JP2001315127A - 塗膜剥離方法及びその装置 - Google Patents

塗膜剥離方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001315127A
JP2001315127A JP2000133346A JP2000133346A JP2001315127A JP 2001315127 A JP2001315127 A JP 2001315127A JP 2000133346 A JP2000133346 A JP 2000133346A JP 2000133346 A JP2000133346 A JP 2000133346A JP 2001315127 A JP2001315127 A JP 2001315127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
coating film
shaft
stirring
recycled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000133346A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Tomioka
直史 富岡
Kenji Hayashi
憲志 林
Tetsuya Kaji
哲也 梶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2000133346A priority Critical patent/JP2001315127A/ja
Publication of JP2001315127A publication Critical patent/JP2001315127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパーチップ等のリサイクル対象品の塗膜
を剥離する。 【解決手段】 リサイクル対象品の破砕物(樹脂チッ
プ)と熱硬化性樹脂成形物のメディアとの混合物を回動
するドラム12内に投入し、攪拌してリサイクル対象品
の塗膜を剥離する。ドラム12の内壁に多数の棒状突起
20を設けると共に、ドラム内に貫装したシャフト16
に多数の攪拌棒23、24を固着し、しかも駆動手段2
5、26によってシャフト16とドラム12とを互いに
逆方向に回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンパーチップ、
家電製品のケーシングチップ等のリサイクル対象品の塗
膜を剥離する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラスチック成形品をリサイクルす
るには、破砕・粉砕して異物を除去したのち溶融し適宜
成形することが広く行なわれているが、塗装したリサイ
クル対象品の場合には予め塗膜を剥離しておくことが必
要である。そのため、通常は、何ら加工せずそのままの
形状の対象物に、エアブラスト方式でメディアを噴射さ
せて塗膜を剥離させる方法しかなかった。この方法であ
ると、リサイクル対象物は加工せずそのままの形状であ
るので、塗膜剥離加工場へ運搬に関して、運送効率が悪
いという欠点があった。これを解決するため、リサイク
ル対象品を予め破砕・粉砕しておくことで対象物の運送
効率を向上させることができるが、得られた粉砕対象物
に上記メディアをエアブラストして塗膜剥離することは
困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、自動車バンパ
ー、家電製品のケーシングなどの粉砕品をリサイクルす
る際に粉砕品のみを攪拌し、お互いにこすり合わせて塗
装を剥離することが試みられていたが、塗膜片が剥離済
み部分に食い込むことでリサイクル品の物性を低下さ
せ、外観を悪くする。また、相互こすり合わせのため剥
離効果が悪く、100%剥離するには攪拌に長時間を要
するばかりか、素材(粉砕品)がすり減ってしまい、再
生品量が著しく目減する。本発明は、リサイクル品破砕
物と研掃材とを混合し攪拌することによりリサイクリ品
の塗膜を完全に剥離する方法と塗膜剥離装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、バンパーチップ、家電製品のケーシング
チップ等のリサイクル対象品破砕物と、研掃材とを混合
し攪拌して素材(破砕物)の残量を多くし塗膜のみを剥
離することを特徴とする。研掃材は熱硬化性樹脂成形体
を粉砕したメディアを使用する。攪拌前のリサイクル対
象品破砕物を化学処理又は微生物処理して塗膜を軟化さ
