JP2001324652A - 光コネクタ接続端面の研磨装置および研磨方法 - Google Patents

光コネクタ接続端面の研磨装置および研磨方法

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JP2001324652A
JP2001324652A JP2000144954A JP2000144954A JP2001324652A JP 2001324652 A JP2001324652 A JP 2001324652A JP 2000144954 A JP2000144954 A JP 2000144954A JP 2000144954 A JP2000144954 A JP 2000144954A JP 2001324652 A JP2001324652 A JP 2001324652A
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optical connector
ferrule
face
connection end
polishing
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JP2000144954A
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Akihiro Murakami
彰啓 村上
Takanobu Yamazaki
高伸 山崎
Takashi Jo
傑 徐
Takashi Shigematsu
孝 繁松
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタの製造時間の短縮および光コネク
タの品質向上を図る。 【解決手段】 研磨対象の光コネクタ1を支持する光コ
ネクタ支持手段14と、ダミーフェルール13を支持す
るダミーフェルール支持手段22とを位置決めピン23
によって組み合わせる。これにより、光コネクタ1のフ
ェルール2の接続端面2aとダミーフェルール13の接
続端面13aとを研磨材17を介して対向配置させて光
コネクタ1の光ファイバの接続端面とダミーフェルール
13の光ファイバ挿通孔との位置合わせを行う。この状
態で、振動手段12によりダミーフェルール13を振動
させて上記フェルール2の接続端面2aとダミーフェル
ール13の接続端面13aとの間隔を広狭変化させて、
フェルール2の接続端面2aを研磨する。光コネクタ1
の光ファイバの接続端面は殆ど研磨されず、フェルール
2の接続端面2aから光ファイバが短時間で所定の長さ
分だけ突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタのフェ
ルールの接続端面を研磨して該接続端面よりも光ファイ
バの先端側を突出させるための光コネクタ接続端面の研
磨装置および研磨方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9(a)には光コネクタの一例が斜視
図により模式的に示され、図9(b)には図9(a)に
示す光コネクタのA−A部分の断面図が示されている。
この図9(a)、(b)に示す光コネクタ1はフェルー
ル2を有し、このフェルール2の内部には光ファイバ挿
通孔3と、ピン嵌合穴4とが接続端面2aから背面側に
掛けて貫通形成されている。上記光ファイバ挿通孔3に
はフェルール2の背面側から光ファイバ5の先端側が挿
通され、該光ファイバ5の先端側は接着剤等によってフ
ェルール2に固定されている。なお、図9(a)、
(b)に示す例では、光ファイバテープ心線6の先端側
の被覆が除去されて露出した光ファイバ5の先端側が上
記フェルール2の光ファイバ挿通孔3に挿通されてい
る。
【0003】このような光コネクタ1のフェルール2の
接続端面2aと、同様な構成を持つ接続相手の光コネク
タ1のフェルール2の接続端面2aとを突き合わせ、そ
れら各光コネクタ1のピン嵌合穴4にガイドピンを掛け
渡し嵌合することで、光ファイバ5と接続相手の光ファ
イバ5とを接続させることができる。
【0004】ところで、上記図9(a)、(b)に示す
光コネクタ1は、光ファイバ5をPC(Physical Conta
ct)接続させるためのものであり、上記光ファイバ5の
接続端面5aはフェルール2の接続端面2aよりも例え
ば1μm突き出した状態となっている。上記PC接続と
は、光ファイバ同士を接続整合剤等を用いずに物理的に
直接に接続する手法のことである。
【0005】上記PC接続用の光コネクタ1の製造工程
において、上記フェルール2の接続端面2aよりも光フ
ァイバ5の接続端面5aを突出させるために、次に示す
ような光コネクタ1のフェルール2の接続端面2aの研
磨が行われる。
【0006】例えば、図11に示すように、アルミナを
含むスラリー状のラップ液8を入れた研磨台9を用意
し、光ファイバ5の接続端面5aをフェルール2の接続
端面にほぼ揃えた状態で、そのフェルール2の接続端面
2aを上記ラップ液8に押し付けて該フェルール2の接
続端面2aの研磨を行う。上記フェルール2は光ファイ
バ5よりも軟らかい材質によって形成されていることか
ら、このフェルール2と光ファイバ5の材質の違いによ
って、上記フェルール2は光ファイバ5よりも多く研磨
されてフェルール2の接続端面2aよりも光ファイバ5
の接続端面5aを突出させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ェルール2の材質は、例えばガラスフェラーと樹脂が8
対2の割合で混合された混合材であり、石英ガラス等に
より形成された光ファイバ5と上記フェルール2との硬
度差はさほど大きくない。このため、上記研磨手法によ
って、光ファイバ5の接続端面5aをフェルール2の接
続端面2aよりも1μm突出させるにも非常に長い時間
が必要であった。
【0008】また、そのように、非常に長い時間を掛け
ても、光ファイバ5の接続端面5aをフェルール2の接
続端面2aよりも1μmというような僅かな長さしか突
出させることができないために、光コネクタ1の生産に
