JP2001319896A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メッキ層中に空孔を含まない半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】 メッキ処理を施す工程を2回に分けて行
ない、被処理基板に第1のメッキ層を形成後、アニール
処理をしてから更に第2のメッキ層を形成する。
造方法を提供する。 【解決手段】 メッキ処理を施す工程を2回に分けて行
ない、被処理基板に第1のメッキ層を形成後、アニール
処理をしてから更に第2のメッキ層を形成する。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は半導体の製造方法に
係り、更に詳細にはシリコンウエハなどの被処理基板上
にメッキ処理を施して銅の配線層を形成したり、この配
線層を切削処理するなどして半導体装置を製造する方法
に関する。
係り、更に詳細にはシリコンウエハなどの被処理基板上
にメッキ処理を施して銅の配線層を形成したり、この配
線層を切削処理するなどして半導体装置を製造する方法
に関する。
【従来の技術】従来よりLSIなどの半導体装置は、シ
リコンウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の上に
導体や半導体、絶縁体の薄膜層を作り込むことにより製
造されている。このとき半導体装置の基板としてのウエ
ハの材料であるシリコンは絶縁体であるため、配線層を
形成するためには銅などの導体層をメッキ処理などによ
り形成する。更に詳しく述べると、ウエハの表面には微
細な凹凸が形成されているため、最初にバリアメタル層
を形成し、その上から銅等を析出させてシード層と呼ば
れる導体層を形成し、このシード層を介して電解メッキ
を施すことにより配線層となるメッキ層を銅で形成す
る。できたメッキ層をCMPと呼ばれる表面研磨装置で
削って薄い銅層を形成し、この層を利用して各種の層を
作り込んで半導体装置が製造される。
リコンウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の上に
導体や半導体、絶縁体の薄膜層を作り込むことにより製
造されている。このとき半導体装置の基板としてのウエ
ハの材料であるシリコンは絶縁体であるため、配線層を
形成するためには銅などの導体層をメッキ処理などによ
り形成する。更に詳しく述べると、ウエハの表面には微
細な凹凸が形成されているため、最初にバリアメタル層
を形成し、その上から銅等を析出させてシード層と呼ば
れる導体層を形成し、このシード層を介して電解メッキ
を施すことにより配線層となるメッキ層を銅で形成す
る。できたメッキ層をCMPと呼ばれる表面研磨装置で
削って薄い銅層を形成し、この層を利用して各種の層を
作り込んで半導体装置が製造される。
【発明が解決しようとする課題】しかし、シード層の上
にメッキ処理を施して一度に厚い層を形成しようとする
と、シード層の上にメッキ処理して銅層を形成する際に
ボイドやシームと呼ばれる空孔がメッキ層中に形成され
ることがある。この空孔が形成されると配線層の断線が
おきたり、電気抵抗が変動して半導体装置の品質や歩留
まりが低下するという問題がある。本発明は上記従来の
問題を解決するためになされたものである。即ち、本発
明は、メッキ層中に空孔を含まない半導体装置の製造方
法を提供することを第1の目的とする。次に、上記従来
の半導体製造方法において、出来上がったメッキ層をC
MPで切削して所望の厚さの導体層を形成するときの、
CMP工程の終点管理は切削されるメッキ層の表面を光
学的に監視して終点を決める方法や、CMPに加わるト
ルクを検出しておき、このトルクの変化に基づいて所定
の厚さまで切削したことを監視する方法などが採用され
ているが、何れも精度が低く、均一な厚さの導体層を再
現性良く形成する方法は見出されていないため、最終製
品たる半導体装置の品質や歩留まりに限界があるという
問題がある。本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものである。即ち、本発明は、均一な厚さの導
体層を備えた半導体装置の製造方法を提供することを第
2の目的とする。また、シード層の上に形成される導体
層の特性はこの導体層を形成する銅層の結晶方向と密接
な関係にあり、この銅層の結晶方向を一定方向に揃える
必要がある。しかし、メッキ層の結晶方向はその下のシ
ード層の構造に左右されるため、メッキ層だけで結晶方
向を揃えるのは困難であるという問題があった。本発明
は上記従来の問題を解決するためになされたものであ
る。即ち、本発明は、結晶方向が所定の方向に揃った導
体層を備えた半導体装置の製造方法を提供することを第
3の目的とする。
にメッキ処理を施して一度に厚い層を形成しようとする
と、シード層の上にメッキ処理して銅層を形成する際に
ボイドやシームと呼ばれる空孔がメッキ層中に形成され
ることがある。この空孔が形成されると配線層の断線が
おきたり、電気抵抗が変動して半導体装置の品質や歩留
まりが低下するという問題がある。本発明は上記従来の
問題を解決するためになされたものである。即ち、本発
明は、メッキ層中に空孔を含まない半導体装置の製造方
法を提供することを第1の目的とする。次に、上記従来
の半導体製造方法において、出来上がったメッキ層をC
MPで切削して所望の厚さの導体層を形成するときの、
CMP工程の終点管理は切削されるメッキ層の表面を光
学的に監視して終点を決める方法や、CMPに加わるト
ルクを検出しておき、このトルクの変化に基づいて所定
の厚さまで切削したことを監視する方法などが採用され
ているが、何れも精度が低く、均一な厚さの導体層を再
現性良く形成する方法は見出されていないため、最終製
品たる半導体装置の品質や歩留まりに限界があるという
問題がある。本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものである。即ち、本発明は、均一な厚さの導
体層を備えた半導体装置の製造方法を提供することを第
2の目的とする。また、シード層の上に形成される導体
層の特性はこの導体層を形成する銅層の結晶方向と密接
な関係にあり、この銅層の結晶方向を一定方向に揃える
必要がある。しかし、メッキ層の結晶方向はその下のシ
ード層の構造に左右されるため、メッキ層だけで結晶方
向を揃えるのは困難であるという問題があった。本発明
は上記従来の問題を解決するためになされたものであ
る。即ち、本発明は、結晶方向が所定の方向に揃った導
体層を備えた半導体装置の製造方法を提供することを第
3の目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置の
製造方法は、少なくともメッキ処理装置と、アニール装
置とを備えた処理システムを用いる、半導体装置の製造
方法であって、被処理基板に第1のメッキ処理を施す工
程と、前記被処理基板に第1のアニール処理を施す工程
と、前記被処理基板に第2のメッキ処理を施して所定の
厚さの導体層を形成する工程と、前記被処理基板に第2
のアニール処理を施す工程と、を具備する。請求項1の
半導体製造方法では、メッキ処理を施す工程を2回に分
けて行ない、被処理基板に第1のメッキ層を形成後、ア
ニール処理をしてから更に第2のメッキ層を形成してい
るので、メッキ層に応力が残存しにくく、空孔の発生を
未然に防止することが出来る。請求項2の半導体装置の
製造方法は、請求項1に記載の半導体装置の製造方法で
あって、前記第1のメッキ処理を施す工程が、第2の電
流値でメッキ処理する工程であり、前記第2のメッキ処
理を施す工程が、前記第1の電流値とは異なる第2の電
流値でメッキ処理する工程であることを特徴とする。請
求項2の半導体装置の製造方法では、請求項1に記載の
半導体装置の製造方法において、前記第1のメッキ処理
を第1の電流値で行ない、前記第2のメッキ処理を前記
第1の電流値とは異なる第2の電流値でメッキ処理する
ので、メッキ層に応力が残存しにくく、空孔の発生を未
然に防止することが出来る。請求項3の半導体装置の製
造方法は、被処理基板にメッキ処理を行なって配線層を
形成する工程と、前記配線層をアニール処理する工程
と、前記配線層をCMP処理する工程と、を備え、前記
CMP処理の際、前記アニール工程により生成された前
記配線層中の空孔の存在に基づいて、CMP処理の終点
を検出することを特徴とする半導体装置の製造方法。請
求項3の半導体装置の製造方法では、前記アニール工程
により生成された前記配線層中の空孔の存在に基づい
て、CMP処理の終点を管理しているので、配線層の切
削量を高精度に管理でき、配線層の厚さの等しい半導体
装置を再現性良く製造することが出来る。請求項4の半
導体装置の製造方法は、被処理基板をメッキ処理して前
記被処理基板表面の微細な凹凸を塞ぐ第1のメッキ層を
形成する工程と、前記被処理基板を所定条件下にメッキ
処理して前記第1のメッキ層との境界部にボイドを形成
しやすい第2のメッキ層を形成する工程と、前記被処理
基板を所定条件下にアニール処理して前記第1のメッキ
層と前記第2のメッキ層との境界部にボイドを形成させ
る工程と、前記ボイドが検出されるまで前記第2のメッ
キ層に表面研磨処理を施す工程と、を具備する。請求項
4の半導体装置の製造方法では、前記アニール工程によ
り生成された前記配線層中の空孔の存在に基づいて、表
面研磨処理の終点を管理しているので、配線層の切削量
を高精度に管理でき、配線層の厚さの等しい半導体装置
を再現性良く製造することが出来る。請求項5の半導体
装置の製造方法は、被処理基板表面にシード層を形成す
る工程と、前記シード層の上に第1のメッキ層を形成す
る工程と、前記被処理基板をアニーリングして前記第1
のメッキ層の結晶方向を揃える工程と、前記第1のメッ
キ層の上に第2のメッキ層を形成する工程と、を具備す
る。請求項5の半導体装置の製造方法では、アニーリン
グにより第1のメッキ層の結晶方向を揃えてから第2の
メッキ層を形成しているので、第2のメッキ層の結晶方
向も揃い易く、全体として結晶方向の揃った高品質の半
導体装置を製造することが出来る。請求項6の半導体装
置の製造方法は、被処理基板表面にシード層を形成する
工程と、前記シード層にアニール処理を施す工程と、前
記アニール処理が施されたシード層上にメッキ層を形成
する工程と、を具備する。請求項6の半導体装置の製造
方法では、アニーリングによりシード層の結晶方向を揃
