JP2001319462A - ターンテーブル及びその製造方法 - Google Patents

ターンテーブル及びその製造方法

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JP2001319462A
JP2001319462A JP2000137433A JP2000137433A JP2001319462A JP 2001319462 A JP2001319462 A JP 2001319462A JP 2000137433 A JP2000137433 A JP 2000137433A JP 2000137433 A JP2000137433 A JP 2000137433A JP 2001319462 A JP2001319462 A JP 2001319462A
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JP
Japan
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liquid resin
turntable
mounting surface
resin
rotating body
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Pending
Application number
JP2000137433A
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English (en)
Inventor
Norikazu Kato
則和 加藤
Toshiro Hayashi
俊郎 林
Hiroshi Tsutsumitake
浩 堤竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の適宜箇所に液体樹脂を塗布し、この
液体樹脂を必要な精度を持たせた押圧成形部材で押圧し
つつ当該液体樹脂を硬化させることにより、ディスク状
記録媒体が載置されるディスク載置面を高い精度を持っ
て、しかも簡易に製造できるようにする。 【解決手段】 光ディスクが載置される載置面19aを
有する回転体5を備えたターンテーブルに関するもので
ある。載置面19aは、回転体5に塗布されると共に押
圧成形部材22が押圧されることにより全ての塗布箇所
において略同一高さに変形され且つその変形状態におい
て硬化される液体樹脂によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDプレーヤ、C
D−ROMプレーヤ、DVDプレーヤ等のディスク駆動
装置に使用され、情報記録媒体として装着されるCD、
CD−ROM、DVD等のディスク状記録媒体を回転駆
動するターンテーブル及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、CDプレーヤ、DVDプレーヤ
等のディスク駆動装置には、CDやDVD等のディスク
状記録媒体を回転駆動するためにスピンドルモータが使
用されている。このスピンドルモータの回転軸には、C
DやDVD等のディスク状記録媒体が載置されるターン
テーブルが設けられている。このターンテーブルは、装
着されたディスク状記録媒体の回転時における面振れを
抑制し、数百から数千回転で高速回転されるものであ
る。
【0003】従来の、この種のターンテーブルとして
は、例えば、特開平11−260037号公報に開示さ
れているようなものがある。このターンテーブルは、D
Cブラシレスモータとして構成されたスピンドルモータ
に一体的に設けられている。即ち、スピンドルモータ
は、鍔付円筒形状のベースブラケットと、このベースブ
ラケットに固定されたステータと、ベースブラケットに
回転自在に支持されたロータと、ターンテーブルとを備
えている。
【0004】ロータは、筒状のロータフレームと、この
ロータフレームの内周面に固定されたロータマグネット
とを有している。ターンテーブルは、ロータフレームの
上端を塞ぐようにロータフレームと一体に形成されてい
る。このターンテーブルの中央部には光ディスクのセン
タ穴が嵌合されるハブ部が設けられており、このハブ部
の中央部には回転軸が圧入されて一体に取り付けられて
いる。更に、ターンテーブルの周縁部には、弾性を有す
る樹脂を硬化して形成したリング状の面振れ吸収層が固
着されている。
【0005】この面振れ吸収層は、弾性を有する樹脂に
よって形成されており、光ディスクが回転する際の面振
れを吸収する機能を有している。更に、面振れ吸収層
は、光ディスクがターンテーブル上で滑るのを防止する
ために滑り止め防止機能も有している。このような機能
を有する面振れ吸収層は、スピンドルモータを組み立て
た後、その面振れ量に応じた厚みに形成される。
【0006】このような面振れ吸収層の形成方法として
は、次のような例が開示されている。その1は、ターン
テーブル本体の周縁部に液体樹脂を塗布し、硬化して面
振れ吸収部を作成した後、前記面振れ吸収部の表面を回
転式切削機で樹脂の表面に凹凸を設ける。その2は、タ
ーンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を塗布し、硬化し
て面振れ吸収部を作成した後、前記面振れ吸収部の表面
に高温に熱したブロックを樹脂上に密着させて凹凸を設
ける。その3は、ターンテーブル本体の周縁部に液体樹
脂を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記
面振れ吸収部の表面にPAD印刷により樹脂で凹凸を設
ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のターンテーブルにおいては、いずれの製
造方法の場合にも、液体樹脂を硬化して面振れ吸収部を
作成した後、面振れ吸収部の表面を機械的に切削した
り、その表面に高温に熱したブロックを密着させ、或い
はその表面にPAD印刷を施したりして、更なる加工工
程や作業工程が付加されるようになっていた。
【0008】そのため、切削加工が必要とされる場合に
は、その切削加工によって切粉が発生することから切粉
の処理が必要となり、製造ラインが複雑なものになると
いう課題があった。また、高温に熱したブロックを密着
させる場合にはブロックを加熱処理するための設備が必
要となり、PAD印刷を行う場合にはPAD印刷機が必
要となるため、いずれの場合にも設備が大掛かりなもの
となり、コストアップを招くという課題があった。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、回転体の適宜箇所に液体樹脂を塗
布し、この液体樹脂を必要な精度を持たせた押圧成形部
材で押圧しつつ当該液体樹脂を硬化させることにより、
ディスク状記録媒体が載置されるディスク載置面を高い
精度を持って、しかも簡易に製造できるようにして、上
述したような課題を解決することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載のターンテーブルは、ディスク状記録媒体が載置さ
れる載置面を有する回転体を備えたターンテーブルにお
いて、載置面は、回転体に塗布されると共に押圧成形部
材が押圧されることにより全ての塗布箇所において略同
一高さに変形され且つその変形状態において硬化される
液体樹脂によって形成されたことを特徴としている。
【0011】本出願の請求項2記載のターンテーブル
は、載置面は、回転体に円周方向に略等間隔をあけて3
箇所以上に設けられた凹部に塗布された液体樹脂の3以
上の突部からなることを特徴としている。
【0012】本出願の請求項3記載のターンテーブル
は、載置面は、回転体に円周方向に連続されて環状に設
けられた環状溝に塗布された液体樹脂の環状突部からな
ることを特徴としている。
【0013】本出願の請求項4記載のターンテーブル
は、3以上の凹部の底面には、液体樹脂との絡みつきを
強固にする凹凸を設けたことを特徴としている。
【0014】本出願の請求項5記載のターンテーブル
は、環状溝の底面には、液体樹脂との絡みつきを強固に
する凹凸を設けたことを特徴としている。
【0015】本出願の請求項6記載のターンテーブル
は、3以上の突部の表面には、ディスク状記録媒体に接
触する微細な凹凸を設けたことを特徴としている。
【0016】本出願の請求項7記載のターンテーブル
は、環状突部の表面には、ディスク状記録媒体に接触す
