JP2001328792A - 遠隔監視保守システム - Google Patents

遠隔監視保守システム

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JP2001328792A
JP2001328792A JP2000148502A JP2000148502A JP2001328792A JP 2001328792 A JP2001328792 A JP 2001328792A JP 2000148502 A JP2000148502 A JP 2000148502A JP 2000148502 A JP2000148502 A JP 2000148502A JP 2001328792 A JP2001328792 A JP 2001328792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の復旧ガイダンスに従って効率的に修理
を行う。 【解決手段】 遠隔監視保守システムは、リモートシス
テム(2)と、センターシステム(4)とを具備する。
リモートシステム(2)は、機器の動作を制御し、機器
の動作時の動作データを動作データ格納ユニット(11
2)に格納し、動作データと基準データから障害の発生
を検出する。障害の発生が検出されたとき、動作デー
タ、復旧ガイダンス、及び障害発生通知をセンターシス
テム(4)に送信し、動作データと復旧ガイダンスをリ
モート表示ユニット(108)に表示する。センターシ
ステム(4)は、障害発生通知の受信に応答して、リモ
ートシステム(2)から送信された復旧ガイダンスと動
作データとをセンター表示ユニット(140)に表示す
る。これにより、同一内容の復旧ガイダンスに従ってセ
ンターシステム側技術者とリモートシステム側技術者が
協力して機器(10)の障害の修理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔監視保守シス
テムに関し、特に、保守作業の効率化を図ることができ
る遠隔監視保守システムに関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンあるいは冷熱機のような機器
は、一般の消費財とは異なり大量生産品ではない。基本
設計はあるとしても、顧客の要望に合わせて個別に設計
されるのが一般的である。それらの要望を実現するため
に、基本設計に複雑な機構が組み込まれる。また、その
ような機器が据付られるとき、機器機能の追加・変更が
行われることも多い。
【0003】このような機器の制御は、ソフトウェアで
実現される場合が多い。そのために、機器に障害が発生
した場合、機器の使用者が単独で障害個所を見つけ出
し、修理することは困難になりつつある。機器の障害が
検出されたとき、簡単な障害の場合には、機器の管理者
は保守センターとの電話会話を通して修理を行うことが
できるが、障害の状況が複雑である場合には、保守の専
門家が出向いていて修理することになる。
【0004】例えば、従来、港湾クレーンのような機器
の保守を行うために、クレーンとは離れた場所にクレー
ンの制御装置と共にモニタリング装置が設けられてい
る。機器に障害が発生したことが、モニタリング装置で
検出されると、機器の管理者は保守センターに修理依頼
を行い、保守の専門家が出向いていて修理することにな
る。専門家が出向いて修理を行うと、保守に膨大な費用
がかかることになる。
【0005】また、修理に際し、障害個所を特定するた
めには、種々の測定器により機器の状態を把握する必要
があるが、機器の据え付け現場において、種々の測定器
を準備することは困難である。従って、機器を実際に動
作させ、そのときの状態から障害個所を推定するのが一
般的である。このように、修理には経験を要する場合が
多く、専門家が不足しがちである。
【0006】また、上記のように、機器は個別に設計さ
れていることが多いので、基本設計に追加された機構あ
るいは変更された機能についての情報が無ければ、保守
の専門家でも修理は困難な場合が出てくる。その場合に
は、その機器の開発・設計者が修理に向かわざるを得な
い。このため、障害への対応が遅れる場合もある。
【0007】また、従来、操作・保守マニュアルは印刷
物として顧客に配布されている。機器の機構が複雑にな
るに従い、マニュアルの量も膨大なものとなり、障害に
関連するマニュアルの部分を探すだけでも大変である。
障害が複合的に発生している場合には、何冊ものマニュ
アルを参照しながら、修理を行うことになる。このた
め、復旧に要する時間が長くなる傾向にある。
【0008】障害個所が特定できたとしても、保守部品
が無ければ修理を行うことができない。従って、顧客側
にすべての保守部品があれば問題はないが、それらすべ
ての保守部品を準備しておくことは機器のランニングコ
ストが高くつく。また、個別に設計された機構に障害が
発生した場合には、その部品の調達が困難である。しか
しながら、他所にはその部品がある場合もある。そのよ
うなときには、部品を融通し合えば、保守部品の在庫を
減らすことができる。結果的に、ランニングコストを低
減できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、客先側の技術者とセンター側の技術者とが同一内容
の復旧ガイダンスに従って効率的に修理を行うことがで
きる遠隔監視保守システムを提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、障害の発生を確実に
通知することができる遠隔監視保守システムを提供する
ことである。
【0011】本発明の他の目的は、客先側で修理・点検
時の帳票を印刷することができ、その帳票への入力に応
答して、センター側での修理履歴データが自動的に更新
される遠隔監視保守システムを提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、客先側で修理・点検
時の帳票を印刷することができ、その帳票への入力に応
答して、センター側での全体保守部品リストが自動的に
更新される遠隔監視保守システムを提供することであ
る。
【0013】本発明の他の目的は、客先側で作業計画を
立案し入力すると、センター側での稼働履歴データが自
動的に更新される遠隔監視保守システムを提供すること
である。
【0014】本発明の他の目的は、センター側で点検・
修理履歴データと稼働履歴データとから点検計画が自動
的に作成されることができる遠隔監視保守システムを提
供することである。
【0015】本発明の他の目的は、客先側であるいはセ
ンター側から機器の動作データの取得条件を設定できる
遠隔監視保守システムを提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、機器の動作データが
リアルタイムで客先側からセンター側に送信されること
ができる遠隔監視保守システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の種々の
観点を達成するための遠隔監視保守システムについて説
明する。ここで、その説明において、各構成要件には、
以下に説明する実施の形態で使用される参照符号を()
を用いて示す。しかしながら、その参照符号は、この説
明おいて、実施の形態との対応関係を示すためにのみ使
用されるもので、特許請求の範囲の解釈に用いてはなら
ない。
【0018】本発明の観点を達成するために、遠隔監視
保守システムは、監視対象の機器(10:i=1から
n)が存在する客先に設けられ、機器(10)に接続さ
れ、リモート表示ユニット(108)、動作データ格納
ユニット(110)、及び復旧ガイダンスを格納するリ
モート格納ユニット(110)を有するリモートシステ
ム(2)と、客先から離れて設けられ、センター表示ユ
ニット(140)とセンター格納ユニット(132)を
有し、リモートシステム(2)と通信可能なセンターシ
ステム(4)とを具備する。リモートシステム(2)
は、機器(10)の動作を制御し、機器(10)の動作
を示す動作データを動作データ格納ユニット(112)
に格納し、動作データと基準データに基づいて障害の発
生を検出し、障害の発生が検出されたとき、動作デー
タ、リモート格納ユニット(110)に格納された復旧
ガイダンス、及び障害発生通知をセンターシステム
(4)に送信し、復旧ガイダンス表示指示に応答して復
旧ガイダンスをリモート表示ユニット(108)に表示
する。センターシステム(4)は、障害発生通知の受信
に応答して、リモートシステム(2)から送信された復
旧ガイダンスをセンター表示ユニット(140)に表示
し、動作データをセンター表示ユニット(140)に選
択的に表示する。これにより、同一内容の復旧ガイダン
スに従ってセンターシステム側技術者とリモートシステ
ム側技術者が協力して機器(10)の障害の修理を行う
ことができる。
【0019】この場合、センターシステム(4)は、復
旧ガイダンスの内容が更新されたとき、更新された復旧