あたって実質的に光ファイバ5の突き出し長さは非常に
短いものとなり、その光ファイバ5の僅かな突き出しに
よって、確実に良質なPC接続を保証するのは困難であ
るという問題がある。
【0009】そこで、本出願人は、図10に示すような
研磨装置を提案している。この図10に示す研磨装置1
1は、振動手段12と、研磨補助部材であるダミーフェ
ルール13と、光コネクタ1を支持する光コネクタ支持
手段14と、ばね15と、ストッパー16とを有して構
成されている。
【0010】この図10において、上記光コネクタ支持
手段14には研磨対象の光コネクタ1が支持固定され
る。このように、光コネクタ支持手段14に支持された
光コネクタ1のフェルール2の接続端面2aには研磨材
17を介してダミーフェルール13の端面13aが対向
配設される。そのダミーフェルール13は研磨対象のフ
ェルール2と同じ構成を備えており、このダミーフェル
ール13には光ファイバ挿通孔(図示せず)およびピン
嵌合穴18が設けられている。
【0011】図10に示すように、上記フェルール2の
ピン嵌合穴4とダミーフェルール13のピン嵌合穴18
とにはガイドピン20が掛け渡し嵌合して、光コネクタ
1のフェルール2とダミーフェルール13との位置合わ
せが行われており、この位置合わせによって、上記フェ
ルール2の光ファイバ5の接続端面5aとダミーフェル
ール13の光ファイバ挿通孔とを対向配置させている。
なお、上記光コネクタ支持手段14と光コネクタ16間
には付勢状態のばね15が介在されており、そのばね1
5によって、光コネクタ支持手段14には押し込み力が
加えられて該光コネクタ支持手段14は保持されてい
る。
【0012】上記のように、光コネクタ1のフェルール
2とダミーフェルール13とが研磨材17を介して突き
合わされている状態で、前記振動手段12からダミーフ
ェルール13に図の矢印に示す方向の振動を加えると、
ダミーフェルール13は上記フェルール2の接続端面2
aとダミーフェルール13の端面13aとの間隔が広狭
変化する方向に相対的に振動する。これにより、研磨材
17が上記ダミーフェルール13の振動方向と同方向に
振動して光コネクタ1のフェルール2の接続端面2aに
衝突して、フェルール2の接続端面2aが研磨される。
【0013】この際、上記光コネクタ1の光ファイバ5
の接続端面5aに対向する位置にはダミーフェルール1
3の光ファイバ挿通孔が対向配置しているので、その光
ファイバ5の接続端面5aとダミーフェルール13の光
ファイバ挿通孔との対向領域にある研磨材17は上記ダ
ミーフェルール13の光ファイバ挿通孔に落ち込むの
で、研磨圧力がかからず、光ファイバ5の接続端面5a
に衝突することはない。これにより、光ファイバ5の接
続端面5aは研磨されずに、フェルール2の接続端面2
aのみが研磨されることとなる。
【0014】このために、図10に示す研磨装置11を
利用することによって、従来の研磨手法に比べて、格段
に短時間で、光ファイバ5の接続端面5aを光コネクタ
1のフェルール2の接続端面2aから突出させることが
できる。また、その光ファイバ5の突き出し長さを長く
するにも短時間で済み、さらに、振動手段12の駆動時
間等を調節することにより、上記光ファイバ5の突き出
し長さを制御することが可能となる。
【0015】しかしながら、この提案の研磨装置11で
は、上記の如く、フェルール2とダミーフェルール13
の各ピン嵌合穴4,18と、ガイドピン20とを利用し
て、光コネクタ1とダミーフェルール13の位置合わせ
を行っているために、そのフェルール2のピン嵌合穴4
と上記ガイドピン20との隙間に研磨材17が入り込
み、上記の如く、振動手段12によって振動が加えられ
ると、その振動によって、上記研磨材17を介した上記
ピン嵌合穴4とガイドピン20との擦り合わせによっ
て、上記ピン嵌合穴4が研磨されてしまい、ピン嵌合穴
4の径が大きくなってしまうという事態が生じることが
ある。
【0016】このように、ピン嵌合穴4が大きくなって
しまうと、光ファイバ5のPC接続を行ったときに、上
記ピン嵌合穴4の中でガイドピンががたついて光ファイ
バ5と接続相手の光ファイバ5との位置ずれが生じて、
光損失が増大してしまうという問題が生じる。
【0017】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、光ファイバの接続端面をフ
ェルールの接続端面から突き出させ、光ファイバの良好
なPC接続を可能にする光コネクタを製造することがで
きる光コネクタ接続端面の研磨装置および研磨方法を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、本発明の光コネクタ接続
端面の研磨装置は、光コネクタのフェルールの接続端面
を研磨して該フェルールに挿通されている光ファイバの
接続端面側を上記フェルールの接続端面よりも突出させ
る研磨装置であって、上記光コネクタを支持する光コネ
クタ支持手段と;この光コネクタ支持手段に支持された
光コネクタのフェルールの接続端面と研磨材を介して対
向配置する研磨補助面を備えた研磨補助部材と;この研
磨補助部材を支持する研磨補助部材支持手段と;を有
し、上記研磨補助部材の研磨補助面には上記光コネクタ
の光ファイバの接続端面に対向する位置に光ファイバの
接続端面側が嵌まる凹部が形成されており、上記光コネ
クタ支持手段と研磨補助部材支持手段を組み合わせて上
記光コネクタの光ファイバの接続端面と上記研磨補助部
材の研磨補助面の凹部との位置合わせを行う位置合わせ
手段が上記光コネクタと研磨補助部材との突き合わせ領
域を避けた領域に設けられ、この位置合わせ手段は上記
光コネクタ支持手段と研磨補助部材支持手段とを上記研
磨補助部材の研磨補助面と光コネクタのフェルールの接
続端面との間隔を広狭変化する方向に相対移動可能に組
み合わせる構成と成している構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0019】本発明の光コネクタ接続端面の研磨方法
は、上記本発明の光コネクタ接続端面の研磨装置を用い
