JP2001139014A - ポリプロピレン系樹脂発泡成形容器 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡成形容器

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JP2001139014A
JP2001139014A JP32323699A JP32323699A JP2001139014A JP 2001139014 A JP2001139014 A JP 2001139014A JP 32323699 A JP32323699 A JP 32323699A JP 32323699 A JP32323699 A JP 32323699A JP 2001139014 A JP2001139014 A JP 2001139014A
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JP
Japan
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container
polypropylene resin
thickness
foamed
molding
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Pending
Application number
JP32323699A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Fushimi
達郎 伏見
Fumiyasu Sezaki
文康 瀬崎
Kenji Mogami
健二 最上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリプロピレン系樹脂からなる剛性、耐熱性、
耐油性、断熱性に優れ、電子レンジでの加熱において許
容できる発泡成形体を提供する。 【解決手段】ポリプロピレン系樹脂発泡成形体におい
て、開口部の容器厚みtが、成形前発泡シート平均厚み
Tに対し、0.3T≦tになるように成形する。また、
加熱して2次発泡させた後、成形体延伸比4以下である
金型を用いて成形し、得られ容器側部厚みsと容器底部
厚みSにおいて1.7≧s/S≧0.8なる式を満足
し、容器側部厚みsが、0.5〜5mmで、独立気泡率
が60%以上になるように成形する。発泡シートが倍率
1.5〜10倍、厚み0.5〜5mm、厚み方向のセル
数4〜20個、独立気泡率60%以上である成形容器と
する。容器の耐油耐熱性試験における変形量を2mm以
下にする。容器の保温指数Rを10以上にする。容器底
部、側部、開口部周辺にリブ構造を持たせる。発泡シー
トの基材樹脂を改質ポリプロピレン系樹脂とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン系樹
脂発泡成形容器に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡シートは、一
般に軽量で、断熱性や外部応力への緩衝性が良好であ
り、また真空成形などの加熱二次成形により容易に成形
体を得ることができるので、ポリスチレン系樹脂やポリ
エチレン系樹脂を中心に、緩衝材や食品容器、断熱材、
自動車用部材などの用途で幅広く利用されてきた。ポリ
スチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂は,耐熱性あるい
は耐油性が用途によっては不十分で使いみちが限られて
きた。なかんずく電子レンジの普及にともない耐熱性,
耐油性の要求が高まり,耐熱温度が120℃〜130℃
と高く,耐油性もあり非発泡の容器の基材として用いら
れてきたポリプロピレン系樹脂の発泡シート化が望まれ
てきた。
【0003】また従来ポリプロピレン系樹脂の押出発泡
シート化は困難とされてきたが、近年、技術の躍進によ
り、発泡シートを得ることが可能となってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリス
チレン系樹脂発泡シートの成形体として広く用いられて
いる形状である開口部が大きい成形体をポリプロピレン
系樹脂発泡シートを成形して得た際には、容器剛性が低
く、容器に内容物を入れ運ぶ時に容器の変形による内容
物の流出等が起きやすい問題がある。この一要因とし
て、基材樹脂であるポリプロピレン系樹脂の剛性の低さ
が挙げられる。また、容器の剛性を挙げるため、発泡シ
ートに非発泡層を積層する方法を行うことが可能である
が、同種のポリプロピレン系樹脂を非発泡層の基材樹脂
に用いた場合は、剛性の向上は大きくなく、またコスト
アップとなる。また、異種の樹脂例えばハイインパクト
ポリスチレン等を非発泡層の基材樹脂に使用した場合、
コストアップとなるうえ、リサイクルが困難になる等の
問題が生じる。また、容器剛性を上げるため、目付量を
上げる方法があるが、生産性の低下等のコストアップが
生じる。
【0005】一方、容器剛性は容器厚みを大きくするこ
とによって向上することが知られている。例えば、ポリ
スチレン系樹脂発泡シートにおいては、発泡シートの製
造時に用いる発泡剤が発泡シートのセル内に残存しやす
いため、成型時の加熱により、セル内に残存した発泡剤
の内圧により、2次発泡しそれにより、厚みが増大す
る。その様な発泡シートを成形することにより厚みを確
保した剛性の高い容器を得ることが容易である。しか
し、ポリプロピレン系樹脂発泡シートの場合は、製造時
に用いた発泡剤が発泡シートセル内にはほとんど残存せ
ず、成形加熱時の2次発泡による厚みの増大は小さい。
このことより、ポリプロピレン系樹脂発泡シートにおい
ては、剛性を十分に確保した容器を得ることが困難であ
った。
【0006】また,得られたポリプロピレン系樹脂発泡
成形容器に食用油を入れて電子レンジにて熱した際に容
器に変形が生ずる場合がある。
【0007】さらに,ポリプロピレン系樹脂発泡成形容
器においては,その基材樹脂の剛性の低さにより、その
容器剛性も低くなりやすい。特に、容器を手で持つ際
に、持ち方によっては部分的に力が容器の一部分に集中
