JP2001311756A - 界分布測定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
間的な分布を測定する界分布測定方法及び装置に関し、
プローブ走行位置と測定タイミングとのずれによって発
生する測定ノイズを除去しうる界分布測定方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 プローブを連続的に走査しながら複数の
サンプリング点において測定を行うことにより電界又は
磁界の空間的な分布を測定する界分布測定方法におい
て、プローブの位置と測定のタイミングとのずれによっ
て発生するスプリアススペクトルに基づいてサンプリン
グのずれ量を算出し、このずれ量を考慮して電界又は磁
界の分布を測定する。
Description
て電界や磁界の分布を測定する界分布測定方法及び装置
に係り、特に、プローブ走行位置と測定タイミングとの
ずれによって発生する測定ノイズを除去しうる界分布測
定方法及び装置に関する。
可視化装置では、電界や磁界の2次元分布を測定するこ
とが必要である。従来のこれら装置においては、プロー
ブを2次元的に走査することにより電界や磁界の2次元
分布を測定する界分布測定方法が用いられている。
6を用いて説明する。
布測定面100には、電界や磁界を検出するためのプロ
ーブ102が設けられている。プローブ102は、プロ
ーブ走査制御部104に接続されており、界分布測定面
100内においてx軸方向及びy軸方向に走査できるよ
うになっている。プローブ102には、プローブ102
からの信号に基づいて電界及び磁界を測定する測定部1
06が接続されている。プローブ走査制御部104は、
プローブ102の位置に応じた測定トリガ信号を発生
し、測定部106に入力するようになっている。測定部
106によって測定された電界や磁界のデータFは、プ
ローブ走査制御部104から送られる位置情報とともに
バッファメモリ108に記録できるようになっている。
バッファメモリ108には、バッファメモリ108に蓄
えられた測定データを2次元平面上に展開して表示する
演算・表示部110が接続されている。
布の測定は、プローブ102を走査しながら界分布測定
面100上において所定間隔毎に電界や磁界を測定し、
測定した電界や磁界をプローブ102の位置情報ととも
に処理することにより行う。
い測定スループットを最大にするため、サンプリング点
(測定点)毎に停止せず、界分布測定面上を連続的に走
査する。プローブ102は、例えば図6に示すように、
x軸に沿って正方向に移動し、次いでy軸に沿って所定
値だけ正方向に移動し、次いでx軸に沿って負方向に移
動し、次いでy軸に沿って所定値だけ正方向に移動し、
次いでx軸に沿って正方向に移動し、次いでこれら一連
の動作を繰り返し行うことにより、界分布測定面上の略
全面を走査するように移動する(以下、このような走査
方法をジグザグ走査と呼ぶ)。
02が界分布測定面100上を走査する過程においてプ
ローブ102の位置に応じて測定トリガ信号を発する。
例えば図7に示すように、x軸に沿って等間隔に並ぶ複
数のx座標を予め設定しておき、プローブ102が位置
する場所のx座標がそれら設定点に移動する毎に測定ト
リガ信号を発生するようにする。この測定トリガ信号
は、測定部106に送られる。
取ったときにプローブ102によって検出されている信
号がそのサンプリング点における電界や磁界の情報であ
ると判断し、その時点におけるプローブ102からの出
力信号に基づいて電界や磁界の測定を行う。
Fは、プローブ走査制御部から出力されるプローブの位
置情報(座標(x,y))とともにバッファメモリ10
8に蓄えられる。
ファメモリ108に蓄えられたデータF(x,y)を2
次元平面上に展開することにより、電界や磁界の2次元
界分布を得ることができる。
リガ信号の検出から測定値出力までの間には遅延時間が
存在する。このため、測定スループットを高めるために
サンプリング点毎に停止せずに連続的に走査する上記従
来の界分布測定方法では、測定トリガ信号が出力された
ときのプローブ102のx座標と、実際に測定されたと
きのプローブ102のx座標とは異なることになる。
をジグザグ走査すると、y軸の奇数番目の列とy軸の偶
数番目の列とでは座標のずれる方向が互いに逆方向にな
る。すなわち、プローブがx軸に沿って正方向に移動す
るy軸の奇数番目の列においては、サンプリング点も正
