JP2001315189A - 改質ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法、発泡シート、および成形体。 - Google Patents
改質ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法、発泡シート、および成形体。Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/78—Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling
- B29C48/80—Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling at the plasticising zone, e.g. by heating cylinders
- B29C48/83—Heating or cooling the cylinders
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Abstract
(57)【要約】
【課題】改質ポリプロピレン系樹脂組成物の特徴を損な
うことなく、改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反
応単量体や反応・分解による副性物を除去することによ
って臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立気泡率の高い改
質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シートの製
造方法を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂、ラジカル重合性
単量体、ラジカル重合開始剤を溶融混練して得られる改
質ポリプロピレン系樹脂組成物を該ラジカル性単量体の
沸点以上、該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点よ
り20℃低い温度以下で熱処理した後、押出機に供給、
加熱溶融混練し、発泡剤を圧入した後、該ポリプロピレ
ン系樹脂組成物と発泡剤とからなる混合物を溶融状態で
低圧領域に押出発泡させることを特徴とする改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方
法、該方法で得られた発泡シート、およびその成形体と
する。
うことなく、改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反
応単量体や反応・分解による副性物を除去することによ
って臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立気泡率の高い改
質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シートの製
造方法を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂、ラジカル重合性
単量体、ラジカル重合開始剤を溶融混練して得られる改
質ポリプロピレン系樹脂組成物を該ラジカル性単量体の
沸点以上、該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点よ
り20℃低い温度以下で熱処理した後、押出機に供給、
加熱溶融混練し、発泡剤を圧入した後、該ポリプロピレ
ン系樹脂組成物と発泡剤とからなる混合物を溶融状態で
低圧領域に押出発泡させることを特徴とする改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方
法、該方法で得られた発泡シート、およびその成形体と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改質ポリプロピレン
系樹脂押出発泡シートの製造方法、発泡シート、および
その発泡シートを加熱成形して得られる成形体に関す
る。
系樹脂押出発泡シートの製造方法、発泡シート、および
その発泡シートを加熱成形して得られる成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡シートは、一
般に軽量で、断熱性や外部応力に対する緩衝性が良好で
あり、また真空成形などによる加熱成形が可能なことか
ら、ポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂を中心
に、緩衝材や食品容器、断熱材、自動車用部材などの用
途で幅広く利用されている。また、近年では、耐熱性等
に優れるポリプロピレン系樹脂も利用されるようになっ
てきた。
般に軽量で、断熱性や外部応力に対する緩衝性が良好で
あり、また真空成形などによる加熱成形が可能なことか
ら、ポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂を中心
に、緩衝材や食品容器、断熱材、自動車用部材などの用
途で幅広く利用されている。また、近年では、耐熱性等
に優れるポリプロピレン系樹脂も利用されるようになっ
てきた。
【0003】しかしながら、ポリプロピレン系樹脂は、
溶融時の粘度および抗張力が低いため、発泡時に気泡壁
の強度が充分に保持されず、外観の優れた、独立気泡率
が高い発泡シートをうることが困難であった。また、ポ
リプロピレン系樹脂の発泡シートを真空成形などの加熱
成形に供する場合、良好な成形体をえることが困難であ
った。
溶融時の粘度および抗張力が低いため、発泡時に気泡壁
の強度が充分に保持されず、外観の優れた、独立気泡率
が高い発泡シートをうることが困難であった。また、ポ
リプロピレン系樹脂の発泡シートを真空成形などの加熱
成形に供する場合、良好な成形体をえることが困難であ
った。
【0004】ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡
シートを製造する手法として、従来、ポリプロピレン系
樹脂に架橋剤と架橋助剤および熱分解型発泡剤を添加し
て成形し、加熱により架橋および発泡を行う方法(特公
昭45−40420)、ポリプロピレン系樹脂に架橋助
剤と分解型発泡剤を添加して成形し、放射線架橋の後に
加熱発泡を行う方法(特公昭42−26953)、また
近年ではシリル基を有するポリプロピレン系樹脂に熱分
解型発泡剤を添加して成形し、水架橋の後に加熱発泡を
行う方法(特開平9−132662)などの架橋発泡法
が行われてきた。
シートを製造する手法として、従来、ポリプロピレン系
樹脂に架橋剤と架橋助剤および熱分解型発泡剤を添加し
て成形し、加熱により架橋および発泡を行う方法(特公
昭45−40420)、ポリプロピレン系樹脂に架橋助
剤と分解型発泡剤を添加して成形し、放射線架橋の後に
加熱発泡を行う方法(特公昭42−26953)、また
近年ではシリル基を有するポリプロピレン系樹脂に熱分
解型発泡剤を添加して成形し、水架橋の後に加熱発泡を
行う方法(特開平9−132662)などの架橋発泡法
が行われてきた。
【0005】しかしながら、架橋によりPPに発泡性を
付与する方法は、架橋行程を必要とするため連続的な発
泡シートの製造が困難であり、架橋度の制御が困難であ
るため均一美麗な発泡シートの製造が困難であり、さら
に溶融時の流れ性が著しく低下するためにリサイクルが
困難であるなどの問題点がある。
付与する方法は、架橋行程を必要とするため連続的な発
泡シートの製造が困難であり、架橋度の制御が困難であ
るため均一美麗な発泡シートの製造が困難であり、さら
に溶融時の流れ性が著しく低下するためにリサイクルが
困難であるなどの問題点がある。
【0006】一方、無架橋のポリプロピレンを用いて発
泡シートを製造する手法として、例えば、特定の分子量
並びに平衡コンプライアンスを有するポリプロピレン系
樹脂を用いる方法(日本特許第2521388号)、な
ど数件が近年提案されている。これらは詳細な説明およ
び実施例によると、モンテル社から高溶融強度樹脂とし
て市販されている、ポリプロピレン系樹脂に放射線を照
射することにより長鎖分岐を導入せしめた樹脂を使用し
ている。しかしながら、この方法によりポリプロピレン
系樹脂を改質する場合、放射線を利用するために、用い
る装置が大規模で、そして、その装置の構造が複雑なも
のになるということが避けられない。
泡シートを製造する手法として、例えば、特定の分子量
並びに平衡コンプライアンスを有するポリプロピレン系
樹脂を用いる方法(日本特許第2521388号)、な
ど数件が近年提案されている。これらは詳細な説明およ
び実施例によると、モンテル社から高溶融強度樹脂とし
て市販されている、ポリプロピレン系樹脂に放射線を照
射することにより長鎖分岐を導入せしめた樹脂を使用し
ている。しかしながら、この方法によりポリプロピレン
系樹脂を改質する場合、放射線を利用するために、用い
る装置が大規模で、そして、その装置の構造が複雑なも
のになるということが避けられない。
【0007】前記のごとき従来法の問題を解決するため
に、無架橋のポリプロピレン系樹脂を用いて発泡シート
を製造する他の方法として、ポリプロピレン系樹脂とイ
ソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練して
得られた改質ポリプロピレン系樹脂を発泡剤と溶融混練
させた後、押出して発泡体を製造する方法(特開平9−
188774号公報)、ポリオレフィン系樹脂とジオキ
シム化合物を溶融混和して樹脂改質し、得られた改質樹
脂に未改質のポリオレフィン系樹脂をブレンドし、得ら
れたブレンド物に熱分解型化学発泡剤を混練し、加熱し
て発泡させる方法(特開平11−228722)などが
提案されている。これらの方法により、改質した樹脂組
成物の物性にバリエーションをもたてることが比較的容
易となり、外観美麗な発泡シートの製造が可能となっ
た。しかしながら、これらの方法では、改質された樹脂
組成物中に未反応の単量体や反応・分解による副性物な
どが存在するため、発泡シートを製造する際、前記改質
ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反応の単量体や反応
・分解による副性物が揮発することによって臭気を発
