JP2001327363A - 身体支持装置 - Google Patents
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Abstract
のを防止する。 【手段】チャイルドシート1を構成するシェル2の背面
に形成されている凹所8に吸気ファン12を設ける。吸
気ファン12による吸気によって幼児Cの背中の周辺での
熱の籠もりはなくなるため、幼児Cは背中に汗をかくこ
となく快適に過ごすことができる。また、吸気ファン12
は凹所8の内部に隠れているため、チャイルドシート1
の取付けの邪魔になることもなく、更に、既存のチャイ
ルドシート1にも簡単に適用できる。
Description
シートやベッド、各種車両のシート、或いは背もたれ付
き椅子のように、人の背を支持する部分を備えた身体支
持装置に関するものである。
樹脂によって幼児の身体を包み込むシェル構造になって
おり、しかも、幼児の身体が当たる部分には厚いクッシ
ョン材が張られているため、通気性は非常に悪い。
ていても、幼児の身体とチャイルドシートとが接した箇
所では熱の放散が悪くて蒸れた状態になっていることが
多い。特に、背中は発汗が激しいため、顔やお腹は乾い
ていても背中はびっしょりと汗で濡れていることが多
い。更に、オムツをしている乳幼児の場合は、蒸れは一
層激しくなる傾向にある。
ートのみでなく、自動車や鉄道のシートに長時間座って
いるときや、オフィス等で背もたれ付きの椅子に長時間
腰掛けているとき、或いはベッドで就寝しているときな
ど、老若を問わず経験するところである。
ト等について蒸れを無くすことが考えられている。例え
ばチャイルドシートの蒸れ対策として、実開平6−53
275号公報には、チャイルドシートを中空状に形成
し、その内部に送風機を配置し、更に、背もたれ部と座
部とに通気穴を空けることが記載されている。
は、チャイルドシートを中空状に形成して背もたれ部及
び座部に通気穴を空け、中空部内にホースでエアコンか
らの冷気を送ることが記載されている。
実用新案登録第2947187号公報や特開平11−1
23931には、エアコンの空気を背もたれから前方に
噴出させることが記載されており、実開平2−3366
3号公報には、送風ファンによって空気を背もたれ及び
座部の表面から噴出させることが記載されている。
は、背もたれを中空状に形成し、中空部を挟んだ手前側
(すなわち人の背が当たる部分)を非通気性で且つ透湿
性を備えた素材で製造し、乾燥装置で乾燥させた空気を
中空部に通すことにより、人の背中から吸湿することが
記載されている。
ち、特開平11−123959号公報を除いた各例は空
気を人の肌に吹きつけるものであるが、風を長時間にわ
たって直接に肌に当てるのは健康上好ましくない。特
に、乳幼児が寝たままで長時間にわたって冷気を吹きつ
けられると、寝冷えや皮膚障害のような健康障害を招く
虞がある。
公報のように吸湿するものは、健康障害は生じないと考
えられる。しかし、このものは乾燥した空気を背もたれ
部の中空部に通して間接的に吸湿するものであるため、
蒸れ防止の効果が低いという問題がある。
するため部材点数が多くなり、しかも、吸湿効果を高め
るためには中空部の裏側は確実にシールしておかねばな
らないためシール構造が複雑化することになり、このた
めコストが嵩むという点も問題であった。
空に形成するなど専用の構造にしなければらないため、
例えばチャイルドシートの場合であると、既存のものに
は適用できないという点も問題であった。
目的とするものである。
体支持装置は、人の背を受ける背支持部と、この背支持
部の表側から裏側に向けて空気を直接に吸引できる吸気
手段とを備えている。
て使用するチャイルドシートに適用したものであり、こ
のチャイルドシートは、座部(シートボトム)及び背も
たれ部(シートバック)を備えた合成樹脂製のシェル
と、シェルの表側に重ねたクッション材と、吸気手段の
