JP2001320114A - レーザー共振器 - Google Patents

レーザー共振器

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JP2001320114A JP2000136572A JP2000136572A JP2001320114A JP 2001320114 A JP2001320114 A JP 2001320114A JP 2000136572 A JP2000136572 A JP 2000136572A JP 2000136572 A JP2000136572 A JP 2000136572A JP 2001320114 A JP2001320114 A JP 2001320114A
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智之 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のレーザー共振器と比較して共振器長の短
縮化を図り、それによりレーザー共振器の全体の構成を
小型化することを可能とし、しかも、レーザー媒質によ
る熱レンズ効果の変動の影響を最小限にするとともに、
レーザー共振器を構成する各構成部材のミスアライメン
トによる影響を最小限にする。 【解決手段】互いに対向して配設された2つのミラーで
ある第1ミラー12および第2ミラー14と、第1ミラ
ー12と第2ミラー14との間に配設されたレーザー媒
質106と、第1ミラー12とレーザー媒質106との
間に配設された第1レンズ16としての凹レンズと、第
2ミラー14とレーザー媒質106との間に配設された
第2レンズ18としての凸レンズとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー共振器に
関し、さらに詳細には、レーザー共振器の共振器長の短
縮化を図り、全体の構成を小型化したレーザー共振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザービームを出射するため
の従来のレーザー共振器として、例えば、図1に示すよ
うな構成のレーザー共振器が知られている。
【0003】即ち、このレーザー共振器100は、互い
に対向して配設された2つのミラーである第1ミラー1
02および第2ミラー104と、第1ミラー102と第
2ミラー104との間に配設されたレーザー媒質106
とを有して構成されている。
【0004】ここで、第1ミラー102と第2ミラー1
04とは、それぞれ所定の反射率と所定の透過率とを備
えている。
【0005】また、このレーザー共振器100のレーザ
ー媒質106としては、例えば、YAGなどの固体のレ
ーザー媒質を用いている。
【0006】以上の構成において、レーザー媒質106
に、例えば、横励起などにより外部から励起光を注入す
ると、レーザー共振器100内においてレーザー発振す
ることとなり、レーザー共振器100の外部にレーザー
ビームを出射することができる。
【0007】なお、図1においては、第1ミラー102
からレーザービームが出射される場合を図示している
が、第1ミラー102と第2ミラー104との反射率と
透過率とをそれぞれ適宜に設定することにより、第1ミ
ラー102あるいは第2ミラー104のいずれからも、
出射光としてレーザービームをレーザー共振器100の
外部に出射することができる。
【0008】ところで、こうした従来のレーザー共振器
100において、レーザービームがレーザー媒質106
による熱レンズ効果の影響を受けないようにしたり、レ
ーザー共振器100を構成する各構成部材たる第1ミラ
ー102と第2ミラー104とレーザー媒質106との
位置関係のズレ、即ち、ミスアライメントによる影響を
受けないようにするためには、レーザー共振器100の
全体の長さである共振器長L’を長くする必要があり、
このためレーザー共振器100の全体の構成を大型化せ
ざるを得ないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、従来のレーザー共振器
と比較して共振器長の短縮化を図り、それによりレーザ
ー共振器の全体の構成を小型化することを可能とし、し
かも、レーザー媒質による熱レンズ効果の変動の影響を
最小限にすることができるとともに、レーザー共振器を
構成する各構成部材のミスアライメントによる影響を最
小限にすることのできるレーザー共振器を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるレーザー共振器は、レーザー媒質によ
る熱レンズ効果の変動の影響を最小限にするとともに、
レーザー共振器を構成する各構成部材のミスアライメン
トによる影響を最小限にするためには、次に示す2つの
条件を同時に満足させる必要があるという着想を得てな
されたものである。
【0011】まず、レーザー媒質による熱レンズ効果の