し、そのようなシートを用いて作製した食品容器等の用
途に使用する場合、食品の風味を損なう等の恐れがあっ
た。
に、無架橋のポリプロピレン系樹脂を用いて発泡シート
を製造する他の方法として、ポリプロピレン系樹脂とイ
ソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練して
得られた改質ポリプロピレン系樹脂を発泡剤と溶融混練
させた後、押出して発泡体を製造する方法(特開平9−
188774号公報)、ポリオレフィン系樹脂とジオキ
シム化合物を溶融混和して樹脂改質し、得られた改質樹
脂に未改質のポリオレフィン系樹脂をブレンドし、得ら
れたブレンド物に熱分解型化学発泡剤を混練し、加熱し
て発泡させる方法(特開平11−228722)などが
提案されている。これらの方法により、改質した樹脂組
成物の物性にバリエーションをもたてることが比較的容
易となり、外観美麗な発泡シートの製造が可能となっ
た。しかしながら、これらの方法では、改質された樹脂
組成物中に未反応の単量体や反応・分解による副性物な
どが存在するため、発泡シートを製造する際、前記改質
ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反応の単量体や反応
・分解による副性物が揮発することによって臭気を発
し、そのようなシートを用いて作製した食品容器等の用
途に使用する場合、食品の風味を損なう等の恐れがあっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の点に鑑み、改質ポリプロピレン系樹脂組成物の特徴を
損なうことなく、改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の
未反応単量体や反応・分解による副性物を除去すること
によって臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立気泡率の高
い改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シート
の製造方法及び発泡シート、得られた発泡シートを用い
て2次成形して得られる成形体を提供することにある。
の点に鑑み、改質ポリプロピレン系樹脂組成物の特徴を
損なうことなく、改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の
未反応単量体や反応・分解による副性物を除去すること
によって臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立気泡率の高
い改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シート
の製造方法及び発泡シート、得られた発泡シートを用い
て2次成形して得られる成形体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂
とラジカル重合性単量体とラジカル重合開始剤を溶融混
練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物を該ラ
ジカル性単量体の沸点以上、該改質ポリプロピレン系樹
脂組成物の融点より20℃、望ましくは30℃低い温度
以下で、望ましくは1時間以上熱処理した後、該改質ポ
リプロピレン系樹脂組成物と発泡剤を混合し、該混合物
を溶融状態で低圧領域に押出発泡させることによって、
該改質ポリプロピレン系樹脂の特徴を損なうことなく、
該改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反応の単量
体、さらには反応・分解により発生する副生物を取り除
き、外観美麗で独立気泡率が高く、加熱成形性に優れる
ことをようやく見いだし、本発明を完成するにいたっ
た。
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂
とラジカル重合性単量体とラジカル重合開始剤を溶融混
練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物を該ラ
ジカル性単量体の沸点以上、該改質ポリプロピレン系樹
脂組成物の融点より20℃、望ましくは30℃低い温度
以下で、望ましくは1時間以上熱処理した後、該改質ポ
リプロピレン系樹脂組成物と発泡剤を混合し、該混合物
を溶融状態で低圧領域に押出発泡させることによって、
該改質ポリプロピレン系樹脂の特徴を損なうことなく、
該改質ポリプロピレン系樹脂組成物中の未反応の単量
体、さらには反応・分解により発生する副生物を取り除
き、外観美麗で独立気泡率が高く、加熱成形性に優れる
ことをようやく見いだし、本発明を完成するにいたっ
た。
【0010】すなわち本発明は、ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合性単量体、ラジカル重合開始剤を溶融
混練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物から
なる押出発泡シートの製造方法であって、該改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物を該ラジカル性単量体の沸点以
上、該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20
℃低い温度以下で、熱処理した後、押出機に供給、加熱
溶融混練し、発泡剤を圧入した後、該ポリプロピレン系
樹脂組成物と発泡剤とからなる混合物を溶融状態で低圧
領域に押出発泡させることを特徴とする改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方法に
関する。
脂、ラジカル重合性単量体、ラジカル重合開始剤を溶融
混練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物から
なる押出発泡シートの製造方法であって、該改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物を該ラジカル性単量体の沸点以
上、該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20
℃低い温度以下で、熱処理した後、押出機に供給、加熱
溶融混練し、発泡剤を圧入した後、該ポリプロピレン系
樹脂組成物と発泡剤とからなる混合物を溶融状態で低圧
領域に押出発泡させることを特徴とする改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方法に
関する。
【0011】また、本発明は請求項1に記載の熱処理温
度が該ラジカル性単量体の沸点より30℃高い温度以
上、該ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より30℃低
い温度以下であることを特徴とする請求項1に記載の改
質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シート
の製造方法(請求項2)に関する。
度が該ラジカル性単量体の沸点より30℃高い温度以
上、該ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より30℃低
い温度以下であることを特徴とする請求項1に記載の改
質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シート
の製造方法(請求項2)に関する。
【0012】また、本発明は前記熱処理を1時間以上行
うことを特徴とする請求項1及び2に記載の改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方
法(請求項3)に関する。
うことを特徴とする請求項1及び2に記載の改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シートの製造方
法(請求項3)に関する。
【0013】また、本発明は前記ラジカル重合性単量体
がイソプレンであることを特徴とする請求項1、2及び
3に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる押
出発泡シートの製造方法(請求項4)に関する。
がイソプレンであることを特徴とする請求項1、2及び
3に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる押
出発泡シートの製造方法(請求項4)に関する。
【0014】また、本発明は請求項1、2、3及び4記
載の方法により得られる発泡シート(請求項5)に関す
る。
載の方法により得られる発泡シート(請求項5)に関す
る。
【0015】また、本発明は密度0.5〜0.05g/
cm3、独立気泡率60%以上、厚み0.8〜10.0
mm、厚み方向のセル数5個以上である請求項5記載の
発泡シート(請求項6)に関する。
cm3、独立気泡率60%以上、厚み0.8〜10.0
mm、厚み方向のセル数5個以上である請求項5記載の
発泡シート(請求項6)に関する。
【0016】また、本発明は請求項5及び6記載の発泡
シートを加熱炉にて加熱後成形することによって得られ
る成形体(請求項7)に関する。
シートを加熱炉にて加熱後成形することによって得られ
る成形体(請求項7)に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の改質ポリプロピレン系樹
脂組成物はポリプロピレン系樹脂とラジカル重合性単量
体とラジカル重合開始剤とを溶融混練して得られる樹脂
からなり、発泡性が著しく改良されているものである。
本発明は、改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
トの製造において、臭気成分のもととなる改質ポリプロ
ピレン系樹脂に残存する未反応の単量体、反応・分解に
より発生する副性物を該ラジカル性単量体の沸点以上、
該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20℃望
ましくは30℃低い温度以下で熱処理することにより取