一例としての吸気ファンとを備えている。
ろ向きに開口した凹所が上下方向に延びるように形成さ
れており、この凹所内に、チャイルド用安全ベルトの取
付け穴が複数段形成されていると共に、前記吸気ファン
が取付けられている。この場合、安全ベルト用の取付け
穴に加えて、吸気穴を適当な数だけ空けておくのが好ま
しい。
動車用シートや鉄道車両のシート、キャスター付きの椅
子、劇場用椅子のような固定式の椅子やベンチ、座椅
子、成人用ベッド、ベビーベッド、介護用ベッド、乳母
車、車椅子、手術台など、様々の身体支持装置に適用で
きる。
れ部のみで吸気することを限定しているのではなく、例
えばチャイルドシートのようなシート類の場合は、座部
のように背もたれ部以外の部位からも吸気することは差
し支えない。
ら直接に吸気することによって身体の熱を吸収するもの
であるため、少ないエネルギー(電力)で蒸れを効果的
に解消することができる。また、単に吸気によって熱を
吸収するものであるため、冷えすぎや乾燥し過ぎといっ
た健康障害は生じず、乳幼児でも安心して使用できる。
シール性を必要としないため構造は簡単であり、その結
果、各従来技術に比べて製造コストを抑制できる。
シートのシェルに形成されている凹所を利用して吸気フ
ァンを収納できるため、吸気ファンがチャイルドシート
の取付けの邪魔になることはなく、また、吸気ファンは
凹所に取付ければ足りるため、既存のチャイルドシート
にも簡単に適用することができる。
づいて説明する。
態を示しており、図1はチャイルドシートの斜視図、図
2はチャイルドシートを構成するシェルの正面図、図3
は図2の III-III視断面図、図4は図2のIV−IV視断面
図、図5は吸気ファンの背面図、図5は使用状態での縦
断側面図である。
ト1は、合成樹脂によって一体成形されたシェル2と、
クッション3及び表皮材4、安全ベルト5及び股当て6
とを備えている。クッション3と表皮材4はシェル2か
ら簡単に取り外すことができる。敢えて説明するまでも
ないが、安全ベルト5は股当て6にバックルで(図示せ
ず)で着脱自在に装着される。
背もたれ部(シートバック)2bと側板(シートサイ
ド)2cとを備えており、このため使用者の身体を包む
形状になっている。側板2cを備えずに、座部2aと背
もたれ部2bのみを備えた形態としても良い。また、座
部2aは背もたれ部2bとは別体に構成しても良い(そ
の場合、背もたれ部2bが後方に倒れる構造としても良
い)。
たれ部2bには、上下長手で後ろ向きに開口した1条の
凹所8が形成されており、この凹所8の底部に、安全ベ
ルト5を挿入するための取付け穴9の対が適宜段数(図
示の例では3段)形成されている。図6に示すように、
安全ベルト5は金具10でシェル2に抜け不能に止めら
れる。凹所8の外側には補強リブ11を形成している。
付け穴9よりも下方の部位には、吸気手段の一例として
の吸気ファン12を取付けており、この吸気ファン12
の箇所でシェル2には吸気穴13が空いている。また、
シェル2の表面画歩には、吸気穴13を塞ぐ線材製の保
護枠14が取付けられている。吸気ファン12の種類は
問わないが、なるべく騒音の出ないものが好ましい(例
えばブラシレスタイプが好適である)。吸気ファン12
には、自動車のシガーライター用電源から電力が供給さ
れる。
5でシェル2の凹所8に固定しているが、両面粘着テー
プで固定したり接着剤で接着するなど、様々の取付け手
段を採用できる。
たれ部2bの表面に温度センサー16を設け、温度が一
定以上に上がると吸気ファン12が作動するように構成
しても良い。温度センサー15に代えて、又はこれに加
えて湿度センサーを設け、湿度が一定以上に上がると吸
気ファン12が作動するように構成することも可能であ
る。
は、シートベルト(図示せず)を使用して自動車のシー
ト17に取付けられる。そして、幼児Cの背中が蒸れそ
うな状況の場合は吸気ファン12を駆動する。すると、
