JP7293012B2 - 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法 - Google Patents

検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7293012B2
JP7293012B2 JP2019128423A JP2019128423A JP7293012B2 JP 7293012 B2 JP7293012 B2 JP 7293012B2 JP 2019128423 A JP2019128423 A JP 2019128423A JP 2019128423 A JP2019128423 A JP 2019128423A JP 7293012 B2 JP7293012 B2 JP 7293012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
frame
cover
module
ray detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019128423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021015003A (ja
Inventor
輝 西島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2019128423A priority Critical patent/JP7293012B2/ja
Publication of JP2021015003A publication Critical patent/JP2021015003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7293012B2 publication Critical patent/JP7293012B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明の実施形態は、検出器モジュール、検出器フレーム及び検出器ユニットに関する。
従来、X線CT(Computed Tomography)装置やPET(Positron Emission Tomography)装置等のような放射線を利用した医用画像診断装置は、投影データの基になる放射線を検出するための検出器を備える。このような検出器の中には、複数の検出器モジュールによって構成され、各検出器モジュールが個別に交換可能となっているものもある。
特開2012-037281号公報 特表2007-512075号公報 特開2018-007971号公報 特表2018-000496号公報
本発明が解決しようとする課題は、検出器モジュールをより安全に交換する際に、検出器面を保護しつつ、より安全に交換作業を行えるようにすることである。
実施形態に係る検出器モジュールは、検出器フレームに着脱されることで交換可能に構成された検出器モジュールであって、放射線が入射する検出器面と、前記検出器面を保護するカバーとを備える。前記カバーは、前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを位置決めする第1の位置決め部を有する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。 図2は、本実施形態に係るX線検出器ユニットの構成例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るX線検出器モジュールの構成例を示す図である。 図4は、本実施形態に係るカバーの構成例を示す図である。 図5は、本実施形態に係るX線検出器フレームの構成例を示す図である。 図6は、本実施形態に係るX線検出器フレームの位置決め穴によるX線検出器モジュールの位置決めを示す図である。 図7は、本実施形態に係るX線検出器モジュールがX線検出器フレームに取り付けられる際の流れを示す図である。 図8は、本実施形態に係る第1の変形例を示す図である。 図9は、本実施形態に係る第2の変形例を示す図である。 図10は、本実施形態に係る第3の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本願が開示する検出器モジュール、検出器フレーム及び検出器ユニットの実施形態について説明する。ここで、各図面に示される構成は模式的なものであり、図示されている各構成要素の寸法や構成要素間の寸法の比率は実物と異なる場合がある。また、図面相互の間でも、同じ構成要素の寸法や構成要素間の寸法の比率が異なって示されている場合がある。
なお、以下に示す実施形態では、本願が開示する検出器モジュール、検出器フレーム及び検出器ユニットをX線CT装置に適用した場合の例を説明する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。
例えば、図1に示すように、本実施形態に係るX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。なお、図1では説明の便宜上、架台装置10を複数示している。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向を「Z軸方向」と定義する。また、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向を「X軸方向」と定義する。また、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向を「Y軸方向」と定義する。
架台装置10は、被検体P(患者等)にX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、コンソール装置40に出力する装置である。架台装置10は、X線管11と、X線検出器ユニット12と、回転フレーム13と、制御装置15と、ウェッジ16と、X線絞り器17と、X線高電圧装置14とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。なお、ウェッジ16は、ウェッジフィルタ(wedge filter)や、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。
X線絞り器17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等を含み、複数の鉛板等を組み合わせることによってスリットを形成している。
X線検出器ユニット12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出する。具体的には、X線検出器ユニット12は、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数の検出素子が配列された複数の検出素子列を有する。例えば、X線検出器ユニット12は、チャネル方向に複数の検出素子が配列された検出素子列が列方向(スライス方向、row方向とも呼ばれる)に複数配列された構造を有する。
