JP2001319103A - 商品購入支援方法及び商品購入支援システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付帯工事が必要な商品をネットワーク上で販
売する際に、ユーザ固有の条件に適合した工事価格をネ
ットワーク上でユーザに通知する。 【解決手段】 商品の設置に必要な付帯工事の費用を算
出するための工事項目群と、各工事項目の費用群とを記
憶したデータベースをサーバー２に持たせる。工事項目
の選択を、ネットワークを介してサーバー１からユーザ
に要求する。選択された工事項目の費用をデータベース
から求めて付帯工事の費用を算出し、算出結果をサーバ
ー１からユーザにネットワークを介して通知する。さら
に、サーバー１との交信が可能な店舗群及び商品群をデ
ータベースにさらに記憶させ、商品及び付帯工事の選択
をユーザに要求し、いずれかの店舗に商品及び付帯工事
の選択内容を、ネットワークを介してサーバー１から通
知すると、好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのネットワーク上で商品、なかでも付帯工事が必要な
商品を購入するユーザをサポートする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】商品の中には、設置のために付帯工事が
必要な商品がある。このような商品としては、例えばエ
アコンなどの空調商品、ユニットバス、トイレ、照明、
システム家具を挙げることが出来る。通常、これらの商
品の設置に伴う付帯工事は、メーカー側で設定した標準
仕様と、設置環境やユーザの要望に応じて行う追加仕様
とがある。例えば、エアコンを取り付ける場合、配管の
長さが標準では４ｍと設定されていても、４ｍでは足り
ない場合がある。この場合、４ｍよりも長い配管が必要
となる。また、室外機の取付方法が標準では床置きだ
が、ユーザの要望や床置きできない場合に応じて屋根の
上や壁に取り付けることがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、インターネット
の急速な発達により、インターネット上で手軽に商品を
購入できるようになってきている。インターネット上で
商品の購入を依頼する場合、商品の購入価格に加えて標
準工事費用がユーザに通知されるのが通常である。しか
し実際には、ユーザの要望や設置環境などユーザ個別の
条件に応じ、工事の仕様が変更する場合が多い。この場
合、工事費用が高くなったり、追加工事に必要な部材の
不足が生じたりする。

【０００４】ユーザの立場から見れば、追加工事により
当初の予定よりも工事費用が高くつくことになる。また
多くの場合、付帯工事を行う販売店などは、ある程度の
工事仕様の変更に対応できるように、部材を余分に準備
している。しかし、工事に大幅な変更が生じ、部材が足
りなくなる場合がある。この場合、販売店などは、後日
改めて部材と共に工事のために再度客先に足を運ばなけ
ればならなくなり、労力と時間とを無駄に費やすことに
なる。

【０００５】店頭で購入契約を結ぶ場合には、販売店側
がユーザ個別の条件を聞き出して必要な追加工事をある
程度予測できるため、ユーザ及び販売店双方にとって工
事の変更がさほど問題にならない。しかし、ネットワー
ク上ではユーザ個別の条件を組み入れて付帯工事を予測
することが行われていないため、工事内容の変更幅が大
きい場合にユーザ及び販売店双方にとって前述の不都合
が生じる。このような事態を防止するためには、インタ
ーネット上で生じた購入依頼に対し、販売店が電話など
でユーザと連絡を取り、ユーザ固有の設置条件を聞き出
す必要があるが、販売店にとって負担となる。

【０００６】本発明は、ネットワーク上で付帯工事が必
要な商品を購入・販売する場合に、ユーザ個別の条件に
より必要となる付帯工事の発注をネットワーク上で受け
付ける商品購入支援方法及び商品購入支援サーバーを提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本願第１発明は、商品に関する情報を、サーバーか
らユーザにネットワークを介して提供する商品購入支援
方法であって、 Ａ；商品の設置に必要な付帯工事の費用を算出するため
の工事項目群と、各工事項目の費用群とを記憶したデー
タベースをサーバーに持たせ、 Ｂ；工事項目の選択を、ネットワークを介してサーバー
からユーザに要求し、 Ｃ；選択された工事項目の費用をデータベースから求め
て付帯工事の費用を算出し、算出結果をサーバーからユ
ーザにネットワークを介して通知する、商品購入支援方
法を提供する。

