JP2000193929A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000193929A JP10371875A JP37187598A JP2000193929A JP 2000193929 A JP2000193929 A JP 2000193929A JP 10371875 A JP10371875 A JP 10371875A JP 37187598 A JP37187598 A JP 37187598A JP 2000193929 A JP2000193929 A JP 2000193929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの上方及び下方にドット反転用ド
ライバを備えつつ、簡易な回路構成でドット反転駆動を
良好に実現して表示画質の向上を図ることができる液晶
表示装置を提供する。 【解決手段】 マトリクス状に配列された複数の液晶画
素を行方向及び列方向に接続する複数の信号ライン及び
走査ラインと、走査ラインを順次選択する走査ドライバ
と、信号ラインに印加するR、G、Bの3信号の極性
を、液晶画素の対向電極電圧に対して、信号ライン毎に
反転させるドット反転用ドライバと、を備え、ドット反
転用ドライバは、信号ラインに印加するR、G、Bの3
信号を一組として入力する入力系を有するとともに、信
号ラインの3n本ずつのグループのうち、奇数番目ある
いは偶数番目のグループに属する信号ライン群を駆動す
る上方及び下方の2つの信号ドライバにより構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、特に、アクティブマトリクス型の液晶画素により構
成される液晶パネルを有し、信号ラインを介して液晶画
素に印加する信号極性を、液晶画素の対向電極のコモン
信号Vcomに対して、信号ライン1本毎に反転するよう
に設定するドット反転駆動用の信号ドライバを備えた液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会への急激な進展に伴っ
て、パーソナルコンピュータのモニタや、大型ディスプ
レイ、テレビジョンの代替えとして液晶表示装置の普及
が著しい。液晶表示装置(Liquid Crystal Display;以
下、LCDと略記する)は、従来ディスプレイの主流で
あったブラウン管(CRT)に比較して、薄型、軽量、
低消費電力等の特徴を有しており、今後のディスプレイ
の主流になるものと期待されている。そのため、更なる
大画面化、高精細化、高品質化に対応した技術の確立が
求められている。従来のLCDの構成について、図面を
参照して簡単に説明する。図8は、従来採用されてきた
片側駆動方式のLCDの概略構成図である。図8におい
て、10は液晶パネル、20は信号ドライバ(ソースド
ライバともいう)、30は走査ドライバ(ゲートドライ
バともいう)、40はLCDコントローラ、50はRG
Bデコーダである。
【0003】液晶パネル10は、マトリクス状に配置さ
れた画素電極と、画素電極にソースが接続された、例え
ば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下、T
FTと略記する)と、マトリクスの行方向に延伸し、複
数のTFTのゲートに接続された走査ラインと、列方向
に延伸し、複数のTFTのドレインに接続された信号ラ
インと、画素電極に対向して配置された対向電極(共通
電極ともいう)と、画素電極と対向電極の間に充填され
た液晶により構成される。信号ドライバ20には各信号
ラインが接続され、水平制御信号に基づいて、所定の画
像データを1行単位で記憶し、対応する画像信号を各信
号ラインに順次供給する。また、走査ドライバ30には
各走査ラインが接続され、垂直制御信号に基づいて、走
査ラインに走査信号を順次印加して選択状態とし、上記
信号ラインと交差する位置の画素電極に、上記信号ライ
ンに供給された画像信号の電圧を印加する。
【0004】LCDコントローラ40は、RGBデコー
ダ50から供給される水平クロック信号、垂直クロック
信号及び同期信号に基づいて、水平制御信号及び垂直制
御信号を生成して、信号ドライバ20及び走査ドライバ
30に供給することにより、所定のタイミングで画素電
極に信号電圧を印加して、液晶パネル10に画像データ
を表示させる制御を行う。また、RGBデコーダ50
は、液晶パネル10に表示する画像データに含まれる色
成分を、例えば各8ビット幅のデジタルRGB信号(D
00〜D07、D10〜D17、D20〜D27;計24ビット)に
変換して信号ドライバ20に供給するとともに、画像デ
ータの表示タイミングを設定する水平クロック信号、垂
直クロック信号及び同期信号を生成する。
