JP2001315922A - 収納庫管理システム、電子タグ、情報処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

収納庫管理システム、電子タグ、情報処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2001315922A
JP2001315922A JP2000140326A JP2000140326A JP2001315922A JP 2001315922 A JP2001315922 A JP 2001315922A JP 2000140326 A JP2000140326 A JP 2000140326A JP 2000140326 A JP2000140326 A JP 2000140326A JP 2001315922 A JP2001315922 A JP 2001315922A
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Hiroyuki Shimizu
裕之 清水
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納庫内の収納物に関する情報を自動的に検
出し、外部から検索することのできる収納庫管理システ
ムを提供する。 【解決手段】 収納庫1内の各収納物110、120、
130に取り付けられたその収納物に関する情報を記憶
した電子タグ100、200、300と、各電子タグの
情報をタグセンサ140により無線で読み取って各電子
タグ毎に情報をまとめて管理する情報処理装置2とから
なり、IEEE1394シリアルバスを介してパソコン
180から入力された制御命令を情報処理装置に伝達
し、この情報処理装置から必要な情報をパソコンに送出
する。また、パソコンは電話回線を通じてユーザからの
要求に応じて上記情報をユーザに伝える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納庫内の各種収
納物の情報を外部から検索することのできる収納庫管理
システム、このシステムを構成する電子タグ、情報処理
装置及びそれらに用いられるコンピュータ読み取り可能
な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の収納庫は電子化されておらず、在
庫の確認等を行う場合は、管理者が直接収納物の種類、
数量等を調査する必要があり、非常に手間がかかる。ま
た、在庫の種類、数量等を電子的に管理する場合は、管
理者が調査した結果を家庭内にあるパソコンなどにマニ
ュアル操作で入力する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、収納
庫自体が電子化されていないため、人手による作業が多
く、手間もかかる上に数量の数え間違い等のミスも発生
しやすい。また、例えば外出先から現在収納庫に在庫さ
れている収納物の種類、数量等の確認をリアルタイムで
行うことはできないという問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するために成
されたもので、収納庫内の収納物に関する情報を自動的
に検出し、外部から検索することができるようにするこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による収納庫管理システムにおいては、収
納庫内の1種類以上の収納物とそれぞれ対応して設けら
れ、その収納物に関する情報が記憶されると共にこの情
報を送信可能になされた1つ以上の電子タグと、上記各
電子タグからそれぞれ送信される上記情報を受信して読
み取り、読み取った情報を各電子タグ毎に管理すると共
に、デジタルバスを通じて入力される指示に応じた情報
を上記デジタルバスに送出する情報処理装置とを設けて
いる。
【0006】また、本発明による電子タグにおいては、
収納庫内の収納物に関する情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶された情報を無線送信する送信手段とを設けて
いる。
【0007】また、本発明による情報処理装置において
は、収納庫内の1種類以上の収納物とそれぞれ対応して
設けられ、その収納物に関する情報を無線送信する1つ
以上の電子タグから上記情報を無線受信する受信手段
と、上記受信した情報を読み取り、読み取った情報を各
電子タグ毎に管理する管理手段と、デジタルバスに接続
するインターフェイス手段と、上記デジタルバスから上
記インターフェイス手段を介して入力される指示に応じ
た情報を上記管理手段から取り出して上記インターフェ
イス手段を介して上記デジタルバスに送出する制御手段
とを設けている。
【0008】また、本発明による記憶媒体においては、
収納庫内の収納物に関する情報を記憶する処理と、上記
記憶された情報を無線送信する送信処理とを実行するた
めのプログラムを記憶している。
【0009】また、本発明による他の記憶媒体において
は、収納庫内の1種類以上の収納物とそれぞれ対応して
設けられ、その収納物に関する情報を無線送信する1つ
以上の電子タグから上記情報を受信する処理と、上記受
信した情報を読み取り、読み取った情報を各電子タグ毎
に管理する処理と、デジタルバスから入力される指示に
応じた情報を上記デジタルバスに送出する制御処理とを
実行するためのプログラムを記憶している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。本実施の形態では、システムを構成す
る各機器間を接続するデジタルI/FとしてIEEE1
394シリアルバスを用いるので、まず、本実施の形態
の説明に先立ちIEEE1394シリアルバスについて
予め説明する。
【0011】<IEEE1394の技術の概要>家庭用
デジタルVTRやDVDの登場に伴って、ビデオデータ
やオーディオデータなどのリアルタイムでかつ高情報量
のデータ転送のサポートが必要になっている。こういっ
たビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで転
送し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはその他
のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能を備
えた高速データ転送可能なインタフェースが必要になっ
てくるものであり、そういった観点から開発されたイン
タフェースがIEEE1394−1395(High
Performance Serial Bus)(以
下、1394シリアルバス)である。
【0012】図5に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワーク・システムの例を示す。このシステ
ムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A−B間、A−C間、B−D問、D−E間、C−F
間、C−G間、及びC−H問をそれぞれ1394シリア
ルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。
この機器A〜Hは例としてPC、デジタルVTR,DV
D、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等であ
る。各機器間の接続法式は、ディジーチエーン方式とノ