り除き、その後、該改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤
を混合し、溶融状態で低圧領域に押し出し、発泡シート
を得るという特徴を有する。
脂組成物はポリプロピレン系樹脂とラジカル重合性単量
体とラジカル重合開始剤とを溶融混練して得られる樹脂
からなり、発泡性が著しく改良されているものである。
本発明は、改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
トの製造において、臭気成分のもととなる改質ポリプロ
ピレン系樹脂に残存する未反応の単量体、反応・分解に
より発生する副性物を該ラジカル性単量体の沸点以上、
該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20℃望
ましくは30℃低い温度以下で熱処理することにより取
り除き、その後、該改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤
を混合し、溶融状態で低圧領域に押し出し、発泡シート
を得るという特徴を有する。
【0018】本発明で用いられる改質ポリプロピレン系
樹脂は、ポリプロピレン系樹脂(以下、このポリプロピ
レン系樹脂のことを「原料ポリプロピレン系樹脂」とい
うこともある)とラジカル重合性単量体とラジカル重合
開始剤とを樹脂が溶融する温度のもとで混練することに
より得られる。
樹脂は、ポリプロピレン系樹脂(以下、このポリプロピ
レン系樹脂のことを「原料ポリプロピレン系樹脂」とい
うこともある)とラジカル重合性単量体とラジカル重合
開始剤とを樹脂が溶融する温度のもとで混練することに
より得られる。
【0019】前記原料ポリプロピレン系樹脂としては、
プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体と
のランダム共重合体などの結晶性の重合体があげられ、
剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプロピ
レン単独重合体が好ましく、剛性および耐衝撃性がとも
に高いという点からは前記プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体であることが好ましい。
プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体と
のランダム共重合体などの結晶性の重合体があげられ、
剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプロピ
レン単独重合体が好ましく、剛性および耐衝撃性がとも
に高いという点からは前記プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体であることが好ましい。
【0020】前記原料ポリプロピレン系樹脂がプロピレ
ンとほかの単量体とのブロック共重合体またはプロピレ
ンとほかの単量体とのランダム共重合体である場合、ポ
リプロピレン系樹脂の特徴である高結晶性、高い剛性お
よび良好な耐薬品性を保持する点から、含有されるプロ
ピレン単量体成分が全体の75重量%以上であることが
好ましく、全体の90重量%以上であることがさらに好
ましい。
ンとほかの単量体とのブロック共重合体またはプロピレ
ンとほかの単量体とのランダム共重合体である場合、ポ
リプロピレン系樹脂の特徴である高結晶性、高い剛性お
よび良好な耐薬品性を保持する点から、含有されるプロ
ピレン単量体成分が全体の75重量%以上であることが
好ましく、全体の90重量%以上であることがさらに好
ましい。
【0021】前記原料ポリプロピレン系樹脂において、
プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチ
レン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量
体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた
1種または2種以上の単量体があげられる。
プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチ
レン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量
体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた
1種または2種以上の単量体があげられる。
【0022】これらの単量体のうち、エチレンまたはブ
テン−1が安価である点から好ましい。
テン−1が安価である点から好ましい。
【0023】前記原料ポリプロピレン系樹脂のメルトイ
ンデックス(MI)は、0.1〜10(g/10分、2
30℃、2.16Kg)であることが、安価かつ、他の
原料の無駄なく本発明に用いられる改質ポリプロピレン
系樹脂を得ることができるという点で好ましい。
ンデックス(MI)は、0.1〜10(g/10分、2
30℃、2.16Kg)であることが、安価かつ、他の
原料の無駄なく本発明に用いられる改質ポリプロピレン
系樹脂を得ることができるという点で好ましい。
【0024】前記原料ポリプロピレン系樹脂には、必要
に応じて、ほかの樹脂またはゴムを本発明の効果を損な
わない範囲内で添加してもよい。前記ほかの樹脂または
ゴムとしては、たとえばポリエチレン;ポリブテン−
1、ポリイソブテン、ポリペンテン−1、ポリメチルペ
ンテン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有
量が75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、
エチレン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が7
5重量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などの
エチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合
体;プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プ
ロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体
などのエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン
/ジエン系単量体共重合体;エチレン/酢酸ビニル共重
合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタ
クリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体、 エチレン
/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/無水マレイ
ン酸共重合体、 エチレン/アクリル酸金属塩共重合
体、エチレン/メタクリル酸金属塩共重合体、エチレン
/メタクリル酸グリシジル共重合体などのエチレン/ビ
ニル単量体共重合体;ポリブタジエン、ポリイソプレン
などのポリジエン系共重合体; スチレン/ブタジエン
/スチレンブロック共重合体などのビニル単量体/ジエ
ン系単量体/ビニル単量体ブロック共重合体; アクリ
ロニトリル/ブタジエン/スチレングラフト共重合体、
メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレングラフト共
重合体などのビニル単量体/ジエン系単量体/ビニル単
量体グラフト共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタク
リル酸メチル、ポリスチレンなどのビニル重合体;塩化
ビニル/アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、アクリロニトリル/スチレン共重合
体、メタクリル酸メチル/スチレン共重合体などのビニ
ル系共重合体などがあげられる。
に応じて、ほかの樹脂またはゴムを本発明の効果を損な
わない範囲内で添加してもよい。前記ほかの樹脂または
ゴムとしては、たとえばポリエチレン;ポリブテン−
1、ポリイソブテン、ポリペンテン−1、ポリメチルペ
ンテン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有
量が75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、
エチレン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が7
5重量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などの
エチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合
体;プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プ
ロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体
などのエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン
/ジエン系単量体共重合体;エチレン/酢酸ビニル共重
合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタ
クリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体、 エチレン
/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/無水マレイ
ン酸共重合体、 エチレン/アクリル酸金属塩共重合
体、エチレン/メタクリル酸金属塩共重合体、エチレン
/メタクリル酸グリシジル共重合体などのエチレン/ビ
ニル単量体共重合体;ポリブタジエン、ポリイソプレン
などのポリジエン系共重合体; スチレン/ブタジエン
/スチレンブロック共重合体などのビニル単量体/ジエ
ン系単量体/ビニル単量体ブロック共重合体; アクリ