【0005】上記構成のLCDにおいて、各行の走査信
号がオンの期間に、信号ラインに供給された画像信号電
圧をTFTを介して画素電極に印加することにより、画
素電極及び対向電極間に液晶を介在させた画素容量に、
印加電圧と対向電極に印加される一定電圧のコモン信号
Vcomとの電位の差が充電され、印加された画像信号に
対応した表示が実現される。ここで、LCDの駆動方法
としては、液晶画素に印加される電圧の変化方向によっ
て画面がちらついて見える、交流駆動が行われるが、液
晶画素に印加される電圧の反転周期や反転する画素間隔
によっては画面がちらついて見える、いわゆるフリッカ
現象が生じる。このフリッカー現象を低減させるため
に、1フィールド毎(フィールド反転駆動)、1ゲート
ライン毎(ライン反転駆動)、あるいは1ドット毎(ド
ット反転駆動)に液晶素子への印加電圧の極性を、コモ
ン信号Vcomに対して正負に反転させる駆動方式が採用
されており、その中でドット反転駆動方式がフリッカー
低減に最も効果があるため、採用されることが多くなっ
ている。また、近年においては、液晶表示装置の額縁部
分をできるだけ小さくすることが要求され、信号ドライ
バを片側だけに配置することが行われている。その構成
でドット反転駆動を行えるようにするために、出力端子
に出力される信号のコモン信号Vcomに対する極性が1
端子毎、すなわち、1信号ライン毎に自動的に反転され
た状態に設定されるドット反転駆動用の信号ドライバ
(以下、ドット反転用ドライバという)が開発され、信
号ドライバとしてはこの形式が主流となっている。
【0006】ところで、XGAあるいは1280×10
24ドットのSXGAのように画素数が極めて多く、高
精細なLCDにおいて、上述したドット反転用ドライバ
を液晶パネルの片側に配置した片側駆動方式の構造を採
用した場合、クロック周波数が高くなり、現状のドライ
バでは対応できない場合がある、という問題がある。そ
こで、図9に示すように、信号ドライバを液晶パネル1
0の上方及び下方の両側に設け、隣り合う信号ラインを
櫛歯状に上下に引き出し、各々の信号ラインDL1、D
L2、DL3、…を上方及び下方の各信号ドライバ20
a、20bに交互に接続配線することによって、クロッ
ク周波数を半減するとともに、液晶パネル10との接続
ピッチを拡げた構成が採用されるようになってきてい
る。しかしながら、このような構成のLCDにおいて
は、以下に示すような問題が指摘されている。
【0007】ドット反転専ドライバを液晶パネルの上方
及び下方の両側に配置した場合の問題点については、特
開平10−187097号公報に記載されている。すな
わち、液晶パネルの上方及び下方に信号ドライバ(信号
ドライバ20a、20b)を配置した両側駆動方式のL
CDにおいて、信号ドライバに上記ドット反転用ドライ
バを用いた場合には、信号ドライバ20aにより信号ラ
インに印加される極性は、図10(a)に示すように、
偶数フレームの場合、R1(+)、B1(−)、G2
(+)、R3(−)、…であり、一方、信号ドライバ2
0bではG1(+)、R2(−)、B2(+)、…とな
るため、液晶パネルにおける偶数フレームの画素電極に
印加される信号極性は、図10(b)に示すように、R
1(+)、G1(+)、B1(−)、R2(−)、G2
(+)、B2(+)、…となる。なお、奇数フレームの
場合では、上述した偶数フレームの場合とは反対の極性
が印加される。したがって、ドット反転用ドライバを液
晶パネルの上方及び下方に配置し、信号ラインを交互に
上下に引き出して接続して駆動した場合には、連続する
2本の信号ラインに同一の極性の信号電圧が印加される
ことになり、1ドット毎に信号電圧の極性を反転する本
来のドット反転駆動とはならず、表示画面全体にわたっ
て縦縞状に輝度差が生じ、表示画質が損なわれるという
問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10−
187097号公報には、このような問題点に着目し、
図11に示すように、液晶パネル10の上方及び下方に
設けられたドット反転用ドライバである信号ドライバ2
0a、20bに対して、隣り合う信号ライン(ソースバ
ス)を2本ずつ櫛歯状に上下に取り出して接続配線し、
1クロック毎に入力される2組のRGB信号(合計6信
号)をマルチプレクサ60により入れ替えて信号ドライ
バ20a、20bに供給することにより、各信号ライン
に出力する信号極性を信号ライン1本毎に反転させ、ド
ット反転駆動を実現する構成が記載されている。しかし
ながら、このような構成のLCDにおいては、信号ドラ
イバ20a、20bに入力する画像信号の構成がクロッ
ク毎に異なるため、信号ドライバの前段にマルチプレク
サ60を設置し、入力データの入れ替えを行うことが必
