JPH07219484A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07219484A
JPH07219484A JP1076094A JP1076094A JPH07219484A JP H07219484 A JPH07219484 A JP H07219484A JP 1076094 A JP1076094 A JP 1076094A JP 1076094 A JP1076094 A JP 1076094A JP H07219484 A JPH07219484 A JP H07219484A
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crystal display
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JP1076094A
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Inventor
Masami Oda
雅美 小田
Munehiro Haraguchi
宗広 原口
Akira Yamamoto
山本  彰
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クロストーク等による画質劣化が無く、低
消費電力のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置を
提供する。 【構成】 デジタルデータドライバ22−1、22−
2は正、負の低耐圧データドライバを備え、0Vから+
5Vまでの範囲、及び−5Vから0Vまでの範囲のデー
タ信号を出力する。液晶駆動電源24は正及び負の低耐
圧データドライバに+5V、及び−5Vの電源を供給す
る。正、負の低耐圧データドライバの出力を交互に選択
してデータ電極に出力し、画素電極29の電圧極性を周
期的に反転させ、液晶パネル21の交流駆動を行う。タ
イミング回路25は、デジタルデータドライバ22−1
と22−2が同一時刻に出力するデータ信号の正負の極
性が逆になる制御を行い、走査電極の方向に隣接する画
素電極同士の極性を異ならせ、コモン電極上では隣接す
る画素間で電荷が移動し、クロストークが起こらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネルにおける
液晶の駆動方法に係り、アクティブマトリクス方式で液
晶を駆動する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス駆動方式の液晶表
示装置は、高品質の表示画像が得られるため、今日のワ
ークステーション、パーソナルコンピュータ等の画面表
示部に多用されている。ノートブック型パーソナルコン
ピュータ等の携帯型情報機器に実装される液晶表示装置
においては、電池駆動時間の延長や省エネルギーの観点
から消費電力を低く抑えることが重要な課題であり、そ
れとともに高品質の表示画像を保つことが要求される。
【0003】アクティブマトリクス方式の液晶表示パネ
ル上には、水平方向に延びた複数個のライン状の走査電
極と、該走査電極と直交する複数個のライン状のデータ
電極が配置され、これらの走査電極とデータ電極が表示
画面をマトリクス状に分割している。このマトリクスの
微小な各矩形領域が1画素を表示する液晶セルに対応す
る。そして走査電極には走査信号が、データ電極には表
示用のデータ信号が印加される。
【0004】各走査電極と各信号電極の交点にはスイッ
チング素子が接続され、このスイッチング素子は走査電
極に与えられる走査信号に応じて、対応する液晶セルに
データ信号線を接続したり、切り離したりするスイッチ
の役目を果たす。液晶セルにデータ信号が供給される
と、液晶セルはデータ信号に応じた表示を行う。
【0005】図24はスイッチング素子としてTFT
(Thin-Film-Transistor)を用いたアクティブマトリク
ス方式の液晶表示パネルの断面構成を示す模式図であ
る。図24の液晶表示パネルでは、TFT基板3とこれ
に向き合う対向基板1の間の空隙に液晶が封入されてい
る。TFT基板3上には走査電極4とデータ電極5が互
いに垂直に交差して電気的に絶縁されながら形成され、
走査電極4は不図示のTFTのゲート電極に接続されて
いる。またデータ電極5はTFTを介して1画素分の矩
形領域に形成された不図示の画素電極に接続されてい
る。一方、対向基板1上には各画素に共通のコモン電極
2が形成されている。ここで、走査電極4に走査信号が
与えられるとTFTが導通状態になり、データ電極5に
供給されるデータ信号に対応する電圧が各画素電極とコ
モン電極2の間の液晶セルに印加される。
【0006】一般に液晶材料は直流電圧で駆動するとイ
オンが片側にたまり、すぐに劣化してしまうので、各液
晶セルに印加するデータ信号の電圧極性を1フレームご
とに反転させて交流駆動を行う必要がある。
【0007】従来、ノートブック型パーソナルコンピュ
ータにおいて液晶セルを交流駆動する方法として、次の
2つの方法があった。一つは、データ電極5にデータ信
号を供給するデータドライバとして5V耐圧等の低耐圧
データドライバを用い、周期的にコモン電極2と画素電
極の正負の極性を入れ換えるコモン反転駆動による方法
である。
【0008】図25は、コモン反転駆動におけるデータ
電極5、コモン電極2及びTFTのゲート電極に与えら
れる各電圧の関係を示すタイミングチャートである。図
25において、垂直同期信号は1フレームのデータ表示
を行う時間間隔を規定するパルス信号であり、データ電
圧、コモン電圧、ゲート電圧はそれぞれデータ電極5、
コモン電極2、TFTのゲート電極に与えられる電圧で
ある。
【0009】ゲート電圧は液晶表示パネルの特定の走査
電極に接続されたTFTのゲートに同時に印加され、ゲ
ート電圧が該TFTのしきい値以上の電圧値、すなわち
HIGHレベルのとき、該TFTに接続された対応する
横一列の画素電極にそれぞれのデータ電圧が与えられ
る。例えば図25のゲート電圧は、液晶表示パネル上に
おいて最も上部の走査電極に与えられるパルスを示して
いる。このようなパルスが最上部の走査電極から最下部
の走査電極まで一定時間ずつずらして与えられて、最下
部の画素電極にデータ電圧が与えられると1フレームの
画面表示が終了する。図25においてゲート電圧の2番
目のパルスは、次のフレームのデータ表示に用いられ
る。
【0010】データ電圧とコモン電圧は低耐圧データド
ライバにより供給され、パルス状のゲート電圧により各
走査電極が選択される度に、データ電圧とコモン電圧の
極性が入れ換えられる。
【0011】図26はコモン反転駆動による液晶セルの
極性反転を示す図である。図26の(a)は、1フレー
ムのデータを表示している液晶表示パネルの各液晶セル
の極性分布を示している。液晶表示パネルの最上部の走
査電極に対応する横一列の液晶セルにおいては、データ
電圧がコモン電圧より低く、それらの極性は負(−)で
ある。2番目の走査電極に対応する横一列の液晶セルで
は、データ電圧がコモン電圧より高く、それらの極性は
正(+)となっている。以下最下部の液晶セルに至るま
で、一列毎に液晶セルの極性が反転している。
【0012】図26の(b)は、図26の(a)に示す
フレームの次の1フレームにおける各液晶セルの極性分
布を示している。図26の(b)の各液晶セルの極性は
図26の(a)の極性と比べて反転していることが分か
る。図26の(b)に示すフレームの次の1フレームに
おいては、各液晶セルの極性分布は再び図26の(a)
のようになり、1フレーム毎に極性反転が繰り返され
る。
【0013】コモン反転駆動では、低耐圧データドライ
バにより液晶表示が行えるので、ノートブック型パーソ
ナルコンピュータの消費電力を低く抑えることができ
る。液晶セルを交流駆動するもう一つの方法は、一定の
コモン電圧に対して高低両方のデータ電圧を供給するこ
とができる高耐圧データドライバを用いる駆動方法であ
る。
【0014】この方法ではコモン電圧を固定するため、
コモン電極とデータ電極の両方を制御する必要がない。
高耐圧データドライバを用いて図26に示すようなコモ
ン反転駆動方法と同様の交流駆動を実現するには、液晶
表示パネルの最上部の走査電極に対応する横一列の液晶
セルに対してはコモン電圧より低いデータ電圧を与え、
2番目の走査電極に対応する横一列の液晶セルに対して
はコモン電圧より高いデータ電圧を与え、以下最下部の
液晶セルに至るまで、一列毎にコモン電圧に対する極性
を変えたデータ電圧を与えればよい。そして次のフレー
ムのデータを表示するときには、液晶表示パネルの最上
部の走査電極に対応する横一列の液晶セルに対してはコ
モン電圧より高いデータ電圧を与えるような制御を、1
フレーム毎に交互に繰り返せばよい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな従来の液晶駆動方法には次のような問題がある。一
般にデータ電極5とコモン電極2の間には、図24に模
式的に示すような寄生容量CDCが存在するため、データ
電極5に与えるデータ電圧が変化すると、その影響を受
けてコモン電極2の電位は時間的に変動する。コモン電
極に一定のコモン電圧を入力して交流駆動を行う時の、
コモン電圧の歪みの様子を図27に示す。
【0016】図27においてデータ電圧の極性が反転す
る度に、寄生容量CDCとコモン電極2の間で電荷が移動
するので、データドライバから入力されたコモン電圧
は、データ電圧の影響による歪みを生ずる。その結果、
液晶表示パネル内でのコモン電圧は図27に示すように
変動する。コモン電極2の電位の変動は、対応する液晶
容量へのデータの書き込み不足を起こし、クロストーク
等の現象となって表示画像の質を劣化させる。
【0017】特に液晶表示パネルの大面積化が進んでい
る今日のノートブック型パーソナルコンピュータにおい
ては、コモン電極が高抵抗になることから、コモン電圧
の変動は大幅な画質劣化を招くことがある。