例えば、X線検出器ユニット12は、コリメータと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、各シンチレータが、入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。コリメータ(グリッドとも呼ばれる)は、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収するX線遮蔽板を有する。例えば、コリメータは、1次元コリメータ又は2次元コリメータである。光センサアレイは、複数の光センサを有し、各光センサが、対応するシンチレータから出力される光量に応じた電気信号を出力する。例えば、光センサアレイは、光電子増倍管(Photomultiplier Tube:PMT)等の他の光センサを有する。なお、X線検出器ユニット12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
また、X線検出器ユニット12は、各検出素子から出力される電気信号を処理するDAS(Data Acquisition System)を有する。DASは、X線検出器ユニット12の各検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DASが生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線出力に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10において回転フレーム13を回転可能に支持する支持フレーム(図示は省略)に設けられてもよい。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器ユニット12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器ユニット12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器ユニット12に加えて、X線高電圧装置14を更に備えて支持する。ここで、X線検出器ユニット12が有するDASが生成した検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分(例えば、支持フレーム等)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へ転送される。なお、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は、架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。
寝台装置30は、スキャン対象である被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、操作者によるX線CT装置1の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集された検出データを用いてCT画像データを再構成する装置である。コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。なお、ここでは、コンソール装置40と架台装置10とが別体である場合の例を説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の構成要素の一部が含まれていてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データやCT画像データを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。なお、例えば、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられていてもよい。また、例えば、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されていてもよい。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像データを再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。なお、例えば、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられていてもよい。また、例えば、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されていてもよい。
処理回路44は、X線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、及び画像処理機能444を実行する。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各種機能を制御する。例えば、システム制御機能441は、X線CT装置1において実行されるCTスキャンを制御する。また、システム制御機能441は、前処理機能442、再構成処理機能443、及び画像処理機能444を制御することで、コンソール装置40におけるCT画像データの生成や表示を制御する。
前処理機能442は、X線検出器ユニット12のDASから出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施した投影データを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)及び前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データ(再構成画像データ)を生成する。
画像処理機能444は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能443によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。なお、3次元画像データの生成は再構成処理機能443が直接行っても構わない。
ここで、例えば、処理回路44は、プロセッサにより実現される。この場合に、処理回路44が有する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41に記憶される。そして、処理回路44は、メモリ41から各プログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路44は、図1の処理回路44内に示された各処理機能を有することとなる。
