JP2001324963A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
を可能とし、且つ、表示不良の発生を防止することが可
能な表示装置を提供することを目的とする 【解決手段】少なくとも4垂直走査期間内において、す
べての信号線Xに接続された画素トランジスタを1水平
走査期間内の同一タイミングに所定の電位を基準として
一方の極性で駆動する。1水平走査期間内の前半に選択
された第1画素トランジスタ群を正極性で駆動し、1水
平走査期間内の後半の選択された第2画素トランジスタ
群を負極性で駆動するとき、第1画素トランジスタ群の
駆動電位が第2画素トランジスタ群を駆動するのにとも
なって変動する場合、第1画素トランジスタ群の駆動電
位の変動量に応じて基準電位を所定量シフトするととも
に、変動後の駆動電位を分散するようなオフセット電位
を第1画素トランジスタ群及び第2画素トランジスタ群
の駆動電位とする。
Description
り、特に、外部回路との接続数が低減できる表示装置に
関する。
ンTFTを用いた液晶表示装置の駆動回路としては、信
号線駆動用IC及びゲート線駆動用ICをフレキシブル
な配線基板上に実装したテープ・キャリア・パッケージ
(TCP)が用いられている。このTCPは、マトリク
ス状に配置された画素を有するアレイ基板に設けられた
電極にそれぞれ接続され、画素を駆動する。
表示装置では、駆動回路としての信号線駆動用回路の一
部及びゲート線駆動用回路をアレイ基板上に一体的に形
成することができる。この場合、基板外部にも信号線駆
動回路の一部、例えばディジタル・アナログ変換回路
(DAC)が設けられるが、アモルファスシリコンTF
Tを用いた液晶表示装置と比較して、アレイ基板との接
続配線の数を大幅に減少できる。
TFTを用いた液晶表示装置では、アレイ基板上の信号
線にそれぞれTCPから映像信号を入力するための接続
配線が必要であるが、画素の高精細化に伴って接続配線
数が多くなり、これらの接続配線間に十分なピッチを確
保することが困難である。
表示装置では、基板上にゲート線駆動用回路の他に、さ
らに信号線駆動用回路を一体的に形成するが、基板の大
型化に伴い基板上に引き回される配線長が長くなり、信
号が劣化して表示不良を生じるおそれがある。
たものであって、その目的は、画素の高精細化を可能と
し、且つ、大表示画面であっても表示不良の発生を防止
することが可能な表示装置を提供することにある。
達成するために、請求項1に記載の表示装置は、基板上
に互いに直交して配列された複数のゲート線及び複数の
信号線と、ゲート線と信号線とのそれぞれの交差部に配
置された画素トランジスタと、各画素トランジスタに接
続された画素電極と、入力されるディジタル信号をアナ
ログ信号に変換すると共に、前記信号線を所定数の信号
線から成る複数の信号線群に区分し、各前記信号線群毎
に対応するアナログ信号をシリアルに出力する駆動回路
と、前記駆動回路からのアナログ信号を各前記信号線群
の対応する信号線に順次振り分ける選択手段と、前記選
択手段によるアナログ信号の信号線への振り分け順序を
制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、少なく
とも4垂直走査期間内において、すべての信号線上に接
続された画素トランジスタを1水平走査期間内の同一タ
イミングに所定の電位を基準として一方の極性で駆動
し、1水平走査期間内の第1タイミングに選択された第
1画素トランジスタ群を第1極性で駆動し、1水平走査
期間内の第1タイミングに続く第2タイミングの選択さ
れた第2画素トランジスタ群を第1極性とは逆の第2極
性で駆動するとき、第1画素トランジスタ群の駆動電位
が第2画素トランジスタ群を駆動するのにともなって変
動する場合、前記第1画素トランジスタ群の駆動電位の
変動量に応じて前記基準電位を所定量シフトするととも
に、変動後の駆動電位を分散するようなオフセット電位
を前記第1画素トランジスタ群及び前記第2画素トラン
ジスタ群の駆動電位とすることを特徴とする。
わち多結晶シリコンTFTを画素TFTとして用い有効
表示領域が対角15インチサイズの光透過型液晶表示装
置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