る微細な凹凸を設けたことを特徴としている。
【0017】本出願の請求項8記載のターンテーブル
は、ディスク状記録媒体が載置される載置面を有する回
転体と、この回転体を回転自在に支持する支持部材と、
を備えたターンテーブルにおいて、載置面は、回転体に
塗布されると共に押圧成形部材が押圧されることにより
全ての塗布箇所において支持部材の基準面からの高さが
略同一となるように変形され且つその変形状態において
硬化される液体樹脂によって形成されたことを特徴とし
ている。
【0018】本出願の請求項9記載のターンテーブル
は、載置面は、回転体に円周方向に略等間隔をあけて3
箇所以上に設けられた凹部に塗布された液体樹脂の3以
上の突部からなることを特徴としている。
【0019】本出願の請求項10記載のターンテーブル
は、載置面は、回転体に円周方向に連続されて環状に設
けられた環状溝に塗布された液体樹脂の環状突部からな
ることを特徴としている。
【0020】本出願の請求項11記載のターンテーブル
は、3以上の凹部の底面には、液体樹脂との絡みつきを
強固にする凹凸を設けたことを特徴としている。
【0021】本出願の請求項12記載のターンテーブル
は、環状溝の底面には、液体樹脂との絡みつきを強固に
する凹凸を設けたことを特徴としている。
【0022】本出願の請求項13記載のターンテーブル
は、3以上の突部の表面には、ディスク状記録媒体に接
触する微細な凹凸を設けたことを特徴としている。
【0023】本出願の請求項14記載のターンテーブル
は、環状突部の表面には、ディスク状記録媒体に接触す
る微細な凹凸を設けたことを特徴としている。
【0024】本出願の請求項15記載のターンテーブル
の製造方法は、回転体に液体樹脂を塗布した後、全ての
液体樹脂に接触するよう押圧成形部材を共通に押圧して
変形させ、その後、押圧成形部材による変形状態で液体
樹脂を硬化させることによりディスク状記録媒体が載置
される載置面を形成したことを特徴としている。
【0025】本出願の請求項16記載のターンテーブル
の製造方法は、回転体には3以上又は無端状に連続され
た凹部を設け、この凹部内に液体樹脂が塗布されること
を特徴としている。
【0026】本出願の請求項17記載のターンテーブル
の製造方法は、押圧成形部材は紫外線の透過が可能な石
英ガラス又は紫外線透過性樹脂により形成された板材で
あり、液体樹脂は紫外線の照射によって硬化される紫外
線硬化性樹脂であって、押圧成形部材に紫外線を透過さ
せて液体樹脂に紫外線を照射させることにより液体樹脂
を硬化させることを特徴としている。
【0027】本出願の請求項18記載のターンテーブル
の製造方法は、押圧成形部材は熱伝導の良好な金属によ
り形成された板材であり、液体樹脂は熱硬化性樹脂であ
って、押圧成形部材を加熱させて液体樹脂に熱を加える
ことにより液体樹脂を硬化させることを特徴としてい
る。
【0028】本出願の請求項19記載のターンテーブル
の製造方法は、押圧成形部材の表面には保護膜を設け、
この保護膜を介して押圧成形部材を液体樹脂に押圧する
ことにより、硬化後の液体樹脂の剥離が容易に行えるよ
うにしたことを特徴としている。
【0029】本出願の請求項20記載のターンテーブル
の製造方法は、押圧成形部材の液体樹脂に接触する面に
は微細な凹凸を設け、この凹凸によって載置面にディス
ク状記録媒体に接触する微細な凹凸を形成したことを特
徴としている。
【0030】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載のターンテーブルでは、回転体に塗布さ
れた液体樹脂に押圧成形部材を押圧して液体樹脂を変形
させて押圧成形部材による変形状態で液体樹脂を硬化さ
せることにより、全ての塗布箇所において高さが略同一
とされたディスク状記録媒体の載置面を形成することが
できる。
【0031】本出願の請求項2記載のターンテーブルで
は、3箇所以上の凹部に塗布された液体樹脂が硬化され
た3以上の突部によって載置面が形成され、これにより
平面度の高い載置面を形成することができる。
【0032】本出願の請求項3記載のターンテーブルで
は、環状溝に塗布された液体樹脂が硬化された環状突部
によって載置面が形成され、これにより平面度の高い載
置面を形成することができる。
【0033】本出願の請求項4記載のターンテーブルで
は、3以上の凹部の底面には凹凸が設けられているた
め、塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固
着することができる。
【0034】本出願の請求項5記載のターンテーブルで
は、環状溝の底面には凹凸が設けられているため、塗布
される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固着するこ
とができる。
【0035】本出願の請求項6記載のターンテーブルで
は、3以上の突部の表面には微細な凹凸が設けられてい
るため、載置されるディスク状記録媒体との密着性を良
好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制することがで
きる。
【0036】本出願の請求項7記載のターンテーブルで
は、環状突部の表面には微細な凹凸が設けられているた
め、載置されるディスク状記録媒体との密着性を良好に
してディスク状記録媒体の滑りを抑制することができ
る。
【0037】本出願の請求項8記載のターンテーブルで
は、回転体に塗布された液体樹脂に押圧成形部材を押圧
して液体樹脂を変形させて押圧成形部材による変形状態
で液体樹脂を硬化させることにより、全ての塗布箇所に
おいて支持部材の基準面からの高さが略同一とされたデ
ィスク状記録媒体の載置面を形成することができ、面振
れを十分に小さく抑えることができる。
【0038】本出願の請求項9記載のターンテーブルで
は、3箇所以上の凹部に塗布された液体樹脂が硬化され
た3以上の突部によって載置面が形成され、これにより
平面度が高く且つ面振れを十分に小さくすることができ
る。
【0039】本出願の請求項10記載のターンテーブル
では、環状溝に塗布された液体樹脂が硬化された環状突
部によって載置面が形成され、これにより平面度が高く
且つ面振れを十分に小さくすることができる。
【0040】本出願の請求項11記載のターンテーブル
では、3以上の凹部の底面には凹凸が設けられているた
め、塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固
着することができる。
【0041】本出願の請求項12記載のターンテーブル
では、環状溝の底面には凹凸が設けられているため、塗
布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固着する
ことができる。
【0042】本出願の請求項13記載のターンテーブル
では、3以上上の突部の表面には微細な凹凸が設けられ
ているため、載置されるディスク状記録媒体との密着性
を良好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制すること
ができる。
【0043】本出願の請求項14記載のターンテーブル
では、環状突部の表面には微細な凹凸が設けられている
ため、載置されるディスク状記録媒体との密着性を良好
にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制することができ
る。
【0044】本出願の請求項15記載のターンテーブル
の製造方法では、回転体に塗布した液体樹脂に押圧成形
部材を押圧した状態で液体樹脂を硬化させるため、ディ
スク状記録媒体が載置される載置面を極めて簡単に且つ
精度良く形成することができる。
【0045】本出願の請求項16記載のターンテーブル
の製造方法では、3以上の凹部又は無端状の凹部に液体
樹脂を塗布することにより、液体樹脂の所定量を所定位
置に的確に塗布することができる。
【0046】本出願の請求項17記載のターンテーブル
の製造方法では、押圧成形部材として紫外線透過性のガ
ラス又は樹脂の板材を用いると共に液体樹脂として紫外
線硬化性樹脂を用いることにより、液体樹脂を押圧して
いるガラス板又は紫外線透過性樹脂板に紫外線を透過さ
せて液体樹脂に紫外線を照射させることができ、従っ
て、液体樹脂の変形後の形状を正確に保持して迅速且つ
確実に硬化させることができる。
【0047】本出願の請求項18記載のターンテーブル
の製造方法では、押圧部材として熱伝導の良好な金属板