【0018】図26の(a)と(b)に示すような極性
反転の方式では、表示パネル上で水平方向に並んだ一列
の液晶セルの駆動電圧の極性が常に同じなので、上述の
ような画質劣化の問題を解消することはできない。
【0019】これに対して、水平方向で隣合う画素に対
応する液晶セルの駆動電圧の極性を常に逆にする反転駆
動を行えば、コモン電極上の電荷は隣接画素間で移動
し、コモン電極の電位はほとんど変動しない。従ってク
ロストーク等の画質劣化のない高品質の表示画像を得る
ためには、水平方向で隣合う液晶セルの駆動電圧の極性
を逆にする必要がある。
【0020】ところが、従来のコモン反転駆動では各画
素に共通のコモン電極の電位を変えて、液晶セルの駆動
電圧の極性を反転させる方式のため、同一走査電極に接
続される各画素の液晶セルに印加される電圧の極性はそ
れらの全ての画素について同一となる。従って、異なる
時刻にデータ電圧が印加される、データ電極の方向に並
んだ液晶セルの極性を異ならせることはできるが、同一
時刻にデータ電圧が印加される水平方向に並んだ液晶セ
ルの極性を異ならせることはできない。つまり消費電力
が比較的小さいコモン反転駆動ではクロストークによる
画質劣化が避けられないことになる。コモン反転駆動に
おけるコモン電圧の変動の様子を図28に示す。
【0021】図28において、データ電圧及びコモン電
圧の極性が反転する度に、寄生容量CDCとコモン電極2
の間で電荷が移動するので、データドライバから入力さ
れたコモン電圧は、データ電圧の影響による歪みを生ず
る。このため液晶表示パネル内でのコモン電圧は図28
に示すように変動する。しかしコモン反転駆動では、水
平方向に並んだ液晶セルのデータ電圧の極性が全て同一
であるため、コモン電圧の歪みが相殺されず、クロスト
ークを引き起こす。
【0022】またコモン反転駆動では、異なる走査電極
上の液晶セルを選択する度にコモン電極とデータ電極の
極性を反転させなければならず、制御が複雑になる。一
方、コモン電極の電位を固定した従来の高耐圧データド
ライバによる反転駆動の場合は、液晶セルの駆動電圧の
極性は各画素に印加されるデータ電圧のみに依存するた
め、データ電極が独立している水平方向の隣接する液晶
セルの駆動電圧の極性を異ならせることができる。この
場合、水平方向で互いに隣合う一方の液晶セルをコモン
電圧より高いデータ電圧で駆動し、もう一方の液晶セル
をコモン電圧より低いデータ電圧で駆動すれば、水平方
向の液晶セルの駆動電圧の極性を互い違いにすることが
でき、画質劣化を無くすことも可能である。
【0023】しかし画質劣化を無くすには高耐圧データ
ドライバを用いる必要があり、データドライバの駆動電
圧のレンジは低耐圧データドライバの場合の2倍程度必
要である。このため、消費電力が増大し、ノートブック
型パーソナルコンピュータ等のような携帯型電子機器に
おける低消費電力化の要請に応えることが出来ない。
【0024】本発明は、クロストーク等の画質劣化が無
く、低消費電力で液晶パネルを駆動することができる液
晶表示装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明は、液晶表示パネルをライン状の複数の走
査電極と該走査電極に直交するライン状の複数のデータ
電極によりマトリクス状に分割してできる液晶セル15
を有し、該複数の走査電極に与えられる走査信号により
選択される該液晶セル15を該複数のデータ電極のうち
の1つとコモン電極の電位差により駆動してデータ表示
を行う液晶表示装置11であって、第1の駆動手段1
2、第2の駆動手段13、及び選択手段14を有する。
【0026】第1の駆動手段12は、上記コモン電極の
電位以上の電圧値を持つ第1のデータ信号を出力し、第
2の駆動手段13は、上記コモン電極の電位以下の電圧
値を持つ第2のデータ信号を出力する。
【0027】第1の駆動手段12及び第2の駆動手段1
3の動作電圧のレンジは、液晶15のダイナミックレン
ジの2倍より小さいことを特徴とする。選択手段14
は、第1のデータ信号と第2のデータ信号を一定周期で
交互に選択して、上記複数のデータ電極のうちの1つの
データ電極に出力し、液晶セル15は選択手段14から
出力されたデータ信号により駆動されてデータ表示を行
う。
【0028】このとき選択手段14は、一時刻におい
て、互いに隣接する2つのデータ電極の一方に第1のデ
ータ信号を選択して出力し、もう一方に第2のデータ信
号を選択して出力するように構成する。
【0029】第1の駆動手段12と第2の駆動手段13
は、例えば、それぞれ上述のようなデータ信号を出力す
るデータドライバを有し、選択手段14は、例えば、セ
レクタやアナログスイッチ等のスイッチング素子を用い
て構成される。
【0030】
【作用】第1の駆動手段12がコモン電極の電位以上の
電圧値を出力し、第2の駆動手段13がコモン電極の電
位以下の電圧値を出力するので、コモン電極の電位に対
してそれぞれ電圧極性の異なる第1のデータ信号と第2
のデータ信号の2種類のデータ信号が得られる。
【0031】また選択手段14が第1のデータ信号と第
2のデータ信号を交互に選択して、データ電極に出力す
るので、液晶15に印加する駆動電圧の極性を交互に反
転させることができる。第1のデータ信号がデータ電極
に出力されると、液晶セル15の駆動電圧の極性は正と
なり、第2のデータ信号がデータ電極に出力されると、
液晶セル15の駆動電圧の極性は負となる。
【0032】選択手段14は、複数のデータ電極のう
ち、互いに隣接する2つのデータ電極にそれぞれ極性の
異なるデータ信号を同時に出力するので、これらの2つ
のデータ電極からデータ信号を与えられる隣接する2つ
の液晶セルの駆動電圧の極性は互いに逆になる。すなわ
ち、液晶表示パネル上で走査電極の方向に互いに隣接す
る2つの液晶セルの一方が正の極性を持つとき、もう一
方は負の極性を持つ。従って、クロストークの発生を防
止することができる。
【0033】また第1の駆動手段12及び第2の駆動手
段13の動作電圧のレンジは、液晶15のダイナミック
レンジの2倍より小さいので、液晶15のダイナミック
レンジの2倍程度の動作電圧レンジを持つ高耐圧データ
ドライバを用いて液晶15を交流駆動する場合より、消
費電力を削減できる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。図2は本発明の一実施例の液晶表示装置の
構成図である。図2の液晶表示装置はノートブック型パ
ーソナルコンピュータ等の表示部に用いられ、アクティ
ブマトリクス方式で液晶パネル21の各画素(液晶セ
ル)を駆動してデータ表示を行う。
【0035】図2において液晶パネル21は不図示のT
FT基板と対向基板の間に液晶を封入したカラー液晶表
示パネルであり、対向基板上には各画素に共通のコモン
電極が設けられている。TFT基板上には水平方向に延
びたn個のライン状の走査電極G1、G2、・・・、G
nと、該走査電極と直交する2m個のライン状のデータ
電極D1、D2、・・・、D2m−1、D2mが配置さ
れ、これらの走査電極とデータ電極が表示画面をマトリ
クス状に分割している。このマトリクス状に分割された
各矩形領域の液晶セルは1画素に対応する表示用セルで
あり、この矩形領域内には画素電極29が設けられてい
る。画素電極29は、封入された液晶を間にはさんで対
向基板上のコモン電極と向き合う形で、TFT基板上に
形成されている。各液晶セルは、その表示色に対応して
それぞれR、G、Bのいずれかの着色層を有するカラー
・フィルタを備える。
【0036】コモン電極や画素電極は、通常、透明なフ
ィルム状の電極であり、例えばITO(Indium Tin Oxi
de)等が材料として用いられる。走査電極には、タンタ
ル(Ta)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(A
l)、クロム(Cr)等の金属が用いられ、データ電極
には、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブ
デン(Mo)等の低抵抗の金属が用いられる。
【0037】走査電極とデータ電極の各交点近傍のTF
T基板上にはスイッチング素子としてTFT28が形成
されており、該TFTのソース電極とドレイン電極には
それぞれデータ電極と画素電極29とが接続されてい
る。TFT28としては例えばアモルファスシリコンT
FTが用いられる。1本の走査電極には、その走査電極
に沿って水平方向に一列に並ぶ各液晶セルのTFT28
のゲート電極が接続されており、この走査電極にHIG
Hの走査電圧が印加されている間だけ各TFTが導通状
態になる。TFT28が導通状態の間、対応するデータ
電極のデータ電圧が画素電極に印加され、画素電極とコ
モン電極間の電位差により生じる電界により液晶セル中
の液晶が駆動される。このとき液晶セルは印加されたデ
ータ電圧に対応する1画素分のドットデータを表示す
る。
【0038】図2の実施例ではTFT28によりスイッ
チングを行って液晶セルにデータ電圧を印加している
が、ダイオード等の他のスイッチング素子を用いて液晶
セルにデータ電圧を印加してもよい。
【0039】走査ドライバ23は走査電極G1、G2、
・・・、GnのそれぞれにTFT28のゲートをオン・
オフするためのパルス状の走査信号を出力する。デジタ
ルデータドライバ22−1とデジタルデータドライバ2
2−2は、液晶パネル21を間に挟んで、データ電極方
向の両側に配置される。デジタルデータドライバ22−
1、22−2は共に、コモン電極の電位以上で、コモン
電極の電位に対して+5Vまでのデータ信号を出力でき
る正の低耐圧データドライバと、コモン電極の電位以下
で、コモン電極の電位に対して−5Vまでのデータ信号
を出力できる負の低耐圧データドライバとを有する。正
の低耐圧データドライバは図1の第1の駆動手段に相当
し、負の低耐圧データドライバは図1の第2の駆動手段
に相当する。
【0040】そしてデジタルデータドライバ22−1、