ガイダンスをリモートシステム(2)に送信し、リモー
トシステム(2)は、受信された更新された復旧ガイダ
ンスをリモート格納ユニット(110)に格納してもよ
い。
【0020】また、本発明の他の観点を達成するため
の、遠隔監視保守システムは、監視対象の機器(10)
が存在する客先に設けられ、機器(10)に接続され、
リモート表示ユニット(108)、動作データ格納ユニ
ット(112)、及び復旧ガイダンスを格納するリモー
ト格納ユニット(110)を有するリモートシステム
(2)と、客先から離れて設けられ、客先別、機器(1
0)別、及びバージョン別に管理された複数の復旧ガイ
ダンスを格納するセンター格納ユニット(132)とセ
ンター表示ユニット(140)とを有し、リモートシス
テム(2)と通信可能なセンターシステム(4)とを具
備する。リモートシステム(2)は、機器(10)の動
作を制御し、機器(10)の動作を示す動作データを動
作データ格納ユニット(112)に格納し、動作データ
と基準データから障害の発生を検出し、障害の発生が検
出されたとき、客先を指定するデータ、機器(10)を
指定するデータ、及びバージョンを含む復旧ガイダンス
特定データを、動作データと障害発生通知と共にセンタ
ーシステム(4)に送信し、復旧ガイダンス表示指示に
応答して復旧ガイダンスをリモート表示ユニット(10
8)に表示する。センターシステム(4)は、障害発生
通知の受信に応答して、複数の復旧ガイダンスのうち
の、リモートシステム(2)から送信された復旧ガイダ
ンス特定データに対応するものをセンター格納ユニット
(132)から読み出し、読み出された復旧ガイダンス
をセンター表示ユニット(140)に表示し、動作デー
タをセンター表示ユニット(140)に選択的に表示す
る。こうして、同一内容の復旧ガイダンスに従ってセン
ターシステム側技術者とリモートシステム側技術者が協
力して機器(10)の障害の修理を行うことができる。
【0021】ここで、センターシステム(4)は、復旧
ガイダンスの内容が更新されたとき、バージョンを更新
して、センター格納ユニットに格納し、更新された復旧
ガイダンスを特定するための復旧ガイダンス特定データ
と共に更新された復旧ガイダンスをリモートシステム
(2)に送信し、リモートシステム(2)は、更新され
た復旧ガイダンスをリモート格納ユニット(110)に
格納してもよい。
【0022】上記の遠隔監視保守システムおいて、セン
ターシステム(4)は、第1の通信ユニット(142)
と第2の通信ユニット(144)を有していることが望
ましい。第1の通信ユニット(142)は、動作デー
タ、復旧ガイダンス若しくは復旧ガイダンスデータ、及
び障害発生通知を受信するために使用される。リモート
システム(2)は、動作データ、復旧ガイダンス若しく
は復旧ガイダンスを示すデータ、及び障害発生通知を第
1の通信ユニット(142)を介してセンターシステム
(4)に送信することができないとき、第2の通信ユニ
ット(144)を介してセンターシステム(4)に障害
発生通知を送信することができる。
【0023】第1の通信ユニット(142)が使用され
ることができずに、第2の通信ユニット(144)を介
して障害発生通知を受信したとき、センターシステム
(4)は、第1の通信ユニットを介してリモートシステ
ム(2)と通信し、動作データ、復旧ガイダンスまたは
復旧ガイダンス特定データ、及び障害発生通知を受信す
ることが望ましい。これにより、第1の通信ユニット
(142)がビジーあるときでも、あるいは障害したと
きでも、客先の機器(10)の障害を知ることができ
る。
【0024】また、リモートシステム(2)は、携帯型
のカメラ(32)、携帯型のマイク(34)、及び携帯
型のスピーカー(36)を有することが望ましい。これ
により、障害の復旧時にカメラ(32)により撮影され
た機器(10)の画像は、リモート表示ユニット(10
8)に表示され、またセンターシステム(4)に送信さ
れてセンター表示ユニット(140)に表示される。こ
うして、復旧ガイダンス、動作データ、画像、及びマイ
ク(34)とスピーカー(36)を通してのセンター側
技術者、リモート側技術者、カメラを持つ機器側技術者
間の会話を通して復旧が行われることができる。
【0025】また、リモートシステム(2)は、リモー
ト入力ユニット(104)とリモート印刷ユニット(1
06)を有し、リモート格納ユニット(110)は修理
帳票フォームを格納していることが望ましい。このと
き、リモートシステム(2)は、リモート格納ユニット
(110)から修理帳票フォームを読み出してリモート
表示ユニット(108)に表示し、リモート入力ユニッ
ト(104)から修理帳票フォームへ少なくとも修理年
月日、障害状況、及び修理に使用された交換部品が入力
された後、入力後の修理帳票フォームをリモート印刷ユ
ニット(106)により印刷することができる。
【0026】また、リモート格納ユニット(110)
は、機器(10)の過去の点検と修理の状況を示す機器
履歴データを格納し、センター格納ユニット(132)
は、客先別及び機器別に過去の点検と修理の状況を示す
全体機器履歴データを格納していることが望ましい。こ
のとき、リモートシステム(2)は、入力された修理年
月日、障害状況及び交換部品に基づいて、機器履歴デー
タを更新し、入力された修理年月日、障害状況及び交換
部品をセンターシステム(4)に送信し、センターシス
テム(4)は、リモートシステム(2)から受信される
入力された修理年月日、障害状況及び交換部品に基づい
て、全体機器履歴データを更新する。こうして、次に障
害が発生したとき、それまでの機器(10)の履歴から
機器(10)特有の現象を知ることができる。
【0027】加えて、リモート格納ユニット(110)
は、機器(10)の稼働状態を示す稼働履歴データを格
納し、センター格納ユニットは、客先別及び機器別に機
器(10)の稼働状態を示す全体稼働履歴データを格納
していることが望ましい。このとき、センターシステム
(4)は、リモートシステム(2)から稼働履歴データ
を取得し、全体修理履歴データと全体稼働履歴データか
ら機器(10)の点検修理の予測データを作成すること
ができる。こうして、保守点検を効率よく実施すること
ができ、また、保守部品の手配を計画的に行うことがで
きる。
【0028】また、リモート格納ユニット(110)
は、客先に保管されている保守部品を示す保守部品リス
トを格納し、センター格納ユニット(132)は、客先
別及び機器別に保管されている保守部品を示す全体保守
部品リストを格納していることが望ましい。このとき、
リモートシステム(2)は、保守部品リストを有し、修
理帳票フォームへ入力された交換部品にもとづいて、保
守部品リストを更新し、センターシステム(4)は、リ
モートシステム(2)から受信される入力された交換部
品に基づいて全体保守部品リストを更新する。こうし
て、客先での保守部品の在庫状況が自動的に更新され、
また、監視されているすべての機器(10)の保守部品
の在庫状況が自動的に把握されることができる。
【0029】また、リモートシステム(2)にはデータ
収集開始停止条件がセンターシステム(4)またはリモ
ートシステム(2)により設定され、リモートシステム
(2)は、データ収集条件に合致する動作データを動作
データ格納ユニットに格納し、リモートシステム(2)
は、動作データをセンターシステム(4)に送信する。
こうして、センターシステム(4)は、同時に複数の機
器(10)を監視することができるようになる。また、
再現性が低い障害が検出されたとき、その障害が発生す
る前後の状況を把握することができることになる。
【0030】また、リモートシステム(2)は、センタ
ーシステム(4)により若しくはリモートシステム
(2)によりリアルタイムモードに設定され、リモート
システム(2)は、リアルタイムモードにおいて、動作
データをセンターシステム(4)にリアルタイムで送信
する。こうして、リアルタイムで機器(10)の状態を
監視することも可能となる。
【0031】また、リモートシステム(2)とセンター
システム(4)とは、携帯電話又はPHS(120)を
用いて通信を行う。これにより、通信のためのコストを
低減することが可能となる。
【0032】ここで、リモートシステム(2)は、機器
(10)に接続され、機器(10)の動作を制御し、機
器(10)の動作時の操作指令と機器(10)の動作を
示す動作データを出力するPLCユニット(20)と、
動作データ格納ユニット(112)とリモート格納ユニ
ット(110)を有し、PLCユニット(20)からの
動作データを動作データ格納ユニット(112)に格納
し、動作データと基準データから障害の発生を検出し、
障害の発生が検出されたとき、動作データ、復旧ガイダ
ンスまたは復旧ガイダインス特定データ、及び障害発生
通知をセンターシステム(4)に送信するリモート機
(40)とを具備してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明の遠隔監視保守システムを詳細に説明する。
