JP2001319838A - 電解コンデンサ用封口体の製造方法 - Google Patents
電解コンデンサ用封口体の製造方法Info
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Abstract
に擦り傷が付きやすく、これによって封止性能が低下す
るという課題を解決し、優れた封止性能が得られる電解
コンデンサ用封口体の製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 封口体1をシリコンオイル8に浸漬した
状態で減圧雰囲気にした後、封口体1を取り出して不要
なシリコンオイル8を除去する方法により、封口体1に
設けられた孔の内面を含む外表面全体にシリコンオイル
8の皮膜層を均一に形成することができ、封口体1の孔
内にリード線を挿通させる際に摩擦抵抗が小さくなるの
で挿通し易くなって孔の内面に擦り傷が発生しなくな
り、優れた封止性能を有する封口体1を得ることができ
る。
Description
される電解コンデンサの封口用に用いられる電解コンデ
ンサ用封口体の製造方法に関するものである。
の製造方法について図面を用いて説明する。
構成を示した断面図であり、同図において、17は陽極
リード線18と陰極リード線19が夫々接続された陽極
箔と陰極箔(共に図示せず)とをその間にセパレータ
(図示せず)を介在させて巻回することにより構成され
たコンデンサ素子、20はこのコンデンサ素子17を駆
動用電極液と共に収納した有底筒状の金属ケース、21
はこの金属ケース20の開口部を封止した封口体であ
り、この封口体21を金属ケース20の開口部に装着し
た後、金属ケース20の開放端を絞り加工ならびにカー
リング加工することによって封止するようにしたもので
あった。
の構成の電解コンデンサでは、図5(a)に示すように
封口体21を金属ケース20の開口部に装着する前に、
封口体21に設けられた孔21aにコンデンサ素子17
の陽極リード線18と陰極リード線19の丸棒部を圧入
気味に挿入し、このようにしてから封口体21を金属ケ
ース20の開口部に装着して封止するものであるが、こ
の作業の中で、陽極リード線18と陰極リード線19の
丸棒部を封口体21に設けられた孔21aに圧入気味に
挿入する際に上記孔21aの内面に図5(b)に示すよ
うな擦り傷22が付きやすく、この発生した擦り傷22
によって駆動用電解液が封口体21の孔21a内に這い
上がったり、また外部から封口体21の内部に水分が浸
入したりして封止性能を低下させ、電解コンデンサの寿
命に悪影響を及ぼすという課題があった。
優れた封止性能を発揮することができる電解コンデンサ
用封口体の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
に本発明の請求項1の発明は、コンデンサの封口用に成
形された封口体を潤滑剤に浸漬し、この状態で上記潤滑
剤と接する雰囲気を減圧状態にするか、または潤滑剤に
超音波振動を与えた後、上記封口体を潤滑剤から取り出
して不要な潤滑剤を除去することにより、封口体の少な
くとも外表面に潤滑剤の皮膜層を形成する製造方法とい
うもので、この方法により、封口体に設けられた孔の内
面を含む封口体の外表面全体に潤滑剤の皮膜層を均一に
形成することができるため、封口体の孔内にコンデンサ
素子のリード線を挿通させる際に摩擦抵抗が小さくなっ
て挿通し易くなるので孔の内面に擦り傷が発生すること
も無くなり、また潤滑剤の皮膜層により外部からの水分
の浸入を防止して優れた封止性能を発揮することができ
る封口体を容易に、しかも安定して得ることができると
いう作用効果が得られる。
から取り出して不要な潤滑剤を除去する方法として遠心
分離機を用いた製造方法というもので、この方法によ
り、潤滑剤に浸漬した封口体に付着した余分の潤滑剤を
効率よく除去して均一な潤滑剤の皮膜層を形成すること
ができるという作用効果が得られる。
口用に用いられる封口体を成形する金型に予め潤滑剤を
塗布した後で封口体を成形することにより、封口体の少
なくとも外表面に潤滑剤の皮膜層を形成する電解コンデ
ンサ用封口体の製造方法というもので、この方法によ
り、簡単な方法で封口体の外表面に潤滑剤の皮膜層を形
成して封止性能が向上した封口体を得ることができると
いう作用効果が得られる。
態1を用いて、本発明の特に請求項1、2に記載の発明
について説明する。
の形態による電解コンデンサ用封口体の製造方法を示す
製造装置の断面図であり、同図において、1はゴムや高
分子材料等からなる封口体、3は周囲が金網2によって
構成され、その内部に上記封口体1が投入された回転
槽、4はこの回転槽3を回転させるためのモータ、5は
上記回転槽3が内部に配設された真空槽、6はこの真空
槽5の蓋、7は上記真空槽5の内部に潤滑剤を充填した
り排出したりするために設けられた入出孔、8は上記真
空槽5内に充填された潤滑剤としてのシリコンオイル、
9は上記真空槽5に連結された真空ポンプである。
いて封口体1を製造する方法について説明すると、まず
図1(a)に示すように、真空槽5内に入出孔7を介し
て所定量のシリコンオイル8を充填する。続いて、真空
槽5の蓋6を開けて回転槽3内に複数の封口体1を投入
し、この封口体1がシリコンオイル8に十分に浸かるよ
うにした後、上記蓋6を閉める。続いて、真空ポンプ9
を駆動して真空槽5内を真空(減圧)状態にすることに
より封口体1を脱泡し、封口体1に設けられたリード線
挿通用の孔や封口体1の外表面にシリコンオイル8を染
み込ませる作業を数分間継続し、封口体1から出てくる
気泡がほぼ無くなったら、上記真空ポンプ9の運転を停
止して真空槽5内を大気圧に戻す。
開けて真空槽5内のシリコンオイル8を排出した後、モ
ータ4を駆動して回転槽3を回転させることにより遠心
分離作用を利用して封口体1に付着した余分のシリコン
オイル8を除去して封口体1を作製するものである。
て得られた本発明の封口体1のリード線挿通用の孔部を
示した要部拡大断面図と同封口体1の孔にコンデンサ素
子のリード線を挿通する状態を示した部分断面正面図で
あり、同図に示すように封口体1に設けられた孔1aの
