JP2001328758A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及び画像形成装置

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JP2001328758A
JP2001328758A JP2000158214A JP2000158214A JP2001328758A JP 2001328758 A JP2001328758 A JP 2001328758A JP 2000158214 A JP2000158214 A JP 2000158214A JP 2000158214 A JP2000158214 A JP 2000158214A JP 2001328758 A JP2001328758 A JP 2001328758A
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guide member
sheet processing
image forming
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JP2000158214A
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English (en)
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Hideaki Mochimaru
英明 持丸
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出されるシート状媒体の後端が浮き上がる
のを抑えて整然と積載し、しかも搬送路を開放すること
によりジャムしたシート状媒体の除去、処置を容易に行
えるようにする。 【解決手段】シート状媒体42を排出部50へ案内する
ための搬送路103を構成するガイド部材102を、搬
送路が開閉できるように移動自在に設けるとともに、排
出部50から排出されるシート状媒体42の後端を上方
から押さえるシート押圧部材240を、排出部の近傍の
部材250に装着し、ガイド部材102の開閉動作に伴
いガイド部材の一部に設けたガイドリブ126によって
その先端側が案内されるように配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状媒体を排
出するシート処理装置及びシート処理装置を装着可能あ
るいは装着した複写機、プリンタ、ファクシミリ、これ
らの複合機能を備えた機器あるいはプロッタプリンタ等
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の複
数の機能を備えた機器の一例である画像形成装置におい
て、モードの選択に応じて複数の機能、例えば、プリン
タと複写機、あるいはプリンタとファクシミリ等に使い
分け、各モードに対応するシート状媒体の排出部を個別
に設けておけば、シート状媒体を個別に取り出すことが
できるので便利である。また、モード選択に応じて複数
の機能を果たす画像形成装置でなくても、シート状媒体
のたとえばサイズ毎に排出部を選択するようにできれ
ば、シート状媒体を個別に取り出すことができるので便
利である。
【0003】画像を読み取る画像読み取り部と、この画
像読み取り部の下方に空間部を介して設けられた排紙収
納部とを備え、空間部にシート状媒体を排出すること
で、通常、装置本体側面から突設されていた排紙収納部
をなくして装置の設置面積を小さくした画像形成装置が
提案されている。このような装置設置面積を考慮して空
間部にシート状媒体を排出する画像形成装置の一例とし
ては、特開平9−142716号公報に記載のものが挙
げられる。特開平9−142716号公報に記載のもの
は、受け台としての仕切部材で空間部内を画像形成装置
の上下方向に少なくとも2つに区分し、仕切部材の排紙
方向における先端及び後端を空間部に設けた支持部材で
支持している。
【0004】特開平7−277581号公報には、排紙
収納部となる排紙積載部を備えている画像形成装置にお
いて、排紙積載部上に積載されたシート状媒体の後端付
近をその上方から押さえる排紙押さえ手段を備えた装置
が記載されている。
【0005】特許公報第2618892号には、シート
送り出しローラから受け台としてのトレイに送られるシ
ート状媒体の後端を押圧する短い可撓性のシート押圧部
材としてのフラップと、シート状媒体の他の主要部分を
押圧する長い可撓性のシート押圧部材としてのフラップ
とがシート状媒体の排出方向に重ね合わせて設けられ、
長短2つのフラップでシート状媒体を同時に変形させる
とともに、排出されたシート状媒体を押圧する構成が記
載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−14271
6号公報に記載のような、画像読み取り部と排紙収納部
の間に形成した空間部にシート状媒体を排出するタイプ
の画像形成装置では、装置設置面積が小さくなる反面、
装置の高さが高くなる傾向にあり、画像読み取り部に対
する原稿の操作性が問題となる。空間部の高さをできる
限り小さくすれば、装置の高さを抑えることは可能であ
るが、この手法だと空間部が高さ方向で狭くなり、排出
されたシート状媒体の取り出し性が低下してしまう。排
出されるシート状媒体は、一般に搬送路の形状や湿度、
媒体自身の癖により、その後端や幅方向の両縁部がカー
ルすることが多く、シート状媒体がカールした状態で排
紙収納部に排出されて積載されると、後続のシート状媒
体の先端がカール部に干渉して、積載乱れや最悪ジャム
を起してしまう。このため、排紙収納部やシート処理装
置には、排出されるシート状媒体がカールして浮き上が
っても良好に積載できるとともに、排出部から排出され
るシート状媒体のジャムの発生を極力抑えることが要望
されている。また、特開平9−142716号公報に記
載のものにおいて、空間部を上下に区分けする仕切部材
が外された状態で画像形成が行われてしまうと、複写
機、ファクシミリ、プリンタ等の各機能によって画像形
成されたシート状媒体が空間部内で混在してしまう。
【0007】シート状媒体が排出部近傍でジャムした場
合を考慮して排出紙近傍や搬送路を開閉可能とした場
合、搬送路が開かれた状態で画像形成動作が行われてし
まうと、画像形成されたシート状部材が搬送路内でジャ
ムして無駄になることがあるので、このような状態のと
きには画像形成動作を行わないほうが好ましい。また、
搬送路の開閉状態を電気的な検知手段で検知する場合、
電力消費量や制御の簡素化や作業性の面、あるいはコス
ト低減という観点からみると、できる限り少ない構成で
達成するのが望ましい。
【0008】空間部にシート状媒体を排出する画像形成
装置では、排紙収納部となる空間部の底部と排出部との
距離を大きく確保し、あるいは空間部の底部を傾斜面と
することで、排出されるシート状媒体にカールがあって
も良好に積載してジャムを防止することが考えられる
が、このような構成とすると、空間部の高さを抑えるこ
とが難しく、場合によっては空間部の高さが高くなるこ
ともある。このようなカール防止の手法であると、画像
読み取り部に対する操作性を向上するのが難しくなるば
かりか、装置の高さが増すことにより装置の構成材料の
増加による装置の重量増加や装置を梱包する梱包材も多
くなる。場合によっては画像形成装置の高さを最適化す
るための専用テーブルが必要となり、結果的に画像形成
装置全体がコスト高となってしまう。つまり、シート状
媒体の取り出し性や積載性やジャム防止と、装置の高さ
を抑えて画像読み取り部に対する操作性の向上やコスト
低減を図ることを同時に達成することは大変難しいのが
現状である。
【0009】このような中にあって、特開平9−142
716号公報に記載の装置における、空間部に位置する
排出部の近傍に、上述の特許公報第2618892号や
特開平7−277581号公報に記載のシート状媒体を
押圧する部材を配置することが考えられる。しかしなが
ら、特許公報第2618892号に記載のシート押圧部
材としてのフラップは、排出方向に重合された二重構造
であるので、シート状媒体の排出時の抵抗が大きく排出
部近傍でのジャムのおそれがある。また、特開平7−2
77581号に記載の排紙押さえ手段は、画像形成装置
の側面から突出する排出収納部の上方に配置されている
ため、装置の設置面積等に関しては一切考慮されていな
い。さらに、この排紙押さえ手段は、シート状媒体の画
像面と対面するように設けられているので、画像との擦
れによる汚れの付着や、この付着した汚れのシート状媒
体に対する再付着のおそれがあるとともに、駆動手段を
用いてシート状媒体に対して接離動作されるので、構造
が複雑でコスト高となってしまう。
【0010】本発明は、シート状媒体の排出性能や作業
性の良いシート処理装置や画像形成装置を提供すること
を目的とする。本発明は、シート状媒体の排出性能や作
業性の良く、装置の高さを抑えて画像読み取り部に対す
る操作性の向上やコスト低減を図れるシート処理装置や
画像形成装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シート状媒体を排出する排出部を備えたシート処理装置
において、シート状媒体を排出部へ案内するための搬送
路を構成し同搬送路を開閉すべく移動自在とされたガイ
ド部材と、排出部の近傍に配置されて排出部から排出さ
れるシート状媒体の後端を上方から押さえるとともに、
ガイド部材の開閉動作に伴い同ガイド部材の一部によっ
てその先端側が案内されるシート押圧部材とを有する構
成とし、排出されたシート状媒体の後端が浮き上がるの
を抑えて整然と積載可能として、しかも搬送路を開放す
ることによりジャムしたシート状媒体の除去や処置を容
易に行えるようにしている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ート処理装置において、シート押圧部材を案内するガイ
ド部材の一部を、ガイド部材の移動時にシート押圧部材
と滑らかに接触する形状に形成された同ガイド部材のガ
イドリブとし、ガイド部材の開閉動作時に特別な部品を
用いないでシート押圧部材を変位させて、シート押圧部
材の異常な変形を防げるようにしている。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のシート処理装置において、シート押圧部材の先端縁を
ガイド部材に当接しない形状に形成することで、シート
押圧部材の先端縁との接触によるガイド部材の傷付き
や、ガイド部材の磨耗や変形、これらを起因とするジャ
ム等を低減できるようにしている。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載のシート処理装置において、シート押圧部材の
先端側をシート状媒体の排出経路側と反対側に折り曲げ
ることで、シート押圧部材の先端縁とガイド部材との接
触によるガイド部材の傷付きやガイド部材の磨耗や変
形、これらを起因するジャムを低減するように構成して
いる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載のシート処理装置において、シート押圧部材の
先端側に接触抵抗軽減部材を設け、シート押圧部材とガ
イド部材やシート状媒体との接触抵抗を低減させて、シ
ート押圧部材の変位やシート状媒体及びガイド部材の移
動がスムーズになるようにしている。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載のシ
ート処理装置において、接触抵抗軽減部材をシート押圧
部材と同じ材質あるいは類似の材質で構成し、シート押
圧部材と接触抵抗低減部材とを分解しないで廃棄処分を
できるようにして、リサイクル性を向上できるようにし
ている。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか1つに記載のシート処理装置において、シート
押圧部材をプラスチック製のシート材で構成すること
で、シート押圧部材の部品費を安価としながらシート押
圧部材の構成の簡素化を図りつつ、シート状媒体との接
触時やガイド部材との接触時にシート押圧部材を変位し
やすくしている。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載のシート処理装置において、シート
押圧部材の基端側の排出部側と面する部位に補強部材を
設けることで、シート押圧部材の基端側の強度を高めて
シート押圧部材の異常な変形を防いで、シート状媒体の
後端を押圧する機能が確実に働くようにしている。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項8記載のシ
ート処理装置において、補強部材をシート押圧部材と同
じ材質あるいは類似の材質で構成し、シート押圧部材と
補強部材とを分解しないで廃棄処分をできるようにし
て、リサイクル性を向上できるようにしている。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか1つに記載のシート処理装置において、シー
ト押圧部材をシート状媒体と識別可能に構成すること
で、シート押圧部材とシート状媒体との識別を容易に
し、装置操作者がジャム処置時に誤ってシート押圧部材
を引っ張ってしまうことを未然に防止できるようにして
いる。識別の構成としては、シート押圧部材をシート状
媒体の色と異なる色とし、あるいは異なる触覚とするこ
とで装置操作者が容易に視覚や触覚で識別することがで
きる。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか1つに記載のシート処理装置において、シ
ート押圧部材を、媒体幅方向において、その基端側を細
くその先端側を広い形状に形成することで、シート押圧
部材が排出されるシート状媒体を押すときや積載枚数が
増えてきたときの変形、あるいはガイド部材の移動時に
変形しやすくし、かつガイドリブに案内されやすくして
いる。シート押圧部材の先端側が媒体幅方向に広い形状
であるので、シート状媒体とシート押圧部材の先端側と
の接触範囲が広く、シート状媒体の浮き上がりが確実に
抑えられる。
【0022】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11の何れか1つに記載のシート処理装置において、シ
ート押圧部材の基端側を、排紙部の近傍に位置してガイ
ド部材の近傍を覆うカバー部材の内側に装着する構成と
し、シート押圧部材の周辺の構成を外部から見えないよ
うにしてシート処理装置の外観を美的にしながら、同時
にシート押圧部材の形状を正規に保つ規制部をカバー部
材で確保し、シート押圧部材の用紙を押圧する機能が確
実に働くようにしている。
【0023】請求項13記載の発明は、請求項12記載
のシート処理装置において、シート押圧部材とカバー部
材とを同一の材質あるいは類似の材質で構成すること
で、廃棄処分のときにカバー部材とシート押圧部材とを
分解しないで処分できるようにして、リサイクル性を向
上できるようにしている。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項1ないし
13の何れか1つに記載のシート処理装置において、シ
ート押圧部材を排出部から排出されるシート状媒体の画
像面と反対側に配置する構成として、シート状媒体の画
像面とシート押圧部材との干渉をなくして画像擦れやシ
ート押圧部材に対する汚れの付着、シート押圧部材に付
着した汚れによる画像面の汚れ(再付着)等を防止でき
るようにしている。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項1ないし
14の何れか1つに記載のシート処理装置が装着可能あ
るいはシート処理装置を装着し、シート処理装置の持つ
機能を備えるようにしている。
【0026】請求項16記載の発明は、シート状媒体を
排出する排出部を備えたシート処理装置において、シー
ト状媒体を排出部へ案内するための搬送路を構成し、同
搬送路を開閉すべく移動自在なガイド部材と、ガイド部
材に搬送路を開く方向への移動習性を与える第1の付勢
手段と、装置本体に着脱可能であって、この装置本体に
装着された状態のときに、ガイド部材と係合して搬送路
を閉状態とするとともに、排出部から排出されるシート
状媒体を受ける受け台とを有する構成とし、受け台が装
置本体に装着されていないと第1の付勢手段の付勢力に
よってガイド部材が開方向に移動して搬送路が開放し、
受け台が装置本体に装着されていると搬送路が閉状態と
なるようにしている。
【0027】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のシート処理装置において、ガイド部材を軸支して閉方
向と開方向とに回動可能として、第1の付勢手段をガイ
ド部材の回動側と隔たった側に配置した構成とし、第1
の付勢手段が発生すべき付勢力が些少でも搬送路を開け
るようにして、ガイド部材に対して余計な力がかからな
いようにして構造を簡素化で軽量化可能にしている。ま
た、第1の付勢手段が発生すべき付勢力を些少とするこ
とで、受け台を装置本体から取り外したときの、ガイド
部材の開方向への移動が緩やかで扱いやすいものにな
る。
【0028】請求項18記載の発明は、請求項16また
は17記載のシート処理装置において、第1の付勢手段
の付勢力に抗してガイド部材を閉方向へ押圧する第2の
付勢手段を備えることで、受け台の装着状態に関わらず
ガイド部材を閉方向に押圧して搬送路を確実に閉状態と
して用紙の搬送の信頼性を高めるようにしている。
【0029】請求項19記載の発明は、請求項18記載
のシート処理装置において、第2の付勢手段を受け台に