せたり、予めリサイクル対象品破砕物を100〜150℃で予
熱し軟化させてからメディアと攪拌したり、或いは対象
品破砕物を100〜150℃程度に加熱して軟化させながら攪
拌する。
【0005】また、本発明は、バンパーチップ等のリサ
イクル対象品破砕物と研掃材との混合物を回動するドラ
ム(混合槽)内に投入し、攪拌棒または羽根により攪拌
してリサイクル対象品の塗膜を剥離する装置であって、
前記ドラムの内壁に多数の棒状突起を設けると共に、ド
ラム内に設けたシャフトには前記棒状突起との干渉を避
けた位置に多数の攪拌棒または羽根を固着し、しかも前
記ドラムとシャフトとを互いに逆方向に回転させる駆動
手段を具備して塗膜剥離装置を構成させる。ドラム内壁
の棒状突起は、攪拌作用にとって補助的なものであるた
め、なくてもよいし、また、ドラムは逆回転させずに固
定しても内筒(攪拌棒・羽根付きシャフト)の回転によ
り攪拌させることが可能である。前記シャフトを中空と
し、攪拌棒または羽根間のシャフト表面に多数の水噴霧
孔を備えている。攪拌棒または羽根は、円柱状、板状ま
たはプロペラ状で、シャフトを中心として放射状に取り
付けられている。
【0006】さらに、回動自在に支持されたドラムの両
鏡板の中央よりドラム内部に延びる一対のシャフトを取
り付け、ドラム内の各シャフト端に向かい合う円板を固
着し、該円板の向かい合う面にシャフト軸芯に平行する
複数の攪拌棒または羽根を設けると共に、ドラム外部に
突出させたシャフト他端には両円板を互いに逆方向に回
転させる駆動手段を設けて塗膜剥離装置としてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】上記のように、本発明の基本的解
決手段は、回動するドラム内壁に多数の棒状突起を設け
ると共に、ドラム内中央にドラムの回動と反対方向に回
転する多数の攪拌棒を設けたドラムを使用し、このドラ
ム内に塗装を施したプラスチック成形品の破砕物(例え
ばバンパーチップ等のリサイクル対象品、1辺2〜10
mm程度の不定形多角片)と、熱硬化性樹脂成形体を粉砕
したメディアとを1:1〜8:2、好ましくは3:2ま
たは7:3の割合に投入し、前記攪拌棒とドラム及び棒
状突起の逆方向回転により、メディアと破砕物を攪拌棒
及び棒状突起に打ち付ける同時に、メディアを前記破砕
物の塗装面に繰り返し衝突させることによって塗膜を剥
離するものである。
【0008】使用されるメディアは、例えば、粒度1〜
5mm、ロックウエル硬度HRMスケール115〜125、比重
1.2〜2.0の範囲にある。また、外側は固定壁で、中心の
シャフトに羽根が付いていて攪拌し、塗膜を剥がす。羽
根を500〜1500rpmで回転させると効果的である。また、
塗膜剥離するに当たり、攪拌前のリサイクル対象品破砕
物を化学処理又は微生物処理して塗膜を軟化させたり、
予めリサイクル対象品破砕物を100〜150℃で予熱し軟化
させてからメディアと攪拌したり、或いは対象品破砕物
を100〜150℃程度に加熱して軟化させながら攪拌すると
効果的である。
【0009】本発明におけるメディアは、例えば国際出
願PCT/JP00/00516号に開示したような熱硬化性樹脂成
形体を粉砕する装置によって製造される。この製造装置
は、熱硬化性のプレート状成形物を約2〜4mm角の不定
形物なサイコロ状ないしペレット状に破砕するクラッシ
ャー部と、クラッシャー部で破砕された破砕物中の金属
・異物類除去する選別部と、一対のロール表面に1/2ピ
ッチ位相ズレの凹凸が形成された破砕ロールを具えた粗
砕部と、粗砕部の破砕ロールと同様にロール表面に1/2
ピッチの位相ズレをもつ凹凸が形成されて粗砕部で得た
粗砕物を鋭利な稜線をもつ不定形な微細多面体のメディ
アに加工する多段式粉砕ロール対を具えた粉砕部と、前
記粉砕部の下流に配置した分級装置と、から構成されて
いる。
【0010】また、本発明に用いるメディアは、帯電防
止性、リサイクル性に優れている。 1.帯電防止性 一般汎用品素原料の製造過程における主充填材(パルプ
・セルロース繊維又はガラス繊維布細片等)の投与・混
合とは別に、樹脂の熟成乾燥後のボールミルによる着色
材混合段階で、特定の充填材を配合する。特定の充填材
としては、前述のように有機繊維、金属繊維又は金属微
細片(酸化鉄)など導電性の高い材料を配合する(0.01
〜0.03%)。また、これら金属繊維・金属微細片の微量
混合することで、通常汎用品の比重が1.30〜1.48である
ものを比重1.8〜2.0に上げて、塗膜剥離効率を向上させ
る。なお、高い硬度のメラミン又はフェノール樹脂によ
