JP2001329066A - ビタミンd誘導体およびその製造方法 - Google Patents

ビタミンd誘導体およびその製造方法

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JP2001329066A JP2000373140A JP2000373140A JP2001329066A JP 2001329066 A JP2001329066 A JP 2001329066A JP 2000373140 A JP2000373140 A JP 2000373140A JP 2000373140 A JP2000373140 A JP 2000373140A JP 2001329066 A JP2001329066 A JP 2001329066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な分離精製技術による多種のビタミンD
誘導体の提供。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 〔式中、R1 〜R10及びR13〜R26はアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルキルオ
キシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリール
オキシ、アラルキルオキシ、または置換基を有していて
もよい重合体残基、HもしくはOHを表すか、又はこれ
らの任意の2つの基でアセタール体を形成してもよく、
1 〜R10及びR13〜R26は一緒になってイリデン基を
形成してもよく、R11,R12は水酸基を含まない以外は
1 〜R10と同意義であり、R1 〜R26の少なくとも1
つが置換基を有していてもよい重合体残基である〕で示
される重合体残基を有するビタミンD誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な重合体残基
を有するビタミンD誘導体及び重合体残基を有するイン
ダノン誘導体並びにそれらの製造方法に関する。また、
本発明は新規なビタミンD誘導体に関する。本発明に係
る重合体残基を有するビタミンD誘導体及び重合体残基
を有するインダノン誘導体並びにそれらの製造方法は、
ビタミンD誘導体の合成中間体および合成方法として有
用である。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD誘導体は、生体内の骨への作
用や細胞の分化誘導作用を有するステロイド化合物の総
称である。従来、ビタミンD誘導体の製造方法の開発
は、1)側鎖部分(ステロイド骨格番号20以降の炭素
鎖)への官能基修飾および炭素鎖数の増減、2)トリエ
ンおよびジエン部分(ステロイド骨格番号5から10お
よび19炭素)の構築および修飾、3)A環(ステロイ
ド環名称)部分の官能基修飾および環上炭素のヘテロ原
子への置換、4)C,D環(ステロイド環名称)部分の
官能基修飾および環上炭素のヘテロ原子への置換などが
知られている〔ケミカル・レビュー(ChemicalRevie
w)、95巻、1877頁(1995年)参照〕。
【0003】特に2)トリエンおよびジエン部分(ステ
ロイド骨格番号5から10および19炭素)の構築およ
び修飾方法の確立は、ビタミンD誘導体合成においては
必須である。
【0004】これまでのトリエンおよびジエン部分の構
築方法は、1)B環にジエン骨格を構築し光、熱反応に
より合成する生体内反応を模した方法〔ジュスツス・リ
ービッヒ・アナーレン・デル・ケミー(Justus Liebieg
s Annalen der Chemie)、533巻、118頁(193
8年)参照〕、2)インダノン誘導体とA環に相当する
ホスホネートとのウィティヒ反応を使用する方法〔テト
ラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)、386
3頁(1975年)およびジャーナル・オブ・オルガニ
ック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistr
y)、51巻、3098頁(1986年)参照〕、3)
インダノン誘導体とA環に相当するアセチレン誘導体と
の付加反応を使用する方法〔ジャーナル・オブ・ザ・ケ
ミカル・ソサエティ;パーキン・トランスアクションズ
・1(Journal of the Chemical Society;Perkin Trans
actions 1)、2654頁(1974年)参照〕、4)イ
ンダノン誘導体から誘導したビニルブロミドと鎖状アセ
チレン化合物をパラジウム触媒存在下、カップリングお
よびA環構築を行う方法〔ジャーナル・オブ・ディ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイエティ(Journal of the A
merican Chemical Society)、114巻、9836頁
(1992年)参照〕など知られている。
【0005】上記、2),3),4)は、ビタミンD誘
導体の中でもコンバージェントな合成法であり、C,D
環部分、側鎖部分、A環部分を修飾することによって様
々な誘導体を合成することのできる有利な合成方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に新規な生理活性
物質を見出すためには、少量多種の化合物を迅速に供給
し、活性試験をすることが重要である。これまでの合成
方法は、化合物を個々に合成するため、後処理等煩雑な
単離操作が反応ごとに常に必要であり、少量多種の化合
物合成には不適当であった。従って、本発明の目的は、
反応ごとに必要な分離精製を容易にすることによって、
多種のビタミンD誘導体を簡便に合成する方法、および
そのビタミンD誘導体を提供することにある。
【0007】本発明者らは、上記の問題を解決するため
に研究を重ねたところ、ビタミンD誘導体の合成中間体
に重合体残基を結合させても、これまでの均一系の反応
と同様にビタミンD誘導体を合成できること、さらに
は、反応が不均一系であり、重合体残基を有するビタミ
ンD誘導体は、通常溶媒に溶解しないため、反応停止後
の後処理工程が簡便となることにより多種類のビタミン
D誘導体を有利に製造出来ることを見出し、本発明を完
成させた。重合体残基を有する分子は、反応すべき官能
基が重合体残基により包含されてしまうことにより、溶
媒に試剤を溶解させて均一系条件下で行う重合体残基を
有さない分子同士の反応性とは通常異なる。そのため、
これまで、ビタミンD誘導体合成に重合体残基を有する
化合物を適用した例は無く、また、ビタミンD誘導体合
成におけるコンバージェントな合成法においても適用例
は無かったのが実情である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
目的は、以下によって達成される。
【0009】(1)一般式(I):
【0010】
【化28】
【0011】[式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R13,R14,R15,R
16,R17,R18,R19,R20,R21,R22,R23
24,R25,R26は、それぞれ独立に、アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
シ基(以上の基は、置換基を有していてもよい重合体残
基もしくは置換基で置換されていてもよい)、または置
換基を有していてもよい重合体残基、水素原子もしくは
水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つの基によっ
て置換基を有していてもよい重合体残基もしくは置換基
を有していてもよいアセタール体を形成してもよく、R
1 ,R2 ;R3 ,R4 ;R5 ,R6 ;R7 ,R8 ;R
9 ,R10;R13,R14;R15,R16;R17,R18
20,R21;R22,R23;R24,R25は、それぞれ一緒
になって、置換基を有していてもよい重合体残基または
置換基を有していてもよいイリデン基を形成してもよ
く、そしてR11,R12は、それぞれ、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、
アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオ
キシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基
(以上の基は、置換基を有していてもよい重合体残基も
しくは置換基で置換されていてもよい)、または置換基
を有していてもよい重合体残基もしくは水素原子を表
し、R1 〜R26のうち少なくとも1つは置換基を有して
いてもよい重合体残基である]で示される重合体残基を
有するビタミンD誘導体(以下、単に「重合体残基を有
するビタミンD誘導体(I)」ということがある)。
【0012】(2)一般式(II):
【0013】
【化29】
【0014】[式中、R27,R28,R29,R30,R31
32,R33,R34,R35,R36,R37,R38,R39は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ
基、アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有してい
てもよい)、水素原子または水酸基を表すか、またはこ
れらの任意の2つの基によって置換基を有していてもよ
いアセタール体を形成してもよく、R30,R31;R 32
33;R34,R35;R36,R37;R38,R39は、それぞ
れ一緒になって、置換基を有していてもよいイリデン基
を形成してもよく、R40,R41は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
キニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキル
オキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)また
は水素原子を表し、R28またはR29は置換基を有してい
てもよい重合体残基を表す]で示される前記(1)に記
載の重合体残基を有するビタミンD誘導体。
【0015】(3)一般式(III ):
【0016】
【化30】
【0017】[式中、R27,R30,R31,R32,R33
34,R35,R36,R37,R38,R39,R42,R43は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ
基、アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有してい
てもよい)、水素原子、水酸基を表すか、またはこれら
の任意の2つの基によって置換基を有していてもよいア
セタール体を形成してもよく、R30,R31;R32
33;R34,R35;R36,R37;R38,R39;R42,R
43は、それぞれ一緒になって、置換基を有していてもよ
いイリデン基を形成してもよく、R40,R41は、それぞ
れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
はアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していて
もよい)または水素原子を表し、R44は置換基を有して
いてもよいポリスチレン鎖を表す]で示される前記
(1)または(2)に記載の重合体残基を有するビタミ
ンD誘導体。
【0018】(4)一般式(IV):
【0019】
【化31】
【0020】[式中、R13,R14,R15,R16,R17
18,R19,R20,R21,R22,R23,R24,R25,R
26は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、
アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
キシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、置換
基を有していてもよい重合体残基または置換基で置換さ
れていてもよい)、置換基を有していてもよい重合体残
基、水素原子、水酸基を表すか、またはこれらの任意の
2つの基によって置換基を有していてもよい重合体残基
または置換基を有していてもよいアセタール体を形成し
てもよく、R13,R14;R15,R16;R17,R18
20,R21;R22,R23;R24,R25は、それぞれ一緒
になって、置換基を有していてもよい重合体残基または
置換基で置換されていてもよいイリデン基を形成しても
よく、R13〜R26のうち少なくとも1つは置換基を有し
ていてもよい重合体残基である]で示される重合体残基
を有するインダノン誘導体。
【0021】(5)一般式(V):
【0022】
【化32】
【0023】[式中、R27は、それぞれ、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
水素原子または水酸基を表し、R28またはR29は置換基
を有していてもよい重合体残基を表す]で示される前記
(4)に記載の重合体残基を有するインダノン誘導体。
【0024】(6)一般式(VI):
【0025】
【化33】
【0026】[式中、R27,R42,R43は、それぞれ、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくは
アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していても
よい)、または水素原子、水酸基を表すか、またはR42
とR43の2つの基によって置換基を有していてもよいア
セタール体を形成してもよく、これらが一緒になって置
換基を有していてもよいイリデン基を形成してもよく、
44は置換基を有していてもよいポリスチレン鎖を表
す]で示される前記(4)または(5)に記載の重合体
残基を有するインダノン誘導体。
【0027】(7)一般式(IV):
【0028】
【化34】
【0029】[式中、R13,R14,R15,R16,R17
18,R19,R20,R21,R22,R23,R24,R25,R
26は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、
アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
キシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、置換
基を有していてもよい重合体残基または置換基で置換さ
れていてもよい)、または置換基を有していてもよい重
合体残基、水素原子、水酸基を表すか、またはこれらの
任意の2つの基によって置換基を有していてもよい重合
体残基または置換基を有していてもよいアセタール体を
形成してもよく、R13,R14;R15,R16;R17
18;R20,R21;R22,R23;R24,R25は、それぞ
れ一緒になって置換基を有していてもよい重合体残基ま
たは置換基を有していてもよいイリデン基を形成しても
よく、R13〜R26のうち少なくとも1つは置換基を有し
ていてもよい重合体残基である]で示される重合体残基
を有するインダノン誘導体と、塩基の存在下に、一般式
(VII ):
【0030】
【化35】
【0031】[式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
キニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキル
オキシ基(以上の基は、置換基を有していてもよい重合
体残基または置換基で置換されていてもよい)、または
置換基を有していてもよい重合体残基、水素原子もしく
は水酸基を表すか、または任意の2つによって置換基を
有していてもよい重合体残基もしくは置換基で置換され
ていてもよいアセタール体を形成してもよく、R1 ,R
2 ;R3 ,R4 ;R5 ,R6 ;R7 ,R8;R9 ,R10
は、それぞれ一緒になって置換基を有していてもよい重
合体残基または置換基で置換されていてもよいイリデン
基を形成してもよく、R11,R12は、それぞれ、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラ
ルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、ア
ルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキ
ルオキシ基(以上の基は、置換基を有していてもよい重
合体残基または置換基で置換されていてもよい)、また
は置換基を有していてもよい重合体残基または水素原子
を表し、R45は水素原子を表し、XはR4647POで表
されるホスフィンオキシドを表し、R46,R47は、それ
ぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニル
オキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もし
くはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有してい
てもよい)を表す]で示されるシクロヘキシリデンエチ
ル誘導体とを反応させることを特徴とする一般式
(I):
【0032】
【化36】
【0033】[式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R
14,R15,R16,R17,R18,R19,R20,R21
22,R23,R24,R25,R26は、前記定義のとおりで
ある)で示される重合体残基を有するビタミンD誘導体
の製造方法。
【0034】(8)一般式(V):
【0035】
【化37】
【0036】[式中、R27は、それぞれ、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
水素原子もしくは水酸基を表し、R28またはR29は置換
基を有していてもよい重合体残基を表す]で示される重
合体残基を有するインダノン誘導体と、塩基の存在下
に、一般式(VIII):
【0037】
【化38】
【0038】[式中、R30,R31,R32,R33,R34
35,R36,R37,R38,R39は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
キニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキル
オキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、ま
たは水素原子もしくは水酸基を表すか、またはこれらの
任意の2つの基によって置換基を有していてもよいアセ
タール体を形成してもよく、R30,R31;R32,R33
34,R35;R36,R37;R38,R39は、それぞれ一緒
になって置換基を有していてもよいイリデン基を形成し
てもよく、R40,R41は、それぞれ、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、
アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオ
キシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基
(以上の基は置換基を有していてもよい)、または水素
原子を表し、R45は水素原子を表し、XはR4647PO
で表されるホスフィンオキシドを表し、R46,R47は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基
もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有し
ていてもよい)を表す]で示されるシクロヘキシリデン
エチル誘導体とを反応させることを特徴とする一般式
(II):
【0039】
【化39】
【0040】(式中、R27,R28,R29,R30,R31
32,R33,R34,R35,R36,R37,R38,R39,R
40,R41は、前記定義のとおりである)で示される重合
体残基を有するビタミンD誘導体の製造方法。
【0041】(9)一般式(VI):
【0042】
【化40】
【0043】[式中、R27,R42,R43は、それぞれ、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくは
アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していても
よい)、または水素原子もしくは水酸基を表すか、また
はR42とR43の2つによって置換基を有していてもよい
アセタール体を形成してもよく、これらが一緒になって
置換基を有していてもよいイリデン基を形成してもよ
く、R44は置換基を有していてもよいポリスチレン鎖を
表す]で示される重合体残基を有するインダノン誘導体
と、塩基の存在下に、一般式(VIII) :
【0044】
【化41】
【0045】[式中、R30,R31,R32,R33,R34
35,R36,R37,R38,R39は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
キニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキル
オキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、ま
たは水素原子もしくは水酸基を表すか、またはこれらの
任意の2つの基によって置換基を有していてもよいアセ
タール体を形成してもよく、R30,R31;R32,R33
34,R35;R36,R37;R38,R39は、それぞれ一緒
になって置換基を有していてもよいイリデン基を形成し
てもよく、R40,R41は、それぞれ、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、
アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオ
キシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基
(以上の基は置換基を有していてもよい)、または水素
原子を表し、R45は水素原子を表し、XはR4647PO
で表されるホスフィンオキシドを表し、R46,R47は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基
もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有し
ていてもよい)を表す]で示されるシクロヘキシリデン
エチル誘導体とを反応させることを特徴とする一般式
(III ):
【0046】
【化42】
【0047】(式中、R27,R30,R31,R32,R33
34,R35,R36,R37,R38,R39,R40,R41,R
42,R43,R44は前記定義のとおりである)で示される
重合体残基を有するビタミンD誘導体の製造方法。
【0048】(10)一般式(IX):
【0049】
【化43】
【0050】[式中、R48,R49,R50,R51,R52
53,R54,R55,R56,R57,R58,R59,R60,R
61は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、
アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
キシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基
を有していてもよい)、または水素原子もしくは水酸基
を表すかまたは、これらの任意の2つの基によって置換
基を有していてもよいアセタール体を形成してもよく、
48,R49;R50,R51;R52,R53;R55,R56;R
57,R58;R59,R60は、それぞれ一緒になって置換基
を有していてもよいイリデン基を形成してもよく、A及
びBはそれぞれ独立に、水素原子、水酸基または水酸基
から導びかれるエーテル基、エステル基もしくはシリル
オキシ基を表すか、又はA及びBが一緒になって酸素原
子、ケタール基または保護されていてもよいシアンヒド
リン基を表す]で示されるインダン誘導体と、R48〜R
61の少なくとも1つに結合可能な反応性の官能基を有す
る重合体とを反応させることを特徴とする一般式(I
X′):
【0051】
【化44】
【0052】[式中、R48′,R49′,R50′,
51′,R52′,R53′,R54′,R55′,R56′,R
57′,R58′,R59′,R60′,R61′は、それぞれ、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくは
アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していても
よい)、または水素原子、水酸基を表すかまたは、これ
らの任意の2つの基によって置換基を有していてもよい
アセタール体を形成してもよく、R48′,R49′;
50′,R51′;R52′,R53′;R55′,R56′;R
57′,R58′;R59′,R60′は、それぞれ一緒になっ
て置換基を有していてもよいイリデン基を形成してもよ
く、A及びBはそれぞれ独立に、水素原子、水酸基また
は水酸基から導びかれるエーテル基、エステル基もしく
はシリルオキシ基を表すか、又はA及びBが一緒になっ
て酸素原子、ケタール基または保護されていてもよいシ
アンヒドリン基を表し、R48′〜R61′のうち少なくと
も1つの基は置換基を有していてもよい重合体残基であ
る]で示される重合体残基を有するインダン誘導体の製
造方法。
【0053】(11)一般式(IX′)において、置換基
A及びBが一緒になって酸素原子を表す前記(10)に
記載の重合体残基を有するインダノン誘導体の製造方
法。
【0054】(12)一般式(X):
【0055】
【化45】
【0056】[式中、R27,R42,R43は、それぞれ、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくは
アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していても
よい)、または水素原子もしくは水酸基を表すか、また
はR42とR43の2つの基によって置換基を有していても
よいアセタール体を形成してもよく、これらが一緒にな
って置換基を有していてもよいイリデン基を形成しても
よく、A及びBはそれぞれ独立に、水素原子、水酸基ま
たは水酸基から導びかれるエーテル基、エステル基もし
くはシリルオキシ基を表すか、又はA及びBが一緒にな
って酸素原子、ケタール基または保護されていてもよい
シアンヒドリン基を表す)で示されるテトラヒドロイン
ダン誘導体と、基Zと結合可能な反応性の基Yを有する
重合体とを反応させることを特徴とする一般式
(X′):
【0057】
【化46】
【0058】(式中、R27,R42及びR43は前記定義の
とおりであり、Z′はZとYとが反応して生成した重合
体残基を表す)で示される重合体残基を有するインダン
誘導体の製造方法。
【0059】(13)一般式(X):
【0060】
【化47】
【0061】[式中、R27,R42,R43は、それぞれ、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくは
アラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していても
よい)、または水素原子もしくは水酸基を表すか、また
はR42とR43の2つの基によって置換基を有していても
よいアセタール体を形成してもよく、これらが一緒にな
って置換基を有していてもよいイリデン基を形成しても
よく、A及びBはそれぞれ独立に、水素原子、水酸基ま
たは水酸基から導びかれるエーテル基、エステル基もし
くはシリルオキシ基を表すか、又はA及びBが一緒にな
って酸素原子、ケタール基または保護されていてもよい
シアンヒドリン基を表す)で示されるテトラヒドロイン
ダン誘導体と、一般式(XI):
【0062】
【化48】
【0063】[式中、R62は置換基を有していてもよい
ポリスチレン鎖を表し、R63,R64は、それぞれ、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もし
くはアラルキル基(以上の基は置換基を有していてもよ
い)を表し、Yは水酸基と反応性の基であって、水素原
子、ハロゲン原子、アルキルスルホニル基、アルケニル
スルホニル基、アルキニルスルホニル基、アリールスル
ホニル基もしくはアラルキルスルホニル基を表す]で示
される化合物とを反応させることをからなる一般式(XI
I):
【0064】
【化49】
【0065】(式中、R27,R42,R43は前記定義のと
おりであり、R65は一般式Xの基Zと一般式XIの基Yが
反応して得られる重合体残基を表す)で示される重合体
残基を有するインダン誘導体の製造方法。
【0066】(14)一般式(I):
【0067】
【化50】
【0068】[式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R13,R14,R15,R
16,R17,R18,R19,R20,R21,R22,R23
24,R25,R26は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
上の基は、置換基を有していてもよい重合体残基または
置換基で置換されていてもよい)、または置換基を有し
ていてもよい重合体残基、水素原子もしくは水酸基を表
すか、またはこれらの任意の2つの基によって置換基を
有していてもよい重合体残基もしくは置換基を有してい
てもよいアセタール体を形成してもよく、R1 ,R2
3 ,R4 ;R 5 ,R6 ;R7 ,R8 ;R9 ,R10;R
13,R14;R15,R16;R17,R18;R 20,R21
22,R23;R24,R25は、それぞれ一緒になって置換
基を有していてもよい重合体残基または置換基で置換さ
れていてもよいイリデン基を形成してもよく、R11,R
12は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、
アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
キシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、置換
基を有していてもよい重合体残基または置換基で置換さ
れていてもよい)、または置換基を有していてもよい重
合体残基または水素原子を表し、R1 〜R26のうち少な
くとも1つは置換基を有していてもよい重合体残基であ
る]で示される重合体残基を有するビタミンD誘導体の
置換基を有していてもよい重合体残基を除去することを
特徴とする一般式(XIII):
【0069】
【化51】
【0070】[式中、R30,R31,R32,R33,R34
35,R36,R37,R38,R39,R48,R49,R50,R
51,R52,R53,R54,R55,R56,R57,R58
59,R60,R61は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
上の基は置換基を有していてもよい)、または水素原
子、水酸基を表すかまたは、これらの任意の2つの基に
よって置換基を有していてもよいアセタール体を形成し
てもよく、R30,R31;R32,R33;R34,R35
36,R37;R38,R39;R48,R49;R50,R51;R
52,R53;R55,R56;R57,R58;R59,R60は、そ
れぞれ一緒になって置換基を有していてもよいイリデン
基を形成してもよく、R40,R41は、それぞれ、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラ
ルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、ア
ルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキ
ルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)ま
たは水素原子を表す]で示されるビタミンD誘導体の製
造方法。
【0071】(15)一般式(III ):
【0072】
【化52】
【0073】[式中、R27,R30,R31,R32,R33
34,R35,R36,R37,R38,R39,R42,R43は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基
もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有し
ていてもよい)、または水素原子、水酸基を表すかまた
は、これらの任意の2つの基によって置換基を有してい
てもよいアセタール体を形成してもよく、R30,R31
32,R33;R34,R35;R36,R37;R38,R39;R
42,R43は、それぞれ一緒になって置換基を有していて
もよいイリデン基を形成してもよく、R40,R41は、そ
れぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニ
ルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基も
しくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有して
いてもよい)、または水素原子を表し、R44は置換基を
有していてもよいポリスチレン鎖を表す]で示される重
合体残基を有するビタミンD誘導体を一般式(XIV ):
【0074】
【化53】
【0075】[式中、R66はアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基もしくはアラルキル基
(以上の基は置換基を有していてもよい)を表し、Mは
塩を構成していてもよい金属原子を表す]で示される有
機金属化合物誘導体とを反応させることを特徴とする一
般式(XV):
【0076】
【化54】
【0077】(式中、R27,R30,R31,R32,R33
34,R35,R36,R37,R38,R39,R40,R41,R
42,R43及びR66は前記定義のとおりである)で示され
るビタミンD誘導体の製造方法。
【0078】
【発明の実施の形態】上記一般式中の置換基が表すアル
キル基としては、好ましくは炭素数1〜20のアルキル
基で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえば、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、1−メチルプロピル基、1−エチル
エチル基、2−メチルプロピル基、n−ペンチル基、1
−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,
2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル
基、1−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチ
ルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペン
チル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、
2−エチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,
2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、
2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル
基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチ
ルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1
−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メ
チルプロピル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1,1−
ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、
1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチ
ル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチル
ペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジ
メチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、4,
4−ジメチルペンチル基、1−エチルペンチル基、2−
エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、1,1,2
−トリメチルブチル基、1,1,3−トリメチルブチル
基、1,2,2−トリメチルブチル基、1,2,3−ト
リメチルブチル基、1,3,3−トリメチルブチル基、
2,2,3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメ
チルブチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、1−
エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メチル
ブチル基、2−エチル−2−メチルブチル基、2−エチ
ル−3−メチルブチル基、1−n−プロピルブチル基、
1−(1−メチルエチル)ブチル基、1,1,2,2−
テトラメチルプロピル基、1−エチル−1,2−ジメチ
ルプロピル基、1−エチル−2,2−ジメチルプロピル
基、1−(1−メチルエチル)−1−メチルプロピル
基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルプロピル
基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−メチ
ルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプ
チル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル
基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,2−ジメチルヘ
キシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメ
チルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2,2
−ジメチルヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシル基、
2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシ
ル基、3,3−ジメチルヘキシル基、3,4−ジメチル
ヘキシル基、3,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジ
メチルヘキシル基、4,5−ジメチルヘキシル基、5,
5−ジメチルヘキシル基、1,1,2−トリメチルペン
チル基、1,1,3−トリメチルペンチル基、1,1,
4−トリメチルペンチル基、1,2,2−トリメチルペ
ンチル基、1,2,3−トリメチルペンチル基、1,
2,4−トリメチルペンチル基、2,2,3−トリメチ
ルペンチル基、2,2,4−トリメチルペンチル基、
3,3,4−トリメチルペンチル基、1−エチル−1−
メチルペンチル基、1−エチル−2−メチルペンチル
基、1−エチル−3−メチルペンチル基、1−エチル−
4−メチルペンチル基、1−メチル−2−エチルペンチ
ル基、1−メチル−3−エチルペンチル基、1−(n−
プロピル)ペンチル基、2−(n−プロピル)ペンチル
基、1−(1−メチルエチル)ペンチル基、2−(1−
メチルエチル)ペンチル基、3−(1−メチルエチル)
ペンチル基、1,1,2,2−テトラメチルブチル基、
1,1,2,3−テトラメチルブチル基、1,1,3,
3−テトラメチルブチル基、1,2,2,3−テトラメ
チルブチル基、1,2,3,3−テトラメチルブチル
基、2,2,3,3−テトラメチルブチル基、1−エチ
ル−1,2−ジメチルブチル基、1−エチル−1,3−
ジメチルブチル基、1−エチル−2,3−ジメチルブチ
ル基、1−エチル−3,3−ジメチルブチル基、1−メ
チル−1−(n−プロピル)ブチル基、2−メチル−1
−(n−プロピル)ブチル基、3−メチル−1−(n−
プロピル)ブチル基、1−メチル−1−(1−メチルエ
チル)ブチル基、2−メチル−1−(1−メチルエチ
ル)ブチル基、3−メチル−1−(1−メチルエチル)
ブチル基、1−(1,1−ジメチルエチル)ブチル基、
2−(1,1−ジメチルエチル)ブチル基、1,2−ジ
メチル−1−(1−メチルエチル)プロピル基、2,2
−ジメチル−1−(1−メチルエチル)プロピル基、1
−エチル−1,2,2−トリメチルプロピル基などが挙
げられる。
【0079】上記アルキル基が有していてもよい置換基
としては、反応を妨げない限りどのような置換基であっ
てもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水酸
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、
アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ
基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、こ
れらの基によって、アセタール体、チオアセタール体を
形成してもよい。また上記アルキル基には、置換基を有
していてもよい重合体残基で置換されていてもよいもの
が含まれる。
【0080】上記一般式中の置換基が表すアルケニル基
としては、好ましくは炭素数2〜20のアルケニル基
で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえばビニ
ル基、1−プロペン基、2−プロペン基、1−メチル−
1−ビニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基、1−メチル−1−プロペニル基、2−メチ
ル−1−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル
基、2−メチル−2−プロペニル基、1−メチリデン−
1−プロパン基、1−ペンテニル基、1−ペンテニル
基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル
−1−ブテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、1−
メチル−3−ブテニル基、1−メチリデンブチル基、2
−メチル−1−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル
基、2−メチル−3−ブテニル基、2−メチリデンブチ
ル基、3−メチル−1−ブテニル基、3−メチル−2−
ブテニル基、3−メチル−3−ブテニル基、1−エチル
−1−プロペニル基、1−エチル−2−プロペニル基、
1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル
基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−メチル
−1−ペンテニル基、1−メチル−2−ペンテニル基、
1−メチル−3−ペンテニル基、1−メチル−4−ペン
テニル基、1−メチリデンペンチル基、2−メチル−1
−ペンテニル基、2−メチル−2−ペンテニル基、2−
メチル−3−ペンテニル基、2−メチル−4−ペンテニ
ル基、2−メチリデンペンチル基、3−メチル−1−ペ
ンテニル基、3−メチル−2−ペンテニル基、3−メチ
ル−3−ペンテニル基、3−メチル−4−ペンテニル
基、3−メチリデンペンチル基、4−メチル−1−ペン
テニル基、4−メチル−2−ペンテニル基、4−メチル
−3−ペンテニル基、4−メチル−4−ペンテニル基、
1−エチル−1−ブテニル基、1−エチル−2−ブテニ
ル基、1−エチル−3−ブテニル基、2−エチル−1−
ブテニル基、2−エチル−2−ブテニル基、2−エチル
−3−ブテニル基、1−(1−メチルエチル)−1−プ
ロペニル基、1−(1−メチルエチル)−2−プロペニ
ル基、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル基、1
−エチル−2−メチル−2−プロペニル基、1−ヘプテ
ニル基、2−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、4−ヘ
プテニル基、5−ヘプテニル基、7−ヘプテニル基、1
−メチル−1−ヘキセニル基、1−メチル−2−ヘキセ
ニル基、1−メチル−3−ヘキセニル基、1−メチル−
4−ヘキセニル基、1−メチル−5−ヘキセニル基、1
−メチリデンヘキシル基、2−メチル−1−ヘキセニル
基、2−メチル−2−ヘキセニル基、2−メチル−3−
ヘキセニル基、2−メチル−4−ヘキセニル基、2−メ
チル−5−ヘキセニル基、2−メチリデンヘキシル基、
3−メチル−1−ヘキセニル基、3−メチル−2−ヘキ
セニル基、3−メチル−3−ヘキセニル基、3−メチル
−4−ヘキセニル基、3−メチル−5−ヘキセニル基、
3−メチリデンヘキシル基、4−メチル−1−ヘキセニ
ル基、4−メチル−2−ヘキセニル基、4−メチル−3
−ヘキセニル基、4−メチル−4−ヘキセニル基、4−
メチル−5−ヘキセニル基、4−メチリデンヘキシル
基、5−メチル−1−ヘキセニル基、5−メチル−2−
ヘキセニル基、5−メチル−3−ヘキセニル基、5−メ
チル−4−ヘキセニル基、5−メチル−5−ヘキセニル
基、1−エチル−1−ペンテニル基、1−エチル−2−
ペンテニル基、1−エチル−3−ペンテニル基、1−エ
チル−4−ペンテニル基、2−エチル−1−ペンテニル
基、2−エチル−2−ペンテニル基、2−エチル−3−
ペンテニル基、2−エチル−4−ペンテニル基、3−エ
チル−1−ペンテニル基、3−エチル−2−ペンテニル
基、3−エチル−3−ペンテニル基、3−エチル−4−
ペンテニル基、1,1−ジメチル−2−ペンテニル基、
1,1−ジメチル−3−ペンテニル基、1,1−ジメチ
ル−4−ペンテニル基、2,2−ジメチル−3−ペンテ
ニル基、2,2−ジメチル−4−ペンテニル基、3,3
−ジメチル−1−ペンテニル基、3,3−ジメチル−4
−ペンテニル基、4,4−ジメチル−1−ペンテニル
基、4,4−ジメチル−2−ペンテニル基、1,2−ジ
メチル−1−ペンテニル基、1,2−ジメチル−2−ペ
ンテニル基、1,2−ジメチル−3−ペンテニル基、
1,2−ジメチル−4−ペンテニル基、1−メチリデン
−2−メチルペンチル基、2−メチリデン−1−メチル
ペンチル基、1,3−ジメチル−1−ペンテニル基、
1,3−ジメチル−2−ペンテニル基、1,3−ジメチ
ル−3−ペンテニル基、1,3−ジメチル−4−ペンテ
ニル基、1−メチリデン−3−メチルペンチル基、3−
メチリデン−1−メチルペンチル基、1,4−ジメチル
−1−ペンテニル基、1,4−ジメチル−2−ペンテニ
ル基、1,4−ジメチル−3−ペンテニル基、1,4−
ジメチル−4−ペンテニル基、1−メチリデン−4−メ
チルペンチル基、1,1,2−トリメチル−2−ブテニ
ル基、1,1,2−トリメチル−3−ブテニル基、1,
1−ジメチル−2−メチリデンブチル基、1,1,3−
トリメチル−2−ブテニル基、1,1,3−トリメチル
−3−ブテニル基、1,2,2−トリメチル−3−ブテ
ニル基、2,2−ジメチル−1−メチリデンブチル基、
1,2,3−トリメチル−1−ブテニル基、1,2,3
−トリメチル−2−ブテニル基、1,2,3−トリメチ
ル−3−ブテニル基、2,3−ジメチル−1−メチリデ
ンブチル基、1,3−ジメチル−2−メチリデンブチル
基、2,2,3−トリメチル−3−ブテニル基、2,
3,3−トリメチル−1−ブテニル基、3,3−ジメチ
ル−2−メチリデンブチル基、1−エチル−1−メチル
−2−ブテニル基、1−エチル−1−メチル−3−ブテ
ニル基、1−エチニル−1−メチルブチル基、1−エチ
ル−2−メチル−1−ブテニル基、1−エチル−2−メ
チル−2−ブテニル基、1−エチル−2−メチル−3−
ブテニル基、1−エチニル−2−メチルブチル基、1−
エチリデン−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メ
チル−1−ブテニル基、1−エチル−3−メチル−2−
ブテニル基、1−エチル−3−メチル−3−ブテニル
基、1−エチニル−3−メチルブチル基、1−エチリデ
ン−3−メチルブチル基、1−エチル−3−メチル−1
−ブテニル基、1−エチル−3−メチル−2−ブテニル
基、1−エチル−3−メチル−3−ブテニル基、1−エ
チニル−3−メチルブチル基、1−エチリデン−3−メ
チルブチル基、1−メチル−2−エチル−1−ブテニル
基、1−メチル−2−エチル−2−ブテニル基、1−メ
チル−2−エチル−3−ブテニル基、2−メチル−2−
エチル−3−ブテニル基、1−(1−メチルエチル)−
1−ブテニル基、1−(1−メチルエチル)−2−ブテ
ニル基、1−(1−メチルエチル)−3−ブテニル基、
1−(1−メチルエチリデン)ブチル基、1−(1−メ
チレンエチル)ブチル基、2−(1−メチルエチル)−
1−ブテニル基、2−(1−メチルエチル)−2−ブテ
ニル基、2−(1−メチルエチル)−3−ブテニル基、
2−(1−メチルエチリデン)ブチル基、2−(1−メ
チレンエチル)ブチル基などが挙げられる。
【0081】上記アルケニル基が有していてもよい置換
基としては、反応を妨げない限りどのような置換基であ
ってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水
酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチ
オ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、
これらの基によって、アセタール体、チオアセタール体
を形成してもよい。また上記アルケニル基には、置換基
を有していてもよい重合体残基で置換されていてもよい
ものが含まれる。
【0082】上記一般式中の置換基が表すアルキニル基
としては、好ましくは炭素数2〜20のアルキニル基
で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえばアセ
チレン基、1−プロピン基、2−プロピン基、1−ブチ
ン基、2−ブチン基、3−ブチン基、1−ペンチン基、
2−ペンチン基、3−ペンチン基、4−ペンチン基、3
−メチル−1−プロピン基、2−エテニルプロパン基、
1−ヘキチン基、2−ヘキチン基、3−ヘキチン基、4
−ヘキチン基、5−ヘキチン基、3−メチル−1−ペン
チン基、4−メチル−1−ペンチン基、3,3−ジメチ
ル−1−ブチン基、4−メチル−2−ペンチン基、2−
メチル−3−ペンチン基、1,1−ジメチル−3−ブチ
ン基、1,1−ジメチル−4−ブチン基、1,2−ジメ
チル−4−ブチン基、2,2−ジメチル−4−ブチン
基、2−エチル−3−ブチン基、3−エチル−3−ブチ
ン基、2,2−ジメチル−4−ブチン基などが挙げられ
る。
【0083】上記アルキニル基が有していてもよい置換
基としては、反応を妨げない限りどのような置換基であ
ってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水
酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチ
オ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、
これらの基によって、アセタール体、チオアセタール体