を用いると共に液体樹脂として熱硬化性樹脂を用いるこ
とにより、液体樹脂を押圧している金属板を介して当該
液体樹脂に熱を加えることができ、従って、液体樹脂の
変形後の形状を正確に保持して迅速且つ確実に硬化させ
ることができる。
【0048】本出願の請求項19記載のターンテーブル
の製造方法では、押圧成形部材の表面に保護膜が形成さ
れているため、硬化後の液体樹脂から押圧成形部材を容
易に剥離させることができ、従って、押圧成形部材の剥
離による載置部の変形を防止することができる。
【0049】本出願の請求項20記載のターンテーブル
の製造方法では、押圧成形部材の表面には微細な凹凸が
設けられているため、載置部の表面に微細な凹凸を簡単
に形成することができ、従って、載置されるディスク状
記録媒体との密着性を良好にしてディスク状記録媒体の
滑りを抑制することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図8は、本発明の実施の例
を示すものである。即ち、図1は本発明のターンテーブ
ルを備えたスピンドルモータを示す縦断面図、図2は図
1に示すスピンドルモータに本発明のターンテーブルを
形成する状態の説明図、図3は本発明のターンテーブル
の第1の実施例を示す斜視図、図4は図3の要部を断面
して示す説明図、図5は本発明のターンテーブルの第2
の実施例を示す斜視図、図6は図1に示すスピンドルモ
ータの製造に用いられる装置の断面図、図7は本発明の
ターンテーブルにおけるテーブル回転角度と面振れ量と
の関係を3箇所で測定した状態を示すグラフ、図8は同
じくテーブル回転角度と液体樹脂の成形前後の面振れ量
との関係を示すグラフである。
【0051】図1〜図4に示す本発明の第1の実施例に
係るスピンドルモータ1は、例えば、光ディスク駆動装
置に用いられるもので、DCブラシレスモータとして適
用したものである。このスピンドルモータ1は、光ディ
スク駆動装置に固定するための支持部材2と、この支持
部材2に固定された軸受部材3と、この軸受部材3に固
定されたステータ4と、軸受部材3に回転自在に支持さ
れた回転体5とを備えて構成されている。
【0052】図1に示すように、支持部材2は、円筒状
のボス部2aを有する板体からなり、ボス部2aは一面
側に突出されている。この支持部材2のボス部2aが突
出する側と反対側の面が、スピンドルモータ1を光ディ
スク駆動装置等に載置するための部材基準面2bとされ
ている。この支持部材2の部材基準面2bは、所定の平
面度を保持するように精度良く且つ平滑に形成する。更
に、支持部材2には、スピンドルモータ1を光ディスク
駆動装置等に取り付けるための挿通孔2cが複数設けら
れている。
【0053】また、支持部材2のボス部2aには軸受部
材3が挿通されている。この軸受部材3の外周面とボス
部2aの内周面との間には適宜な大きさのスキマ3aが
設定されている。このスキマ3aは、支持部材2に対し
て後述する回転軸10を垂直に立てる際のスピンドルモ
ータ組立時に必要とされるもので、回転軸10を垂直に
立てた後には、例えば、接着剤を充填する等によって埋
め込まれる。その結果、支持部材2と軸受部材3とは、
スキマ3aに充填された接着剤等の固着手段を介して結
合され、一体的に構成される。
【0054】軸受部材3は玉軸受からなり、円筒状の外
レース6と、2個のリング状をなす内レース7,7と、
転動体である多数のボール8と、2個の保持器9,9
と、2個の保持カバー9a,9aとを備えている。2個
の内レース7,7は、外レース6の軸方向両端に対向さ
れるように配置されている。各内レース7と外レース6
との間には、複数個のボール8が2組に分配されて転動
自在に収納されている。複数のボール8は、各組毎に保
持器9によって保持されており、各保持器9の外側に保
持カバー9aがそれぞれ取り付けられている。尚、軸受
部材としては、玉軸受に限られるものではなく、その他
のころがり軸受を適用できることは勿論のこと、潤滑油
の油圧で軸を支持する形式の動圧軸受その他の軸受装置
を用いることもできる。
【0055】軸受部材3の外レース6のボス部2a側の
端部には、鉄芯11が圧入等の固着手段によって嵌合固
定されている。鉄芯11は、円周方向に等角度間隔に設
けられた複数の巻芯部(例えば9個)を有し、各巻芯部
には巻線12が所定の巻数を巻き付けられている。ま
た、軸受部材3の2個の内レース7,7には回転軸10
が圧入されて一体的に構成されている。この回転軸10
は2個の内レース7,7を貫通して、ボス部2aと同方
向に突出されている。この回転軸10の突出部に回転体
5が、例えば、圧入等の固着手段によって嵌合固定され
ている。
【0056】回転体5は、回転軸10が貫通される円盤
状のテーブル14と、このテーブル14の外周縁に連続
して一面側に突出するよう一体に形成された円筒状のロ
ータ15とを有している。ロータ15の内周面には、リ
ング状をなす回転駆動用のマグネット16が接着剤等の
固着手段によって貼着固定されている。このマグネット
16は、鉄芯11の巻芯部の数に対応した数(巻芯部の
数×4/3)の極数を有している。即ち、マグネット1
6は、円周方向に多極(例えば12極=巻芯部の数9×
4/3)に磁化されている。
【0057】テーブル14は、中央部に回転軸10が挿
通されるボス部14aを有し、このボス部14aの中央
孔に回転軸10の先端部が圧入されて一体的に嵌合固定
されている。テーブル14のボス部14aの半径方向外
側には、所定の幅で円周方向に連続する環状溝14bが
設けられている。この環状溝14bには、リング状をな
すチャッキング用のマグネット17が嵌合され、接着剤
等の固着手段によって貼着固定されている。
【0058】更に、テーブル14の環状溝14bの外側
であって外周縁の近傍には、円周方向に略等間隔をあけ
て6箇所に逆円錐台形の凹部18が設けられている。こ
れらの凹部18は、液体樹脂のテーブル14への接着力
を補完し、テーブル14に対する液体樹脂からなる突部
19の結合力を増大させることを主な目的とするもので
ある。このような凹部18を設けることにより、荷重に
よる突部19の割れを減少させると共に、載置面19a
の耐久性を向上させることができる。この凹部18の数
は6箇所に限定されるものではなく、3箇所以上であれ
ば何箇所でも良い。そして、凹部18と同数の突部19
が形成される。
【0059】図3に示す6箇所の凹部18は、テーブル
14の回転中心から略等距離の位置に設定されている。
この凹部18内には、ディスク状記録媒体の具体例を示
すCD(コンパクトディスク)やCD−ROM等の光デ
ィスクが載置される上述した載置面19aを形成する液
体樹脂が塗布される。この凹部18の底面18aには、
好ましくは適宜な大きさの凹凸を設け、その凹凸によっ
て液体樹脂との絡みつきが強固に行えるようにする。こ
のように、凹部18の底面18aに凹凸を設けることに
より、凹部18内に液体樹脂を確実に保持できるように
して、強度の高い突部19を形成することができる。そ
の結果、液体樹脂が硬化した突部19の剥離を防止し又
はその剥離を効果的に抑制することができる。
【0060】図5は、テーブル14の上面に液体樹脂を
無端状に連続させて塗布し、円周方向に連続する液体樹
脂からなる環状突部29を設けたものである。この液体
樹脂の塗布面は、テーブル14上の平面であってもよい
が、好ましくは円周方向に無端状に連続するか又は間欠
的に連続する環状溝であると良い。これらの環状溝に液
体樹脂を連続して塗布し、無端状に連続する環状突部2
9を形成する。この環状突部29の上部を押圧成形部材
22で平面に押圧成形することにより、所定の平面度を
有するリング状に連続した載置面29aが形成される。
その他の構成は、3個以上の突部19の集合によって載
置面19aが形成される第1の実施例と同様であり、同
一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0061】上述した凹部18又は環状溝内に塗布され
る液体樹脂としては、光ディスクの載置部として必要と
される弾性、強度、摩擦係数等の所定の特性を有するも
のであれば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコ
ン系樹脂等のように各種の樹脂を用いることができる。
このような液体樹脂として具体的には、例えば、次のよ
うなものを挙げることができる。
【0062】アクリル系樹脂としては、例えば、協立化
学(株)社製、商品番号「No.8123」、「No.