り低い高度のユリア樹脂を混合することで、攪拌剥離時
の衝撃強度を調整する。勿論、不飽和ポリエステルやポ
リカーボネート等の樹脂でも使用可能である。 2.リサイクル性 対象物との衝突により、メディアが破砕されて粒径が小
さくなり、かつ鋭利な稜線部分が多少丸みを帯びるが、
これを所定の粒度毎に篩い分けて再利用する。メディア
径が細かくなっても個々の粒子の多面体形状や剥離効率
は変わらない。対象品の硬軟の程度、メディアの硬度、
比重などにより数回〜数十回再利用可能である。
【0011】本発明では、自動車のバンパー、家電製品
のケーシング等のように少なくとも表面に保護又は化粧
用の塗膜を施したプラスチック成形品を対象とする。バ
ンパーは、通常ポリプロプレン成形体の表面にウレタン
塗料等の耐候性、衝撃強度の優れた塗膜を施したもので
あるが、これをリサイクルするには、一辺2〜10mm程
度の大きさに破砕してバンパーチップとする。この破砕
物(バンパーチップ等の樹脂チップ)と、熱硬化性樹脂
成形体を1〜5mmに粉砕したメディアとを1:1〜8:
2、好ましくは3:2または7:3の割合に混合し15
〜30分攪拌して塗膜を剥離する。また、攪拌前の破砕
物を化学処理又は微生物処理して塗膜を軟化させたの
ち、メディアと混合し攪拌して塗膜を剥離してもよい。
【0012】図1は、本発明塗膜剥離方法を実施する装
置の一部を破断して示した正面図、図2は、図1の横断
面図である。塗膜剥離装置は、リサイクル対象品の破砕
物(バンパーチップ、家電製品のケースチップ等)と熱
硬化性樹脂成形物のメディアとの混合物を、回動するド
ラム(又は混合槽)12内に投入し、攪拌してリサイク
ル対象品の塗膜を剥離するもので、ドラム12の内壁に
多数の棒状突起20を設け、ドラム内に貫装したシャフ
ト16に多数の攪拌棒23、24を固着する。シャフト
16はシャフト端の駆動手段(減速機付きモーター)2
5によって駆動され、ドラム12は別の駆動手段(減速
機付きモーターとチェーン)26によって互いに逆方向
に回転させる。前記ドラムは、傾斜機構21と支点22
で支持される傾斜架台11に設置されており、傾斜状態
で回動するドラムによってリサイクル対象物とメディア
との流動、衝突を盛んにする。図3はメディア50とリ
サイクル対象品の破砕物51との混合物の一例を示す拡
大図である。
【0013】上記装置を詳しく説明すると、機枠10の
上に傾斜可能に架台11を設けてドラム12を回転自在
に支持する。ドラム(混合槽)12は、内部に貫装した
シャフト16の長手方向一定ピッチに、且つ正面から見
て位相ズレした十字形の攪拌棒23、24を有し、ドラ
ム内壁には攪拌棒との干渉を避けた位置に複数の棒状突
起20を突出させている。ドラム12は、外壁にリング
13、13を有してドラムシャフト16に対して回転で
きるように支持されて、前記駆動手段26によって攪拌
棒23、24の回転(シャフトの回転)と逆方向に回転
する。リング13はドラムの回転時に回転支持用のホィ
ール14、14と、リングの両側面に接して揺れ止め用
ホィール15,15とによってガイドされている。ドラ
ム12の一方の鏡面に投入口17、他方に開閉蓋19付
きの排出口18を形成させている。ドラム12の駆動手
段は、モータ26と、ドラム外壁のスプロケット27
と、モーター側のスプロケット28との間にかけたチェ
ーン29とによって構成されている。なお、ドラムの投
入口17に投入シュート30、排出口18に排出用シュ
ート31及び容器32を配置する。
【0014】本発明によれば、内筒(シャフト)・外筒
(ドラム又は混合槽)がそれぞれ独立して回転可能なの
で、内筒・外筒をそれぞれ逆方向に回転させることによ
り容量の小さいモーターでも十分な攪拌効率が確保でき
る。また、外筒が回転するので攪拌されないデッドエリ
アを無くすこともできる。外筒内壁の棒状突起20は、
攪拌作用にとって補助的なものであるため、なくてもよ
い。また、外筒は逆回転させずに固定して内筒(攪拌棒
・羽根)の回転により攪拌させることも可能である。
【0015】塗膜を除去したのちの対象品と、剥離塗膜
片と、メディアとの混合物は、例えば、特許第2891
631号に開示したような分離装置(粉塵処理装置)或
いはサイクロン等で分離して、リサイクル対象品及び再
利用可能なメディアを取り出し、塗膜・粉塵を廃棄す
る。剥離作業時の対象品への衝突により、メディアが破
砕されて粒径が小さくなり、かつ鋭利な稜線部分がやや
丸みを帯びるが、これを篩い分けてメディアを繰り返し
再利用する。メディア粒径が細かくなっても個々の粒子
は多面体形状であって剥離効率は変わらない。
【0016】図1及び図2の攪拌棒23、24は、通常