要となるため、周辺回路構成が複雑になるとともに、入
力データの処理が煩雑になるという問題を有している。
【0009】そこで、本発明は、液晶パネルの上方及び
下方にドット反転用ドライバを備えつつ、簡易な回路構
成でドット反転駆動を良好に実現して表示画質の向上を
図ることができる液晶表示装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の液晶画素と、
前記複数の液晶画素を行方向及び列方向に接続する複数
の信号ライン及び走査ラインと、所定の走査信号を順次
シフトさせて印加し、前記走査ラインを順次選択する走
査ドライバと、前記信号ラインに画像信号を印加する信
号ドライバと、を備えた液晶表示装置において、前記信
号ドライバは、前記信号ラインに印加するa(aは正の
整数)個のRGB画素分の画像信号を入力する入力系を
有する第1及び第2のドット反転用ドライバから構成さ
れ、前記第1のドット反転用ドライバは、前記信号ライ
ンの3a×n本(nは正の整数)を一組とするグループ
のうち、nが奇数番目のグループに属する信号ライン群
を駆動し、また、前記第2のドット反転用ドライバは、
nが偶数番目のグループに属する信号ライン群を駆動す
ることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の液晶表示装置は、請
求項1記載の液晶表示装置において、前記信号ドライバ
は、前記信号ラインに印加する3ドット(RGB画素1
個分)の画像信号を入力する入力系を有する第1及び第
2のドット反転用ドライバから構成され、前記第1のド
ット反転用ドライバは、前記信号ラインの3本を一組と
するグループのうち、奇数番目のグループに属する信号
ライン群を駆動し、また、前記第2のドット反転用ドラ
イバは、偶数番目のグループに属する信号ライン群を駆
動することを特徴とする。また、請求項3記載の液晶表
示装置は、請求項1記載の液晶表示装置において、前記
信号ドライバは、前記信号ラインに印加する6ドット
(RGB画素2個分)の画像信号を入力する入力系を有
する第1及び第2のドット反転用ドライバから構成さ
れ、前記第1のドット反転用ドライバは、前記信号ライ
ンの6本を一組とするグループのうち、奇数番目のグル
ープに属する信号ライン群を駆動し、また、前記第2の
ドット反転用ドライバは、偶数番目のグループに属する
信号ライン群を駆動することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>本実施形態に係る液晶表示装置は、
信号ドライバへの画像信号の入力が、3ドット(RGB
画素1個分)の画像信号を入力する1入力系統であっ
て、かつ、液晶パネルの信号ラインが3n(nは正の整
数)本ずつを1グループとして交互に上下に引き出さ
れ、液晶パネルの上方及び下方に配置された個別の信号
ドライバに接続されるとともに、この信号ドライバが、
信号ラインを介して画素電極に印加する信号極性を、隣
り合う信号ライン相互でコモン信号Vcomに対して反転
して供給するドット反転用ドライバであることを特徴と
している。図1は、本発明に係る液晶表示装置の第1の
実施形態を示す要部構成図である。ここで、上述した従
来技術と同等の構成については、その説明を簡略化す
る。図1において、10は液晶パネル、20a、20b
は信号ドライバ、30は走査ドライバ、DL1、DL
2、DL3、DL4、DL5、…は信号ライン、SL
1、SL2、SL3、SL4、SL5、…は走査ライン
である。ここで、液晶パネル10は、上述したように、
SVGAやXGA等に対応する画素数を有するものであ
るが、説明に都合上、簡略化して図示した。
【0013】各構成の機能は概略以下の通りである。液
晶パネル10は、2枚の透明絶縁基板間に液晶が封入、
封止され、各基板の対向面に複数の信号ライン及び走査
ラインをマトリクス状に配線し、その交点にTFTを介
して画素電極と対向電極からなる画素容量を有して構成
される。信号ドライバ20aは、液晶パネル10の上方
に配置され、信号ドライバ20bは、液晶パネル10の
下方に配置される。そして、液晶パネル10に配置され
た信号ラインDL1、DL2、DL3、DL4、DL
5、…のうち、互いに隣り合う3本の信号ライン群(D
L1、DL2、DL3)、(DL4、DL5、DL
6)、(DL7、DL8、DL9)、…をそれぞれ一組
としてグループ化し、奇数番目となる信号ライン群(D
L1、DL2、DL3)、(DL7、DL8、DL
9)、…を液晶パネルの上方に引き出して、信号ドライ
バ20aに接続配線し、一方、偶数番目となる信号ライ
ン群(DL4、DL5、DL6)、(DL10、DL1
1、DL12)、…を液晶パネルの下方に引き出して、
信号ドライバ20bに接続配線する。また、信号ドライ