た光コネクタ接続端面の研磨方法であって、光コネクタ
接続端面の研磨装置の位置合わせ手段により、光コネク
タ支持手段と研磨補助部材支持手段を組み合わせて、上
記光コネクタ支持手段に支持されている光コネクタのフ
ェルールの接続端面と、上記研磨補助部材支持手段に支
持されている研磨補助部材の研磨補助面とを研磨材を介
して対向配置させて上記光コネクタの光ファイバの接続
端面と上記研磨補助部材の研磨補助面の凹部との位置合
わせを行い、然る後に、上記光コネクタと研磨補助部材
の少なくとも一方を上記研磨補助部材の研磨補助面と光
コネクタのフェルールの接続端面との間隔を広狭変化す
る方向に相対移動させて光コネクタのフェルールの接続
端面を研磨材により研磨して該接続端面よりも光ファイ
バの先端側を突出させることを特徴として構成されてい
る。
【0020】上記構成の発明において、位置合わせ手段
は、光コネクタと研磨補助部材との突き合わせ領域を避
けた領域に設けられている。このため、光コネクタと研
磨補助部材の少なくとも一方を研磨補助部材の研磨補助
面と光コネクタのフェルールの接続端面との間隔を広狭
変化する方向に相対移動させて光コネクタのフェルール
の接続端面を研磨材により研磨する際に、フェルールの
接続端面のみを研磨することができ、提案例の問題、つ
まり、フェルールの接続端面以外の余分な部分、例えば
ピン嵌合穴をも研磨してしまうという問題を防止するこ
とができる。これにより、ピン嵌合穴の径拡大に起因し
た光損失増大問題を回避することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0022】図1には第1実施形態例の光コネクタ接続
端面の研磨装置を模式的に示す側面図が示されており、
図2には図1に示す研磨装置を底面側から見た状態が模
式的に示されている。なお、この第1実施形態例の説明
において、前記提案例と同一名称部分には同一符号を付
し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0023】この図1、図2に示す研磨装置11は、前
記提案例と同様な仕組みによって光コネクタ1のフェル
ール2の接続端面2aを研磨する構成を備えているが、
前記提案例の問題を解消するための第1実施形態例に特
有な光コネクタ1と研磨補助部材であるダミーフェルー
ル13との位置決め機構が設けられている。
【0024】すなわち、この第1実施形態例に示す研磨
装置11は、振動手段12と、ダミーフェルール13
と、光コネクタ支持手段(コラム)14と、ばね15
と、ストッパー16と、研磨補助部材支持手段であるダ
ミーフェルール支持手段(コラム)22と、位置決めピ
ン23とを有して構成されている。
【0025】板状のダミーフェルール支持手段22に
は、図2に示すように、位置決めピン貫通孔25と、ピ
ン貫通孔26と、振動手段貫通溝部27と、固定ねじ穴
28とが図1に示す底面側から上面側に貫通形成されて
いる。上記ダミーフェルール支持手段22のピン貫通孔
26には図1に示すピン30の一端側が嵌合され、該ピ
ン30の他端側はダミーフェルール13のピン嵌合穴1
8にダミーフェルール13の背面側から挿通されてお
り、それらピン30とダミーフェルール13のピン嵌合
穴18とダミーフェルール支持手段22のピン貫通孔2
6とによって、上記ダミーフェルール13はダミーフェ
ルール支持手段22に位置決め支持されている。
【0026】この第1実施形態例では、例えば、図1に
示す上記ダミーフェルール13のピン嵌合穴18の径φ
は約0.700mmであるのに対して、上記ピン30の径φは
約0.695mmであるという如く、その差は約5μm程度あ
り、上記ダミーフェルール13のピン嵌合穴18とピン
30とは相対的に摺動移動が容易な構成となっている。
【0027】また、上記ダミーフェルール支持手段22
の振動手段貫通溝部27には振動手段12の先端側が導
入され、該振動手段12の先端はダミーフェルール13
の背面に当接される。上記振動手段12は例えばダミー
フェルール13に超音波を加えて、ダミーフェルール1
3を図1の矢印A方向に振動させる構成を持つものであ
る。この振動手段12によってダミーフェルール13が
振動する際には、そのダミーフェルール13は上記ピン
30に対して相対的に摺動移動する。
【0028】上記光コネクタ支持手段14は、図1に示
すように、平板状の基部14aと、該基部14aの端縁
部から光コネクタ1の支持領域を挟み込むように起立し
ている複数の起立部14bとを有し構成されており、U
字形状と成している。このような光コネクタ支持手段1
4の上記基部14aにはテープ貫通孔31とピン挿入凹
部32が形成されている。また、上記起立部14bには
位置決めピン貫通孔33が図1の頂部側から底部側に掛
けて貫通形成され、また、該起立部14bの底部側には
ダミーフェルール支持手段22の固定ねじ穴28と連通
するねじ穴(図示せず)が形成されている。
【0029】上記光コネクタ支持手段14のピン挿入凹
部32に図1に示すピン34の一端側を嵌合し、該ピン
34の他端側を光コネクタ1のフェルール2の背面側か
ら該フェルール2のピン嵌合穴4に嵌合することによ
り、光コネクタ1は光コネクタ支持手段14に支持固定
される。例えば、上記フェルール2のピン嵌合穴4の径
φは約0.700mmであるのに対して、上記ピン34の径φ
は約0.6995mmであるという如く、その差は約0.5μmと
非常に僅かであり、上記ピン34は殆どがたつきことな
く、上記フェルール2のピン嵌合穴4にピッタリと嵌合
され、光コネクタ1のフェルール2は光コネクタ支持手
段14に固定される構成と成している。
【0030】なお、上記のように光コネクタ支持手段1
4に光コネクタ1が支持固定された場合に、その光コネ
クタ1に接続している光ファイバテープ心線6は前記光
コネクタ支持手段14のテープ貫通孔31を介して所定
の場所に向けて引き出されている。
【0031】上記光コネクタ支持手段14の位置決めピ
ン貫通孔33とダミーフェルール支持手段22の位置決
めピン貫通孔25とは位置合わせされ、これら位置決め
