JP2001317830A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001317830A
JP2001317830A JP2000138673A JP2000138673A JP2001317830A JP 2001317830 A JP2001317830 A JP 2001317830A JP 2000138673 A JP2000138673 A JP 2000138673A JP 2000138673 A JP2000138673 A JP 2000138673A JP 2001317830 A JP2001317830 A JP 2001317830A
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Japan
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refrigerant
valve
pressure
temperature
pipe
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JP2000138673A
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English (en)
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Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Kazuo Nakatani
和生 中谷
Michiyoshi Kusaka
道美 日下
Hitoshi Ozaki
仁 尾崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非共沸混合冷媒が充填された空気調和機にお
いて、安価な方法で、混合冷媒の循環組成を検出でき、
圧縮機およびサイクル制御の信頼性が高くかつ効率よく
運転を行うことができる。 【解決手段】 精留分離器23の底部の第1の配管と第
1の絞り装置27の間の圧力および温度を検出する圧力
センサー31および温度センサー32とを備え、圧力セ
ンサー31および温度センサー32で検出した圧力およ
び温度に基づき冷凍サイクルの循環組成を検出する循環
組成演算手段33を備えることにより、安価な方法で、
混合冷媒の循環組成を検出でき、圧縮機およびサイクル
制御の信頼性が高くかつ効率よく運転を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非共沸混合冷媒を
用い、精留分離器により分離した低沸点冷媒を貯留器に
貯留し、冷凍サイクルを流れる冷媒組成を変化させ、負
荷に応じた能力で運転することができると共に、冷凍サ
イクルを流れる冷媒組成を精度良く検出できる空気調和
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機として、例え
ば、特開平11−63747号公報に示されているもの
がある。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の空気
調和機を説明する。
【0004】図6は、従来の空気調和機の冷凍サイクル
図である。図6において、1は圧縮機、2は凝縮器、3
は減圧装置、4は蒸発器、5はアキュムレータであり、
これらは配管で順次接続されて冷凍サイクルを構成して
いる。6は組成検知手段であり、7は圧縮機1の吐出配
管と吸入配管をバイパスするバイパス配管であり、この
配管の途中には毛細管8が設けられている。9はバイパ
ス配管7の高圧側から毛細管8へ流入する非共沸混合冷
媒を冷却する熱交換器であり、バイパス配管7の低圧側
との二重管熱交換器で構成されている。
【0005】また毛細管8の出口部には温度検出器10
と圧力検出器11が、毛細管8の入口部には温度検出器
12が設けられており、これらの信号は、マイコンを使
用した組成演算器13に入力され演算されている。
【0006】図7は、非共沸混合冷媒R32/R125
/R134aが組成23/25/52wt%で充填され
た冷凍サイクルにおいて、アキュムレータ5に貯める液
冷媒量を変化させた場合などの循環組成をガスクロマト
グラフを用いて測定した結果の一例であり、横軸がR3
2の循環組成を表し、縦軸がR125(図中白抜き点)
およびR134a(図中黒塗り点)の循環組成を表す。
【0007】充填組成が23/25/52wt%に対し
て、循環組成は、11/15/74wt%から33/3
3/34wt%程度まで大きく変化する。またR32の
循環組成とR125の循環組成の間には、図中破線Aで
示した一定の関係がほぼ成立することがわかる。
【0008】すなわちこの破線Aで示した関係式を用い
ると、R32の循環組成Z1のみを検出すれば、破線A
の関係式からR125の循環組成Z2が決定でき、R1
34aの循環組成Z3は(1−Z1−Z2)から求ま
る。
【0009】次に、3種混合冷媒R32/R125/R
134aの循環組成検知原理を説明する。図6に示した
循環組成検知手段の動作を図8に示した圧力−エンタル
ピー線図を用いて説明する。
【0010】バイパス配管7に流入した圧縮機1の吐出
冷媒の一部(図中A点)は、二重管熱交換器10で冷却
されて液化し(図中B点)、毛細管8で減圧されて、低
圧の気液2相冷媒となる(図中C点)。
【0011】この2相冷媒は、二重管熱交換器10で加
熱されて、蒸発して圧縮機1の吸入配管に合流する(図
中D点)。B点の毛細管入口部の冷媒温度T2は、温度
検出器12で検出され、この温度から、この点のエンタ
ルピーH2がわかる。