バ20a、20bは、例えば各8ビット幅(D00〜D0
7、D10〜D17、D20〜D27)の3ドット(RGB画素
1個分)の画像信号を入力処理する1入力系統を有する
とともに、互いに隣り合う信号ラインを介して画素電極
に印加されるR、G、Bの各信号の極性を、画素容量を
構成する対向電極のコモン信号Vcomに対して交互に反
転するように設定する、ドット反転用ドライバが採用さ
れている。
【0014】走査ドライバ30は、液晶パネル10の行
方向に配線された走査ラインに走査信号を順次供給して
選択状態とし、信号ラインに供給されるR、G、B各信
号に応じて、画素電極への書き込みを可能とする。ここ
で、本実施形態の信号ドライバ20a、20bに良好に
適用されるデジタルドライバの構成について、図2を参
照して説明する。図2において、21はシフトレジス
タ、22はデータレジスタ、23はラッチ回路、24は
レベルシフタ、25はD/Aコンバータ、26は出力バ
ッファである。図2に示すようなデジタル方式のドライ
バは、まず、時系列的に供給される所定のデジタルRG
B信号を、シフトレジスタ21から送出されるサンプリ
ングクロックのタイミングにしたがって、R、G、Bの
3信号を一組として順次サンプリングして、液晶パネル
の1行分のRGB信号をデータレジスタ22に取り込
み、ラッチパルスLPのタイミングでラッチ回路23に
保持する。次いで、ラッチ回路23に保持されたRGB
信号をレベルシフタ24で駆動電源レベルへレベルシフ
トした後、D/Aコンバータ25により階調電圧V0〜
V9に基づいてディジタル・アナログ変換処理すること
によりアナログ信号化する。このとき、奇数出力と偶数
出力とでコモン信号Vcomに対して逆極性となる階調電
圧を用いて変換し、出力バッファ26を介して各信号ラ
インに供給する。これにより出力端子1本毎にコモン信
号Vcomに対して極性が反転された出力信号が各信号ラ
インに供給される。これにより、図示を省略した走査ド
ライバにより選択状態にある走査ラインに接続された液
晶画素に所定の信号電圧を印加して駆動するものであ
る。
【0015】次に、本実施形態における液晶表示装置の
動作について、図面を参照して説明する。図3は、信号
ドライバ20a、20bへの入力信号内容と出力される
信号の極性、及び、液晶パネルの各フレームにおける信
号ラインごとの信号極性を示す図である。上述した構成
を有する液晶表示装置によれば、信号ドライバ20aに
印加される入力信号はR1G1B1,R3G3B3,…
であり、それにより各信号ラインDL1、DL2、DL
3、DL7、DL8、DL9、…に印加される極性は、
図3(a)に示すように、偶数フレームの場合、R1
(+)、G1(−)、B1(+)、R3(+)、G3
(−)、B3(+)、…となり、信号ライン群(DL
1、DL2、DL3)、(DL7、DL8、DL9)内
において、コモン信号Vcomに対して極性が交互に反転
する。一方、信号ドライバ20bに印加される入力信号
はR2G2B2,R4G4B4,…であり、それにより
各信号ラインDL4、DL5、DL6、DL10、DL
11、DL12、…に印加される極性は、R2(−)、
G2(+)、B2(−)、R4(−)、G4(+)、B
4(−)、…となり、信号ライン群(DL4、DL5、
DL6)、(DL10、DL11、DL12)内におい
ても、コモン信号Vcomに対して極性が交互に反転す
る。これらによって、液晶パネルにおける偶数フレーム
の画素電極に印加される信号極性は、図3(b)に示す
ように、R1(+)、G1(−)、B1(+)、R2
(−)、G2(+)、B2(−)、…となって、1ドッ
ト毎に信号極性が反転する、ドット反転駆動が実現され
る。
【0016】また、奇数フレームの場合、上述した偶数
フレームの場合とは反対に、信号ドライバ20aにより
出力される信号極性は、R1(−)、G1(+)、B1
(−)、R3(−)、G3(+)、B3(−)、…とな
り、一方、信号ドライバ20bにより出力される信号極
性は、R2(+)、G2(−)、B2(+)、R4
(+)、G4(−)、B4(+)、…となるため、信号
ライン群(DL1、DL2、DL3)、(DL4、DL
5、DL6)、(DL7、DL8、DL9)のそれぞれ
においても、コモン信号Vcomに対して極性が交互に反
転する。これらによって、各画素電極に印加される信号
極性も、R1(−)、G1(+)、B1(−)、R2
(+)、G2(−)、B2(+)、…となって、ドット
反転駆動が実現される(図3(a)、(b)参照)。
【0017】このように、ドット反転用ドライバを液晶
パネルの上方及び下方に配置し、信号ラインをRGB信
号に対応する3本ずつグループ化して、交互に上下に引
き出して接続配線して、信号ライン毎に印加される信号