【0034】図1は、本発明の第1の実施形態による遠
隔監視保守システムの全体構成を示すブロック図であ
る。図1を参照して、遠隔監視保守システムは、客先に
設けられたリモート側システム2とサービスセンターに
設けられたセンター側システム4とからなる。
【0035】リモート側システム2は、リモート機40
と、リモート機40に接続されたPLC(プログラマブ
ル・ロジック・コントローラ)20を含んでいる。PL
C20は、複数の客先機器10(i=1からn)に接続
され、客先機器10の動作を制御する。この例では、客
先機器10は港湾クレーンであり、最大で100台のク
レーン毎に1台のPLC20は設けられている。即ち、
PLC20は、最大100台のクレーンの動作を制御す
ることができる。図1では、リモート40は1つだけが
示されているが、リモート機40は、クレーン毎に制御
室(図示せず)に設けられいる。また、センター側シス
テム4は、複数の港湾のリモート側システム2と接続さ
れている。
【0036】リモート機40には、携帯型カメラ32、
携帯型マイク34、携帯型スピーカー36が接続されて
いる。携帯型カメラ32、携帯型マイク34、携帯型ス
ピーカー36は無線でリモート機40に接続されていて
もよい。
【0037】センター側システム4は、センター機5
0、プログラミング機52、FAX54からなる。リモ
ート側システム2のリモート機40は、センター側シス
テム4のセンター機50、プログラミング機52、FA
X54のいずれとも通信することができる。
【0038】本発明の遠隔監視保守システムでは、リモ
ート側システム2は、機器10の動作を制御し、機器1
0の動作時の操作指令と機器10の動作を示す動作デー
タを格納し、動作データと基準データから障害の発生を
検出する。障害の発生が検出されたとき、リモート側シ
ステム2は、動作データ及び/あるいは復旧ガイダンス
をリモート表示ユニット108に表示する。また、動作
データ、復旧ガイダンス、及び障害発生通知をセンター
側システム4に送信する。センター側システム4は、障
害発生通知の受信に応答して、リモート側システム2か
ら送信された復旧ガイダンス及び/あるいは動作データ
とを表示する。これにより、同一内容の復旧ガイダンス
に従ってセンター側システム側技術者とリモート側シス
テム側技術者が協力して機器10の障害の修理が行われ
る。
【0039】従来では、音声による会話で修理が行われ
ていたが、音声だけでは意志疎通は十分ではない。双方
が同一内容の復旧ガイダイスの画面を見て、センター側
技術者が修理方法を指示することにより、修理の効率を
向上させることができる。
【0040】リモート機40が障害発生通知をセンター
機50に送信しようとしたときに、センター機50がビ
ジーである場合、あるいはセンター機50が非動作状態
にある場合がある。そのような場合、リモート側システ
ム2は、動作データ、復旧ガイダンス若しくは復旧ガイ
ダンスを示すデータ、及び障害発生通知をセンター側シ
ステム4に送信することができない。このとき、リモー
ト機40は、FAX54に障害発生通知を送信する。F
AX54により障害発生通知を受け取ると、センター側
技術者は、センター側システム4を通信可能状態に設定
し、リモート側システム2と通信し、動作データ、復旧
ガイダンスまたは復旧ガイダンス特定データ、及び障害
発生通知を受信することができる。このように、本発明
では二重の通信方法が提供されているので、確実な保守
サービスを提供することができる。
【0041】センター側システム4では、プログラミン
グ機52により復旧ガイダンスの内容が更新される。前
に使用された復旧ガイダンスの問題点を検討し、よりよ
い復旧ガイダンスを提供するように、復旧ガイダンスは
更新される。このとき、プログラミング機52は、更新
された復旧ガイダンスをリモート側システム2に送信す
る。リモート側システム2は、受信された更新された復
旧ガイダンスを格納する。この場合、プログラミング機
52は、更新された復旧ガイダンスを直接リモート機4
0に送信してもよいし、あるいはセンター機50を介し
て送信してもよい。
【0042】復旧ガイダンスを見て、復旧修理が行われ
ている間に、現場の様子を見る必要がある場合がある。
このとき、機器10の障害箇所がカメラ32により撮影
される。撮影された画像は、リモート機40に転送さ
れ、表示される。またセンター側システム4に送信され
てセンター機50に表示される。また、機器10の現場
の技術者は、マイク34とスピーカー36を介してリモ
ート機40の技術者及びセンター機50の技術者と会話
することができる。こうして、リモート機40の技術者
及びセンター機50の技術者は、カメラ32で撮影され
るべき場所を指示することができ、機器の現場を見るこ
とができる。こうして、効率よく復旧作業を行うことが
できる。
【0043】修理が終了すると、リモート側技術者は、
修理帳票フォームを読み出して表示し、少なくとも修理
年月日、障害状況、及び修理に使用された交換部品を入
力する。入力後の修理帳票フォームは印刷することがで
きる。こうして、リモート機40は、帳票発行機能を有
する。
【0044】また、リモート格納ユニット110は、機
器10の過去の点検と修理の状況を示す機器履歴データ
を格納し、センター格納ユニット132は、客先別及び
機器別に過去の点検と修理の状況を示す全体機器履歴デ
ータを格納している。リモート側システム2は、入力さ
れた修理年月日、障害状況及び交換部品に基づいて、機
器履歴データを更新し、入力された修理年月日、障害状
況及び交換部品をセンター側システム4に送信し、セン
ター側システム4は、リモート側システム2から受信さ
れる入力された修理年月日、障害状況及び交換部品に基
づいて、全体機器履歴データを更新する。こうして、次
に障害が発生したとき、それまでの機器10の履歴から
機器10特有の現象を知ることができる。
【0045】加えて、リモート側システム2は、機器1
0の稼働状態を示す稼働データを格納し、センター側シ
ステム4は、客先別及び機器別に機器10の稼働状態を
示す全体稼働履歴データを格納している。センター側シ
ステム4は、リモート側システム2から稼働データを取
得し、全体修理履歴データと全体稼働履歴データから機
器10の次回の点検修理の予測データを作成する。こう
して、保守点検を効率よく実施することができ、また、
保守部品の手配を計画的に行うことができる。
【0046】また、リモート機40は、客先に保管され
ている保守部品を示す保守部品リストを格納し、センタ
ー機50は、客先別及び機器別に保管されている保守部
品を示す全体保守部品リストを格納している。リモート
機40は、保守部品リストを有し、修理帳票フォームへ
入力された交換部品にもとづいて、保守部品リストを更
新する、センター機50は、リモート機40から受信さ
れる修理帳票フォームに入力された交換部品に基づいて
全体保守部品リストを更新する。こうして、客先での保
守部品の在庫状況が自動的に更新され、また、監視され
ているすべての機器10の保守部品の在庫状況が自動的
に把握されることができる。
【0047】次に、本発明の遠隔監視保守システムの構
成を詳細に説明する。最初にリモート機40の構成を説
明する。
【0048】図2は、リモート機の構成を示すブロック
図である。図2を参照して、リモート機40は、インタ
ーフェイス部102、入力部104、出力部106、表
示部108、格納部110、動作データ記録部112、
通信部120、処理部114、通信部116、マイク1
22,及びスピーカー124を有する。
【0049】インターフェイス部102は、携帯型カメ
ラ32、携帯型マイク34、携帯型スピーカー36とリ
モート機40の間のインターフェイスを実現する。これ
により、カメラ32で撮影された画像はリモート機40
に取り込まれ、表示されることができる。また、その画
像はセンター機50に送信される。また、カメラを扱う
技術者は、マイク34とスピーカー36によりリモート
機40を扱う技術者及びセンター機50側の技術者と対
話することができる。これにより、センター機50側の
技術者は、カメラ32で撮影すべき箇所を指示すること
ができ、また、カメラ32を持つ技術者は、リモート機
40あるいはセンター機50の技術者と対話をしながら
カメラ32アングルを変更する。
【0050】入力部104は、キーボード、マウス、数
値キーからなる。データを入力するために使用される。
出力部106は、プリンターを含む。これにより、希望
のデータを印刷することができる。表示部106は、液
晶表示装置あるいはCRTを含む。種々のデータが表示
される。
【0051】格納部110は、種々のデータ、テーブル
を格納する格納装置からなる。格納部110は、顧客デ
ータ110−2、稼働データ110−4、保守部品リス
ト110−6、復旧ガイダンス110−8、帳票フォー
ムデータ110−10、点検修理履歴データ110−1
2、基準データリスト110−14を格納する。
【0052】顧客データ110−2は、客先名、PLC