22−2は、タイミング回路25からのタイミング信号
により、正のデータドライバの出力と負のデータドライ
バの出力を必要に応じて切り換え、該出力をデータ信号
としてデータ電極に出力する。デジタルデータドライバ
22−1はデータ電極D1、D3、・・・、D2m−1
にデータ信号を出力し、デジタルデータドライバ22−
2はデータ電極D2、D4、・・・、D2mにデータ信
号を出力する。
【0041】液晶のダイナミックレンジは通常5V程度
であり、正のデータドライバはコモン電極の電位以上の
電圧のみを液晶セルに書き込み、負のデータドライバは
コモン電極の電位以下の電圧のみを液晶セルに書き込む
ので、データドライバ自体の動作電圧は5Vあれば充分
である。従って高耐圧のデータドライバは不要であり、
5V耐圧等の低耐圧データドライバを用いて消費電力を
軽減することができる。
【0042】図2の液晶表示装置はさらに、液晶駆動電
源24、タイミング回路25、表示データ変換部26、
パーソナルコンピュータ部27を備える。液晶駆動電源
24は+5Vと−5Vの2系統の電源電圧をデジタルデ
ータドライバ22−1、22−2に供給する低電圧電源
である。
【0043】パーソナルコンピュータ部27は、クロッ
クと画面表示のための垂直同期信号及び水平同期信号を
タイミング回路25に出力し、表示データであるRGB
信号を表示データ変換部26に出力する。
【0044】タイミング回路25は、入力されたクロッ
ク、垂直同期信号及び水平同期信号から、表示制御のた
めのタイミング制御信号を生成し、走査ドライバ23、
デジタルデータドライバ22−1、22−2、液晶駆動
電源24、表示データ変換部26に出力する。
【0045】表示データ変換部26は、入力されたRG
B信号を、R、G、B各色のデータに対応するデジタル
コードに変換して、デジタルデータドライバ22−1、
22−2に出力する。
【0046】そしてデジタルデータドライバ22−1、
22−2は、入力されるデジタルコードを、DAコンバ
ータ(デジタル/アナログコンバータ)を介してそのデ
ジタルコードに応じた階調レベルのデータ信号に変換
し、各データ電極に出力する。
【0047】図3は図2の液晶パネル21を示してい
る。図3の液晶パネル21を走査電極G1、G2、・・
・、Gnとデータ電極D1、D2、・・・、D2m−
1、D2mにより区切ってできる各液晶セル31は、模
式的に記号で表されている。データ電極D2i−1(i
=1、2、・・・、m)はデジタルデータドライバ22
−1からデータ信号を与えられ、データ電極D2i(i
=1、2、・・・、m)はデジタルデータドライバ22
−2からデータ信号を与えられる。
【0048】図2、図3に示す液晶表示装置では、水平
方向一列分の液晶セルには各データ電極から同時にデー
タ信号が印加されるが、このとき寄生容量によるコモン
電極の電位の変動を防ぐため、水平方向に隣接する液晶
セル間で駆動電圧の極性を逆にする駆動を行う。
【0049】例えば、走査ドライバ23から出力される
走査信号によりある走査電極に沿って並ぶ液晶セル列が
選択されたとき、データ電極D2i−1(i=1、2、
・・・、m)にはコモン電極の電位より高いデータ電圧
を印加し、データ電極D2i(i=1、2、・・・、
m)にはコモン電極の電位より低いデータ電圧を印加す
る。するとデータ電極D2i−1(i=1、2、・・
・、m)に対応する液晶セルの駆動電圧の極性は正とな
り、データ電極D2i(i=1、2、・・・、m)に対
応する液晶セルの駆動電圧の極性は負となって、選択さ
れた液晶セル列の各液晶セルの駆動電圧極性を互い違い
に異ならせることができる。これにより、コモン電極の
電位の変動を無くし、表示画質の劣化を防止する。
【0050】また液晶そのものの劣化を防ぐため、本実
施例においても1フレーム毎に各液晶セルの駆動電圧の
極性を反転させる交流駆動を行うが、各データ電極の電
圧極性の反転方式には2通りの方法がある。一つは1フ
レーム分のデータ信号を液晶パネル21に与える間、デ
ータ電極の電圧極性を反転させない方法であり、もう一
つは走査信号により液晶セル列を選択する毎にデータ電
極の電圧極性を反転させる方法である。上述したように
本実施例では水平方向に隣接するデータ電極の電圧極性
は逆になるので、結果的に前者はデータバスライン反転
方式となり、後者はドット反転方式となる。
【0051】図4は本実施例におけるデータバスライン
反転方式を説明する動作タイミングチャートである。図
4において、VD2i-1 はデジタルデータドライバ22−
1からデータ電極D2i−1に出力されるデータ信号を
模式的に表したものであり、VD2i はデジタルデータド
ライバ22−2からデータ電極D2iに出力されるデー
タ信号を模式的に表したものである。VG1は走査ドライ
バ23から走査電極G1に出力される走査信号を表し、
走査信号VG1がHIGHの間だけ走査電極G1が選択さ
れ、データ信号VD2i-1 、VD2i が対応するそれぞれの
液晶セルの画素電極に印加される。コモン電圧はコモン
電極の電位を表し、図4では一定に保たれている。
【0052】走査信号VG1の最初のパルスの立ち上がり
から、2番目のパルスの立ち上がりまでは1フレームの
表示時間に対応し、この間データ信号VD2i-1 はデジタ
ルデータドライバ22−1内の正のデータドライバによ
り出力される。またこの間データ信号VD2i はデジタル
データドライバ22−2内の負のデータドライバにより
出力される。そして次のフレームでは、データ信号V
D2i-1 はデジタルデータドライバ22−1内の負のデー
タドライバにより出力され、データ信号VD2i はデジタ
ルデータドライバ22−2内の正のデータドライバによ
り出力される。
【0053】走査ドライバ23は1フレームの表示時間
の間に、他の走査電極G2、・・・、Gnにも走査信号
G1と同様のパルス状の走査信号(不図示)を時系列的
に出力し、走査電極G2、・・・、Gnを順番に選択す
る。これにより1フレーム分の画像が液晶パネル21上
に表示される。
【0054】図5はデータバスライン反転方式における
各液晶セルのデータ信号の極性反転を示す図である。図
5は便宜的に5本の走査電極と4本のデータ電極が配置
された場合を示しているが、より多数の走査電極とデー
タ電極が配置された液晶パネルについても同様である。
【0055】図5の(a)は、図4の最初の1フレーム
のデータを表示している液晶表示パネルの各液晶セルの
極性分布を示している。データ電極D1、D3にはコモ
ン電圧より高いデータ電圧が印加されるので、それらの
データ電極からデータ信号V D1、VD3を入力される液晶
セルの極性は正である。一方、データ電極D2、D4に
はコモン電圧より低いデータ電圧が印加されるので、そ
れらのデータ電極からデータ信号VD2、VD4を入力され
る液晶セルの極性は負となっている。
【0056】図5の(b)は、図5の(a)に示すフレ
ームの次の1フレームにおける各液晶セルの極性分布を
示している。図5の(b)においては、データ信号
D1、V D2、VD3、VD4のコモン電圧に対する極性が反
転するので、各液晶セルの極性も同様に反転している。
図5の(b)に示すフレームの次の1フレームにおいて
は、各液晶セルの極性分布は再び図5の(a)のように
なり、1フレーム毎に極性反転が繰り返される。
【0057】このように本実施例によれば、低耐圧のデ
ータドライバを用いて液晶パネルのデータバスライン反
転駆動を行うことができる。図6は本実施例におけるド
ット反転方式を説明する動作タイミングチャートであ
る。
【0058】図6において、VD2i-1 、VD2i は、それ
ぞれデジタルデータドライバ22−1、22−2からそ
れぞれデータ電極D2i−1、D2iに出力されるデー
タ信号を模式的に表したものであり、VG1は走査ドライ
バ23から走査電極G1に出力される走査信号を表して
いる。そして走査信号VG1がHIGHの間だけ走査電極
G1が選択され、データ信号VD2i-1 、VD2i が対応す
るそれぞれの液晶セルの画素電極に印加される。走査ド
ライバ23は1フレームの表示時間の間に、他の走査電
極G2、・・・、Gnにも走査信号VG1と同様のパルス
状の走査信号(不図示)を時系列的に出力し、走査電極
G2、・・・、Gnを順番に選択する。これにより1フ
レーム分の画像が液晶パネル21上に表示される。
【0059】コモン電圧はコモン電極の電位を表し、図
6では図4と同様に一定に保たれている。ドット反転方
式においても、データバスライン反転方式と同様に、デ
ータ信号VD2i-1 とデータ信号VD2i のコモン電圧に対
する極性は異なっている。しかしデータバスライン反転
方式とは異なり、各データ信号VD2i-1 、VD2i の極性
は各走査電極が選択される度に反転する。
【0060】走査信号VG1の最初のパルスがHIGHの
間は走査電極G1が選択されており、この間データ信号
D2i-1 はデジタルデータドライバ22−1内の正のデ
ータドライバにより出力され、データ信号VD2i はデジ
タルデータドライバ22−2内の負のデータドライバに
より出力される。走査信号VG1の最初のパルスがLOW
になると、不図示の走査信号により今度は走査電極G2
が選択され、この間データ信号VD2i-1 はデジタルデー
タドライバ22−1内の負のデータドライバにより出力
され、データ信号VD2i はデジタルデータドライバ22
−2内の正のデータドライバにより出力される。このよ
うにして次の走査電極が選択される度に各データ信号の
極性反転が繰り返され、走査信号VG1の2番目のパルス
の立ち上がりで1フレームの画面表示が終了する。
【0061】走査信号VG1の2番目のパルスがHIGH
の間は、データ信号VD2i-1 はデジタルデータドライバ
22−1内の負のデータドライバにより出力され、デー
タ信号VD2i はデジタルデータドライバ22−2内の正
のデータドライバにより出力される。このときの各デー
タ信号の極性は走査信号VG1の最初のパルスがHIGH
のときと逆になっていることがわかる。以後次の走査電