変動の影響を最小限にするレーザー共振器を得るために
は、以下に説明する条件を満足させる必要がある。
【0012】即ち、図1に示すような2枚のミラー(第
1ミラー102および第2ミラー104)とレーザー媒
質(レーザー媒質106)とにより構成されるレーザー
共振器100において、 W:レーザー媒質106中におけるレーザービームの
ビーム径 λ:レーザーの波長 L’:第1ミラー102とレーザー媒質106の中心
との間の距離 R’:第1ミラー102の曲率 L’:第2ミラー104とレーザー媒質106の中心
との間の距離 R’:第2ミラー104の曲率 として、 u=πW /2λ (i=1 or 2) ・・・ 式(1) と定義する。
【0013】そうすると、 u=L’(1−L’/R’) (i=1 or 2) ・・・ 式(2) との関係から、レーザー媒質106中でのレーザービー
ムのビーム径Wが決定されると、レーザー共振器10
0における第1ミラー102とレーザー媒質106の中
心との間の距離L’と、第1ミラー102の曲率
’との関係が自動的に決定され、また、レーザー共
振器100における第2ミラー104とレーザー媒質1
06の中心との間の距離L’と、第2ミラー104の
曲率R’との関係が自動的に決定されることになる。
【0014】この式(1)ならびに式(2)に示す条件
(以下、「第1条件」と適宜に称する。)は、レーザー
媒質として固体のレーザー媒質を用いたレーザー共振器
において、レーザー媒質による熱レンズ効果の影響を受
けることがないようにするための条件として知られてい
る。
【0015】一方、レーザー共振器が、当該レーザー共
振器を構成する各構成部材のミスアライメントによる影
響を最小限にするためには、以下に説明する条件を満足
させる必要がある。
【0016】即ち、図1に示すような2枚のミラー(第
1ミラー102および第2ミラー104)とレーザー媒
質(レーザー媒質106)とにより構成されるレーザー
共振器100において、当該レーザー共振器100を構
成する各構成部材たる第1ミラー102、第2ミラー1
04あるいはレーザー媒質106のミスアライメントに
よる影響を受けることがないようにするためには、第1
ミラー102上の像を第2ミラー104に投影するよう
に、第2ミラー104とレーザー媒質106の中心との
間の距離L’と、第2ミラー104の曲率R’とを
決定することが必要である。
【0017】即ち、2枚のミラーによる直線型レーザー
共振器においては、以下に示す式(3)に示す条件(以
下、「第2条件」と適宜に称する。)を満足させる必要
がある。
【0018】 1/L’+1/L’=1/f ・・・ 式(3) f:レーザー媒質106による熱レンズ効果における熱
レンズの焦点距離従って、上記した式(3)に示す第2
条件に従えば、 L’=L’+L’≧4f ・・・ 式(4) となる。
【0019】即ち、固体のレーザー媒質においては、一
般的に「f=30cm」程度であるが、「f=30c
m」の場合には、図1に示すような従来のレーザー共振
器100の共振器長L’は最低でも「1.2m」必要に
なるものであって、レーザー共振器100の共振器長
L’をそれ以上に短縮化することは不可能であった。
【0020】本発明によるレーザー共振器は、上記した
式(1)および式(2)に示す第1条件と上記した式
(3)に示す第2条件とを同時に満たしたままで、レー
ザー共振器の共振器長を短縮化することを可能にしたも
のである。
【0021】即ち、本発明のうちの請求項1に記載の発
明は、互いに対向して配設された2つのミラーと、上記
2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質とを有する
レーザー共振器において、上記2つのミラーのうちの一
方のミラーと上記レーザー媒質との間と上記2つのミラ
ーのうちの他方のミラーと上記レーザー媒質との間との
少なくともどちらか一方に配設されたレンズとを有し、 R:レンズが配設された側のミラーの曲率 L:レンズが配設された側のミラーとレーザー媒質の中
心との間の距離 Lレンズ:レンズとレーザー媒質の中心との間の距離 Lレンズ−像:レンズと該レンズが配設された側のミラ
ーとの間の距離 fレンズ:レンズの焦点距離 R’:レンズが配設された側において、該レンズを配設
しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
{R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものである。
【0022】また、本発明のうちの請求項2に記載の発
明は、本発明のうちの請求項1に記載の発明において、
上記一方のミラーと上記レーザー媒質との間と上記他方
のミラーと上記レーザー媒質との間との少なくともどち
らか一方に配設されたレンズを、凸レンズまたは凹レン
ズのいずれか一方としたものである。
【0023】また、本発明のうちの請求項3に記載の発
明は、互いに対向して配設された2つのミラーである第
