JP2985393B2 - 多心光コネクタの研磨方法 - Google Patents

多心光コネクタの研磨方法

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JP2985393B2
JP2985393B2 JP3197480A JP19748091A JP2985393B2 JP 2985393 B2 JP2985393 B2 JP 2985393B2 JP 3197480 A JP3197480 A JP 3197480A JP 19748091 A JP19748091 A JP 19748091A JP 2985393 B2 JP2985393 B2 JP 2985393B2
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polishing
optical connector
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connector
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茂好 金田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバコネクタな
どの光通信用コネクタの端面研磨方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光コネクタの端面研磨における従来の技
術としては、例えば平成元年5月NTT技術移転(株)
発行、技術指導資料「MT型光ファイバコネクタの設計
・組立技術」に示されるように、1ケ取りアーム揺動型
の研磨器がある。また、多数個同時研磨も行われ、その
場合、円板に同心配置して研磨する方法などが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の研磨装
置は、研磨盤とコネクタを取り付ける揺動する研磨アー
ムとで構成されているので、以下の課題があった: 1ケ取り研磨では生産性が低い。 多数個取り研磨においても、研磨治具と研磨盤との
平行関係が保てず、斜め研磨となる場合が多い。 斜め研磨を防ぐためには、研磨治具と研磨盤との平
行を保つに必要な、支持系の剛性の向上と精度向上との
ため、設備サイズが大きくなり、従ってコストも高くな
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を種々検討した結果、フェルールを取り付ける研磨治具
の基準面と研磨盤の基準面との間に定寸板を介在させる
ことにより、研磨されたフェルールの長さのバラツキや
角度誤差を極めて少なくすることができ、光ファイバコ
ネクタの精密接合が可能となることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は: 光コネクタに光ファイバを取り付けた後、コネクタ
接合面を研磨する研磨装置において、光コネクタの取付
治具の基準面と研磨盤の基準面の間に定寸板を介在させ
たことを特徴とする、多心光コネクタの研磨方法を提供
するものであり、さらに、 研磨するコネクタの配置外周に定寸板を設ける点に
も特徴を有する。
【0006】更に、本発明を図面に基いて詳述する。図
1は、本発明の方法に適用されるフェルール研磨装置の
断面を示す概略図である。1は研磨盤、2は研磨治具、
3は定寸板、4はフェルール(光コネクタ)である。研
磨治具2とフェルール4とは、フェルールの研磨基準面
に対して個々のフェルール4を同様に正確に把持して、
基準面の転写しうる関係をなす。
【0007】この場合、4bはフェルールの基準面であ
り、2aは研磨治具の基準面となり、2bは研磨治具の
もう1つの転写された基準面であり、2aと2bは正確
な平行度を保っている。3は定寸板であり、同様に3
a、3bの両基準面は互いに平行な関係にある。
【0008】また、1は研磨盤であり、1bは定寸板の
当たる基準面で、1aはフェルールを研磨する研磨粗面
である。1aと1bとは平行である。従って、フェルー
ルの基準面と研磨面との関係は;4b=2a、2a∬
(平行)2b、2b=3a、3a∬3b、3b=1b、
1b∬1aであり、結局4b∬1aとなる。
【0009】
【作用】フェルールの研磨作業の生産性向上には、多数
のフェルールを一括研磨することが有効であるが、図4
に示すように、接着剤の盛り付け量のバラツキがあるた
め、単純に研磨時間の管理だけでは斜めの研磨になるこ
とを防ぐ手段などは実用化できない。従って、前述の構
造によると、フェルールが研磨されるに従い、研磨治具
と研磨盤の隙間が小さくなってくるが、フェルールは、
定寸板によって設定された長さ以上に絶対に短くならな
いし、研磨の最終段階においては、その設定長さと同一