は、アレイ基板100と、このアレイ基板100に対し
て所定の間隔をおいて対向配置された対向電極210を
備えた対向基板200と、これらアレイ基板100と対
向基板200との間に挟持され配向膜(図示せず)を介
して配置される液晶層300とを備えている。アレイ基
板100と対向基板200とは、その周辺に配置される
シール材400によって貼り合わせられている。
された複数のゲート線Yと、列方向に沿って延出された
複数の信号線Xと、ゲート線Yと信号線Xとの各交差部
に設けられたスイッチング素子としての画素薄膜トラン
ジスタすなわち画素TFT110と、ゲート線Yと信号
線Xとによって囲まれた各画素に対応して設けられた画
素電極120と、を備えている。
半導体層とする多結晶シリコンTFTである。画素TF
T110のゲート電極は、ゲート線Yに接続されている
とともに、ソース電極は、信号線Xに接続されている。
また、画素TFT110のドレイン電極は、画素電極1
20及びこの画素電極120と並列に補助容量素子13
0を構成する一方の電極に接続されている。
力するゲート線駆動手段として機能するゲート線駆動回
路150は、画素TFT110と同一プロセスでアレイ
基板100上に一体的に形成されている。
する信号線駆動回路部160は、フレキシブル配線基板
上に信号線駆動用IC511が実装され、アレイ基板1
00と電気的に接続されるTCP500−1、500−
2…、500−6と、アレイ基板100上に画素TFT
110と同一プロセスで形成された選択手段として機能
する選択回路170とによって構成される。
0の一辺に列設され、外部回路基板としての回路部品が
実装されたPCB基板600に接続されている。このP
CB基板600には、外部から入力される基準クロック
信号及びディジタル方式のデータ信号に基づいて、各種
制御信号及び制御信号に同期したデータ信号を出力する
制御IC、電源回路などが実装されている。
PCB基板600に形成された接続配線上の接続端子に
接続されるPCB側パッド513と、アレイ基板100
に形成された接続配線上の接続端子に接続されるアレイ
側パッド515と、これらのパッド間を接続する各種配
線とを備えている。これらのPCB側パッド513及び
アレイ側パッド515は、異方性導電フィルム(AC
F)を介してそれぞれPCB基板600及びアレイ基板
100に電気的、機械的に接続されている。
C511は、PCB基板600からの入力信号に基づい
て、データ信号をアナログ方式の映像信号として出力す
る。
用IC511は、シフトレジスタ521、データレジス
タ523、D/Aコンバータ525などから構成されて
いる。シフトレジスタ521には、PCB基板600側
からクロック信号及び制御信号が入力される。データレ
ジスタ523には、PCB基板600側からデータ信号
が入力される。また、D/Aコンバータ525には、P
CB基板600側から基準信号が入力され、入力された
データ信号がアナログ映像信号に変換される。
出力される各アナログ映像信号は、各水平走査期間毎に
2つの信号線に対応したアナログ映像信号を含み、これ
を時系列に出力し、これがアレイ基板100上に形成さ
れた信号線駆動回路部160の選択回路170に入力さ
れる。
1からの配線に接続され、信号線駆動用IC511から
の各シリアルアナログ映像信号が出力される出力端子O
UT1、OUT2…と、信号線X1、X2…の一端に設
けられた入力端子1A及び1B、2A及び2B…とを選
択的に接続するスイッチSW1、SW2、SW3、SW
4…を備えており、これにより各水平走査期間で信号線
駆動用IC511からの2つの隣接する信号線に対応す
るシリアルな各アナログ映像信号は、後述するように隣
接する2つの信号線に順次振り分けられる。
は、信号線Xの数の半分であり、1出力端子から2本の
信号線に対して1水平走査期間の前半及び後半に順次駆
動信号を出力している。更に接続数を低減するのであれ
ば、出力端子OUTの数を信号線Xの数の1/3、1/
4等にもすることは可能である。
ッチ信号に基づいて、1水平走査期間内の前半または後
半のタイミングで、出力端子OUT1と、信号線X1の
入力端子1Aとを接続する。スイッチSW2は、スイッ
チ信号に基づいて、1水平走査期間内の前半または後半