【0012】毛細管部での冷媒の変化は、等エンタルピ
ー変化であるため、C点の毛細管出口部のエンタルピー
もH2と等しい。C点の毛細管出口部の圧力P1は圧力
検出器11で検出され、この圧力P1およびエンタルピ
ーH2から、この点の乾き度X1(=冷媒蒸発質量流量
/全冷媒質量流量)がわかる。
【0013】すなわち、2つの温度検出器10,12お
よび1つの圧力検出器11の情報から、毛細管出口部の
気液2相冷媒の温度T1、圧力P1および乾き度X1を
検出することができる。
【0014】図9は循環組成検知原理を表しており、温
度T1,圧力P1でのR32/R125/R134aの
気液平衡状態を示したものであり、縦軸がR125の組
成、横軸がR32の組成である。
【0015】図中2つの実線は、それぞれ飽和蒸気線お
よび飽和液線を表し、この2つの曲線で挟まれた領域
は、気液2相状態を表す。また図中の一点鎖線は、乾き
度がX1一定の気液2相状態を表す曲線である。
【0016】組成演算器13から検出された毛細管8出
口部の気液2相冷媒の温度T1,圧力P1および乾き度
X1の情報から、サイクル内の循環組成は図9の一点鎖
線上に存在することがわかる。
【0017】一方、図9中の破線は、図7に示したR3
2/R125/R134aの循環組成情報から得られた
R32とR125の組成関係式を示したものであり、循
環組成はこの破線上に存在することになる。
【0018】したがって、R32の循環組成Z1とR1
25の循環組成Z2は、図9に示した一点鎖線と破線の
交点として定まり、R134aの循環組成Z3は、(1
−Z1−Z2)から求まり、R32/R125/R13
4aの循環組成を決定することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、混合冷媒の循環組成を検出するためにバイ
パス配管7,毛細管8,二重管熱交換器9等から成る回
路が必要であり、空気調和機が高価なものになるととも
に、大型化,重量化になる可能性があるという欠点があ
った。また、混合冷媒の循環組成を検知するために温度
センサー2個、圧力センサー1個必要であり、さらに空
気調和機が高価なものになるという欠点があった。
【0020】本発明は従来の課題を解決するもので、安
価な方法で、混合冷媒の循環組成を検出できる空気調和
機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外側膨
張弁,室内側膨張弁,室内側熱交換器をガス管及び液管
を介して環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、精留分離器の上部,冷却器,貯留器を環状に接続し
た回路を構成し、前記室外側膨張弁と前記室内側膨張弁
の間の配管と前記精留分離器の底部の第1の配管とを第
1の開閉弁および第1の絞り装置を介して接続し、前記
精留分離器の底部の第2の配管と前記圧縮機の吸入配管
とを第2の開閉弁、第2の絞り装置および前記冷却器を
介して接続するとともに、前記冷却器において、前記精
留分離器の底部の第2の配管から前記圧縮機の吸入配管
へ流れる冷媒と、前記精留分離器の上部から前記貯留器
へ流れる冷媒とが間接的に熱交換するように構成し、前
記精留分離器の底部の第1の配管と前記第1の絞り装置
の間の圧力および温度を検出する圧力検出手段および温
度検出手段とを備え、前記圧力検出手段および前記温度
検出手段で検出した圧力および温度に基づき冷凍サイク
ルの循環組成を検出する循環組成演算手段を備え、冷媒
として非共沸混合冷媒を充填したものであり、前記精留
分離器により低沸点冷媒を分離し、前記貯留器に低沸点
冷媒を貯留する分離運転モードにおいて、冷凍サイクル
の主回路から前記第1の開閉弁、第1の絞り装置を介し
てバイパスされた二相冷媒の圧力,温度を検出し、その
状態での乾き度を仮定することにより一定の温度を減ず
るだけその圧力での飽和温度が推定でき、その圧力と飽
和温度と組成比率の関係から冷凍サイクルを循環してい
る冷媒の循環組成が検出できるという作用を有する。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、一定時間毎に前記第1の開閉弁を開
閉作動させる第1の開閉弁制御手段を備えたものであ
り、前記精留分離器により低沸点冷媒を分離し、前記貯
留器に低沸点冷媒を貯留する分離運転モード以外の場
合、一定時間毎に前記第1の開閉弁を開とし、冷凍サイ
クルの主回路から前記第1の開閉弁、第1の絞り装置を
介してバイパスされた二相冷媒の圧力,温度を検出し、
その状態での乾き度を仮定することにより一定の温度を
減ずるだけその圧力での飽和温度が推定でき、その圧力
と飽和温度と組成比率の関係から冷凍サイクルを循環し
ている冷媒の循環組成が検出できるという作用を有す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による空気調和機の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
尚、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による空気調和機の冷凍サイクル図である。図2
は、同実施の形態の空気調和機の動作を示すフローチャ
ートである。図3は、同実施の形態の空気調和機の循環
組成演算手段の原理を示す図である。
【0025】図1において、圧縮機14,四方弁15,
室外側熱交換器16,室外側膨張弁17,室内側膨張弁
18,室内側熱交換器19,アキュムレータ20がガス
管21及び液管22を介して環状に接続して冷凍サイク
ルの主回路を構成している。
【0026】23は精留分離器であり、内部に充填材
(図示せず)が充填された直管で構成している。また、