になって終了する。
【0010】このために、フェルールの研磨面は、フェ
ルールの基準面と平行に研磨できる。本発明の方法によ
って研磨されたフェルールの長さのバラツキ及び角度誤
差は2μm、0.1°の範囲に充分に入っており、殆ど
狂いがない。
【0011】
【実施例】本発明を下記の実施例により具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。図1に示さ
れるフェルール研磨装置を用いてその実施例を具体的に
説明する。研磨における加圧力は研磨治具の加圧軸5に
バネ7の力によって与えられる。加圧力の調整は調節ネ
ジ8により行う。
【0012】6は調圧機構部であり、その本体部をアー
ム9に固定し、その支持系によって、研磨盤に対して押
し付ける構造となっている。一方、研磨側は、モーター
11を駆動プーリー15、ベルト14、従動プーリー1
3によって、スピンドル12の主軸を回転させる。スピ
ンドル12の主軸は出力軸であり、主軸の中心に対して
偏心させている。
【0013】この偏心は、ピニオン17、16と内歯車
の関係にあり、従って研磨盤1が揺動回転する。研磨盤
は粗研磨用(6μmダイアモンド電着砥石)、中、仕上
げラッピングフィルム盤(それぞれ3μm、1μm)及
びバフ研磨盤(0.5μm酸化セリウム使用)を用い、
定寸板は粗研磨盤のみに適用して研磨した。
【0014】その結果、仕上げ研磨状態で、斜め研磨の
度合いは0.1°以内に収まった。なお、定寸板の材質
は、耐摩耗性の超高分子ポリエチレンを選定し、夫々の
当たり面は面粗度を10S以上に仕上げた。厚さの許容
は図5及び下記の理論式〔I〕から導かれる理論値を参
考にして、0.05mm以内とした。
【0015】すなわち; (t1 −t2 )/2r2 =Δt/b1 ・・・・〔I〕 (t1 −t2 )=Δt/b1 ・2r2 =0.055 (なお、 b1 =6.4、Δt=0.005、r2 =35mm)
【0016】なお、図6に示されるように、定寸板をフ
ェルールの内側に設けた場合、研磨の進行過程におい
て、最悪エッジが仕上がり寸法より短くなることが判
る。この現象は、図3に示される、研磨前の光コネクタ
における接着剤の盛付量のバラツキによって生じ易いも
のである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法で
は、フェルールの基準面からその研磨盤までの平行精度
転写経路が部品加工上、極めて容易に実現できる。また
その精度を高め易いため、光コネクタの端面研磨加工な
どの分野で、独立単体の部品の多数個一括研磨する場合
に、寸法、角度の精度維持に利用すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に適用されるフェルール研磨装置
の断面を示す概略図である。
【図2】本発明の方法に適用されるフェルール研磨装置
の研磨治具の取り付け状態を示す模式図である。
【図3】本発明の多心光コネクタの研磨前の正面図
(イ)及び側面図(ロ)である。
【図4】定寸板が設けられていない場合(比較例)の斜
め研磨発生要因を示す状態図である。
【図5】定寸板厚さ精度が斜め研磨発生を引き起こす度
合の算定をするのに用いる、フェルールと研磨治具との
関係を示す模式図である。
【図6】定寸板を研磨品より内側に配置した場合の部分
斜め研磨を引き起こす過程を示す概略図である。
【符号の説明】
1:研磨盤 1a、1b:研磨盤の基準面 2:研磨治具 2a、2b:研磨治具の基準面 3:定寸板 3a、3b:定寸板の基準面 4:多心光コネクタ(フェルール) 5:研磨押さえ軸 6:調圧機構部 7:バネ 8:調整バネ 9:アーム 10:アームロックネジ 11:モーター 12:スピンドル 12a:偏心出力軸 13:従動プーリー 14:駆動ベルト 15:駆動プーリー 16:内歯車 17:ピニオン 17a:ピニオンベアリング 41:テープ心線 42:ゴムブーツ 43:接着剤 43a:接着剤盛付層 44:光ファイバ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/36 G02B 6/40 G24B 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタに光ファイバを取り付けた
    後、コネクタ接合面を研磨する研磨装置において、光コ
    ネクタの取付治具の基準面と研磨盤の基準面の間に定寸
    板を介在させたことを特徴とする、多心光コネクタの研
    磨方法。
  2. 【請求項2】 研磨するコネクタの配置外周に定寸板を
    設けたことを特徴とする、請求項1記載の多心光コネク
    タの研磨方法。
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