JP2001321242A - 肘掛け - Google Patents

肘掛け

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JP2001321242A
JP2001321242A JP2000143992A JP2000143992A JP2001321242A JP 2001321242 A JP2001321242 A JP 2001321242A JP 2000143992 A JP2000143992 A JP 2000143992A JP 2000143992 A JP2000143992 A JP 2000143992A JP 2001321242 A JP2001321242 A JP 2001321242A
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core
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attached
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JP2000143992A
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English (en)
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Tomokazu Murakami
智一 村上
Masashi Suzuki
正志 鈴木
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】概略環状をなす環状部を有する肘本体と、肘本
体によって囲まれる空間に略対応する大きさのパネルと
を具備する肘掛けにおいて、部材の無駄を省き、確実且
つ簡単にパネルを着脱できるようにした肘掛けを提供す
る。 【解決手段】肘掛けA1において、肘本体1の環状部1
1における縁部11aのうち異なる二カ所11aに亘っ
て着脱可能に取り付けられる芯材2を配置するととも
に、芯材2とパネル3との間にパネル3を芯材2に着脱
可能に取り付け得る取付部X1を形成し、この取付部X
1を介して芯材2に取り付けたパネル3によって肘本体
1によって囲まれる空間11sを少なくとも一側方から
略閉止し得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側方から好適にパ
ネルを取り付けられるようにした椅子の肘掛けに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、環状をなす肘本体を具備する
椅子の肘掛けにおいて、肘本体に面板状のパネルを取り
付けた構成の肘掛けが知られている。このような肘掛け
には、例えば肘本体の環状部分によって形成される空間
内において、肘本体を両側方から挟み込むようにした二
枚のパネル同士を係り合わせることによってパネルを肘
本体に取り付けるように構成したものや、肘本体の形成
時に環状部分の対向する内周縁部間に亘る芯材を予め一
体的に取り付けておき、その芯材に対して側方からパネ
ルを取り付けるようにしたものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、二枚のパネ
ル同士の係り合い関係によってパネルを肘本体に取り付
けるようにしたものでは、一枚だけではパネルを肘本体
に取り付けることができず、必ず二枚のパネルが必要と
され、肘本体の一側方のみにパネルを取り付けたい場合
には対応できないという不具合がある。一方、肘本体の
環状部分に芯材を一体的に組み付けたものでは、例えば
その環状部分のみ或いは芯材のみに故障が生じた場合で
も肘本体全体を交換しなければならず、芯材や環状部分
の一方のみを再利用することが不可能で甚だ不経済であ
るという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合に鑑みて、環状の肘本体に対して芯材を着脱可能
に後付けし、さらにその芯材に対してパネルを取り付け
るようにすることで、部材の無駄を省きつつ確実且つ簡
単にパネルを取り付けられるようにした肘掛けを構成す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の肘掛けは、椅
子本体の側方に取り付けられ、概略環状をなす環状部を
有する肘本体と、前記環状部によって囲まれる空間に略