する。そのような場合、その力が集中する部分、例えば
容器側部の剛性を上げるために厚みを厚くする方法が用
いられる。しかし、容器側部のみにおいて厚みを厚くし
て剛性を確保した場合、側部にかかった力が底部に伝わ
り、その結果,容器底部の剛性の低さによって、全体的
な容器剛性が低くなる。
【0008】また、ポリプロピレン系樹脂発泡シート
は、加熱して金型にて成形し成形体となすが、その加熱
において基材樹脂が溶融状態でなければ成形時の延伸に
耐えられず、シートが裂けたりして良好な成形体が得ら
れない。
【0009】また、ポリプロピレン系樹脂発泡成形容器
に温度の高い物を入れたとき、該容器が高温となり手で
持てなく場合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討し、ポリプロピレン系樹脂からな
る発泡シートを成形する際の該発泡シートの仕様,成形
条件,金型形状等の検討を行い、その最適な条件を見い
出し,また発泡シートの成形体において、容器各部位の
厚みを特定する事により、さらには容器の構造を特定す
る事により、剛性に優れた成型容器が得られることを見
い出し本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち,本発明の要旨とするところはポ
リプロピレン系樹脂からなる発泡シートを成形して得ら
れる容器において、開口部の容器厚みtが、成形前ポリ
プロピレン系樹脂発泡シート平均厚みTに対し、0.3
T≦tとしたことである。
【0012】さらにはかかる容器において、ポリプロピ
レン系樹脂からなる発泡シートを加熱して2次発泡させ
た後、成形体延伸比4以下である金型を用いて成形し、
得られる容器の容器側部厚みsと容器底部厚みSにおい
て1.7≧s/S≧0.8なる式を満足し、容器側部厚
みsが、0.5〜5mmで、独立気泡率が60%以上と
したことである。
【0013】また、かかる容器において、容器底部及び
/または容器側部及び/または容器開口部周辺にリブ構
造を持たせたことである。
【0014】そしてまたかかる容器の成形に用いるポリ
プロピレン系樹脂からなる発泡シートの倍率が1.5〜
10倍、厚みが0.5〜5mm、厚み方向のセル数が4
〜20個、独立気泡率が60%以上としたことである。
【0015】また、本発明を達成するに用いるポリプロ
ピレン系樹脂発泡シートの基材樹脂は改質ポリプロピレ
ン系樹脂である。
【0016】次に本発明のポリプロピレン系樹脂発泡成
形容器の要旨とするところは容器の保温指数Rが10以
上であることである。
【0017】
【発明の実施の形態】
【0018】前記したようにポリプロピレン系樹脂発泡
成形容器においては剛性が得られにくい。一方、容器に
おいては、持ち運びする際に、容器の開口部を手で持
つ。その際、容器開口部における容器剛性を確保するこ
とにより、その容器に求められる要求特性が確保できる
事を見いだした。すなわちポリプロピレン系樹脂発泡シ
ートを成形して得られるポリプロピレン系樹脂発泡成型
容器の開口部の容器厚みtを、成形前ポリプロピレン系
樹脂発泡シート平均厚みTに対し、0.3T≦t≦Tと
することにより、その容器に求められる要求特性が確保
できる。ここで容器の開口部とは容器の口から容器の底
に向かって約5mmの巾の、容器側面周方向の部分を言
う。
【0019】また、ポリプロピレン系樹脂発泡シートの
加熱成形においては、ポリプロピレン系樹脂を加熱した
後、金型にて成形し、その容器を得るが、金型にて成形
する際、容器側部及び開口部においては、延伸がともな
い金型の容器形状の周辺部から発泡シートをある程度容
器形状部分に引き込むことがわかった。しかし、ポリプ
ロピレン系樹脂発泡シートは結晶性樹脂であるため、そ
の引き込みの際金型にふれると結晶化・固化してしまい
その引き込み量は小さくなる。そのため、側部および開
口部、特に開口部においてはその引き込み量が小さいた
め、金型形状部の樹脂量が小さくなり、結果として延伸
が大きくなる。その結果、延伸による厚みの減少が生
じ、開口部の厚みが薄くなる場合がある。従って、容器
開口部においては、その引き込み量を多くし、開口部に
おける延伸量を小さくすることにより、その開口部にお
ける厚みの確保、つまりは剛性の確保を行うことが出来
ることがわかった。
【0020】一方,成形時に溶融状態の樹脂が金型に接
触して溶融粘度が急激に上昇する部分と金型に接触しな
いで溶融粘度の低い部分が混在しながら金型での延伸が
かかる。そのため、溶融粘度が高い状態で延伸がかかっ
たため歪みが大きい部分と、溶融粘度が低い状態で延伸
がかかったため歪みが小さい部分とが混在し、溶融粘度
の低い伸びやすい部分が局所的に延伸され厚みが薄くな
ると考えられる。また、歪みの大小によって成形後,耐
熱性試験のように高温にさらされるとその内部歪みが緩
和される度合いが異なりそれによる変形量も容器の部分
で異なるため容器に変形が生ずると考えられる。
【0021】本発明者らはこの課題を解決するために鋭
意検討の結果ポリプロピレン系樹脂発泡シートの成形体
の側部の延伸比等を規定することによって耐熱性断熱性
にすぐれた成形容器が得られることを見いだした。
【0022】すなわち、ポリプロピレン系樹脂発泡シー
トを加熱して2次発泡させた後、本文に定義の成形体延
伸比4以下である金型を用いて成形して得られる容器側
部厚みsと容器底部厚みSにおいて1.7≧s/S≧
0.8なる式を満足し、また容器側部厚みsが、0.5
〜5mmで、独立気泡率が60%以上であるポリプロピ
レン系樹脂発泡成形容器により、本発明の耐熱性断熱性
にすぐれた成形容器が得られた。
【0023】ここで発泡成形容器の成形体延伸比を,以
下に図を用いて説明する。図1において発泡成形容器の
開口部の径:b,底部の径:d,発泡成形容器高さ:m
において次式で計算される数値、(2×m)/(b−
d)を発泡成形容器の成形体延伸比と称す。また同様に
して(2×m)/(g−e)も成形体延伸比である。こ
れら二個の成形体延伸比は異なる場合がむしろ多いが、
その場合は数値の大きい方をその成形容器の成形体延伸