1のミラーおよび第2のミラーと、上記第1のミラーと
上記第2のミラーとの間に配設されたレーザー媒質とを
有するレーザー共振器において、上記第1のミラーと上
記レーザー媒質との間に配設された凹レンズと、上記第
2のミラーと上記レーザー媒質との間に配設された凸レ
ンズとを有し、 R:第1のミラーの曲率 R:第2のミラーの曲率 L1レンズ:凹レンズとレーザー媒質の中心との間の距
離 L1レンズ−像:凹レンズと第1のミラーとの間の距離 f1レンズ:凹レンズの焦点距離 L2レンズ:凸レンズとレーザー媒質の中心との間の距
離 L2レンズ−像:凸レンズと第2のミラーとの間の距離 f2レンズ:第2のレンズの焦点距離 R’:凹レンズが配設された側において該凹レンズを
配設しない場合に用いるミラーの曲率 R’:凸レンズが配設された側において該凸レンズを
配設しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={f1レンズ/(f1レンズ−L1レンズ)}×〔R’/{R’ +(f1レンズ−L1レンズ−像)}〕 および L=L1レンズ+{R’/(f1レンズ−L1レンズ−像)} の関係式が成立するとともに、 R={f2レンズ/(f2レンズ−L2レンズ)}×〔R’/{R’ +(f2レンズ−L2レンズ−像)}〕 および L=L2レンズ+{R’/(f2レンズ−L2レンズ−像)} ・・ ・ 式(8) の関係式が成立するようにしたものである。
【0024】また、本発明のうちの請求項4に記載の発
明は、本発明のうちの請求項3に記載の発明において、 W:レーザー媒質中におけるレーザービームのビーム
径 λ:レーザーの波長 L’:凹レンズが配設された側において該凹レンズを
配設しない場合に用いるミラーとレーザー媒質の中心と
の間の距離 として、 u=πW /2λ と定義したときに、 u=L’(1−L’/R’) の関係式が成立するようにしたものである。
【0025】また、本発明のうちの請求項5に記載の発
明は、互いに対向して配設された2つのミラーと、上記
2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質とを有する
レーザー共振器において、上記2つのミラーのうちの一
方のミラーと上記レーザー媒質との間と上記2つのミラ
ーのうちの他方のミラーと上記レーザー媒質との間との
少なくともどちらか一方に配設された反射鏡とを有し、 R:反射鏡が配設された側のミラーの曲率 L:反射鏡が配設された側のミラーとレーザー媒質の中
心との間の距離 Lレンズ:反射鏡とレーザー媒質の中心との間の距離 Lレンズ−像:反射鏡と該反射鏡が配設された側のミラ
ーとの間の距離 fレンズ:反射鏡の焦点距離 R’:反射鏡が配設された側において、該反射鏡を配設
しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
{R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものである。
【0026】また、本発明のうちの請求項6に記載の発
明は、本発明のうちの請求項5に記載の発明において、
上記一方のミラーと上記レーザー媒質との間と上記他方
のミラーと上記レーザー媒質との間との少なくともどち
らか一方に配設された反射鏡を、凸面反射鏡または凹面
反射鏡のいずれか一方としたものである。
【0027】また、本発明のうちの請求項7に記載の発
明は、互いに対向して配設された2つのミラーと、上記
2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質とを有する
レーザー共振器において、上記レーザー媒質におけるレ
ーザービームの2つの入出射端面のうちの少なくともど
ちらか一方に形成した凹面または凸面とを有し、 R:凹面または凸面が配設された側のミラーの曲率 L:凹面または凸面が配設された側のミラーとレーザー
媒質の中心との間の距離 Lレンズ:凹面または凸面とレーザー媒質の中心との間
の距離 Lレンズ−像:凹面または凸面と該凹面または凸面が配
設された側のミラーとの間の距離 fレンズ:凹面または凸面の焦点距離 R’:凹面または凸面が配設された側において、該凹面
または凸面を配設しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
{R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものである。
【0028】また、本発明のうちの請求項8に記載の発
明は、互いに対向して配設された2つのミラーと、上記
2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質とを有する
レーザー共振器において、上記2つのミラーのうちの一
方のミラーと上記レーザー媒質との間と上記2つのミラ
ーのうちの他方のミラーと上記レーザー媒質との間との
少なくともどちらか一方に配設されたレンズとを有し、