の極性を反転させることにより、同一の信号極性の連続
が阻止され、各フレームにおいてドット反転駆動が実現
されることになり、表示画質の向上を図ることができ
る。ここで、信号ドライバ20a、20bに入力される
画像信号は、R、G、Bの3信号を一組として規則的な
パターンで入力処理することができるため、従来技術に
示したように、入力信号の入れ替え等の複雑な処理を行
う必要がない。そのため、マルチプレクサ等の周辺回路
を必要としないので、簡易な構成で上記効果を奏するこ
とができる。
【0018】また、色表示を決定する一組のRGB画素
を、1つの信号ドライバにより駆動するので、RGB画
素を異なる信号ドライバに分けて駆動する場合に比較し
て、ドライバ自体が有する特性差の影響を受けにくくな
り、RGBの表示バランスを良好に維持することができ
る。さらに、液晶パネルの上方及び下方に信号ドライバ
を設けたことにより、片側駆動の場合に比較して、クロ
ック速度を1/2に低減することができるため、回路構
成を容易に実現することができ、また、信号ドライバと
液晶パネルの接続ピッチを広くすることができる。な
お、本実施形態においては、信号ラインのグループ化を
一組のRGB信号に対応させた場合について説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、色表示
を決定する一組のRGB画素のn倍に対応する信号ライ
ン、すなわち、3、6、9、…本をグループ化して、上
方あるいは下方の信号ドライバに交互に接続配線するも
のであってもよい。
【0019】<第2の実施形態>次に、本発明に係る液
晶表示装置の第2の実施形態について、図面を参照して
説明する。本実施形態に係る液晶表示装置は、信号ドラ
イバへの画像RGB信号の入力が、3ドット(RGB画
素1個分)の画像信号を入力する1入力系統であって、
かつ、液晶パネルの信号ラインが6n(nは正の整数)
本ずつを1グループとして交互に上下に引き出され、液
晶パネルの上方及び下方に配置された個別の信号ドライ
バに接続されるとともに、この信号ドライバが、信号ラ
インを介して画素電極に印加する信号極性を、隣り合う
信号ライン相互でコモン信号Vcomに対して反転して供
給するドット反転用ドライバであることを特徴としてい
る。
【0020】図4は、本実施形態に係る液晶表示装置の
要部構成図である。ここで、上述した従来技術と同等の
構成については、その説明を省略する。図4において、
信号ドライバ20a、20bは、液晶パネル10の上方
及び下方に配置され、液晶パネル10に配置された信号
ラインDL1、DL2、DL3、DL4、DL5、…の
うち、互いに隣り合う6本の信号ライン群(DL1〜D
L6)、(DL7〜DL12)、(DL13〜DL1
8)、…をそれぞれ一組としてグループ化し、奇数番目
となる信号ライン群(DL1〜DL6)、(DL13〜
DL18)、…を液晶パネルの上方に引き出して、信号
ドライバ20aに接続配線し、一方、偶数番目となる信
号ライン群(DL7〜DL12)、(DL19〜DL2
4)、…を液晶パネルの下方に引き出して、信号ドライ
バ20bに接続配線する。また、信号ドライバ20a、
20bは、上述した実施形態と同様に、例えば各8ビッ
ト幅(D00〜D07、D10〜D17、D20〜D27)のR、
G、Bの3信号を一組として入力処理する1入力系統を
有するとともに、互いに隣り合う信号ラインを介して画
素電極に印加されるR、G、Bの各信号の極性を、画素
容量を構成する対向電極のコモン信号Vcomに対して交
互に反転するように設定する、ドット反転用ドライバが
採用されている。
【0021】次に、本実施形態における液晶表示装置の
動作について、図面を参照して説明する。図5は、信号
ドライバ20a、20bから出力される信号の極性と、
液晶パネルの各フレームにおける信号極性を示す図であ
る。上述した構成を有する液晶表示装置によれば、信号
ドライバ20aに印加される入力信号はR1G1B1,
R2G2B2,…であり、それにより各信号ラインDL
1、DL2、DL3、DL4、DL5、DL6、…に印
加される極性は、図5(a)に示すように、偶数フレー
ムの場合、信号ドライバ20aではR1(+)、G1
(−)、B1(+)、R2(−)、G2(+)、B2
(−)、…となり、信号ライン群(DL1〜DL6)、
(DL13〜DL18)内において、コモン信号Vcom
に対して極性が交互に反転する。一方、信号ドライバ2
0bに印加される入力信号はR3G3B3,R4G4B
4,…であり、それにより各信号ラインDL7、DL
8、DL9、DL10、DL11、DL12、…に印加
される極性は、R3(+)、G3(−)、B3(+)、
R4(−)、G4(+)、B4(−)、…となり、信号
ライン群(DL7〜DL12)、(DL19〜DL2
