JP2001319829A - Cr複合部品 - Google Patents

Cr複合部品

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JP2001319829A
JP2001319829A JP2000135694A JP2000135694A JP2001319829A JP 2001319829 A JP2001319829 A JP 2001319829A JP 2000135694 A JP2000135694 A JP 2000135694A JP 2000135694 A JP2000135694 A JP 2000135694A JP 2001319829 A JP2001319829 A JP 2001319829A
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electrode layer
dielectric film
metal
side edge
composite
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JP2000135694A
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English (en)
Inventor
Yasuko Metsugi
康子 目次
Mikio Sakata
幹夫 坂田
Michiharu Kamiya
三千治 神谷
Masahide Kayao
真秀 柏尾
Masashi Shimamoto
昌司 嶋本
Kazumi Ono
和美 大野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだ等による接合を要せず容易に製造する
ことができると共に、巻回して外部電極を形成した後に
は直ちに使用に供することができるだけでなく、外装ケ
ースに挿入してCR複合電子部品とする場合においては
小型化を図ることができるCR複合部品を提供するこ
と。 【解決手段】 金属からなるコンデンサ部Cと、このコ
ンデンサ部Cに連続した金属からなる抵抗部Rとが誘電
体フィルム3上に形成された金属化フィルム2を巻回し
てなる本体5の両側面に外部電極6a・6bを設けたC
R複合部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCR複合部品に関
し、より詳細には、金属からなるコンデンサ部と、この
コンデンサ部に連続した金属からなる抵抗部とが形成さ
れた誘電体フィルムを巻回することにより容易に製造す
ることができると共に、巻回して外部電極を形成した後
には直ちに使用に供することができるだけでなく、外装
ケースに挿入してCR複合電子部品とする場合において
は、小型化を図ることができるCR複合部品に関する。
【0002】
【従来の技術】「CR複合部品」とは、キャパシタ(C
apacitor)と抵抗(Resistance)と
が1つに組合わさった電子部品である。特開平10−2
7730号公報には、このようなCR複合電子部品の一
例が開示されている。
【0003】図20は、従来のCR複合電子部品の断面
図である。図20に示すように、CR複合電子部品9
は、両側面に外部電極92が形成されたコンデンサ部9
1と、一方の外部電極92aに接続されたU字状の抵抗
部93とを備えている。他方の外部電極92bおよびU
字状の抵抗部93には、それぞれリード線94が溶接さ
れている。一体となったコンデンサ部91、抵抗部9
3、およびリード線94は、開口95を有する外装ケー
ス96に図面下方向に挿入され、その後エポキシ樹脂等
の充填材97が開口95から充填されて、CR複合電子
部品が製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図20に示す
ようなCR複合電子部品においては、コンデンサ部91
と抵抗部93とは別個の部品であるため、外装ケース9
6は、コンデンサ部91よりも一回り大きくなる。ま
た、コンデンサ部91、抵抗部93、およびリード線9
4をはんだ等により溶接して一体にしなければならない
ので、手間がかかるという問題点もある。
【0005】一体となったコンデンサ部91、抵抗部9
3、およびリード線94を外装ケース96に挿入しなけ
ればならないが、できる限り電子部品としての小型化を
図るには、外装ケース96の肉厚を薄くするとともに、
開口95の大きさを小さくして、外装ケース96内での
無駄なスペースを小さくしなければならない。このため
には、開口95が小さくなるので、一体となったコンデ
ンサ部91、抵抗部93、およびリード線94を外装ケ
ース96に挿入しにくいという問題もある。一方、一体
となったコンデンサ部91、抵抗部93、およびリード
線94を外装ケース96に挿入し易くするには、開口9
5を大きくしなければならないので、電子部品としての
小型化を図ることが困難となる。
【0006】また、一体となったコンデンサ部91、抵
抗部93、およびリード線94を外装ケース96に挿入
せずにそのまま基板等に実装することも可能ではある
が、基板等に対するショックにより、実装後にコンデン
サ部91と抵抗部93との接合が破壊されるおそれがあ
り、実用的ではない。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れ、はんだ等による接合を要せず容易に製造することが
できると共に、巻回して外部電極を形成した後には直ち
に使用に供することができるだけでなく、外装ケースに
挿入してCR複合電子部品とする場合においては小型化
を図ることができるCR複合部品を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係るCR複合部品は、金属からなるコンデンサ部C
と、このコンデンサ部Cに連続した金属からなる抵抗部
Rとが誘電体フィルム3上に形成された金属化フィルム
2を巻回してなる。
【0009】具体的には、図1から図7までに示すよう
に、1つの実施形態に係る上記CR複合部品は、誘電体
フィルム3の表面側の長手方向の一側縁から他側縁側に
向かって延出した金属からなる第1電極層41と、表面
側の他側縁から一側縁側に向かって延出した金属からな
る第2電極層42と、表面側の長手方向の一側縁および
他側縁のいずれからも離間し、かつ第1電極層41およ
び第2電極層42にそれぞれ重なり合ってコンデンサ部
Cを形成するように、誘電体フィルム3の裏面側に積層
された金属からなる第3電極層43および第4電極層4
4と、第3電極層43と第4電極層44との間を電気的
に接続するように誘電体フィルム3の裏面側に積層され
た幅細の金属からなる抵抗部Rとを備えた金属化フィル
ム2と無地フィルムとを重ね合わせて巻回してなる筒状
の本体5の両側面に、それぞれ第1電極層41および第
2電極層42と電気的に接続された第1外部電極6aお
よび第2外部電極6bが形成されている。
【0010】上記の説明では1枚の誘電体フィルム3の
表裏両面に金属層4および抵抗部Rを積層して金属化フ
ィルム2を得、この金属化フィルム2と無地フィルムと
を巻回したが、片面のみに金属層を積層した2枚の誘電
体フィルム3を巻回してもよい。すなわち、1つの実施
形態に係る上記CR複合部品は、片面側の長手方向の一
側縁から他側縁側に向かって延出した金属からなる第1
電極層41と、片面側の他側縁から一側縁側に向かって
延出した金属からなる第2電極層42とを備えた第1誘
電体フィルム3と、片面側の長手方向の一側縁および他
側縁のいずれからも離間した位置に積層された金属から
なる第3電極層43および第4電極層44と、第3電極
層43および第4電極層44との間を電気的に接続する
ように片面側に積層された幅細の金属からなる抵抗部R
とを備えた第2誘電体フィルム3とを、第1電極層41
と第3電極層43とが、第2電極層42と第4電極層4
4とがそれぞれ重なり合うように巻回してなる筒状の本
体5の両側面に、それぞれ第1電極層41および第2電
極層42と電気的に接続された第1外部電極6aおよび
第2外部電極6bが形成されている。
【0011】具体的な実施の形態においては、第1およ
び第2電極層41・42はそれぞれ一側縁および他側縁
から突出するように一側縁および他側縁から延出してい
るか、またはそれぞれ一側縁および他側縁に沿って誘電
体フィルム3の長手方向に帯状に形成されている。ま
た、第3および第4電極層43・44は、誘電体フィル
ム3の両側縁から離間した位置に島状に形成されている
か、 第3電極層43および第4電極層44が所定幅を
保って誘電体フィルム3の長手方向に帯状に形成されて
いる。あるいは、第3電極層43、抵抗部R、および第
4電極層44が、誘電体フィルム3の長手方向に順に形
成されている。
【0012】このほか、第1電極層41、第2電極層4