を形成してもよい。また上記アルキニル基には、置換基
を有していてもよい重合体残基で置換されていてもよい
ものが含まれる。
【0084】上記一般式中の置換基が表すアリール基と
しては、好ましくは炭素数6〜20のアリール基で、た
とえばフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチル
フェニル基、p−メチルフェニル基、ナフチル基などが
挙げられる。
【0085】上記アリール基が有していてもよい置換基
としては、反応を妨げない限りどのような置換基であっ
てもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水酸
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、
アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ
基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、こ
れらの基によって、アセタール体、チオアセタール体を
形成してもよい。また上記アリール基には、置換基を有
していてもよい重合体残基で置換されていてもよいもの
が含まれる。
【0086】上記一般式中の置換基が表すアラルキル基
としては、好ましくは炭素数7〜20のアラルキル基
で、たとえばベンジル基、o−メチルベンジル基、m−
メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、ナフチルメ
チレン基などが挙げられる。
【0087】上記アラルキル基が有していてもよい置換
基としては、反応を妨げない限りどのような置換基であ
ってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水
酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチ
オ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、
これらの基によって、アセタール体、チオアセタール体
を形成してもよい。また上記アラルキル基には、置換基
を有していてもよい重合体残基で置換されていてもよい
ものが含まれる。
【0088】上記一般式中の置換基が表すアルキルオキ
シ基としては、たとえば、前記R1等の表す置換基を有
していてもよい重合体残基または置換基で置換されてい
てもよいアルキル基に酸素原子が結合したアルキルオキ
シ基が挙げられる。
【0089】上記アルキルオキシ基が有していてもよい
置換基としては、反応を妨げない限りどのような置換基
であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原
子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、
アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオ
キシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニ
ルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げら
れ、これらの基によって、アセタール体、チオアセター
ル体を形成してもよい。また上記アルキルオキシ基に
は、置換基を有していてもよい重合体残基で置換されて
いてもよいものが含まれる。
【0090】上記一般式中の置換基が表すアルケニルオ
キシ基としては、たとえば、上記R 1 等の表す、置換基
を有していてもよい重合体残基または置換基で置換され
てもよいアルケニル基に酸素原子が結合したアルケニル
オキシ基が挙げられる。
【0091】上記アルケニルオキシ基が有していてもよ
い置換基としては、反応を妨げない限りどのような置換
基であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄
原子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アル
キニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙
げられ、これらの基によって、アセタール体、チオアセ
タール体を形成してもよい。また上記アルケニルオキシ
基には、置換基を有していてもよい重合体残基で置換さ
れていてもよいものが含まれる。
【0092】上記一般式中の置換基が表すアルキニルオ
キシ基としては、たとえば、上記R 1 等の表す、置換基
を有していてもよい重合体残基または置換基で置換され
ていてもよいアルキニル基に酸素原子が結合したアルキ
ニルオキシ基が挙げられる。
【0093】上記アルキニルオキシ基が有していてもよ
い置換基としては、反応を妨げない限りどのような置換
基であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄
原子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アル
キニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙
げられ、これらの基によって、アセタール体、チオアセ
タール体を形成してもよい。また上記アルキニルオキシ
基には、置換基を有していてもよい重合体残基で置換さ
れていてもよいものが含まれる。
【0094】上記一般式中の置換基が表すアリールオキ
シ基としては、たとえば、上記R1等の表す、置換基を
有していてもよい重合体残基または置換基で置換されて
いてもよいアリール基に酸素原子が結合したアリールオ
キシ基が挙げられる。
【0095】上記アリールオキシ基が有していてもよい
置換基としては、反応を妨げない限りどのような置換基
であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原
子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、
アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオ
キシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニ
ルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げら
れ、これらの基によって、アセタール体、チオアセター
ル体を形成してもよい。また上記アリールオキシ基に
は、置換基を有していてもよい重合体残基で置換されて
いてもよいものが含まれる。
【0096】上記一般式中の置換基が表すアラルキルオ
キシ基としては、たとえば、上記R 1 等の表す置換基を
有していてもよい重合体残基または置換基を有していて
もよいアラルキル基に酸素原子が結合したアラルキルオ
キシ基が挙げられる。
【0097】上記アラルキルオキシ基が有していてもよ
い置換基としては、反応を妨げない限りどのような置換
基であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄
原子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アル
キニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙
げられ、これらの基によって、アセタール体、チオアセ
タール体を形成してもよい。また上記アラルキルオキシ
基には、置換基を有していてもよい重合体残基で置換さ
れていてもよいものが含まれる。
【0098】上記一般式中の置換基の任意の2つの基に
よって形成してもよいアセタール体は、好ましくは隣接
炭素上または同一炭素上に存在する2つによって形成さ
れる。アセタール体としては、アルキル部分の炭素数が
それぞれ、同一または異なって、直鎖状、分枝鎖状のい
ずれでもよいアルキルであるアルキルオキシ基を有する
鎖状アセタール、たとえばジメチルアセタール、ジエチ
ルアセタール、ジn−プロピルアセタール、ジイソプロ
ピルアセタール、エチルメチルアセタールなどの鎖状ア
セタール;環を形成するアルキルオキシ部のアルキル部
分が直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよいアルキルである
環状アセタール、例えば、エチレンアセタール、プロピ
レンアセタール、トリメチレンアセタール、1−メチル
トリメチレンアセタール、2−メチルトリメチレンアセ
タール、1,1−ジメチルトリメチレンアセタール、
1,2−ジメチルトリメチレンアセタール、1,3−ジ
メチルトリメチレンアセタール、2,2−ジメチルトリ
メチレンアセタールなどの環状アセタールが挙げられ
る。
【0099】上記アセタール体が有していてもよい置換
基としては、反応を妨げない限りどのような置換基であ
ってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水
酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチ
オ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、
これらの基によって、アセタール体、チオアセタール体
を形成してもよい。また上記アセタール体には、置換基
を有していてもよい重合体残基で置換されていてもよい
ものが含まれる。
【0100】上記一般式中の置換基の特定の二つの置換
基が一緒になって形成してもよいイリデン基は、二重結
合を有するものおよび環構造を形成するものを含む。二
重結合を有するものについては、直鎖状、分枝鎖状のい
ずれでもよい。たとえばメチリデン基、エチリデン基、
プロピリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチル
プロピリデン基、2−メチルプロピリデン基、1,1−
ジメチルプロピリデン基、1,2−ジメチルプロピリデ
ン基、1,3−ジメチルプロピリデン基、2,2−ジメ
チルプロピリデン基などが挙げられる。
【0101】上記イリデン基が有していてもよい置換基
としては、反応を妨げない限りどのような置換基であっ
てもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水酸
基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
ルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、
アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ
基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられ、こ
れらの基によって、アセタール体、チオアセタール体を
形成してもよい。また上記イリデン基には置換基を有し
ていてもよい重合体残基で置換されていてもよいものが
含まれる。
【0102】上記一般式のうちの置換基A及びBが示す
基のうち、エーテル基としてはメトキシメチルオキシ
基、エトキシエチルオキシ基、テトラヒドロピラニルオ
キシ基、アリルオキシ基、ベンジルオキシ基などをあげ
ることができ、エステル基としてはアセチルオキシ基、
ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、メトキシカ
ルボニルオキシ基、クロロアセチルオキシ基などをあげ
ることができ、そしてシリルオキシ基としてはトリメチ
ルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、トリイソプロピル
オキシ基、ジフェニルメチルシリルオキシ基などをあげ
ることができる。またA及びBが一緒になって表すこと
のできるケタール基としては、ジメチルアセタール基、
ジエチルアセタール基、ジベンジルアセタール基、1,
3−ジオキソラン基、1,3−ジオキサン基などをあげ
ることができ、保護されていてもよいシアンヒドリンの
保護基としては、メトキシメチル基、エトキシエチル
基、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、
ベンゾイル基などをあげることができる。
【0103】前記一般式中の置換基Yが表すことができ
る酸素原子を基中に含んでもよい基としてはアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基をあげることができる。
【0104】前記一般式中の置換基Zが表す水酸基を有
する有機基の有機基としては、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基などをあ
げることができる。
【0105】上記一般式中の置換基中に含まれる置換基
を有していてもよい重合体残基の重合体としては、たと
えばエチレン、プロピレン、スチレン、スチレン誘導体
(例えばα−メチルスチレン)、メタクリレート類(例
えばメタクリル酸メチル)、アクリレート類(例えばア
クリル酸エステル)、アクリロニトリル、ビニルエステ
ル類(例えば酢酸ビニル)、ビニルエーテル類(例えば
メチルビニルエーテル)、ブタジエン、イソプレン、イ
ソブテン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどの重合
性モノマーの各種の重合体(単独重合体、2種以上のモ
ノマーからなるランダムコポリマー、ブロックポリマ
ー、グラフトポリマーなど)が挙げられる。
【0106】また、前記重合体として、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオー
ル、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオ
ール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサン
ジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナ
ンジオール、カテコール、1,4−ジベンゼンメタノー
ルなどのポリオール類とマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、テレフタル酸などのポリカルボン酸と
のポリエステル類(交互共重合、2種以上のポリオール
またはポリカルボン酸からなるランダムブロックコポリ
マー、ブロックポリマーなど)が挙げられる。
【0107】さらに、上記ポリオールの代わりに、エチ
レンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プ
ロパンジアミン、1,2−ブタンジアミン、1,3−ブ
タンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,
9−ノナンジアミン、ジアミノベンゼンなどのポリアミ
ン類と上記ポリカルボン酸とのポリアミド類(重縮合、
2種以上のポリアミンまたはポリカルボン酸からなるラ
ンダムブロックコポリマー、ブロックポリマーなど)が
挙げられる。
【0108】好ましい重合体としては、エチレン、プロ
ピレン、スチレン、スチレン誘導体の各種の重合体が挙
げられる。
【0109】本発明において、置換基を有していてもよ
い重合体残基、置換基を有していてもよいポリスチレン
鎖の置換基としては、反応を妨げない限りどのような置
換基であってもよいが、たとえば、水素原子、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄
原子、水酸基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アル
キニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙
げられ、これらの基によって、アセタール体、チオアセ
タール体を形成してもよい。
【0110】これらアルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラル
キルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、ア
ルキニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、
アセタール体、チオアセタール体に関するアルキル部
分、アルケニル部分、アルキニル部分、アリール部分、
アラルキル部分、アセタール部分は、どのようなアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラ
ルキル基でもよいが、たとえば上記に示したR1等で示
したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アセタール体があげられる。
【0111】これら置換基には、環構造が含まれていて
もよく、そのような環構造としてはたとえばシクロプロ
パン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘ
キサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環などの
飽和シクロアルカン環;シクロブテン環、シクロペンテ
ン環、シクロヘキセン環、シクロヘプテン環、シクロオ
クテン環などのシクロアルケン環;フェニル基などのア
リール基;ベンジル基などのアラルキル基などが挙げら
れ、これら環上の水素原子が上記置換基で置換されてい
てもよく、置換基としてはたとえば上記R1 等で示した
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラル
キルオキシ基が挙げられ、これらの基によってアセター
ル体を形成してもよい。
【0112】本発明において、置換基を有していてもよ
い重合体残基における重合体残基の分子量は、通常は数
平均分子量で500〜5000000の範囲であり、好
ましくは500〜1000000の範囲である。置換基
を有していてもよいポリスチレン鎖の分子量は500〜
5000000程度であり、好ましくは500〜100
0000の範囲である。
【0113】本発明において、置換基を有していてもよ
い重合体残基とは、重合体の末端あるいは側鎖に単数ま
たは複数存在する反応性の官能基が反応した結果、反応
相手側に残った基をいう。当該官能基としては、ビタミ
ンD誘導体と重合体が化学的に結合できればいかなる結
合様式が構成可能である官能基であってもよく、結合様
式としては、例えば、炭素−炭素一重結合、炭素−炭素
二重結合、炭素−炭素三重結合、エーテル結合、チオエ
ーテル結合、シリルオキシ結合、エステル結合、アミド
結合、スルホニルオキシ結合などが挙げられ、これら結
合が2種以上組み合わされていてもよく、官能基として
は、エーテル基、チオエーテル基、シリルオキシ基、オ
キシカルボニル基、ジオキシカルボニル基、アミド基、
スルホニルオキシ基などが挙げられる。なお、ビタミン
D誘導体と重合体残基とはこれらの官能基(リンカー)
を介して結合していてもよい。
【0114】上記の重合体残基の残基とビタミンD誘導
体が形成する結合がシリルオキシ結合の場合、シリルオ
キシ結合を構成するケイ素原子上の置換基はアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基に置換されていてもよく、これらシリル基上の置
換基が表すアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基としては、たとえばR1 の表
すアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基が挙げられる。
【0115】R48〜R61の少なくとも1つに結合可能な
反応性の官能基を有する重合体における結合とは、上記
の結合様式が挙げられ、該反応性の官能基は上記と同様
である。
【0116】水酸基と結合可能な反応性の官能基を有す
る重合体としては、たとえば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲン;ジアルキルシリルクロリド、ジア
ルキルシリルブロミド、ジアルキルシリルアイオダイ
ド、ジアルケニルシリルクロリド、ジアルケニルシリル
ブロミド、ジアルケニルシリルアイオダイド、ジアルキ
ニルシリルクロリド、ジアルキニルシリルブロミド、ジ
アルキニルシリルアイオダイドなどのハロゲノシリル
基;アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、
アルキニルスルホニル基、アリールスルホニル基、アラ
ルキルスルホニル基、カルボキシル基を有する重合体が
挙げられる。かかるハロゲノシリル基、アルキルスルホ
ニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基、アラルキルスルホニル基
の有するアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アラルキル基は、たとえばR1 等の表すアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
ラルキル基が挙げられ、これらの基は置換基を有してい
てもよい。
【0117】一般式(I),(II)および(III)で表さ
れる重合体残基を有するビタミンD誘導体、一般式(VI
I)および(VIII) で示されるシクロヘキシリデンエチル
誘導体、一般式(IV),(V)および(VI)で示される
重合体残基を有するインダノン誘導体、一般式(IX),
(IX′),(X),(X′)および(XII)で示されるイ
ンダン誘導体並びに一般式(XIII) で示されるビタミン
D誘導体、いずれも幾何異性体を有し、本発明において
はそれらも全て含むものとする。
【0118】一般式(XIV)において、Mが表す塩を構成
していてもよい金属原子としては、R66に求核性を付与
する金属原子であればどのような金属原子でも良いが、
たとえば、金属原子としてはリチウムなどのアルカリ金
属;マグネシウムなどのアルカリ土類金属;セリウムな
どの3族金属原子;チタンなどの4族金属原子;ニッケ
ルなどの10族金属原子;銅などの11族金属原子;亜
鉛などの12族金属原子;ホウ素、アルミニウムなどの
13族金属原子;スズなどの14族金属原子などが挙げ
られる。
【0119】また、Mが塩を構成する金属原子を表す場
合としては、たとえば、上記の金属原子がR64に結合し
ていると共に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロ
ゲン原子;水酸化物;炭酸;リン酸;置換基を有してい
てもよいアルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
キニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基などと塩を構成している例が挙げられる。
【0120】ここに置換基を有していてもよいアルキル
オキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、
アリールオキシ基、アラルキルオキシ基は、たとえば上
記R 1 等に表す置換基を有していてもよいアルキルオキ
シ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、アラルキルオキシ基を挙げることができ
る。
【0121】さらに、Mが表す塩を構成していてもよい
金属原子は、2種類以上の金属原子の混合物でもよく、
かかる金属原子としては上記の金属原子、金属塩を挙げ
ることができる。
【0122】Yにおけるハロゲン原子としては、たとえ
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げ
られる。
【0123】Yにおけるアルキルスルホニル基、アルケ
ニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アラルキルスルホニル基としては、たと
えば、上記記載のR1 等の表すアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基で構成さ
れるスルホニル基が挙げられる。
【0124】重合体残基を有するビタミンD誘導体
(I),(II)または(III)の製造方法を以下に説明す
る。
【0125】重合体残基を有するビタミンD誘導体
(I),(II)、または(III)の製造方法はいかなる方
法でも良いが、それぞれ、たとえば重合体残基を有する
インダノン誘導体(IV)とシクロヘキシリデンエチル誘
導体(VII)を反応させる方法、重合体残基を有するイン
ダノン誘導体(V)とシクロヘキシリデンエチル誘導体
(VIII)を反応させる方法、重合体残基を有するインダ
ノン誘導体(VI)とシクロヘキシリデンエチル誘導体
(VIII)を塩基存在下で反応させる方法が挙げられる。
【0126】重合体残基を有するインダノン誘導体(I
V)とシクロヘキシリデンエチル誘導体(VII)を反応さ
せる方法、重合体残基を有するインダノン誘導体(V)
とシクロヘキシリデンエチル誘導体(VIII)を反応させ
る方法、重合体残基を有するインダノン誘導体(VI)と
シクロヘキシリデンエチル誘導体(VIII)を塩基存在下
で反応させる方法を説明する。
【0127】塩基としては、シクロヘキシリデンエチル
誘導体(VII)および(VIII)上のR 45にのみ作用すれば
どのような塩基でもよいが、たとえば、メチルリチウ
ム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロ
ピルリチウム、n−ブチルリチウムなどのアルキルリチ
ウム;フェニルリチウムなどのアリールリチウム;リチ
ウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、リチ
ウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピル
アミド、カリウムジイソプロピルアミド、リチウムジシ
クロヘキシルアミド、ナトリウムジシクロヘキシルアミ
ド、カリウムジシクロヘキシルアミド、リチウムビス
(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメ
チルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドなどの金属アミド;水素化リチウム、水素化
ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化物;リチ
ウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムn−プ
ロピルオキシド、リチウムiso−プロピルオキシド、
リチウムn−ブトキシド、リチウム2−ブトキシド、リ
チウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、ナトリウムn−プロピルオキシ
ド、ナトリウムiso−プロピルオキシド、ナトリウム
n−ブトキシド、ナトリウム2−ブトキシド、ナトリウ
ムtert−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウ
ムエトキシド、カリウムn−プロピルオキシド、カリウ
ムiso−プロピルオキシド、カリウムn−ブトキシ
ド、カリウム2−ブトキシド、カリウムtert−ブト
キシドなどの金属アルコキシド;トリエチルアミン、ピ
リジン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチル
アニリン、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセンなどのアミン化合物などが挙げられる。
【0128】塩基の使用量は、シクロヘキシリデンエチ
ル誘導体(VII)または(VIII)に対し、1モル当量以上
が好ましく、1〜10モル当量の範囲がより好ましい。
【0129】シクロヘキシリデンエチル誘導体(VII)ま
たは(VIII) の使用量は、重合体残基を有するインダノ
ン誘導体(IV),(V)または(VI)に対し、1モル当
量以上が好ましく、1〜10モル当量の範囲がより好ま
しい。
【0130】反応は通常、反応に悪影響を与えない溶媒
中で行われる。溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテ
ル系溶媒;トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、石油エーテルなどの炭化水素系溶媒またはこ
れらの混合溶媒などが使用される。溶媒の使用量は、重
合体残基を有するインダノン誘導体(IV)または重合体
残基を有するインダノン誘導体(V)または重合体残基
を有するインダノン誘導体(VI)に対し、通常1〜20
0倍重量の範囲が好ましい。
【0131】反応は、通常、不活性ガス雰囲気下、重合
体残基を有するインダノン誘導体(IV) ,(V)また
は、(VI)を上記溶媒に縣濁した縣濁溶液に、上記溶媒
に塩基とシクロヘキシリデンエチル誘導体(VII)または
(VIII) を混合した溶液を添加するか、上記溶媒に塩基
とシクロヘキシリデンエチル誘導体(VII)または(VII
I) を混合した溶液に重合体残基を有するインダノン誘
導体(IV),(V)または(VI)を上記溶媒に縣濁した
縣濁溶液を添加することにより行う。反応温度は、−1
00℃〜溶媒の沸点を超えない範囲が好ましく、−40
℃〜200℃の範囲がより好ましい。
【0132】シクロヘキシリデンエチル誘導体(VII)ま
たはシクロヘキシリデンエチル誘導体(VIII) は例え
ば、特開平6−72928号公報に記載の方法または、
これに準ずる方法によって製造される。
【0133】このようにして得られた重合体残基を有す
るビタミンD誘導体(I),(II)または(III)は、そ
れぞれ、たとえば、反応混合物に希塩酸、希硫酸、塩化
アンモニウム水溶液、食塩水、水などを添加して反応を
停止させ、ジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレ
ンなどの有機溶媒で洗浄濾過することで未反応のシクロ
ヘキシリデンエチル誘導体(VII)または(VIII) を有機
溶媒中に回収することができると同時に濾別して得るこ
とができる。また、濾別物として得られた重合体残基を
有するビタミンD誘導体(I),(II)または(III)に
対して必要に応じて希塩酸、水、食塩水などで洗浄する
ことにより塩基性物質、水溶性物質を除去し、乾燥させ
ることができる。
【0134】重合体残基を有するインダノン誘導体(I
V),(V)または(VI) の製造方法を以下に説明す
る。
【0135】重合体残基を有するインダノン誘導体(I
V) ,(V)または(VI) の製造方法は、結合可能な反
応性の官能基を有する重合体とインダン誘導体(IX) ま
たは(X)とを結合させ、必要あれば官能基変換を行い
誘導する方法であればいかなる方法でもよいが、たとえ
ばR48〜R61の少なくとも1つに結合可能な反応性の官
能基を有する重合体とインダン誘導体(IX) とを反応さ
せる方法、またはインダン誘導体(X)と水酸基と結合
可能な反応性の官能基を有する重合体とを反応させる方
法、またはインダン誘導体(X)と化合物(XI)とを塩
基存在下に反応させ、生じた重合体残基を有するインダ
ン誘導体(X′)に対し、AまたはBの水酸基を酸化す
る方法が挙げられる。
【0136】インダノン誘導体(IX) とR48〜R61の少
なくとも1つに結合可能な反応性の官能基を有する重合
体とを反応させる方法を説明する。
【0137】反応は、結合可能な反応性の官能基を有す
る重合体をインダン誘導体(IX)に結合する方法であれ
ば、いかなる方法でもよい。たとえば、結合可能な反応
性の官能基が水酸基であるインダン誘導体(IX)と、水
酸基と結合可能な反応性の官能基を有する重合体を反応
させる方法としては、塩基存在下でのエステル化反応、
シリルエーテル化反応、エーテル化反応などが挙げられ
る。
【0138】インダン誘導体(X)と、化合物 (XI) を
塩基存在下反応させる方法を説明する。
【0139】塩基としては、どのような塩基でもよい
が、たとえば、メチルリチウム、エチルリチウム、n−
プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチル
リチウムなどのアルキルリチウム;フェニルリチウムな
どのアリールリチウム;リチウムアミド、ナトリウムア
ミド、カリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミ
ド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソ
プロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、ナ
トリウムジシクロヘキシルアミド、カリウムジシクロヘ
キシルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミ
ド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリ
ウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの金属アミ
ド;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ムなどの金属水素化物;リチウムメトキシド、リチウム
エトキシド、リチウムn−プロピルオキシド、リチウム
iso−プロピルオキシド、リチウムn−ブトキシド、
リチウム2−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナ
トリウムn−プロピルオキシド、ナトリウムiso−プ
ロピルオキシド、ナトリウムn−ブトキシド、ナトリウ
ム2−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn
−プロピルオキシド、カリウムiso−プロピルオキシ
ド、カリウムn−ブトキシド、カリウム2−ブトキシ
ド、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アルコキ
シド;トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチル
アニリン、N,N−ジメチルアニリン、1.8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデセン、イミダゾールなど
のアミン化合物などが挙げられる。
【0140】塩基の使用量は、インダン誘導体(X)に
対し、1モル当量以上が好ましく、1〜10モル当量の
範囲がより好ましい。
【0141】化合物(XI) の使用量は、インダン誘導体
(X)に対し、0.001モル当量以上が好ましく、
0.01〜10モル当量の範囲がより好ましい。
【0142】反応は通常、反応に悪影響を与えない溶媒
中で行われる。溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテ
ル系溶媒;トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、石油エーテルなどの炭化水素系溶媒;塩化メ
チレン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロ
ロベンゼンなどの含ハロゲン炭化水素系溶媒またはこれ
らの混合溶媒などが使用される。溶媒の使用量は、イン
ダン誘導体(X)に対し、通常1〜200倍重量の範囲
が好ましい。
【0143】反応は、通常、不活性ガス雰囲気下、イン
ダン誘導体(X)と塩基を上記溶媒に溶解した溶液に、
上記溶媒に縣濁した化合物(XI) を添加するか、上記溶
媒に縣濁した化合物(XI)にインダン誘導体(X)と塩
基を上記溶媒に溶解した溶液を添加することにより行
う。
【0144】また、塩基と化合物(XI) を上記溶媒に縣
濁した縣濁溶液をインダン誘導体(X)の上記溶媒の溶
液を添加するか、インダン誘導体(X)の上記溶媒の溶
液を塩基と化合物(XI) を上記溶媒に縣濁した縣濁溶液
に添加することで行ってもよい。
【0145】AまたはBが水酸基の重合体残基を有する
インダン誘導体(X′)に対し、AまたはBの水酸基を
酸化する方法を以下に説明する。
【0146】酸化剤としてはどのような酸化剤でもよい
が、ピリジニウムジクロメイト、ピリジニウムクロロク
ロメイト、Dess-Martin Periodinane などがあり、酸化
法としてはSwern 酸化法などが挙げられる。
【0147】酸化剤の使用量は、重合体残基を有するイ
ンダン誘導体(X′)に対し、1モル当量以上が好まし
く、1〜10モル当量の範囲がより好ましい。
【0148】反応は通常、反応に悪影響を与えない溶媒
中で行われる。溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテ
ル系溶媒;トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、石油エーテルなどの炭化水素系溶媒;塩化メ
チレン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロ
ロベンゼンなどの含ハロゲン炭化水素系溶媒またはこれ
らの混合溶媒などが使用される。溶媒の使用料は、Aま
たはBが水酸基の重合体残基を有するインダン誘導体
(X′)に対し、通常1〜200倍重量の範囲が好まし
い。
【0149】反応温度は、−100℃〜溶媒の沸点を超
えない範囲が好ましく、−40℃〜200℃の範囲がよ
り好ましい。
【0150】インダン誘導体 (IX) または(X)は、た
とえば、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリ
ー(Journal of Organic Chemistry) 、51巻、126
4(1986年) に記載の方法または、これに準ずる方
法によって製造される。
【0151】このようにして得られた重合体残基を有す
るインダノン誘導体(IV) ,(V)または(VI) は、た
とえば、反応混合物に希塩酸、希硫酸、塩化アンモニウ
ム水溶液、食塩水、水などを添加して反応を停止させ、
ジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレンなどの有
機溶媒で洗浄濾過することで未反応のインダン誘導体(I
X) または(X)を有機溶媒中に回収することができる
と同時に濾別して得ることができる。また、濾別物とし
て得られた重合体残基を有するインダノン誘導体(IV)
,(V)または(VI) に対して必要に応じて希塩酸、
水、食塩水などで洗浄することにより塩基性物質、水溶
性物質を除去し、乾燥させることができる。
【0152】重合体残基を有するビタミンD誘導体
(I)または(III)の置換基を有していてもよい重合体
残基を除去するビタミンD誘導体を製造方法を以下に説
明する。
【0153】重合体残基を有するビタミンD誘導体
(I)または(III)の置換基を有していてもよい重合体
残基を除去するビタミンD誘導体の製造方法はいかなる
方法でも良いが、たとえば重合体残基を有するビタミン
D誘導体(I)の置換基を有していてもよい重合体残基
を除去してビタミンD誘導体(XIII)を製造する方法が
挙げられる。
【0154】酸性条件を構成する酸は、重合体残基に作
用する酸であればいかなる酸でもよいが、たとえば、フ
ッ化水素、塩化水素、臭化水素などのハロゲン化水素;
メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスル
ホン酸;硫酸、リン酸などが挙げられる。
【0155】また、塩基性条件を構成する塩基は、重合
体残基に作用する塩基であればいかなる残基でもよい
が、たとえばリチウムメトキシド、リチウムエトキシ
ド、リチウムn−プロピルオキシド、リチウムiso−
プロピルオキシド、リチウムn−ブトキシド、リチウム
2−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム
n−プロピルオキシド、ナトリウムiso−プロピルオ
キシド、ナトリウムn−ブトキシド、ナトリウム2−ブ
トキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウム
メトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロピ
ルオキシド、カリウムiso−プロピルオキシド、カリ
ウムn−ブトキシド、カリウム2−ブトキシド、カリウ
ムtert−ブトキシドなどの金属アルコキシド;水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウムなどの金属水酸化物;トリエチルアミン、
ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチ
ルアニリン、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセンなどのアミン化合物;アンモニアなどが挙げら
れる。
【0156】また、上記酸と塩基としてアミン化合物、
アンモニアを任意の割合で混合して得られる化合物を使
用してもよい。
【0157】さらに、アンモニウム塩も使用することが
でき、アンモニウム塩としてはたとえば、テトラメチル
アンモニウムフルオリド、テトラエチルアンモニウムフ
ルオリド、テトラブチルアンモニウムフルオリドなどが
挙げられる。
【0158】酸または塩基の使用量は、重合体残基を有
するビタミンD誘導体(I) または(III)に対し、0.
001モル当量以上が好ましく、0.01〜10モル当
量の範囲がより好ましい。
【0159】処理は通常、反応に悪影響を与えない溶媒
中で行われる。溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテ
ル系溶媒;トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、石油エーテルなどの炭化水素系溶媒;塩化メ
チレン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロ
ロベンゼンなどの含ハロゲン炭化水素系溶媒;ジメチル
スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ニトリル、水またはこれらの混合溶媒などが使用され
る。溶媒の使用量は、重合体残基を有するビタミンD誘
導体(I) または(III)に対し、通常1〜200倍重量
の範囲が好ましい。
【0160】塩基としてアミン化合物を使用する場合
は、上記溶媒を添加することなく処理を行ってもよい。
【0161】処理は、通常、重合体残基を有するビタミ
ンD誘導体(I) または(III)を上記溶媒に縣濁した縣
濁溶液に、上記溶媒と塩基を混合した溶液を添加する
か、上記溶媒に塩基を混合した溶液に重合体残基を有す
るビタミンD誘導体(I) または(III)を上記溶媒に縣
濁した縣濁溶液を添加することにより行う。反応温度
は、−100℃〜溶媒の沸点を超えない範囲が好まし
く、−40℃〜200℃の範囲がより好ましい。
【0162】このようにして得られたビタミンD誘導体
(XIII)または(XV) は通常の有機化合物の単離・精製
に用いられる方法により単離・精製することができる。
たとえば、反応混合物を食塩水または水にあけ、ジエチ
ルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレンなどの有機溶媒
で抽出し、必要に応じて抽出液を飽和重曹水などで洗浄
することにより酸性物質を除去し、希塩酸、水、食塩水
などで洗浄することにより塩基性物質、水溶性物質を除
去し、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウムなど
で乾燥したのちに濃縮し、得られる粗生成物を必要に応
じて蒸留、クロマトグラフィ、再結晶などにより精製す
ることができる。
【0163】ポリスチリルスルホニルオキシビタミンD
誘導体(III)と、有機金属化合物 (XIV)とを反応させて
ビタミンD誘導体(XV) を製造する方法について以下に
説明する。
【0164】反応は通常、反応に悪影響を与えない溶媒
中で行われる。溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテ
ル系溶媒;トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、石油エーテルなどの炭化水素系溶媒またはこ
れらの混合溶媒などが使用される。溶媒の使用量は、ポ
リスチリルスルホニルオキシビタミンD誘導体(III)に
対し、通常1〜200倍重量の範囲が好ましい。
【0165】有機金属化合物(XIV)は、溶液および固体
状態のいずれの状態でもよいが、不活性ガス雰囲気下、
上記溶媒に溶解または懸濁させ溶液または懸濁液として
使用する。使用する溶媒量としては、有機金属化合物の
重量に対して通常1〜200倍重量の範囲が好ましい。
【0166】有機金属化合物(XIV)の使用量は、ポリス
チリルシリルオキシビタミンD誘導体(XV) に対し、1
モル当量以上が好ましく、1〜20モル当量の範囲がよ
り好ましい。
【0167】反応は、不活性ガス雰囲気下、有機金属化
合物(XIV)の溶液または縣濁液をポリスチリルスルホニ
ルオキシビタミンD誘導体(III)の上記溶液の縣濁液に
添加するか、ポリスチリルスルホニルオキシビタミンD
誘導体(III)の上記溶液の縣濁液を有機金属化合物の溶
液または縣濁液に添加することで反応を行う。反応温度
は、−100℃〜溶媒の沸点を超えない範囲が好まし
く、−78℃〜200℃の範囲がより好ましい。
【0168】有機金属化合物(XIV)はたとえば、第4版
実験化学講座25巻、65頁(丸善、1991年)に記
載の方法または、これに準ずる方法によって製造され
る。
【0169】このようにして得られたビタミンD誘導体
(XV) は通常の有機化合物の単離・精製に用いられる方
法により単離・精製することができる。たとえば、反応
混合物を食塩水または水にあけ、ジエチルエーテル、酢
酸エチル、塩化メチレンなどの有機溶媒で抽出し、必要
に応じて抽出液を飽和重曹水などで洗浄することにより
酸性物質を除去し、希塩酸、水、食塩水などで洗浄する
ことにより塩基性物質、水溶性物質を除去し、無水硫酸
マグネシウム、無水硫酸ナトリウムなどで乾燥したのち
に濃縮し、得られる粗生成物を必要に応じて蒸留、クロ
マトグラフィ、再結晶などにより精製することができ
る。
【0170】上記の製造方法により得られる重合体残基
を有するビタミンD誘導体およびビタミンD誘導体は、
たとえば、骨粗鬆症治療剤として有用である[ケミカル
・レビュー(Chemical Review)、95巻、1877頁
(1995年) 参照]。
【0171】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。
【0172】実施例I メチル 4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン
−1−オキシ)ベンゼンスルホネートの合成 9−テトラヒドロピラニルオキシ−1−ノナノール
(1.65g、6.14mmol)、メチル 4−ヒドロキ
シベンゼンスルホネート(1.39g、7.37mmo
l)、トリフェニルホスフィン(1.93g、7.37m
mol)及びトリエチルアミン(1.03mL、7.37m
mol)の乾燥テトラヒドロフラン(50mL)溶液に、
0℃でアルゴン雰囲気下、アゾジカルボン酸ジエチル
(40%トルエン溶液、3.21mL、7.37mmol)
を滴下した。この反応溶液を同一温度で30分間撹拌し
た後、2,3滴の水を添加した。この混合物を減圧下濃
縮し、残さを10%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲル
カラムクロマトグラフ精製して、無色液体としてメチル
4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン−1−
オキシ)ベンゼンスルホネート(2.08g、収率82
%)を得た。
【0173】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J
= 8.9 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.56 (m, 1
H), 4.01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.86 (m, 1H), 3.74
(m,1H), 3.71 (s, 3H), 3.48 (m, 1H), 3.37 (dt, J =
6.6, 9.6 Hz, 1H), 1.3〜1.9 (m, 20H);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 163.5, 130.3, 126.2,
114.9, 98.9, 68.6, 67.7, 62.5, 56.0, 30.8, 29.8, 2
9.5, 29.4, 29.3, 29.0, 26.2, 25.9, 25.5, 19.8; IR (neat) 2870, 1579, 1483, 1452, 1351, 1251, 116
0, 992, 762, 580 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C21H34O6SNa) 、計算値437.1974 (M+N
a)、実測値437.1961
【0174】4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホニルクロリドの合成 メチル 4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン
−1−オキシ)ベンゼンスルホネート(20.25g、
48.85mmol)のアセトン(280mL)溶液に室温
でリチウムクロリド(4.14g、97.7mmol)を添
加した。反応溶液を55℃で1.5時間撹拌した後、生
成した白色沈殿を濾取した。濾液を濃縮しエーテルで希
釈して、再度沈殿を得、濾取した。両方の沈殿物を真空
乾燥し粗リチウム 4−(9−テトラヒドロピラニルオ
キシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホネート(2
1.0g)を白色固体として得た。上記粗リチウム 4
−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン−1−オキ
シ)ベンゼンスルホネート(21.0g)のジメチルホ
ルムアミド(280mL)溶液に、0℃で五塩化リン
(15.3g、73.3mmol)を添加した。この反応溶
液を室温で15分間撹拌した後、氷水を添加した。この
混合物をエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮し
た。濃縮物を7%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカ
ラムクロマトグラフ精製して、白色固体として4−(9
−テトラヒドロピラニルオキシノナン−1−オキシ)ベ
ンゼンスルホニルクロリド(6.43g、収率31%)
を得た。また、この精製の際、33%酢酸エチル−ヘキ
サンで4−(9−ヒドロキシノナン−1−オキシ)ベン
ゼンスルホニルクロリド(5.35g、収率31%)を
白色固体として得、これを乾燥塩化メチレン溶媒(50
mL)中、0.01当量の(+)−10−ショウノウス
ルホン酸(37mg)存在下、1.1当量のジヒドロピ
ラン(1.6mL、18mmol)を用い室温で30分間撹
拌することで、4−(9−テトラヒドロピラニルオキシ
ノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホニルクロリド
(6.57g、収率98%)に転化させた。
【0175】mp 46〜48℃;1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 7.02 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 4.05
(t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.87 (m, 1H), 3.74 (dt,J = 6.