比として採用する。このように、成形体延伸比は成形容
器の形状の特徴を表す値であり、成形時に発泡シートの
容器側部に相当する部分が受ける延伸の倍率に相当す
る。成形体延伸比は金型の形状に対しても適用する。容
器側部および底部が丸みを帯びた形状の場合には、容器
を平面上に静置した際の面と容器との接触面を底部と
し、その底部と開口部の寸法を基準として成形体延伸比
を計算する。
【0024】かくして得られたポリプロピレン系樹脂発
泡成形容器は、実施例に記載の耐油耐熱性試験における
変形量が2.0mm以下である。
【0025】耐油耐熱性試験における発泡成形容器の変
形の原因の一つとして、前述した容器の内部歪みの緩和
があげられる。また,他の原因として容器剛性があげら
れる。容器剛性が低いと、耐油耐熱性試験における食用
油の重さにより変形する場合がある。特に、発泡成形容
器側部における剛性が低いと変形が大きくなる傾向にあ
る。ポリプロピレン系樹脂発泡成形体においては,その
基材樹脂の特性により高温において剛性が低化する。そ
の剛性を向上させる手段として、前述したように成形体
延伸比を低くし、発泡成形容器側部における厚みを確保
する方法があげられる。また、発泡成形体の側部におけ
る厚みが小さくなる場合においては、金型への密着性が
低く、金型での冷却が不十分である。その際,金型から
の離型後の放冷によって、成形体表面にしわが生ずるこ
とがある。そのようなしわは、成形体に曲げ等の応力が
加わった際に、応力が集中しやすく、その結果剛性が低
下しやすい。従って、発泡成形容器側面における金型ク
リアランスを小さくし、成形時の発泡シートの金型への
密着性をあげることによる充分な冷却を行い、しわの発
生を防止することによって、容器の剛性を確保すること
が可能である。
【0026】容器側部厚みと容器底部厚みのバランスが
悪い場合、容器剛性が低くなる場合がある。s/S>
1.7の場合,容器側部に対する容器底部の剛性が低
く、容器全体としての剛性が低くなる傾向にある。s/
S<0.8の場合,容器底部に対する容器側部の剛性が
低く、容器全体としての剛性が低くなる傾向にある。ま
た、容器側部の厚みが0.5mmより低い場合,許容で
きる剛性を持つ容器が得られない場合があり,5mmよ
り大きい場合には、成形前の発泡シート厚みを厚くする
必要があり,その場合、成形性に劣り良好な容器が得ら
れない場合がある。
【0027】さらにまた容器の剛性を確保するには、前
記したように容器の開口部における厚みtを成形前ポリ
プロピレン系樹脂発泡シート平均厚みTに対し、0.3
T≦tとする事が好ましい。0.3T>tの場合、容器
剛性に劣ると同時に、成型時の金型へのシートの密着性
が低く、得られる成形体においては、型決まりが悪く外
観が劣る。その引き込み量を多くする方法としては、金
型の雌型の開口部周辺の角部を丸くしたり、面取りを施
す方法、金型にシリコン等の潤滑剤を塗布し、金型に対
するシートの滑りを良くし、引き込み量を多くするする
方法、真空成形における真空引きを開口部にて行う方
法、等があげられる。
【0028】本発明はポリプロピレン系樹脂発泡成形容
器は独立気泡率が60%以上であることを特徴とする。
PP系樹脂発泡成形容器においては、発泡体であること
により、セル構造を持つ。また、発泡体におけるセル構
造におけるセル膜強度はその発泡体の剛性に寄与するも
のである。例えば、セルが破泡しており、セル膜強度が
低下した場合にはその発泡体の剛性も低下する。またセ
ルの破泡は独立気泡率に影響する。以上のことより、ポ
リプロピレン系樹脂発泡成形容器の独立気泡率は60%
以上が好ましい。独立気泡率が60%未満においては、
剛性に劣る場合がある。
【0029】本発明は容器底部及び/または容器側部及
び/または容器開口部周辺にリブ構造を持つ事を特徴と
する。ポリプロピレン系樹脂発泡成形体においては前記
したように、その基材樹脂の特性より剛性を確保しにく
いものである。重量物を入れるような用途によっては容
器側部、底部における剛性も確保しなければならない場
合がある。その際、容器の底部、側部、開口部周辺にリ
ブ構造を持たせることにより、その構造強度を持たせ、
要求される容器剛性を確保することが可能である。例え
ば、容器底部の面積が大きい容器の場合、内容物の重量
により、容器を持ち上げた際、底部が下側へ膨らむ場合
がある。そのような場合、容器底部へリブ構造を持た
せ、その構造強度により、内容物の重量による容器の変
形を抑制する事が可能である。
【0030】ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の基材樹
脂は、結晶性樹脂なので、溶融状態から降温し固化が進
むにつれて収縮が生ずる。ポリプロピレン系樹脂発泡シ
ートを加熱し金型にて成形する際にもそのような収縮が
生ずる。特に金型にて成形時、充分に固化がされてない
場合,その収縮によって,容器表面にしわが発生する場
合がある。そのような場合、容器に加わった力がしわ部
分に集中しやすく、その結果、容器の剛性が低くなる。
そこで、金型にて発泡体を保持する際に、金型クリアラ
ンスを調整すること、つまりは得られる成形体の厚さを
調整することによって、その金型への発泡体の密着性を
上げ、成形容器の冷却固化を効率的に行うことができ
る。以上のことにより、ポリプロピレン系樹脂発泡シー
トを加熱して2次発泡させた後、2次発泡時の厚みXに
対し、金型クリアランスxが0.8×X≧xなる式を満
足する金型で成形することが好ましい。前述したよう
に、ポリプロピレン系樹脂発泡シートの成形において
は、金型にて容器を保持する間に充分な冷却を行わない
と、離型後の容器の放冷時に容器表面に樹脂の結晶収縮
によるしわが発生し、得られる容器の剛性が低い物とな
る。そこで、そのしわの発生を抑制する方法として、金
型クリアランスを上記範囲にすることによって、金型で
の保持時における容器の金型への密着性を高め、その冷
却固化を効率的に行うことができ、その結果、しわの少
ないポリプロピレン系樹脂発泡成形容器を得ることがで
きる。金型クリアランスxは,ポリプロピレン系樹脂発
泡シートの加熱時の2次発泡時の厚みXに対して、0.
