JP2001328354A - 熱転写シートおよび熱転写記録方法 - Google Patents

熱転写シートおよび熱転写記録方法

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JP2001328354A JP2000148433A JP2000148433A JP2001328354A JP 2001328354 A JP2001328354 A JP 2001328354A JP 2000148433 A JP2000148433 A JP 2000148433A JP 2000148433 A JP2000148433 A JP 2000148433A JP 2001328354 A JP2001328354 A JP 2001328354A
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Shinichi Yoshinari
伸一 吉成
Akira Hatakeyama
晶 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光から発する高温による光学濃度の低
下、および色相の劣化を防止する熱転写シートを提供す
ること。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも画像形成層を有
する熱転写シートであって、前記画像形成層は、着色剤
として融点が310℃以上の有機顔料を含むことを特徴
とする熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
高解像度の画像を形成する画像形成方法に用いる熱転写
シートに関する。特に、本発明は、レーザ光が発する高
熱から光学濃度の低下や色相の劣化を防止できる熱転写
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光を利用した転写画像形成
方法に用いられる記録材料として、支持体上に,赤外吸
収色素等の光熱変換色素を含み、レーザ光を吸収して熱
を発生する光熱変換層と、着色材が分散された画像形成
層と、をこの順に設けられた熱転写シートが知られてい
る。該熱転写シートとしては、画像形成層に昇華性染料
を使用した昇華式熱転写シートや、溶融性の有機顔料を
使用した溶融式熱転写シートが挙げられる。これらの熱
転写シートでは、記録時に、レーザ光の発する高熱によ
って画像形成層中の着色材が分解し、光学濃度の低下
や、目標の色相が得られないことがあった。
【0003】これに対し、特許第2676541号明細
書、同2759814号明細書、同2893270号明
細書、同2893271号明細書、同2893272号
明細書、同2829671号明細書等に特定構造を有
し、記録時の熱によって分解しない昇華性染料を使用し
た昇華式熱転写シートが開示されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成層に有機顔料を使用した溶融式熱転写シートと、昇華
式熱転写シートとでは、画像形成層に要求される物性が
異なる。このため、溶融式熱転写シートにおいては、記
録時に、光学濃度の低下や、目標とする色相が得られな
いという問題点がいまだ解決されていなかった。
【0004】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
であり、溶融式熱転写シートの画像形成層における耐熱
性に着目し、記録時の熱による光学濃度の低下や、色相
の劣化を防止できる熱転写シートを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の発明に
よって解決される。 (1) 支持体上に、少なくとも画像形成層を有する熱
転写シートであって、前記画像形成層は、融点が310
℃以上の有機顔料を含むことを特徴とする熱転写シー
ト。 (2) 支持体上に、少なくとも画像形成層を有する熱
転写シートであって、前記画像形成層は、DIN540
01に規定される耐熱性が200℃以上であることを特
徴とする熱転写シート。 (3) 前記支持体上に、光熱変換機能を有する光熱変
換層を有し、前記光熱変換層は、近赤外領域に吸光度
0.5以上の吸収を持つことを特徴とする(1)または
(2)の熱転写シート。 (4) 前記画像形成層は、前記有機顔料と、軟化点が
40〜150℃の温度範囲にある非晶質有機高分子重合
体とを、それぞれ30〜70質量%、および70〜30
質量%含み、その膜厚が0.2〜1.5μmの範囲にあ
ることを特徴とする(1)〜(3)の熱転写シート。 (5) 支持体上に、少なくともクッション層と、受像
層とを有し、前記支持体が空隙を有する受像シートと、
(1)〜(4)の熱転写シートと、を組み合わせて記録
を行うことを特徴とする熱転写記録方法。本発明は、特
定物性を持つ有機顔料を画像形成層中の着色材に使用す
ることで、有機顔料の分解に起因する光学濃度の低下や
色相の劣化を防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、詳細に
説明する。本発明にかかる熱転写シートは、支持体上
に、少なくとも着色材として特定物性を持つ有機顔料を
含んだ画像形成層を有する。
【0007】《熱転写シート》 <支持体>支持体としては、寸法安定性がよく、画像形
成の際の熱に耐えるものなら何でもよい。具体的にはポ
リエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン−
2、6−ナフタレン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリロ共重合体等の剛性樹脂
材料を挙げることができる。なかでも、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタラートが、機械的強度や熱に対する寸法
安定性を考慮すると好ましい。
【0008】また、レーザ光を支持体側から照射して画
像を形成するのであれば、この支持体は透明であること
が好ましい。また、レーザ光を画像形成層側から照射し
て画像を形成するのであれば、支持体は特に透明である
必要はない。
【0009】支持体は、被転写材料との密着性を上げる
ために、クッション性を有していてもよく、その場合、
低弾性率を有する材料、またはゴム弾性を有する材料を
使用するのがよい。具体的には、天然ゴム、アクリレー
トゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴ
ム、フッ素ゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、クロロ
スルホネーテッドポリエチレン、エピクロルヒドリン、