8, 9.6 Hz, 1H), 3.49 (m, 1H), 3.38 (dt, J = 6.6,
9.6 Hz, 1H), 1.3〜1.9 (m, 20H);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 164.6, 135.9, 129.6,
115.1, 99.0, 69.0, 67.7, 62.5, 30.9, 29.8, 29.5, 2
9.4, 29.3, 28.9, 26.3, 25.9, 25.6, 19.8;IR (KBr) 2
874, 1703, 1573, 1480, 1455, 1362, 1259, 1159, 102
0, 574 cm- 1; HRMS (ESI-TOF) (C20H32ClO5S) 、計算値419.1659 (M+
H)、実測値419.1651
【0176】実施例II−1 (S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロピラニルオキ
シノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートの合成 [1R−[1α(S*),3aβ,7aα]]−1−ヒ
ドロキシエチル−オクタヒドロ−α、7a−ジメチル−
4H−インデン−4−オン(3.45g、8.25mmo
l)と4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン−
1−オキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(1.95
g、9.27mmol)の乾燥塩化メチレン(12mL)溶
液に、0℃で乾燥ピリジン(1.3mL、16mmol)を
添加した。室温で1日間撹拌した後、氷水を添加した。
混合液をエーテルで抽出し、1M塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、濾過後減圧下濃縮した。濃縮物を15%酢酸エチル
−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し
て、無色粘体として(S)−2−[(1R,3aR,7
aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4
H−インデン−1−イル]プロピル 4−(9−テトラ
ヒドロピラニルオキシノナン−1−オキシ)ベンゼンス
ルホナート(4.11g、収率84%)を得た。
【0177】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.80 (d, J
= 8.9 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.55 (m, 1
H), 4.00 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.67〜3.95 (m, 4H, H
22), 3.33〜3.51 (m, 2H), 2.42 (dd, J = 7.6, 11.2 H
z, 1H, H14), 1.02 (d, J =6.3 Hz, 3H, H21), 0.59
(s, 3H, H18); IR (neat) 2876, 1693, 1578, 1453, 1347, 1252, 116
0, 1027, 960, 839 cm- 1
【0178】(S)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートの合成 (S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロピラニルオキ
シノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(350
mg、591mmol)のメタノール(5mL)溶液に、0
℃で(+)−10−ショウノウスルホン酸(67mg、
29mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。0℃で飽
和重曹水を添加した後、水層を酢酸エチルで抽出した。
抽出物を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮した。濃縮物を50%
酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラ
フ精製して、無色液体として(S)−2−[(1R,3
aR,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オ
キソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−(9
−ヒドロキシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナー
ト(295mg、収率98%)を得た。
【0179】[α]18 D +3.83°(c 0.490, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.78 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.97 (d, J = 8.9Hz, 2H), 3.99 (t, J = 6.6 Hz,
2H), 3.90 (dd, J = 2.8, 9.4 Hz, 1H, H22),3.79 (dd,
J = 5.4, 9.4 Hz, 1H, H22), 3.60 (t, J = 6.6 Hz, 2
H), 2.40 (dd,J = 7.8, 11.4 Hz, 1H, H14), 1.00 (d,
J = 6.2 Hz, 3H, H21), 0.57 (s, 3H,H18);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 211.5, 163.4, 130.1,
127.0, 114.8, 75.0,68.6, 62.9, 61.5, 52.3, 49.7, 4
0.8, 38.6, 35.9, 32.8, 29.5, 29.3, 29.2,29.0, 26.
8, 25.9, 25.7, 23.9, 19.1, 17.0, 12.4; IR (neat) 3326, 2870, 1692, 1578, 1346, 1251, 115
9, 957, 836, 580 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C28H44O6SNa) 、計算値531.2756 (M+N
a)、実測値531.2766
【0180】(S)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−[9−[(4−ポリ
スチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]ノナン−1−
オキシ]ベンゼンスルホナートの合成 予め1時間真空乾燥しアルゴンガスで置換した(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルヒドリド(2.00
0g、反応活性部位換算1.48mmol)を有する50mL
シリンダー型反応器に、室温で3等量の1,3−ジクロ
ロ−5,5−ジメチルヒダントイン(875mg、4.
44mmol)の乾燥塩化メチレン(15mL)溶液を添加
した。1時間振盪後、反応溶液を濾過し、樹脂をアルゴ
ン雰囲気下、乾燥塩化メチレン(15mLx3)で洗浄
した。直ちに、(S)−2−[(1R,3aR,7a
R)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H
−インデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキ
シノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(2.2
5g、4.44mmol)及びイミダゾール(403mg、
5.92mmol)の乾燥塩化メチレン(12mL)溶液を
添加し、室温下6時間振盪させた。反応液を濾過し、樹
脂を塩化メチレン(15mLx2)で洗浄して、未反応の
(S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノナン−1−オ
キシ)ベンゼンスルホナートを回収した。さらに、樹脂
をテトラヒドロフラン:水=3:1溶液(15mL)、メタ
ノール(15mL)、テトラヒドロフラン:水=3:1溶液
(15mL)、メタノール(15mL)でそれぞれ2回ずつ洗浄
した。得られた樹脂は12時間真空乾燥させ、下記物性
を有する(S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オ
クタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデ
ン−1−イル]プロピル 4−[9−[(4−ポリスチ
リルブチル)ジエチルシリルオキシ]ノナン−1−オキ
シ]ベンゼンスルホナート(2.737g、シリルヒド
リドに対する転化収率95%)を得た。
【0181】FT-IR (resin) 2900, 1715, 1598, 1493,
1453, 1364, 1263, 1169, 1099, 837 cm-1;13 C SR-MAS NMR (400 MHz, CDCl3) δ 211.0, 163.4, 1
30.0, 125.6, 114.9,74.9, 68.6, 63.0, 61.5, 52.5, 4
9.7
【0182】実施例II−2 (S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロ
ピラニルオキシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナ
ートの合成 (1R,3aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−1−
[(S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−6,
7a−ジメチル−4H−インデン−4−オン(0.82
2mg,3.66mmol)と4−(9−テトラヒドロピラニ
ルオキシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホニルオキ
シド(1.84g,4.40mmol)の乾燥塩化メチレン
(5.5mL)溶液に、室温で乾燥ピリジン(0.59m
L,7.3mmol)を添加した。室温で1日間撹拌した
後、氷水を添加した。混合物をエーテルで抽出し、1M
塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮した。濃縮
物を12%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムク
ロマトグラフ精製して、無色液体として(S)−2−
[(1R,3aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−
6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−インデン−1
−イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロピラニルオ
キシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(1.
91g,86%)を得た。
【0183】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J
= 8.7 Hz, 2H), 6.99 (d, J = 8.7Hz, 2H), 4.57 (m, 1
H), 4.01 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.7〜3.9 (m, 4H,
H22),3.50 (m, 1H), 3.38 (m, 1H), 2.40 (dd, J = 7.
6, 11.2 Hz, 1H, H14), 2.29 (dd, J = 5.3, 13.9 Hz,
1H), 1.04 (m, 6H, 11-methyl, H21), 0.61 (s, 3H, H1
8); IR (neat) 2872, 1693, 1578, 1452, 1346, 1251, 1160
cm-1 (S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートの合成 (S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロ
ピラニルオキシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナ
ート(1.88g,3.10mmol)のメタノール溶液
(30mL)に、0℃で(+)−10−ショウノウスルホ
ン酸(36mg,0.15mmol)を添加し、室温で2時間
撹拌した。0℃で飽和重曹水を添加した後、この溶液を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃
縮した。濃縮物を50%酢酸エチル−ヘキサンでシリカ
ゲルカラムクロマトグラフ精製して、無色液体として
(S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(1.56
g,96%)を得た。
【0184】[α]12 D +12.8°(c 0.450, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.77 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.95 (d, J = 8.9Hz, 2H), 3.98 (m, 2H), 3.88 (d
d, J = 〜2, 9.6 Hz, 1H, H22), 3.77 (dd, J= 5.3, 9.
6 Hz, 1H, H22), 3.58 (m, 2H), 2.36 (dd, J = 8.3, 1
0.2 Hz, 1H, H 14), 2.24 (dd, J = 4.0, 12.5 Hz, 1H),
0.99 (m, 6H, 11-methyl, H21), 0.56(s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ210.8, 163.3, 130.0, 1
26.8, 114.8, 74.9, 68.5, 62.8, 61.0, 52.0, 49.5, 4
9.1, 47.8, 35.8, 32.7, 31.7, 29.4, 29.3, 29.2, 28.
9, 27.0, 25.9, 25.7, 22.4, 18.8, 17.0, 13.1; IR (neat) 3328, 2866, 1691, 1579, 1452, 1344, 125
2, 1159 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C29H46O6SNa) 、計算値545.2913 (M+N
a)、実測値545.2899
【0185】(S)−2−[(1R,3aR,6R,7
aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナートの合成 予め1時間真空乾燥しアルゴンガスで置換した(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルヒドリド(1.18
2g、反応活性部位換算0.873mmol)を有する50
mLシリンダー型反応器に、室温で3等量の1,3−ジク
ロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(516mg、2.
62mmol)の乾燥塩化メチレン(8.7mL)溶液を添加
した。1時間振盪後、反応溶液を濾過し、樹脂をアルゴ
ン雰囲気下、乾燥塩化メチレン(15mLx3)で洗浄し
た。直ちに、(S)−2−[(1R,3aR,6R,7
aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−(9−
ヒドロキシノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート
(1.19g、2.27mmol)及びイミダゾール(0.
21g、3.1mmol)の乾燥塩化メチレン(7.0mL)
溶液を添加し、室温下6時間振盪させた。反応液を濾過
し、樹脂を塩化メチレン(15mLx2)で洗浄して、未
反応の(S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)
−オクタヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4
H−インデン−1−イル]プロピル4−(9−ヒドロキ
シノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートを回収し
た。さらに、樹脂をテトラヒドロフラン:水=3:1溶
液(15mL)、メタノール(15mL)、テトラヒドロフ
ラン:水=3:1溶液(15mL)、メタノール(15m
L)、エーテル(15mL)でそれぞれ2回ずつ洗浄した。
得られた樹脂は12時間真空乾燥させ、下記物性を有す
る(S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オ
クタヒドロ−6,7a−ジメチル−4−オキソ−4H−
インデン−1−イル]プロピル 4−[9−[(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]ノナン−1
−オキシ]ベンゼンスルホナート(1.585g、シリ
ルヒドリドに対する転化収率89%)を得た。
【0186】13C SR-MAS NMR(400 MHz, CDCl3)δ 21
0.4, 163.4, 130.1, 114.8, 74.9, 68.6, 63.0, 61.1,
52.3, 49.6, 49.2, 48.0, 7.0, 4.9. FT-IR (resin) 3024, 2935, 1946, 1871, 1803, 1716,
1600, 1493, 1449, 1362, 1263, 1169, 1099, 1027, 96
6 cm-1
【0187】実施例II−3 (R)−2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オク
タヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]プロピル 4−(9−テトラヒドロピラニルオキ
シノナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートの合成 (1R,3aR,7aR)−オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−1−[(R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]
−7a−メチル−1H−インデン(1.92g,5.8
8mmol)と4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナ
ン−1−オキシ)ベンゼンスルホニルオキシド(3.6
9g,8.81mmol)の乾燥塩化メチレン(9.0mL)
溶液に、室温で乾燥ピリジン(1.4mL,17mmol)を
添加した。室温で12時間撹拌した後、氷水を添加し
た。混合物をエーテルで抽出し、1M塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、粗(R)−2−[(1
R,3aR,4S,7aR)−オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]プロピル
4−(9−テトラヒドロピラニルオキシノナン−1−
オキシ)ベンゼンスルホナート(5.28g)を得た。
上記粗生成物(5.18g)と(+)−10−ショウノ
ウスルホン酸(0.50g,2.2mmol)のメタノール
(210mL)溶液を、55℃で1日間撹拌した。0℃で
飽和重曹水を添加した後、この溶液を酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮した。濃縮物を
50%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマ
トグラフ精製して、無色液体として(R)−2−[(1
R,3aR,4S,7aR)−オクタヒドロ−4−ヒド
ロキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]プ
ロピル 4−(9−ヒドロキシノナン−1−オキシ)ベ
ンゼンスルホナート(2.86g,2段階収率97%)
で得た。
【0188】[α]12 D +5.87°(c 1.25, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.79 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.97 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.05 (dd, J = 3.3, 9.
3 Hz, 1H, H22), 4.02 (m, 1H, H8), 4.00 (t,J = 6.3
Hz, 2H), 3.75 (dd, J = 6.9, 9.3 Hz, 1H, H22), 3.61
(t, J = 6.6Hz, 2H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz, 3H,
H21), 0.82 (s, 3H, H18) ;13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 163.3, 130.1, 127.2,
114.8, 73.9, 69.0, 68.6, 63.0, 52.5, 52.3, 41.6, 3
9.7, 34.7, 33.5, 32.8, 29.5, 29.4, 29.2, 29.0, 26.
5, 25.9, 25.7, 22.2, 17.4, 16.7, 13.9; IR (neat) 3308, 2870, 1579, 1456, 1345, 1253, 1160
0, 1092, 857, 832 cm -1
【0189】(R)−2−[(1R,3aR,4S,7
aR)−オクタヒドロ−4−ヒドロキシ−7a−メチル
−1H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナートの合成 (R)−2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オク
タヒドロ−4−ヒドロキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノナ
ン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(2.80g,
5.48mmol)とイミダゾール(0.55g,8.2mm
ol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(27mL)溶
液に、アルゴン雰囲気下0℃でtert−ブチルジメチ
ルシリルクロリド(867mg,5.76mmol)を添加
した。反応溶液を同一温度で15分間撹拌した後、氷水
を添加した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後減圧下濃縮し、無色液体として(R)−2−
[(1R,3aR,4S,7aR)−オクタヒドロ−4
−ヒドロキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]プロピル 4−[9−[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベン
ゼンスルホナート(3.23g,95%)を得た。
【0190】[α]12 D +4.81°(c 0.710, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.98 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.08 (dd, J = 3.3, 9.
2 Hz, 1H, H22), 4.04 (m, 1H, H8), 4.01 (t,J = 6.6
Hz, 2H), 3.77 (dd, J = 7.3, 9.2 Hz, 1H, H22), 3.59
(t, J = 6.6Hz, 2H), 0.89 (s, 9H, SiCMe3), 0.88
(d, J = 6.6 Hz, 3H, H21), 0.85 (s, 3H, H18) 0.04
(s, 6H, SiMe2) ;13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 163.4, 130.1, 127.3,
114.8, 74.0, 69.1, 68.7, 63.4, 52.6, 52.4, 41.6, 3
9.7, 34.7, 33.6, 32.9, 29.6, 29.4, 29.3, 29.1, 26.
6, 26.1, 26.0, 25.9, 22.3, 18.4, 17.4, 16.8, 13.9,
-5.2; IR (neat) 3358, 2866, 1579, 1454, 1347, 1249, 116
0, 1092, 955, 831 cm- 1
【0191】(R)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−[9−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]ノナン−1−
オキシ]ベンゼンスルホナートの合成 (R)−2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オク
タヒドロ−4−ヒドロキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]プロピル 4−[9−[(1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ]ノナン−1−オ
キシ]ベンゼンスルホナート(3.23g,5.17mm
ol)とピリジニウムp−トルエンスルホネート(65m
g,0.26mmol)の乾燥塩化メチレン(25mL)溶液
に、アルゴン雰囲気下0℃でピリジニウム ジクロメー
ト(3.89g,10.3mmol)を添加した。反応溶液
を室温で5時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。フ
ロリジルで濾過して得られた溶液を1M塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、(R)−2−[(1
R,3aR,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4
−[9−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
オキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート
(3.17g,99%)を得た。
【0192】[α]12 D −13.0°(c 0.622, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.98 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.04 (m, 1H, H22), 4.
01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.88 (dd, J = 5.9,9.6 Hz,
1H, H22), 3.59 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.40 (dd, J =
7.6, 11.2 Hz,1H, H14), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3H, H
21), 0.88 (s, 9H, SiCMe3), 0.56 (s,3H, H18) 0.03
(s, 6H, SiMe2) ;13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 211.3, 163.4, 130.1,
127.1, 114.8, 73.5,68.7, 63.3, 61.5, 52.4, 49.4, 4
0.8, 38.1, 34.7, 32.9, 29.5, 29.4, 29.3,29.0, 26.
6, 26.03, 25.96, 25.8, 23.9, 18.9, 18.4, 16.7, 12.
9, -5.2; IR (neat) 3318, 2870, 1689, 1578, 1454, 1345, 125
3, 1160, 1051, 940, 834 cm-1
【0193】(R)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナートの合成 (R)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−[9−[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベン
ゼンスルホナート(3.14g,5.04mmol)のテト
ラヒドロフラン(10mL)とメタノール(50mL)の溶
液に、0℃で(+)−10−ショウノウスルホン酸(5
9mg,0.25mmol)を添加し、室温で30分間撹拌し
た。0℃で飽和重曹水を添加した後、この溶液を酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮し
た。濃縮物を50%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲル
カラムクロマトグラフ精製して、無色液体として(R)
−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒドロ−7
a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]
プロピル 4−(9−ヒドロキシノナン−1−オキシ)
ベンゼンスルホナート(2.55g,100%)を得
た。
【0194】[α]12 D −13.4°(c 0.846, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J = 8.9 Hz, 2
H), 6.98 (d, J = 8.9Hz, 2H), 4.01 (t, J = 6.6 Hz,
2H), 4.0〜4.05 (m, 1H, H22), 3.88 (dd, J =5.9, 9.6
Hz, 1H, H22), 3.63 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.40 (dd,
J = 7.6, 11.2 Hz, 1H, H14), 0.89 (d, J = 6.6 Hz,
3H, H21), 0.56 (s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3)δ 211.5, 163.4, 130.1, 1
27.1, 114.8, 73.6, 68.6, 63.0, 61.6, 52.3, 49.4, 4
0.8, 38.1, 34.8, 32.8, 29.5, 29.4, 29.3, 29.0, 26.
6, 26.0, 25.8, 23.9, 18.9, 16.7, 12.9; IR (neat) 2866, 1694, 1579, 1457, 1348, 1250, 116
0, 1092, 938, 833 cm- 1; HRMS (ESI-TOF) (C28H45O6S) 、計算値509.2937 (M+
H)、実測値509.2942
【0195】(R)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−[9−[(4−ポリ
スチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]ノナン−1−
オキシ]ベンゼンスルホナートの合成 予め1時間真空乾燥しアルゴンガスで置換した(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルヒドリド(1.70
0g、反応活性部位換算1.258mmol)を有する50
mLシリンダー型反応器に、室温で3等量の1,3−ジク
ロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(743mg、3.
77mmol)の乾燥塩化メチレン(13mL)溶液を添加し
た。1時間振盪後、反応溶液を濾過し、樹脂をアルゴン
雰囲気下、乾燥塩化メチレン(15mLx3)で洗浄し
た。直ちに、(R)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノ
ナン−1−オキシ)ベンゼンスルホナート(1.92
g、3.77mmol)及びイミダゾール(0.34g、
5.0mmol)の乾燥塩化メチレン(10mL)溶液を添加
し、室温下6時間振盪させた。反応液を濾過し、樹脂を
塩化メチレン(15mLx2)で洗浄して、未反応の
(R)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−(9−ヒドロキシノナン−1−オ
キシ)ベンゼンスルホナートを回収した。さらに、樹脂
をテトラヒドロフラン:水=3:1溶液(15mL)、メ
タノール(15mL)、テトラヒドロフラン:水=3:1
溶液(15mL)、メタノール(15mL)、エーテル(1
5mL)でそれぞれ2回ずつ洗浄した。得られた樹脂は1
2時間真空乾燥させ、下記物性を有する(R)−2−
[(1R,3aR,7aR)−オクタヒドロ−7a−メ
チル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチル
シリルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナ
ート(2.330g、シリルヒドリドに対する転化収率
99%)を得た。
【0196】13C SR-MAS NMR(400 MHz, CDCl3)δ 21
1.1, 163.4, 130.2, 114.8, 73.5, 68.6, 63.0, 61.5,
52.4, 49.4, 12.9, 7.0, 5.0. FT-IR (resin) 3026, 2930, 1944, 1876, 1804, 1714,
1599, 1493, 1452, 1367, 1261, 1167, 1100, 942 cm-1
【0197】実施例III−1: (1α,2β,3β,5Z,7E,20S)−3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−1,2−イソプロピリデンジオキシ−9,10−セコ
プレグナ−5,7,10(19)−トリエン−20−メ
チル 4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホ
ナートの合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシ
ド(94mg 、180μmol)を乾燥テトラヒドロフラン
(0.9mL)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、−78℃
でn−ブチルリチウム(0.11mL、170μmol、
1.50Mヘキサン溶液)を添加した。この調製した濃
紅色溶液を直ちに、5mLシリンダー型反応器に入れた
(S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−1−
イル]プロピル 4−[9−[(4−ポリスチリルブチ
ル)ジエチルシリルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベン
ゼンスルホナート(0.51mmol/g、40.3mg、2
0.6μmol)にアルゴン雰囲気、−40℃で添加し
た。この反応混合物は3時間振盪させるとともに、温度
を−10℃に昇温させた。反応溶液を濾過し、樹脂を塩
化メチレン(3mLx3)で洗浄して、未反応の[3R−
(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イ
ソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシドを回収し
た。さらに樹脂をテトラヒドロフラン:水=3:1(3
mL)、メタノール(3mL)、テトラヒドロフラン:水=
3:1(3mL)、メタノール(3mL)、エーテル(3m
L)でそれぞれ2回ずつ洗浄した。得られた樹脂は12
時間真空乾燥させ、下記物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,20S)−3−[(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ]−1,2−イソプロピ
リデンジオキシ−9,10−セコプレグナ−5,7,1
0(19)−トリエン−20−メチル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(46mg)
を得た。反応の完了は1714cm-1(カルボニル基)
のIRの吸収体の消失により確認した。
【0198】FT-IR (resin) 2852, 1945, 1873, 1804,
1599, 1492, 1451, 1369, 1256, 1173, 1084, 1015, 96
2, 845, 709 cm-1;13 C SR-MAS NMR (400 MHz, CDCl3) δ 163.3, 143.3, 1
41.8, 132.5, 130.0,125.7, 114.8, 110.6, 107.4, 83.
2, 75.5, 68.6, 67.2, 63.0, 56.1, 52.2, 45.9, 43.7,
-4.6, -4.8
【0199】(1α,2β,3β,5Z,7E,20
R)−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,3,25−テトロールの合成 4−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ブタン(74mg、0.31mmol)の乾燥テトラヒドロフ
ラン(0.5mL)溶液にアルゴン雰囲気下、室温でマ
グネシウム(7.5mg、0.31mmol)を添加した。室
温で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン
(1.2mL)で希釈し臭化銅ジメチルスルフィド錯体
(4.3mg、21μmol)を添加した。これを1分間撹
拌して調整した濃青色の反応溶液を(1α,2β,3
β,5Z,7E,20S)−3−[(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ]−1,2−イソプロピ
リデンジオキシ−9,10−セコプレグナ−5,7,1
0(19)−トリエン−20−メチル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(46.0
mg)に室温で添加し、3時間振盪させた。反応溶液を濾
過し、THF−MeOH(1:1,1.5mLx2)で
樹脂を洗浄した。それにより得た混合溶液に対し、室温
で(+)−10−ショウノウスルホン酸(77mg、0.
33mmol)の水溶液(0.25mL)を添加し、30℃
で12時間撹拌した。この反応溶液に重曹粉末(50m
g)加えた後濃縮し、9%メタノール−クロロホルムで
シリカゲルカラムクロマトグラフにより粗精製した後、
クロロホルムでGPC精製により純粋な(1α,2β,
3β,5Z,7E,20R)−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,25
−テトロール(4.2mg、9.7μmol、合計収率47
%)を白色粉末で得た。
【0200】mp 87〜89℃; [α]18 D-22°(c 0.60, MeOH);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.21 (d, J = 10.9 Hz, 1
H, H6), 5.98 (d, J =10.9 Hz, 1H, H7), 5.33 (br s,
1H, H19E), 4.91 (br s, 1H, H19Z), 4.07 (d, J = 8.3
Hz, 1H, H1), 3.98 (m, 1H, H3), 3.42 (dd, J = 2.7,
8.3 Hz, 1H,H2), 2.75 (m, 1H, H14), 1.08 (s, 6H, H
26, H27), 0.88 (d, J = 5.9 Hz, 3H,H21), 0.49 (s, 3
H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD)δ 147.3, 142.6, 135.1, 1
25.0, 119.0, 113.0,77.4, 74.5, 71.5, 70.7, 58.0, 5
7.6, 47.0, 45.3, 41.9, 41.8, 37.8, 37.5,30.0, 29.
3, 29.1, 28.7, 24.7, 23.4, 21.9, 19.4, 12.4; IR (KBr) 3320, 2882, 1628, 1454, 1364, 1194, 1062,
908, 775 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C27H44O4Na) 、計算値455.3137 (M+N
a)、実測値455.3154
【0201】実施例III−2 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と5−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシ
リルオキシペンタン(57mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20R)−26,26−ジメチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,2,3,26−テトロール(2.3mg、収率
33%)を得た。
【0202】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O4Na) 、計算値46
9.3294 (M+Na)、実測値469.3302
【0203】実施例III−3 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と6−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシ
リルオキシヘキサン(60mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20R)−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,2,3−トリオール
(5.5mg、収率76%)を得た。
【0204】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.23 (d, J
= 11.2 Hz, 1H, H6), 6.01 (d, J =11.2 Hz, 1H, H7),
5.35 (br s, 1H, H19E), 4.93 (br s, 1H, H19Z), 4.08
(br d, J = 7.9 Hz, 1H, H1), 3.97 (m, 1H, H3), 3.4
4 (dd, J = 2.6, 7.9 Hz, 1H, H2), 2.79 (br d, J = 1
2.5 Hz, 1H, H14), 2.39 (dd, J = 5.3, 14 Hz, 1H,
H4), 2.32 (br d, J = 14 Hz, 1H, H4), 1.10 (s, 6H,
H26, H27), 0.89 (d, J= 5.9 Hz, 3H, H21), 0.51 (s,
3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.4, 142.7, 135.2,
125.0, 119.0, 113.0,77.4, 74.6, 70.7, 58.0, 57.6,
50.9, 50.3, 47.0, 44.9, 41.9, 37.4, 37.0,31.9, 30.
0, 29.1, 28.7, 27.2, 25.4, 24.7, 23.4, 19.4, 12.3; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値483.3450 (M+N
a)、実測値483.3459
【0205】実施例III−4 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と5−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシペンタン(60mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20R)−25,25−ジエチル−26,27−ジ
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,3,25−テトロール(3.6m
g、収率52%)を得た。
【0206】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値48
3.3450 (M+Na)、実測値483.3456
【0207】実施例III−5 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と6−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシヘキサン(63mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20R)−26,26−ジエチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,2,3,26−テトロール(4.8mg、収率
67%)を得た。
【0208】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O4Na) 、計算値49
7.3607 (M+Na)、実測値497.3586
【0209】実施例III−6 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と7−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシヘプタン(66mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20R)−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプ
ロピル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,2,3−トリオール
(2.4mg、収率33%)を得た。
【0210】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O4Na) 、計算値51
1.3763 (M+Na)、実測値511.3783
【0211】実施例III−7 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と4−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54mg、0.
225mmol)とにより、下記の物性を有する(1α,3
β,5Z,7E,20R)−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−1,3,25−トリ
オール(4.5mg、収率72%)を得た。
【0212】HRMS (ESI-TOF) (C27H44O3Na) 、計算値43
9.3188 (M+Na)、実測値439.3200
【0213】実施例III−8 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(57mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20R)−26,26−ジメチ
ル−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,3,26−トリオール
(4.0mg、収率62%)を得た。
【0214】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O3Na) 、計算値45
3.3345 (M+Na)、実測値453.3365
【0215】実施例III−9 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル)−27−ノル−9,10−セ
ココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,3
−ジオール(3.8mg、収率57%)を得た。
【0216】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O3Na) 、計算値46
7.3501 (M+Na)、実測値467.3512
【0217】実施例III−10 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20R)−25,25−ジエチ
ル−26,27−ジノル−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−1,3,25−トリ
オール(3.3mg、収率49%)を得た。
【0218】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O3Na) 、計算値46
7.3501 (M+Na)、実測値467.3504
【0219】実施例III−11 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(63mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20R)−26,26−ジエチ
ル−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,3,26−トリオール
(3.8mg、収率55%)を得た。
【0220】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O3Na) 、計算値48
1.3658 (M+Na)、実測値481.3664
【0221】実施例III−12 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と7−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(66mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−エチル
−1−ヒドロキシプロピル)−27−ノル−9,10−
セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
3−ジオール(2.2mg、収率31%)を得た。
【0222】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O3Na) 、計算値49
5.3814 (M+Na)、実測値495.3797
【0223】実施例III−13 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と4−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54
mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−3−(3−メチ
ル−2−ブテノキシ)−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,25−ジオール
(6.0mg、収率83%)を得た。
【0224】HRMS (ESI-TOF) (C32H52O3Na) 、計算値50
7.3814 (M+Na)、実測値507.3836
【0225】実施例III−14 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と5−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(5
7mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−26,26−ジ
メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,26−ジオール(3.7mg、収率49
%)を得た。
【0226】HRMS (ESI-TOF) (C33H54O3Na) 、計算値52
1.3971 (M+Na)、実測値521.3977
【0227】実施例III−15 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と6−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(6
0mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−ヒ
ドロキシ−1−メチルエチル)−3−(3−メチル−2
−ブテノキシ)−27−ノル−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1−オール(7.
4mg、収率96%)を得た。
【0228】HRMS (ESI-TOF) (C34H56O3Na) 、計算値53
5.4127 (M+Na)、実測値535.4115
【0229】実施例III−16 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と5−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(6
0mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−25,25−ジ
エチル−26,27−ジノル−3−(3−メチル−2−
ブテノキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,25−ジオール(2.6mg、
収率34%)を得た。
【0230】HRMS (ESI-TOF) (C34H56O3Na) 、計算値53
5.4127 (M+Na)、実測値535.4130
【0231】実施例III−17 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と6−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(6
3mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−26,26−ジ
エチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,26−ジオール(3.2mg、収率40
%)を得た。
【0232】HRMS (ESI-TOF) (C35H58O3Na) 、計算値54
9.4284 (M+Na)、実測値549.4298
【0233】実施例III−18 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と7−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(6
6mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−エ
チル−1−ヒドロキシプロピル)−3−(3−メチル−
2−ブテノキシ)−27−ノル−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1−オール
(2.4mg、収率30%)を得た。
【0234】HRMS (ESI-TOF) (C36H60O3Na) 、計算値56
3.4440 (M+Na)、実測値563.4443
【0235】実施例III−19 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と4−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54mg、0.
225mmol)とにより、下記の物性を有する(1α,2
β,3β,5Z,7E,20R)−3−(3−ヒドロキ
シプロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,2,25−トリオール
(6.5mg、収率88%)を得た。
【0236】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O5Na) 、計算値51
3.3556 (M+Na)、実測値513.3552
【0237】実施例III−20 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(57mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20R)−26,26−
ジメチル−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,26−トリオール(7.2mg、収
率95%)を得た。
【0238】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.22 (d, J
= 11.1 Hz, 1H, H6), 5.98 (d, J =11.1 Hz, 1H, H7),
5.35 (dd, J = 2.0, 2.3 Hz, 1H, H19E), 4.92 (dd, J
= 2.0, 2.3 Hz, 1H, H19Z), 4.06 (br d, J = 8.3 Hz,
1H, H1), 3.68 (m, 1H, H2or H3), 3.63 (m, 1H, H2 or
H3), 3.58 (m, 2H), 3.51 (m, 2H), 2.79 (br d,J = 1
4.2 Hz, 1H, H14), 2.54 (dd, J = 5.6, 14.2 Hz, 1H,
H4), 2.20 (br d,J = 14.2 Hz, 1H, H4), 1.10 (s, 6H,
H26, H27), 0.88 (d, J = 6.3 Hz, 3H, H 21), 0.51
(s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.3, 142.7, 135.2,
124.8, 118.9, 113.2,79.0, 76.7, 74.9, 71.5, 67.4,
60.6, 58.0, 57.6, 47.0, 44.9, 41.9, 38.5,37.4, 37.
1, 33.8, 29.2, 29.1, 28.7, 27.9, 25.9, 24.7, 23.4,
19.4, 12.3; HRMS (ESI-TOF) (C31H52O5Na) 、計算値527.3712 (M+N
a)、実測値527.3707
【0239】実施例III−21 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−
ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−(3−ヒドロキ
シプロポキシ)−27−ノル−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1,2−ジオール
(2.3mg、収率29%)を得た。
【0240】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O5Na) 、計算値54
1.3869 (M+Na)、実測値541.3887
【0241】実施例III−22 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20R)−25,25−
ジエチル−26,27−ジノル−3−(3−ヒドロキシ
プロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,2,25−トリオール(4.