ード分岐方式とを混在可能としたものであり、自由度の
高い接続が可能である。
【0013】また、各機器は各自固有のIDを有し、そ
れぞれが認識し合うことによって1394シリアルバス
で接続された範囲において、1つのネットワークを構成
している。各デジタル機器間をそれぞれ1本の1394
シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞれ
の機器が中継の役割を行い、全体として1つのネットワ
ークを構成するものである。また、1394シリアルバ
スの特徴でもある、Plug&Play機能でケーブル
を機器に接続した時点で自動で機器の認識や接続状況な
どを認識する機能を有している。
【0014】また、図5に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加された時など、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行う。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。またデータ転送速度は、100/20
0/400Mbpsを備えており、上位の転送速度を持
つ機器が下位の転送速度をサポートし、互換をとるよう
になっている。
【0015】データ転送モードとしては、コントロール
信号などの非同期データ(Asynchronousデ
ータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynch
ronous転送モード、リアルタイムなビデオデータ
やオーディオデータ等の同期データ(Isochron
ousデータ:以下Isoデータ)を転送するIsoc
hronous転送モードがある。このAsyncデー
タとIsoデータは各サイクル(通常サイクル125μ
S)の中において、サイクル開始を示すサイクル・スタ
ート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデータ
の転送を優先しつつサイクル内で混在して転送される。
【0016】図6に1394シリアルバスの構成要素を
示す。1394シリアルバスは全体としてレイヤ(階
層)構造で構成されている。図6に示したように、最も
ハード的なのが1394シリアルバスのケーブルであ
り、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポー
トがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・レ
イヤとリンク・レイヤがある。
【0017】ハードウェア部は実質的なインタフェース
チップの部分であり、そのうちフイシカル・レイヤは符
号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤは
パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。ファー
ムウェア部のトランザクション・レイヤは、転送(トラ
ンザクション)すべきデータの管理を行い、Readや
Writeといった命令を出す。シリアルバスマネージ
メントは、接続されている各機器の接続状況やIDの管
理を行い、ネットワークの構成を管理する部分である。
このハードウェアとファームウェアまでが実質上の13
94シリアルバスの構成である。
【0018】また、ソフトウェア部のアプリケーション
・レイヤは使うソフトによって異なり、インタフェース
上にどのようにデータをのせるかを規定する部分であ
り、AVプロトコルによって規定されている。以上が1
394シリアルバスの構成である。
【0019】次に、図7に1394シリアルバスにおけ
るアドレス空間の図を示す。1394シリアルバスに接
続された各機器(ノード)には、必ず各ノード固有の6
4ビットアドレスを持たせておく。このアドレスをRO
Mに格納しておくことで、自分や相手のノードアドレス
を常時認識でき、相手を指定した通信も行える。
【0020】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス指定は、最初の10ビットがバスの番号の指定用に、
次の6ビットがノードID番号の指定用に使われる。残
りの48ビットが機器に与えられたアドレス幅になり、
それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。最後の
28ビットは固有データの領域として、各機器の識別や
使用条件の指定の情報などを格納する。以上が1394
シリアルバスの技術の概要である。
【0021】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分をより詳細に説明する。 <1394シリアルバスの電気的仕様>図8に1394
シリアルバス・ケーブルの断面図を示す。1394シリ
アルバスでは、接続ケーブル内に2組のツイストペア信
号線の他に、電源ラインを設けている。これによって、
電源を持たない機器や、故障により電圧低下した機器等
にも電力の供給が可能になっている。電源線内を流れる
電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC1.5A
と規定されている。
【0022】<DS−Link符号化>図9に1394
シリアルバスで採用されているデータ転送フォーマット
のDS−Link符号化方式を説明するためのタイミン
グチャートを示す。1394シリアルバスでは、DS−
Link(Data/Strobe Link)符号化
方式が採用されている。このDS−Link符号化方式
は、高速なシリアルデータ通信に適しており、その構成
は、2本の信号線を必要とする。より対線の内1本に主
となるデータを送り、他方のより対線にはストローブ信
号を送る構成になっている。受信側では、この通信され
るデータと、ストローブとの排他的諭理和をとることに
よってクロックを再現できる。
【0023】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて転
送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコント
ローラLSIの回路規模を小さくできること、さらには
転送すべきデータが無い時にアイドル状態であることを
示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシーバ
回路をスリーブ状態にすることができることにより、消
費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0024】〈バスリセットのシーケンス〉1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)には
ノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識さ
れている。このネットワーク構成に変化があった時、例
えばノードの挿抜や電源のON/OFFなどによるノー
ド数の増減などによって変化が生じて、新たなネットワ
ーク構成を認識する必要がある時、変化を検知した各ノ
ードはバスリセット信号を送信して、新たなネットワー
ク構成を認識するモードに入る。この時の変化の検知方
法は、1394ポート基板上でのバイアス電圧の変化を
検知することにより行われる。