極が選択される度に各データ信号の極性反転が繰り返さ
れる。
【0062】図7はドット反転方式における各液晶セル
のデータ信号の極性反転を示す図である。図7において
も便宜的に5本の走査電極と4本のデータ電極が配置さ
れた場合を示しているが、より多数の走査電極とデータ
電極が配置された液晶パネルについても同様である。
【0063】図7の(a)は、図6の最初の1フレーム
のデータを表示している液晶表示パネルの各液晶セルの
極性分布を示している。走査電極G1、G3、G5が選
択されている間、データ信号VD1、VD3の電圧値はコモ
ン電圧より高いので、データ電極D1、D3からこれら
のデータ信号を入力される液晶セルの極性は正である。
一方、この間データ信号VD2、VD4の電圧値はコモン電
圧より低いので、データ電極D2、D4からこれらのデ
ータ信号を入力される液晶セルの極性は負となってい
る。
【0064】また走査電極G2、G4が選択されている
間、データ信号VD1、VD3の電圧値はコモン電圧より低
いので、データ電極D1、D3からこれらのデータ信号
を入力される液晶セルの極性は負である。一方、この間
データ信号VD2、VD4の電圧値はコモン電圧より高いの
で、データ電極D2、D4からこれらのデータ信号を入
力される液晶セルの極性は正となっている。
【0065】この結果、水平方向及び垂直方向に互いに
隣接する液晶セル同士では、その駆動電圧の極性が逆に
なる。図7の(b)は、図7の(a)に示すフレームの
次の1フレームにおける各液晶セルの極性分布を示して
いる。図7の(b)では、走査電極G1、G2、G3、
G4、G5のそれぞれの選択時におけるデータ信号
D1、VD2、VD3、VD4のコモン電圧に対する極性が、
図7の(a)のときと比べて反転するので、各液晶セル
の極性も同様に反転している。図7の(b)に示すフレ
ームの次の1フレームにおいては、各液晶セルの極性分
布は再び図7の(a)のようになり、1フレーム毎に極
性反転が繰り返される。
【0066】このように本実施例によれば、低耐圧のデ
ータドライバを用いて液晶パネルのドット反転駆動を行
うこともできる。ドット反転駆動においては、データ電
極の方向に互いに隣接する液晶セル同士の極性も逆にな
るのでフリッカ等の現象が起こりにくくなり、データバ
スライン反転駆動よりもさらに表示画質が向上する。図
8は本実施例のドット反転駆動の詳細な動作を説明する
タイミングチャートである。
【0067】図8において、VD2i-1 、VD2i は、それ
ぞれデジタルデータドライバ22−1、22−2から、
データ電極D1、D2、・・・、D2m−1、D2mの
内の特定のデータ電極D2i−1、D2iに出力される
データ信号を表しており、V G1、VG2、・・・、V
Gnは、走査ドライバ23からそれぞれ走査電極G1、G
2、・・・、Gnに出力される走査信号を表している。
またVLCは、図3の液晶パネル21において走査電極G
1とデータ電極D2i−1の交点近傍に形成されたTF
T28からデータ信号VD2i-1 を印加される液晶セルの
駆動電圧を表している。ただし、コモン電圧は0Vに設
定され、デジタルデータドライバ22−1、22−2の
正のデータドライバは0Vから+5Vまでのデータ電圧
を出力し、負のデータドライバは−5Vから0Vまでの
データ電圧を出力するものとする。
【0068】まず時刻t0 において、正のデータドライ
バからデータ電極D2i−1に正電圧のデータ信号V
D2i-1 が出力され、負のデータドライバからデータ電極
D2iに負電圧のデータ信号VD2i が出力される。この
とき走査信号VG1、VG2、・・・、VGnは全てLOWで
あり、いずれの走査電極も選択されていない。
【0069】次に時刻t1 に走査信号VG1がHIGHに
なると走査電極G1が選択されて、走査電極G1上に接
続されたTFT28のゲートが時刻t1 からパルス幅T
G の間オンになる。この間に、対応するデータ信号V
D2i-1 、VD2i が、走査電極G1とデータ電極D2i−
1、D2iの交点に対応する液晶セルにそれぞれ書き込
まれる。パルス幅TG は時刻t0 、t2 間のデータ信号
出力時間より短く、パネルの画素数によって異なるが、
通常15〜30μsec 程度に設定される。
【0070】この結果、例えば走査電極G1とデータ電
極D2i−1の交点に対応する液晶セルには正のデータ
信号VD2i-1 が書き込まれ、時刻t8 に再びデータ信号
D2 i-1 が書き込まれるまで駆動電圧VLCが保持され
る。
【0071】走査信号VG1がLOWになった後、時刻t
2 に正負のデータドライバの出力が切り換えられ、時刻
2 から時刻t3 の間、負のデータドライバからデータ
電極D2i−1に負電圧のデータ信号VD2i-1 が出力さ
れ、正のデータドライバからデータ電極D2iに正電圧
のデータ信号VD2i が出力される。
【0072】時刻t2 から時刻t3 の間のパルス幅TG
に相当する時間だけ、走査信号VG2がHIGHになり、
走査電極G2が選択される。この間走査電極G1上に接
続されたTFTのゲートがオンになり、対応するデータ
信号VD2i-1 、VD2i が、走査電極G2とデータ電極D
2i−1、D2iの交点に対応する液晶セルにそれぞれ
書き込まれる。
【0073】このようにして一定時間毎に正負のデータ
ドライバの出力が切り換えられ、さらに走査電極G1、
G2、・・・、Gnが順次選択されて、選択された走査
電極上に接続されたTFTのゲートがオンになる。そし
てオンになったTFTに対応する液晶セルにデータ信号
D2i-1 、VD2i が書き込まれる。
【0074】デジタルデータドライバ22−1、22−
2は、時刻t0 から時刻t7 までの間に1フレームに相
当するデータ信号を出力し、各液晶セルは時刻t1 から
時刻t8 までの間、書き込まれた1フレームのデータを
保持・表示する。この1フレームのデータの表示時間は
例えば16.7msecである。時刻t7 以降、デジタルデ
ータドライバ22−1、22−2は次のフレームのデー
タ信号を出力し、時刻t8 以降、各液晶セルは次のフレ
ームのデータを保持・表示する。
【0075】時刻t7 以降の各液晶セルに対するデータ
は、最初のフレームのデータとは逆の極性で出力される
ので、各液晶セルの駆動電圧の極性は時刻t8 で反転す
る。例えば駆動電圧VLCは時刻t8 に正から負に変わ
る。その後1フレーム毎に各液晶セルの駆動電圧は極性
反転を繰り返す。
【0076】次に本実施例で用いる制御信号とデータド
ライバの出力について説明する。図9は、ドット反転方
式で用いる各種信号のタイミングチャートである。図9
の正の電源、負の電源は、それぞれ正のデータドライ
バ、負のデータドライバの駆動用電源であり、共に液晶
駆動電源24で生成され、デジタルデータドライバ22
−1、22−2に供給される。液晶パネル21のコモン
電極に接続されるデジタルデータドライバ22−1、2
2−2の基準電圧の出力はGNDレベルに設定されてい
る。
【0077】水平同期信号HSYNCa、HSYNCb
は、それぞれ正のデータドライバ、負のデータドライバ
の出力切り換えのタイミングを与える制御信号であり、
タイミング回路25で生成され、デジタルデータドライ
バ22−1、22−2に出力される。水平同期信号HS
YNCaはパーソナルコンピュータ部27から入力され
る水平同期信号より得られ、水平同期信号HSYNCb
は水平同期信号HSYNCaの電圧を5Vだけ負の方向
へシフトさせるレベル変換により得られる。
【0078】極性反転信号a、極性反転信号bは、それ
ぞれ正のデータドライバ、負のデータドライバの出力を
切り換えて、いずれか一方の出力をデータ電極に接続す
るために用いられる制御信号である。極性反転信号a、
極性反転信号bもまたタイミング回路25で生成され、
デジタルデータドライバ22−1、22−2に出力され
る。極性反転信号aは水平同期信号HSYNCaの立ち
上がりを用いて生成され、極性反転信号bは極性反転信
号aの電圧極性を正から負に反転させる変換により得ら
れる。
【0079】時刻t12から時刻t14までの、極性反転信
号aが+5V、極性反転信号bが−5Vの間は正のデー
タドライバの出力である出力aが選択されて対応するデ
ータ電極に接続されており、負のデータドライバの出力
は非選択状態にある。また時刻t14から時刻t16まで
の、極性反転信号a、極性反転信号bが共に0Vの間は
負のデータドライバの出力である出力bが選択されて対
応するデータ電極に接続されており、正のデータドライ
バの出力は非選択状態にある。
【0080】デジタルデータドライバ22−1、22−
2には、不図示の階調電圧発生部から階調電圧が入力さ
れるが、負のデータドライバに対しては、正のデータド
ライバに入力する階調電圧を極性反転信号bのように反
転させて入力する。
【0081】正のデータドライバは、時刻t12に水平同
期信号HSYNCaが立ち上がると、表示データ変換部
26から入力されるデジタルコードに対応する正の階調
電圧、例えば+5Vを出力aとして出力し、時刻t13
水平同期信号HSYNCaが立ち下がるまでその出力レ
ベルを保持する。そして時刻t13から時刻t16まではデ
ジタルコードの値に依らず0Vを出力し、時刻t16に再
び、入力されるデジタルコードに対応する正の階調電圧
を出力する。
【0082】負のデータドライバは、時刻t11から時刻
14まではデジタルコードの値に依らず0Vを出力し、
時刻t14に水平同期信号HSYNCbが立ち上がると、
表示データ変換部26から入力されるデジタルコードに
対応する負の電圧、例えば−5Vを出力bとして出力
し、時刻t15に水平同期信号HSYNCbが立ち下がる
までその出力レベルを保持する。そして時刻t15に、再
び0Vを出力する。
【0083】従って、対応するデータ電極には、時刻t
11から時刻t12までは0Vが、時刻t12から時刻t13
では+5Vが、時刻t13から時刻t14までは0Vが、時
刻t 14から時刻t15までは−5Vが、時刻t15から時刻
16までは0Vが出力される。時刻t16以後も同様にし
