JP2001329090A - ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体

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JP2001329090A
JP2001329090A JP2000150218A JP2000150218A JP2001329090A JP 2001329090 A JP2001329090 A JP 2001329090A JP 2000150218 A JP2000150218 A JP 2000150218A JP 2000150218 A JP2000150218 A JP 2000150218A JP 2001329090 A JP2001329090 A JP 2001329090A
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polypropylene
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Yoshihiro Kawaguchi
嘉弘 川口
Tetsuo Okura
徹雄 大倉
Haruo Tomita
春生 冨田
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低密度で圧縮回復性および断熱特
性に優れた、ポリプロピレン樹脂を主成分とするポリプ
ロピレン系樹脂からなる発泡体を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、ポリプロピレン系樹脂と発泡
剤からなる混合物を押出機内で溶融混練し、低圧領域に
吐出して製造される、密度10〜50kg/m3、厚み
10mm以上の発泡体であって、該発泡体の25%圧縮
後の未回復歪み量が5%以下であり、かつ平均温度20
℃における熱伝導率が0.040W/m・K以下である
ポリプロピレン樹脂を50重量%以上含むポリプロピレ
ン系樹脂からなる発泡体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン樹脂
を主成分とするポリプロピレン系樹脂からなる発泡体に
関する。更に詳しくは、たとえば建築物の壁、床間仕切
などの構造材、断熱材などに好適に使用し得るポリプロ
ピレン系樹脂からなる発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡体は、一般
に、軽量で断熱性や外部からの応力の緩衝性が良好であ
ることから、断熱材、緩衝材、芯材、食品容器などとし
て、幅広く利用されている。なかでも、ポリプロピレン
系樹脂からなる発泡体は、耐薬品性、耐衝撃性および耐
熱性が良好であるため、とくに、緩衝材として好適に利
用されている。しかしながらポリプロピレン系樹脂から
なる発泡体に断熱性を付与しようとした場合、ポリプロ
ピレン系樹脂はガスバリア性が低いため発泡剤から発生
する熱伝導率の低い気体が気泡より外部へ散逸されやす
く断熱性能に優れる発泡体を得ることは非常に困難であ
る。一般にポリプロピレン系樹脂からなる発泡体の平均
温度20℃における熱伝導率を0.040W/m・K以
下とすることはきわめて困難である。
【0003】またポリプロピレン系樹脂は、結晶性樹脂
であるために、溶融時の粘度および抗張力が低く、この
樹脂を発泡させるばあい、発泡時に気泡壁の強度が充分
に保持されない。そのため気泡径の小さい低密度の厚物
発泡体が得られず、圧縮回復性に優れたポリプロピレン
系樹脂からなる発泡体を得ることは非常に困難である。
一般に25%圧縮後の未回復歪み量を5%以下にするこ
とはきわめて困難である。
【0004】このように低密度で圧縮回復性および断熱
特性に優れるポリプロピレン系樹脂からなる発泡体を得
ることは従来から困難であることが知られている。
【0005】このような困難性を克服する試みとして、
近年、特開平9−85840号公報には二つのエンドレ
スベルト間で厚み方向に発泡体を圧縮し、エンドレスベ
ルト間で冷却することで発泡剤を液化させ、形状記憶発
泡体を製造する方法、特開平10−180888号公報
には、オレフィン発泡粒子を圧縮し、無端走行ベルトで
加熱スチーム領域に移送し、融着させて成形体を製造す
る方法が開示されている。しかしながらこれらの方法を
用いても、圧縮回復性と断熱特性がともに優れた発泡体
は未だ得難い。このように、簡易な製造方法により、圧
縮回復性および断熱特性に優れたポリプロピレン系樹脂