設けて装置本体側の構成変更をしないようにして、第2
の付勢手段を必要としない装置のコストを低減してい
る。
【0030】請求項20記載の発明は、請求項18記載
のシート処理装置において、第2の付勢手段を装置本体
側に配設して、受け台取扱時の操作性が向上するように
している。
【0031】請求項21記載の発明は、請求項18、1
9または20記載のシート処理装置において、受け台を
装置本体に装着する動作によって第1の付勢手段に抗す
る作用力を発するように第2の付勢手段を構成し、受け
台の装着動作と搬送路を閉状態とする動作を1つの動作
で行えるようにしている。
【0032】請求項22記載の発明は、請求項18、1
9、20または21記載のシート処理装置において、第
2の付勢手段を、受け台または装置本体と係脱する方向
に摺動自在な可動片と、この可動片を受け台または装置
本体に対して付勢する付勢部材とを有する構成とし、可
動片と受け台、あるいは可動片と装置本体とを弾性的に
係合可能として受け台の装着性が簡素な構成で円滑に行
えるようにしている。
【0033】請求項23記載の発明は、請求項16ない
し22の何れか1つに記載のシート処理装置において、
搬送路の開閉状態を検知する開閉検知手段が受け台とガ
イド部材との協働により作動するように構成し、受け台
によるガイド部材の位置決め作用に加えて、ガイド部材
と受け台の状態を1つの検知手段で検知できるようにし
ている。
【0034】請求項24記載の発明は、請求項23記載
のシート処理装置において、開閉検知手段を、搬送路側
の、ガイド部材の移動範囲内に配置して、1つの開閉検
知手段で受け台の装着の有無とガイド部材の位置を検知
可能としながら、開閉検知手段の誤動作をも防止できる
ようにしている。
【0035】請求項25記載の発明は、請求項16ない
し24の何れか1つに記載のシート処理装置において、
受け台を装置本体の操作面側から同装置本体に着脱可能
とし、受け台着脱時の操作が良好に行えるようにしてい
る。
【0036】請求項26記載の発明は、請求項16ない
し24の何れか1つに記載のシート処理装置において、
搬送路が閉状態を占めるように、ガイド部材の位置決め
を行う係脱手段を有する構成とし、ガイド部材の位置決
めを確実に行えるようにしている。
【0037】請求項27記載の発明は、請求項26記載
のシート処理装置において、係脱手段が、受け台とガイ
ド部材に相対的に設けられた、係合部と、この係合部と
係脱可能な係止部とを有し、係合部と係止部との係合状
態を解除しないと受け台を外せなくし、早まってガイド
部材を開閉しようとしてもガイド部材を開閉動作できな
いように確実に係止し、シート状媒体の受け台からの落
下や混入の発生を未然に防止できるようにしている。
【0038】請求項28記載の発明は、請求項26また
は27記載のシート処理装置において、受け台を装置本
体の操作面側から同装置本体に着脱可能に設けるととも
に、ガイド部材に対する係脱手段の係脱方向を受け台の
着脱方向と略同一とし、受け台やガイド部材の係脱時の
操作性、特にジャムした用紙の処理後の受け台の再セッ
トが装置本体の正面側からできるようにして、受け台や
ガイド部材の係脱時の操作性を容易としている。
【0039】請求項29記載の発明は、請求項16ない
し28の何れか1つに記載のシート処理装置において、
排出部の近傍に、排出部から排出されるシート状媒体の
後端を上方から押さえるとともに、ガイド部材の開閉動
作に伴い同ガイド部材の一部によってその先端側が案内
されるシート押圧部材を設ける構成とし、受け台とガイ
ド部材のセットミスによる事故を防ぎながら、排出され
たシート状媒体の後端の浮き上がりを抑えて、シート状
媒体が整然と積載できるようにし、しかも搬送路を開放
することによりジャムしたシート状媒体の除去や処置を
容易に行えるようにしている。
【0040】請求項30記載の発明は、請求項16ない
し22のいずれか1つに記載のシート処理装置が装着可
能あるいは装着された構成とし、シート処理装置の持つ
機能を備えるようにしている。
【0041】請求項31記載の発明は、請求項30記載
の画像形成装置において、受け台を装着するための装着
部と、装着部への受け台の装着状態を検知する受け台検
知手段を有し、この受け台検知手段1つで受け台の装着
状態の有無を検知しながら、ガイド部材の状態を検知可
能と、受け台やガイド部材のセットミスによる不具合の
発生を防止できるようにしている。
【0042】請求項32記載の発明は、請求項23ない
し29の何れか1つに記載のシート処理装置を装着可能
あるいは装着された構成とし、開閉検知手段1つでガイ
ド部材の位置を検知しながら受け台の装着状態の有無を
検知可能とし、受け台やガイド部材のセットミスによる
不具合の発生を防止できるようにしている。
【0043】請求項33記載の発明は、請求項31また
は32記載の画像形成装置において、受け台検知手段ま
たは開閉検知手段が受け台の離脱状態または搬送路の開
状態を検知したとき、画像形成動作を非動作状態とする
構成とし、検知手段が受け台の離脱状態や搬送路の開状
態を検知したときは、画像形成動作を停止して無駄な画
像形成やシート状媒体の搬送やジャムの低減を図れるよ
うにしている。
【0044】請求項34記載の発明は、請求項31、3
2または33記載の画像形成装置において、受け台検知
手段または開閉検知手段で検知された受け台または搬送
路の状態を知らせる報知手段を有し、各検知手段で検知
された搬送路の開閉状態や受け台の装着状態を装置使用
者に警告するようにしている。
【0045】請求項35記載の発明は、請求項34記載
の画像形成装置において、報知手段を画像形成装置の操
作面側の上部に配置し、受け台やガイド部材が画像形成
動作をしても支障のない正規な状態でないことを、装置
操作者や装置の周囲の人に解りやすく伝えて搬送路や受
け台の状態を離れた所からでも容易に認識できるように
している。
【0046】請求項36記載の発明は、請求項30ない
し35の何れか1つに記載の画像形成装置において、画
像を読み取る画像読み取り部と、画像読み取り部の下方
に空間部を介して設けられた排紙収納部とを備え、装置
の設置スペースの低減を図りながら、空間部を分割して
排出されるシート状媒体を区分けできるようにし、シー
ト状媒体の取り出し性を確保しながら積載乱れやジャム
発生を抑制し、かつ空間部の高さを抑えて画像読み取り
装置に対する操作性の向上を図りつつ、装置の重量増加
や梱包材を少なくしてコスト低減を図れるようにしてい
る。
【0047】請求項37記載の発明は、受け台を取り外
すと、ガイド部材が付勢手段で押し出され搬送路が開か
れる排紙収納装置であって、操作性を良くするために、
受け台が装置本体の所定の位置にないとき、付勢手段に
よって開き方向へ移動するガイド部材を所望の位置に留
める拘束手段を設けたことを特徴としている。
【0048】請求項38記載の発明は、格別な構成部品
を用いないで安価に拘束機能を得るために、ガイド部材
と搬送路側に相対的に設けられた、ガイド係止部とこれ
に係脱するガイド係合部材とで構成された拘束手段を有
することを特徴としている。
【0049】請求項39記載の発明は、搬送路の開閉
時、ガイド部材の移動操作に多大な力を要せず、操作を
容易にして係止部の破損を防止するために、ガイド係合
部材を、ガイド部材または搬送路側と一体化し、係止部
との係脱方向に可撓性を有する構成としている。
【0050】請求項40記載の発明は、ジャム処理後な
どに受け台を再セットする際に、その操作を容易にす
し、かつ搬送路の状態を正確に知るために、ガイド部材
が拘束手段で拘束されている状態において、受け台を装
置本体に装着したとき、ガイド部材と受け台とが協働し
て搬送路の開閉状態を検知する開閉検知手段が作動する
位置に、係脱手段を用いてガイド部材を保持するように
している。
【0051】請求項41記載の発明は、操作性の良好な
シート処理装置を得るために、受け台を装置本体の操作
面側から同装置本体に着脱可能とし、ガイド部材に対す
る係脱手段の係脱方向を受け台の装置本体に対する着脱
方向と略同一としている。
【0052】請求項42、43記載の発明は、受け台や
ガイド部材のセットが正規に行われないときに、画像形
成が実行され用紙のジャムが発生するのを防止して信頼
性の高い画像形成装置を提供するとともに、たとえジャ
ムが発生しても、その処理が容易な画像形成装置を提供
することを目的としている。
【0053】請求項44記載の発明は、レシービングト
レイや搬送ガイド部材のセットが正規に行われないとき
に、画像形成が実行され用紙のジャムが発生するのを防
止するために、開閉検知手段が搬送路の開状態を検知し
たとき、画像形成動作を非動作状態とするように構成し
たことを特徴としている。
【0054】請求項45記載の発明は、受け台やガイド
部材のセットが正規でないとき、オペレータにその旨を
解りやすく伝え、発生する不具合を未然に防止するため
に、開閉検知手段により検知される搬送路の開閉状態を
知らせる報知手段を有することを特徴としている。
【0055】請求項46記載の発明は、視覚的に報知
し、離れた所からも搬送路の状態を認識できるようにす
めために、報知手段を画像形成装置の操作面側の上部に
配置したことを特徴としている。
【0056】請求項47記載の発明は、装置本体から排
紙部が突出することなく、排紙の仕分けが可能な、設置
スペースの小さいコンパクトな画像形成装置を提供する
ために、シート処理装置を、画像を読み取る画像読み取
り部と、この下方に設けた排紙収納部との間の空間部に
装着可能あるいは装着するようにしている。
【0057】請求項48記載の発明は、排紙された用紙
を改めて頁揃えしないように、排紙収納部やシート処理
装置への排紙状態を、画像面を下面にして排紙するよう
にしたことを特徴としている。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
について図面を用いて説明する。 (第1の実施の形態)図2に示す画像形成装置は、原稿
の画像を読み取る画像読み取り部3が上部に配置され、
この画像読み取り部3の下方に空間部Sを隔てて画像形
成部1が略装置の中央に配置されている。画像形成部1
の下方には、給紙部2が配置されている。画像形成装置
の正面側(以下「装置正面側」と記す)には、操作パネ
ル45が配置されている。本形態では、この装置正面側
が操作面側となっている。空間部Sは、画像形成装置の
奥側(以下「装置奥側」と記す)と右側面が塞がれてい
て、装置正面側すなわち操作面側と左側面側が開放され
ており、装置操作者が手を入れて作業できるようになっ
ている。給紙部2の下方には、必要に応じて別の給紙部
を増設することができる。
【0059】給紙部2の横には、図1に示すように、増
設された給紙部から給紙されるシート状媒体としての用
紙42の給紙取入口40が形成されている。画像形成装
置には、手差し給紙を行うための手差し給紙台47が開
閉自在に画像形成装置の右側面に設けられている。手差
し給紙台47は、通常、画像形成装置内に収納されてお
り、必要に応じて支点47Jを中心に回動させて倒した
状態にして使用するようになっている。手差し給紙台4
7の先端側からは、手差し給紙台47内に収納された補
助台47aが引出せるようになっている。
【0060】画像形成部1では、像担持体としてのドラ
ム状の感光体5の周囲に、感光体5の表面に帯電処理を
行う帯電装置6、画像情報を感光体5の表面にレーザ光
で照射する露光装置7、感光体5の表面に露光されて形
成された静電潜像を可視化する現像装置8、感光体5上
で現像されたトナー像を用紙42に転写する転写装置
9、転写後の感光体5の表面に残留するトナーを除去回
収するクリーニング装置10等がそれぞれ配置されてい
る。トナー像が用紙42に転写される転写部よりも矢印
aで示す排出方向(以下「排出方向a」と記す)側に
は、用紙42に転写されたトナーを定着処理する定着装
置11が配置されている。
【0061】給紙部2は、主に未使用の用紙42を積載
収納するための給紙カセット21を備えている。給紙カ
セット21には、裏紙などをセットしても良い。給紙カ
セット21は、装置正面側から画像形成装置に対して着
脱可能であり、用紙補給時の操作性や作業性が良くなっ
ている。給紙カセット21に回動可能に支持された底板
22は用紙42を積載され、その最上位の用紙42を給
紙ローラ23に押しつけるようバネ24で加圧されてい
る。給紙部2は、画像形成司令があると、最上位の用紙
42は、給紙ローラ23の回転により給紙カセット21
から送り出され、転写部の手前に設けたレジストローラ
14へと搬送される。この搬送された用紙42は、レジ
ストローラ14によってその搬送を一時止められ、感光
体5の表面のトナー像と用紙42の先端との位置関係が
所定の位置になるようにタイミングを計られて給紙さ
れ、転写部を通過する際にトナー像を複写される。複写
を終えた用紙42は、定着装置11を通過する間にトナ
ー像が定着される。
【0062】画像読み取り部3では、コンタクトガラス
32上に載置される図示しない原稿の画像の読み取り走
査を行うために、原稿照明用光源43と複数のミラー4
4Mよりなる読み取り走行体31が往復移動する。この
読み取り走行体31により走査された画像情報は、レン
ズ31aの後方に設置されているCCD等の光電変換素
子44で画像信号として読み込まれる。この読み込まれ
た画像信号は、デジタル化されて画像処理される。画像
読み取り部3では、画像処理された信号に基づいて、露
光装置7の図示しないレーザダイオードの発光により感
光体5の表面に静電潜像を形成する。すなわち、レーザ
ダイオードからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレ
ンズを介して感光体5に至り、感光体5の表面に静電潜
像を形成する。静電潜像は感光体5の回転とともに移動
し、現像装置8から供給されるトナーで可視像化され、
さらに移動して転写装置9に向う。図示していないが、
画像読み取り部3の上方には、原稿を自動的にコンタク
トガラス上に搬送する自動原稿搬送装置が取り付けられ
るようになっている。この自動原稿搬送装置は、任意に
着脱できるようになっていて、画像形成装置に必ずしも
装備されていなくても良い。
【0063】空間部Sには、用紙42をこの空間部S内
に排出する排出部50を備えたシート処理装置としての
用紙処理装置100と、用紙42を空間部Sに排出する
排出部としての複数の排出ローラ12を備えたシート処
理装置としての排紙装置300とが、定着装置11より
も排出方向aの下流側にそれぞれ設けられている。用紙
処理装置100は、排紙装置300の上方に位置するよ
うに配置される。これら用紙処理装置100や排紙装置
300の内、排紙装置300は画像形成装置に常設され
ている。
【0064】排紙装置300は、図示しない装置のフレ
ームなどに固定された一対のガイド部材301,302
で搬送路303を構成している。搬送路303は、排紙
ローラ12と定着装置11との間をつないでいて、転写
後の用紙42を排紙ローラ12へと案内している。排紙
ローラ12は、図示しない駆動モータで回転駆動され、
用紙42を空間部Sに排出するようになっている。
【0065】空間部S内には、排出ローラ12で排出さ
れた用紙42を積載収納可能な排紙収納部4と、排出部
50から排出される用紙42を積載収納可能な排紙収納
部として機能する受け台してのレシービングトレイTと
が設けられている。排紙収納部4は、空間部Sの底部、
すなわち画像形成部1の上部で構成されている。
【0066】本形態にかかる画像形成装置は、原稿を走
査して読み取り、デジタル化して用紙42に複写する、
いわゆるデジタル複写機としての機能の他に、図示しな
い制御装置により画像読み取り部3の原稿の画像情報
や、コンピュータに代表される情報処理機器が扱う画像
情報等を遠隔地と授受するファクシミリとしての機能
や、上記情報処理機器が扱う画像情報を用紙42上に印
刷する、いわゆるプリンタとしての機能を有する多機能
複合型の画像形成装置であり、使用する機能により用紙
42を排紙収納部4あるいはレシービングトレイTの何
れかに選択的に排出して積載するようになっている。本
形態にかかる画像形成装置では、排紙収納部4あるいは
レシービングトレイTに排出される用紙42を、その画
像面が下向きとなって排出されるように画像形成装置内
の各構成をレイアウトされており、複写機、ファクシミ
リ、プリンタの各機能で扱う原稿の処理順が1ページか
ら行われてプリントされても、排紙収納部4やレシービ
ングトレイTから取り出したときに、1ページ目が最上
位になり、改めてページを揃えるなどの作業から開放さ
れるようになっている。
【0067】画像形成装置には、図2に示すように、用
紙処理装置100を装着する装着位置近傍を装置正面側
から見えないように覆うカバーCが、装置正面側から画
像形成装置に対して着脱可能に設けられている。このカ
バーCには、排紙収納部4やレシービングトレイTに対
して用紙42が積載されたことを表示する表示部L1,
L2が設けられている。図2において、符号35は画像
形成装置を起動するメインスイッチを示す。画像形成装
置は、メインスイッチ35が押されてオン状態となる
と、各構成部を待機状態とする。そして、メインスイッ
チ35のオン後に操作パネル45の図示しないスタート
キーや、画像形成装置に接続される情報処理機器が操作
されて画像形成司令が発せられると、画像形成動作が実
行されるようになっている。本形態における画像形成動
作とは、画像読み取り部3による画像読み取り動作や、
用紙42が給紙部2から給紙されて装置外部に排紙され
るまでの全ての動作を指し、非動作状態とは、画像形成
司令が発せられてもこれら全ての動作が全て行われない
状態を示す。非動作状態とは、画像読み取り部3による
画像読み取り動作を除く全ての動作が行われない状態で