なお、ここでは、単一の処理回路44によって、上述した各処理機能が実現されるものとして説明したが、例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路44を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路44が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、処理回路44が有する各処理機能は、回路等のハードウェアとソフトウェアとの混合によって実現されても構わない。また、ここでは、単一のメモリ41が各処理機能に対応するプログラムを記憶する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、複数の記憶回路が分散して配置され、処理回路44が、個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出して実行する構成としても構わない。
以上、本実施形態に係るX線CT装置1の全体的な構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係るX線CT装置1では、X線検出器ユニット12が、複数のX線検出器モジュールによって構成されており、各X線検出器モジュールが個別に交換可能となっている。このような構成によれば、例えば、X線検出器ユニット12に異常が発生した際に、故障しているX線検出器モジュールを単独で交換することによって、システムのダウンタイムを短縮することができるようになる。
図2は、本実施形態に係るX線検出器ユニット12の構成例を示す図である。
例えば、図2に示すように、本実施形態に係るX線検出器ユニット12は、全体として略円弧状に形成されており、当該円弧の中心がX線管11の位置と一致するように、前述した回転フレーム13に固定されている。なお、X線検出器ユニット12は、検出器ユニットの一例である。
ここで、X線検出器ユニット12における円弧の周方向は、チャネル方向に一致している。また、X線検出器ユニット12における円弧の軸方向は、列方向に一致している。また、X線検出器ユニット12における円弧の径方向は、X線の照射方向に一致している。なお、以下の説明で参照する各図面では、チャネル方向を矢印Cで示し、列方向を矢印Rで示し、X線の照射方向を矢印Iで示している。
具体的には、X線検出器ユニット12は、複数のX線検出器モジュール121と、X線検出器フレーム122とを有する。なお、X線検出器モジュール121は、検出器モジュールの一例である。また、X線検出器フレーム122は、検出器フレームの一例である。
そして、本実施形態では、個々のX線検出器モジュール121が、X線検出器フレーム122に着脱されることで交換可能に構成されている。また、X線検出器フレーム122が、X線検出器モジュール121が着脱可能に構成されている。
具体的には、X線検出器モジュール121は、X線検出器フレーム122に対して、両隣に他のX線検出器モジュール121が取り付けられたまま、それぞれ単独で着脱可能となるように構成されている。例えば、X線検出器モジュール121は、特許文献3や特許文献4等に開示されている技術を用いることで、X線検出器フレーム122に対して着脱可能に構成されている。
このように、X線検出器モジュール121が交換可能な構成では、通常、各X線検出器モジュール121を高精度に並べて配置する必要があるため、隣接するX線検出器モジュール121の間のクリアランスが非常に小さくなる。そのため、X線検出器モジュール121を交換する際には、X線が入射する検出器面への接触による物理的な故障や、静電気による故障、アーチファクトの原因となるようなゴミや埃等の検出器面への付着、X線検出器モジュール121を摺動(スライド)させる際の帯電及び放電による故障等のリスクが懸念される。このため、X線検出器モジュール121の交換作業を行う作業者は、制電リストバンドや制電マット、ゴミ除去のブロア等を用いて、細心の注意を払って交換作業を行う必要がある。
このようなことから、本実施形態に係るX線検出器モジュール121、X線検出器フレーム122及びX線検出器ユニット12は、X線検出器モジュール121を交換する際に、検出器面を保護しつつ、より安全に交換作業を行えるように構成されている。
具体的には、本実施形態では、X線検出器モジュール121が、検出器面を保護するカバーを備える。そして、カバーは、X線検出器フレーム122に固定されることで当該X線検出器フレーム122に対してX線検出器モジュール121を位置決めする第1の位置決め部を有する。
図3は、本実施形態に係るX線検出器モジュール121の構成例を示す図である。また、図4は、本実施形態に係るカバー1214の構成例を示す図である。ここで、図4の(a)及び(c)は、列方向から見た場合のカバー1214の側面図であり、図4の(b)は、図4の(a)及び(c)に示すA-Aの位置におけるカバー1214の断面図である。
例えば、図3及び4に示すように、X線検出器モジュール121は、X線が入射する検出器面1211と、DAS1212と、プレート1213と、カバー1214とを備える。
検出器面1211は、X線を検出する複数の検出素子がチャネル方向及び列方向に配列されることによって構成されている。具体的には、検出器面1211は、チャネル方向に複数の検出素子が配列された検出素子列が列方向に複数配列されて形成されている。
DAS1212は、検出器面1211を構成する検出素子から出力される電気信号を処理する。なお、DAS1212は、回路基板の一例である。
具体的には、DAS1212は、増幅器及びA/Dが搭載された回路基板として構成されており、増幅器が、検出器面1211の検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行い、A/D変換器が、増幅器によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換する。また、DAS1212は、グランド(以下、GND)を有している。
プレート1213は、検出器面1211を構成する検出素子と、DAS1212とを保持する。
具体的には、プレート1213は、略直方体形状に形成された金属製の部材であり、6つのプレート面を有している。ここで、第1のプレート面12131は、X線照射方向におけるX線管11と対向する側に配置される面であり、第2のプレート面12132は、X線照射方向における第1のプレート面12131の反対側に配置される面である。また、第3のプレート面12133は、チャネル方向における一方の側に配置される面であり、第4のプレート面12134は、チャネル方向における第3のプレート面12133の反対側に配置される面である。また、第5のプレート面12135は、列方向における一方の側に配置される面であり、第6のプレート面12136は、列方向における第5のプレート面12135の反対側に配置される面である。