上記2つのミラーと上記レンズとは、上記一方のミラー
面上の像が上記他方のミラー面上に転写されるように配
置したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるレーザー共振器の実施の形態の一例を
詳細に説明する。
【0030】なお、以下に説明する実施の形態におい
て、上記した図1に示す従来のレーザー共振器と同一あ
るいは相当する構成に関しては、図1において用いた符
号と同一の符号を用いて示すことにより、その構成なら
びに作用の詳細な説明は適宜に省略するものとする。
【0031】ここで、図2には、本発明によるレーザー
共振器の実施の形態の一例が示されているが、このレー
ザー共振器10は、互いに対向して配設された2つのミ
ラーである第1ミラー12および第2ミラー14と、第
1ミラー12と第2ミラー14との間に配設されたレー
ザー媒質106と、第1ミラー12とレーザー媒質10
6との間に配設された凹レンズよりなる第1レンズ16
と、第2ミラー14とレーザー媒質106との間に配設
された凸レンズよりなる第2レンズ18とを有して構成
されている。
【0032】ここで、第1ミラー12と第2ミラー14
とは、それぞれ所定の反射率と透過率とを備えている。
【0033】また、このレーザー共振器10のレーザー
媒質106としては、例えば、Nd:YAGなどの固体
のレーザー媒質を用いている。
【0034】以上の構成において、レーザー共振器10
に、例えば、横励起などにより外部から励起光を注入す
ると、レーザー共振器10内においてレーザー発振が生
じることとなり、レーザー共振器10の外部に出射光と
してレーザービームを出射することができる。
【0035】なお、図2においては、第1ミラー12か
らレーザービームが出射される場合を図示しているが、
第1ミラー12と第2ミラー14との反射率と透過率と
を適宜に設定することにより、第1ミラー12あるいは
第2ミラー14のいずれからも、出射光としてレーザー
ビームをレーザー共振器10の外部に出射することがで
きる。
【0036】そして、このレーザー共振器10において
は、第1ミラー12とレーザー媒質106との間に第1
レンズ16を配設することにより、第1ミラー12とレ
ーザー媒質106の中心との間の距離Lを、当該距離
に相当する従来のレーザー共振器100における第
1ミラー102とレーザー媒質106の中心との間の距
離L’よりも短くすることができる。
【0037】同様に、このレーザー共振器10において
は、第2ミラー14とレーザー媒質106との間に第2
レンズ18を配設することにより、第2ミラー14とレ
ーザー媒質106の中心との間の距離Lを、当該距離
に相当する従来のレーザー共振器100における第
2ミラー104とレーザー媒質106の中心との間の距
離L’よりも短くすることができる。
【0038】以下、レーザー共振器10においては、第
1ミラー12とレーザー媒質106との間に第1レンズ
16を配設することにより、第1ミラー12とレーザー
媒質106の中心との間の距離Lを、当該距離L
相当する従来のレーザー共振器100における第1ミラ
ー102とレーザー媒質106の中心との間の距離
’よりも短くすることができ、また、第2ミラー1
4とレーザー媒質106との間に第2レンズ18を配設
することにより、第2ミラー14とレーザー媒質106
の中心との間の距離Lを、当該距離Lに相当する従
来のレーザー共振器100における第2ミラー104と
レーザー媒質106の中心との間の距離L’よりも短
くすることができる理由について、概念的に図1に示す
従来のレーザー共振器と図2に示す本発明によるレーザ
ー共振器とを組み合わせた説明図である図3を参照しな
がら説明する。
【0039】まず、以下における説明のために、図3に
示すように、 R:第1ミラー12の曲率 R:第2ミラー14の曲率 L1レンズ:第1レンズ16とレーザー媒質106の中
心との間の距離 L1レンズ−像:第1レンズ16と第1ミラー12との
間の距離 f1レンズ:第1レンズ16の焦点距離 L2レンズ:第2レンズ18とレーザー媒質106の中
心との間の距離 L2レンズ−像:第2レンズ18と第2ミラー14との
間の距離 f2レンズ:第2レンズ18の焦点距離 とする。
【0040】そして、本発明によるレーザー共振器10
においては、第1ミラー12とレーザー媒質106との
間に第1レンズ16を配設することにより、従来の第1
ミラー102の位置を当該従来の第1ミラー102の位
置よりもレーザー媒質106に近い位置にある第1ミラ
ー12に転写して、第1ミラー12とレーザー媒質10
6の中心との間の距離Lを、当該距離Lに相当する
従来のレーザー共振器100における第1ミラー102
とレーザー媒質106の中心との間の距離L’よりも
短くするようにしたものである。
【0041】同様に、本発明によるレーザー共振器10
においては、第2ミラー14とレーザー媒質106との