円柱状であるが十分な攪拌効率が確保しにくい場合に
は、図4のように板状の攪拌棒34にしたり、或いは図
5のように、プロペラ状(ねじり羽根状)の攪拌棒35
に変更することにより高い攪拌効率を確保する。
【0017】図6は、水噴霧機能付き攪拌装置を示す。
リサイクル対象物・メディアの混合物のみを攪拌機にい
れて攪拌を行っていたため、過度の高速等の回転条件に
よっては、発熱により混合物が一部軟化し過負荷運転と
なってモータ−が停止したり、静電気の発生により攪拌
後のリサイクル対象物とメディアとの分離が困難になる
ことがあった。このような場合には、図6に示すよう
に、攪拌棒支持シャフト37を中空にし、攪拌棒支持点
間のシャフト表面に複数の噴霧孔36を設ける。攪拌棒
によってリサイクル対象物とメディアを混合攪拌しなが
らシャフト37の一端から導入した圧力水を、攪拌棒間
のシャフト表面にあけた多数の水噴霧孔36から一斉に
噴霧させることにより、攪拌時における過度の発熱を防
止・抑制すると共に静電気の発生を防止することができ
る。勿論、シャフトの水噴霧孔36の代わりに、別の噴
霧機(図示省略)を設けて吸水させてもよいし、両者を
併用してもよい。
【0018】図7は更に別の変形装置の斜視図である。
この塗膜剥離装置が、回動自在に支持されたドラムの両
鏡板12a,12bの中央よりドラム内部に向かって延びる
一対のシャフト38、39を取り付け、ドラム内の各シ
ャフト端には向かい合う円板41、42を固着する。円
板の向かい合う面には、シャフト軸芯に平行する多数の
攪拌棒43、44を設けると共に、ドラム外部に突出さ
せたシャフト他端には両円板を互いに逆方向に回転させ
る駆動手段45、46を設けている。向き合う円板4
1、42がそれぞれ独立して回転可能で、それぞれ逆方
向に回転させることにより容量の小さいモーターでも十
分な攪拌効率が確保できる。なお、図7の装置全体を傾
斜させて運転すると攪拌が均一になり一層効果的にな
る。
【0019】高速混合攪拌の剥離装置としては、ヘンシ
ェルミキサー〔(株)三井三池製作所〕、プローシェア
ーミキサー〔太平洋機工(株)〕またはプラネタリミキ
サーを使用できる。ヘンシェルミキサーは、図8に示す
ように、加熱ジャケット51を具えた混合槽50の下部
中心に攪拌羽根52、53、54を有し、羽根の高速回
転により原料を強力に対流混合させ、同時に羽根・原料
・槽壁間で大きなエネルギーの授受がおこなわれる間
に、せん断及び分散混合が行われる粉体混練装置であ
る。混合槽50の一側には、ふた55を開閉するシリン
ダ56を取付け、他側に排出ゲート58付きの排出ホッ
パ57を設ける。攪拌羽根は混合槽50の中央に立てた
回転軸59に取外し可能にセットされており、基台60
に据付けモータ61の駆動によって高速回転する。
【0020】図9は、図8のミキサーにおける攪拌羽根
を例示するもので、(A)は3枚羽根、(B)は2枚羽根、
(C)は屈曲した2羽根、(D)はリング状本体の外縁の直形
方向に2個の攪拌翼を設けた羽根の各平面図である。
【0021】上記ミキサーのほかに、プローシェアーミ
キサー〔太平洋機工(株)〕またはプラネタリミキサー
も用できる。プローシェアーミキサーは、横置き円筒混
合槽内に回転するシャフトに複数個のスキ型ショベル羽
根を設けると共に、ショベル羽根と干渉しない槽内壁に
高速せん断用のチョッパーを配置して、原料を混練、分
散、せん断しながら混合するスキ型ショベル羽根式高速
回転混合機である。
【0022】〔実施例1〕メラミン樹脂成形プレートの
粉砕物をメディアとし(粒度1〜5mm、ロックウエル硬
度HRMスケール115〜125)、このメディア3kgに3
〜7mmに破砕した廃ダンパーの破砕物(樹脂チップ)7
kgを混合して図1に示した剥離装置のドラム内に投入
しドラム(150〜100rpm)、シャフト(500〜1500rpm)
を互いに逆方向に約20分回転しドラム内で混合攪拌させ
たのち停止した。ドラム内に堆積する塗膜剥離済みの廃
ダンパー片、剥離片、メディアとの混合物を取り出し、
これを分離してリサイクル用のプラスチック6.4kg
を得た。回収されたメディア2.3kgは再使用可能で
あった。
【0023】〔実施例2〕メラミン樹脂60%とユリア
樹脂40%の混合材料を加熱加圧して成形した樹脂プレ
ート状成形物をクラッシャーにより3〜5mmのサイコロ
状に破砕したのち、粗砕、粉砕してメディア(粒度2〜
5mm、ロックウエル硬度HRMスケール115〜125)と
し、これを実施例1と同様の装置に投入し混合して廃ダ
ンパーの破砕物の塗膜を剥離した。廃ダンパー破砕物の