えてからメッキ層を形成しているので、メッキ層の結晶
方向も揃い易く、全体として結晶方向の揃った高品質の
半導体装置を製造することが出来る。
製造方法は、少なくともメッキ処理装置と、アニール装
置とを備えた処理システムを用いる、半導体装置の製造
方法であって、被処理基板に第1のメッキ処理を施す工
程と、前記被処理基板に第1のアニール処理を施す工程
と、前記被処理基板に第2のメッキ処理を施して所定の
厚さの導体層を形成する工程と、前記被処理基板に第2
のアニール処理を施す工程と、を具備する。請求項1の
半導体製造方法では、メッキ処理を施す工程を2回に分
けて行ない、被処理基板に第1のメッキ層を形成後、ア
ニール処理をしてから更に第2のメッキ層を形成してい
るので、メッキ層に応力が残存しにくく、空孔の発生を
未然に防止することが出来る。請求項2の半導体装置の
製造方法は、請求項1に記載の半導体装置の製造方法で
あって、前記第1のメッキ処理を施す工程が、第2の電
流値でメッキ処理する工程であり、前記第2のメッキ処
理を施す工程が、前記第1の電流値とは異なる第2の電
流値でメッキ処理する工程であることを特徴とする。請
求項2の半導体装置の製造方法では、請求項1に記載の
半導体装置の製造方法において、前記第1のメッキ処理
を第1の電流値で行ない、前記第2のメッキ処理を前記
第1の電流値とは異なる第2の電流値でメッキ処理する
ので、メッキ層に応力が残存しにくく、空孔の発生を未
然に防止することが出来る。請求項3の半導体装置の製
造方法は、被処理基板にメッキ処理を行なって配線層を
形成する工程と、前記配線層をアニール処理する工程
と、前記配線層をCMP処理する工程と、を備え、前記
CMP処理の際、前記アニール工程により生成された前
記配線層中の空孔の存在に基づいて、CMP処理の終点
を検出することを特徴とする半導体装置の製造方法。請
求項3の半導体装置の製造方法では、前記アニール工程
により生成された前記配線層中の空孔の存在に基づい
て、CMP処理の終点を管理しているので、配線層の切
削量を高精度に管理でき、配線層の厚さの等しい半導体
装置を再現性良く製造することが出来る。請求項4の半
導体装置の製造方法は、被処理基板をメッキ処理して前
記被処理基板表面の微細な凹凸を塞ぐ第1のメッキ層を
形成する工程と、前記被処理基板を所定条件下にメッキ
処理して前記第1のメッキ層との境界部にボイドを形成
しやすい第2のメッキ層を形成する工程と、前記被処理
基板を所定条件下にアニール処理して前記第1のメッキ
層と前記第2のメッキ層との境界部にボイドを形成させ
る工程と、前記ボイドが検出されるまで前記第2のメッ
キ層に表面研磨処理を施す工程と、を具備する。請求項
4の半導体装置の製造方法では、前記アニール工程によ
り生成された前記配線層中の空孔の存在に基づいて、表
面研磨処理の終点を管理しているので、配線層の切削量
を高精度に管理でき、配線層の厚さの等しい半導体装置
を再現性良く製造することが出来る。請求項5の半導体
装置の製造方法は、被処理基板表面にシード層を形成す
る工程と、前記シード層の上に第1のメッキ層を形成す
る工程と、前記被処理基板をアニーリングして前記第1
のメッキ層の結晶方向を揃える工程と、前記第1のメッ
キ層の上に第2のメッキ層を形成する工程と、を具備す
る。請求項5の半導体装置の製造方法では、アニーリン
グにより第1のメッキ層の結晶方向を揃えてから第2の
メッキ層を形成しているので、第2のメッキ層の結晶方
向も揃い易く、全体として結晶方向の揃った高品質の半
導体装置を製造することが出来る。請求項6の半導体装
置の製造方法は、被処理基板表面にシード層を形成する
工程と、前記シード層にアニール処理を施す工程と、前
記アニール処理が施されたシード層上にメッキ層を形成
する工程と、を具備する。請求項6の半導体装置の製造
方法では、アニーリングによりシード層の結晶方向を揃
えてからメッキ層を形成しているので、メッキ層の結晶
方向も揃い易く、全体として結晶方向の揃った高品質の
半導体装置を製造することが出来る。
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発
明の第一の実施の形態に係る銅メッキ用のメッキ処理シ
ステムについて説明する。図1は本実施形態に係るメッ
キ処理システムの斜視図であり、図2は同メッキ処理シ
ステムの平面図であり、図3は同メッキ処理システムの
正面図であり、図4は同メッキ処理システムの側面図で
ある。図1〜図4に示したように、このメッキ処理シス
テム1はウエハWを出し入れしたり運搬するキャリアス
テーション2とウエハWに実際に処理を施すプロセスス
テーション3とから構成されている。キャリアステーシ
ョン2はウエハWを収容する載置台21と載置台21上
に載置されたキャリアカセットCにアクセスしてその中
に収容されたウエハWを取り出したり、処理が完了した
ウエハWを収容したりする第2の搬送手段としてのサブ
アーム22とから構成されている。キャリアカセットC
内には複数枚、例えば25枚のウエハWを等間隔毎に水
平に保った状態で垂直方向に収容されるようになってい
る。載置台21上には図中X方向に例えば4個のキャリ
アカセットCが配設されている。サブアーム22は図中
X方向に配設されたレール上を移動するとともに鉛直方
向(Z方向)即ち図中紙面に垂直な方向に昇降可能かつ
水平面内で回転可能な構造を備えており、載置台21上
に載置されたキャリアカセットC内にアクセスして未処
理のウエハWをキャリアカセットCから取り出したり、
処理が完了したウエハWをキャリアカセットC内に収納
するようになっている。またこのサブアーム22は後述
するプロセスステーション3との間でも、処理前後のウ
エハWを受け渡しするようになっている。プロセスステ
ーション3は図1〜図4に示すように直方体又は立方体
の箱型の外観を備えており、その周囲全体は耐腐食性の
材料、例えば樹脂や表面を樹脂でコーティングした金属
板などでできたハウジング31で覆われている。プロセ
スステーション3の内部は図1及び図4に示すように略
立方形或いは直方形の箱型の構成となっており、内部に
は処理空間Sが形成されている。処理空間Sは図1及び
図4に示したように直方体型の処理室であり、処理空間
Sの底部には底板33が取り付けられている。処理空間
Sには、複数の処理ユニット、例えば4基のメッキ処理
ユニットM1〜M4が例えば処理空間室S内の、次に説
明するメインアーム35の周囲にそれぞれ配設されてい
る。図1及び図2に示すように底板33のほぼ中央には
ウエハを搬送するための第1の搬送手段としてのメイン
アーム35が配設されている。このメインアーム35は
昇降可能かつ水平面内で回転可能になっており、更に略
水平面内で伸縮可能な上下二本のウエハ保持部材を備え
ており、これらのウエハ保持部材を伸縮させることによ
りメインアーム35の周囲に配設された処理ユニットに
対して処理前後のウエハWを出し入れできるようになっ
ている。またメインアーム35は垂直方向に移動して上
側の処理ユニットへも出入りできるようになっており、
下段側の処理ユニットから上段側の処理ユニットへウエ
ハWを運んだり、その逆に上側の処理ユニットから下段
側の処理ユニットへウエハWを運ぶこともできるように
なっている。更にこのメインアーム35は保持したウエ
ハWを上下反転させる機能を備えており、一の処理ユニ
ットから他の処理ユニットへウエハWを搬送する間にウ
エハWを上下反転できる構造を備えている。なおこのウ
エハWを反転できる機能はメインアーム35に必須の機
能ではない。上段側には他の処理ユニット、例えば第2
の液処理装置としての洗浄処理ユニット(SRD)27
0が例えば2基キャリアステーションに近い側、即ち前
記メッキ処理ユニットM1,M2の上側にそれぞれ配設
されている。このように複数の処理ユニットが上下方向
に多段配置されているので、液処理システムの面積効率
を向上させることが出来る。プロセスステーション3の
ハウジング31のうち、キャリアステーション2に対面
する位置に配設されたハウジング31aには、図3に示
すように3つの開閉可能な開口部G1〜G3が配設され
ている。これらのうちG1は下段側に配設されたメッキ
処理ユニットM1とM2との間に配設された中継載置台
36の位置に対応する開口部であり、キャリアカセット
Cからサブアーム22が取り出した未処理のウエハWを
プロセスステーション3内に搬入する際に用いられる。
搬入の際には開口部G1が開かれ、未処理ウエハWを保
持したサブアーム22が処理空間S内にウエハ保持部材
を伸ばしてアクセスし、中継載置台36上にウエハWを
置く。この中継載置台36にメインアーム35がアクセ
スし、中継載置台36上に載置されたウエハWを保持し
てメッキ処理ユニットM1〜M4などの処理ユニット内
まで運ぶ。残りの開口部G2及びG3は処理空間Sのキ
ャリアステーション2に近い側に配設されたSRDに対
応する位置に配設されており、これらの開口部G2、G
3を介してサブアームが処理空間S内にアクセスし、上
段側に配設されたSRDに直接アクセスして処理が完了
したウエハWを受け取ることができるようになってい
る。そのためSRDで洗浄されたウエハWが汚れたメイ
ンアームに触れて汚染されることが防止される。また、
処理空間S内には図4中上から下向きのエアフローが形
成されており、システム外から供給された清浄なエアが
処理空間Sの上部から供給され、洗浄処理ユニット、メ
ッキ処理ユニットM1〜M4に向けて流下し、処理空間
Sの底部から排気されてシステム外に排出されるように
なっている。このように処理空間S内を上から下に清浄
な空気を流すことにより、下段側のメッキ処理ユニット
M1〜M4から上段側の洗浄装置の方には空気が流れな
いようになっている。そのため、常に洗浄処理ユニット
側は清浄な雰囲気に保たれている。更に、メッキ処理ユ
ニットM1〜M4や洗浄処理ユニット等の各処理ユニッ
ト内はシステムの処理空間Sよりも陰圧に維持されてお
り、空気の流れは処理空間S側から各処理ユニット内に
向って流れ、各処理ユニットからシステム外に排気され
る。そのため、処理ユニット側から処理空間S側に汚れ
が拡散するのが防止される。図5はメッキ処理ユニット
M1の垂直断面図である。図5に示すように、このメッ
キ処理ユニットM1では、ユニット全体が密閉構造のハ
ウジング41で覆われている。このハウジング41も樹
脂等の耐腐食性の材料で構成されている。ハウジング4
1の内側は概ね上下二段に分かれた構造になっており、
