JP2001315141A - ポリビニルアルコールフィルムの製造法 - Google Patents

ポリビニルアルコールフィルムの製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光フィルムの製造素材として有用で、偏光
性能に優れた偏光フィルムが得られる高倍率の延伸が可
能なポリビニルアルコールフィルムの製造法を提供す
る。 【解決手段】 ドラム製膜機を用いてポリビニルアルコ
ールを含有する製膜原料2からポリビニルアルコールフ
ィルム4を製造する際に、ポリビニルアルコールフィル
ム4を巻き取る巻き取り装置8と、製膜原料2が供給さ
れる最上流側に位置するドラム3との速度の比(巻き取
り速度/ドラムの周速度)を0.8〜1.3とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光フィルムの製
造素材として有用であり、偏光性能に優れた偏光フィル
ムが得られる高倍率の延伸が可能なポリビニルアルコー
ルフィルムの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、初期の頃の電卓および腕時計等
の小型機器から、近年ラップトップパソコン、ワープ
ロ、液晶カラープロジェクタ、車載用ナビゲーションシ
ステム、液晶テレビ等の広範囲に広がり、明るく鮮明な
画面で使用されるようになってきたことから、従来品以
上に偏光性能の優れた偏光板が求められている。
【0003】偏光板は、一般にポリビニルアルコールフ
ィルム(以下、これを「PVAフィルム」と略記し、ま
た、これの原料であるポリビニルアルコールをポリビニ
ルアルコール系重合体と言い、これを「PVA」と略記
することがある)を一軸延伸し、染色することにより製
造した偏光フィルムの両面に、三酢酸セルロース(TA
C)膜などの保護膜を貼り合わせた構成をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】偏光板の偏光性能を向
上させるためには、PVAの重合度やけん化度など、偏
光フィルムの加工工程における薬液処方や延伸方法など
の加工条件が重要であるが、偏光フィルムの素材となる
PVAフィルムの延伸性が最も重要である。PVAフィ
ルムの延伸性が低い場合には偏光性能の向上は困難であ
る。
【0005】そこで本発明の目的は、偏光フィルムの製
造素材として有用で、偏光性能に優れた偏光フィルムが
得られる高倍率の延伸が可能なポリビニルアルコールフ
ィルムの製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のPVAフィルムの製造法は、ドラム製膜機
を用いてポリビニルアルコールを含有する製膜原料から
ポリビニルアルコールフィルムを製造する際に、ポリビ
ニルアルコールフィルムを巻き取る巻き取り装置と製膜
原料が供給される最上流側に位置するドラムとの速度比
(巻き取り速度/ドラムの周速度)を、0.8〜1.3
とした。このとき、PVAフィルムの揮発分率が10〜
50重量%に到達した時点で、PVAフィルムを最上流
側に位置するドラムから剥離させることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、PVAフィルムを製造す
るときの一例であり、溶液または溶融状態のPVAを含
有する製膜原料(有機溶剤などを含んでいても良い)を
加熱したドラム上に均一に吐出して製膜するドラム型製
膜機を示している。この製膜機は、T形スリットダイ1
から製膜原料2を、最上流側に位置されて回転する乾燥
製膜用の第1ドラム3の表面上に吐出し、その円周面に
接触させてPVAフィルム4の一方の面を乾燥する。続
いてPVAフィルム4の他方の面を第2ドラム5の円周
面上を通過させて乾燥し、さらに下流側の複数のドラム
6を通過させて乾燥した後、剥がしロール7により剥が
して、最終的にPVAフィルム4を巻き取り装置8に巻
き取る。このドラム製膜機には、乾燥装置や調湿装置な
どが付設される。また、それぞれの駆動にはモータや変
速機などが使用されて速度調整される。乾燥温度は50
℃〜150℃が一般的である。
【0008】以上のドラム製膜機でPVAフィルム4を
製造する際には、前記巻き取り装置8と第1ドラム3と
の速度比(巻き取り速度/第1ドラムの周速度)は、
0.8〜1.3とすることが必要であり、0.9〜1.