幼児Cの背中の周辺の空気がクッション3及び表皮材4
を透過してシェル2の裏側に吸引されるため、幼児Cの
背中の箇所に熱がこもることはない。従って、幼児Cは
背中に汗をかくことなく快適に過ごすことができる。
の間には隙間が空いているので、吸気ファン12で吸気
された空気は車内に放散される。
図、(B) は (A)の B-B視背面図、 (C)は (B)の C-C視断
面図である。この実施形態では、凹所8に前向き開口で
箱型のケース18を取付け、このケース18に上下2段
の吸気ファン12を取付けている。
左右側縁にフラップ19を設け、このフラップ19を凹
所8の左右外側の部位にねじ20で固定している。この
場合、凹所8の左右外側の部位は前向きに開口している
ため、ねじ20が幼児に当たることはなく、安全であ
る。
穴9が空いており、これらの取付け穴9が通気穴を兼用
している。また、シェル2の凹所8のうち最下段の取付
け穴9の下方にも吸気穴13を空けて、広い面積で吸気
できるようにしている。
ァン12を取付けると、吸気のロスをなくして効率的に
吸気できる利点がある。ケース18の外周縁に軟質ゴム
やスポンジ状等のシール材を設けても良い。
たれ部2bの中心線を挟んだ両側に2条形成されてい
る。そして、各凹所8に、吸気ファン12を1個又は複
数個設けたケース18を脱落不能に装着している。ケー
ス18を使用せずに、吸気ファン12を直接に取付けて
も良い。また、一点鎖線で示すように、背もたれ部2b
の前向き凹所内に吸気ファン12を設けることも可能で
ある。
凹所8の底面に当たる取付け片8aを形成し、この取付
け片8aと凹所8の底面とに面ファスナー21を接着
し、これら面ファスナー21でケース18を凹所8に着
脱自在に取り付けている。
しており、分図 (B)では外向きに突出している。面ファ
スナー21はケース18の全長にわたって設ける必要は
なく、取付け強度を保持できる長さであれば良い。
チ的に着脱できるので、取付け作業が楽であるのみでな
く、安全ベルト5の取付け位置の変更も簡単に行える。
別例を示すもので、この実施形態では、バックル22付
きの細い紐23を左右対の取付け穴9に通し、紐23で
ケース18を縛り固定している。ケース18にも紐23
の通る穴24が空いている。
ことはなく、また、安全ベルト5の挿通にも支障はない
(安全ベルト5を通していない取付け穴9に紐を掛けて
も良い)。紐23に代えて細くて薄いベルトを使用して
も良い。また、ケース18が上下に長い場合は、上下複
数箇所を紐23又はベルトで縛るのが好ましい。
係合穴25を設ける一方、ケース18の左右両側面に係
合爪26を形成し、弾性に抗して変形させることによっ
て係合爪26を係合穴27に嵌め入れている。この例で
も、吸気ファン12付きのケース18をワンタッチ的に
取付けできる。また、他の部材を必要としないため、部
品管理の手間も省くことができる。
2bの別例を示している。このうち分図 (A)に示す例で
は、凹所8の底部に、安全ベルト用取付け穴9に加え
て、多数の吸気穴13を散点状に空けている。
け穴9の下方の部位にメッシュ材27が張られた大きな
面積の吸気穴13を空けている。このようにすると、吸
気効率が一層向上する。なお、メッシュ材27付きの吸
気穴13は、シェル2の強度を保持できる範囲内で複数
箇所設けてもよい。
した第8実施形態を原理的に示しており、 (A)は側断面
図、 (B)は (A)の B-B視部分断面図である。
部を形成し、この中空部に吸気ファン12を設けてい
る。また、図では詳細は示していないが、クッションは
適度の通気性を備えている。背もたれ17aの側面に排
気穴28を設けている。排気穴28は通気性の布やメッ
シュ材で塞いでも良い。図では背もたれ17のみに適用
しているが、座部にも適用することは可能である。
を示しており、図14は概略平面図、図15は図14の
XV−XV視断面図である。