内面を含む封口体1の外表面全体に均一にシリコンオイ
ル皮膜層8aが形成されており、従って、封口体1の孔
1a内にコンデンサ素子10のリード線11を挿通させ
る際に摩擦抵抗が小さくなるので挿通し易くなって孔1
aの内面に擦り傷が発生することも無くなり、またシリ
コンオイル皮膜層8aにより外部からの水分の浸入を防
止して優れた封止性能を有する封口体1を容易に、しか
も安定して得ることができるものである。
空槽5内に充填されたシリコンオイル8に浸漬した後、
真空槽5内を真空(減圧)状態にする方法を示したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、真空槽5内の
シリコンオイル8に超音波振動を加える方法にしても同
様の効果が得られるものである。
いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明
する。
の形態による電解コンデンサ用封口体の製造方法を示す
製造工程図であり、同図において、12は成形金型、1
3はシリコンゴムシート、14はシリコンオイル15を
噴霧するノズル、16は封口体である。
図3(a)に示すように、ノズル14を介して成形金型
12の表面(成形面)にシリコンオイル15を噴霧す
る。
ンゴムシート13を挟み込むようにして成形金型12を
閉じ、加熱してゴムを加硫して成形を行った後、図3
(c)に示すように成形金型12を開いて封口体16を
取り出すようにしたものである。
その外表面にシリコンオイル15の皮膜層15aが均一
に形成されたものとなり、封口性能が大幅に向上した封
口体16を容易に、しかも安定して得ることができるも
のである。
ル15の噴霧を成形金型12に対して行ったが、本発明
はこれに限定されるものではなく、シリコンオイル15
の噴霧をシリコンゴムシート13に対して行うようにし
ても同様の効果が得られるものである。
潤滑剤に浸漬した状態で潤滑剤と接する雰囲気を減圧状
態にした後、封口体を潤滑剤から取り出して不要な潤滑
剤を除去する製造方法とすることにより、封口体に設け
られた孔の内面を含む封口体の外表面全体に潤滑剤の皮
膜層を均一に形成することができるため、封口体の孔内
にコンデンサ素子のリード線を挿通させる際に摩擦抵抗
が小さくなって挿通し易くなるので孔の内面に撮り傷が
発生することも無くなり、また潤滑剤の皮膜層により外
部からの水分の浸入を防止して優れた封止性能を発揮す
ることができる封口体を容易に、しかも安定して得るこ
とができるものである。
サ用封口体の製造方法を示す製造方法の断面図
ード線挿通用の孔部を示した要部拡大断面図 (b)同封口体の孔にコンデンサ素子のリード線を挿通
する状態を示した部分断面正面図
サ用封口体の製造方法を示す製造工程図
ンデンサ素子のリード線を挿通する状態を示した部分断
面正面図 (b)同封口体の孔内部に発生する擦り傷を示した要部
拡大断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 コンデンサの封口用に成形された封口体
を潤滑剤に浸漬し、この状態で上記潤滑剤と接する雰囲
気を減圧状態にするか、または潤滑剤に超音波振動を与
えた後、上記封口体を潤滑剤から取り出して不要な潤滑
剤を除去することにより、封口体の少なくとも外表面に
潤滑剤の皮膜層を形成する電解コンデンサ用封口体の製
造方法。 - 【請求項2】 封口体を潤滑剤から取り出して不要な潤
滑剤を除去する方法として遠心分離機を用いた請求項1
に記載の電解コンデンサ用封口体の製造方法。 - 【請求項3】 コンデンサの封口用に用いられる封口体
を成形する金型に予め潤滑剤を塗布した後で封口体を成
形することにより、封口体の少なくとも外表面に潤滑剤
の皮膜層を形成する電解コンデンサ用封口体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000137430A JP2001319838A (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 電解コンデンサ用封口体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000137430A JP2001319838A (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 電解コンデンサ用封口体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001319838A true JP2001319838A (ja) | 2001-11-16 |
Family
ID=18645208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000137430A Pending JP2001319838A (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 電解コンデンサ用封口体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001319838A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013160964A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | エルナー株式会社 | アルミニウム電解コンデンサおよびその封口ゴム |
JP2016096364A (ja) * | 2016-02-22 | 2016-05-26 | エルナー株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ |
-
2000
- 2000-05-10 JP JP2000137430A patent/JP2001319838A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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