排気路を内蔵したセパレータ72により、セパレータ7
2の上側に位置する第1の処理部Aと、セパレータ72
の下側に位置する第2の処理部Bとに仕切り分けられて
いる。そのため、第2の処理部B側から上側の第1の処
理部A側に汚れが拡散するのが防止される。セパレータ
72の中央には貫通孔74が設けられており、この貫通
孔74を介して後述するドライバ61に保持されたウエ
ハWが第1の処理部Aと第2の処理部Bとの間を行き来
できるようになっている。処理部Aと処理部Bとの境界
にあたる部分のハウジングには開口部とこの開口部を開
閉するゲートバルブ73が設けられている。このゲート
バルブ73を閉じるとメッキ処理ユニットM1内はその
外側の処理空間Sとは隔絶された空間となるので、メッ
キ処理ユニットM1から外側の処理空間S内への汚れの
拡散が防止される。またメッキ処理ユニットM1〜M4
はそれぞれ別個独立に運転することができ、処理システ
ムに対してそれぞれが着脱可能に構成されている。その
ため、一つのメッキ処理ユニットについての保守管理時
など運転できない場合には、他のメッキ処理ユニットを
代替使用することができ、保守管理が容易に行なえる。
第1の処理部AにはウエハWを略水平に保持して回転さ
せる基板保持機構としてのドライバ61が配設されてい
る。このドライバ61はウエハWを保持するホルダ62
と、このホルダ62ごとウエハWを略水平面内で回転さ
せるモータ63とから構成されており、モータ63の外
套容器にはドライバ61を支持する支持梁67が取りつ
けられている。支持梁67の端はハウジング41の内壁
に対してガイドレール68を介して昇降可能に取り付け
られている。支持梁67は更にシリンダ69を介してハ
ウジング41に取りつけられており、このシリンダ69
を駆動することによりドライバ61の位置を上下できる
ようになっている。具体的には図5に示したように、ド
ライバ61の位置はウエハWを搬出入するための搬送位
置(I)と、ウエハW下面側の被処理面を洗浄する洗浄
位置(II)後述するスピンドライを行なうためのスピ
ンドライ位置(IV)、及びウエハWをメッキ液に浸漬
した状態でメッキを行なうメッキ位置(V)の主に4つ
の異なる高さの間で上下動させる。なお、ドライバ61
の内部にはウエハWだけを昇降させる昇降機構(図示省
略)が配設されており、この昇降機構を作動させること
により、ドライバ61の高さを変えずにウエハWの高さ
だけを位置(III)までドライバ61内部で変えるこ
とができる。この昇降機構はウエハW下面外周縁部で接
触して電圧を印加するカソードコンタクト71と呼ばれ
る接点とウエハWとを接離させるときに作動させるもの
であり、例えばカソードコンタクト71を洗浄する際に
ウエハWを上昇させて接点表面を露出させ、ノズルから
噴射された水により洗浄しやすくする。第2の処理部B
には例えば硫酸銅などの、銅メッキ用のメッキ液を収容
するメッキバス42が配設されている。メッキバス42
は二重構造になっており、内槽42aの外側に外槽42
bが略同軸的に配設されている。メッキバス42は前述
したドライバ61の真下に配設されており、メッキ液で
内槽42aを満たしたときにメッキ液の液面がメッキ位
置(V)で停止させたドライバ61に保持されたウエハ
Wよりもメッキ液液面の方が高くなる高さに内槽42a
が固定されている。内槽42aの内部にはメッキ液を底
部側から上面に向けて噴出させる噴出管43が内槽42
aの底部略中心から内槽42aの深さ方向略中間付近ま
で伸びており、噴出管43の周囲には電解メッキ処理時
にアノードとして機能する電極44が配設されている。
噴出管43の端部外周と内槽42aとの間には隔膜45
が配設されており、電解メッキ時に電極44から混入す
る異物がメッキ液液面に浮上してメッキの障害になるの
を防止している。内槽42a底部の中心から偏心した位
置にはメッキ液を循環させるための循環配管47が配設
されており、図示しないポンプによりメッキ液を循環さ
せ、循環配管47で吸い込んだメッキ液を循環配管46
から供給するようになっている。外槽42bは内槽42
aの外壁面との間にメッキ液の流れる流路42を形成し
ている。更に外槽42bの底部には流路42に流れ込ん
だメッキ液を内槽42a内に戻すための配管48が接続
されている。この配管48は前記噴出管43とポンプ4
9を介して繋がっており、このポンプ49を作動させる
ことにより内槽42aから溢れ出して流路42、配管4
8に流れ込んだメッキ液を再び内槽42a内に戻すと共
にウエハW下面側の被処理面に向けて噴出できるように
なっている。セパレータ72の下方には第2の処理部が
形成されている。この第2の処理部Bは前記第1の処理
部Aとは別個独立に形成された空間であり、第1の処理
部Aを流れる空気が第2の処理部Bに流れ込んだり、第
2の処理部Bの空気が第1の処理部Aに流れ込むことは
ない。このように処理部B側から処理部A側に空気が流
れないようにすることで処理部A内を清浄雰囲気に保っ
ている。セパレータ72の下側には排気口71が配設さ
れている。この排気口71は図示しない排気系に繋がれ
ており、第2の処理部Bの空気中に飛散したメッキ液の
微粒子等をこの排気口71で吸い込んで排気とともにメ
ッキ処理システム外へ排出する。このように処理部Bの
空気中に含まれる微粒子をメッキ処理システム外へ排出
することによりメッキ処理ユニット内やメッキ処理シス
テム内を清浄な雰囲気に維持している。セパレータ72
のうち、ドライバ61が出入りする貫通口74の内壁下
部には複数の洗浄ノズル70,70,…が配設されてお
り、洗浄位置で停止したウエハWの下面に向けて例えば
純水を噴出して洗浄するようになっている。なお、この
貫通口74の部分に水平方向のエアカーテンを形成する
ことも可能である。例えば、セパレータ72の一方から
清浄な空気を平面状に吹き出す一方、吹出口の反対側に
吸気口を設けてメッキバス42の上部を通過してきた空
気を吸引しシステム外へ排気する方法などが挙げられ
る。このように処理部Aと処理部Bとの境界にエアカー
テンを形成することにより、メッキバス42からのメッ
キ液を含んだミストが処理部A側に拡散するのを防止す
ることができる。また、このメッキ処理ユニットM1内
には温度調節装置や湿度調節装置を配設することも可能
である。その場合にはメッキ処理ユニットM1内を所定
の温度や湿度を維持するように制御されるので、メッキ
液などのミストの発生を防止することができ、メッキ処
理ユニットM1内の空気が汚染されるのを防止してい
る。図6および図7は、本実施形態に係るアニーリング
ユニットの構成を示す平面図および断面図である。な
お、図7では、図解のために水平遮蔽板112を省略し
てある。このアニーリングユニットの処理室110は両
側壁111と水平遮蔽板112とで形成され、処理室1
10の正面側(メインアーム35側)および背面側はそ
れぞれ開口部170A,170Bとなっている。遮蔽板
112の中心部には円形の開口113が形成され、この
開口113内には円盤状のサセプタ120が設けられ
る。サセプタ120には例えば3つの貫通孔121が設
けられ、各貫通孔121内には支持ピン122が遊嵌状
態で挿通されており、ウエハWのローディング・アンロ
ーディング時には各支持ピン122がサセプタ120の
表面より上に突出または上昇してメインアーム35の保
持部材35aとの間でウエハWの受け渡しを行うように
なっている。サセプタ120の外周囲には、円周方向に
たとえば2°間隔で多数の通気孔12を形成したリング
状の帯板からなるシャッタ126が設けられている。こ
のシャッタ126は、通常はサセプタ120より下の位
置に退避しているが、アニーリングなどの熱処理時には
図9に示すようにサセプタ120の上面よりも高い位置
まで上昇して、サセプタ120とカバー体128との間
にリング状の側壁を形成し、図示しない気体供給系より
送り込まれるダウンフローの空気や窒素ガス等の不活性
ガスを通気孔124より周方向で均等に流入させるよう
になっている。カバー体128の中心部には熱処理時に
ウエハW表面から発生するガスを排出するための排気口
128aが設けられ、この排気口128aに排気管13
0が接続されている。この排気管130は、装置正面側
(メインアーム35側)のダクト(図示省略)に通じて
いる。遮蔽板112の下には、遮蔽板112、両側壁1
11および底板114によって機械室115が形成され
ており、室内にはサセプタ支持板116、シャッタアー
ム117、支持ピンアーム118、シャッタアーム昇降
駆動用シリンダ119、支持ピンアーム昇降駆動用シリ
ンダ125が設けられている。図6に示すように、ウエ
ハWの外周縁部が載るべきサセプタ120の表面位置に
複数個たとえば4個のウエハW案内支持突起部131が
設けられている。サセプタ120内部にはニクロム線等
の電熱ヒータ(図示省略)が設けられており、この電熱
ヒータを加熱することによりサセプタ120を所定温度
に維持するようになっている。図8は本実施形態に係る
表面研磨処理ユニット(CMP)の概略斜視図であり、
図9は同表面研磨処理ユニット(CMP)の概略垂直断
面図である。この表面研磨処理ユニットはモータ221
により鉛直な回転軸222を介して水平に回転する回転
テーブル202と、この回転テーブル202の表面に貼
着された研磨層である研磨布203と、被研磨体である
ウエハWを保持して前記研磨布203に所定の圧力で接
触させるウエハ保持部204と、前記研磨布203の表
面に研磨液を供給する研磨液供給ノズル205とを備え
ている。ウエハ保持部204は例えば真空チャック機構
を備え、回転テーブル202の中心部から変位した位置
でウエハWを被研磨面が下側になるように吸着保持し、
この被研磨面を研磨布203に接触させるように構成さ
れるとともに、モータ241により鉛直な回転軸272
を介して水平に回転するようになっている。このモータ
241は、固定板243に取り付けられた昇降部244
により昇降軸245を介して昇降可能な昇降体246に
取りつけられている。前記研磨液供給ノズル205は、
研磨液供給源267よりの化学的な研磨作用を有する化
学的研磨材、例えばフッ素化合物を含む研磨液を、例え
ば研磨布203の回転中心付近に供給するように構成さ
れている。次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方
法の各工程について説明する。図10は本実施形態に係
る半導体装置の製造プロセスのフローを示すフローチャ