からなる発泡体が未だ見出されていないのが現状であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低密度で圧
縮回復性および断熱特性に優れた、ポリプロピレン樹脂
を主成分とするポリプロピレン系樹脂からなる発泡体を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ン系樹脂と発泡剤からなる混合物を押出機内で溶融混練
し、低圧領域に吐出して製造される、密度10〜50k
g/m3、厚み10mm以上の発泡体であって、該発泡
体の25%圧縮後の未回復歪み量が5%以下であり、か
つ平均温度20℃における熱伝導率が0.040W/m
・K以下であるポリプロピレン樹脂を50重量%以上含
むポリプロピレン系樹脂からなる発泡体に関する(請求
項1)。
【0008】ポリプロピレン系樹脂と発泡剤からなる混
合物を押出機内で溶融混練し、低圧領域に吐出し、連続
的にエンドレスベルト間で厚み方向に圧縮して製造され
る請求項1記載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡体
に関する(請求項2)。
【0009】230℃でのメルトテンションが5g以上
のポリプロピレン系樹脂である請求項1及び請求項2記
載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡体に関する(請
求項3)。
【0010】230℃でのメルトテンションが5g以上
のポリプロピレン系樹脂50〜95重量部とポリスチレ
ン系樹脂5〜50重量部と相溶化剤0〜20重量部から
なるポリプロピレン系樹脂である請求項1及び請求項2
記載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡体に関する
(請求項4)。
【0011】
【発明の実施の形態】我々は、鋭意検討した結果、押出
機から吐出した発泡体を連続的にエンドレスベルト間で
厚み方向に圧縮して製造される発泡体は、著しく圧縮回
復性および断熱特性に優れることを見出した。従来、優
れた圧縮回復性および断熱特性をエンドレスベルト間で
の圧縮工程で付与したポリプロピレン系樹脂からなる発
泡体はまったく知られておらず、驚くべきことである。
本発明における発泡体は、低密度で押し込みによる施工
が可能であり、施工面との高いシール性を保持して施工
できるために、25%圧縮後の未回復歪み量が5%以下
と圧縮回復性に優れており、かつ平均温度20℃での熱
伝導率が0.040W/m・K以下と断熱特性に優れる
ことを特徴とする。
【0012】本発明における発泡体の密度は50〜10
kg/m3である。より好ましくは30〜15kg/m3
である。平均気泡径は好ましくは1.5mm以下であ
る。発泡体の厚みは10mm以上、より好ましくは20
mm以上である。
【0013】平均温度20℃における熱伝導率は0.0
40W/m・K以下である。
【0014】25%圧縮後の未回復歪み量は5%以下で
ある。
【0015】25%圧縮後の未回復歪み量が5%を越え
ると、施工後に施工面と発泡体の間に隙間ができやす
く、結露などを生じ優れた断熱特性が保持できない。
【0016】独立気泡率は上記物性を満足すれば特に制
限はない。
【0017】ポリプロピレン系樹脂としては特に制限は
ないが、好ましくは230℃でのメルトテンションが5
g以上あるポリプロピレン系樹脂を使用すべきである。
【0018】230℃でのメルトテンションが5g以上
あるポリプロピレン系樹脂としては、たとえば線状のポ
リプロピレン樹脂に放射線を照射して得られる分岐構造
を有するポリプロピレン系樹脂、または線状のポリプロ
ピレン樹脂、ラジカル重合開始剤、及び1以上の2重結
合を有する単量体を溶融混合するなどの方法により得ら
れるポリプロピレン系樹脂が挙げられる。これらのなか
では線状ポリプロピレン樹脂、ラジカル重合開始剤およ
び1以上の2重結合を有する単量体を溶融混合して得ら
れる改質ポリプロピレン系樹脂が安価に製造できる点か
ら好ましい。
【0019】前記単量体として、好適なものとしてはス
チレン単量体、イソプレン単量体および1,3−ブタジ
エン単量体を例示することができ、これらを単独でも組
み合わせて使用してもよい。
【0020】前記ポリプロピレン系樹脂には、必要に応
じて高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどのポ
リオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレンアクリロ
ニトリル共重合体などのポリスチレン系樹脂、エチレン
プロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴムなどの
オレフィン系エラストマー、スチレンブタジエンゴム、
スチレンブタジエンスチレンゴム、スチレンエチレンプ
ロピレンゴムなどのスチレン系エラストマーを単独ある
いは2種以上を少なくとも前記ポリプロピレン系樹脂1
00重量部に対して100重量部以下の範囲で添加して
もよい。
【0021】本発明の発泡体を製造する具体的な方法と
しては、たとえばポリプロピレン系樹脂、必要に応じて
添加されるそのほかの添加材料と発泡剤からなる混合物
を押出機中で溶融混練し低圧下に吐出したのち、エンド
レスベルト間で厚み方向に圧縮する方法、溶融させた状
態のポリプロピレン系樹脂、必要に応じて添加されるそ
のほかの添加材料に発泡剤を添加または圧入し、低圧下
に吐出したのちエンドレスベルト間で厚み方向に圧縮す
る方法などがあげられる。前記押出機はポリプロピレン
系樹脂を溶融状態に加熱しえ、適宜の剪断応力を与えな
がら混練しうる装置であれば特に制限はなく、単軸また
は二軸押出機のいずれでもよい。またこれらの押出機を
直列に二段、三段、多段と組合わせて使用してもよい。
特にポリプロピレン系樹脂と発泡剤の混合組成を均一に
し、かつ生産性の点から二段のタンデム型押出機がより
好ましい。
【0022】前記発泡剤としては、たとえばプロパン、
ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭
化水素類;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキ
サンなどの脂環式炭化水素類;二酸化炭素、チッ素、空
気などの無機ガス;水などの1種または2種以上があげ
られる。
【0023】前記発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤の
種類および目標発泡倍率により異なるが、ポリプロピレ
ン系樹脂100重量部に対して、2〜50重量部の範囲
内にあることが好ましい。
【0024】前記エンドレスベルトは、発泡体の厚み方
向を圧縮するに充分な強度を有するものであれば特に制
限されない。例えばスチール製ベルトなどが挙げられ
る。
【0025】エンドレスベルトは発泡体の吐出口にでき
るだけ近い位置に設けることが望ましい。好ましくは
0.1から5mである。
【0026】エンドレスベルト間で発泡体を圧縮させる
距離は、発泡体の冷却硬化が終了するまでに充分な距離
であればよい。好ましくは1から50mである。
【0027】エンドレスベルト間で発泡体の厚み方向を
圧縮する割合は、吐出された発泡体に対し、好ましくは
5から25%である。
【0028】また、発泡体の気泡径を適宜の大きさにコ
ントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソーダ−
クエン酸またはタルク、マイカなどの発泡核剤を併用し
てもよい。必要に応じて用いられる該発泡核剤の添加量
は、通常、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、0.01〜5重量部であることが好ましい。
【0029】本発明における発泡体は圧縮回復性に優
れ、かつ断熱特性に優れた低密度の発泡体であり、施工
面との高いシール性を保持して施工できるために断熱
材、構造材としてきわめて有用なものである。
【0030】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものでは
ない。なお、実施例および比較例で用いた評価方法を以
下にまとめて示す。 (メルトテンション)東洋精機製メルトテンションテス
ターを用い、口径1mm、長さ10mm、流入角45度
のオリフィスから230℃に加熱したポリプロピレン系
樹脂を10mm/minの速度でキャピラリーから押出
し、該押出物をキャピラリー出口から35cm離れた張
力検出用プーリ−を通過させて1m/minの速度から
40m/min2の加速度で加速させながら巻き取り、
該押出物が切断されるまでの引取りに要する張力を測定
する。 (熱伝導率の測定)長さ200mm、幅200mm、厚
み15mm以上30mm以下の成形体を切り出しJIS
A1412に従い測定した。熱伝導率測定装置(英弘精
機製:HC−072)を使用し、測定条件は250kg
/m2荷重下で平均温度が20℃での熱伝導率を測定し
た。 (気泡径) 平均気泡径 :発泡体中央部の厚み方向(HD)、幅方
向(TD)、押出方向(MD)の直線上の気泡弦長を測
定し、1.623を掛け3方向の平均値。