XP−013」、「No.8130」、「No.812
4」、「No.8120」、「No.8125」、「N
o.8808」、「No.838」、「No.881
0」、「W/R 801(加熱硬化併用)」等、また、
スリーボンド(株)社製、商品名「TB3000シリー
ズ」、熱硬化併用のものとしては「3039、304
2、3057、3013C」等がある。
【0063】エポキシ系樹脂としては、例えば、協立化
学(株)社製、商品番号「XOC−11PC」、「W/
R 883(加熱硬化併用)」、「W/RA−102
(加熱硬化併用)」、「W/RA−103(加熱硬化併
用)」等、また、スリーボンド(株)社製、商品名「T
B3100シリーズ(全て熱硬化併用)」、「30Y−
386」等がある。更に、シリコン系樹脂としては、例
えば、スリーボンド(株)社製、商品名「TB3160
シリーズ」等がある。
【0064】このような液体樹脂によって形成される突
部19又は環状突部29の上部を押圧成形部材22で押
圧し、この押圧成形部材22によって突部19又は環状
突部29の上部に全ての面が略同一平面となる載置面1
9a又は29aを形成する。この載置面19a,29a
を形成するための載置面成形装置20は、例えば、図2
に示すような構造の装置として構成することができる。
【0065】この載置面成形装置20は、載置面19a
又は29aを形成するスピンドルモータ1を収納するた
めの凹陥部23が中央部に設けられた固定治具21と、
凹部18又は環状溝に塗布された液体樹脂を押圧する押
圧成形部材22と、この押圧成形部材22を固定治具2
1に取り付けるための複数本の取付ネジ24と、押圧成
形部材22をスピンドルモータ1から離反する方向に付
勢するスプリング25等を備えて構成されている。
【0066】固定治具21は、上面に開口された凹陥部
23を有するブロック状の部材からなる。この固定治具
21の上面は、押圧成形部材22が押し付けられる接触
面21aとされている。また、固定治具21の凹陥部2
3内にはスピンドルモータ1を所定位置において所定の
姿勢によって支持固定するための治具基準面23aが設
けられている。この治具基準面23aと接触面21aと
は、それぞれ十分に高い精度の平面度を有していると共
に互いに所定範囲内の平行度によって極めて精密に形成
されている。例えば、接触面21a及び治具基準面23
aの平面度は10μm以内に設定され、また、両面21
a,23a間の平行度は40μm以内に設定される。
【0067】更に、凹陥部23内の治具基準面23aに
は必要な数のネジ孔が設けられている。これらのネジ孔
は支持部材2の挿通孔2cと対応した位置に設けられて
おり、これら挿通孔2cに固定ネジ26を挿通して支持
部材2を締付固定することにより、スピンドルモータ1
が所定の姿勢によって所定位置に精度良くセットされ
る。このセット状態では、スピンドルモータ1の回転体
5のテーブル14上面は接触面21aよりも若干下方に
位置している。その一方、テーブル14上面に塗布され
た液体樹脂の上部は接触面21aよりも若干上方に盛り
上がっている。
【0068】この液体樹脂からなる突部19又は環状突
部29の上部を押圧する押圧成形部材22は、液体樹脂
と接触する面の精度(平面度)が十分に高く設定された
板材によって形成されている。この押圧成形部材22の
材質としては、ガラス、合成樹脂、金属その他各種のも
のを適用することができる。更に詳しくは、ガラス及び
合成樹脂の場合には、紫外線を透過させることができる
もの、例えば、紫外線透過性石英ガラスや紫外線透過性
フッ素樹脂等が好適である。しかしながら、紫外線を透
過させることのないガラスや合成樹脂を用いることがで
きることは勿論である。また、金属としては、加熱が容
易であって熱伝導率の高い銅板、鋼板、ステンレス鋼板
等が好適であるが、その他の金属を用いることができる
ことは勿論である。
【0069】このような材質によって形成される押圧成
形部材22の、少なくとも液体樹脂と接触する面(押圧
面)22aには、硬化後の液体樹脂の剥離を容易にする
ための保護膜を設けることが好ましい。このような保護
膜としては、例えば、一般に「ARコート」と言われて
いるものを適用することができる。この「ARコート」
は、例えば、フッ素系の化合物を一層若しくは多層にコ
ーティングしたものである。このARコートを保護膜と
して押圧成形部材に形成することにより、液体樹脂との
接着力を小さくして押圧成形部材22の剥離が容易に行
えるようにすることができる。
【0070】この押圧成形部材22の少なくとも押圧面
22aの平面度については、接触面21a及び治具基準
面23aと略同程度に形成する。即ち、押圧面22aの
平面度は10μm以内に形成することが好ましい。この
場合には、押圧面22aの全面が接触面21aに接触す
るため、押圧面22aと治具基準面23aとの間の平行
度を40μm以内に設定することが可能となる。
【0071】この押圧成形部材22の中央部には、図1
に示すように、スピンドルモータ1の回転軸10との干
渉を避けるための逃し孔27aが設けられている。そし
て、押圧成形部材22の周縁部には、図2に示すよう
に、取付ネジ24が挿通される複数本の通し孔27bが
設けられている。これらの通し孔27bに対応して固定
治具21の接触面21aには、使用される取付ネジ24
の数と同数のネジ孔28が設けられている。
【0072】このネジ孔28の接触面21a側には、取
付ネジ24の軸部の直径よりも適宜に直径を大きくした
大径孔部28aが孔方向の中途部まで延在されて設けら
れている。この大径孔部28a内にはスプリング25が
収納されており、一端が大径孔部28aの底に着座され
たスプリング25の他端が押圧成形部材22の押圧面2
2aに着座される。このスプリング25のバネ力により
押圧成形部材22は、常時接触面21aから離れる方向
へ付勢される。
【0073】このような構成を有する載置面成形装置2
0によって載置面19aが形成されるスピンドルモータ
1については、回転軸10の垂直度が大きな影響を与え
る。そのため、スピンドルモータ1の回転軸10の垂直
度については、図6に示すような垂直度調整装置30を
用いて、スピンドルモータ1の組立時に、支持部材2に
対する回転軸10の垂直度を精度良く出すようにする。
この垂直度調整装置30は、ベース治具31と調整治具
32と測定治具33とを備えて構成されている。
【0074】ベース治具31は、ベース本体34と、こ
のベース本体34に取り付けられたコレットチャック3
5と、このコレットチャック35に装着された締付具3
6と、ベース本体34に取り付けられた3本の支持ボル
ト37と、各支持ボルト37に挿着されて調整治具32
を弾性支持する3本の支持バネ38と、各支持ボルト3
7に螺合される取付ナット43等を有している。コレッ
トチャック35は、円錐部35aとすり割り35bとを
有する円筒体からなり、複数のすり割り35bによって
円錐部35aが縦方向に切り割られている。コレットチ
ャック35の円錐部35a小径側の近傍にはネジ部35
cが設けられており、このネジ部35cに締付具36の
ネジ部が螺合されている。このコレットチャック35
が、円錐部35aと反対側の端部をベース本体34の中
央部に設けた穴34aに圧入することによって上向きに
固定されている。
【0075】締付具36は、ネジ部を有する孔が中央部
に貫通されたナット状の部材からなる。この締付具36
の中央孔の一側には、コレットチャック35の円錐部3
5aに対応して同じ角度に傾斜されたテーパ部36aが
設けられている。この締付具36を一方に回転してテー
パ部36aで円錐部35aを押圧することにより、円錐
部35aが締め付けられて品物がコレットチャック35
に把持される。この締付方向と反対側に締付具36を回
転することにより、テーパ部36aによる円錐部35a
の締め付けが解放され、コレットチャック35による品
物の把持が解除される。
【0076】調整治具32は、スピンドルモータ1が取
り付けられる調整ベース40と、この調整ベース40の
外縁の3箇所に設けられた取付脚41と、測定治具33
を固定支持する支持柱42等を有している。調整ベース
40の上面40aはスピンドルモータ1の取付基準面と