【０００８】設置に付帯工事が必要な商品としては、エ
アコン、ユニットバス、システムキッチン、トイレ、シ
ステム家具などを挙げることが出来る。工事項目の選択
をユーザに要求するために、サーバーは例えばウェブペ
ージをユーザに提供する。このウェブページには工事項
目の選択フォームが掲載されており、ユーザが必要な工
事項目をチェックできるようになっている。

【０００９】エアコンを例に取れば、ユーザは、エアコ
ンの種類、室外機の設置場所、配管の長さ、配管の仕上
げ方法などをウェブページ上で選択する。選択された工
事内容に必要な費用は別途データベースに記憶されてお
り、各項目の費用を加算することにより工事費用が算出
される。この方法を用いれば、ユーザが、商品の設置工
事の実施に先立ち、実際に要する工事費用をほぼ正確に
把握できる。また、設置工事を行う商品の販売店などに
対し、ユーザが入力した内容を電子メールなどであらか
じめ通知しておけば、販売店などは工事に必要な部材を
準備することができ、工事に訪れた先で部材不足である
ことが判明する事態を防ぐことが出来る。

【００１０】本願第２発明は、前記方法において、商
品、商品の設置環境及び付帯工事のグレードのうち、少
なくとも２つの選択をユーザに要求する商品購入支援方
法を提供する。商品がエアコンの場合を例に挙げて説明
する。商品としては、壁掛けタイプか天井埋め込みタイ
プかなど室内機のタイプや、エアコンの機種などが選択
される。商品の設置環境としては、壁穴の有無、室外機
の設置場所などが選択される。付帯工事のグレードとし
ては、例えば配管をテープ仕上げにするか化粧カバー仕
上げにするかなどが選択される。これら全ての選択をユ
ーザに要求するとユーザの負担が大きいと予測できるの
で、いずれか２つが選択されれば工事費用を算出できる
ようにしておくことが好ましい。

【００１１】本願第３発明は、前記方法において、 Ａ；サーバーとの交信が可能な店舗群及び商品群を、前
記データベースにさらに記憶させ、 Ｂ；商品及び付帯工事の選択を、ネットワークを介して
サーバーからユーザに要求し、 Ｃ；前記選択に応じ、店舗群の中からいずれかの店舗を
決定し、 Ｄ；前記選択内容を、ネットワークを介してサーバーか
ら決定した店舗に通知する、商品購入支援方法を提供す
る。

【００１２】商品及び付帯工事の発注があった場合、登
録した店舗群の中から１つの店舗を何らかの方法で決定
し、その店舗に商品や付帯工事の内容を通知する。これ
により、店舗は工事に必要な部材を予め準備することが
出来る。またこの方法に従えば、商品の発注と共に付帯
工事が発注されるので、ユーザは商品の購入を依頼した
ときに工事費用を把握することが出来る。

【００１３】本願第４発明は、前記方法において、前記
商品が空調商品である商品購入支援方法を提供する。設
置に付帯工事を要する空調商品としては、エアコンの室
内機や室外機が代表的である。本願第５発明は、ネット
ワークを介して接続されたユーザ端末に商品に関する情
報を提供する商品購入支援サーバーであって、データベ
ースと、要求手段と、通知手段と、を備える商品購入支
援サーバーを提供する。

【００１４】データベースは、商品の設置に必要な付帯
工事の費用を算出するための工事項目群と、各工事項目
の費用群とを記憶している。要求手段は、工事項目の選
択を、ネットワークを介してユーザ端末に要求する。通
知手段は、選択された工事項目の費用をデータベースか
ら求めて付帯工事の費用を算出し、算出結果をユーザ端
末にネットワークを介して通知する。

【００１５】例えば、工事項目の選択を受け付けるウェ
ブページをサーバーに持たせる。ユーザがブラウザを用
いてこのウェブページにアクセスし、工事項目を選択す
ると、入力内容に基づいて工事費用が算出され、算出結
果がウェブページの形態でユーザに通知される。