【0031】気泡径=1.623×直線上の気泡弦長 (25%圧縮後の未回復歪み量) 周囲を切断した長さ50mm、幅50mmで製品サイズ
である任意の厚み(H 0)を有する直方体を試験片とし
た。試験片を圧縮試験機(島津製オートグラフAG20
00)の平行な平面板の間におき、10mm/minの
速さで、初めの厚さの25%だけ圧縮して停止し、20
秒後に応力を開放する。その後、試験片を24時間、室
温下に放置した後、試験サンプルの厚み(H1)を測定
し、圧縮試験前の厚みに対する24時間後の変位量を求
める。圧縮試験前の厚みに対する24時間後の未回復な
変位量の割合を25%圧縮後の未回復歪み量とした。 25%圧縮後の未回復歪み量=100×(H0−H1)/
0 (実施例1)エチレンプロピレンランダム共重合体(グ
ランドポリマー(株)製のハイポールB230、MFR
0.5g、エチレン含有量3wt%、230℃でのメル
トテンション4g)100重量部、ラジカル重合開始剤
として1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂(株)製のパ
ーヘキサ3M)0.5重量部、安定剤(チバガイギー
(株)製のイルガノックスB225)0.2重量部から
なる配合物を吐出量50kg/hrとなるように44m
m二軸押出機ホッパー口に投入し、押出機シリンダー中
途からイソプレン約2.5重量部を圧入し、230℃で
のメルトテンションが8gである改質ポリプロピレン樹
脂を作製した。改質ポリプロピレン樹脂100重量部に
マイカパウダー(山口雲母(株)製のマイカA21S)
0.3重量部、ブレンドオイル(越谷化成(株)製のス
ーパーイーズ)0.1重量部を添加してリボンブレンダ
ーで混合した。ついで65−90mmφタンデム型押出
機に供給し、第1段押出機(65mmφ)の回転数を8
0rpm,温度200℃に設定し該混合物を溶融させた
のち、発泡剤としてイソブタンを12重量部圧入混合し
た。次に回転数8rpm、温度140℃に設定された第
2段押出機(90mmφ)に該混合物を送給する。さら
に回転数7rpm、温度143℃に調温された長さ1.
5m、内径155mmφの冷却混合機に送給し冷却混合
機内で10分間滞留させた。次に、吐出量50kg/h
rで幅50mm、ダイギャップ3mm、ランド長30m
mのスリットダイスから厚さ24mmの発泡体(1)を
吐出させ、ついで連続的にエンドレスベルト間で厚さ2
0mmまで該発泡体を約17%圧縮し、発泡体(2)を
得た。
【0032】(実施例2)改質ポリプロピレン樹脂90
重量部、ポリスチレン樹脂(旭化成(株)社製、スタイ
ロンG9305、MFR1.5)10重量部、スチレン
・エチレンプロピレンブロック共重合体(クラレ(株)
社製、セプトン2104、MFR0.4)5重量部の混
合樹脂を使用した他は実施例1と同様に、スリットダイ
スから厚さ28mmの発泡体(3)を吐出させ、ついで
連続的にエンドレスベルト間で厚さ25mmまで該発泡
体を約11%圧縮し、発泡体(4)を得た。
【0033】(実施例3)ホモポリプロピレン(モンテ
ル社製PF814)を使用し、第1段押出機を220
℃、第2段押出機および冷却混合機を160℃に変更し
た他は実施例1と同様に、スリットダイスから厚さ18
mmの発泡体(5)を吐出させ、ついで連続的にエンド
レスベルト間で厚さ15mmまで該発泡体を約17%圧
縮し、発泡体(6)を得た。
【0034】(比較例1)エンドレスベルトによる圧縮
を行わない事を除いて、実施例1と同様の操作を行な
い、厚さ24mmの発泡体(1)を得た。
【0035】(比較例2)エンドレスベルトによる圧縮
を行わない事を除いて、実施例2と同様の操作を行い、
厚さ28mmの発泡体(3)を得た。
【0036】(比較例3)エンドレスベルトによる圧縮
を行わない事を除いて、実施例3と同様の操作を行い、
厚さ15mmの発泡体(5)を得た。
【0037】(比較例4)エンドレスベルトによる圧縮
を行わない事を除いて、実施例1と同様の操作を行な
い、厚さ24mmの発泡体(1)を得たのち、養生安定
した発泡体(1)をプレス機で厚さ12mmまで50%
圧縮し、回復させて厚さ20mmの発泡体(7)を得
た。
【0038】(比較例5)改質ポリプロピレン樹脂の代
わりに、エチレンプロピレンランダム共重合体(グラン
ドポリマー(株)製ハイポールB230)を用いた以外
は実施例1と同様の操作を行い厚さ15mmの発泡体
(8)を得た。
【0039】結果を表1、表2、表3に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】 実施例の発泡体は、圧縮回復性と断熱性がともに優れた