て、正のデータドライバの出力aと負のデータドライバ
の出力bが交互に選択され、対応するデータ電極に出力
されて、図8のようなデータ信号VD2i-1 あるいはデー
タ信号VD2i を生成する。尚、図8のデータ信号V
D2i-1 、VD2i においては、時刻t11、t12間等の出力
は省略してある。
【0084】以下図10から図23までを参照しなが
ら、本発明のデータドライバの配置に関する様々な実施
例について説明する。図10から図12までは、本発明
の第1の実施例の液晶表示装置を示している。図10は
第1の実施例におけるデータドライバの配置図であり、
図11は図10のセレクタ42の回路図であり、図12
は図10のセレクタ42近傍の断面図である。
【0085】図10のデータドライバaは、図2のデジ
タルデータドライバ22−2が有する正のデータドライ
バに相当し、図9の出力aのような正のデータ電圧を出
力する。またデータドライバbは、デジタルデータドラ
イバ22−2が有する負のデータドライバに相当し、図
9の出力bのような負のデータ電圧を出力する。
【0086】データドライバaは、液晶パネル21の外
周部に設けられたデータドライバ実装基板43−1上に
実装され、データドライバbはデータドライバ実装基板
43−1のさらに外側に設けられたデータドライバ実装
基板43−2上に実装されている。データドライバbの
出力はフレキシブルケーブル41−2によりセレクタ4
2に接続され、データドライバaの出力とデータドライ
バbの出力は共に、セレクタ42とフレキシブルケーブ
ル41−1を介して、液晶パネル21上のデータ電極に
接続されている。
【0087】セレクタ42には、図11に示すように、
例えば図9の極性反転信号aが制御信号として入力され
る。セレクタ42は、液晶パネル21への出力として、
極性反転信号aが+5Vの間はデータドライバaの出力
を選択し、極性反転信号aが0Vの間はデータドライバ
bの出力を選択する。これにより、対応するそれぞれの
データ電極D2iに図8のようなデータ信号を出力す
る。セレクタ42は図1の選択手段14に相当する。
【0088】セレクタ42の制御信号としては極性反転
信号aの代わりに極性反転信号bを用いてもよい。この
場合セレクタ42は、極性反転信号bが−5Vの間はデ
ータドライバaの出力を選択し、極性反転信号bが0V
の間はデータドライバbの出力を選択する。
【0089】また図2のデジタルデータドライバ22−
1についても、データドライバaとデータドライバbを
用いて同様に構成する。ただし、デジタルデータドライ
バ22−1のセレクタは、デジタルデータドライバ22
−2のセレクタがデータドライバaの出力を選択してい
る時はデータドライバbの出力を選択し、デジタルデー
タドライバ22−2のセレクタがデータドライバbの出
力を選択している時はデータドライバaの出力を選択し
て、選択されたデータドライバがデジタルコードに対応
するデータ信号を出力するように構成する。これによ
り、隣接するデータ電極D2i−1とD2iのデータ信
号の極性を逆にし、ドット反転駆動を行うことができ
る。
【0090】セレクタ42及びその周辺部分のデータ電
極方向の断面は図12のようになる。データドライバa
の出力端子44とデータドライバbの出力端子45は、
間に絶縁体46を挟んで設けられ、それぞれセレクタ4
2に接合されている。セレクタ42の出力はフレキシブ
ルケーブル41−1により取り出され、液晶パネル21
に接続される。
【0091】図13及び図14は、本発明の第2の実施
例の液晶表示装置を示している。図13は第2の実施例
におけるデータドライバの配置図であり、図14は図1
3のアナログスイッチ52−1、52−2の回路図であ
る。
【0092】図13のデータドライバaは、図2のデジ
タルデータドライバ22−2が有する正のデータドライ
バに相当し、図9の出力aのような正のデータ電圧を出
力する。またデータドライバbは、デジタルデータドラ
イバ22−2が有する負のデータドライバに相当し、図
9の出力bのような負のデータ電圧を出力する。
【0093】データドライバaは液晶パネル21の外周
部に設けられたデータドライバ実装基板53−1上に実
装され、データドライバbはデータドライバ実装基板5
3−1のさらに外側に設けられたデータドライバ実装基
板53−2上に実装されている。そしてデータドライバ
a、データドライバbの出力は、それぞれアナログスイ
ッチ52−1、52−2及びフレキシブルケーブル51
−1、51−2を介して液晶パネル21上のデータ電極
に接続されている。フレキシブルケーブル51−1、5
1−2それぞれの対応する信号線は、同一のデータ電極
に接続される。
【0094】図14に示すように、アナログスイッチ5
2−1には、図9の極性反転信号aが制御信号として入
力され、アナログスイッチ52−2には、図9の極性反
転信号bが制御信号として入力される。アナログスイッ
チ52−1は、極性反転信号aが+5Vの間オンとなっ
てデータドライバaの出力を液晶パネル21に接続し、
極性反転信号aが0Vの間はオフとなってデータドライ
バaの出力をカットする。アナログスイッチ52−2
は、極性反転信号bが−5Vの間オフとなってデータド
ライバbの出力をカットし、極性反転信号bが0Vの間
はオンとなってデータドライバbの出力を液晶パネル2
1に接続する。アナログスイッチ52−1及び52−2
は、図1の選択手段14に相当する。
【0095】図9に示すように、極性反転信号aが+5
Vの間は極性反転信号bが−5Vであり、極性反転信号
aが0Vの間は極性反転信号bも0Vであるので、液晶
パネル21上のデータ電極にはデータドライバaの出力
とデータドライバbの出力が交互に接続されることにな
る。こうして、対応するそれぞれのデータ電極D2iに
図8のようなデータ信号が出力される。
【0096】また図2のデジタルデータドライバ22−
1についても、データドライバaとデータドライバbを
用いて同様に構成する。ただし、デジタルデータドライ
バ22−1のアナログスイッチは、デジタルデータドラ
イバ22−2のアナログスイッチ51−1、51−2が
データドライバaの出力を選択している時はデータドラ
イバbの出力を選択し、デジタルデータドライバ22−
2のアナログスイッチ51−1、51−2がデータドラ
イバbの出力を選択している時はデータドライバaの出
力を選択して、選択されたデータドライバがデジタルコ
ードに対応するデータ信号を出力するように構成する。
これにより、隣接するデータ電極D2i−1とD2iの
データ信号の極性を逆にし、ドット反転駆動を行うこと
ができる。
【0097】上述した第1、第2の実施例では、セレク
タまたはアナログスイッチに正負両方の電圧が入力され
るので、これらの部分の耐圧を高くしておく。また第1
及び第2の実施例ではデータドライバaとデータドライ
バbを別々に設けたので、データドライバを実装する基
板が液晶パネル21の両側に2枚ずつ必要であり、液晶
パネル21の外周部にデータドライバ実装基板を2重に
配置するための余分なスペースが必要になる。この結
果、液晶パネル21の外周部を占める面積が大きくな
る。またデータドライバaとデータドライバbのそれぞ
れの実装基板にデジタルコードや階調電圧等の信号線を
配線するので、配線部の面積も大きくなる。
【0098】そこで、データドライバaとデータドライ
バbを1つにまとめて1枚の実装基板上に実装すること
が考えられる。以下では図15から図20までを参照し
ながら、このような実施例について説明する。
【0099】図15は本発明の第3の実施例の液晶表示
装置におけるデータドライバの配置図である。図15の
データドライバaは、図2のデジタルデータドライバ2
2−2が有する正のデータドライバに相当し、図9の出
力aのような正のデータ電圧を出力する。またデータド
ライバbは、デジタルデータドライバ22−2が有する
負のデータドライバに相当し、図9の出力bのような負
のデータ電圧を出力する。
【0100】データドライバaとデータドライバbは水
平方向に並んで1つのデータドライバ62−1にまとめ
られ、データドライバ実装基板63−1上に実装されて
いる。出力端子部61−1はデータドライバaの出力と
データドライバbの出力のうち一方を選択して、液晶パ
ネル21上のデータ電極に出力する。
【0101】出力端子部61−1は、第1の実施例と同
様の機能を持つセレクタ若しくは第2の実施例と同様の
機能を持つアナログスイッチを備え、データ信号を選択
・出力する。また図2のデジタルデータドライバ22−
1についても、データドライバ62−1と同様にデータ
ドライバaとデータドライバbを水平方向に並べて構成
する。デジタルデータドライバ22−1、22−2、出
力端子部61−1の動作については、第1の実施例若し
くは第2の実施例と同様である。
【0102】尚、図15においては、セレクタまたはア
ナログスイッチをデータドライバ実装基板63−1上に
実装してもよい。図16は本発明の第4の実施例の液晶
表示装置におけるデータドライバの配置図である。
【0103】図16のデータドライバ62−2は図2の
デジタルデータドライバ22−2を構成しており、デー
タドライバaとデータドライバbの役割、機能について
は第3の実施例と同様である。データドライバaとデー
タドライバbは液晶パネル21上のデータ電極の方向に
並んで1つのデータドライバ62−2にまとめられ、デ
ータドライバ実装基板63−2上に実装されている。出
力端子部61−2はデータドライバaの出力とデータド
ライバbの出力のうち一方を選択して、液晶パネル21
上のデータ電極に出力する。
【0104】出力端子部61−2は、第1の実施例と同
様の機能を持つセレクタ若しくは第2の実施例と同様の
機能を持つアナログスイッチを備え、データ信号を選択
・出力する。また図2のデジタルデータドライバ22−
1についても、データドライバ62−2と同様にデータ
ドライバaとデータドライバbを垂直方向に並べて構成
する。デジタルデータドライバ22−1、22−2、出