【００１６】

【発明の実施の形態】＜第１実施形態例＞ ［システムの概要］本発明の一実施形態に係るインター
ネット販売システムを図１及び図２に示す。このインタ
ーネット販売システムは、空調機（商品）を製造するメ
ーカーがサポートセンターを介して管理・運営するシス
テムである。このシステムは、メーカーのホームページ
（図４参照）上において、i-net店というバーチャルシ
ョップを開設し、これによりユーザの声を２４時間・３
６５日キャッチしつつ、この声に応える形で空調機の販
売及び空調機の設置に伴う工事の受け付けを行う。

【００１７】i-net店とは、サポートセンターに基本デ
ータを登録し、サポートセンターから紹介されるユーザ
と売買契約を行うタイプの店である。メーカーのホーム
ページにアクセスしてきたユーザとサポートセンターと
の商談が成立すると、その商談が適当なi-net店に紹介
され、i-net店がユーザと契約をすることになる。サポ
ートセンターは、ユーザに商品購入の意志決定、設置工
事の内容などを確認した上で、i-net店にユーザを紹介
する。

【００１８】図１に示すように、ユーザ及びi-net店
は、インターネットを介してサポートセンターと接続さ
れている。このインターネット販売システムは、ユーザ
及びi-net店に対して、以下のようなメリットを提供す
ることができる。 （１）ユーザは、インターネット上で空調機の購入を発
注する時点で、ユーザ固有の条件に適合した工事内容を
選択するので、工事費用を前もってある程度正確に知る
ことが出来る。

【００１９】（２）i-net店にはユーザの紹介と共に購
入対象の商品や設置工事の内容などが通知されるので、
i-net店はインターネット上で購入される商品の設置工
事内容を予め知ることができ、工事に必要な部材などを
準備しやすい。 ［システム構成］図２に示すように、サポートセンター
内には、このインターネット販売システムを運営するた
めの３台のコンピュータサーバー１〜３が配備されてい
る。ここでは３台を配備しているが、各コンピュータの
性能や容量などに応じて、必要なコンピュータの台数は
変動する。

【００２０】ＷＥＢサーバー１は、図４に示すメーカー
のホームページを管理するとともに、登録されたi-net
店の基本データを記憶したi-net店データベースを有し
ている（図２参照）。商品・工事サーバー２は、ＷＥＢ
サーバー１にあるメーカーのホームページから必要に応
じてアクセスが行われるサーバーである。このサーバー
２は、商品データベースや工事データベースを持ち、メ
ーカーのホームページにおいてユーザが商品や工事項目
を選択するときにデータを提供する。

【００２１】統合型商品画像管理サーバー３は、商品・
工事サーバー２が持つ商品データベース及び工事データ
ベースのオリジナルデータを管理するサーバーである。
商品の改廃や商品価格の変更などがあった場合には、こ
こにあるオリジナルの商品データベースや工事データベ
ースが修正され、それが他のサーバーにインターネット
を介さずに移される。

【００２２】なお、商品データベースは、メーカーのル
ームエアコン全機種と空気洗浄機に関するデータを記憶
しており、具体的には商品画像、価格表、主仕様、イラ
スト、ロゴ、ＣＡＤデータなどを含んでいる。また、工
事データベースには、商品の設置工事に関するデータが
記憶されている。工事データベースについては詳細を後
述する。

【００２３】［工事データベース］図３は、工事データ
ベースが記憶している価格テーブルの概念説明図であ
る。この価格テーブルには、工事項目、工事内容の選択
肢、工事費用（標準工事との差額）及びイメージデータ
へのポインタが記憶されている。このテーブルを図に沿
って具体的に説明すれば、この例では、１）室外機の設
置、２）配管長さ、３）配管仕上げ、４）エアコン用の
穴の有無、５）コンセントの設置、６）既設エアコンの
処理、の６つの工事項目が記憶されている。各工事項目
については、図示するような工事内容の選択肢と、その
選択肢を選んだ場合の標準工事からの差額工事費用とが
記憶されている。この価格テーブルに基づいて工事費用
を算出するには、標準工事の内容及び標準工事額を予め
決めてＷＥＢサーバー１に持たせておく。ＷＥＢサーバ
ー１は、標準工事の内容を基準とし、各項目の工事内容
の変更に応じた差額を標準工事額に加算または減算して
工事額を算出する。

【００２４】上記６項目についての標準工事の内容の一
例を挙げると、下記のようになる。 １．室外機の設置 ；ベランダ床置き ２．配管長さ ；４ｍ ３．配管仕上げ ；テープ巻き ４．エアコン用の穴の開口；なし ５．コンセントの設置 ；不要 ６．既設エアコンの処理 ；なし。