なるもので、この取付基準面40aの平面度は、支持部
材2の部材基準面2bと同様に精度良く形成する。この
調整ベース40の中央部には、ベース治具31に取り付
けられたコレットチャック35の先端部が挿通される開
口孔40bが上下面間を貫通するように設けられてい
る。更に、調整ベース40の開口孔40bの周囲には、
支持部材2を締付固定する取付ネジ45が挿通されるネ
ジ孔が設けられている。
【0077】調整治具32の3箇所の取付脚41は、そ
の3点を結ぶことによって三角形が形成されると共にそ
の三角形の内側に開口孔40bが位置するものであれ
ば、どのような位置に配置してもよい。しかしながら、
3箇所の取付脚41は、好ましくは、開口孔40bから
略等距離であって且つ各取付脚41を結んだ形状が略正
三角形又はこれに近い三角形となるような位置に配置す
るとよい。この場合には、調整治具32を最も安定性良
く支持することができると共に、後述する取付ナット4
3の回動量とその高さの変位量とを等しく設定すること
ができる。
【0078】このような取付脚41には貫通孔がそれぞ
れ設けられていて、各貫通孔には支持ボルト37が挿通
されている。各支持ボルト37の下端部は、ベース本体
34のネジ穴に螺合されている。更に、各支持ボルト3
7には支持バネ38がそれぞれ挿通されており、この支
持バネ38のバネ力によって調整治具32が常時上方へ
持上げられ、その上方への移動が支持ボルト37に螺合
された取付ナット43によって制限されている。従っ
て、3本の支持ボルト37にそれぞれ螺合されている取
付ナット43の締め込み深さを調節することにより、調
整治具32の姿勢を変化させて水平度の調整を行うこと
ができる。
【0079】また、複数の支持柱42の上部には、測定
治具33が着脱可能に取り付けられている。この測定治
具33には3個の変位センサが取り付けられており、各
変位センサの測定子44a,44b,44cが下方へ突
出されている。3個の変位センサは非接触型の間隔測定
装置であり、各測定子44a,44b,44cの先端面
と測定対象であるテーブル14の上面との間隔(スキ
マ)を非接触によって検出することができる。3個の測
定子44a〜44cは互いに平行とされており、コレッ
トチャック35に取り付けられたスピンドルモータ1の
回転軸10を中心として半径方向に等しい長さで等角度
間隔に配設されている。従って、3個の測定子44a〜
44cの先端部を結ぶと、その輪郭は略正三角形とな
る。
【0080】この3個の測定子44a〜44cの測定点
である各先端面とテーブル14上面との間隔(スキマ)
は、図示しないマスター治具を使用して、予め所定精度
の範囲内の値となるように設定しておく。即ち、各測定
子44a〜44cの先端は、スピンドルモータ1の設計
上の高さ(例えば、支持部材2の部材基準面2bからテ
ーブル14の上面までの高さ)に基づいて取付基準面4
0aから、例えば、設計高さとの誤差が±0.02mm
以内であって平行度が40μm以内となるようにセッテ
ィングしておく。
【0081】このような構成を有する垂直度調整装置3
0は、例えば、次のようにして使用することができる。
最初、3個の治具31〜33は、それぞれ分離された状
態にある。まず、スピンドルモータ1を調整治具32に
組み付ける。これは、回転体5を上方に向けた状態で支
持部材2を調整ベース40の取付基準面40aに載置
し、複数本の取付ネジ45で支持部材2を締付固定す
る。
【0082】次に、スピンドルモータ1が取り付けられ
た調整治具32をベース治具31に組み付ける。これ
は、調整治具32の3個の取付脚41に支持ボルト37
をそれぞれ挿通し、それぞれのボルト先端部に支持バネ
38を保持した状態で、各支持ボルト37の先端部に取
付ナット43をそれぞれ螺合する。このとき、3個の取
付ナット43の締め込み量を調整し、調整ベース40を
略水平状態にセットする。これにより、支持部材2の部
材基準面2bから下方へ突出している軸受部材3の下端
部が、緩められているコレットチャック35の挟み口内
に挿入される。
【0083】次に、締付具36を締め込み側に回転し、
コレットチャック35を締め付けて軸受部材3の下端部
を把持(チャッキング)する。このとき、軸受部材3と
支持部材2のボス部2aとの間には上述したスキマ3a
が設定されているため、支持部材2が正しく水平状態と
なっていない場合にも、調整ベース40に固定されてい
る支持部材2に影響を与えることなく軸受部材3をコレ
ットチャック35で把持することができる。その一方、
コレットチャック35はベース本体34に垂直に立設さ
れているため、軸受部材3は垂直に保持される。
【0084】次に、測定治具33を調整治具32に取り
付ける。これにより、図6に示すように、測定治具33
に設けた3個の変位センサの各測定子44a〜44cの
先端部がスピンドルモータ1のテーブル14の上面にそ
れぞれ対向される。これにより、3個の治具31〜33
の組み付けが完了し、支持部材2の部材基準面2bに対
する回転軸10の垂直調整が可能となる。
【0085】次に、スピンドルモータ1の回転体5を回
転させ、3個の変位センサによってテーブル14の面振
れを測定する。この面振れの測定は、テーブル14の上
面3箇所の高さの変化を測定することによって行われ
る。これにより、例えば、図7に示すような測定結果が
得られる。図7において、破線Aはテーブル14上面の
第1の測定点における測定結果を示し、実線Bはテーブ
ル14上面の第2の測定点における測定結果を示し、更
に、二点鎖線Cはテーブル14上面の第3の測定点にお
ける測定結果を示すものである。この測定により、第1
〜第3の測定点において互いの測定値は異なるが、その
振幅及び周期の等しい波形(例えば、sinカーブ)の出
力が得られる。
【0086】この図7で見られる波形の山と谷の差aが
テーブル14上面の面振れ量である。また、第1〜第3
の3箇所の測定点における相対的な面振れ量の差bは、
回転軸10の傾きによって生じるものである。そこで、
面振れ量の相対差bを0にするように調整治具32の姿
勢を調整する。この調整治具32の姿勢調整は、調整治
具32とベース治具31との間を連結している3本の支
持ボルト37に螺合されている取付ナット43の締め込
み量を変化させることによって行うことができる。
【0087】例えば、面振れ量の最小値を示す第1の測
定点を測定(破線A)している第1の変位センサの最も
近くに位置している支持ボルト37に螺合されている取
付ナット43を、支持バネ38の付勢力に抗して少々締
め込む。これにより、第1の測定点がその測定子から調
整量だけ離反する。その結果、第1の測定点の測定結果
(破線A)を、第2の測定点の測定結果(実線B)に近
づけることができる。次に、残り2つの支持ボルト37
のうち、面振れ量の大きい側の支持ボルト37に螺合さ
れている取付ナット43を少々締め込む。これにより、
いま調整した支持ボルト37に対応する第3の測定点が
その測定子から調整量だけ離反する。その結果、第3の
測定点の測定結果(二点鎖線C)を、第2の測定点の測
定結果(実線B)に近づけることができる。
【0088】このような面振れ量の調整操作を、面振れ
量の相対差bが0又は略0となるまで繰り返す。これに
より、回転軸10に対する支持部材2の姿勢を変化させ
て、支持部材2に対する回転軸10の垂直度を精度良く
出すことができる。
【0089】その後、軸受部材3と支持部材2のボス部
2aとの間に設けられているスキマ3aに、例えば、接
着剤を充填する等して外レース6とボス部2aとの間を
接合する。この接着剤の充填作業は、例えば、接着剤を
充填させるためのノズルをロータ15の下部に挿入し、
ノズル口をスキマ3aに臨ませた後、接着剤を注入する
ことによって行うことができる。これにより、支持部材
2の部材基準面2bに対して回転軸10を垂直に立てた
状態で支持部材2と軸受部材3を結合して一体的に構成
することができる。その結果、支持部材2の部材基準面
2bに対する回転軸10の垂直度が精度良く出され、組
立部品としての精度が保証されたスピンドルモータ1を
組み立てることができる。
【0090】このようにして回転軸10が垂直に立てら