そして、第1のプレート面12131には、検出器面1211を構成する各検出素子が配列された状態で固定されている。また、第2のプレート面12132には、DAS1212が、X線の照射方向に沿って延在するように固定されている。
また、第3のプレート面12133及び第4のプレート面12134には、それぞれのX線照射方向における同じ位置に、列方向に沿って延在する溝12137が形成されている。ここで、溝12137は、第3のプレート面12133及び第4のプレート面12134それぞれの列方向における一端から他端にわたって延在するように形成されている。
カバー1214は、検出器面1211を保護する。
具体的には、カバー1214は、中空の略直方体形状に形成された金属製の部材であり、X線照射方向におけるX線管11とは反対側の面と、列方向における両側の面とが開口するように形成されている。ここで、カバー1214は、例えば、アルミや、樹脂の周りをめっきしたもののように、導電率の高い材料で形成されている。
また、カバー1214は、X線照射方向におけるX線管11と対向する側に配置される第1のカバー部12141と、チャネル方向における一方の側に配置される第2のカバー部12142と、チャネル方向における第2のカバー部12142の反対側に配置される第3のカバー部12143とを有している。
そして、本実施形態では、X線検出器モジュール121を交換する際に、カバー1214が、プレート1213に対して取り付けられる。具体的には、カバー1214は、第1のカバー部12141の内側が検出器面1211及びプレート1213の第1のプレート面12131と対向し、第2のカバー部12142の内側がプレート1213の第3のプレート面12133と対向し、第3のカバー部12143の内側がプレート1213の第4のプレート面12134と対向するように取り付けられる。
これにより、X線検出器モジュール121を交換する際に、カバー1214によって、検出器面1211が保護される。
また、本実施形態では、カバー1214の列方向における一方の側の端部に、列方向に沿って突出する2つの位置決めピン12144が設けられている。なお、位置決めピン12144は、第1の位置決め部の一例である。
ここで、位置決めピン12144は、略円柱形状に形成された金属製の部材であり、第1のカバー部12141の列方向における一端から突出するように設けられている。
さらに、本実施形態では、カバー1214は、位置決めピン12144がX線検出器フレーム122に固定された状態でX線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122における取り付け位置に案内する案内部を備える。ここで、案内部は、位置決めピン12144がX線検出器フレーム122に固定された状態でプレート1213を取り付け位置に向かう方向へ摺動可能に支持することで、X線検出器モジュール121を取り付け位置に案内する。
具体的には、カバー1214は、第1の案内部12145と、第2の案内部12146とを有する。なお、第1の案内部12145及び第2の案内部12146は、案内部の一例である。
第1の案内部12145は、第2のカバー部12142及び第3のカバー部12143それぞれのX線照射方向におけるX線管11とは反対側の端部に設けられている。具体的には、第1の案内部12145は、第2のカバー部12142及び第3のカバー部12143それぞれの列方向における一端から他端にわたって延在し、かつ、カバー1214の内側へ向けて延出するように形成されている。
ここで、第2のカバー部12142に設けられた第1の案内部12145と、第3のカバー部12143に設けられた第1の案内部12145とは、チャネル方向において、それぞれの延出した先端の間隔が、プレート1213の幅より小さく、かつ、DAS1212の幅より大きくなるように形成されている。
これにより、第1の案内部12145は、カバー1214がプレート1213に取り付けられた際に、プレート1213の第2のプレート面12132が載置されることで、プレート1213を列方向へ摺動可能に支持することができる。
一方、第2の案内部12146は、第2のカバー部12142及び第3のカバー部12143それぞれのX線照射方向における中央付近に設けられている。具体的には、第2の案内部12146は、第2のカバー部12142及び第3のカバー部12143それぞれの列方向における一端から他端にわたって延在し、かつ、カバー1214の内側へ向けて延出するように形成されている。
ここで、第2のカバー部12142に設けられた第2の案内部12146と、第3のカバー部12143に設けられた第2の案内部12146とは、X線照射方向において、プレート1213に形成された溝12137より大きい幅となるように形成され、かつ、第1の案内部12145からの距離が、プレート1213における第2のプレート面12132と溝12137との間の距離と一致するように形成されている。
さらに、第2のカバー部12142に設けられた第2の案内部12146と、第3のカバー部12143に設けられた第2の案内部12146とは、チャネル方向において、それぞれの延出した先端の間隔が、プレート1213における溝12137が形成されていない位置の幅より小さく、かつ、溝12137が形成されている位置の幅より大きくなるように形成されている。
これにより、第2の案内部12146は、カバー1214がプレート1213に取り付けられた際に、プレート1213に形成された溝12137と嵌合することで、プレート1213のX線照射方向への動きを規制しながら、プレート1213を列方向へ摺動可能に支持することができる。
なお、ここでは、第2の案内部12146が、X線照射方向において、プレート1213に形成された溝12137より大きい幅となるように形成されることとしたが、実施形態はこれに限られない。例えば、プレート1213のX線照射方向への動きをより高精度に規制することが求められる場合には、第2の案内部12146が、X線照射方向において、プレート1213に形成された溝12137と略同じ幅となるように形成されてもよい。
図5は、本実施形態に係るX線検出器フレーム122の構成例を示す図である。
例えば、図5に示すように、X線検出器フレーム122は、チャネル方向に沿った略円弧状に形成されており、X線照射方向におけるX線管11と対向する側に、X線が入射する入射面1221を有する。また、図示は省略しているが、X線検出器フレーム122は、入射面1221の裏側に沿って、入射面1221から入射したX線から散乱線を除去するコリメータを収容している。
ここで、X線検出器フレーム122は、複数のX線検出器モジュール121が着脱可能に構成されている。
具体的には、X線検出器フレーム122は、X線照射方向におけるX線管11とは反対側に、チャネル方向に沿って複数のX線検出器モジュール121が並べて取り付けられるように構成されている。ここで、各X線検出器モジュール121は、それぞれの検出器面1211がX線管11に向くように配置された状態で、X線検出器フレーム122に取り付けられる。