2、第3電極層43、および第4電極層44が誘電体フ
ィルム3の長手方向に向かってそれぞれ複数個に分割さ
れていると共に、1つの抵抗部Rに1つの分割された第
3電極層43および第4電極層44が電気的に接続され
ているようにしてもよい。
【0013】1つの実施の形態において、幅細の金属か
らなる抵抗部Rは、誘電体フィルム3の長手方向に平行
な複数本の直線状の平行金属線R1と、平行金属線R1
に連続し、誘電体フィルム3の長手方向に直交する直線
状の直交金属線R2とからなる。あるいは、これに代え
て、またはこれと共に、幅細の金属からなる抵抗部Rの
少なくとも一部が波状に蛇行していてもよい。
【0014】抵抗部Rは、積層される金属の幅を非常に
細くすると共に、この金属の長さを長くすることによっ
て抵抗を持たせるようにしてあるので、その長さは、そ
の幅の5倍以上であることが好ましい。
【0015】他の実施形態に係る上記CR複合部品は、
図8から図10までに示すように、誘電体フィルム3の
表面側の長手方向の一側縁から他側縁側に向かって延出
した金属からなる第1電極層41と、第1電極層41に
重なり合うように、誘電体フィルム3の裏面側に積層さ
れた金属からなる第2電極層42と、第2電極層42と
誘電体フィルム3の裏面側の他側縁との間を電気的に接
続するように誘電体フィルム3の裏面側に積層された幅
細の金属からなる抵抗部Rとを備えた金属化フィルム2
と無地フィルムとを重ね合わせて巻回してなる筒状の本
体5の両側面に、それぞれ第1電極層41および抵抗部
Rと電気的に接続された第1外部電極6aおよび第2外
部電極6bが形成されている。先述したのと同様、上記
CR複合部品は1枚の誘電体フィルム3の両面に金属を
積層しているが、片面のみに金属を積層した2枚の誘電
体フィルム3を巻回しても良い。具体的には、このよう
なCR複合部品は、片面側の長手方向の一側縁から他側
縁側に向かって延出した金属からなる第1電極層41を
備えた第1誘電体フィルム3と、片面側の長手方向の一
側縁および他側縁のいずれからも離間した位置に積層さ
れた金属からなる第2電極層42と、第2電極層42と
誘電体フィルムの裏面側の他側縁との間を電気的に接続
するように片面側に積層された幅細の金属からなる抵抗
部Rとを備えた第2誘電体フィルム3とを、第1電極層
41と第2電極層42とが重なり合うように巻回してな
る筒状の本体の両側面に、それぞれ第1電極層41およ
び抵抗部Rと電気的に接続された第1外部電極6aおよ
び第2外部電極6bが形成されている。その他の点(例
えば、抵抗部Rの幅と長さとの比等)については、先述
したのとほぼ同様である。
【0016】さらに他の実施形態に係る上記CR複合部
品は、図11から図13までに示すように、誘電体フィ
ルム3の表面側の長手方向の一側縁から他側縁側に向か
って延出した幅細の金属からなる第1抵抗部Raと、第
1抵抗部Raに電気的に接続し、表面側の誘電体フィル
ムの長手方向の両端縁のいずれもから離間した位置に積
層された金属からなる第1電極層41と、誘電体フィル
ム3の裏面側の長手方向の他側縁から一側縁側に向かっ
て延出した第2抵抗部Rbと、第2抵抗部Rbに電気的
に接続し、第1電極層41に重なり合うように、裏面側
の誘電体フィルム3の長手方向の両端縁のいずれもから
離間した位置に積層された金属からなる第2電極層42
と、を備えた金属化フィルム2と無地フィルムとを重ね
合わせて巻回してなる筒状の本体5の両側面に、それぞ
れ第1電極層41および抵抗部Rと電気的に接続された
第1外部電極6aおよび第2外部電極6bが形成されて
いる。先述したのと同様、上記CR複合部品は1枚の誘
電体フィルム3の両面に金属を積層しているが、片面の
みに金属を積層した2枚の誘電体フィルム3を巻回して
も良い。具体的には、このようなCR複合部品は、片面
側の長手方向の一側縁から他側縁側に向かって延出した
幅細の金属からなる第1抵抗部Raと、第1抵抗部Ra
に電気的に接続し、片面側の誘電体フィルム3の長手方
向の両端縁のいずれもから離間した位置に積層された金
属からなる第1電極層41とを備えた第1誘電体フィル
ム3と、片面側の長手方向の他側縁から一側縁側に向か
って延出した幅細の金属からなる第2抵抗部42と、第
2抵抗部42に電気的に接続し、片面側の誘電体フィル
ム3の長手方向の両端縁のいずれもから離間した位置に
積層された金属からなる第2電極層42とを備えた第2
誘電体フィルム3とを、第1電極層41と第2電極層4
2とが重なり合うように巻回してなる筒状の本体5の両
側面に、それぞれ第1抵抗部41および第2抵抗部44
と電気的に接続された第1外部電極6aおよび第2外部
電極6bが形成されている。その他の点(例えば、抵抗
部Rの幅と長さとの比等)については、先述したのとほ
ぼ同様である。
【0017】他の実施形態に係る上記CR複合部品は、
図14から図16までに示すように、誘電体フィルム3
の表面側の長手方向の一側縁から他側縁側に向かって延
出した幅細の金属からなる抵抗部Rと、抵抗部Rに電気
的に接続し、表面側の誘電体フィルム3の長手方向の両
端縁のいずれもから離間した位置に積層された金属から
なる第1電極層41と、第1電極層41に重なり合うよ
うに、誘電体フィルム3の裏面側の長手方向の他端縁か
ら一側縁側に向かって延出した金属からなる第2電極層
42とを備えた金属化フィルム2と無地フィルムとを重
ね合わせて巻回してなる筒状の本体5の両側面に、それ
ぞれ第1電極層41および第2電極層42と電気的に接
続された第1外部電極6aおよび第2外部電極6bが形
成されている。先述したのと同様、上記CR複合部品は
1枚の誘電体フィルム3の両面に金属を積層している
が、片面のみに金属を積層した2枚の誘電体フィルム3
を巻回しても良い。具体的には、このようなCR複合部
品は、片面側の長手方向の一側縁から他側縁側に向かっ
て延出した幅細の金属からなる抵抗部Rと、抵抗部Rに
電気的に接続し、片面側の誘電体フィルム3の長手方向
の両端縁のいずれもから離間した位置に積層された金属
からなる第1電極層41とを備えた第1誘電体フィルム
3と、片面側の長手方向の他端側から一側縁側に向かっ
て延出した金属からなる第2電極層42を備えた第2誘
電体フィルム3とを、第1電極層41と第2電極層42
とが重なり合うように巻回してなる筒状の本体5の両側
面に、それぞれ抵抗部Rおよび第2電極層42と電気的
に接続された第1外部電極6aおよび第2外部電極6b
が形成されている。その他の点(例えば、抵抗部Rの幅
と長さとの比等)については、先述したのとほぼ同様で
ある。
【0018】さらに他の実施形態に係る上記CR複合部
品は、図17および図18に示すように、誘電体フィル
ム3の表面側に設けられた第1電極層41および第2電
極層42と、第1電極層41および第2電極層42にそ
れぞれ重なり合うように、誘電体フィルム3の裏面側に
積層された金属からなる第3電極層43および第4電極
層44と、第3電極層43と第4電極層44との間を電
気的に接続するように誘電体フィルム3の裏面側に積層
された幅細の金属からなる抵抗部Rと、第1電極層41
および第4電極層44からそれぞれ引き出された少なく
とも2本のリード線8とを備えた金属化フィルム2と無
地フィルムとを重ね合わせて巻回してなる。第1電極層
41と第2電極層42とは離間かつ絶縁していてもよ
く、あるいは一体形成されていてもよい。
【0019】なお、リード線を外部電極に溶接した請求
項1から41までのいずれかに記載のCR複合部品を外
装ケースに挿入したCR複合電子部品もまた、本発明の
趣旨に含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と共に詳細に
説明する。本発明に係るCR複合部品1は、誘電体フィ
ルム3上に、金属からなるコンデンサ部Cと、このコン
デンサ部Cに連続した金属からなる抵抗部Rとを形成し
て金属化フィルム2を作製し、この金属化フィルム2を
巻回して作製される。以下、詳細を述べる。
【0021】(実施の形態1)図1は、本実施の形態1
に係るCR複合部品1に用いられる金属化フィルム2を
示している。以下の各図に関する説明においては、特に
別記しない限り、各図の(a)は金属化フィルム2の表
面を示し、各図の(b)は金属化フィルム2の裏面を示
している。また、各図の(c)は、図1に示される金属
化フィルム2の等価回路図である。また、図17および
図18を除く各図は、それぞれ金属化フィルム2の一単
位を表し、実際の金属化フィルム2においては、その長
手方向(図面では横方向)に、それぞれ図示されたコン
デンサ部Cおよび抵抗部Rが誘電体フィルム3上に繰り
返し積層されている。なお、所望されるコンデンサおよ
び/または抵抗の特性(例えば、静電容量値、抵抗値な
ど)に応じて、いわゆる当業者によって金属化フィルム
2の長さが調節されることは言うまでもない。