のタイミングで、出力端子OUT1と、信号線X2の入
力端子1Bとを接続する。
て、1水平走査期間内の前半または後半のタイミング
で、出力端子OUT2と、信号線X3の入力端子2Aと
を接続する。スイッチSW4は、スイッチ信号に基づい
て、1水平走査期間内の前半または後半のタイミング
で、出力端子OUT2と、信号線X4の入力端子2Bと
を接続する。
タイミングで出力端子OUTと信号線Xの入力端子とを
接続し、スイッチ信号がOFFのタイミングで出力端子
OUTと入力端子とを切断する。
接続をON/OFFする各スイッチは、1水平走査期間
内に同時にONすることなく、一方のスイッチをONし
ているタイミングでは他方のスイッチをOFFするよう
なスイッチ信号によって制御されている。
入力端子1Aとを接続するスイッチSW1は、1水平走
査期間の前半にONして後半にOFFする制御信号に基
づいてON/OFF制御される。このとき、出力端子O
UT1と信号線X2の入力端子1Bとを接続するスイッ
チSW2は、1水平走査期間の前半にOFFして後半に
ONする制御信号に基づいてON/OFF制御される。
つまり、1水平走査期間の前半に、出力端子OUT1
は、入力端子1Aに接続され、信号線X1に出力端子O
UT1からのアナログ信号が書き込まれる。また、1水
平走査期間の後半に、出力端子OUT1は、入力端子1
Bに接続され、信号線X2に出力端子OUT1からのア
ナログ信号が書き込まれる。このときに、信号線X1及
びX2には、対向電極210に印加される電圧を基準電
圧として、互いに異なる極性のアナログ信号が書き込ま
れる。
する2本の信号線の入力端子との接続をON/OFFす
る各スイッチは、1水平走査期間内の所定のタイミング
で同時にONし、同時にOFFするようなスイッチ信号
によって制御されている。
入力端子1Bとを接続するスイッチSW2は、1水平走
査期間の前半にONして後半にOFFする制御信号に基
づいてON/OFF制御される。このとき、出力端子O
UT2と信号線X3の入力端子2Aとを接続するスイッ
チSW3は、1水平走査期間の前半にONして後半にO
FFする制御信号に基づいてON/OFF制御される。
つまり、1水平走査期間の前半に、出力端子OUT1
は、入力端子1Bに接続され、信号線X2に出力端子O
UT1からのアナログ信号が書き込まれる。また、同時
に、出力端子OUT2は、入力端子2Aに接続され、信
号線X3に出力端子OUT2からのアナログ信号が書き
込まれる。このときに、信号線X2及びX3には、対向
電極210に印加される電圧を基準電圧として、互いに
異なる極性のアナログ信号が書き込まれる。
一体的に形成し、信号線駆動回路を基板上に一体的に形
成した選択回路とTCP上に実装された信号線駆動用I
Cとで構成し、1水平走査期間内に、選択回路のスイッ
チが複数の信号線に順次駆動信号を出力することによ
り、画素を高精細化してもアレイ基板上に形成される接
続配線の数を信号線の本数分に対応して形成する必要が
なくなり、接続配線間のピッチを十分に確保できる。
路のすべてを基板上に形成する場合と比較して、アレイ
基板上での薄膜からなる配線長が長くなることを防止す
ることができ、これにより、データ信号、あるいは映像
信号の劣化を防止できるとともに、製造コストの増大を
防止できる。
信号線から各画素へのアナログ信号の書き込み方法の一
例について説明する。
ように、1出力端子に対して2本の信号線が接続可能で
あり、ゲート線Y1と、すべての信号線X1、X2、X
3、X4…との交差部に配置された画素トランジスタを
介して接続された画素電極を画素11、画素12、画素
13、画素14…として1ラインを構成し、信号線X1
と、すべてのゲート線Y1、Y2…との交差部に配置さ
れた画素トランジスタを介して接続された画素電極を画
素11、画素21…とする。また、信号線X1、X2、
X3、X4、X5、X6、…は、それぞれ、赤画素R
1、緑画素G1、青画素B1、R2、G2、B2、…に
接続されている。
グ信号の書き込み方法は、(1)少なくとも4垂直走査
期間(すなわち4フレーム)内に、すべての信号線上に
接続された画素(すなわち画素トランジスタを介して接
続された画素電極)を、それぞれ1水平走査期間内の同
一タイミング(例えば前半)で駆動する場合を含むこ
と、(2)すべての画素を、1水平走査期間内の同一タ