3であることが好ましく、0.9〜1.2であることが
より好ましく、0.9〜1.1であることがさらに好ま
しい。この速度比は小さい方が偏光フィルムを作製する
際に延伸倍率を大きくできるが、0.8より小さい場合
は、乾燥製膜時に第1ドラム3から巻き取り装置8まで
の間でPVAフィルム4がたるんでシワが発生したり、
各ドラムに巻き付いて切断したりする。一方、速度比が
1.3を越える場合は偏光フィルムを作製する際に目的
とする4倍以上の延伸倍率が得られない。
【0009】前記PVAフィルム4が第1ドラム3から
第2ドラム5へと移行する場合で、PVAフィルム4を
第1ドラム3から剥離させるときのPVAフィルム4の
揮発分率は、10〜50重量%であることが好ましく、
15〜45重量%がより好ましい。揮発分率が10重量
%より小さい場合は、PVAフィルムが白化する場合が
あり、50重量%を越えると製膜時にシワが発生する場
合がある。シワや白化などが存在するPVAフィルムを
偏光フィルムに加工すると、染色斑になる場合があるた
め好ましくない。
【0010】前記PVAフィルムの厚みは20〜150
μmが好ましく、40〜120μmがより好ましい。
【0011】本発明のPVAフィルムを構成するポリビ
ニルアルコール系重合体(PVA)としては、ビニルエ
ステル系モノマー重合して得られたビニルエステル系重
合体をけん化し、ビニルエステル単位をビニルアルコー
ル単位としたものを用いることができる。該ビニルエス
テル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、ラウリ
ン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル等を挙げるこ
とができ、これらのなかでも酢酸ビニルを用いるのが好
ましい。
【0012】ビニルエステル系モノマーを共重合させる
際に、必要に応じて、共重合可能なモノマーを、本発明
の趣旨を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以
下、より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させ
ることもできる。
【0013】このようなビニルエステル系モノマーと共
重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数3〜30の
オレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2
−エチルへキシル、アクリル酸ドデシルアクリル酸オク
タデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸およ
びその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
へキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
デシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸および
その塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよび
その塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導
体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−
メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミ
ド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその
塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびそ
の塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導
体等のメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等
のN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プ
ロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i
−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、
ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等
のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイ
ン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン酸およ
びその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキシシラ
ン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル、N−
ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビ
ニルピロリドン等のN−ビニルアミド類を挙げることが
できる。
【0014】前記PVAフィルムを構成するPVAの平
均重合度は、フィルムの強度の点からは500以上が好
ましく、偏光性能の点からは1000以上がより好まし
く、2000以上がさらに好ましく、3500以上が最
も好ましい。一方、PVAの重合度の上限は、フィルム
の製膜性の点から10000以下が好ましい。
【0015】前記PVAの重合度(P)はJIS K
6726に準じて測定される。すなわち、PVAを再け
ん化し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度
[η](単位:dL/g、Lはリットル)から次式によ
り求められる。 P=([η]×103 /8.29)(1/0.62)
【0016】前記PVAフィルムを構成するPVAのけ
ん化度は、偏光フィルムの耐久性の点からは90モル%
以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、98
モル%以上がさらに好ましい。一方、PVAフィルムの
染色性の点からは99.99モル%以下が好ましい。前
記けん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位に
変換されうる単位の中で、実際にビニルアルコール単位
にけん化されている単位の割合を示したものである。な
お、PVAのケン化度は、JIS記載の方法により測定
を行った。
【0017】前記PVAフィルムを製造する際には、可
塑剤として多価アルコールを添加することが好ましい。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、トリメチロールプロパン等を挙げることがで
き、これらのうち1種または2種以上を使用できる。こ
れらの中でも延伸性の向上効果からエチレングリコール
またはグリセリンが好適に使用される。
【0018】多価アルコールの添加量としては、PVA
100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、3〜
25重量部がより好ましく、5〜20重量部が特に好ま
しい。1重量部より少ないと染色性や延伸性が低下する
場合があり、30重量部より多いとフィルムが柔軟にな
りすぎて取り扱い性が低下する場合がある。
【0019】また、前記PVAフィルムを製造する際に
は、界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤
の種類としては特に限定はないが、アニオン性またはノ
ニオン性の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性
剤としては、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボ
ン酸型、オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、
ドデシルベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のア
ニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性
剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエー
テルなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテルなどのアルキルフェニルエーテ
ル型、ポリオキシエチレンラウレートなどのアルキルエ
ステル型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル
などのアルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン
酸アミドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンエーテルなどのポリプロピレング
リコールエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミドな
どのアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリ
ルフェニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル型な
どのノニオン性界面活性剤が好適である。これらの界面
活性剤の1種または2種以上の組み合わせで使用するこ
とができる。
【0020】界面活性剤の添加量としては、PVA10
0重量部に対して0.01〜1重量部が好ましく、0.
02〜0.5重量部がさらに好ましく、0.05〜0.