【0022】図1(a)に示されるように、誘電体フィ
ルム3の表面側には、第1電極層41および第2電極層
42が積層されている。これらの電極層41・42は後
述するように、金属を誘電体フィルム3上に積層するこ
とにより形成される。第1電極層41は、誘電体フィル
ム3の長手方向の一側縁(図面では上端縁)から他側縁
側(図面では下端縁側)に向かって(すなわち、図面下
側に向かって)延び出している。一方、第2電極層42
は、誘電体フィルム3の長手方向の他側縁(図面では下
端縁)から一側縁側(図面では上端縁側)に向かって
(すなわち、図面上側に向かって)延び出している。
【0023】誘電体フィルム3の裏面側には、図1
(b)に示されるように、第3電極層43および第4電
極層44とが形成されている。これらの電極層43・4
4も後述するように、金属を誘電体フィルム3上に積層
することにより形成される。第3電極層43および第4
電極層44は、共に一側縁(図面上端縁)および他側縁
(図面下端縁)のいずれからも離間した位置に設けられ
る。また、第3電極層43は第1電極層41と重なり合
ってコンデンサ部Cを形成し、第4電極層は第2電極層
42と重なり合ってコンデンサ部Cを形成している。
【0024】また、誘電体フィルム3の裏面側には、第
3電極層43と第4電極層44との間を電気的に接続す
る抵抗部Rが形成されている。抵抗部Rは、第1電極層
41等と同様に、誘電体フィルム3上に金属を積層する
ことにより形成されるが、図1(b)に示されるよう
に、積層される金属の幅を非常に細くすると共に、この
金属の長さを長くすることによって抵抗を持たせるよう
にしてある。抵抗部Rを形成するこの金属の幅および長
さは、CR複合部品1として所望される抵抗値によって
当業者により適切に選択されるが、良導体である金属か
らこの抵抗部Rを形成するためには、できる限り幅を細
く、長さを長くする必要があり、より確実に抵抗部Rを
形成するためには、この抵抗部Rを構成する金属の長さ
は、当該金属の幅の5倍以上であることが好ましく、5
0倍以上であることがより好ましい。5倍未満である場
合には、この金属は単なる良導体として機能するだけ
で、抵抗部Rとして十分機能しない傾向がある。なお、
抵抗部Rは、誘電体フィルム3の一側縁(図面上端縁)
および他側縁(図面下端縁)のいずれからも離間してい
る。
【0025】各電極層41〜44および抵抗部Rを誘電
体フィルム3上に形成する方法としては特に限定され
ず、具体的には、フィルムが巻回されたフィルム繰り出
しローラーから約100m/分以上約1000m/分以
下、好ましくは約200m/分以上約800m/分以
下、より好ましくは約250m/分以上約400m/分
以下の速さで繰り出されてフィルム巻き取りローラーに
巻き取られていく誘電体フィルム3に対して、まず各電
極層41〜44および抵抗部R以外の箇所にオイルを吹
き付けてマスキングし、次いで真空中(圧力:約1×1
-4Pa)でアルミニウム等の金属をフィルムに向けて
蒸着させると共に、オイルを除去するオイルマージン
法、または各電極層41〜44および抵抗部R以外の箇
所に対応するテープをフィルムと同速度で走行させなが
ら真空中で金属をフィルムに向けて蒸着させるテープマ
ージン法、各電極層41〜44および抵抗部R以外の箇
所に対応する部分に塗料を塗布し、次いで真空中でアル
ミニウム等の金属をフィルムに向けて蒸着させ、その
後、フィルム上の塗料を除去する塗料法が挙げられる。
この中でも、オイルマージン法およびテープマージン法
と比較して複雑なマージン形状を簡単かつ精密に形成で
きるという観点から、塗料法を用いることが好ましい。
なお、塗料法においてフィルム上の塗料を除去する手段
としては、水性の塗料を用い、金属蒸着後にフィルムを
水洗する手段が挙げられる。このほか、例えば、三井金
属塗料化学株式会社製、商品名「S−5000」、東洋
紡績株式会社製、商品名「DW−114L−1」として
入手可能な導電性ペーストを誘電体フィルム3上に塗布
して硬化させる導電性ペースト法も利用可能である。
【0026】また、金属を真空蒸着するテープマスキン
グ法、オイルマスキング法、および塗料法においては、
1つの真空蒸着器内でまず片面側に第1・第2電極層4
1・42を形成し、次いで第3・第4電極層43・44
および抵抗部Rを同時に形成しても良い。これに代え
て、一旦各電極層41〜44を形成し、次いで再度金属
を真空蒸着させて抵抗部Rを形成するというような、電
極層41〜44と抵抗部Rとを別々に形成しても良い。
なお、導電性ペースト法においては、各電極層41〜4
4および抵抗部Rを同時に形成する方法が一般的であ
る。
【0027】さらに、必要に応じて、テープマスキング
法、オイルマスキング法、塗料法、および導電性ペース
ト法を組み合わせて用いても良い。
【0028】本発明においては、上述のような金属化フ
ィルム2と無地フィルム(図示せず)とを重ね合わせて
巻回して、図20に示すような筒状の本体5を作製す
る。必要に応じて、この筒状の本体5を約80〜130
℃程度でヒートプレスして圧縮する。この後、筒状の本
体5の両側面に、亜鉛等の金属を溶射して第1・第2外
部電極6を形成する。このようにして、本発明に係るC
R複合部品1を得ることができる。
【0029】本発明に係るCR複合部品1は、上記のよ
うに誘電体フィルム3上に電極層41〜44および抵抗
部Rを形成した金属化フィルム2を巻回するだけでよ
く、はんだ等による接合を要しないため、極めて簡単に
作製することができ、従って低コスト化を図ることがで
きる。また、本発明に係るCR複合部品1は、図20に
示すような従来のCR複合部品とは異なり、外装ケース
に挿入しなくてもそのままCR複合電子部品として使用
できる。そのため、本発明に係るCR複合部品1を直
接、基板等に実装することも可能である。また、外装ケ
ースに挿入する必要がないので、従来のCR複合電子部
品と比較して小型化を図ることができる。
【0030】もちろん、外装ケースに本発明に係るCR
複合部品1を挿入しても良い。この場合、図20に示す
ような従来のCR複合部品とは異なり、本発明において
は、コンデンサ部Cと抵抗部Rとが別々の部品から構成
されている訳ではないので、図19に示すように、単に
リード線94を外部電極6に溶接した本発明に係るCR
複合部品1を外装ケースに挿入するだけでよく、従来の
ようにコンデンサ部91、抵抗部93、およびリード線
94をはんだ等により溶接する必要がない。また、本発
明に用いられる外装ケース96の開口95の大きさは、
本発明に係るCR複合部品1がすっぽり入るだけの大き
さであればよく、従来必要であった抵抗部93の分の大
きさを必要としないので、結果としてCR複合電子部品
の小型化を図ることができる。また、単にリード線を外
部電極6に溶接した本発明に係るCR複合部品1を外装
ケース96に挿入するだけでよいので、CR複合部品1
を極めて簡単に外装ケース96に挿入することができ
る。また、本発明に係るCR複合部品1の外見は通常の
巻回形フィルムコンデンサと同一であるので、通常のフ
ィルムコンデンサに用いられている外装ケース96をそ
のまま本発明に係るCR複合部品1に適用することがで
きる。もちろん、外装ケース96に本発明に係るCR複
合部品を入れた後には、外装ケースに樹脂等の充填材9
7を充填させてもよい。なお、本明細書において、「C
R複合電子部品」とは、CR複合部品を外装ケースに挿
入したものを指す。
【0031】外装ケース96を用いずに、必要に応じて
第1・第2外部電極6にそれぞれリード線(図示せず)
を溶接した後、本体5を樹脂により被覆または外装して
もよい。この場合、一見したところ通常販売されている
コンデンサと外見が全く変わらなくすることができるだ
けでなく、この通常使用されているコンデンサと同様
に、このように被覆または外装を施した本発明に係るC
R複合部品を、通常の実装機に投入して自動的に基板等
に実装することができる。
【0032】(抵抗部Rについて)幅細の金属からなる
抵抗部Rの形状としては、所望される抵抗値に応じて適
切に選択され、特に限定されないが、作成が容易、特に
塗料法における作成が容易であるという理由から、図1
および図2に示すように、誘電体フィルム3の長手方向
(矢印L方向)に平行な複数本の直線状の平行金属線R
1と、誘電体フィルム3の長手方向(矢印L方向)に直
交する直線状の直交金属線R2とからなる形状が好まし
い。この場合、平行金属線R1と直交金属線R2とは連
続する1本の金属線となって抵抗部Rが形成されてい
る。この他、図3に示すように、幅細の金属からなる抵
抗部Rの形状として、波状に蛇行する形状を挙げること
ができる。また、波に頂点を付け、鋸の刃のように、い
わゆる「ギザギザ」状にしても良い。さらに、平行金属
線R1、直交金属線R2、波状に蛇行する線、およびギ