塗膜は完全に剥離されリサイクル品として物性、外観と
も良好なものであった。
【0024】〔実施例3〕廃バンパー破砕物をジメチル
スルホキサイド(DMSO)にディップまたは含浸させて1日
放置したのち、前同様な攪拌をしたところ10分の1の
期間で完全に塗膜を剥離することができた。カルビトー
ルエステル系の塗料剥離剤やバイオケミカル剥離剤を使
用しても同様の結果が得られた。
【0025】〔実施例4〕片面塗装の樹脂板の破砕物
(樹脂チップ)2.5kgと実施例2に記載したメディ
ア(粒度840〜1500μm)2.5kgを混合し、これを
容量20リットル、羽根750rpm(周速1.5m/sec)のヘ
ンシェルミキサー内に投入し、攪拌したところ20分で樹
脂チップの塗膜を完全に剥離することができた。
【0026】〔実施例5〕片面塗装の樹脂板の破砕物
(樹脂チップ)2.5kgと実施例2に記載したメディ
ア(粒度840〜1500μm)2.5kgを混合し、これを
容量20リットルのプローシェアーミキサー内に投入し、
主軸35m/sec、チョッパー6000rpmで運転して攪拌したと
ころ20分で樹脂チップの塗膜を完全に剥離することがで
きた。
【0027】
【発明の効果】上記のように、本発明は、メディアとリ
サイクル対象品破砕物を攪拌して、反発さられたメディ
アを破砕物の塗膜に衝突させるようにしたのでリサイク
ル対象品の塗膜を容易に剥離することができる。攪拌前
のリサイクル対象品破砕物を化学処理又は微生物処理し
て塗膜を軟化させたのち、研掃材と混合し攪拌したり、
攪拌時にリサイクル対象品破砕物を100〜150℃程度に加
熱して軟化させながら攪拌することにより、塗膜を剥離
を比較的短時間に行うことができる。また、本発明の塗
膜剥離装置によれば、シャフト及びドラムがそれぞれ独
立して回転可能なので、内筒・外筒をそれぞれ逆方向に
回転させることにより容量の小さいモーターでも十分な
攪拌効率が確保できる。さらに、シャフトを中空とし、
攪拌棒間のシャフト表面に多数の水噴霧孔を設けて、攪
拌と同時にリサイクル対象物とメディアに水を噴霧する
ことで、攪拌時における過度の発熱を防止・抑制すると
共に静電気の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明塗膜剥離装置の一部を破断して示した正
面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】メディアとリサイクル対象品破砕物との混合物
の拡大図である。
【図4】攪拌棒の変形例を示す斜視図である。
【図5】攪拌棒の別例を示す斜視図である。
【図6】塗膜剥離装置の変形例の概略を示す斜視図であ
る。
【図7】塗膜剥離装置の別の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】更に別の変形装置の断面図である。
【図9】図8の塗膜剥離装置における攪拌羽根を示すも
ので、(A)は3枚羽根、(B)は2枚羽根、(C)は屈曲した
2羽根、(D)はリング状本体の外縁の直形方向に2個の
攪拌翼を設けた羽根の各平面図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 架台 1
2 ドラム(外筒) 12a、12b 鏡板 13 リング 1
4、15 ホイール 16 シャフト(内筒) 17 投入口 1
8 排出口 19 蓋 20 棒状突起 2
1 架台傾斜機構 22 支点 23、24 攪拌棒
または羽根 25 シャフト駆動用モータ 26 ドラム回転用
減速機付きモータ 27、28 スプロケット 29 チェーン 30 投入シュート 31 排出用シュー
ト 32 容器 34 板状攪拌棒 35 プロペラ状攪
拌棒 36 水噴射孔 37、38、39
シャフト 41、42 円板 43、44 攪拌棒 45、46 駆動手段 47 メディア 48 リサイクル対象破砕物(樹脂チップ) 50 混合槽 51 加熱ジャケッ
ト 52、53、54 攪拌羽根 55 ふた 56 ふた開閉シリンダ 57 排出ホッパ 58 排出ゲート 59 回転軸 60 機台 61 モータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパーチップ等のリサイクル対象品破
    砕物と、研掃材とを混合し攪拌して前記破砕物の塗膜を
    剥離することを特徴とする塗膜剥離方法。
  2. 【請求項2】 研掃材は熱硬化性樹脂成形体を粉砕した
    メディアである請求項1記載の塗膜剥離方法。
  3. 【請求項3】 攪拌前のリサイクル対象品破砕物を化学
    処理又は微生物処理して塗膜を軟化させたのち、研掃材
