JP2001324572A - 放射線検出器及びその製造方法 - Google Patents

放射線検出器及びその製造方法

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JP2001324572A
JP2001324572A JP2000142772A JP2000142772A JP2001324572A JP 2001324572 A JP2001324572 A JP 2001324572A JP 2000142772 A JP2000142772 A JP 2000142772A JP 2000142772 A JP2000142772 A JP 2000142772A JP 2001324572 A JP2001324572 A JP 2001324572A
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radiation detector
channel direction
plate
shielding plate
detector
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JP2000142772A
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Hiromichi Tonami
寛道 戸波
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線を直接電荷信号に変換する半導体変換層
を用いて、生産性を向上し低コストでX線変換効率の良
い二次元放射線検出器の製造方法を提供する。 【解決手段】 CdZnTe多結晶ウエハ1を四角柱状
に切出し、角柱CdZnTe多結晶2を作る。その角柱
CdZnTe多結晶2の上下面に電極3を形成し検出器
素子9を作る。一方、タングステンなどの薄い板を用い
てコリメータ板4を加工する。そして、コリメータ板4
の表面に絶縁膜5とその上にパターン電極6を形成す
る。次に、上記検出器素子9をコリメータ板4の側面に
接着し、電気的に接続する。このようにして出来たコリ
メータ板付検出器素子10を、専用治具を用いて全チャ
ンネル数組み合わせ、全体の放射線検出器を製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチスライス、
デュアルスライス、コーンビームのX線CT装置に係わ
り、特に、チャンネル方向にX線遮蔽プレートを設けた
コリメータと、X線を直接電荷信号に変換する半導体変
換層を用いた2次元アレイ型放射線検出器及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、X線管から放射された
X線が放射口のコリメータによって扇状のX線ビームに
絞られるとともに、被検体を中心にして、X線管とこれ
に対向して配置された円弧状のコリメータと検出器が回
転して、被検体を透過したX線情報を検出器が捉え、そ
の信号をコンピュータで処理して被検体のX線断層画像
を得るものである。X線管から放射されたX線は、被検
体を直進して透過するものと被検体で散乱するものがあ
り、前者の情報のみを取り込んで、斜めから入る散乱線
を除去し、そのクロストークを防ぐために、検出器の前
にコリメータが設けられている。このコリメータは1次
元に配列された検出器の前で各チャンネル毎にX線の透
過し難い材料でX線遮蔽壁を形成している。そして、検
出器はX線を光に変換するシンチレータ素子と、このシ
ンチレータ素子で変換された光を検出し、電気信号とし
て出力するフォトダイオードとからなるX線検出素子
を、X線管を中心として円弧状に約500〜1000チ
ャンネル程度配列した構成を有する。
【0003】製作する上で機械的な配列から、シンチレ
ータとホトダイオードを光学接着して組合わせたもの
を、基板上に8〜30個並べたものが1モジュールとさ
れ、このような検出器モジュールを円周上に連続して略
円弧状に配置して、コリメータと組合わせられて、CT
用の放射線検出器を構成している。図8に従来のコリメ
ータを、図9にシングルスライス放射線検出器のスライ
ス方向の断面構造を示す。コリメータ28は、チャンネ
ル方向のX線遮蔽プレート29と、スライス方向の前後
に設けられた円弧状の主支持板30と、支持板31と、
その支持板31を支える検出器取付プレート33とから
なる。そして、スライス方向の2枚の主支持板30と支
持板31の間には、X線管からのX線ビームの入射方向
に向けてチャンネル方向のX線遮蔽プレート29が挿入
固着されている。そして、コリメータ28の両端は支持
棒32で補強される。そのコリメータ28は、シンチレ
ータ36とPDA(フォトダイオードアレイ)35を搭
載した基板34と取付けネジ41で、上下の位置を合わ
せて組合わされる。このとき、コリメータ28と検出器
部の位置精度は正確に設定され、各検出器の検出感度を
一様にかつ最大になるようにしている。そして、底板3