対応する大きさのパネルとを具備するものであって、前
記環状部の縁部のうち異なる二カ所に亘って着脱可能に
取り付けられる芯材を配置するとともに、芯材とパネル
との間にパネルを芯材に着脱可能に取り付け得る取付部
を形成し、この取付部を介して芯材に取り付けたパネル
によって前記空間を少なくとも一側方から略閉止し得る
ように構成していることを特徴とする。
【0006】このような構成のものであれば、パネルは
一枚だけの場合でも二枚ある場合でも芯材に適正に取り
付けることができるので、必ず二枚のパネル同士を係り
合わせないと肘本体に取り付けることができないという
ような不具合は好適に解消され、取り付けられるパネル
の枚数を一枚であるか二枚であるかを問わずに任意に設
定して、構成上或いは外観上の自由度を有効に向上する
ことができる。さらに、環状をなす肘本体がクッション
性の高い素材からなるものである場合にはその肘本体と
パネルとの間に取付部を形成することが難しいが、本発
明の場合には取付部を芯材とパネルとの間に形成してい
るため、このような不具合も起こりにくい。また、芯材
は肘本体に対して着脱可能なものであるため、肘本体と
は別個に製造して必要なときに簡単に後付けすることが
可能で、例えば肘本体又は芯材の一方のみを交換する際
にも最低限の部品交換のみで対応することが可能であ
る。
【0007】このような構成のものにおいて、肘本体に
取り付けた芯材の安定性を確保するためには、芯材を、
肘本体の環状部における対向する二カ所の内周縁部に亘
って取り付け得るようにしていることが望ましい。
【0008】上述のように、芯材にはパネルを一枚又は
二枚のいずれでも取り付けることが可能であるが、特に
外観を良好なものとするためには、芯材の内側方側及び
外側方側と、肘本体の内側方側及び外側方側に対応する
一対のパネルとの間に前記取付部をそれぞれ形成し、肘
本体に取り付けた芯材にこれら取付部を介して内側方側
及び外側方側の二方向からパネルをそれぞれ取り付ける
ようにしていることが好ましい。
【0009】芯材の肘本体に対する取付作業が簡便で且
つ確実な取付状態を実現するためには、肘本体又は芯材
の少なくともいずれか一方の一部又は全部若しくは肘本
体と芯材との間に弾性変形可能な弾性変形部を形成する
とともに、肘本体の環状部と芯材との間に着脱可能な係
り合い手段を形成し、弾性変形部による変形を利用し
て、係り合い手段を介して芯材を肘本体に取り付け得る
ように構成していることが望ましい。なお、ここでいう
弾性変形とは、例えば芯材の端部に切欠状をなす溝を設
けている場合、この溝の谷状部分を挟む山状部分が肘本
体の環状部を通過する際に芯材又は環状部若しくはその
両方に若干の撓みが生じ、谷状部分と環状部とが嵌り合
えば芯材や環状部が元の形状に復帰するという程度の、
前記弾性変形部における小さな弾性変形を意味するもの
である。
【0010】このような芯材をワンタッチで極めて容易
に肘本体に取り付けられるようにし、その取り付けた状
態でも芯材が肘掛けに確実に取り付けられた状態を維持
できるようにするためには、環状部の対向する二カ所の
内周縁部間の距離よりも若干長尺な芯材を、肘本体と係
り合う状態とは姿勢を異ならせて経過的に前記空間に挿
入した状態から姿勢を変更することによって、弾性変形
部を変形させて芯材と肘本体とを係り合い手段を介して
係り合わせるようにしていることが好ましい。
【0011】特に、このような係り合い手段の具体的な
実施態様には、係り合い手段として、対向する内周縁部
側に向けて突出するように形成した環状部の内周縁部
と、この突出する内周縁部と少なくとも二点で接触して
係り合うように長手方向の両端部にそれぞれ形成した凹
部とから構成したものが挙げられる。
【0012】また、肘本体に容易に取り付けることがで
きる芯材の具体的構成としては、芯材の長手方向に沿っ
た一部に切欠部を形成するとともに、その切欠部の周囲
に前記弾性変形部を形成し、この弾性変形部を、芯材に
対して長手方向とは異なる方向に加えた外力によって切
欠部の形状を一時的に変化させるように弾性変形し得る
ようにしたものが挙げられる。
【0013】その他にも、芯材を肘本体に取り付けるに
際して経過的に環状部の内周縁部と接触する芯材の両端
部に、滑らかな湾曲面を形成しているものであっても、
芯材を肘本体に容易に取り付け得るものとなる。
【0014】複雑な構成を伴わない弾性変形部の具体的
な実施態様としては、肘本体又は芯材の少なくとも一方
を弾性変形可能な樹脂素材により構成し、又は肘本体と