ザギザ線を組み合わせて抵抗部Rを構成しても良い。
【0033】(側縁電極層46について)第1電極層4
1が形成される誘電体フィルム3の長手方向の一側縁に
は、この第1電極層41と連続する側縁電極層46が帯
状に設けられていることが好ましい。なぜなら、このよ
うにすることによって、第1電極層は、誘電体フィルム
3の長手方向の一側縁から延出すると共に外部電極6に
電気的に接続しているが、この外部電極6との電気的接
続を確実にすることができるからである。第2電極層4
2についても同様である。
【0034】これとは逆に、第3電極層43および第4
電極層44は、外部電極6と絶縁されていなければなら
ない。このため、第3電極層43および第4電極層44
は、誘電体フィルム3の両側縁から離間した位置に積層
されなければならない。これらの電極層43・44が外
部電極6と電気的に接続された場合には、第3電極層4
3と第4電極層44との間に位置する抵抗部Rに電流が
流れず、抵抗部Rを設ける意味がなくなってしまうから
である。なお、図1〜図3には、この一例として、第3
電極層43および第4電極層44が、誘電体フィルム3
の両側縁から離間した位置に島状に積層されている。
【0035】(図4〜図6について)図1〜図3におい
ては、第1電極層41および第2電極層42は、誘電体
フィルム3の長手方向の一側縁または他側縁から凸字状
に突出するように積層されているが、これに代えて、図
4〜図6に示すように、第1電極層41および第2電極
層42を、それぞれ誘電体フィルム3の一側縁および他
側縁に沿って長手方向に帯状に形成してもよい。図4〜
図6に示すような第1電極層41および第2電極層42
は、図1〜図3に示すものと比較して、作成が容易であ
るという利点がある。すなわち、図1〜図3に示す第1
・第2電極層41・42は、凸字状となっているので、
テープマージン法およびオイルマージン法では作成する
ことが難しい場合があるが、図4〜図6に示す第1・第
2電極層41・42は、電極層となる金属は単に帯状に
積層されているので、これらの方法でも容易かつ高速に
作成することができる。特にテープマージン法では、オ
イルマージン法や塗料法と異なり、金属を蒸着させた後
に誘電体フィルム3上に残存したオイルや塗料を除去す
る必要がないという利点もある。また、図5および図6
に示す第3・第4電極層43・44も、電極層となる金
属は単に帯状に積層されているので、テープマージン法
およびオイルマージン法により容易かつ高速に作成する
ことができる。そのため、帯状の電極層4をテープマー
ジン法、オイルマージン法にて作成し、次いで抵抗部R
を塗料法または導電性ペースト法にて作成すれば、容易
かつ速やかに図5および図6に示す金属化フィルムを作
成することができる。
【0036】図4に示すように、第3・第4電極層43
・44が、誘電体フィルム3の両側縁から離間した位置
に島状に積層される場合には、抵抗部Rは、第3電極層
43および第4電極層44と共に、誘電体フィルム3の
長手方向に順に形成されている。一方、図5および図6
に示すように、第3電極層43および第4電極層44が
所定幅を保って誘電体フィルム3の長手方向に帯状に形
成されている場合には、これらの第3電極層43および
第4電極層44の間に抵抗部Rが設けられる。
【0037】上記のように帯状に形成された電極層4
は、図5および図6に示すように、片面に2本づつ設け
られることが好ましいが、図7に示すように、各電極層
41〜44を誘電体フィルム3の長手方向に向かってそ
れぞれ複数個に分割することも考えられる。この場合、
1つの抵抗部Rに1つの分割された第3電極層43およ
び第4電極層44が電気的に接続されている。
【0038】以上の説明においては、各図の(a)、
(b)はそれぞれ金属化フィルム2の表面および裏面を
示すこととしたが、各図の(a)に示されるような電極
層の配置を有する第1誘電体フィルムと、各図の(b)
に示されるような電極層の配置を有する第2誘電体フィ
ルムとを巻回することにより本体5を作成してもよい。
この場合、第1電極層41と第3電極層43とが、第2
電極層42と第4電極層44とがそれぞれ重なり合うよ
うにして巻回することにより、それぞれコンデンサを形
成する。なお、この場合、第1・第2誘電体フィルムの
裏面には電極層が形成されておらず、無地となってい
る。
【0039】なお、本体5の作成した後にヒートプレス
を施しても、なお確実に第1電極層41および第2電極
層42と第3電極層43および第4電極層とがそれぞれ
重なりあってコンデンサを構成することができるという
観点からは、表面に各図の(a)に示されるような電極
層の配置を有し、裏面に各図の(b)に示されるような
電極層の配置を有する金属化フィルム4と無地フィルム
とを重ね合わせて作成することが好ましい。
【0040】(実施の形態2)次に、本発明の他の実施
形態について図8から図10までを参照しながら説明す
る。図8から図10に示される本実施の形態2において
は、実施の形態1とは異なり、第3電極層43および第
4電極層44がなく、そのため抵抗部Rは、第2電極層
42と誘電体フィルム3の裏面側の他側縁との間を電気
的に接続するように積層されている。その他の点につい
ては、実施の形態1の図1から図3までと同様である。
【0041】このような本実施の形態2(図8〜図1
0)に係るCR複合部品1もまた、単に金属化フィルム
2を巻回するだけでよく、はんだ等による接合を要しな
いため、極めて簡単に作製することができ、低コスト化
を図ることができる。また、外装ケースに挿入しなくて
もそのままCR複合電子部品として使用できるため、直
接、基板等に実装してもよいことなども同様である。
【0042】また、実施の形態1においては図示しなか
ったが、抵抗部Rを、図10に示すように、平行金属線
R1、直交金属線R2、および波状に蛇行する線を組み
合わせて作成しても良い。
【0043】(実施の形態3)次に、本発明のさらに他
の実施形態について図11から図13までを参照しなが
ら説明する。図11から図13に示される本実施の形態
3においては、抵抗部Rが2つのコンデンサに挟まれた
実施の形態1とは異なり、2つの抵抗部Rが1つのコン
デンサを挟んでいる。以下、実施の形態1と異なる点に
ついてのみ説明する。なお、本実施の形態3において説
明されていない事項は、技術的に矛盾を来さない限り、
すべて実施の形態1と同一である。
【0044】図11(a)に示すように、誘電体フィル
ム3の表面側には、第1抵抗部Raと第1電極層41と
が積層されている。第1抵抗部Raは、誘電体フィルム
3の長手方向の一側縁(図面では上端縁)から他側縁側
(図面では下端縁側)に向かって延び出した幅細の金属
からなる。なお、実施の形態1と同様、誘電体フィルム
3の長手方向の一側縁(図面では上端縁)には、外部電
極6との電気的接続を確実にするため、第1抵抗部Ra
に電気的に接続された側縁電極層46が設けられている
ことが好ましい。
【0045】一方、第1電極層41は金属からなり、第
1抵抗部Raに電気的に接続しているが、誘電体フィル
ム3の長手方向の両端縁のいずれもから離間した位置に
積層されている。第1電極層41が外部電極6と電気的
に接続された場合には、第1電極層41と後述する第2
電極層42とによってコンデンサが形成されることがで
きなくなるからである。
【0046】誘電体フィルム3の裏面側には、図11
(b)に示すように、第2抵抗部Rbと第2電極層42
とが積層されている。第2抵抗部Rbは、誘電体フィル
ム3の長手方向の他側縁(図面では下端縁)から一側縁
側(図面では上端縁側)に向かって延び出した幅細の金
属からなる。なお、側縁電極層46については、図11
(a)と同様である。
【0047】第2電極層42は金属からなり、第2抵抗
部Rbと電気的に接続しているが、第1電極層41と重
なり合ってコンデンサを構成するように、誘電体フィル
ム3の長手方向の両端縁のいずれもから離間した位置に
積層されている。なお、電極層4および抵抗部Rの作成
方法等は実施の形態1と同様である。
【0048】上記のような金属層4および抵抗部Rを誘
電体フィルム3上に形成することにより作成された金属
化フィルム2を、実施の形態1と同様、無地フィルムと
重ね合わせながら巻回して筒状の本体を作成し、その後
その両側面にそれぞれ外部電極6を形成して、本実施の
形態3に係るCR複合部品が製作される。
【0049】電極層4の積層方法は特に限定されず、実
施の形態1において説明した方法と同様の方法を用いる
ことができるが、図11〜図13に示す金属化フィルム
2のうち、図12および図13に示されるような電極層
4が誘電体フィルム3の長手方向に分割されている場合
と比較して、図11に示すような、電極層4が誘電体フ
ィルム3上に帯状に形成され、その長手方向に分割され
ないような場合には、テープマージン法、オイルマージ