7、側板38、保護板39を取り付け、検出器部を保護
して、一体として主支持板30を介してCT装置の回転
体に取り付けられる。
【0004】このチャンネル方向のX線遮蔽プレート2
9の固定接着作業は、コリメータ28の全体の外形に沿
った形状のくりぬき空間を持ち、この空間の内方に沿っ
てX線遮蔽プレート29が嵌挿できる多数の垂直溝を有
する治具枠に、予めカットしたチャンネル方向X線遮蔽
プレート29を、前記溝に沿って縦方向に挿入し、X線
遮蔽プレート29の両端面に、主支持板30と支持板3
1を一体的に接着した後、前記枠体から上下何れか一方
側へ引き抜いて製作される。その後、製作されたコリメ
ータ28は、支持板31に検出器取付プレート33がネ
ジによって固定される。このチャンネル方向X線遮蔽プ
レート29の固定される方向は、X線管焦点の方向に収
斂されるように、溝の方向がそれぞれX線管の焦点方向
に収斂されるように加工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検出器は
以上のように構成され、製作されているが、近年提案さ
れている半導体単結晶または多結晶を用いた放射線検出
器では、X線等の放射線が照射されることで電荷(電子
一正孔)を発生する半導体材料が用いられ、暗抵抗が高
く、X線照射に対してダイナミックレンジが広く、S/
Nのよい、良好な光導電特性を示すものとして、例え
ば、CdZnTe多結晶などが提案されている。従来の
ものより感度が3〜10倍程度高く有用であることがわ
かっている。また、各チャンネルは電極によって分ける
ことが出来るので、シンチレータアレイを作る場合のよ
うに、セパレータなどが不用となり、容易にチャンネル
分離が出来るという利点がある。しかし、半導体単結晶
または多結晶は、ウエハに結晶界面が存在しており、均
一に広い面積のものを作ることが困難で、生産性の歩留
まりが非常に悪いという問題がある。従って、大きい面
積(体積も含めて)のものを電極分離しモジュールとし
て製作すると、高価なものになる。そのため小さい面積
のものを寄せ集めて精度良く組み立てていくことが必要
となる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、X線を直接電荷信号に変換する半導体
変換層を用いて、生産性を向上し低コストでX線変換効
率の良い二次元放射線検出器及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の放射線検出器は、上下面に電極を有しX線
を直接電荷信号に変換する半導体変換層と、チャンネル
方向遮蔽プレートで構成されたコリメータとを2次元状
に配置した放射線検出器において、チャンネル方向遮蔽
プレートに絶縁膜がコートされ、パターン電極が配線さ
れ、その側面に四角柱状に加工された1チャンネル分の
前記変換層の検出素子が装着され、電気的に接続された
チャンネル方向遮蔽プレート付き検出素子と、そのチャ
ンネル方向遮蔽プレート付き検出素子を複数個配列しそ
の両端面を支持するために接着された主支持板および支
持板と、その主支持板を介して取り付けられ電気回路基
板を搭載した主ベースとを備えたものである。
【0008】そして、本発明の放射線検出器の製造方法
は、コリメータの全体の外形に沿った形状のくりぬき空
間を持ち、この空間の内方に沿ってチャンネル方向遮蔽
プレートの側部が嵌挿できる多数の垂直溝を有する治具
枠に、前記チャンネル方向遮蔽プレート付き検出素子を
前記溝に沿って縦方向に挿入し、その全チャンネル方向
遮蔽プレート付き検出素子の両端面に主支持板および支
持板を接着し、一体的に接着された全チャンネル方向遮
蔽プレート付き検出素子を、前記治具枠体から上下何れ
か一方側へ引き抜いて後、前記主支持板を介して電気回
路基板を搭載した主ベースに取り付けられて製作される
ものである。
【0009】また、本発明の放射線検出器は、四角柱状
に加工され上下に電極を有する変換層の下面の電極が2
スライスを行なえるように2個に分割形成された検出素
子とそれに対応してパターン電極が配線されたチャンネ
ル方向遮蔽プレートとを備えたものである。
【0010】また、本発明の放射線検出器は、四角柱状
に加工され上下に電極を有する変換層の下面の電極がマ
ルチスライスを行なえるように複数個に分割形成された
検出素子と、それに対応してパターン電極が配線された
チャンネル方向遮蔽プレートと、そのチャンネル方向遮
蔽プレートに搭載されたアナログスイッチング素子とを
備えたものである。
【0011】また、本発明の放射線検出器は、四角柱状
に加工され上下に電極を有する変換層が上下段状に2個
以上近接配置された検出素子と、それに対応してパター
ン電極が配線されたチャンネル方向遮蔽プレートとを備
えたものである。
【0012】本発明の放射線検出器は、上記のように構
成され製作されており、絶縁膜がコートされパターン電
極が配線されたチャンネル方向遮蔽プレートの側面に、