精留分離器23の上部は、冷却器24,貯留器25の上
部の第1の配管、貯留器25の上部の第2の配管を介
し、再び精留分離器23の上部に帰還する回路を構成し
ている。また、室外側膨張弁17と室内側膨張弁18の
間の配管は、第1の開閉弁26および第1の絞り装置2
7を介して、精留分離器23の底部の第1の配管に接続
している。
【0027】また、精留分離器23の底部の第2の配管
は、第2の開閉弁28、第2の絞り装置29および冷却
器24を介して、圧縮機14の吸入配管に接続するとと
もに、冷却器24において、精留分離器23の底部の第
2の配管から圧縮機14の吸入配管へ流れる冷媒と、精
留分離器23の頂上部から貯留器25の上部の第1の配
管へ流れる冷媒とが間接的に熱交換するように構成して
いる。また、貯留器25の底部は、第三の開閉弁30を
介して、四方弁15とアキュムレータ20の間の配管に
接続している。
【0028】31は圧力センサー、32は温度センサー
であり、精留分離器23の底部の第1の配管と第1の絞
り装置弁27の間の圧力および温度を検出している。3
3は循環組成演算手段であり、圧力センサー31,温度
センサー32で検出した圧力および温度に基づき循環組
成演算手段33で冷凍サイクルの循環組成を検出してい
る。
【0029】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図2,図3を用いて説明する。
【0030】まず、図2において、STEP1で圧縮機
14の起動直後など負荷が大きいかどうか負荷判定を行
い、負荷が大きい場合、STEP2で第1の開閉弁26
は閉状態、第2の開閉弁28は開状態、第3の開閉弁3
0は閉状態に設定される。
【0031】この状態における冷房運転について説明す
る。圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒が四方弁
15を通って室外側熱交換器16に流入し、凝縮液化す
る。その液冷媒は室外側膨張弁17を通り、室内側膨張
弁18で減圧された後、室内側熱交換器19に流入し、
蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒は四方弁
15,アキュムレータ20を通って圧縮機14に吸入さ
れる。
【0032】一方、精留分離器23,冷却器24,貯留
器25は、第1の開閉弁26が閉止しており、開放され
ている第2の開閉弁28を介して圧縮機14の吸入配管
に接続されているため低圧のガスとなり、冷媒の貯留は
ほとんどない。
【0033】暖房運転の場合、冷媒の流れが冷凍サイク
ルの主回路において逆になるのみで、その動作は同様で
ある。
【0034】暖房運転の場合について説明する。この場
合、第1の開閉弁26は閉状態、第2の開閉弁28は開
状態、第3の開閉弁30は閉状態である。圧縮機14よ
り吐出される高温高圧の冷媒が四方弁15を通って室内
側熱交換器19に流入し、凝縮液化する。その液冷媒は
室内側膨張弁18を通り、室外側膨張弁17で減圧され
た後、室内側熱交換器16に流入し、蒸発しガス冷媒と
なる。その後、このガス冷媒は四方弁15,アキュムレ
ータ20を通って圧縮機14に吸入される。
【0035】一方、精留分離器23,冷却器24,貯留
器25は、第1の開閉弁26が閉止しており、開放され
ている第2の開閉弁28を介して圧縮機14の吸入配管
に接続されているため低圧のガスとなり、冷媒の貯留は
ほとんどない。
【0036】次に、STEP1で負荷判定を行い、圧縮
機14の起動から時間が経過し、能力をあまり必要とせ
ず負荷が小さい場合、STEP3で第1の開閉弁26は
開状態、第2の開閉弁28は開状態、第3の開閉弁30
は閉状態に設定される。
【0037】この状態における冷房運転について説明す
る。圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒が四方弁
15を通って室外側熱交換器16に流入し、凝縮液化す
る。その液冷媒は室外側膨張弁17を通り、室内側膨張
弁18で減圧された後、室内側熱交換器19に流入し、
蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒は四方弁
15,アキュムレータ20を通って圧縮機14に吸入さ
れる。
【0038】一方、第1の開閉弁26、第2の開閉弁2
8が開放されているため、室外側膨張弁17を出た液冷
媒の一部は、第1の開閉弁26および第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
する。この状態の初期段階において、精留分離器23,
冷却器24,貯留器25の冷媒はほとんど空であるた
め、精留分離器23の上部を通過して、貯留器25に冷
媒が貯留されながら、一部の冷媒は第2の開閉弁28お
よび第2の絞り装置29を通って減圧され、低温の二相
冷媒となって冷却器24に流入し、ここで精留分離器2
3の頂上部を出た冷媒と間接的に熱交換する。
【0039】また、貯留器25の冷媒は徐々に増加し、
貯留器内の液冷媒のヘッドにより精留分離器23を降下
するようになる。この状態においては精留分離器23を
上昇する液冷媒はほとんどなくなり、主にガス冷媒が精
留分離器23の底部から精留分離器23内を上昇し始
め、冷却器24で冷却され液化し、貯留器25に貯留さ
れながら、再び精留分離器23の上部に帰還して精留分
離器23を下降するようになる。
【0040】この状態が連続的に起こると、精留分離器
23を上昇する冷媒ガスと下降する液冷媒とが精留分離
器23内で気液接触により精留作用が起こり、貯留器2
5には徐々に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留される。一