芯材との間に弾性変形可能な樹脂等の素材からなる弾性
変形部材を配置しているものが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0016】この実施例の肘掛けA1は、図1に示すよ
うに一般的な事務用回転椅子Cの側部に配置されるもの
である。簡単に説明すると、この椅子Cは、床面に接地
させたキャスタCcを備えた脚羽根Cbと、その脚羽根
Cbの中央部に起立状態で配置される支柱Caと、この
支柱Caの上端部に回転可能に支持される座受Cdと、
この座受Cdに支持される座部Ce及び背部Cfとから
なる椅子本体C1を具備するものであって、座部Ceの
側方において着座者の肘(図示せず)を支持し得るよう
に座受Cdの下向面側に一対の肘掛けA1を起立状態で
取り付けるようにしている。
【0017】一対の肘掛けA1は、椅子本体C1の中央
部を挟んで略左右対称な形状で同様の構成を有するもの
であるため、以下では一方のみの肘掛けA1について説
明する。この肘掛けA1は、図1〜図4に示すように、
前記座受Cdに取り付けられる肘本体1と、肘本体1に
取り付けられる二本の芯材2と、両芯材2に対して取り
付けられる一対のパネル3とからなるものである。
【0018】肘本体1は、合成樹脂一体成形により形成
されるもので、環状をなし所定領域を周回する形状を有
する環状部11と、この環状部11の下端部2bから内
側方に向かって延びる取着部12とを具備しており、こ
の取着部12を座受Cdにボルト止めなどの適宜の手段
で取り付けるようにしている。環状部11は、樹脂の肉
厚を概略台形状を描くように滑らかに周回させてなるも
ので、図4に示すように、周縁部の略全体に亘って各部
を膨らませるように滑らかに突出させた断面形状となる
ように形成している。このようにすることで、環状部1
1の内周縁部11aは任意の箇所で、対向する内周縁部
11a側に向けて突出する形状を有している。しかして
取着部12を座受Cdに取り付けた状態で、環状部11
の上端部側に着座者の肘を乗せられるようにしている。
【0019】このような肘本体1に取り付けられる二本
の芯材2は、いずれも合成樹脂一体成形による概略棒状
をなし、肘本体1の環状部11における上下に対向する
内周縁部11a間の距離よりも若干長尺なものある。な
お、これら二本の芯材2は、長手寸法が若干異なってい
るものの、略同様の構成を有するものであるので、以下
では同一部材として説明する。この芯材2は、上半部分
2Aを下半部分2Bよりも厚み寸法が大きくなるように
設定しており、上半部分2Aの一カ所、及び下半部分2
Bの上下二カ所にそれぞれ厚み方向に貫通する貫通孔2
1をそれぞれ形成している。さらに、芯材2の上端部2
a及び下端部2bには、断面視V字型をなすように窪ま
せたチャネル状の凹部22をそれぞれ形成している。こ
れら凹部22は、上述した環状部11の突出する内周縁
部11aと着脱可能に係り合って芯材2を前記概略台形
の空間11s内で起立姿勢に保持する係り合い手段Y1
を構成するものである。すなわち、芯材2を肘本体1に
取り付けた状態では、凹部22の傾斜して相互に対向す
る対向面22aが、環状部11の内周縁部11aのうち
上下に対向する側に突出する中央部付近を挟む二カ所と
それぞれ係り合うこととなる。なお、上下の凹部22の
各対向面22a同士が連続する谷部22b同士間の距離
は、環状部11の上下方向における内周縁部11a間の
距離よりも小さくなるように設定している。
【0020】しかして、芯材2を肘本体1に取り付ける
に際しては、図2に想像線で示すように芯材2を斜めに
傾斜させた姿勢で環状部11により形成される空間11
s内に持ち込み、最終的な取付姿勢である起立状態とな
るまで同図に矢印で示すように芯材2を回転させる。そ
の際、芯材2の長手寸法は環状部11の対向する内周縁
部11a間の距離よりも若干長いものではあるが、樹脂
素材からなる肘本体1及び芯材2を弾性変形させること
によって芯材2を回転させることができる。すなわち肘
本体1の環状部11を前記空間11s側から芯材2によ
って上下方向に若干押し広げるように弾性変形させると
ともに、芯材2をその長手寸法を若干押し縮める方向に
弾性変形させる。すなわち、肘本体1の環状部11及び
芯材2の全体を本発明の弾性変形部X1として利用して
いることとなる。このようにして芯材2を起立させた状
態では、芯材2が、凹部22における対向面22aが環
状部11の内周縁部11aに上下それぞれ二カ所で係り
合った状態に保持される。