ピン貫通孔25,33には例えば直径2mmの位置決めピ
ン23が掛け渡し挿入されている。このように、位置決
めピン貫通孔25,33に位置決めピン23を挿入する
ことにより、前記の如く光コネクタ支持手段14に支持
された光コネクタ1のフェルール2の接続端面2aと、
ダミーフェルール支持手段22に支持されたダミーフェ
ルール13の研磨補助面である接続端面13aとは対向
配置して、光コネクタ1の光ファイバ5の接続端面5a
とダミーフェルール13の凹部として機能する光ファイ
バ挿通孔との位置合わせが成される構成となっている。
【0032】この第1実施形態例では、上記ダミーフェ
ルール支持手段22の位置決めピン貫通孔25と、光コ
ネクタ支持手段14の位置決めピン貫通孔33と、位置
決めピン23とによって、光コネクタ支持手段14とダ
ミーフェルール支持手段22を組み合わせて、光コネク
タ支持手段14に支持された光コネクタ1の光ファイバ
5の接続端面5aとダミーフェルール支持手段22に支
持されたダミーフェルール13の光ファイバ挿通孔との
位置合わせを行う位置合わせ手段が構成されている。
【0033】上記のように、光コネクタ1側とダミーフ
ェルール13側との位置合わせが成された状態で、前記
ダミーフェルール支持手段22の固定ねじ穴28側から
光コネクタ支持手段14のねじ穴に向けて固定ねじ(例
えばM3のねじ)35が螺合されており、これにより、
光コネクタ支持手段14とダミーフェルール支持手段2
2は一体的に固定されている。
【0034】上記のように、一体化された光コネクタ支
持手段14とダミーフェルール支持手段22には、図1
に示すように、ばね15によって、例えば、0.1kgf
の付勢力が加えられて保持されている。
【0035】以下に、上記第1実施形態例の研磨装置1
1を利用した光コネクタ1のフェルール2の接続端面2
aの研磨手法の一実施形態例を示す。例えば、まず、光
コネクタ支持手段14のピン挿入凹部32に嵌合された
ピン34の突出先端側を、研磨対象の光コネクタ1のフ
ェルール2のピン嵌合穴4に挿入嵌合して、上記光コネ
クタ1を光コネクタ支持手段14に支持固定する。
【0036】そして、ダミーフェルール13のピン嵌合
穴18とダミーフェルール支持手段22のピン貫通孔2
6とピン30とを利用してダミーフェルール支持手段2
2に支持されたダミーフェルール13の接続端面13a
と、上記光コネクタ支持手段14に支持された光コネク
タ1のフェルール2の接続端面2aとが対向するよう
に、光コネクタ支持手段14とダミーフェルール支持手
段22とを対向配置する。次に、位置決めピン23を上
記光コネクタ支持手段14の位置決めピン貫通孔33側
からダミーフェルール支持手段22の位置決めピン貫通
孔25に向けて挿通して、光コネクタ支持手段14とダ
ミーフェルール支持手段22を組み合わせる。
【0037】また、上記フェルール2とダミーフェルー
ル13の各接続端面2a,13a間には研磨材17を供
給する。上記研磨材17としては、例えば、ダイヤモン
ド砥粒(例えば粒径3μm)や、アルミナや、ジルコニ
ア等のセラミックスがある。さらに、ダミーフェルール
支持手段22の固定ねじ穴28側から光コネクタ支持手
段14のねじ穴に向けて固定ねじ35を螺合することに
よって、光コネクタ支持手段14とダミーフェルール支
持手段22とを一体化する。
【0038】上記位置決めピン23による光コネクタ支
持手段14とダミーフェルール支持手段22の組み合わ
せにより、上記光コネクタ1のフェルール2の接続端面
2aとダミーフェルール13の接続端面13aとは突き
合わされて、上記光コネクタ1の光ファイバ5の接続端
面5aと、ダミーフェルール13の光ファイバ挿通孔と
の位置合わせが成される。
【0039】上記のように、光コネクタ支持手段14と
ダミーフェルール支持手段22が組み合わされて光コネ
クタ1とダミーフェルール13との位置合わせが成さ
れ、かつ、振動手段12の先端側がダミーフェルール1
3の背面に当接し、光コネクタ支持手段14にはばね1
5による付勢力が加えられている状態で、上記振動手段
12によって、ダミーフェルール13に例えば20kHz
の超音波を加えると、ダミーフェルール13が図1の上
下方向に、つまり、光コネクタ1のフェルール2とダミ
ーフェルール13の各接続端面2a,13a間の間隔が
広狭変化する方向に振動する。
【0040】このダミーフェルール13の振動によっ
て、前記提案例と同様に、フェルール2とダミーフェル
ール13の接続端面2a,13a間の研磨材17が振動
し、これにより、フェルール2の接続端面2aが上記研
磨材17によって研磨される。この際、前記提案例でも
述べたように、光ファイバ5の接続端面5aに対向する
位置にはダミーフェルール13の光ファイバ挿通孔が配
置していることから、光ファイバ5の接続端面5aとダ
ミーフェルール13の光ファイバ挿通孔との対向領域に
ある研磨材17はそのダミーフェルール13の光ファイ
バ挿通孔に落ちていき、光ファイバ5の接続端面5aに
は研磨材17が衝突しない。これにより、光ファイバ5
の接続端面5aは研磨されず、フェルール2の接続端面
2aのみが研磨されて光ファイバ5が突き出していく。
【0041】上記振動手段12の駆動時間等を調節する
ことによって、所望の光ファイバ5の突き出し長さを容
易に、かつ、確実に得ることができる。
【0042】この第1実施形態例によれば、前記提案例
と同様に、光コネクタ1のフェルール2の接続端面2a
と、ダミーフェルール13の接続端面13aとを研磨材
17を介して突き合わせ、かつ、光コネクタ1の光ファ
イバ5の接続端面5aとダミーフェルール13の光ファ
イバ挿通孔との位置合わせが成された状態で、振動手段
12によって上記フェルール2とダミーフェルール13
の各接続端面2a,13a間の間隔を広狭変化させるこ
とによって、研磨材17を振動させてフェルール2の接
続端面2aのみを研磨させる構成とした。これにより、
前記提案例と同様に、光ファイバ5の接続端面5aをフ
ェルール2の接続端面2aから所望の長さ分だけ突き出
させる研磨を簡単、かつ、非常に短時間で行うことがで