【００２５】例えば、「室外機の設置」について「１階
地面」や「ベランダ床置き」が選択された場合は、差額
が「＋０円」であるので、標準工事の料金で施工可能で
ある。一方、「１階屋根」が選択された場合は、「＋９
０００＋２００００円」の追加料金が標準工事額に加え
て必要である。他の工事項目の工事内容についても、同
様である。

【００２６】さらにこの例では、工事内容を示すイメー
ジデータを工事データベースに記憶させ、その格納場所
を示すポインタを価格テーブルに記憶させている。この
イメージデータは、例えば各項目の工事内容を選択する
ユーザを助けるために用いられる。この工事データベー
スの内容は、工事項目を選択するＷＥＢページにアクセ
スがあったときに、商品・工事サーバー２によってＷＥ
Ｂサーバー１に提供され、ＷＥＢページに掲載された
り、工事費用の算出に用いられたりする。

【００２７】なお、価格テーブルに持たせる工事項目や
その工事内容の選択肢は、商品や設置工事方法、工事費
用の算出の仕方などに応じ、適宜追加変更が可能であ
る。例えば、コンセントを設置する場合、分電盤に専用
ブレーカがあるのかないのかで工事費用が変わるのであ
れば、専用ブレーカあり／無しの選択肢を設けておく。
また、コンセントを設置しない場合でも、空調機のプラ
グ形状に応じてコンセント形状を変更したり、それに従
い電圧やブレーカを変更したりする場合があり、これら
の変更に応じて工事費用が変わるのであれば、プラグや
コンセントの形状、これらに付されている表示マークな
どの画像とともに、プラグ形状やコンセント形状の選択
肢を設けておく。

【００２８】［メーカーのホームページ］図４にメーカ
ーのホームページのＷＥＢ上での表示画面を、図５にそ
の表示画面を一部拡大したものを示す。このメーカーの
ホームページは、種々の機能を備えている。以下に、主
要な機能の概略を説明する。

【００２９】（１）商品検索・購入機能 この機能は、ユーザが利用することのできる機能であ
る。メーカーのホームページ上で「らくらく検索」や
「スピード検索」を選ぶと、商品データベースを用いた
商品の検索が可能であり、検索の後に商品購入を希望す
る場合には、そこから購入依頼の入力に移ることができ
る。この機能を使った商品検索・購入については、後述
する「商品及び工事項目の選択」において詳述する。

【００３０】（２）i-net店受注機能 この機能は、i-net店が利用することのできる機能であ
る。メーカーのホームページ上で「i-net店受注システ
ム」を選ぶと、ユーザから購入依頼のあった物件の一覧
が表示され、そこから受注したい物件を獲得することが
できる。これについては、後述する「i-net店への物件
情報の通知」において詳述する。

【００３１】（３）コンサルティング機能 この機能は、ユーザが利用することのできる機能であ
る。メーカーのホームページ上で「コンサルティングコ
ーナー」を選ぶと、ＷＥＢサーバー１に予め登録されて
いるバーチャルショップに対して空調機選定の相談など
を行うことができる。

【００３２】（４）カタログ請求機能 この機能は、ユーザが利用することのできる機能であ
る。メーカーのホームページ上で「カタログ請求」を選
ぶと、必要なカタログを特定した上で送信することがで
き、ＷＥＢサーバー１に予め登録されているバーチャル
ショップからカタログの送付を受けることができる。

【００３３】（５）シミュレーション機能 この機能は、ユーザが利用することのできる機能であ
る。メーカーのホームページ上で「バーチャルーム」を
選ぶと、空調機の設置環境や設置環境に配置する付属部
材を選択することができ、空調機を設置したユーザの部
屋の景観がＷＥＢページ上でバーチャルに表示される。
ユーザは、バーチャル景観を確認することで、空調機設
置後の部屋の景観がどうなるかを予測することができ
る。