そして、X線検出器フレーム122は、X線検出器モジュール121の第1の位置決め部が固定される第2の位置決め部を備える。ここで、第2の位置決め部は、X線検出器モジュール121ごとに設けられている。
本実施形態では、X線検出器フレーム122には、X線検出器モジュール121ごとに、カバー1214に設けられた2つの位置決めピン12144と同じ間隔で、当該2つの位置決めピン12144と嵌合する2つの位置決め穴1222が設けられている。なお、位置決め穴1222は、第2の位置決め部の一例である。
位置決め穴1222は、X線検出器モジュール121のカバー1214の位置決めピン12144と嵌合することで、X線検出器フレーム122に対してX線検出器モジュール121を位置決めする。
図6は、本実施形態に係るX線検出器フレーム122の位置決め穴1222によるX線検出器モジュール121の位置決めを示す図である。
例えば、図6に示すように、X線検出器フレーム122の位置決め穴1222に、X線検出器モジュール121のカバー1214の位置決めピン12144が固定されることで、X線検出器フレーム122における当該X線検出器モジュール121の取り付け位置の近傍に、X線検出器モジュール121が位置決めされる。
そして、本実施形態では、カバー1214の第1の案内部12145及び第2の案内部12146が、カバー1214の位置決めピン12144がX線検出器フレーム122の位置決め穴1222に固定された状態で、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122における取り付け位置に案内するように構成されている。
具体的には、カバー1214の第1の案内部12145及び第2の案内部12146は、プレート1213を列方向へ摺動可能に支持することで、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122における取り付け位置に案内する。
ここで、本実施形態では、カバー1214の位置決めピン12144は、X線検出器フレーム122に固定されることで、X線検出器フレーム122とカバー1214とを電気的に接続する。
そして、本実施形態では、カバー1214が、位置決めピン12144がX線検出器フレーム122に固定された状態でプレート1213が取り付け位置に向かう方向へ摺動する際にDAS1212とカバー1214とを電気的に接続する接続ケーブル12147をさらに有する。なお、接続ケーブル12147は、接続部の一例である。
これにより、X線検出器モジュール121を交換する際に、X線検出器フレーム122と、カバー1214と、DAS1212のGNDとを同電位にすることができ、X線検出器モジュール121を摺動させることによって生じる帯電及び放電を防ぐことができる。
なお、カバー1214とDAS1212のGNDとを同電位にするための構成は、これに限られない。例えば、プレート1213とDAS1212とが電気的に導通している場合には、第1の案内部12145又は第2の案内部12146が、位置決めピン12144がX線検出器フレーム122に固定された状態でプレート1213が取り付け位置に向かう方向へ摺動する際に、プレート1213を介して、カバー1214とDAS1212とを電気的に接続するようにしてもよい。この場合には、カバー1214の第1の案内部12145及び第2の案内部12146の少なくとも一方が、金属で形成される。
図7は、本実施形態に係るX線検出器モジュール121がX線検出器フレーム122に取り付けられる際の流れを示す図である。
例えば、図7の(a)に示すように、本実施形態では、交換対象のX線検出器モジュール121のプレート1213にカバー1214を取り付けた状態で、交換作業が始められる。まず、X線検出器モジュール121のカバー1214の位置決めピン12144が、X線検出器フレーム122の位置決め穴1222に固定される。これにより、X線検出器モジュール121が、X線検出器フレーム122における当該X線検出器モジュール121の取り付け位置の近傍に位置決めされる。
その後、例えば、図7の(b)に示すように、X線検出器モジュール121が、X線検出器フレーム122における取り付け位置に向けて、列方向に移動される。このとき、カバー1214の第1の案内部12145及び第2の案内部12146によって、プレート1213がX線検出器フレーム122における取り付け位置に向かう方向へ摺動可能に支持されることで、X線検出器モジュール121が取り付け位置に案内される。
その後、例えば、図7の(c)に示すように、X線検出器モジュール121が、X線検出器フレーム122における取り付け位置まで移動される。ここで、X線検出器モジュール121が移動されている間は、例えば、前述した接続ケーブル12147によって、X線検出器フレーム122と、カバー1214と、DAS1212のGNDとが同電位に保たれる。そして、X線検出器モジュール121は、取り付け位置において、X線検出器フレーム122に取り付けられる。
その後、例えば、図7の(d)に示すように、X線検出器フレーム122からカバー1214が取り外され、X線検出器モジュール121の交換作業が完了する。
上述したように、本実施形態では、X線検出器フレーム122に着脱されることで交換可能に構成されたX線検出器モジュール121が、X線が入射する検出器面1211を保護するカバー1214を備える。そして、カバー1214が、X線検出器フレーム122に固定されることで、当該X線検出器フレーム122に対してX線検出器モジュール121を位置決めする位置決めピン12144を有する。
このような構成によれば、例えば、交換対象のX線検出器モジュール121のプレート1213に工場出荷時点からカバー1214を付けておき、そのまま交換作業を行うことで、作業者が検出器面1211に接触するリスクを低減することができる。また、検出器面1211へのゴミや埃の混入を防ぐことができる。
また、例えば、カバー1214に位置決めピン12144を設けることで、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122に対して位置決めした状態で交換できるようになり、隣接する構造物にX線検出器モジュール121が接触するリスクを低減させることができる。また、作業者のレベルによらずに、安全にX線検出器モジュール121を交換することができるようになる。
また、例えば、X線検出器モジュール121を交換する際に、X線検出器フレーム122と、カバー1214と、DAS1212のGNDとを同電位に保つことによって、静電気による故障のリスクを低減させることができる。
このように、本実施形態によれば、X線検出器モジュール121を交換する際に、検出器面1211を保護しつつ、より安全に交換作業を行えるようになる。
なお、上述した実施形態は、適宜に変形して実施することも可能である。
(第1の変形例)