きる。また、その光ファイバ5の突き出し長さの制御も
容易となる。
【0043】その上、この第1実施形態例では、上記光
コネクタ1とダミーフェルール13の位置合わせ手段
を、上記光コネクタ1のフェルール2とダミーフェルー
ル13との突き合わせ領域を避けた部分に設けたので、
前記提案例の問題を解消することができる。すなわち、
提案例では、フェルール2とダミーフェルール13の各
ピン嵌合穴4,18とガイドピン20を利用してフェル
ール2とダミーフェルール13の位置合わせを行ってい
るために、フェルール2のピン嵌合穴4とガイドピン2
0との隙間に研磨材17が入り込み、該研磨材17によ
ってピン嵌合穴4の内周面が研磨されてしまって該ピン
嵌合穴4の径が大きくなる事態が生じる。このことに起
因して、光ファイバ5のPC接続の際に上記ピン嵌合穴
4に挿通されたガイドピンに遊びができて、光ファイバ
5の接続の位置ずれを招き光損失の増大問題が生じる場
合があった。
【0044】これに対して、この第1実施形態例では、
上記光コネクタ1のフェルール2とダミーフェルール1
3との突き合わせ領域を避けた領域に、フェルール2と
ダミーフェルール13の位置合わせ手段を設けたことか
ら、フェルール2の接続端面2aの研磨の際に上記ピン
嵌合穴4にはガイドピンは挿通されない。これにより、
ピン嵌合穴4の内周面が研磨されることを回避すること
ができて、ピン嵌合穴4の内周面の研磨に起因した前記
提案例の問題を解消することができる。
【0045】この第1実施形態例に示した光コネクタ接
続端面の研磨装置および研磨手法によって製造された光
コネクタ1を用いて、光ファイバ5のPC接続を行うこ
とにより、非常に良好な結果を得ることができた。
【0046】以下に、第2実施形態例を説明する。な
お、この第2実施形態例の説明において、前記第1実施
形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部
分の重複説明は省略する。
【0047】図3には第2実施形態例の研磨装置11が
模式的に示されている。この第2実施形態例では、ダミ
ーフェルール13とダミーフェルール支持手段22を一
体的に振動させてフェルール2の接続端面2aの研磨を
行う場合の一例を示す。
【0048】図3において、平板状のダミーフェルール
支持手段22には前記第1実施形態例と同様に、ピン貫
通孔26が設けられており、このピン貫通孔26とダミ
ーフェルール13のピン嵌合穴18とピン30を利用す
ることによって、ダミーフェルール13はダミーフェル
ール支持手段22に位置決め固定される。また、上記ダ
ミーフェルール支持手段22の端縁領域にはダミーフェ
ルール13の支持領域を挟み込むように複数の位置決め
ピン37が図3の上方に向けて突出形成されている。こ
のようなダミーフェルール支持手段22の底面に振動手
段12が当接される。
【0049】また、平板状の光コネクタ支持手段14に
は、前記第1実施形態例と同様に、ピン挿入凹部32と
テープ挿通孔31が形成されており、上記ピン挿入凹部
32と光コネクタ1のフェルール2のピン嵌合穴4とピ
ン34を利用することによって、光コネクタ1は光コネ
クタ支持手段14に位置決め固定され、また、その固定
された光コネクタ1に接続する光ファイバテープ心線6
は上記テープ挿通孔31を介して所定の場所に向けて引
き出される。
【0050】さらに、図3に示すように、上記光コネク
タ支持手段14の端縁領域には光コネクタ1の支持領域
を挟み込むように複数の位置決めピン38が下方側に向
けて突出形成されている。これら各位置決めピン38の
先端はそれぞれ前記ダミーフェルール支持手段22から
突出形成されている位置決めピン37の先端と間隔を介
して対向配置され、それら対向し合っている位置決めピ
ン37,38の各先端側は共通のスリーブ40内に挿通
されている。それら位置決めピン37,38とスリーブ
40とは相対的に摺動移動することができる構成となっ
ている。
【0051】上記のように、位置決めピン37,38の
各先端側を共通のスリーブ40内に挿通することによっ
て、光コネクタ支持手段14とダミーフェルール支持手
段22が組み合わされ、光コネクタ支持手段14に支持
されている光コネクタ1のフェルール2の接続端面2a
と、ダミーフェルール支持手段22に支持されているダ
ミーフェルール13の接続端面13aとが対向配置され
て、光コネクタ1の光ファイバ5の接続端面5aとダミ
ーフェルール13の光ファイバ挿通孔との位置合わせが
成される。すなわち、この第3実施形態例では、上記位
置決めピン37,38と、スリーブ40とによって、光
コネクタ1とダミーフェルール13の位置合わせ手段が
構成されている。
【0052】上記構成を備えた第2実施形態例の研磨装
置11において、例えば、上記位置決めピン37,38
とスリーブ40によって光コネクタ支持手段14とダミ
ーフェルール支持手段22を組み合わせ、これにより、
研磨対象の光コネクタ1とダミーフェルール13とを突
き合わせて上記光コネクタ1の光ファイバ5の接続端面
5aとダミーフェルール13の光ファイバ挿通孔との位
置合わせを行い、かつ、上記光コネクタ1とダミーフェ
ルール13の突き合わせ領域に研磨材17を供給し、ま
た、ダミーフェルール支持手段22の底面に振動手段1
2を当接した状態で、上記振動手段12によって前記ダ
ミーフェルール支持手段22に例えば超音波を加える。
【0053】これにより、ダミーフェルール支持手段2
2およびダミーフェルール13が一体的に図3の上下方
向に振動して、前記第1実施形態例と同様に、光コネク
タ1のフェルール2の接続端面2aとダミーフェルール
13の接続端面13aとの間の研磨材17が振動し、該
研磨材17によって、光コネクタ1のフェルール2の接
続端面2aのみが研磨され、光ファイバ5の接続端面5
aは殆ど研磨されない。その結果、フェルール2の接続
端面2aから光ファイバ5を所定の長さ分だけ非常に短
時間で突出させることができるし、また、振動手段12
の駆動時間等の調整によって、その光ファイバ5の突き
出し長さを容易に制御することができる。