【0025】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達
する。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知
した後、バスリセットが起動となる。バスリセットは、
先に述べたようなケーブル挿抜や、ネットワーク異常等
によるハード検出による起動と、プロトコルからのホス
ト制御などによってフィジカルレイヤに直接命令を出す
ことによっても起動する。
【0026】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後新しいネットワーク構成のもとで再開される。以上
がバスリセットのシーケンスである。
【0027】<ノードID決定のシーケンス>バスリセ
ットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築す
るために、各ノードにIDを与える動作に入る。この時
のバスリセツトからノードID決定までの一般的なシー
ケンスを図17、18、19のフローチャートを用いて
説明す1。
【0028】図17のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよ
うになるまでの、一連のバスの作業を示してある。ま
ず、ステップS101として、ネットワーク内にバスリ
セットが発生することを常時監視していて、ここで、ノ
ードの電源ON/OFFなどでバスリセットが発生する
とステップS102に移る。
【0029】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。ステップS103として、
全てのノード間で親子関係が決定すると、ステップS1
04として1つのルートが決定する。全てのノード間で
親子関係が決定するまで、ステップS102の親子関係
の宣言を行い、またルートも決定されない。
【0030】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、全てのノードにID
が与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的に
ステップS106として全てのノードにIDを設定し終
えたら、新しいネットワーク構成が全てのノードにおい
て認識されたので、ステップS107としてノード間の
データ転送が行える状態となり、データ転送が開始され
る。
【0031】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
S106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0032】以上が、図17のフローチャートの説明で
あるが、このフローチャートのバスリセットからルート
決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了まで
の手順をより詳しく示したものをそれぞれ図18、図1
9に示す。
【0033】まず、図18のフローチャートについて説
明する。ステップS201としてバスリセットが発生す
ると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。なお、
ステップS201としてバスリセットが発生するのを常
に監視している。次に、ステップS202として、リセ
ットされたネットワークの接続状況を再認識する作業の
第一歩として、各機器にリーフ(ノード)であることを
示すフラグを立てておく。さらに、ステップS203と
して各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続
されているのかを調べる。
【0034】次に、ステップS204のポート数の結果
に応じて、これから親子関係の宣言を始めていくため
に、未定義(親子関係が決定されてない)ポートの数を
調べる。バスリセツトの直後はポート数=未定義ポート
数であるが、親子関係が決定されていくに従ってステッ
プS204で検知する未定義ポートの数は変化していく
ものである。
【0035】まず、バスリセットの直後、はじめに親子
関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフ
であるというのはステップS203のポート数の確認で
知ることができる。リーフは、ステップS205とし
て、自分に接続されているノードに対して、「自分は
子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0036】ステップS203でポート数が複数ありブ
ランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステ
ップS204で未定義ポート数>1ということなので、
ステップS206へと移り、まずブランチというフラグ
が立てられ、ステップS207でリーフからの親子関係
宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0037】リーフが親子関係の宣言を行い、ステップ
S207でそれを受けたブランチは適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1
になっていれば残っているポートに接続されているノー
ドに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言を
することが可能になる。2度目以降、ステップS204
で未定義ポート数を確認しても2以上あるブランチに対
しては、再度ステップS207でリーフまたは他のブラ
ンチからの「親」の受付をするために待つ。
【0038】最終的に、いずれか1つのブランチ、また
は例外的にリーフ(子宣言を行えるのにすばやく動作し
なかったため)がステップS204の未定義ポート数の
結果としてゼロになったら、これにてネットワーク全体
の親子関係の宣言が終了したものであり、未定義ポート
数がゼロ(全て親のポートとして決定)になった唯一の
ノードはステップS208としてルートのフラグが立て
られ、ステップS209としてルートとしての認識がな
される。このようにして、バスリセットからネットワー
ク内の全てのノード間における親子関係の宣言までが終
了する。
【0039】次に、図19のフローチャートについて説
明する。まず、図19までのシーケンスでリーフ、ブラ
ンチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定され
ているので、これを元にして、ステップS301でそれ
ぞれ分類する。各ノードにIDを与える作業として、最
初にIDの設定を行うことができるのはリーフからであ
る。リーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード
番号=0〜)からIDの設定がなされていく。
【0040】ステップS302としてネットワーク内に
存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定する。この
後、ステップS303として各自リーフがルートに対し
て、IDを与えるように要求する。この要求が複数ある
場合には、ルートはステップS304としてアービトレ
ーション(1つに調停する作業)を行い、ステップS3
05として勝ったノード1つにID番号を与え、負けた
ノードには失敗の結果通知を行う。ステップS306と
してID取得が失敗に終わったリーフは、再度ID要求