1チャンネル分の半導体X線変換層が装着され、このチ
ャンネル方向遮蔽プレート付き検出素子が、専用組立て
治具に所定個数挿入され、検出素子の両端面に主支持板
と支持板が接着され、その後、治具枠体から上下何れか
一方側へ引き抜いて後に、主支持板を介して主ベースに
取付けられる。したがって、一検出器素子にチャンネル
方向遮蔽プレートが付いたものを単位として、治具を用
いて組立てられるので、生産性が向上し低コストで、し
かも、ダイナミックレンジが広くX線変換効率のよい半
導体変換層を用いることができ、S/NのよいX線画像
を得ることが出来る。
【0013】また、検出素子の変換層の下面の電極を、
2個に分割形成し、それに対応してチャンネル方向遮蔽
プレートにパターン電極を配線して、2スライスを行な
うことが出来る。また、検出素子の変換層の下面の電極
を、複数個に分割形成し、それに対応してチャンネル方
向遮蔽プレートにパターン電極を配線し、さらにアナロ
グスイッチング素子を設けて、マルチスライスを行なう
ことが出来る。また、検出素子を上下段状に2個以上近
接配置し、それに対応してチャンネル方向遮蔽プレート
にパターン電極を配線して、多層の検出素子構成により
X線吸収効率を向上させることができる。そのため、少
ない線量でS/NのよいX線画像を得ることが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の放射線検出器の製造方法
の一実施例を図1を参照しながら説明する。図1は本発
明の放射線検出器のチャンネル方向遮蔽プレート付き検
出素子の製造工程を示す図である。本放射線検出器のチ
ャンネル方向遮蔽プレート付き検出素子の製造工程は、
(a)ウエハ準備、(b)検出器素子四角柱切出し、
(c)検出器素子電極形成、(d)コリメータ板準備、
(e)絶縁膜・電極形成、(f)検出器素子搭載の6工
程からなる。
【0015】(a)半導体X線変換層として、CdZn
Te多結晶を用いる。CdZnTe多結晶は、多結晶棒
をルツボの中で、コントロール用活性不純物と共に溶融
し、種結晶棒で徐々に引き上げて作成したもの、また
は、高真空中または不活性ガス中に、多結晶棒を垂直に
固定して、環状の高周波コイルを移動し、多結晶を徐々
に溶融冷却して、単結晶化すると共に、多結晶棒の芯線
に含ませた、コントロール用活性不純物の分布を均一に
して製作される。このようにして製作されたCdZnT
e多結晶をワイヤーソー等で機械的にカットして、円盤
状のCdZnTe多結晶ウエハ1を準備する。
【0016】(b)CdZnTe多結晶ウエハ1を四角
柱に切り出す方法(ダイシングまたはスクライビング)
は、ダイヤモンドが固着されたカッターを用いるダイヤ
モンド・スクライバ法、レーザを用いるレーザ・スクラ
イバ法、高速に回転する円板のブレードを用いるブレー
ド・ダイシング法等で行ない、角柱CdZnTe多結晶
2を作る。 (c)ダイシングされた角柱CdZnTe多結晶2の上
下面に、電極3を形成する。電極形成は、Au、Ag、
Al等の蒸着によって行ない、一検出器素子9を作る。
【0017】(d)次に、チャンネル方向X線遮蔽プレ
ート(コリメータ板)を準備する。コリメータ板4は、
例えば、タングステン、タンタル、モリブデンのような
X線吸収の大きい材料で、その厚みは0.1〜0.3m
mの厚さを持つものが使われる。そして、図のように、
一端面をコの字型に加工する。 (e)次に、コリメータ板4の表面に、例えば、0.0
2〜0.1mmの厚さを持つポリイミド絶縁膜5を形成
する。さらにその表面に配線パターンとして、例えば、
銅の金属箔を0.01〜0.03mmの厚さで形成し、
図に示す2点鎖線の部分に上記の検出器素子9が取付け
られた時に、検出器素子9と導通する電極6を形成す
る。
【0018】(f)次に、検出器素子9をコリメータ板
4上の所定の位置に、電極3の面を上下にして、接着剤
を用いて固着する。そして、電極6と接触し導通をとる
部分に、銀などの導電性ペースト7を用いて導通させ
る。さらに、コの字形の電極6の端片に、Ni線などの
リード線8を接続する。このリード線8から検出器素子
9にバイアス電圧が印加され信号が取り出される。以上
の工程によりコリメータ板付検出器素子10が完成す
る。このコリメータ板付検出器素子10を放射線検出器
のチャンネル数だけ製作する。
【0019】次に、上記のコリメータ板付検出器素子1
0をチャンネル数だけ組み込んで全体の放射線検出器を
製作する工程を説明する。図2に専用の組み立て治具1
1の斜視図を示す。治具11は、放射線検出器全体の外
形に沿った形状のくりぬき部13の空間を持ち、この空
間の内方に沿ってコリメータ板付検出器素子10が嵌挿
できる多数の垂直の溝12を有する。垂直の溝12の方
向は、X線管焦点14の方向に収斂して加工されてい
る。
【0020】図3に、コリメータ板付検出器素子10を
治具11に嵌挿して組み立てる状態を示す。まず、各コ
リメータ板付検出器素子10を溝12に嵌挿する。そし
て、主支持板16をコリメータ板4のコの字形状のとこ