発泡体であることがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明はポリプロピレン系樹脂と発泡剤
からなる混合物を押出機内で溶融混練し、低圧領域に吐
出して製造される、密度10〜50kg/m3、厚み1
0mm以上の発泡体であって、該発泡体の25%圧縮後
の未回復歪み量が5%以下であり、かつ平均温度20℃
における熱伝導率が0.040W/m・K以下であるポ
リプロピレン樹脂を50重量%以上含むポリプロピレン
系樹脂からなる発泡体に関する。
【0044】本発明における発泡体は圧縮回復性に優
れ、かつ断熱特性に優れた低密度の発泡体であり、施工
面との高いシール性を保持して施工できるために断熱
材、構造材としてきわめて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25/04 C08L 25/04 // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 105:16 105:16 Fターム(参考) 4F074 AA20 AA22 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA39 DA02 DA07 DA08 DA23 DA24 DA32 4F207 AA11C AA13 AB02 AB07 AE02 AG02 AG20 AH48 AR12 AR15 KA01 KA12 KF02 KF04 KK04 KK76 4J002 AE053 BB12W BB14W BC02X

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂と発泡剤からなる
    混合物を押出機内で溶融混練し、低圧領域に吐出して製
    造される、密度10〜50kg/m3、厚み10mm以
    上の発泡体であって、該発泡体の25%圧縮後の未回復
    歪み量が5%以下であり、かつ平均温度20℃における
    熱伝導率が0.040W/m・K以下であるポリプロピ
    レン樹脂を50重量%以上含むポリプロピレン系樹脂か
    らなる発泡体。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂と発泡剤からなる
    混合物を押出機内で溶融混練し、低圧領域に吐出し、連
    続的にエンドレスベルト間で厚み方向に圧縮して製造さ
    れる請求項1記載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡
    体。
  3. 【請求項3】 230℃でのメルトテンションが5g以
    上のポリプロピレン系樹脂である請求項1及び請求項2
    記載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡体。
  4. 【請求項4】 230℃でのメルトテンションが5g以
    上のポリプロピレン系樹脂50〜95重量部とポリスチ
    レン系樹脂5〜50重量部と相溶化剤0〜20重量部か
    らなるポリプロピレン系樹脂である請求項1及び請求項
    2記載のポリプロピレン系樹脂からなる発泡体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008129715A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-30 Fujifilm Corporation 空洞含有樹脂成形体及びその製造方法、並びに、昇華転写記録材料用又は熱転写記録材料用の受像フィルム又はシート

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WO2008129715A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-30 Fujifilm Corporation 空洞含有樹脂成形体及びその製造方法、並びに、昇華転写記録材料用又は熱転写記録材料用の受像フィルム又はシート
JPWO2008129715A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-22 富士フイルム株式会社 空洞含有樹脂成形体及びその製造方法、並びに、昇華転写記録材料用又は熱転写記録材料用の受像フィルム又はシート

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