【0054】この第2実施形態例によれば、前記第1実
施形態例と同様に、光コネクタ1とダミーフェルール1
3の突き合わせ領域を避けた部分に、光コネクタ1とダ
ミーフェルール13の位置合わせ手段を設けたので、前
記提案例のようにフェルール2のピン嵌合穴4の内周面
が研磨されるという事態を回避することができ、ピン嵌
合穴4の内周面研磨に起因した光損失の増大問題を防止
することができ、非常に良好な光ファイバ5のPC接続
を得ることができる。
【0055】以下に、第3実施形態例を説明する。な
お、この第3実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0056】図4には第3実施形態例の光コネクタ接続
端面の研磨装置が模式的に示されている。この第3実施
形態例では、前記第2実施形態例と同様に、光コネクタ
1とダミーフェルール13の位置合わせ手段は、光コネ
クタ1のフェルール2とダミーフェルール13との突き
合わせ領域を避けた部分に設けられ、また、ダミーフェ
ルール13とそのダミーフェルールの支持手段22とを
一体的に振動させて光コネクタ1のフェルール2の接続
端面2aを研磨する構成を備えているが、この第3実施
形態例において特徴的なことは、前記第2実施形態例に
示すスリーブ40に代えて、図4に示すブッシュ41を
利用したことである。
【0057】すなわち、図4に示すように、光コネクタ
支持手段14の端縁領域には図4の下方側に向けて複数
の位置決めピン42が光コネクタ1の支持領域を挟み込
むように突出形成されている。また、ダミーフェルール
支持手段22には上記各位置決めピン42の先端側がそ
れぞれ挿通する位置決めピン貫通孔43が形成され、該
位置決めピン貫通孔43にはブッシュ41が嵌め込まれ
ている。なお、ブッシュにはリニアブッシュや無給油ブ
ッシュ等の様々な種類があるが、ここでは、何れのブッ
シュを用いてもよく、その説明は省略する。
【0058】この第3実施形態例では、上記光コネクタ
支持手段14から突出した位置決めピン42の先端側を
前記ダミーフェルール支持手段22のブッシュ41内に
挿通することによって、光コネクタ支持手段14とダミ
ーフェルール支持手段22が組み合わされて、光コネク
タ支持手段14に支持された光コネクタ1のフェルール
2の接続端面2aと、ダミーフェルール支持手段22に
支持されたダミーフェルール13の接続端面13aとが
研磨材17を介して対向配置することができ、かつ、光
コネクタ1の光ファイバ5の接続端面5aと、ダミーフ
ェルール13の光ファイバ挿通孔との位置合わせが成さ
れる。
【0059】つまり、この第3実施形態例では、上記位
置決めピン42と、ダミーフェルール支持手段22の位
置決めピン貫通孔43と、ブッシュ41とによって、光
コネクタ1とダミーフェルール13の位置合わせ手段が
構成されている。
【0060】この第3実施形態例に示す研磨装置11に
おいて、例えば、位置決めピン42とダミーフェルール
支持手段22の位置決めピン貫通孔43とブッシュ41
とによって、光コネクタ支持手段14とダミーフェルー
ル支持手段22を組み合わせ、これにより、研磨対象の
光コネクタ1とダミーフェルール13とを突き合わせて
上記光コネクタ1の光ファイバ5の接続端面5aとダミ
ーフェルール13の光ファイバ挿通孔との位置合わせを
行い、かつ、上記光コネクタ1とダミーフェルール13
の突き合わせ領域に研磨材17を供給し、また、上記ダ
ミーフェルール支持手段22の底面に振動手段12を当
接した状態で、その振動手段12によってダミーフェル
ール支持手段22に例えば超音波を与えることにより、
ダミーフェルール支持手段22とダミーフェルール13
を一体的に図4の上下方向に振動させる。これにより、
前記各実施形態例と同様に、研磨材17によって、フェ
ルール2の接続端面2aのみを研磨して、光ファイバ5
の接続端面をフェルール2から突出させる。なお、その
研磨中には、ダミーフェルール支持手段22は位置決め
ピン42に対して相対的に摺動移動する。
【0061】この第3実施形態例によれば、前記各実施
形態例と同様に、光コネクタ1のフェルール2の接続端
面2aと、ダミーフェルール13の接続端面13aとを
突き合わせて、それら接続端面2a,13a間の間隔を
広狭変化させる方向の振動を生じさせ、これにより、フ
ェルール2の接続端面2aを研磨材17によって研磨さ
せるので、光ファイバ5の接続端面5aを殆ど研磨せず
に、フェルール2の接続端面2aのみを研磨することが
できる。これにより、フェルール2の接続端面2aから
光ファイバ5を非常に短時間で所定の長さ分だけ突出さ
せることができる。
【0062】また、この第3実施形態例においても、前
記各実施形態例と同様に、光コネクタ1とダミーフェル
ール13の突き合わせ領域を避けた位置に光コネクタ1
とダミーフェルール13の位置合わせ手段を設けたの
で、前記提案例のようなフェルール2のピン嵌合穴4の
内周面が研磨されるという事態を回避することができ、
ピン嵌合穴4の内周面研磨に起因した光損失の増大問題
を防止することができて、非常に良好な光ファイバ5の
PC接続を得ることができる。
【0063】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得るもの
である。例えば、上記各実施形態例では、位置決めピン
23等は断面円形状のピンであったが、例えば、図5
(a)の研磨装置11の側面図、および、その研磨装置
11の底面図である図5(b)に示される位置決めピン
44のように、位置決めピンは断面三角形状や、断面四
角形状等の多角形状と成していてもよい。
【0064】また、上記各実施形態例では、位置決めピ
ンは2本設けられていたが、3本以上の位置決めピンを
利用して、光コネクタ支持手段14とダミーフェルール
支持手段22を組み合わせて、光コネクタ1とダミーフ
ェルール13の位置合わせを行う構成としてもよい。
【0065】さらに、上記各実施形態例では、光コネク
タ支持手段14とダミーフェルール支持手段22を組み
合わせて光コネクタ1とダミーフェルール13の位置合
わせを行う複数の位置決めピンは全て同形状であった