【００３４】［商品及び工事項目の選択］図４及び図５
に示すメーカーのホームページ上で「らくらく検索」を
選択すると、図６に示す画面に移行する。ここで例えば
「ルームエアコン」を選択すると、図７に示す画面に移
行し、部屋の広さなどの条件を順に入力していくことに
なる。このように入力を続けていくと、さらに候補とな
るエアコンの機種が絞られていく。ここでは、カテゴリ
ーや部屋の条件などで検索することができ、写真や仕様
を確認しながら選択し、見積もりや注文（購入依頼）を
することができる。

【００３５】また、図４及び図５に示すメーカーのホー
ムページ上で「スピード検索」を選択すると、図８に示
す画面に移行し、複数の条件を一度に入力することで、
候補となるエアコンの機種が絞られる。「らくらく検
索」あるいは「スピード検索」を進めていくと、最終的
には、候補となる機種の一覧が図９に示すように表示さ
れる。ここで商品を選択して「商品表示」のボタンを押
すと、その商品（機種）の画像、品番、標準価格、仕様
を示すコメント、関連する別売品や消耗品などが表示さ
れる。図１０はその時のスクロール上部画面、図１１は
その時のスクロール下部画面を示す。

【００３６】図１０及び図１１に示す画面で商品を選択
して「登録」ボタンを押すと、選択された商品が購入の
候補として登録され、図１２に示す工事項目の選択画面
が表示される。図１２に示す画面では所定の工事項目の
選択が行われ、入力された内容に基づいて工事費用が算
出される。工事項目の選択がない場合、その項目につい
ては所定の標準工事の内容が選択されたものとして工事
費用が算出される。全ての項目について選択を必須とす
るとユーザの入力負担が増大するからである。従って、
本例では、商品さえ選択すれば、工事費用が算出される
ようになっている。

【００３７】図１２の例では、１）室外機の設置、２）
配管長さ、３）配管仕上げ、４）エアコン用の穴の有
無、５）コンセントの設置、６）既設エアコンの処理の
６項目についての工事内容の選択を受け付けている。こ
の６項目及び各項目の選択肢には、前記工事データベー
スの価格テーブルの内容が反映されている。この例で
は、下記の工事項目の内容が選択されている。 １）室外機の設置・・・壁掛け設置 ２）配管長さ・・・４ｍ ３）配管仕上げ・・・テープ巻き ４）エアコン用の穴の有無・・・あり ５）コンセントの設置・・・不要 ６）既設エアコンの処理・・・なし 上記工事内容は、室外機の設置を除き標準工事である。
従って、追加される工事費用は、前記図３の価格テーブ
ルを参照すれば、９０００＋２３０００＝３２０００円
となる。なお、前述した工事データベースに設定されて
いる工事内容以外の工事については、i-net店とユーザ
とが後に打合せや見積もりを行うことにより、対処可能
である。また、標準工事で受注した場合であっても、商
品納入設置時に追加工事が必要になったものについて
は、ＷＥＢ上の基準価格に基づいて現地でi-net店に徴
収してもらうことになる。基準価格のない追加工事につ
いては、i-net店の判断で追加費用を現地で徴収しても
らうことになる。

【００３８】工事項目を選択して「決定」ボタンを押す
と、選択された内容に基づいて設置工事費用が算出さ
れ、図１３に示す購入する商品のリストが表示される。
図１３に示す商品リストの画面には、機種名、予定工事
費用の他、品番、標準価格及び提供価格も示される。予
定工事費用として表示するのは、商品設置時に追加工事
が必要になる場合があるからである。

【００３９】図１３に示す画面において、ユーザが「購
入」ボタンを押すと、図１４及び図１５に示す「購入依
頼」の画面が表示される。図１４は「購入依頼」のスク
ロール上部画面、図１５は「購入依頼」のスクロール下
部画面を示す。ここでは、購入商品を特定するととも
に、商品合計金額、予定工事費用、消費税額、合計金額
などが表示される。また、ユーザに必要な情報を入力さ
せるためのフォームも表示される。ユーザは、このフォ
ームを使って、メールアドレスを含めた連絡先、商品の
届け先又は設置先、及び工事希望日の入力を行う。工事
希望日については、第１〜第３希望日までの入力が可能
であり、午前、午後の指定もできるようになっている
（図１５参照）。

