JP2001314856A

JP2001314856A - 軟水器用食塩水注入ユニット。

Info

Publication number: JP2001314856A
Application number: JP2000177567A
Authority: JP
Inventors: Takashi Matsuoka; 孝松岡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-05-11
Filing date: 2000-05-11
Publication date: 2001-11-13

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、水道水をイオン交換樹脂容器に導入
せしめ、軟水を採取する軟水器に於いて、食塩水注入ユ
ニットを導入管の流路中間に、着脱できるようにして、
水道水の流れにより、食塩水をイオン交換樹脂に導入
し、イオン交換樹脂を再生できるようにした小型、簡
便、安価な食塩水注入ユニットを提供することを目的と
する。【構成】イオン交換樹脂軟水器に於いて、水道蛇口とイ
オン交換樹脂容器の上部ヘッド部との間に取り付けるも
ので、流路に直交する口を食塩水注入口とするＴ字状三
方向バルブと、エゼクター付き口金と、食塩水導入管
と、食塩水容器とからなる軟水器用食塩水注入ユニッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、小型イオン交換樹脂軟
水器に取り付ける、軟水器用食塩水注入ユニットであ
る。小型イオン交換樹脂軟水器に於いて、軟水を採取し
ていると、イオン交換樹脂が劣化して、軟水化できなく
なる。そこでイオン交換樹脂に食塩水を通し、イオン交
換樹脂を再活性化することが必要になる。本発明は、軟
水器に簡便に取り付けられる、軟水器用食塩水注入ユニ
ットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の小型のイオン交換樹脂による軟水
器に於いては、劣化したイオン交換樹脂は、布袋に入っ
たイオン交換樹脂を軟水器容器より取り出し、予め、再
生した布袋入りイオン交換樹脂と交換するか、または、
上部のキャップを外し、一定量の食塩（イオン交換樹脂
１リッターにつき約１２０ｇ）を軟水器容器に入れて、
水道水を流しながら再活性化していた。また、大型で高
価な軟水器に於いては、自動的にバルブが切り替わり、
イオン交換樹脂の下方から上方に水道水を流し、イオン
交換樹脂をほくすように洗浄する、いわゆる、逆洗が行
われ、続いて食塩水を上方から下方に流し、イオン交換
樹脂の再生が行われる自動再生機能の付いた本格的な軟
水器もある。また、中型の軟水器に於いては、軟水採
取、逆洗、再生と切り替えバルブを、手動で切り替えて
行う中級の軟水器もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】小型の軟水器において
は、イオン交換樹脂の容量も少なく、それだけ、劣化が
はやく、再生する頻度も多くなる。そこで、再生操作も
効率性、簡便性、安全性が要求される。最近、小型の軟
水器も、この再生操作が不便なため、需要が高いにも関
らず、普及率が十分上がらなかったり、また、普及した
ものも、十分活用されなかったりしていた。本発明は、
家庭の主婦でも、容易に、効率よく、かつ、安全に再生
操作ができる、小型で、安価な軟水器に取り付けること
ができる、食塩水注入ユニットを提供しようとするもの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】イオン交換樹脂軟水器に
於いて、水道蛇口とイオン交換樹脂容器上部のヘッド部
との間の導入管に、流路に直交する口を食塩水注入口と
するＴ字状の三方向バルブを設け、軟水採取時は、前記
食塩水注入口に盲蓋をし、水道水を直接、イオン交換樹
脂容器に導き、軟水を採取する。イオン交換樹脂を再生
する時は、前記盲蓋を外し、エゼクター付き口金をネジ
込み、該エゼクター付き口金に食塩水導入管、食塩容器
を連結し、水道水を流す。水道水の流れにより、食塩水
を流路に吸引しながら、イオン交換樹脂容器に導き、イ
オン交換樹脂を再生する。