あっても良い。
【0068】このような多機能複合型の画像形成装置に
あっては、用紙42を排出する排出部や、排出された用
紙42を積載する部位が一箇所であると不都合が生じる
ことがある。たとえばファクシミリ機能で受信した情報
をプリントした用紙が、他の複写・印刷物に紛れ込んだ
り、画像形成装置が多人数で使用される場合において
は、他人が複写・印刷物を持ち去ったりすることが生じ
る。そのような不具合を鑑みて本形態にかかる画像形成
装置では、図1に示すように、排紙収納部4とは別に用
紙処理装置100を備えている。
【0069】用紙処理装置100は、画像形成装置のユ
ーザの要望によりオプションで装着されるものであり、
画像形成装置に対して着脱可能に設けられている。最初
から用紙処理装置100を装備しないのは、必要としな
いユーザに余計な経済的負担をかけないためである。
【0070】以下、用紙処理装置100とそれにかかわ
る各部の構成について説明する。用紙処理装置100
は、図1に示すように、用紙42を排出部50へ搬送す
るための搬送路103が一対のガイド部材101,10
2で構成されている。搬送路103は、排紙ローラ12
近傍に配置される切り換えガイドGと排出部50との間
をつないでいる。
【0071】切り換えガイドGは、排紙ローラ12より
も排出方向aの下流側に配置されていて、搬送路103
を塞いで定着装置11を通過した用紙42を排紙ローラ
12から排紙収納部4へと案内する遮蔽位置と、搬送路
103から退いて定着装置11を通過した用紙42を搬
送路103へと案内する導入位置とを占めるように回動
可能に設けられている。切り換えガイドGは、駆動源と
しての電磁ソレノイド25と連結部材140を介して連
結されており、電磁ソレノイド25の駆動状態に応じ
て、遮蔽位置と導入位置とに適宜切り換えられるように
構成されている。切り換えガイドGの切替動作は、あら
かじめ設定されたモードを装置操作者が指定することで
実行される。たとえば、画像形成装置を複写機として利
用する第1モードを装置操作者が選択した場合には、切
り換えガイドGが遮蔽位置を占め、ファクシミリとして
利用する第2モードを選択した場合には、切り換えガイ
ドGが導入位置を占めるようになっている。用紙42を
用紙処理装置100へ案内するモードが設定されている
場合には、レジストローラ14の停止、回転を制御する
ための図示しないセンサ上を用紙42が通過するときの
信号を受け、電磁ソレノイド25が作動して切り換えガ
イドGが導入位置を占めるようになっている。電磁ソレ
ノイド25には、駆動信号が入力されるとプランジャを
引き込むプルタイプのものが採用されている。図1に示
す電磁ソレノイド25は、作動(吸引)状態を示してい
る。このため、用紙42は搬送路103を通過して排出
部50を構成する駆動ローラ120と従動ローラ132
によって画像面を下向きにして排出されてレシービング
トレイTと搬送ガイド部材102とにまたがって積載さ
れるようになっている。電磁ソレノイド25が作動して
いないときは、図4に示す引っ張りスプリング143に
より、切り換えガイドGが図1に示す状態から反時計方
向に軸G2を中心に回動して遮蔽位置を占め、排紙ロー
ラ12から用紙42が排紙収納部4上に排出されて積載
されるようになっている。
【0072】レシービングトレイTは、図3に示すよう
に、装置奥側に位置するその側縁に係合部T1が一体で
形成されている。開口部Sの装置奧側に位置する本体フ
レーム57には、係合部T1に嵌合する形状の装着部5
9が形成されている。この装着部59は、レシービング
トレイTを本体フレーム57に片持ち支持し、かつ、装
置前面側から着脱可能に取り付け可能となっている。レ
シービングトレイTの上方には、図1に示すように、受
け台検知手段としてのトレイ検知センサTSが画像形成
装置側、すなわち、装置本体側に配置されており、レシ
ービングトレイTがセットされているか否かである着脱
状態を検知している。本形態では、レシービングトレイ
Tがセットされていない離脱状態を検知して、操作パネ
ル45上に設けられる図示しない報知手段や情報処理機
器側で装置操作者や装置近傍の人に警告するようになっ
ている。このため、レシービングトレイTのセットを忘
れた状態で用紙処理装置100から排出された用紙42
が、排紙収納部4に落下して、排紙収納部4に排出積載
されている用紙42と混ざってしまう不都合を避けられ
る。
【0073】用紙処理装置100の要部となるガイド部
材101,102は、用紙処理装置100が画像形成装
置に装着された状態で、用紙42の排出方向aに長さを
有する部材である。ガイド部材101,102の内、ガ
イド部材101は上部固定側を成し、ガイド部材102
はガイド部材101に対して移動自在な下部移動側を成
しており、搬送路103を開閉可能としている。
【0074】ガイド部材102は、図4,図5に示すよ
うに、装置奥側に位置する奥側端の上下に一対の軸支持
部125が形成されている。装置奥側に位置するガイド
部材101の側板101aには、図4に示すように、軸
支持部125の間隔より狭い一対の軸支持部114が上
下に形成されている。この軸支持部114と軸支持部1
25とを重合させて各軸支持部に形成された穴に軸10
4を貫通させることで、ガイド部材101,102は一
体化され、かつガイド部材102が軸支されて回動可能
となる。本形態において、ガイド部材102の回動側と
は、装置奥側である。
【0075】装置正面側に位置するガイド部材102の
正面側には、係合ピン128及び可撓性のフック部12
9がガイド部材101に向って突設されている。ガイド
部材101には、係合ピン128及びフック部129を
係止するためのピン挿入部122及びフック開口部12
3が形成されている。これら部材は、ガイド部材101
とガイド部材102とを軸104を中心に回動して搬送
路103を閉状態としたときに、互いに係合するように
設けられ、ガイド部材101,102を互いに案内しな
がら搬送路103を閉状態に保持する。この保持状態
は、ガイド部材102の開放側に設けられた指かけ部1
33をつまんでガイド部材101から離間する方向(左
方向)に引き、フック部129を撓ませてフック開口部
123から離脱させることで解除される。
【0076】ガイド部材101の側面101aにはガイ
ドピン111が、ガイド部材101の装置正面側の側面
101bには2本のガイドピン112と穴113がそれ
ぞれ形成されている。各ガイドピン111,112は、
それぞれ装置奥側に向って突設されている。装置奥側に
は、本体フレーム57に装着される金属製で導電性のブ
ラケット57Aが配置されている。このブラケット57
Aには、ガイドピン111を受け入れる穴111Aとコ
ネクタ116Aが設けられている。装置手前側には、図
6に示すように、各ガイドピン112を受け入れる図示
しない位置決め穴及び固定用の雌ねじを有するブラケッ
ト58が設けられている。
【0077】用紙処理装置100を画像形成装置に装着
するには、ガイド部材101,102を合体して搬送路
103を閉状態とし、装置正面側から装置奥側に向って
セットする。このとき、あらかじめ図2に示すカバーC
を装置から取り外しておき、図4に示すように、ガイド
ピン111側から穴111Aに挿入する。そして、ガイ
ドピン112をブラケット58に形成した図示しない穴
に挿入し、図示しない固定用ねじを穴113から入れて
ブラケット58に締結することで画像形成装置に固定セ
ットする。
【0078】図4において、ガイド部材101の上面に
は除電部材200を保持するための取付部180,19
0が形成されている。除電部材200は、その基板20
1にブラシ状や薄板状の導電性部材202を保持した周
知のものである。基板201の上部両端には、孔20
3,204が形成されており、この孔203,204を
取付部190,180の先端部191,181に係合す
ることで、除電部材200が図8に示すように、ガイド
部材101に装着される。除電部材200はガイド部材
101に装着されたときに、導電性部材202が駆動ロ
ーラ120と従動ローラ132とのニップ部よりも下
方、すなわち排紙部50よりも下方に位置して、排紙部
50を通過して排出される用紙42と接触可能に設けら
れている。
【0079】図4に示すように、取付部190には除電
部材200の抜け止めと、駆動モータMO等を支持する
金属ブラケット150への導通を図るための導電性弾性
部材210が取り付けられる。導電性弾性部材210
は、側面101aの上縁に形成された凹部105に装着
される板状部材である。側板101aよりも装置正面側
に位置する導電性弾性部材210の一側面には、先端部
191が挿入される開口部211が形成され、側板10
1aよりも装置奥側に位置する導電性弾性部材210の
屈曲面には、金属ブラケット150に支持された導電性
の金属軸151の端部に係合する切欠部215が形成さ
れている。導電性弾性部材210は、凹部105にその
本体を水平に装着し、基板201を介して先端部191
に開口部211を挿入することで、除電部材200を先
端部191から抜けないように押さえ込み、切欠部21
5を金属軸151に係合させることで、金属ブラケット
150への導通を図りながら、導電性弾性部材210自
身の外れを防止している。
【0080】金属ブラケット150には、導電性の板バ
ネ155が図示しないネジ止めや、カシメ等の周知の締
結方法により固定される。この板バネ155は、用紙処
理装置100を画像形成装置に取り付けた際にブラケッ
ト57Aに当接し、除電部材200とブラケット57A
とを導通させるようになっている。したがって、用紙処
理装置100から排出される用紙42は、その帯電を除
電されてレシービングトレイTに積載される。
【0081】金属ブラケット150には、装置側との電
気的信号等の授受するための接続用コネクタ116が設
けられている。接続用コネクタ116には、用紙処理装
置100を画像形成装置に取り付けた際にコネクタ11
6Aが接続されるようになっている。
【0082】ガイド部材101には、用紙42に直接接
触して用紙42の上方を案内する複数のリブ状のガイド
110が矢印bで示す媒体幅方向(以下「用紙幅方向
b」と記す)に配置されている。このガイド110は、
ガイド部材101と一体成形されている。排出部50の
一方を構成する駆動ローラ120は、側板101aと図
示しない軸受で回転自在に支持された軸120aと一体
回転可能に設けられている。駆動ローラ120は、本形
態では用紙幅方向bに間隔を空けて2つ設けられてお
り、用紙42の中央付近に接触するように配置されてい
る。軸120aの側板101a側の端部には、歯車11
9が装着されている。歯車119は、金属軸151に装
着されたアイドル歯車118を介して駆動モータMOの
出力軸に装着された駆動歯車117と連結され、駆動モ
ータMOの駆動力を駆動ローラ120に伝達している。
駆動モータMOは、制御基板115を介して接続用コネ
クタ116と接続されている。
【0083】ガイド部材101の側面101bの上方、
すなわち、ガイド部材102の回動側と隔たった側とな
るガイド部材101の装置正面側の上部には、搬送路1
03の開閉状態を検知する開閉検知手段としての開閉検
知センサ121が配置されている。この開閉検知センサ
121は、ガイド部材102に形成された検知片127
で押され、ガイド部材102が開放されているときは検
知片127と離れ、開閉検知ンサ121の内部回路が開
いて搬送路103の開状態を検知している。本形態で
は、開状態が検知されると、駆動モータMO等の電装部
品の作動が禁止されるとともに、適宜操作パネル45や
情報処理機器に開放状態が表示される。
【0084】ガイド部材101の上面には、基部となる
カバー250がその上面に形成された穴251から図示
しないネジを挿通してガイド部材101の図示しないネ
ジ穴に締結することで装着固定される。カバー250
は、ガイド部材101及びガイド部材102の上方及び
近傍を覆い、その構成を外部から見えなくして美観を良
くするとともに、外部からのゴミや埃などの侵入を抑え
て、ガイド部材102の回動性や駆動ローラ120と従
動ローラ132の滑り、除電部材200の機能低下や、
開閉検知センサ121の誤作動、連結部材140や電磁
ソレノイド25の動作不良の低減を図っている。
【0085】ガイド部材102には、図5に主に示すよ
うに、用紙42を下方から案内する複数のリブ状のガイ
ド126(以下「ガイドリブ126」と記す)が一体に
形成されている。このガイドリブ126の上面126a
には、後述するシート押圧部材240が当接される。ガ
イドリブ126の上面126aは、ガイド部材102が
回動する時に後述するシート押圧部材240と滑らかに
接触するように円弧状に形成されている。ガイドリブ1
26の上面126aは、従動ローラ132よりも排出方
向aの内側から従動ローラ132近傍まで延びていて、
用紙42を確実に従動ローラ132と駆動ローラ120
とのニップ部まで案内するようになっている。上面12
6aは、従動ローラ132よりも排出方向aの内側から
従動ローラ132近傍に向うに従い除々に高くなるよう
に形成されている。
【0086】従動ローラ132は、板バネとして機能す
るホルダ56に回転可能に保持されてガイド部材102
の略中央上部に配置されており、駆動ローラ120に下
方から圧接するように設けられている。ガイド部材10
2の装置奥側端には、収納部131が形成されている。
この収納部131には、図4に示すように、電磁ソレノ
イド25が取り付けられる。電磁ソレノイド25のプラ
ンジャ160には、連結部材140がピン結合されてい
る。この連結部材140の一端142は、切り換えガイ
ドGの一端のピンG3と係合する。引っ張りスプリング
143の両端は、収納部131と、連結部材140に形
成されたストッパ141とにそれぞれ係止され、プラン
ジャ160が引き出される向きに連結部材140を付勢
している。切り換えガイドGは、図5に示すように、用
紙42をガイドする複数の爪部G1が形成されていて、
その両端G2がガイド部材102の下部で軸支されてい
る。このような構成により、ピンG3が連結部材140
とともに電磁ソレノイド25のプランジャ160の往復
動に連動して、切り換えガイドGが遮蔽位置と導入位置
とへ回動変位される。
【0087】ガイド部材101及びガイド部材102の
上方並びに近傍を覆うカバー250には、図4に示すよ
うに、排出部50から排出される用紙42や、レシービ
ングトレイTに積載された用紙42の後端42bを上方
から押さえるシート押圧部材240が用紙幅方向bに間
隔をもって2つ装着されている。この間隔は、図6に示
すように、レシービングトレイTに載置される2点鎖線
で示す最小サイズの用紙42Bの後端両側縁を押圧でき
る位置に配置されている。同図において符号42Aは最
大サイズの用紙を示す。ガイド部材102の中央には、
レジービングトレイTに用紙42が排出・積載されてい
ることを検知する用紙検知手段としての用紙センサ13
0が設けられている。この用紙センサ130が用紙42
の排出・積載を検知すると、表示部L2は点灯あるいは
点滅してレジ−ビングトレイTの状態を表示するように
なっている。
【0088】シート押圧部材240は、図8に示すよう
に、排出部50よりも排出方向aの下流側に位置するカ
バー250の内側における略垂直の壁面252に両面テ
ープで、その基端側となる取付部241が接着されてい
る。シート押圧部材240は、取付部241と用紙42
を押圧する押圧部234とを備えている。押圧部243
は、取付部241との境となる基端側の部位(以下「基
部」と称す)242の用紙幅方向bに対する幅W1が、
図9(a)に示すように細く、その先端234aの幅W
が基部242の幅W1よりも広い略扇形状をしている。
シート押圧部材240は、図8に示すように、壁面25
2の下部253からこの押圧部243を下方に向って突
出するように壁面252に貼り付けられている。先端2
34aの幅Wは、互いに並列されたガイドリブ126の
間隔よりも広く形成されている。下部253は、壁面2
52との間の角度が、シート押圧部材240の角度αと
略同一の角度とされ、押圧部243と略平行となるよう
に形成されている。シート押圧部材240は、その先端
縁としての先端エッジ244がガイドリブ126に当接
しない形状に形成されている。本形態では、先端243
aを用紙42の排出経路側となるガイド部材102の底
部102a側と反対側に折り曲げることで、先端エッジ
244がガイドリブ126の上面126aと当接しない
ように形成している。
【0089】シート押圧部材240は、押圧部243
が、排出部50から排出される用紙42と衝突する範囲
に位置し、かつ、ガイド部材102の回動動作時にガイ
ドリブ126の上面126aと接触するように壁面25
2に装着されている。シート押圧部材240は、プラス
チックの一例であるポリスチレンやABSのシート材で
構成され、その厚みは0.1〜0.3ミリ程度とされて
いる。シート押圧部材240は、図9(b)に示すよう
に、取付部241から押圧部243までの角度が角度α
となるように基部242を中心に屈曲されて、押圧部2
43に可撓性を与えつつ撓みやすくなっている。
【0090】シート押圧部材240の基端側の排出部5
0側に位置する部位には、図10に示すように補強部材
245を設けることもできる。この補強部材245は、
図11(a)に示すように、取付部241の排出部50
側に両面テープなどで装着される装着部246と、この
装着部246から突出してシート押圧部材240の基部
242に排出部50側から接触する突部247とを有
し、図11(b)に示すように装着部246から突部2
47までの角度が角度βに形成されている。補強部材2
45は、厚さ1ミリ程度のプラスチック材や、厚さ0.