方向の位置にシフトする(図中、○印)。逆に、プロー
ブがx軸に沿って負方向に移動するy軸の偶数番目の列
においては、サンプリング点も負方向の位置にシフトす
る(図中、×印)。このサンプリング点の不一致量は、
プローブ走査速度をv[m/s]、遅延時間をtd[s
ec]とすると、同一のトリガ点に対してx軸位置が2
×v×td[m]だけずれることになる。
ら出力された位置情報に基づいて界分布を2次元平面上
に展開したのでは、電界や磁界の正確な2次元像を得る
ことはできなかった。
して電界や磁界の空間的な分布を測定する界分布測定方
法及び装置において、プローブ走行位置と測定タイミン
グとのずれによって発生する測定ノイズを除去しうる界
分布測定方法及び装置を提供することにある。
連続的に走査しながら複数のサンプリング点において測
定を行うことにより電界又は磁界の空間的な分布を測定
する界分布測定方法において、前記プローブの位置と測
定のタイミングとのずれによって発生するスプリアスス
ペクトルに基づいてサンプリング点のずれ量を算出し、
前記ずれ量を考慮して電界又は磁界の分布を測定するこ
とを特徴とする界分布測定方法によって達成される。
記プローブを第1の方向に走査しながら測定した複数の
測定データを前記プローブの位置情報とともに基準デー
タとして記録し、前記プローブを前記第1の方向とは逆
の第2の方向に走査しながら測定した複数の測定データ
を前記プローブの位置情報とともに調整データとして記
録し、前記調整データに対して補間処理を行い、前記サ
ンプリング点間のデータを補間した補間データを算出
し、前記基準データ及び前記補間データに対する空間周
波数パワースペクトルを算出し、前記空間周波数パワー
スペクトルに基づき、前記サンプリング点のずれ量を算
出するようにしてもよい。
記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数パワース
ペクトルの累積値に基づいて算出するようにしてもよ
い。
記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数スペクト
ルの累積値が所定値以下となる点に基づいて判断するよ
うにしてもよい。
記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数スペクト
ルの累積値が最小となる点に基づいて判断するようにし
てもよい。
記プローブの加速・減速を考慮して、前記サンプリング
点のずれ量を算出するようにしてもよい。
記プローブは、2次元平面上を走査するようにしてもよ
い。
記プローブは、3次元空間内を走査するようにしてもよ
い。
続的に走査しながら複数のサンプリング点において電界
又は磁界を検出するプローブと、前記プローブにより検
出された電界又は磁界を測定する測定器と、前記測定器
により測定された電界又は磁界のデータを、前記プロー
ブの位置データとともに記録する記録装置と、前記記録
装置に記録されたデータに基づき、前記プローブの位置
と測定のタイミングとのずれによって発生するサンプリ
ング点のずれ量を算出するデータ処理装置と、前記デー
タ処理装置により算出された前記サンプリング点のずれ
量を考慮して前記プローブにより検出された電界又は磁
界の空間的な分布を算出する演算装置とを有することを
特徴とする界分布測定装置によっても達成される。
記データ処理装置は、前記プローブの位置と測定のタイ
ミングとのずれによって発生するスプリアススペクトル
に基づいて前記サンプリング点のずれ量を判断するよう
にしてもよい。
測定方法及び装置について図1乃至図3を用いて説明す
る。
び装置を示す概略図、図2は本実施形態による界分布測
定方法におけるデータ処理方法を示すフロー図、図3は
周波数パワースペクトルの累積値とサンプリングシフト
量との関係を示すグラフである。
置について図1を用いて説明する。
布測定面10には、電界や磁界を検出するためのプロー
ブ12が設けられている。プローブ12は、プローブ走
査制御部20に接続されており、界分布測定面10内に
おいてx軸方向及びy軸方向に走査できるようになって
いる。プローブ12には、プローブ12からの信号に基
づいて電界及び磁界を測定する測定部30が接続されて
いる。プローブ走査制御部20は、プローブの位置に応
じた測定トリガ信号を発生し、測定部30に入力するよ
うになっている。測定部30によって測定された電界や
磁界のデータF 0は、プローブ走査制御部20から送ら