3mg、収率55%)を得た。
【0242】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O5Na) 、計算値54
1.3869 (M+Na)、実測値541.3881
【0243】実施例III−23 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(63mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20R)−26,26−
ジエチル−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,26−トリオール(6.2mg、収
率78%)を得た。
【0244】HRMS (ESI-TOF) (C33H56O5Na) 、計算値55
5. 4025 (M+Na)、実測値555.4046
【0245】実施例III−24 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と7−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(66mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20R)−26−(1−
エチル−1−ヒドロキシプロピル)−3−(3−ヒドロ
キシプロポキシ)−27−ノル−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1,2−ジオー
ル(2.5mg、収率30%)を得た。
【0246】HRMS (ESI-TOF) (C34H58O5Na) 、計算値56
9.4182 (M+Na)、実測値569.4203
【0247】実施例III−25 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と4−
ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシブタ
ン(54mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を
有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)−
11−メチル−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,3,25−トリオール(6.
7mg、収率100%)を得た。
【0248】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O3Na) 、計算値45
3.3345 (M+Na)、実測値453.3367
【0249】実施例III−26 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と5−
ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシペン
タン(57mg、0.225mmol)とにより、下記の物性
を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)
−27−ノル−11,26,26−トリメチル−9,1
0−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1,3,26−トリオール(6.6mg、収率96%)を
得た。
【0250】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O3Na) 、計算値46
7.3501 (M+Na)、実測値467.3522
【0251】実施例III−27 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と6−
ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシヘキ
サン(60mg、0.225mmol)とにより、下記の物性
を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)
−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−11
−メチル−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,3−ジオール(3.
3mg、収率48%)を得た。
【0252】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O3Na) 、計算値48
1.3658 (M+Na)、実測値481.3680
【0253】実施例III−28 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と5−
ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペン
タン(60mg、0.225mmol)とにより、下記の物性
を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)
−25,25−ジエチル−26,27−ジノル−11−
メチル−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9)−トリエン−1,3,25−トリオール(3.1m
g、収率45%)を得た。
【0254】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O3Na) 、計算値48
1.3658 (M+Na)、実測値481.3677
【0255】実施例III−29 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と6−
ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘキ
サン(63mg、0.225mmol)とにより、下記の物性
を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)
−26,26−ジエチル−11−メチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,3,26−トリオール(2.4mg、収率34
%)を得た。
【0256】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O3Na) 、計算値49
5.3814 (M+Na)、実測値495.3854
【0257】実施例III−30 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニ
ルホスフィンオキシド(78mg 、133μmol)と7−
ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘプ
タン(66mg、0.225mmol)とにより、下記の物性
を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20R)
−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプロピル)−1
1−メチル−27−ノル−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−1,3−ジオール
(2.6mg、収率36%)を得た。
【0258】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O3Na) 、計算値50
9.3971 (M+Na)、実測値509.3991
【0259】実施例III−31 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と4−ブロモ−2−メチル−2−ト
リメチルシリルオキシブタン(54mg、0.225mmo
l)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−11−メチル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,2,3,25−テトロール(6.3mg、収率
94%)を得た。
【0260】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O4Na) 、計算値46
9.3294 (M+Na)、実測値469.3302
【0261】実施例III−32 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と5−ブロモ−2−メチル−2−ト
リメチルシリルオキシペンタン(57mg、0.225mm
ol)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−27−ノル−1
1,26,26−トリメチル−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,26
−テトロール(6.6mg、収率96%)を得た。
【0262】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値48
3.3450 (M+Na)、実測値483.3439
【0263】実施例III−33 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と6−ブロモ−2−メチル−2−ト
リメチルシリルオキシヘキサン(60mg、0.225mm
ol)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−26−(1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル)−11−メチル−27−ノ
ル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−
トリエン−1,2,3−トリオール(2.4mg、収率3
4%)を得た。
【0264】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O4Na) 、計算値49
7.3607 (M+Na)、実測値497.3628
【0265】実施例III−34 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と5−ブロモ−3−エチル−3−ト
リメチルシリルオキシペンタン(60mg、0.225mm
ol)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−25,25−ジエ
チル−26,27−ジノル−11−メチル−9,10−
セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
2,3,25−テトロール(3.1mg、収率44%)を
得た。
【0266】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O4Na) 、計算値49
7.3607 (M+Na)、実測値497.3616
【0267】実施例III−35 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と6−ブロモ−3−エチル−3−ト
リメチルシリルオキシヘキサン(63mg、0.225mm
ol)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−26,26−ジエ
チル−11−メチル−27−ノル−9,10−セココレ
スタ−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,
26−テトロール(2.6mg、収率35%)を得た。
【0268】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O4Na) 、計算値51
1.3763 (M+Na)、実測値511.3764
【0269】実施例III−36 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(70
mg、133μmol)と7−ブロモ−3−エチル−3−ト
リメチルシリルオキシヘプタン(66mg、0.225mm
ol)とにより、下記の物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−26−(1−エチ
ル−1−ヒドロキシプロピル)−11−メチル−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,3−トリオール(7.7mg、収率
100%)を得た。
【0270】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O4Na) 、計算値52
5.3920 (M+Na)、実測値525.3920
【0271】実施例III−37 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
4−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ブタン(54mg、0.225mmol)とにより、下記の物
性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−11−メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキ
シ)−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,25−ジオール(5.6mg、収率75
%)を得た。
【0272】HRMS (ESI-TOF) (C33H54O3Na) 、計算値52
1.3971 (M+Na)、実測値521.3986
【0273】実施例III−38 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
5−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ペンタン(57mg、0.225mmol)とにより、下記の
物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−27−ノ
ル−11,26,26−トリメチル−9,10−セココ
レスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,26−
ジオール(7.6mg、収率99%)を得た。
【0274】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.26 (d, J
= 11.2 Hz, 1H, H6), 6.01 (d, J =11.2 Hz, 1H, H7),
5.26 (m, 1H), 5.24 (br s, 1H, H19E), 4.83 (dd, J =
1.0, 2.0 Hz, 1H, H19Z), 4.25 (m, 1H, H1), 3.85〜
4.05 (m, 2H), 3.78 (m, 1H,H3), 2.80 (dd, J = 4.0,
13.2 Hz, 1H, H14), 2.42 (dd, J = 3.0, 13.5 Hz,1H,
H4), 2.32 (dd, J = 5.9, 13.5 Hz, 1H, H4), 1.68 (s,
3H), 1.62 (s, 3H), 1.10 (s, 6H, H26, H27), 0.90
(d, J = 6.6 Hz, 6H, H21, H11-methyl), 0.52 (s, 3H,
H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 150.0, 141.9, 137.7,
135.8, 124.7, 122.5,118.9, 111.6, 74.8, 71.4, 71.
1, 65.6, 57.8, 57.4, 51.2, 47.1, 44.9, 42.9, 41.4,
39.0, 37.4, 37.1, 31.2, 29.2, 29.1, 27.9, 25.89,
25.86, 23.3, 23.1, 19.4, 18.1, 13.2; HRMS (ESI-TOF) (C34H56O3Na) 、計算値535.4127 (M+N
a)、実測値535.4136
【0275】実施例III−39 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
6−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ヘキサン(60mg、0.225mmol)とにより、下記の
物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−
11−メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−
27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1−オール(2.1mg、収率27
%)を得た。
【0276】HRMS (ESI-TOF) (C35H58O3Na) 、計算値54
9.4284 (M+Na)、実測値549.4299
【0277】実施例III−40 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
5−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ
ペンタン(60mg、0.225mmol)とにより、下記の
物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−25,25−ジエチル−26,27−ジノル−1
1−メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,25−ジオール(2.8mg、収率35%)を
得た。
【0278】HRMS (ESI-TOF) (C35H58O3Na) 、計算値54
9.4284 (M+Na)、実測値549.4291
【0279】実施例III−41 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
6−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ
ヘキサン(63mg、0.225mmol)とにより、下記の
物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26,26−ジエチル−11−メチル−3−(3
−メチル−2−ブテノキシ)−27−ノル−9,10−
セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
26−ジオール(4.8mg、収率59%)を得た。
【0280】HRMS (ESI-TOF) (C36H60O3Na) 、計算値56
3.4440 (M+Na)、実測値563.4428
【0281】実施例III−42 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3S
−(1Z,3α,5β)]−[2−[5−(3−メチル
−2−ブテノキシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフ
ェニルホスフィンオキシド(67mg 、133μmol)と
7−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ
ヘプタン(66mg、0.225mmol)とにより、下記の
物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプロピル)
−11−メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)
−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1−オール(7.9mg、収率95
%)を得た。
【0282】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.25 (d, J
= 11.4 Hz, 1H, H6), 6.00 (d, J =11.4 Hz, 1H, H7),
5.26 (m, 1H), 5.23 (br s, 1H, H19E), 4.82 (br s, 1
H,H19Z), 4.23 (dd, J = 4.8, 8.3 Hz, 1H, H1), 3.85
〜4.05 (m, 2H), 3.78 (m,1H, H3), 2.79 (dd, J = 4.
0, 13.2 Hz, 1H, H14), 2.40 (br d, J = 13.8 Hz,1H,
H4), 2.32 (dd, J = 6.3, 13.8 Hz, 1H, H4), 1.67 (s,
3H), 1.61 (s, 3H), 1.38 (q, J = 7.6 Hz, 4H), 0.89
(d, J = 6.6 Hz, 6H, H21, H11-methyl), 0.78 (t, J
= 7.6 Hz, 6H), 0.51 (s, 3H, H18); HRMS (ESI-TOF) (C37H62O3Na) 、計算値577.4597 (M+N
a)、実測値577.4613
【0283】実施例III−43 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と4−ブロ
モ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシブタン
(54mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−11−メチ
ル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−
トリエン−1,2,25−トリオール(7.5mg、収率
99%)を得た。
【0284】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O5Na) 、計算値52
7.3712 (M+Na)、実測値527.3697
【0285】実施例III−44 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と5−ブロ
モ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシペンタン
(57mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−27−ノル
−11,26,26−トリメチル−9,10−セココレ
スタ−5,7,10(19)−トリエン−1,2,26
−トリオール(7.7mg、収率99%)を得た。
【0286】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O5Na) 、計算値54
1.3869 (M+Na)、実測値541.3883
【0287】実施例III−45 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と6−ブロ
モ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン
(60mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−
3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−11−メチル−2
7−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9)−トリエン−1,2−ジオール(6.2mg、収率7
8%)を得た。
【0288】HRMS (ESI-TOF) (C33H56O5Na) 、計算値55
5.4025 (M+Na)、実測値555.4045
【0289】実施例III−46 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と5−ブロ
モ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペンタン
(60mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−25,25−ジエチル−26,27−ジノル−3
−(3−ヒドロキシプロポキシ)−11−メチル−9,
10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン
−1,2,25−トリオール(5.2mg、収率65%)
を得た。
【0290】HRMS (ESI-TOF) (C33H56O5Na) 、計算値55
5.4025 (M+Na)、実測値555.4029
【0291】実施例III−47 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と6−ブロ
モ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン
(63mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26,26−ジエチル−3−(3−ヒドロキシプ
ロポキシ)−11−メチル−27−ノル−9,10−セ
ココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
2,26−トリオール(4.4mg、収率54%)を得
た。
【0292】HRMS (ESI-TOF) (C34H58O5Na) 、計算値56
9.4182 (M+Na)、実測値569.4178
【0293】実施例III−48 実施例III−1に従い、(S)−2−[(1R,3a
R,6R,7aR)−オクタヒドロ−6,7a−ジメチ
ル−4−オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル
4−[9−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシ
リルオキシ]ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナー
ト(0.50mmol/g、30mg、15μmol)と[3R
−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2
−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホ
スフィンオキシド(78mg 、133μmol)と7−ブロ
モ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン
(66mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有
する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプロピル)
−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−11−メチル−
27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,2−ジオール(3.2mg、収
率38%)を得た。
【0294】HRMS (ESI-TOF) (C35H60O5Na) 、計算値58
3.4338 (M+Na)、実測値583.4344
【0295】実施例III−49 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と4−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54mg、0.
225mmol)とにより、下記の物性を有する(1α,3
β,5Z,7E,20S)−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−1,3,25−トリ
オール(5.5mg、収率88%)を得た。
【0296】HRMS (ESI-TOF) (C27H44O3Na) 、計算値43
9.3188 (M+Na)、実測値439.3194
【0297】実施例III−50 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(57mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20S)−26,26−ジメチ
ル−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,3,26−トリオール
(5.7mg、収率88%)を得た。
【0298】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O3Na) 、計算値45
3.3345 (M+Na)、実測値453.3335
【0299】実施例III−51 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル)−27−ノル−9,10−セ
ココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,3
−ジオール(5.9mg、収率88%)を得た。
【0300】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O3Na) 、計算値46
7.3501 (M+Na)、実測値467.3524
【0301】実施例III−52 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20S)−25,25−ジエチ
ル−26,27−ジノル−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−1,3,25−トリ
オール(5.7mg、収率85%)を得た。
【0302】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.26 (d, J
= 11.2 Hz, 1H, H6), 6.03 (d, J =11.2 Hz, 1H, H7),
5.23 (dd, J = 1.3, 2.3 Hz, 1H, H19E), 4.84 (dd, J
= 1.0, 2.3 Hz, 1H, H19Z), 4.29 (dd, J = 5.6, 6.3 H
z, 1H, H1), 4.06 (m, 1H,H3), 2.81 (dd, J = 3.3, 1
3.5 Hz, 1H, H14), 2.46 (dd, J = 4.0, 13.5 Hz, 1H,
H4), 2.20 (br d, J = 6.6, 13.5 Hz, 1H, H4), 1.39
(q, J = 7.6 Hz, 4H),0.81 (d, J = 6 Hz, 3H, H21),
0.79 (t, J = 7.6 Hz, 6H), 0.51 (s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 142.5, 135.7,
124.9, 119.0, 112.0,75.5, 71.5, 67.4, 57.4, 50.3,
47.0, 46.1, 43.7, 41.9, 39.3, 37.5, 36.8,31.7, 30.
0, 28.5, 24.6, 23.2, 20.9, 19.1, 12.6, 8.12, 8.08; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O3Na) 、計算値467.3501 (M+N
a)、実測値467.3500
【0303】実施例III−53 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(63mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20S)−26,26−ジエチ
ル−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,3,26−トリオール
(5.5mg、収率80%)を得た。
【0304】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O3Na) 、計算値48
1.3658 (M+Na)、実測値481.3647
【0305】実施例III−54 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と7−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(66mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−エチル
−1−ヒドロキシプロピル)−27−ノル−9,10−
セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
3−ジオール(5.7mg、収率80%)を得た。
【0306】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O3Na) 、計算値49
5.3814 (M+Na)、実測値495.3800
【0307】実施例III−55 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と4−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシ
リルオキシブタン(54mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,2,3,25−テトロール
(2.2mg、収率34%)を得た。
【0308】HRMS (ESI-TOF) (C27H44O4Na) 、計算値45
5.3137 (M+Na)、実測値455.3151
【0309】実施例III−56 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と5−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシ
リルオキシペンタン(57mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−26,26−ジメチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,2,3,26−テトロール(6.0mg、収率
90%)を得た。
【0310】HRMS (ESI-TOF) (C28H46O4Na) 、計算値46
9.3294 (M+Na)、実測値469.3289
【0311】実施例III−57 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と6−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシ
リルオキシヘキサン(60mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,2,3−トリオール
(6.5mg、収率94%)を得た。
【0312】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値48
3.3450 (M+Na)、実測値483.3472
【0313】実施例III−58 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と5−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシペンタン(60mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−25,25−ジエチル−26,27−ジ
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,3,25−テトロール(3.7m
g、収率54%)を得た。
【0314】HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値48
3.3450 (M+Na)、実測値483.3458
【0315】実施例III−59 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と6−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシヘキサン(63mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−26,26−ジエチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,2,3,26−テトロール(7.0mg、収率
98%)を得た。
【0316】HRMS (ESI-TOF) (C30H50O4Na) 、計算値49
7.3607 (M+Na)、実測値497.3641
【0317】実施例III−60 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル]ジフェニルホスフィンオキシド(70mg 、133
μmol)と7−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシ
リルオキシヘプタン(66mg、0.225mmol)とによ
り、下記の物性を有する(1α,2β,3β,5Z,7
E,20S)−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプ
ロピル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,2,3−トリオール
(7.1mg、収率97%)を得た。
【0318】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O4Na) 、計算値51
1.3763 (M+Na)、実測値511.3740
【0319】実施例III−61 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と4−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54
mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−3−(3−メチ
ル−2−ブテノキシ)−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,25−ジオール
(2.5mg、収率34%)を得た。
【0320】HRMS (ESI-TOF) (C32H52O3Na) 、計算値50
7.3814 (M+Na)、実測値507.3816
【0321】実施例III−62 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と5−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(5
7mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−26,26−ジ
メチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,26−ジオール(4.3mg、収率57
%)を得た。
【0322】HRMS (ESI-TOF) (C33H54O3Na) 、計算値52
1.3971 (M+Na)、実測値521.3969
【0323】実施例III−63 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と6−ブロモ−
2−メチル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(6
0mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−ヒ
ドロキシ−1−メチルエチル)−3−(3−メチル−2
−ブテノキシ)−27−ノル−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1−オール(3.
3mg、収率43%)を得た。
【0324】HRMS (ESI-TOF) (C34H56O3Na) 、計算値53
5.4127 (M+Na)、実測値535.4123
【0325】実施例III−64 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と5−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(6
0mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−25,25−ジ
エチル−26,27−ジノル−3−(3−メチル−2−
ブテノキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,25−ジオール(4.4mg、
収率57%)を得た。
【0326】HRMS (ESI-TOF) (C34H56O3Na) 、計算値53
5.4127 (M+Na)、実測値535.4116
【0327】実施例III−65 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と6−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(6
3mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−26,26−ジ
エチル−3−(3−メチル−2−ブテノキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,26−ジオール(4.6mg、収率58
%)を得た。
【0328】HRMS (ESI-TOF) (C35H58O3Na) 、計算値54
9.4284 (M+Na)、実測値549.4289
【0329】実施例III−66 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3S−(1Z,3
α,5β)]−[2−[5−(3−メチル−2−ブテノ
キシ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフ
ィンオキシド(67mg 、133μmol)と7−ブロモ−
3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(6
6mg、0.225mmol)とにより、下記の物性を有する
(1α,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−エ
チル−1−ヒドロキシプロピル)−3−(3−メチル−
2−ブテノキシ)−27−ノル−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1−オール
(2.4mg、収率30%)を得た。
【0330】HRMS (ESI-TOF) (C36H60O3Na) 、計算値56
3.4440 (M+Na)、実測値563.4439
【0331】実施例III−67 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と4−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシブタン(54mg、0.
225mmol)とにより、下記の物性を有する(1α,2
β,3β,5Z,7E,20S)−3−(3−ヒドロキ
シプロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19)−トリエン−1,2,25−トリオール
(6.9mg、収率94%)を得た。
【0332】1H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.22 (d, J
= 11.2 Hz, 1H, H6), 5.99 (d, J =11.2 Hz, 1H, H7),
5.36 (dd, J = 2.0, 2.3 Hz, 1H, H19E), 4.93 (dd, J
= 2.0, 2.3 Hz, 1H, H19Z), 4.07 (d, J = 8.3 Hz, 1H,
H1), 3.68 (m, 1H, H2 orH3), 3.63 (m, 1H, H2 or
H3), 3.58 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 2.80 (br d, J =1
3.5 Hz, 1H, H14), 2.54 (dd, J = 5.3, 13.5 Hz, 1H,
H4), 2.21 (br d, J =13.5 Hz, 1H, H4), 1.11 (s, 6H,
H26, H27), 0.81 (d, J = 6.3 Hz, 3H, H21), 0.51
(s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.3, 142.6, 135.3,
124.8, 119.0, 113.2,79.0, 76.7, 74.9, 71.5, 67.4,
60.6, 57.61, 57.55, 47.0, 45.2, 41.8, 38.5, 37.4,
36.8, 33.8, 30.0, 29.2, 29.1, 28.4, 24.7, 23.2, 2
2.0, 19.0, 12.6; HRMS (ESI-TOF) (C30H50O5Na) 、計算値513.3556 (M+N
a)、実測値513.3572
【0333】実施例III−68 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシペンタン(57mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20S)−26,26−
ジメチル−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,26−トリオール(6.8mg、収
率90%)を得た。
【0334】HRMS (ESI-TOF) (C31H52O5Na) 、計算値52
7.3712 (M+Na)、実測値527.3708
【0335】実施例III−69 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−2−メチ
ル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−
ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−(3−ヒドロキ
シプロポキシ)−27−ノル−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1,2−ジオール
(7.1mg、収率91%)を得た。
【0336】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O5Na) 、計算値54
1.3869 (M+Na)、実測値541.3862
【0337】実施例III−70 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と5−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシペンタン(60mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20S)−25,25−
ジエチル−26,27−ジノル−3−(3−ヒドロキシ
プロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,2,25−トリオール(7.
6mg、収率98%)を得た。
【0338】HRMS (ESI-TOF) (C32H54O5Na) 、計算値54
1.3869 (M+Na)、実測値541.3888
【0339】実施例III−71 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と6−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン(63mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20S)−26,26−
ジエチル−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−27−
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,2,26−トリオール(7.3mg、収
率91%)を得た。
【0340】HRMS (ESI-TOF) (C33H56O5Na) 、計算値55
5. 4025 (M+Na)、実測値555.4042
【0341】実施例III−72 実施例III−1に従い、(R)−2−[(1R,3a
R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキ
ソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−[9−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
ノナン−1−オキシ]ベンゼンスルホナート(0.51
mmol/g、30mg、15μmol)と[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−[2−[5−[3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]
−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(78mg 、133μmol)と7−ブロモ−3−エチ
ル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン(66mg、
0.225mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,20S)−26−(1−
エチル−1−ヒドロキシプロピル)−3−(3−ヒドロ
キシプロポキシ)−27−ノル−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1,2−ジオー
ル(2.2mg、収率27%)を得た。
【0342】HRMS (ESI-TOF) (C34H58O5Na) 、計算値56
9.4182 (M+Na)、実測値569.4181
【0343】実施例IV−1 [1R−[1α(S*),3aβ,4α,7aα]]−
オクタヒドロ−β、7a−ジメチル−4−ヒドロキシ−
1H−インデン−1−エチル p−ポリスチリルベンゼ
ンスルホナートの合成 予め1時間真空乾燥しアルゴンガスで置換したp−ポリ
スチリルベンゼンスルホニルクロリド(107.9m
g、反応活性部位換算0.1705mmol)を有する5mL
シリンダー型反応器に、室温で3等量の[1R−[1α
(S*),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒドロ−
β、7a−ジメチル−4−ヒドロキシ−1H−インデン
−1−エタノール(108.6mg、0.5115mmo
l)の乾燥塩化メチレン(1.0mL)及び乾燥ピリジ
ン(1.0mL)の溶液を添加した。室温下12時間振
盪させた後、反応液を濾過し、樹脂を塩化メチレン(3
mLx2)で洗浄して、未反応の[1R−[1α(S
*),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒドロ−β、
7a−ジメチル−4−ヒドロキシ−1H−インデン−1
−エタノールを回収した。さらに、樹脂を塩化メチレン
(3mL)、ジメチルホルムアミド(3mL)、ジメチルホ
ルムアミド:水=3:1溶液(3mL)、ジメチルホルム
アミド(3mL)、塩化メチレン(3mL)でそれぞれ2回
ずつ洗浄した。得られた樹脂は12時間真空乾燥させ、
下記物性を有する[1R−[1α(S*),3aβ,4
α,7aα]]−オクタヒドロ−β、7a−ジメチル−
4−ヒドロキシ−1H−インデン−1−エチル p−ポ
リスチリルベンゼンスルホナート(132.6mg、ス
ルホニルクロリドに対する転化収率82%)を得た。
【0344】IRスペクトル(KBr、cm-1):33
74,2864,1581,1477,1439,13
47,1166,929,824,745,688
【0345】実施例IV−2 [1R−[1α(R*),3aβ,4α,7aα]]−
オクタヒドロ−1−(6−トリメチルシリルオキシ−
1,6−ジメチルヘプチル)−7a−メチル−1H−イ
ンデン−4−オールの合成 5−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ペンタン(380mg、1.50mmol)の乾燥テトラ
ヒドロフラン(1.5mL)溶液にアルゴン雰囲気下、
室温でマグネシウム(36.5g、1.50mmol)を
添加した。室温で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒド
ロフラン(1.5mL)で希釈し臭化銅ジメチルスルフ
ィド錯体(16mg、78μmol)を添加した。これを
1分間撹拌して調整した濃青色の反応溶液を[1R−
[1α(S*),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒ
ドロ−β、7a−ジメチル−4−ヒドロキシ−1H−イ
ンデン−1−エチル p−ポリスチリルベンゼンスルホ
ナート(51.3mg、54.4μmol、1.06mmol/
g)にアルゴン雰囲気下室温で添加し、同一温度で3時
間振盪させた。反応溶液を濾過し、酢酸エチル(3mL
x3)で樹脂を洗浄した。それにより得た混合溶液を酢
酸エチルで希釈(全量50mL)し、飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後減圧
下濃縮した。濃縮物をクロロホルムでGPC精製により
無色液体として[1R−[1α(R*),3aβ,4
α,7aα]]−オクタヒドロ−1−(6−トリメチル
シリルオキシ−1,6−ジメチルヘプチル)−7a−メ
チル−1H−インデン−4−オール(10.2mg、収
率50%)を得た。
【0346】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,CDCl3基準)δ:4.07(m、1
H),2.00(br d,J=13.5Hz,1
H),1.19(s、6H),0.93(s,3H),
0.89(d,J=6.3Hz,3H),0.10
(s,9H)13 C−NMRスペクトル(67.8MHz,CDC
3,TMS基準)δ:74.2,69.6,56.
8,52.7,45.1,41.9,40.5,35.
9,35.4,33.7,29.9,27.3,26.
7,25.0,22.6,18.7,17.6,13.
6,2.7
【0347】実施例IV−3 [1R−[1α(S*),3aβ,7aα]]−オクタ
ヒドロ−β、7a−ジメチル−4−オキソ−4H−イン
デン−1−エチル p−ポリスチリルベンゼンスルホナ
ートの合成 [1R−[1α(S*),3aβ,4α,7aα]]−
オクタヒドロ−β、7a−ジメチル−4−ヒドロキシ−
1H−インデン−1−エチル p−ポリスチリルベンゼ
ンスルホナート(30.1mg、31.9μmol、1.
06mmol/g)の塩化メチレン(2.0mL)溶液に、室
温でピリジン(65μL、0.80mmol)とDess−
Martin Periodinane(170mg、
0.40mmol)を順次、添加した。室温で3時間振盪し
た後、反応液を濾過した。得られた樹脂をテトラヒドロ
フラン:飽和重曹水:チオ硫酸ナトリウム水=6:1:
1溶液(3mL)、テトラヒドロフラン:水=3:1溶液
(3mL)メタノール(3mL)、テトラヒドロフラン:水
=3:1溶液(3mL)、メタノール(3mL)、エーテル
(3mL)でそれぞれ2回ずつ洗浄した。得られた樹脂は
12時間真空乾燥させ、下記物性を有する[1R−[1
α(S*),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ−β、
7a−ジメチル−4−オキソ−4H−インデン−1−エ
チル p−ポリスチリルベンゼンスルホナート(30.
1mg)を得た。なお、酸化反応の進行は、1709c
-1のIRの吸収体の存在により確認した。
【0348】IRスペクトル(KBr、cm-1):34
19,2922,1709,1597,1490,14
51,1357,1173,1110,936,82
2,756,688
【0349】参考例I−1 [1R−[1α(S*),3aβ,7aα]]−オクタ
ヒドロ−1−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−
7a−メチル−4H−インデン−4−オンの合成 [1R−[1α(S*),3aβ,7aα]]−オクタ
ヒドロ−1−[2−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−1−メチルエチル]−7a−メチ
ル−4H−インデン−4−オン(457mg,1.41mm
ol 、文献Doi,T.; Hijikuro, I.; Takahashi, T. J. A
m. Chem. Soc. 1999, 121, 6749.に従い合成した)の乾
燥テトラヒドロフラン(10mL)溶液にアルゴン雰囲気
下、フッ化水素ピリジン錯体(0.5mL)を室温で添加
し、6時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、0℃で飽和重曹水により中和した。有機層と水層
を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。得た有機物を
3M塩酸(2回)、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮
して得た残渣を30%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲ
ルカラムクロマトグラフ精製し、無色液体として[1R
−[1α(S*),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ
−1−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7a−
メチル−4H−インデン−4−オン(290mg,98
%)を得た。
【0350】[α]30 D−10.4°(c 0.886, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 3.63 (dd, J = 2.6, 10.6
Hz, 1H, H22), 3.41(dd, J = 6.3, 10.6 Hz, 1H,
H22), 2.45 (dd, J = 7.6, 11.5 Hz, 1H, H14), 1.08
(d, J = 6.3 Hz, 3H, H21), 0.65 (s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 212.0, 67.7, 61.8, 5
3.0, 49.9, 41.0, 38.9, 38.4, 27.1, 24.1, 19.2, 16.
9, 12.6; IR (neat) 3420, 2959, 1713, 1460, 1384, 1236, 1044
cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C13H23O2) 、計算値211.1698 (M+H)、
実測値211.1695
【0351】参考例I−2 (1R,3aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−1−
[(S)−2−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−1−メチルエチル]−6,7a−ジメ
チル−4H−インデン−4−オンの合成 原料である(1R,3aR,7aR)−2,3,3a,
4,7,7a−ヘキサヒドロ−1−[(S)−2−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−1−メチルエチル]−7a−メチル−4H−インデン
−4−オンは、過去の文献(Doi, T.; Hijikuro, I.; T
akahashi, T. J. Am. Chem. Soc. 1999, 121, 6749.)
に従い合成した。ヨウ化銅(I)(4.195g,2
2.02mmol)の乾燥エーテル(220mL)縣濁液に、
アルゴン雰囲気下0℃でメチルリチウム(1.05Mエ
ーテル溶液、41.9mL、44.0mmol)を滴下した。
この混合液に同一温度で、(1R,3aR,7aR)−
2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロ−1−
[(S)−2−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−1−メチルエチル]−7a−メチル−
4H−インデン−4−オン(2.368g,7.342
mmol)の乾燥エーテル(220mL)溶液を滴下した。反
応溶液を0℃で30分間撹拌した後、塩化アンモニウム
とアンモニアの緩衝水(約pH7〜8,400mL)を添
加した。エーテルを加え水層を抽出した後、抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過後、減圧下濃縮して得た残渣を1.7〜2.5%酢酸
エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精
製し、無色液体として(1R,3aR,6R,7aR)
−オクタヒドロ−1−[(S)−2−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−1−メチルエチ
ル]−6,7a−ジメチル−4H−インデン−4−オン
(1.814g,73%)を得た。
【0352】[α]12 D +11.7°(c 0.801, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 3.56 (dd, J = 〜2, 9.6
Hz, 1H, H22), 3.32 (dd, J = 6.3, 9.6 Hz, 1H, H22),
2.41 (dd, J = 7.6, 11.5 Hz, 1H, H14), 1.02〜1.06
(m, 6H, 11-methyl, H21), 0.89 (s, 9H, SiCMe3), 0.6
5 (s, 3H, H18), 0.03 (s, 6H, SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 211.5, 67.6, 61.4, 5
3.0, 49.8, 49.5, 48.3, 38.7, 31.9, 27.4, 26.0, 22.
7, 19.1, 18.4, 17.2, 13.4, -5.29, -5.32; IR (neat) 2892, 1696, 1447, 1372, 1243, 1088, 833
cm-1
【0353】(1R,3aR,6R,7aR)−オクタ
ヒドロ−1−[(S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル]−6,7a−ジメチル−4H−インデン−4−オ
ンの合 (1R,3aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−1−
[(S)−2−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−1−メチルエチル]−6,7a−ジメ
チル−4H−インデン−4−オン(1.794g,5.
298mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(80mL)溶
液に、アルゴン雰囲気下0℃でフッ素化水素ピリジン錯
体(4.0mL)を添加し、室温で3時間撹拌した。この
反応液を酢酸エチルで希釈し、0℃で飽和重曹水を添加
した後、水層を分離した。有機層を3M塩酸(2回)、
飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を25
%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグ
ラフ精製により(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−1−[(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル
エチル]−6,7a−ジメチル−4H−インデン−4−
オン(0.822g,69%)を無色液体で得た。
【0354】[α]12 D +12.7°(c 0.500, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 3.63 (br d, J = 10.6 H
z, 1H, H22), 3.32 (dd, J = 6.3, 10.6 Hz, 1H, H22),
2.41 (dd, J = 7.6, 11.2 Hz, 1H, H14), 1.08(d, J =
5.9 Hz, 3H, 11-methyl), 1.03 (d, J = 6.3 Hz, 3H,
H21), 0.65 (s,3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 211.3, 67.6, 61.3, 5
2.8, 49.7, 49.4, 48.2, 38.4, 31.8, 27.4, 22.6, 19.
0, 17.0, 13.3; IR (neat) 3326, 2892, 1690, 1442, 1371, 1224 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C14H25O2) 、計算値225.1855 (M+H)、
実測値225.1862
【0355】参考例I−3 (1R,3aR,4S,7aR)−オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−1−[(R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]
−7a−メチル−1H−インデンの合成 (S)−2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オク
タヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]プロパナール(4.35g,13.4mmol,文献
Posner, G. H.;Lee, J. K.; White, M. C.; Hutchings,
R. H.; Dai, H.; Kachinski, J. L.;Dolan, P.; Kensl
er, T. W. J. Org. Chem. 1997, 62, 3299.に従って合
成した)と重曹粉末(9.02g,0.107mol)の
エタノール(200mL)溶液を75℃で7日間撹拌し
た。その反応溶液を濾過した後、ろ液を水(200mL)
で希釈し、水層をエーテルで2回抽出した。抽出液を飽
和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2%酢酸エチル
−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製によ
り2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オクタヒド
ロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
オキシ]−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]
プロパナールのジアステレエオマー(3.58g,82
%,ステロイド番号20位の非天然体:天然体比=6
2:38)を無色液体で得た。
【0356】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 9.57 (d, J
= 3.0 Hz, 0.38H, H22 natural), 9.54 (d, J = 5.0 H
z, 0.62H, H22 unnatural), 4.01 (m, 1H, H8), 2.34
(m, 1H, H17), 1.09 (d, J = 6.9 Hz, 3 x 0.38H, H21
natural), 0.98 (d, J = 9.6 Hz, 3 x 0.62H, H21 unna
tural), 0.92 (s, 3 x 0.38H, H18 natural), 0.88 (s,
3 x 0.62H, H18 unnatural), 0.87 (s, 9H, SiCMe3),
0.00 (s, 6H, SiMe2).
【0357】2−[(1R,3aR,4S,7aR)−
オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−7a−メチル−1H−インデン−
1−イル]プロパナールのジアステレエオマー(3.5
0g,10.8mmol,ステロイド番号20位の非天然
体:天然体比=62:38)のメタノール(80mL)溶
液に、−78℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.408
g,10.8mmol)を添加し、同一温度で15分間撹拌
した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した後、エー
テルを加え抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮し
て得た残渣を5%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカ
ラムクロマトグラフ精製により(1R,3aR,4S,
7aR)−オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−1−[(R)−2−ヒ
ドロキシ−1−メチルエチル]−7a−メチル−1H−
インデン(1.97g,2段階収率46%)を無色液体
で得、10%酢酸エチル−ヘキサンで(1R,3aR,
4S,7aR)−オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−1−[(S)−
2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7a−メチル−
1H−インデン(1.22g,2段階収率28%)を回
収した。
【0358】[α]14 D +43.4°(c 0.468, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 3.99 (m, 1H, H8), 3.71
(dd, J = 3.6, 10.6 Hz, 1H, H22), 3.43 (dd, J = 6.