イミング(例えば前半)に、対向電極の印加電圧を基準
電圧として一方の極性のみで駆動する場合を含むことと
いった、理由(1)及び(2)を同時に満足する。
ば1水平走査期間の前半に所定のアナログ信号が書き込
まれた信号線X1は、1水平走査期間の後半に隣接する
信号線X2にアナログ信号を書き込んだ際に、信号線X
2の電位変位に伴い、信号線同士の結合容量によって、
信号線X1の電位が変化してしまう。その結果、信号線
X1では、本来、書き込まれるべきアナログ映像信号に
基づく電位と異なる電位に変動し、表示上、問題が生じ
るおそれがある。
内の同一タイミングに駆動される画素を分散することに
より、電位変動を生じた画素を時間的あるいは空間的に
分散することができ、これによって、表示画面の階調変
動を視認しづらくすることができる。
が、1水平走査期間の同一タイミング、例えば前半に選
択された際に常に一方の極性、例えば正極性で駆動され
る場合、すべての出力端子から出力されるアナログ信号
は、1水平走査期間の前半に正極性、1水平走査期間の
後半に負極性とすることにより、駆動パワーを低減する
ことが可能となる。
書き込み方法は、理由(1)でも述べたように、前半に
書き込まれた信号線の電位が、後半に書き込まれた信号
線の電位変位に伴って本来書き込まれるべきアナログ信
号に基づく変位と異なる電位に変動することを防止する
ために、以下のように制御されている。
表示する場合、コモン電位を5Vとすると、正側は9
V、負側は1Vの電圧を印加することとなる。このと
き、信号線X1に9Vの電位が書き込まれた後、隣接す
る信号線X2に1Vの電位が書き込まれるが、信号線X
1の電位が信号線X2の電位変動により9Vの電位が5
Vに近づく方向に変化することになる。すなわち、黒の
レベルが変化し、変動が大きい場合には、縦に階調の異
なる縞が見えてしまうことにつながり、表示装置として
の機能に重大な支障が生じる。
SW1に、1水平走査期間の前半にONし、後半にOF
Fするスイッチ信号が入力され、スイッチSW2に、1
水平走査期間の前半にOFFし、後半にONするスイッ
チ信号が入力される。出力端子OUT1は、1水平走査
期間の前半に信号線X1の入力端子1Aに接続され、正
極性のアナログ信号を書き込む。また、出力端子OUT
1は、1水平走査期間の後半に信号線X2の入力端子1
Bに接続され、負極性のアナログ信号を書き込む。
れば、信号線X1に接続された画素11には、1水平走
査期間の前半に正の映像信号が書き込まれ、信号線X2
に接続された画素12には、1水平走査期間の後半に負
の映像信号が書き込まれる。
影響により、1水平走査期間の前半に書き込まれた電位
が変動する。すなわち、画素11では、画素12に電位
が書き込まれた影響により、書き込み時の9Vから、例
えば8Vに低下する。
素11に書き込まれた電位は、9Vであり、コモン電位
(5V)との間に+4Vの電位差を生じる。これに対し
て、1水平走査期間の後半では、画素12に1Vの電位
が書き込まれたことにより、画素12では、コモン電位
(5V)との間に−4Vの電位差を生じるが、このと
き、同時に、画素11に書き込まれた電位は、画素12
に書き込まれた電位の影響により、−ΔV、例えば−1
Vだけ変動し、8Vとなって、コモン電位(5V)との
間の電位差が+3Vに変動してしまう。このため、1水
平走査期間の後半に画素11と画素12との間に電位の
差が生じ、画素11の黒が薄くなる。
込まれた電位は、1水平走査期間の後半に書き込まれた
電位の影響により、コモン電位(5V)に近い方向にず
れ、表示不良を発生する。
の書き込み方法では、この電位変動の影響を分散するよ
うな制御が成されている。
1に接続された画素11には、1水平走査期間の前半に
正の映像信号が書き込まれ、信号線X2に接続された画
素12には、1水平走査期間の後半に負の映像信号が書
き込まれる。
き込まれた電位は、画素11の駆動電位の変動量ΔVを
考慮して、9.5Vにオフセットされる。このときのコ
モン電位は、通常の電位(5V)より+ΔV/2に相当
する+0.5Vだけシフトされて5.5Vとなる。この
ため、画素11に書き込まれた電位(9.5V)とシフ
トされたコモン電位(5.5V)との間に、+4Vの電
位差を生じる。
は、画素11の駆動電位の変動量ΔVを考慮して、0.