ン法によって電極層4を容易かつ素早く積層させること
ができるという利点がある。側縁電極層46も、誘電体
フィルムの長手方向の一側縁または他側縁のいずれかに
形成されることが好ましいが、この場合も上記と同様
に、図13と比較して、図11および図12に示される
ような、連続した1本の金属から側縁電極層46を形成
する場合には、テープマージン法、オイルマージン法に
よって側縁電極層46を容易かつ素早く積層させること
ができるという利点がある。
【0050】このような本実施の形態3(図11〜図1
3)に係るCR複合部品1もまた、単に金属化フィルム
2を巻回するだけでよく、はんだ等による接合を要しな
いため、極めて簡単に作製することができ、低コスト化
を図ることができる。また、外装ケースに挿入しなくて
もそのままCR複合電子部品として使用できるため、直
接、基板等に実装してもよいことなども同様である。
【0051】(実施の形態4)次に、本発明の他の実施
形態について図14から図16までを参照しながら説明
する。図14から図16に示される本実施の形態4は、
基本的には実施の形態3と同様であるが、抵抗部Rが1
つしかない点で実施の形態3と異なる。以下、実施の形
態3と異なる点についてのみ説明する。なお、本実施の
形態4において説明されていない事項は、技術的に矛盾
を来さない限り、すべて実施の形態1または実施の形態
3と同一である。
【0052】図14(a)に示すように、誘電体フィル
ム3の表面側には、抵抗部Rと第1電極層41とが積層
されている。抵抗部Rは、誘電体フィルム3の長手方向
の一側縁(図面では上端縁)から他側縁側(図面では下
端縁側)に向かって延び出した幅細の金属からなる。な
お、実施の形態1と同様、誘電体フィルム3の長手方向
の一側縁(図面では上端縁)には、外部電極6との電気
的接続を確実にするため、抵抗部Rに電気的に接続され
た側縁電極層46が設けられていることが好ましい。
【0053】一方、第1電極層41は金属からなり、抵
抗部Rに電気的に接続しているが、誘電体フィルム3の
長手方向の両端縁のいずれもから離間した位置に積層さ
れている。第1電極層41が外部電極6と電気的に接続
された場合には、第1電極層41と後述する第2電極層
42とによってコンデンサが形成されることができなく
なるからである。
【0054】誘電体フィルム3の裏面側には、図14
(b)に示すように、第2電極層42が積層されてい
る。この第2電極層42は、誘電体フィルム3の長手方
向の他端縁(図面では下端縁)から一側縁側(図面では
上端縁側)に向かって延び出した金属からなり、第1電
極層41と重なり合ってコンデンサを構成している。ま
た、第2電極層42を一端縁側に設けられる外部電極6
から電気的に絶縁するために、誘電体フィルム3の一端
縁側(図面では上端縁側)には、長手方向に延びた帯状
のマージン7が設けられている。なお、電極層4および
抵抗部Rの作成方法等は実施の形態1と同様である。
【0055】上記のような金属層4および抵抗部Rを誘
電体フィルム3上に形成することにより作成された金属
化フィルム2を、実施の形態1と同様、無地フィルムと
重ね合わせながら巻回して筒状の本体を作成し、その後
その両側面にそれぞれ外部電極6を形成して、本実施の
形態4に係るCR複合部品が製作される。
【0056】電極層4の積層方法は特に限定されず、実
施の形態1において説明した方法と同様の方法を用いる
ことができるが、実施の形態3において説明したよう
に、図14〜図16に示す金属化フィルム2のうち、図
15および図16に示されるような電極層4が誘電体フ
ィルム3の長手方向に分割されている場合と比較して、
図14に示すような、電極層4が誘電体フィルム3上に
帯状に形成され、その長手方向に分割されないような場
合には、テープマージン法、オイルマージン法によって
電極層4を容易かつ素早く積層させることができるとい
う利点がある。側縁電極層46も、誘電体フィルムの長
手方向の一側縁または他側縁のいずれかに形成されるこ
とが好ましいが、この場合も上記と同様に、図16と比
較して、図14および図15に示されるような、連続し
た1本の金属から側縁電極層46を形成する場合には、
テープマージン法、オイルマージン法によって側縁電極
層46を容易かつ素早く積層させることができるという
利点がある。
【0057】このような本実施の形態4(図14〜図1
6)に係るCR複合部品1もまた、単に金属化フィルム
2を巻回するだけでよく、はんだ等による接合を要しな
いため、極めて簡単に作製することができ、低コスト化
を図ることができる。また、外装ケースに挿入しなくて
もそのままCR複合電子部品として使用できるため、直
接、基板等に実装してもよいことなども同様である。
【0058】(実施の形態5)最後に、本発明の他の実
施形態について図17および図18を参照しながら説明
する。図17および図18に示される本実施の形態4に
おいては、リード線8が用いられている点が実施の形態
1〜4と大きく異なる。また、図17および図18は、
それぞれ金属化フィルム2自体を示しており、その一単
位を表しているのではない。従って、図17および図1
8に限り、その図面では横方向に、それぞれ図示された
電極層4および抵抗部Rが繰り返し積層されている訳で
はない。その他の点(例えば、電極層4の積層方法等)
については、実施の形態1と同様である。
【0059】図17に示されるように、金属化フィルム
4は、誘電体フィルム3の表面側に、第1電極層41お
よび第2電極層42とを積層することにより作成されて
いる。第1電極層41にはリード線8aが溶接等により
接続され、金属化フィルム4の外部に引き出されてい
る。一方、誘電体フィルム3の裏面側には、第3電極層
43および第4電極層44とがそれぞれ所定間隔を保っ
て設けられている。第4電極層44にはリード線8bが
溶接等により接続され、金属化フィルム4の外部に引き
出されている。また、第3電極層43と第4電極層44
との間を電気的に接続するように、幅細の金属からなる
抵抗部Rが誘電体フィルムの裏面側に積層されている。
なお、図17においては、第1電極層41および第2電
極層44は、互いに離間することにより絶縁している
が、図18に示すように、誘電体フィルムの表面側に設
けられる第1電極層41および第2電極層44を一体化
し、1つの電極層4としてもよい。上記のような金属化
フィルム2と無地フィルムとを重ね合わせて巻回するこ
とにより、本発明に係るCR複合部品を得ることができ
る。
【0060】このような本実施の形態5(図17および
図18)に係るCR複合部品1もまた、単に金属化フィ
ルム2を巻回するだけでよく、はんだ等による接合を要
しないため、極めて簡単に作製することができ、低コス
ト化を図ることができる。また、外装ケースに挿入しな
くてもそのままCR複合電子部品として使用できるた
め、直接、基板等に実装してもよいことなども同様であ
る。特に、本実施の形態5においては、リード線8が引
き出されているので、直接、基板等に実装し易いという
利点がある。
【0061】
【発明の効果】本発明により、はんだ等による接合を要
せず容易に製造することができると共に、巻回して外部
電極を形成した後には直ちに使用に供することができる
だけでなく、外装ケースに挿入してCR複合電子部品と
する場合においては小型化を図ることができるCR複合
部品が提供される。
【0062】特に、図4、図5、図6、図11、および
図14に示すように、誘電体フィルム3の長手方向に連
続して帯状に電極層4が積層される場合には、テープマ
ージン法およびオイルマスキング法を用いることができ
るため、より簡単にかつより素早く電極層4を誘電体フ
ィルム3上に積層することができ、生産性を向上させる
ことができる。
【0063】さらに、図7、図12、図13、図15、
図16、および図18に示すように、並列に複数個のコ
ンデンサが形成された場合には、蓄積される静電容量を
分割することができるので、誘電体フィルム3の厚みを
1μmから10μm程度にまで薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図2】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図3】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図4】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図5】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図6】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図7】(a)は本実施の形態1に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態1に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態1に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図8】(a)は本実施の形態2に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態2に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態2に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図9】(a)は本実施の形態2に係るCR複合部品1