5ミリ程度の板金で製作される。装着部246は、シー
ト押圧部材240の取付部241と略同じ大きさに形成
されていて、斜線で示す部分に両面テープが貼り付けら
れる。突部247の幅は、シート押圧部材240の基部
242の幅W1と略同じ幅とされている。この補強部材
245は、押圧部243までは達しておらず、押圧部2
43の可撓性を確保しながら、シート押圧部材240が
下方に極端に変形しないように取り付け剛性を高めてい
る。
【0091】シート押圧部材240と補強部材245の
角度α,βは、本形態ではそれぞれ120度前後として
いるが、角度βのほうが角度αより小さくなるようにし
ている。その理由は、シート押圧部材240は可撓性
(バネ性)を有しており、角度αのバラツキが大きく、
補強部材24がないと排出される用紙42や積載された
用紙42との当接条件にもバラツキが生じ、押さえ性能
に影響が出やすいからでかる。このため、ある程度角度
αを大きくしておき、剛性があって変形しにくい補強部
材245の角度βでシート押圧部材240の角度を所定
の角度に押さえ込むようにしている。所定の角度とは、
用紙42に対する押さえ性能を十分に発揮でき、シート
押圧部材240自身の耐久性も維持でき得る角度であ
る。
【0092】取付部241と装着部246とを略同じ大
きさにしてあると、両者を揃えて貼ればお互いの位置関
係が決められるので位置精度が安定する。これら部材を
カバー250の壁面252に装着するには、まず補強部
材245の両面テープの面をシート押圧部材240の両
面テープのない排紙部50側に位置する面に揃えて貼
る。次にシート押圧部材240の両面テープのある面を
壁面252に貼る。図示していないが、壁面252に
は、取付部241と装着部246の幅に相当する間隔で
段差あるいは細い突起等が形成されていて、貼り付け時
のガイドとして機能している。装着する際には、これら
図示しないガイドに沿って貼るので位置決めが容易とな
り、取り付け精度が向上、安定する。シート押圧部材2
40の高さ方向の位置決めは、図8,図10に示すよう
にシート押圧部材240や、補強部材245とシート押
圧部材240の上縁をカバー250の天井部に突き当て
ることで容易に行える。
【0093】シート押圧部材240の貼り付け場所をカ
バー250の内側とすることで、外観上の見栄えが良く
なるとともに、図12に示すように、シート押圧部材2
40が用紙42で撓まされても接着面は剥がされる方向
の力を受けず、装着性の点でも好ましい。さらに図13
に示すように、シート押圧部材240の押圧部243
は、カバー250の下部253よりも下方に突出してい
るので、シート押圧部材240が上方に強く撓んでもカ
バー250の下部253がストッパとして機能して、そ
の撓みの基点として位置づけられ、用紙42を押さえつ
ける押圧力が安定する。
【0094】図12に示すように、シート押圧部材24
0は可撓性を有しており、排出部50から排出される用
紙42に押されて撓む。また、図13に示すように、あ
る程度の枚数、用紙42が積載されたときも撓んだ状態
で用紙42の後端42b付近を上方から押しつけ、次に
排出されてくる用紙42の先端42aと干渉しないよう
に作用するので、排紙部50近傍におけるジャムの発生
が極めて少なくなる。
【0095】図14は、搬送路103を開放する開き方
向にガイド部材102が移動する状態を示している。シ
ート押圧部材240は、固定側となるガイド部材101
に装着されたカバー250に装着されているので、図1
4(a)に示す閉位置から図14(e)に示す開放位置
に向ってガイド部材102が移動しても、その位置は一
定に保持されている。ガイド部材102が移動して、図
14(b)で示す移動初期となると、ガイドリブ126
の上面126aはシート押圧部材240の押圧部243
に接しはじめ、図14(c)示す通過途中でシート押圧
部材240を上方に押して撓ませる。さらに、ガイド部
材102の移動が進んで、図14(d)に示す通過後半
においてガイドリブ126の上面126aは、押圧部2
43の先端側となる押圧部243の先端234aに接
し、図14(e)に示す完全に通過した開放位置におい
て完全に離れる。
【0096】搬送路103を閉じる場合は上記の動作の
逆にガイド部材102を閉方向に回動する。するとシー
ト押圧部材240の先端234aがガイドリブ126の
上面126aに乗り上げ、図14(d)に示す状態にな
り、さらに図14においてガイドリブ126が右方に移
動し図14(a)の閉位置を占める。
【0097】このようにガイド部材102の開閉動作
中、ガイドリブ126の用紙42を案内する上面126
aがシート押圧部材240を確実にガイドするように作
用する。また、押圧部243は下部253よりも下方に
突出しているので、押圧部243の過度な変形を防止す
ることができる。ガイドリブ126の上面126aは滑
らかな円弧状であるので、シート押圧部材240との接
触もスムーズになり、シート押圧部材240の過度な変
形や引っかかりによる折れ等を防止することができる。
シート押圧部材240の先端エッジ244がガイドリブ
126に当接しないように、先端243aをガイド部材
102の底部102aと反対側に折り曲げられているの
で、シート押圧部材240の先端エッジ244がガイド
リブ126の上面126aを擦ることがなく、上面12
6aの傷付きがなくなる。このため、上面126aに生
じる傷に用紙42が引っかかることで発生するジャム等
の不具合が低減する。先端エッジ244と上面126a
との接触した状態で長期間に亘りガイド部材102の開
閉動作が行われると、上面126aや先端エッジ244
に磨耗や変形がみられる。しかし、本形態のように両者
を接触しないように構成することで、このような変形や
磨耗のおそれがなくなり、変形、磨耗による用紙42の
搬送不良の発生もなくなる。上面126aと先端エッジ
244の接触が回避されると上面126aの傷の発生が
なくなるので、ガイド部材102を開閉動作するときの
両者の摺動抵抗が少なくなる。このため、ガイド部材1
02の開閉動作時におけるシート押圧部材240の引っ
かかりがなくなり、同部材の過度な変形が抑えられて耐
久性が向上することになる。
【0098】図15,図16はシート押圧部材240の
別形態を示す。図15,図16に示すように、この形態
にかかるシート押圧部材240は、その先端となる押圧
部234の先端243aに接触抵抗軽減部材248を装
着したものである。このシート押圧部材240は、先端
243aを折り曲げていない点を除いて、第1の実施の
形態にかかるシート押圧部材と同一構成であるので、第
1の実施の形態と同一符号を付す。接触抵抗軽減部材2
48を有するシート押圧部材240は、図12に示すよ
うに、カバー250の壁面252に両面テープで貼り付
け、あるいは、図13に示すように補強部材245を貼
り合わせて壁面252に装着し、用紙幅方向bに2つ配
置する。
【0099】接触抵抗軽減部材248は、先端248b
が円柱状を成し、それにつながる長方形の基部248a
が先端243aに設けられる。接触抵抗軽減部材248
は、先端243aから下方に先端248bを突出して上
面126aにその円弧状外周面248cが接触するよう
にガイド部材102の押圧部243の上面243cに基
部248aが装着される。この場合、押圧部243の長
さは、先端エッジ244が上面126aと接触しないよ
うに設けるのが好ましい。接触抵抗軽減部材248は、
押圧部243の下面243dに装着しても良い。接触抵
抗軽減部材248の幅W2は、幅W内に収まる寸法に設
定されている。
【0100】このようにシート押圧部材240の先端側
に接触抵抗軽減部材248を設けても、先端エッジ24
4とガイドリブ126の上面126aとの接触を防止す
ることができるので、上面126aの傷付きがなくな
り、この傷を起因とする上述の課題を解決することがで
きる。また、接触抵抗軽減部材248をシート押圧部材
240に装着すると、接触抵抗軽減部材248の重さが
先端243aに加わるので摺動子として機能する。この
ため、ガイドリブ126と接触して変形した状態から
の、シート押圧部材240の復帰動作がより確実とな
り、用紙42が連続して排紙される場合でも後続の用紙
42に対する押圧を確実に行うことができる。
【0101】各ガイドリブ126はその肉厚が薄く、し
かもこれらガイドリブ126を備えているガイド部材1
02が、図7に示すように、軸104を支点として回動
するため、各シート押圧部材240の先端側となる押圧
部234の先端234aの幅Wや接触抵抗軽減部材24
8の幅W2が狭いと、シート押圧部材240や接触抵抗
軽減部材248がガイドリブ126より逸脱してしまう
が、本形態では、両者ともにガイドリブ126の幅より
も広くしているので、このような不具合がなくなる。さ
らに、幅W,W2を持つことで用紙42との接触範囲を
広くでき、良好に用紙42を押さえることができるとと
もに、様々なサイズの用紙42の排出に対応することが
できる。
【0102】取付面241に近い基部242の幅W1
は、幅Wよりも細くしてあるので、各シート押圧部材2
40の撓み剛性が大きくなり過ぎるのを抑えられ、押圧
部243が撓みやすくなり、排出される用紙42に対す
る排出抵抗を抑えられる。このため、用紙42の先端4
2aが極端に下げられて、レシービングトレイTに積載
されなくなるという不具合、すなわち用紙42のジャム
の発生が少なくなる。このような観点から、基部242
の幅W1は、シート押圧部材240の厚み、材質にもよ
るが、4〜8ミリ程度が良く、押圧部243の幅Wや接
触抵抗軽減部材248の幅W2は、15〜40ミリ程度
が好ましい。
【0103】図17は、用紙幅方向bに位置する用紙4
2の両縁部42c,42dが上方にカールした状態を示
している。排出部50から排出される用紙42は、定着
装置11で加えられる熱や搬送中に各種ローラから加え
られる挟持力、あるいは湿度や用紙癖などにより、排出
部50から排出されるときにカールして排出されること
があるが、シート押圧部材240を配置することで、用
紙カールを空間部Sの内部の空中で抑えることができ
る。また、図18に示すようにレシービングトレイT上
においても抑えることができる。
【0104】シート押圧部材240は、用紙幅方向bに
2つ設けているが、取り扱う用紙サイズ(幅)が大きな
場合には、適宜その数を増加することで有効に対応する
ことができる。配置する数としては、3つから4つが装
着性を考慮すると好ましいといえる。この場合でもシー
ト押圧部材240は、ガイドリブ126によって確実に
案内される場所に配置する。
【0105】用紙42の幅に対応した長さの1つのシー
ト押圧部材240をカバー250に装着しても良い。こ
の場合、用紙42との接触面積が大きく、十分な押さえ
力を得られる反面、排出時の排紙抵抗が大きくなってし
まうので、押さえ力と排出抵抗のバランスを考慮して材
質を選択したり、厚さを設定することが肝心である。こ
のような観点からすると、複数のシート押圧部材240
を設けて調整するようにしたほうが好ましいといえる。
また、このような用紙幅方向bに長いシート押圧部材2
40に接触抵抗低減部材248を装着する場合には、部
分的に間隔を空けて複数装着しても良いし、用紙幅方向
bに長いものを1つ装着するようにしても良い。但し用
紙幅方向bに長い1つの接触抵抗低減部材248を装着
すると、装着した接触抵抗低減部材248の重量でシー
ト押圧部材240が排出される用紙42によって押し上
げられる方向に撓みにくくなることが考えられるので、
用紙幅方向bへの長さの短いものを2ないし4つ位装着
する形態のほうがシート押圧部材240の撓み性を考慮
すると好ましい。接触抵抗低減部材248の材質として
は、用紙42やガイドリブ126の上面126aとの接
触時の抵抗を考慮すると、金属よりもプラスチック材や
樹脂材が好ましい。
【0106】上記の形態では、シート押圧部材240の
先端エッジ244とガイドリブ126の上面126aと
の接触による不具合を考慮してシート押圧部材240の
先端側を折り曲げ、あるいは先端側に接触抵抗低減部材
248を装着した。しかしながら、排出された用紙42
の後端42bが浮き上がるのを抑えて整然と積載させた
り、搬送路103を開放することにより、ジャムした用
紙42の除去や処置を容易に行えるようにするという目
的達成の手段としては、図19に示すように先端側を折
り曲げたり、接触抵抗低減部材248を装着しない単な
る断面くの字状のシート押圧部材240をカバー250
の壁面252に単体で両面テープ等の適宜な手段で着脱
可能に取り付けても良いし、あるいは、図20に示すよ
うに補強部材245と取付面241側を重合して壁面2
52に着脱可能に取り付けてもよい。
【0107】このような構成としても、ガイド部材10
2の開閉動作中、ガイドリブ126の上面126aによ
りシート押圧部材240が確実にしかもスムーズにガイ
ドされて、シート押圧部材240の過度な変形や引っか
かりによる折れ等を防止することができるるとともに、
押圧部243の過度な変形を防止することができる。
【0108】補強部材245と各シート押圧部材240
の取り付けの容易化については先に説明したが、本形態
の用紙処理装置100は、廃棄処分するときもその処理
を容易にできるように考慮している。すなわち、用紙処
理装置100がその使命を終えて廃棄され、材料として
再利用したり部品をそのまま再使用してリサイクルする
ことがある。材料として再利用するときは各部品を材料
毎に分別しなければならず、分解作業を伴う。そこで、
上記の形態におけるカバー250と各シート押圧部材2
40、さらには補強部材245や接触抵抗軽減部材24
8等を同じ材質や類似の材質で構成することで、再利用
する際の分解作業が不必要となり、作業性やリサイクル
性が飛躍的に向上する。各部材に使用する材料としては
PS(ポリスチレン)やPET(ポリエチレンテレフタ
レート)樹脂等が適している。
【0109】用紙42が用紙処理装置100内や排出部
50でジャムしたときには、ガイド部材102を開方向
に回動して搬送路103を開放して処理するが、そのと
き間違ってシート押圧部材240を引っ張って破損させ
てしまうことがあり得る。このため、シート押圧部材2
40は、用紙42と識別可能に設けるのが好ましい。識
別の手法としては、シート押圧部材240に、用紙42
と異なる色、好ましくはかけ離れた色の材料を用い、あ
るいは、そのような色を着色することで用紙42との識
別が容易、かつ確実にできてシート押圧部材240の破
損を防止するのに有効となる。各シート押圧部材240
に模様や凹凸部を設けて、視覚や触覚的に用紙42と異
なるようにしてもシート押圧部材240と用紙42とを
識別することができる。なお、凹凸部等をシート押圧部
材240に設ける場合には、ガイドリブ126の上面1
26aや用紙42と接触する下面243d側に設ける
と、用紙42との接触抵抗が増大したり上面126aが
傷付いてジャムの発生が懸念されるので、上面243c
側や押圧部243の用紙幅方向bに位置する縁部に形成
するのが好ましいといえる。
【0110】一般に用紙42は白色であり、また上記形
態では用紙42が画像面を下面として、すなわちフェイ
スダウン状態で排出されることから、両者が同一色であ
ると、用紙42との区別が難しい。したがって、白以外
の色の材料を用いたり、白以外の色を着色するとシート
押圧部材240と用紙42とを明確に識別でき、用紙4
2と間違えることによって発生する不具合の発生を低減
することができる。
【0111】各シート押圧部材240は、用紙42の画
像面と反対側に配置されているので、画像面とシート押
圧部材240との干渉がなく、画像擦れや各シート押圧
部材240に画像擦れによる汚れの付着がなくなるとと
もに、この付着した汚れによる画像面の汚れ等を防止で
き、良好な複写物を得られる。シート押圧部材240
は、カバー250に貼り付けるという手法で装着される
ので、その支持構造の簡素化を図れ、コストも低減でき
る。
【0112】各形態において、レシービングトレイTの
装着状態や搬送路103の開閉状態は、それぞれトレイ
検知センサTSと開閉検知センサ121によって検知さ
れ、その情報が操作パネル45上や情報処理機器にそれ
ぞれ表示されるので、空間部Sや用紙処理装置100を
装置操作者が一々目視しなくてもその状態を知ることが
できる。
【0113】本形態にかかる画像形成装置は、画像形成
部1と画像読み取り部3の間に形成される空間部Sに、
用紙42を排出するとともに、用紙42の後端42bを
空間部S内で上方からシート押圧部材240で押圧する
ので、用紙カールを空間部S内で抑えられる。このた
め、用紙42の取り出し性を確保しながらもレシービン
グトレイT上における積載乱れやジャム発生を抑制で
き、かつ空間部Sの高さも抑えられて画像読み取り部3
に対する原稿の操作性を向上することができる。また、
空間部Sの高さ抑えることは、装置全体の高さを抑える
ことにつながるので、装置の重量増加や梱包材を少なく
してコスト低減を図れる。
【0114】(第2の実施の形態)本発明の別なシート
処理装置としての用紙処理装置1000を備えた画像形
成装置について説明する。図22に示す本形態にかかる
画像形成装置は、図2に示す画像形成装置と同様、原稿
の画像を読み取る画像読み取り部3が上部に配置され、
この画像読み取り部3の下方に空間部Sを隔てて画像形
成部1が略装置の中央に配置され、画像形成部1の下方
には給紙部2が配置されている。画像形成装置の正面側
(以下「装置正面側」と記す)には、操作パネル45が
配置されている。本形態においても装置正面側と操作面