4)内においても、コモン信号Vcomに対して極性が交
互に反転する。これらによって、液晶パネルにおける偶
数フレームの画素電極に印加される信号極性は、図5
(b)に示すように、R1(+)、G1(−)、B1
(+)、R2(−)、G2(+)、B2(−)、…とな
って、1ドット毎に信号極性が反転する、ドット反転駆
動が実現される。
【0022】また、奇数フレームの場合、上述した偶数
フレームの場合とは反対に、信号ドライバ20aではR
1(−)、G1(+)、B1(−)、R2(+)、G2
(−)、B2(+)、…となり、一方、信号ドライバ2
0bではR3(−)、G3(+)、B3(−)、R4
(+)、G4(−)、B4(+)、…となるため、信号
ライン群(DL1〜DL6)、(DL7〜DL12)、
(DL13〜DL18)のそれぞれにおいても、コモン
信号Vcomに対して極性が交互に反転する。これらによ
って、画素電極に印加される信号極性も、R1(−)、
G1(+)、B1(−)、R2(+)、G2(−)、B
2(+)、…となって、ドット反転駆動が実現される
(図5(a)、(b)参照)。ここで、信号ドライバ2
0a、20bは、図2に示した構成において、時系列的
に供給される所定のデジタルRGB信号を、信号ライン
のグループ化に対応させて2つに分周し、シフトレジス
タ21から送出されるサンプリングクロックのタイミン
グにしたがって、R、G、Bの3信号を2回(6信号分
を一組として)ずつ順次サンプリングして、液晶パネル
の1行分のRGB信号をデータレジスタ22に取り込む
ように入力処理を実行する。
【0023】このように、ドット反転用ドライバを液晶
パネルの上方及び下方に配置し、信号ラインをRGB信
号に対応する6本ずつグループ化して、交互に上下に引
き出して接続配線して、信号ライン毎に印加される信号
の極性を反転させることにより、同一の信号極性の連続
が阻止され、各フレームにおいてドット反転駆動が実現
されることになり、表示画質の向上を図ることができ
る。また、信号ドライバ20a、20bに入力される画
像信号は、R、G、Bの3信号を一組として規則的なパ
ターンで入力処理することができるため、入力信号の入
れ替え等の複雑な処理を行う必要がなく、簡易な構成で
上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態においては、信号ラインのグループ化
を一組のR、G、B、R、G、Bの6信号に対応させた
場合について説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、6信号のn倍に対応する信号ライン、す
なわち、6、12、…本をグループ化して、上方あるい
は下方の信号ドライバに交互に接続配線するものであっ
てもよい。
【0024】<第3の実施形態>次に、本発明に係る液
晶表示装置の第3の実施形態について、図面を参照して
説明する。本実施形態に係る液晶表示装置は、信号ドラ
イバへの画像信号の入力が、6ドット(RGB画素2個
分)の画像信号、すなわち、R、G、B、R、G、Bの
6信号を一括して入力する2入力系統であって、かつ、
液晶パネルの信号ラインが6n(nは正の整数)本ずつ
を1グループとして交互に上下に引き出され、液晶パネ
ルの上方及び下方に配置された個別の信号ドライバに接
続されるとともに、この信号ドライバが、信号ラインを
介して画素電極に印加する信号極性を、隣り合う信号ラ
イン相互でコモン信号Vcomに対して反転して供給する
ドット反転用ドライバであることを特徴としている。
【0025】図6は、本実施形態に係る液晶表示装置の
要部構成図である。ここで、上述した従来技術と同等の
構成については、その説明を省略する。図6において、
上述した第2の実施形態と同様に、信号ドライバ20
a、20bは、液晶パネル10の上方及び下方に配置さ
れ、液晶パネル10に配置された互いに隣り合う6本の
信号ライン群(DL1〜DL6)、(DL7〜DL1
2)、(DL13〜DL18)、…をそれぞれ一組とし
てグループ化し、奇数番目となる信号ライン群(DL1
〜DL6)、(DL13〜DL18)、…を液晶パネル
の上方に引き出して、信号ドライバ20aに接続配線
し、偶数番目となる信号ライン群(DL7〜DL1
2)、(DL19〜DL24)、…を液晶パネルの下方
に引き出して、信号ドライバ20bに接続配線する。ま
た、信号ドライバ20a、20bは、例えば各8ビット
幅(D00〜D07、D10〜D17、D20〜D27、D30〜D3
7、D40〜D47、D50〜D57)のR、G、B、R、G、
Bの6信号、すなわち、二組のRGB信号を入力処理す
る2入力系統を有するとともに、互いに隣り合う信号ラ
インを介して画素電極に印加されるR、G、Bの各信号
の極性を、画素容量を構成する対向電極のコモン信号V