に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)は
本実施の形態2に係るCR複合部品1に用いられる金属
化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態2に
係るCR複合部品1の等価回路図
【図10】(a)は本実施の形態2に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態2に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態2
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図11】(a)は本実施の形態3に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態3に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態3
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図12】(a)は本実施の形態3に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態3に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態3
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図13】(a)は本実施の形態3に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態3に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態3
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図14】(a)は本実施の形態4に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態4に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態4
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図15】(a)は本実施の形態4に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態4に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態4
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図16】(a)は本実施の形態4に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態4に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態4
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図17】(a)は本実施の形態5に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態5に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態5
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図18】(a)は本実施の形態5に係るCR複合部品
1に用いられる金属化フィルム2の表面を示す図(b)
は本実施の形態5に係るCR複合部品1に用いられる金
属化フィルム2の裏面を示す図(c)は本実施の形態5
に係るCR複合部品1の等価回路図
【図19】本発明に係るCR複合電子部品の断面図
【図20】従来のCR複合電子部品の断面図
【符号の説明】
C:コンデンサ部 R:抵抗部 Ra:第1抵抗部 Rb:第2抵抗部 R1:平行金属線 R2:直交金属線 1:CR複合部品 2:金属化フィルム 3:誘電体フィルム 4:電極層 41:第1電極層 42:第2電極層 43:第3電極層 44:第4電極層 46:側縁電極層 5:本体 6:外部電極 6a:第1外部電極 6b:第2外部電極 7:マージン 8:リード線 9:CR複合電子部品 91:コンデンサ部 92:外部電極 93:抵抗部 94:リード線 95:開口 96:外装ケース 97:充填材
フロントページの続き (72)発明者 神谷 三千治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柏尾 真秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 嶋本 昌司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大野 和美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E032 AB01 BA11 BB13 CA11 CC14 DA11 5E082 AA07 AB04 DD02 EE07 EE16 EE17 EE23 EE37 FF05 FG06 FG34 GG04 GG06 GG10 GG27 HH01 HH28 HH47 JJ04 JJ22 LL05 LL15 PP08

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなるコンデンサ部(C)と、前
    記コンデンサ部(C)に連続した金属からなる抵抗部
    (R)とが誘電体フィルム(3)上に形成された金属化
    フィルム(2)を巻回してなるCR複合部品。
  2. 【請求項2】 誘電体フィルム(3)の表面側の長手方
    向の一側縁から他側縁側に向かって延出した金属からな
    る第1電極層(41)と、表面側の他側縁から一側縁側
    に向かって延出した金属からなる第2電極層(42)
    と、 表面側の長手方向の一側縁および他側縁のいずれからも
    離間し、かつ前記第1電極層(41)および第2電極層
    (42)にそれぞれ重なり合ってコンデンサ部(C)を
    形成するように、誘電体フィルム(3)の裏面側に積層
    された金属からなる第3電極層(43)および第4電極
    層(44)と、 前記第3電極層(43)と前記第4電極層(44)との
    間を電気的に接続するように誘電体フィルム(3)の裏
    面側に積層された幅細の金属からなる抵抗部(R)とを
    備えた金属化フィルム(2)と無地フィルムとを重ね合
    わせて巻回してなる筒状の本体(5)の両側面に、それ
    ぞれ第1電極層(41)および第2電極層(42)と電
    気的に接続された第1外部電極(6a)および第2外部
    電極(6b)が形成されている、CR複合部品。
  3. 【請求項3】 片面側の長手方向の一側縁から他側縁側
    に向かって延出した金属からなる第1電極層(41)
    と、片面側の他側縁から一側縁側に向かって延出した金
    属からなる第2電極層(42)とを備えた第1誘電体フ
    ィルム(3)と、 片面側の長手方向の一側縁および他側縁のいずれからも
    離間した位置に積層された金属からなる第3電極層(4
    3)および第4電極層(44)と、前記第3電極層(4
    3)および前記第4電極層(44)との間を電気的に接
    続するように前記片面側に積層された幅細の金属からな
    る抵抗部(R)とを備えた第2誘電体フィルム(3)と
    を、前記第1電極層(41)と前記第3電極層(43)
    とが、前記第2電極層(42)と前記第4電極層(4
    4)とがそれぞれ重なり合うように巻回してなる筒状の
    本体(5)の両側面に、それぞれ前記第1電極層(4
    1)および前記第2電極層(42)と電気的に接続され