9, 10.6 Hz, 1H, H22), 0.94 (d, J = 6.6 Hz,3H,
H21), 0.92 (s, 3H, H18), 0.88 (s, 9H, SiCMe3), 0.0
0 (s, 3H, SiMe), -0.01 (s, 3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 69.4, 66.9, 53.15, 5
3.06, 42.0, 40.2, 37.6, 34.5, 26.8, 25.9, 23.0, 1
8.1, 17.7, 16.7, 14.2, -4.7, -5.1; IR (neat) 3254, 2870, 1456, 1363, 1242, 1157, 107
4, 1019, 832, 762 cm- 1; HRMS (ESI-TOF) (C19H38O2SiNa) 、計算値349.2539 (M+
Na)、実測値349.2553 参考例II−1 (1)2種類分のA環誘導体の合成 (S)−6−クロロ−5−ヒドロキシ−1−ヘキセン−
3−オン(19)の合成 ヘキサメチルジシラザン(49.4mL,234mmol)の
乾燥テトラヒドロフラン(200mL)溶液に、アルゴン
雰囲気下0℃でn−ブチルリチウム(1.52Mヘキサ
ン溶液、154mL、234mmol)を滴下した。この溶液
を室温で30分間撹拌した後、−78℃で2−[(1−
エトキシエチル)オキシ]−3−ブテニトリル(35.
8g,230mmol)を添加した。同一温度で15分間撹
拌した後、(S)−(+)−エピクロロヒドリン(1
5.0mL、192mmol)を添加しさらに10時間撹拌し
た。−78℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(150m
L)を一気に添加し反応を終了させた後、50%エーテ
ル−ヘキサンで抽出した。抽出液を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、濾過後減圧下濃縮した。得られた残渣
をエーテルで希釈し、1M塩酸と飽和塩化アンモニウム
水溶液の混合溶液(2回)、飽和塩化アンモニウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、茶色液体として粗(4
S)−5−クロロ−2−[(1−エトキシエチル)オキ
シ]−4−ヒドロキシ−2−ビニルペンタニトリル(5
2.5g)を得た。上記粗(4S)−5−クロロ−2−
[(1−エトキシエチル)オキシ]−4−ヒドロキシ−
2−ビニルペンタニトリル(52.5g)のメタノール
溶液(400mL)に、室温で硫酸銅(II)五水和物
(2.65g,10.6mmol)の水溶液(150mL)を
添加した。反応溶液を60℃で1.5時間撹拌した後、
室温下飽和食塩水(200mL)で希釈した。この溶液を
エーテルで抽出し、抽出液を1分間飽和重曹水とともに
振盪した。得られた有機層を飽和食塩水(2回)で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後減圧
下濃縮し、オレンジ色液体として粗(S)−6−クロロ
−5−ヒドロキシ−1−ヘキセン−3−オン(21.7
g,2段階収率76%)を得た。
【0359】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 6.36 (dd, J
= 9.6, 15.8 Hz, 1H, H10), 6.26(dd, J = 1.7, 15.8
Hz, 1H, H19Z), 5.93 (dd, J = 1.7, 9.6 Hz, 1H,
H19E),4.33 (m, 1H, H3), 3.60 (dd, J = 1.5, 5.5 Hz,
2H, H4), 3.4 (m, 1H, OH), 2.91 (d, J = 5.9 Hz, 2
H, H2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 199.9, 136.5, 129.9,
67.6, 48.3, 42.7; IR (neat) 3506, 2952, 1772, 1672, 1405, 1191 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C6H9ClO2Na) 、計算値171.0189 (M+N
a)、実測値171.0203
【0360】(3S,5S)−5,6−エポキシ−1−
ヘキセン−3−オール(25)の合成 テトラメチルアンモニウム トリアセトキシボロヒドリ
ド(29.6g、333mmol)の酢酸(400mL)とア
セトニトリル(200mL)の溶液に、アルゴン雰囲気下
−40℃で(S)−6−クロロ−5−ヒドロキシ−1−
ヘキセン−3−オン(16.5g,111mmol)のアセ
トニトリル(200mL)の溶液を添加した。この反応溶
液を−20℃までゆっくり昇温しながら6時間撹拌し
た。−20℃で2M酒石酸ナトリウムカリウム水溶液
(260mL)を添加した後、混合溶液を0℃で水酸化ナ
トリウム(285g)水溶液(1.7L)に注いだ。こ
の溶液を酢酸エチルで2回抽出した後、抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後得られた溶液を減圧下濃縮し500mLとした後、再
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後減圧下濃縮し、黄色液体として粗(3S,5
S)−5,6−エポキシ−1−ヘキセン−3−オール
(10.5g,83%,anti:syn=9:1)を
得た。
【0361】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.93 (ddd,
J = 5.6, 10.6, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.31 (dt, J = 〜
2, 17.2 Hz, 1H, H19Z), 5.15 (dt, J = 〜2, 10.6 Hz,
1H,H19E), 4.37 (m, 1H, H1), 3.15 (m, 1H, H3), 2.8
3 (t, J = 4.6 Hz, 1H, H4), 2.60 (dd, J = 2.7, 4.6
Hz, 1H, H4), 1.92 (ddd, J = 4.3, 8.3, 14.2 Hz,1H,
H2), 1.68 (ddd, J = 4.0, 6.6, 14.2 Hz, 1H, H2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 140.4, 115.0, 70.6, 4
9.8, 47.0, 39.2; IR (neat) 3420, 2924, 1780, 1645, 1427, 1123, 995,
926 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C6H10O2Na) 、計算値137.0578 (M+N
a)、実測値137.0585
【0362】(3S,5S)−5,6−エポキシ−3−
テトラヒドロピラニルオキシ−1−ヘキセン(26)の
合成 (3S,5S)−5,6−エポキシ−1−ヘキセン−3
−オール(10.45g,91.55mmol)と3,4−
ジヒドロ−2H−ピラン(10mL,0.11mol)の乾
燥塩化メチレン溶液(180mL)に、アルゴン雰囲気下
0℃で(+)−10−ショウノウスルホン酸(0.64
g,2.8mmol)を添加した。反応溶液は同一温度で3
0分間撹拌し、さらに室温で30分間撹拌した。0℃で
飽和重曹水を添加した後、ヘキサン(600mL)で抽出
した。抽出液は飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、濾過後減圧下濃縮した。濃縮物を1
0%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマト
グラフ精製し、わずかに黄色い液体として(3S,5
S)−5,6−エポキシ−3−テトラヒドロピラニルオ
キシ−1−ヘキセン(11.97g,66%)を得た。
【0363】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.93 (ddd, J
= 6.3, 10.4, 17.0 Hz, 0.56H, H1 0), 5.67 (ddd, J =
7.6, 10.0, 17.3 Hz, 0.44H, H10), 5.09〜5.33 (m, 2
H, H 19), 4.74 (dd, J = 2.6, 4.3 Hz, 0.56H), 4.70
(dd, J = 3.3, 3.3 Hz, 0.44H), 4.23〜4.37 (m, 1H, H
1), 3.87 (m, 1H), 3.49 (m, 1H), 3.13 (m, 0.44H,
H 3), 3.03 (m, 0.56H, H3), 2.79 (m, 1H, H4), 2.51
(m, 1H, H4), 1.52〜1.91(m, 8H, H2); IR (neat) 2882, 1628, 1428, 1369, 1116, 1016 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C11H19O3) 、計算値199.1334 (M+H)、
実測値199.1339
【0364】(3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−テ
トラヒドロピラニルオキシ−6−ヘプテニトリルの合成 (3S,5S)−5,6−エポキシ−3−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−1−ヘキセン(11.9g,60.0
mmol)と硫酸マグネシウム(4.5g)のメタノール水
溶液(1:1,180mL)に、0℃でシアン化カリウム
(7.81g,120mmol)を添加した。室温で12時
間撹拌した後、反応溶液を酢酸エチルで3回抽出した。
抽出液を水、飽和食塩水(2回)で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、わずかに
黄色い液体として粗(3R,5S)−3−ヒドロキシ−
5−テトラヒドロピラニルオキシ−6−ヘプテニトリル
(12.84g)を得た。
【0365】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.92 (ddd, J
= 5.9, 10.6, 17.2 Hz, 0.56H, H1 0), 5.77 (ddd, J =
6.3, 10.2, 17.2 Hz, 0.44H, H10), 5.14〜5.36 (m, 2
H, H 19), 4.77 (m, 0.56H), 4.56 (m, 0.44H), 4.46
(m, 1H, H1), 4.23 (m, 1H, H3), 3.86 (m, 1H), 3.49
(m, 1H), 2.52 (m, 2H, H4), 1.4〜2.0 (m, 8H, H2); IR (neat) 3338, 2882, 2218, 1724, 1625, 1428, 133
9, 1112, 1068, 1017 cm-1
【0366】(3R,5S)−3−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−6−ヘプテニトリルの合成 上記粗(3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−6−ヘプテニトリル(12.74
g,56mmol)とイミダゾール(5.77g,84.8
mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(34mL)
溶液に、アルゴン雰囲気下0℃でtert−ブチルジメ
チルシリルクロリド(9.38g,62.2mmol)を添
加した。反応溶液を室温で10時間撹拌した後、氷水を
添加した。得られた混合物を30%酢酸エチル−ヘキサ
ンで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、
わずかに黄色い液体として粗(3R,5S)−3−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−5
−テトラヒドロピラニルオキシ−6−ヘプテニトリル
(19.45g)を得た。
【0367】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.90 (ddd, J
= 7.3, 10.2, 17.5 Hz, 0.56H, H1 0), 5.65 (ddd, J =
7.6, 9.9, 17.5 Hz, 0.44H, H10), 5.20 (d, J = 17.5
Hz,1H, H19Z), 5.12 (d, J = 10.2 Hz, 1H, H19E), 4.
65 (m, 0.56H), 4.57 (m, 0.44H), 4.0〜4.5 (m, 2H, H
1, H3), 3.84 (m, 1H), 3.46 (m, 1H), 2.65 (m, 2x 0.
44H, H4), 2.58 (dd, J = 5.0, 16.5 Hz, 0.56H, H4),
2.45 (dd, J = 5.3,16.5 Hz, 0.56H, H4), 1.4〜2.0
(m, 8H, H2), 0.91 (s, 9 x 0.56H, SiCMe3),0.90 (s,
9 x 0.44H, SiCMe3), 0.8〜1.3 (m, 6H, SiMe2); IR (neat) 2888, 2216, 1620, 1450, 1372, 1245, 110
9, 835 cm-1
【0368】(3S,5S)−3−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−6−ヘプテナールの合成 上記粗(3R,5S)−3−(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラニル
オキシ−6−ヘプテニトリル(18.40g,54mmo
l)の乾燥塩化メチレン溶液(540mL)に、アルゴン
雰囲気下−78℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド
(1.00Mトルエン溶液、108mL、108mmol)を
滴下した。同一温度で1時間撹拌した後、飽和塩化アン
モニウム水溶液(200mL)と2%硫酸水溶液(400
mL)の混合液を添加し、さらに0℃で2時間撹拌した。
反応溶液をヘキサンで抽出し、抽出液を飽和重曹水、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後減圧下濃縮し、わずかに黄色い液体として粗
(3S,5S)−3−(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラニルオキシ−
6−ヘプテナール(16.88g)を得た。
【0369】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ9.81 (dd, J
= 2.6, 4.9 Hz, 0.56H, H5), 9.59(d, J = 1.7 Hz, 0.4
4H, H5), (ddd, J = 7.3, 10.2, 17.5 Hz, 0.56H,
H10), 5.63 (ddd, J = 7.9, 9.9, 17.5 Hz, 0.44H,
H10), 5.08〜5.23 (m, 2H. H19), 4.65 (m, 0.56H), 4.
57 (m, 0.44H), 4.31 (m, 0.56H, H3), 4.18 (dt, J =
5.9,7.9 Hz, 0.44H, H1), 4.10 (dt, J = 5.6, 7.3 Hz,
0.56H, H1), 3.97 (m, 0.44H, H3), 3.84 (m, 1H), 3.
46 (m, 1H), 2.55 (m, 2H, H4), 1.4〜2.0 (m, 8H,H2),
0.87 (s, 9 x 0.56H, SiCMe3), 0.86 (s, 9 x 0.44H,
SiCMe3), 0.05〜0.10 (m, 6H, SiMe2); IR (neat) 2886, 1708, 1455, 1371, 1245, 1070, 833
cm-1
【0370】(3S,5S)−3−(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−6−ヘプテン酸(28a)の合成 粗(3S,5S)−3−(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラニルオキシ
−6−ヘプテナール(16.88g,49mmol)、リン
酸一ナトリウム(5.91g,49.3mmol)、2−メ
チル−2−ブテン(20.9mL,198mmol)のter
t−ブタノール(185mL)と水(50mL)の溶液に、
0℃で過塩素酸ナトリウム(15.6g,172mmol)
を添加した。同一温度で1時間撹拌した後、反応溶液を
水で希釈し、1M塩酸を0℃で添加した。この溶液を酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して
得た残渣を17%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカ
ラムクロマトグラフ精製し、わずかに黄色い液体として
(3S,5S)−3−(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラニルオキシ−
6−ヘプテン酸(12.30g,4段階収率61%)を
得た。
【0371】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.89 (ddd, J
= 7.3, 10.2, 17.5 Hz, 0.56H, H1 0), 5.63 (ddd, J =
7.6, 9.9, 17.5 Hz, 0.44H, H10), 5.20 (d, J = 17.5
Hz,1H, H19Z), 5.11 (d, J = 10.2 Hz, 1H, H19E), 4.
67 (m, 0.56H), 4.58 (m, 0.44H), 4.22 (m, 2 x 0.56
H, H1, H3), 4.10 (m, 2 x 0.44H, H1, H3), 3.85 (m,
1H), 3.46 (m, 1H), 2.54 (m, 2H, H4), 1.4〜2.0 (m,
8H, H2), 0.88 (s, 9x 0.56H, SiCMe3), 0.87 (s, 9 x
0.44H, SiCMe3), 0.12 (s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.11
(s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.09 (s, 3 x 0.56H, SiMe),
0.08 (s, 3 x 0.56H, SiMe); IR (neat) 3100, 2888, 1694, 1450, 1372, 1246, 107
0, 834 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C18H35O5Si) 、計算値359.2254 (M+
H)、実測値359.2253
【0372】エチル (5S,7S)−5−(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−3−オキソ−8−ノネナートの合
(3S,5S)−3−(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ−5−テトラヒドロピラニルオキシ−
6−ヘプテン酸(12.20g,34.02mmol)の乾
燥テトラヒドロフラン溶液(135mL)に、アルゴン雰
囲気下0℃でカルボニルジイミダゾール(6.62g,
40.8mmol)を添加した。反応液を室温で3時間撹拌
した後、ビス(マロン酸モノエチル)マグネシウム塩
(11.5g,40.8mmol)を0℃で加え、室温でさ
らに1日間撹拌した。水を添加した後、減圧下濃縮し溶
媒を除去した。濃縮物をエーテルで希釈し、0.5M塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して、無色
液体としてエチル (5S,7S)−5−(1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒド
ロピラニルオキシ−3−オキソ−8−ノネナート(1
4.95g)を得た。
【0373】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.87 (m, 0.
56H, H10), 5.62 (m, 0.44H, H10),5.07〜5.27 (m, 2H,
H19), 4.65 (m, 0.56H), 4.59 (m, 0.44H), 4.03〜4.2
8 (m, 4H, H1, H3, CO2CH2), 3.85 (m, 1H), 3.46 (s,
2 x 0.44H, H6), 3.46 (m,1H), 3.45 (s, 2 x 0.56H, H
6), 2.72 (m, 0.44H, H4), 2.69 (d, J = 5.9 Hz,2 x
0.56H, H4), 2.33 (m, 0.44H, H4), 1.4〜1.9 (m, 8H,
H2), 1.27 (t, J =7.3 Hz, 3 x 0.44H, (CO2CH2)CH3),
1.26 (t, J = 7.3 Hz, 3 x 0.56H, (CO2CH2)CH3), 0.86
(s, 9 x 0.56H, SiCMe3), 0.85 (s, 9 x 0.44H, SiCMe
3), 0.08 (s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.07 (s, 3 x 0.44H,
SiMe), 0.06 (s, 3 x 0.56H, SiMe), 0.03 (s, 3 x 0.
56H, SiMe); IR (neat) 2884, 1726, 1700, 1631, 1246, 1069, 102
9, 833 cm-1
【0374】エチル (2Z,5S,7S)−5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7
−テトラヒドロピラニルオキシ−3−トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ−2,8−ノナジエナートの合成 上記粗エチル (5S,7S)−5−(1,1−ジメチ
ルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−3−オキソ−8−ノネナート(14.9
5g,34mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液(13
5mL)に、アルゴン雰囲気下0℃で水素化ナトリウム
(純度55%,1.83g,41.8mmol)を添加し
た。反応溶液を同一温度で30分間撹拌した後、N−フ
ェニルビストリフルオロメタンスルホンイミド(37.
37g,104.6mmol)を添加した。室温で12時間
撹拌した後、反応溶液をエーテルで希釈した。この有機
層を水、飽和重曹水(2回)、10%クエン酸水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、濾過後減圧下乾燥した。得られた濃縮物を冷ヘキサ
ンで3回、再結晶化することで未反応のN−フェニルビ
ストリフルオロメタンスルホンイミドを固体として濾取
した。得られたろ液を減圧下濃縮し、無色液体として粗
エチル (2Z,5S,7S)−5−(1,1−ジメチ
ルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−3−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ−2,8−ノナジエナート(21.00g)を得た。
【0375】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 6.12 (d, J
= 1.3 Hz, 0.44H, H6), 5.85 (s, 0.56H, H6), 5.83
(m, 0.44H, H10), 5.63 (ddd, J = 7.9, 11.1, 13.2 H
z, 0.56H, H10), 5.20 (m, 2H, H19), 4.56 (m, 1H),
4.03〜4.30 (m, 4H, H1, H3, CO2CH2), 3.84 (m, 1H),
3.47 (m, 1H), 2.79 (dd, J = 4.6, 15.2 Hz, 0.44H, H
4), 2.68 (dd, J = 4.6, 15.2 Hz, 0.56H, H4), 2.59
(dd, J = 7.9, 15.2 Hz, 0.44H, H4), 2.45 (dd, J =
7.9, 15.2 Hz, 0.56H, H4), 1.4〜1.9 (m, 8H, H2),1.2
9 (t, J = 7.3 Hz, 3H, (CO2CH2)CH3), 0.87 (s, 9 x
0.44H, SiCMe3), 0.86(s, 9 x 0.56H, SiCMe3), 0.09
(s, 3 x 0.56H, SiMe), 0.07 (s, 3 x 0.44H,SiMe), 0.
06 (s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.04 (s, 3 x 0.56H, SiM
e); IR (neat) 2890, 1713, 1661, 1417, 1198, 1133, 102
9, 922, 835 cm-1
【0376】(2Z,5S,7S)−5−(1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒド
ロピラニルオキシ−3−トリフルオロメタンスルホニル
オキシ−2,8−ノナジエノール(15a)の合成 上記粗エチル (2Z,5S,7S)−5−(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−3−トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ−2,8−ノナジエナート(21.00g,3
7.5mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液(180m
L)に、アルゴン雰囲気下−78℃でジイソブチルアル
ミニウムヒドリド(1.00Mトルエン溶液、112m
L、112mmol)を滴下した。同一温度で2時間撹拌し
た後、飽和塩化アンモニウム水溶液(120mL)を添加
し、さらに1時間0℃で撹拌した。その後反応溶液に3
M塩酸を加え、エーテルで抽出した。抽出液を飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を10%酢
酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ
精製し、無色液体として(2Z,5S,7S)−5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7
−テトラヒドロピラニルオキシ−3−トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ−2,8−ノナジエノール(13.
14g,3段階収率74%)を得た。
【0377】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.87 (ddd, J
= 7.6, 10.6, 17.7 Hz, 0.44H, H1 0), 5.55〜5.69 (m,
1 + 0.56H, H6, H10), 5.16〜5.26 (m, 2H, H19), 4.5
6 (m, 1H), 4.24 (m, 2H, H7), 4.15 (m, 1H, H1), 4.0
1 (m, 1H, H3), 3.85 (m, 1H), 3.49 (m, 1H), 2.53
(m, 2H, H4), 1.4〜1.9 (m, 8H, H2), 0.87 (s, 9 x 0.
44H, SiCMe3), 0.86 (s, 9 x 0.56H, SiCMe3), 0.09
(s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.08 (s, 3 x 0.56H, SiMe),
0.06 (s, 3 x 0.44H, SiMe), 0.03 (s, 3 x 0.56H,SiM
e); IR (neat) 3348, 2888, 1679, 1403, 1204, 1136,
899, 834 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C21H41F3NO7SSi) 、計算値536.2325
(M+NH4)、実測値536.2322.
【0378】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エタノール(29a)の合成 トリエチルアミン(6.9mL,49.5mmol)、トリフ
ェニルホスフィン(2.59g,9.89mmol)、酢酸
パラジウム(1.11g,4.95mmol)を乾燥N,N
−ジメチルホルムアルデヒド(125mL)に溶解させ
た。この溶液に、(2Z,5S,7S)−5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−7−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−3−トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ−2,8−ノナジエノール(12.82g,
24.73mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアルデ
ヒド溶液(125mL)をアルゴン雰囲気下添加し、30
℃で6時間撹拌した。その後反応溶液を0℃に冷却し、
水(500mL)を添加した。この溶液をエーテルで2回
抽出し、抽出液を1M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を10%酢酸エチル−ヘキ
サンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、茶色液
体として[3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3
−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘ
キシリデン]エタノール(5.24g,57%)を得
た。
【0379】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.65 (dd, J
= 6.9, 7.3 Hz, 0.44H, H6), 5.58(dd, J = 6.6, 7.0 H
z, 0.56H, H6), 5.21 (d, J = 2.0 Hz, 0.44H, H19E),
5.15 (d, J = 2.3 Hz, 0.56H, H19E), 4.89 (d, J = 2.
3 Hz, 0.56H, H19Z), 4.83(d, J = 2.0 Hz, 0.44H, H
19Z), 4.64 (m, 0.44H), 4.56 (m, 0.56H), 4.36 (m,1
H, H1), 4.05〜4.26 (m, 0.56 + 2H, H3, H7), 4.03
(m, 0.44H, H3), 3.85 (m, 1H), 3.47 (m, 1H), 2.46
(m, 1H, H4), 2.05〜2.3 (m, 1H, H4), 0.89 (s,9 x 0.
56H, SiCMe3), 0.88 (s, 9 x 0.44H, SiCMe3), 0.07
(s, 6 x 0.56H, SiMe2), 0.06 (s, 6 x 0.44H, SiMe2); IR (neat) 3318, 2888, 1628, 1456, 1373, 1244, 108
8, 1022 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C20H36O4SiNa) 、計算値391.2281 (M+
Na)、実測値391.2285
【0380】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]−1−クロロエタンの合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エタノール(1.033g,2.805mmol)と
2,6−ルチジン(1.31mL,11.2mmol)の乾燥
N,N−ジメチルホルムアルデヒド(2.8mL)溶液
に、アルゴン雰囲気下0℃でリチウムクロリド(238
mg,5.61mmol)を添加し30分間撹拌した。この
溶液にメタンスルホニルクロリド(0.43mL,5.6
mmol)を0℃で添加し、2時間撹拌した。その後氷水
(10mL)を添加し、この溶液をヘキサンで抽出した。
抽出液を水、0.5M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を2.5%酢酸エチル−ヘ
キサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、茶色
液体として[3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5
−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロ
ヘキシリデン]−1−クロロエタン(878mg,81
%)を得た。
【0381】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.58 (dd, J
= 7.6, 7.9 Hz, 1H, H6), 5.32 (br s, 0.44H, H19E),
5.22 (d, J = 1.7 Hz, 0.56H, H19E), 5.07 (m, 1H, H
19Z), 4.68 (m, 0.44H), 4.55 (m, 0.56H), 4.39 (dd,
J = 4.0, 4.6 Hz, 0.56H, H1), 4.33 (dd, J = 4.0, 5.
9 Hz, 0.44H, H1), 4.05〜4.25 (m, 3H, H3, H7), 3.85
(m, 1H), 3.48 (m, 1H), 2.46 (m, 1H, H4), 2.20 (m,
1H, H4), 0.88 (s, 9x 0.56H, SiCMe3), 0.87 (s, 9 x
0.44H, SiCMe3), 0.07 (s, 6 x 0.56H, SiMe 2), 0.06
(s, 6 x 0.44H, SiMe2); IR (neat) 2888, 1628, 1456, 1348, 1244, 1089, 102
7, 832 cm-1
【0382】[3S−(1Z,3α,5β)]−[2−
[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキ
シド(2a)の合成 n−ブチルリチウム(1.50Mヘキサン溶液、3.0
mL、4.5mmol)をアルゴン雰囲気下0℃で、ジフェニ
ルホスフィン(0.78mL,4.5mmol)の乾燥テトラ
ヒドロフラン(11mL)溶液に滴下した。直ちにこの溶
液を、アルゴン雰囲気下−50℃で[3S−(1Z,3
α,5β)]−2−[5−(1,1−ジメチルエチル)
ジメチルシリルオキシ−3−テトラヒドロピラニルオキ
シ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエ
タン(870mg,2.25mmol)の乾燥テトラヒドロ
フラン(11mL)溶液に滴下した。同一温度で反応溶液
を15分間撹拌した後、数滴の水を添加した。減圧下反
応溶液を濃縮した後、クロロホルム(200mL)で希釈
し、5%過酸化水素水(120mL)とともに1分間振盪
させた。水層分離後、有機層を1N亜硫酸ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を30%
酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラ
フ精製し、白色固体として[3S−(1Z,3α,5
β)]−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−
2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニル
ホスフィンオキシド(1.07g,86%)を得た。
【0383】mp 32〜34℃,1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.65〜7.80 (m, 4H, POPh
2), 7.40〜7.60 (m, 6H, POPh2), 5.37 (dd, J = 6.9,
7.3 Hz, 1H, H6), 5.31 (s, 0.44H, H19E), 5.10 (d, J
= 1.7 Hz, 0.56H, H19E), 4.93 (d, J = 1.7 Hz, 0.44
H, H19Z), 4.90(d, J = 1.9 Hz, 0.56H, H19Z), 4.70
(m, 0.44H), 4.57 (m, 0.56H), 4.38 (m, 1H, H1), 4.1
1 (m, 1H, H3), 3.86 (m, 1H), 3.49 (m, 1H), 3.36
(m, 2 x 0.44H, H7), 3.13 (m, 2 x 0.56H, H7), 2.38
(d, J = 12.5 Hz, 1H, H4), 2.16 (m, 1H, H4), 0.84
(s, 9 x 0.56H, SiCMe3), 0.80 (s, 9 x 0.44H, SiCM
e3), 0.0〜0.04 (m, 6H, SiMe2); IR (KBr) 2886, 1715, 1619, 1424, 1375, 1193, 1113,
1025, 832 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C32H46O4PSi) 、計算値553.2903 (M+
H)、実測値553.2901
【0384】(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−
6−ヘプテニトリル(27)の合成 (3S,5S)−5,6−エポキシ−1−ヘキセン−3
−オール(0.60g,5.3mmol)と硫酸マグネシウ
ム(1.0g)のメタノール(1.6mL)と水(6mL)
の溶液に、室温でシアン化カリウム(0.68g,10
mmol)を添加した。同一温度で12時間撹拌した後、水
(50mL)を添加し、水層を酢酸エチルで3回抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水(2回)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得
た残渣を40%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ精製し、わずかに黄色い液体として
(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテニ
トリル(0.31g,42%)を得た。
【0385】[α]25 D -3.35°(c 0.566, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.89 (ddd, J = 5.6, 10.
6, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.30 (dt, J = 〜2, 17.2 Hz,
1H, H19Z), 5.17 (dt, J = 〜2, 10.6 Hz, 1H,H19E),
4.46 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 4.00 (m,1H), 3.05 (m,
1H), 2.56 (m,2H, H4), 1.85 (ddd, J = 3.5, 9.3, 14.
2 Hz, 1H, H2), 1.69 (ddd, J = 3.0,7.8, 14.2 Hz, 1
H, H2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ139.7, 118.0, 115.3, 6
9.8, 64.8, 41.6, 26.2; IR (neat) 3386, 2938, 2250, 1415, 1073 cm-1.
【0386】(3R,5S)−3,5−ビス[(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプ
テニトリルの合成 (3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテニ
トリル(1.30g,9.21mmol)とイミダゾール
(1.88g,27.6mmol)の乾燥N,N−ジメチル
ホルムアミド(8mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃で
tert−ブチルジメチルシリルクロリド(3.47
g,23.0mmol)を添加した。反応溶液を室温で12
時間撹拌した後、氷水を添加した。得られた混合物をヘ
キサンで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下
濃縮して得た残渣を2%酢酸エチル−ヘキサンでシリカ
ゲルカラムクロマトグラフ精製し、無色液体として(3
R,5S)−3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプテニトリル
(3.16g,93%)を得た。
【0387】[α]25 D -6.67°(c 1.67, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.79 (ddd, J = 6.6, 10.
4, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.16 (dt, J = 〜2, 17.2 Hz,
1H, H19Z), 5.08 (dt, J = 〜2, 10.4 Hz, 1H,H19E),
4.21 (dt, J = 5.9, 6.6 Hz, 1H, H1), 4.06 (m, 1H, H
3), 2.59 (dd,J = 4.6, 16.8 Hz, 1H, H4), 2.47 (dd,
J = 5.6, 16.8 Hz, 1H, H4), 1.79 (dd, J = 5.9, 5.9
Hz, 2H, H2), 0.90 (s, 9H, SiCMe3), 0.89 (s, 9H, Si
CMe3),0.12 (s, 3H, SiMe), 0.10 (s, 3H, SiMe), 0.06
(s, 3H, SiMe), 0.04 (s, 3H,SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 141.3, 117.8, 115.0,
71.5, 66.0, 45.7, 27.1, 26.0, 25.8, 18.2, 18.0, -
3.8, -4.4, -4.5, -4.6; IR (neat) 2948, 2924, 2888, 2852, 1469, 1360, 125
3, 1093, 837, 777 cm- 1
【0388】(3S,5S)−3,5−ビス[(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプ
テナールの合成 (3R,5S)−3,5−ビス[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプテニトリル
(8.29g,22.4mmol)の乾燥塩化メチレン溶液
(220mL)に、アルゴン雰囲気下−78℃でジイソブ
チルアルミニウムヒドリド(1.00Mトルエン溶液、
33.6mL、33.6mmol)を滴下した。同一温度で1
時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(70m
L)と2%硫酸水溶液(140mL)の混合液を添加し、
さらに0℃で2時間撹拌した。反応溶液をヘキサンで抽
出し、抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮
し、わずかに黄色い液体として(3S,5S)−3,5
−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]−6−ヘプテナール(8.36g,100%)を
得た。
【0389】[α]25 D +7.46°(c 2.15, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 9.78 (dd, J = 2.0, 3.0
Hz, 1H, H5), 5.78 (ddd, J = 6.9, 10.2, 17.2 Hz, 1
H, H10), 5.13 (dd, J = 1.0, 17.2 Hz, 1H, H1 9Z), 5.
05 (dd, J = 1.0, 10.2 Hz, 1H, H19E), 4.28 (m, 1H,
H3), 4.17 (dt,J = 6.3, 6.9 Hz, 1H, H1), 2.59 (ddd,
J = 2.0, 5.0, 15.6 Hz, 1H, H4), 2.50 (ddd, J = 3.
0, 5.7, 15.6 Hz, 1H, H4), 1.76 (dd, J = 6.3, 6.3 H
z, 2H, H 2), 0.88 (s, 9H, SiCMe3), 0.86 (s, 9H, SiC
Me3), 0.08 (s, 3H, SiMe), 0.05(6H, 2SiMe), 0.03
(s, 3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 202.1, 141.5, 114.7,
71.7, 65.9, 51.5, 46.5, 26.0, 25.8, 18.2, 18.0, -
3.9, -4.2, -4.4, -4.6; IR (neat) 2948, 2924, 2888, 2852, 1726, 1469, 136
0, 1253, 1092, 837, 776 cm-1
【0390】(3S,5S)−3,5−ビス[(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプ
テン酸(28b)の合成 (3S,5S)−3,5−ビス[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプテナール
(8.36g,22.4mmol)、リン酸一ナトリウム
(2.69g,22.4mmol)、2−メチル−2−ブテ
ン(9.5mL,90mmol)のtert−ブタノール(1
70mL)と水(45mL)の溶液に、0℃で過塩素酸ナト
リウム(7.09g,78.4mmol)を添加した。同一
温度で1時間撹拌した後、反応溶液を水で希釈し、1M
塩酸を0℃で添加した。この溶液を酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、無色液体として
(3S,5S)−3,5−ビス[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプテン酸(8.
37g,96%)を得た。
【0391】[α]25 D +5.44°(c 1.82, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 11.65 (br s, 1H, H5),
5.79 (ddd, J = 6.9, 10.2, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.14
(d, J = 17.2 Hz, 1H, H19Z), 5.06 (d, J = 10.2 Hz,
1H, H19E), 4.13〜4.27 (m, 2H, H1, H3), 2.60 (dd, J
= 4.8, 15.0 Hz, 1H, H4), 2.48 (dd, J = 7.1, 15.0
Hz, 1H, H4), 1.66〜1.82 (m, 2H, H2),0.89 (s, 9H, S
iCMe3), 0.87 (s, 9H, SiCMe3), 0.09 (s, 3H, SiMe),
0.064 (s, 3H, SiMe), 0.058 (s, 3H, SiMe), 0.03 (s,
3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 177.6, 141.5, 114.7,
71.8, 67.1, 46.2, 43.1, 26.0, 25.8, 18.3, 18.0, -
3.9, -4.3, -4.6; IR (neat) 3080, 2924, 2852, 1710,
1469, 1253, 1085, 836, 776 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C19H40O4Si2Na) 、計算値411.2363 (M
+Na)、実測値411.2360
【0392】エチル (5S,7S)−5,7−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−3−オキソ−8−ノネナートの合成 (3S,5S)−3,5−ビス[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−6−ヘプテン酸(8.
37g,21.5mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(86mL)に、アルゴン雰囲気下0℃でカルボニルジイ
ミダゾール(3.84g,23.7mmol)を添加した。
反応液を室温で6時間撹拌した後、ビス(マロン酸モノ
エチル)マグネシウム塩(7.30g,25.8mmol)
を0℃で加え、室温でさらに1日間撹拌した。水(40
m)を添加した後、減圧下濃縮し溶媒を除去した。濃縮
物をエーテルで希釈し、0.5M塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2%酢酸エチル
−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、
無色液体としてエチル (5S,7S)−5,7−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−3−オキソ−8−ノネナート(7.95g,80%)
を得た。
【0393】[α]25 D +15.6°(c 0.942, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.78 (ddd, J = 6.9, 10.
6, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.13 (d, J = 17.2 Hz, 1H, H
19Z), 5.05 (d, J = 10.6 Hz, 1H, H19E), 4.11〜4.26
(m, 4H, H1, H3, CO2CH2), 3.45 (s, 2H, H6), 2.69
(d, J = 5.9 Hz, 2H, H4), 1.69 (m, 2H, H2), 1.26
(t, J = 7.3 Hz, 3H, (CO2CH2)CH3), 0.88 (s, 9H, SiC
Me3), 0.86 (s, 9H, SiCMe3), 0.02〜0.08 (m, 12H, 4S
iMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 201..6, 167.1, 141.5,
114.7, 71.8, 66.8,61.3, 50.9, 46.3, 26.0, 25.9, 1
8.3, 18.0, 14.2, -3.9, -4.3, -4.5, -4.6; IR (neat) 2950, 2924, 2888, 2852, 1745, 1717, 164
8, 1469, 1253, 1089,837, 777 cm-1
【0394】エチル (2Z,5S,7S)−5,7−
ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ]−3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,
8−ノナジエナートの合成 エチル (5S,7S)−5,7−ビス[(1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−3−オキソ−
8−ノネナート(7.80g,17.0mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(68mL)に、アルゴン雰囲気下
0℃で水素化ナトリウム(純度55%,890mg,2
0.4mmol)を添加した。反応溶液を同一温度で30分
間撹拌した後、N−フェニルビストリフルオロメタンス
ルホンイミド(12.15g,34.01 mmol)を添
加した。室温で8時間撹拌した後、反応溶液をエーテル
で希釈した。この有機層を水、飽和重曹水(2回)、1
0%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、濾過後減圧下乾燥した。得ら
れた濃縮物を冷ヘキサンで3回、再結晶化することで未
反応のN−フェニルビストリフルオロメタンスルホンイ
ミドを固体として濾取した。ろ液を減圧下濃縮して得た
残渣を、1.25%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲル
カラムクロマトグラフ精製し、無色液体としてエチル
(2Z,5S,7S)−5,7−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−3−トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ−2,8−ノナジエナート
(9.13g,91%)を得た。
【0395】[α]25 D -7.68°(c 1.69, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.80 (s, 1H, H6), 5.78
(ddd, J = 6.9, 10.6,17.2 Hz, 1H, H10), 5.15 (d, J
= 17.2 Hz, 1H, H19Z), 5.08 (d, J = 10.6 Hz, 1H, H
19E), 4.23 (q, J = 7.1 Hz, 2H, CO2CH2), 4.15 (dt,
J = 6.3, 6.9 Hz, H1), 4.05 (m, 1H, H3), 2.60 (dd,
J = 4.6, 15.2 Hz, 1H, H4), 2.44 (dd,J = 7.9, 15.2
Hz, 1H, H4), 1.74 (m, 2H, H2), 1.28 (t, J = 7.1 H
z, 3H, (CO2CH2)CH3), 0.88 (s, 9H, SiCMe3), 0.86
(s, 9H, SiCMe3), 0.08 (s, 3H, SiMe), 0.06 (s, 3H,
SiMe), 0.033 (s, 3H, SiMe), 0.026 (s, 3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 162.3, 155.8, 141.3,
115.2, 114.3, 71.5,66.3, 61.2, 46.4, 43.4, 25.9, 2
5.8, 18.2, 18.0, 14.1, -3.8, -4.2, -4.6; IR (neat) 2950, 2926, 2884, 2854, 1732, 1678, 142
9, 1208, 927, 837, 777 cm-1
【0396】(2Z,5S,7S)−5,7−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,8−
ノナジエノール(15b)の合成 エチル (2Z,5S,7S)−5,7−ビス[(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−3−ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ−2,8−ノナジエ
ナート(9.02g,15.3mmol)の乾燥テトラヒド
ロフラン溶液(150mL)に、アルゴン雰囲気下−78
℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.01Mト
ルエン溶液、33.3mL、33.6mmol)を滴下した。
−40℃で2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水
溶液(100mL)を添加し、さらに1時間0℃で撹拌し
た。反応溶液をエーテルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を10%酢酸エチル−ヘキ
サンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、わずか
に黄色い液体として(2Z,5S,7S)−5,7−ビ
ス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ]−3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,
8−ノナジエノール(7.48g,89%)を得た。
【0397】[α]25 D -2.82°(c 1.62, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.78 (ddd, J = 7.3, 10.
2, 17.2 Hz, 1H, H10), 5.61 (t, J = 6.7 Hz, 1H,
H6), 5.14 (d, J = 17.2 Hz, 1H, H19Z), 5.06 (d, J =
10.2 Hz, 1H, H19E), 4.25 (dd, J = 6.7, 10.9 Hz, 2
H, H7), 4.16 (m,1H, H1), 4.00 (m, 1H, H3), 2.56 (d
d, J = 5.3, 15.2 Hz, 1H, H4), 2.44 (dd, J = 7.3, 1
5.2 Hz, 1H, H4), 1.71 (m, 2H, H2), 0.88 (s, 9H, Si
CMe3), 0.87 (s, 9H, SiCMe3), 0.07 (s, 3H, SiMe),
0.06 (s, 3H, SiMe), 0.03 (s, 3H,SiMe), 0.02 (s, 3
H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 146.7, 141.5, 123.1,
115.0, 71.6, 66.3, 56.9, 46.4, 42.5, 25.9, 25.8, 1
8.2, 18.1, -3.7, -4.3, -4.5, -4.6; IR (neat) 3364, 2924, 2886, 2854, 1696, 1419, 121
4, 1092, 899, 837, 777 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C22H44F3O6SSi2) 、計算値549.2349
(M+H)、実測値549.2350
【0398】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
タノール(29b)の合成 トリエチルアミン(3.74mL,26.8mmol)、トリ
フェニルホスフィン(1.41g,5.38mmol)、酢
酸パラジウム(602mg,2.68mmol)を乾燥N,
N−ジメチルホルムアルデヒド(50mL)に溶解させ
た。この溶液に、(2Z,5S,7S)−5,7−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,8−
ノナジエノール(7.35g,13.4mmol)の乾燥
N,N−ジメチルホルムアルデヒド溶液(80mL)をア
ルゴン雰囲気下添加し、室温で20時間撹拌した。その
後反応溶液を0℃に冷却し、水(100mL)を添加し
た。この溶液をエーテルで2回抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を20%酢酸エチル−
ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、黄
色固体として[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
タノール(4.28g,80%)を得た。
【0399】mp 50〜51℃; [α]25 D -2.89°(c 0.890, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.54 (t, J = 6.9 Hz, 1
H, H6), 5.16 (br s, 1H, H19E), 4.76 (br s, 1H, H
19Z), 4.39 (t, J = 5.6 Hz, 1H, H1), 4.17 (m,3H,
H3, H7), 2.40 (dd, J = 〜2, 13.2 Hz, 1H, H4), 2.19
(dd, J = 6.6, 13.2 Hz, 1H, H4), 1.82 (m, 2H, H2),
0.89 (s, 9H, SiCMe3), 0.87 (s, 9H, SiCMe3), 0.05
〜0.06 (s, 12H, 4SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 147.8, 139.6, 126.7,
110.7, 71.4, 67.4, 59.8, 45.3, 44.6, 25.9, 18.3, 1
8.2, -4.7, -4.8, -5.0; IR (KBr) 3250, 2946, 2926, 2882, 2852, 1652, 1470,
1359, 1253, 1094, 836, 775 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C21H43O3Si2) 、計算値399.2751 (M+
H)、実測値399.2750
【0400】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]−
1−クロロエタンの合成 リチウムクロリド(797mg,18.8mmol)と2,
6−ルチジン(4.38mL,37.6mmol)の乾燥N,
N−ジメチルホルムアルデヒド(4mL)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下0℃で[3S−(1Z,3α,5β)]−2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エタノール(3.75g,9.40mmol)の乾燥N,N
−ジメチルホルムアルデヒド(5.4mL)溶液を添加し
30分間撹拌した。この溶液にメタンスルホニルクロリ
ド(1.46mL,18.9mmol)を0℃で添加し、2時
間撹拌した。その後氷水(30mL)を添加し、この溶液
をヘキサンで抽出した。抽出液を水、0.5M塩酸、飽
和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2
%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグ
ラフ精製し、黄色液体として[3S−(1Z,3α,5
β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキ
シリデン]−1−クロロエタン(3.02g,77%)
を得た。
【0401】[α]25 D -18.1°(c 0.668, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.35 (t, J = 7.9 Hz, 1
H, H6), 5.24 (t, J =1.8 Hz, 1H, H19E), 4.97 (t, J
= 1.8 Hz, 1H, 1H, H19Z), 4.41 (m, 1H, H1),4.07〜4.
22 (m, 3H, H3, H7), 2.39 (dd, J = 〜2, 13.3 Hz, 1
H, H4), 2.21 (dd, J = 6.1, 13.3 Hz, 1H, H4), 1.82
(m, 2H, H2), 0.90 (s, 9H, SiCMe3), 0.87 (s, 9H, Si
CMe3), 0.07 (s, 6H, SiMe2), 0.05 (s, 6H, SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ147.5, 142.0, 123.0, 1
10.6, 71.1, 67.3 45.2, 44.7, 41.7, 25.9, 25.8, 18.
3, 18.1, -4.7, -4.77, -4.80, -5.0; IR (neat) 2946, 2924, 2882, 2852, 1644, 1469, 135
9, 1253, 1092, 835, 776 cm-1
【0402】[3S−(1Z,3α,5β)]−[2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
チル]ジフェニルホスフィンオキシド(2b)の合成 n−ブチルリチウム(1.52Mヘキサン溶液、6.6
2mL、10.1mmol)をアルゴン雰囲気下0℃で、ジフ
ェニルホスフィン(1.75mL,10.1mmol)の乾燥
テトラヒドロフラン(35mL)溶液に滴下した。直ちに
この溶液を、アルゴン雰囲気下−50℃で[3S−(1
Z,3α,5β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−メチレ
ンシクロヘキシリデン]−1−クロロエタン(2.80
g,6.71mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(35m
L)溶液に滴下した。同一温度で反応溶液を15分間撹
拌した後、数滴の水を添加した。減圧下反応溶液を濃縮
した後、クロロホルム(400mL)で希釈し、5%過酸
化水素水(250mL)とともに1分間振盪させた。水層
分離後、有機層を1N亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を30%酢酸エチル−
ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、白
色固体として[3S−(1Z,3α,5β)]−[2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
チル]ジフェニルホスフィンオキシド(3.00g,7
7%)を得た。
【0403】mp 36-37℃; [α]30 D -2.7°(c 0.60, ethanol) (lit.7c [α]25 D
2.3°(c 0.5, ethanol));1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ7.66〜7.76 (m, 4H, POP
h2), 7.40〜7.54 (m, 6H, POPh2), 5.34 (q, J = 7.2 H
z, 1H, H6), 5.15 (bs, 1H, H19E), 4.74 (bs, 1H, H
19Z), 4.36 (dd, J = 4.3, 8.6 Hz, 1H, H1), 4.11 (m,
1H, H3), 3.39 (dt, J = 8.7, 14.3 Hz, 1H, H7), 3.1
5 (dt, J = 6.5, 15.7 Hz, 1H, H7), 2.33 (bd, J = 1
3.1 Hz, 1H, H4), 2.16 (bd, J = 13.1 Hz, 1H, H4),
1.85 (m, 1H, H 2), 1.70 (m, 1H, H2), 0.89 (s, 9H, S
iCMe3), 0.81 (s, 9H, SiCMe3), 0.04 (s, 3H, SiMe),
0.03 (s, 3H, SiMe), 0.01 (s, 3H, SiMe), -0.04 (s,
3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ147.8, 141.0 (d, Jpc =
12 Hz), 133.1 (d, J pc = 98 Hz), 132.8 (d, Jpc = 9
8 Hz), 131.8, 131.2, 131.0, 128.7, 128.5,115.2, 11
5.1, 110.3, 70.9, 67.5, 45.5, 44.8, 31.4 (d, Jpc =
71 Hz), 25.9, 18.3, 18.2, -4.7, -4.9; IR (KBr) 2946, 2924, 2884, 2850, 1634, 1469, 1436,
1253, 1204, 1119, 1076, 834, 777 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C33H52O3PSi2) 、計算値583.3193 (M+
H)、実測値583.3208
【0404】(2)1種類分のA環誘導体の合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エチル トリメチルアセテートの合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エタノール(3.63g,9.85mmol)、乾燥ピ
リジン(2.4mL,30mmol)、4−(ジメチルアミ
ノ)ピリジン(60mg,0.49mmol)の乾燥塩化メ
チレン溶液(30mL)に、アルゴン雰囲気下0℃でピバ
ロイルクロリド(1.82mL,14.8mmol)を添加し
た。同一温度で1時間撹拌した後、水を添加した。反応
溶液をヘキサンで抽出し、抽出液を1M塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を5%酢酸エチ
ル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製
し、無色液体として[3S−(1Z,3α,5β)]−
2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
オキシ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレ
ンシクロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート
(4.04g,91%)を得た。
【0405】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.51 (t, J
= 6.9 Hz, 1H, H6), 5.29 (br s, 0.44H, H19E), 5.17
(d, J = 1.7 Hz, 0.56H, H19E), 4.94 (d, J = 2.3 Hz,
0.56H, H19Z), 4.89 (d, J = 2.0 Hz, 0.44H, H19Z),
4.50〜4.70 (m, 2 + 1H, H7), 4.36 (m, 1H, H1), 4.18
(m, 1H, H3), 3.83 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 2.45 (d
d, J = 3.4, 13.2 Hz, 1H, H4), 1.19 (s, 9H,t-buty
l), 0.88 (s, 9 x 0.56H,SiCMe3), 0.87 (s, 9 x 0.44
H, SiCMe3), 0.07 (s, 6 x 0.56H, SiMe), 0.06 (s, 6
x 0.44H, SiMe); IR (neat) 2890, 1709, 1449, 1351, 1271, 1245, 114
4, 1091, 1027, 833 cm -1
【0406】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−ヒドロキシ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−
2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリメチル
アセテート(33)の合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−3−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エチル トリメチルアセテート(4.24g,9.
37mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(45mL)溶液
に、アルゴン雰囲気下0℃でテトラn−ブチルアンモニ
ウムフルオリド(7.35g,27mmol)を添加した。
反応溶液を室温で1時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈
した。この溶液を飽和食塩水(2回)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得
た残渣を25%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ精製し、わずかに黄色い液体として
[3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−ヒドロキ
シ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート
(3.15g,99%)を得た。
【0407】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.50 (m, 1
H, H6), 5.23 (br s, 0.56H, H19E),5.13 (d, J = 〜2
Hz, 0.44H, H19E), 4.90 (d, J = 2.0 Hz, 0.44H,
H19Z), 4.85 (d, J = 2.0 Hz, 0.56H, H19Z), 4.65 (m,
0.56H), 4.57 (m, 2H, H7), 4.45 (m, 0.44H), 4.32
(m, 1H, H1), 4.12 (m, 1H, H3), 3.76 (m, 1H), 3.39
(m,1H), 2.85 (m, 1H, OH), 2.52 (dd, J = 3.4, 12.6
Hz, 1H, H4), 1.12 (s, 9x 0.56H,t-butyl), 1.11 (s,
9 x 0.44H,t-butyl); IR (neat) 3344, 2874, 1707, 1272, 1144, 1056 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C19H30O5Na) 、計算値361.1991 (M+N
a)、実測値361.2008
【0408】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エチルトリメチルアセテート(34)の合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−ヒドロキ
シ−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート
(2.73g,8.07mmol)、1−クロロ−3−メチ
ル−2−ブテン(1.82mL,16.1mmol)、テトラ
n−ブチルアンモニウムヨージド(0.59g,1.6
mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)
溶液に、アルゴン雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(純
度55%,528mg,12.1mmol)を添加し、室温
で20時間撹拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶
液を添加した後、この溶液をエーテルで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を7%酢酸エチ
ル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製
し、わずかに黄色い液体として[3S−(1Z,3α,
5β)]−2−[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)
−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート(2.
54g,77%)を得た。
【0409】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.56 (m, 1
H, H6), 5.33 (m, 1H), 5.27 (d, J= 〜2 Hz, 0.5H, H
19E), 5.19 (d, J = 2.0 Hz, 0.5H, H19E), 4.97 (d, J
= 2.3 Hz, 0.5H, H19Z), 4.92 (d, J = 2.0 Hz, 0.5H,
H19Z), 4.70 (m, 0.5H), 4.5〜4.7 (m, 2H, H7), 4.50
(m, 0.5H), 4.39 (t, J = 3.8 Hz, 0.5H, H1), 4.32(d
d, J = 3.6, 5.6 Hz, 0.5H, H1), 4.01 (m, 2H), 3.75
〜3.95 (m, 1 + 1H, H3), 3.46 (m, 1H), 2.64 (m, 1H,
H4), 2.1〜2.35 (m, 1H, H4), 1.73 (s, 3H),1.67 (s,
3H), 1.193 (s, 9 x 0.5H,t-butyl), 1.191 (s, 9 x
0.5H,t-butyl); IR (neat) 2878, 1707, 1436, 1351, 1271, 1144, 106
6, 1027 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C24H42NO5) 、計算値424.3063 (M+N
H4)、実測値424.3064
【0410】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エタノールの合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(3−メ
チル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒドロピラニルオ
キシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリ
メチルアセテート(2.50g,6.15mmol)の乾燥
塩化メチレン(48mL)溶液に、アルゴン雰囲気下−7
8℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.00M
トルエン溶液、13.5mL、13.5mmol)を滴下し
た。同一温度で40分間撹拌した後、反応溶液に飽和塩
化アンモニウム水溶液(50mL)を添加し、さらに0℃
で30分間撹拌した。3M塩酸を添加した後、エーテル
で抽出した。抽出液を3M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過後、減圧下濃縮して得た残渣を20%酢酸エチル−ヘ
キサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、無色
液体として[3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5
−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
タノール(1.66g,86%)を得た。
【0411】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.68 (br t,
J = 7.1 Hz, 0.5H, H6), 5.62 (brt, J = 5.9 Hz, 0.5
H, H6), 5.33 (m, 1H), 5.21 (d, J = 2.0 Hz, 0.5H, H
19E), 5.16 (d, J = 2.0 Hz, 0.5H, H19E), 4.92 (d, J
= 2.0 Hz, 0.5H, H19Z), 4.84 (d, J = 2.0 Hz, 0.5H,
H19Z), 4.63 (m, 0.5H), 4.53 (m, 0.5H), 3.95〜4.40
(m, 2 + 2 + 1H, H1, H7), 3.75〜3.95 (m, 1 + 1H, H
3), 3.46 (m, 1H), 2.64 (br d, J = 12.9 Hz, 1H,
H4), 1.73 (s, 3H), 1.66 (s, 3H); IR (neat) 3348, 2880, 1617, 1429, 1364, 1108, 106
3, 1025 cm-1
【0412】[3S−(1Z,3α,5β)]−2−
[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]−1−クロロエタンの合成 [3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(3−メ
チル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒドロピラニルオ
キシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エタノール
(1.63g,5.18mmol)と2,6−ルチジン
(2.4mL,21mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルム
アルデヒド(7.5mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃
でリチウムクロリド(0.44g,10mmol)を添加し
30分間撹拌した。この溶液にメタンスルホニルクロリ
ド(0.80mL,10mmol)を0℃で添加し、40分間
撹拌した。その後氷水(30mL)を添加し、この混合液
を30%エーテル−ヘキサンで抽出した。抽出液を水、
1M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して
得た残渣を5%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ精製し、わずかに黄色い液体として
[3S−(1Z,3α,5β)]−2−[5−(3−メ
チル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒドロピラニルオ
キシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロ
エタン(1.49g,87%)を得た。
【0413】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.63 (br t,
J = 8.0 Hz, 1H, H6), 5.32 (m, 1+ 0.5H, H19E), 5.2
3 (d, J = 〜2 Hz, 0.5H, H19E), 5.09 (m, 1H, H19Z),
4.69 (m, 0.5H), 4.53 (m, 0.5H), 4.40 (t, J = 4.0
Hz, 0.5H, H1), 4.32 (dd,J = 3.6, 5.6 Hz, 0.5H,
H1), 3.95〜4.25 (m, 2 + 2H, H7), 3.75〜3.95 (m, 1+
1H, H3), 3.47 (m, 1H), 2.63 (m, 1H, H4), 2.10〜2.
35 (m, 1H, H4), 1.74(s, 3H), 1.67 (s, 3H); IR (neat) 2870, 1631, 1425, 1365, 1246, 1063 cm-1
【0414】[3S−(1Z,3α,5β)]−[2−
[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(35)の
合成 n−ブチルリチウム(1.50Mヘキサン溶液、4.4
5mL、6.68mmol)をアルゴン雰囲気下0℃で、ジフ
ェニルホスフィン(1.16mL,6.67mmol)の乾燥
テトラヒドロフラン(22mL)溶液に滴下した。直ちに
この溶液を、アルゴン雰囲気下−50℃で[3S−(1
Z,3α,5β)]−2−[5−(3−メチル−2−ブ
テノキシ)−3−テトラヒドロピラニルオキシ−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエタン(1.
48g,4.45mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(2
2mL)溶液に滴下した。同一温度で反応溶液を15分間
撹拌した後、数滴の水を添加した。減圧下反応溶液を濃
縮した後、クロロホルム(300mL)で希釈し、5%過
酸化水素水(200mL)とともに1分間振盪させた。水
層分離後、有機層を1N亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を70%酢酸エチ
ル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製
し、無色液体として[3S−(1Z,3α,5β)]−
[2−[5−(3−メチル−2−ブテノキシ)−3−テ
トラヒドロピラニルオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(2.
22g,100%)を得た。
【0415】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.67〜7.80
(m, 4H, POPh2), 7.40〜7.58 (m, 6H, POPh2), 5.41
(t, J = 6.6 Hz, 0.5H, H6), 5.31 (m, 1H), 5.29 (br
t, J =6.6 Hz, 0.5H, H6), 5.19 (br t, J = 6.6 Hz,
0.5H, H19E), 5.12 (d, J = 〜2 Hz, 0.5H, H19E), 4.9
7 (m, 1H, H19Z), 4.70 (m, 0.5H), 4.54 (m, 0.5H),
4.33 (t, J = 5.1 Hz, 1H, H1), 3.8〜4.0 (m, 1 + 2H,
H3), 3.75 (m, 1H), 3.46 (m, 1H), 3.05〜3.50 (m, 2
H, H7), 2.53 (d, J = 12.2 Hz, 0.5H, H4), 2.45(d, J
= 13.5 Hz, 0.5H, H4), 1.72 (s, 3 x 0.5H), 1.70
(s, 3 x 0.5H) 1.64(s, 3 x 0.5H), 1.61 (m, 3 x 0.5
H); IR (neat) 2876, 1573, 1424, 1363, 1191, 1111 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C31H39O4PNa) 、計算値529.2484 (M+N
a)、実測値529.2477
【0416】(3)1種類分のA環誘導体の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシ
ロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート(3
7)の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エタノール(32.50g,95.4
4mmol,文献Doi, T.;Hijikuro, I.; Takahashi, T. J.
Am. Chem. Soc. 1999, 121, 6749. に従って合成し
た)、乾燥ピリジン(23mL,0.29mol)、4−
(ジメチルアミノ)ピリジン(0.58g,4.8mmo
l)の乾燥塩化メチレン溶液(300mL)に、アルゴン
雰囲気下0℃でピバロイルクロリド(17.6mL,14
3mmol)を添加した。同一温度で1時間撹拌した後、水
を添加した。反応溶液をヘキサンで抽出し、抽出液を1
M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残
渣を5%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロ
マトグラフ精製し、無色液体として[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−2−[5−(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ−3,4−イソプロピリデ
ンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル
トリメチルアセテート(38.14g,83%)を得
た。
【0417】1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.53 (ddd,
J = 2.0, 5.6, 8.2 Hz, 1H, H6), 5.24 (t, J = 1.8 H
z, 1H, H19E), 4.83 (t, J = 1.8 Hz, 1H, H19Z), 4.75
(dd,J = 8.2, 12.5 Hz, 1H, H7), 4.62 (m, 1H, H7),
4.45 (m, 1H, H1), 4.35 (brd, J = 2.1 Hz, 1H, H3),
3.50 (dd, J = 2.1, 9.6 Hz, 1H, H2), 2.45 (br d,J =
14.5 Hz, 1H, H4), 2.31 (dd, J = 3.0, 14.5 Hz, 1H,
H4), 1.46 (s, 3H,acetonide CH3), 1.43 (s, 3H, ace
tonide CH3), 0.86 (s, 9H, t-butyl), 0.86 (s, 9H, S
iCMe3), 0.07 (s, 3H, SiMe), 0.06 (s, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 178.4, 142.3, 138.9,
125.2, 110.8, 107.9,83.0, 75.3, 66.8, 61.4, 43.2,
38.7, 27.3, 27.2, 27.0, 25.7, 18.2, -4.6,-5.0; IR (neat) 2950, 2926, 2892, 2852, 1728, 1647, 147
7, 1367, 1250, 1151,1089, 830 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C23H44NO5Si) 、計算値442.2989 (M+N
H4) 、実測値442.2997
【0418】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[5−ヒドロキシ−3,4−イソプロピリデンジオ
キシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリ
メチルアセテート(38)の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート(3
8.10g,78.90mmol)の乾燥テトラヒドロフラ
ン(240mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃でテトラ
n−ブチルアンモニウムフルオリド(51.5g,19
0mmol)を添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌した
後、酢酸エチルで希釈した。その溶液を飽和食塩水(2
回)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を25%酢酸エチル−ヘキ
サンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、わずか
に黄色い液体として[3R−(1Z,3α,4β,5
β)]−2−[5−ヒドロキシ−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル トリメチルアセテート(24.05g,98%)を
得た。
【0419】[α]13 D −194.6°(c 1.130, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.65 (dd, J = 6.3, 7.3
Hz, 1H, H6), 5.28 (s, 1H, H19E), 4.90 (s, 1H,
H19Z), 4.70 (dd, J = 7.3, 12.5 Hz, 1H, H7), 4.63
(ddd, J = 〜2, 6.3, 12.5 Hz, 1H, H7), 4.40 (s, 1H,
H1), 4.38 (dd, J =2.0, 5.3 Hz, 1H, H3), 3.56 (dd,
J = 2.0, 9.6 Hz, 1H, H2), 2.54 (br s, 2H, H4), 1.
48 (s, 6H, acetonide CH3), 1.19 (s, 9H, t-butyl);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 178.5, 141.4, 138.0,
125.8, 111.2, 108.5,82.7, 75.1, 65.9, 61.5, 40.7,
38.8, 27.3, 27.1, 27.0; IR (neat) 3392, 2918, 1709, 1466, 1359, 1273, 122
3, 1151, 1082 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C17H26O5Na) 、計算値333.1678 (M+N
a) 、実測値333.1685
【0420】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[5−[2−(メトキシカルボニル)エトキシ]−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテートの合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−ヒ
ドロキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテ
ート(799mg,2.57mmol)、アクリル酸エチル
(7.0mL,64mmol)、水酸化テトラメチルアンモニ
ウム(25%水溶液、1.5mL)のトルエン(75mL)
溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(50%,30
mL)を添加し、室温で2日間激しく撹拌した。この溶液
をエーテルと水で希釈し、水層を分離した。得られた有
機層を1M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮し
て得た残渣を10%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲル
カラムクロマトグラフ精製し、無色液体として[3R−
(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−[2−(メ
トキシカルボニル)エトキシ]−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチ
ル トリメチルアセテート(598mg,57%)を得
た。また、さらに展開溶媒を25%酢酸エチル−ヘキサ
ンとして、原料(176mg,22%)を回収した。
【0421】[α]14 D−185°(c 0.580, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.54 (dd, J = 6.3, 7.2
Hz, 1H, H6), 5.23 (dd, J = 〜2 Hz, 1H, H19E), 4.90
(dd, J = 〜2 Hz,, 1H, H19Z), 4.65 (dd, J= 7.2, 1
2.5 Hz, 1H, H7), 4.58 (ddd, J = 2.0, 6.3, 12.5 Hz,
1H, H7), 4.35(br d, J = 9.6 Hz, 1H, H1), 4.08 (q,
J = 7.2 Hz, 2H), 4.03 (m, 1H), 3.96 (m, 1H), 3.80
(m, 1H), 3.53 (dd, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H, H2), 2.51
(t, J= 6.3 Hz, 2H), 2.48 (m, 1H, H4), 2.37 (d, J
= 15.2 Hz, H4), 1.44 (s, 3H,acetonide CH3), 1.41
(s, 3H, acetonide CH3), 1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H),
1.15 (s, 9H, t-butyl);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 178.3, 171.5, 141.7,
138.4, 125.1, 110.9,108.3, 82.9, 75.4, 73.7, 66.2,
61.5, 60.3, 39.8, 38.6, 35.5, 27.2, 27.0, 26.8, 1
4.2; IR (neat) 2918, 1712, 1465, 1358, 1271, 1221, 114
4, 1084 cm-1
【0422】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[5−(3−ヒドロキシプロポキシ)−3,4−イ
ソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エタノール(39)の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
[2−(メトキシカルボニル)エトキシ]−3,4−イ
ソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エチル トリメチルアセテート(2.32g,
5.65mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(50mL)溶
液に、アルゴン雰囲気下−78℃で水素化アルミニウム
リチウム(282mg,7.43mmol)を添加した。こ
の反応溶液を0℃で20分間撹拌した後、飽和硫酸ナト
リウム水溶液(3mL)を滴下した。0℃で30分間撹拌
した後、無水硫酸ナトリウム(10g)を添加し、さら
に室温で30分間撹拌した。得られた混合物をセライト
濾過し、減圧下濃縮した。濃縮物を3%メタノール−ク
ロロホルムでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、
無色液体として[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−2−[5−(3−ヒドロキシプロポキシ)−3,4−
イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]エタノール(598mg,57%)を得た。
【0423】[α]14 D−197°(c 0.898, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.64 (m, 1H, H6), 5.23
(br s, 1H, H19E), 4.77 (br s, 1H, H19Z), 4.36 (m,
2H, H1, H7), 4.06 (m, 2H, H3, H7), 3.80 (t, J = 5.
4 Hz, 2H), 3.73 (br s, 2H), 3.57 (dd, J = 2.3, 9.6
Hz, 1H, H2),3.05 (br s, 1H, OH), 2.68 (br s, 1H,
OH), 2.56 (dd, J = 2.8, 15.0 Hz, 1H, H4), 2.34 (d,
J = 15.0 Hz, 1H, H4), 1.79 (m, 2H), 1.46 (s, 3H,
acetonide CH3), 1.45 (s, 3H, acetonide CH3);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 179.7, 173.3, 169.5,
149.2, 146.7, 120.5,113.9, 111.9, 107.6, 100.3, 9
7.6, 77.2, 70.0, 65.2, 65.0; IR (neat) 3296, 2818, 1632, 1358, 1223, 1082 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C15H25O5) 、計算値285.1702 (M+H)
、実測値285.1695
【0424】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[5−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]プロポキシ]−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1
−クロロエタン(40)の合成 N−クロロスクシンイミド(1.45g,10.9mmo
l)の乾燥塩化メチレン(20mL)溶液に、アルゴン雰
囲気下0℃でジメチルスルフィド(0.88mL,11.
6mmol)を添加した。同一温度で15分間撹拌した後、
[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エタ
ノール(1.55g,5.45mmol)の乾燥塩化メチレ
ン(35mL)溶液を添加した。同一温度で20分間撹拌
した後、飽和重曹水を添加した。この溶液をクロロホル
ムで3回抽出した後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮し
て[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1
−クロロエタンと[3R−(1Z,3α,4β,5
β)]−2−[3,4−ジヒドロキシ−5−(3−ヒド
ロキシプロポキシ)−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]−1−クロロエタンの約1:1の混合生成物(1.
88g)を得た。上記の混合生成物(1.88g)、
2,2−ジメトキシプロパン(1.34mL,10.9mm
ol)、モレキュラーシーブス4A(1g)の乾燥塩化メ
チレン(25mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃で
(+)−10−ショウノウスルホン酸(63mg,0.
27mmol)を添加した。室温で終夜撹拌した後、重曹粉
末を添加した。濾過後クロロホルムで希釈し、1級水酸
基に形成した1−メチル−1−メトキシエチル基を脱保
護するために3M塩酸とともに30秒間振盪した。水層
分離後、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、
粗[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−3,4−イソプロピリ
デンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1
−クロロエタン(1.25g)を得た。上記粗[3R−
(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−(3−ヒド
ロキシプロポキシ)−3,4−イソプロピリデンジオキ
シ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエ
タン(1.25g,4.2mmol)、イミドゾール(0.
42g,6.2mmol)の乾燥塩化メチレン(12mL)溶
液に、アルゴン雰囲気下0℃で、tert−ブチルジメ
チルシリルクロリド(0.68g,4.5mmol)を添加
した。室温で15分間撹拌した後、ヘキサンと水で希釈
し、水層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧
下濃縮して得た残渣を5%酢酸エチル−ヘキサンでシリ
カゲルカラムクロマトグラフ精製し、無色液体として
[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]プロポキシ]−3,4−イソプロピリデンジオキ
シ−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエ
タン(1.40g,3段階収率62%)を得た。
【0425】[α]14 D−260°(c 0.986, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.66 (dd, J = 7.3, 8.9
Hz, 1H, H6), 5.31 (dd, J = 〜2 Hz, 1H, H19E), 5.06
(dd, J = 〜2 Hz, 1H, H19Z), 4.39 (dd, J =〜2, 9.9
Hz, 1H, H1), 4.23 (dd, J = 8.9, 10.9 Hz, 1H, H7),
4.13 (dd, J= 7.3, 10.9 Hz, 1H, H7), 4.02 (br d, J
= 2.6 Hz, 1H, H3), 3.60〜3.80 (m,4H), 3.57 (dd, J
= 2.3, 9.9 Hz, 1H, H2), 2.52 (dd, J = 2.6, 15.2 H
z, 1H, H4), 2.39 (d, J = 15.2 Hz, 1H, H4), 1.76
(m, 2H), 1.47 (s, 3H, acetonide CH3), 1.46 (s, 3H,
acetonide CH3), 0.88 (s, 9H, SiCMe3), 0.03 (s, 6
H,SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 141.7, 139.2, 126.0,
111.0, 108.0, 83.2,75.6, 73.3, 67.3, 60.2, 41.2, 3
9.9, 33.4, 27.1, 27.0, 26.0, 18.4, -5.2; IR (neat) 2870, 2800, 1631, 1457, 1368, 1221, 108
4, 835 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C21H37ClO4SiNa) 、計算値439.2047
(M+Na) 、実測値439.2029
【0426】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
[2−[5−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]プロポキシ]−3,4−イソプロピ
リデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
チル]ジフェニルホスフィンオキシド(41)の合成 n−ブチルリチウム(1.50Mヘキサン溶液、4.3
mL、6.5mmol)をアルゴン雰囲気下0℃で、ジフェニ
ルホスフィン(1.14mL,6.5mmol)の乾燥テトラ
ヒドロフラン(25mL)溶液に滴下した。直ちにこの溶
液を、アルゴン雰囲気下−50℃で[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−2−[5−[3−[(1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]−1−クロロエタン(2.10g,
5.03mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(25mL)溶
液に滴下した。同一温度で反応溶液を20分間撹拌した
後、数滴の水を添加した。減圧下反応溶液を濃縮した
後、クロロホルム(300mL)で希釈し、5%過酸化水
素水(200mL)とともに1分間振盪させた。水層分離
後、有機層を1N亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を2%メタノール−クロロ
ホルムでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製し、白色
固体として[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
[2−[5−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]プロポキシ]−3,4−イソプロピ
リデンジオキシ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
チル]ジフェニルホスフィンオキシド(2.79g,9
5%)を得た。
【0427】[α]12 D −109°(c 1.06, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.62〜7.78 (m, 4H, POPh
2), 7.36〜7.52 (m, 6H, POPh2), 5.50 (ddt, J = 1.7,
6.6, 6.9 Hz, 1H, H6), 5.19 (dd, J = 1.7,2.0 Hz, 1
H, H19E), 4.91 (dd, J = 1.7, 〜2 Hz, 1H, H19Z), 4.
01 (br d, J =9.6 Hz, 1H, H1), 3.88 (br d, J = 2.3
Hz, 1H, H3), 3.59 (t, J = 6.3 Hz,2H), 3.4〜3.65
(m, 2H), 3.47 (dd, J = 2.3, 9.6 Hz, 1H, H2), 3.15
〜3.50 (m, 2H, H7), 2.43 (dd, J = 2.3, 14.8 Hz, 1
H, H4), 2.27 (dd, J = 3.0, 14.8Hz, 1H, H4), 1.63
(m, 2H), 1.41 (s, 6H, acetonide CH3), 0.85 (s, 9H,
SiCMe3), 0.01 (s, 6H, SiMe2) ;13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 142.3, 138.7 (d, Jpc
= 12 Hz), 133.5 (d,Jpc = 99 Hz), 131.8 (d, Jpc = 9
9 Hz), 131.7, 131.3, 131.2, 130.8, 130.6,128.7, 12
8.6, 128.5, 128.4, 118.7, 118.5, 110.6, 107.4, 83.