EPDM、ウレタネラストマー等のエラストマー、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリブテ
ン、耐高衝撃性ABS樹脂、ポリウレタン、ABS樹
脂、アセテート、セルロースアセテート、アミド樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン、ニトロセルロース、ポリ
スチレン、エポキシ樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、ポリエステル、耐衝撃性アクリル樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、可塑剤入り
塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等の内の、弾性率の小さな樹脂
を挙げることができる。 これらの低弾性率を有する材
料、ゴム弾性を有する材料は支持体のベース材料中に配
合してもよい。また、ポリノルボルネンやポリブタジエ
ンユニットとポリスチレンユニットとが複合化されたス
チレン系ハイブリッドポリマー等の形状記憶樹脂を使用
してもよい。
【0010】支持体の厚さには、特に制約はないが、通
常2〜300μm、好ましくは5〜200μmである。
クッション性を有する支持体の厚みは、使用する樹脂あ
るいはエラストマーの種類、密着の際の吸引力、マット
材の粒径、マット材の使用量等の用に様々の因子によっ
て相違するので一概に決定することはできないが、通常
10〜100μmである。
【0011】また、支持体の光熱変換層が設けられる側
の反対側に、走行安定性、耐熱性、帯電防止等の機能を
付与するバックコート層を設けてもよい。バックコート
層は、ニトロセルロース等の樹脂を溶媒中に溶解したバ
ックコート層用塗布液や、バインダー樹脂と20〜30
μmの微粒子を溶媒中に溶解、または分散させることに
よって得られるバックコート層用塗布液を、支持体の表
面に塗布して形成される。
【0012】<画像形成層> (着色材)本発明は溶融式熱転写方式で用いられる熱転
写シートに関するものである。また、画像形成層とは、
加熱時に溶融もしくは軟化して被転写材料に転写される
層を意味する。通常、画像形成層に含まれる着色材とし
ては、顔料または染料が挙げられる。顔料は一般に有機
顔料と無機顔料とに大別され、前者は特に塗膜の透明性
に優れ、後者は一般に隠蔽性に優れる。本発明では、着
色材に、特定物性を持つ有機顔料を使用することで、画
像形成層に耐熱性を付加することができる。これによ
り、記録時にレーザ光が発する高熱で有機顔料が熱分解
するのを抑制し、光学濃度の低下や、色相の劣化を防止
することができる。
【0013】本発明では、融点が310℃以上の有機顔
料を使用する。融点が310℃以上の有機顔料として
は、イソインドリノン環を含む化合物、ベンズイミダゾ
ロン環基を含む化合物、縮合アゾ系化合物等が挙げられ
る。好ましくは、融点が335℃以上の有機顔料であ
り、例えばイソインドリノン環を含む化合物が挙げられ
る。更に好ましくは、融点が345℃以上の有機顔料で
あり、例えばベンズイミダゾロン環基を含む化合物が挙
げられる。なお、有機顔料の融点は、高いほど好まし
い。
【0014】本発明に用いられる具体的な有機顔料とし
ては、パーマネントイエロー(Permanent Yellow)G
G02、ノベパームイエロー(Noveperm Yellow)H2
G、ノベパームイエローM2R70、ノベパームイエロ
ー5GD、ノベパームイエローP−HG等が挙げられ
る。本発明の熱転写シートを印刷色校正用に用いる場合
には、印刷インキに一般に使用されるイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックと一致するか、あるいは色調が近
い有機顔料が好適に使用される。
【0015】また、着色材に使用される有機顔料は、D
IN54001に規定される耐熱性が200℃以上であ
るのがよい。好ましくは、220℃以上である。DIN
とは、ドイツ連邦規格のへッダ名であり、DIN540
01に規定される耐熱性は次の基準によって示される。
まず、それぞれの顔料とアルキド樹脂をベースにインク
を作り、金属板にインク量1.5g/m2で印刷する。
そして、印刷した金属板を140℃で10分間放置し、
色の変化を目視で観察する。変化のない場合20℃づつ
温度を上げてグレースケールの3のランクにまで変色し
た時点の温度を耐熱性の限界温度とする。
【0016】また、画像形成層中の有機顔料の含有量
は、30質量%〜70質量%であることが好ましい。更
に好ましくは30質量%〜60質量%である。画像形成
中の有機顔料の含有量を増やせば光学濃度を高めること
ができる。しかし、有機顔料の含有量が70質量%以上
となると、画像形成層の表面に生じる摩擦力が大きくな
ってしまう。この摩擦力ため、記録時に、熱転写シート
のずれや、画像形成層の表面の剥離等を起こし、搬送性
が悪くなる。この観点から、含有量が少なくても光学濃
度が比較的高い、着色力の大きな有機顔料を使用するの
がよい。具体的には、ベンズイミダゾロン環を含むジス
アゾ系化合物等が好ましい。
【0017】本発明にかかる熱転写シートは、画像形成
層中に有機顔料を2種以上含んでいてもよい。この場
合、融点が310℃以上の有機顔料を2種以上含んでい
てもよいし、融点が310℃未満の有機顔料を含んでい
てもよい。融点が310℃以上の有機顔料と、融点が3
10℃未満の有機顔料を含む場合、有機顔料全体中の、
融点が310℃以上の有機顔料の含有量は、75質量%
以上が好ましい。より好ましくは85質量%以上であ
り、更に好ましくは90質量%以上である。
【0018】(結合剤)本発明にかかる画像形成層に用
いることができる結合剤としては、熱溶融性物質、熱軟
化性物質、熱可塑性樹脂を挙げることができる。熱溶融
性物質は、通常、柳本MJP−2型を用いて測定した融
点が40〜150℃の範囲内にある固体または半固体の
物質である。
【0019】熱溶融性物質の具体例としては、例えば、
カルナバロウ、木ロウ、オウリキュリーロウおよびエス
パルロウ等の植物ロウ;蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロ
ウおよび鯨ロウ等の動物ロウ;パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、
エステルワックスおよび酸ワックス等の石油ロウ;なら
びにモンタンロウ、オゾケライトおよびセレシン等の鉱
物ロウ等のワックス類を挙げることができ、さらにこれ
らのワックス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン
酸、マルガリン酸およびべへン酸等の高級脂肪酸;パル
ミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール
およびエイコサノール等の高級アルコール;パルミチン
酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル
およびステアリン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;
アセトアミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、ステアリン酸アミドおよびアミドワックス等のアミ
ド類;ならびにステアリルアミン、ベヘニルアミンおよ
びパルミチルアミン等の高級アミン類が挙げられ、これ
らを単独で用いてもよいし併用してもよい。
【0020】熱軟化性物質の具体例としては、植物ロ
ウ、動物ロウ、石油ロウおよび鉱物ロウ等のワックス類
を挙げることができ、さらにこれらのワックス類の他
に、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステ
ル、アミド類および高級アミン類などが挙げられる。
【0021】(非晶質有機高分子重合体)また、軟化点
が40℃〜150℃の非晶質有機高分子重合体も好まし
い。このような非晶質有機高分子重合体としては、例え
ばポリビニルブチラール樹脂、ブチラール樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、スルホンアミド樹
脂、ポリエステルポリオール樹脂、石油樹脂、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、2−メチル
スチレン、クロルスチレン、ビニル安息香酸、ビニルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アミノスチレン等のスチ
レンおよびその誘導体、置換体の単独重合体や共重合
体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
等のメタクリル酸エステル類およびメタクリル酸、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、α−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸
エステルおよびアクリル酸、ブタジエン、イソプレン等
のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル類、マ
レイン酸およびマレイン酸エステル類、無水マレイン
酸、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単
量体の単独あるいは他の単量体等との共重合体を用いる
ことができる。これらの樹脂は2種以上混合して用いる
こともできる。
【0022】熱可塑性樹脂としては、エチレン系共重合
体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、
アイオノマー樹脂および石油系樹脂等の樹脂類;天然ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴムおよびク
ロロプレンゴムなどのエラストマー類;エステルガム、
ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂および水
添ロジン等のロジン誘導体;ならびにフェノール樹脂、
テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹脂および芳香族系
炭化水素樹脂等の軟化点50〜150℃の高分子化合物
などを挙げることができる。
【0023】これらの結合剤のうち、軟化点が40℃〜
150℃の非晶質有機高分子重合体を使用することが好
ましい。画像形成層中の非晶質有機高分子重合体の含有
量は好ましくは30〜70質量%、更に好ましくは40
〜60質量%である。
【0024】画像形成層は、さらに、上述の成分の外
に、界面活性剤、無機あるいは有機微粒子(金属粉、シ
リカゲル等)、オイル類(アマニ油、鉱油等)などを含
有してもよい。黒色の画像を得る場合を除き、画像記録
に用いる光源の波長を吸収する物質を含有することで、
転写に必要なエネルギーを少なくできる。光源の波長を
吸収する物質としては、顔料、染料のいずれでも構わな
いが、カラー画像を得る場合には、画像記録に半導体レ
ーザ等の赤外線の光源を使用して、可視部に吸収の少な
く、光源の波長の吸収の大きい染料を使用することが、
色再現上好ましい。近赤外線染料の例としては、特開平
3−103476号公報に記載の化合物を挙げることが
できる。
【0025】(マット材)画像形成層にはマット材を添
加することができる。支持体がクッション性を有する場
合、または粗面化処理をしていない、後述するクッショ
ン層が支持体上に設けられている場合には、画像形成層
にマット材を添加して、その表面を粗面化することが好
ましい。マット材としては、無機微粒子や有機微粒子を
挙げることができる。この無機微粒子としては、シリ
カ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒化ホウ素等の金
属塩、カオリン、クレー、タルク、亜鉛華、鉛白、ジー
クライト、石英、ケイソウ土、パーライト、ベントナイ
ト、雲母、合成雲母などが挙げられる。有機微粒子とし
ては、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、スチレン−アクリル共重合体樹脂粒子、シリ
コン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、エポキシ樹脂粒子等
の樹脂粒子を挙げることができる。
【0026】また、画像転写時に、熱転写シートと被転
写材料と重ね合わせて加圧、あるいは加熱加圧する際
に、その圧力によって潰れてしまうマット材を熱転写シ
ートに含有させれば、支持体にクッション性を持たせた
りクッション層を設けなくても、同様の効果を奏するこ
とができる。
【0027】加圧時に潰れるようなマット材としては、
ゴム弾性を有する材料により形成された微粒子を挙げる
ことができる。具体的には、アクリレートゴム、ブチル
ゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウ
レタンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴ
ム、ネオプレンゴム、クロロスルホネーテッドポリエチ