【0021】このようにして肘本体1に取り付けた芯材
2に対して取り付けられる一対のパネル3は、前記環状
部11によって囲まれる概略台形状の空間11sに略対
応する大きさの板状をなすパネル本体31と、このパネ
ル本体31の外向面31b側から周縁部31cに亘って
着脱可能に取り付けられるクッション性を有する厚手の
張り地32とからなるものである。これら二枚のパネル
3は、いずれも略同様の構成を有しているのでここでは
主として一方のみについて説明する。パネル本体31に
は、芯材2の上半部分2Aの貫通孔21と下半部分2B
の上下いずれかの貫通孔21とにそれぞれ対応する位置
に、それら貫通孔21よりもやや大径の貫通孔31aを
形成している。なお、下側に形成した貫通孔31aは、
一方のパネル3では芯材2の下半部分2Bに形成した上
側の貫通孔21に対応するものであり、他方のパネル3
では芯材2の下半部分2Bに形成した下側の貫通孔21
に対応するものである。本実施例では、このような構成
のパネル3を芯材2の内側方及び外側方の両側から取り
付ける際には、側方からパネル本体31の貫通孔31a
に挿入したボルト4を芯材2の貫通孔21に締着するよ
うにしている。このボルト4は、ネジ軸41の一端部に
フランジ部42aを形成した頭部42を有するもので、
ネジ軸41をパネル本体31の貫通孔31aに挿入する
とともに対応する芯材2の貫通孔21にねじ込み、頭部
42のフランジ部42aをパネル本体31に押しつける
ようにして取り付けるようにしている。すなわち、これ
ら各貫通孔21、31a及びボルト4は、パネル3を芯
材2に着脱可能に取り付けるための取付部Z1を構成し
ている。しかして、芯材2に取り付けたパネル本体31
に対して張り地32を取り付けることで、パネル3の取
り付けが完了する。
【0022】以上のような構成からなる本実施例によれ
ば、環状部11を有する肘本体1にパネル3を取り付け
るための芯材2を該環状部11の縁部のうち異なる二カ
所に亘って着脱可能に取り付けるようにしているため、
別個に製造した肘本体1に対して後から取り付け又は取
り外すことが容易にでき、肘本体1又は芯材2のいずれ
かに故障が生じても一方のみの部品交換で済むこととな
り、肘本体に芯材を予め一体的に取り付けている構成の
肘掛けと比べて有効にコストダウンを図ることができ
る。また、パネル3は芯材2に対して着脱可能に取り付
けるようにしているので、一枚だけのパネル3を芯材2
の一側方のみから取り付けたり二枚のパネル3を芯材2
の両側方から取り付けるなど、パネル3の取り付けに関
する自由度を高めることもできる。
【0023】本実施例では特に、芯材2の取り付け箇所
を肘本体1の環状部11における内周縁部11aのうち
上下に対向する部位としているので、取り付けた状態の
芯材2が自立することとなり、より確実な取り付け状態
を実現することができる。
【0024】さらに、上述のようにパネル3は、一枚又
は二枚のいずれでも芯材2に取り付けることができる
が、本実施例のように芯材2の内外両側方から一対のパ
ネル3を取り付けることで、肘本体1に取り付けた芯材
2を二枚のパネル3によって有効に隠すことができ、外
観の向上を図ることができる。
【0025】また、肘本体1及び芯材2はいずれも合成
樹脂製のものであって若干の弾性変形が可能であるた
め、芯材2の取り付けに際しては、肘本体1と芯材2と
を弾性変形部X1として利用しつつ両者の間に形成した
係り合い手段Y1を係り合わせるようにしているので、
肘本体1と芯材2との間に格別の取付構造を必要とせ
ず、簡単な構成での芯材2の取り付けが可能である。
【0026】特に、芯材2は肘本体1の環状部11にお
ける上下の内周縁部11a間距離よりも長尺なものであ
るが、環状部11の内周縁部11aを対向する側に突出
させるとともにその内周縁部11aに二カ所で接触する
ように芯材2の上端部2a及び下端部2bに凹部22を
形成して、これら環状部11と凹部22とによる係り合
い手段Y1を構成している。したがって、環状部11に
よって形成される空間11sに経過的に傾斜姿勢で挿入
した芯材2を起立姿勢まで回転させて姿勢変更すれば、
上述のように肘本体1と芯材2の両方が弾性変形しなが
ら係り合い手段Y1により芯材2を環状部11に係り合
わせられるため、芯材2の肘本体1への着脱作業を簡単
にして、しかも芯材2の取り付け状態をしっかりとした
ものにすることができる。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、上述のように芯材の一側方のみから一枚のパ