8×X≧x、好ましくは0.7×X≧x、さらに好まし
くは0.6×X≧xである。0.8×X<xの場合、得
られる成形体にしわが発生し、容器剛性が低くなる傾向
にある。
【0031】本発明ではポリプロピレン系樹脂発泡シー
トを加熱して2次発泡させた後、60℃以下に温調され
た金型を用いて成形することが好ましい。60℃より高
い金型にて成形した場合、金型での容器の保持を行って
いる間に充分な冷却固化が行われず、容器の離型後の放
冷によってしわが入り、容器剛性に劣る場合がある。本
発明におけるポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡
シートの倍率は1.5〜10倍、更に2〜8倍であるこ
とが好ましい。10倍より大きい場合には、成形性に劣
り、1.5倍より小さい場合には断熱性に劣る場合があ
る。
【0032】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物
からなる発泡シートにおいては、加熱し成形する際、2
次発泡厚みを確保しなければ、金型での型決まりが悪く
良好な成形体が得られない。この2次発泡は発泡シート
の独立気泡の膨張によって生ずる。以上の点より、独立
気泡率は60%以上、好ましくは70%以上さらに80
%以上が好ましい。60%未満の場合には、加熱成型時
の2次発泡倍率が小さくなり、金型の型決まりが悪く、
良好な成形性が得られない。
【0033】本発明におけるポリプロピレン系樹脂組成
物からなる発泡シートの厚さは、0.5〜5mmであ
り、より好ましくは1〜3mmである。0.5より小さ
くなると断熱性、剛性、緩衝性に劣る場合があり、5m
mより大きくなると成形性に劣る場合がある。セル数は
4個以上が好ましく、さらに7個以上が好ましい。4個
より小さくなると、断熱性、表面性に劣る。
【0034】本発明におけるポリプロピレン系樹脂発泡
成形体においてはその用途によっては、嵌合部を設ける
ことができる。
【0035】また,ポリプロピレン系樹脂発泡成形容器
に温度の高い物を入れたとき,該容器が高温となり手で
持てなく場合がある。この,問題に対し容器の特性を鋭
意検討し,好ましい特性指数の範囲を見い出した。すな
わち容器の保温指数Rが10以上であることによりこの
問題が解決されるとわかった。ここで保温指数Rは、発
泡成形容器内に60℃以上の熱水を入れたときの発泡成
形容器内熱水温度U(℃)と発泡成形容器外壁温度u
(℃)において、R=U−u と定義される値である。
容器の保温指数Rを10以上にすることは、発泡成形容
器の厚み方向のセル数を4個以上とする、発泡成形シー
トの倍率を2.0倍以上にする、発泡成形容器の厚みを
1mm以上にする等の方法によって可能である。また、
それらの方法を併用してもよい。
【0036】本発明の一形態としてポリプロピレン系樹
脂発泡シートが、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単
量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練してえられる改
質ポリプロピレン系樹脂からなることを特徴とする。こ
の改質ポリプロピレン系樹脂は発泡性が著しく改良され
ているものである。また、発泡性が著しく改良されたポ
リプロピレン系樹脂として、ポリプロピレン系樹脂と芳
香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練し
て得られる改質ポリプロピレンやポリプロピレン系樹脂
とブタジエン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練
して得られる改質ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ
る。少量添加による発泡性改良効果、取り扱い等の理由
によりイソプレン単量体が好ましい。
【0037】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂は、ポ
リプロピレン系樹脂(以下、このポリプロピレン系樹脂
のことを「原料ポリプロピレン系樹脂」ということもあ
る)とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを樹脂
が溶融する温度のもとで混練する方法等により得られ
る。
【0038】前記原料ポリプロピレン系樹脂としては、
プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体と
のランダム共重合体などの結晶性の重合体があげられ、
剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプロピ
レン単独重合体が好ましく、剛性および耐衝撃性がとも
に高いという点からは前記プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体であることが好ましい。前記原料ポ
リプロピレン系樹脂がプロピレンとほかの単量体とのブ
ロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体とのラ
ンダム共重合体である場合、ポリプロピレン系樹脂の特
徴である高結晶性、高い剛性及び良好な耐薬品性を保持
する点から、含有されるプロピレン単量体成分が全体の
75重量%以上であることが好ましく、全体の90重量
%以上であることがさらに好ましい。
【0039】前記原料ポリプロピレン系樹脂において、
プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチ
レン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量
体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた
1種または2種以上の単量体があげられる。
【0040】これらの単量体のうち、エチレンまたはブ
テン−1が安価な点などから好ましい。
【0041】前記原料ポリプロピレン系樹脂の分子量
(重量平均分子量)は工業的に入手しやすいという点か
ら、5万〜200万の範囲内にあることが好ましく、安
価であるという点から、10万〜100万の範囲内にあ
ることがさらに好ましい。
【0042】前記原料ポリプロピレン系樹脂には、必要
に応じて、ほかの樹脂またはゴムを本発明の効果を損な
わない範囲内で添加してもよい。前記ほかの樹脂または
ゴムとしては、たとえばポリエチレン;ポリブテン−
1、ポリイソブテン、ポリペンテン−1、ポリメチルペ
ンテン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有
量が75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、
エチレン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が7
5重量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などの
エチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合
体;プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プ
ロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体
などのエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン
/ジエン系単量体共重合体;エチレン/酢酸ビニル共重
合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタ
クリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体、 エチレン
/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/無水マレイ
ン酸共重合体、 エチレン/アクリル酸金属塩共重合
体、エチレン/メタクリル酸金属塩共重合体、エチレン
/メタクリル酸グリシジル共重合体などのエチレン/ビ
ニル単量体共重合体;ポリブタジエン、ポリイソプレン
などのポリジエン系共重合体;スチレン/ブタジエン/
スチレンブロック共重合体などのビニル単量体/ジエン
系単量体/ビニル単量体ブロック共重合体;アクリロニ
トリル/ブタジエン/スチレングラフト共重合体、メタ
クリル酸メチル/ブタジエン/スチレングラフト共重合
体などのビニル単量体/ジエン系単量体/ビニル単量体