5Vにオフセットされる。このとき、コモン電位は、通
常の電位(5V)より−ΔV/2に相当する−0.5V
だけシフトされて4.5Vとなる。このため、画素12
に書き込まれた電位(0.5V)とシフトされたコモン
電位(4.5V)との間に、−4Vの電位差を生じる。
このとき、同時に、画素11に書き込まれた電位は、画
素12に書き込まれた電位の影響により、−ΔV、すな
わち−1Vだけ変動し、8.5Vとなって、コモン電位
(4.5V)との間の電位差を+4Vに維持することが
可能となる。
平走査期間の後半に本来書き込むべき駆動電位を印加す
ることが可能となり、全画面を均一な濃度で黒を表示す
ることが可能となる。
転駆動法を例として説明する。このVライン反転駆動法
では、1垂直走査期間(1フレーム)毎にすべての画素
に書き込まれるアナログ信号の極性が反転する。1信号
線上に接続されたすべての画素に書き込まれるアナログ
信号は、同一極性であるとともに、隣接する信号線に書
き込まれるアナログ信号は、極性が反転する。
たとえば1水平走査期間の前半及び後半に入力端子1A
及び入力端子1Bにそれぞれ接続された信号線X1(画
素列R1)及びX2(画素列G1)にアナログ信号の書
き込みを行う場合について説明する。
インでは、スイッチSW1には、1水平走査期間1Hの
前半にONとなり、後半にOFFとなるスイッチ信号が
入力される。これにより、出力端子OUT1は、1水平
走査期間の前半に信号線X1の入力端子1Aとが接続さ
れる。そして、対応する画素11(R1)に、基準電位
より高い正極性のアナログ信号が書き込まれる。
11の駆動電位の変動量を考慮して所定量シフトされ
る。例えば、画素11の駆動電位の変動量ΔVを−1V
としたときに、+ΔV/2=0.5Vだけ基準電位をシ
フトし、5.5Vとする。また、画素11(R1)の駆
動電位は、変動量ΔVを考慮して所定量オフセットされ
る。例えば、変動量ΔVを−1Vとしたときに、+ΔV
/2=0.5Vだけ基準電位をオフセットし、通常の駆
動電位を9Vとすると、9.5Vとする。
間1Hの前半にOFFとなり、後半にONとなるスイッ
チ信号が入力される。これにより、出力端子OUT1
は、1水平走査期間の後半に信号線X2の入力端子1B
とが接続される。そして、信号X1にアナログ信号が保
持されている状態で、対応する画素12(G1)に、基
準電位より低い負極性のアナログ信号が書き込まれる。
11の駆動電位の変動量を考慮して所定量シフトされ
る。例えば、画素11の駆動電位の変動量ΔVを−1V
としたときに、−ΔV/2=0.5Vだけ基準電位をシ
フトし、4.5Vとする。また、画素11(R1)の駆
動電位は、変動量ΔVを考慮して所定量オフセットされ
る。例えば、変動量ΔVを−1Vとしたときに、−ΔV
/2=0.5Vだけ基準電位をオフセットし、通常の駆
動電位を1Vとすると、0.5Vとする。
水平走査期間1Hの前半に画素列R1に正極性のアナロ
グ信号が書き込まれ、後半に画素列G1に負極性のアナ
ログ信号が書き込まれる。この時も、同様に、1水平走
査期間の前半に書き込まれる画素の駆動電位の変動量を
考慮して制御され、基準電位は、所定量シフトされ、そ
れぞれの画素列に書き込まれる駆動電位は、所定量オフ
セットされる。
各画素に書き込まれるアナログ信号の極性が反転される
とともに、書き込まれる順序も逆になる。すなわち、ス
イッチSW1には、1水平走査期間1Hの前半にOFF
となり、後半にONとなるスイッチ信号が入力される。
これにより、出力端子OUT1は、1水平走査期間の後
半に信号線X1の入力端子1Aとが接続される。そし
て、対応する画素11(R1)に、基準電位より低い負
極性のアナログ信号が書き込まれる。
間1Hの前半にONとなり、後半にOFFとなるスイッ
チ信号が入力される。これにより、出力端子OUT1