間に第2レンズ18を配設することにより、従来の第2
ミラー104の位置を当該従来の第2ミラー104の位
置よりもレーザー媒質106に近い位置にある第2ミラ
ー14に転写して、第2ミラー14とレーザー媒質10
6の中心との間の距離Lを、当該距離Lに相当する
従来のレーザー共振器100における第2ミラー104
とレーザー媒質106の中心との間の距離L’よりも
短くするようにしたものである。
【0042】ここで、この転写の作用は通常のレンズの
式に従うので、第1ミラー12側に関しては、 R={f1レンズ/(f1レンズ−L1レンズ)}×〔R’/{R’ +(f1レンズ−L1レンズ−像)}〕 ・・・ 式(5) L=L1レンズ+{R’/(f1レンズ−L1レンズ−像)} ・・ ・ 式(6) の関係式が与えられる。
【0043】同様に、第2ミラー14側に関しては、 R={f2レンズ/(f2レンズ−L2レンズ)}×〔R’/{R’ +(f2レンズ−L2レンズ−像)}〕 ・・・ 式(7) L=L2レンズ+{R’/(f2レンズ−L2レンズ−像)} ・・ ・ 式(8) の関係式が与えられる。
【0044】そして、図3において、第2レンズ104
上の像は第1レンズ102に転写され、第1レンズ10
2上の像が第1レンズ12に転写されるため、第2レン
ズ104と第1レンズ12とは像の転写関係にあり、式
(5)および式(6)に示す関係を利用しても、ミスア
ライメントによる影響を補正するための条件は満たされ
ている。
【0045】同様に、図3において、第1レンズ102
上の像は第2レンズ104に転写され、第2レンズ10
4上の像が第2レンズ14に転写されるため、第1レン
ズ102と第2レンズ14とは像の転写関係にあり、式
(7)および式(8)に示す関係を利用しても、ミスア
ライメントによる影響を補正するための条件は満たされ
ている。
【0046】以上のように、本発明によるレーザー共振
器10によれば、上記した第1条件および第2条件を満
たしたままで、レーザー共振器の共振器長を短くするこ
とができる。
【0047】ここで、上記したように、式(5)および
式(6)を用いることにより、第2レンズ14側と同様
に、第1レンズ12側においても、第1ミラー12とレ
ーザー媒質106の中心との間の距離Lを、当該距離
に相当する従来のレーザー共振器100における第
1ミラー102とレーザー媒質106の中心との間の距
離L’よりも短くすることができる。
【0048】ただし、第1レンズ12側においては、レ
ーザービームのレーザー媒質106内での体積ボリュー
ムを確保するために、式(1)および式(2)を同時に
満たすように、第1レンズ16の焦点距離f1レンズ
その設置場所を決定する必要がある。
【0049】ところで、この実施の形態においては、第
1レンズ16として凹レンズを用いるとともに、第2レ
ンズ18として凸レンズを用いている。これにより、こ
のレーザー共振器10においては、レーザー媒質106
を中心として第1レンズ12側と第2レンズ18側とで
はそれぞれ異なる作用を実現している。
【0050】即ち、レンズとして凸レンズを用いた方
が、凹レンズを用いた場合と比べると、レーザー共振器
の共振器長を一層短くすることが可能となる。
【0051】しかしながら、レンズとして凸レンズを用
いた場合には、式(1)に示す「u (i=1 or
2)」の値を一定にすることが困難になる。
【0052】一方、レンズとして凹レンズを用いると、
レーザー共振器の共振器長を大幅に短くすることはでき
なくなる。しかしながら、式(1)に示す「u(i=
1or 2)」の値を一定に保ちながら、レーザー共振
器の共振器長を短くするには有利となる。
【0053】即ち、数学的には、単に式(5)および式
(6)を満たしながら、あるいは式(7)および式
(8)を満たしながら、レーザー共振器の共振器長を短
くするには、レンズとして凸レンズを用いた方が有利で
ある。これに対して、式(3)とともに式(5)および
式(6)を満たしながら、あるいは式(3)とともに式
(7)および式(8)を満たしながら、レーザー共振器
の共振器長をできるだけ短くするには、レンズとして凹
レンズを用いた方が有利である。
【0054】このため、図2に示すレーザー共振器10
においては、図2においてレーザー媒質106の右側に
位置する第2レンズ18を凸レンズとし、レーザー共振
器10の共振器長Lを大幅に短縮化することに寄与さ
せ、図2においてレーザー媒質106の左側に位置する
第2レンズ16を凹レンズとし、式(1)に示す「u
(i=1 or 2)」の値を一定に保つことに寄与さ
せている。
【0055】なお、上記した式(1)乃至式(8)の数
値解の一例として、図4(a)(b)のグラフを示す。
【0056】はじめに、図4(a)は、L1レンズ−像
とuならびにLとの関係を示すグラフである。
【0057】ここで、L1レンズ−像を調整することに
より、u、即ち、Wを大きく調整することができ
る。しかしながら、Lの長さは変わらない。
【0058】つまり、L1レンズ−像は、u(W