comに対して交互に反転するように設定する、ドット反
転用ドライバが採用されている。
【0026】次に、本実施形態における液晶表示装置の
動作について、図面を参照して説明する。図7は、信号
ドライバ20a、20bから出力される信号の極性と、
液晶パネルの各フレームにおける信号極性を示す図であ
る。上述した構成を有する液晶表示装置によれば、信号
ドライバ20aに印加される入力信号はR1G1B1R
2G2B2,R5G5B5R6G6B6,…であり、そ
れにより各信号ラインDL1、DL2、DL3、DL
4、DL5、DL6、…に印加される極性は、図7
(a)に示すように、偶数フレームの場合、信号ドライ
バ20aではR1(+)、G1(−)、B1(+)、R
2(−)、G2(+)、B2(−)、…となり、信号ラ
イン群(DL1〜DL6)、(DL13〜DL18)内
において、コモン信号Vcomに対して極性が交互に反転
する。一方、信号ドライバ20bに印加される入力信号
はR3G3B3R4G4B4,R7G7B7R8G8B
8,…であり、それにより各信号ラインDL7、DL
8、DL9、DL10、DL11、DL12、…に印加
される極性は、R3(+)、G3(−)、B3(+)、
R4(−)、G4(+)、B4(−)、…となり、信号
ライン群(DL7〜DL12)、(DL19〜DL2
4)内においても、コモン信号Vcomに対して極性が交
互に反転する。これらによって、液晶パネルにおける偶
数フレームの画素電極に印加される信号極性は、図7
(b)に示すように、R1(+)、G1(−)、B1
(+)、R2(−)、G2(+)、B2(−)、…とな
って、第2の実施形態の場合と同様に、1ドット毎に信
号極性が反転する、ドット反転駆動が実現される。
【0027】また、奇数フレームの場合においても、第
2の実施形態の場合と同様に、信号ライン群(DL1〜
DL6)、(DL7〜DL12)、(DL13〜DL1
8)のそれぞれにおいても、コモン信号Vcomに対して
極性が交互に反転し、かつ、画素電極に印加される信号
極性も、R1(−)、G1(+)、B1(−)、R2
(+)、G2(−)、B2(+)、…となって、ドット
反転駆動が実現される(図7(a)、(b)参照)。こ
こで、信号ドライバ20a、20bは、図2に示した構
成において、時系列的に供給される所定のデジタルRG
B信号を、信号ラインのグループ化に対応させて2つに
分周し、シフトレジスタ21から送出されるサンプリン
グクロックのタイミングにしたがって、R、G、B、
R、G、Bの6信号を一組として順次サンプリングし
て、液晶パネルの1行分のRGB信号をデータレジスタ
22に取り込むように入力処理を実行する。
【0028】このように、ドット反転用ドライバを液晶
パネルの上方及び下方に配置し、信号ラインをRGB信
号に対応する6本ずつグループ化して、交互に上下に引
き出して接続配線して、信号ライン毎に印加される信号
の極性を反転させることにより、同一の信号極性の連続
が阻止され、各フレームにおいてドット反転駆動が実現
されることになり、表示画質の向上を図ることができ
る。また、信号ドライバ20a、20bに入力される画
像信号は、R、G、B、R、G、Bの6信号を一組とし
て規則的なパターンで入力処理することができるため、
入力信号の入れ替え等の複雑な処理を行う必要がなく、
簡易な構成で上述した実施形態と同様の効果を奏するこ
とができる。なお、本実施形態においては、信号ライン
のグループ化を一組のR、G、B、R、G、Bの6信号
に対応させた場合について説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、6信号のn倍に対応する信
号ライン、すなわち、6、12、…本をグループ化し
て、上方あるいは下方の信号ドライバに交互に接続配線
するものであってもよい。さらに、本発明は、上述した
各実施形態に限定されるものではなく、信号ドライバに
入力される画像信号がRGB画素のa個分である場合
に、信号ラインのグループ化本数を3a×n本として、
上方あるいは下方の信号ドライバに交互に接続配線する
ものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の液晶表示装置によ
れば、液晶パネルの上方及び下方にドット反転用ドライ
バを備えた液晶表示装置において、上方及び下方のドッ
ト反転用ドライバが、信号ラインに印加するa(aは正
の整数)個のRGB画素分の画像信号を入力する入力系
を有するとともに、上方又は下方のドット反転用ドライ
バにより、信号ラインの3a×n本ずつのグループのう
ち、nが偶数番目又は奇数番目のグループに属する信号
ライン群を個別に駆動することにより、同一の信号極性
の連続が阻止され、各フレームにおいてドット反転駆動
