JP2002125809A

JP2002125809A - 寝具

Info

Publication number: JP2002125809A
Application number: JP2000322283A
Authority: JP
Inventors: Riichi Yoshino; 利一吉野; Kenichiro Niimi; 健一郎新美
Original assignee: Hitachi Home Tech Ltd
Current assignee: Hitachi Appliances Inc
Priority date: 2000-10-23
Filing date: 2000-10-23
Publication date: 2002-05-08

Abstract

(57)【要約】【課題】人体からの熱や湿気を寝具外に放出し、快適
な寝床内環境とする。【解決手段】人体を支えるとともに、その人体に直接
接触する表布８と、その表布８の下部に設けた空間材１
３と、その空間材１３の下部に設けた緩衝材１４と、そ
の緩衝材１４の下部に設けた裏布９とで構成する本体１
からなり、空気を吸気する通気性からなる前記表布８
を、通気量に差を持たせた上半面部１１と下半面部１２
とし、前記表布８以外の外周部を気密とし、前記表布８
の上面に設けた上半面部１１と、その上半面部１１の下
部に設けた空間材１３を介して連通する如く、排気口６
とファンモーター５を有する吸気ユニット４を設けた寝
具において、前記ファンモーター５を制御する温度セン
サー１６を前記空間材１３内に設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般寝具あるい
は、その内部に温熱電位ユニットを具備する電気寝具等
の寝具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来における電気治療器は、例えば、ふ
とん状やマット状で、その内部に温熱治療用発熱体およ
び電位治療用導子電極を設けた電気治療器の表面の布
は、綿布や羊毛など普通の寝具と同様に吸湿性ある自然
素材と、その内部に合成繊維系の綿やスポンジ状のクッ
ション材の組合せで構成されている。（例えば、特開昭
６３ー７９６７１号公報、特開平２ー２６４６１０号公
報等参照）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気治療器等に用いられている表布は吸湿性素材である
が、その内部はクッション性が長期の使用に耐えるよう
吸湿性の少ない材質が使われている。

【０００４】そのため就寝時に人体からの湿気が充分吸
収できず、特に夏季において寝床内の温度と湿度が高く
なり、寝具としての使用感が不満足であるという問題点
があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであり、人体を支えるとともに、その人体に
直接接触する表布と、その表布の下部に設けた空間材
と、その空間材の下部に設けた緩衝材と、その緩衝材の
下部に設けた裏布とで構成する本体からなり、空気を吸
気する通気性からなる前記表布を、通気量に差を持たせ
た上半面部と下半面部とし、前記表布以外の外周部を気
密とし、前記表布の上面に設けた通気性を有する上半面
部と、その上半面部の下部に設けた空間材を介して連通
する如く、排気口とファンモーターを有する吸気ユニッ
トを設けた寝具において、前記ファンモーターを制御す
る温度センサーを前記空間材内に設けたものとした。

【０００６】また、前記本体の緩衝材の下部に温熱電位
ユニットを設けたものとした。

【０００７】また、前記温熱電位ユニットを電線状の発
熱線と電位線で構成し、前記発熱線と電位線を通気性あ
る部材に固定したものとした。

【０００８】また、前記表布の下部に設けた空間材にク
ッション材を用いたものとした。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明は上記の通りのものであ
り、人体を支えるとともに、その人体に直接接触する表
布と、その表布の下部に設けた空間材と、その空間材の
下部に設けた緩衝材と、その緩衝材の下部に設けた裏布
とで構成する本体からなり、空気を吸気する通気性から
なる前記表布を、通気量に差を持たせた上半面部と下半
面部とし、前記表布以外の外周部を気密とし、前記表布
の上面に設けた通気性を有する上半面部と、その上半面
部の下部に設けた空間材を介して連通する如く、排気口
とファンモーターを有する吸気ユニットを設けた寝具に
おいて、前記ファンモーターを制御する温度センサーを
前記空間材内に設けた構成にすることにより、本体の表
布を構成する空気を吸気する通気性からなる上半面部と
下半面部から平面的に寝床内の人体周囲空気を吸気し、
人体からの熱や湿気を排気口とファンモーターを有する
吸気ユニットにより、寝具外に放出し、不快な寝床内の
環境を改善する。

【００１０】また、前記ファンモーターを制御する温度
センサーが前記空間材内に設けてあるので、室内の温度
に応じて前記ファンモーターが制御されることにより、
本体の表布から吸気する通気量が制御され、可変的に寝
具外に放出される。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図に従って説
明する。