ロニトリル/ブタジエン/スチレングラフト共重合体、
メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレングラフト共
重合体などのビニル単量体/ジエン系単量体/ビニル単
量体グラフト共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタク
リル酸メチル、ポリスチレンなどのビニル重合体;塩化
ビニル/アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、アクリロニトリル/スチレン共重合
体、メタクリル酸メチル/スチレン共重合体などのビニ
ル系共重合体などがあげられる。
【0025】原料ポリプロピレン系樹脂に対するこれら
ほかの樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類また
はゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効果
を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通常、
原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して30重
量部以下である。
ほかの樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類また
はゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効果
を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通常、
原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して30重
量部以下である。
【0026】本発明において前記ポリプロピレン系樹脂
と溶融混練すべき前記ラジカル性単量体としては、ポリ
プロピレン系樹脂にグラフト共重合が可能であって、溶
融混練の際にポリプロピレン系樹脂の主鎖切断に伴う大
幅な粘度低下を起こさないものが好ましい。
と溶融混練すべき前記ラジカル性単量体としては、ポリ
プロピレン系樹脂にグラフト共重合が可能であって、溶
融混練の際にポリプロピレン系樹脂の主鎖切断に伴う大
幅な粘度低下を起こさないものが好ましい。
【0027】好ましいラジカル重合性単量体の具体例と
して、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、ブ
ロモスチレン、フルオロスチレン、ヒドロキシスチレ
ン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジイ
ソプロペニルベンゼン;イソプレン、1,3−ブタジエ
ン、クロロプレンなどの共役ジエン化合物などの一種ま
たは二種以上があげられ、これらの中では安価かつ取り
扱いしやすいという点からスチレン、イソプレンが好ま
しく、さらに反応が均一に進みやすいという点からイソ
プレンがさらに好ましい。
して、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、ブ
ロモスチレン、フルオロスチレン、ヒドロキシスチレ
ン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジイ
ソプロペニルベンゼン;イソプレン、1,3−ブタジエ
ン、クロロプレンなどの共役ジエン化合物などの一種ま
たは二種以上があげられ、これらの中では安価かつ取り
扱いしやすいという点からスチレン、イソプレンが好ま
しく、さらに反応が均一に進みやすいという点からイソ
プレンがさらに好ましい。
【0028】前記ラジカル重合性単量体の添加量に制限
はないが、溶融混練を通じて十分反応が進むという点か
ら、通常、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対
して、0.05〜20重量部であることが好ましく、
0.1〜10重量部であることがさらに好ましい。
はないが、溶融混練を通じて十分反応が進むという点か
ら、通常、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対
して、0.05〜20重量部であることが好ましく、
0.1〜10重量部であることがさらに好ましい。
【0029】前記ラジカル重合性単量体には、必要に応
じて、ほかのビニル単量体を本発明の効果を損なわない
範囲内で添加してもよい。
じて、ほかのビニル単量体を本発明の効果を損なわない
範囲内で添加してもよい。
【0030】ほかのビニル単量体としては、たとえば塩
化ビニル;塩化ビニリデン;スチレン;アクリロニトリ
ル;メタクリロニトリル;アクリルアミド;メタクリル
アミド;酢酸ビニル;アクリル酸;メタクリル酸;マレ
イン酸;無水マレイン酸;アクリル酸金属塩;メタクリ
ル酸金属塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸グ
リシジルなどのアクリル酸エステル;メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジルなどのメタ
クリル酸エステルなどがあげられる。
化ビニル;塩化ビニリデン;スチレン;アクリロニトリ
ル;メタクリロニトリル;アクリルアミド;メタクリル
アミド;酢酸ビニル;アクリル酸;メタクリル酸;マレ
イン酸;無水マレイン酸;アクリル酸金属塩;メタクリ
ル酸金属塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸グ
リシジルなどのアクリル酸エステル;メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジルなどのメタ
クリル酸エステルなどがあげられる。
【0031】前記ラジカル重合性単量体に前記のほかの
ビニル単量体を添加する場合、ほかのビニル単量体の添
加量が、ラジカル重合性単量体100重量部に対して、
300重量部以下であることが好ましく、100重量部
以下であることがさらに好ましい。
ビニル単量体を添加する場合、ほかのビニル単量体の添
加量が、ラジカル重合性単量体100重量部に対して、
300重量部以下であることが好ましく、100重量部
以下であることがさらに好ましい。
【0032】前記ラジカル重合開始剤としては、一分間
半減期温度が高く、水素引き抜き能が高い有機過酸化物
があげられる。
半減期温度が高く、水素引き抜き能が高い有機過酸化物
があげられる。
【0033】好ましく用いられるラジカル重合開始剤の
具体例としては、たとえば1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイド;ベ
ンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイ
ド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチ
ルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエステル
などの1種または2種以上があげられ、より効率的な反
応を起こすことができるという点でパーオキシエステル
が特に好ましく用いられる。
具体例としては、たとえば1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイド;ベ
ンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイ
ド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチ
ルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエステル
などの1種または2種以上があげられ、より効率的な反
応を起こすことができるという点でパーオキシエステル
が特に好ましく用いられる。
【0034】前記ラジカル重合開始剤の添加量が、改質
ポリプロピレン系樹脂の発泡性が良好で、かつ経済的で
あるという点から、原料ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、0.01〜3重量部の範囲内にあること
が好ましく、0.05〜2重量部の範囲内にあることが
さらに好ましい。
ポリプロピレン系樹脂の発泡性が良好で、かつ経済的で
あるという点から、原料ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、0.01〜3重量部の範囲内にあること
が好ましく、0.05〜2重量部の範囲内にあることが
さらに好ましい。
【0035】さらに、前記原料ポリプロピレン系樹脂に
は必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工
安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金
属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖
移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔
料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の
効果を損なわない範囲内で添加してもよい。
は必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工
安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金
属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖
移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔
料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の
効果を損なわない範囲内で添加してもよい。
【0036】これらの原料ポリプロピレン系樹脂、ラジ
