JP2001322604A - 包装機械 - Google Patents

包装機械

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JP2001322604A JP2000143232A JP2000143232A JP2001322604A JP 2001322604 A JP2001322604 A JP 2001322604A JP 2000143232 A JP2000143232 A JP 2000143232A JP 2000143232 A JP2000143232 A JP 2000143232A JP 2001322604 A JP2001322604 A JP 2001322604A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 包装機械は、上端開放かつ下端閉鎖包装
材料チューブＴに内容物を一定量ずつ充填する充填装置
13と、内容物充填チューブＴを容器１つ分に相当する長
さ毎に横断状にシール切断して容器Ｃを成形する成形装
置14とを備えている。容器Ｃ内の内容物の充填量より容
器Ｃの内容量が大となるように充填量および内容量が設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、包装材
料ウェッブから、液体食品のような内容物を充填した容
器を製造する包装機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、包装材料ウェッブを下端閉鎖チュ
ーブに成形し、チューブに内容物をその液面が一定レベ
ルに保持されるように充填し、内容物充填チューブを容
器１つ分に相当する長さ毎に送りかつ横断状にシール切
断して枕状容器を成形し、これを最終的に直方体状完成
容器に成形する包装機械であって、チューブの切断は液
面下で行われるようになされている包装機械は、知られ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の包装機械で
は、チューブのシール切断が液面下で行われるため、内
容物が繊維質等のようなものを含んでいる場合、繊維質
等がシール面に夾雑物として介在させらせることがあ
り、このことがシール不良を来す要因となっている。ま
た、内容物の温度が６５〜８５℃程度の比較的高温であ
る場合、液面下のシールでは、シール面の冷却が不十分
となり、これもまたシール不良の要因であった。さら
に、容器に充填された内容物が沈殿物を生じさせる場
合、これを解消するためには、必要に応じて、容器をシ
ェイクすることが好ましい。ところが、シールが液面下
で行われると、容器内は内容物で満杯であり、シェイク
により沈殿を解消することが困難であった。
【０００４】この発明の目的は、上記課題を解決し、シ
ール面に夾雑物が介在させられることがなく、シール面
を冷却を十分に行え、これにより、シール不良を解消
し、しかも、シェイクにより沈殿を容易に解消できる容
器を製造できる包装機械を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明による包装機械
は、上端開放かつ下端閉鎖包装材料チューブに内容物を
一定量ずつ充填する充填装置と、内容物充填チューブを
容器１つ分に相当する長さ毎に横断状にシール切断して
容器を成形する成形装置とを備えており、容器内の内容
物の充填量より容器の内容量が大となるように充填量お
よび内容量が設定されているものである。
【０００６】この発明による包装機械では、容器内の内
容物の充填量より容器の内容量が大となるように充填量
および内容量が設定されているから、容器内の内容物の
上面レベルの上方の位置でシールが行われる。そのた
め、シール面に内容物が接触してシール面に夾雑物が介
在させられる心配が無く、また、内容物の温度の影響を
受けることが無く、シール面を効率良く冷却することが
できる。したがって、シール不良を解消することができ
る。さらに、容器内に空気を残存させたままシールが行
われるため、シールされた容器内には空気層が形成され
ている。この空気層により、シェイクにより、沈殿を容
易に解消することができる。
【０００７】また、充填装置が、チューブがはめ被せら
れている充填パイプと、充填パイプに接続されている定
量シリンダと、定量シリンダの上流および下流にそれぞ
れ備えられている上流および下流チェック弁とを備えて
いると、チューブに内容物を一定量ずつ確実に充填する
ことができる。
【０００８】さらに、チューブの上端がチャンバ内に開
口させられ、チャンバ内が陽圧に保持されていると、容
器内を陽圧に保持したままシールが行われる。もし仮