グラフト共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル
酸メチル、ポリスチレンなどのビニル重合体;塩化ビニ
ル/アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、アクリロニトリル/スチレン共重合体、メ
タクリル酸メチル/スチレン共重合体などのビニル系共
重合体などがあげられる。
【0043】原料ポリプロピレン系樹脂に対するこれら
ほかの樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類また
はゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効果
を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通常、
25重量%程度以下であることが好ましい。
【0044】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂は、ポ
リプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とこのイソプレ
ン単量体に共重合可能なほかのビニル単量体とラジカル
重合開始剤とを溶融混練することにより製造されてもよ
い。
【0045】前記イソプレン単量体に、共重合可能なほ
かのビニル単量体としては、たとえば塩化ビニル;塩化
ビニリデン;スチレン;アクリロニトリル;メタクリロ
ニトリル;アクリルアミド;メタクリルアミド;酢酸ビ
ニル;アクリル酸;メタクリル酸;マレイン酸;無水マ
レイン酸;アクリル酸金属塩;メタクリル酸金属塩;ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸グリシジルなど
のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ステア
リル、メタクリル酸グリシジルなどのメタクリル酸エス
テルなどがあげられる。
【0046】イソプレン単量体とこのイソプレン単量体
に共重合可能なほかのビニル単量体とを併用する場合、
イソプレン単量体に共重合可能なほかのビニル単量体の
添加量が、イソプレン単量体100重量部に対して、1
00重量部以下であることが好ましく、平均して75重
量部以下であることがさらに好ましい。イソプレン単量
体に共重合可能なほかのビニル単量体の添加量が前記の
範囲を超えると、得られる改質ポリプロピレン系樹脂の
粘度が著しく低下し、発泡性が低下する場合がある。
【0047】前記溶融混練されるイソプレン単量体の添
加量は、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、0.1〜20重量部であることが好ましく、0.3
〜10重量部であることがさらに好ましい。前記イソプ
レン単量体の量が前記の範囲より少ない場合、改質ポリ
プロピレン系樹脂の発泡性が低下する場合があり、一方
前記の範囲を超える場合は、ポリプロピレン系樹脂の特
徴である耐熱性や剛性などを損なう場合がある。
【0048】前記ラジカル重合開始剤としては、一般に
過酸化物またはアゾ化合物などがあげられる。前記ラジ
カル重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド、パー
オキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキル
パーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシ
ジカーボネート、パーオキシエステルなどの有機過酸化
物の1種または2種以上があげられる。これらのうち、
とくに水素引き抜き能が高いものが好ましく、そのよう
なラジカル重合開始剤としては、たとえば1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−
ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキ
サイド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウ
レート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−
ブチルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエス
テルなどの1種または2種以上があげられる。
【0049】前記ラジカル重合開始剤の添加量は、改質
ポリプロピレン系樹脂の発泡性が良好で、かつ経済的観
点から、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、0.1〜10重量部の範囲内にあることが好まし
く、0.2〜5重量部の範囲内にあることが、更に好ま
しい。
【0050】さらに、前記原料ポリプロピレン系樹脂に
は必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工
安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金
属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖
移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔
料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の
効果を損なわない範囲内で添加してもよい。
【0051】これらの原料ポリプロピレン系樹脂、イソ
プレン単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか添加
される材料の混合や溶融混練の順序及び方法はとくに制
限されるものではなく、たとえば原料ポリプロピレン系
樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤および必
要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合したの
ち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹脂、
ラジカル重合開始剤及び必要に応じて添加されるそのほ
かの添加材料を溶融混練した後にイソプレン単量体を溶
融混練してもよいし、前記手法により改質ポリプロピレ
ン系樹脂を得た後に、必要に応じて添加される添加剤や
他の樹脂と溶融混練しても良いし、さらに原料ポリプロ
ピレンの一部を改質してマスターバッチとした後に残余
の原料ポリプロピレン系樹脂と溶融混練しても良い。
【0052】溶融混練時の加熱温度は、樹脂の種類など
により異なるが、通常、130〜400℃であること
が、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱
分解せず、充分な発泡性をうることができるという点で
好ましい。また溶融混練の時間(ラジカル重合開始剤お
よびイソプレン単量体を混合してからの時間)は、一般
に30秒間〜60分間である。
【0053】また、前記の溶融混練の装置としては、コ
ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押
出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸
多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘリカルリボ
ン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を適宜の温度
に加熱しえ、適宜の剪断応力を与えながら混練しうる装
置があげられる。これらのうち、とくに単軸または2軸
押出機が生産性の点から好ましい。また、各々の材料を
充分に均一に混合するために、前記溶融混練を複数回繰
返してもよい。
【0054】前述のようにして、本発明における改質ポ
リプロピレン系樹脂組成物を得ることができる。
【0055】また、本発明においては、ポリプロピレン
系樹脂発泡シートの基材樹脂として、発泡性が良好なポ
リプロピレン系樹脂である例えばHigh Melt
Strenngth ポリプロピレン樹脂を用いても良
い。
【0056】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂組成物からなる発泡シートは、例えば、押出機内
で改質ポリプロピレン系樹脂組成物と発泡剤を溶融混練
後、押出機内において発泡最適温度に調節し、環状のリ
ップを有するサーキュラーダイスを用い、そのダイスの
リップから大気圧中に押し出して円筒状の発泡体を得、