20の型番、クレーン10の個別の型番と割り当て番
号、復旧ガイダインスのバージョンを含んでいる。ま
た、センター機50とFAX54の電話番号も含んでい
る。稼働データ110−4は、過去の荷役データを格納
している。また、今後の稼働データも格納している。保
守部品リスト110−6は、リモート機40側で現在保
有されている保守部品の種類と数量を格納している。
【0053】復旧ガイダンス110−8は、障害時の修
理マニュアルである。基本的には、復旧ガイダンス11
0−8は、機器10の据付時に納品されるので、変更は
無いはずである。しかしながら、実際に機器10が据え
付けられるとき、現場で機器10の一部が変更される場
合もある。その場合、据付時のままでは、復旧ガイダン
ス110−8は、機器10と対応していないことにな
る。そこで、後述のように、復旧ガイダンスは更新され
る。
【0054】帳票フォームデータ110−10は、点検
修理帳票と稼働帳票の少なくとも2種類のフォームを格
納している。点検修理帳票は、点検・修理が行われたと
き、年月日、点検修理の状況、交換部品を含むデータが
入力されて、完成する。また、稼働帳票は、この例では
荷役帳票である。稼働帳票は、入船があるとき、係留さ
れるべき埠頭番号、入港時間、積み降ろしすべきコンテ
ナの量、積み込むべきコンテナの量、予定作業時間、予
定出航時間などが記入される。点検修理履歴データ11
0−12は、過去の点検修理データを格納している。基
準データリスト110−14は、障害の発生を判定する
ための基準データを格納している。
【0055】動作データ記録部112は、機器10が操
作されたとき、その操作命令と機器10の各部の動作を
動作データとして記録する。動作データ記録部112
は、リング型の記録装置であり、所定時間以上記録が続
くときには、古い動作データは新しい動作データで上書
きされる。すべての動作データを記録する訳ではないの
で、動作記録部は、小型の記録装置で実現されることが
できる。また、障害の発生が検出されたときには、動作
データ記録部112は記録停止指示に応答して停止され
る。
【0056】通信部120は、センター機50,プログ
ラミング機52,FAX54と通信するためのインター
フェイスである。通信部120は、この実施の形態で
は、携帯電話(PHS)で構成されている。リモート機
40からのデータは、携帯電話(PHS)とISDN回
線を介してセンター機50とFAX54に送信される。
携帯電話(PHS)を通信部に使用するので、通信回線
の敷設工事が不要となる。これにより、初期投資を大幅
に軽減できる。
【0057】処理部114は、顧客データ処理部114
−2、稼働データ処理部114−4,保守部品リスト処
理部114−6、帳票処理部114−8,復旧ガイダン
ス処理部114−10、点検修理履歴データ処理部11
4−12,動作状態表示制御部114−14,現行基準
データ114−16,障害発生判定部114−18,フ
ラグ114−20,収集条件114−22,動作モード
114−24,監視部114−26を含む。
【0058】通信部116は、リモート機40とPLC
20との間の通信を行うためのインターフェイスであ
る。また、マイク122とスピーカー124は、上述の
ように、センター機50側技術者及びカメラ32を有す
る技術者との会話を可能とする。ここで、リモート機4
0側技術者がカメラ32を操作する場合には、マイク1
22とスピーカー124は省略されてもよい。
【0059】PLC20は、機器10に対応して設けら
れた制御部124−iと、制御部124−iに共通に設
けられた通信部122とを有する。各制御部142−i
は、例えば、パラメータ126−2、トロリー制御部1
26−4、スプレッダ制御部126−6、油圧制御部1
26−8等を含んでいる。制御部142−iの各部は、
パラメータ126−2に格納されているパラメータに従
って、クレーンの対応する部分を制御する。
【0060】また、センター機50は、格納部132、
処理部134,入力部136,出力部138,表示部1
40、通信部142、マイク144.スピーカー146
を有する。
【0061】格納部132は、全体顧客データ132−
2,全体荷役履歴データ132−4,全体保守部品デー
タ132−6,全体点検修理履歴データ132−8,全
体復旧ガイダンス132−10を格納している。
【0062】全体顧客データ132−2は、顧客別に顧
客の住所、電話番号等と、顧客先に据え付けられている
機器の形式等を格納している。全体荷役履歴データ13
2−4は、顧客別、機器別に荷役データを格納してい
る。全体保守部品データ132−6は、顧客別、機器別
に顧客先に保管されている保守部品の種類と数量を格納
している。全体点検修理履歴データ132−8は、顧客
別、機器別に点検修理データを格納している。全体復旧
ガイダンス132−10は、顧客別、機器別、バージョ
ン別に復旧ガイダンスを格納している。
【0063】処理部134は、点検修理などの保守作業
に必要な処理を実行する。入力部136は、キーボー
ド、マウス、数値キーからなる。データを入力するため
に使用される。出力部138は、プリンターを含む。こ
れにより、希望のデータを印刷することができる。表示
部140は、液晶表示装置あるいはCRTを含む。種々
のデータが表示される。
【0064】マイク144、スピーカー146は、リモ
ート機40側の技術者、あるいは携帯カメラ32、携帯
マイク34,携帯スピーカー36を有する機器側技術者
との間で会話を行うために使用される。通信部142
は、リモート機40あるいはPLC20と通信するため
に使用される。
【0065】次に本発明の遠隔監視保守システムの動作
を図5を参照して説明する。
【0066】図5に示されるように、クレーン10の制
御室に技術者が乗り込み、トロリー、スプレッダ等を駆
動するために、リモート機40の入力部104を操作し
て指令を入力する。これらの操作指令は、通信部116
を介してPLC20のクレーン10に対応する制御部1
24に送られる。制御部124は、指令を解析し、必要
な制御データをクレーン10の各部に送る。こうして、
クレーン10の動作が行われる。また、クレーン10の
各部が動作するとき、各部に設けられたセンサーが動作
時の状態データが検出される(ステップS2)。例え
ば、油圧用電動機に流れる電流を示す状態データ、スプ
レッダの位置を示す状態データである。これらの状態デ
ータは、リモート機40に送られる。
【0067】リモート機40では、操作指令と状態デー
タを監視部114−26が受信する。監視部は、フラグ
114−20がセットされているか否かを判定する(ス
テップS4)。このフラグ114−20は、条件付き収
集モードが設定されているとき、セットされる。フラグ
114−20がセットされているときには、操作指令あ
るいは状態データが収集条件に合致するか否かが判定さ
れる(ステップS6)。
【0068】操作指令あるいは状態データが収集条件に
合致しているときには、ステップS8が実行される。合
致していないときには、ステップS12が実行され、リ
アルタイム処理モードが設定されているか否かがモード
114−24に基づいて判定される。リアルタイム処理
モードが設定されていないときにはステップS8が実行
される。
【0069】ステップS8では、操作指令と状態データ
が取り込まれ、ステップS10で動作データ記録部11
2に書き込まれる。また、操作指令と状態データは、動
作状態表示制御部114−14に送られる。動作状態表
示制御部114−14は、表示部108を制御して操作
指令と状態データを表示する(ステップS15)。
【0070】次に、監視部114−26は、状態データ
を障害発生処理部114−18に送る。障害発生処理部
114−18は、状態データの各々と現行基準データ1
14−16の対応する基準値とを比較する。状態データ
が対応する現行基準データの基準値の範囲内にあれば、
障害は無いものとして特別な処理は行われない。何らの
障害が発生していないときには、上記動作が繰り返され
る。
【0071】状態データのいずれかが現行基準データの
範囲に入っていないときには、障害発生処理部116−
18は、障害の発生を検出する(ステップS20でYe
s)。同時に、記録停止指示を動作データ記録部112
に出力し、動作データ記録部112への動作データの書
き込み動作を停止させる。また、障害の発生を表示部1
08に表示してリモート機側技術者に知らせる。また、
障害発生処理部114−18は、復旧ガイダンス処理部
114−10に障害の発生を知らせる。復旧ガイダンス
処理部114−10は、障害が発生した箇所に基づい
て、復旧ガイダンス110−6の対応する部分を特定す
る。
【0072】表示部108の表示により障害の発生を知
ったリモート機側技術者は、入力部104を操作して、
障害の発生を知らせる障害発生通知を作成する。このと
き、障害発生処理部114−18は、動作データ記録部
112から動作データを読み出し、また、復旧ガイダン
ス処理部114−10で特定された復旧ガイダンスの部
分を復旧ガイダンス110−6から読み出し、作成され