ートであり、図11は同半導体装置が製造される様子を
模式的に示した垂直断面図である。図10に示すよう
に、電源を投入してこのメッキ処理システムを立ち上げ
ると、載置台21上に載置されたキャリアカセットC内
にサブアーム22がアクセスして中に収容されている未
処理のウエハWを取り出し、このウエハWをメインアー
ム35に引き渡す。メインアーム35はメッキ処理ユニ
ットM1内にアクセスし、中のホルダ62にウエハWを
引き渡し、ウエハWの搬入が完了する(ステップ1)。
このときにメッキ処理ユニットM1内に搬入されるウエ
ハWは、図11(a)に示すように、溝が形成されたウ
エハW表面に図示しないバリアメタル層が形成され、そ
の上にPVDやCVDなどにより形成される、薄い銅の
層からなるシード層302を備えたものである。次い
で、このメッキ処理ユニットM1内で第1のメッキ処理
が施される(ステップ2)。この段階で行なわれる第1
のメッキ処理では、コンタクトホールの全深さをhと
し、シード層の上に形成するメッキ層の全厚さHとする
と、第1のメッキ処理で形成するメッキ層の厚さDは1
/2h≦D<Hであることが好ましい。更にこの第1の
メッキ処理で形成されるメッキ層の厚さは図12に示し
た実線Bのような形状となるようなコンタクトホールが
ほぼうまったような、形状にメッキ層を形成するのが好
ましい。この第1のメッキ処理は比較的弱い電流値、例
えば0.5ASD(アンペア・パー・スクエアデシメー
タ)程度で行なうのが好ましい。この段階で穏やかにメ
ッキ層を形成することで強い応力が生じるのを防ぎ、そ
れによりボイドやシームなどの空孔が形成されるのを防
止するためである。こうして第1のメッキ処理が完了す
ると、図11(b)及び図12に示したように、第1の
メッキ層303が形成される。この段階で行なわれる第
1のメッキ処理では、コンタクトホールの全深さをhと
し、シード層の上に形成するメッキ層の全厚さHとする
と、第1のメッキ処理で形成するメッキ層の厚さDは1
/2h≦D<Hであることが好ましい。更にこの第1の
メッキ処理で形成されるメッキ層の厚さは図12に示し
た実線Bのような形状となるようなメッキ層を形成する
のが好ましい。第1のメッキ処理工程が完了したら、メ
ッキ処理ユニットM1内にメインアーム35がアクセス
して処理後のウエハWを取り出し、アニール処理ユニッ
トへ移送する(ステップ3)。アニール処理ユニットへ
の移送が完了すると、このアニール処理ユニット内で第
1のアニール処理が行なわれる(ステップ4)。この第
1のアニール処理の結果、グレイン(結晶粒子)が成長
し、メッキ工程で内部に蓄積された内部応力が緩和され
る。そのためこの第1のアニール処理によりメッキ層3
03は経時変化の起き難い安定なメッキ層に転化され
る。この第1のアニール処理が完了したら、再びメイン
アーム35を介して処理後のウエハWを再びメッキ処理
ユニットM1内に移送する(ステップ5)。ウエハWが
メッキ処理ユニットM1内に再びセットされると、第2
のメッキ処理が施され(ステップ6)、図11(c)に
示すように前記メッキ層303の上に更に新たなメッキ
層304が形成される。このとき、既にウエハW上に形
成されている下のメッキ層303では、前記第1のアニ
ール処理により安定した性質のメッキ層に転化されてい
るため、内部応力や経時変化といった品質が変動する要
因が既に取り除かれている。そのためこの第2のメッキ
処理は比較的高い電流値、例えば2.0ASD程度で行
なうことが出来る。このように第2のメッキ処理は比較
的高い電流値で行なうことができるので、メッキ速度が
高くなり、短時間で厚手のメッキ層を形成することがで
きる。この第2のメッキ処理工程で前記第1のメッキ層
303の上に重ねてメッキ層が形成され、全体でシード
層の上に厚さHのメッキ層を形成する。第2のメッキ処
理の完了後、再びメインアーム35によりウエハWはア
ニール処理ユニット内に移送され(ステップ7)、ここ
で第2のアニール処理が施される(ステップ8)。この
第2のアニール処理により、メッキ層304についても
グレインが成長すると同時に内部応力などの品質変動要
素が取り除かれ、品質の安定したメッキ層に転化され
る。第2のアニール処理が完了すると、メインアーム3
5によりアニール処理ユニットからウエハWが搬出され
(ステップ9)、一連の製造工程が完了する。このよう
に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法ではメッキ
層を2回に分けて形成し、メッキ層を形成するたびにア
ニール処理を行ってグレインを成長させ、品質変動要因
を取り除いた上でメッキ層の厚みを増していくので、内
部に蓄積された応力が緩和される。そのためメッキ層中
にボイドやシームなどの空隙が形成されることが防止さ
れ、品質の高いメッキ層、ひいては品質の高い半導体装
置が高収率で製造される。 (第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法について説明する。なお、本実
施形態に係るメッキ処理システムのうち、前記第1の実
施形態と重複する内容については説明を省略することが
ある。本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、バ
リアメタル層が形成され、その上にシード層が形成され
たウエハWを用意し、このウエハWの上に第1のメッキ
層と第2のメッキ層を形成とを形成し、この第1のメッ
キ層と第2のメッキ層との境界部分にボイドのような空
孔を意図的に形成させる。図12は本実施形態に係る半
導体装置の製造工程を示すフローチャートであり、図1
3は本実施形態に係る半導体装置が製造される様子を示
した垂直断面図である。本実施形態に係る方法では、最
初にバリアメタル層(図示省略)とシード層403とが
形成されたウエハWを用意して、これをメッキ処理ユニ
ットM1内に搬入する(ステップ11)。次いで図13
(a)に示すように、最初に第1のメッキ層404を形
成する(ステップ12)。このときの処理条件は、通常
の方法に従い、ボイドやシームなどの空孔がメッキ層中
に形成されないような条件で行ない、ウエハW表面上に
存在する微小な凹凸がメッキ層404で埋められるよう
に行なう。次にこうして形成した空孔のない第1のメッ
キ層404の上に図13(b)に示したように第2のメ
ッキ層を形成する(ステップ13)。このときのメッキ
処理条件は前記第1メッキ層404を形成する条件とは
異なり、第1のメッキ層と第2のメッキ層405との境
界部分にボイドやシームなどの空孔406が形成されや
すい条件下で行なう。ここで、空孔406を形成し易い
条件とは、例えば、メッキ時に通電する印加電圧を低
目、例えば通電時の電流密度が0.1〜1.0ASD
(アンペア・パー・デシメータ)になるような電圧で電
解メッキを行なったり、塩素や銅濃度が薄目のメッキ
液、例えば塩素濃度が0.1〜309/Lのメッキ液や
銅濃度が10〜309/Lのメッキ液を用いるのが好ま
しい。こうして第2のメッキ層405を形成したら、ウ
エハWをメインアーム35でアニール処理ユニット内に
移送し(ステップ14)、このアニール処理ユニット内
で所定条件下にアニール処理を施す(ステップ15)。
このときのアニール処理を行なう処理条件は、前記第2
のメッキ層405形成時の処理条件と相俟って、第1の
メッキ層と第2のメッキ層405との境界部分にボイド
やシームなどの空孔406が形成される条件下で行な
う。ここで、このアニール処理の条件とは、例えば、ア
ニールを200〜630℃で行なうことなどが挙げられ
る。上記のような条件でアニールを行なうと、図13
(c)に示したように第1のメッキ層404と第2のメ
ッキ層405との境界部分にボイド406が形成され
る。かくしてボイド406が境界部に形成されたウエハ
Wをアニール処理ユニットから取り出す(ステップ1
6)。こうして境界部にボイド406が形成されたウエ
ハWは次いで表面研磨処理にかけられる。この表面研磨
処理は前記CMPにより行なわれる。この表面研磨処理
の終点管理は、例えばCMPのモータの回転軸にかかる
トルクを検出することにより行なうようになっている。
ウエハWを表面研磨処理にかけて表面を削っていくと、
第2のメッキ層中のボイド406がない上の部分を削っ
ている間はぼぼ一定のトルクを必要とするため、トルク
の変化は現れない。表面研磨が進み、第2のメッキ層4
05と第1のメッキ層404との境界部まで削られてく
ると、ボイド406に差し掛かるため、CMPが空回り
に近い状態になるためトルクの変化が現れる。このトル
クの変化をモニタリングすることにより研磨されたメッ
キ層の厚さが正確に認識され、図13(d)に示したよ
うな、一定の厚さのメッキ層を備えた半導体装置が再現
性よく高い収率で製造される。 (変形例)図15は本変形例にかかる半導体装置の垂直
断面図である。本変形例では、第1のメッキ層を形成す
る工程では比較的穏やかな条件、例えば0.5ASDの
電流値でメッキ層を形成する。この工程では通常の条件
に従い、ボイドなどの空孔が形成されにくい条件でメッ
キ処理することにより、図15に示したような、コンタ
クトホールをほぼ埋める程度にまでメッキ層L1を形成
する。次いでこの上に第2のメッキ層を形成する。この
ときの条件は、空孔が形成されやすい条件、例えば、薄
いメッキ液を用いたり、比較的高い電流値例えば2.0
ASDでメッキ処理する。このメッキ処理では図15中
のL2で示したような形に金属が析出する。その結果、
コンタクトホールの上部付近に金属層L1とL2とで囲
まれた空孔V1が形成されやすくなる。このように第1
のメッキ層形成条件と第2のメッキ層形成条件とを適切
に調節することによりコンタクトホール上部に空孔がで
きやすい状態ができる。ついでこの半導体装置(ウエハ
W)にアニール処理を施す。このときのアニーリング条
件を適切に選び、空孔ができるような条件でアニーリン
グすることにより空孔が形成される。後続の処理では上
記と同様にして空孔を検出することにより表面研磨処理
を行なう。 (第3の実施の形態)本実施形態ではメッキ層の形成を
2回に分け、最初に形成したメッキ層をアニール処理し
て結晶方向を揃えた後に残りのメッキ層を形成する。図
14は本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示すフ
ローチャートであり、図15は本実施形態に係る半導体
装置が製造される様子を示した垂直断面図である。本実