側とは同一側となっている。
【0115】画像形成部1、給紙部2、画像読み取り部
3、排紙収納部4の構成は、図1、図2に示すものと同
一構成であるので、図1、図2で用いた符号と同一符号
を付し詳細な説明は省略する。以下に説明する構成にお
いても、上述した構成と同一の作用をする構成には、同
一符号を付し詳細な説明は相違点について述べ、説明の
簡略化を図るものとする。
【0116】空間部S内には、図21に示すように排出
ローラ12から排出された用紙42を積載収納可能な排
紙収納部4と、排出部50から排出された用紙42を積
載収納可能な排紙収納部として機能する受け台してのレ
シービングトレイTとが設けられている。空間部Sに
は、図21に示すように、複数の排出ローラ12を備え
た排紙装置300と、搬送路403を構成するガイド部
材401,402と、排出部50から排出された用紙4
2を積載収納可能な排紙収納部であり、ガイド部材40
2と係合する受け台してのレシービングトレイTとを備
えたシート処理装置としての用紙処理装置1000と
が、定着装置11よりも排出方向aの下流側にそれぞれ
設けられている。用紙処理装置1000は、排紙装置3
00の上方に位置するように配置される。これら用紙処
理装置1000や排紙装置300の内、排紙装置300
は画像形成装置に常設されている。
【0117】図22に示すように、画像形成装置には、
用紙処理装置1000を装着する装着部位近傍を装置正
面側から見えないように覆うカバーCが、画像形成装置
に対して着脱可能に設けられている。このカバーCに
は、排紙収納部4やレシービングトレイTに対して用紙
42が積載されたことを表示する表示部L1,L2が設
けられている。操作面側の上部となるカバーCの上部に
は、レシービングトレイTや搬送路403が所定の位置
や状態にないことを知らせる報知手段としての表示部L
3が設けられている。本形態では、表示部L3として表
示ランプを用いるが、音声発生手段を報知手段としても
用いる形態であっても無論構わない。表示ランプとして
は、各種色の付いたLEDランプを採用することもでき
る。LEDランプを点滅させればより警告の効果があり
好ましい。報知手段を配置する場所も画像形成装置の操
作面側だけでなく、画像形成装置に情報処理機器が接続
されている場合には、情報処理機器側で警告するように
しても良い。
【0118】図21に示す用紙処理装置1000は、画
像形成装置のユーザの要望によりオプションで画像形成
装置に装着されるものであり、画像形成装置に対して着
脱可能に設けられている。最初から用紙処理装置100
0を装備しないのは、必要としないユーザに余計な経済
的負担をかけないためである。用紙処理装置1000
は、搬送路403やレシービングトレイTの所定の状
態、たとえば搬送路403の開閉状態やトレイの着脱状
態を検知する検知手段としての開閉検知センサ121
と、係脱手段410とを有している。レシービングトレ
イTは、画像形成装置の奥側に位置する装置本体として
の本体フレーム57に操作面側から着脱可能となってい
る。
【0119】用紙処理装置1000では、用紙42を排
出部50へ搬送するための搬送路403が一対のガイド
部材401,402で構成されている。搬送路403
は、排紙ローラ12近傍に配置される切り換えガイドG
と排出部50との間をつないでいる。切り換えガイドG
は、排紙ローラ12よりも排出方向aの下流側に配置さ
れていて、搬送路403を塞いで定着装置11を通過し
た用紙42を排紙ローラ12から排紙収納部4へと案内
する遮蔽位置と、搬送路403から退いて定着装置11
を通過した用紙42を搬送路403へと案内する導入位
置とを占めるように回動可能に設けられている。切り換
えガイドGは、電磁ソレノイド25と連結部材140を
介して連結されており、電磁ソレノイド25の駆動状態
に応じて、遮蔽位置と導入位置とに適宜切り換えられる
ように構成されている。本形態においても、画像形成さ
れた用紙42は、その画像面を下面として、すなわちフ
ェイスダウン状態で、レシービングトレイTおよび排紙
収納部4へ排出される。
【0120】ガイド部材401,402は、画像形成装
置に用紙処理装置1000が装着された状態で、用紙4
2の排出方向aに長さを有する部材である。ガイド部材
401は上部固定側を構成している。ガイド部材402
はガイド部材401に対して回動自在な下部移動側を構
成し、搬送路403を開閉可能としている。ガイド部材
401,402は、基本的にはガイド部材101,10
2と略同一の構成をしている。図23,図24に示すよ
うに、ガイド部材401には、フック部129を係止す
るためのフック開口部123が形成されておらず、フッ
ク部129とフック開口部123とで、搬送路403を
閉状態とする閉位置にガイド部材402を保持しないよ
うに構成されている。ガイド部材401には、除電部材
200と駆動モータMO等を支持する金属ブラケット1
50の構成がなく、制御基板115、接続用コネクタ1
16、アイドル歯車118、駆動モータMO等をボック
ス状の収納部の一側面を形成する側板101aで支持し
ている。
【0121】フック部129と対向するガイド部材40
1の部位、すなわちガイド部材402の回動側には、図
24,図25に示すように、ガイド部材402に対して
搬送路403を開く方向への移動習性を付与する第1の
付勢手段としての圧縮コイルバネ223が、その圧縮方
向がフック部129に向うように支持されている。ガイ
ド部材402は、レシービングトレイTが本体フレーム
57に装着状態であるときに搬送路403を閉状態とす
る閉位置を占めるとともに、フック部129で圧縮コイ
ルバネ223を押し縮める。ガイド部材402は、図2
6に示すように、レシービングトレイTが本体フレーム
57から離脱されていると、圧縮コイルバネ223の付
勢力によって搬送路403を開状態とする開方向へ軸1
04を中心に回動するようになっている。
【0122】開閉検知センサ121は、検知片127と
対向配置され、検知片127で押されないと搬送路40
3の開状態を検知するようになっている。本形態では、
開閉検知センサ121が開状態を検知すると、レシービ
ングトレイTが装置本体にセットされていないこと、す
なわち、レシービングトレイTが本体フレーム57に装
着されていないことと搬送路403が開状態であること
を表示部L3で警告するとともに、画像形成動作を非動
作状態とするようになっている。本形態における画像形
成動作とは、画像読み取り部3による画像読み取り動作
や、用紙42が給紙部2から給紙されて装置外部に排紙
されるまでの全ての動作を示し、非動作状態とは、画像
形成司令が発せられてもこれら全ての動作が行われない
状態を示す。非動作状態とは、画像読み取り部3による
画像読み取り動作を除く全ての動作が行われない状態の
ときであっても良い。つまり、本形態では、レシービン
グトレイTとガイド部材402との協働により開閉検知
センサ121が作動するように構成されていて、1つの
センサでレシービングトレイTとガイド部材402の状
態を検知可能としている。このため、第1の実施の形態
に比べてトレイ検知センサTSが不用となり、部品点数
を削減できて構成の簡素化、コスト低減を図ることがで
きる。また、開閉検知センサ121は装置本体側ではな
く、搬送路403側となる用紙処理装置1000のガイ
ド部材401に配置されるので、本体フレーム57の変
更をしなくて済むとともに、部品点数が削減されるため
組み付け工数も少なくなってコスト低減を図ることがで
きる。つまり、画像形成装置に用紙処理装置1000を
装着しないユーザにとっては、図1に示すトレイ検知セ
ンサTSによるレシービングトレイТの有無の検知は無
意味であるので、このようなトレイの不要なユーザに対
して余分な部品費の負担をかけずに済む。
【0123】係脱手段410は、搬送路403を閉状態
とする閉位置にガイド部材402を保持するもので、図
24、図25に示すレシービングトレイTに設けられた
係合部としてのピン412と、ガイド部材402に形成
された三角状の操作部407に設けられた係止部として
の穴406とを備えている。ピン412は、図24、図
25に示すように、ガイド部材402が閉位置にあると
きに、用紙幅方向bに向って突出するように設けられて
いる。ピン412の基部411は、図24に示すよう
に、レシービングトレイTの裏面に固定されている。ピ
ン412は、レシービングトレイTあるいは基部411
に対して着脱可能としても良い。穴406は、操作部4
07から排紙方向aに向って突設した板状支持部405
に用紙幅方向bに貫通形成されている。穴406は、ガ
イド部材402が図25に示すように搬送路403を閉
状態に保持する位置に配置され、レシービングトレイT
の係合部T1を本体フレーム57の装着部59に装着し
たときにピン412と係合するように設けられている。
ガイド部材402に対する係脱手段410の係脱方向、
すなわちピン412を穴406に対して挿脱する方向
は、レシービングトレイTの着脱方向と略同一な操作面
側(装置正面側)から行われる。
【0124】係脱手段410の形態としては、板状支持
部405及び穴406をレシービングトレイT側に設
け、ピン412をガイド部材412側に設ける上記の形
態と反対の位置関係に設けても良い。係脱手段の形態と
しては、ピンと穴という形態ではなく、係止部として
溝、係合部として突部を用いた形態や、係止部として
穴、係合部として穴に向って付勢されて同穴に弾性的に
係合する球状部材を用いた形態であっても良い。穴40
6は、ピン412が係合しやすいように、ピン412の
径よりも大きく形成したり、板状支持部405の排紙方
向aに位置する端部側を開放するU字状としても良い。
【0125】本形態において搬送路403を開状態とす
るには、まずレシービングトレイTを本体フレーム57
から操作面側(装置正面側)に取り外す。すると、係脱
手段410がレシービングトレイT側とガイド部材40
2側とに相対的に設けられているので、レジ−ビングト
レイTが本体フレーム57から外されると、ピン412
が穴406から抜ける。レジ−ビングトレイTが取り去
られると、ガイド部材402を閉位置に保持していた規
制部材がなくなるので、図26に示すようにガイド部材
402が圧縮コイルバネ223の付勢力で強制的に開方
向に回動する。その後、搬送ガイド部材402の操作部
407をつまんで左の方向に引く。これにより、用紙ジ
ャムを解消する際の操作性や作業性が良くなる。搬送路
403が開かれて開閉検知センサ121がその状態を検
知すると、画像形成動作が非作動状態となるので、レシ
ービングトレイTの非装着状態のときや搬送路403が
開状態のときに、用紙42が搬送されることがなく、用
紙42の無駄やジャムの発生がなくなる。
【0126】圧縮コイルバネ223の付勢力となるバネ
力は、レシービングトレイТが本体フレーム57から取
り外されたときに、ガイド部材402が開方向に移動し
て搬送路403の閉状態を解除できれば良いのでそれほ
ど強い力は必要としない。よって、圧縮コイルバネ22
3は、ガイド部材402の回動端側と隔たった側となる
ガイド部材402の装置正面側に設けることで、そのバ
ネ力が些少でもガイド部材402を開方向に十分に移動
することができる。このためガイド部材402のフック
部129に余計な力がかからなくなり、高剛性を持たせ
なくても良くなり、構造の簡素化や軽量化を図ることが
できる。また、圧縮コイルバネ223のバネ力を些少と
することで、レシービングトレイТを本体フレーム57
から取り外したときの、ガイド部材402の開方向への
移動が緩やかとなり、ガイド部材402が開閉動作時に
おいて扱いやすいものとなる。なお、ガイド部材402
の構成の簡素化や軽量化、扱いやすさをそれほど考慮し
ないのであれば、圧縮コイルバネ223をガイド部材4
02の回動端側に配置した構成としても良い。第1の付
勢手段として圧縮コイルバネ223を用いる形態ではな
く、ねじりバネを用い、このねじりバネを回動軸104
に巻装する構成としてもガイド部材402を開方向に回
動するという機能を達成することができる。
【0127】ガイド部材402を回動して搬送路403
を開状態とするに先立ち、レシービングトレイTを取り
去ることには意味がある。係脱手段410がなくてガイ
ド部材402が自由に回動でき、搬送路403が開放可
能であると、図24に示すガイド部材402の壁404
が、ガイド部材402の開き動作時の移動に伴い用紙4
2の後端を押すことになり、用紙42はレシービングト
レイTから落下するおそれがある。このため、装置操作
者がジャム処理等のときに真っ先にレシービングトレイ
Tを取り去なければガイド部材402を回動できないよ
うにすることで、用紙42の落下を確実に防止すること
ができる。
【0128】搬送路403を閉じるには、ガイド部材4
02を閉方向に回動し、レジ−ビングトレイTを本体フ
レーム57に装置前面側(操作面側)から押し込んで装
着する。これにより図25に示すように、ピン412が
穴406に挿入されるので、ガイド部材402が圧縮コ
イルバネ223の付勢力に抗して強制的に閉位置に保持
され、搬送路403が閉状態となる。このため、用紙4
2が搬送された場合には、良好にレシービングトレイT
上に排出することができ、ジャムを低減しながら空間部
4内での混載を防止することができる。ピン412と穴
406との係脱方向と、レシービングトレイTの着脱方
向とを合わせているので、レシービングトレイTやガイ
ド部材402の係脱動作を容易に行うことができる。さ
らに、レシービングトレイTとガイド部材402に係脱
手段410を相対的に設けるので、レシービングトレイ
Tとガイド部材402とが対応しないと、両者を係脱手
段410で所定の位置に保持できないので、異なる種類
のレシービングトレイTをセットするセットミスによる
不具合を防止することができる。
【0129】第2の実施の形態における用紙処理装置1
000には、第1の実施の形態における用紙処理装置1
00で用いられているシート押圧部材240が装着され
ていないが、無論シート押圧部材240を装着した形態
としても構わない。この場合には、上述したシート押圧
部材240や接触抵抗軽減部材248や補強部材245
による作用効果を得ることができる。
【0130】(第3の実施の形態)係脱手段410を構
成するピン412と穴406には、両者の係脱をスムー
ズに行うために、ある程度のガタを設けているが、この
ガタがあると、用紙42に対する搬送力にバラツキが生
じる場合がある。また、第2の実施の形態では、係脱手
段410が壊れてしまうと、ガイド部材402を閉状態
に保持して搬送路403を閉じることができず、用紙4
2を搬送することができなくなってしまう場合もある。
【0131】そこで本形態は、図27、図28に示すよ
うに、第1の付勢手段となる圧縮コイルバネ223の付
勢力に抗してガイド部材402を閉方向へと押圧する第
2の付勢手段310を、上記のシート処理装置や画像形
成装置に設けている。図27は、付勢手段310がレシ
ービングトレイТに設けられた例を示す斜視図であり、
図28は付勢手段310が画像形成装置の本体フレーム
290に設けた斜視図である。
【0132】第2の付勢手段310は、レシービングト
レイТまたは本体フレーム57,290と係脱する方向
に摺動自在な可動片314と、この可動片314をレシ
ービングトレイТまたは本体フレーム57,290に対
して付勢する付勢部材としての圧縮スプリング313と
を備えている。
【0133】図27において、装着部59と略同じ大き
さに形成されたレシービングトレイТの係合部T1は、
その一部に凹部が形成されている。この凹部には、段付
きの2本のピン315と、その横に圧縮スプリング31
3の一端を係止する穴状のバネ受け部316とがレシー
ビングトレイTと実質一体的に形成されている。可動片
314は板状の部品であり、その長手方向にピン315
をそれぞれ挿入するための2つの長穴311が並設され
ている。可動片314の一端には、圧縮スプリング31
3の他端を係止する取付部312が形成されている。圧
縮スプリング313による移動方向側に位置する可動片
314の他端には、傾斜面314aが形成されている。
圧縮スプリング313による移動方向とは、レシービン
グトレイТを本体フレーム57に装着した際に、圧縮コ
イルバネ223のバネ力に抗する作用力を発し、レシー
ビングトレイТがガイド部材402を閉方向に向って付
勢するように移動させることができる方向であり、本形
態では排紙方向aである。可動片314は、係合部Т1
に取り付けられたときに、傾斜面314aが係合部Т1
の端面Т1aから外側に突出するようになっている。
【0134】図27において、付勢手段310を組み付
けるには、ピン315を長穴311に入れ、図示してな
いリテーナで可動片314がピン315から抜けないよ
う取り付け、可動片314を長穴に沿って摺動自在に支
持する。そして、スプリング313をバネ受け部316
と取付部312の間に取り付ける。この状態において、
可動片314は図29(a)に示すように圧縮スプリン
グ313のバネ力により、係合部T1の端部Т1aから
傾斜面314aが少し出た状態を占める。
【0135】付勢手段310が設けられたレシービング
トレイТを、図29(b)に示すように本体フレーム5
7に装着すべく装着部59に係合部Т1を押し込む。す
ると、可動片314の傾斜面314aが装着部59の排
紙方向a側に位置する内端面59aで押し戻され、係合
部T1が完全に装着部59に収まる。このため、レシー
ビングトレイТが、圧縮スプリング313のバネ力(作
用力)で矢印cで示すガイド部材402を閉じる方向に