図8は、本実施形態に係る第1の変形例を示す図である。
例えば、図8に示すように、カバー1214が、第1の蓋体12148と、第2の蓋体12149とをさらに備えてもよい。
ここで、第1の蓋体12148は、カバー1214の列方向における位置決めピン12144が設けられた側の開口部に着脱可能に構成されており、その一部分がカバー1214とプレート1213との間に挿入されることで、プレート1213をX線照射方向へ動かないように固定する。
また、第2の蓋体12149は、カバー1214の列方向における位置決めピン12144とは反対側の開口部に着脱可能に構成されており、その一部分がカバー1214とプレート1213との間に挿入されることで、プレート1213をX線照射方向へ動かないように固定する。
このような構成によれば、第1の蓋体12148及び第2の蓋体12149を用いて、プレート1213をX線照射方向へ動かないように固定することによって、X線検出器モジュール121を運搬する際に、検出器面1211がカバー1214に接触するリスクを低減させることができる。
なお、ここで説明した例では、第1の蓋体12148については、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122に取り付ける際には取り外すことになるため、カバー1214の本体部分とは別体となるように構成されるが、第2の蓋体12149については、カバー1214の本体部分と一体となるように構成されてもよい。
(第2の変形例)
図9は、本実施形態に係る第2の変形例を示す図である。
例えば、上述した説明では、第2の案内部12146が、カバー1214(第2のカバー部12142及び第3のカバー部12143)の列方向における一端から他端にわたって延在するように形成されることとしたが、実施形態はこれに限られない。
例えば、図9に示すように、第2の案内部12146は、カバー1214の列方向における位置決めピン12144とは反対側の一部のみに形成されてもよい。
このような構成によれば、X線検出器モジュール121は、交換時に列方向に移動される際に、第2の案内部12146を通り過ぎた時点で、X線照射方向への動きの規制が解除されることになる。すなわち、本変形例では、X線検出器モジュール121は、交換時に列方向に移動される際に、X線検出器フレーム122に近い位置に移動された時点で、X線照射方向への動きの規制が解除されることになる。
例えば、特許文献4に開示されている技術のように、X線検出器フレーム122に対してX線検出器モジュール121を斜めに移動させながら取り付ける技術を用いる場合には、本変形例のように、X線検出器フレーム122に近い位置に移動された時点で、X線検出器モジュール121のX線照射方向への動きの規制を解除する構成が好適である。
(第3の変形例)
図10は、本実施形態に係る第3の変形例を示す図である。
例えば、上述した説明では、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122に取り付けた後に、X線検出器フレーム122からカバー1214を取り外すこととしたが、実施形態はこれに限られない。
例えば、図10に示すように、カバー1214が、当該カバー1214をX線検出器ユニット12に収容するための連結機構1214aを備えてもよい。この場合に、例えば、連結機構1214aは、回転機構を介して2つの部材を接続することによって構成され、一方の部材が、カバー1214の列方向における位置決めピン12144が設けられた側の端部に固定されている。また、連結機構1214aの他方の部材が、X線検出器モジュール121のカバー1214がX線検出器フレーム122に固定された際に、X線検出器フレーム122の端部に取り付けられる。
そして、例えば、図10の(a)に示すように、X線検出器モジュール121がX線検出器フレーム122に取り付けられた後に、図10の(b)に示すように、連結機構1214aにおけるカバー1214に固定された方の部材を回転移動させることで、X線検出器フレーム122及びX線検出器モジュール121の側面に沿って、カバー1214を配置させる。
このような構成によれば、X線検出器モジュール121をX線検出器フレーム122に取り付けた後に、X線検出器ユニット12にカバー1214を収容することできるため、カバー1214の紛失を防ぐことができる。
(他の変形例)
また、上述した説明では、X線検出器モジュール121のカバー1214に位置決めピン12144が設けられ、X線検出器フレーム122に位置決め穴1222が設けられることとしたが、実施形態はこれに限られない。
例えば、これとは逆に、X線検出器モジュール121のカバー1214に位置決め穴が設けられ、X線検出器フレーム122に位置決めピンが設けられてもよい。この場合に、X線検出器モジュール121のカバー1214に設けられる位置決め穴は、第1の位置決め部の他の例である。また、X線検出器フレーム122に設けられる位置決めピンは、第2の位置決め部の他の例である。
また、X線検出器モジュール121のカバー1214をX線検出器フレーム122に固定する構成は、位置決めピンと位置決め穴によって実現されるものに限られない。例えば、X線検出器モジュール121のカバー1214をX線検出器フレーム122に固定する構成は、ネジねじとネジ穴によって実現されてもよい。この場合に、ネジねじ及びネジ穴は、第1の位置決め部及び第2の位置決め部の他の例である。
また、上述した実施形態では、本願が開示する放射線検出器及び放射線検出器モジュールをX線CT装置に適用した場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本願が開示する放射線検出器及び放射線検出器モジュールは、PET装置等、放射線を利用した他の医用画像診断装置にも同様に適用することが可能である。
なお、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリ41に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリ41にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、検出器モジュールを交換する際に、検出器面を保護しつつ、より安全に交換作業を行えるようになる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
12 X線検出器ユニット
121 X線検出器モジュール
1211 検出器面
1212 DAS
1213 プレート
1214 カバー
12144 位置決めピン
12145 第1の案内部
12146 第2の案内部
12147 接続ケーブル
122 X線検出器フレーム
1222 位置決め穴

Claims (13)

  1. 所定の方向に沿って複数の検出器モジュールが並べて取り付けられる検出器フレームに対して、隣に他の検出器モジュールが取り付けられたまま単独で着脱されることで個別に交換可能に構成された検出器モジュールであって、