は、1水平走査期間の前半に信号線X2の入力端子1B
とが接続される。そして、対応する画素12(G1)
に、基準電位より高い正極性のアナログ信号が書き込ま
れる。
奇数フレームでは、第1フレームと同様に駆動制御さ
れ、第4フレーム(第4垂直走査期間)以下、偶数フレ
ームでは、第2フレームと同様に駆動制御される。
し、それぞれ所定の極性のアナログ信号を書き込む。
ムにおいて、1ラインについては、1水平走査期間の前
半に、各出力端子から出力される「+++++…」の極
性を有するアナログ信号を、それぞれR1、B1、G
2、R3、B3、G4…の各画素列に書き込む。また、
1ラインについて、1水平走査期間の後半に、各出力端
子から出力される「−−−−−…」の極性を有するアナ
ログ信号を、それぞれG1、R2、B2、G3、R4、
B4…の各画素列に書き込む。
下のラインについても、同様に駆動制御され、上述した
奇数番目の信号線に対応する画素列に対して1水平走査
期間の前半に正極性のアナログ信号が書き込まれ、偶数
番目の信号線に対応する画素列に対して1水平走査期間
の後半に負極性のアナログ信号が書き込まれる。
ついては、1水平走査期間の前半に、各出力端子から出
力される「+++++…」の極性を有するアナログ信号
を、それぞれG1、R2、B2、G3、R4、B4…の
各画素列に書き込む。また、1ラインについて、1水平
走査期間の後半に、各出力端子から出力される「−−−
−−…」の極性を有するアナログ信号を、それぞれR
1、B1、G2、R3、B3、G4…の各画素列に書き
込む。
下のラインについても、同様に駆動制御され、上述した
偶数番目の信号線に対応する画素列に対して1水平走査
期間の前半に正極性のアナログ信号が書き込まれ、奇数
番目の信号線に対応する画素列に対して1水平走査期間
の後半に負極性のアナログ信号が書き込まれる。
の所定のタイミングで駆動することにより、図6に示す
ような書き込みパターンAですべての画素に所定の極性
のアナログ信号が書き込まれる。図6において、「+」
は、画素に書き込まれるアナログ信号が正極性であるこ
とを示し、「−」は、画素に書き込まれるアナログ信号
が負極性であることを示す。また、四角で囲まれた画素
は、1水平走査期間の前半に書き込まれることを示す。
は、上述した理由(1)、及び(2)をすべて同時に満
足し、1水平走査期間の前半に書き込まれる画素の駆動
電位の変動量を考慮して、基準電位をシフトするととも
に、駆動電位をオフセットすることにより、電位変動を
生じた画素を分散することができ、表示不良を抑制する
ことができる。
由すべてを満足する例について説明したが、少なくとも
1つの理由を満足する書き込みパターンであっても、十
分に表示品位を向上することができる。
は、理由(1)を満足するが、理由(2)を満足できな
い例である。この書き込みパターンBは、少なくとも1
つの理由を改善することができるので、上述したような
画素の駆動電位の変動を考慮して基準電位及び駆動電位
を制御することにより、書き込みパターンAと同様の作
用効果が得られる。
法を例として説明する。このH/V反転駆動法では、1
垂直走査期間(1フレーム)毎にすべての画素に書き込
まれるアナログ信号の極性が反転する。また、1信号線
上に接続されたすべての画素に書き込まれるアナログ信
号の極性は、1画素毎に反転し、また、隣接する信号線
に書き込まれるアナログ信号の極性も、反転する。
第1フレーム(第1垂直走査期間)の1ラインでは、1
水平走査期間の前半に画素R1に正極性のアナログ信号
が書き込まれ、1水平走査期間の後半に画素G1に負極
性のアナログ信号が書き込まれる。同様にして、1ライ
ンでは、1水平走査期間の前半に、B1、G2、R3、
B3、G4…の各画素に正の極性を有するアナログ信号