レン、エピクロルヒドリン、EPDM等のエラストマー
等を挙げることができる。また、加熱加圧により潰れる
ようなマット材としては、パラフィンワックス、密蝋、
油分の大きいワックス、低分子量成分の大きいワックス
等の低硬度ワックスからなる微粒子を使用することがで
きる。このワックス微粒子により粗面化された熱転写シ
ートは、微粒子を形成するワックスの溶融開始温度より
10℃以上低い温度で形成することにより製造すること
ができる。
【0028】マット材の粒径は、通常、0.3〜30μ
mであり、好ましくは0.5〜20μmであり、添加量
は0.1〜100mg/m2である。
【0029】画像形成層の層厚は、通常、0.1〜3μ
mの範囲内にあり、好ましくは0.2〜1.5μmの範
囲内にある。
【0030】(光熱変換層)
【0031】光熱変換層には、光熱変換物質として光熱
変換色素を使用することができる。使用可能な光熱変換
色素としては、インドレニン系色素、ポリメチン系色
素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、
スクアリリウム系色素、シアニン染料、ニトロソ化合物
およびその金属錯塩、チオールニッケル塩、トリアリル
メタン系色素、インモニウム系色素、ナフトキノン系色
素、アントラキノン系染料、アントラセン系色素、アズ
レン系色素等を挙げることができる。具体的には、特開
昭62−87388号公報、同63−264395号公
報、同63−319191号公報、同64−33547
号公報、特開平1−160683号公報、同1−280
750号公報、同1−293342号公報、同2−20
64号公報、同2−2074号公報、同3−26593
号公報、同3−30991号公報、同3−30992号
公報、同3−34891号公報、同3−36093号公
報、同3−36094号公報、同3−36095号公
報、同3−42281号公報、同3−63185号公
報、同3−97589号公報、同3−97590号公
報、同3−97591号公報、同3−103476号公
報、同3−124488号公報、同3−132391号
公報、同4−140191号公報、同4−161382
号公報、同4−169289号公報、同4−16929
0号公報、同4−173290号公報、同4−1732
91号公報、同5−32058号公報、同5−2011
40号公報、同5−221164号公報、同5−338
358号公報、同6−24143号公報、同6−320
69号公報、同6−115263号公報、同6−210
987号公報、同6−255271号公報、同6−30
9695号公報、同7−101171号公報、同7−1
49049号公報、同7−172059号公報、同7−
195830号公報、同9−58143号公報、同9−
80763号公報、同10−207065号公報、同1
0−268512号公報、同11−95026号公報、
または同11−302610号公報に記載の化合物群を
挙げることができる。また、光熱変換層は2種以上の赤
外吸収色素を含有することができる。光熱変換層中の光
熱変換色素の含有量は、通常10〜50質量%、好まし
くは15〜25質量%である。本発明では、近赤外線領
域(波長約760nm〜2500nm)における最大吸
収濃度での光熱変換層の吸光度が0.5以上になるよう
に調製するのが好ましい。
【0032】光熱変換層におけるバインダーとしては、
ガラス転移点が高く、熱伝導率の高い樹脂、例えばポリ
メタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニル、アミド系樹脂、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリサルフォン、ポリエーテ
ルサルフォン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用
することができる。これらの中でも、ポリビニルアルコ
ールは光熱変換層の飛散が起こりにくいので特に好まし
い。
【0033】光熱変換層の層厚は、0.01〜3μmの
範囲内にあることが好ましく、更に好ましくは0.1〜
0.5μmの範囲内である。また、光熱変換層は、76
0〜900nmの波長域に0.3以上に吸光度(光学密
度)の極大を有することが好ましく、0.5以上に吸光
度(光学密度)の極大を有することがより好ましい。
【0034】<クッション層>支持体と光熱変換層との
間にはクッション層を設けることができる。寸法安定性
が要求される場合、あるいは低弾性率の材料を使用する
場合には、支持体にクッション性を付与するよりも、ク
ッション性を有しない支持体上にクッション層を設ける
のが好ましい。クッション層の材料としては、クッショ
ン性の支持体を形成するための材料として挙げたものが
使用できる。
【0035】クッション層の厚みは、通常10〜100
μmが好ましい。しかし、これに限定されず、使用する
樹脂あるいはエラストマーの種類、密着の際の吸引力、
マット材の粒計、マット材の使用量等の様々な因子を考
慮して適宜決定するのが好ましい。
【0036】クッション層の形成方法としては、各種溶
媒に溶解もしくはラテックス状にして分散したものをブ
レードコーター、ロールコーター、バーコーター、カー
テンコーター、グラビアコーター等の塗布方法、押出ラ
ミネーション法貼り合せ等によって形成することができ
る。
【0037】クッション層を設けることで密着性は向上
するが、真空密着を行なう際の減圧に要する時間にはあ
まり変化がない。かえって、あまり急激な減圧は空気溜
りの発生を誘発する。密着性を十分に確保すると共に真
空密着に要する時間を短縮するには、熱転写シートを粗
面化することが好ましい。
【0038】熱転写シートを粗面化するには、あらかじ
めクッション層の表面を粗面化処理し、その後光熱変換
層および画像形成層を設ける方法、または、熱転写シー
トの表面にマット材を含有させる方法等を挙げることが
できる。粗面化の程度は、クッション層の弾性、膜厚、
加圧力(真空度)、および熱転写シートの表面粗さ、マ
ット材の粒径、添加量によって決めるのが好ましい。ク
ッション層表面の粗面化では、クッション層を形成する
素材にもよるが、表面粗さRaが0.3〜10μmの範
囲が好ましい。熱転写シートの表面を粗面化する場合も
ほぼ同様である。
【0039】(飛散防止層)レーザー等の高密度エネル
ギーを光源として使用する場合、上記光熱変換層が光エ
ネルギーを急激に吸収することで発生した熱によって、
光熱変換物質またはバインダーが飛散することを防ぐた
めに、飛散防止層を設けてもよい。飛散防止層として
は、薄膜で光熱変換層の飛散を抑制することのできる強
度と、光熱変換層で発生した熱を画像形成層まで速やか
に熱伝達することができる、熱伝導率の高い素材からな
ることが好ましい。飛散防止層としては、光熱変換層の