    放射線が入射する検出器面と、
    前記検出器面を保護するカバーと
    を備え、
    前記カバーは、前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを前記所定の方向に位置決めする第1の位置決め部を有する、
    検出器モジュール。
  2. 前記カバーは、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記検出器モジュールを前記検出器フレームにおける取り付け位置に案内する案内部をさらに備える、
    請求項1に記載の検出器モジュール。
  3. 前記検出器面を構成する検出素子を保持するプレートをさらに備え、
    前記案内部は、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記プレートを前記取り付け位置に向かう方向へ摺動可能に支持することで、前記検出器モジュールを前記取り付け位置に案内する、
    請求項2に記載の検出器モジュール。
  4. 検出器フレームに着脱されることで交換可能に構成された検出器モジュールであって、
    放射線が入射する検出器面と、
    前記検出器面を保護するカバーと、
    前記検出器面を構成する検出素子を保持するプレートと
    を備え、
    前記カバーは、
    前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを位置決めする第1の位置決め部と、
    前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記検出器モジュールを前記検出器フレームにおける取り付け位置に案内する案内部と
    を有し、
    前記案内部は、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記プレートを前記取り付け位置に向かう方向へ摺動可能に支持することで、前記検出器モジュールを前記取り付け位置に案内する、
    検出器モジュール。
  5. 検出器フレームに着脱されることで交換可能に構成された検出器モジュールであって、
    放射線が入射する検出器面と、
    前記検出器面を保護するカバーと
    を備え、
    前記カバーは、前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを位置決めする第1の位置決め部を有し、
    前記カバーは、前記検出器面が前記検出器フレームにおける取り付け位置に移動されるとともに、前記検出器面から外されるように構成されている、
    検出器モジュール。
  6. 検出器フレームに着脱されることで交換可能に構成された検出器モジュールであって、
    放射線が入射する検出器面と、
    前記検出器面を保護するカバーと
    を備え、
    前記カバーは、前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを位置決めする第1の位置決め部を有し、
    前記カバーは、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームの側面に突き当てられることで前記検出器フレームに固定されるように構成されている、
    検出器モジュール。
  7. 前記プレートは、グランドを有する回路基板をさらに保持し、
    前記第1の位置決め部は、前記検出器フレームに固定されることで、前記検出器フレームと前記カバーとを電気的に接続し、
    前記カバーは、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記プレートが前記取り付け位置に向かう方向へ摺動する際に前記回路基板と前記カバーとを電気的に接続する接続部をさらに有し、
    請求項3又は4に記載の検出器モジュール。
  8. 前記プレートは、グランドを有する回路基板をさらに保持し、
    前記第1の位置決め部は、前記検出器フレームに固定されることで、前記検出器フレームと前記カバーとを電気的に接続し、
    前記案内部は、前記第1の位置決め部が前記検出器フレームに固定された状態で前記プレートが前記取り付け位置に向かう方向へ摺動する際に前記プレートを介して前記回路基板と前記カバーとを電気的に接続する、
    請求項3又は4に記載の検出器モジュール。
  9. 請求項1~のいずれか一つに記載の検出器モジュールが着脱可能に構成された検出器フレームであって、
    前記検出器モジュールの前記第1の位置決め部が固定される第2の位置決め部を備える、
    検出器フレーム。
  10. 複数の前記検出器モジュールが着脱可能に構成されており、
    前記第2の位置決め部は、前記検出器モジュールごとに設けられている、
    請求項に記載の検出器フレーム。
  11. 前記第2の位置決め部は、前記検出器モジュールの前記カバーの前記第1の位置決め部と嵌合することで、前記検出器フレームに対して前記検出器モジュールを位置決めする、
    請求項又は10に記載の検出器フレーム。
  12. 請求項1~のいずれか一つに記載の検出器モジュールと、
    請求項11のいずれか一つに記載の検出器フレームと
    を備える、検出器ユニット。
  13. 所定の方向に沿って複数の検出器モジュールが並べて取り付けられる検出器フレームに対して、隣に他の検出器モジュールが取り付けられたまま単独で着脱されることで個別に交換可能に構成された検出器モジュールの取付方法であって、
    前記検出器モジュールは、放射線が入射する検出器面と、前記検出器面を保護するカバーとを備えており、
    前記カバーに設けられた位置決め部が、前記検出器フレームに固定されることで当該検出器フレームに対して前記検出器モジュールを前記所定の方向に位置決めするステップを含む、
    取付方法。
JP2019128423A 2019-07-10 2019-07-10 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法 Active JP7293012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019128423A JP7293012B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019128423A JP7293012B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021015003A JP2021015003A (ja) 2021-02-12
JP7293012B2 true JP7293012B2 (ja) 2023-06-19

Family

