JP2001324836A - マゼンタトナー - Google Patents
マゼンタトナーInfo
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Abstract
生じることなく、高画像濃度を有する画像が得られると
ともに、優れた透明性をも兼ね備えたマゼンタトナー、
該マゼンタトナーを使用する画像形成方法を提供するこ
と。 【解決手段】結着樹脂及び式(I): 【化1】 で表される化合物を含有してなるマゼンタトナー、並び
にイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー及び
黒トナーを用いるフルカラー画像の形成方法において、
該マゼンタトナーとして請求項1〜4いずれか記載のマ
ゼンタトナーを使用する画像形成方法。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられるマゼンタトナー及び該マゼンタトナーを
使用する画像形成方法に関する。
ン6B(ピグメント・レッド57:1)又はキナクリド
ン(ピグメント・レッド182)を着色剤として含有し
たトナーが使用されている。しかしながら、カーミン6
Bを含有すると構造上どうしても水分を含んでしまうた
め、帯電量が低くなる。一方、キナクリドンを用いると
帯電量は高くなるものの、コストがかかるうえ、着色力
が弱く、多量に添加する必要が生じる。さらに、着色剤
として、式(III):
6)を含有したトナーも報告されているが、かかる着色
剤により得られる画像は濃度が低く、着色力が弱いとい
う欠点を有する。
た帯電性を有し、カブリやトナー落ち等を生じることな
く、高画像濃度を有する画像が得られるとともに、優れ
た透明性をも兼ね備えたマゼンタトナー、該マゼンタト
ナーを使用する画像形成方法を提供することにある。
樹脂及び式(I):
トナー、並びに(2) イエロートナー、マゼンタトナ
ー、シアントナー及び黒トナーを用いるフルカラー画像
の形成方法において、該マゼンタトナーとして前記
(1)記載のマゼンタトナーを使用する画像形成方法、
に関する。
剤として、式(I):
の特徴を有する。式(I)で表される化合物は、トナー
用着色剤として知られているピグメント・レッド146
と構造が近似したものであるが、意外にもトナーの帯電
量を低下させることがなく、かつ十分な着色力をも有す
るため、本発明において非常に優れたカラートナー用着
色剤として使用することができる。
着樹脂100重量部に対して、1〜10重量部が好まし
く、3〜6重量部がより好ましい。
ル、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカー
ボネート、ポリウレタン等が挙げられるが、これらの中
では、着色剤の分散性、定着性及び帯電性の観点から、
ポリエステルを含有することが好ましい。ポリエステル
の含有量は、結着樹脂中、50〜100重量%が好まし
く、90〜100重量%がより好ましく、100重量%
が特に好ましい。
ン酸成分とを縮重合させて得られるが、アルコール成分
中には、式(II):
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物
が、5モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好
ましくは100モル%含有されていることが好ましい。
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)
オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げ
られる。
リコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビ
スフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレ
ン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜1
6)付加物等が挙げられる。
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコ
ハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜
20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれら
の酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げられ
る。
とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すれ
ばエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で
縮重合することにより製造することができる。
して用いる場合には、ポリエステルとともに、スチレン
−アクリル樹脂を含有することが好ましい。
は、結着樹脂として優れた正帯電性を維持するために、
4級アンモニウム塩を官能基として有することが好まし
い。また、スチレン−アクリル樹脂は、ポリエステル樹
脂との相溶性の点から(メタ)アクリル酸エステルを含
有する共重合体であることが好ましく、本発明では、
「FCA−201PS」、「FCA−78P」、「FC
A−196」(以上、藤倉化成社製)等の市販品を好適
に用いることができる。
90〜130℃、ガラス転移点は50〜70℃、4級ア
ンモニウム塩基含有モノマー量は5〜40重量%、重量
平均分子量は5,000〜100,000が、それぞれ
好ましい。
重量比(ポリエステル/スチレン−アクリル樹脂)は、
99.5/0.5〜60/40が好ましく、99/1〜
90/10がより好ましい。
の軟化点は90〜140℃、ガラス転移点は50〜70
℃が好ましい。
ポリエステルの酸価は好ましくは5mgKOH/g以
下、より好ましくは1〜5mgKOH/g、トナーを負
帯電性とする場合には、ポリエステルの酸価は好ましく
は1〜40mgKOH/g、より好ましくは15〜30
mgKOH/gであり、水酸基価は、いずれの場合も、
好ましくは10〜80mgKOH/g、より好ましくは
15〜40mgKOH/gである。なお、ポリエステル
の酸価の調整は、例えば、酸成分とアルコール成分の比
率の調整により行なうことができる。
剤、離型剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の
補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、
クリーニング性向上剤等の添加剤が、適宜添加されてい
てもよい。
ば、結着樹脂、着色剤等をボールミル等の混合機で均一
に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の
押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級する、混練粉
砕法による粉砕トナーが挙げられる。さらに、トナーの
表面には、必要に応じて疎水性シリカ等の流動性向上剤
等を添加してもよい。このようにして得られるトナーの