【００１２】図１において、１は本体であり、マットレ
ス状あるいは布団状のもので、以下に示す部品構成から
成り立っている。

【００１３】前記本体１は人体を支えるとともに、その
人体に直接接触する表布８と、その表布８の下部に設け
た空間材１３と、その空間材１３の下部に設けた緩衝材
１４と、その緩衝材１４の下部に設けた裏布９とで構成
されている。

【００１４】前記表布８の上面を空気を吸気する通気性
からなる上半面部１１と下半面部１２とに区分し、各々
の上半面部１１と下半面部１２との通気量に差を持たせ
たものである。

【００１５】また、前記本体１の表布８以外の外周部を
気密とし、前記表布８の上面に設けた通気性を有する上
半面部１１と、その上半面部１１の下部に設けた空間材
１３を介して連通する如く、前記本体１の一隅に排気口
６とファンモーター５を有する吸気ユニット４を設けた
構成としてある。

【００１６】２はコントローラーであり、３は電源プラ
グであり、コントローラー２および電源プラグ３等が吸
気ユニット４部に接続されている。

【００１７】本体１内部には、吸気動作時の通気を確保
する空間材１３と、その空間材１３の下部にマット形状
を保ち外部からの衝撃をやわらげるための緩衝材１４等
を設けている。

【００１８】また、コントローラー２に電気的に接続さ
れた温熱電位ユニット１５と、さらに本体１の一隅には
前記空間材１３に連通し、排気口６とファンモーター５
とを有する吸気ユニット４が、本体１の就寝状態の足元
部分に位置するように設けてある。

【００１９】１５は温熱電位ユニットであり、本体１内
部のほぼ全面に配置されている。

【００２０】１６は温度センサーであり、前記空間材１
３内に設置され、室内の温度を検知し、吸気ユニット４
のファンモーター５の回転を制御するものである。

【００２１】次に、本体１の構成を説明すると、その外
殼部は表布８及び裏布９により包まれている。

【００２２】表布８は通気性を有する布生地であり、も
ともと通気性を持たせるために織ったもの、あるいは非
通気性の布生地に穴開けなどの後加工により通気性を持
たせたもの、さらには通気性の布生地に気密性コーテイ
ングなどの後加工により通気性あるいはその分布を持た
せたもの等があり、前述の内から機能、性能、価格等を
考慮して適宜選択されるものである。

【００２３】裏布９は、通気性を有する表布８の反対面
と外周側面に設け、非通気性の布生地類を使っている。

【００２４】但し、前記空間材１３と前記表布８との構
成により、表布８面の通気が確保できる場合は、非通気
性の布生地類を使う必要はない。

【００２５】人が横たえる寝床面の表布８面の通気分布
は、治療時あるいは就寝時の快適性や使う人の好みにも
よるが、一般的には足元をあまり冷さないで上半面部１
１、特に頭部１０付近を涼しくするように考慮した通気
量分布が望ましい。

【００２６】図１の例では、頭部１０範囲の通気量は多
めにして、上半面部１１範囲の通気量は平均的なものと
し、下半面部１２範囲の通気量は少なめに設定してあ
る。

【００２７】図２で例示していないが、表布８面とその
下部に設けてある空間材１３との間に別の布生地や衝撃
材等を設ける場合も、表布８面の通気量や通気分布を妨
げない構成等がある。

【００２８】前記空間材１３の具体例としては、通気抵
抗の少ない合成樹脂製のクッション材あるいは金属バネ
を多数使用したベット用マットレスの構成等がある。

【００２９】また、前記表布８に空気を吸引する手段は
電動の場合、ファンモーター５に限らず、吸気量の制御
は吸気ユニット４内あるいは空間材１３を含む吸気の通
気部に、温度センサー１６の検知部を設け、その出力に
応じた吸気制御ができるようになっている。

【００３０】また、吸気方式については、就寝時の人体
の動きと空間材１３の容積変化を利用し、吸気の通気経
路部に通気方向性を持つ弁体を設け、そのポンプ作用に
よる自然吸気式等が考えられる。

【００３１】本実施例の電気治療器に使う温熱電位ユニ
ット１５は、温熱と電位の構成部品をいずれも電線状の
発熱線と電位線とし、それらの線を通気性ある部材に布
線固定したものである。