を調整するのに最適である。
【0059】また、図4(b)は、L2レンズ−像とu
ならびにLとの関係を示すグラフである。
【0060】ここで、L2レンズ−像を調整することに
より、Lを大きく調整することができる。なお、u
は、ほぼ一定である。
【0061】つまり、L2レンズ−像は、共振器長の調
整に有効である。
【0062】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(5)に示すように変形することができるも
のである。
【0063】(1)上記した実施の形態においては、第
1レンズ16として凹レンズを用いているが、凹レンズ
に代えて凸レンズを第1レンズ16として用いてもよ
い。即ち、凸レンズを第1レンズ16および第2レンズ
18として用いるようにしてもよい。
【0064】(2)上記した実施の形態においては、第
2レンズ18として凸レンズを用いているが、凸レンズ
に代えて凹レンズを第2レンズ18として用いてもよ
い。即ち、凹レンズを第1レンズ16および第2レンズ
18として用いるようにしてもよい。
【0065】(3)上記した実施の形態においては、図
2においてレーザー媒質106の左側に第1レンズ16
を配設するとともに、図2においてレーザー媒質106
の右側に第2レンズ18を配設したが、図2においてレ
ーザー媒質106の左側または右側のいずれか一方にの
み、凸レンズまたは凹レンズを配設するように変形して
もよい。
【0066】即ち、図5(a)には、図2におけるレー
ザー媒質106の左側に配設された第1レンズ16を取
り除き、図2におけるレーザー媒質106の右側にのみ
第2レンズ18を配設した変形例が示されている。な
お、図5(a)に示す変形例においては、第2レンズ1
8として凸レンズを用いたが、凸レンズに代えて凹レン
ズを用いるようにしてもよい。
【0067】また、図5(b)には、図2におけるレー
ザー媒質106の左側にのみ第1レンズ16を配設し、
図2におけるレーザー媒質106の右側に配設された第
2レンズ18を取り除いた変形例が示されている。な
お、図5(b)に示す変形例においては、第1レンズ1
6として凹レンズを用いたが、凹レンズに代えて凸レン
ズを用いるようにしてもよい。
【0068】上記したように、図2においてレーザー媒
質106の左側または右側のいずれか一方にのみ、凸レ
ンズまたは凹レンズを配設するように変形した場合に
も、レーザー媒質106の凸レンズまたは凹レンズを配
設した側においては、第1ミラー12または第2ミラー
14とレーザー媒質106の中心との間の距離Lまた
は距離Lを、当該距離Lまたは距離Lに相当する
従来のレーザー共振器100における第1ミラー102
または第2ミラー104とレーザー媒質106の中心と
の間の距離L’または距離L’よりも短くすること
ができる。
【0069】(4)また、本発明は、図2においてレー
ザー媒質106の左側または右側の少なくともいずれか
一方に、凸レンズまたは凹レンズと同等の作用を行う物
体が存在するように構成すればよいので、上記した実施
の形態は、例えば、図5(c)、図6(a)、図6
(b)ならびに図6(c)に示すように適宜に変形して
よい。
【0070】即ち、図5(c)に示すように、図2にお
ける第1レンズ16および第2レンズ18を取り除き、
図2における第1レンズ16および第2レンズ18に代
えて、第1レンズ16と同等の作用を行う物体として表
面を反射面として形成した凸面鏡30を用い、第2レン
ズ18と同等の作用を行う物体として表面を反射面とし
て形成した凹面鏡32を用いるようにしてもよい。
【0071】また、図6(a)に示すように、図5
(c)に示す変形例から凸面鏡30を取り除いてもよ
い。
【0072】さらに、図6(b)に示すように、図5
(c)に示す変形例から凹面鏡32を取り除いてもよ
い。
【0073】さらにまた、例えば、図6(c)に示すよ
うに、図2における第1レンズ16および第2レンズ1
8を取り除き、図2における第1レンズ16および第2
レンズ18に代えて、第1レンズ16および第2レンズ
18と同等の作用を行う物体として、レーザー媒質10
6におけるレーザービームの2つの入出射端面106
a、106bの少なくともいずれか一方に、凸面または
凹面を形成するようにしてもよい。
【0074】なお、図6(c)に示す変形例において
は、第1レンズ16と同等の作用を行う物体として、レ
ーザー媒質106におけるレーザービームの一方の入出
射端面106aに凸面を形成するとともに、第2レンズ
18と同等の作用を行う物体として、レーザー媒質10
6におけるレーザービームの他方の入出射端面106b
に凹面を形成するようにしてもよい。なお、図6(c)
に示す変形例においては、レーザー媒質106の第1ミ
ラー12側の入出射端面106aを当該第1ミラー12
に対して凹面に形成するとともに、レーザー媒質106
の第2ミラー14側の入出射端面106bを当該第2ミ
ラー14に対して凸面に形成している。