【００４０】これらの項目を入力して「次へ」のボタン
を押すと、図１６に示す画面に移行するので、ここでユ
ーザは支払い方法の入力を行う。支払い方法としては、
代引き（代金引き換え）、銀行振込、クレジットカード
払いの３種類が用意されている。支払い方法を入力して
「確認」ボタンを押すと、ユーザが商品購入に関して今
まで入力してきた事項の一覧が示される（図１７及び図
１８参照）。図１７は「送信情報確認」のスクロール上
部画面、図１８は「送信情報確認」のスクロール下部画
面を示す。この内容でよければ、ユーザは「送信」ボタ
ン（図示せず）を押して商品購入の意志をサポートセン
ターに伝える。

【００４１】これを受けて、サポートセンターは、即座
に図１９に示す画面をＷＥＢ上でユーザに提示する。こ
こには、問い合わせ番号（又は受付番号）、３営業日以
内に連絡する旨、問い合わせ先のメールアドレスなどが
含まれている。 ［i-net店への物件情報の通知］サポートセンターは、
上記のユーザからの購入依頼物件を、図２０に示すよう
な形で地域毎に一覧表示にして公開した上で、i-net店
に受注させる。

【００４２】各i-net店は、図４及び図５に示すメーカ
ーのホームページ上で「i-net店受注システム」を選ぶ
ことにより、図２０に示す購入依頼物件の一覧表示を見
ることができる。登録されたi-net店には、このシステ
ムに参加するためのＩＤやパスワードが予め付与されて
いる。メーカーのホームページ上で「i-net店受注シス
テム」を選ぶと図２１に示す画面に移行し、ここでi-ne
t店がＩＤとパスワードを入力すると、図２０に示す一
覧が表示される。この一覧表示は、地域毎に行われてお
り、i-net店は自己が所属する地域の一覧表示だけにア
クセスすることができる。

【００４３】図２０に示す画面では最小限の物件情報し
か示されていないが、「次へ」のボタンを押すことによ
って図２２に示すようなより詳細な物件情報を確認する
ことができる。i-net店は、図２０や図２２に示す一覧
表示を見て受注したい物件があれば、「入札」ボタンを
押して、その物件の受注を獲得することができる。そし
て、i-net店が受注を行えば、サポートセンターは、そ
のi-net店に対して電子メールで受注の確認をとるとと
もに、ユーザへの連絡、すなわちユーザとの契約を促
す。電子メールによる受注確認には、図２２に示すよう
な詳細な物件情報が含まれ、ここには予定工事価格や予
定工事内容が含まれている。従って、i-net店は、設置
工事に対し、必要な準備をすることができる。

【００４４】以上説明したように、本実施形態例に係る
インターネット販売システムでは、ユーザが商品の購入
依頼時に設置工事の内容を選択し、商品と共に設置工事
をインターネット上でＷＥＢサーバー１に発注する。発
注した商品及び工事にかかる費用は、ＷＥＢページ上で
ユーザに通知される。また、i-net店は、ＷＥＢページ
上で商品及び工事内容を確認して商品及び工事を受注す
る。従って、ユーザにとっては、インターネット上で商
品を発注するときにユーザの要望や環境に応じた工事費
用も速やかに把握でき、設置工事が必要な商品をインタ
ーネット上で購入する際の安心感が向上する。また、i-
net店にとっては、設置工事が必要な商品をインターネ
ット上で受注する時点で工事内容を把握でき、必要とな
る部材などを迅速に準備できる。

【００４５】＜その他の実施形態例＞ （Ａ）前記実施形態例では、工事内容を含む購入依頼を
通知するi-net店を、いわゆる入札形式により決定して
いる。しかし、上記のi-net店受注システムに加えて、
あるいはi-net店受注システムに代えて、ユーザからの
購入依頼物件を、ユーザの居住地域のi-net店に電子メ
ールで送り、回答を待つシステムを用いることも可能で
ある。このシステムは、ユーザの所在地があるエリア内
のi-net店に購入依頼物件を電子メールで発信し、各i-n
et店からの回答を基にして、受注してもらうi-net店を
サポートセンターが決定するシステムである。決定の際
には、ユーザの工事に対する第１希望日を満たす回答が
あればそのi-net店を、なければ第２，第３希望日を満
たす回答をしたi-net店を優先させる方法を採る。ま
た、第１希望日を満たす回答が複数ある場合には、先に
回答を送ってきたi-net店を優先させる。