力端子部61−2の動作については、第1の実施例若し
くは第2の実施例と同様である。
【0105】図16において、セレクタまたはアナログ
スイッチをデータドライバ実装基板63−2上に実装し
てもよい。第3、第4の実施例において、データドライ
バ62−1、62−2等をQFP(Quad Flat Package)
型のICを用いて構成すると、データドライバaの出力
端子とデータドライバbの出力端子を上記のように配線
するのが困難になる。そこでTCP(Tape Carrier Pac
kage) 型のICを用いてデータドライバ62−1、62
−2等を構成し、TAB(Tape Automated Bonding)の手
法により搭載する。
【0106】このとき、出力端子同士が交差することを
防ぐため、2枚のフィルムによる従来のTABに代わっ
て、3枚のフィルムを用いた手法により出力端子部61
−1、61−2等を実現する。3枚の絶縁体フィルムの
内、1枚目のフィルムと2枚目のフィルムの間にデータ
ドライバaとデータドライバbのどちらか一方の出力端
子を設け、2枚目のフィルムと3枚目のフィルムの間に
もう一方の出力端子を設けて、液晶パネル21に接続す
る部分で一つの端子にまとめればよい。
【0107】このようなTABの手法によりデータドラ
イバを搭載した例を図17及び図18に示す。図17は
第4の実施例において、セレクタを用いた場合の出力端
子部61−2のデータ電極方向の断面を示している。
【0108】データドライバbの出力端子73−1は絶
縁体72−1と絶縁体74−1の間に設けられ、データ
ドライバaの出力端子75−1は絶縁体74−1と絶縁
体(TABフィルム)76−1の間に設けられている。
これらの出力端子73−1、75−1はセレクタ71−
1に接合され、セレクタ71−1の出力端子77−1は
液晶パネル21のデータ電極に接続されている。
【0109】セレクタ71−1は図11、12のセレク
タ42と同様の機能を持つ。第3、第4の実施例では、
データドライバaとデータドライバbを平面的に並べて
配置したが、これらを上下に重ね合わせて配置すること
も可能である。
【0110】図18はデータドライバaとデータドライ
バbを上下に重ねて構成した本発明の第5の実施例の液
晶表示装置におけるデータドライバの出力端子部のデー
タ電極方向の断面を示している。第5の実施例において
も第4の実施例と同様にデータドライバaとデータドラ
イバbはTABの手法により搭載されている。
【0111】データドライバbの出力端子73−2は絶
縁体72−2と絶縁体74−2の間に設けられ、データ
ドライバaの出力端子75−2は絶縁体74−2と絶縁
体(TABフィルム)76−2の間に設けられている。
これらの出力端子73−2、75−2はセレクタ71−
2に接合され、セレクタ71−2の出力端子77−2は
液晶パネル21のデータ電極に接続されている。
【0112】セレクタ71−2もまた、図11、12の
セレクタ42と同様の機能を持ち、図1の選択手段14
に相当する。図18の第5の実施例の液晶表示装置の動
作については、第1の実施例と同様である。
【0113】図17と図18の実施例では、セレクタに
よりデータドライバの出力を選択するが、選択手段とし
てはセレクタの代わりに第2の実施例のような機能を持
つアナログスイッチを用いてもよい。
【0114】第3、第4、第5の実施例では、TAB方
式でデータドライバを液晶パネルの外側に搭載したが、
代わりにCOG(Chip on Glass )方式により、データ
ドライバを液晶パネルのガラス基板上に直接搭載しても
よい。
【0115】ところで、第3、第4、第5の実施例で
は、データドライバaとデータドライバbを一つのデー
タドライバ・パッケージにまとめて実装するため、デー
タドライバa及びbに入力する電源、制御信号、階調電
圧等の配線が集中する。この場合、電源、制御信号、階
調電圧等は正負の両極性に対応して2系統ずつ必要なた
め、データドライバ・パッケージの入力端子の数は、デ
ータドライバaとデータドライバbを別々にIC化する
場合に比べて2倍程度必要になる。このため、入力端子
間のピッチを狭くするか、データドライバ・パッケージ
の幅をかなり大きくしなければならない。
【0116】そこで、データドライバaとデータドライ
バbを別々に1枚のデータドライバ実装基板に実装する
ことが望まれる。図19及び図20は、データドライバ
aとデータドライバbをそれぞれデータドライバ実装基
板の両面に搭載した本発明の第6の実施例の液晶表示装
置を示している。
【0117】図19は第6の実施例の液晶表示装置にお
けるデータドライバの配置を示す図である。図19にお
いて、データドライバaはデータドライバ実装基板82
の上面に実装されており、不図示のデータドライバbは
データドライバ実装基板82の下面(不図示)に実装さ
れている。データドライバaとデータドライバbは図2
のデジタルデータドライバ22−2を構成しており、そ
れらの役割、機能については第3の実施例と同様であ
る。出力端子部81はデータドライバaの出力とデータ
ドライバbの出力のうち一方を選択して、液晶パネル2
1上のデータ電極に出力する。
【0118】出力端子部81は図1の選択手段14に相
当し、第1の実施例と同様の機能を持つセレクタ若しく
は第2の実施例と同様の機能を持つアナログスイッチを
備え、データ信号を選択・出力する。また図2のデジタ
ルデータドライバ22−1についても、同様にデータド
ライバaとデータドライバbを1枚のデータドライバ実
装基板の上下両面に実装して構成する。デジタルデータ
ドライバ22−1、22−2、出力端子部81の動作に
ついては、第1の実施例若しくは第2の実施例と同様で
ある。
【0119】第6の実施例の液晶表示装置におけるデー
タドライバ部分の断面を図20に示す。データドライバ
aとデータドライバbは、データドライバ実装基板82
を間に挟んで、データドライバ実装基板82のそれぞれ
上面と下面に搭載され、データドライバaの出力端子と
データドライバbの出力端子は出力端子部81にまとめ
られて、液晶パネル21に接続されている。そしてデー
タドライバ実装基板82の上面には正の電圧の電源、信
号線を配線し、下面には負の電圧の電源、信号線を配線
する。
【0120】第6の実施例ではデータドライバaとデー
タドライバbを互いに向かい合う形で実装するため、デ
ータドライバa内のデータシフトの向きと同じ向きにシ
フトするデータドライバbを用いると、該各データドラ
イバa、bにおいて、実装した時のデータシフトの向き
が液晶パネルに対して互いに逆向きになる。これを防ぐ
ため、データドライバbのデータシフトの向きを反転さ
せて、実装時にデータドライバaとデータドライバbが
同じ向きにデータをシフトさせるようにする。
【0121】このように正のデータドライバと負のデー
タドライバを、1枚のデータドライバ実装基板のそれぞ
れ異なる面に搭載すれば、データドライバ・パッケージ
の入力端子部の幅を広げることなく、データドライバ実
装領域の面積を小さくすることができる。
【0122】次に図21及び図22を参照しながら、本
発明の第7の実施例について説明する。図21は第7の
実施例の液晶表示装置におけるデータドライバの配置を
示す図である。
【0123】図21のデータドライバaは、図2のデジ
タルデータドライバ22−1、22−2が有する正のデ
ータドライバに相当し、図9の出力aのような正のデー
タ電圧を出力する。またデータドライバbは、デジタル
データドライバ22−1、22−2が有する負のデータ
ドライバに相当し、図9の出力bのような負のデータ電
圧を出力する。
【0124】データドライバaはデータドライバ実装基
板91−1上に実装され、その出力は液晶パネル21上
に設けられた切り換え部92−1に接続されている。ま
たデータドライバbはデータドライバ実装基板91−2
上に実装され、その出力は液晶パネル21上に設けられ
た切り換え部92−2に接続されている。
【0125】液晶パネル21上の各データ電極は、切り
換え部92−1と切り換え部92−2に接続され、切り
換え部92−1には制御用の切り換え信号Sa1、Sa
2が入力され、切り換え部92−2には制御用の切り換
え信号Sb1、Sb2が入力される。切り換え信号Sa
1、Sa2、Sb1、Sb2はタイミング回路25によ
り生成される。
【0126】図22に示すように、切り換え部92−
1、92−2は共にデータ電極と同数のトランジスタを
スイッチング素子として備える。これらのトランジスタ
は液晶パネル21上に形成される。データ電極D1、D
2、・・・、D2m−1、D2mはそれぞれ、切り換え
部92−1の一つのトランジスタを介してデータドライ
バaの出力に接続されると共に、切り換え部92−2の
一つのトランジスタを介してデータドライバbの出力に
も接続されている。切り換え部92−1のトランジスタ
は正の電圧で動作し、ゲート電極に+5Vの電圧が入力
するとオンとなり、0Vの電圧が入力するとオフとな
る。また切り換え部92−2のトランジスタは負の電圧
で動作し、ゲート電極に0Vの電圧が入力するとオンと
なり、−5Vの電圧が入力するとオフとなる。切り換え
部92−1及び92−2は、図1の選択手段14に相当
する。
【0127】データ電極D1、D3、・・・、D2m−
1に接続された切り換え部92−1のトランジスタのゲ
ート電極には切り換え信号Sa1が入力し、データ電極
D2、D4、・・・、D2mに接続された切り換え部9
2−1のトランジスタのゲート電極には切り換え信号S
a2が入力する。一方、データ電極D1、D3、・・
・、D2m−1に接続された切り換え部92−2のトラ
ンジスタのゲート電極には切り換え信号Sb1が入力
し、データ電極D2、D4、・・・、D2mに接続され
た切り換え部92−2のトランジスタのゲート電極には
切り換え信号Sb2が入力する。
【0128】例えば、切り換え信号Sa1としては図9
の極性反転信号aを用い、切り換え信号Sa2としては
極性反転信号aのHIGH、LOWのレベルを反転させ