カル重合性単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか
添加される材料の混合の順序および方法はとくに制限さ
れるものではなく、たとえば原料ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合性単量体、ラジカル重合開始剤および
必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合した
のち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合開始剤および必要に応じて添加される
そのほかの添加材料を溶融混練した後にラジカル重合性
単量体を加えて溶融混練してもよいし、前記手法により
改質ポリプロピレン系樹脂を得た後に、必要に応じて添
加される添加剤や他の樹脂と溶融混練してもよいし、さ
らに原料ポリプロピレンの一部を改質してマスターバッ
チとした後に残余の原料ポリプロピレン系樹脂と溶融混
練してもよい。
カル重合性単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか
添加される材料の混合の順序および方法はとくに制限さ
れるものではなく、たとえば原料ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合性単量体、ラジカル重合開始剤および
必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合した
のち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合開始剤および必要に応じて添加される
そのほかの添加材料を溶融混練した後にラジカル重合性
単量体を加えて溶融混練してもよいし、前記手法により
改質ポリプロピレン系樹脂を得た後に、必要に応じて添
加される添加剤や他の樹脂と溶融混練してもよいし、さ
らに原料ポリプロピレンの一部を改質してマスターバッ
チとした後に残余の原料ポリプロピレン系樹脂と溶融混
練してもよい。
【0037】溶融混練時の加熱温度は、樹脂の種類など
により異なるが、通常、130〜400℃であること
が、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱
分解せず、充分な発泡性をうることができるという点で
好ましい。また、溶融混練の時間(ラジカル重合性単量
体およびラジカル重合開始剤を混合してからの時間)
は、一般に30〜60分間である。
により異なるが、通常、130〜400℃であること
が、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱
分解せず、充分な発泡性をうることができるという点で
好ましい。また、溶融混練の時間(ラジカル重合性単量
体およびラジカル重合開始剤を混合してからの時間)
は、一般に30〜60分間である。
【0038】また、前記の溶融混練の装置としては、コ
ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押
出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸
多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘリカルリボ
ン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を適宜の温度
に加熱し得、適宜のせん断応力を与えながら混練しうる
装置があげられる。これらのうち、とくに単軸または2
軸押出機が生産性の点から好ましい。
ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押
出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸
多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘリカルリボ
ン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を適宜の温度
に加熱し得、適宜のせん断応力を与えながら混練しうる
装置があげられる。これらのうち、とくに単軸または2
軸押出機が生産性の点から好ましい。
【0039】前記改質ポリプロピレン系樹脂を熱処理す
る温度は、前記ラジカル性単量体の沸点以上、前記改質
ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20℃低い温度
以下であり、好ましくは前記ラジカル性単量体の沸点よ
り30℃高い温度以上、前記改質ポリプロピレン系樹脂
組成物の融点より30℃低い温度以下である。処理温度
が前記ラジカル性単量体の沸点未満の場合、未反応の単
量体や反応・分解による副性物を除去するのに時間がか
かり、生産性という点から好ましくない。処理温度が前
記改質ポリプロピレン系樹脂の融点より20℃低い温度
以上の場合、改質ポリプロピレン系樹脂のペレットが溶
融・融着し、さらには劣化するという点から好ましくな
い。
る温度は、前記ラジカル性単量体の沸点以上、前記改質
ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20℃低い温度
以下であり、好ましくは前記ラジカル性単量体の沸点よ
り30℃高い温度以上、前記改質ポリプロピレン系樹脂
組成物の融点より30℃低い温度以下である。処理温度
が前記ラジカル性単量体の沸点未満の場合、未反応の単
量体や反応・分解による副性物を除去するのに時間がか
かり、生産性という点から好ましくない。処理温度が前
記改質ポリプロピレン系樹脂の融点より20℃低い温度
以上の場合、改質ポリプロピレン系樹脂のペレットが溶
融・融着し、さらには劣化するという点から好ましくな
い。
【0040】前記改質ポリプロピレン系樹脂を熱処理す
る時間は、好ましくは1時間以上であり、さらに好まし
くは2時間以上である。処理時間が1時間未満の場合、
未反応の単量体や反応・分解による副性物の除去が不十
分になる場合がある。処理時間は、24時間が上限であ
り、これ以上熱処理を行っても、未反応の単量体や反応
・分解による副性物の除去という点では効果は少ない。
る時間は、好ましくは1時間以上であり、さらに好まし
くは2時間以上である。処理時間が1時間未満の場合、
未反応の単量体や反応・分解による副性物の除去が不十
分になる場合がある。処理時間は、24時間が上限であ
り、これ以上熱処理を行っても、未反応の単量体や反応
・分解による副性物の除去という点では効果は少ない。
【0041】また、前記の熱処理を行う装置としては、
熱風通気乾燥機、除湿熱風乾燥機、減圧伝熱式乾燥機な
どがあげられ、乾燥機の形状はホッパ型、箱型などがあ
げられる。これらのうち、ホッパ型の熱風通気乾燥機が
処理量の点から好ましい。
熱風通気乾燥機、除湿熱風乾燥機、減圧伝熱式乾燥機な
どがあげられ、乾燥機の形状はホッパ型、箱型などがあ
げられる。これらのうち、ホッパ型の熱風通気乾燥機が
処理量の点から好ましい。
【0042】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートは、例えば、溶融させた状態
の改質ポリプロピレン系樹脂組成物に発泡剤を圧入した
後、押出機内で発泡最適温度に調節し、環状ダイまたは
スリットダイから押し出すことにより製造することがで
きる。
組成物からなる発泡シートは、例えば、溶融させた状態
の改質ポリプロピレン系樹脂組成物に発泡剤を圧入した
後、押出機内で発泡最適温度に調節し、環状ダイまたは
スリットダイから押し出すことにより製造することがで
きる。
【0043】前記発泡剤としてはたとえばプロパン、ブ
タン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素類;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ンなどの脂環式炭化水素類;クロロジフルオロメタン、
ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、クロロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフル
オロエタン、ジクロロフルオロエタン、クロロジフルオ
ロエタン、ジクロロペンタフルオロエタン、テトラフル
オロエタン、ジフルオロエタン、ペンタフルオロエタ
ン、トリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタ
ン、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロジフ
ルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、パーフル
オロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類;二酸化
炭素、チッ素、空気などの無機ガス;水などの1種また
は2種以上があげられる。
タン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素類;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ンなどの脂環式炭化水素類;クロロジフルオロメタン、
ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、クロロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフル
オロエタン、ジクロロフルオロエタン、クロロジフルオ
ロエタン、ジクロロペンタフルオロエタン、テトラフル
オロエタン、ジフルオロエタン、ペンタフルオロエタ
ン、トリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタ
ン、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロジフ
ルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、パーフル
オロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類;二酸化
炭素、チッ素、空気などの無機ガス;水などの1種また
は2種以上があげられる。
【0044】前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤
の種類および目標発泡倍率により異なるが、改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、0.5〜
10重量部の範囲内にあることが好ましい。
の種類および目標発泡倍率により異なるが、改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、0.5〜
10重量部の範囲内にあることが好ましい。
【0045】また、発泡シートの気泡径を適宜の大きさ
にコントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソー
ダ−クエン酸またはタルクなどの発泡核剤を併用しても
よい。必要に応じて用いられる該発泡核剤の添加量は、
通常、改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に
対して、0.01〜1重量部であることが好ましい。
にコントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソー
ダ−クエン酸またはタルクなどの発泡核剤を併用しても
よい。必要に応じて用いられる該発泡核剤の添加量は、
通常、改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に
対して、0.01〜1重量部であることが好ましい。
【0046】また、本発明の発泡シートの製造方法で
は、所望の幅を得る目的または所望の気泡構造を得る目
的で、例えば、押出発泡した後にマンドレルへの引き取
り、空気の吹き付けなどにより、延伸してもよい。
は、所望の幅を得る目的または所望の気泡構造を得る目
的で、例えば、押出発泡した後にマンドレルへの引き取
り、空気の吹き付けなどにより、延伸してもよい。
【0047】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートの密度や独立気泡率は用途に
よって適宜選択できるが、密度が0.5〜0.05g/
cm 3、独立気泡率が60%以上であることが、緩衝性
に優れ、軽量でかつ剛性を損なわないことから好まし
い。
組成物からなる発泡シートの密度や独立気泡率は用途に
よって適宜選択できるが、密度が0.5〜0.05g/
cm 3、独立気泡率が60%以上であることが、緩衝性
に優れ、軽量でかつ剛性を損なわないことから好まし
い。
【0048】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートの密度は0.5〜0.05g
/cm3、好ましくは0.3〜0.06g/cm3、さら
に0.2〜0.08g/cm3であることが好ましい。
0.05g/cm3より小さい場合には、剛性が低下
し、0.5g/cm3より大きい場合には断熱性が低下
する。
組成物からなる発泡シートの密度は0.5〜0.05g
/cm3、好ましくは0.3〜0.06g/cm3、さら
に0.2〜0.08g/cm3であることが好ましい。
0.05g/cm3より小さい場合には、剛性が低下
し、0.5g/cm3より大きい場合には断熱性が低下
する。
【0049】本発明の改質PP系樹脂発泡シートにおい
ては、加熱し成形する際、2次発泡厚みを確保しなけれ
ば、金型での型決まりが悪く良好な成形体が得られな
い。この2次発泡は、発泡シートの独立気泡の膨張によ
って生ずる。従って、独立気泡率は60%以上、好まし
くは70%以上さらに80%以上が好ましい。60%以
下の場合には、加熱成型時の2次発泡倍率が小さくな
り、金型の型決まりが充分でなく、良好な成形性が得ら
れ難い。
ては、加熱し成形する際、2次発泡厚みを確保しなけれ
ば、金型での型決まりが悪く良好な成形体が得られな
い。この2次発泡は、発泡シートの独立気泡の膨張によ
って生ずる。従って、独立気泡率は60%以上、好まし
くは70%以上さらに80%以上が好ましい。60%以
下の場合には、加熱成型時の2次発泡倍率が小さくな
り、金型の型決まりが充分でなく、良好な成形性が得ら
れ難い。
【0050】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートの厚さは、0.8〜10mm
が好ましく、より好ましくは1〜5mmである。0.8
mmより小さくなると断熱性、剛性、緩衝性が低下し、
5mmより大きくなると、成形性におとる。セル数は5
個が好ましく、さらに7個以上が好ましい。5個より小
さくなると、冷却筒での成形の際冷却筒への融着が大き
くシート化が困難であると同時に、断熱性、表面性が低
下する。
組成物からなる発泡シートの厚さは、0.8〜10mm
が好ましく、より好ましくは1〜5mmである。0.8
mmより小さくなると断熱性、剛性、緩衝性が低下し、
5mmより大きくなると、成形性におとる。セル数は5
個が好ましく、さらに7個以上が好ましい。5個より小
さくなると、冷却筒での成形の際冷却筒への融着が大き
くシート化が困難であると同時に、断熱性、表面性が低
下する。
【0051】また、本発明の発泡シートには、表面性や
剛性、加熱成形性などを改良する目的で、前記発泡シー
ト表面に、ポリプロピレン系樹脂またはほかの樹脂から
なる非発泡層を、片面または両面に形成してもよい。
剛性、加熱成形性などを改良する目的で、前記発泡シー
ト表面に、ポリプロピレン系樹脂またはほかの樹脂から
なる非発泡層を、片面または両面に形成してもよい。
【0052】前記非発泡層を形成する方法は、特に限定
されるものではなく、発泡シートを作製した後に、別途
作製した非発泡シートを加熱または接着剤を用いてラミ
ネートして形成してもよいし、発泡シート上に直接Tダ
イから非発泡シートを押し出してラミネートして形成し
てもよく、また発泡シートを加熱ロールなどで挟むこと
により表面付近の気泡をつぶすことにより形成してもよ
い。
されるものではなく、発泡シートを作製した後に、別途
作製した非発泡シートを加熱または接着剤を用いてラミ
ネートして形成してもよいし、発泡シート上に直接Tダ
イから非発泡シートを押し出してラミネートして形成し
てもよく、また発泡シートを加熱ロールなどで挟むこと
により表面付近の気泡をつぶすことにより形成してもよ
い。
【0053】本発明の発泡シートを加熱成形する方法の
例としては、プラグ成形、マッチド・モールド成形、ス
トレート成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形、プ
ラグアシス・トリバースドロー成形、エアスリップ成
形、スナップバック成形、リバースドロー成形、フリー
ドローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッ
ジ成形などの方法があげられる。
例としては、プラグ成形、マッチド・モールド成形、ス
トレート成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形、プ
ラグアシス・トリバースドロー成形、エアスリップ成
形、スナップバック成形、リバースドロー成形、フリー
ドローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッ
ジ成形などの方法があげられる。
【0054】加熱成形の方法は、得ようとする成形体の
形状などにより適宜選択すればよいが、本発明の発泡シ
ートは、加熱成形時のドローダウンが少ないことから、
いずれの方法によっても良好な成形体を得やすく、また
幅の広い発泡シートを成形することができるというメリ
ットも有する。
形状などにより適宜選択すればよいが、本発明の発泡シ
ートは、加熱成形時のドローダウンが少ないことから、
いずれの方法によっても良好な成形体を得やすく、また
幅の広い発泡シートを成形することができるというメリ
ットも有する。
【0055】本発明の発泡シートはトレー、カップ、ボ
ウルなどの成形体に加工することができる。また、ポリ
プロピレン系樹脂を基材としていることで剛性、耐熱
性、耐薬品性、耐摩耗性などに、さらに発泡体であるこ
とから断熱性に優れ、各種食品容器、緩衝包装材などと
して好ましく用いることができる。
ウルなどの成形体に加工することができる。また、ポリ
プロピレン系樹脂を基材としていることで剛性、耐熱
性、耐薬品性、耐摩耗性などに、さらに発泡体であるこ
とから断熱性に優れ、各種食品容器、緩衝包装材などと
して好ましく用いることができる。
【0056】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。 (1)発泡シートの臭気評価 635mm×30mの発泡シート原反を製造し、巻物の
状態にした後、ポリエチレン製の袋に入れて、口を縛
り、1日放置した後、原反の巻物の臭いをかいだ。評価
の基準は以下の通りとした。 ○:発泡シートから臭気を感じない。 ×:発泡シートから臭気を感じる。 (2)発泡シートの密度の測定 JIS−K6767に準じ測定。 (3)発泡シートの独立気泡率の測定 ASTM D-2856に記載の方法に準じエアピクノ
メータにより測定した。 (4)発泡シートの厚み測定 発泡シートの幅方向に等間隔に10点の測定点を設け、
測定点の厚みを厚みゲージ(teclock社製厚みゲ
ージ)を用いて測定した後、各点の測定値の平均を発泡
シートの厚みとした。 (5)発泡シートの厚み方向のセル数測定 発泡シートの幅方向に30mm間隔で測定点を設け、測
定点における厚み方向のセル数をルーペ(peacoc
k社製pocket・micro×10)を用いて測定
した。その後、各点の測定値の平均を厚み方向のセル数
とした。 (6)発泡シートの外観評価 目視により以下の基準で評価した。 ○:押出方向に平行のしわ(コルゲート)やケバが見ら
れない。 ×:押出方向に平行のしわ(コルゲート)やケバが見ら
れる。 (7)発泡シートのドローダウン、成形性評価 発泡シートから635mm×635mmのサンプルを切
り出し、開口部が600mm×600mmであるクラン
プ枠に固定した。これをヒーターが上下に配列してある