施形態に係る方法では、微細な溝の形成されたウエハW
を用意する。まずこのウエハWの上にPVDやCVDを
用いてシード層502を形成し(ステップ21)、しか
る後にこのウエハWをメッキ処ユニットM1内に搬入す
る(ステップ22)。ここでメッキ処理を施して(ステ
ップ23)、図15(a)に示したような第1のメッキ
層503aを形成する。次にこのウエハWをアニール処
理ユニットに移送し(ステップ24)、この中でアニー
ル処理を行なって(ステップ25)、図15(c)に示
すように前記第1のメッキ層503aの結晶方向を所定
の方向に揃える。しかる後に再びメッキ処理ユニットM
1内に移送して(ステップ26)、前記結晶方向が揃え
られた第1のメッキ層503a上に更に第2のメッキ層
503bを形成する(ステップ27)。このとき、第1
のメッキ層503aでは、前記アニール処理によりその
結晶方向が揃っており、所定の一方向を向いている。そ
のため、第2のメッキ処理工程で新たに形成されるメッ
キ層503bは下地にあたる前記メッキ層503aと結
晶方向が揃うように析出される。従って、前記第1のメ
ッキ層503aと今回その上に形成される第2のメッキ
層503bとは結晶方向がほぼ同じ向きに揃ったメッキ
層として形成される。このメッキ処理を続けることによ
り第2のメッキ層503が成長し、図15(d)に示し
たような、結晶方向の揃ったメッキ層が得られる。 (第4の実施の形態)本実施形態ではシード層を形成し
た後にこのシード層にアニーリング処理を施してその結
晶方向を所定の方向に揃えさせ、しかる後にこのシード
層の上にメッキ処理を施してメッキ層を形成する。図1
6は本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示すフロ
ーチャートであり、図17は本実施形態に係る半導体装
置が製造される様子を示した垂直断面図である。本実施
形態に係る方法では、バリアメタル層が形成されたウエ
ハWの上にシード層602を形成したのち(ステップ3
1/図17(a))、ウエハWをアニーリング処理ユニ
ット内に搬入し(ステップ32)、ここでアニーリング
処理を施して(ステップ33)、図17(b)に示した
ようにシード層602の結晶方向を揃えさせる。しかる
後にメッキ処理ユニットM1内に移送して(ステップ3
4)、図17(c)に示すように前記結晶方向が揃えら
れたシード層602上に更にメッキ層603を形成する
(ステップ35)。このとき、前記シード層602で
は、図17(b)に示したように、前記アニール処理に
よりその結晶方向が揃っており、所定の一方向を向いて
いる。そのため、メッキ処理工程で新たに形成されるメ
ッキ層603は下地にあたる前記シード層602と結晶
方向が揃うように析出される。従って、前記シード層6
02と今回その上に形成されるメッキ層603とは結晶
方向がほぼ同じ向きに揃ったメッキ層として形成され
る。更にこのメッキ処理を続けることによりメッキ層6
03が成長し、結晶方向が揃ったメッキ層が形成され
る。なお、メッキ層603は更にアニーリング処理して
もよい。その場合には更に結晶方向が揃い易くなるとい
う効果が得られる。
明の第一の実施の形態に係る銅メッキ用のメッキ処理シ
ステムについて説明する。図1は本実施形態に係るメッ
キ処理システムの斜視図であり、図2は同メッキ処理シ
ステムの平面図であり、図3は同メッキ処理システムの
正面図であり、図4は同メッキ処理システムの側面図で
ある。図1〜図4に示したように、このメッキ処理シス
テム1はウエハWを出し入れしたり運搬するキャリアス
テーション2とウエハWに実際に処理を施すプロセスス
テーション3とから構成されている。キャリアステーシ
ョン2はウエハWを収容する載置台21と載置台21上
に載置されたキャリアカセットCにアクセスしてその中
に収容されたウエハWを取り出したり、処理が完了した
ウエハWを収容したりする第2の搬送手段としてのサブ
アーム22とから構成されている。キャリアカセットC
内には複数枚、例えば25枚のウエハWを等間隔毎に水
平に保った状態で垂直方向に収容されるようになってい
る。載置台21上には図中X方向に例えば4個のキャリ
アカセットCが配設されている。サブアーム22は図中
X方向に配設されたレール上を移動するとともに鉛直方
向(Z方向)即ち図中紙面に垂直な方向に昇降可能かつ
水平面内で回転可能な構造を備えており、載置台21上
に載置されたキャリアカセットC内にアクセスして未処
理のウエハWをキャリアカセットCから取り出したり、
処理が完了したウエハWをキャリアカセットC内に収納
するようになっている。またこのサブアーム22は後述
するプロセスステーション3との間でも、処理前後のウ
エハWを受け渡しするようになっている。プロセスステ
ーション3は図1〜図4に示すように直方体又は立方体
の箱型の外観を備えており、その周囲全体は耐腐食性の
材料、例えば樹脂や表面を樹脂でコーティングした金属
板などでできたハウジング31で覆われている。プロセ
スステーション3の内部は図1及び図4に示すように略
立方形或いは直方形の箱型の構成となっており、内部に
は処理空間Sが形成されている。処理空間Sは図1及び
図4に示したように直方体型の処理室であり、処理空間
Sの底部には底板33が取り付けられている。処理空間
Sには、複数の処理ユニット、例えば4基のメッキ処理
ユニットM1〜M4が例えば処理空間室S内の、次に説
明するメインアーム35の周囲にそれぞれ配設されてい
る。図1及び図2に示すように底板33のほぼ中央には
ウエハを搬送するための第1の搬送手段としてのメイン
アーム35が配設されている。このメインアーム35は
昇降可能かつ水平面内で回転可能になっており、更に略
水平面内で伸縮可能な上下二本のウエハ保持部材を備え
ており、これらのウエハ保持部材を伸縮させることによ
りメインアーム35の周囲に配設された処理ユニットに
対して処理前後のウエハWを出し入れできるようになっ
ている。またメインアーム35は垂直方向に移動して上
側の処理ユニットへも出入りできるようになっており、
下段側の処理ユニットから上段側の処理ユニットへウエ
ハWを運んだり、その逆に上側の処理ユニットから下段
側の処理ユニットへウエハWを運ぶこともできるように
なっている。更にこのメインアーム35は保持したウエ
ハWを上下反転させる機能を備えており、一の処理ユニ
ットから他の処理ユニットへウエハWを搬送する間にウ
エハWを上下反転できる構造を備えている。なおこのウ
エハWを反転できる機能はメインアーム35に必須の機
能ではない。上段側には他の処理ユニット、例えば第2
の液処理装置としての洗浄処理ユニット(SRD)27
0が例えば2基キャリアステーションに近い側、即ち前
記メッキ処理ユニットM1,M2の上側にそれぞれ配設
されている。このように複数の処理ユニットが上下方向
に多段配置されているので、液処理システムの面積効率
を向上させることが出来る。プロセスステーション3の
ハウジング31のうち、キャリアステーション2に対面
する位置に配設されたハウジング31aには、図3に示
すように3つの開閉可能な開口部G1〜G3が配設され
ている。これらのうちG1は下段側に配設されたメッキ
処理ユニットM1とM2との間に配設された中継載置台
36の位置に対応する開口部であり、キャリアカセット
Cからサブアーム22が取り出した未処理のウエハWを
プロセスステーション3内に搬入する際に用いられる。
搬入の際には開口部G1が開かれ、未処理ウエハWを保
持したサブアーム22が処理空間S内にウエハ保持部材
を伸ばしてアクセスし、中継載置台36上にウエハWを
置く。この中継載置台36にメインアーム35がアクセ
スし、中継載置台36上に載置されたウエハWを保持し
てメッキ処理ユニットM1〜M4などの処理ユニット内
まで運ぶ。残りの開口部G2及びG3は処理空間Sのキ
ャリアステーション2に近い側に配設されたSRDに対
応する位置に配設されており、これらの開口部G2、G
3を介してサブアームが処理空間S内にアクセスし、上
段側に配設されたSRDに直接アクセスして処理が完了
したウエハWを受け取ることができるようになってい
る。そのためSRDで洗浄されたウエハWが汚れたメイ
ンアームに触れて汚染されることが防止される。また、
処理空間S内には図4中上から下向きのエアフローが形
成されており、システム外から供給された清浄なエアが
処理空間Sの上部から供給され、洗浄処理ユニット、メ
ッキ処理ユニットM1〜M4に向けて流下し、処理空間
Sの底部から排気されてシステム外に排出されるように
なっている。このように処理空間S内を上から下に清浄
な空気を流すことにより、下段側のメッキ処理ユニット
M1〜M4から上段側の洗浄装置の方には空気が流れな
いようになっている。そのため、常に洗浄処理ユニット
側は清浄な雰囲気に保たれている。更に、メッキ処理ユ
ニットM1〜M4や洗浄処理ユニット等の各処理ユニッ
ト内はシステムの処理空間Sよりも陰圧に維持されてお
り、空気の流れは処理空間S側から各処理ユニット内に
向って流れ、各処理ユニットからシステム外に排気され
る。そのため、処理ユニット側から処理空間S側に汚れ
が拡散するのが防止される。図5はメッキ処理ユニット
M1の垂直断面図である。図5に示すように、このメッ
キ処理ユニットM1では、ユニット全体が密閉構造のハ
ウジング41で覆われている。このハウジング41も樹
脂等の耐腐食性の材料で構成されている。ハウジング4
1の内側は概ね上下二段に分かれた構造になっており、
排気路を内蔵したセパレータ72により、セパレータ7
2の上側に位置する第1の処理部Aと、セパレータ72
の下側に位置する第2の処理部Bとに仕切り分けられて
いる。そのため、第2の処理部B側から上側の第1の処
理部A側に汚れが拡散するのが防止される。セパレータ
72の中央には貫通孔74が設けられており、この貫通
孔74を介して後述するドライバ61に保持されたウエ
ハWが第1の処理部Aと第2の処理部Bとの間を行き来
できるようになっている。処理部Aと処理部Bとの境界
にあたる部分のハウジングには開口部とこの開口部を開
閉するゲートバルブ73が設けられている。このゲート
バルブ73を閉じるとメッキ処理ユニットM1内はその
外側の処理空間Sとは隔絶された空間となるので、メッ
キ処理ユニットM1から外側の処理空間S内への汚れの
拡散が防止される。またメッキ処理ユニットM1〜M4
はそれぞれ別個独立に運転することができ、処理システ
ムに対してそれぞれが着脱可能に構成されている。その