重量平均粒子径は、好ましくは3〜15μmである。
を含有しないときは非磁性一成分現像法に、またはキャ
リアと混合して二成分現像法に用いることができるが、
本発明のトナーはそれ自体優れた帯電性を有することか
ら、例えば、非磁性現像ロールと該非磁性現像ロール上
に形成されるトナー層の厚さを均一に規制しつつ摩擦帯
電によりトナーに電荷を付与するブレードを有する現像
装置に適用して非磁性一成分現像法として好適に用いる
ことができる。
いる場合は、例えば、ボールミル等を用いて、マゼンタ
トナーと、ガラスビーズキャリア、鉄粉キャリア、フェ
ライトキャリア、樹脂分散型キャリア等の平均粒子径4
0〜200μmのキャリアと混合することにより、マゼ
ンタ現像剤とすることができる。マゼンタ現像剤中のキ
ャリアの含有量は、90〜97重量%が好ましく、94
〜97重量%がより好ましい。
ロートナー、シアントナー及び黒トナーとともに、フル
カラー画像を形成する画像形成方法にも好適に用いるこ
とができる。
方法により測定する。
210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速
度10℃/分で測定する。
ヒドロキシフェニル)プロパン2640g、ポリオキシ
エチレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフ
ェニル) プロパン1050g、テレフタル酸1050
g、イソドデセニルコハク酸360g及びトリメリット
酸290g及び酸化ジブチル錫(エステル化触媒)13
gを、窒素雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM
E28−67により測定した軟化点が121℃に達す
るまで反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aの酸価は2
5.2mgKOH/g、水酸基価は34.00mgKO
H/g、ガラス転移点は60℃であった。
ク酸の使用量を330g、トリメリット酸の使用量を2
60gにそれぞれ変更し、軟化点が120℃に達するま
で反応させた以外は、樹脂製造例1と同様にして樹脂B
を得た。樹脂Bの酸価は3.0mgKOH/g、水酸基
価は36.50mgKOH/g、ガラス転移点は60℃
であった。
電制御剤1重量部を、ヘンシェルミキサーで十分に混合
した後、2軸押出機で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級
工程を経て、重量平均粒子径が9.0μmの粉体を得
た。得られた粉体100重量部に、正帯電性トナー(実
施例2、4、比較例4)には疎水性シリカ「HVK−2
150」(ワッカー社製)を、負帯電性トナー(実施例
1、3、比較例1〜3、5)には疎水性シリカ「H−2
000」(ワッカー社製)を、それぞれ0.5重量部を
添加し、ヘンシェルミキサーで混合することにより、粉
体に表面処理を施して、トナーを得た。さらに、実施例
1、2、比較例1、2、4においては、トナー5重量部
とシリコーン樹脂にて被覆した平均粒子径50μmのフ
ェライトキャリア95重量部とボールミルにて混合し
て、二成分系現像剤とした。
像装置「プリテール550」((株)リコー製)に、実
施例3、4、比較例3、5のトナーを非磁性一成分系現
像装置「ページプレストN−4」(カシオ計算機(株)
製)にそれぞれ実装し、印字率5%の画像を1万枚連続
して印字した。耐刷後、少量の現像剤及びトナーを採取
し、「q/mメーター」(エッピング社製)にてトナー
の帯電量を測定した。さらに、カブリ、トナー落ちの程
度を目視により観察し、以下の評価基準に従って評価す
るとともに、反射濃度計「RD−915」(マクベス社
製)により測定した光学反射密度を画像濃度として求め
た。結果を表1に示す。
Pシートに画像を印刷した。得られた画像の最大透過率
を、「SZ−Σ80」(日本電色工業社製)により測定
した。結果を表1に示す。
は、耐刷後も優れた帯電性を有し、カブリやトナー落ち
を生じることなく、高濃度かつ高透明性を有する画像が
得られることが分かる。これに対し、比較例1〜5のト
ナーはいずれも帯電性が不十分であることに加えて、本
発明と同様の構造を有する着色剤を含有した比較例1、
5のトナーは、カブリやトナー落ちはみられないもの
の、画像濃度が低く、透明性に欠け、カーミン6Bを含
有した比較例2〜4のトナーは、画像濃度が高く、透明
性も良好なものの、カブリやトナー落ちが生じ、耐久性
に欠ける。
ブリやトナー落ち等を生じることなく、高画像濃度を有
する画像が得られるとともに、優れた透明性をも兼ね備
えたマゼンタトナーを提供することが可能となった。
Claims (5)
- 【請求項1】 結着樹脂及び式(I): 【化1】 で表される化合物を含有してなるマゼンタトナー。
- 【請求項2】 結着樹脂が、式(II): 【化2】 (式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びy
は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
れる化合物を、アルコール成分中、5モル%以上含有し
たアルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させて得
られるポリエステルを含有してなる請求項1記載のマゼ
ンタトナー。 - 【請求項3】 結着樹脂が、酸価が5mgKOH/g以
下のポリエステルと4級アンモニウム塩を官能基として
有するスチレン−アクリル樹脂を含有してなる請求項1
記載のマゼンタトナー。 - 【請求項4】 トナーが正帯電性である請求項1〜3い
ずれか記載のマゼンタトナー。 - 【請求項5】 イエロートナー、マゼンタトナー、シア
ントナー及び黒トナーを用いるフルカラー画像の形成方
法において、該マゼンタトナーとして請求項1〜4いず
れか記載のマゼンタトナーを使用する画像形成方法。
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JP2000143271A JP3865566B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | マゼンタトナー |
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JP2001324836A true JP2001324836A (ja) | 2001-11-22 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013195516A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Fujikura Kasei Co Ltd | 正電荷制御剤およびトナー |
-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143271A patent/JP3865566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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