成形機の加熱機の加熱炉内に導いて60秒間加熱した
後、加熱炉より導き出した直後のサンプルの中央部にお
ける垂れ下がり量を測定しドローダウンとした。
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。 (1)発泡シートの臭気評価 635mm×30mの発泡シート原反を製造し、巻物の
状態にした後、ポリエチレン製の袋に入れて、口を縛
り、1日放置した後、原反の巻物の臭いをかいだ。評価
の基準は以下の通りとした。 ○:発泡シートから臭気を感じない。 ×:発泡シートから臭気を感じる。 (2)発泡シートの密度の測定 JIS−K6767に準じ測定。 (3)発泡シートの独立気泡率の測定 ASTM D-2856に記載の方法に準じエアピクノ
メータにより測定した。 (4)発泡シートの厚み測定 発泡シートの幅方向に等間隔に10点の測定点を設け、
測定点の厚みを厚みゲージ(teclock社製厚みゲ
ージ)を用いて測定した後、各点の測定値の平均を発泡
シートの厚みとした。 (5)発泡シートの厚み方向のセル数測定 発泡シートの幅方向に30mm間隔で測定点を設け、測
定点における厚み方向のセル数をルーペ(peacoc
k社製pocket・micro×10)を用いて測定
した。その後、各点の測定値の平均を厚み方向のセル数
とした。 (6)発泡シートの外観評価 目視により以下の基準で評価した。 ○:押出方向に平行のしわ(コルゲート)やケバが見ら
れない。 ×:押出方向に平行のしわ(コルゲート)やケバが見ら
れる。 (7)発泡シートのドローダウン、成形性評価 発泡シートから635mm×635mmのサンプルを切
り出し、開口部が600mm×600mmであるクラン
プ枠に固定した。これをヒーターが上下に配列してある
成形機の加熱機の加熱炉内に導いて60秒間加熱した
後、加熱炉より導き出した直後のサンプルの中央部にお
ける垂れ下がり量を測定しドローダウンとした。
【0057】このときの成形機はセンバシステム(株)
社製VAS−66−45T単発成形機を用いた。また、
このときの加熱炉のヒーターは、サンプルの中心部の直
上のものを200℃、直下のものを180℃に温調し、
他のヒーターは発泡シートのほぼ全面にわたって中心部
と同程度の温度で加熱できるように温調した。
社製VAS−66−45T単発成形機を用いた。また、
このときの加熱炉のヒーターは、サンプルの中心部の直
上のものを200℃、直下のものを180℃に温調し、
他のヒーターは発泡シートのほぼ全面にわたって中心部
と同程度の温度で加熱できるように温調した。
【0058】前記した、発泡シートのほぼ全面にわたっ
て中心部と同程度の温度で加熱できる温調条件において
は、ヒーターの平均温調温度は上側で263℃、下側で
270℃であった。また、このときの加熱炉内の雰囲気
温度は上側で139℃、下側で179℃であった。
て中心部と同程度の温度で加熱できる温調条件において
は、ヒーターの平均温調温度は上側で263℃、下側で
270℃であった。また、このときの加熱炉内の雰囲気
温度は上側で139℃、下側で179℃であった。
【0059】各サンプルのドローダウンは以下の基準に
従って評価した。 ○:発泡シート中央部の垂れ下がりが40mm未満 ×:発泡シート中央部の垂れ下がりが40mm以上 また、成形性の評価は以下の方法で行った。ドローダウ
ン評価と同様の成形機、温調条件のもと、ドローダウン
評価と同様に切り出し、クランプ枠に固定された発泡体
のサンプルを成形機の加熱炉内に導いて60秒間加熱し
た。
従って評価した。 ○:発泡シート中央部の垂れ下がりが40mm未満 ×:発泡シート中央部の垂れ下がりが40mm以上 また、成形性の評価は以下の方法で行った。ドローダウ
ン評価と同様の成形機、温調条件のもと、ドローダウン
評価と同様に切り出し、クランプ枠に固定された発泡体
のサンプルを成形機の加熱炉内に導いて60秒間加熱し
た。
【0060】この直後、開口部110mm×110m
m、深さ35mm、25℃に温調されたトレー状の金型
によって加熱された発泡シートを成形した。
m、深さ35mm、25℃に温調されたトレー状の金型
によって加熱された発泡シートを成形した。
【0061】これを繰り返し、前記した同じ条件のもと
で10個の成形体を得、成形性を以下の基準で評価し
た。 ○:成形体10個のうち、いずれにも割れ、しわ、二重
打ちが認められない。 △:成形体10個のうち、いずれかに割れ、しわ、二重
打ちが認められる。または、成形体10個のうち、いず
れかに薄い部分が認められる。 ×:成形体10個のうち、いずれにも割れ、しわ、二重
打ちが認められる。または、得られた成形体10個のう
ち、いずれにも薄い部分が認められる。 (実施例1)ポリプロピレン系樹脂(ホモポリマー、M
I=3)100重量部、パーオキシエステル系ラジカル
重合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソプロピルモ
ノカーボネート0.3重量部をリボンブレンダーで攪拌
混合した配合物を計量フィーダで二軸押出機(日本製鋼
所製、TEX44XCT−38)に供給した。また、同
時に液添ポンプを用いて押出機途中からイソプレン(沸
点:34℃)をプロピレン系樹脂100重量部に対し、
1.0重量部の割合で供給し、これらを前記二軸押出機
中で溶融混練し、50Kg/hの吐出割合で溶融押出す
ることにより、改質ポリプロピレン系樹脂のペレット
(融点164℃)を得た。
で10個の成形体を得、成形性を以下の基準で評価し
た。 ○:成形体10個のうち、いずれにも割れ、しわ、二重
打ちが認められない。 △:成形体10個のうち、いずれかに割れ、しわ、二重
打ちが認められる。または、成形体10個のうち、いず
れかに薄い部分が認められる。 ×:成形体10個のうち、いずれにも割れ、しわ、二重
打ちが認められる。または、得られた成形体10個のう
ち、いずれにも薄い部分が認められる。 (実施例1)ポリプロピレン系樹脂(ホモポリマー、M
I=3)100重量部、パーオキシエステル系ラジカル
重合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソプロピルモ
ノカーボネート0.3重量部をリボンブレンダーで攪拌
混合した配合物を計量フィーダで二軸押出機(日本製鋼
所製、TEX44XCT−38)に供給した。また、同
時に液添ポンプを用いて押出機途中からイソプレン(沸
点:34℃)をプロピレン系樹脂100重量部に対し、
1.0重量部の割合で供給し、これらを前記二軸押出機
中で溶融混練し、50Kg/hの吐出割合で溶融押出す
ることにより、改質ポリプロピレン系樹脂のペレット
(融点164℃)を得た。
【0062】前記二軸押出機は、同方向二軸タイプであ
り、スクリュー径が44mmφであり、最大スクリュー
有効長(L/D)が38であった。この二軸押出機のシ
リンダー部の設定温度を、ラジカル重合性単量体圧入ま
では180℃、イソプレン圧入以降は200℃とし、ス
クリュー回転速度を150rpmに設定した。
り、スクリュー径が44mmφであり、最大スクリュー
有効長(L/D)が38であった。この二軸押出機のシ
リンダー部の設定温度を、ラジカル重合性単量体圧入ま
では180℃、イソプレン圧入以降は200℃とし、ス
クリュー回転速度を150rpmに設定した。
【0063】前記改質ポリプロピレン系樹脂を除湿熱風
乾燥機(松井製作所製、DMZ−120)に入れ、温度
100℃で24時間熱処理した。
乾燥機(松井製作所製、DMZ−120)に入れ、温度
100℃で24時間熱処理した。
【0064】改質ポリプロピレン系樹脂の配合及び熱処
理の条件を表1に示す。
理の条件を表1に示す。
【0065】熱処理した改質ポリプロピレン系樹脂10
0重量部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成
剤として重曹−クエン酸0.1重量部を、リボンブレン
ダーで攪拌混合した配合物を65−90mmφタンデム
型押出機に供給し、230℃に設定した65mmφ押出
機中にて溶融させた後、発泡剤としてイソブタンを前記
改質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して2重量
部圧入混合し、170℃に設定した90mmφ押出機中
で混合、冷却し、環状ダイ(75mmφ)より大気圧下
に吐出し、マンドレルに引き取りつつ内部に空気を吹き
付けて延伸・冷却し円筒型発泡体を得、これをカッター
で切り開くことにより635mm幅の発泡シートを得
た。
0重量部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成
剤として重曹−クエン酸0.1重量部を、リボンブレン
ダーで攪拌混合した配合物を65−90mmφタンデム
型押出機に供給し、230℃に設定した65mmφ押出
機中にて溶融させた後、発泡剤としてイソブタンを前記
改質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して2重量
部圧入混合し、170℃に設定した90mmφ押出機中
で混合、冷却し、環状ダイ(75mmφ)より大気圧下
に吐出し、マンドレルに引き取りつつ内部に空気を吹き
付けて延伸・冷却し円筒型発泡体を得、これをカッター
で切り開くことにより635mm幅の発泡シートを得
た。
【0066】この発泡シートの評価結果を表2に示す。 (実施例2)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
100℃、8時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (実施例3)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
120℃、4時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (実施例4)実施例1において、ポリプロピレン系樹脂
の種類、イソプレン量、開始剤の種類及び量を表1に示
したようにした以外は、実施例1と同様にして改質ポリ
プロピレン系樹脂のペレット(融点163℃)を得、実
施例1と同様にして発泡シートを得、評価した。樹脂の
配合、熱処理の条件を表1に、発泡シートの評価結果を