3, 75.6, 73.2, 67.1, 60.0, 40.2, 33.3, 31.5 (d, J
pc = 70 Hz), 27.0, 26.9, 26.0, 18.3, -5.3; IR (neat) 2872, 1944, 1883, 1798, 1704, 1631, 157
3, 1426 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C33H47O5PSiNa) 、計算値605.2828 (M
+Na) 、実測値605.2825
【0428】(4)1種類分のA環誘導体の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,
4,5−トリヒドロキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エチル トリメチルアセテートの合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート(81
mg,0.19mmol)のメタノール(1.0mL)溶液
に、室温で(+)−10−ショウノウスルホン酸(8.
8mg,38mmol)を添加し、3時間撹拌した。0℃で
飽和重曹水を添加した後、水層を酢酸エチルで2回抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を
60%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマ
トグラフ精製し、無色結晶として[3R−(1Z,3
α,4β,5β)]−2−[3,4,5−トリヒドロキ
シ−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリメ
チルアセテート(42mg,82%)を得た。
【0429】[α]25 D -105°(c 0.680, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.51 (t, J = 6.9 Hz, 1
H, H6), 5.42 (br s, 1H, H19E), 4.95 (br s, 1H, H
19Z), 4.62 (d, J = 6.9 Hz, 2H, H7), 4.28 (d,J = 8.
2 Hz, 1H, H1), 4.13 (m, 1H, H3), 3.59 (dd, J = 2.
8, 8.2 Hz, 1H, H2), 2.45 (dd, J = 4.6, 15.5 Hz, 1
H, H4), 2.38 (d, J = 15.5 Hz, 1H, H4), 1.17 (s, 9
H, t-butyl);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 179.0, 144.0, 140.1,
123.1, 112.8, 76.4,72.9, 69.3, 61.8, 39.9, 38.8, 2
7.2; IR (KBr) 3488, 2954, 1636, 1478, 1282, 1165, 1083,
937 cm-1
【0430】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−4−ヒドロキシ−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エチル トリメチルアセテート(4
4)の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,
4,5−トリヒドロキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エチル トリメチルアセテート(500mg,
1.85mmol)とイミダゾール(630mg,9.25
mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶
液に、アルゴン雰囲気下0℃でtert−ブチルジメチ
ルシリルクロリド(1.12g,7.43mmol)を添加
した。反応溶液を同一温度で3時間撹拌した後、氷水を
添加した。得られた混合物をエーテルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2.5%酢
酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ
精製し、無色液体として[3R−(1Z,3α,4β,
5β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ]−4−ヒドロキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリメチルアセ
テート(886mg,96%)を得た。
【0431】[α]25 D +11.2°(c 2.42, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.51 (t, J = 6.9 Hz, 1
H, H6), 5.29 (br s, 1H, H19E), 4.95 (br s, 1H, H
19Z), 4.60 (dd, J = 2.6, 6.9 Hz, 2H, H7), 4.24 (d,
J = 6.3 Hz, 1H, H1), 4.16 (m, 1H, H3), 3.59 (m, 1
H, H2), 2.41 (dd,J = 7.3, 13.9 Hz, 1H, H4), 2.30
(dd, J = 4.3, 13.9 Hz, 1H, H4), 2.27 (d, J = 3.6 H
z, 1H, OH), 1.19 (s, 9H, t-butyl), 0.893 (s, 9H, S
iCMe3), 0.887 (s, 9H, SiCMe3), 0.10 (s, 6H, SiM
e2), 0.09 (s, 3H, SiMe), 0.05 (s, 3H, SiMe);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 178.5, 144.2, 140.4,
122.3, 114.5, 76.0,75.1, 69.9, 61.7, 40.4, 38.7, 2
7.3, 25.9, 25.8, 18.22, 18.16, -4.55, -4.61, -4.8,
-4.9; IR (neat) 3506, 2950, 2924, 2884, 2852, 1727, 147
0, 1281, 1253, 1151,1105, 836, 778 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C26H50O5Si2Na) 、計算値521.3095 (M
+Na) 、実測値521.3096
【0432】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−4−[2−(メトキシカルボニ
ル)エトキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]エ
チル トリメチルアセテートの合 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,5
−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]−4−ヒドロキシ−2−メチレンシクロヘキシリ
デン]エチル トリメチルアセテート(290mg,
0.58mmol)、アクリル酸エチル(1.57mL,1
4.5mmol)、水酸化テトラメチルアンモニウム(25
%水溶液、0.42mL)のトルエン(17.5mL)溶液
に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(50%,6.5m
L)を添加し、室温で3日間激しく撹拌した。この溶液
をエーテルと水で希釈し、水層を分離した。得られた有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2%酢酸エ
チル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製
し、無色液体として[3R−(1Z,3α,4β,5
β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]−4−[2−(メトキシカ
ルボニル)エトキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エチル トリメチルアセテート(309mg,88
%)を得た。
【0433】[α]25 D +50.4°(c 0.982, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.49 (t, J = 7.3 Hz, 1
H, H6), 5.20 (br s, 1H, H19E), 5.05 (br s, 1H, H
19Z), 4.65 (dd, J = 6.9, 12.2 Hz, 1H, H7), 4.56 (d
d, J = 6.9, 11.9 Hz, 1H, H7), 4.11 (q, J = 7.3 Hz,
2H), 3.95〜4.05(m, 1H), 3.48〜3.80 (m, 4H), 2.22
(t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.12 (dd, J = 4.0, 12.9 Hz, 1
H, H4), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.18 (s, 9H, t-b
utyl), 0.86 (s, 9H, SiCMe3), 0.85 (s, 9H, SiCMe3),
0.03〜0.06 (12H, 2SiMe2); IR (neat) 2950, 2926, 2852, 1730, 1469, 1361, 125
3, 1150, 1109, 835, 777 cm-1
【0434】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−4−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]エタノール
(45)の合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,5
−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]−4−[2−(メトキシカルボニル)エトキシ]
−2−メチレンシクロヘキシリデン]エチル トリメチ
ルアセテート(190mg,0.317mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン(6.3mL)溶液に、アルゴン雰囲気
下0℃で水素化アルミニウムリチウム(48mg,1.
26mmol)を添加した。この反応溶液を0℃で15分間
撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液、3M塩酸を
順次添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽
和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣を2
0%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマト
グラフ精製し、白色結晶として[3R−(1Z,3α,
4β,5β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−4−(3−ヒド
ロキシプロポキシ)−2−メチレンシクロヘキシリデ
ン]エタノール(132mg,91%)を得た。
【0435】[α]25 D +64.3°(c 2.76, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.62 (ddd, J = 2.0, 3.
6, 9.6 Hz, 1H, H6), 5.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H,
H19E), 4.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H, H19Z), 4.44 (dd,J
= 9.6, 12.9 Hz, 1H, H7), 3.90〜4.00 (m, 3H, H2,
H3, H7), 3.42〜3.74 (m, 5H, H1), 2.61 (ddd, J = 2.
0, 11.5, 12.2 Hz, 1H, H4), 2.11 (dd, J = 4.6, 12.2
Hz, 1H, H4), 1.81〜1.91 (m, 1H), 1.63〜1.72 (m, 1
H), 0.90 (s, 9H, SiCMe3), 0.85 (s, 9H, SiCMe3), 0.
06〜0.08 (12H, 2SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 140.9, 137.4, 128.6,
119.4, 85.1, 74.2, 70.2, 70.0, 61.5, 59.2, 39.4, 3
1.9, 26.2, 25.9, 18.4, 18.3, -4.2, -4.4, -4.6, -4.
8; IR (KBr) 3274, 2948, 2924, 2852, 1636, 1469, 1253,
1080, 1002, 887, 837, 775 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C24H48O5Si2Na) 、計算値495.2938 (M
+Na) 、実測値495.2923
【0436】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−4−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロ
エタンの合成 N−クロロスクシンイミド(77mg,0.58mmol)
の乾燥塩化メチレン(1mL)溶液に、アルゴン雰囲気下
0℃でジメチルスルフィド(47μL,0.64mmol)
を添加した。同一温度で15分間撹拌した後、[3R−
(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−メチレンシ
クロヘキシリデン]エタノール(137mg,0.29
0mmol)の乾燥塩化メチレン(2mL)溶液を添加した。
同一温度で40分間撹拌した後、飽和重曹水を添加し
た。エーテルを加え抽出した後、抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減
圧下濃縮して得た残渣を5%酢酸エチル−ヘキサンでシ
リカゲルカラムクロマトグラフ精製し、無色液体として
[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−[3,5
−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]−4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−メチ
レンシクロヘキシリデン]−1−クロロエタン(81m
g,57%)を得た。
【0437】[α]25 D +99.1°(c 1.63, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.60 (br t, J = 7.9 Hz,
1H, H6), 5.23 (2H,H19), 4.19 (dd, J = 7.9, 10.9 H
z, 1H, H7), 4.17 (dd, J = 8〜9, 10.9 Hz,1H, H7),
3.97 (ddd, J = 2.3, 4.3, 10.6 Hz, 1H, H3), 3.86 (b
r s, 1H, H2),3.70 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.6〜3.7
(m, 1H, H1), 3.40〜3.61 (m, 2H), 2.60 (dd, J = 10.
6, 12.5 Hz, 1H, H4), 2.12 (dd, J = 4.3, 12.5 Hz, 1
H, H4),1.69〜1.85 (m, 2H), 0.88 (s, 9H, SiCMe3),
0.85 (s, 9H, SiCMe3), 0.07 (s,6H, SiMe2), 0.06 (s,
6H, SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 141.1, 140.9, 123.5,
118.6, 84.8, 74.3, 70.1, 67.6, 61.9, 41.6, 39.6, 3
2.2, 26.1, 25.9, 18.4, 18.2, -4.2, -4.4, -4.6, -4.
8; IR (neat) 3362, 2946, 2852, 1644, 1469, 1253, 108
0, 879, 837, 778 cm-1
【0438】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−4−[3−[(1,1−ジメチル
エチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]−2−メ
チレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエタンの合成 上記[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−2−
[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−
2−メチレンシクロヘキシリデン]−1−クロロエタン
(81mg,0.16mmol)、イミドゾール(22m
g,0.32mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミ
ド(1.0mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃で、te
rt−ブチルジメチルシリルクロリド(37mg,0.
25mmol)を添加した。室温で15分間撹拌した後、エ
ーテルと水で希釈し、水層を分離した。得られた有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣をクロロホルムで
GPC精製し、無色液体として[3R−(1Z,3α,
4β,5β)]−2−[3,5−ビス[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリルオキシ]−4−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]−1
−クロロエタン(91mg,92%)を得た。
【0439】[α]25 D +87.9°(c 1.75, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.58 (dt, J = 〜2, 7.9
Hz, 1H, H6), 5.22 (2H, H19), 4.17 (d, J = 7.9 Hz,
2H, H7), 4.02 (ddd, J = 2.3, 4.3, 10.6 Hz,1H, H3),
3.84 (br s, 1H, H2), 3.57〜3.72 (m, 3H, H1), 3.29
〜3.47 (m, 2H), 2.59 (dd, J = 10.6, 12.5 Hz, 1H, H
4), 2.11 (dd, J = 4.3, 12.5 Hz, 1H,H4), 1.67〜1.77
(m, 2H), 0.86〜0.90 (27H, 3SiCMe3), 0.04〜0.08 (1
8H, 3SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 141.6, 141.4, 123.0,
118.1, 84.4, 74.6, 70.2, 65.1, 60.2, 41.8, 39.7, 3
3.1, 26.2, 26.1, 25.9, 18.4, 18.3, -4.2, -4.4, -4.
6, -4.8, -5.20, -5.24; IR (neat) 2948, 2924, 2882, 2852, 1643, 1469, 125
3, 1090, 836, 777 cm- 1
【0440】[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−
[2−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリルオキシ]−4−[3−[(1,1−ジメチ
ルエチル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(46)の合成 n−ブチルリチウム(1.52Mヘキサン溶液、0.1
9mL、0.29mmol)をアルゴン雰囲気下0℃で、ジフ
ェニルホスフィン(50μL,0.29mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン(0.7mL)溶液に滴下した。直ちに
この溶液を、アルゴン雰囲気下−50℃で[3R−(1
Z,3α,4β,5β)]−2−[3,5−ビス
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
−4−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ]プロポキシ]−2−メチレンシクロヘキシ
リデン]−1−クロロエタン(87mg,0.14mmo
l)の乾燥テトラヒドロフラン(0.7mL)溶液に滴下
した。同一温度で反応溶液を20分間撹拌した後、数滴
の水を添加した。減圧下反応溶液を濃縮した後、クロロ
ホルム(30mL)で希釈し、5%過酸化水素水(20m
L)とともに1分間振盪させた。水層分離後、有機層を
1N亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下
濃縮して得た残渣を25%酢酸エチル−ヘキサンでシリ
カゲルカラムクロマトグラフ精製し、白色固体として
[3R−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[3,
5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
オキシ]−4−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリルオキシ]プロポキシ]−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシ
ド(86mg,78%)を得た。
【0441】[α]25 D +56.4°(c 1.66, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.66〜7.79 (m, 4H, POPh
2), 7.41〜7.53 (m, 6H, POPh2), 5.35 (dd, J = 7.4,
14.3 Hz, 1H, H6), 5.10 (2H, H19), 3.90〜3.96 (m, 1
H, H3), 3.79 (br s, 1H, H2), 3.55〜3.71 (m, 3H,
H1), 3.29〜3.44(m, 3H, H7), 3.15 (dt, J = 6.6, 13.
5 Hz, 1H), 2.52 (br s, 1H, H4), 2.24(dd, J = 2.3,
9.6 Hz, 1H, H4), 1.67 (m, 2H), 0.87 (s, 9H, SiCM
e3), 0.84(s, 9H, SiCMe3), 0.83 (s, 9H, SiCMe3), 0.
00〜0.05 (18H, 3SiMe2);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 141.4, 141.0 (d, Jpc=
12 Hz), 133.6 (d, J pc = 68 Hz), 132.7, 132.2 (d,
Jpc = 68 Hz), 131.4, 131.2, 131.0, 130.9,128.7, 12
8.5, 118.4, 115.2, 115.1, 84.6, 74.6, 70.3, 65.3,
60.1, 40.2, 33.0, 31.5 (d, Jpc = 71 Hz), 26.1, 26.
0, 25.9, 18.4, 18.2, -4.3, -4.5, -4.6, -4.8, -5.3; IR (KBr) 2922, 1631, 1588, 1469, 1253, 1098, 835,
777 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C42H72O5PSi3) 、計算値771.4425 (M+
H) 、実測値771.4421
【0442】(5)関連反応 (2S,4R)−1−クロロ−5−ヘキセン−2,4−
ジオール(30)の合成 トリエチルボランの1Mテトラヒドロフラン溶液(1
2.0mL,12.0mmol)を、アルゴン雰囲気下室温で
乾燥テトラヒドロフラン(80mL)と乾燥メタノール
(25mL)の溶液に添加した。室温で1時間撹拌した
後、−78℃で粗(S)−6−クロロ−5−ヒドロキシ
−1−ヘキセン−3−オン(1.48g,10mmol)の
乾燥テトラヒドロフラン溶液(20mL)を滴下し、同一
温度で30分間撹拌した。その溶液に−78℃で水素化
ホウ素ナトリウム(0.45g,12mmol)を添加した
後、同一温度で終夜撹拌した。反応溶液に−78℃で飽
和塩化アンモニウム水溶液を添加した後、この溶液を酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後減圧下濃縮
した。生成物に形成したボランを除去するため、濃縮液
をメタノールで3回希釈、減圧下濃縮した。得た残渣を
30%酢酸エチル−ヘキサンでシリカゲルカラムクロマ
トグラフ精製し、無色液体として(2S,4R)−1−
クロロ−5−ヘキセン−2,4−ジオール(0.99
g,66%)を得た。
【0443】[α]25 D −0.14°(c 0.54, CH3Cl);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 5.85 (ddd, J = 6.3, 10.
6, 17.5 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 5.11
(d, J = 10.6 Hz, 1H), 4.37 (m, 1H), 4.04 (m, 1H),
3.74 (br s, 1H, OH), 3.53 (m, 2H), 3.25 (br s, 1H,
OH), 1.74 (m,1H), 1.52 (m, 1H) ;13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 140.1, 115.2, 72.7, 7
1.5, 49.5, 40.1; IR (neat) 3392, 2955, 1725, 1644, 1431, 1313, 1069
cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C6H11ClO2Na) 、計算値173.0345 (M+N
a) 、実測値173.0343
【0444】参考例III−1 (S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタヒド
ロ−7a−メチル−4−オキソ−1H−インデン−1−
イル]プロピル 4−ベンゼンスルホナートの合 (S)−2−[(1R,3aR,4S,7aR)−オク
タヒドロ−4−ヒドロキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]プロピル 4−ベンゼンスルホナート
(1.13g,3.08mmol ,文献Sardina, F. J.; M
ourino, A.; Castedo, L. J. Org. Chem. 1986, 51, 12
64.に従って合成した)とピリジニウムp−トルエンス
ルホネート(39mg,0.16mmol)の乾燥塩化メチ
レン(15mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃でピリジ
ニウム ジクロメート(2.32g,6.16mmol)を
添加した。反応溶液を室温で6時間撹拌した後、酢酸エ
チルで希釈した。フロリジルで濾過して得られた溶液を
1M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後減圧下濃縮し、白
色結晶として(S)−2−[(1R,3aR,7aR)
−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−ベンゼンスルホナー
ト(1.09g,97%)を得た。
【0445】mp 66-67℃ ; [α]25 D+0.869°(c, 1.77, CHCl3);1 H NMR (270 MHz, CDCl3) δ 7.79 (d, J = 8.1 Hz, 2
H), 7.36 (d, J = 8.1Hz, 2H), 3.94 (dd, J = 3.0, 9.
2 Hz, 1H), 3.84 (dd, J = 5.3, 9.2 Hz, 1H),2.45 (s,
3H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.60 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 211.4, 144.8, 132.9,
129.9, 127.9, 75.2,61.5, 52.2, 49.7, 40.9, 38.6, 3
5.9, 26.8, 23.9, 21.7, 19.1, 17.0, 12.4;IR (KBr) 2
960, 1705, 1464, 1347, 1189, 1169, 959, 851, 816 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C20H32NO4S) 、計算値382.2052 (M+NH
4) 、実測値382.2043
【0446】参考例III−2 (1α,2β,3β,5Z,7E,20S)−1,3−
ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ]−2−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]プロポキシ)−9,10−セコプレグ
ナ−5,7,10(19)−トリエン−20−メチル
4−メチルベンゼンスルホナートの合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[3,
5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
オキシ]−4−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリルオキシ]プロポキシ]−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシ
ド(75mg,97μmol)の乾燥テトラヒドロフラン
(0.5mL)に、アルゴン雰囲気下−50℃でn−ブチ
ルリチウム(0.06mL、90μmol、1.54Mヘキサ
ン溶液)を添加した。この調製した濃紅色溶液を直ち
に、(S)−2−[(1R,3aR,7aR)−オクタ
ヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−
1−イル]プロピル 4−ベンゼンスルホナート(2
3.6mg,64.7μmol)の乾燥テトラヒドロフラ
ン(0.5mL)にアルゴン雰囲気、−50℃で添加し
た。同一温度で30分間撹拌した後、水を添加した。混
合液をエーテルで抽出した後、抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧
下濃縮して得た残渣を3%酢酸エチル−ヘキサンでシリ
カゲルカラムクロマトグラフ精製し、無色固体として
(1α,2β,3β,5Z,7E,20S)−1,3−
ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキ
シ]−2−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]プロポキシ)−9,10−セコプレグ
ナ−5,7,10(19)−トリエン−20−メチル
4−メチルベンゼンスルホナート(39.5mg,66
%)を得た。
【0447】mp 〜40℃; UV (エタノール) λmax 221 nm (ε 22,000), 267 nm
(ε 15,000), λmin 208 nm (ε 20,000), 239 (ε 10,
000); [α]25 D+84.4°(c 0.772, CH3Cl); 1H NMR (270
MHz, CDCl3) δ 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d,
J = 8.3 Hz, 2H), 6.24 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.98
(d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 2.3Hz, 1H), 5.0
9 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.94〜4.05 (m, 2H), 3.77〜
3.85 (m, 2H), 3.55〜3.71 (m, 3H), 3.38 (m, 2H), 2.
83 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.60(t, J = 11.2 Hz, 1
H), 2.45 ( s, 3H), 2.10 (dd, J = 4.3, 12.5 Hz, 1
H), 1.95 (m, 2H), 0.99 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 0.90
(s, 9H), 0.88 (s, 9H), 0.85(s, 9H), 0.49 (s, 3H),
0.02〜0.08 (m, 18H);13 C NMR (67.8 MHz, CDCl3) δ 144.7, 142.4, 140.9,
135.1, 133.2, 129.9,128.0, 123.2, 118.2, 118.0, 8
4.8, 77.3, 75.6, 74.6, 70.4, 64.7, 60.4, 55.9, 52.
1, 45.8, 40.3, 36.6, 33.1, 28.8, 27.0, 26.2, 26.1
25.9, 23.4, 22.3, 21.7, 18.4, 18.3, 17.1, 12.1, -
4.2, -4.3,-4.4, -4.7, -5.2; IR (KBr) 2892, 2800, 1582, 1457, 1350, 1244, 1168,
1091, 832, 748 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C50H88O7SSi3) 、計算値939.5456 (M+
Na) 、実測値939.5426
【0448】参考例III−3 (1α,2β,3β,5Z,7E)−2−(3−ヒドロ
キシプロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,
10(19)−トリエン−1,3,25−トリオール
(ED−71)の合成 4−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ブタン(239mg、1.0mmol)の乾燥テトラヒドロ
フラン(1.5mL)溶液にアルゴン雰囲気下、室温で
マグネシウム(24.3mg、1.0mmol)を添加し
た。室温で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラ
ン(1.0mL)で希釈し臭化銅ジメチルスルフィド錯
体(10mg、49μmol)を添加した。これを1分間
撹拌して調整した濃青色の反応溶液を(1α,2β,3
β,5Z,7E,20S)−1,3−ビス[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−2−[3−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]
プロポキシ)−9,10−セコプレグナ−5,7,10
(19)−トリエン−20−メチル 4−メチルベンゼ
ンスルホナート(34.0mg,37.0μmol)の乾
燥テトラヒドロフラン(1.0mL)に、アルゴン雰囲
気下−10℃で添加し、30分間撹拌した。塩化アンモ
ニウムとアンモニアの緩衝水(約pH7〜8)を添加し
た後、混合液をヘキサンで抽出した。抽出液を飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、減圧下濃縮して得た残渣をクロロホルム
でGPC精製により(1α,2β,3β,5Z,7E)
−1,3−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシ]−2−[3−[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリルオキシ]プロポキシ]−25−トリ
メチルシリルオキシ−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン(30mg,89%)を得
た。上記の(1α,2β,3β,5Z,7E)−1,3
−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオ
キシ]−2−[3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]プロポキシ]−25−トリメチルシ
リルオキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン(30mg,33.1mmol)の乾燥
テトラヒドロフラン(2.0mL)溶液に、アルゴン雰
囲気下室温でフッ素化水素ピリジン錯体(200μL)
を添加し、終夜撹拌した。この反応液を酢酸エチルで希
釈し、0℃で飽和重曹水を添加した後、水層を分離し
た。有機層を1M塩酸(2回)、飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下濃縮して得た残渣を10%メタノール−クロ
ロホルムでシリカゲルカラムクロマトグラフ精製により
(1α,2β,3β,5Z,7E)−2−(3−ヒドロ
キシプロポキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,
10(19)−トリエン−1,3,25−トリオール
(ED−71)(15.6mg,96%)を白色固体で
得た。
【0449】[α]25 D+70°(c, 0.15, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1
H), 5.96 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.22 (d, J = 2.3 H
z, 1H), 4.99 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.85 (m,1H), 3.7
1 (m, 2H), 3.41〜3.58 (m, 3H), 3.36 (m, 1H), 2.77
(br d, J = 10.9 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 10.2, 12.2
Hz, 1H), 2.20 (dd, J = 4.1, 13.0 Hz,1H), 1.06 (s,
6H), 0.85 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.45 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 144.1, 143.1, 135.3,
124.5, 118.7, 117.8,84.9, 74.7, 71.5, 70.1, 67.1,
60.5, 57.9, 57.5, 47.0, 45.3, 41.9, 40.7,37.8, 37.
5, 33.9, 30.0, 29.3, 29.1, 28.8, 24.6, 23.3, 21.9,
19.4, 12.4; IR (KBr) 3304, 2882, 1628, 1454, 1364, 1063, 908 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C30H50O5Na) 、計算値513.3556 (M+N
a) 、実測値513.3561
【0450】参考例IV−1 (S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−6−[(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−メチルベンゼンスル
ホナートの合成 予め1時間真空乾燥しアルゴンガスで置換した(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルヒドリド(1.05
g、反応活性部位換算0.78mmol)を有する20mLシ
リンダー型反応器に、室温で3等量の1,3−ジクロロ
−5,5−ジメチルヒダントイン(460mg、2.33
mmol)の乾燥塩化メチレン(15mL)溶液を添加した。
1時間振盪後、反応溶液を濾過し、樹脂をアルゴン雰囲
気下、乾燥塩化メチレン(10mLx3)で洗浄した。直
ちに、(S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)
−オクタヒドロ−6−ヒドロキシ−7a−メチル−4−
オキソ−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−メ
チルベンゼンスルホナート(1.18g、3.10mmo
l)及びイミダゾール(238mg、3.50mmol)の乾
燥塩化メチレン(10mL)溶液を添加し、室温下6時間
振盪させた。反応液を濾過し、樹脂を塩化メチレン(1
5mLx2)で洗浄して、未反応の(S)−2−[(1
R,3aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−6−ヒド
ロキシ−7a−メチル−4−オキソ−4H−インデン−
1−イル]プロピル 4−メチルベンゼンスルホナート
を回収した。さらに、樹脂をテトラヒドロフラン:水=
3:1溶液(15mL)、メタノール(15mL)、テトラ
ヒドロフラン:水=3:1溶液(15mL)、メタノール
(15mL)、エーテル(15mL)でそれぞれ2回ずつ洗
浄した。得られた樹脂は12時間真空乾燥させ、下記物
性を有する(S)−2−[(1R,3aR,6R,7a
R)−オクタヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−6−
[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]
−4H−インデン−1−イル]プロピル 4−メチルベ
ンゼンスルホナート(1.26g)を得た。
【0451】IR (KBr) 3424, 3076, 3052, 3018, 2916,
1942, 1868, 1800, 1713, 1597, 1536, 1507, 1490, 1
449, 1413, 1364, 1234, 1175, 1109, 1072, 1027, 96
1, 907, 831, 757, 696 cm-1
【0452】(1α,2β,3β,5Z,7E,11
α,20S)−3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−1,2−イソプロピリデンジオキ
シ−11−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリ
ルオキシ]−9,10−セコプレグナ−5,7,10
(19)−トリエン−20−メチル 4−メチルベンゼ
ンスルホナートの合成 [3R−(1Z,3α,4β,5β)]−[2−[5−
(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ−
3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−メチレンシク
ロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホスフィンオキシ
ド(222mg 、423μmol)を乾燥テトラヒドロフラ
ン(2mL)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、−78℃で
n−ブチルリチウム(0.26mL、400μmol、1.
54Mヘキサン溶液)を添加した。この調製した濃赤色
溶液を直ちに、5mLシリンダー型反応器に入れた上記の
(S)−2−[(1R,3aR,6R,7aR)−オク
タヒドロ−7a−メチル−4−オキソ−6−[(4−ポ
リスチリルブチル)ジエチルシリルオキシ]−4H−イ
ンデン−1−イル]プロピル 4−メチルベンゼンスル
ホナート(84.8mg、52.9μmol)にアルゴン雰
囲気、−78℃で添加した。この反応混合物は6時間振
盪させるとともに、温度を−40℃に昇温させた。反応
溶液を濾過し、樹脂を塩化メチレン(3mLx3)で洗浄
して、未反応の[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシドを回収した。さらに樹脂をテトラヒドロ
フラン:水=3:1(3mL)、メタノール(3mL)、テ
トラヒドロフラン:水=3:1(3mL)、メタノール
(3mL)、エーテル(3mL)でそれぞれ2回ずつ洗浄し
た。得られた樹脂は12時間真空乾燥させ、下記物性を
有する(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
S)−3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリ
ルオキシ]−1,2−イソプロピリデンジオキシ−11
−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキ
シ]−9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)
−トリエン−20−メチル 4−メチルベンゼンスルホ
ナート(94.3mg)を得た。反応の完了は1713c
-1(カルボニル基)のIRの吸収体の消失により確認
した。
【0453】IR (KBr) 3620, 3412, 3074, 3054, 3018,
2916, 2334, 1942, 1872, 1799, 1742, 1710, 1644, 1
598, 1535, 1490, 1451, 1369, 1234, 1175, 1068, 102
7, 961, 906, 831, 758, 697 cm-1
【0454】(1α,2β,3β,5Z,7E,11
α,20R)−3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−1,2−イソプロピリデンジオキ
シ−11−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリ
ルオキシ]−25−トリメチルシリルオキシ−9,10
−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエンの合
4−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ブタン(359mg、1.5mmol)の乾燥テトラヒドロフ
ラン(1mL)溶液にアルゴン雰囲気下、室温でマグネ
シウム(38mg、1.6mmol)を添加した。室温で30
分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(1mL)で
希釈し臭化銅ジメチルスルフィド錯体(31mg、15μ
mol)を添加した。これを1分間撹拌して調整した濃青
色溶液を上記の(1α,2β,3β,5Z,7E,11
α,20S)−3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリルオキシ]−1,2−イソプロピリデンジオキ
シ−11−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリ
ルオキシ]−9,10−セコプレグナ−5,7,10
(19)−トリエン−20−メチル 4−メチルベンゼ
ンスルホナート(86.9mg)に−10℃で添加し、同
一温度で6時間振盪させた。反応溶液を濾過し、樹脂を
塩化アンモニウム水−アンモニウム水の混合液(pH
6、3mL)、テトラヒドロフラン:水=3:1(3m
L)、メタノール(3mL)、テトラヒドロフラン:水=
3:1(3mL)、メタノール(3mL)、エーテル(3m
L)でそれぞれ2回ずつ洗浄した。得られた樹脂は12
時間真空乾燥させ、下記物性を有する(1α,2β,3
β,5Z,7E,11α,20R)−3−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ]−1,2−イ
ソプロピリデンジオキシ−11−[(4−ポリスチリル
ブチル)ジエチルシリルオキシ]−25−トリメチルシ
リルオキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン(90.7mg)を得た。
【0455】IR (KBr) 3406, 3054, 3020, 2916, 2094,
1937, 1868, 1798, 1599, 1490, 1449, 1375, 1246, 1
154, 1069, 1027, 961, 906, 836, 753, 697 cm-1
【0456】(1α,2β,3β,5Z,7E,11
α,20R)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1,2,3,11,25−ペンタ
オールの合成 上記の(1α,2β,3β,5Z,7E,11α,20
R)−3−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリ
ルオキシ]−1,2−イソプロピリデンジオキシ−11
−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシリルオキ
シ]−25−トリメチルシリルオキシ−9,10−セコ
コレスタ−5,7,10(19)−トリエン(87.5
mg)の乾燥テトラヒドロフラン(3mL)溶液にアルゴ
ン雰囲気下、室温でフッ化水素ピリジン錯体(300μ
L)を添加し、24時間振盪させた。反応溶液を濾過
し、樹脂を蒸留酢酸エチル(3mL)で3回洗浄し、乾燥
させ(4−ポリスチリルブチル)ジエチルシラノール
(77.2mg)を得た。また、混合濾液を飽和重曹水
(20mL)で洗浄し、蒸留酢酸エチル(合計80mL)で
3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた。減圧下濃縮して得た残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフ精製(クロロホルム:
メタノール=3:97(50mL、廃棄)、クロロホル
ム:メタノール=10:90(100mL、生成物で分取
濃縮))し、下記物性を有する(1α,2β,3β,5
Z,7E,11α,20R)−9,10−セココレスタ
−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,1
1,25−ペンタオール(10.3mg)を白色粉末とし
て得た。
【0457】mp 123-124 ℃, MS m/e 448, 354; UV (エタノール) λmax 213 nm (ε 12,200), 267 nm
(ε 13,600), λmin 227 nm (ε 7,300), [α]25 D -62.
1°(c 0.672, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.28 (d, J = 11.1 Hz, 1
H, H6 or 7), 6.08 (d, J = 11.1 Hz, 1H, H6 or 7),
5.37 (t, J = 2.0 Hz, 1H, H19Z), 4.93 (t, J= 2.0 H
z, 1H, H19E), 4.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H, H1), 4.05
(m, 1H, H3), 3.73 (m, 1H, H11), 3.45 (dd, J = 2.8,
8.2 Hz, 1H, H2), 3.09 (dd, J = 4.9, 12.9 Hz, 1H,
H14), 1.12 (s, 6H, H26, H27), 0.96 (d, J = 5.9 Hz,
3H, H21),0.55 (s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.3, 138.5, 136.3,
124.6, 120.6, 113.2,77.4, 74.6, 71.4, 70.7, 69.4,
57.4, 57.3, 50.7, 46.3, 45.2, 41.8, 39.6,37.6, 37.
4, 29.3, 29.2, 29.1, 22.8, 21.9, 19.4, 13.4; IR (KBr) 3384, 2942, 1376, 1208, 1085, 910, 785 cm
-1; HRMS (TOF) (C27H45O5) 、計算値449.3267 (M+H) 、実
測値449.3274
【0458】参考例IV−2 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、49mg)、[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(93mg 、176μmol)と5−ブロモ
−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシペンタン
(0.66mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,11α,20R)−2
6,26−ジメチル−27−ノル−9,10−セココレ
スタ−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,
11,26−ペンタオール(9.3mg)を白色粉末とし
て得た。
【0459】mp 105-106℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 7,500), 263 nm
(ε 7,900), λmin 228nm (ε 4,400); [α]25 D-31°
(c, 0.16, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.21 (d, J = 10.9 Hz, 1
H), 6.02 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 5.31 (br s, 1H), 4.
87 (br s, 1H), 4.04 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.94 (m,
1H), 3.67 (m, 1H), 3.40 (dd, J = 3.0, 8.3 Hz, 1H),
3.02 (dd, J =5.1, 12.7 Hz, 1H), 2.37 (dd, J = 5.
1, 14.0 Hz, 1H), 2.28 (br d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.2
1 (dd, J = 4.6, 12.2 Hz, 1H), 1.84〜2.00 (m, 2H),
1.58 (t,J = 11.9 Hz, 1H), 1.05 (s, 6H), 0.88 (d, J
= 5.0 Hz, 3H), 0.48 (s, 3H);13C NMR (67.8 MHz, CD
3OD) δ 147.4, 138.5, 136.3, 124.6, 120.7, 113.2,7
7.3, 74.6, 71.4, 70.7, 69.4, 57.4, 57.2, 50.7, 46.