次いでその円筒状発泡体を引き取りながら、冷却筒(マ
ンドレル)による成形加工によって、延伸・冷却後、切
り開いて、シート状にする方法や改質ポリプロピレン系
樹脂と加熱により気体を発生する分解型発泡剤を溶融混
練しシート状に整形した後、該発泡剤を分解させて気体
を発生させ発泡させる方法等によって容易に製造され
る。また、改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造と連
続して押出発泡・成形発泡を行っても良い。
【0057】改質ポリプロピレン系樹脂と分解型発泡剤
を混練するための装置としては、ロール、コニーダー、
バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押出機、2軸
押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸多円板装置
などの横型撹拌機、ダブルヘリカルリボン撹拌機などの
縦型撹拌機、などが挙げられる。これらのうち、とくに
ロール、押出機が生産性の点から好ましい。
【0058】前記発泡剤としてはたとえばプロパン、ブ
タン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素類;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ンなどの脂環式炭化水素類;クロロジフルオロメタン、
ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、クロロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフル
オロエタン、ジクロロフルオロエタン、クロロジフルオ
ロエタン、ジクロロペンタフルオロエタン、テトラフル
オロエタン、ジフルオロエタン、ペンタフルオロエタ
ン、トリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタ
ン、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロジフ
ルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、パーフル
オロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類;二酸化
炭素、チッ素、空気などの無機ガス;水などの1種また
は2種以上があげられる。
【0059】前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤
の種類および目標発泡倍率により異なるが、ポリプロピ
レン系樹脂組成物100重量部に対して、0.5〜10
重量部の範囲内にあることが好ましい。
【0060】また、発泡シートの気泡径を適宜の大きさ
にコントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソー
ダ−クエン酸またはタルクなどの発泡核剤を併用しても
よい。必要に応じて用いられる該発泡核剤の添加量は、
通常、改質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、0.01〜3重量部であることが好ましい。
【0061】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂組成物からなる発泡シートは、所望の気泡構造を
得る目的で、例えば、押出発泡した後に、空気の吹き付
けなどにより、冷却を促進したり、マンドレルへの引き
取り時に延伸してもよい。
【0062】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂組成物からなる発泡シートは、プラグ成形や真空
成形、圧空成形など加熱成形性に優れることから、厚み
ムラの少ない、外観美麗な成形体を得ることができる。
【0063】加熱成形の例としては、プラグ成形、マッ
チド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、
プラグアシスト成形、プラグアシス・トリバースドロー
成形、エアスリップ成形、スナップバック成形、リバー
スドロー成形、フリードローイング成形、プラグ・アン
ド・リッジ成形、リッジ成形などの方法があげられる。
また、前記加熱成形は、発泡シートを予備加熱した後に
成形するものであるが、予備加熱の際に発泡シートの二
次発泡などにより、密度や厚み、独立気泡率が変化する
場合がある。
【0064】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物
からなる発泡シートは、表面性や剛性。加熱成形性など
を改良する目的で、前記発泡シート表面の少なくとも片
面に熱可塑性樹脂からなるフィルムまたはシート状の非
発泡層(以後ラミ層と呼ぶ)を形成してもよい。
【0065】ラミ層に使用される熱可塑性樹脂として
は、メタクリル酸メチル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポ
リエーテルスルホン系樹脂、ポスルホン系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、が挙げられ、これら単独または2種以上組
み合わせて用いられる。
【0066】また上記ラミ層は発泡樹脂であっても良
い。前記熱可塑性樹脂ラミ層を形成する場合、ラミ層の
基材樹脂には、必要に応じて、耐衝撃性改良剤、充填
剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、安定剤、臭
気低減剤、難燃剤、気泡調整剤等を単独または2種以上
組み合わせて添加しても良い。
【0067】前記ラミ層を形成する方法としては、あら
かじめフィルム状またはシート状に成形した樹脂を発泡
成形され供給される発泡シートの片面または両面に熱ロ
ールなどにより接着する方法、あらかじめフィルム状ま
たはシート状に成形した樹脂を発泡成形され供給される
発泡シートの片面または両面に接着剤を介して接着する
方法、多層押出金型を用いて行う共押出積層方法、あら
かじめ発泡成形して供給される発泡シートの片面または
両面に押出機から供給したラミ層樹脂組成物を層状に積
層し、可塑状態にあるラミ層を冷却ローラーなどによっ
て固着する方法が挙げられる。なかでも、発泡シートの
製造と非発泡層の積層をインラインで行って積層する方
法が製造工程が減少し、コスト的に好ましい。
【0068】上記発泡積層シートは、発泡シート同様の
成形によって成形体を得ることができる。
【0069】本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加え
た態様で実施し得るものである。
【0070】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明は実施例に制
限されるものではない。
【0071】実施例、比較例に用いたPP系樹脂発泡シ
ート製造方法を以下に示す。プロピレン単独重合体(グ
ランドポリマー社製 J103)100重量部、ラジカ
ル重合開始剤(日本油脂社製 パーブチルI)を0.5
重量部をリボンブレンダーで攪拌混合した配合物を計量
フィーダで(株)日本製鋼所製、二軸押出機(TEX4
4XCT−38)に供給し、液添ポンプを用いて押出機
途中からイソプレンを前記プロピレン単独重合体100
重量部に対して1.0重量部となる速度で供給し、前記
二軸押出機中で溶融混練し、溶融押出することにより、
改質ポリプロピレン系樹脂のペレットを得た。
【0072】前記二軸押出機は、同方向二軸タイプであ
り、スクリュー径が44mmφであり、最大スクリュー有
効長(L/D)が38であった。この二軸押出機のシリ
ンダー部の設定温度を、イソプレン単量体圧入までは1
80℃、イソプレン圧入以降は200℃とし、スクリュ
ー回転速度を150rpmに設定した。
【0073】前記改質ポリプロピレン系樹脂100重量
部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成剤(永
和化成社製セルボンSC/K)0.1重量部を、リボン
ブレンダーで撹拌混合した配合物を65−90mmφタ
ンデム型押出機に供給し、200℃に設定した第1段押
出機(65mmφ)中にて溶融させたのち、発泡剤とし
てイソブタンを前記改質ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対し1.7重量部となる速度で圧入混合し、16
2℃に設定した第2段押出機(90mmφ)中で冷却
し、サーキュラーダイ(100mmφ)より大気圧下に
吐出し、口径205mmの冷却筒にて成形しながら4.