回動させて閉状態に保持するロック方向に押圧され、ガ
イド部材401に設けた圧縮スプリング123の付勢力
に打ち勝ち、ガイド102,402が完全に閉じられ
る。
【0136】図28において、本体フレーム290に
は、レシービングトレイTの係合部Т1を挿入してレシ
ービングトレイТを本体フレーム290に装着するため
の装着部330と、これと隣り合わせに凹部331が形
成されている。本形態の場合、凹部331は、装着部3
30よりも排紙方向a側に配置されている。凹部331
内には、ピン315が立設されている。係合穴330と
凹部331とを仕切る壁部には、装着部330と凹部3
31とを連通する貫通穴317が形成されている。貫通
穴317と対向する凹部331の壁部には、バネ受け部
316が形成されている。そして、バネ受け部316と
可動片314の取付部312との間には圧縮スプリング
313が取り付けられる。
【0137】図28に示す形態の場合、図30(a)に
示すように、可動片314は、その傾斜面314aが装
着部330側に位置するようにピン315に装着され、
圧縮スプリング313のバネ力によって貫通孔307を
介して装着部330内に突出した状態となる。そして、
図30(b)に示すように、レシービングトレイTを装
着部330に押し込むと、圧縮スプリング313のバネ
力のかかる可動片314で係合部Т1の端面Т1aが付
勢され、レシービングトレイTがロック方向cに押され
る。このため、ガイド部材402は、ガイド部材401
に設けた圧縮スプリング123の付勢力に打ち勝って閉
方向に回動して完全に閉じられる。
【0138】このように、圧縮スプリング123の付勢
力に抗してガイド部材402を閉方向へと押圧する付勢
手段310を備えることで、可動片314と本体フレー
ム57あるいは可動片314とレシービングトレイTと
が弾性的に係合可能となるので、レシービングトレイT
の装着性が簡素な構成で円滑に行える。また、係脱手段
410がない場合や係脱手段410が壊れた場合でも、
ガイド部材402を閉方向に押圧して搬送路403を確
実に閉状態とできるので、用紙42の搬送の信頼性を高
めることができる。また、図27、図29に示すよう
に、付勢手段310をレシービングトレイТに設ける
と、装置本体側、すなわち本体クレーム57側の構成変
更をしなくても対応することができるので、シート処理
装置を装着しない場合や付勢手段310を必要としない
機器のコスト負担を低減することができる。付勢手段3
10を装置本体側となる本体フレーム290側に配設す
る場合には、本体フレーム290部分を交換するだけで
様々な機器に付勢手段310を装着することができる。
また、レシービングトレイТの係合部Т1の構造が複雑
にならないので、トレイ取扱時の操作性が向上する。付
勢手段310は、レシービングトレイТを本体フレーム
57,290に装着する動作によって圧縮スプリング1
23の付勢力に抗する作用力を発するように構成されて
いるので、レシービングトレイТの装着動作と搬送路4
03を閉状態とする動作を1つの動作で行えるの面倒で
なく作業性が良い。
【0139】第2、第3の実施の形態では、開閉検知セ
ンサ121で搬送路403の開閉状態を検知し、この検
知状態からレシービングトレイТの装着状態の有無をも
検知し、画像形成動作を非動作状態としているが、トレ
イ検知センサТSを用いて、レシービングトレイТの装
着状態と搬送路403の開閉状態とを検知して、その検
知結果に応じて画像形成動作を非動作状態とするように
しても良い。
【0140】図31は、装着部59と、これに装着する
トレイ検知センサТSの斜視図である。トレイ検知セン
サТSは検知部221が進退して、オン/オフするスイ
ッチである。
【0141】図32は付勢手段310がレシービングト
レイТに設けられた形態において、トレイ検知センサТ
Sを装着部59に設けた例を示し、図33は付勢手段3
10が本体フレーム290に設けられた形態において、
トレイ検知センサТSを装着部330に設けた例をそれ
ぞれ示す。
【0142】トレイ検知センサТSを本体フレーム5
7,290側に装着する場合、少なくともその検知部2
21が貫通するような孔を装着部59,330に形成
し、その孔から検知部221を各装着部内に突出させて
設ける。そして、レシービングトレイTの係合部T1が
装着部59,330に装着されて検知部221が係合部
T1で押されると、レシービングトレイTが定位置、す
なわちしっかりと装着された状態であるとし、検知部2
21が押されないと正規な位置にないものと判断するよ
うに制御系を構成する。
【0143】したがって、レシービングトレイTが装着
された状態であっても、検知部221が押されないと、
正規の位置に装着されていないと判断されるので、その
判断から搬送路103,403が開状態であると判断す
ることで1つのセンサでトレイの状態と搬送路の状態を
検知することができる。また、トレイ検知センサТSが
機能していない場合に、画像形成動作を停止し、表示部
L3を点灯させるようにすれば、無駄な画像形成をしな
くて済みも、装置の状態を装置操作者等に知らせること
ができる。トレイ検知センサТSの装着形態としては、
本体フレーム57,290に直接装着しても良いし、あ
るいは図示しないブラケットを用いて装着固定しても良
い。 (第4の実施の形態)本発明の別なシート処理装置とし
ての用紙処理装置2000を備えた画像形成装置につい
て説明する。図34に示す本形態にかかる画像形成装置
は、図2に示す画像形成装置と同様、原稿の画像を読み
取る画像読み取り部3が上部に配置され、この画像読み
取り部3の下方に空間部Sを隔てて画像形成部1が略装
置の中央に配置され、画像形成部1の下方には給紙部2
が配置されている。画像形成装置の正面側(以下「装置
正面側」と記す)には、操作パネル45が配置されてい
る。本形態においても装置正面側と操作面側とは同一側
となっている。
【0144】画像形成部1、給紙部2、画像読み取り部
3、排紙収納部4の構成は、図1、図2に示すものと同
一構成であるので、図1、図2で用いた符号と同一符号
を付し詳細な説明は省略する。以下に説明する構成にお
いても、上述した構成と同一の作用をする構成には、同
一符号を付し詳細な説明は相違点について述べ、説明の
簡略化を図るものとする。
【0145】空間部S内には、図34に示すように排出
ローラ12から排出された用紙42を積載収納可能な排
紙収納部4と、排出部50から排出された用紙42を積
載収納可能な排紙収納部として機能する受け台してのレ
シービングトレイTとが設けられている。空間部Sに
は、複数の排出ローラ12を備えた排紙装置300と、
搬送路503を構成するガイド部材501,502と、
排出部50から排出された用紙42を積載収納可能な排
紙収納部であり、ガイド部材502と係合する受け台し
てのレシービングトレイTとを備えたシート処理装置と
しての用紙処理装置2000とが、定着装置11よりも
排出方向aの下流側にそれぞれ設けられている。用紙処
理装置2000は、排紙装置300の上方に位置するよ
うに配置される。これら用紙処理装置2000や排紙装
置300の内、排紙装置300は画像形成装置に常設さ
れている。
【0146】本形態では、図22に示すように、排紙収
納部4やレシービングトレイTに対して用紙42が積載
されたことを表示する表示部L1,L2や、操作面側の
上部となるカバーCの上部にレシービングトレイTや搬
送路403が所定の位置や状態にないことを知らせる報
知手段としての表示部L3が設けられている。これら構
成は、第2の実施の形態と同様の構成であるので、詳細
な説明は省略する。
【0147】図34に示す用紙処理装置2000は、画
像形成装置のユーザの要望によりオプションで画像形成
装置に装着されるものであり、画像形成装置に対して着
脱可能に設けられている。最初から用紙処理装置200
0を装備しないのは、必要としないユーザに余計な経済
的負担をかけないためである。用紙処理装置2000
は、搬送路503やレシービングトレイTの所定の状
態、たとえば搬送路503の開閉状態やトレイの着脱状
態を検知する検知手段としての開閉検知センサ121
と、係脱手段510と、図35に示す拘束手段520と
を有している。レシービングトレイTは、画像形成装置
の奥側に位置する装置本体としての本体フレーム57に
操作面側から着脱可能となっている。
【0148】用紙処理装置2000では、用紙42を排
出部50へ搬送するための搬送路503が一対のガイド
部材501,502で構成されている。搬送路503
は、排紙ローラ12近傍に配置される切り換えガイドG
と排出部50との間をつないでいる。切り換えガイドG
は、排紙ローラ12よりも排出方向aの下流側に配置さ
れていて、搬送路503を塞いで定着装置11を通過し
た用紙42を排紙ローラ12から排紙収納部4へと案内
する遮蔽位置と、搬送路503から退いて定着装置11
を通過した用紙42を搬送路503へと案内する導入位
置とを占めるように回動可能に設けられている。切り換
えガイドGは、電磁ソレノイド25と連結部材140を
介して連結されており、電磁ソレノイド25の駆動状態
に応じて、遮蔽位置と導入位置とに適宜切り換えられる
ように構成されている。本形態においても、画像形成さ
れた用紙42は、その画像面を下面として、すなわちフ
ェイスダウン状態で、レシービングトレイTおよび排紙
収納部4へ排出される。
【0149】ガイド部材501,502は、画像形成装
置に用紙処理装置2000が装着された状態で、用紙4
2の排出方向aに長さを有する部材である。ガイド部材
501は上部固定側を構成している。ガイド部材502
はガイド部材501に対して回動自在な下部移動側を構
成し、搬送路503を開閉可能としている。ガイド部材
501,502は、基本的にはガイド部材401,40
2と略同一の構成をしているので、本形態の特徴的構成
である係脱手段510と拘束手段520とに関係する部
位を中心に説明する。
【0150】拘束手段520は、レシービングトレイT
が装置本体の所定の位置にないとき、すなわち装着部5
9に装着されていないときに、圧縮コイルバネ223に
よって開き方向へ移動するガイド部材502を所望の位
置に留めるものである。この所望の位置とは、図38に
示すように、搬送路503を僅かに開放し、開閉検知セ
ンサ121と検知片127とが離れ、開閉検知センサ1
21が搬送路503の開状態を検知する位置である。
【0151】拘束手段530は、図35に示すように、
ガイド部材502と、搬送路側すなわちガイド部材50
1とに相対的に設けたガイド係止部としての開口部12
4A、これに係脱するガイド係合部材138とで構成さ
れている。本形態において、開口部124Aは、ガイド
部材501の側板101bの上部に、ガイド部材502
の開閉方向に延在するように形成されている。ガイド係
合部材138は、その先端にフック部139が、側板1
01bの内側から開口部124A内に係合するようにガ
イド部材502に一体化されている。一体化するための
手法としては、ガイド部材502との一体成型が好まし
いが、別な手法でも無論かまわない。本形態において、
ガイド係合部材138は、開口部124Aとの係脱方向
に可撓性を有するように、樹脂部材で形成されている。
ガイド係合部材138としては樹脂部材ではなく、板バ
ネなどを用い、ガイド部材502にビスなどの締結部材
で装着してもよいし、接着して設けてもよい。
【0152】係脱手段510は、ガイド部材502と係
脱可能であって、このガイド部材502が拘束手段52
0で拘束されている状態において、レシービングトレイ
Tを装着部59に装着したときに、ガイド部材502と
係合して、ガイド部材502とレシービングトレイTと
を協働させて開閉検知センサ121を作動する位置に、
ガイド部材502を保持するものである。
【0153】その構成は、レシービングトレイTに設け
られた係合部としての係合片512と、ガイド部材50
2に形成された三角状の操作部507に設けられた係止
部としての溝506とを備えている。係合片512は、
板上部材を横置きにして基部511を介してレシービン
グトレイTの下面に装着されている。係合片512は、
図36に示すように、用紙幅方向bに向う長さZ1が溝
506の幅Zよりも長く形成されていて、ガイド部材5
02が回動しても、図37に示す閉位置を占めたとき
に、溝506に確実に挿入されるように形成されてい
る。長さZ1は、長さZの約3倍から4倍程度に設定し
ている。係合片512の溝部506との対向面512b
は、その一部が傾斜面512aとされていて、溝506
への進入がスムーズに行われるように形成されている。
【0154】溝506は、図35に示すように操作部5
07から排紙方向aに向って突設した板状支持部505
に、その端面からガイド部材501に向って形成されて
いる。溝506は、ガイド部材502が図37に示すよ
うに搬送路503を閉状態に保持する位置に配置され、
レシービングトレイTの係合部T1を本体フレーム57
の装着部59に装着したときに、係合片512が進入し
やすいように、係合片512の厚さH1よりも幾分、そ
の高さHが大きく形成されている。ガイド部材502に
対する係脱手段510の係脱方向、すなわち係合片51
2を溝506に対して挿脱する方向は、装着部59に対
するレシービングトレイTの着脱方向と略同一な操作面
側(装置正面側)から行われるようになっている。
【0155】係脱手段410の形態としては、板状支持
部505と溝506をレシービングトレイT側に設け、
係合片512をガイド部材502側に設ける上記の形態
と反対の位置関係に設けても良い。
【0156】本形態において搬送路503を開状態とす
るには、図37に示すように、本体フレーム57に装着
されているレシービングトレイTを本体フレーム57か
ら操作面側(装置正面側)に取り外す。係脱手段510
がレシービングトレイT側とガイド部材502側とに相
対的に設けられているので、レジ−ビングトレイTが本
体フレーム57から外されると、係合片512が溝50
6から抜ける。レジ−ビングトレイTが取り去られる
と、ガイド部材402を閉位置に保持していた規制部材
がなくなるので、図38に示すようにガイド部材502
が圧縮コイルバネ223の付勢力で強制的に開方向に回
動する。
【0157】ガイド部材502を開くに先立ち、レシー
ビングトレイTを取り去ることは、意味がある。もし係
脱手段が無くて、自由に搬送ガイド部材502が移動で
き、搬送路503が開放可能であると、図35に示す搬
送ガイド502の壁504が開く時の移動に伴い、用紙
42の後端を押すことになる。その結果、その用紙42
はトレイから落下する恐れがある。操作者がジャム紙の
処理時に真っ先に搬送ガイド502を開くことで、用紙
42の落下を招くことが避けられる構成にしてある。
【0158】また、本形態の場合には、さらに拘束手段
520がガイド部材501,502の双方に設けられて
いる。このため、圧縮コイルバネ223の付勢力で強制
的に開方向に回動するガイド部材502の移動は、ガイ
ド係合部材138のフック部139が開口部124の一
端124aに当接することで規制される。つまり圧縮コ
イルバネ223によって開方向に押し出されるガイド部
材502がその移動を拘束される。このため、レシービ
ングトレイTが取り外された後や、レシービングトレイ
Tや装着部59が破損してレシービングトレイTが本体
フレーム57に装着できない状態となっても、ガイド部
材502の開き方向への飛び出しが規制され、操作者に
余計な不快感を与えない。この状態は、開閉検知センサ
121と検知片127とが離間される位置であるので、
搬送路503の開放状態を正確検知することができる。
【0159】拘束手段520を解除するには、ガイド係
合部材138を装置奥側に向って押して撓ませる。する
とフック部139が開口部124から抜けるので拘束状
態が解除される。この解除後にガイド部材502の操作
部507をつまんで左の方向に引くことで、搬送路50
3が全開状態となる。このため、用紙ジャムを解消する
際の操作性や作業性が良くなる。搬送路503が開かれ
て開閉検知センサ121がその状態を検知すると、画像
形成動作が非作動状態となるので、レシービングトレイ
Tの非装着状態のときや搬送路403が開状態のとき
に、用紙42が搬送されることがなく、用紙42の無駄
やジャムの発生がなくなる。
【0160】搬送路503を閉じるには、ガイド部材を
閉じ方向に回動する。回動が進むと、ガイド係合部材1
38のフック部139は、ガイド部材501の側面10
1bと当接する。この状態からガイド部材502をガイ
ド部材501に向って押し込むと、ガイド係合部材13
8が側面内側に若干撓み、フック部139が開口部12
4に進入し、開口部124を奥まで移動する。この状態
で閉じる動作を止めると、圧縮コイルバネ223の作用
で搬送ガイド502は開口部124の長さだけ開方向に
戻され、フック部139が穴124の一端124aに引
掛かって、拘束位置で停止する。
【0161】この状態でレシービングトレイTを装着部
59に装置前方側から挿入すると、図36に示すよう
に、係合片512が溝506に向って移動し、係合片5
12が溝506には挿入することで両者が係合状態とな
り、レシービングトレイTが完全に装着部9によって支
持されることで、装着動作の終了となる。レシービング
トレイTが完全に装着部59に装着された状態において
は、拘束位置を占めていたガイド部材502が係合片5
12によってガイド部材501に向って押し込まれ、搬
送路503が完全に閉じされた状態となる。このとき、
ガイド部材502に設けてある検知片127によってガ