けられたベース板31と脚(図示せず)を備えており、
ベース板31の上面に布団32を敷いている。また、ベ
ース板31の下面のうち人の上半身が位置した部位に上
向き開口のケース18を設け、このケース18に適宜個
数の吸気ファン12を取付けている。
に向けて放散しても良いが、床のホコリが舞い上がる虞
がある場合は、図15に一点鎖線で示すように、ケース
18に排気ダクト33を接続しても良い。
る。例えばベッド30の全面積から吸気することも可能
である。敷布団やマットレスはできるだけ通気性の高い
ものが好ましい。なお、ベビーベッドに適用する場合
は、一般にベッドの周囲に柵を設けることになる。
ム34に分図 (B)に示すメッシュ材(或いはネット材)
35を張り、このメッシュ材35で人Mの身体を支持し
ている。
付けられており、ケース18には吸気ダクト36を接続
し、吸気ダクト36の先端部に吸気ファン12とフィル
ター37とを設けている。
気性をより向上できる利点がある。また、メッシュ材3
5は適度の弾力があるため、布団32やマットレスは必
ずしも必要はなく、直接に寝たり、タオルケットのよう
に薄くて通気性に富んだものを敷いて寝たりすることも
可能である。メッシュ材35に衝撃吸収ジェルのような
軟質材な被覆すると、クッション性をより向上できる。
12の容量もかなり大きくなり、そのために騒音の問題
が生じる虞があるが、本実施形態では吸気ファン12は
ベッド30から離れているため騒音の問題を解消でき
る。また、ベッド30から吸引された綿ぼこり等のホコ
リ類はフィルターで除去されるため、室内の空気が汚れ
ることもない。
コントロールパネル38を備えており、コントロールパ
ネル38には、電源スイッチ、パイロットランプ40,
風量調節ボタン41、タイマー42を備えている。
イルドシート用の場合には、自動車のシガーライター用
電源に差し込まれるプラグ43が接続され、ベッド用の
ように屋内で使用するものの場合にはコンセント44が
接続されている。コンセントはアースしておくのが好ま
しい。
ァン12に電力が供給され、また、温度又は湿度若しく
は両方を検知するセンサー16が接続されている。コン
トロールパネル38はチャイルドシート等の身体支持装
置に一体に組み込んでも良いし、身体支持装置とは分離
した構成でも良い。また、電力の供給系統と制御系統を
分離し、ON・OFFや風量調節などの制御をリモコン
で操作できるようにすることも可能である。
(乳幼児)の背中の周辺と臀部の周辺とから選択的に吸
気できるように構成することも可能である(オムツをし
ている乳幼児の場合は、臀部の周辺からも吸気すると好
ましい)。また、吸気手段はファンには限らず、真空ポ
ンプ等の様々の手段を採用できる。
である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】人の背を受ける背支持部と、この背支持部
の表側から裏側に向けて空気を直接に吸引できる吸気手
段とを備えている、身体支持装置。 - 【請求項2】前記身体支持装置は、自動車の座席に取付
けて使用するチャイルドシートであって、 このチャイルドシートは、座部(シートボトム)及び背
もたれ部(シートバック)を備えた合成樹脂製のシェル
と、シェルの表側に重ねたクッション材と、吸気手段の
一例としての吸気ファンとを備えており、 前記シェルの背もたれ部には、後ろ向きに開口した凹所
が上下方向に延びるように形成されており、この凹所内
に、チャイルド用安全ベルトの取付け穴が複数段形成さ
れていると共に、前記吸気ファンが取付けられている、
請求項1に記載した身体支持装置としてのチャイルドシ
ート。
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---|---|---|---|
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