を出し、同様の作業を繰り返す。
【0041】IDを取得できたリーフからステップS3
07として、そのノードのID情報をブロードキャスト
で全ノードに転送する。1ノードID情報のブロードキ
ャストが終わると、ステップS308として残りのリー
フの数が減らされる。ここで、ステップS309とし
て、この残りのリーフの数が1以上ある時はステップS
303のID要求の作業からを繰り返し行い、最終的に
全てのリーフがID情報をブロードキャストすると、ス
テップS309がN=0となり、次はブランチのID設
定に移る。
【0042】ブランチのID設定もリーフのときと同様
に行われる。まず、ステップS310としてネットワー
ク内に存在するブランチの数M(Mは自然数)を設定す
る。この後、ステップS311として各自ブランチがル
ートに対して、IDを与えるように要求する。これに対
してルートは、ステップS312としてアービトレーシ
ョンを行い、勝ったブランチから順にリーフを与え終わ
った次の若い番号から与えていく。ステップS313と
して、ルートは要求を出したブランチにID情報または
失敗結果を通知し、ステップS314としてID取得が
失敗に終わったブランチは、再度ID要求を出し、同様
の作業を繰り返す。
【0043】IDを取得できたブランチからステップS
315として、そのノードのID情報をブロードキャス
トで全ノードに転送する。1ノードID情報のブロード
キャストが終わると、ステップS316として残りのブ
ランチの数が1つ減らされる。ここで、ステップS31
7として、この残りのブランチの数が1以上ある時はス
テップS311のID要求の作業からを繰り返し、最終
的に全てのブランチがID情報をブロードキャストする
まで行われる。
【0044】全てのブランチがノードIDを取得する
と、ステップS317はM=0となり、ブランチのID
取得モードも終了する。ここまで終了すると、最終的に
ID情報を取得してないノードはルートのみなので、ル
ートのIDはステップS318として与えていない番号
で最も大きい番号を自分のID番号と設定し、ステップ
S319としてルートのID情報をブロードキャストす
る。以上で、親子関係が決定した後から全てのノードの
IDが設定されるまでの手順が終了する。
【0045】次に、一例として図10に示した実際のネ
ットワークにおける動作を説明する。図10において、
<ルート>ノードBの下位にはノードAとノードCが直
接接続されており、さらにノードCの下位にはノードD
が直接接続されており、さらにノードDの下位にはノー
ドEとノードFが直接接続された階層構造になってい
る。この階層構造やルートノード、ノードIDを決定す
る手順を以下に説明する。
【0046】バスリセットがなされた後、まず各ノード
の接続状況を認識するために、各ノードの直接接続され
ているノード間において、親子関係の宣言がなされる。
この親子関係とは、親側が階層構造で上位となり、子側
が下位になるということである。
【0047】図10ではバスリセットの後、最初に親子
関係の宣言を行ったのはノードAである。基本的にノー
ドの1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと呼
ぶ)から親子関係の宣言を行うことができる。これは自
分には1ポートの接続のみということをまず知ることが
できるので、これによってネットワークの端であるとい
うことを認識し、その中で早く動作を行ったノードから
親子関係が決定されていく。
【0048】こうして親子関係の宣言を行った側(A−
B間ではノードA)のポートが子と設定され、相手側
(ノードB)のポートが親と設定される。こうして、ノ
ードA−B間では子一親、ノードE−D間で子一親、ノ
ードF−D間で子一親と決定される。
【0049】さらに1階層上って、今度は複数個接続ポ
ートを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノード
からの親子関係の宣言を受けたものから順次、さらに上
位に親子関係の宣言を行っていく。図10では、まずノ
ードDがD−E間、D−F間と親子関係が決定した後、
ノードCに対する親子関係の宣言を行っており、その結
果ノードD−C間で子一親と決定している。このように
して、図10のような階層構造が構成され、最終的に接
続されている全てのポートにおいて親となったノードB
が、ルートノードと決定された。ルートは、1つのネッ
トワーク構成中に一つしか存在しないものである。
【0050】なお、この図10においてノードBがルー
トノードと決定されたが、これはノードAから親子関係
宣言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係
宣言を早いタイミングで行っていれば、ルートノードは
他ノードに移っていたこともあり得る。すなわち、伝達
されるタイミングによってはどのノードもルートノード
となる可能性があり、同じネットワーク構成でもルート
ノードは一定とは限らない。
【0051】ルートノードが決定すると、次は各ノード
IDを決定するモードに入る。ここでは全てのノード
が、決定した自分のノードIDを他の全てのノードに通
知する(ブロードキャスト機能)。自己ID情報は、自
分のノード番号、接続されている位置の情報、持ってい
る情報の数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関
係の情報等を含んでいる。
【0052】ノードID番号の割り振りの手順として
は、まず1つのポートにのみ接続があるノード(リー
フ)から起動することができ、この中から順にノード番
号=0、1、2・・・と割り当てられる。ノードIDを
手にしたノードは、ノード番号を含む情報をブロードキ
ャストで各ノードに送信する。これによって、そのID
番号は「割り当て済み」であることが認識される。
【0053】全てのリーフが自己ノードIDを取得し終
えると、次はブランチヘ移り、リーフに引き続いたノー
ドID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様
にノードID番号が割り当てられたブランチから順次ノ
ードID情報をブロードキャストし、最後にルートノー
ドが自己ID情報をブロードキャストする。すなわち、
常にルートは最大のノードID番号を所有するものであ
る。以上のようにして、階層構造全体のノードIDの割
り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築され、バス
の初期化作業が完成する。
【0054】《アービトレーション》1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行う。1394シリアルバス
は個別に接続されて各機器が、転送された信号をそれぞ
れ中継することによって、ネットワーク内の全ての機器
に同信号を伝えるように、論理的なバス型ネットワーク
であるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレー
ションは必要である。これによってある時間には、たっ
た一つのノードにのみ転送を行うことができる。
【0055】アービトレーションを説明するために図1
1(a)にバス要求の図、図11(b)にバス使用許可
の図を示し、以下これを用いて説明する。アービトレー
ションが始まると、一つもしくは複数のノードが親ノー
ドに向かって、それぞれバス使用権の要求を発する。図