イド部材501に設けてある開閉検知センサ121がは
じめて押され、搬送路503の開放状態表示がなくな
る。このため、用紙42が搬送された場合には、良好に
レシービングトレイT上に排出することができ、ジャム
を低減しながら空間部4内での混載を防止することがで
きる。係脱手段510の係脱方向と、レシービングトレ
イTの着脱方向とを合わせているので、レシービングト
レイTやガイド部材502の係脱動作を容易に行うこと
ができる。さらに、レシービングトレイTとガイド部材
502に係脱手段510を相対的に設けるので、レシー
ビングトレイTとガイド部材502とが対応しないと、
両者を係脱手段510で所定の位置に保持できないの
で、異なる種類のレシービングトレイTをセットするセ
ットミスによる不具合を防止することができる。
【0162】第4の実施の形態における用紙処理装置2
000には、第1の実施の形態における用紙処理装置1
00で用いられているシート押圧部材240が装着され
ていないが、無論シート押圧部材240を装着した形態
としても構わない。この場合には、上述したシート押圧
部材240や接触抵抗軽減部材248や補強部材245
による作用効果を得ることができる。
【0163】上述した画像形成装置では、シート押圧部
材240を装着した用紙処理装置100や、シート押圧
部材240のない用紙処理装置1000、2000を装
着されているが、画像形成装置には用紙処理装置10
0,1000,2000を備えていない図39に示す画
像形成装置の形態もある。このような画像形成装置にお
いても、図39に示すように、排紙装置300の排紙ロ
ーラ12より排出方向aに位置するカバー300aの部
位、好ましくはカバー300aの内側にシート押圧部材
240を配置したり、排紙装置300に換えて用紙処理
装置100,1000,2000を配置することで、上
述の形態と同様の効果を得られる。
【0164】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、排出され
たシート状媒体の後端が浮き上がるのがシート押圧部材
によって抑えられるので、排出されたシート媒体が整然
と積載され、しかも搬送路が開閉可能であるのでジャム
したシート状媒体の除去、処置を容易に行うことができ
る。
【0165】請求項2記載の発明によれば、ガイド部材
の開閉動作時に特別な部品を用いないでシート押圧部材
を変位させることができるので、低コストでシート押圧
部材の異常な変形やシート状媒体のジャム発生を抑える
ことができる。
【0166】請求項3記載の発明によれば、シート押圧
部材の先端縁との接触によるガイド部材の傷付きや、ガ
イド部材の磨耗や変形が極めて少なくなるので、ジャム
の発生を低減しながら、部品の劣化を抑えることができ
る。
【0167】請求項4記載の発明によれば、シート押圧
部材の先端縁とガイド部材との接触によるガイド部材の
傷付きやガイド部材の磨耗や変形、これらを起因するジ
ャムを低減することができる。
【0168】請求項5記載の発明によれば、シート押圧
部材とガイド部材やシート状媒体との接触抵抗が低減す
るので、シート押圧部材の変位やシート状媒体及びガイ
ド部材の移動をスムーズになり、ジャム発生を抑えるこ
とができる。
【0169】請求項7記載の発明によれば、シート押圧
部材をプラスチック製のシート材で構成することで、シ
ート押圧部材の部品費を抑えられ、装置のコスト低減を
図れるとともに、簡素な構成とすることができる。シー
ト押圧部材とシート状媒体との接触時やガイド部材との
接触時にシート押圧部材が変位しやすくなるので、シー
ト押圧部材の変位がスムーズに行われ、ジャムの発生を
より低減することができる。
【0170】請求項8記載の発明によれば、シート押圧
部材の強度を補強部材によって高められるので、シート
押圧部材の異常な変形を防ぎ、シート状媒体や、その後
端を押圧する動作を確実に行え、装置の信頼性を向上す
ることができる。
【0171】請求項10記載の発明によれば、シート押
圧部材をシート状媒体と識別可能に設けることで、シー
ト押圧部材とシート状媒体との識別を容易にし、装置操
作者がジャム処置時に誤ってシート押圧部材を引っ張っ
てしまうことを未然に防止することができる。
【0172】請求項11記載の発明によれば、シート押
圧部材を、媒体幅方向において、その基端側を細くその
先端側を広い形状に形成することで、シート押圧部材が
排出されるシート状媒体に押されるときや積載枚数が増
えてきたときの変形、あるいはガイド部材の移動時に変
形しやすく、かつガイドリブに案内されやすくなり、排
出時の排出抵抗が低減されてよりジャムの発生を抑える
ことができる。また、シート押圧部材の先端側が用紙幅
方向に広い形状であるので、シート状媒体とシート押圧
部材の先端側との接触範囲が広くなり、シート状媒体の
浮き上がりが確実に抑えられジャムの発生をより一層抑
えることができる。
【0173】請求項12記載の発明によれば、ガイド部
材の近傍を覆うカバー部材の内側にシート押圧部材の基
端側を装着することで、シート押圧部材の周辺の構成が
外部から見えなくなり、シート処理装置の外観が良くな
る。また、シート押圧部材の形状を正規に保つ規制部を
カバー部材で確保でき、シート状媒体に対するシート押
圧部材の押さえ込み機能をより確実に得られ、ジャムの
発生を低減することができる。
【0174】請求項6、9、13記載の発明によれば、
シート押圧部材と、接触抵抗軽減部材や補強部材やカバ
ー部材を同一あるいは類似の材質で構成したので、廃棄
処分のときにシート押圧部材と、接触抵抗軽減部材、補
強部材、カバー部材とを分解しないで処分できるように
なり、作業性を良くしながらリサイクル性を向上するこ
とができる。
【0175】請求項14記載の発明によれば、シート状
媒体の画像面とシート押圧部材との干渉がなくなり、両
者の干渉によって発生する不具合を解消することができ
る。
【0176】請求項15記載の発明によれば、請求項1
ないし14の何れか1つに記載の発明の効果を得られる
画像形成装置を提供することができる。
【0177】請求項16記載の発明によれば、受け台が
装置本体に装着されていると、搬送路が閉状態を占める
ので、シート状媒体を良好に排紙することができ、排出
性能や作業性が良くなる。
【0178】請求項17記載の発明によれば、第1の付
勢手段の付勢力が些少でも搬送路が開かれるので、ガイ
ド部材に対して余計な力がかからず、シート状媒体を良
好に排紙しながらガイド部材の構造の簡素化で軽量化を
図れるとともに、受け台を装置本体から取り外したとき
の、ガイド部材の開方向への移動が緩やかで扱いやすい
ものになり、作業性も一層良くなる。
【0179】請求項18記載の発明によれば、受け台の
装着状態に関わらず第2の付勢手段によってガイド部材
が閉方向に押圧されて搬送路が確実に閉状態となる正規
の状態に確保されるので、シート状媒体を良好に排紙す
ることができ、排出性能を高めることができる。
【0180】請求項19記載の発明によれば、第2の付
勢手段を受け台に設けることで、装置本体側の構成変更
が不要となり、第2の付勢手段を必要としない装置のコ
ストを低減することができる。
【0181】請求項20記載の発明によれば、第2の付
勢手段を装置本体に設けることで、受け台を取り扱うと
きに邪魔な部品がなく、受け台取扱時の操作性が向上す
る。
【0182】請求項21記載の発明よれば、受け台を装
置本体に装着する動作によって第1の付勢手段に抗する
作用力を発するように第2の付勢手段を構成したので、
受け台の装着動作と搬送路を閉状態とする動作を1つの
動作で行え、特別な操作を伴わず、操作性が向上する。
【0183】請求項22載の発明によれば、可動片と受
け台、あるいは可動片と装置本体とを弾性的に係合可能
とすることで、装置本体への受け台の着脱性が良好とな
る。
【0184】請求項23、24記載の発明によれば、受
け台とガイド部材との協働により検知手段を作動するよ
うに構成して、1つの検知手段で受け台とガイド部材の
状態に応じて搬送路の開閉状態を検知できるので、無駄
な構成の付与を省け装置の低コスト化を図れる。第2の
付勢手段を備える場合には、搬送路の状態が確保される
ので、開閉検知手段の検知の誤動作が低減し、高い信頼
性を確保することができる。
【0185】請求項25記載の発明によれば、受け台の
着脱が装置の操作面側から行えるようにしたので、受け
台の着脱が容易となり、操作性の良好な装置なる。
【0186】請求項26記載の発明によれば、係脱手段
によって搬送路が閉状態を占めるように、ガイド部材の
位置決めが行われるので、シート状媒体を良好に排紙す
ることができ、排出性能や作業性が良くなる。また、ガ
イド部材の位置決めが安定するので、開閉検知手段の検
知作動が確実となり、装置の信頼性が向上する。
【0187】請求項27記載の発明によれば、係脱手段
の状態を解除しないと受け台を装置本体から取り外すこ
とができず、ガイド部材を開閉移動することもできない
ので、早まってガイド部材を開閉動作しようとしても、
シート状媒体の落下や混入の発生を未然に防止できる。
【0188】請求項28記載の発明によれば、ガイド部
材に対する係脱手段の係脱方向と装置本体に着脱可能な
受け台の着脱方向とを略同一に設けているので、受け台
やガイド部材の係脱時の操作性、特にジャムした用紙の
処理後に受け台の再セットが、装置正面側からでき操作
性が良好な装置となる。
【0189】請求項29記載の発明によれば、請求項1
6ないし28の何れか1つに記載の発明の効果に加え、
受け台とガイド部材のセットミスによる事故を防ぎなが
ら、排出されたシート状媒体の後端の浮き上がりを抑え
て、シート状媒体が整然と積載できるとともに、搬送路
を開放することによりジャムしたシート状媒体の除去や
処置を容易に行える。
【0190】請求項30記載の発明によれば、請求項1
6ないし22の何れか1つに記載の発明の効果に加え、
受け台とガイド部材のセットミスによる事故を防ぎなが
ら、排出されたシート状媒体の後端の浮き上がりを抑え
て、シート状媒体が整然と積載できるとともに、搬送路
を開放することによりジャムしたシート状媒体の除去や
処置を容易に行える。
【0191】請求項31記載の発明によれば、受け台検
知手段1つで受け台の装着状態を装着の有無を検知しな
がら、ガイド部材の位置を検知することができるので、
コスト低減を図りながら、受け台やガイド部材のセット
ミスによる不具合の発生を防止できる。
【0192】請求項32記載の発明によれば、請求項2
3ないし29の何れか1つに記載の発明の効果を得られ
る画像形成装置となる。
【0193】請求項33記載の発明によれば、各検知手
段が搬送路の開状態や受け台の非装着状態を検知したと
きは、画像形成動作が非動作状態となるので、無駄な画
像形成やシート状媒体の搬送やジャムの低減を図れ、装
置の信頼性を高めることができる。
【0194】請求項34記載の発明によれば、検知手段
で検知された搬送路の開状態または閉状態を報知手段で
警告し、装置使用者に装置の状態を知らせるので、不用
意な装置操作による不具合の発生を未然に防止して装置
の信頼性を高めることができる。
【0195】請求項35記載の発明によれば、報知手段
を画像形成装置の操作面側に配置したので、装置使用者
が搬送路や受け台の状態を離れた所からでも容易に認識
でき、装置の使い勝手の良くなる。
【0196】請求項36記載の発明によれば、画像読み
取り部と排紙収納部の間に形成された空間部にシート状
媒体が排出されるので、排紙部が装置から突出すること
がなく、排紙の仕分けが可能で設置スペースの小さな画
像形成装置を提供することができる。また、シート押圧
部材を備えたものにおいては、排出されたシート状媒体
が、シート押圧部材によって空間部において上方から押
さえられるので、シート状媒体のカールを空間部内で抑
えられ、シート状媒体の取り出し性を確保しながらもシ
ート状媒体の積載乱れやジャム発生を抑制できる。ま
た、空間部の高さを抑えることで、画像読み取り部対す
る原稿の操作性の向上を図れるとともに、装置の重量増
加がなく梱包材も少なくでき、コスト低減を図れる。し
かも搬送路が開放可能であるので、ジャムしたシート状
媒体の除去、処置を容易に行える。ガイド部材が空間内
で搬送路を閉じる方向に付勢されることで確実に搬送路
を閉状態にすることができので、シート状媒体を良好に
排紙することができ、排出性能や作業性が良くなる。
【0197】請求項37記載の発明によれば、搬送路を
開く方向への移動習性を与えられたガイド部材が、所望
の位置に拘束手段によって留められるので、受け台を取
り外したとき、ガイド部材が勢いよく飛び出して、操作
者に不快感を与えることが防止でき、操作性の良いシー
ト処理装置となる。
【0198】請求項38記載の発明によれば、拘束手段
がガイド部材と搬送部側に相対的に設けたガイド係止部
とガイド係合部材とで構成するので、格別な構成部品を
用いないで、安価に拘束機能を得ることができる。
【0199】請求項39記載の発明によれば、ガイド係
止部との係脱時にガイド係合部材が撓むことが可能な形
状であるので、操作に多大な力を要せず、操作が容易に
でき、係止部の破損が防止できる。
【0200】請求項40記載の発明によれば、ガイド部
材が拘束手段で拘束されている状態において受け台を装
置本体に装着すると、ガイド部材がガイド部材と受け台
とが協働して開閉検知手段を作動する位置に係脱手段に
よって保持されるので、受け台の取り付け操作が容易に
でき、開閉検知手段による搬送路の状態を正確に知るこ
とができる。
【0201】請求項41記載の発明によれば、ジャムし
た用紙の処理後に受け台の再セットが、装置本体の正面
側から行えるので、操作性の良好な装置となる。
【0202】請求項42、43記載の発明によれば、シ
ート処理装置を有することで、受け台とガイド部材のセ
ットミスにより発生するジャム等の不具合の発生が極め
て少なくなり、信頼性の高い画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0203】請求項44記載の発明によれば、受け台や
ガイド部材のセットが正規でないと検知されるとき、画
像形成を実行させないので、ガイド部材に例えば切り換
えガイドが設けられている方式のシート処理装置であっ
ても、ジャムが防げ信頼性の高い画像形成装置となる。
【0204】請求項45記載の発明によれば、開閉検知
手段により検知される搬送路の開閉の状態を報知するよ
うにしたので、オペレータにその旨を解りやすく伝え、
発生する不具合が未然に防止できる画像形成装置とな
る。
【0205】請求項46記載の発明によれば、報知手段
を操作面側に配置するので、搬送路の開閉の状態が離れ
た所からも認識できる画像形成装置となる。
【0206】請求項47記載の発明によれば、シート処
理装置の装着部を装置本体の排紙収納部の上部で、読み
取り装置の下部に設けるので、シート処理装置が装置本
体から突出することがなく、排紙の仕分けが可能な、設
置スペースの小さいコンパクトな画像形成装置となる。
また、空間部の高さを抑えることで、画像読み取り部対
する原稿の操作性の向上を図れるとともに、装置の重量
増加がなく梱包材も少なくでき、コスト低減を図れる。
しかも搬送路が開放可能であるので、ジャムしたシート
状媒体の除去、処置を容易に行える。
【0207】請求項48記載の発明によれば、どの排紙
場所に排出しても、画像面が下面となるフェイスダウン
の状態となるので、特別に頁揃えする必要のない画像形
成装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された複数のシート処理装置を備
えた画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明にかかる画像形成装置の概略構成を示す
斜視図である。
【図3】受け台となるレシービングトレイの取り付け構
造を示す分解斜視図である。
【図4】シート処理装置の一形態を示す分解斜視図であ
る。
【図5】移動側のガイド部材の構成を示す拡大斜視図で
ある。
【図6】移動可能なガイド部材が閉位置にある時の状態
を示す平面図である。
【図7】移動可能なガイド部材が閉位置から開位置へと
回動した時の状態を示す平面図である。
【図8】シート押圧部材の構成と取り付け状態を示す拡
大図である。
【図9】(a)はシート押圧部材の構成を示す斜視図、
(b)はシート押圧部材の開き角度を示す側面図であ
る。
【図10】補強部材を備えたシート押圧部材の取り付け
状態を示す拡大図である。
【図11】(a)は補強部材の構成を示す斜視図、
(b)は補強部材の開き角度を示す側面図である。
【図12】排出部から排出されるシート状媒体の状態
と、シート押圧部材の作用を示す拡大図である。
【図13】レシービングトレイに積載されたシート状媒
体の状態と、シート押圧部材の作用を示す拡大図であ
る。
【図14】ガイド部材の閉位置と開位置との間における
移動状態と、その移動に伴うシート押圧部材の変形状態
を示す図である。
【図15】接触抵抗軽減部材を備えたシート押圧部材の
構成を示す分解斜視図である。
【図16】接触抵抗軽減部材を備えたシート押圧部材の
側面図である。
【図17】シート状媒体の両端部のカール状態を排出方
向から見た断面図である。
【図18】シート押圧部材によるカールを抑えた状態を
排出方向から見た断面図である。
【図19】本発明にかかるシート押圧部材の別な形態
と、その取り付け状態を示す拡大図である。
【図20】補強部材を備えたシート押圧部材の別な形態
と、その取り付け状態を示す拡大図である。
【図21】本発明が適用された複数のシート処理装置を