に、容器内の圧力が不足すると、シールの前に行われる
容器の成形、すなわち、容器を横断面円形から四角形に
する成形（図２参照）が不良を来すおそれがあるが、シ
ール時の容器内は陽圧に保持されることから、容器を所
望の形状に正確に成形することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照してつぎに説明する。
【００１０】図１を参照すると、包装機械は、両面に熱
可塑性樹脂層を有する紙主体積層体製包装材料ウェッブ
Ｗが導き入れられている無菌チャンバ11と、無菌チャン
バ11内でウェッブＷをチューブＴに成形するチューブ成
形装置12と、チューブＴに内容物を充填する充填装置13
と、内容物充填チューブＴを容器１つ分に相当する長さ
毎に送りながら横断状にシール切断して枕状未完成容器
Ｃを成形する未完成容器成形装置14とを備えている。
【００１１】未完成容器成形装置14により成形された枕
状未完成容器Ｃは、図示しない完成容器成形装置によ
り、最終的に直方体状完成容器に成形される。
【００１２】無菌チャンバ11は、サイドチャンバ21、メ
インチャンバ22およびロアチャンバ23よりなる。
【００１３】サイドチャンバ21の底壁にウェッブ入口31
が設けられている。サイドチャンバ21とメインチャンバ
22の隔壁にはウェッブ連通口32が設けられ、これにはシ
ール手段33が備えられている。メインチャンバ22とロア
チャンバ23の隔壁にはチューブ連通口34が設けられ、こ
れにもシール手段35が施されている。ロアチャンバ23の
底壁にはチューブ出口36が設けられている。
【００１４】ウェッブ入口31に通されたウェッブＷは、
ウェッブ連通口32を介してメインチャンバ22に導入さ
れ、ここでチューブＴに成形されている。チューブＴ
は、チューブ連通口34を介してロアチャンバ23に導入さ
れ、チューブ出口36を通じて無菌チャンバ11外に導き出
されている。チューブＴの下端は、未完成容器成形装置
14まで導かれている。
【００１５】メインチャンバ22には無菌空気供給パイプ
41の出口端が接続されている。空気供給パイプ41の他端
は、ブロワ42の出口に接続されている。ブロワ42の入口
には防塵フィルタ43が接続されている。空気供給パイプ
41にはＨＥＰＡフィルタ44が備えられている。また、メ
インチャンバ22の頂壁には圧力リリーフ弁45が備えられ
ている。
【００１６】ブロワ42から吐出された空気は、ＨＥＰＡ
フィルタ44を介してメインチャンバ22内に導かれ、これ
により、メインチャンバ22内の圧力は、０．０５〜０．
１kgf/cm２ の陽圧に保持されている。
【００１７】チューブ成形装置12は、ウェッブＷの両縁
部を漸次重ね合わせるように案内する複数のガイドロー
ラ51と、図示しないが、ウェッブＷの重ね合わせた両縁
部をシールするシール手段とを備えている。
【００１８】充填装置13は、チューブＴがはめ被せられ
かつ下端に吐出口61を有する垂直状充填パイプ62を有し
ている。充填パイプ62は、メインチャンバ22の高さの中
程から下向きにのび、ロアチャンバ23を貫通してその下
方に突出されられている。吐出口61は、チューブＴの下
端に近接して開口させられている。吐出口61には下流チ
ェック弁63が備えられている。
【００１９】充填パイプ62の上端には、メインチャンバ
22の外からのびてきたＬ字状接続パイプ64の水平部先端
が接続されている。接続パイプ64の上端は、充填液タン
ク65に接続されている。充填液タンク65の側壁下端近く
には充填液供給パイプ66がインレットバルブ67を介して
接続されている。充填液タンク65の頂壁にはレベル計68
が備えられている。
【００２０】接続パイプ64の途中には定量シリンダ71が
接続されている。定量シリンダ71は、ピストン72を内蔵
している。ピストン72は、モータ73の出力軸に取付られ
た偏心輪74にロッド75によって連結されている。定量シ
リンダ71のすぐ上流には上流チェック弁76が備えられて
いる。
【００２１】図１において、ピストン72を左動させる
と、上流チェック弁76を通じて定量シリンダ71内に充填
液が流入させられる。ピストン72を右動させると、上流
チェック弁76は閉じたままで、定量シリンダ71からはピ
ストン72のストロークに対応する充填液が流出させられ
る。定量シリンダ71から流出した分に見合う充填液は、
下流チェック弁63を押し開いて、吐出口から流出させら
れる。
【００２２】偏心輪74の回転半径を変更することによ
り、ピストン72のストロークが変更され、これにより、
定量シリンダ71から流出させられる充填液の流出量が変
更されるようになっている。
【００２３】未完成容器成形装置14は、チューブＴを挟