ため、一つのメッキ処理ユニットについての保守管理時
など運転できない場合には、他のメッキ処理ユニットを
代替使用することができ、保守管理が容易に行なえる。
第1の処理部AにはウエハWを略水平に保持して回転さ
せる基板保持機構としてのドライバ61が配設されてい
る。このドライバ61はウエハWを保持するホルダ62
と、このホルダ62ごとウエハWを略水平面内で回転さ
せるモータ63とから構成されており、モータ63の外
套容器にはドライバ61を支持する支持梁67が取りつ
けられている。支持梁67の端はハウジング41の内壁
に対してガイドレール68を介して昇降可能に取り付け
られている。支持梁67は更にシリンダ69を介してハ
ウジング41に取りつけられており、このシリンダ69
を駆動することによりドライバ61の位置を上下できる
ようになっている。具体的には図5に示したように、ド
ライバ61の位置はウエハWを搬出入するための搬送位
置(I)と、ウエハW下面側の被処理面を洗浄する洗浄
位置(II)後述するスピンドライを行なうためのスピ
ンドライ位置(IV)、及びウエハWをメッキ液に浸漬
した状態でメッキを行なうメッキ位置(V)の主に4つ
の異なる高さの間で上下動させる。なお、ドライバ61
の内部にはウエハWだけを昇降させる昇降機構(図示省
略)が配設されており、この昇降機構を作動させること
により、ドライバ61の高さを変えずにウエハWの高さ
だけを位置(III)までドライバ61内部で変えるこ
とができる。この昇降機構はウエハW下面外周縁部で接
触して電圧を印加するカソードコンタクト71と呼ばれ
る接点とウエハWとを接離させるときに作動させるもの
であり、例えばカソードコンタクト71を洗浄する際に
ウエハWを上昇させて接点表面を露出させ、ノズルから
噴射された水により洗浄しやすくする。第2の処理部B
には例えば硫酸銅などの、銅メッキ用のメッキ液を収容
するメッキバス42が配設されている。メッキバス42
は二重構造になっており、内槽42aの外側に外槽42
bが略同軸的に配設されている。メッキバス42は前述
したドライバ61の真下に配設されており、メッキ液で
内槽42aを満たしたときにメッキ液の液面がメッキ位
置(V)で停止させたドライバ61に保持されたウエハ
Wよりもメッキ液液面の方が高くなる高さに内槽42a
が固定されている。内槽42aの内部にはメッキ液を底
部側から上面に向けて噴出させる噴出管43が内槽42
aの底部略中心から内槽42aの深さ方向略中間付近ま
で伸びており、噴出管43の周囲には電解メッキ処理時
にアノードとして機能する電極44が配設されている。
噴出管43の端部外周と内槽42aとの間には隔膜45
が配設されており、電解メッキ時に電極44から混入す
る異物がメッキ液液面に浮上してメッキの障害になるの
を防止している。内槽42a底部の中心から偏心した位
置にはメッキ液を循環させるための循環配管47が配設
されており、図示しないポンプによりメッキ液を循環さ
せ、循環配管47で吸い込んだメッキ液を循環配管46
から供給するようになっている。外槽42bは内槽42
aの外壁面との間にメッキ液の流れる流路42を形成し
ている。更に外槽42bの底部には流路42に流れ込ん
だメッキ液を内槽42a内に戻すための配管48が接続
されている。この配管48は前記噴出管43とポンプ4
9を介して繋がっており、このポンプ49を作動させる
ことにより内槽42aから溢れ出して流路42、配管4
8に流れ込んだメッキ液を再び内槽42a内に戻すと共
にウエハW下面側の被処理面に向けて噴出できるように
なっている。セパレータ72の下方には第2の処理部が
形成されている。この第2の処理部Bは前記第1の処理
部Aとは別個独立に形成された空間であり、第1の処理
部Aを流れる空気が第2の処理部Bに流れ込んだり、第
2の処理部Bの空気が第1の処理部Aに流れ込むことは
ない。このように処理部B側から処理部A側に空気が流
れないようにすることで処理部A内を清浄雰囲気に保っ
ている。セパレータ72の下側には排気口71が配設さ
れている。この排気口71は図示しない排気系に繋がれ
ており、第2の処理部Bの空気中に飛散したメッキ液の
微粒子等をこの排気口71で吸い込んで排気とともにメ
ッキ処理システム外へ排出する。このように処理部Bの
空気中に含まれる微粒子をメッキ処理システム外へ排出
することによりメッキ処理ユニット内やメッキ処理シス
テム内を清浄な雰囲気に維持している。セパレータ72
のうち、ドライバ61が出入りする貫通口74の内壁下
部には複数の洗浄ノズル70,70,…が配設されてお
り、洗浄位置で停止したウエハWの下面に向けて例えば
純水を噴出して洗浄するようになっている。なお、この
貫通口74の部分に水平方向のエアカーテンを形成する
ことも可能である。例えば、セパレータ72の一方から
清浄な空気を平面状に吹き出す一方、吹出口の反対側に
吸気口を設けてメッキバス42の上部を通過してきた空
気を吸引しシステム外へ排気する方法などが挙げられ
る。このように処理部Aと処理部Bとの境界にエアカー
テンを形成することにより、メッキバス42からのメッ
キ液を含んだミストが処理部A側に拡散するのを防止す
ることができる。また、このメッキ処理ユニットM1内
には温度調節装置や湿度調節装置を配設することも可能
である。その場合にはメッキ処理ユニットM1内を所定
の温度や湿度を維持するように制御されるので、メッキ
液などのミストの発生を防止することができ、メッキ処
理ユニットM1内の空気が汚染されるのを防止してい
る。図6および図7は、本実施形態に係るアニーリング
ユニットの構成を示す平面図および断面図である。な
お、図7では、図解のために水平遮蔽板112を省略し
てある。このアニーリングユニットの処理室110は両
側壁111と水平遮蔽板112とで形成され、処理室1
10の正面側(メインアーム35側)および背面側はそ
れぞれ開口部170A,170Bとなっている。遮蔽板
112の中心部には円形の開口113が形成され、この
開口113内には円盤状のサセプタ120が設けられ
る。サセプタ120には例えば3つの貫通孔121が設
けられ、各貫通孔121内には支持ピン122が遊嵌状
態で挿通されており、ウエハWのローディング・アンロ
ーディング時には各支持ピン122がサセプタ120の
表面より上に突出または上昇してメインアーム35の保
持部材35aとの間でウエハWの受け渡しを行うように
なっている。サセプタ120の外周囲には、円周方向に
たとえば2°間隔で多数の通気孔12を形成したリング
状の帯板からなるシャッタ126が設けられている。こ
のシャッタ126は、通常はサセプタ120より下の位
置に退避しているが、アニーリングなどの熱処理時には
図9に示すようにサセプタ120の上面よりも高い位置
まで上昇して、サセプタ120とカバー体128との間
にリング状の側壁を形成し、図示しない気体供給系より
送り込まれるダウンフローの空気や窒素ガス等の不活性
ガスを通気孔124より周方向で均等に流入させるよう
になっている。カバー体128の中心部には熱処理時に
ウエハW表面から発生するガスを排出するための排気口
128aが設けられ、この排気口128aに排気管13
0が接続されている。この排気管130は、装置正面側
(メインアーム35側)のダクト(図示省略)に通じて
いる。遮蔽板112の下には、遮蔽板112、両側壁1
11および底板114によって機械室115が形成され
ており、室内にはサセプタ支持板116、シャッタアー
ム117、支持ピンアーム118、シャッタアーム昇降
駆動用シリンダ119、支持ピンアーム昇降駆動用シリ
ンダ125が設けられている。図6に示すように、ウエ
ハWの外周縁部が載るべきサセプタ120の表面位置に
複数個たとえば4個のウエハW案内支持突起部131が
設けられている。サセプタ120内部にはニクロム線等
の電熱ヒータ(図示省略)が設けられており、この電熱
ヒータを加熱することによりサセプタ120を所定温度
に維持するようになっている。図8は本実施形態に係る
表面研磨処理ユニット(CMP)の概略斜視図であり、
図9は同表面研磨処理ユニット(CMP)の概略垂直断
面図である。この表面研磨処理ユニットはモータ221
により鉛直な回転軸222を介して水平に回転する回転
テーブル202と、この回転テーブル202の表面に貼
着された研磨層である研磨布203と、被研磨体である
ウエハWを保持して前記研磨布203に所定の圧力で接
触させるウエハ保持部204と、前記研磨布203の表
面に研磨液を供給する研磨液供給ノズル205とを備え
ている。ウエハ保持部204は例えば真空チャック機構
を備え、回転テーブル202の中心部から変位した位置
でウエハWを被研磨面が下側になるように吸着保持し、
この被研磨面を研磨布203に接触させるように構成さ
れるとともに、モータ241により鉛直な回転軸272
を介して水平に回転するようになっている。このモータ
241は、固定板243に取り付けられた昇降部244
により昇降軸245を介して昇降可能な昇降体246に
取りつけられている。前記研磨液供給ノズル205は、
研磨液供給源267よりの化学的な研磨作用を有する化
学的研磨材、例えばフッ素化合物を含む研磨液を、例え
ば研磨布203の回転中心付近に供給するように構成さ
れている。次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方
法の各工程について説明する。図10は本実施形態に係
る半導体装置の製造プロセスのフローを示すフローチャ
ートであり、図11は同半導体装置が製造される様子を
模式的に示した垂直断面図である。図10に示すよう
に、電源を投入してこのメッキ処理システムを立ち上げ
ると、載置台21上に載置されたキャリアカセットC内
にサブアーム22がアクセスして中に収容されている未
処理のウエハWを取り出し、このウエハWをメインアー
ム35に引き渡す。メインアーム35はメッキ処理ユニ
ットM1内にアクセスし、中のホルダ62にウエハWを
引き渡し、ウエハWの搬入が完了する(ステップ1)。
このときにメッキ処理ユニットM1内に搬入されるウエ
ハWは、図11(a)に示すように、溝が形成されたウ
エハW表面に図示しないバリアメタル層が形成され、そ
の上にPVDやCVDなどにより形成される、薄い銅の
層からなるシード層302を備えたものである。次い
で、このメッキ処理ユニットM1内で第1のメッキ処理
が施される(ステップ2)。この段階で行なわれる第1
のメッキ処理では、コンタクトホールの全深さをhと