が書き込まれる。また、1水平走査期間の後半に、R
2、B2、G3、R4、B4…の各画素に負極性を有す
るアナログ信号が書き込まれる。
期間の前半に画素G1、R2、B2、G3、R4、B4
…の各画素に正極性のアナログ信号が書き込まれ、1水
平走査期間の後半に画素R1、B1、G2、R3、B
3、G4…の各画素に負極性のアナログ信号が書き込ま
れる。
インでは、1水平走査期間の前半に画素G1、R2、B
2、G3、R4、B4…の各画素に正極性のアナログ信
号が書き込まれ、1水平走査期間の後半に画素R1、B
1、G2、R3、B3、G4…の各画素に負極性のアナ
ログ信号が書き込まれる。
期間の前半に画素R1、B1、G2、R3、B3、G4
…の各画素に正極性のアナログ信号が書き込まれ、1水
平走査期間の後半に画素G1、R2、B2、G3、R
4、B4…の各画素に負極性のアナログ信号が書き込ま
れる。
奇数フレームでは、第1フレームと同様に駆動制御さ
れ、第4フレーム(第4垂直走査期間)以下、偶数フレ
ームでは、第2フレームと同様に駆動制御される。
し、それぞれ所定の極性のアナログ信号を書き込む。
パターンCは、上述した理由(1)及び(2)をすべて
同時に満足し、1水平走査期間の前半に書き込まれる画
素の駆動電位の変動量を考慮して、基準電位をシフトす
るとともに、駆動電位をオフセットすることにより、電
位変動を生じた画素を分散することができ、表示不良を
抑制することができる。
由すべてを満足する例について説明したが、少なくとも
1つの理由を満足する書き込みパターンであっても、十
分に表示品位を向上することができる。
は、理由(1)を満足するが、理由(2)を満足できな
い例である。この書き込みパターンDは、少なくとも1
つの理由を改善することができるので、上述したような
画素の駆動電位の変動を考慮して基準電位及び駆動電位
を制御することにより、書き込みパターンCと同様の作
用効果が得られる。
動法を例として説明する。このH/2V反転駆動法で
は、2垂直走査期間(2フレーム)毎にすべての画素に
書き込まれるアナログ信号の極性が反転する。また、1
信号線上に接続されたすべての画素に書き込まれるアナ
ログ信号の極性は、1画素毎に反転し、また、隣接する
信号線に書き込まれるアナログ信号の極性も、反転す
る。
由(1)および(2)を同時に満足する書き込みパター
ンはないが、図8に示した書込パターンE、F、Gのよ
うに、理由(1)のみを満足し、理由(2)を満足でき
ない書き込みパターンは存在する。
したような画素の駆動電位の変動を考慮して基準電位及
び駆動電位を制御することにより、十分に表示品位を向
上することができる。
表示装置は、信号線駆動用ICの出力端子数が信号線の
本数より少ないため、信号線駆動用ICの個数を低減す
ることが可能となり、コストを低減できるとともに、信
号線駆動用ICの個数を低減しても、画面の表示品位を
低下させることなく表示させることが可能となる。
ば、コストの増大を招くことなく、画素の高精細化を可
能とし、且つ、表示不良の発生を防止することが可能な
表示装置を提供することができる。
係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
けられるTCPの構成を概略的に示す図である。
動回路の構成を概略的に示す図である。
ける駆動電位の変動及び好ましい駆動法を説明するため
のタイミングチャートを示す図である。
例のVライン反転駆動法における好ましい駆動法での1
ラインに書き込まれる信号を示す図である。
ける好ましい駆動法及び他の駆動法を説明するための書
き込みパターンを示す図である。
る好ましい駆動法及び他の駆動法を説明するための書き
込みパターンを示す図である。
ける好ましい駆動法及び他の駆動法を説明するための書