    と混合し攪拌する請求項1記載の塗膜剥離方法。
  4. 【請求項4】 攪拌時にリサイクル対象品破砕物を100
    〜150℃程度に加熱して軟化させながら攪拌することを
    特徴とする請求項1記載の塗膜剥離方法。
  5. 【請求項5】 バンパーチップ等のリサイクル対象品破
    砕物と研掃材との混合物を回動するドラム内に投入し、
    ドラム内に設けた攪拌棒により攪拌してリサイクル対象
    品の塗膜を剥離する装置であって、前記ドラムの内壁に
    多数の棒状突起を設けると共に、ドラム内に設けたシャ
    フトには前記棒状突起との干渉を避けた位置に多数の攪
    拌棒または羽根を固着し、しかも前記ドラムとシャフト
    とを互いに逆方向に回転させる駆動手段を備えているこ
    とを特徴とする塗膜剥離装置。
  6. 【請求項6】 前記シャフトを中空とし、攪拌棒または
    羽根間のシャフト表面に多数の水噴霧孔を備えている請
    求項5記載の塗膜剥離装置。
  7. 【請求項7】 回動自在に支持されたドラムの両鏡板の
    中央よりドラム内部に延びる一対のシャフトを取り付
    け、ドラム内の各シャフト端に向かい合う円板を固着
    し、該円板の向かい合う面にシャフト軸芯に平行する複
    数の攪拌棒または羽根を設けると共に、ドラム外部に突
    出させたシャフト他端には両円板を互いに逆方向に回転
    させる駆動手段を設けたことを特徴とする塗膜剥離装
    置。
  8. 【請求項8】 攪拌羽を有するヘンシェルミキサー、プ
    ローシェーミキサーまたはプラネタリミキサーを使用し
    てリサイクル対象品破砕物と研掃材とを高速に混合攪拌
    することを特徴とする塗膜剥離装置。
  9. 【請求項9】 攪拌棒または羽根は、円柱状、板状また
    はプロペラ状で、シャフトを中心として放射状に取り付
    けられている請求項5〜8記載の塗膜剥離装置。
  10. 【請求項10】 前記ドラムまたは混合機を傾斜自在の
    架台に設置している請求項5〜9記載の塗膜剥離装置。
JP2000133346A 2000-05-02 2000-05-02 塗膜剥離方法及びその装置 Pending JP2001315127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133346A JP2001315127A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 塗膜剥離方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133346A JP2001315127A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 塗膜剥離方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001315127A true JP2001315127A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18641858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000133346A Pending JP2001315127A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 塗膜剥離方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001315127A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758116B1 (ko) 2003-08-19 2007-09-11 현대중공업 주식회사 플라스틱 커버 중첩도장 자동 제거장치
JP2009023222A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Dowa Eco-System Co Ltd プラスチックの紙分離装置
JP2010036349A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Plastics Inc 樹脂フレークの処理方法および処理装置
JP2010260197A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Sanwa Sangyo Kk ペットボトル用ラベル分離装置