んで開閉しうるように配されかつチューブＴを横断状に
ヒートシールするための二対のシールジョー81を有して
いる。各対のシールジョー81は、図示しない手段によっ
て、容器１つ分に相当するストロークで昇降させられか
つ下降ストロークでは閉じられ、上昇ストロークでは開
かれるようになっている。各対のシールジョー81の昇降
ストロークが容器１つ分の長さに相当する送り量となっ
ている。さらに、各対の一方のシールジョー81には図示
しないカッタが備えられ、カッタにより、シール部がそ
の幅中程で切断され、これにより、チューブＴが容器１
つ分の大きさに分割されるようになっている。各対のシ
ールジョー81の昇降ストローク量を変更することによ
り、容器の内容量が変更されるようになっている。
【００２４】吐出口61から一定量の充填液がチューブＴ
に充填される毎に、各対のシールジョー81は、昇降かつ
開閉させらせる。
【００２５】ここで、注目すべきは、１サイクルで吐出
口61から吐出される充填液の充填量よりも、分割された
容器Ｃの内容量が大となるように充填量および内容量が
設定されていることである。例えば、充填量を１８０ｃ
ｃとすると、内容量は２００ｃｃである。
【００２６】図２において、前回のサイクルでシールを
した一対のシールジョー81が下側に、今回のサイクルで
シールをした一対のシールジョー81が上側に示されてい
る。各対のシールジョーにはボリュームフラップ91が備
えられている。前回のサイクルでシールをした後、今回
のサイクルでシールをする前に、ボリュームフラップ91
が容器Ｃをその両側から挟み付けることにより、容器Ｃ
が横断面円形から四角形に成形されるようになってい
る。今回のサイクルでシールをする際に、容器Ｃの圧力
が不足すると、容器Ｃがボリュームフラップ91に密着さ
せられないで、成形不良になる恐れがあるが、容器Ｃに
はチャンバ11内の圧力が作用させられるため、その心配
が無い。
【００２７】さらに、上側のシールジョー81によるシー
ル位置は、チューブＴに充填された充填液Ｌの液面レベ
ルより上方となっており、シール時にシール面は充填液
Ｌに接触させられなくなっている。
【００２８】また、形成された容器Ｃ内には、陽圧空気
を充満させたヘッドスペースＡが生じている。このこと
は、後行程において、容器Ｃを最終形状に仕上げる際に
好ましい条件となる。
【００２９】また、容器Ｃのシェイクにより、容器内の
沈殿物は、容易に拡散させられる。
【００３０】
【発明の効果】この発明によれば、シール面に夾雑物が
介在させられることがなく、シール面の冷却を十分に行
え、これにより、シール不良を解消し、しかも、シェイ
クにより沈殿を容易に解消できる容器を製造できる包装
機械が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明による包装機械の概略構成図である。
【図２】同包装機械によるシール動作説明図である。
【符号の説明】
13 充填装置 14 容器成形装置 Ｔ チューブ Ｃ 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 道雄 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の１ 四国化工機株式会社内 Ｆターム(参考） 3E050 AA08 AB02 BA01 BA11 BA20 CA01 CB01 DB05 DC01 DF01 FA10 FB01 FB07 FC10 GB05 JA04 3E055 AA01 CA08 FA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 上端開放かつ下端閉鎖包装材料チューブ
    に内容物を一定量ずつ充填する充填装置と、内容物充填
    チューブを容器１つ分に相当する長さ毎に横断状にシー
    ル切断して容器を成形する成形装置とを備えており、容
    器内の内容物の充填量より容器の内容量が大となるよう
    に充填量および内容量が設定されている包装機械。
  2. 【請求項２】 充填装置が、チューブがはめ被せられて
    いる充填パイプと、充填パイプに接続されている定量シ
    リンダと、定量シリンダの上流および下流にそれぞれ備
    えられている上流および下流チェック弁とを備えている
    請求項１に記載の包装機械。
  3. 【請求項３】 チューブの上端がチャンバ内に開口させ
    られ、チャンバ内が陽圧に保持されている請求項１また
    は２に記載の包装機械。
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