方、精留分離器23を下降する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となり、第1の開閉弁26、第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
した二相冷媒と合流して、精留分離器23の底部の第2
の配管より、第2の開閉弁28、第2の絞り装置29お
よび冷却器24を通過して圧縮機14に吸入される。
【0041】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、負荷の小さい場合に、それに見
合った能力までセーブすることができる。また、貯留器
25に低沸点冷媒が貯留されているため、主回路冷媒量
を少なくすることができ、冷媒量減少の効果も加えるこ
とにより、さらに能力セーブに寄与し、負荷に適した低
能力の運転ができるものである。
【0042】また、ここにおいては、冷却器24の冷却
源として、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧
の二相冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、
冷却器24を小型にできるのみならず、精留分離器23
の塔頂部のガスを確実に液化できる。
【0043】暖房運転の場合、冷媒の流れが冷凍サイク
ルの主回路において逆になるのみで、その動作は同様で
ある。
【0044】暖房運転の場合について説明する。圧縮機
14より吐出される高温高圧の冷媒が四方弁15を通っ
て室内側熱交換器19に流入し、凝縮液化する。その液
冷媒は室内側膨張弁18を通り、室外側膨張弁17で減
圧された後、室内側熱交換器16に流入し、蒸発しガス
冷媒となる。その後、このガス冷媒は四方弁15,アキ
ュムレータ20を通って圧縮機14に吸入される。
【0045】一方、第1の開閉弁26、第2の開閉弁2
8が開放されているため、室内側膨張弁18を出た液冷
媒の一部は、第1の開閉弁26および第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
する。この状態の初期段階において、精留分離器23,
冷却器24,貯留器25の冷媒はほとんど空であるた
め、精留分離器23の頂上部を通過して、貯留器25に
冷媒が貯留されながら、一部の冷媒は第2の開閉弁28
および第2の絞り装置29を通って減圧され、低温の二
相冷媒となって冷却器24に流入し、ここで精留分離器
23の頂上部を出た冷媒と間接的に熱交換する。
【0046】また、貯留器25の冷媒は徐々に増加し、
貯留器内の液冷媒のヘッドにより精留分離器23を降下
するようになる。この状態においては精留分離器23を
上昇する液冷媒はほとんどなくなり、主にガス冷媒が精
留分離器23の底部から精留分離器23内を上昇し始
め、冷却器24で冷却され液化し、貯留器25に貯留さ
れながら、再び精留分離器23の上部に帰還して精留分
離器23を下降するようになる。
【0047】この状態が連続的に起こると、精留分離器
23を上昇する冷媒ガスと下降する液冷媒とが精留分離
器23内で気液接触により精留作用が起こり、貯留器2
5には徐々に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留される。一
方、精留分離器23を下降する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となり、第1の開閉弁26、第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
した二相冷媒と合流して、精留分離器23の底部の第2
の配管より、第2の開閉弁28、第2の絞り装置29お
よび冷却器24を通過して圧縮機14に吸入される。
【0048】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、負荷の小さい場合に、それに見
合った能力までセーブすることができる。また、貯留器
25に低沸点冷媒が貯留されているため、主回路冷媒量
を少なくすることができ、冷媒量減少の効果も加えるこ
とにより、さらに能力セーブに寄与し、負荷に適した低
能力の運転ができるものである。
【0049】また、ここにおいては、冷却器24の冷却
源として、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧
の二相冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、
冷却器24を小型にできるのみならず、精留分離器23
の塔頂部のガスを確実に液化できる。
【0050】次に、STEP4において、圧力センサー
31,温度センサー32で精留分離器23の底部の第1
の配管と第1の絞り装置27の間の圧力P1および温度
T1を検出する。
【0051】次に、STEP5では、循環組成演算手段
33において、圧力センサー31で検出した圧力P1と
温度センサー32で検出した温度T1から循環組成Yを
計算する。図3において、圧縮機14より吐出された高
温高圧の冷媒(図中A点)は、凝縮液化される。この液
冷媒の一部(図中B点)は、第1の開閉弁26、第1の
絞り装置27で減圧され、中間圧の二相冷媒となり(図
中C点)、さらに精留分離器23を下降する液冷媒と合
流して、精留分離器23の底部の第2の配管より、第2
の開閉弁28、第2の絞り装置29で減圧され、低圧の
二相冷媒となる(図中D点)。この二相冷媒は、冷却器
24で加熱されて、蒸発して四方弁15とアキュムレー
タ20の間の配管に合流し、圧縮機14に吸入される
(図中E点)。