れたスピンドルモータ1を、図2に示す載置面成形装置
20に取り付ける。そして、液体樹脂をテーブル14上
面に塗布して突部19又は環状突部29を形成した後、
載置面19a又は29aを形成する。
【0091】まず、固定治具21の凹陥部23内にスピ
ンドルモータ1を収納し、支持部材2の部材基準面2b
を固定治具21の治具基準面23aに載置する。そし
て、複数本の固定ネジ26を用いて支持部材2を固定治
具21に締付固定する。この場合、面精度が十分に高く
設定された部材基準面2bに同じく高い面精度を有する
治具基準面23aが重ね合わされるため、回転軸10も
高い垂直度によって所定位置にセットされる。
【0092】次に、スピンドルモータ1のテーブル14
上面に設けた複数の凹部18(又は環状溝)に、上述し
た液体樹脂を適宜量塗布して突部19(又は環状突部2
9)を形成する。この際には、テーブル14の面振れを
測定する必要がなく、また、液体樹脂の塗布量を厳密に
コントロールする必要もない。
【0093】次に、押圧成形部材22の各通し孔27b
に取付ネジ24をそれぞれ挿通し、その先端側にスプリ
ング25をそれぞれ装着する。このスプリング25が装
着されている各取付ネジ24の先端部を固定治具21の
ネジ孔28にそれぞれ螺合させ、押圧成形部材22を固
定治具21に取り付ける。このとき、各取付ネジ24に
装着されているスプリング25のバネ力によって押圧成
形部材22は持上げられた状態にある。従って、押圧成
形部材22の押圧面22aは固定治具21の接触面21
aから離反されており、突部19(又は環状突部29)
にも接触していない状態にある。
【0094】この状態から、押圧成形部材22を固定治
具21側に押圧し、その押圧面22aを接触面21aに
万遍なく接触させる。この押圧成形部材22の押圧状態
を示す図が、図2である。この場合、押圧成形部材22
の押圧面22aは、上述したように面精度が十分に高く
設定されており、また、接触面21a及び治具基準面2
3aについても、例えば、平行度が40μm以内で平面
度も10μm以内である等のように、十分に高い平面度
及び平行度によって形成されている。従って、液体樹脂
によって形成された突部19(又は環状突部29)の上
面は、押圧成形部材22の押圧面22aで押圧されて1
つの平面となるように形成される。
【0095】この6箇所の突部19に形成された平面の
集合(環状突部29の場合にはリング状の平面)によ
り、光ディスクを載置するための載置面19a(又は2
9a)が構成されている。このように、本実施例におい
ては、円周方向に略等間隔に配置された6箇所の突部1
9又は円周方向に連続する環状突部29に押圧成形部材
22を押圧することにより、それだけで平面度の高い載
置面19a又は29aを精度良く且つ簡単に形成するこ
とができる。
【0096】その後、突部19の載置面19a又は環状
突部29の載置面29aの平面状態を保持して液体樹脂
を硬化させ、突部19又は環状突部29を所定の硬度に
硬くする。この際、液体樹脂として紫外線硬化性樹脂を
使用する場合には、押圧成形部材22の材質として紫外
線の透過が可能な石英ガラス又は紫外線透過性樹脂を用
いると良い。この場合には、押圧成形部材22である紫
外線透過性ガラス又は紫外線透過性樹脂の上から紫外線
を照射することができる。その結果、押圧成形部材22
に紫外線を透過させて紫外線硬化性樹脂からなる液体樹
脂に紫外線を照射することにより、押圧成形部材22で
液体樹脂を押圧した状態のまま突部19又は環状突部2
9を硬化させることができる。
【0097】その結果、突部19又は環状突部29の硬
度が所定以上に硬くなったときに、押圧成形部材22を
突部19又は環状突部29から引き離すことができる。
そのため、押圧成形部材22を突部19又は環状突部2
9から引き離す際に、液体樹脂の接着力によって突部1
9又は環状突部29に変形を生ずることがなく、載置面
19a又は29aの当初の平行度及び平面度を保持して
押圧成形部材22を剥離することができる。
【0098】また、押圧成形部材22の押圧面22aに
すりガラスのように微細な凹凸を設け、その押圧面22
aで液体樹脂を押圧することにより、突部19又は環状
突部29の載置面19a又は29aに微細な凹凸を形成
することができる。これにより、載置面19a,29a
の摩擦係数を増加させることができ、その載置面19
a,29aによる光ディスクの保持力を増加させること
ができる。
【0099】一方、液体樹脂として熱硬化性樹脂を使用
する場合には、押圧成形部材22の材質としては加熱の
容易な銅、鉄等の金属を用いると良い。このように液体
樹脂に熱硬化性樹脂を用い且つ押圧成形部材22として
熱の良導体である金属を使用することにより、押圧成形
部材22で突部19又は環状突部29を押圧した状態の
まま液体樹脂を加熱することができる。これにより、押
圧成形部材22の熱で熱硬化性樹脂を加熱して、突部1
9又は環状突部29を所定の硬度に硬くすることができ
る。
【0100】その結果、同じく突部19又は環状突部2
9の硬度が所定以上に硬くなったときに、押圧成形部材
22を突部19又は環状突部29から引き離すことがで
きる。そのため、押圧成形部材22を突部19又は環状
突部29から引き離す際に、液体樹脂の接着力によって
突部19又は環状突部29に変形を生ずることがなく、
載置面19a又は29aの当初の平行度及び平面度を保
持して押圧成形部材22を剥離することができる。
【0101】更に又、押圧面22aに上述したARコー
ト等の保護膜を設けることにより、突部19又は環状突
部29からの押圧成形部材22の剥離をより一層容易に
行うことができる。尚、ARコート等の保護膜の代わり
に離型剤を用いるようにしても良く、この場合にも、突
部19又は環状突部29からの押圧成形部材22の剥離
を簡単に行うことができる。
【0102】図8は、上述したテーブル14の上面の面
振れの変化を示すグラフである。図8において、一点鎖
線で示す波形Dは、液体樹脂を塗布する前のテーブル1
4上面の面振れを現すものである。この波形Dは、図7
における波形A、波形B及び波形Cに対応するものであ
る。このような波形Dの面振れを有するテーブル14上
面に液体樹脂を均一に塗布することにより、破線で示す
形状の波形Eが得られる。この波形Eが、液体樹脂によ
って形成された突部19又は環状突部29の上面の面振
れを現している。この突部19又は環状突部29に押圧
成形部材22を押圧し、その押圧状態で液体樹脂を硬化
させることにより、実線で示す形状の波形Fが得られ
る。
【0103】この図8から明らかなように、テーブル1
4上面の面振れが大きいときにも、液体樹脂を塗布して
これを平らに馴らすことにより、面振れの小さな載置面
を簡単に形成することができる。即ち、液体樹脂を塗布
する前のテーブル14上面の面振れの如何に係わらず、
液体樹脂が硬化した後の載置面の面振れを十分に小さく
抑えることが可能である。
【0104】以上説明したが、本発明は上述した実施例
に限定されるものではなく、例えば、上記実施例におい
ては、テーブル14とロータ15とを一体に設けて回転
体5を形成した例について説明したが、ロータ15を廃
止してテーブル14のみで回転体を構成することができ
ることは勿論である。また、上記実施例では、テーブル
14を有する回転体5を、スピンドルモータ1の構成部
品の1つとして用いた例について説明したが、例えば、
ターンテーブルとスピンドルモータを別個独立に設け、
モータの回転軸にターンテーブルを取り付ける構成とす
ることができることも勿論である。このように、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもので
ある。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載のターンテーブルによれば、回転体を備えたターン
テーブルにおいて、回転体に塗布された液体樹脂を押圧
成形部材で押圧した状態で液体樹脂を硬化させて載置面
を形成する構成としたため、全ての塗布箇所において高
さが略同一とされたディスク状記録媒体の載置面を精度
良く且つ簡単に形成することができ、平面度の高い載置