バインダーと同様に一般的な耐熱性樹脂等により形成さ
れるが、中でもポリビニルアルコールは飛散防止の効果
が大きく、水に溶解して塗布することが可能であり、画
像形成層や光熱変換層との混合が少なく好ましい。ま
た、熱転写シートの支持体側から光を照射する場合、飛
散防止層は不透明でもよく、アルミ等の金属蒸着膜も飛
散防止効果がある。飛散防止層の膜厚は、薄い程感度が
高く、厚い程飛散防止の効果があるが、一般的に0.0
5〜1.0μmである。
【0040】(剥離層)光熱変換層と画像形成層との間
には剥離層を設けることができる。剥離層の存在によっ
て、感熱転写記録時における画像形成層の剥離が容易に
なり、品質の高い画像を得ることができる。剥離層は、
熱溶融性化合物それ自体で構成することもできるが、通
常は、熱溶融性化合物および/または熱可塑性樹脂等の
バインダー樹脂などから構成することが好ましい。
【0041】剥離層の主成分として使用する熱溶融性化
合物は、公知のものから適宜に選択して使用すればよ
い。その具体例としては、たとえば、特開昭63−19
3886号公報の第4頁左上欄第8行〜同頁右上欄第1
2行までに例示の物質を使用することができる。熱可塑
性樹脂の具体例としては、たとえば、エチレン−酢酸ビ
ニル系樹脂等のエチレン系共重合体、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、アクリル系樹脂およびセルロース系樹
脂などを挙げることができる。このほか、例えば、塩化
ビニル系樹脂、ロジン系樹脂、石油系樹脂およびアイオ
ノマー樹脂などの樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン
ゴム、イソプレンゴムおよびクロロプレンゴムなどのエ
ラストマー類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、
ロジンフェノール樹脂および水添ロジン等のロジン誘導
体、ならびにフェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペ
ンタジエン樹脂および芳香族系樹脂等も場合に応じて使
用可能である。
【0042】本発明において、剥離層の成分として使用
できる熱可塑性樹脂は、上記例示の熱可塑性樹脂の中で
も、その融点もしくは軟化点が、通常、50〜150
℃、特に60〜120℃の範囲にあるもの、あるいは二
種以上の混合によってその範囲になるものが好適に使用
される。
【0043】<熱転写シートの製造>この発明の熱転写
シートを製造するには、まず、各層を形成する上記の成
分を加熱しながら混合するか、あるいは溶媒に分散ない
し溶解して、各層形成用塗布液を調製する。そして、こ
れらの塗布液を支持体の表面に順次塗布し、必要に応じ
て溶媒を乾燥し、目的の熱転写シートを得ることができ
る。
【0044】塗布液を調製するための溶媒としては、
水、メタノール、エタノール,n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、
1−メトキシ−2−プロパノール等のアルコール、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、ト
ルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族類、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル系溶剤、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、クロロフォルム、トリクロ
ルエチレン等の塩素系溶剤などを挙げることができる。
【0045】塗布法には、従来から公知のグラビアロー
ルによる塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー塗布
法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0046】画像形成層は、支持体の表面の全面あるい
は一部の表面に単色の着色材を含有する層として形成さ
れてもよいし、また、バインダーとイエロー色素とを有
するイエロー画像形成層、バインダーとマゼンタ色素と
を含有するマゼンタ画像形成層、およびバインダーとシ
アン色素とを含有するシアン画像形成層が、平面方向に
沿って一定の繰り返しで、支持体の表面の全面あるいは
一部の表面に形成されていてもよい。また、これらの各
色の画像形成層を積層してもよい。
【0047】なお、熱転写シートには、パーフォレーシ
ョンを形成したり、あるいは色層の異なる区域の位置を
検出するための検知マーク等を設けることによって、使
用時の便を図ることができる。
【0048】《受像シート》本発明にかかる受像シート
は、支持体上に少なくとも受像層とクッション層とを有
する構成をとる。必要によって支持体と受像層の間に、
剥離層、中間層の何れかを有していてもよい。また、受
像層とは反対面に、バック層を有することも搬送性等の
点で好ましい。またこれらの層とは別に帯電防止層を設
けたり、又は上記各層に帯電防止剤を添加することも好
ましい。
【0049】<支持体>支持体としては、通常、プラス
チックシート、紙、金属シート、ガラスシート等のよう
なシート状の基材を用いる。プラスチックシートの例と
しては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン等のシートが使用されるが、特にポリエチレンテレフ
タレートシートが好ましい。また、紙としては印刷本
紙、コート紙等を用いることができる。受像シートの基
材の厚さは通常10〜400μmであり、25〜200
μmであることが好ましい。更に、本発明にかかる支持
体としては、内部に気泡等の空隙を有する白色材料がク
ッション性、画像の視認性等の点で好ましく、特に発泡
PET、発泡ポリエステル支持体は機械特性の点でも好
ましい。基材の表面は、受像層との密着性を高めるため
に、コロナ放電処理、グロー放電処理等の表面処理が施
されていてもよい。
【0050】<受像層>受像層は有機重合体バインダー
を主体として形成される層である。バインダーは熱可塑
性樹脂であることが好ましく、その例としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等のアクリル系モノマーの単独重合体および
その共重合体、メチルセルロース、エチルセルロース、
セルロースアセテートのようなセルロース系ポリマー、
ポリスチレン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル等のよ
うなビニル系モノマーの単独重合体およびその共重合