が、図5(b)に示すように、例えば、2本の位置決め
ピン44a,44bのうちの一方の位置決めピン44a
は断面四角形状と成し、他方の位置決めピン44bは断
面三角形状と成すという如く、互いに異なる形状の複数
の位置決めピンを利用して、光コネクタ支持手段14と
ダミーフェルール支持手段22を組み合わせて、光コネ
クタ1とダミーフェルール13の位置合わせを行っても
よい。
【0066】さらに、上記各実施形態例では、ばね15
によって光コネクタ支持手段14を押し付け保持してい
たが、図5(a)に示すように、光コネクタ支持手段1
4と光コネクタ16間にゴム45を介在させて該ゴム4
5によって光コネクタ支持手段14を押し付け保持して
もよい。
【0067】さらに、上記各実施形態例では、位置決め
ピンを利用して、光コネクタ支持手段14とダミーフェ
ルール支持手段22を組み合わせて、光コネクタ1とダ
ミーフェルール13の位置合わせを行っていたが、例え
ば、図6(a)の研磨装置11の側面図、および、その
底面図である図6(b)に表されるように、光コネクタ
支持手段14には凸部46を設け、ダミーフェルール支
持手段22にはその凸部46が嵌合する凹部47を設け
て、それら凸部46と凹部47を嵌め合わせることによ
って、光コネクタ支持手段14とダミーフェルール支持
手段22を組み合わせて、光コネクタ1とダミーフェル
ール13の位置合わせを行う構成としてもよい。この場
合には、上記凸部46と凹部47によって、光コネクタ
1とダミーフェルール13の位置合わせ手段が構成され
ている。
【0068】さらに、上記第1実施形態例では、光コネ
クタ支持手段14とダミーフェルール支持手段22を一
体化するために、固定ねじ35を利用していたが、例え
ば、図6(a)、(b)に示すように、光コネクタ支持
手段14とダミーフェルール支持手段22をファスナー
48により、光コネクタ支持手段14とダミーフェルー
ル支持手段22を一体化してもよい。
【0069】さらに、上記各実施形態例に示した光コネ
クタ1のフェルール2の接続端面2aは光ファイバ5の
光軸に直交する面であったが、図7(a)、(b)に示
すような光コネクタ1にも本発明を適用することができ
る。つまり、図7(a)、(b)に示す光コネクタ1の
フェルール2の接続端面2aは、光ファイバ5の光軸に
直交する面と、光ファイバ5の光軸に対して例えば8°
傾いている面とを有しており、そのような接続端面2a
から光ファイバ5の接続端面5aが突出形成されてい
る。このような光コネクタ1は図7(b)に示すような
形態で光ファイバ5のPC接続が成される。なお、図7
(b)に示す例では、光コネクタ1aは側面図により、
また、光コネクタ1bは断面図によってそれぞれ表され
ている。
【0070】このような光コネクタ1のフェルール2の
接続端面2aは、まず、上記光ファイバ5の光軸に直交
する面と、光ファイバ5の光軸に対して傾いた面とを有
する面に成形された後に、前記各実施形態例と同様に、
フェルール2の接続端面2a(図7(a)、(b)に示
す例では、上記光ファイバ5の光軸に対して傾いている
面)を研磨して該接続端面2aから光ファイバ5の先端
を突出させる。
【0071】さらに、この発明は、図9(b)の鎖線に
示すように、フェルール2に対して光ファイバ5が傾き
をもって挿通されている光コネクタ1においても適用す
ることができる。
【0072】さらに、上記各実施形態例では、上記フェ
ルール2の接続端面2aの研磨に用いられる研磨材17
は1種類であったが、例えば、光ファイバ5の突き出し
長さに応じて、複数段階の研磨を行うようにしてもよ
く、その段階毎に研磨材17の種類を代えてもよい。
【0073】さらに、上記各実施形態例では、研磨補助
部材としてダミーフェルール13を利用したが、上記研
磨補助部材は、研磨対象のフェルール2の接続端面2a
に対向する研磨補助面を備え、かつ、その研磨補助面に
光ファイバ5の接続端面5aが嵌まる凹部が形成されて
いればよく、ダミーフェルール13に限定されるもので
はない。
【0074】さらに、上記各実施形態例では、振動手段
12からダミーフェルール13に超音波を加えてダミー
フェルール13を振動させていたが、例えば、振動手段
12としてバイブレータを設けて、振動手段12の振動
をダミーフェルール13に加えてダミーフェルール13
を振動させる構成としてもよい。また、振動手段12に
代えて、光コネクタ1とダミーフェルール13の一方あ
るいは両方に圧力を加えて、光コネクタ1とダミーフェ
ルール13の接続端面2a,13a間の間隔を広狭変化
させる手段を設けて、上記各実施形態例同様に、研磨材
17によるフェルール2の接続端面2aの研磨を行って
もよい。
【0075】さらに、上記各実施形態例では、フェルー
ル2の接続端面2aを研磨する際に、ダミーフェルール
13を振動させたが、例えば、光コネクタ1を振動させ
てもよいし、光コネクタ1とダミーフェルール13の両
方を振動させて光コネクタ1とダミーフェルール13の
接続端面2a,13a間の間隔を広狭変化させて研磨材
17によるフェルール2の接続端面2aの研磨を行って
もよい。
【0076】このように、ダミーフェルール13と光コ
ネクタ1との少なくとも一方を上記ダミーフェルール1
3の端面13aと光コネクタ1のフェルール2の接続端
面2aの間隔を広狭変化する方向に相対的に移動させる
手段は、上記各実施形態例に限定されるものではない。
【0077】さらに、この発明の応用例として、図8に
示すような光コネクタ1のフェルール2の接続端面2a
を研磨することができる。この図8に示す光コネクタ1
は多心のコア50が形成されたSiや石英基板をフェル
ール2の内部に挿通したものであり、その先端側がフェ
ルール2の接続端面2aよりも突出されている。上記の
ような光コネクタ1の研磨補助部材としては、Siや石
英基板の先端側が嵌まる凹部が形成されている研磨補助
部材が用いられ、該研磨補助部材と上記図8に示す光コ
ネクタ1とを上記各実施形態例に示した研磨装置に組み
込むことによって、上記各実施形態例と同様に、フェル
ール2の接続端面2aを研磨して該接続端面2aから上