面を有するターンテーブルを提供できるという効果が得
られる。
【0106】本出願の請求項2記載のターンテーブルに
よれば、回転体の3箇所以上に設けた凹部に液体樹脂を
塗布して3以上の突部に載置面を形成する構成としたた
め、平面度の高い載置面を簡単且つ経済的に形成するこ
とができると共に、テーブルに対する樹脂の接着力を補
完して荷重による樹脂剥離のおそれを軽減することがで
きるターンテーブルを提供できるという効果が得られ
る。
【0107】本出願の請求項3記載のターンテーブルに
よれば、回転体に設けた環状溝に液体樹脂を塗布して環
状突部に載置面を形成する構成としたため、平面度の高
い載置面を簡単且つ経済的に形成することができると共
に、テーブルに対する樹脂の接着力を補完して荷重によ
る樹脂剥離のおそれを軽減することができるターンテー
ブルを提供できるという効果が得られる。
【0108】本出願の請求項4記載のターンテーブルに
よれば、3以上の凹部の底面に凹凸を設ける構成とした
ため、塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に
固着することができ、荷重による樹脂剥離のおそれを軽
減させることができるターンテーブルを提供できるとい
う効果が得られる。
【0109】本出願の請求項5記載のターンテーブルに
よれば、環状溝の底面に凹凸を設ける構成としたため、
塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固着す
ることができ、荷重による樹脂剥離のおそれを軽減させ
ることができるターンテーブルを提供できるという効果
が得られる。
【0110】本出願の請求項6記載のターンテーブルに
よれば、3以上の凸部の表面に微細な凹凸を設ける構成
としたため、載置面の摩擦係数を容易に調整することが
でき、載置面に載置されるディスク状記録媒体との密着
性を良好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制するこ
とができるターンテーブルを提供できるという効果が得
られる。
【0111】本出願の請求項7記載のターンテーブルに
よれば、環状凸部の表面に微細な凹凸を設ける構成とし
たため、載置面の摩擦係数を容易に調整することがで
き、載置面に載置されるディスク状記録媒体との密着性
を良好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制すること
ができるターンテーブルを提供できるという効果が得ら
れる。
【0112】本出願の請求項8記載のターンテーブルに
よれば、回転体と支持部材とを備えたターンテーブルに
おいて、回転体に塗布された液体樹脂を押圧成形部材で
押圧した状態で液体樹脂を硬化させて載置面を形成する
構成としたため、全ての箇所において基準面からの高さ
が略同一とされたディスク状記録媒体の載置面を精度良
く且つ簡単に形成することができ、平面度及び平行度の
精度が高い載置面を有するターンテーブルを提供できる
という効果が得られる。
【0113】本出願の請求項9記載のターンテーブルに
よれば、回転体の3箇所以上に設けた凹部に液体樹脂を
塗布して3以上の突部に載置面を形成する構成としたた
め、平面度の高い載置面を簡単且つ経済的に形成するこ
とができると共に、テーブルに対する樹脂の接着力を補
完して荷重による樹脂剥離のおそれを軽減することがで
きるターンテーブルを提供できるという効果が得られ
る。
【0114】本出願の請求項10記載のターンテーブル
によれば、回転体に設けた環状溝に液体樹脂を塗布して
環状突部に載置面を形成する構成としたため、平面度の
高い載置面を簡単且つ経済的に形成することができると
共に、テーブルに対する樹脂の接着力を補完して荷重に
よる樹脂剥離のおそれを軽減することができるターンテ
ーブルを提供できるという効果が得られる。
【0115】本出願の請求項11記載のターンテーブル
によれば、3以上の凹部の底面に凹凸を設ける構成とし
たため、塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固
に固着することができ、荷重による樹脂剥離のおそれを
軽減させることができるターンテーブルを提供できると
いう効果が得られる。
【0116】本出願の請求項12記載のターンテーブル
によれば、環状溝の底面に凹凸を設ける構成としたた
め、塗布される液体樹脂をしっかりと保持して強固に固
着することができ、荷重による樹脂剥離のおそれを軽減
させることができるターンテーブルを提供できるという
効果が得られる。
【0117】本出願の請求項13記載のターンテーブル
によれば、3以上の凸部の表面に微細な凹凸を設ける構
成としたため、載置面の摩擦係数を容易に調整すること
ができ、載置面に載置されるディスク状記録媒体との密
着性を良好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制する
ことができるターンテーブルを提供できるという効果が
得られる。
【0118】本出願の請求項14記載のターンテーブル
によれば、環状凸部の表面に微細な凹凸を設ける構成と
したため、載置面の摩擦係数を容易に調整することがで
き、載置面に載置されるディスク状記録媒体との密着性
を良好にしてディスク状記録媒体の滑りを抑制すること
ができるターンテーブルを提供できるという効果が得ら
れる。
【0119】本出願の請求項15記載のターンテーブル
の製造方法によれば、回転体に塗布した液体樹脂に押圧
成形部材を押圧した後、この押圧状態を保持して液体樹
脂を硬化させるようにしたため、ディスク状記録媒体が
載置される載置面を極めて簡単に且つ精度良く形成する
ことができ、平面度及び平行度の高い載置面を有するタ
ーンテーブルを容易に製造することができる。しかも、
樹脂の特性や塗布量等を厳しく管理する必要がなく、多
くの種類の液体樹脂を使用して載置面を形成することが
できる。更に、切削方式のように切粉を発生させること
がなく、また、製造ラインへの導入が容易な製造装置と
して実現することができるという効果が得られる。
【0120】本出願の請求項16記載のターンテーブル
の製造方法によれば、回転体に設けた3以上又は無端状
に連続された凹部に液体樹脂を塗布するようにしたた
め、テーブルに対する樹脂の接着力を補完して荷重によ
る樹脂剥離のおそれを軽減することができるターンテー
ブルを容易に製造できるという効果が得られる。
【0121】本出願の請求項17記載のターンテーブル
の製造方法によれば、押圧成形部材として紫外線透過性
のガラス又は樹脂の板材を用いると共に液体樹脂として
紫外線硬化性樹脂を用いることにより、紫外線透過性の
ガラス板又は樹脂板に紫外線を透過させて液体樹脂に紫
外線を照射させることができる。従って、液体樹脂を硬
化させるための作業時間を短縮させて硬化作業を迅速に
行うことができると共に、液体樹脂の変形後の形状を正
確に保持して突部又は環状突部を迅速に形成することが
できるという効果が得られる。
【0122】本出願の請求項18記載のターンテーブル
の製造方法によれば、押圧部材として熱伝導の良好な金
属板を用いると共に液体樹脂として熱硬化性樹脂を用い
ることにより、液体樹脂を押圧している金属板を介して
液体樹脂に熱を加えることができる。従って、液体樹脂
を硬化させるための作業時間を短縮させて硬化作業を迅
速に行うことができると共に、液体樹脂の変形後の形状
を正確に保持して突部又は環状突部を迅速に形成するこ
とができるという効果が得られる。
【0123】本出願の請求項19記載のターンテーブル
の製造方法によれば、押圧成形部材の表面に保護膜を設
けるようにしたため、硬化後の液体樹脂から押圧成形部
材を容易に剥離させることができ、従って、押圧成形部
材の剥離による載置部の変形を防止することができると
いう効果が得られる。
【0124】本出願の請求項20記載のターンテーブル
の製造方法によれば、押圧成形部材の表面に微細な凹凸
を設けるようにしたため、載置部の表面に微細な凹凸を
簡単に形成することができ、従って、載置されるディス
ク状記録媒体との密着性を良好にしてディスク状記録媒