体、ポリエステル、ポリアミド等のような縮合系ポリマ
ー、ブタジエン−スチレン共重合体のようなゴム系ポリ
マーを挙げることができる。受像層のバインダーは、画
像形成層との間の適度な接着力を得るために、ガラス転
移温度(Tg)が90℃より低いポリマーであることが
好ましい。このために、受像層に可塑剤を添加すること
も可能である。また、受像層バインダーポリマーは、シ
ート間のブロッキングを防ぐために、そのTgが30℃
以上であることが好ましい。受像層のバインダーポリマ
ーとしては、レーザー記録時の画像形成層との密着性を
向上させ、感度や画像強度を向上させる点で、画像形成
層のバインダーポリマーと同一、若しくは類似のポリマ
ーを用いることが特に好ましい。
【0051】受像層の厚みは0.3〜7μm、好ましく
は0.7〜4μmである。0.3μm以下の場合、印刷
本紙への再転写の際に膜強度が不足し破れ易い。厚すぎ
ると、本紙再転写後の画像の光沢が増し、印刷物への近
似性が低下する。
【0052】<クッション層>クッション層は受像層に
応力が加えられた際に変形しやすい層であり、レーザー
熱転写時に画像形成層と受像層の密着性を向上させ、画
質を向上させる効果を有する。また、記録時、熱転写シ
ートと受像シートの間に異物が混入しても、クッション
層の変形作用により、受像層と画像形成層の空隙が小さ
くなり、結果として画像白ヌケ欠陥サイズを小さくする
効果も有する。更に、いったん画像を転写形成した後、
これを別に用意した印刷本紙等に転写する場合、紙凹凸
表面に応じて受像表面が変形するため、受像層の転写性
を向上させたり、また被転写物の光沢を低下させること
により、印刷物との近似性も向上させる効果も持たせる
ことができる。
【0053】クッション性を付与するためには、低弾性
率を有する材料、ゴム弾性を有する材料あるいは加熱に
より容易に軟化する熱可塑性樹脂を用いればよい。
【0054】弾性率としては、室温で10〜1500M
Pa、特に好ましくは30〜500MPaの範囲にある
ことが好ましい。また、ゴム等の異物をめり込ませるた
めには、JIS K2530で定められた針入度(25
℃、100g、5秒)が10以上であることが好まし
い。また、クッション層のガラス転移温度は80℃以
下、好ましくは25℃以下である。これらの物性、例え
ば、Tgを調節するために可塑剤をポリマーバインダー
中に添加することも好適に行うことができる。
【0055】クッション層のバインダーとして用いられ
る具体的な材料としては、ウレタンゴム、ブタジエンゴ
ム、ニトリルゴム、アクリルゴム、天然ゴム等のゴム類
の他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、可塑剤
入り塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂
等が挙げられる。
【0056】クッション層の厚みは使用する樹脂その他
の条件により異なるが、通常3〜100μm、好ましく
は10〜52μmである。
【0057】受像層とクッション層はレーザー記録の段
階までは接着している必要があるが、画像を印刷本紙に
転写するために、剥離可能に設けられていることが好ま
しい。剥離を容易にするためには、クッション層と受像
層の間に剥離層を厚み0.1〜2μm程度で設けること
も好ましい。この剥離層は、受像層塗布時の塗布溶剤の
バリヤーとしての機能を持つことが好ましい。
【0058】上述の受像シートの構成は支持体、クッシ
ョン層、受像層となっている例を示したが、場合によっ
ては受像層がクッション層を兼ねた支持体/クッション
性受像層、あるいは支持体/下塗り層/クッション性受
像層の構成であってもよい。この場合も、印刷本紙への
再転写が可能なようにクッション性受像層が剥離可能に
設けられていることが好ましい。この場合印刷本紙へ再
転写後の画像は光沢に優れた画像となる。受像層を兼ね
たクッション層の厚みは5〜100μm、好ましくは1
0〜40μmである。
【0059】受像層上に一旦画像を形成した後、印刷本
紙等へ再転写する場合には、受像層の少なくとも一層を
光硬化性材料から形成することも好ましい。このような
光硬化性材料の組成としては、例えば、a)付加重合に
よって光重合体を形成しうる多官能ビニル又はビニリデ
ン化合物の少なくとも一種からなる光重合性モノマー、
b)有機ポリマー、c)光重合開始剤、および必要に応
じて熱重合禁止剤等の添加剤からなる組合せを挙げるこ
とができる。上記の多官能ビニルモノマーとしては、ポ
リオールの不飽和エステル、特にアクリル酸もしくはメ
タクリル酸のエステル(例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト)が用いられる。
【0060】有機ポリマーとしては前記受像層形成用ポ
リマーが挙げられる。また、光重合開始剤としては、ベ
ンゾフェノン、ミヒラーズケトン等の通常の光ラジカル
重合開始剤が、層中の0.1〜20質量%の割合で用い
られる。
【0061】上記各層中には必要に応じて各種添加剤を
加えることができる。例えば、受像支持体のバック層に
は、界面活性剤や酸化錫微粒子等による帯電防止剤、酸
化ケイ素、PMMA粒子等によるマット剤を添加するこ
とは、記録装置内での搬送性を良化させる点で好まし
い。これらの添加剤はバック層のみならず、必要によっ
て受像層その他の層に添加することもできる。添加剤の
種類についてはその目的により一概には規定できない
が、例えば、マット剤の場合、平均粒径0.5〜10μ
mの粒子を層中、0.5〜80%程度添加することがで
きる。帯電防止剤としては、層の表面抵抗が23℃、相
対湿度50%の条件で1012Ω以下、より好ましくは1
9Ω以下となるように、各種界面活性剤、導電剤の中
から適宜選択して用いることができる。
【0062】《画像形成用積層体》本発明の熱転写シー
トと受像シートとからなる画像形成用積層体は、各種の
方法によって形成することができる。例えば、熱転写シ
ートの画像形成層側と受像シートの受像側(受像層側)
とを重ねて、加圧加熱ローラに通すことによって容易に
得ることができる。この場合の加熱温度は160℃以
下、もしくは130℃以下が好ましい。
【0063】画像形成用積層体を得る別の方法として、
真空密着法も好適に用いられる。真空引き用のサクショ
ン孔が設けられたドラムの上に先ず受像シートを巻き付
け、次いでその受像シートよりややサイズの大きな熱転
写シートを、スクイーズローラーで空気を均一に押し出
しながら受像シートに真空密着させる方法である。
【0064】また別の方法としては、金属ドラムの上に
受像シートを引っ張りつつ機械的に貼り付け、更にその
上に熱転写シートを同様に機械的に引っ張りつつ貼り付
け、密着させる方法もある。これらの方法の中で、ヒー