    た第1外部電極(6a)および第2外部電極(6b)が
    形成されている、CR複合部品。
  4. 【請求項4】 前記第3電極層(43)と前記第4電極
    層(44)との間を電気的に接続する幅細の金属からな
    る抵抗部(R)の長さが、前記幅細の金属からなる抵抗
    部(R)の幅の5倍以上である、請求項2および3のい
    ずれかに記載のCR複合部品。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2電極層(41・4
    2)がそれぞれ一側縁および他側縁から突出するように
    一側縁および他側縁から延出している、請求項2から4
    までのいずれかに記載のCR複合部品。
  6. 【請求項6】 前記第3および第4電極層(43・4
    4)が、誘電体フィルム(3)の両側縁から離間した位
    置に島状に形成されている、請求項2から4までのいず
    れかに記載のCR複合部品。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2電極層(41・4
    2)がそれぞれ一側縁および他側縁に沿って前記誘電体
    フィルム(3)の長手方向に帯状に形成されている、請
    求項2から4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  8. 【請求項8】 前記第3電極層(43)、前記抵抗部
    (R)、および前記第4電極層(44)が、前記誘電体
    フィルム(3)の長手方向に順に形成されている、請求
    項2から4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  9. 【請求項9】 前記第3電極層(43)および前記第4
    電極層(44)が所定幅を保って前記誘電体フィルム
    (3)の長手方向に帯状に形成されている、請求項2か
    ら4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  10. 【請求項10】 前記第1電極層(41)、第2電極層
    (42)、第3電極層(43)、および第4電極層(4
    4)が前記誘電体フィルム(3)の長手方向に向かって
    それぞれ複数個に分割されていると共に、1つの抵抗部
    (R)に1つの分割された第3電極層(43)および第
    4電極層(44)が電気的に接続されている、請求項2
    から4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  11. 【請求項11】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が、前記誘電体フィルム(3)の長手方向に平行な複数
    本の直線状の平行金属線(R1)と、前記平行金属線
    (R1)に連続し、前記誘電体フィルム(3)の長手方
    向に直交する直線状の直交金属線(R2)とからなる、
    請求項2から4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  12. 【請求項12】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    の少なくとも一部が波状に蛇行している、請求項2から
    4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  13. 【請求項13】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が直線状の金属線と、波状に蛇行する蛇行金属線とから
    なる、請求項2から4までのいずれかに記載のCR複合
    部品。
  14. 【請求項14】 誘電体フィルム(3)の表面側の長手
    方向の一側縁から他側縁側に向かって延出した金属から
    なる第1電極層(41)と、 前記第1電極層(41)に重なり合うように、誘電体フ
    ィルム(3)の裏面側に積層された金属からなる第2電
    極層(42)と、 前記第2電極層(42)と前記誘電体フィルム(3)の
    裏面側の他側縁との間を電気的に接続するように誘電体
    フィルム(3)の裏面側に積層された幅細の金属からな
    る抵抗部(R)とを備えた金属化フィルム(2)と無地
    フィルムとを重ね合わせて巻回してなる筒状の本体
    (5)の両側面に、それぞれ前記第1電極層(41)お
    よび抵抗部(R)と電気的に接続された第1外部電極
    (6a)および第2外部電極(6b)が形成されてい
    る、CR複合部品。
  15. 【請求項15】 片面側の長手方向の一側縁から他側縁
    側に向かって延出した金属からなる第1電極層(41)
    を備えた第1誘電体フィルム(3)と、 片面側の長手方向の一側縁および他側縁のいずれからも
    離間した位置に積層された金属からなる第2電極層(4
    2)と、前記第2電極層(42)と前記誘電体フィルム
    の裏面側の他側縁との間を電気的に接続するように前記
    片面側に積層された幅細の金属からなる抵抗部(R)と
    を備えた第2誘電体フィルム(3)とを、前記第1電極
    層(41)と前記第2電極層(42)とが重なり合うよ
    うに巻回してなる筒状の本体の両側面に、それぞれ第1
    電極層(41)および抵抗部(R)と電気的に接続され
    た第1外部電極(6a)および第2外部電極(6b)が
    形成されている、CR複合部品。
  16. 【請求項16】 前記第2電極層(42)と前記誘電体
    フィルム(3)の裏面側の他側縁との間を電気的に接続
    する幅細の金属からなる抵抗部(R)の長さが、前記幅
    細の金属からなる抵抗部(R)の幅の5倍以上である、
    請求項14および15のいずれかに記載のCR複合部
    品。
  17. 【請求項17】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が、前記誘電体フィルムの長手方向に平行な複数本の直
    線状の平行金属線(R1)と、前記平行金属線(R1)
    に連続し、前記誘電体フィルムの長手方向に直交する直
    線状の直交金属線(R2)とからなる、請求項14から
    16までのいずれかに記載のCR複合部品。
  18. 【請求項18】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    の少なくとも一部が波状に蛇行している、請求項14か
    ら16までのいずれかに記載のCR複合部品。
  19. 【請求項19】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が直線状の金属線と、波状に蛇行する蛇行金属線とから
    なる、請求項14から16までのいずれかに記載のCR
    複合部品。
  20. 【請求項20】 誘電体フィルム(3)の表面側の長手
    方向の一側縁から他側縁側に向かって延出した幅細の金
    属からなる第1抵抗部(Ra)と、 前記第1抵抗部(Ra)に電気的に接続し、前記表面側
    の誘電体フィルムの長手方向の両端縁のいずれもから離
    間した位置に積層された金属からなる第1電極層(4
    1)と、 前記誘電体フィルム(3)の裏面側の長手方向の他側縁
    から一側縁側に向かって延出した第2抵抗部(Rb)
    と、 前記第2抵抗部(Rb)に電気的に接続し、前記第1電
    極層(41)に重なり合うように、前記裏面側の誘電体
    フィルム(3)の長手方向の両端縁のいずれもから離間
    した位置に積層された金属からなる第2電極層(42)
    と、を備えた金属化フィルム(2)と無地フィルムとを
    重ね合わせて巻回してなる筒状の本体(5)の両側面
    に、それぞれ前記第1電極層(41)および抵抗部
    (R)と電気的に接続された第1外部電極(6a)およ
    び第2外部電極(6b)が形成されている、CR複合部
    品。
  21. 【請求項21】 片面側の長手方向の一側縁から他側縁
    側に向かって延出した幅細の金属からなる第1抵抗部
    (Ra)と、前記第1抵抗部(Ra)に電気的に接続
    し、前記片面側の誘電体フィルム(3)の長手方向の両
    端縁のいずれもから離間した位置に積層された金属から
    なる第1電極層(41)とを備えた第1誘電体フィルム
    (3)と、 片面側の長手方向の他側縁から一側縁側に向かって延出
    した幅細の金属からなる第2抵抗部(42)と、前記第