た信号を用いる。またこのとき同時に切り換え信号Sb
1としては図9の極性反転信号bを用い、切り換え信号
Sb2としては極性反転信号bのHIGH、LOWのレ
ベルを反転させた信号を用いる。
【0129】この場合、極性反転信号aが+5Vの間
は、切り換え信号Sa1、Sa2、Sb1、Sb2のレ
ベルはそれぞれ+5V、0V、−5V、0Vである。こ
のとき、データ電極D2i−1(i=1、2、・・・、
m)に接続された切り換え部92−1のトランジスタが
オンとなってデータドライバaの出力をそれぞれのデー
タ電極に入力し、さらにデータ電極D2i(i=1、
2、・・・、m)に接続された切り換え部92−2のト
ランジスタがオンとなってデータドライバbの出力をそ
れぞれのデータ電極に入力する。この間は、切り換え部
92−1、92−2の他のトランジスタはオフとなる。
【0130】また極性反転信号aが0Vの間は、切り換
え信号Sa1、Sa2、Sb1、Sb2のレベルはそれ
ぞれ0V、+5V、0V、−5Vである。このとき、デ
ータ電極D2i(i=1、2、・・・、m)に接続され
た切り換え部92−1のトランジスタがオンとなってデ
ータドライバaの出力をそれぞれのデータ電極に入力
し、さらにデータ電極D2i−1(i=1、2、・・
・、m)に接続された切り換え部92−2のトランジス
タがオンとなってデータドライバbの出力をそれぞれの
データ電極に入力する。この間は、切り換え部92−
1、92−2の他のトランジスタはオフとなる。
【0131】このように、切り換え信号Sa1、Sa
2、Sb1、Sb2を用いて、隣接するデータ電極D2
i−1とD2iのデータ信号の極性を逆に保ちつつ、各
データ電極にデータドライバaの出力とデータドライバ
bの出力を交互に入力する。従って、それぞれのデータ
電極D2i−1、D2iに出力されるデータ信号は図8
のようになり、ドット反転駆動を行うことができる。
【0132】上述した第1から第7までの実施例におい
ては、データドライバ等を液晶パネル21の外側に設け
ているが、本発明はデータドライバ等を液晶表示部と同
一基板上に形成するオンパネル駆動回路にも適用可能で
ある。
【0133】図23は、オンパネル駆動回路基板上に実
現された本発明の第8の実施例の液晶表示装置を示して
いる。図23のオンパネル駆動回路基板101上には、
液晶表示部102、スキャンドライバ部103、データ
ドライバ部104−1及び104−2、アナログスイッ
チ部105−1及び105−2が設けられる。
【0134】液晶表示部102は、液晶パネル21と同
様に複数のゲート電極と複数のデータ電極を有し、各ゲ
ート電極とデータ電極の交点近傍にはTFT106が形
成されている。TFT106としては、例えばポリシリ
コンTFTが用いられ、スキャンドライバ部103から
出力される走査信号に応じて対応する液晶セル107に
データ信号を入力する。
【0135】スキャンドライバ部103は、図2の走査
ドライバ23に相当し、各ゲート電極に図8のような走
査信号を出力する。データドライバ部104−1、10
4−2は、それぞれアナログスイッチ部105−1、1
05−2を介して液晶表示部102に接続されている。
データドライバ部104−1は、図2のデジタルデータ
ドライバ22−1、22−2が有する正のデータドライ
バに相当し、図9の出力aのような正のデータ電圧を出
力する。またデータドライバ部104−2は、デジタル
データドライバ22−1、22−2が有する負のデータ
ドライバに相当し、図9の出力bのような負のデータ電
圧を出力する。
【0136】アナログスイッチ部105−1には、第7
の実施例における切り換え信号Sa1、Sa2と同様の
制御信号がタイミング回路25(不図示)から入力さ
れ、アナログスイッチ部105−2には、切り換え信号
Sb1、Sb2と同様の制御信号がタイミング回路25
から入力される。
【0137】アナログスイッチ部105−1、105−
2は共にデータ電極と同数のアナログスイッチを備え、
これらのアナログスイッチが切り換え信号Sa1、Sa
2、Sb1、Sb2によりオン・オフして、第7の実施
例における切り換え部92−1、92−2内のトランジ
スタと同様の役割を果たす。従ってアナログスイッチ部
105−1及び105−2は、図1の選択手段14に相
当する。
【0138】こうして、液晶表示部102上のデータ電
極には、互いに隣接するデータ電極のデータ信号の極性
を逆に保ちつつ、データドライバ部104−1の出力と
データドライバ部104−2の出力が交互に出力され、
図8のようなドット反転駆動が行われる。
【0139】第8の実施例では、全てのデータ電極をア
ナログスイッチ部105−1とアナログスイッチ部10
5−2の両方に接続するので、液晶表示部102とアナ
ログスイッチ部105−1、105−2との間の配線間
や、アナログスイッチ部105−1、105−2とデー
タドライバ部104−1、104−2との間の配線間の
ピッチが、1本おきにデータ電極を接続する第1、第2
の実施例の場合の配線間のピッチに比べて小さくなる。
しかし、第8の実施例ではこれらの配線を同一基板上で
行えるので、配線間のピッチが小さくなっても製造上の
大きな問題にはならない。
【0140】また第8の実施例では、データドライバ回
路だけでなく、走査ドライバ回路も同一基板上に形成す
るので、走査ドライバ回路用の基板が不要となり、従っ
て走査ドライバ回路用の基板と液晶表示部間の配線も不
要となる。このため、液晶表示装置をよりコンパクトに
まとめることができる。オンパネル駆動回路のデータド
ライバ回路や走査ドライバ回路には、例えば多結晶シリ
コンTFTが用いられる。
【0141】尚、本発明のオンパネル駆動回路への適用
例は第8の実施例に限られるわけではない。例えばデー
タドライバを第1、第2の実施例のように構成・配置し
て、セレクタやアナログスイッチと共に1枚の基板上に
搭載してもよい。
【0142】以上の実施例において、簡単のためコモン
電極の電位をGNDレベルに設定したが、実際には正の
データドライバはコモン電圧以上のデータ電圧を出力す
ればよく、負のデータドライバはコモン電圧以下のデー
タ電圧を出力すればよいので、コモン電極の電位を他の
電圧レベルに設定することもできる。
【0143】また第1の実施例から第8の実施例におい
ては、ドット反転方式で液晶を駆動するものとしたが、
図9の極性反転信号a及び極性反転信号bを1フレーム
毎に反転させることにより、図4、図5に示すようなデ
ータバスライン反転方式で液晶を駆動することもでき
る。
【0144】また第1の実施例から第8の実施例におい
ては、正のデータドライバと負のデータドライバのいず
れか一方の出力を選択する手段として、セレクタ、アナ
ログスイッチ、及びトランジスタを用いたが、上述した
スイッチングを可能にするものであれば他のスイッチン
グ素子等を用いてもよい。
【0145】さらに以上の実施例では、本発明の液晶表
示装置をパーソナルコンピュータの表示部に適用した例
について説明したが、これに限らず、エンジニアリング
・ワークステーション等の他の情報処理装置の表示部に
適用することもできる。またデジタルデータドライバの
代わりにアナログデータドライバを用いることもでき
る。
【0146】以上の実施例では、各データ電極に対して
正負のデータドライバを備えるため、消費電力が大きく
なるように感じられるが、実際には一つの時刻をとる
と、正負どちらか一方のデータドライバのみが液晶セル
に駆動電圧を印加しているので、消費電力はデータドラ
イバ1個分で済む。
【0147】またセレクタやアナログスイッチには正負
両方のデータ電圧が入力されるため耐圧が高くなってい
るが、トランジスタのスイッチング動作しかしないの
で、高耐圧データドライバを用いた場合より電力消費は
はるかに少なくて済む。正負のデータドライバのロジッ
ク部は常に動作していてもその電力消費はデータ電圧の
出力部に比べて極小である。
【0148】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、正のデ
ータ電圧を出力するデータドライバと負のデータ電圧を
出力するデータドライバを交互に用いて表示パネルの液
晶を駆動するので、コモン反転を行わずに交流駆動を行
うことができる。
【0149】また低耐圧のデータドライバのみを用いて
正負両方のデータ電圧を液晶に印加することができ、高
耐圧のデータドライバを用いて交流駆動を行う液晶表示
装置に比べて、消費電力は格段に低くなる。
【0150】さらに表示パネルの水平方向に互いに隣接
する液晶セル同士の駆動電圧の極性が常に異なるので、
コモン電極の電位の変動がほとんど無く、クロストーク
等のない高い品質の表示画像が得られる。これに加え
て、垂直方向に互いに隣接する液晶セル同士の駆動電圧
の極性も常に異なるように制御すれば、クロストークに
加え、フリッカ等の発生のないより高い画質を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例の液晶表示装置の構成図であ
る。
【図3】図2の液晶表示装置の液晶パネルを示す図であ
る。
【図4】データバスライン反転方式の動作タイミングチ
ャートである。
【図5】データバスライン反転方式の極性反転を示す図
である。
【図6】ドット反転方式の動作タイミングチャートであ
る。
【図7】ドット反転方式の極性反転を示す図である。
【図8】ドット反転駆動の詳細なタイミングチャートで
ある。
【図9】実施例のドット反転方式で用いる信号のタイミ
ングチャートである。
【図10】第1の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図11】第1の実施例におけるセレクタの回路図であ
る。
【図12】第1の実施例におけるセレクタ部分の断面を
示す図である。
【図13】第2の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図14】第2の実施例におけるアナログスイッチの回
路図である。