体の滑りを抑制することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターンテーブルを備えたスピンドルモ
ータの一実施例を示すもので、液体樹脂の突部に押圧成
形部材を押圧して載置面を形成した状態を示す縦断面図
である。
【図2】図1に示すスピンドルモータを載置面形成装置
に装着して載置面を形成する状態を断面して示す説明図
である。
【図3】本発明のターンテーブルの第1の実施例を示す
斜視図である。
【図4】図1の要部を断面して拡大して示す説明図であ
る。
【図5】本発明のターンテーブルの第2の実施例を示す
斜視図である。
【図6】図1に示すスピンドルモータの製造に用いられ
る垂直度調整装置を断面して示す説明図である。
【図7】本発明のターンテーブルにおけるテーブル回転
角度と面振れ量との関係を3箇所で測定した状態を示す
グラフである。
【図8】本発明のターンテーブルにおけるテーブル回転
角度と液体樹脂の成形前後の面振れ量との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ、 2 支持部材、 2a ボス
部、 2b 部材基準面、 3 軸受部材、 3a ス
キマ、 4 ステータ、 5 回転体、 10回転軸、
14 テーブル、 15 ロータ、 18 凹部、
19 突部、19a,29a 載置面、 20 載置面
成形装置、 21 固定治具、 21a 接触面、 2
2 押圧成形部材、 22a 押圧面、 23a 治具
基準面、 29 環状突部、 30 垂直度調整装置、
31 ベース治具、 32調整治具、 33 測定治
具、 35 コレットチャック、 40 調整ベース、
40a 取付基準面、 44a,44b,44c 測
定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤竹 浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D038 BA10 CA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が載置される載置面
    を有する回転体を備えたターンテーブルにおいて、 上記載置面は、上記回転体に塗布されると共に押圧成形
    部材が押圧されることにより全ての塗布箇所において略
    同一高さに変形され且つ当該変形状態において硬化され
    る液体樹脂によって形成されたことを特徴とするターン
    テーブル。
  2. 【請求項2】 上記載置面は、上記回転体に円周方向に
    略等間隔をあけて3箇所以上に設けられた凹部に塗布さ
    れた液体樹脂の3以上の突部からなることを特徴とする
    請求項1記載のターンテーブル。
  3. 【請求項3】 上記載置面は、上記回転体に円周方向に
    連続されて環状に設けられた環状溝に塗布された液体樹
    脂の環状突部からなることを特徴とする請求項1記載の
    ターンテーブル。
  4. 【請求項4】 上記3以上の凹部の底面には、上記液体
    樹脂との絡みつきを強固にする凹凸を設けたことを特徴
    とする請求項2記載のターンテーブル。
  5. 【請求項5】 上記環状溝の底面には、上記液体樹脂と
    の絡みつきを強固にする凹凸を設けたことを特徴とする
    請求項3記載のターンテーブル。
  6. 【請求項6】 上記3以上の突部の表面には、上記ディ
    スク状記録媒体に接触する微細な凹凸を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のターンテーブル。
  7. 【請求項7】 上記環状突部の表面には、上記ディスク
    状記録媒体に接触する微細な凹凸を設けたことを特徴と
    する請求項3記載のターンテーブル。
  8. 【請求項8】 ディスク状記録媒体が載置される載置面
    を有する回転体と、 上記回転体を回転自在に支持する支持部材と、を備えた
    ターンテーブルにおいて、 上記載置面は、上記回転体に塗布されると共に押圧成形
    部材が押圧されることにより全ての塗布箇所において上
    記支持部材の基準面からの高さが略同一となるように変
    形され且つ当該変形状態において硬化される液体樹脂に
    よって形成されたことを特徴とするターンテーブル。
  9. 【請求項9】 上記載置面は、上記回転体に円周方向に
    略等間隔をあけて3箇所以上に設けられた凹部に塗布さ
    れた液体樹脂の3以上の突部からなることを特徴とする
    請求項8記載のターンテーブル。
  10. 【請求項10】 上記載置面は、上記回転体に円周方向
    に連続されて環状に設けられた環状溝に塗布された液体
    樹脂の環状突部からなることを特徴とする請求項8記載
    のターンテーブル。
  11. 【請求項11】 上記3以上の凹部の底面には、上記液
    体樹脂との絡みつきを強固にする凹凸を設けたことを特
    徴とする請求項8記載のターンテーブル。
  12. 【請求項12】 上記環状溝の底面には、上記液体樹脂
    との絡みつきを強固にする凹凸を設けたことを特徴とす
    る請求項8記載のターンテーブル。
  13. 【請求項13】 上記3以上の突部の表面には、上記デ
    ィスク状記録媒体に接触する微細な凹凸を設けたことを
    特徴とする請求項8記載のターンテーブル。
  14. 【請求項14】 上記環状突部の表面には、上記ディス
    ク状記録媒体に接触する微細な凹凸を設けたことを特徴
    とする請求項8記載のターンテーブル。
  15. 【請求項15】 回転体に液体樹脂を塗布した後、全て
    の液体樹脂に接触するよう押圧成形部材を共通に押圧し
    て変形させ、その後、押圧成形部材による変形状態で上
    記液体樹脂を硬化させることによりディスク状記録媒体
    が載置される載置面を形成したことを特徴とするターン
    テーブルの製造方法。
  16. 【請求項16】 上記回転体には3以上又は無端状に連
    続された凹部を設け、当該凹部内に上記液体樹脂が塗布
    されることを特徴とする請求項15記載のターンテーブ
    ルの製造方法。
  17. 【請求項17】 上記押圧成形部材は紫外線の透過が可
    能な石英ガラス又は紫外線透過性樹脂により形成された
    板材であり、上記液体樹脂は紫外線の照射によって硬化
    される紫外線硬化性樹脂であって、上記押圧成形部材に
    紫外線を透過させて上記液体樹脂に紫外線を照射させる
    ことにより当該液体樹脂を硬化させることを特徴とする
    請求項15記載のターンテーブルの製造方法。
  18. 【請求項18】 上記押圧成形部材は熱伝導の良好な金
    属により形成された板材であり、上記液体樹脂は熱硬化
    性樹脂であって、上記押圧成形部材を加熱させて上記液
    体樹脂に熱を加えることにより当該液体樹脂を硬化させ
    ることを特徴とする請求項15記載のターンテーブルの
    製造方法。
  19. 【請求項19】 上記押圧成形部材の表面には保護膜を
    設け、当該保護膜を介して押圧成形部材を上記液体樹脂
    に押圧することにより、硬化後の液体樹脂の剥離が容易
    に行えるようにしたことを特徴とする請求項15記載の
    ターンテーブルの製造方法。
  20. 【請求項20】 上記押圧成形部材の上記液体樹脂に接
    触する面には微細な凹凸を設け、当該凹凸によって上記
    載置面に上記ディスク状記録媒体に接触する微細な凹凸
    を形成したことを特徴とする請求項15記載のターンテ
    ーブルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110450A1 (ja) * 2008-03-05 2009-09-11 日本電産株式会社 モータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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