【0075】また、特に図示しないが、図6(c)に示
す変形例において、レーザー媒質106におけるレーザ
ービームの入出射端面106a、106bのいずれか一
方のみを凸面または凹面に形成し、レーザー媒質106
におけるレーザービームの入出射端面106a、106
bのいずれか他方を平面に形成するようにしてもよい。
【0076】さらに、特に図示しないが、上記した第1
レンズ16、第2レンズ18、凸面鏡30、凹面鏡3
2、凸面に形成された入出射端面106aや凹面に形成
された入出射端面106bを適宜に組み合わせるように
してもよい。
【0077】(5)上記した実施の形態ならびに上記し
た(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせ
るようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来のレーザー共振器と比較して共振器長
の短縮化を図ることができ、それによりレーザー共振器
の全体の構成を小型化することが可能となり、しかも、
レーザー媒質による熱レンズ効果の変動の影響を最小限
にすることができるとともに、レーザー共振器を構成す
る各構成部材のミスアライメントによる影響を最小限に
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザー共振器の構成説明図である。
【図2】本発明によるレーザー共振器の実施の形態の一
例の構成説明図である。
【図3】概念的に図1に示す従来のレーザー共振器と図
2に示す本発明によるレーザー共振器とを組み合わせた
説明図である。
【図4】(a)はL1レンズ−像とuならびにL
の関係を示すグラフであり、(b)はL2レンズ−像
ならびにLとの関係を示すグラフである。
【図5】(a)、(b)ならびに(c)は、本発明によ
るレーザー共振器の実施の形態の他の例の構成説明図で
ある。
【図6】(a)、(b)ならびに(c)は、本発明によ
るレーザー共振器の実施の形態の他の例の構成説明図で
ある。
【符号の説明】
10、100 レーザー共振器 12、102 第1ミラー 14、104 第2ミラー 16 第1レンズ 18 第2レンズ 30 凸面鏡 32 凹面鏡 106 レーザー媒質 106a、106b 入出射端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500088047 田代 英夫 東京都文京区西片1−7−21 (72)発明者 華 仁忠 埼玉県和光市広沢2番6号 国際交流会館 G511 (72)発明者 和田 智之 埼玉県志木市柏町1−6−14 (72)発明者 田代 英夫 東京都文京区西片1−7−21 Fターム(参考) 5F072 JJ01 JJ05 KK06 KK18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して配設された2つのミラー
    と、前記2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質と
    を有するレーザー共振器において、 前記2つのミラーのうちの一方のミラーと前記レーザー
    媒質との間と前記2つのミラーのうちの他方のミラーと
    前記レーザー媒質との間との少なくともどちらか一方に
    配設されたレンズとを有し、 R:レンズが配設された側のミラーの曲率 L:レンズが配設された側のミラーとレーザー媒質の中
    心との間の距離 Lレンズ:レンズとレーザー媒質の中心との間の距離 Lレンズ−像:レンズと該レンズが配設された側のミラ
    ーとの間の距離 fレンズ:レンズの焦点距離 R’:レンズが配設された側において、該レンズを配設
    しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
    {R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものであるレーザー共振
    器。
  2. 【請求項2】 前記一方のミラーと前記レーザー媒質と
    の間と前記他方のミラーと前記レーザー媒質との間との
    少なくともどちらか一方に配設されたレンズは、凸レン
    ズまたは凹レンズのいずれか一方である請求項1に記載
    のレーザー共振器。
  3. 【請求項3】 互いに対向して配設された2つのミラー
    である第1のミラーおよび第2のミラーと、前記第1の
    ミラーと前記第2のミラーとの間に配設されたレーザー
    媒質とを有するレーザー共振器において、 前記第1のミラーと前記レーザー媒質との間に配設され
    た凹レンズと、 前記第2のミラーと前記レーザー媒質との間に配設され
    た凸レンズとを有し、 R:第1のミラーの曲率 R:第2のミラーの曲率 L1レンズ:凹レンズとレーザー媒質の中心との間の距