き込みパターンを示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】基板上に互いに直交して配列された複数の
ゲート線及び複数の信号線と、 ゲート線と信号線とのそれぞれの交差部に配置された画
素トランジスタと、 各画素トランジスタに接続された画素電極と、 入力されるディジタル信号をアナログ信号に変換すると
共に、前記信号線を所定数の信号線から成る複数の信号
線群に区分し、各前記信号線群毎に対応するアナログ信
号をシリアルに出力する駆動回路と、 前記駆動回路からのアナログ信号を各前記信号線群の対
応する信号線に順次振り分ける選択手段と、 前記選択手段によるアナログ信号の信号線への振り分け
順序を制御する制御手段と、を備え、 前記制御手段は、少なくとも4垂直走査期間内におい
て、すべての信号線上に接続された画素トランジスタを
1水平走査期間内の同一タイミングに所定の電位を基準
として一方の極性で駆動し、 1水平走査期間内の第1タイミングに選択された第1画
素トランジスタ群を第1極性で駆動し、1水平走査期間
内の第1タイミングに続く第2タイミングの選択された
第2画素トランジスタ群を第1極性とは逆の第2極性で
駆動するとき、第1画素トランジスタ群の駆動電位が第
2画素トランジスタ群を駆動するのにともなって変動す
る場合、前記第1画素トランジスタ群の駆動電位の変動
量に応じて前記基準電位を所定量シフトするとともに、
変動後の駆動電位を分散するようなオフセット電位を前
記第1画素トランジスタ群及び前記第2画素トランジス
タ群の駆動電位とすることを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】前記基準電位は、前記第1画素トランジス
タ群の駆動電位の変動方向とは同一方向にシフトさせる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】前記基準電位のシフト量は、駆動電位の変
動量を−ΔVとしたときに、略−ΔV/2であることを
特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 【請求項4】前記第1画素トランジスタ群のオフセット
電位は、駆動電位の変動方向とは逆方向にシフトさせる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項5】前記第1画素トランジスタ群のオフセット
電位は、駆動電位の変動量を−ΔVとしたときに、略+
ΔV/2であることを特徴とする請求項4に記載の表示
装置。 - 【請求項6】前記制御手段は、2垂直走査期間内におい
て、すべての信号線上に接続された画素トランジスタを
1水平走査期間内の前半に所定の電位を基準として一方
の極性で駆動することを特徴とする請求項1に記載の表
示装置。 - 【請求項7】互いに隣接する信号線は、異なる極性で駆
動され、かつ、信号線上の互いに隣接する画素トランジ
スタは、異なる極性で駆動され、1垂直走査期間毎にす
べての画素トランジスタの駆動極性が反転されることを
特徴とする請求項6に記載の表示装置。 - 【請求項8】互いに隣接する信号線は、異なる極性で駆
動され、かつ、信号線上のすべての画素トランジスタ
は、同一極性で駆動され、1垂直周期毎にすべての画素
トランジスタの駆動極性が反転されることを特徴とする
請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項9】前記信号線上のすべての画素トランジスタ
は、1水平走査期間内の同一タイミングに駆動されるこ
とを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
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