可塑
性樹脂(B)との合計100重量部に対し、難燃剤0.
01〜30重量部を配合してなることを特徴とする請求
項1ないし6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂組成物。 - 【請求項8】 芳香族ポリカーボネート(A)と熱可塑
性樹脂(B)との合計100重量部に対し、ポリテトラ
フルオロエチレン0.01〜2重量部を配合してなるこ
とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の芳
香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項9】 炭酸結合を導入し得る化合物が、炭酸ジ
エステルであることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
かに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項10】 芳香族ポリカーボネート(A)が、末
端水酸基の含有量が100〜1000ppmである芳香
族ポリカーボネートであることを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成
物。
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