た障害発生通知と共に、読み出された動作データと復旧
ガイダンス部を通信部120を介してセンター機50に
送信する(ステップS22)。
【0073】上記において、リモート機40から障害発
生通知がセンター機50に送信されたとき、センター機
50がビジーの状態あるいは使用不可能な場合があり得
る。このとき、障害発生処理部114−18は、センタ
ー機50により障害発生通知が受信されないと判断した
ときには(ステップS24)、顧客データ110−2か
らセンター側システム4のFAX54の電話番号を引き
出し、障害発生通知だけを通信部120を介してFAX
54に送信する(ステップS26)。
【0074】センター機側技術者は、FAX54により
受信された障害発生通知を見て、センター機50が使用
可能な状態になったとき、リモート機40と連絡を取
る。このとき、入力部136からの入力に応答して格納
部132から全体顧客データ132−2が読み出され、
表示部140に表示される。センター機側技術者は、表
示された全体顧客データからリモート機40の電話番号
を引き出し、通信部142を介してリモート機40を呼
び出す。こうして、以下に述べるように、送信された復
旧ガイダンスを用いて修理作業が行われる(ステップS
28)。リモート機40では、センター機50からの呼
出に応答して、障害発生通知、動作データ、復旧ガイダ
イスを通信部120を介してセンター機50に送信す
る。
【0075】センター機50の処理部134は、通信部
142を介して障害発生通知を受信する。処理部134
は、障害発生通知の受信に応答して、自動的に動作デー
タと復旧ガイダンス部を受信して、格納部132に自動
的に格納する。同時に、処理部134は、動作データと
復旧ガイダンス部を表示部140の少なくとも一方を自
動的に表示する。センター機側技術者は、表示された障
害状況または動作データから障害の復旧作業を開始す
る。センター機側技術者は、復旧ガイダンスに従って、
マイク144を介して復旧作業を指示する。
【0076】リモート側技術者は、センター側技術者か
らの音声指示に従って、復旧ガイダンスの特定部分を開
く。こうして、同一内容の復旧ガイダンスに基づいてリ
モート側技術者とセンター側技術者が対話をしながら修
理を行うことができる。
【0077】この例では、障害発生通知の受信に応答し
て、動作データと復旧ガイダンス部を表示部140の少
なくとも一方が自動的に表示されているが、センター機
側技術者が表示指示を入力し、それに応答して動作デー
タと復旧ガイダンス部を表示部140の少なくとも一方
が表示されてもよい。また、復旧ガイダンスが表示さ
れ、その中で動作データが表示されてもよい。
【0078】リモート側技術者は、必要により、カメラ
32により特定部分を撮影するように他の技術者に指示
を出す。撮影された画像は、リモート機40の表示部1
08に表示される。この画像は、同時に通信部120を
介してセンター機50に送られる。センター機50の処
理部134は、通信部142を介して画像を受信し、表
示部140に表示する。こうして、センター機側技術者
は、その画像を確認する。更に他の画像が必要なときに
は、センター機50のマイク144とスピーカー146
とリモート機側のマイク34とスピーカー36とにより
センター機側技術者とカメラ側技術者が会話をしなが
ら、別の場所を撮影する。このとき、リモート機側技術
者はセンター機側技術者と制御室側の技術者との会話を
聞くことができる。また、必要により、その会話に参加
することができる。
【0079】本実施の携帯では、画像データ及び音声デ
ータがオンラインで送信されているが、オフラインでフ
ァイルとして送信されてもよい。オフライン通信機能
は、クレーンから直接公衆回線に接続できない場合に便
利である。なお、通信部120に携帯電話(PHS)が
使用される場合には、ファイルサイズが大きくなると、
途中で回線が切れる可能性が高くなるので、画像の送信
の場合には、圧縮により小さいサイズ単位で通信するこ
とが望ましい。
【0080】障害の修理のために、部品の交換が必要と
判断されるときには、センター機側技術者はリモート側
技術者に交換部品を指示する。リモート側技術者は、格
納部110の保守部品リスト110−6を読み出し、表
示部108に表示させる。こうして、保守部品の在庫を
確認し、修理を行う。交換部品が保守部品リスト110
−6に見つからないときには、リモート側技術者はセン
ター機側技術者に連絡する。センター機側技術者は、格
納部132の全体保守部品データ132−8を読み出
し、表示部140に表示させる。全体保守部品データ1
32−8は、サービスステーションあるいは他の顧客に
在庫されている部品リストを一元的に格納しているの
で、センター機側技術者は、全体保守部品データ132
−8を見て、必要な部品の在庫を確認する。サービスス
テーションあるいは他の顧客先に交換部品が存在すると
きには、その場所をリモート側技術者に連絡する。こう
して、リモート側技術者は交換部品を入手して修理を行
うことができる。
【0081】こうして、顧客は一応の保守部品を在庫し
ていれば十分であることになる。すべての保守部品を在
庫していなくとも、サービスステーションあるいは他の
顧客との間で保守部品を融通し合うことで、保守部品の
在庫点数を減らすことができ、またクレーンのダウン時
間を短縮することができる。
【0082】修理が完了したとき、図6に示されるフロ
ーが実行される。
【0083】修理が完了したとき、リモート側技術者
は、入力部104から点検修理帳票の作成を指示する。
リモート機40の処理部114の帳票処理部114−8
は、格納部110の帳票フォームデータ110−10か
ら点検修理帳票フォームを読み出し、表示部108に表
示する(ステップS92)。リモート側技術者は、入力
部104から表示された点検修理帳票フォームに修理年
月日、修理対象機種、障害状況、修理内容、交換部品な
どの記入必要事項を入力する(ステップS94)。入力
が完了すると、帳票処理部114−8は、入力完了後の
点検修理帳票フォームを出力部106に送り、点検修理
帳票を印刷する(ステップS96)。また、帳票処理部
114−8は、入力された使用交換部品に基づいて保守
部品リスト110−6を更新する(S98)。即ち、使
用交換部品の在庫数が減らされる。同時に、帳票処理部
114−8は、入力された内容に基づいて点検修理履歴
データ110−12を更新する(ステップS100)。
こうして、点検修理履歴データ110−12は、過去の
点検修理の履歴を保持することになる。
【0084】更に、帳票処理部114−8は点検修理帳
票を通信部120を介してセンター機50に送信する
(ステップS102)。センター機50では、通信部1
42を介して点検修理帳票が受信されると、処理部13
4は、受信された点検修理帳票と送信元顧客データに基
づいて、上述と同様にして、全体点検修理履歴データ1
32−8と全体保守部品リスト132−6を更新する。
こうして、リモート機40とセンター機50には、最新
の全体点検修理履歴データ132−8と全体保守部品リ
スト132−6が保管されることになる。
【0085】顧客先に保守部品が新たに準備されたとき
には、リモート側技術者は、入力部104から保守部品
リストの更新を指示する。この指示に応答して、処理部
114の保守部品処理部114−6は、保守部品リスト
110−4を読み出し、表示部108に表示する。リモ
ート側技術者は、入力部104から入力して、保守部品
リスト110−4を更新する。この場合、保守部品リス
ト110−4は、更新と同時に、自動的にセンター機5
0に送信されてよいが、後でセンター機50が読み出し
てもよい。
【0086】また、入船があるとの連絡があると、リモ
ート側技術者は、入力部104から荷役帳票の作成を指
示する。この指示に応答して、稼働データ処理部114
−4は、帳票フォームデータ110−10を読み出し、
荷役予定帳票を表示部108に表示する。リモート側技
術者は、入力部104から荷役予定帳票に種々のデータ
を入力する。例えば、係留予定日時、出船予定日時、積
み降ろしコンテナ量、積み込みコンテナ量などである。
入力が完了すると、稼働データ処理部114−4は、入
力された荷役予定帳票を出力部106に送り、荷役予定
帳票を印刷する。また、荷役予定帳票を稼働データ11
0−4として格納部に格納する。この場合、稼働データ
110−4は、更新と同時に、自動的にセンター機50
に送信されてよいが、後でセンター機50が読み出して
もよい。
【0087】処理部114の稼働データ処理部114−
4は、入力部104からの稼働データ表示指示に応答し
て、稼働データ110−4を読み出し、表示部108に
表示する。即ち、取り扱われたコンテナ数が日別/月別
/年別で数値又はグラフで表示される。また、グラフ表
示では、重量別と時間別での表示が可能である。
【0088】次に、図8を参照して、本発明の遠隔監視
保守システムの動作を更に説明する。
【0089】センター側技術者は、入力部136から種