【0052】非共沸混合冷媒は温度滑りを有するため、
乾き度Xによって一定圧力下においても冷媒温度が変化
する。そこで、精留分離器22の底部の第1の配管と第
1の絞り装置27の間の配管の乾き度X1を所定値に設
定すると、乾き度の変化量に相当する温度滑りはほぼ一
定となり、この温度滑り分をT2とすると、圧力P1に
おける飽和液温度(図3中F点)はおよそT1−T2と
なる。
【0053】尚、図3中C点における乾き度X1は、第
1の絞り装置27と第2の絞り装置29の絞り量によっ
て変化するが、実際の空気調和装置で測定したところ
0.1から0.2程度であり、演算された循環組成に対
するその誤差の影響は、−0.5%から+0.5%程度
であり、乾き度X1を一定として計算を行ってもその影
響は小さいことを確認している。
【0054】また、ここで、非共沸混合冷媒R32/R
125/R134aが組成23/25/52wt%で充
填され、循環組成が変化した場合、R32の比率R32
YとR125の比率R125Yは(数1)で示されるよ
うに一定の比率を維持したまま変化する。
【0055】
【数1】
【0056】また、R134aの比率R134aYは、
(数2)で表される。
【0057】
【数2】
【0058】さらに、飽和液温度または、飽和ガス温度
は、組成比率が決まれば必然的に決まる。言い換える
と、圧力とその圧力における飽和液温度または、飽和ガ
ス温度が決まれば組成比率が決定する。
【0059】従って、先に仮定した圧力P1における飽
和液温度をT1−T2とした場合、その組成比率は、圧
力P1と温度T1−T2から計算することができる。ま
た、R32とR125とR134aは(数1),(数
2)の関係から、R32または、R125のどちらか一
成分の組成がわかれば、循環組成を算出することができ
る。すなわち、圧力P1と飽和液温度T1−T2とR3
2の比率R32Yは、(数3)に示す形で表すことがで
き、(数1),(数2)から循環組成が求まる。
【0060】
【数3】
【0061】以上のように本実施の形態の空気調和機
は、精留分離器23の底部の第1の配管と第1の絞り装
置27の間の圧力および温度を検出する圧力センサー3
1および温度センサー32とを備え、圧力センサー31
および温度センサー32で検出した圧力および温度に加
え、その状態での乾き度を仮定することにより一定の温
度をさし引くだけその圧力での飽和温度が推定でき、そ
の圧力と飽和温度と組成比率の関係から循環組成演算手
段33で冷凍サイクルを循環する冷媒組成を安価な方法
で検出でき、圧縮機およびサイクル制御の信頼性が高く
かつ効率よく運転を行うことができる。
【0062】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2による空気調和機の冷凍サイクル図である。図5
は、同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0063】なお、実施の形態1と同様の構成で同様の
機能を有するものについては同一の符号を付してあり説
明は省略する。図4において、34は第1の開閉弁の開
閉動作を行う第1の開閉弁制御手段である。
【0064】本実施の形態は、実施の形態1による空気
調和機に、さらに第1の開閉弁の開閉動作を行う第1の
開閉弁制御手段34を設けたものである。
【0065】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図4,図5を参照して説明する。
【0066】まず、図5において、STEP1で運転時
間t1=0、負荷が大きい状態での分離運転モードの運
転時間(例えば、t2=t2ini=2分)と設定す
る。
【0067】STEP2で圧縮機14の起動直後など負
荷が大きいかどうか負荷判定を行い、負荷が大きい場
合、STEP3で、運転時間が予め決定しておいた時間
(例えば、tset1=10分)を経過しているかとい
う時間判定を行い、運転時間が10分未満の場合、ST
EP4で、負荷が大きい状態での分離運転モードの運転
時間が予め決定しておいた運転時間(例えば、tset
2=1分)を経過しているかという時間判定を行い、1
分を越えた場合、STEP5で、運転時間t1が制御周
期tcont(例えば、0.5分)が加えられる。ま
た、第1の開閉弁26は閉状態、第2の開閉弁28は開
状態、第3の開閉弁30は閉状態に設定される。
【0068】この状態における冷房運転について説明す
る。圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒が四方弁
15を通って室外側熱交換器16に流入し、凝縮液化す
る。その液冷媒は室外側膨張弁17を通り、室内側膨張
弁18で減圧された後、室内側熱交換器19に流入し、
蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒は四方弁
15,アキュムレータ20を通って圧縮機14に吸入さ
れる。
【0069】一方、精留分離器23,冷却器24,貯留
器25は、第1の開閉弁26が閉止しており、開放され
ている第2の開閉弁28を介して圧縮機14の吸入配管
に接続されているため低圧のガスとなり、冷媒の貯留は
ほとんどない。
【0070】暖房運転の場合、冷媒の流れが冷凍サイク
ルの主回路において逆になるのみで、その動作は同様で
ある。
【0071】圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒
が四方弁15を通って室内側熱交換器19に流入し、凝
縮液化する。その液冷媒は室内側膨張弁18を通り、室
外側膨張弁17で減圧された後、室内側熱交換器16に
流入し、蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒
は四方弁15,アキュムレータ20を通って圧縮機14
に吸入される。
【0072】一方、精留分離器23,冷却器24,貯留
器25は、第1の開閉弁26が閉止しており、開放され
ている第2の開閉弁28を介して圧縮機14の吸入配管
に接続されているため低圧のガスとなり、冷媒の貯留は
ほとんどない。
【0073】次に、STEP2で負荷判定を行い、圧縮
機14の起動から時間が経過し、能力をあまり必要とせ
ず負荷が小さい場合、STEP6で、運転時間t1=0
に設定される。また、第1の開閉弁26は開状態、第2
の開閉弁28は閉状態、第3の開閉弁30は閉状態に設
定される。
【0074】この状態における冷房運転について説明す
る。圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒が四方弁
15を通って室外側熱交換器16に流入し、凝縮液化す
る。その液冷媒は室外側膨張弁17を通り、室内側膨張
弁18で減圧された後、室内側熱交換器19に流入し、
蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒は四方弁
15,アキュムレータ20を通って圧縮機14に吸入さ
れる。
【0075】一方、第1の開閉弁26、第2の開閉弁2
8が開放されているため、室外側膨張弁17を出た液冷
媒の一部は、第1の開閉弁26および第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
する。この状態の初期段階において、精留分離器23,
冷却器24,貯留器25の冷媒はほとんど空であるた
め、精留分離器23の頂上部を通過して、貯留器25に
冷媒が貯留されながら、一部の冷媒は第2の開閉弁28
および第2の絞り装置29を通って減圧され、低温の二
相冷媒となって冷却器24に流入し、ここで精留分離器
23の頂上部を出た冷媒と間接的に熱交換する。
【0076】また、貯留器25の冷媒は徐々に増加し、
貯留器内の液冷媒のヘッドにより精留分離器23を降下
するようになる。この状態においては精留分離器23を
上昇する液冷媒はほとんどなくなり、主にガス冷媒が精
留分離器23の底部から精留分離器23内を上昇し始
め、冷却器24で冷却され液化し、貯留器25に貯留さ
れながら、再び精留分離器23の上部に帰還して精留分
離器23を下降するようになる。
【0077】この状態が連続的に起こると、精留分離器
23を上昇する冷媒ガスと下降する液冷媒とが精留分離
器23内で気液接触により精留作用が起こり、貯留器2
5には徐々に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留される。一
方、精留分離器23を下降する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となり、第1の開閉弁26、第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
した二相冷媒と合流して、精留分離器23の底部の第2
の配管より、第2の開閉弁28、第2の絞り装置29お
よび冷却器24を通過して圧縮機14に吸入される。
【0078】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、負荷の小さい場合に、それに見
合った能力までセーブすることができる。また、貯留器
25に低沸点冷媒が貯留されているため、主回路冷媒量
を少なくすることができ、冷媒量減少の効果も加えるこ
とにより、さらに能力セーブに寄与し、負荷に適した低
能力の運転ができるものである。
【0079】また、ここにおいては、冷却器24の冷却
源として、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧
の二相冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、
冷却器24を小型にできるのみならず、精留分離器23
の塔頂部のガスを確実に液化できる。
【0080】暖房運転の場合、冷媒の流れが冷凍サイク
ルの主回路において逆になるのみで、その動作は同様で
ある。
【0081】圧縮機14より吐出される高温高圧の冷媒
が四方弁15を通って室内側熱交換器19に流入し、凝
縮液化する。その液冷媒は室内側膨張弁18を通り、室
外側膨張弁17で減圧された後、室内側熱交換器16に
流入し、蒸発しガス冷媒となる。その後、このガス冷媒
は四方弁15,アキュムレータ20を通って圧縮機14
に吸入される。
【0082】一方、第1の開閉弁26,第2の開閉弁2
8が開放されているため、室内側膨張弁18を出た液冷
媒の一部は、第1の開閉弁26および第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
する。この状態の初期段階において、精留分離器23,
冷却器24,貯留器25の冷媒はほとんど空であるた
め、精留分離器23の頂上部を通過して、貯留器25に
冷媒が貯留されながら、一部の冷媒は第2の開閉弁28
および第2の絞り装置29を通って減圧され、低温の二
相冷媒となって冷却器24に流入し、ここで精留分離器
23の頂上部を出た冷媒と間接的に熱交換する。
【0083】また、貯留器25の冷媒は徐々に増加し、
貯留器内の液冷媒のヘッドにより精留分離器23を降下
するようになる。この状態においては精留分離器23を
上昇する液冷媒はほとんどなくなり、主にガス冷媒が精
留分離器23の底部から精留分離器23内を上昇し始
め、冷却器24で冷却され液化し、貯留器25に貯留さ
れながら、再び精留分離器23の上部に帰還して精留分
離器23を下降するようになる。