8m/minで引き取りつつ延伸・冷却し円筒型発泡体
を得、これをカッターで切り開くことにより635mm
幅の発泡シートAを得た。得られた発泡シートの物性
は、倍率5.5倍、独立気泡率75%、厚み1.7m
m、厚み方向のセル数8個/厚み、であった。また、こ
の発泡シートを440×440mm角に切り出し、成型
用サンプルYとした。
【0074】また,気泡核形成剤の量を0.05重量部
とする以外はシートAと同様の方法にて発泡体シートB
を得た。得られた発泡シートの物性は、倍率4.9倍、
独立気泡率72%、厚み1.8mm、厚み方向のセル数
3個/厚み、であった。また、発泡シートを440×4
40mm角に切り出し、成形用サンプルZとした。
【0075】実施例1〜11、比較例1〜11で用いた
金型の雌型の概略図を図1,2および図3に、金型寸法
を表1に示す。
【0076】ポリプロピレン系樹脂発泡シートの成形方
法を以下に示す。
【0077】平均ヒーター温度を上/下=223℃/2
05℃に設定した加熱炉に、四方をクランプしたポリプ
ロピレン系樹脂発泡シートサンプルを挟んだ枠(内寸4
00×400mm)を挿入し、20秒間加熱した後、成
形金型によって成形した。得られた成型体の耐油耐熱性
評価を以下の様に行った。容器に食用油(日清食品社製
サラダ油)を全容量の8割入れ、容器ごと電子レンジ
(東芝社製 ER−611J(K))にて5分間加熱す
る。加熱前後の容器の開口部の寸法、容器高さ、容器側
部の外径の変化量より以下の基準で評価した。
【0078】○:容器の最大変形量が2mm以下 ×:容器の最大変形量が2mmを越える 得られた成型体の断熱性評価を以下の様に行った。
【0079】容器に95℃の熱水を全容量の8割入れ、
3分後に水温と容器底部の中心における容器外壁温度を
測定した。その後,素手で容器を持ち、以下の基準で評
価した。 ○:手で持てる ×:手で持てない
【0080】また得られた成形体の剛性を以下の様に評
価した。容器に水を全容量の8割入れ、手で持ち運びし
た。以下の基準で評価した。 ○:問題なく搬送できる。 ×:搬送の際、容器の変形が大きく水がこぼれやすい また得られた成形体のリップ剛性を以下の様に評価し
た。
【0081】得られた容器の開口部を容器外側から短径
方向に荷重をかけ、開口部の変形量が15mmになった
時点の荷重を測定した。得られた結果より、 ○:荷重が245cN以上 △:荷重が196cN以上245cN未満 ×:荷重が196cN未満 の基準により評価した。
【0082】また、底部剛性を以下の様に評価した。
【0083】得られた容器に85℃の水を容器250m
l入れ、その際の、底部の変形量を測定した。得られた
結果より、 ○:変形量が1mm以下 △:変形量が1mmより大きく2mm以下 ×:変形量が2mmより大きい。 の基準により、評価した。
【0084】
【実施例1】雌型が表1のイである成形金型を用いて成
形用サンプルYを成形した。成形金型のクリアランスは
1.3mmで、雌金型の開口部周囲角部を半径1mmに
丸めた金型を用いた。金型温度は25℃に温調した。な
お、表1中の延伸比は成形体延伸比のことである。得ら
れた成形体の評価は表2に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【実施例2】雌金型の開口部周囲角部に丸みをつけずに
潤滑剤としてシリコーンオイルを塗布する以外は実施例
1と同様の方法にて成形体を得た。得られた成形体評価
は表2に示す。
【0088】
【実施例3】加熱秒数を25秒とし、雌金型の開口部周
囲角部に潤滑剤としてシリコーンオイルを塗布する以外
は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。得られた成
形体の評価は表1に示す。
【0089】
【実施例4】開口部の金型クリアランスを0.8mmと
する以外は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。得
られた成形体の評価は表2に示す。
【0090】
【実施例5】雌型が表1のロである成形金型を用いる以
外は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。成形体評
価結果を表3に示す。
【0091】
【表3】
【0092】
【実施例6】成形金型の雌型が表1のニである雄、雌型
を用いてサンプルYを成形した。成形時の金型クリアラ
ンスを、側部で1.5mm,底部で1.5mmとする以
外は実施例1と同様の方法にて成形した。得られた成形
容器の独立気泡率測定結果、耐油耐熱性、断熱性、剛性
の評価結果を表4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】
【実施例7】成形金型の底部のクリアランスを1.8に
する以外は実施例6と同様の方法にて成形体を得た。成
形体評価結果を表4に示す。
【0095】
【実施例8】成形金型の側部のクリアランスを1.7m
m、底部のクリアランスを1.4mmにする以外は実施
例6と同様の方法にて成形体を得た。成形体評価結果を
表4に示す。
【0096】
【実施例9】雌型が表1のホである成形金型を用いてサ
ンプルYを成形した。成形時の金型クリアランスは、側
部で1.3mm、底部で1.5mmとする以外は実施例
1と同様の方法にて成形した。。得られた成形容器の独
立気泡率測定結果、耐油耐熱性、断熱性、剛性の評価結
果を表4に示す。
【0097】
【0098】
【実施例10】成形時の加熱時間を22秒とする以外は
実施例6同様の方法にて成形体を得た。成形体評価結果
を表4に示す。
【0099】
【比較例1】雌金型の開口部周囲角部に潤滑剤としてシ
リコーンオイルを塗布しない以外は実施例2と同様の方
法にて成形体を得た。得られた成形体評価は表1に示
す。
【0100】
【比較例2】開口部の金型クリアランスを0.4とする
以外は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。得られ
た成形体の評価は表1に示す。
【0101】
【比較例3】雌金型の開口部周囲角部に潤滑剤としてシ
リコーンオイルを塗布せず、加熱秒数を25秒とする以
外は、比較例1と同様の方法にて成形体を得た。得られ
た成形体の評価は表1に示す。
【0102】
【比較例4】雌型が表1のハである雌、雄金型をを用い
た以外は実施例5と同様の方法にて成形体を得た。成形
体評価結果を表3に示す。
【0103】実施例1〜3のように、開口部における厚
みを確保する事により、得られる容器の剛性が確保され
ることがわかる。また、実施例4のようにリブ構造を持
たせることによってもその容器剛性を確保できることが
わかる。
【0104】
【比較例5】成形金型の雌型が表1のヘである雄,雌型
を用いてサンプルYを成形した。成形時の金型クリアラ
ンスは、側部で1.2mm、底部で1.5mmとし
た。。得られた成形容器の独立気泡率測定結果、耐油耐
熱性、断熱性、剛性の評価結果を表4に示す。
【0105】
【比較例6】成形金型の雌型が表1のトである雄、雌型
を用いる以外は比較例5と同様の方法にて成形した。評
価結果を表4に示す。
【0106】
【比較例7】成形金型の側部のクリアランスを0.8m
m、底部のクリアランスを1.8mmにする以外は実施
例9と同様の方法にて成形体を得た。成形体評価結果を
表4に示す。
【0107】
【比較例8】成形時の加熱時間を25秒とし側部のクリ
アランスを1.2mmとする以外は実施例6同様の方法
にて成形体を得た。成形体評価結果を表4に示す。