備えた画像形成装置の別な形態を示す概略構成図であ
る。
【図22】図21に示す画像形成装置の概略構成を示す
斜視図である。
【図23】移動可能なガイド部材の別な形態を示す拡大
斜視図である。
【図24】シート処理装置の別な形態を示す分解斜視図
である。
【図25】装置本体に対するレシービングトレイとガイ
ド部材の装着時の状態を示す平面図である。
【図26】レシービングトレイが取り去られてガイド部
材が回動したときの状態を示す平面図である。
【図27】第2の付勢手段の一形態と装着部近傍の構成
を示す分解斜視図である。
【図28】第2の付勢手段の別な形態と装着部近傍の構
成を示す分解斜視図である。
【図29】(a)は第2の付勢手段が設けられたレシー
ビングトレイを装着部に装着する前の状態を示す概略平
面視図、(b)は第2の付勢手段が設けられたレシービ
ングトレイが装着部に装着されたときの状態を示す概略
平面視図である。
【図30】(a)は第2の付勢手段が設けられた装着部
とレシービングトレイの装着前の状態を示す概略平面視
図、(b)は第2の付勢手段が設けられた装着部にレシ
ービングトレイが装着されたときの状態を示す概略平面
視図である。
【図31】受け台検知手段と装着部近傍の構成を示す拡
大斜視図である。
【図32】受け台検知手段が設けられた装着部側に対す
る第2の付勢手段を有するレシービングトレイの装着前
の状態を示す概略平面視図である。
【図33】第2の付勢手段と受け台検知手段とが設けら
れた装着部側に対するレシービングトレイの装着前の状
態を示す概略平面視図である。
【図34】本発明が適用された複数のシート処理装置を
備えた画像形成装置の別な形態を示す概略構成図であ
る。
【図35】シート処理装置の別な形態を示す分解斜視図
である。
【図36】図34に示すシート処理装置に設けた係脱手
段の構成を示す拡大図である。
【図37】図35に示すシート処理装置が装置本体に装
着されたときの、拘束手段による保持状態を示す平面図
である。
【図38】レシービングトレイを装置本体から外したと
きの拘束手段の作用を示す平面図である。
【図39】本発明が適用されたシート処理装置を1つ備
えた画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 画像
形成部 3 画像
読み取り部 4 排紙
収納部 12,50 排出
部 42,42A,42B シー
ト状媒体 42b シー
ト状媒体の後端 42c シー
ト状媒体の画像面 45 操作
面 57,290 装置
本体(本体フレーム) 100,300,1000,2000 シー
ト処理装置 101,102,401,402,501,502 ガイ
ド部材 103,403、503 搬送
路 121 開閉
検知手段 124A ガイ
ド係止部 126 ガイ
ドリブ 138 ガイ
ド係合部材 223 第1
の付勢手段 240 シー
ト押圧部材 242 基端
側 243 押圧
部 243a シー
ト押圧部材の先端 244 シー
ト押圧部材の先端縁 245 補強
部材 248 接触
抵抗軽減部材 250,301a カバ
ー部材 252 カバ
ー部材の内側 310 第2
の付勢手段 313 付勢
部材 314 可動
片 406 係止
部 410,510 係脱
手段 412 係合
部 520 拘束
手段 a 排出
方向 b 用紙
幅方向 L3 報知
手段 S 空間
部 T 受け
台 TS 受け
台検知手段 W 先端
の幅

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状媒体を排出する排出部を備えたシ
    ート処理装置において、 上記シート状媒体を上記排出部へ案内するための搬送路
    を構成し、同搬送路を開閉すべく移動自在とされたガイ
    ド部材と、 上記排出部の近傍に配置され、同排出部から排出される
    シート状媒体の後端を上方から押さえるとともに、上記
    ガイド部材の開閉動作に伴い同ガイド部材の一部によっ
    てその先端側が案内されるシート押圧部材とを有するシ
    ート処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート処理装置において、 上記シート押圧部材を案内するガイド部材の一部は、こ
    のガイド部材に設けられ、同ガイド部材の移動時に上記
    シート押圧部材と滑らかに接触する形状に形成されたガ
    イドリブであるシート処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のシート処理装置に
    おいて、 上記シート押圧部材は、その先端縁が上記ガイド部材に
    当接しない形状に形成されているシート処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のシート処理装
    置において、 上記シート押圧部材は、その先端側がシート状媒体の排
    出経路側と反対側に折り曲げられているシート処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3記載のシート処理装
    置において、 上記シート押圧部材は、その先端側に接触抵抗軽減部材
    を有するシート処理装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のシート処理装置において、 上記接触抵抗軽減部材が上記シート押圧部材と同じある
    いは類似の材質で構成されているシート処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れか1つに記載のシ
    ート処理装置において、 上記シート押圧部材がプラスチック製のシート材で構成
    されているシート処理装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載のシ
    ート処理装置において、 上記シート押圧部材の基端側の排出部側に位置する部位
    に補強部材を有するシート処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のシート処理装置において、 上記補強部材が上記シート押圧部材と同じあるいは類似
    の材質で構成されているシート処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    シート処理装置において、 上記シート押圧部材が上記シート状媒体と識別可能に構
    成されているシート処理装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の何れか1つに記載
    のシート処理装置において、 上記シート押圧部材は、その基端側が媒体幅方向に細
    く、その先端側が媒体幅方向に広く形状されているシー
    ト処理装置。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11の何れか1つに記載
    のシート処理装置において、 上記シート押圧部材は、上記排紙部の近傍に位置して上
    記ガイド部材の近傍を覆うカバー部材の内側に、その基
    端側が装着されているシート処理装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載のシート処理装置におい
    て、 上記シート押圧部材と上記カバー部材とが同一あるいは
    類似の材質で構成されているシート処理装置。
  14. 【請求項14】請求項1ないし13の何れか1つに記載
    のシート処理装置において、 上記シート押圧部材が上記排出部から排出されるシート
    状媒体の画像面と反対側に配置されているシート処理装
    置。
  15. 【請求項15】請求項1ないし14の何れか1つに記載
    のシート処理装置が装着可能または装着された画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】シート状媒体を排出する排出部を備えた
    シート処理装置において、 上記シート状媒体を上記排出部へ案内するための搬送路
    を構成し、同搬送路を開閉すべく移動自在なガイド部材
    と、 上記ガイド部材に上記搬送路を開く方向への移動習性を
    与える第1の付勢手段と、 装置本体に着脱可能であって、この装置本体に装着され
    た状態のときに上記ガイド部材と係合して上記搬送路を
    閉状態とするとともに、上記排出部から排出されるシー
    ト状媒体を受ける受け台とを有するシート処理装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のシート処理装置におい
    て、 上記ガイド部材は軸支されて閉方向と開方向とへ回動可
    能であり、第1の付勢手段が上記ガイド部材の回動側と
    隔たった側に配置されたシート処理装置。
  18. 【請求項18】請求項16または17記載のシート処理
    装置において、 第1の付勢手段の付勢力に抗して上記ガイド部材を閉方
    向へと押圧する第2の付勢手段を有するシート処理装
    置。
  19. 【請求項19】請求項18記載のシート処理装置におい
    て、 第2の付勢手段が上記受け台に設けられたシート処理装
    置。
  20. 【請求項20】請求項18記載のシート処理装置におい
    て、 第2の付勢手段が、上記装置本体側に配設されたシート
    処理装置。
  21. 【請求項21】請求項18、19または20記載のシー
    ト処理装置において、 第2の付勢手段は、上記受け台を上記装置本体に装着す
    る動作によって第1の付勢手段に抗する作用力を発する
    ように構成されているシート処理装置。
  22. 【請求項22】請求項18、19、20または21記載
    のシート処理装置において、 第2の付勢手段は、上記受け台または装置本体と係脱す
    る方向に摺動自在な可動片と、この可動片を上記受け台
    または上記装置本体に対して付勢する付勢部材とを有す
    るシート処理装置。
  23. 【請求項23】請求項16ないし22の何れか1つに記
    載のシート処理装置において、 上記搬送路の開閉状態を検知する開閉検知手段を有し、
    上記受け台と上記ガイド部材との協働により上記開閉検
    知手段を作動するように構成したシート処理装置。
  24. 【請求項24】請求項23記載のシート処理装置におい
    て、 上記開閉検知手段が、上記搬送路側の、上記ガイド部材
    の移動範囲内に配置されたシート処理装置。
  25. 【請求項25】請求項16ないし24の何れか1つに記
    載のシート処理装置において、 上記受け台が上記装置本体の操作面側から同装置本体に
    着脱可能であるシート処理装置。
  26. 【請求項26】請求項16ないし24の何れか1つに記
    載のシート処理装置において、 上記搬送路が閉状態を占めるように、上記ガイド部材の
    位置決めを行う係脱手段を有するシート処理装置。
  27. 【請求項27】請求項26記載のシート処理装置におい
    て、 上記係脱手段は、上記受け台と上記ガイド部材に相対的
    に設けられた、係合部と、この係合部と係脱可能な係止
    部とを有するシート処理装置。
  28. 【請求項28】請求項26または27記載のシート処理
    装置において、 上記受け台は上記装置本体の操作面側から同装置本体に
    着脱可能に設けられ、上記ガイド部材に対する上記係脱
    手段の係脱方向が上記受け台の着脱方向と略同一とされ
    たシート処理装置。
  29. 【請求項29】請求項16ないし28の何れか1つに記
    載のシート処理装置において、 上記排出部の近傍に設けられ、この排出部から排出され
    るシート状媒体の後端を上方から押さえるとともに、上
    記ガイド部材の開閉動作に伴い同ガイド部材の一部によ
    ってその先端側が案内されるシート押圧部材を有するシ
    ート処理装置。
  30. 【請求項30】請求項16ないし22のいずれか1つに
    記載のシート処理装置が装着可能あるいは装着された画
    像形成装置。
  31. 【請求項31】請求項30記載の画像形成装置におい
    て、 上記受け台を装着するための装着部と、上記装着部への
    上記受け台の装着状態を検知する受け台検知手段を有す
    る画像形成装置。
  32. 【請求項32】請求項23ないし29の何れか1つに記
    載のシート処理装置を装着可能あるいは装着された画像
    形成装置。
  33. 【請求項33】請求項31または32記載の画像形成装
    置において、上記受け台検知手段または上記開閉検知手
    段が上記受け台の離脱状態または上記搬送路の開状態を
    検知したとき、画像形成動作を非動作状態とする画像形
    成装置。
  34. 【請求項34】請求項31、32または33記載の画像
    形成装置において、上記受け台検知手段または上記開閉
    検知手段で検知された受け台または搬送路の状態を知ら
    せる報知手段を有する画像形成装置。
  35. 【請求項35】請求項34記載の画像形成装置におい
    て、上記報知手段が画像形成装置の操作面側の上部に配
    置されている画像形成装置。
  36. 【請求項36】請求項30ないし35の何れか1つに記
    載の画像形成装置において、画像を読み取る画像読み取
    り部と、上記画像読み取り部の下方に空間部を介して設
    けられた排紙収納部とを備え、上記シート処理装置が上
    記空間部に装着可能あるいは装着された画像形成装置。
  37. 【請求項37】シート状媒体を排出する排出部を備えた
    シート処理装置において、 上記シート状媒体を上記排出部へ案内するための搬送路
    を構成し、同搬送路を開閉すべく移動自在なガイド部材
    と、 上記ガイド部材に上記搬送路を開く方向への移動習性を
    与える付勢手段と、 装置本体に着脱可能であって、この装置本体に装着され
    た状態のときに上記ガイド部材と係合して上記搬送路を
    閉状態とするとともに、上記排出部から排出されるシー
    ト状媒体を受ける受け台と、 上記受け台が装置本体の所定の位置にないとき、上記付
    勢手段によって開き方向へ移動する上記ガイド部材を所
    望の位置に留める拘束手段とを有するシート処理装置。
  38. 【請求項38】請求項37記載のシート処理装置におい
    て、 上記拘束手段は、上記ガイド部材と上記搬送路側に相対
    的に設けられた、ガイド係止部と、これに係脱するガイ
    ド係合部材とで構成されたシート処理装置。
  39. 【請求項39】請求項38記載のシート処理装置におい
    て、 上記ガイド係合部材は、上記ガイド部材または上記搬送
    路側に一体化され、上記係止部との係脱方向に可撓性を
    有するシート処理装置。
  40. 【請求項40】請求項37、38または39記載のシー
    ト処理装置において、 上記搬送路の開閉状態を検知する開閉検知手段と、 上記ガイド部材と係脱可能であって、このガイド部材が
    上記拘束手段で拘束されている状態において上記受け台
    を上記装置本体に装着したとき、上記ガイド部材と係合
    し、上記ガイド部材と上記受け台とを協働させて上記開
    閉検知手段を作動する位置に、上記ガイド部材を保持す
    る係脱手段を有するシート処理装置。
  41. 【請求項41】請求項40に記載のシート処理装置にお
    いて、 上記受け台は上記装置本体の操作面側から同装置本体に
    着脱可能に設けられ、上記ガイド部材に対する上記係脱
    手段の係脱方向が上記受け台の着脱方向と略同一とされ
    たシート処理装置。
  42. 【請求項42】シート状媒体に画像を形成する画像形成
    装置において、 請求項37、38または39のいずれか1つに記載のシート
    処理装置が装着可能あるいは装着された画像形成装置。
  43. 【請求項43】シート状媒体に画像を形成する画像形成
    装置において、 請求項40または41記載のシート処理装置が装着可能
    あるいは装着された画像形成装置。
  44. 【請求項44】請求項43記載の画像形成装置におい
    て、 上記開閉検知手段が上記搬送路の開状態を検知したと
    き、画像形成動作を非動作状態とする画像形成装置。
  45. 【請求項45】請求項43または44記載の画像形成装
    置において、 上記開閉検知手段により検知される上記搬送路の開閉状
    態を知らせる報知手段を有する画像形成装置。
  46. 【請求項46】請求項45記載の画像形成装置におい
    て、上記報知手段が画像形成装置の操作面側の上部に配
    置されている画像形成装置。
  47. 【請求項47】請求項42ないし46のいずれか1つに
    記載の画像形成装置において、 画像を読み取る画像読み取り部と、上記画像読み取り部
    の下方に空間部を介して設けられた排紙収納部とを備
    え、上記シート処理装置が上記空間部に装着可能あるい
    は装着された画像形成装置。
  48. 【請求項48】請求項47記載の画像形成装置におい
    て、 上記排紙収納部と上記シート処理装置への排紙状態が、
    画像面を下面にして行われる画像形成装置。
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