し、シード層の上に形成するメッキ層の全厚さHとする
と、第1のメッキ処理で形成するメッキ層の厚さDは1
/2h≦D<Hであることが好ましい。更にこの第1の
メッキ処理で形成されるメッキ層の厚さは図12に示し
た実線Bのような形状となるようなコンタクトホールが
ほぼうまったような、形状にメッキ層を形成するのが好
ましい。この第1のメッキ処理は比較的弱い電流値、例
えば0.5ASD(アンペア・パー・スクエアデシメー
タ)程度で行なうのが好ましい。この段階で穏やかにメ
ッキ層を形成することで強い応力が生じるのを防ぎ、そ
れによりボイドやシームなどの空孔が形成されるのを防
止するためである。こうして第1のメッキ処理が完了す
ると、図11(b)及び図12に示したように、第1の
メッキ層303が形成される。この段階で行なわれる第
1のメッキ処理では、コンタクトホールの全深さをhと
し、シード層の上に形成するメッキ層の全厚さHとする
と、第1のメッキ処理で形成するメッキ層の厚さDは1
/2h≦D<Hであることが好ましい。更にこの第1の
メッキ処理で形成されるメッキ層の厚さは図12に示し
た実線Bのような形状となるようなメッキ層を形成する
のが好ましい。第1のメッキ処理工程が完了したら、メ
ッキ処理ユニットM1内にメインアーム35がアクセス
して処理後のウエハWを取り出し、アニール処理ユニッ
トへ移送する(ステップ3)。アニール処理ユニットへ
の移送が完了すると、このアニール処理ユニット内で第
1のアニール処理が行なわれる(ステップ4)。この第
1のアニール処理の結果、グレイン(結晶粒子)が成長
し、メッキ工程で内部に蓄積された内部応力が緩和され
る。そのためこの第1のアニール処理によりメッキ層3
03は経時変化の起き難い安定なメッキ層に転化され
る。この第1のアニール処理が完了したら、再びメイン
アーム35を介して処理後のウエハWを再びメッキ処理
ユニットM1内に移送する(ステップ5)。ウエハWが
メッキ処理ユニットM1内に再びセットされると、第2
のメッキ処理が施され(ステップ6)、図11(c)に
示すように前記メッキ層303の上に更に新たなメッキ
層304が形成される。このとき、既にウエハW上に形
成されている下のメッキ層303では、前記第1のアニ
ール処理により安定した性質のメッキ層に転化されてい
るため、内部応力や経時変化といった品質が変動する要
因が既に取り除かれている。そのためこの第2のメッキ
処理は比較的高い電流値、例えば2.0ASD程度で行
なうことが出来る。このように第2のメッキ処理は比較
的高い電流値で行なうことができるので、メッキ速度が
高くなり、短時間で厚手のメッキ層を形成することがで
きる。この第2のメッキ処理工程で前記第1のメッキ層
303の上に重ねてメッキ層が形成され、全体でシード
層の上に厚さHのメッキ層を形成する。第2のメッキ処
理の完了後、再びメインアーム35によりウエハWはア
ニール処理ユニット内に移送され(ステップ7)、ここ
で第2のアニール処理が施される(ステップ8)。この
第2のアニール処理により、メッキ層304についても
グレインが成長すると同時に内部応力などの品質変動要
素が取り除かれ、品質の安定したメッキ層に転化され
る。第2のアニール処理が完了すると、メインアーム3
5によりアニール処理ユニットからウエハWが搬出され
(ステップ9)、一連の製造工程が完了する。このよう
に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法ではメッキ
層を2回に分けて形成し、メッキ層を形成するたびにア
ニール処理を行ってグレインを成長させ、品質変動要因
を取り除いた上でメッキ層の厚みを増していくので、内
部に蓄積された応力が緩和される。そのためメッキ層中
にボイドやシームなどの空隙が形成されることが防止さ
れ、品質の高いメッキ層、ひいては品質の高い半導体装
置が高収率で製造される。 (第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法について説明する。なお、本実
施形態に係るメッキ処理システムのうち、前記第1の実
施形態と重複する内容については説明を省略することが
ある。本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、バ
リアメタル層が形成され、その上にシード層が形成され
たウエハWを用意し、このウエハWの上に第1のメッキ
層と第2のメッキ層を形成とを形成し、この第1のメッ
キ層と第2のメッキ層との境界部分にボイドのような空
孔を意図的に形成させる。図12は本実施形態に係る半
導体装置の製造工程を示すフローチャートであり、図1
3は本実施形態に係る半導体装置が製造される様子を示
した垂直断面図である。本実施形態に係る方法では、最
初にバリアメタル層(図示省略)とシード層403とが
形成されたウエハWを用意して、これをメッキ処理ユニ
ットM1内に搬入する(ステップ11)。次いで図13
(a)に示すように、最初に第1のメッキ層404を形
成する(ステップ12)。このときの処理条件は、通常
の方法に従い、ボイドやシームなどの空孔がメッキ層中
に形成されないような条件で行ない、ウエハW表面上に
存在する微小な凹凸がメッキ層404で埋められるよう
に行なう。次にこうして形成した空孔のない第1のメッ
キ層404の上に図13(b)に示したように第2のメ
ッキ層を形成する(ステップ13)。このときのメッキ
処理条件は前記第1メッキ層404を形成する条件とは
異なり、第1のメッキ層と第2のメッキ層405との境
界部分にボイドやシームなどの空孔406が形成されや
すい条件下で行なう。ここで、空孔406を形成し易い
条件とは、例えば、メッキ時に通電する印加電圧を低
目、例えば通電時の電流密度が0.1〜1.0ASD
(アンペア・パー・デシメータ)になるような電圧で電
解メッキを行なったり、塩素や銅濃度が薄目のメッキ
液、例えば塩素濃度が0.1〜309/Lのメッキ液や
銅濃度が10〜309/Lのメッキ液を用いるのが好ま
しい。こうして第2のメッキ層405を形成したら、ウ
エハWをメインアーム35でアニール処理ユニット内に
移送し(ステップ14)、このアニール処理ユニット内
で所定条件下にアニール処理を施す(ステップ15)。
このときのアニール処理を行なう処理条件は、前記第2
のメッキ層405形成時の処理条件と相俟って、第1の
メッキ層と第2のメッキ層405との境界部分にボイド
やシームなどの空孔406が形成される条件下で行な
う。ここで、このアニール処理の条件とは、例えば、ア
ニールを200〜630℃で行なうことなどが挙げられ
る。上記のような条件でアニールを行なうと、図13
(c)に示したように第1のメッキ層404と第2のメ
ッキ層405との境界部分にボイド406が形成され
る。かくしてボイド406が境界部に形成されたウエハ
Wをアニール処理ユニットから取り出す(ステップ1
6)。こうして境界部にボイド406が形成されたウエ
ハWは次いで表面研磨処理にかけられる。この表面研磨
処理は前記CMPにより行なわれる。この表面研磨処理
の終点管理は、例えばCMPのモータの回転軸にかかる
トルクを検出することにより行なうようになっている。
ウエハWを表面研磨処理にかけて表面を削っていくと、
第2のメッキ層中のボイド406がない上の部分を削っ
ている間はぼぼ一定のトルクを必要とするため、トルク
の変化は現れない。表面研磨が進み、第2のメッキ層4
05と第1のメッキ層404との境界部まで削られてく
ると、ボイド406に差し掛かるため、CMPが空回り
に近い状態になるためトルクの変化が現れる。このトル
クの変化をモニタリングすることにより研磨されたメッ
キ層の厚さが正確に認識され、図13(d)に示したよ
うな、一定の厚さのメッキ層を備えた半導体装置が再現
性よく高い収率で製造される。 (変形例)図15は本変形例にかかる半導体装置の垂直
断面図である。本変形例では、第1のメッキ層を形成す
る工程では比較的穏やかな条件、例えば0.5ASDの
電流値でメッキ層を形成する。この工程では通常の条件
に従い、ボイドなどの空孔が形成されにくい条件でメッ
キ処理することにより、図15に示したような、コンタ
クトホールをほぼ埋める程度にまでメッキ層L1を形成
する。次いでこの上に第2のメッキ層を形成する。この
ときの条件は、空孔が形成されやすい条件、例えば、薄
いメッキ液を用いたり、比較的高い電流値例えば2.0
ASDでメッキ処理する。このメッキ処理では図15中
のL2で示したような形に金属が析出する。その結果、
コンタクトホールの上部付近に金属層L1とL2とで囲
まれた空孔V1が形成されやすくなる。このように第1
のメッキ層形成条件と第2のメッキ層形成条件とを適切
に調節することによりコンタクトホール上部に空孔がで
きやすい状態ができる。ついでこの半導体装置(ウエハ
W)にアニール処理を施す。このときのアニーリング条
件を適切に選び、空孔ができるような条件でアニーリン
グすることにより空孔が形成される。後続の処理では上
記と同様にして空孔を検出することにより表面研磨処理
を行なう。 (第3の実施の形態)本実施形態ではメッキ層の形成を
2回に分け、最初に形成したメッキ層をアニール処理し
て結晶方向を揃えた後に残りのメッキ層を形成する。図
14は本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示すフ
ローチャートであり、図15は本実施形態に係る半導体
装置が製造される様子を示した垂直断面図である。本実
施形態に係る方法では、微細な溝の形成されたウエハW
を用意する。まずこのウエハWの上にPVDやCVDを
用いてシード層502を形成し(ステップ21)、しか
る後にこのウエハWをメッキ処ユニットM1内に搬入す
る(ステップ22)。ここでメッキ処理を施して(ステ
ップ23)、図15(a)に示したような第1のメッキ
層503aを形成する。次にこのウエハWをアニール処
理ユニットに移送し(ステップ24)、この中でアニー
ル処理を行なって(ステップ25)、図15(c)に示
すように前記第1のメッキ層503aの結晶方向を所定
の方向に揃える。しかる後に再びメッキ処理ユニットM
1内に移送して(ステップ26)、前記結晶方向が揃え
られた第1のメッキ層503a上に更に第2のメッキ層
503bを形成する(ステップ27)。このとき、第1
のメッキ層503aでは、前記アニール処理によりその
結晶方向が揃っており、所定の一方向を向いている。そ
のため、第2のメッキ処理工程で新たに形成されるメッ