表2に示す。 (実施例5)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
120℃、0.5時間とした以外は、実施例1と同様に
して発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の
条件を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (比較例1)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理を行わ
ない以外は、実施例1と同様にして発泡シートを得、評
価した。樹脂の配合、熱処理の条件を表1に、発泡シー
トの評価結果を表2に示す。 (比較例2)改質ポリプロピレン系樹脂を箱型熱風乾燥
機(松井製作所製、PO−120)に入れ、温度160
℃で8時間熱処理した以外は、実施例1と同様にして発
泡シートを得、評価した。熱処理後の改質ポリプロピレ
ン系樹脂のペレットは、融着しており、劣化と見られる
変色を起こしていた。樹脂の配合、熱処理の条件を表1
に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (比較例3)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
20℃、24時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。
100℃、8時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (実施例3)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
120℃、4時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (実施例4)実施例1において、ポリプロピレン系樹脂
の種類、イソプレン量、開始剤の種類及び量を表1に示
したようにした以外は、実施例1と同様にして改質ポリ
プロピレン系樹脂のペレット(融点163℃)を得、実
施例1と同様にして発泡シートを得、評価した。樹脂の
配合、熱処理の条件を表1に、発泡シートの評価結果を
表2に示す。 (実施例5)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
120℃、0.5時間とした以外は、実施例1と同様に
して発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の
条件を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (比較例1)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理を行わ
ない以外は、実施例1と同様にして発泡シートを得、評
価した。樹脂の配合、熱処理の条件を表1に、発泡シー
トの評価結果を表2に示す。 (比較例2)改質ポリプロピレン系樹脂を箱型熱風乾燥
機(松井製作所製、PO−120)に入れ、温度160
℃で8時間熱処理した以外は、実施例1と同様にして発
泡シートを得、評価した。熱処理後の改質ポリプロピレ
ン系樹脂のペレットは、融着しており、劣化と見られる
変色を起こしていた。樹脂の配合、熱処理の条件を表1
に、発泡シートの評価結果を表2に示す。 (比較例3)改質ポリプロピレン系樹脂の熱処理条件を
20℃、24時間とした以外は、実施例1と同様にして
発泡シートを得、評価した。樹脂の配合、熱処理の条件
を表1に、発泡シートの評価結果を表2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】 実施例1〜5における発泡シートは、特定の条件で改質
ポリプロピレン系樹脂を熱処理することにより、臭気が
無くなり、外観美麗で独立気泡率の高いことがわかる。
一方、比較例1及び3の発泡シートからは臭気が消え
ず、比較例2の発泡シートは、臭気は無くなったもの
の、劣化による発泡体物性の低下が見られることがわか
る。
ポリプロピレン系樹脂を熱処理することにより、臭気が
無くなり、外観美麗で独立気泡率の高いことがわかる。
一方、比較例1及び3の発泡シートからは臭気が消え
ず、比較例2の発泡シートは、臭気は無くなったもの
の、劣化による発泡体物性の低下が見られることがわか
る。
【0069】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の改質ポ
リプロピレン系樹脂からなる発泡シートの製造方法によ
って、発泡性を著しく向上した改質ポリプロピレン系樹
脂の特徴を損なうことなく、改質ポリプロピレン系樹脂
組成物中の未反応単量体や反応・分解による副性物を除
去することによって臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立
気泡率の高い改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる
発泡シートを製造することができる。
リプロピレン系樹脂からなる発泡シートの製造方法によ
って、発泡性を著しく向上した改質ポリプロピレン系樹
脂の特徴を損なうことなく、改質ポリプロピレン系樹脂
組成物中の未反応単量体や反応・分解による副性物を除
去することによって臭気の発生を防ぎ、外見美麗で独立
気泡率の高い改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる
発泡シートを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/14 C08K 5/14 C08L 23/10 C08L 23/10 // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 105:16 105:16 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 最上 健二 大阪府摂津市鳥飼西5−1−1 鐘淵化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA24D AA24N AD01 AD08 BA31 BA38 BC01 BC11 CA22 CC02Z CC04X CC04Y CC05Z CC06X CC22X CC32X CC46 DA02 DA03 DA12 DA23 4F207 AA11 AB02 AB04 AG01 AG20 AR06 AR11 AR12 AR15 KA01 KA12 KE06 KF04 KW41 4J002 BB121 BB141 BB151 BP021 EA016 EA046 EB026 EK037 EK047 EK057 EK067 EK087 4J026 AA12 AA13 AA14 AA64 AA67 AA68 AA69 AC01 AC02 AC16 AC36 BA05 BA06 BA07 BA08 DB15 DB32
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂、ラジカル重合性
単量体、ラジカル重合開始剤からなる改質ポリプロピレ
ン系樹脂組成物を該ラジカル重合性単量体の沸点以上、
該改質ポリプロピレン系樹脂組成物の融点より20℃低
い温度以下で熱処理した後、押出機に供給、加熱溶融混
練し、発泡剤を圧入した後、該ポリプロピレン系樹脂組
成物と発泡剤とからなる混合物を溶融状態で低圧領域に
押出発泡させることを特徴とする改質ポリプロピレン系
樹脂押出発泡シートの製造方法。 - 【請求項2】 前記熱処理の温度が該ラジカル性単量体
の沸点より30℃高い温度以上、該改質ポリプロピレン
系樹脂組成物の融点より30℃低い温度以下であること
を特徴とする請求項1に記載の改質ポリプロピレン系樹
脂押出発泡シートの製造方法。 - 【請求項3】 前記熱処理を1時間以上行うことを特徴
とする請求項1または2に記載の改質ポリプロピレン系
樹脂押出発泡シートの製造方法。 - 【請求項4】 前記ラジカル重合性単量体がイソプレン
であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の
改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる押出発泡シー
トの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の方法に
より得られる発泡シート。 - 【請求項6】 密度0.5〜0.05g/cm3、独立
気泡率60%以上、厚み0.8〜10.0mm、厚み方
向のセル数5個以上である請求項5記載の発泡シート。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の発泡シートを加
熱炉にて加熱後成形することによって得られる成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135674A JP2001315189A (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | 改質ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法、発泡シート、および成形体。 |
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---|---|
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020502303A (ja) * | 2016-12-30 | 2020-01-23 | ボレアリス エージー | 低排出量のポリプロピレン発泡シート |
-
2000
- 2000-05-09 JP JP2000135674A patent/JP2001315189A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020502303A (ja) * | 2016-12-30 | 2020-01-23 | ボレアリス エージー | 低排出量のポリプロピレン発泡シート |
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