11(a)のノードCとノードFがバス使用権の要求を
発しているノードである。これを受けた親ノード(図1
1ではノードA)はさらに親ノードに向かって、バス使
用権の要求を発する(中継する)。この要求は最終的に
調停を行うルートに届けられる。
【0056】バス使用要求を受けたルートノードは、ど
のノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業
はルートノードのみが行えるものであり、調停によって
勝ったノードにはバスの使用許可を与える。図11
(b)ではノードCに使用許可が与えられ、ノードFの
使用は拒否された場合である。アービトレーションに負
けたノードに対してはDP(data prefix)
パケットを送り、拒否されたことを伝える。拒否された
ノードのバス使用要求は次回のアービトレーションまで
待たされる。以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバスの使用許可を得たノードは、以降データの転
送を開始できる。
【0057】ここで、アービトレーションの一連の流れ
を図20のフローチャートに示して説明する。ノードが
データ転送を開始できるためには、バスがアイドル状態
であることが必要である。先に行われていたデータ転送
が終了して、現在バスが空き状態であることを認識する
ためには、各転送モードで個別に設定されている所定の
アイドル時間キャップ長(例、サブアクション・キャッ
プ)を経過することによって、各ノードは自分の転送が
開始できると判断する。
【0058】ステップS401として、Asyncデー
タ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応じた所
定のキャップ長が得られたかを判断する。所定のギャッ
プ長が得られない限り、転送を開始するために必要なバ
ス使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が得
られるまで待つ。
【0059】ステップS401で所定のキャップ長が得
られたら、ステップS402として転送すべきデータが
あるかを判断し、ある場合はステップS403として転
送するためにバスを確保するように、バス使用権の要求
をルートに対して発する。この時の、バス使用権の要求
を表す信号の伝達は、図11に示したように、ネットワ
ーク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けら
れる。ステップS402で転送するデータが無い場合
は、そのまま待機する。
【0060】次に、ステップS404として、ステップ
S403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信した
ら、ルートはステップS405として使用要求を出した
ノードの数を調べる。ステップS405での選択値がノ
ード数=1(使用権要求を出したノードは1つ)だった
ら、そのノードに直後のバス使用許可が与えられること
になる。ステップS405での選択値がノード数>1
(使用要求を出したノードは複数)だったら、ルートは
ステップS406として使用許可を与えるノードを1つ
に決定する調停作業を行う。この調停作業は公平なもの
であり、毎回同じノードばかりが許可を得るようなこと
はなく、平等に権利を与えていくような構成となってい
る。
【0061】ステップS407として、ステップS40
6で使用要求を出した複数のノードの中からルートが調
停して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその他の
ノードとに分ける選択を行う。ここで、調停されて使用
許可を得た1つのノード、またはステップS405の選
択値から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可を
得たノードには、ステップS408として、ルートはそ
のノードに対して許可信号を送る。許可信号を得たノー
ドは、受け取った直後に転送すべきデータ(パケット)
を転送開始する。
【0062】また、ステップS406の調停で敗れて、
バス使用が許可されなかったノードにはステップS40
9としてルートから、アービトレーション失敗を示すD
P(data prefix)パケットを送られ、これ
を受け取ったノードは再度転送を行うためのバス使用要
求を出すため、ステップS401まで戻り、所定ギャッ
プ長が得られるまで待機する。以上がアービトレーショ
ンの流れの説明である。
【0063】《Asynchronous(非同期)転
送》アシンクロナス転送は、非同期転送である。図12
にアシンクロナス転送における時間的な遷移状態を示
す。図12の最初のサブアクション・ギャップは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が
一定値になった時点で、転送を希望するノードはバスが
使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレー
ションを実行する。
【0064】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ck gapという短いギャップの後、返送して応答す
るか、応答パケットを送ることによって転送が完了す
る。ackは4ビットの情報と4ビットのチェックサム
からなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態で
あるかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送
される。
【0065】次に、図13にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。パケットには、データ部
および誤り訂正用のデータCRCの他にはヘッダ部があ
り、そのヘッダ部には、目的ノードID、ソースノード
ID、転送データ長さや各種コードなどが書き込まれ、
転送が行われる。また、アシンクロナス転送は自己ノー
ドから相手ノードヘの1対1の通信である。転送元ノー
ドから転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノー
ドに行き渡るが、自分当てのアドレス以外のものは無視
されるので、宛先の一つのノードのみが読み込むことに
なる。以上がアシンクロナス転送の説明である。
【0066】《ISochronous(同期)転送》
アイソクロナス転送は同期転送である。1394シリア
ルバスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナ
ス転送は、特にビデオ映像データや音声データといった
マルチメディアデータなど、リアルタイムな転送を必要
とするデータの転送に適した転送モードである。また、
アシンクロナス転送(非同期)が1対1の転送であった
のに対して、このアイソクロナス転送はブロードキャス
ト機能によって、転送元の1つのノードから他の全ての
ノードヘー様に転送される。
【0067】図14はアイソクロナス転送における、時
間的な遷移状態を示す図である。アイソクロナス転送は
バス上一定時間毎に実行される。この時間間隔をアイソ
クロナスサイクルと呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間
は125μSである。この各サイクルの開始時間を示