トローラー等の温度制御が不要で、迅速・均一に積層し
やすい点で、真空密着法が特に好ましい。
【0065】次に、本発明の熱転写シートを用いる画像
形成方法の一例を説明する。本発明の熱転写シートを用
いる画像形成方法では、熱転写シートの画像形成層の表
面に受像シートを積層した画像形成用積層体を用意し、
その積層体の表面にレーザ光を画像様に時系列的に照射
し、その後受像シートと熱転写シートとを剥離させるこ
とにより、画像形成層のレーザ光被照射領域が転写した
受像シートを得る。熱転写シートと受像シートの接合
は、レーザ光照射操作の直前に行なってもよい。このレ
ーザ光照射操作は、通常、画像形成用積層体の受像シー
ト側を、記録ドラム(内部に真空形成機構を有し、表面
に多数の微小の開口部を有する回転ドラム)の表面に真
空引きにより密着させ、その状態で外側、すなわち熱転
写シート側よりレーザ光を照射させることによって行な
われる。レーザ光の照射はドラムの幅方向に往復するよ
うに走査し、その照射操作中はドラムを一定の角速度で
回転させる。
【0066】レーザ光としては、アルゴンイオンレーザ
光、ヘリウムネオンレーザ光、ヘリウムカドミウムレー
ザ光などのガスレーザ光、YAGレーザ光などの固体レ
ーザ光、半導体レーザ、色素レーザ光、エキシマレーザ
光などの直接的なレーザ光が利用される。あるいは、こ
れらのレーザ光を二次高調波素子を通して、半分の波長
に変換した光なども用いることができる。本発明の熱転
写シートを用いる画像形成方法においては、出力パワー
や変調のしやすさなどを考慮すると、半導体レーザを用
いることが好ましい。また、本発明の熱転写シートを用
いる画像形成方法では、レーザ光は、光熱変換層上での
ビーム径が5〜50μm(特に6〜30μm)の範囲と
なるような条件で照射することが好ましく、また走査速
度は1m/秒以上(特に3m/秒以上)とすることが好
ましい。
【0067】本発明の熱転写シートを用いる画像形成方
法は、黒色マスクの製造、あるいは単色画像の形成に利
用することができるが、また多色画像の形成にも有利に
利用することができる。本発明の熱転写シートを用いる
画像形成方法で、多色画像を形成するためには、例えば
互いに異なる色の色剤を含む画像形成層を有する画像形
成用積層体を独立に三種(三色)あるいは四種(四色)
製造し、それぞれについて、色分解フィルタによる画像
に基づくデジタル信号に従うレーザ光照射と、それに続
く画像記録転写シートと受像シートの引きはがし操作を
行ない、各受像シートに各色の色分解画像を独立に形成
し、ついでそれぞれの色分解画像を、別に用意した印刷
本紙などの実際の支持体もしくはそれに近似した支持体
上に順次積層させる方法が利用できる。
【0068】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。ここで、実施例1〜5に使用される有機顔料は、融
点が310℃以上のものを、比較例1〜3で使用される
有機顔料は、融点が310℃未満のものを使用した。な
お、特にことわりのない限り、部は質量部を示す。
【0069】[実施例1] 《熱転写シートの作製》 1)顔料分散液の調製 下記の材料を、ペイントシェーカー((株)東洋精機製
作所)に混入し、3時間分散を行なって平均粒子径が約
300nmの顔料分散液を作製した。 ・顔料 Permanent Yellow GG02 12.9部 (PY17 クラリアント ジャパン(株)製) ・非晶質高分子重合体 ポリビニルブチラール 7.1部 (軟化点:58℃ エスレックBL−SH 積水化学工業(株)製) ・分散助剤 0.6部 (ソルスパース20000 ICIジャパン(株)製) ・n−プロピルアルコール 79.4部 ・3mmφガラスビーズ(分散メディア)
【0070】2)画像形成用塗布液の調製 下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合して画像
形成層用塗布液を調製した。 ・顔料分散液 11.2部 ・非晶質有機高分子重合体 ポリビニルブチラール 0.3部 (軟化点:58℃ エスレックBL−SH 積水化学工業(株)製) ・超淡色ロジンエステル 0.2部 (KE311 荒川化学工業(株)製) ・べヘニン酸(NAA−222S 日本油脂(株)製) 0.2部 ・フッ素系界面活性剤 0.1部 (メガファックF−177P 大日本インキ化学工業(株)製) ・メチルエチルケトン(MEK) 17.6部 ・n−プロピルアルコール 70.4部
【0071】3)光熱変換層用塗布液の調製 下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合して光熱
変換層用塗布液を調製した。 ・近赤外線吸収色素 0.5部 (NK−2014 日本感光色素(株)製) ・ポリイミド 9.1部 (リカコートSN−20 新日本理化(株)製) ・フッ素系界面活性剤 0.1部 (メガファックF−177P 大日本インキ化学工業(株)製) ・n−メチル−2−ピロリドン 41.6部 ・メチルエチルケトン(MEK) 48.8部
【0072】4)熱転写シートの作製 支持体に厚さ75μmのポリエチレンテレフタラート
(PET)用いて、上記支持体上に光熱変換層用塗布液
をスピンコータによって塗布し、乾燥した。このとき、
乾燥膜の波長830nmにおける吸光度が1.00にな
るように乾燥膜厚を調整した。また、作製した光熱変換
層上に、画像形成層用塗布液をスピンコーターによって
乾燥膜厚が0.3μmとなるように調整しながら塗布、
乾燥し、画像形成層を形成した。画像形成層中に含まれ
る有機顔料の含有量は、46.5質量%であり、非晶質
高分子重合体の含有量は35.2質量%であった。
【0073】《受像シートの作製》下記の組成を有する
クッション性中間層用塗布液、及び受像層用塗布液を調
製した。
【0074】1)クッション性中間層用塗布液の調製 下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合してクッ
ション性中間層用塗布液を調製した。 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15.1部 (ソルバインCL2 日信化学(株)製) ・パラプレックスG40 16.9部 (CP.HALLCONPANY製) ・フッ素系界面活性剤 0.5部 (メガファックF176PF 大日本インキ化学工業(株)製) ・メチルエチルケトン(MEK) 51.3部 ・トルエン 13.7部 ・ジメチルホルムアルデヒド 2.5部
【0075】2)受像層用塗布液の調製 下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合して受像