【００３２】次に、前記構成における作用を説明する。

【００３３】本体１の表布８を構成する、空気を吸気す
る通気性からなる上半面部１１と下半面部１２から、前
記空間材１３内に設けた温度センサー１６が室内の温度
を検知し、吸気ユニット４のファンモーター５の回転を
制御することにより、平面的に寝床内の人体に周囲空気
を吸気し、人体からの熱や湿度を吸気ユニット４の排気
口６から、寝具本体１外に放出する。

【００３４】前記空間材１３は、表布８面の上部からの
空気を吸引し、吸気ユニット４を介して吸気した空気を
排気口６より本体１外へ放出する。

【００３５】したがって、空間材１３は本体１内のダク
トの役目と表布８面の下部を上部より負圧に保つことが
できる。

【００３６】また、表布８面の寝床面に人が寝そべって
も通気空間が前記空間材１３により確保できる。

【００３７】前記空間材１３は、通気抵抗の少ない合成
樹脂製のクッション材あるいは金属バネを多数使用した
ベット用マットレスのような構成であるので、非通気性
の布生地との組合せにより、空間材１３内の圧力を吸気
ユニット４により負圧にする。

【００３８】吸気ユニット４は、図２のごとく、室内の
温度を検知する温度センサー１６により電動によるファ
ンモーター５が可変的に制御されることにより、空間材
１３内の空気を吸引制御し、吸気ユニット４の排気口６
から放出する。

【００３９】本実施例の電気治療器に使う温熱電位ユニ
ット１５は、温熱と電位の構成部品をいずれも電線状の
発熱線と電位線とし、それらの線を通気性ある部材に布
線固定したものとすることにより、温熱電位ユニット１
５を図２における表布８面と空間材１３の間に設ける場
合も、それら電線間の通気性部材により表布８面からの
吸気は可能となる。

【００４０】コントローラー２は、タイマー機能のほ
か、温熱治療および電位治療のそれぞれあるいは交互治
療の制御のほか、吸気機能の制御を温度センサー１６の
信号により行う。

【００４１】

【発明の効果】本発明によれば、寝床上面の人体周囲の
熱や湿度を含んだ空気を吸気し寝具外へ排出するため、
就寝時あるいは電気治療器では横たわっての治療時に人
体周囲の熱や湿気の籠もりが緩和され、不快な就寝環境
や治療環境の改善ができる。

【００４２】また、寝床上面の人体の各部位に相当する
部分の通気量に差をつけることにより、足先が冷えるな
どの不快な状態となることなく、就寝環境や治療環境が
改善できる。

【００４３】また、電気治療器を含む電気寝具の吸気制
御を自動で行うことにより、より適切な就寝環境や治療
環境が簡単に得られる。

【００４４】また、就寝状態では、体から発する熱や湿
気などが少なくなることから、比較的少ない吸気量です
み、人体に風を吹き付けるような寝具に比較して、体が
冷え過ぎたりせず、より健康的な寝床内環境にすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す寝具の斜視外観図であ
る。

【図２】本発明の一実施例を示す寝具の断面構成図であ
る。

【符号の説明】

１本体２コントローラー４吸気ユニット５ファンモーター６排気口８表布９裏布１１上半面部１２下半面部１３空間材１４緩衝材１５温熱電位ユニット１６温度センサー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】人体を支えるとともに、その人体に直接
接触する表布（８）と、その表布（８）の下部に設けた
空間材（１３）と、その空間材（１３）の下部に設けた
緩衝材（１４）と、その緩衝材（１４）の下部に設けた
裏布（９）とで構成する本体（１）からなり、空気を吸
気する通気性からなる前記表布（８）を、通気量に差を
持たせた上半面部（１１）と下半面部（１２）とし、前
記表布（８）以外の外周部を気密とし、前記表布（８）
の上面に設けた上半面部（１１）と、その上半面部（１
１）の下部に設けた空間材（１３）を介して連通する如
く、排気口（６）とファンモーター（５）を有する吸気
ユニット（４）を設けた寝具において、前記ファンモー
ター（５）を制御する温度センサー（１６）を前記空間
材（１３）内に設けたことを特徴とする寝具。
【請求項２】前記本体（１）の緩衝材（１４）の下部
に温熱電位ユニット（１５）を設けたことを特徴とする
請求項１記載の寝具。
【請求項３】前記温熱電位ユニット（１５）を電線状
の発熱線と電位線で構成し、前記発熱線と電位線を通気
性ある部材に固定したことを特徴とする請求項２記載の
寝具。
【請求項４】前記表布（８）の下部に設けた空間材
（１３）にクッション材を用いたことを特徴とする請求
項１記載の寝具。