【図15】第3の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図16】第4の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図17】第4の実施例における出力端子部の断面を示
す図である。
【図18】第5の実施例における出力端子部の断面を示
す図である。
【図19】第6の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図20】第6の実施例におけるデータドライバ部分の
断面を示す図である。
【図21】第7の実施例におけるデータドライバの配置
を示す図である。
【図22】第7の実施例における切り換え部を示す図で
ある。
【図23】第8の実施例の液晶表示装置を示す図であ
る。
【図24】液晶表示パネルの断面を示す図である。
【図25】従来のコモン反転駆動の動作タイミングチャ
ートである。
【図26】従来のコモン反転駆動における極性反転を示
す図である。
【図27】コモン電圧の歪みを示す図である。
【図28】コモン反転駆動におけるコモン電圧の変動を
示す図である。
【符号の説明】
11 液晶表示装置 12 第1の駆動手段 13 第2の駆動手段 14 選択手段 15、31、107 液晶セル 21 液晶パネル 22−1、22−2 デジタルデータドライバ 23 走査ドライバ 24 液晶駆動電源 25 タイミング回路 26 表示データ変換部 27 パーソナルコンピュータ部 28、106 TFT 29 画素電極 42、71−1、71−2 セレクタ 52−1、52−2 アナログスイッチ 61−1、61−2、81 出力端子部 62−1、62−2 データドライバ 92−1、92−2 切り換え部 102 液晶表示部 104−1、104−2 データドライバ部 105−1、105−2 アナログスイッチ部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルをライン状の複数の走査
    電極と該走査電極に直交するライン状の複数のデータ電
    極によりマトリクス状に分割してできる液晶セル(1
    5)を有し、該複数の走査電極に与えられる走査信号に
    より選択される該液晶セル(15)を該複数のデータ電
    極のうちの1つとコモン電極との電位差により駆動して
    データ表示を行う液晶表示装置(11)において、 前記コモン電極の電位以上の電圧値を持つ第1のデータ
    信号を出力する第1の駆動手段(12)と、 前記コモン電極の電位以下の電圧値を持つ第2のデータ
    信号を出力する第2の駆動手段(13)と、 前記第1のデータ信号と前記第2のデータ信号を交互に
    選択して、前記複数のデータ電極のうちの1つのデータ
    電極に出力する選択手段(14)とを有し、 前記液晶セル(15)は、前記選択手段(14)から当
    該1つのデータ電極を介して供給されるデータ信号によ
    り駆動されて、データ表示を行うことを特徴とする液晶
    表示装置(11)。
  2. 【請求項2】 前記選択手段(14)は一定周期で切り
    換えられるスイッチング素子を有し、前記第1の駆動手
    段(12)の出力と前記第2の駆動手段(13)の出力
    を、該スイッチング素子を介して該一定周期で交互に選
    択して出力することを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示装置(11)。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動手段(12)は前記第1
    のデータ信号を出力する正のデータドライバを有し、前
    記第2の駆動手段(13)は前記第2のデータ信号を出
    力する負のデータドライバを有することを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置(11)。
  4. 【請求項4】 前記第1の駆動手段(12)及び前記第
    2の駆動手段(13)の動作電圧のレンジは、前記液晶
    セル(15)のダイナミックレンジの2倍より小さいこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置(11)。
  5. 【請求項5】 前記第1の駆動手段(12)及び前記第
    2の駆動手段(13)の動作電圧のレンジは、前記液晶
    セル(15)のダイナミックレンジと同程度であること
    を特徴とする請求項4記載の液晶表示装置(11)。
  6. 【請求項6】 前記液晶セル(15)のダイナミックレ
    ンジは5V程度であり、前記第1の駆動手段(12)及
    び前記第2の駆動手段(13)の動作電圧のレンジもま
    た5V程度であることを特徴とする請求項5記載の液晶
    表示装置(11)。
  7. 【請求項7】 前記選択手段(14)は、一時刻におい
    て、前記複数のデータ電極のうち互いに隣接する2つの
    データ電極の一方に前記第1のデータ信号を選択して出
    力し、もう一方に前記第2のデータ信号を選択して出力
    することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置(1
    1)。
  8. 【請求項8】 前記複数の走査電極のうちの1つに沿っ
    て並ぶ前記液晶セル(15)が前記走査信号により選択
    される度に、前記選択手段(14)は前記1つのデータ
    電極に出力する前記データ信号を、前記第1のデータ信
    号または前記第2のデータ信号から前記第2のデータ信
    号または前記第1のデータ信号に切り換えることを特徴
    とする請求項7記載の液晶表示装置(11)。
  9. 【請求項9】 前記正のデータドライバと前記負のデー
    タドライバを実装基板上に搭載し、前記正のデータドラ
    イバが出力する前記第1のデータ信号と前記負のデータ
    ドライバが出力する前記第2のデータ信号をセレクタま
    たはアナログスイッチにより交互に選択して、前記1つ
    のデータ電極に出力することを特徴とする請求項3記載
    の液晶表示装置(11)。
  10. 【請求項10】 前記正のデータドライバと前記負のデ
    ータドライバを1枚の実装基板の両面にそれぞれ搭載す
    ることを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置(1
    1)。
  11. 【請求項11】 前記正のデータドライバと前記負のデ
    ータドライバを1つのデータドライバ・パッケージにし
    て搭載し、前記正のデータドライバが出力する前記第1
    のデータ信号と前記負のデータドライバが出力する前記
    第2のデータ信号をセレクタまたはアナログスイッチに
    より交互に選択して、前記1つのデータ電極に出力する
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置(1
    1)。
  12. 【請求項12】 前記データドライバ・パッケージをテ
    ープ・オートメイティド・ボンディング方式で前記液晶
    表示パネルに搭載することを特徴とする請求項11記載
    の液晶表示装置(11)。
  13. 【請求項13】 前記データドライバ・パッケージを実
    装基板上に搭載することを特徴とする請求項11記載の
    液晶表示装置(11)。
  14. 【請求項14】 前記液晶表示パネル内の前記複数のデ
    ータ電極の両端にそれぞれ第1のスイッチング素子と第
    2のスイッチング素子を設け、該第1のスイッチング素
    子に前記正のデータドライバを接続し、該第2のスイッ
    チング素子に前記負のデータドライバを接続して、前記
    正のデータドライバが出力する前記第1のデータ信号と
    前記負のデータドライバが出力する前記第2のデータ信
    号を前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング
    素子により交互に選択して、前記1つのデータ電極に出
    力することを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置
    (11)。
  15. 【請求項15】 前記液晶表示パネルと前記正のデータ
    ドライバ及び前記負のデータドライバを同一基板上に集
    積してオンパネル液晶表示装置を構成し、該基板上にお
    いて前記複数のデータ電極の両端にそれぞれ第1のスイ
    ッチング素子と第2のスイッチング素子を設け、該第1
    のスイッチング素子に前記正のデータドライバを接続
    し、該第2のスイッチング素子に前記負のデータドライ
    バを接続して、前記正のデータドライバが出力する前記
    第1のデータ信号と前記負のデータドライバが出力する
    前記第2のデータ信号を前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子により交互に選択して、前記1
    つのデータ電極に出力することを特徴とする請求項3記
    載の液晶表示装置(11)。
  16. 【請求項16】 前記液晶表示パネルと前記正のデータ
    ドライバ及び前記負のデータドライバを同一基板上に集
    積してオンパネル液晶表示装置を構成し、該基板上にセ
    レクタまたはアナログスイッチを設け、前記正のデータ
    ドライバが出力する前記第1のデータ信号と前記負のデ
    ータドライバが出力する前記第2のデータ信号を前記セ
    レクタまたはアナログスイッチにより交互に選択して、
    前記1つのデータ電極に出力することを特徴とする請求
    項3記載の液晶表示装置(11)。
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