ろに嵌めこみ接着する。そして、コリメータ板4の他端
に支持板15を接着する。次に、補助治具19を位置決
めピン18に合わせて主支持板16を押さえ、治具11
に固定する。この状態で接着材を硬化させ、所定の時間
後、補助治具19を外して、主支持板16と支持板15
が接着されたコリメータ板付検出器素子10の放射線検
出器全体を、主支持板16側に引きぬいて、外部に取り
出す。
【0021】次に、図4に示すように、電気回路基板2
0が搭載された主ベース21に、上記で組み立てられた
コリメータ板付検出器10を主支持板16を介して固定
ネジ22で固定し、リード線8を電気回路基板20に接
続する。電気回路基板20には、アンプ、AD変換器等
のDAS回路が搭載されている。この接続はフレキシブ
ルケーブルコネクタ等で接続する構成であってもよい。
上記のように製作された本放射線検出器は、コリメータ
板付き検出器素子10と、それを保持するために両側端
に接着された支持板15と主支持板16と、電気回路基
板20を搭載した主ベース21と、コリメータ板付き検
出器素子10が主支持板16を介して主ベース21に固
定される固定ネジ22から構成される。そして、外部に
保護カバー(図示せず)が覆われて、X線CT装置の回
転部分に装着される。
【0022】このようにして製作された柱状の半導体検
出器素子9は、治具11の枠体の溝12によって精密に
位置決めされるため、アーチファクトを生じることがな
い。また、放射線検出器を治具11枠体により部分的に
製作し、後でそれらを精度よく主ベース21に一体的に
並べ形成する方法でもよい。
【0023】図5に、本放射線検出器の製造方法でデュ
アルスライス検出器を構成した図を示す。図1の(c)
の工程で、検出器素子9の下面に電極3bと電極3cの
2つを形成する。そして、上面には電極3aを形成す
る。一方、図1の(e)の工程で、電極6a、電極6
b、電極6cを図のように形成する。そして図1の
(f)の工程で、両者を装着し、電気的に接続する。こ
のような構造に形成すれば、2スライスの信号を電極6
bと電極6cからとり入れることができる。
【0024】図6に、同様な方法でマルチスライス検出
器を形成した図を示す。この検出器は、検出器素子9の
下面に電極が16個形成され、上面には電極3が形成さ
れている。そして、コリメータ板4にアナログスイッチ
ング素子23が搭載され、16個の電極からコリメータ
板4上にプリント配線がされ接続されている。アナログ
スイッチング素子23は、検出器素子9に駆動パルスを
送り、順次切替えて信号を読み取る。そして、コリメー
タ板4の端面には、バイアスリード線24と、信号リー
ド線25と、駆動パルスリード線26と、電源リード線
27とが設けられ、外部回路にデータが送られる。
【0025】図7に、さらに高感度な検出器を製作する
例を示す。本検出器は、一般に、半導体X線変換層とし
て厚みを厚くして、入射X線のエネルギーを出来るだけ
吸収するように製作されるが、生産性の歩留まりの関係
から、薄い半導体X線変換層を用いて、出来るだけ入射
X線エネルギーを吸収するようにした構造である。この
例では、3個の検出器素子9を上下に段状に積み重ね、
3個の検出器素子で1チャンネル分の入射X線エネルギ
ーを吸収するものである。これにより、非常に検出効率
の高い放射線検出器が出来る。
【0026】
【発明の効果】本発明の放射線検出器は、上記のように
構成され製作されており、1チャンネル分の半導体X線
変換層が、絶縁膜上にパターン配線されたチャンネル方
向遮蔽プレート側面に取付けられ、それを専用組立て治
具を用いて全体の放射線検出器が製作され、遮蔽プレー
トと検出器素子が精密に位置決めされる。そのため、生
産性が向上し低コストで製作することが出来る。さら
に、直接、X線を電荷信号に変換する半導体検出器を用
いるので、ダイナミックレンジが広くX線変換効率が高
く、S/NのよいX線画像を得ることが出来る。
【0027】また、検出素子の変換層の下面の電極を、
2個に分割形成して、2スライスを行なうことが出来
る。さらに、検出素子の変換層の下面の電極を、複数個
に分割形成し、チャンネル方向遮蔽プレートにアナログ
スイッチング素子を設けて、マルチスライスを行なうこ
とが出来る。また、検出素子を上下段状に2個以上近接
配置して、多層の検出素子構成にすることによりX線吸
収効率のよい放射線検出器を得ることができる。そのた
め、少ない線量でS/NのよいX線画像を得ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の放射線検出器の製造方法の一実施例
を示す図である。
【図2】 本発明の放射線検出器の製作治具を示す図で
ある。
【図3】 本発明の放射線検出器の製作治具を用いた組
み立て方法を示す図である。
【図4】 本発明の放射線検出器の断面を示す図であ
る。
【図5】 本発明の放射線検出器の他の実施例を示す図
である。
【図6】 本発明の放射線検出器の他の実施例を示す図