ネルを取り付けるようにすることもできる。
【0028】また、芯材及び肘本体の構成については、
以下のようなものであってもよい。なお、前記実施例と
同様の構成の部材については同一の符号を附して説明す
る。例えば図5に示す第1変形例は、前記実施例と同様
の構成からなる肘本体1及びパネル3と、前記実施例の
芯材2と略等しい長手寸法を有し上端部及び下端部に同
様の凹部122を形成した合成樹脂製の芯材120とを
具備する肘掛けA2である。この芯材120の長手方向
における略中央部には、それぞれ芯材120の前後幅寸
法を縮小するように切り欠いた一対の切欠部123を形
成しており、芯材120に対して前後方向に外力を加え
ると、切欠部123によって挟まれた部位が弾性変形に
より一時的に切欠部123の形状を変形させるように屈
曲するようにしている。すなわちこの屈曲する部位が本
発明の弾性変形部X2を形成するものである。しかして
芯材120に手等で力を加えて同図に想像線で示すよう
に弾性変形部X2を経過的に弾性変形させてから、加え
た力を解除すると芯材120が略一直線状に伸びること
となり、肘本体1の環状部11と芯材120の凹部12
2との凹凸関係の係り合いによる前記実施例と同様の構
成の係り合い手段Y2によって、芯材120を肘本体1
に容易に取り付けることができる。なお、この場合、肘
本体1は剛性を有するスチール製やアルミダイカスト製
のものであっても同様の効果を得ることができる。ま
た、上述の構成による切欠部123に挟まれた部位が若
干の弾性変形が可能なものであれば、芯材120自体を
剛性を有する素材により製造することもできる。なお、
このような切欠部を設けた構成のものでは、同図に想像
線で示した方向に芯材を屈曲するようにしたものに限ら
ず、切欠部において芯材を環状部の周回方向と直交する
方向(同図における紙面直交方向)に屈曲させるように
構成したものであってもよい。
【0029】さらに図6に示す第2変形例は、前記実施
例と同様の構成からなる肘本体1及びパネル3と、肘本
体1の環状部11における上下の内周縁部11a間と略
等しい長手寸法を有する芯材220とを具備する肘掛け
A3である。この芯材220の上端部220aにおける
一方の角部には、滑らかな湾曲面224を有する溝を形
成しており、この湾曲面224の対角側に位置する下端
部220b側の一方の角部にも同様の湾曲面225有す
る溝をを形成している。このようなものであれば、同図
に想像線で示すように環状部11によって形成される空
間11s内に傾斜姿勢で挿入した芯材220を、起立さ
せるように回転させることで、湾曲面224、225に
よって芯材220と環状部11の内周縁部11aとの干
渉が緩和され、容易に芯材220を肘本体1に取り付け
ることができる。
【0030】その他、環状部の対向する内周縁部間の距
離を前後方向中央部から前方及び後方に向かって漸次幅
狭となるように環状部を形成し、環状部のなす空間内の
前記中央部に持ち込んだ芯材を前方又は後方にスライド
移動させることによって、芯材の上端部及び下端部と環
状部の内周縁部とを係り合わせて、芯材を取り付けるよ
うに構成することもできる。
【0031】さらにまた、環状部によって形成される空
間内に持ち込んだ芯材を、その芯材の長手方向を軸とし
て例えば略90°回転させることによって、環状部の内
周縁部間に芯材を取り付けるようにすることもできる。
この場合、芯材の一側縁部に沿った長手寸法を他側縁部
に沿った長手寸法よりも長くなるように設定し、且つそ
の長い方の側縁部の長手寸法を環状部の内周縁部間距離
よりも若干長くなるように設定しておけば、芯材の回転
によってその側縁部における上端部及び下端部が前記内
周縁部間に押し込まれることとなり、前記内周縁部と芯
材とを好適に係り合わせることが可能となる。
【0032】また、肘本体と芯材とは、両方が全体とし
て弾性変形可能なものである必要はなく、少なくとも一
方の一部のみを弾性変形し得るように構成しても構わな
い。さらに、図示しないが、肘本体と芯材の両方が剛性
を有する素材からなるものである場合には、例えば肘本
体と芯材との間に例えばゴム等の弾性変形可能な素材か
らなる弾性変形部材を配置し、この弾性変形部材を弾性
変形させながら肘本体と芯材とを係り合わせ、弾性変形
部材を本発明の弾性変形部として利用した芯材の取付構
造を形成することも可能である。
【0033】その他、各部の具体的構成は、上記実施例