々の指示を入力する。それらの指示は、センター機50
の処理部134と、通信部142を介してリモート機4
0に送信される。指示は、リモート機40の通信部12
0を介して処理部114により受信される。処理部11
4は、まず、受信された指示が顧客データの更新指示で
あるか否かを判断する(ステップS52)。顧客データ
の更新指示であるときには、処理部114の顧客データ
処理部114−2を起動する。顧客データ処理部114
−2は、顧客データを読み出し、受信内容に基づいて顧
客データを更新し、再び格納部110に格納する(ステ
ップS54)。
【0090】受信された指示が顧客データの更新指示で
はないときには、稼働(荷役)データの送信指示である
か否かを判定する(ステップS56)。送信された指示
が荷役データの送信指示であるときには、処理部114
は、稼働データ処理部114−4を起動する。稼働デー
タ処理部114−4は、格納部110から稼働データ1
10−4を読み出し、通信部120を介してセンター機
50に送信する(ステップS58)。リモート機50の
処理部134は、通信部142を介して荷役データ11
0−4を受信すると、格納部132から全体荷役履歴デ
ータ132−4を読み出し、受信された荷役データ11
0−4に基づいて全体荷役履歴データ132−4を更新
する。
【0091】センター機50では、後で、センター機側
技術者が入力部136から点検計画作成指示を入力す
る。この指示に応答して、処理部134は、格納部13
2から全体荷役履歴データ132−4と全体点検修理履
歴データ132−8を読み出す。リモート機50の処理
部134は、入力部136から顧客名、機器名、機器番
号が指定されると、その顧客名、その顧客先に据え付け
られた機器、及び機器番号に関連する荷役履歴データと
点検修理履歴データから機器の各部の余寿命を推定す
る。この推定結果と技術者の予定を踏まえて、センター
側技術者は、次回の点検時期を決定することができる。
こうして、余裕を持って、点検時期を決定することがで
きる。
【0092】また、センター機側技術者は、その推定結
果に基づいて、必要により、基準データリストを更新す
る指示をリモート機40に出力する。さらに、センター
機側技術者は、全体保守部品データ132−6を格納部
132から読み出し、推定された各部品の余寿命と次回
点検時期に基づいて顧客先に関連する保守部品を点検す
る。保守部品が不足しそうな場合には、顧客と連絡を取
った上で予め保守部品を用意し、顧客先に届けておく。
こうして、次回点検作業をスムースに進めることができ
る。
【0093】受信された指示が稼働データの送信指示で
はないときには、受信指示が基準データの更新指示であ
るか否かを判定する(ステップS62)。受信された指
示が基準データの更新指示であるときには、処理部11
4は、現行基準データ114−16を基準データリスト
110−14を格納する。処理部114は、その後、受
信される基準データを、処理部114の現行基準データ
114−16として格納する。
【0094】これは、次回の点検時期が決定されたとき
に基準データを変更することが必要な場合があるからで
ある。また、修理の途中で、テスト的に基準データを変
更する必要がある場合もある。このとき、現行基準デー
タが受信される基準データに変更される。こうして、セ
ンター機50から指示された種々の基準で障害発生を検
出することができる。
【0095】受信された指示が基準データリストの更新
指示ではないときには、受信指示が復旧ガイダンスの更
新指示であるか否かを判定する(ステップS64)。受
信された指示が復旧ガイダンスの更新指示であるときに
は、処理部114は、復旧ガイダンス処理部114−1
0を起動する。復旧ガイダンス処理部114−10は、
受信された復旧ガイダンスを格納部110の復旧ガイダ
ンス110−8として格納する(ステップS66)。
【0096】上述のように、障害発生通知に応答して、
送信された復旧ガイダンスに基づいて修理は行われる。
しかしながら、復旧ガイダンスが分かりにくい場合もあ
り、また、修理の間にクレーン10の機構が変更される
場合もある。そのような場合、以降の修理においては現
行の復旧ガイダンスは妥当でなくなる。そこで、センタ
ー側技術者は、プログラミング機52により新たな復旧
ガイダンスを作成する。新たに作成された復旧ガイダン
スは、プログラミング機52からセンター機50に送信
され、上述のようにして、センター機50からリモート
機40に送信される。こうして、センター機50とリモ
ート機40の両方とも常に最適な復旧ガイダンスを保持
することができる。
【0097】受信された指示が復旧ガイダンスの更新指
示ではないときには、受信指示が条件付きデータ収集要
求であるか否かを判定する(ステップS68)。受信さ
れた指示が条件付きデータ収集要求であるときには、処
理部114は、監視部114−26を起動する。監視部
114−26は、受信されたデータ収集条件を処理部1
14の収集条件114−22として格納する(ステップ
S70)。同時に、フラグ114−20を設定する。こ
れにより、データ収集条件に合致したとき、動作データ
が動作データ記録部112に格納されることになる。
【0098】受信された指示が復旧ガイダンスの更新指
示ではないときには、受信指示が条件付きデータ収集要
求であるか否かを判定する(ステップS68)。受信さ
れた指示が条件付きデータ収集要求であるときには、処
理部114は、監視部114−26を起動する。監視部
114−26は、受信されたデータ収集条件を処理部1
14の収集条件114−22として格納する(ステップ
S70)。同時に、フラグ114−20を設定する。こ
れにより、データ収集条件に合致したとき、動作データ
が動作データ記録部112に格納されることになる。
【0099】この条件付きデータ収集機能では、(1)
PLC条件型データ収集(2)条件型データ収集(3)
周期型データ収集がある。PLC条件型データ収集で
は、データ収集用のバッファメモリがPLC20に必要
である。自動運転用マイコンシステムを利用するクレー
ンでは、不揮発性メモリなどが装備されているので、高
速なデータ収集を実現することも可能である。入出力さ
れる信号に本発明のシステムでの管理用タグが設定さ
れ、また、収集された信号を記録し、収集のためのトリ
ガー条件が設定される。デジタル信号のオン/オフや、
条件成立後も指定時間データ収集が行われるように設定
することができる。また、データ収集周期は、PLC2
0との接続仕様にも依存するが、PLCフィールドバス
では、100msでの収集が可能である。
【0100】受信された指示が条件付きデータ収集要求
ではないときには、受信指示がリアルタイム収集要求で
あるか否かを判定する(ステップS72)。受信された
指示がリアルタイム収集要求であるときには、処理部1
14は、監視部114−26を起動する。監視部114
−26は、モード114−24にリアルタイムモードを
設定する(ステップS74)。
【0101】リアルタイム信号表示機能は、調整支援や
障害動作をリアルタイムに確認する場合等に利用され
る。基本的に、周期型のデータ収集機能から動作データ
記録部112への動作データの記録機能を省略した機能
である。データ収集周期は、リモート機40では、PL
C20十の通信にフィールドバスを利用することで10
0msの周期が実現されている。
【0102】受信された指示がリアルタイム収集要求で
はないときには、受信指示がパラメータ設定要求である
か否かを判定する(ステップS76)。受信された指示
がパラメータ設定要求であるときには、パラメータ設定
要求は、通信部116を介してPLCに送信され、制御
部124−1のパラメータ126−2に格納される(ス
テップS78)。制御部124−1内の各制御部は、パ
ラメータに依存して制御値を変更してクレーン10の各
部を制御する。これにより、クレーン10を種々の状態
で駆動制御することができ、障害発生時のクレーンの動
作確認を任意の状態で行うことができる。しかも、その
ときのパラメータをセンター機50側から設定すること
ができる。
【0103】次に、本発明の遠隔監視保守システムの第
2の実施形態について説明する。
【0104】第1の実施形態による遠隔監視保守システ
ムでは、復旧ガイダンスそのものが障害発生通知ととも
に、リモート機40からセンター機50に送信されてい
た。しかしながら、第2の実施形態の遠隔監視保守シス
テムでは、障害の発生が検出されたとき、客先を指定す
るデータ、機器10を指定するデータ、及びバージョン
を含む復旧ガイダンス特定データが、動作データと障害
発生通知と共に、リモート機40からセンター機50に
送信される。センター機50では、格納部132の全体
復旧ガイダンス132−10からリモート機40から送
信された復旧ガイダンス特定データに対応するものを読
み出し、表示部40に表示する。こうして、同一内容の
復旧ガイダンスに従ってセンター側システム側技術者と
リモート側システム側技術者が協力して機器10の障害
の修理が行われる。
【0105】ここで、センター機50は、プログラミン