ID=74531336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019128423A Active JP7293012B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7293012B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001324572A (ja) 2000-05-16 2001-11-22 Shimadzu Corp 放射線検出器及びその製造方法
JP2005077189A (ja) 2003-08-29 2005-03-24 Hitachi Ltd 放射線検出器及び放射線撮像装置
JP2007082800A (ja) 2005-09-22 2007-04-05 Toshiba Corp X線ct装置
JP2009109216A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Hitachi Ltd X線ct装置及びx線ct装置を用いた撮像方法
JP2011008223A (ja) 2009-05-22 2011-01-13 Fujifilm Corp 放射線検出装置
JP2018000496A (ja) 2016-06-30 2018-01-11 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線検出器、x線検出器モジュール、支持部材及びx線ct装置
JP2018007971A (ja) 2016-07-15 2018-01-18 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線検出器、x線検出器モジュール及びx線ct装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001324572A (ja) 2000-05-16 2001-11-22 Shimadzu Corp 放射線検出器及びその製造方法
JP2005077189A (ja) 2003-08-29 2005-03-24 Hitachi Ltd 放射線検出器及び放射線撮像装置
JP2007082800A (ja) 2005-09-22 2007-04-05 Toshiba Corp X線ct装置
JP2009109216A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Hitachi Ltd X線ct装置及びx線ct装置を用いた撮像方法
JP2011008223A (ja) 2009-05-22 2011-01-13 Fujifilm Corp 放射線検出装置
JP2012123005A (ja) 2009-05-22 2012-06-28 Fujifilm Corp 電子カセッテ及び電子カセッテに組み込まれる電子カセッテ本体
JP2018000496A (ja) 2016-06-30 2018-01-11 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線検出器、x線検出器モジュール、支持部材及びx線ct装置
JP2018007971A (ja) 2016-07-15 2018-01-18 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線検出器、x線検出器モジュール及びx線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021015003A (ja) 2021-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10729392B2 (en) X-ray detector, X-ray detector module, and X-ray CT apparatus
JP6395703B2 (ja) 放射線検出器とそれを備えたx線ct装置
JP7058998B2 (ja) 検出器モジュール及びx線ct装置
JP7293012B2 (ja) 検出器モジュール、検出器フレーム、検出器ユニット及び検出器モジュールの取付方法
JP7166833B2 (ja) 放射線検出器及び放射線検出器モジュール
US10401507B2 (en) Collimator, radiation detector, and radiation examination apparatus
JP6758970B2 (ja) X線検出器、x線検出器モジュール及びx線ct装置
JP6523451B2 (ja) 放射線検出器とそれを備えたx線ct装置
JP2017056141A (ja) 放射線検出器、検出器モジュール、及び医用画像診断装置
JP7249831B2 (ja) 医用画像診断装置および点検用画像生成方法
JP7467178B2 (ja) コリメータ及びコリメータモジュール
JP7505899B2 (ja) 放射線検出器及び放射線診断装置
JP2020000707A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びx線コンピュータ断層撮影装置のメンテナンス方法
JP6495043B2 (ja) X線検出器およびx線コンピュータ断層撮影装置
JP7321798B2 (ja) 再構成装置及び放射線診断装置
US20240304652A1 (en) Radiation detector, x-ray computer tomographic apparatus, and manufacturing method
JP7362270B2 (ja) 放射線検出器及び放射線診断装置
JP2022105936A (ja) 検出器モジュール及び放射線検出器
US10722196B2 (en) Radiographic diagnosis apparatus, radiation detector and collimator
JP2024127034A (ja) 放射線検出器、x線コンピュータ断層撮影装置及び製造方法
JP2022014431A (ja) 補正用x線検出器、x線ct装置及び検出素子決定方法
JP2023096273A (ja) 直接変換型のx線検出器およびx線コンピュータ断層撮影装置
JP2024030533A (ja) 光子計数型のx線画像診断装置及びパイルアップ補正用の較正データの生成方法
JP2024018520A (ja) X線ct装置
JP2023183463A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及び医用寝台装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7293012

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150