である。
【図7】 本発明の放射線検出器の他の実施例を示す図
である。
【図8】 従来の放射線検出器のコリメータを示す図で
ある。
【図9】 従来の放射線検出器を示す図である。
【符号の説明】
1…CdZnTe多結晶ウエハ 2…角柱CdZnTe多結晶 3…電極 4…コリメータ板 5…絶縁膜 6…電極 7…導電性ペースト 8…リード線 9…検出器素子 10…コリメータ板付検出器素子 11…治具 12…溝 13…くりぬき部 14…X線管焦点 15…支持板 16…主支持板 17…接着材 18…位置決めピン 19…補助治具 20…電気回路基板 21…主ベース 22…固定ネジ 23…アナログスイッチング素子 24…バイアスリード線 25…信号リード線 26…駆動パルスリード線 27…電源リード線 28…コリメータ 29…X線遮蔽プレート 30…主支持板 31…支持板 32…支持棒 33…検出器取付プレート 34…基板 35…PDA 36…シンチレータ 37…底板 38…側板 39…保護板 40…信号線 41…取付けネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G088 EE02 FF02 GG21 JJ02 JJ05 JJ14 JJ23 JJ33 JJ37 4C093 AA22 CA06 CA32 EB13 EB17 EB20 EB22 4M118 AA01 AA10 AB01 BA05 CA14 CB05 CB14 GA09 GA10 HA22 HA23 HA24 5F088 AA01 AB09 BA03 BB07 CB17 FA05 JA03 JA16 JA20 LA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下面に電極を有しX線を直接電荷信号に
    変換する半導体変換層と、チャンネル方向遮蔽プレート
    で構成されたコリメータとを2次元状に配置した放射線
    検出器において、チャンネル方向遮蔽プレートに絶縁膜
    がコートされ、パターン電極が配線され、その側面に四
    角柱状に加工された1チャンネル分の前記変換層の検出
    素子が装着され、電気的に接続されたチャンネル方向遮
    蔽プレート付き検出素子と、そのチャンネル方向遮蔽プ
    レート付き検出素子を複数個配列しその両端面を支持す
    るために接着された主支持板および支持板と、その主支
    持板を介して取り付けられ電気回路基板を搭載した主ベ
    ースとを備えたことを特徴とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】コリメータの全体の外形に沿った形状のく
    りぬき空間を持ち、この空間の内方に沿ってチャンネル
    方向遮蔽プレートの側部が嵌挿できる多数の垂直溝を有
    する治具枠に、前記チャンネル方向遮蔽プレート付き検
    出素子を前記溝に沿って縦方向に挿入し、その全チャン
    ネル方向遮蔽プレート付き検出素子の両端面に主支持板
    および支持板を接着し、一体的に接着された全チャンネ
    ル方向遮蔽プレート付き検出素子を、前記治具枠体から
    上下何れか一方側へ引き抜いて後、前記主支持板を介し
    て電気回路基板を搭載した主ベースに取り付けられて製
    作されることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器
    の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の放射線検出器において、四
    角柱状に加工され上下に電極を有する変換層の下面の電
    極が2スライスを行なえるように2個に分割形成された
    検出素子と、それに対応してパターン電極が配線された
    チャンネル方向遮蔽プレートとを備えたことを特徴とす
    る放射線検出器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の放射線検出器において、四
    角柱状に加工され上下に電極を有する変換層の下面の電
    極がマルチスライスを行なえるように複数個に分割形成
    された検出素子と、それに対応してパターン電極が配線
    されたチャンネル方向遮蔽プレートと、そのチャンネル
    方向遮蔽プレートに搭載されたアナログスイッチング素
    子とを備えたことを特徴とする放射線検出器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の放射線検出器において、四
    角柱状に加工され上下に電極を有する変換層が上下段状
    に2個以上近接配置された検出素子と、それに対応して
    パターン電極が配線されたチャンネル方向遮蔽プレート
    とを備えたことを特徴とする放射線検出器。
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