【0084】この状態が連続的に起こると、精留分離器
23を上昇する冷媒ガスと下降する液冷媒とが精留分離
器23内で気液接触により精留作用が起こり、貯留器2
5には徐々に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留される。一
方、精留分離器23を下降する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となり、第1の開閉弁26、第1の絞り装置2
7を通過して精留分離器23の底部の第1の配管に流入
した二相冷媒と合流して、精留分離器23の底部の第2
の配管より、第2の開閉弁28、第2の絞り装置29お
よび冷却器24を通過して圧縮機14に吸入される。
【0085】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、負荷の小さい場合に、それに見
合った能力までセーブすることができる。また、貯留器
25に低沸点冷媒が貯留されているため、主回路冷媒量
を少なくすることができ、冷媒量減少の効果も加えるこ
とにより、さらに能力セーブに寄与し、負荷に適した低
能力の運転ができるものである。
【0086】また、ここにおいては、冷却器24の冷却
源として、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧
の二相冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、
冷却器24を小型にできるのみならず、精留分離器23
の塔頂部のガスを確実に液化できる。
【0087】次に、STEP7において、圧力センサー
31,温度センサー32で精留分離器23の底部の第1
の配管と第1の絞り装置弁27の間の圧力P1および温
度T1を検出する。
【0088】次に、STEP8では、循環組成演算手段
33において、圧力センサー31で検出した圧力P1と
温度センサー32で検出した温度T1から循環組成Yを
計算する。図3において、圧縮機14より吐出された高
温高圧の冷媒(図中A点)は、凝縮液化される。この液
冷媒の一部(図中B点)は、第1の開閉弁26、第1の
絞り装置27で減圧され、中間圧の二相冷媒となり(図
中C点)、さらに精留分離器23を下降する液冷媒と合
流して、精留分離器23の底部の第2の配管より、第2
の開閉弁28、第2の絞り装置29で減圧され、低圧の
二相冷媒となる(図中D点)。この二相冷媒は、冷却器
24で加熱されて、蒸発して四方弁15とアキュムレー
タ20の間の配管に合流し(図中E点)、圧縮機14に
吸入される。
【0089】非共沸混合冷媒は温度滑りを有するため、
乾き度によって一定圧力下においても冷媒温度が変化す
る。そこで、精留分離器22の底部の第1の配管と第1
の絞り装置27の間の配管の乾き度X1を所定値に設定
すると、乾き度の変化量に相当する温度滑りはほぼ一定
となり、この温度滑り分をT2とすると、圧力P1にお
ける飽和液温度(図3中F点)はT1−T2となる。
【0090】尚、図3中C点における乾き度X1は、第
1の絞り装置27と第2の絞り装置29の絞り量によっ
て変化するが、実際の空気調和装置で測定したところ
0.1から0.2程度であり、演算された循環組成に対
するその誤差の影響は、−0.5%から+0.5%程度
であり、乾き度X1を一定として計算を行ってもその影
響は小さいことを確認している。
【0091】また、ここで、非共沸混合冷媒R32/R
125/R134aが組成23/25/52wt%で充
填され、循環組成が変化した場合、R32の比率R32
YとR125の比率R125Yは(数1)で示されるよ
うに一定の比率を維持したまま変化する。
【0092】また、R134aの比率R134aYは、
(数2)で表される。
【0093】さらに、飽和液温度または、飽和ガス温度
は、組成比率が決まれば必然的に決まる。言い換える
と、圧力とその圧力における飽和液温度または、飽和ガ
ス温度が決まれば組成比率が決定する。
【0094】従って、先に仮定した圧力P1における飽
和液温度をT1−T2とした場合、その組成比率は、圧
力P1と温度T1−T2から計算することができる。ま
た、R32とR125とR134aは(数1),(数
2)の関係から、R32または、R125のどちらか一
成分の組成がわかれば、循環組成を算出することができ
る。すなわち、圧力P1と飽和液温度T1−T2とR3
2の比率R32Yは、(数3)に示す形で表すことがで
き、(数1),(数2)から循環組成が求まる。
【0095】次に、STEP3で、運転時間が例えば、
10分以上経過した場合、STEP9で、負荷が大きい
状態での分離運転モードの運転時間t2=0に設定され
るとともに、STEP6で、運転時間t1=0に設定さ
れる。また、第1の開閉弁制御手段34により、第1の
開閉弁26は開状態に切り換えられ、第2の開閉弁28
は開状態、第3の開閉弁30は閉状態を維持し、負荷が
大きい場合でも、分離運転モードに切り換えられる。次
に、STEP7,STEP8において、上述した方法で
冷凍サイクルの循環組成を検出する。
【0096】次に、STEP4で、負荷が大きい状態で
の分離運転モードの運転時間t2が例えば、1分未満の
場合、STEP10で、負荷が大きい状態での分離運転
モードの運転時間t2に制御周期tcont(例えば、
0.5分)が加えられ、STEP6で、運転時間t1=
0に設定される。
【0097】また、第1の開閉弁26は開状態、第2の
開閉弁28は開状態、第3の開閉弁30は閉状態を維持
する。次に、STEP7,STEP8で、冷凍サイクル
の循環組成を検出し続ける。
【0098】STEP4で、負荷が大きい状態での分離
運転モードの運転時間t2が例えば、1分を越えた場