【０００５】

【作用】本発明の食塩水注入ユニットを小型イオン交換
樹脂軟水器に取り付け、水道蛇口１に直結して使用す
る。まず、軟水を採取する時は、前記食塩水注入口に盲
蓋をし、水道水を流すと、水道水はイオン交換樹脂容器
の上部のヘッド部より、イオン交換樹脂の上層より下層
方向に流れる間に、水道水のＣａ^＋＋、Ｍｇ^＋＋の硬水
成分がイオン交換樹脂に吸着され、軟水として採取され
る。イオン交換樹脂を再生する時は、前記盲蓋を外し、
エゼクター付き口金、食塩水導入管、食塩容器を連結
し、水道水を流す。水道水の流れにより、食塩水を流路
に吸引しながら、イオン交換樹脂容器の上部のヘッド部
より、イオン交換樹脂の上層より下層方向に流れる。そ
の間に、イオン交換樹脂に吸着されたＣａ^＋＋、Ｍｇ
^＋＋の硬水成分は、食塩水のＮａイオンで置換され再生
される。食塩容器には、予め、イオン交換樹脂１リット
ルにつき約１２０グラムの割合で食塩を入れ、水で融か
しておく。

【０００６】

【実施例】本発明の具体的一実施例を、従来の軟水器を
説明した後、図面により説明する（図１）は、従来の軟
水器の外観見取り図を示す。１は水道蛇口で、導入管
２、イオン交換樹脂容器ヘッド５より、イオン交換樹脂
容器６に導かれる。イオン交換樹脂容器６内部のイオン
交換樹脂により軟水化され、排出管４より軟水が採取さ
れる。３は管止めネジである。（図２）は、（図１）の
一般的な軟水器容器６の断面図である。ここでは、従来
の軟水器を、簡単に説明する。６は、イオン交換樹脂容
器で、内部にイオン交換樹脂１３が入れられている。５
は、イオン交換樹脂容器ヘッドで、イオン交換樹脂容器
６の上部に、Ｏリング７を介してネジ込まれている。イ
オン交換樹脂容器ヘッド５の導入口には、導入管２が、
管受け１４、Ｏリング８を介して、管止めネジ３で締め
付けられている。他方、排出口には、排出管４が、管受
け１４、Ｏリング８を介して、管止めネジ３で締め付け
られている。イオン交換樹脂容器ヘッド５の中心部に
は、導管９が固定され、下端には、下フィルター１２が
固定されている。また、イオン交換樹脂容器ヘッド５の
中心部下部には、フィルター枠１０がネジ込まれ、上フ
ィルター１１が固定されている。水道蛇口１を開くと、
水道水が導管２よりイオン交換樹脂容器ヘッド５より入
り、イオン交換樹脂１３の上層より下方に流れる。この
時、軟水化され下フィルター１２より導管１２の内部を
上方に流れ、イオン交換樹脂容器ヘッド５より排出管４
より軟水が採取される。イオン交換樹脂容器６内部のイ
オン交換樹脂１３で、硬水成分であるＣａ^＋＋とＭｇ
^＋＋吸着され、軟水として採取される。（図３）は、本
発明である食塩水注入ユニットを、小型軟水器に取り付
けた時の、外観見取図を示す。（図１）の導管２と、イ
オン交換樹脂容器ヘッド５との間に三方向バルブ１５を
取り付け、食塩水注入口にエゼクター付き口金１６、食
塩導管１８、食塩容器１９を連結して取り付けたもので
ある。

【０００７】本発明の食塩水注入ユニットをより判り易
くするため、部品に分けて説明する。（図４）は、三方
向バルブ１５の断面図を示す。図のように、中心部に流
通口１８−１を有する円筒１８が圧入されている。円弧
状の穴１５−１は、水道水が上方に流れる流路である。
１５−２は流入口、１５−３は流出口、１５−４は食塩
水注入口である。水道水は、流入口１５−２円弧状の穴
１５−１、食塩水注入口１５−４、流通口１８−１よ
り、流出口１５−３へと流れる。１５ａはＯリングであ
る。（図５）は（図４）の側面図を示す。（図６）は
（図４）の上平面図を示す。１５−１が流通口である。
（図７）は（図４）の三方向バルブ１５の食塩水注入口
１５−４に盲蓋１７を平パッキン１７ａを介して締め付
けた時の断面図を示す。（図８）は（図７）の側面図を
示す。（図９）はエゼクター口金１６の断面図を示す。
側面に導管口金１９−１付き固定ネジ１９が、平パッキ
ン２０を介してネジ止めされている。１６−１は流通口
で、軸方向に平行に三本設けてある。エゼクター口金１
６の中心部には、水道水の流速の変化により、水圧差を
生じせしめることにより、側面より、食塩水を吸入す
る、所謂、エゼクターを設けている。即ち、流れ方向に
細くなったノズル１６−２を固定し、続いて、流れ方向
に太くなる流路１６−３が設けられている。流路１６−
４部は水圧が下がり、食塩水が導管口金１９−１より吸
入される。１６ａは平パッキン、１６−ｂはＯリングで
ある。