グ機52により復旧ガイダンスの内容が更新されたと
き、バージョンを更新して、格納部132の全体復旧ガ
イダンス132−10に格納する。また、センター機5
0は、更新された復旧ガイダンスを特定するための復旧
ガイダンス特定データと共に更新された復旧ガイダンス
をリモート機40に送信する。リモート機40の復旧ガ
イダンス処理部114−10は、受信された復旧ガイダ
ンスと復旧ガイダンス特定データを格納部110の復旧
ガイダンス110−8に格納する。障害が検出されたと
きには、復旧ガイダンス処理部114−10は、障害発
生通知と共に送信されるように、復旧ガイダンス110
−8から復旧ガイダンス特定データを読み出す。
【0106】その他の構成及び動作は第1の実施形態と
同じであるので、説明は省略する。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遠隔監視
保守システムによれば、リモート側の技術者とセンター
側の技術者とが同一の復旧ガイダンスに従って効率的に
修理を行うことができる。また、リモート側からセンタ
ー側に障害の発生を確実に通知することができる。
【0108】また、リモート側で修理・点検時の帳票を
印刷することができ、その帳票への入力に応答して、セ
ンター側での修理履歴データが自動的に更新されること
ができる。また、センター側での全体保守部品リストが
自動的に更新されることができる。従って、分散された
客先間で部品を調達することができ、ランニングコスト
を低減することができる。
【0109】また、リモート側で作業計画を立案し入力
すると、センター側での稼働履歴データが自動的に更新
されることができる。また、センター側では、点検・修
理履歴データと稼働履歴データとから点検計画を自動的
に作成することができる。従って、突発的な障害を減ら
すことができ、機器の稼働率を向上させることができ
る。
【0110】また、リモート側であるいはセンター側か
ら機器の動作データの取得条件を設定できる。特に、機
器の動作データがリアルタイムでリモート側からセンタ
ー側に送信されることができる。これにより、再現性の
乏しい障害が発生したときでも、従来より確実に障害原
因を突き止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態による遠隔監視保守
システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示されるリモート側のリモート
機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示されるリモート側のPLCプ
ログラマブル・ロジック・コントローラの内部構成を示
すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示されるセンター側のセンター
機の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、動作データの記録と、障害発生時の通
知動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、点検修理用の帳票の作成から、保守部
品リストと点検修理履歴データの更新動作を説明するフ
ローチャートである。
【図7】図7は、センター機における点検修理履歴デー
タと稼働履歴データとから機器の余寿命を推定し、ま
た、基準データリストを更新する処理を説明するフロー
チャートである。
【図8】図8は、センター機から種々の指示が送信され
たときのリモート機の処理を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2:リモート側システム 4:センター側システム 10:客先機器(クレーン) 20:PLC(プログラマブル・ロジック・コントロー
ラ) 32:携帯型カメラ 34:携帯型マイク 36:携帯型スピーカー 40:リモート機 50:センター機 52:プログラミング機 54:FAX 102:インターフェイス部 104:入力部 106:出力部 108:表示部 110:格納部 112:動作データ記録部 114:処理部 120:通信部 116:通信部 110−2:顧客データ 110−4:稼働データ 110−4:保守部品リスト 110−6:復旧ガイダンス 110−8:帳票フォームデータ 110−10:点検修理履歴データ 110−12:基準データリスト 114−2顧客データ処理部 114−4:稼働データ処理部 114−6:保守部品リスト処理部 114−8:帳票処理部 114−10:復旧ガイダンス処理部 114−12:点検修理履歴データ処理部 114−14:動作状態表示制御部 114−16:現行基準データ 114−18:障害発生処理部 114−20:フラグ 114−22:収集条件 114−24:動作モード 114−26:監視部 124−1:制御部 122:通信部 126−2:パラメータ 126−4:トロリー制御部 126−6:スプレッダ制御部 126−8:油圧制御部 132:格納部 134:処理部 136:入力部 138:出力部 140:表示部 142:通信部 144:マイク 146:スピーカー 132−2:全体顧客データ 132−4:全体荷役履歴データ 132−6:全体保守部品データ 132−8:全体点検修理履歴データ 132−10:全体復旧ガイダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K048 AA04 BA21 CA08 DA02 DC01 DC03 EA11 EB02 EB08 EB12 EB15 FB04 FB05 FB08 FB10 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA21

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視対象の機器が存在する客先に設けら
    れ、前記機器に接続され、リモート表示ユニット、動作
    データ格納ユニット、及び復旧ガイダンスを格納するリ
    モート格納ユニットを有するリモートシステムと、 前記客先から離れて設けられ、センター表示ユニットと
    センター格納ユニットを有し、前記リモートシステムと
    通信可能なセンターシステムとを具備し、 前記リモートシステムは、前記機器の動作を制御し、前
    記機器の動作状態を示す動作データを前記動作データ格
    納ユニットに格納し、前記動作データと基準データに基
    づいて障害の発生を検出し、前記障害の発生が検出され
    たとき、前記動作データ、前記リモート格納ユニットに
    格納された前記復旧ガイダンス、及び障害発生通知を前
    記センターシステムに送信し、復旧ガイダンス表示指示
    に応答して前記復旧ガイダンスを前記リモート表示ユニ
    ットに表示し、 前記センターシステムは、前記障害発生通知の受信に応
    答して、前記リモートシステムから送信された前記復旧
    ガイダンスを前記センター表示ユニットに表示し、前記
    動作データを前記センター表示ユニットに選択的に表示
    し、 同一内容の前記復旧ガイダンスに従ってセンターシステ
    ム側技術者とリモートシステム側技術者が協力して前記
    機器の前記障害の修理を行うことを可能とした遠隔監視
    保守システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の遠隔監視保守システムお
    いて、 前記センターシステムは、前記復旧ガイダンスの内容が
    更新されたとき、前記更新された復旧ガイダンスを前記
    リモートシステムに送信し、 前記リモートシステムは、受信された前記更新された復
    旧ガイダンスを前記リモート格納ユニットに格納する遠
    隔監視保守システム。
  3. 【請求項3】監視対象の機器が存在する客先に設けら
    れ、前記機器に接続され、リモート表示ユニット、動作
    データ格納ユニット、及び復旧ガイダンスを格納するリ
    モート格納ユニットを有するリモートシステムと、 前記客先から離れて設けられ、客先別、機器別、及びバ
    ージョン別に管理された複数の復旧ガイダンスを格納す
    るセンター格納ユニットとセンター表示ユニットとを有
    し、前記リモートシステムと通信可能なセンターシステ
    ムとを具備し、 前記リモートシステムは、前記機器の動作を制御し、前
    記機器の動作を示す動作データを前記動作データ格納ユ
    ニットに格納し、前記動作データと基準データから障害
    の発生を検出し、前記障害の発生が検出されたとき、前
    記客先を指定するデータ、前記機器を指定するデータ、
    及びバージョンを含む復旧ガイダンス特定データを、前
    記動作データと障害発生通知と共に前記センターシステ
    ムに送信し、復旧ガイダンス表示指示に応答して前記復