合、STEP5で、運転時間t1が制御周期tcont
(例えば、0.5分)が加えられる。また、第1の開閉
弁制御手段34により、第1の開閉弁26は閉状態に切
り換えられ、第2の開閉弁28は開状態、第3の開閉弁
30は閉状態を維持し、通常の負荷が大きい状態での運
転状態に戻る。
【0099】従って、負荷が大きい場合でも、例えば、
10分間通常運転、1分間循環組成検知運転を繰り返
し、冷凍サイクルを循環する冷媒組成を検出しているの
で、暖房運転時でアキュムレータに冷媒が溜まり封止組
成と循環組成が変わる場合でも正確に循環組成が検出で
きる。
【0100】以上のように本実施の形態の空気調和機
は、精留分離器23の底部の第1の配管と第1の絞り装
置27の間の圧力および温度を検出する圧力センサー3
1および温度センサー32と、一定時間毎に第1の開閉
弁26を開閉動作させる第1の開閉弁制御手段34を備
え、圧力センサー31および温度センサー32で検出し
た圧力および温度に加え、その状態での乾き度を仮定す
ることにより一定の温度をさし引くだけその圧力での飽
和温度が推定でき、その圧力と飽和温度と組成比率の関
係から循環組成演算手段33で冷凍サイクルを循環する
冷媒組成を安価な方法で検出でき、すべての運転モード
で、圧縮機およびサイクル制御の信頼性が高くかつ効率
よく運転を行うことができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、精留分離器23の底部の第1の配管と第1の絞り
装置27の間の圧力および温度を検出する圧力センサー
31および温度センサー32とを備え、圧力センサー3
1および温度センサー32で検出した圧力および温度に
加え、その状態での乾き度を仮定することにより一定の
温度をさし引くだけその圧力での飽和温度が推定でき、
その圧力と飽和温度と組成比率の関係から循環組成演算
手段33で冷凍サイクルを循環する冷媒組成を安価な方
法で検出でき、圧縮機およびサイクル制御の信頼性が高
くかつ効率よく運転を行うことができる。
【0102】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、一定時間毎に第1の開閉弁26
を開閉動作させる第1の開閉弁制御手段34を備えるこ
とにより、冷凍サイクルを循環する冷媒組成を安価な方
法で検出でき、すべての運転モードで、圧縮機およびサ
イクル制御の信頼性が高くかつ効率よく運転を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の実施の形態1の冷凍
サイクル図
【図2】同実施の形態の空気調和機の動作を示すフロー
チャート
【図3】同実施の形態の空気調和機の循環組成演算手段
の原理を示す図
【図4】本発明による空気調和機の実施の形態2の冷凍
サイクル図
【図5】同実施の形態の空気調和機の動作を示すフロー
チャート
【図6】従来の空気調和機の冷凍サイクル図
【図7】従来の空気調和機のR32/R125/R13
4aの循環組成変化を表す図
【図8】従来の空気調和機の循環組成検知手段の動作を
表す図
【図9】従来の空気調和機の循環組成検知原理を表す図
【符号の説明】
14 圧縮機 15 四方弁 16 室外側熱交換器 17 室外側膨張器 18 室内側膨張器 19 室内側熱交換器 21 ガス管 22 液管 23 精留分離器 24 冷却器 25 貯留器 26 第1の開閉弁 27 第1の絞り装置 28 第2の開閉弁 29 第2の絞り装置 31 圧力センサー 32 温度センサー 33 循環組成演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下 道美 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 尾崎 仁 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L092 AA02 AA05 BA19 BA27 EA05 FA34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外
    側膨張弁,室内側膨張弁,室内側熱交換器をガス管及び
    液管を介して環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構
    成し、精留分離器の上部,冷却器,貯留器を環状に接続
    した回路を構成し、前記室外側膨張弁と前記室内側膨張
    弁の間の配管と前記精留分離器の底部の第1の配管とを
    第1の開閉弁および第1の絞り装置を介して接続し、前
    記精留分離器の底部の第2の配管と前記圧縮機の吸入配
    管とを第2の開閉弁、第2の絞り装置および前記冷却器
    を介して接続するとともに、前記冷却器において、前記
    精留分離器の底部の第2の配管から前記圧縮機の吸入配
    管へ流れる冷媒と、前記精留分離器の上部から前記貯留
    器へ流れる冷媒とが間接的に熱交換するように構成し、
    前記精留分離器の底部の第1の配管と前記第1の絞り装
    置の間の圧力および温度を検出する圧力検出手段および
    温度検出手段とを備え、前記圧力検出手段および前記温
    度検出手段で検出した圧力および温度に基づき冷凍サイ
    クルの循環組成を検出する循環組成演算手段を備え、冷
    媒として非共沸混合冷媒を充填した空気調和機。
  2. 【請求項2】 一定時間毎に前記第1の開閉弁を開閉動
    作させる第1の開閉弁制御手段を備えた請求項1に記載
    の空気調和機。
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