【０００８】（図１０）は（図９）の右側面図を示す。
（図１１）は（図９）の下平面図を示す。１６−１は三
本の流通口である。（図１２）は、三方向バルブ１５に
エゼクター口金１６を平パッキン１６ａを介してネジ込
んだ時の断面図を示す。エゼクター口金１６の頭部に
は、盲蓋１７が平パッキン１７ａを介してネジ込まれて
いる。（図１３）は（図１２）の右側面図を示す。（図
１４）は（図３）の部分断面図を示す。水道水は、矢印
の方向に流れ、排出管４より排出される。その時、エゼ
クター１６−２、１６−３を流れる時、食塩容器１９の
中の食塩水が、食塩水導管１８導管口金１９−１より吸
入され、イオン交換樹脂１３に導入され、イオン交換樹
脂１３が再生される。、（図１５）はイオン交換樹脂１
３が、食塩水で再生操作が完了した後、食塩水注入ユニ
ットを取外し、三方向バルブ１５に盲蓋１７を締め付
け、軟水を採取する時の外観見取り図を示す。（図１
６）は（図１５）の部分断面図を示す。水道水は、矢印
の方向に流れ、排出管４より軟水が採取される。即ち、
水道水は導管２より、三方向バルブ１５の円弧状の穴１
５−１、円筒１８の流通口１８−１より、イオン交換樹
脂１３の上層より下方に流れる時、軟水化され下フィル
ター１２より導管９を上方に流れ、排出管４より軟水が
採取される

【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。（１）最も簡素化された再生器で、安価である。（２）小型で場所を取らない。（３）エゼクター付き口金１６の取り付け角度を、設置
場所に合わせ、自由にでき、高さの制限もなく、操作性
の最も良い方向に設置できる。（４）エゼクター付き口金１６、食塩水導管１８、食塩
水容器１９の三ユニットから構成され、着脱が容易であ
る。（５）市販され、使用中の再生機能のない軟水器にも、
取り付けることができる（６）市販され、使用中の全自動軟水器にも、非常用、
手動用として役立つ。（７）導入管の、どの位置にも設置できる。（８）水道圧が高い場合も、エゼクター口金部の穴径で
調整できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、従来の軟水器の外観見取り図を示す。

【図２】は（図１）の一般的な軟水器容器６の断面図を
示す。

【図３】は、本発明の食塩水注入ユニットを、小型軟水
器に取り付けた時の外観見取り図を示す。

【図４】は、三方向バルブ１５の断面図を示す。

【図５】は（図４）の側面図を示す。

【図６】は（図４）の上平面図を示す。

【図７】は（図４）三方向バルブ１５に盲蓋１７を締め
付けた時の断面図を示す

【図８】は（図７）の側面図を示す。

【図９】はエゼクター口金１６の断面図を示す。

【図１０】は（図９）の右側面図を示す。

【図１１】は（図９）の下平面図を示す。

【図１２】は三方向バルブ１５にエゼクター口金１６を
ネジ込んだ時の断面図。

【図１３】は（図１２）の右側面図を示す。

【図１４】は（図３）の部分断面図を示す。

【図１５】は三方向バルブ１５に盲蓋１７を締め付け軟
水採取時の外観見取り図

【図１６】は（図１５）の部分断面図を示す。

【符号の説明】

１：水道蛇口２：導入管３：管止めネジ
４：排出管５：イオン交換樹脂ヘッド６：イオン交換樹脂容器
７：Ｏリング８：Ｏリング９：導管１０：フィルター枠１
１：上フィルター１２：導管１３：イオン交換樹脂１４：管受け１
５：三方向バルブ１６：エゼクター口金１７：盲蓋１８：円筒１
９：固定ネジ２０：平パッキン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】イオン交換樹脂軟水器に於いて、水道蛇口
とイオン交換樹脂容器上部のヘッド部との間の導入管に
取り付けるものであって、流路に直交する口を食塩水注
入口とするＴ字状三方向バルブと、エゼクター付き口金
と、食塩水導入管と、食塩水容器とからなる軟水器用食
塩水注入ユニット。