3重量部が特に好ましい。0.01重量部より少ないと
延伸性向上や染色性向上の効果が現れにくく、1重量部
より多いとフィルム表面に溶出してブロッキングの原因
になり、取り扱い性が低下する場合がある。
【0021】前記PVAフィルムを製造する際に使用さ
れるPVAを含有する製膜原料の揮発分率は50〜90
重量%が好ましく、55〜80重量%がより好ましい。
揮発分率が50%より小さいと粘度が高くなるため製膜
が困難となる場合がある。一方、揮発分率が90%より
大きいと粘度が低くなりすぎてPVAフィルムの厚み均
一性が損なわれ易くなる。
【0022】前記PVAフィルムを製造するときには、
前述したT形スリットダイ以外に、例えばホッパープレ
ート、I−ダイ、リップコーターダイなどを用い、これ
から製膜原料を最上流側に位置する第1ドラムの周面に
供給し、このドラム上で揮発分を蒸発させて製膜して後
工程に送り、さらに乾燥および調湿を行って適切なフィ
ルムに調整して巻き取り装置に巻き取るようにしてもよ
い。また、本発明では、溶融押出方式以外に、例えばP
VAを含有する製膜原料溶液を使用したキャスト製膜法
を採用することもできる。
【0023】本発明のPVAフィルムから偏光フィルム
を製造するには、例えばPVAフィルムを染色、一軸延
伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じて熱処理を
行えばよい。各工程の順序は特に限定はなく、また染色
と一軸延伸などの二つの工程を同時に実施しても構わな
い。また、各工程を複数回繰り返しても良い。
【0024】染色は、一軸延伸の前、一軸延伸と同時、
一軸延伸後のいずれでも可能であるが、PVAは一軸延
伸により結晶化度が上がりやすく染色性が低下すること
があるため、一軸延伸に先立つ任意の工程または一軸延
伸工程中において染色するのが好ましい。
【0025】染色に用いる染料としては、ヨウ素−ヨウ
化カリウムまたはDirect black 17、19、154 ;Direct
brown 44 、106 、195 、210 、223 ;Direct red 2、2
3、28、31、37、39、79、81、240 、242 、247 ;Direc
t blue 1 、15、22、78、90、98、151 、168 、202 、2
36 、249 、270 ;Direct violet 9 、12、51、98;Dir
ect green 1、85;Direct yellow 8 、12、44、86、8
7;Direct orange 26、39、106 、107 等の二色性染料
などが使用できる。染色は、通常PVAフィルムを上記
染料を含有する溶液中に浸漬させることにより行うこと
ができるが、その処理条件や処理方法は特に制限される
ものではない。
【0026】前記PVAフィルムの長さ方向に行う一軸
延伸は、湿式延伸法または乾熱延伸法が使用でき、温水
中(前記染料を含有する溶液や後記固定処理浴中でもよ
い)でまたは吸水後のPVAフィルムを用いて空気中で
行ってもよい。延伸はPVAフィルムが切断する少し手
前まで、できるだけ延伸することが好ましく、具体的に
は4倍以上が好ましく、5倍以上が特に好ましい。延伸
倍率が4倍より小さいと、実用的に十分な偏光性能や耐
久性能が得られにくい。延伸温度は特に限定されない
が、PVAフィルムを温水中で延伸(湿式延伸)する場
合は30〜90℃が、また乾熱延伸する場合は50〜1
80℃が好適である。延伸後のPVAフィルムの厚み
は、3〜75μmが好ましく、10〜50μmがより好
ましい。
【0027】前記PVAフィルムへの上記染料の吸着を
強固にすることを目的に、固定処理を行う。固定処理に
使用する処理浴には、通常ホウ酸およびホウ素化合物が
添加される。また、必要に応じて処理浴中にヨウ素化合
物を添加してもよい。
【0028】PVAフィルムの乾燥処理(熱処理)は3
0〜150℃で行うのが好ましく、50〜150℃で行
うのがより好ましい。
【0029】以上のようにして得られた偏光フィルム
は、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、か
つ機械的強度を有した保護膜を張り合わせて偏光板とし
て使用される。保護膜としては、通常セルロースアセテ
ート系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系
フィルム等が使用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。実施例、比較例に記載されている偏光フィルムの
作製は以下の方法で実施し、二色性比および揮発分率
(水分率)は以下の方法により測定した。
【0031】偏光フィルムの作製方法:PVAフィルム
を予備膨潤、染色、洗浄、一軸延伸、固定処理、乾燥、
熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわ
ち、PVAフィルムを30℃の水中に1分間浸漬して予
備膨潤し、ヨウ素/ヨウ化カリウムの重量比を1/10
に固定し、偏光フィルムの透過率が43〜44%になる
ようにヨウ素濃度30〜50g/Lの範囲で適宣選択し
た30℃のホウ酸4重量%の水溶液中に4分間浸漬し、
30℃の水中で0.5分浸漬して洗浄し、ホウ酸4重量
%の50℃の水溶液中でPVAフィルムの延伸倍率が可
能な限り高くなるように(PVAフィルムが切断する少
し手前まで)一軸延伸を行った。続いて、ヨウ化カリウ
ム40g/L、ホウ酸40g/Lの40℃の水溶液中に
5分間浸漬して固定処理を行った。この後PVAフィル
ムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに1
00℃で3分間熱処理を行った。
【0032】二色性比:得られた偏光フィルムの偏光性
能を評価する指数として二色性比を使用した。この二色
性比は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)LD−2
01−1983に準拠し、分光光度計を用いて、C光
源、2度視野にて測定、計算して得られた透過率TS
(%)と偏光度P(%)を使用して下記の式から求め
た。 二色性比=log(TS /100−TS /100×P/
100)/log(TS/100+TS /100×P/
100) 揮発分率(水分率)の測定:ファイバー式赤外水分計
(IM−3SCV MODEL−1900(L),株式
会社フジワーク製)を用いてPVAフィルムの揮発分率
(水分率)を測定した。
【0033】実施例1 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率70
重量%の製膜原料を95℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
5℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は0.9であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は22重量%であった。
【0034】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.8倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み26μm、透過率は43.5
%、偏光度は99.5%、二色性比は43.3で、染色
斑は見られなかった。
【0035】実施例2 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率74
重量%の製膜原料を85℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
0℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.1であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は41重量%であった。
【0036】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.6倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み27μm、透過率は43.3
%、偏光度は99.5%、二色性比は41.9で、染色
斑は見られなかった。
【0037】実施例3 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率76
重量%の製膜原料を75℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を7
0℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ76μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.1であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は55重量%であった。この場合は、製膜中
にPVAフィルムに数本シワが発生した。
【0038】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.4倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.5
%、偏光度は99.3%、二色性比は40.6であっ
た。この場合、PVAフィルムのシワのため部分的に染
色斑が発生した。
【0039】実施例4 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率74
重量%の製膜原料を85℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
0℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ74μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.2であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は8重量%であった。この場合は、製膜中に
PVAフィルムが部分的に白化していた。
【0040】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.3倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.7
%、偏光度は99.2%、二色性比は40.8であっ
た。この場合、PVAフィルムの白化のため部分的に染
色斑が発生した。
【0041】実施例5 けん化度99.9モル%で重合度4000のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率80
重量%の製膜原料を95℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を1
00℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフ
ィルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度
と第1ドラムの周速度との速度比は1.1であり、第1
ドラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は25重量%であった。
【0042】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.3倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.8
%、偏光度は99.4%、二色性比は43.9で、染色
斑は見られなかった。
【0043】実施例6 けん化度99.9モル%で重合度1700のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率65
重量%の製膜原料を80℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を8
5℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.1であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は40重量%であった。
【0044】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.8倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み25μm、透過率は43.0
%、偏光度は99.4%、二色性比は38.7で、染色
斑は見られなかった。
【0045】比較例1 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率70
重量%の製膜原料を95℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
5℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は0.7であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は20重量%であった。この場合、製膜中に
PVAフィルム全面にシワが発生した。
【0046】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は5.6倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み26μm、透過率は43.6
%、偏光度は99.3%、二色性比は41.2であった
が、PVAフィルム全面のシワのため染色斑が発生して
偏光フィルムとしては不適合であった。
【0047】比較例2 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率73
重量%の製膜原料を85℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
0℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.5であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は42重量%であった。
【0048】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は4.4倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み29μm、透過率は43.3
%、偏光度は98.3%、二色性比は32.2で、染色
斑は見られなかった。
【0049】比較例3 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率73
重量%の製膜原料を75℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を7
5℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.5であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は56重量%であった。この場合、製膜中に
PVAフィルムに数本シワが発生した。