し、各ノードの時間調整を行う役割を担っているのがサ
イクル・スタート・パケットである。サイクル・スター
ト・パケットを送信するのは、サイクル・マスタと呼ば
れるノードであり、1つ前のサイクル内の転送終了後、
所定のアイドル期間(サブアクションキャップ)を経た
後、本サイクルの開始を告げるサイクル・スタート・パ
ケットを送信する。このサイクル・スタート・パケット
の送信される時間間隔が125μSとなる。
【0068】また、図14にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また
受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータ
のみ取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレスを
表すものではなく、データに対する論理的な番号を与え
ているに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1つ
の送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、ブ
ロードキャストで転送されることになる。
【0069】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0070】また、図14に示したiso gap(ア
イソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送を行
う前にバスが空き状態であると認識するために必要なア
イドル期間を表している。この所定のアイドル期間を経
過すると、アイソクロナス転送を行いたいノードはバス
が空いていると判断し、転送前のアービトレーションを
行うことができる。
【0071】次に、図15にアイソクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示し、これについて説明する。
各チャネルに分かれた各種のパケットには、それぞれデ
ータ部及び誤り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部が
あり、そのヘッダ部には図15に示したような、転送デ
ータ長やチャネルNo.、その他各種コード及び誤り訂
正用のヘッダCRCなどが書き込まれ、転送が行われ
る。以上がアイソクロナス転送の説明である。
【0072】《バス・サイクル》実際の1394シリア
ルバス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンク
ロナス転送は混在できる。図16に、その時のアイソク
ロナス転送とアシンクロナス転送が混在したバス上の転
送状態の時間的な遷移の様子を示す。
【0073】アイソクロナス転送はアシンクロナス転送
より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタ
ート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するた
めに必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクション
キャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャ
ップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからであ
る。従って、アシンクロナス転送より、アイソクロナス
転送は優先して実行されることになる。
【0074】図16に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所定
のアイドル時間(アイソクロナスギャップ)を待ってか
らアイソクロナス転送を行うべきノードはアービトレー
ションを行い、パケット転送に入る。図16ではチャネ
ルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナス転
送されている。
【0075】このアービトレーションからパケット転送
までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行っ
た後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送が全て
終了したら、アシンクロナス転送を行うことができるよ
うになる。アイドル時間がアシンクロナス転送が可能な
サブアクションギャップに達することによって、アシン
クロナス転送を行いたいノードはアービトレーションの
実行に移れると判断する。
【0076】ただし、アシンクロナス転送が行える期間
は、アイソクロナス転送終了後から、次のサイクル・ス
タート・パケットを転送すべき時間(cyc1e sy
nch)までの間にアシンクロナス転送を起動するため
のサブアクションギャップが得られた場合に限ってい
る。
【0077】図16のサイクル#mでは、3つのチャネ
ル分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転
送(ackを含む))が2パケット(パケット1、パケ
ット2)転送されている。このアシンクロナスパケット
2の後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cy
c1e synch)に至るので、サイクル#mでの転
送はここまでで終わる。
【0078】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(c
yc1e synch)に至ったとしたら、無理に中断
せず、その転送が中断した後のアイドル期間を待ってか
ら次のサイクル・スタート・パケットを送信する。すな
わち、1つのサイクルが125μS以上続いたときは、
その分次サイクルは基準の125μSより短縮されたと
する。このようにアイソクロナス・サイクルは125μ
Sを基準に超過、短縮し得るものである。
【0079】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルに回されることもあ
る。こういった遅延情報も含めて、サイクル・マスタに
よって管理される。以上により、IEEE1394シリ
アルバスについての説明を終了する。
【0080】次に、家庭内でIEEE1994シリアル
バスを介して外部と接続された収納庫を例として、本発
明の実施の形態による収納庫管理システムについて説明
する。図1は本実施の形態による収納庫管理システムを
示すブロック図である。図1において、収納庫管理シス
テムは、電子収納庫1内の収納物110、120、13
0に設けられた電子タグ100、200、300と、情
報処理装置2とからなる。電子収納庫1内に収納された
収納物110、120、130には、収納時に予め用意
された電子タグ100、200、300を取り付ける。
【0081】この電子タグは、内部にメモリと送信機能
を持ったシール状のもので、収納物個々に貼り付けるこ
とが可能になされている。図2は電子タグ100、20
0、300の構造を、電子タグ100を例として示すブ
ロック図である。101はバッテリ、102は電源部、
103はROMなどのメモリ、104は変調部、105
は送信アンテナである。メモリ103に記憶された収納
物個々の情報を変調部104でRF信号等に変調し、送
信アンテナ105を介して外部に送信するように構成さ