    旧ガイダンスを前記リモート表示ユニットに表示し、 前記センターシステムは、前記障害発生通知の受信に応
    答して、前記複数の復旧ガイダンスのうちの、前記リモ
    ートシステムから送信された前記復旧ガイダンス特定デ
    ータに対応するものを前記センター格納ユニットから読
    み出し、前記読み出された復旧ガイダンスを前記センタ
    ー表示ユニットに表示し、前記動作データを前記センタ
    ー表示ユニットに選択的に表示し、 同一内容の前記復旧ガイダンスに従ってセンターシステ
    ム側技術者とリモートシステム側技術者が協力して前記
    機器の前記障害の修理を行うことを可能とした遠隔監視
    保守システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の遠隔監視保守システムお
    いて、 前記センターシステムは、前記復旧ガイダンスの内容が
    更新されたとき、前記バージョンを更新して、前記セン
    ター格納ユニットに格納し、前記更新された復旧ガイダ
    ンスを特定するための前記復旧ガイダンス特定データと
    共に前記更新された復旧ガイダンスを前記リモートシス
    テムに送信し、前記リモートシステムは、前記更新され
    た復旧ガイダンスを前記リモート格納ユニットに格納す
    る遠隔監視保守システム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠
    隔監視保守システムおいて、 前記センターシステムは、第1の通信ユニットと第2の
    通信ユニットを有し、前記第1の通信ユニットは、前記
    動作データ、前記復旧ガイダンス若しくは前記復旧ガイ
    ダンスデータ、及び前記障害発生通知を受信するために
    使用され、 前記リモートシステムは、前記動作データ、前記復旧ガ
    イダンス若しくは前記復旧ガイダンスを示すデータ、及
    び前記障害発生通知を前記第1の通信ユニットを介して
    前記センターシステムに送信することができないとき、
    前記第2の通信ユニットを介して前記センターシステム
    に前記障害発生通知を送信する遠隔監視保守システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の遠隔監視保守システムお
    いて、 前記センターシステムは、前記第2の通信ユニットを介
    して前記障害発生通知を受信したとき、前記第1の通信
    ユニットを介して前記リモートシステムと通信し、前記
    動作データ、前記復旧ガイダンスまたは前記復旧ガイダ
    ンス特定データ、及び前記障害発生通知を受信する遠隔
    監視保守システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遠
    隔監視保守システムおいて、 前記リモートシステムは、携帯型のカメラ、携帯型のマ
    イク、及び携帯型のスピーカーを有し、 前記障害の復旧時に前記カメラにより撮影された前記機
    器の画像は、前記リモート表示ユニットに表示され、ま
    た前記センターシステムに送信されて前記センター表示
    ユニットに表示され、前記復旧ガイダンス、前記動作デ
    ータ、前記画像、及び前記マイクと前記スピーカーを通
    しての前記センター側技術者、前記リモート側技術者、
    前記カメラを持つ機器側技術者間の会話を通して前記復
    旧が行われる遠隔監視保守システム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遠
    隔監視保守システムおいて、 前記リモートシステムは、リモート入力ユニットとリモ
    ート印刷ユニットを有し、前記リモート格納ユニットは
    修理帳票フォームを格納し、 前記リモートシステムは、前記リモート格納ユニットか
    ら前記修理帳票フォームを読み出して前記リモート表示
    ユニットに表示し、前記リモート入力ユニットから前記
    修理帳票フォームへ少なくとも修理年月日、障害状況、
    及び修理に使用された交換部品が入力された後、前記入
    力後の修理帳票フォームを前記リモート印刷ユニットに
    より印刷する遠隔監視保守システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の遠隔監視保守システムお
    いて、 前記リモート格納ユニットは、前記機器の過去の点検と
    修理の状況を示す機器履歴データを格納し、 前記センター格納ユニットは、客先別及び機器別に過去
    の点検と修理の状況を示す全体機器履歴データを格納
    し、 前記リモートシステムは、前記入力された修理年月日、
    障害状況及び交換部品に基づいて、前記機器履歴データ
    を更新し、前記入力された修理年月日、障害状況及び交
    換部品を前記センターシステムに送信し、 前記センターシステムは、前記リモートシステムから受
    信される前記入力された修理年月日、障害状況及び交換
    部品に基づいて、前記全体機器履歴データを更新する遠
    隔監視保守システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の遠隔監視保守システム
    おいて、 前記リモート格納ユニットは、前記機器の稼働状態を示
    す稼働履歴データを格納し、 前記センター格納ユニットは、客先別及び機器別に前記
    機器の稼働状態を示す全体稼働履歴データを格納し、 前記センターシステムは、前記リモートシステムから前
    記稼働履歴データを取得し、前記全体修理履歴データと
    前記全体稼働履歴データから前記機器の点検修理の予測
    データを作成する遠隔監視保守システム。
  11. 【請求項11】請求項8乃至10のいずれか一項に記載
    の遠隔監視保守システムおいて、 前記リモート格納ユニットは、前記客先に保管されてい
    る保守部品を示す保守部品リストを格納し、 前記センター格納ユニットは、客先別及び機器別に保管
    されている保守部品を示す全体保守部品リストを格納
    し、 前記リモートシステムは、保守部品リストを有し、前記
    修理帳票フォームへ入力された前記交換部品にもとづい
    て、前記保守部品リストを更新し、 前記センターシステムは、前記リモートシステムから受
    信される前記入力された交換部品に基づいて前記全体保
    守部品リストを更新する遠隔監視保守システム。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか一項に記載
    の遠隔監視保守システムにおいて、 前記リモートシステムにはデータ収集開始停止条件が前
    記センターシステムまたは前記リモートシステムにより
    設定され、 前記リモートシステムは、前記データ収集条件に合致す
    る前記動作データを前記動作データ格納ユニットに格納
    し、 前記リモートシステムは、前記動作データを前記センタ
    ーシステムに送信する遠隔監視保守システム。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか一項に記載
    の遠隔監視保守システムにおいて、 前記リモートシステムは、前記センターシステムにより
    若しくは前記リモートシステムによりリアルタイムモー
    ドに設定され、 前記リモートシステムは、前記リアルタイムモードにお
    いて、前記動作データを前記センターシステムにリアル
    タイムで送信する遠隔監視保守システム。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13のいずれか一項に記載
    の遠隔監視保守システムにおいて、 前記リモートシステムと前記センターシステムとは、携
    帯電話又はPHSを用いて通信を行う遠隔監視保守シス
    テム。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか一項に記載
    の遠隔監視保守システムにおいて、 前記リモートシステムは、 前記機器に接続され、前記機器の動作を制御し、前記機
    器の動作時の操作指令と前記機器の動作を示す動作デー
    タを出力するPLCユニットと、 前記動作データ格納ユニットと前記リモート格納ユニッ
    トを有し、前記PLCユニットからの前記動作データを
    前記動作データ格納ユニットに格納し、前記動作データ
    と基準データから障害の発生を検出し、前記障害の発生
    が検出されたとき、前記動作データ、前記復旧ガイダン
    スまたは前記復旧ガイダインス特定データ、及び障害発
    生通知を前記センタシステムに送信するリモート機とを
    具備する遠隔監視保守システム。
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