に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】すなわち、本発明の肘掛けによれば、肘本
体に形成した環状部に着脱可能に取り付けられる芯材に
対してパネルを取り付けるように構成しているため、一
側方のみから一枚だけのパネルを取り付けたり、内外両
側方からそれぞれ一対のパネルを取り付けるなど、肘本
体の構成や素材等に関わらず芯材に種々の態様でパネル
を取り付けることが可能である。また、芯材は肘本体の
環状部に着脱可能なものであるため、一部の部品に故障
が生じても肘本体だけ或いは芯材だけを交換するなど、
最小限のパーツ交換で済み、有効にコストダウンを図る
こともできる。
【0036】このような構成において、芯材を環状部の
対向する二カ所の内周縁部に亘って取り付け得るように
している場合には、芯材のよりしっかりとした取り付け
状態を得ることができる。
【0037】さらに、一対のパネルと芯材との間にそれ
ぞれ取付部を形成して、芯材の内側方側及び外側方側の
両側からそれぞれパネルを取り付けるようにすれば、芯
材等の環状の肘本体によって形成される空間内に配置さ
れる構成部品をパネルで好適に隠すことができるため、
特に外観の向上を有効に図ることが可能である。
【0038】また、肘本体又は芯材の少なくともいずれ
か一方に弾性変形部を形成したり、或いは肘本体と芯材
との間に弾性変形部を形成し、さらに環状部と芯材との
間に係り合い手段を形成している場合には、この係り合
い手段を介した芯材の肘本体に対する取り付けの際に弾
性変形部の変形を利用することで、芯材の着脱作業をワ
ンタッチで行い得るように簡便化し、さらには芯材の取
付状態を確実なものとすることができる。
【0039】特に、芯材を肘本体の環状部における対向
する二カ所の内周縁部間の距離よりも若干長尺なものと
している場合、この芯材を肘本体に取り付けるに当たっ
て芯材の姿勢を最終的に肘本体と係り合う状態とは姿勢
を異ならせて経過的に環状部によって形成される空間に
挿入し、さらにその状態から芯材の姿勢を変更して弾性
変形部を変形させ係り合い手段を介して係り合わせるよ
うにすれば、芯材を極めて簡単に肘本体に取り付けるこ
とができるうえ、取り付けた状態は芯材が肘掛けの対向
する内周縁部間に亘って突っ張った状態が維持されて確
実な取付状態が得られ、さらには芯材の取り外し作業も
簡単に行うことができる。
【0040】また、環状部の内周縁部を対向する側に向
けて突出するように形成するとともに、このような内周
縁部と少なくとも二点で接触して係り合うように芯材の
両端部に凹部を形成し、これら肘本体の内周縁部と芯材
の凹部とによって凹凸関係で係り合う係り合い手段を構
成すれば、肘本体と芯材とを極めて簡単に係り合わせら
れる係り合い手段を容易に構成することが可能である。
【0041】また、芯材が、その長手方向に沿った一部
に形成した切欠部と、芯材に加えた長手方向とは異なる
方向の外力によって切欠部の形状を一時的に変化させる
ようにその切欠部の周囲に形成した弾性変形部とを備え
るものとしている場合でも、簡素な構成の弾性変形部を
利用して芯材を肘本体に容易に取り付けることができ
る。さらに、芯材の取り付け時に経過的に肘本体の内周
縁部と接触する芯材の両端部に、滑らかな湾曲面を形成
することによっても、芯材の取付過程における芯材と肘
本体との干渉を緩和できるため、確実な取付状態を損な
うことなく取付作業を簡便化することができる。
【0042】さらにまた、肘本体又は芯材の少なくとも
一方を弾性変形可能な樹脂素材からなるものとして、肘
本体又は芯材そのものを弾性変形部として利用するか、
或いは肘本体と芯材との間に弾性変形可能な樹脂等の素
材からなる弾性変形部材を配置して、その弾性変形部材
を弾性変形部として利用することで、構造上の複雑化を
招くことなく極めて簡素な弾性変形部を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した椅子を示す右側面
図。
【図2】同実施例を拡大して示す右側面図。
【図3】同実施例を一部分解して示す斜視図。
【図4】図2におけるIII−III線断面図。
【図5】同発明の第1変形例を示す右側面図。
【図6】同第2変形例を示す右側面図。
【符号の説明】
A1、A2、A3…肘掛け C1…椅子本体 X1、X2…弾性変形部 Y1、Y2…係り合い手段 Z1…取付部 1…肘本体 2、120、220…芯材 3…パネル 11…環状部 11a…内周縁部 11s…空間 22、122…凹部 123…切欠部 224、225…湾曲面