【0050】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は4.8倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.0
%、偏光度は98.9%、二色性比は34.3であった
が、PVAフィルムのシワのため部分的に染色斑が発生
して偏光フィルムとしては好ましくなかった。
【0051】比較例4 けん化度99.9モル%で重合度2400のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率75
重量%の製膜原料を85℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を1
20℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフ
ィルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度
と第1ドラムの周速度との速度比は1.5であり、第1
ドラムから剥離させたきのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は9重量%であった。この場合、製膜中にP
VAフィルムが部分的に白化していた。
【0052】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は3.8倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.1
%、偏光度は97.6%、二色性比は28.5であった
が、PVAフィルムの白化のため部分的に染色斑が発生
し偏光フィルムとしては好ましくなかった。
【0053】比較例5 けん化度99.9モル%で重合度4000のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率80
重量%の製膜原料を90℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の溶融物を90
℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィル
ムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と第
1ドラムの周速度との速度比は1.5であり、第1番目
のドラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分
率(含水率)は52重量%であった。この場合、製膜中
にPVAフィルムに数本シワが発生した。
【0054】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は4.3倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み28μm、透過率は43.5
%、偏光度は99.2%、二色性比は39.5あった
が、PVAフィルムのシワのため部分的に染色斑が発生
して偏光フィルムとしては好ましくなかった。
【0055】比較例6 けん化度99.9モル%で重合度1700のPVA10
0重量部、グリセリン10重量部、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部および水からなる揮発分率65
重量%の製膜原料を65℃のクロームメッキした金属製
の第1ドラムに吐出し、このドラム表面の製膜原料を9
5℃の熱風で乾燥させ、平均厚さ75μmのPVAフィ
ルムを得た。この時のPVAフィルムの巻き取り速度と
第1ドラムの周速度との速度比は1.5であり、第1ド
ラムから剥離させたときのPVAフィルムの揮発分率
(含水率)は6重量%であった。この場合、製膜中にP
VAフィルムが部分的に白化していた。
【0056】このPVAフィルムを使用して偏光フィル
ムに加工したところ、延伸倍率は3.6倍であり、得ら
れた偏光フィルムは、厚み27μm、透過率は43.4
%、偏光度は96.0%、二色性比は25.1であった
が、PVAフィルムの白化のため部分的に染色斑が発生
して偏光フィルムとしては好ましくなかった。
【0057】以上の実施例1〜6および比較例1〜6の
結果を下記の表1〜3に示す。これら各表は、PVAフ
ィルムに用いたPVAの重合度別に表記している。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】上記表1〜3において、D2/D1は巻き
取り速度と第1ドラムとの周速度の比を示し、Kは第1
ドラムから剥離する時のPVAフィルムの揮発分率(水
分率)を示し、Rdは二色性比を示している。また、上
記表1〜3の各欄において、◎は最も優れているもの、
○は良好なもの、△は不良のもの、×は悪くて使用不能
のものを示している。
【0062】上記の各表から明らかなように、巻き取り
速度と第1ドラムとの周速度の比が、0.8〜1.3の
範囲を逸脱すると、PVAフィルムの延伸性が悪くなっ
たり、あるいは染色斑が発生して、このPVAフィルム
から得られる偏光フィルムの品質が悪くなる。このこと
から、PVAフィルムの延伸性が良好で、染色斑の発生
を少なく、偏光性能に優れた偏光フィルムを得るために
は、前記巻き取り速度と第1ドラムとの周速度の比を
0.8〜1.3の範囲内にする必要のあることが理解で
きる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、偏光フ
ィルムの製造素材として有用であり、偏光性能に優れた
偏光フィルムが得られる高倍率の延伸が可能なPVAフ
ィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法に用いるドラム型製膜機の概略
構成図である。
【符号の説明】
2…製膜原料、3…ドラム(第1ドラム)、4…ポリビ
ニルアルコールフィルム(PVAフィルム)、8…巻き
取り装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 29:04 C08L 29:04 (72)発明者 実藤 徹 愛媛県西条市朔日市892番地 株式会社ク ラレ内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BA27 BB33 BB43 BB62 BC03 BC22 4F071 AA29 AF35 AH19 BA02 BB02 BB07 BC01 4F205 AA19 AG01 AH42 AR09 GA07 GB02 GC02 GF24 GF29 GN24 GN29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム製膜機を用いてポリビニルアルコ
    ールを含有する製膜原料からポリビニルアルコールフィ
    ルムを製造する際に、ポリビニルアルコールフィルムを
    巻き取る巻き取り装置と製膜原料が供給される最上流側
    に位置するドラムとの速度の比(巻き取り速度/ドラム
    の周速度)が、0.8〜1.3であることを特徴とする
    ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ポリビニルアルコー
    ルフィルムの揮発分率が10〜50重量%に到達した時
    点で、ポリビニルアルコールフィルムを最上流側に位置
    するドラムから剥離させるポリビニルアルコールフィル
    ムの製造法。
  3. 【請求項3】 偏光フィルム用ポリビニルアルコールフ
    ィルムの製造法である請求項1または2記載のポリビニ
    ルアルコールフィルムの製造法。
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