が良好に実現されるため、表示画質の向上を図ることが
できる。また、信号データを規則的なパターンとして信
号ドライバに入力することができるため、入力信号の入
れ替え等の複雑な処理を行う必要がなく、簡易な構成で
上記効果を奏することができる。さらに、色表示を決定
する一組のRGB画素を、1つの信号ドライバにより駆
動するので、RGB画素を異なる信号ドライバに分けて
駆動する場合に比較して、信号ドライバ自体が有する特
性差の影響を受けにくくなり、RGBの表示バランスを
良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る液晶表示装置の要部構成
図である。
【図2】本実施形態に適用されるデジタルドライバの構
成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態における信号極性を示す図であ
る。
【図4】第2の本実施形態に係る液晶表示装置の要部構
成図である。
【図5】第2の実施形態における信号極性を示す図であ
る。
【図6】第3の本実施形態に係る液晶表示装置の要部構
成図である。
【図7】第3の実施形態における信号極性を示す図であ
る。
【図8】片側駆動方式のLCDの概略構成図である。
【図9】両側駆動方式のLCDの概略構成図である。
【図10】従来技術における信号極性を示す図である。
【図11】従来技術における両側駆動方式のLCDの他
の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 液晶パネル 20、20a、20b 信号ドライバ 30 走査ドライバ 40 LCDコントローラ 50 RGBデコーダ 60 マルチプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 QA13 QA16 TA07 5C006 AA01 AA16 AA22 AC27 AC28 AF42 AF44 AF83 BB11 BC03 BC12 BC23 BF03 BF04 BF24 BF46 FA21 FA56 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 EE17 EE30 FF09 JJ02 JJ05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列された複数の液晶画
    素と、前記複数の液晶画素を行方向及び列方向に接続す
    る複数の信号ライン及び走査ラインと、所定の走査信号
    を順次シフトさせて印加し、前記走査ラインを順次選択
    する走査ドライバと、前記信号ラインに画像信号を印加
    する信号ドライバと、を備えた液晶表示装置において、 前記信号ドライバは、前記信号ラインに印加するa(a
    は正の整数)個のRGB画素分の画像信号を入力する入
    力系を有する第1及び第2のドット反転用ドライバから
    構成され、 前記第1のドット反転用ドライバは、前記信号ラインの
    3a×n本(nは正の整数)を一組とするグループのう
    ち、nが奇数番目のグループに属する信号ライン群を駆
    動し、また、前記第2のドット反転用ドライバは、nが
    偶数番目のグループに属する信号ライン群を駆動するこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶表示装置において、前記信号ド
    ライバは、前記信号ラインに印加する3ドット(RGB
    画素1個分)の画像信号を入力する入力系を有する第1
    及び第2のドット反転用ドライバから構成され、 前記第1のドット反転用ドライバは、前記信号ラインの
    3本を一組とするグループのうち、奇数番目のグループ
    に属する信号ライン群を駆動し、また、前記第2のドッ
    ト反転用ドライバは、偶数番目のグループに属する信号
    ライン群を駆動することを特徴とする請求項1記載の液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶表示装置において、前記信号ド
    ライバは、前記信号ラインに印加する6ドット(RGB
    画素2個分)の画像信号を入力する入力系を有する第1
    及び第2のドット反転用ドライバから構成され、 前記第1のドット反転用ドライバは、前記信号ラインの
    6本を一組とするグループのうち、奇数番目のグループ
    に属する信号ライン群を駆動し、また、前記第2のドッ
    ト反転用ドライバは、偶数番目のグループに属する信号
    ライン群を駆動することを特徴とする請求項1記載の液
    晶表示装置。
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