【0108】
【比較例9】成形用サンプルZを用い側部のクリアラン
スを1.2mmとする以外は実施例6と同様の方法にて
成形体を得た。成形体評価結果を表4に示す。
【0109】
【比較例10】成形金型の側部のクリアランスを1.8
mm,底部のクリアランスを1.0mmにする以外は実
施例9と同様の方法にて成形体を得た。成形体評価結果
を表4に示す。
【0110】
【比較例11】成形時の加熱時間を25秒とし側部のク
リアランスを0.8mmとし、底部のクリアランスを
1.8mmにする以外は比較例8と同様の方法にて成形
体を得た。成形体評価結果を表4に示す。
【0111】実施例,比較例より、容器側部厚みと容器
底部厚みの比を0.7以上、1.4以下にし、成形体延
伸比4以下の金型を用いて成形することによって、耐油
耐熱性、断熱性、剛性を満足する成形体が得られること
がわる。また、比較例8より、独立気泡率が60%以下
においては、剛性に劣ることがわかる。
【0112】
【発明の効果】本発明により、剛性、耐熱性、断熱性に
優れたポリプロピレン系樹脂発泡成形体が得られる。
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポリプロピレン系樹脂発泡成形容器の成形体
延伸比の説明図であり、かつこの発明の実施例、比較例
に用いたポリプロピレン系樹脂発泡成形体の概略図であ
る。
【図2】 この発明の実施例、比較例に用いた角形のポ
リプロピレン系樹脂発泡成形体の概略図である。
【図3】 この発明の実施例、比較例に用いた丸形のポ
リプロピレン系樹脂発泡成形体の概略図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月15日(1999.11.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】
【実施例3】加熱秒数を25秒とし、雌金型の開口部周
囲角部に潤滑剤としてシリコーンオイルを塗布する以外
は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。得られた成
形体の評価は表2に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】
【比較例1】雌金型の開口部周囲角部に潤滑剤としてシ
リコーンオイルを塗布しない以外は実施例2と同様の方
法にて成形体を得た。得られた成形体評価は表2に示
す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】
【比較例2】開口部の金型クリアランスを0.4とする
以外は実施例1と同様の方法にて成形体を得た。得られ
た成形体の評価は表2に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】
【比較例3】雌金型の開口部周囲角部に潤滑剤としてシ
リコーンオイルを塗布せず、加熱秒数を25秒とする以
外は、比較例1と同様の方法にて成形体を得た。得られ
た成形体の評価は表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 最上 健二 大阪府摂津市鳥飼西5−1−1 鐘淵化学 工業株式会社大阪研究所 Fターム(参考) 3E033 AA08 AA10 BA14 BA15 BA16 BB04 BB05 CA07 CA08 CA09 DA08 DD01 DD05 EA04 EA05 FA04 FA10 4F074 AA24 AA28 AG11 BA38 BC13 CC02W CC02Z CC04X CC05W CC05Z CC22X DA02 DA12 DA23 DA24 DA34 4F208 AA11 AB04 AB20 AC03 AG20 AG23 AG28 AH52 AR12 AR20 MA01 MA05 MC04 MG13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
    トを成形して得られる容器であり、開口部の容器厚みt
    が、成形前ポリプロピレン系樹脂発泡シート平均厚みT
    に対し、0.3T≦tであることを特徴とするポリプロ
    ピレン系樹脂発泡成形容器。
  2. 【請求項2】 独立気泡率が60%以上であることを特
    徴とする請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成
    形容器。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
    トが倍率1.5〜10倍、厚み0.5〜5mm、厚み方
    向のセル数4〜20個であることを特徴とする請求項2
    に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成形容器。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
    トを成形して得られる容器であり、本文記載の成形体延
    伸比が4以下であることを特徴とするポリプロピレン系
    樹脂発泡成形容器。
  5. 【請求項5】 容器側部厚みsと容器底部厚みSにおい
    て1.7≧s/S≧0.8なる式を満足し、また容器側
    部厚みsが、0.5〜5mmであることを特徴とする請
    求項4に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成形容器。
  6. 【請求項6】 独立気泡率が60%以上であることを特
    徴とする請求項5に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成
    形容器。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シー
    トが倍率1.5〜10倍、厚み0.5〜5mm、厚み方
    向のセル数4〜20個であることを特徴とする請求項6
    に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成形容器。
  8. 【請求項8】 本文記載の耐油耐熱試験における変形量
    が2.0mm以下であることを特徴とする請求項7に記
    載のポリプロピレン系樹脂発泡成形容器。
  9. 【請求項9】 容器の保温指数Rが10以上であること
    を特徴とする請求項8に記載のポリプロピレン系樹脂発
    泡成形容器。
  10. 【請求項10】 ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シ
    ートを成形して得られる容器であり、容器底部及び/ま
    たは容器側部及び/または容器開口部周辺にリブ構造を
    持つ事を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のポ
    リプロピレン系樹脂発泡成形容器。
  11. 【請求項11】 ポリプロピレン系樹脂発泡シートの基
    材樹脂がポリプロピレン系樹脂、ラジカル 重合開始
    剤、及びイソプレン単量体を溶融混練して得られる改質
    ポリプロピレン系樹脂組成物であることを特徴とする請
    求項1〜10のいずれかに記載のポリプロピレン系樹脂
    発泡成形容器。
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