CN108127817A (zh) * 2017-12-27 2018-06-08 台州金福桂再生资源利用有限公司 一种弯曲废旧塑料的刮洗设备
KR102106615B1 (ko) * 2019-11-06 2020-05-04 한밭대학교 산학협력단 이물질 분리 장치
KR20230039793A (ko) * 2021-09-13 2023-03-22 한밭대학교 산학협력단 폐플라스틱 건조장치 및 그 폐플라스틱 건조장치 운전방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758116B1 (ko) 2003-08-19 2007-09-11 현대중공업 주식회사 플라스틱 커버 중첩도장 자동 제거장치
JP2009023222A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Dowa Eco-System Co Ltd プラスチックの紙分離装置
JP2010036349A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Plastics Inc 樹脂フレークの処理方法および処理装置
JP2010260197A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Sanwa Sangyo Kk ペットボトル用ラベル分離装置
CN108127817A (zh) * 2017-12-27 2018-06-08 台州金福桂再生资源利用有限公司 一种弯曲废旧塑料的刮洗设备
KR102106615B1 (ko) * 2019-11-06 2020-05-04 한밭대학교 산학협력단 이물질 분리 장치
KR20230039793A (ko) * 2021-09-13 2023-03-22 한밭대학교 산학협력단 폐플라스틱 건조장치 및 그 폐플라스틱 건조장치 운전방법
KR102587980B1 (ko) 2021-09-13 2023-10-11 한밭대학교 산학협력단 폐플라스틱 건조장치 및 그 폐플라스틱 건조장치 운전방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2889340B2 (ja) 高速乾式粉砕機
US5238304A (en) Process and device for mixing
JP3626098B2 (ja) 研削用ビーズとビーズの製造方法並びに製造装置
PL176960B1 (pl) Syntetyczna mączka drzewna, sposób wytwarzania syntetycznej mączki drzewnej i urządzenie do wytwarzania syntetycznej mączki drzewnej
JP2001315127A (ja) 塗膜剥離方法及びその装置
JP3746436B2 (ja) 木質様成形品の製造方法および木質様成形品製造装置
JPH0751288B2 (ja) 粒子の複合化方法
JP2001190979A (ja) 高速回転粉砕機
JP2944996B1 (ja) 解砕粉砕整粒装置
CN114147897A (zh) 一种回收废旧酚醛塑料制备再生板材的生产工艺
JP3703640B2 (ja) 再生造粒物の製造装置及びその製造方法
JPS5955338A (ja) 混合機兼用造粒機
KR101492212B1 (ko) 파분쇄와 박리에 의한 순환골재 제조 장치 및 방법
JPS62221434A (ja) 微小固体粒子の球形化処理方法
JPH0338239A (ja) 混合・造粒機能を備えた粉粒体処理機
JP2003112313A (ja) 樹脂混合木粉の製造方法および製造装置、木質様成形品の製造方法および木質様成形品製造装置
JP2945809B2 (ja) プラスチック材からの塗膜剥離,またはプラスチック材を含む粉体材料の粉砕・造粒装置
CN210545587U (zh) 一种化工原料的粉碎混合装置
JPS592842Y2 (ja) 解砕混合機
CN110538594A (zh) 一种罐体摇摆式涂料加工用溶解装置
JP2002028927A (ja) 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物
JP2004290865A (ja) 衝撃式造粒機
JP3088874U (ja) 住宅の内装部品および樹脂成形品製造装置
CN218700333U (zh) 一种塑料粒子生产用加热搅拌熔融装置
JPH051054B2 (ja)