キ層503bは下地にあたる前記メッキ層503aと結
晶方向が揃うように析出される。従って、前記第1のメ
ッキ層503aと今回その上に形成される第2のメッキ
層503bとは結晶方向がほぼ同じ向きに揃ったメッキ
層として形成される。このメッキ処理を続けることによ
り第2のメッキ層503が成長し、図15(d)に示し
たような、結晶方向の揃ったメッキ層が得られる。 (第4の実施の形態)本実施形態ではシード層を形成し
た後にこのシード層にアニーリング処理を施してその結
晶方向を所定の方向に揃えさせ、しかる後にこのシード
層の上にメッキ処理を施してメッキ層を形成する。図1
6は本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示すフロ
ーチャートであり、図17は本実施形態に係る半導体装
置が製造される様子を示した垂直断面図である。本実施
形態に係る方法では、バリアメタル層が形成されたウエ
ハWの上にシード層602を形成したのち(ステップ3
1/図17(a))、ウエハWをアニーリング処理ユニ
ット内に搬入し(ステップ32)、ここでアニーリング
処理を施して(ステップ33)、図17(b)に示した
ようにシード層602の結晶方向を揃えさせる。しかる
後にメッキ処理ユニットM1内に移送して(ステップ3
4)、図17(c)に示すように前記結晶方向が揃えら
れたシード層602上に更にメッキ層603を形成する
(ステップ35)。このとき、前記シード層602で
は、図17(b)に示したように、前記アニール処理に
よりその結晶方向が揃っており、所定の一方向を向いて
いる。そのため、メッキ処理工程で新たに形成されるメ
ッキ層603は下地にあたる前記シード層602と結晶
方向が揃うように析出される。従って、前記シード層6
02と今回その上に形成されるメッキ層603とは結晶
方向がほぼ同じ向きに揃ったメッキ層として形成され
る。更にこのメッキ処理を続けることによりメッキ層6
03が成長し、結晶方向が揃ったメッキ層が形成され
る。なお、メッキ層603は更にアニーリング処理して
もよい。その場合には更に結晶方向が揃い易くなるとい
う効果が得られる。
【発明の効果】本発明の液処理システムでは、高品質の
半導体装置が歩留まりよく製造される。
半導体装置が歩留まりよく製造される。
【図1】本発明に係るメッキ処理システムの斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明に係るメッキ処理システムの平面図であ
る。
る。
【図3】本発明に係るメッキ処理システムの正面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係るメッキ処理システムの側面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係るメッキ処理ユニットの垂直断面図
である。
である。
【図6】本発明に係るアニーリング処理ユニットの平面
図である。
図である。
【図7】本発明に係るアニーリング処理ユニットの垂直
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明に係る表面研磨処理ユニットの斜視図で
ある。
ある。
【図9】本発明に係る表面研磨処理ユニットの垂直断面
図である。
図である。
【図10】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法
のフローを示すフローチャートである。
のフローを示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態に係る半導体装置が製造され
る様子を示した垂直断面図である。
る様子を示した垂直断面図である。
【図12】第1の実施形態に係る半導体装置が製造され
る様子を示した垂直断面図である。
る様子を示した垂直断面図である。
【図13】第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態に係る半導体装置が製造され
る様子を示した垂直断面図である。
る様子を示した垂直断面図である。
【図15】第2の実施形態の変形例に係る半導体装置が
製造される様子を示した垂直断面図である。
製造される様子を示した垂直断面図である。
【図16】第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施形態に係る半導体装置の垂直断面
図である。
図である。
【図18】第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図19】第4の実施形態に係る半導体装置の垂直断面
図である。
図である。
W…ウエハ(被処理基板)、 M1〜M4…メッキ処理ユニット、 70…洗浄処理ユニット、 35…メインアーム、 22…サブアーム、 21…載置台、 G2,G3…ゲートバルブ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月20日(2000.6.2
0)
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622S 21/306 21/306 M 21/3205 21/88 K (72)発明者 加藤 善規 山梨県韮崎市穂坂町三ッ沢650 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 佐藤 浩 山梨県韮崎市穂坂町三ッ沢650 東京エレ クトロン株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB02 AB15 BA11 BB12 CA06 CA15 CB02 CB03 CB09 CB13 DB01 DB07 GA16 4M104 BB04 CC01 DD06 DD33 DD43 DD52 DD75 DD78 FF17 FF22 HH16 5F033 HH11 JJ11 LL06 MM01 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP14 PP27 PP33 QQ09 QQ37 QQ48 QQ73 WW10 XX00 XX01 XX19 XX34 5F043 AA27 DD16 EE08 EE40
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくともメッキ処理装置と、アニール
装置とを備えた処理システムを用いる、半導体装置の製
造方法であって、 被処理基板に第1のメッキ処理を施す工程と、 前記被処理基板に第1のアニール処理を施す工程と、 前記被処理基板に第2のメッキ処理を施して所定の厚さ
の導体層を形成する工程と、 前記被処理基板に第2のアニール処理を施す工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
であって、前記第1のメッキ処理を施す工程が、第1の
電流値でメッキ処理する工程であり、 前記第2のメッキ処理を施す工程が、前記第1の電流値
とは異なる第2の電流値でメッキ処理する工程であるこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 被処理基板にメッキ処理を行なって配線
層を形成する工程と、 前記配線層をアニール処理する工程と、 前記配線層をCMP処理する工程と、を備え、 前記CMP処理の際、前記アニール工程により生成され
た前記配線層中の空孔の存在に基づいて、CMP処理の
終点を検出することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項4】 被処理基板をメッキ処理して前記被処理
基板表面の微細な凹凸を塞ぐ第1のメッキ層を形成する
工程と、 前記被処理基板を所定条件下にメッキ処理して前記第1
のメッキ層との境界部にボイドを形成しやすい第2のメ
ッキ層を形成する工程と、 前記被処理基板を所定条件下にアニール処理して前記第
1のメッキ層と前記第2のメッキ層との境界部にボイド
を形成させる工程と、 前記ボイドが検出されるまで前記第2のメッキ層に表面
研磨処理を施す工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 被処理基板表面にシード層を形成する工
程と、 前記シード層の上に第1のメッキ層を形成する工程と、 前記被処理基板をアニーリングして前記第1のメッキ層
の結晶方向を揃える工程と、 前記第1のメッキ層の上に第2のメッキ層を形成する工
程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項6】 被処理基板表面にシード層を形成する工
程と、 前記シード層にアニール処理を施す工程と、 前記アニール処理が施されたシード層上にメッキ層を形
成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000174438A JP2001319896A (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001319896A (ja) |
Cited By (3)
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JP2007526618A (ja) * | 2003-06-04 | 2007-09-13 | チェオル ユー,ミュング | 縦型構造複合半導体装置 |
JP2007536725A (ja) * | 2004-04-28 | 2007-12-13 | バーティクル,インク | 縦構造半導体装置 |
-
2000
- 2000-05-08 JP JP2000174438A patent/JP2001319896A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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JP2005340478A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP4660119B2 (ja) * | 2004-05-26 | 2011-03-30 | 株式会社東芝 | 半導体装置の製造方法 |
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