れている。
【0082】上記情報処理装置2は、タグセンサ14
0、情報処理部150及び制御部150で構成される。
上記電子タグから発信された収納物情報の電波は、図1
の情報処理装置2に設けられたタグセンサ140によっ
て検出され、収納物個々の情報がワイヤレスで別々に読
み出され、情報処理部150に送られる。情報処理部1
50では常に送られてくるタグセンサ140からの情報
により、収納庫内に収納されている収納物の種類、数
量、その他収納庫内の情報が常に分かるようになってい
る。
【0083】電子収納庫1は、デジタルインタフェイス
170を介して外部バスラインであるIEEE1394
シリアルバスに接統されている。このため、例えば外部
よりバスラインを介して収納庫内の情報についての要求
があった場合は、まずデジタルインタフェイス170を
介して予め設定されたフォーマットにより制御部160
に上記要求のコマンドが入力される。
【0084】この時、デジタルインタフエイス170に
て前述したIEEE1394のフォーマットに則ったコ
マンド形態を制御部160で解読できるようなフォーマ
ットに変換する。そして例えば収納物1(110)の数
量についての確認要求があった場合には、制御部160
からの命令により情報処理部150では、上記収納物1
の数量情報を制御部160に返信する。さらにデジタル
インタフエイス部170によりIEEE1394のフォ
ーマットに則った形式でネットワーク上に情報を流すこ
とができる。従って、外部からデジタルバスライン(I
EEE1394シリアルバス)を通して電子収納庫内の
必要事項の検索を行うことができる。
【0085】次に、図1に示すようにデジタルバスの先
に家庭内にあるパソコン180が別のデジタルインタフ
ェイス171を介してネットワークに接続されており、
このパソコン180が音声入出力ボード190を介して
電話回線に接続されている場合を考える。
【0086】例えば、ユーザが外出先より買い物のた
め、家庭内の電子収納庫1の在庫情報が必要になつた場
合は、外出先の電話より家庭に電話をかけると、音声入
出力ボード190を介して家庭内のパソコン180に接
続される。音声入出力ボード190を介した音声のやり
取りにより電話の内容に従って、すなわち、在庫情報に
関する要求内容をパソコン180が受け取ると、パソコ
ン180内の処理により要求事項をデジタルインタフェ
イス部171を介してデジタルバスライン(IEEE1
394)経由で収納庫側のデジタルインタフェイス17
0に送る。
【0087】これ以降は、上記説明した処理を収納庫側
で行った後、要求内容に対する返信情報がデジタルイン
タフェイス170を介してネットワークに流れ、デジタ
ルインタフェイス171を介して再びパソコン180に
戻るようになされている。
【0088】パソコン180では、上記返信情報に所定
の処理をした後、音声入出力ボード190を介して音声
信号として電話回線に送出する。これによって、ユーザ
は外出先の電話で音声として電子収納庫1についての情
報を知ることができる。
【0089】ここでは、IEEE1394の通信プロト
コルを例にとって説明したが、他のデジタルバスで接続
する場合は、その接続される規格の通信プロトコルに従
ってフォーマット変換し、制御データ転送を行えばよ
い。
【0090】図3に電子タグにより在庫品を自動検出す
る場合の具体例を示す。この例では、電子収納庫1は収
納物の種類毎に4つのエリアに分割されており、各エリ
アに専用のタグセンサ(1〜4)を設けている。
【0091】電子タグに記憶する情報は、収納物の種類
別のコードと種類別に付けられた続き番号であり、収納
物を収納する際に収納物に貼り付ける。例えば、エリア
1はトイレットペーパーの収納エリアであり、エリア2
はティッシュペーパーの収納エリアであり、エリア3は
洗濯用洗剤の収納エリア、エリア4は石鹸の収納エリア
である。
【0092】それぞれのエリアには専用のタグセンサ
1、2、3、4(140)があり、各収納エリア毎の情
報を情報処理部150に送る。すなわち、エリア1では
トイレットペーパーの種類別のコード及びそれぞれのト
イレットペーパーに付いている番号の情報がタクセンサ
経由で情報処理部150に送られる。同様にエリア2、
3、4においても各収納物の情報がタグセンサで検出さ
れ、情報処理部150に送られる。
【0093】従って、情報処理部150では、各収納エ
リア毎、すなわち収納物の種類毎の数量が把握できるよ
うになる。この例では、エリア1で3個のトイレットペ
ーパーがタグセンサ(1)で検出され、エリア2で4個
のティッシュペーパーが検出され、エリア3では5個の
洗剤が検出され、エリア4では8個の石鹸が検出され
る。
【0094】情報処理部150ではこれらの情報を整理
し、常に収納物の種類と数量を管理している。これらの
情報は上記で説明したように、デジタルインタフェイス
を介したネットワーク経由でリアルタイム検索できるよ
うになっている。
【0095】次に、ネットワーク経由で外部から電子収
納庫1の在庫状況を検索する場合の具体的な構成例につ
いて説明する。図4は携帯型端末を使用して外出先から
家庭内の電子収納庫1を検索する場合の構成示した図
で、170、172は家庭内のデジタルバスであるIE
EE1394と接続するためのデジタルインタフェイ
ス、173はIEEE1394シリアルバス、500は
家庭内でIEEE1394シリアルバスに接続された各
機器の制御を行うホームサーバ、501は家庭と外部ネ
ットワークを接続するデジタルバス、502は携帯型端
末等の電波を中継し、ネットワーク501と接続する無
線基地局、503は携帯型端末である。
【0096】ユーザが外出先より携帯型端末503によ
り、電子収納庫1の中身を検索する場合は、まず、携帯
型端末503を無線基地局502から外部デジタルバス
501経由で家庭内のホームサーバ500に接続する。
次に、携帯型端末503の操作により電子収納庫1の内
容を検索するための要求コマンドを発信すると、この要
求を受けてホームサーバ500は、デジタルインタフェ
イス172からIEEE1394シリアルバス173経
由で電子収納庫1に対して収納物の種類、数量の要求を
出す。
【0097】前述したように、電子収納庫内の情報処理
部150では常に内部の情報が整理されており、要求に
応じた種類、数量の情報をホームサーバー500に戻
す。ホームサーバ500からは上記と逆の経路で情報が
通信され、携帯型端末503の画面上に要求した電子収
納庫1の中身の種類、数量の情報が表示され、目的が達
成される。
【0098】次に、本発明の他の実施の形態としての記
憶媒体について説明する。上述した図1、図4のシステ
ムを、CPUとメモリとを有するコンピュータシステム
で構成する場合、上記メモリは本発明による記憶媒体を
構成する。この記憶媒体媒体には、上記実施の形態で説
明した電子タグや情報処理装置の動作及び処理を実行す
るためのプログラムが記憶される。
【0099】また、この記憶媒体としては、ROM、R
AM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、
磁気記憶媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、
FD、磁気カード、磁気テープ、不揮発性メモリカード
等に構成して用いてよい。
【0100】従って、この記憶媒体を図1、図4による
システム以外の他のシステムあるいは装置で用い、その
システムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納さ
れたプログラムコードを読み出し、実行することによっ
ても、上記実施の形態と同等の機能を実現できると共
に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成
することができる。
【0101】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体
から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに
挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された
拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボ
ードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部
又は全部を行う場合にも、上記各実施の形態と同等の機
能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、
本発明の目的を達成することができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収納庫の中身を自動的に知ることができる。また、外出
先などの遠距離からも電話回線及びネットワークを介し
て収納庫の情報を検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電子収納庫管理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】電子タグの構成を示すブロック図である。
【図3】電子収納庫内の具体的な構成例を示すブロック
図である。
【図4】電子収納庫管理システムの具体的な検索例を示
すブロック図である。
【図5】IEEE1394シリアスバスを用いて構成さ
れるネットワーク・システムを示すブロック図である。
【図6】IEEE1394シリアルバスの構成要素を示
すブロック図である。
【図7】IEEE1394シリアスバスにおけるアドレ
ス空間を示す構成図である。
【図8】IEEE1394シリアスバス・ケーブルの断
面図である。
【図9】IEEE1394シリアスバスで採用されてい
るデータ転送フォーマットのDS−Link符号化方式
を説明するタイミングチャートである。
【図10】実際のネットワークの動作を説明するブロッ
ク図である。
【図11】アービトレーションを説明するブロック図で
ある。
【図12】アシンクロナス転送における時間的な遷移状
態を示す構成図である。
【図13】アシンクロナス転送のパケットフォーマット
を示す構成図である。
【図14】アイソクロナス転送における時間的な遷移状
態を示す構成図である。
【図15】アイソクロナス転送のパケットフォーマット
を示す構成図である。
【図16】一般的なバスサイクルを示すタイミングチャ
ートである。
【図17】バスリセットの発生からノードIDが決定
し、データ転送が行えるようになるまでの一連のバスの
作業を示すフローチャートである。
【図18】バスリセットからルート決定までの手順を詳
しく示すフローチャートである。
【図19】ルート決定後からID設定終了までの手順を
詳しく示すフローチャートである。
【図20】アービトレーションの一連の流れを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 電子収納庫 2 情報処理装置 100、200、300 電子タグ 101 バッテリ 102 電源回路 103 メモリ 104 変調部 105 送信アンテナ 110、120、130 収納物 140 タグセンサ 150 情報処理部 160 制御部 170、171、172 デジタルインタフェイス 173 1EEE1394シリアルバス 180 パソコン 190 音声入出力ボード 500 ホームサーバ 501 家庭外デジタルバス 502 無線基地局 503 携帯型端末

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納庫内の1種類以上の収納物とそれぞ
    れ対応して設けられ、その収納物に関する情報が記憶さ
    れると共にこの情報を送信可能になされた1つ以上の電
    子タグと、 上記各電子タグからそれぞれ送信される上記情報を受信
    して読み取り、読み取った情報を各電子タグ毎に管理す
    ると共に、デジタルバスを通じて入力される指示に応じ
    た電子タグの情報を上記デジタルバスに送出する情報処
    理装置とからなる収納庫管理システム。
  2. 【請求項2】 上記情報処理装置に上記デジタルバスを
    通じて上記指示を与える制御装置を設けことを特徴とす
    る請求項1記載の収納庫管理システム。
  3. 【請求項3】 上記制御装置は公衆回線に接続され、ユ
    ーザがこの公衆回線経由で上記情報を確認できるように
    したことを特徴とする請求項2記載の収納庫管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 上記デジタルバスの仕様はIEEE13
    94規格に基づくものであることを特徴とする請求項1
    記載の収納庫管理システム。
  5. 【請求項5】 上記電子タグは、上記情報を無線送信す
    ることを特徴とする請求項1記載の収納庫管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 収納庫内の収納物に関する情報を記憶す
    る記憶手段と、上記記憶された情報を無線送信する送信
    手段とを設けたことを特徴とする電子タグ。
  7. 【請求項7】 収納庫内の1種類以上の収納物に対応し
    てそれぞれ設けられその収納物に関する情報を無線送信
    する1つ以上の電子タグから上記情報を受信する受信手
    段と、 上記受信した情報を読み取り、読み取った情報を各電子
    タグ毎に管理する管理手段と、 デジタルバスに接続するインターフェイス手段と、 上記デジタルバスから上記インターフェイス手段を介し
    て入力される指示に応じた電子タグの情報を上記管理手
    段から取り出して上記インターフェイス手段を介して上
    記デジタルバスに送出する制御手段とを設けたことを特
    徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 収納庫内の収納物に関する情報を記憶す
    る処理と、 上記記憶された情報を無線送信する送信処理とを実行す
    るためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 収納庫内の1種類以上の収納物とそれぞ
    れ対応して設けられ、その収納物に関する情報を無線送
    信する1つ以上の電子タグから上記情報を受信する処理
    と、 上記受信した情報を読み取り、読み取った情報を各電子
    タグ毎に管理する処理と、 デジタルバスから入力される指示に応じた電子タグの情
    報を上記デジタルバスに送出する制御処理とを実行する
    ためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
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