    離 L1レンズ−像:凹レンズと第1のミラーとの間の距離 f1レンズ:凹レンズの焦点距離 L2レンズ:凸レンズとレーザー媒質の中心との間の距
    離 L2レンズ−像:凸レンズと第2のミラーとの間の距離 f2レンズ:第2のレンズの焦点距離 R’:凹レンズが配設された側において該凹レンズを
    配設しない場合に用いるミラーの曲率 R’:凸レンズが配設された側において該凸レンズを
    配設しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={f1レンズ/(f1レンズ−L1レンズ)}×〔R’/{R’ +(f1レンズ−L1レンズ−像)}〕 および L=L1レンズ+{R’/(f1レンズ−L1レンズ−像)} の関係式が成立するとともに、 R={f2レンズ/(f2レンズ−L2レンズ)}×〔R’/{R’ +(f2レンズ−L2レンズ−像)}〕 および L=L2レンズ+{R’/(f2レンズ−L2レンズ−像)} ・・ ・ 式(8) の関係式が成立するようにしたものであるレーザー共振
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレーザー共振器におい
    て、 W:レーザー媒質中におけるレーザービームのビーム
    径 λ:レーザーの波長 L’:凹レンズが配設された側において該凹レンズを
    配設しない場合に用いるミラーとレーザー媒質の中心と
    の間の距離 として、 u=πW /2λ と定義したときに、 u=L’(1−L’/R’) の関係式が成立するようにしたものであるレーザー共振
    器。
  5. 【請求項5】 互いに対向して配設された2つのミラー
    と、前記2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質と
    を有するレーザー共振器において、 前記2つのミラーのうちの一方のミラーと前記レーザー
    媒質との間と前記2つのミラーのうちの他方のミラーと
    前記レーザー媒質との間との少なくともどちらか一方に
    配設された反射鏡とを有し、 R:反射鏡が配設された側のミラーの曲率 L:反射鏡が配設された側のミラーとレーザー媒質の中
    心との間の距離 Lレンズ:反射鏡とレーザー媒質の中心との間の距離 Lレンズ−像:反射鏡と該反射鏡が配設された側のミラ
    ーとの間の距離 fレンズ:反射鏡の焦点距離 R’:反射鏡が配設された側において、該反射鏡を配設
    しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
    {R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものであるレーザー共振
    器。
  6. 【請求項6】 前記一方のミラーと前記レーザー媒質と
    の間と前記他方のミラーと前記レーザー媒質との間との
    少なくともどちらか一方に配設された反射鏡は、凸面反
    射鏡または凹面反射鏡のいずれか一方である請求項5に
    記載のレーザー共振器。
  7. 【請求項7】 互いに対向して配設された2つのミラー
    と、前記2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質と
    を有するレーザー共振器において、 前記レーザー媒質におけるレーザービームの2つの入出
    射端面のうちの少なくともどちらか一方に形成した凹面
    または凸面とを有し、 R:凹面または凸面が配設された側のミラーの曲率 L:凹面または凸面が配設された側のミラーとレーザー
    媒質の中心との間の距離 Lレンズ:凹面または凸面とレーザー媒質の中心との間
    の距離 Lレンズ−像:凹面または凸面と該凹面または凸面が配
    設された側のミラーとの間の距離 fレンズ:凹面または凸面の焦点距離 R’:凹面または凸面が配設された側において、該凹面
    または凸面を配設しない場合に用いるミラーの曲率 としたときに、 R={fレンズ/(fレンズ−Lレンズ)}×〔R’/
    {R’+(fレンズ−Lレンズ−像)}〕 および L=Lレンズ+{R’/(fレンズ−Lレンズ−像)} の関係式が成立するようにしたものであるレーザー共振
    器。
  8. 【請求項8】 互いに対向して配設された2つのミラー
    と、前記2つのミラーの間に配設されたレーザー媒質と
    を有するレーザー共振器において、 前記2つのミラーのうちの一方のミラーと前記レーザー
    媒質との間と前記2つのミラーのうちの他方のミラーと
    前記レーザー媒質との間との少なくともどちらか一方に
    配設されたレンズとを有し、 前記2つのミラーと前記レンズとは、前記一方のミラー
    面上の像が前記他方のミラー面上に転写されるように配
    置したものであるレーザー共振器。
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