    2抵抗部(42)に電気的に接続し、前記片面側の誘電
    体フィルム(3)の長手方向の両端縁のいずれもから離
    間した位置に積層された金属からなる第2電極層(4
    2)とを備えた第2誘電体フィルム(3)とを、前記第
    1電極層(41)と前記第2電極層(42)とが重なり
    合うように巻回してなる筒状の本体(5)の両側面に、
    それぞれ前記第1抵抗部(41)および第2抵抗部(4
    4)と電気的に接続された第1外部電極(6a)および
    第2外部電極(6b)が形成されている、CR複合部
    品。
  22. 【請求項22】 幅細の金属からなる第1および第2抵
    抗部(Ra・Rb)の長さが、それぞれ前記幅細の金属
    からなる第1および第2抵抗部(Ra・Rb)の幅の5
    倍以上である、請求項20および21のいずれかに記載
    のCR複合部品。
  23. 【請求項23】 前記第1電極層(41)および第2電
    極層(42)が誘電体フィルム(3)上の長手方向に帯
    状に形成されている、請求項20および21のいずれか
    に記載のCR複合部品。
  24. 【請求項24】 前記第1電極層(41)および第2電
    極層(42)が前記誘電体フィルム(3)の長手方向に
    向かってそれぞれ複数個に分割されており、1つの第1
    抵抗部(Ra)に1つの分割された第1電極層(41)
    が電気的に接続し、1つの第2抵抗部(Rb)に1つの
    分割された第2電極層(42)が電気的に接続してい
    る、請求項20および21のいずれかに記載のCR複合
    部品。
  25. 【請求項25】 前記幅細の金属からなる第1・第2抵
    抗部(Ra・Rb)が、それぞれ前記誘電体フィルム
    (3)の長手方向に平行な複数本の平行金属線(R1)
    と、前記平行金属線(R1)に連続し、前記誘電体フィ
    ルムの長手方向に直交する複数本の直線状の直交金属線
    (R2)とからなる、請求項20から22までのいずれ
    かに記載のCR複合部品。
  26. 【請求項26】前記幅細の金属からなる第1・第2抵抗
    部(Ra・Rb)の少なくとも一部がそれぞれ波状に蛇
    行している、請求項20から24までのいずれかに記載
    のCR複合部品。
  27. 【請求項27】 前記幅細の金属からなる第1・第2抵
    抗部(Ra・Rb)が、それぞれ直線状の金属線と、波
    状に蛇行する蛇行金属線とからなる、請求項20から2
    4までのいずれかに記載のCR複合部品。
  28. 【請求項28】 誘電体フィルム(3)の表面側の長手
    方向の一側縁から他側縁側に向かって延出した幅細の金
    属からなる抵抗部(R)と、 前記抵抗部(R)に電気的に接続し、前記表面側の誘電
    体フィルム(3)の長手方向の両端縁のいずれもから離
    間した位置に積層された金属からなる第1電極層(4
    1)と、 前記第1電極層(41)に重なり合うように、前記誘電
    体フィルム(3)の裏面側の長手方向の他端縁から一側
    縁側に向かって延出した金属からなる第2電極層(4
    2)とを備えた金属化フィルム(2)と無地フィルムと
    を重ね合わせて巻回してなる筒状の本体(5)の両側面
    に、それぞれ前記第1電極層(41)および第2電極層
    (42)と電気的に接続された第1外部電極(6a)お
    よび第2外部電極(6b)が形成されている、CR複合
    部品。
  29. 【請求項29】 片面側の長手方向の一側縁から他側縁
    側に向かって延出した幅細の金属からなる抵抗部(R)
    と、前記抵抗部(R)に電気的に接続し、前記片面側の
    誘電体フィルム(3)の長手方向の両端縁のいずれもか
    ら離間した位置に積層された金属からなる第1電極層
    (41)とを備えた第1誘電体フィルム(3)と、 片面側の長手方向の他端側から一側縁側に向かって延出
    した金属からなる第2電極層(42)を備えた第2誘電
    体フィルム(3)とを、前記第1電極層(41)と前記
    第2電極層(42)とが重なり合うように巻回してなる
    筒状の本体(5)の両側面に、それぞれ前記抵抗部
    (R)および第2電極層(42)と電気的に接続された
    第1外部電極(6a)および第2外部電極(6b)が形
    成されている、CR複合部品。
  30. 【請求項30】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    の長さが、前記幅細の金属からなる抵抗部(R)の幅の
    5倍以上である、請求項28および29のいずれかに記
    載のCR複合部品。
  31. 【請求項31】 前記第1電極層(41)が誘電体フィ
    ルム(3)上の長手方向に帯状に形成されている、請求
    項28および29のいずれかに記載のCR複合部品。
  32. 【請求項32】 前記第1電極層(41)および第2電
    極層(42)がそれぞれ複数個に分割されており、1つ
    の分割された第1電極層(41)と1つの分割された第
    2電極層(42)とが重なり合う、請求項28および2
    9のいずれかに記載のCR複合部品。
  33. 【請求項33】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が、前記誘電体フィルム(3)の長手方向に平行な複数
    本の平行金属線(R1)と、前記平行金属線(R1)に
    連続し、前記誘電体フィルムの長手方向に直交する複数
    本の直線状の直交金属線(R2)とからなる、請求項2
    8から32までのいずれかに記載のCR複合部品。
  34. 【請求項34】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    の少なくとも一部が波状に蛇行している、請求項28か
    ら32までのいずれかに記載のCR複合部品。
  35. 【請求項35】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が直線状の金属線と、波状に蛇行する蛇行金属線とから
    なる、請求項28から32までのいずれかに記載のCR
    複合部品。
  36. 【請求項36】 誘電体フィルム(3)の表面側に設け
    られた第1電極層(41)および第2電極層(42)
    と、 前記第1電極層(41)および第2電極層(42)にそ
    れぞれ重なり合うように、誘電体フィルム(3)の裏面
    側に積層された金属からなる第3電極層(43)および
    第4電極層(44)と、 前記第3電極層(43)と前記第4電極層(44)との
    間を電気的に接続するように誘電体フィルム(3)の裏
    面側に積層された幅細の金属からなる抵抗部(R)と、
    前記第1電極層(41)および第4電極層(44)から
    それぞれ引き出された少なくとも2本のリード線(8)
    とを備えた金属化フィルム(2)と無地フィルムとを重
    ね合わせて巻回してなるCR複合部品。
  37. 【請求項37】 前記第1電極層(41)と前記第2電
    極層(42)とが離間かつ絶縁している、請求項36に
    記載のCR複合部品。
  38. 【請求項38】 前記第1電極層(41)と前記第2電
    極層(42)とが一体形成されている、請求項36に記
    載のCR複合部品。
  39. 【請求項39】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が、前記誘電体フィルムの長手方向に平行な複数本の平
    行金属線(R1)と、前記平行金属線(R1)に連続
    し、前記誘電体フィルム(3)の長手方向に直交する複
    数本の直線状の直交金属線(R2)とからなる、請求項
    36から38までのいずれかに記載のCR複合部品。
  40. 【請求項40】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    の少なくとも一部が波状に蛇行している、請求項36か
    ら38までのいずれかに記載のCR複合部品。
  41. 【請求項41】 前記幅細の金属からなる抵抗部(R)
    が直線状の金属線と、波状に蛇行する蛇行金属線とから
    なる、請求項36から38までのいずれかに記載のCR
    複合部品。
  42. 【請求項42】 リード線を前記外部電極に溶接した請
    求項1から41までのいずれかに記載のCR複合部品を
    外装ケースに挿入したCR複合電子部品。
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