記多心コアのSiや石英基板の先端側を突出させること
ができる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、光コネクタ支持手段
と研磨補助部材支持手段とを組み合わせて光コネクタの
光ファイバの接続端面と研磨補助部材の研磨補助面の凹
部との位置合わせを行う位置合わせ手段が光コネクタと
研磨補助部材との突き合わせ領域を避けた位置に設けら
れているので、提案例の問題、つまり、光コネクタのフ
ェルールのピン嵌合穴の内周面が研磨されて該ピン嵌合
穴が大きくなってしまい、このことに起因して光ファイ
バのPC接続を行った際に光ファイバの位置ずれが生じ
て光損失が増大するという問題を解消することができ、
非常に良好な光ファイバのPC接続を得ることができ
る。
【0079】また、上記位置合わせ手段によって、光コ
ネクタ支持手段と研磨補助部材支持手段とを組み合わせ
て光コネクタの光ファイバの接続端面と研磨補助部材の
研磨補助面の凹部との位置合わせを行い、然る後に、光
コネクタと研磨補助部材の少なくとも一方を光コネクタ
のフェルールの接続端面と研磨補助部材の研磨補助面と
の間隔を広狭変化する方向に相対移動させて光コネクタ
の接続端面を研磨材によって研磨して該接続端面よりも
光ファイバの接続端面を突出させる光コネクタ接続端面
の研磨方法にあっては、上記の如く、フェルールのピン
嵌合穴の内周面研磨に起因した光損失増大問題を回避す
ることができるのはもちろんのこと、非常に短時間で、
フェルールの接続端面から光ファイバの先端側を所定の
突き出し長さ分だけ突出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の光コネクタ接続端面の研磨装
置を模式的に示す説明図である。
【図2】図1に示す研磨装置を底部側から見た状態を表
す説明図である。
【図3】第2実施形態例の光コネクタ接続端面の研磨装
置を模式的に示す説明図である。
【図4】第3実施形態例の光コネクタ接続端面の研磨装
置を模式的に示す説明図である。
【図5】本発明に係る光コネクタ接続端面の研磨装置の
その他の実施形態例を示す説明図である。
【図6】さらに、本発明に係る光コネクタ接続端面の研
磨装置のその他の実施形態例を示す説明図である。
【図7】PC接続用の光コネクタのその他の例を示す説
明図である。
【図8】さらに、光コネクタのその他の例を示す説明図
である。
【図9】光コネクタの一例を示す説明図である。
【図10】本出願人が提案している研磨装置の一例を示
す説明図である。
【図11】従来の光コネクタのフェルールの接続端面の
研磨手法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光コネクタ 2 フェルール 4 ピン嵌合穴 5 光ファイバ 11 研磨装置 13 ダミーフェルール 14 光コネクタ支持手段 17 研磨材 22 ダミーフェルール支持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徐 傑 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 繁松 孝 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H036 JA04 QA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタのフェルールの接続端面を研
    磨して該フェルールに挿通されている光ファイバの接続
    端面側を上記フェルールの接続端面よりも突出させる研
    磨装置であって、上記光コネクタを支持する光コネクタ
    支持手段と;この光コネクタ支持手段に支持された光コ
    ネクタのフェルールの接続端面と研磨材を介して対向配
    置する研磨補助面を備えた研磨補助部材と;この研磨補
    助部材を支持する研磨補助部材支持手段と;を有し、上
    記研磨補助部材の研磨補助面には上記光コネクタの光フ
    ァイバの接続端面に対向する位置に光ファイバの接続端
    面側が嵌まる凹部が形成されており、上記光コネクタ支
    持手段と研磨補助部材支持手段を組み合わせて上記光コ
    ネクタの光ファイバの接続端面と上記研磨補助部材の研
    磨補助面の凹部との位置合わせを行う位置合わせ手段が
    上記光コネクタと研磨補助部材との突き合わせ領域を避
    けた領域に設けられ、この位置合わせ手段は上記光コネ
    クタ支持手段と研磨補助部材支持手段とを上記研磨補助
    部材の研磨補助面と光コネクタのフェルールの接続端面
    との間隔を広狭変化する方向に相対移動可能に組み合わ
    せる構成と成していることを特徴とした光コネクタ接続
    端面の研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光コネクタ接続端面の研
    磨装置を用いた光コネクタ接続端面の研磨方法であっ
    て、光コネクタ接続端面の研磨装置の位置合わせ手段に
    より、光コネクタ支持手段と研磨補助部材支持手段を組
    み合わせて、上記光コネクタ支持手段に支持されている
    光コネクタのフェルールの接続端面と、上記研磨補助部
    材支持手段に支持されている研磨補助部材の研磨補助面
    とを研磨材を介して対向配置させて上記光コネクタの光
    ファイバの接続端面と上記研磨補助部材の研磨補助面の
    凹部との位置合わせを行い、然る後に、上記光コネクタ
    と研磨補助部材の少なくとも一方を上記研磨補助部材の
    研磨補助面と光コネクタのフェルールの接続端面との間
    隔を広狭変化する方向に相対移動させて光コネクタのフ
    ェルールの接続端面を研磨材により研磨して該接続端面
    よりも光ファイバの先端側を突出させることを特徴とし
    た光コネクタ接続端面の研磨方法。
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