装用塗布液を調製した。 ・ポリビニルブチラール 7.9部 (エスレックBL−SH 積水化学工業(株)製) ・n−プロピルアルコール 22.8部 ・MFG 20.9部 ・メタノール 48.3部
【0076】3)受像シートの形成 空隙を有する支持体(PET発泡ベース 商品名:ルミ
ラーE58L 東レ(株)製)上に、上記クッション性
中間層用塗布液を乾燥膜厚が18μmになるようにスピ
ンコータによって塗布し、乾燥させて、クッション性中
間層を形成した。次いで、形成したクッション性中間層
上に、前記受像層用塗布液をスピンコータによって乾燥
膜厚が2μmになるように塗布し、乾燥させて、受像層
を形成し、受像シートを得た。
【0077】《画像形成用積層体の作製》受像シートの
受像層と熱転写シートの画像形成層とを重ね合わせて、
積層体を作製した。
【0078】[実施例2]顔料分散液の顔料にNoveperm
Yellow H2G(Y120 クラリアント ジャパン(株)
製)を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写
シートを作製した。
【0079】[実施例3]顔料分散液の顔料にNoveperm
Yellow M2R70(Y139 クラリアント ジャパン(株)
製)を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写
シートを作製した。
【0080】[実施例4]顔料分散液の顔料にNoveperm
Yellow 5GD(Y155 クラリアント ジャパン(株)
製)を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写
シートを作製した。
【0081】[実施例5]顔料分散液の顔料にNoveperm
Yellow P-HG(Y180 クラリアント ジャパン(株)
製)を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写
シートを作製した。
【0082】[比較例1]顔料分散液の顔料にPermanen
t Yellow DHG(Y12 クラリアント ジャパン(株)
製)を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写
シートを作製した。
【0083】[比較例2]顔料分散液の顔料にPermanen
t Yellow GR(Y13 クラリアント ジャパン(株)製)
を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写シー
トを作製した。
【0084】[比較例3]顔料分散液の顔料にPermanen
t Yellow G(Y14 クラリアント ジャパン(株)製)
を使用する以外は、実施例1と同様の方法で熱転写シー
トを作製した。
【0085】《画像記録》実施例1〜5および比較例1
〜3の熱転写シートと、受像シートとをTC−P108
0(大日本スクリーン(株)製)によって記録を行なっ
た。ドラム上に熱転写シートの画像形成層と、受像シー
トの受像層がそれぞれ対面するように、真空吸着によっ
て固定し、波長830nmのレーザ光(熱転写シートの
支持体表面での照射エネルギーが300mJ/cm2
で記録を行なった。レーザ記録を行なったのち、熱転写
シートを受像シートから引き剥がし、記録サンプルを得
た。
【0086】《評価》 1)転写性の評価 レーザ照射前の各画像形成層の光学反射濃度rを、マク
ベス濃度計(ブルーフィルタ)によって測定した。さら
に、熱転写し剥離した後の受像シート上に形成された画
像の画像の光学濃度Rを上述と同様に測定した。得られ
たrおよびRから、レーザ熱転写による画像転写率をそ
れぞれ以下の式から求め、転写性能を示す指標とした。 画像転写率=(R/r)×100 得られた結果を、各熱転写シートに使用した有機顔料の
融点、熱転写シートの光学濃度およびDIN54001
の耐熱性とともに表1に示す。
【0087】2)色相の評価 記録されたサンプルの画像の色相を目視により、以下の
基準で判断した。得られた結果を表1に示す。 ◎ 色相は非常によい ○ 標準 △ 色相はやや悪い × 色相は悪い ×× 色相は非常に悪い
【0088】
【表1】
【0089】表1で示すように、画像形成層に含まれる
有機顔料の融点が310℃以上になると、画像転写率が
向上することがわかった。また、有機顔料の融点が高く
なるに従って色相が良好になることがわかった。
【発明の効果】本発明は、画像形成層に含む有機顔料に
融点が310℃以上のものを使用することで、記録時
に、レーザ光から発する熱のため画像形成層中の有機顔
料が分解するのを抑制できる。これにより、光学濃度の
低下や、色相の劣化のない記録画像を得ることが可能な
溶融式の熱転写シートを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA11 AA26 AA35 BA03 BA07 BA38 BA53 BA55 BA61 BA71 BA74 BA76 CA03 CA04 CA25 CA45 CA49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも画像形成層を有
    する熱転写シートであって、前記画像形成層は、融点が
    310℃以上の有機顔料を含むことを特徴とする熱転写
    シート。
  2. 【請求項2】 支持体上に、少なくとも画像形成層を有
    する熱転写シートであって、前記画像形成層は、DIN
    54001で規定される耐熱性が200℃以上であるこ
    とを特徴とする熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記支持体上に、光熱変換機能を有する
    光熱変換層を有し、前記光熱変換層は、近赤外領域に吸
    光度0.5以上の吸収を持つことを特徴とする請求項1
    または2に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記画像形成層は、前記有機顔料と、軟
    化点が40〜150℃の温度範囲にある非晶質有機高分
    子重合体とを、それぞれ30〜70質量%、および70
    〜30質量%含み、その膜厚が0.2〜1.5μmの範
    囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】 支持体上に、少なくともクッション層
    と、受像層とを有し、前記支持体が空隙を有する受像シ
    ートと、請求項1〜4のいずれか一つに記載の熱転写シ
    ートと、を組み合わせて記録を行うことを特徴とする熱
    転写記録方法。
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