【００４６】（Ｂ）前記実施形態例では、商品として空
調機を例に取り、ユーザ固有の条件に適合する工事内容
とその費用とをネットワーク上で決定する方法を説明し
たが、付帯工事を伴う他の商品についても同様に前記方
法を適用可能である。他の商品に本発明の方法を適用す
る場合には、商品に応じた工事内容を記憶した工事デー
タベースを構築しておく。例えば、商品がユニットバス
の場合、壁やバスタブの色や材質、窓の有無、水栓の種
類などとこれらの費用とを記憶した工事データベースを
構築しておく。

【００４７】

【発明の効果】本発明を利用すれば、設置工事などの付
帯工事が必要な商品をネットワーク上で購入しようとす
るユーザに、ユーザ固有の条件に適合した工事内容を選
択させるので、ユーザの好みや設置環境に適合した工事
費用をネットワーク上でユーザに通知することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態例に係るインターネット販売シス
テムの全体構成図。

【図２】サポートセンターの機能を示すブロック図。

【図３】工事データベースに記憶されるデータの概念説
明図。

【図４】メーカーのホームページの表示例。

【図５】図４に示すホームページの一部拡大図。

【図６】ホームページで「らくらく検索」を選択した場
合に表示される画面例。

【図７】「らくらく検索」における商品検索条件を入力
する画面例。

【図８】ホームページで「スピード検索」を選択した場
合に表示される画面例。

【図９】候補となる機種の一覧の表示例。

【図１０】商品情報の表示例（スクロール上部画面）。

【図１１】商品情報の表示例（スクロール下部画面）。

【図１２】工事項目の選択画面例。

【図１３】購入する商品のリストの表示例。

【図１４】購入依頼の表示例（スクロール上部画面）。

【図１５】購入依頼の表示例（スクロール下部画面）。

【図１６】支払方法入力画面例。

【図１７】送信情報確認画面例（スクロール上部画
面）。

【図１８】送信情報確認画面例（スクロール下部画
面）。

【図１９】受付確認画面例。

【図２０】購入依頼物件の一覧表示例。

【図２１】i-net店の認証情報入力画面例。

【図２２】購入依頼物件の詳細情報表示例。

【符号の説明】

１；ＷＥＢサーバー ２；商品・工事サーバー ３；統合型商品画像管理サーバー

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 BB11 CC03 CC05 CC11 DD01 DD05 EE01 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品に関する情報を、サーバーからユーザ
   にネットワークを介して提供する商品購入支援方法であ
   って、 商品の設置に必要な付帯工事の費用を算出するための工
   事項目群と、各工事項目の費用群とを記憶したデータベ
   ースをサーバーに持たせ、 工事項目の選択を、ネットワークを介してサーバーから
   ユーザに要求し、 選択された工事項目の費用をデータベースから求めて付
   帯工事の費用を算出し、算出結果をサーバーからユーザ
   にネットワークを介して通知する、 商品購入支援方法。
2. 【請求項２】商品、商品の設置環境及び付帯工事のグレ
   ードのうち、少なくとも２つの選択をユーザに要求す
   る、請求項１に記載の商品購入支援方法。
3. 【請求項３】サーバーとの交信が可能な店舗群及び商品
   群を、前記データベースにさらに記憶させ、 商品及び付帯工事の選択を、ネットワークを介してサー
   バーからユーザに要求し、 前記選択に応じ、店舗群の中からいずれかの店舗を決定
   し、 前記選択内容を、ネットワークを介してサーバーから決
   定した店舗に通知する、請求項１または２に記載の商品
   購入支援方法。
4. 【請求項４】前記商品は空調商品である、請求項１、２
   または３に記載の商品購入支援方法。
5. 【請求項５】ネットワークを介して接続されたユーザ端
   末に商品に関する情報を提供する商品購入支援サーバー
   であって、 商品の設置に必要な付帯工事の費用を算出するための工
   事項目群と、各工事項目の費用群とを記憶したデータベ
   ースと、 工事項目の選択を、ネットワークを介してユーザ端末に
   要求する要求手段と、 選択された工事項目の費用をデータベースから求めて付
   帯工事の費用を算出し、算出結果をユーザ端末にネット
   ワークを介して通知する通知手段と、 を備える商品購入支援サーバー。