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正志 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子本体の側方に取り付けられ、概略環状
    をなす環状部を有する肘本体と、前記環状部によって囲
    まれる空間に略対応する大きさのパネルとを具備するも
    のであって、 肘本体の環状部の縁部のうち異なる二カ所に亘って着脱
    可能に取り付けられる芯材を配置するとともに、芯材と
    パネルとの間にパネルを芯材に着脱可能に取り付け得る
    取付部を形成し、この取付部を介して芯材に取り付けた
    パネルによって前記空間を少なくとも一側方から略閉止
    し得るように構成していることを特徴とする肘掛け。
  2. 【請求項2】芯材を、前記環状部の対向する二カ所の内
    周縁部に亘って取り付け得るようにしていることを特徴
    とする請求項1記載の肘掛け。
  3. 【請求項3】芯材の内側方側及び外側方側と、肘本体の
    内側方側及び外側方側に対応する一対のパネルとの間に
    前記取付部をそれぞれ形成し、肘本体に取り付けた芯材
    にこれら取付部を介して内側方側及び外側方側の二方向
    からパネルをそれぞれ取り付けるようにしていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の肘掛け。
  4. 【請求項4】肘本体又は芯材の少なくともいずれか一方
    の一部又は全部若しくは肘本体と芯材との間に弾性変形
    可能な弾性変形部を形成するとともに、肘本体の環状部
    と芯材との間に着脱可能な係り合い手段を形成し、弾性
    変形部による変形を利用して、係り合い手段を介して芯
    材を肘本体に取り付け得るように構成していることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の肘掛け。
  5. 【請求項5】前記環状部の対向する二カ所の内周縁部間
    の距離よりも若干長尺な芯材を、肘本体と係り合う状態
    とは姿勢を異ならせて経過的に前記空間に挿入した状態
    から姿勢を変更することによって、弾性変形部を変形さ
    せて芯材と肘本体とを係り合い手段を介して係り合わせ
    るようにしていることを特徴とする請求項4記載の肘掛
    け。
  6. 【請求項6】係り合い手段を、対向する内周縁部側に向
    けて突出するように形成した前記環状部の内周縁部と、
    この突出する内周縁部と少なくとも二点で接触して係り
    合うように長手方向の両端部にそれぞれ形成した凹部と
    から構成していることを特徴とする請求項5記載の肘掛
    け。
  7. 【請求項7】芯材の長手方向に沿った一部に切欠部を形
    成するとともに、その切欠部の周囲に前記弾性変形部を
    形成し、この弾性変形部が、芯材に対して長手方向とは
    異なる方向に加えた外力によって切欠部の形状を一時的
    に変化させるように弾性変形し得るものであることを特
    徴とする請求項5又は6記載の肘掛け。
  8. 【請求項8】芯材を肘本体に取り付けるに際して経過的
    に前記環状部の内周縁部と接触する芯材の両端部に、滑
    らかな湾曲面を形成していることを特徴とする請求項
    5、6、又は7記載の肘掛け。
  9. 【請求項9】肘本体又は芯材の少なくとも一方を弾性変
    形可能な樹脂素材により構成し、又は肘本体と芯材との
    間に弾性変形可能な樹脂等の素材からなる弾性変形部材
    を配置していることを特徴とする請求項4、5、6、7
    又は8記載の肘掛け。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016073552A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 株式会社岡村製作所 椅子
CN110522222A (zh) * 2019-09-20 2019-12-03 安吉曼菲家具有限公司 一种椅背调节扶手结构
CN112220263A (zh) * 2020-11-09 2021-01-15 安吉嘉尔家具有限公司 一种可调节俯仰角度的办公椅

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