3, 44.9, 41.8, 39.6,37.4, 37.0, 29.2, 29.1, 27.9,
25.8, 22.8, 19.3, 13.3; IR (KBr) 3314, 2874, 1636, 1445, 1366, 1078, 777 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C28H46O5Na) 、計算値485.3243 (M+N
a) 、実測値485.3260
【0460】参考例IV−3 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、55mg)、[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(93mg 、176μmol)と6−ブロモ
−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシヘキサン
(0.66mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,11α,20R)−26
−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−27−ノル
−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−ト
リエン−1,2,3,11−テトロール(11.6mg)
を白色粉末として得た。
【0461】mp 114-115℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 13,000), 264 nm
(ε 18,000), λmin 227 nm (ε 7,800); [α]25 D-40°
(c, 0.17, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.22 (d, J = 11.0 Hz, 1
H), 6.03 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 5.32 (t, J = 2.1 H
z, 1H), 4.88 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 4.05 (d,J = 7.9
Hz, 1H), 3.97 (m, 1H), 3.68 (m, 1H), 3.41 (dd, J =
2.8, 8.1 Hz,1H), 3.04 (dd, J = 5.1, 13.0 Hz, 1H),
2.38 (dd, J = 5.3, 13.9 Hz, 1H), 2.30 (dd, J = 3.
3, 13.9 Hz, 1H), 2.22 (dd, J = 4.9, 12.5 Hz, 1H),
1.88〜2.01 (m, 2H), 1.59 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 1.0
7 (s, 6H), 0.89 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 0.49 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.4, 138.5, 136.3,
124.6, 120.7, 113.2, 77.3, 74.6, 71.4, 70.7, 69.4,
57.4, 57.3, 50.7, 46.3, 44.8, 41.8, 39.6, 37.4, 3
6.9, 31.9, 29.22, 29.14, 27.2, 25.4, 22.8, 19.3, 1
3.3; IR (KBr) 3312, 2872, 1625, 1453, 1365, 1199, 1079,
776 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O5Na) 、計算値499.3399 (M+N
a) 、実測値499.3416
【0462】参考例IV−4 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、50mg)、[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(93mg 、176μmol)と5−ブロモ
−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペンタン
(0.66mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,11α,20R)−2
5,25−ジエチル−26,27−ジノル−9,10−
セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1,
2,3,11,25−ペンタオール(9.9mg)を白色
粉末として得た。
【0463】mp 114-115℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 14,000), 263 nm
(ε 16,000), λmin 228 nm (ε 8,600); [α]25 D-40°
(c, 0.17, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.22 (d, J = 11.1 Hz, 1
H), 5.32 (t, J = 2.0Hz, 1H), 4.88 (t, J = 2.0 Hz,
1H), 4.05 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.95 (m, 1H), 3.68
(m, 1H), 3.41 (dd, J = 2.6, 8.2 Hz, 1H), 3.04 (dd,
J = 5.0, 12.9 Hz, 1H), 2.38 (dd, J = 5.4, 14.0 H
z, 1H), 2.28 (br d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.22 (dd, J
= 4.6, 12.2 Hz, 1H), 1.85〜2.01 (m, 2H), 1.59 (t,
J = 12.0Hz, 1H), 1.35 (q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.90
(d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.75 (t, J= 7.4 Hz, 6H), 0.49
(s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.4, 138.5, 136.3,
124.6, 120.7, 113.3,77.3, 75.5, 74.6, 70.7, 69.4,
57.4, 57.2, 50.7, 46.3, 41.8, 39.6, 39.4,37.7, 37.
4, 31.7, 31.6, 29.2, 22.8, 20.8, 19.4, 13.4, 8.14,
8.10; IR (KBr) 3316, 2882, 1628, 1446, 1365, 1080, 1025,
910, 774 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O5Na) 、計算値499.3399 (M+N
a) 、実測値499.3418
【0464】参考例IV−5 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、55mg)、[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(93mg 、176μmol)と6−ブロモ
−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘキサン
(0.66mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,11α,20R)−2
6,26−ジエチル−27−ノル−9,10−セココレ
スタ−5,7,10(19)−トリエン−1,2,3,
11,26−ペンタオール(10.9mg)を白色粉末と
して得た。
【0465】mp 106-107℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 9,900), 263 nm
(ε 10,000), λmin 228nm (ε 5,100); [α]25 D-47°
(c, 0.11, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.24 (d, J = 10.9 Hz, 1
H), 6.04 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 5.34 (t, J = 〜2 H
z, 1H), 4.90 (t, J = 〜2 Hz, 1H), 4.06 (d,J = 7.9
Hz, 1H), 3.97 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.42 (dd, J =
2.8, 8.1 Hz,1H), 3.05 (dd, J = 4.8, 12.7 Hz, 1H),
2.40 (dd, J = 5.3, 13.9 Hz, 1H), 2.30 (br d, J =
13.9 Hz, 1H), 2.23 (dd, J = 4.3, 12.2 Hz, 1H), 1.8
0〜2.03(m, 2H), 1.61 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 1.37
(q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.90 (d,J = 5.6 Hz, 3H), 0.77
(t, J = 7.4 Hz, 6H), 0.51 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.4, 138.5, 136.3,
124.6, 120.7, 113.3,77.4, 75.5, 74.6, 70.7, 69.4,
57.5, 57.3, 50.7, 46.3, 41.8, 39.6, 39.0,37.3, 37.
0, 31.7, 31.6, 29.2, 27.9, 24.8, 22.8, 19.3, 13.4,
8.1; IR (KBr) 3318, 2876, 1628, 1442, 1363, 1080, 774 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C30H50O5Na) 、計算値513.3556 (M+N
a) 、実測値513.3557
【0466】参考例IV−6 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、54mg)、[3R−(1Z,3α,4β,5β)]
−[2−[5−(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキシ−2−
メチレンシクロヘキシリデン]エチル]ジフェニルホス
フィンオキシド(93mg 、176μmol)と7−ブロモ
−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシヘプタン
(0.66mmol)とにより、下記の物性を有する(1
α,2β,3β,5Z,7E,11α,20R)−26
−(1−エチル−1−ヒドロキシプロピル)−27−ノ
ル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−
トリエン−1,2,3,11−テトロール(12.8m
g)を白色粉末として得た。
【0467】mp 98-99℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 16,000), 264 nm
(ε 20,000), λmin 228 nm (ε 8,900); [α]25 D-33°
(c, 0.23, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.25 (d, J = 11.1 Hz, 1
H), 6.05 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 5.35 (t, J = 2.1 H
z, 1H), 4.91 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 4.08 (d,J = 8.3
Hz, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 3.44 (dd, J =
3.0, 8.3 Hz,1H), 3.06 (dd, J = 5.1, 12.7 Hz, 1H),
2.41 (dd, J = 5.3, 13.9 Hz, 1H), 2.31 (br d, J =
13.9 Hz, 1H), 2.24 (dd, J = 4.5, 12.7 Hz, 1H), 1.8
8〜2.09(m, 2H), 1.62 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 1.38
(q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.92 (d,J = 5.3 Hz, 3H), 0.78
(t, J = 7.4 Hz, 6H), 0.52 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 147.4, 138.5, 136.3,
124.6, 120.7, 113.2,77.4, 75.5, 74.6, 70.7, 69.4,
57.5, 57.3, 50.7, 46.3, 41.8, 39.6, 38.9,37.3, 36.
9, 31.9, 31.7, 30.7, 29.2, 27.2, 24.4, 22.8, 19.4,
13.4, 8.1; IR (KBr) 3310, 2872, 1628, 1448, 1366, 1080, 775
cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C31H52O5Na) 、計算値527.3712 (M+N
a) 、実測値527.3731
【0468】参考例IV−7 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、49mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と4−ブロモ−2−メチル−2−トリメ
チルシリルオキシブタン(0.66mmol)とにより、下
記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11α,
20R)−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9)−トリエン−1,3,11,25−テトロール
(4.8mg)を白色粉末として得た。
【0469】mp 108-109℃, MS m/e 432, 412, 354, 199, 112; UV (エタノール) λmax 213 nm (ε 15,400), 263 nm
(ε 16,900), λmin 227 nm (ε 10,500), [α]25 D +2
1.1°(c 0.124, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.25 (d, J = 11.2 Hz, 1
H, H6 or 7), 6.04 (d, J = 11.2 Hz, 1H, H6 or 7),
5.20 (bs, 1H, H19Z), 4.26 (t, J = 5.9 Hz, 1H, H1),
4.04 (m, 1H, H3), 3.69 (m, 1H, H11), 3.05 (dd, J
= 4.8, 13.0 Hz,1H, H14), 1.07 (s, 6H, H26, H27),
0.90 (d, J = 5.9 Hz, 3H, H21), 0.49 (s, 3H, H18);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.4, 136.8,
124.5, 120.7, 112.1,71.5, 71.4, 69.3, 67.4, 57.4,
57.3, 50.7, 46.3, 46.1, 45.2, 43.7, 39.6,37.6, 37.
4, 29.3, 29.1, 22.7, 21.8, 19.3, 13.4; IR (KBr) 3382, 2940, 1630, 1377, 1031, 778 cm-1; HRMS (TOF) (C27H48NO4Na) 、計算値473.3481 (M+Na+NH
4) 、実測値473.3482
【0470】参考例IV−8 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、50mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と5−ブロモ−2−メチル−2−トリメ
チルシリルオキシペンタン(0.66mmol)とにより、
下記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11
α,20R)−26,26−ジメチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,3,11,26−テトロール(8.0mg)を
白色粉末として得た。
【0471】mp 106-108℃; UV (エタノール) λmax 208 nm (ε 11,000), 262 nm
(ε 12,000), λmin 226 nm (ε 7,900);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.25 (d, J = 11.2 Hz, 1
H), 6.05 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.20 (t, J = 1.2 H
z, 1H), 4.80 (t, J = 1.2 Hz, 1H), 4.27 (t,J = 5.8
Hz, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 3.05 (dd, J =
4.5, 12.7 Hz,1H), 2.44 (dd, J = 3.3, 13.2 Hz, 1
H), 2.20 (m, 2H), 1.81 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.60
(t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.08 (s, 6H), 0.89 (d, J =
5.9 Hz, 3H), 0.49 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.4, 136.8,
124.5, 120.7, 112.1,71.43, 71.39, 69.3, 67.4, 57.
4, 57.3, 50.7, 46.3, 46.1, 44.9, 43.7, 39.6, 37.3,
37.0, 29.2, 29.1, 27.9, 25.8, 22.7, 19.3, 13.4; IR (KBr) 3360, 2928, 1648, 1465, 1375, 1207, 1151,
1057, 1033, 959, 909, 788, 763 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C28H46O4Na) 、計算値469.3294 (M+N
a) 、実測値469.3291
【0472】参考例IV−9 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、53mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と6−ブロモ−2−メチル−2−トリメ
チルシリルオキシヘキサン(0.66mmol)とにより、
下記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11
α,20R)−26−(1−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,3,11−トリオー
ル(10.9mg)を白色粉末として得た。
【0473】mp 102-103℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 10,000), 263 nm
(ε 11,000), λmin 227 nm (ε 6,400); [α]25 D+22°
(c, 0.19, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.26 (d, J = 11.2 Hz, 1
H), 6.06 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.22 (br s, 1H), 4.
81 (br s, 1H), 4.28 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.06 (m,
1H), 3.71 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 5.0, 12.9 Hz, 1
H), 2.45 (dd, J= 3.3, 13.5 Hz, 1H), 2.21 (m, 2H),
1.82 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.61 (t, J= 12.2 Hz, 1
H), 1.09 (s, 6H), 0.91 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 0.50
(s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.4, 136.8,
124.5, 120.7, 112.2,71.44, 71.39, 69.3, 67.4, 57.
4, 57.3, 50.7, 46.3, 46.1, 44.8, 43.7, 39.6, 37.3,
36.9, 31.9, 30.7, 29.1, 27.2, 25.4, 22.7, 19.4, 1
3.4; IR (KBr) 3312, 2870, 1616, 1454, 1365, 1251, 1027,
776 cm-1; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値483.3450 (M+N
a) 、実測値483.3447
【0474】参考例IV−10 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、49mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と5−ブロモ−3−エチル−3−トリメ
チルシリルオキシペンタン(0.66mmol)とにより、
下記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11
α,20R)−25,25−ジエチル−26,27−ジ
ノル−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)
−トリエン−1,3,11,25−テトロール(11.
3mg)を白色粉末として得た。
【0475】mp 108-109℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 17,000), 263 nm
(ε 19,000), λmin 227 nm (ε 11,000); [α]25 D+21.
3° (c, 0.208, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.27 (d, J = 11.2 Hz, 1
H), 6.06 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.21 (m, 1H), 4.81
(m, 1H), 4.28 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.05 (m, 1H),
3.71 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 4.7, 12.6 Hz, 1H), 2.4
5 (dd, J = 3.3,13.5 Hz, 1H), 2.15〜2.27 (m, 2H),
1.81 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.61 (t, J= 12.2 Hz, 1
H), 1.38 (q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.92 (d, J = 5.9 Hz,
3H), 0.77(t, J = 7.4 Hz, 6H), 0.51 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.4, 136.8,
124.5, 120.7, 112.2,75.5, 71.4, 69.3, 67.4, 57.4,
57.3, 50.7, 46.3, 46.1, 43.7, 39.6, 39.4,37.7, 37.
4, 31.8, 31.6, 29.2, 22.8, 20.8, 19.4, 13.4, 8.1; IR (KBr) 3310, 2880, 1620, 1445, 1365, 1025, 776 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C29H48O4Na) 、計算値483.3450 (M+N
a) 、実測値483.3451
【0476】参考例IV−11 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、49mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と6−ブロモ−3−エチル−3−トリメ
チルシリルオキシヘキサン(0.66mmol)とにより、
下記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11
α,20R)−26,26−ジエチル−27−ノル−
9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,3,11,26−テトロール(10.6mg)
を白色粉末として得た。
【0477】mp 100-101℃; UV (エタノール) λmax 212 nm (ε 9,100), 264 nm
(ε 11,000), λmin 227nm (ε 5,400); [α]25 D+18°
(c, 0.19, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.25 (d, J = 10.9 Hz, 1
H), 6.05 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 5.21 (t, J = 〜2 H
z, 1H), 4.80 (t, J = 1.3 Hz, 1H), 4.27 (t,J = 5.8
Hz, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.05 (dd, J =
5.0, 12.9 Hz,1H), 2.45 (dd, J = 3.6, 13.5 Hz, 1
H), 2.15〜2.26 (m, 2H), 1.81 (t, J =5.6 Hz, 2H),
1.36 (q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.90 (d, J = 5.6 Hz, 3
H), 0.76 (t, J = 7.4 Hz, 6H), 0.50 (s, 3H);13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.4, 136.8,
124.5, 120.7, 112.1,75.5, 71.4, 69.3, 67.4, 57.4,
57.3, 50.7, 46.3, 46.1, 43.7, 39.6, 39.0,37.3, 37.
0, 31.7, 31.6, 29.2, 27.9, 24.8, 22.7, 19.3, 13.4,
8.1; IR (KBr) 3298, 2876, 1616, 1441, 1365, 1051, 776 c
m-1; HRMS (ESI-TOF) (C30H50O4Na) 、計算値497.3607 (M+N
a) 、実測値497.3606
【0478】参考例IV−12 参考例IV−1に従い、上記の(S)−2−[(1R,3
aR,6R,7aR)−オクタヒドロ−7a−メチル−
4−オキソ−6−[(4−ポリスチリルブチル)ジエチ
ルシリルオキシ]−4H−インデン−1−イル]プロピ
ル 4−メチルベンゼンスルホナート(0.44mmol/
g、49mg)、[3S−(1Z,3α,5β)]−[2
−[3,5−ビス[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシ]−2−メチレンシクロヘキシリデン]
エチル]ジフェニルホスフィンオキシド(102mg 、
176μmol)と7−ブロモ−3−エチル−3−トリメ
チルシリルオキシヘプタン(0.66mmol)とにより、
下記の物性を有する(1α,3β,5Z,7E,11
α,20R)−26−(1−エチル−1−ヒドロキシプ
ロピル)−27−ノル−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1,3,11−トリオー
ル(14.6mg)を白色粉末として得た。
【0479】mp 87-88℃; UV (エタノール) λmax 211 nm (ε 8,800), 263 nm
(ε 9,200), λmin 227nm (ε 4,900); [α]25 D+16°
(c, 0.18, メタノール);1 H NMR (270 MHz, CD3OD) δ 6.28 (d, J = 11.2 Hz, 1
H), 6.07 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.22 (br s, 1H), 4.
82 (br s, 1H), 4.29 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.06 (m,
1H), 3.71 (m, 1H), 3.07 (dd, J = 4.5, 12.7 Hz, 1
H), 2.46 (dd, J= 3.3, 13.2 Hz, 1H), 2.16〜2.28 (m,
2H), 1.82 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.62(t, J = 11.8 H
z, 1H), 1.38 (q, J = 7.4 Hz, 4H), 0.91 (d, J = 5.6
Hz, 3H), 0.77 (t, J = 7.4 Hz, 6H), 0.51 (s, 3H) ;13 C NMR (67.8 MHz, CD3OD) δ 149.8, 138.5, 136.8,
124.5, 120.7, 112.2,75.5, 71.4, 69.3, 67.4, 57.4,
57.3, 50.7, 46.3, 46.2, 43.7, 39.6, 38.9,37.3, 36.
9, 31.9, 31.7, 29.3, 27.2, 24.4, 22.8, 19.4, 13.4,
8.1; IR (KBr) 3294, 2874, 1628, 1447, 1051, 955, 776 cm
-1; HRMS (ESI-TOF) (C31H52O4Na) 、計算値511.3763 (M+N
a) 、実測値511.3761
フロントページの続き Fターム(参考) 4C086 AA04 DA14 FA01 NA15 NA20 ZA97 ZC23 4H006 AA01 AA02 AC25 UA12 UA13 UA14 UA20 UA32 UA33 UA42 UA43 4J031 AA01 AF03 BA27 BB01 BD03 CA06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 ,R9 ,R10,R13,R14,R15,R16,R17,R
    18,R19,R20,R21,R22,R23,R24,R25,R26
    は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ
    基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリー
    ルオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、
    置換基を有していてもよい重合体残基もしくは置換基で
    置換されていてもよい)、または置換基を有していても
    よい重合体残基、水素原子もしくは水酸基を表すか、ま
    たはこれらの任意の2つの基によって置換基を有してい
    てもよい重合体残基もしくは置換基を有していてもよい
    アセタール体を形成してもよく、R1 ,R2 ;R3 ,R
    4 ;R5 ,R6 ;R7 ,R8 ;R9 ,R10;R13
    14;R15,R16;R17,R18;R20,R21;R22,R
    23;R24,R25は、それぞれ一緒になって、置換基を有
    していてもよい重合体残基または置換基を有していても
    よいイリデン基を形成してもよく、そしてR11,R
    12は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
    ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、
    アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
    キシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、置換
    基を有していてもよい重合体残基もしくは置換基で置換
    されていてもよい)、または置換基を有していてもよい
    重合体残基もしくは水素原子を表し、R1 〜R26のうち
    少なくとも1つは置換基を有していてもよい重合体残基
    である]で示される重合体残基を有するビタミンD誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 [式中、R27,R28,R29,R30,R31,R32,R33
    34,R35,R36,R37,R38,R39は、それぞれ、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
    アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
    ルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、
    水素原子または水酸基を表すか、またはこれらの任意の
    2つの基によって置換基を有していてもよいアセタール
    体を形成してもよく、R30,R31;R 32,R33;R34
    35;R36,R37;R38,R39は、それぞれ一緒になっ
    て、置換基を有していてもよいイリデン基を形成しても
    よく、R40,R41は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
    キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)または水素原子を
    表し、R28またはR29は置換基を有していてもよい重合
    体残基を表す]で示される請求項1に記載の重合体残基
    を有するビタミンD誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式(III ): 【化3】 [式中、R27,R30,R31,R32,R33,R34,R35
    36,R37,R38,R39,R42,R43は、それぞれ、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
    アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキ
    ルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、
    水素原子、水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つ
    の基によって置換基を有していてもよいアセタール体を
    形成してもよく、R30,R31;R32,R33;R34
    35;R36,R37;R38,R39;R42,R43は、それぞ
    れ一緒になって、置換基を有していてもよいイリデン基
    を形成してもよく、R40,R41は、それぞれ、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
    キル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アル
    キニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキル
    オキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)また
    は水素原子を表し、R44は置換基を有していてもよいポ
    リスチレン鎖を表す]で示される請求項1または2に記
    載の重合体残基を有するビタミンD誘導体。
  4. 【請求項4】 一般式(IV): 【化4】 [式中、R13,R14,R15,R16,R17,R18,R19
    20,R21,R22,R23,R24,R25,R26は、それぞ
    れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
    キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
    はアラルキルオキシ基(以上の基は、置換基を有してい
    てもよい重合体残基または置換基で置換されていてもよ
    い)、置換基を有していてもよい重合体残基、水素原
    子、水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つの基に
    よって置換基を有していてもよい重合体残基または置換
    基を有していてもよいアセタール体を形成してもよく、
    13,R14;R15,R16;R17,R18;R20,R21;R
    22,R23;R24,R25は、それぞれ一緒になって、置換
    基を有していてもよい重合体残基または置換基で置換さ
    れていてもよいイリデン基を形成してもよく、R13〜R
    26のうち少なくとも1つは置換基を有していてもよい重
    合体残基である]で示される重合体残基を有するインダ
    ノン誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(V): 【化5】 [式中、R27は、それぞれ、アルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルキ
    ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)、または水素原子
    または水酸基を表し、R28またはR29は置換基を有して
    いてもよい重合体残基を表す]で示される請求項4に記
    載の重合体残基を有するインダノン誘導体。
  6. 【請求項6】 一般式(VI): 【化6】 [式中、R27,R42,R43は、それぞれ、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
    シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
    水素原子、水酸基を表すか、またはR42とR43の2つの
    基によって置換基を有していてもよいアセタール体を形
    成してもよく、これらが一緒になって置換基を有してい
    てもよいイリデン基を形成してもよく、R44は置換基を
    有していてもよいポリスチレン鎖を表す]で示される請
    求項4または5に記載の重合体残基を有するインダノン
    誘導体。
  7. 【請求項7】 一般式(IV): 【化7】 [式中、R13,R14,R15,R16,R17,R18,R19
    20,R21,R22,R23,R24,R25,R26は、それぞ
    れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
    キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
    はアラルキルオキシ基(以上の基は、置換基を有してい
    てもよい重合体残基または置換基で置換されていてもよ
    い)、または置換基を有していてもよい重合体残基、水
    素原子、水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つの
    基によって置換基を有していてもよい重合体残基または
    置換基を有していてもよいアセタール体を形成してもよ
    く、R13,R14;R15,R16;R17,R18;R20
    21;R22,R23;R24,R25は、それぞれ一緒になっ
    て置換基を有していてもよい重合体残基または置換基を
    有していてもよいイリデン基を形成してもよく、R13
    26のうち少なくとも1つは置換基を有していてもよい
    重合体残基である]で示される重合体残基を有するイン
    ダノン誘導体と、塩基の存在下に、一般式(VII ): 【化8】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 ,R9 ,R10は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
    キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は、置換基を有していてもよい重合体残基または
    置換基で置換されていてもよい)、または置換基を有し
    ていてもよい重合体残基、水素原子もしくは水酸基を表
    すか、または任意の2つによって置換基を有していても
    よい重合体残基もしくは置換基で置換されていてもよい
    アセタール体を形成してもよく、R1 ,R2 ;R3 ,R
    4 ;R5 ,R6 ;R7 ,R8;R9 ,R10は、それぞれ
    一緒になって置換基を有していてもよい重合体残基また
    は置換基で置換されていてもよいイリデン基を形成して
    もよく、R11,R12は、それぞれ、アルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、ア
    ルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキ
    シ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基
    (以上の基は、置換基を有していてもよい重合体残基ま
    たは置換基で置換されていてもよい)、または置換基を
    有していてもよい重合体残基または水素原子を表し、R
    45は水素原子を表し、XはR4647POで表されるホス
    フィンオキシドを表し、R46,R47は、それぞれ、アル
    キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
    ラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、
    アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラル
    キルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよい)
    を表す]で示されるシクロヘキシリデンエチル誘導体と
    を反応させることを特徴とする一般式(I): 【化9】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14,R15,R
    16,R17,R18,R19,R20,R21,R22,R23
    24,R25,R26は、前記定義のとおりである)で示さ
    れる重合体残基を有するビタミンD誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式(V): 【化10】 [式中、R27は、それぞれ、アルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルキ
    ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)、または水素原子
    もしくは水酸基を表し、R28またはR29は置換基を有し
    ていてもよい重合体残基を表す]で示される重合体残基
    を有するインダノン誘導体と、塩基の存在下に、一般式
    (VIII): 【化11】 [式中、R30,R31,R32,R33,R34,R35,R36
    37,R38,R39は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
    キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)、または水素原子
    もしくは水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つの
    基によって置換基を有していてもよいアセタール体を形
    成してもよく、R30,R31;R32,R33;R34,R35
    36,R37;R38,R39は、それぞれ一緒になって置換
    基を有していてもよいイリデン基を形成してもよく、R
    40,R41は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキ
    シ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリ
    ールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は
    置換基を有していてもよい)、または水素原子を表し、
    45は水素原子を表し、XはR4647POで表されるホ
    スフィンオキシドを表し、R46,R47は、それぞれ、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
    アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはア
    ラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよ
    い)を表す]で示されるシクロヘキシリデンエチル誘導
    体とを反応させることを特徴とする一般式(II): 【化12】 (式中、R27,R28,R29,R30,R31,R32,R33
    34,R35,R36,R37,R38,R39,R40,R41は、
    前記定義のとおりである)で示される重合体残基を有す
    るビタミンD誘導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式(VI): 【化13】 [式中、R27,R42,R43は、それぞれ、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
    シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
    水素原子もしくは水酸基を表すか、またはR42とR43
    2つによって置換基を有していてもよいアセタール体を
    形成してもよく、これらが一緒になって置換基を有して
    いてもよいイリデン基を形成してもよく、R44は置換基
    を有していてもよいポリスチレン鎖を表す]で示される
    重合体残基を有するインダノン誘導体と、塩基の存在下
    に、一般式(VIII) : 【化14】 [式中、R30,R31,R32,R33,R34,R35,R36
    37,R38,R39は、それぞれ、アルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アル
    キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)、または水素原子
    もしくは水酸基を表すか、またはこれらの任意の2つの
    基によって置換基を有していてもよいアセタール体を形
    成してもよく、R30,R31;R32,R33;R34,R35
    36,R37;R38,R39は、それぞれ一緒になって置換
    基を有していてもよいイリデン基を形成してもよく、R
    40,R41は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキ
    シ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリ
    ールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は
    置換基を有していてもよい)、または水素原子を表し、
    45は水素原子を表し、XはR4647POで表されるホ
    スフィンオキシドを表し、R46,R47は、それぞれ、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
    アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはア
    ラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよ
    い)を表す]で示されるシクロヘキシリデンエチル誘導
    体とを反応させることを特徴とする一般式(III ): 【化15】 (式中、R27,R30,R31,R32,R33,R34,R35
    36,R37,R38,R39,R40,R41,R42,R43,R
    44は前記定義のとおりである)で示される重合体残基を
    有するビタミンD誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(IX): 【化16】 [式中、R48,R49,R50,R51,R52,R53,R54
    55,R56,R57,R58,R59,R60,R61は、それぞ
    れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
    キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
    はアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していて
    もよい)、または水素原子もしくは水酸基を表すかまた
    は、これらの任意の2つの基によって置換基を有してい
    てもよいアセタール体を形成してもよく、R48,R49
    50,R51;R52,R53;R55,R56;R57,R58;R
    59,R60は、それぞれ一緒になって置換基を有していて
    もよいイリデン基を形成してもよく、A及びBはそれぞ
    れ独立に、水素原子、水酸基または水酸基から導びかれ
    るエーテル基、エステル基もしくはシリルオキシ基を表
    すか、又はA及びBが一緒になって酸素原子、ケタール
    基または保護されていてもよいシアンヒドリン基を表
    す]で示されるインダン誘導体と、R48〜R61の少なく
    とも1つに結合可能な反応性の官能基を有する重合体と
    を反応させることを特徴とする一般式(IX′): 【化17】 [式中、R48′,R49′,R50′,R51′,R52′,R
    53′,R54′,R55′,R56′,R57′,R58′,
    59′,R60′,R61′は、それぞれ、アルキル基、ア
    ルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
    シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
    水素原子、水酸基を表すかまたは、これらの任意の2つ
    の基によって置換基を有していてもよいアセタール体を
    形成してもよく、R48′,R49′;R50′,R51′;R
    52′,R53′;R55′,R56′;R57′,R58′;
    59′,R60′は、それぞれ一緒になって置換基を有し
    ていてもよいイリデン基を形成してもよく、A及びBは
    それぞれ独立に、水素原子、水酸基または水酸基から導
    びかれるエーテル基、エステル基もしくはシリルオキシ
    基を表すか、又はA及びBが一緒になって酸素原子、ケ
    タール基または保護されていてもよいシアンヒドリン基
    を表し、R48′〜R61′のうち少なくとも1つの基は置
    換基を有していてもよい重合体残基である]で示される
    重合体残基を有するインダン誘導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(IX′)において、置換基A及
    びBが一緒になって酸素原子を表す請求項10に記載の
    重合体残基を有するインダノン誘導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(X): 【化18】 [式中、R27,R42,R43は、それぞれ、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
    シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
    水素原子もしくは水酸基を表すか、またはR42とR43
    2つの基によって置換基を有していてもよいアセタール
    体を形成してもよく、これらが一緒になって置換基を有
    していてもよいイリデン基を形成してもよく、A及びB
    はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基または水酸基から
    導びかれるエーテル基、エステル基もしくはシリルオキ
    シ基を表すか、又はA及びBが一緒になって酸素原子、
    ケタール基または保護されていてもよいシアンヒドリン
    基を表し、Zは水酸基もしくは水酸基を有する有機基又
    は水酸基と反応性の基もしくは水酸基と反応性の基を有
    する有機基を表す)で示されるテトラヒドロインダン誘
    導体と、基Zと結合可能な反応性の基Yを有する重合体
    とを反応させることを特徴とする一般式(X′): 【化19】 (式中、R27,R42及びR43は前記定義のとおりであ
    り、Z′はZとYとが反応して生成した重合体残基を表
    す)で示される重合体残基を有するインダン誘導体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(X): 【化20】 [式中、R27,R42,R43は、それぞれ、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキ
    シ基(以上の基は置換基を有していてもよい)、または
    水素原子もしくは水酸基を表すか、またはR42とR43
    2つの基によって置換基を有していてもよいアセタール
    体を形成してもよく、これらが一緒になって置換基を有
    していてもよいイリデン基を形成してもよく、A及びB
    はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基または水酸基から
    導びかれるエーテル基、エステル基もしくはシリルオキ
    シ基を表すか、又はA及びBが一緒になって酸素原子、
    ケタール基または保護されていてもよいシアンヒドリン
    基を表し、Zは水酸基もしくは水酸基を有する有機基又
    は水酸基と反応性の基もしくは水酸基と反応性の基を有
    する有機基を表す)で示されるテトラヒドロインダン誘
    導体と、一般式(XI): 【化21】 [式中、R62は置換基を有していてもよいポリスチレン
    鎖を表し、R63,R64は、それぞれ、アルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはアラルキ
    ル基(以上の基は置換基を有していてもよい)を表し、
    Yは前記基Zと反応性の基であって、水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル
    基、アルキニルスルホニル基、アリールスルホニル基も
    しくはアラルキルスルホニル基(以上の基は酸素原子を
    介してSiと結合してもよく、かつ更に酸素原子を基中
    に含んでいてもよい)又は水酸基を有する有機基を表す
    が、Yが水素原子、ハロゲン原子又は水酸基を有する有
    機基を表す場合には前記基Zの反応性結合末端にスルホ
    ニル基が存在しなければならず、かつYが前記スルホニ
    ル基を有する有機基を表す場合にはZは水酸基でなけれ
    ばならない]で示される化合物とを反応させることを特
    徴とする一般式(XII): 【化22】 (式中、R27,R42,R43は前記定義のとおりであり、
    65は一般式Xの基Zと一般式XIの基Yが反応して得ら
    れる重合体残基を表す)で示される重合体残基を有する
    インダン誘導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式(I): 【化23】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 ,R9 ,R10,R13,R14,R15,R16,R17,R
    18,R19,R20,R21,R22,R23,R24,R25,R26
    は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、ア
    ルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキ
    シ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は、置換基
    を有していてもよい重合体残基または置換基で置換され
    ていてもよい)、または置換基を有していてもよい重合
    体残基、水素原子もしくは水酸基を表すか、またはこれ
    らの任意の2つの基によって置換基を有していてもよい
    重合体残基もしくは置換基を有していてもよいアセター
    ル体を形成してもよく、R1 ,R2 ;R3 ,R4 ;R
    5 ,R6 ;R7 ,R8 ;R9 ,R10;R13,R14
    15,R16;R17,R18;R 20,R21;R22,R23;R
    24,R25は、それぞれ一緒になって置換基を有していて
    もよい重合体残基または置換基で置換されていてもよい
    イリデン基を形成してもよく、R11,R12は、それぞ
    れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
    キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
    はアラルキルオキシ基(以上の基は、置換基を有してい
    てもよい重合体残基または置換基で置換されていてもよ
    い)、または置換基を有していてもよい重合体残基また
    は水素原子を表し、R1 〜R26のうち少なくとも1つは
    置換基を有していてもよい重合体残基である]で示され
    る重合体残基を有するビタミンD誘導体の置換基を有し
    ていてもよい重合体残基を除去することを特徴とする一
    般式(XIII): 【化24】 [式中、R30,R31,R32,R33,R34,R35,R36
    37,R38,R39,R48,R49,R50,R51,R52,R
    53,R54,R55,R56,R57,R58,R59,R60,R61
    は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アリール基、アラルキル基、アルキルオキシ基、ア
    ルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキ
    シ基もしくはアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を
    有していてもよい)、または水素原子、水酸基を表すか
    または、これらの任意の2つの基によって置換基を有し
    ていてもよいアセタール体を形成してもよく、R30,R
    31;R32,R33;R34,R35;R36,R37;R38
    39;R48,R49;R50,R51;R52,R53;R55,R
    56;R57,R58;R59,R60は、それぞれ一緒になって
    置換基を有していてもよいイリデン基を形成してもよ
    く、R40,R41は、それぞれ、アルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルキ
    ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、アリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基(以
    上の基は置換基を有していてもよい)または水素原子を
    表す]で示されるビタミンD誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 一般式(III ): 【化25】 [式中、R27,R30,R31,R32,R33,R34,R35
    36,R37,R38,R39,R42,R43は、それぞれ、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
    アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしくはア
    ラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していてもよ
    い)、または水素原子、水酸基を表すかまたは、これら
    の任意の2つの基によって置換基を有していてもよいア
    セタール体を形成してもよく、R30,R31;R32
    33;R34,R35;R36,R37;R38,R39;R42,R
    43は、それぞれ一緒になって置換基を有していてもよい
    イリデン基を形成してもよく、R40,R41は、それぞ
    れ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルキルオキシ基、アルケニルオ
    キシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基もしく
    はアラルキルオキシ基(以上の基は置換基を有していて
    もよい)、または水素原子を表し、R44は置換基を有し
    ていてもよいポリスチレン鎖を表す]で示される重合体
    残基を有するビタミンD誘導体を一般式(XIV ): 【化26】 [式中、R66はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アリール基もしくはアラルキル基(以上の基は置換
    基を有していてもよい)を表し、Mは塩を構成していて
    もよい金属原子を表す]で示される有機金属化合物誘導
    体とを反応させることを特徴とする一般式(XV): 【化27】 (式中、R27,R30,R31,R32,R33,R34,R35
    36,R37,R38,R39,R40,R41,R42,R43及び
    66は前記定義のとおりである)で示されるビタミンD
    誘導体の製造方法。
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