れる位置情報とともにバッファメモリ40に記録できる
ようになっている。バッファメモリ40には、バッファ
メモリ40に蓄えられた測定データのサンプリングノイ
ズを除去するデータ処理部50が接続されている。デー
タ処理部50には、データ処理部50により処理された
サンプリングノイズ除去データを2次元平面上に展開し
て表示する演算・表示部60が接続されている。
に蓄えられている測定データの補間処理を行う補間処理
部52と、測定データ及び補間データに対する空間周波
数パワースペクトルに基づきサンプリング点のシフト量
を算出するシフト量算出部54と、算出したシフト量に
基づいて測定データを補正するデータ補正処理部56
と、測定データ及び補正データに基づいてサンプリング
ノイズ除去データを算出するサンプリングノイズ除去デ
ータ算出部58とを有している。
装置は、バッファメモリ40と演算・表示部60との間
に、測定データのサンプリングノイズを除去するデータ
処理部50が設けられていることに特徴がある。このよ
うにして界分布測定装置を構成することにより、サンプ
リングノイズを除去して適切な2次元界分布を測定する
ことができる。
ついて図1及び図2を用いて説明する。
向するように配置する。ここで、界分布測定面10は、
測定対象の界分布の変化周期に対して十分に細かなサン
プリング間隔となるように設定する。例えば、測定対象
の電磁波等の波長をλ、界分布測定面のx軸方向の長さ
をL1、y軸方向の長さをL2、x軸方向のサンプリング
点数をN、y軸方向のサンプリング点数をMとして、 λ≫L1/N、λ≫L2/M となるように、界分布測定面10を設定する。
ブ12を走査し、界分布測定面10上のプローブ12の
位置における電界や磁界を検出する。ここで、プローブ
12は、その移動を無駄なく行い測定スループットを最
大にするために、サンプリング点(測定点)毎に停止せ
ず、界分布測定面10上を連続的にジグザグ走査する。
を制御するとともに、プローブ12の位置に応じて測定
トリガ信号を発する。例えば、x軸に沿って等間隔に並
ぶ複数のx座標を予め設定しておき、プローブ12が位
置する場所のx座標がそれら設定点に移動する毎に測定
トリガ信号を発生するようにする。この測定トリガ信号
は、測定部30に送られる。
ったときにプローブ12によって検出されている信号が
そのサンプリング点における電界や磁界の情報であると
判断し、その時点におけるプローブ12からの出力信号
に基づいて電界や磁界の測定を行う。
値出力までの間には遅延時間が存在する。また、プロー
ブ12は、測定スループットを高めるためにサンプリン
グ点毎に停止せずに連続的にジグザグ走査する。したが
って、測定トリガ信号が出力されたときのプローブ12
のx座標と、実際に測定されたときのプローブ12のx
座標とは異なることになる。
グザグ走査すると、y軸の奇数番目の列とy軸の偶数番
目の列とでは、座標のずれる方向が互いに逆方向にな
る。すなわち、図7に示すように、プローブがx軸に沿
って正方向に移動するy軸の奇数番目の列においては、
サンプリング点も正方向の位置にシフトする(図中、○
印)。逆に、プローブがx軸に沿って負方向に移動する
y軸の偶数番目の列においては、サンプリング点も負方
向の位置にシフトする(図中、×印)。このサンプリン
グ点の不一致量は、プローブ走査速度をv[m/s]、
遅延時間をtd[sec]とすると、同一のトリガ点に
対してx軸位置が2×v×td[m]だけずれることに
なる。
のデータF0を、プローブ走査制御部20から出力され
るプローブ12の位置情報(座標(x,y))ととも
に、測定データF0(x,y)としてバッファメモリ4
0に記録する。この際、測定データF0(x,y)を複
数のグループに分け、一のグループを基準サンプリング
データ、他のグループを調整データとする。例えば、2
次元平面上においてプローブ12をジグザグ走査する本
実施形態による界分布測定方法では、プローブがx軸に
沿って正方向に移動するy軸上の奇数番目の列のデータ
(奇数行データF 0(x,yo))と、プローブがx軸に
沿って負方向に移動するy軸上の偶数番目の列のデータ
(偶数行データF0(x,ye))とに分けて、バッファ
メモリ40にそれぞれ記録する。なお、本実施形態で
は、奇数行データF0(x,yo)を基準サンプリングデ
ータとし、偶数行データF0(x,ye)を調整データと
する。
ン補間処理のためである。N+1番目のデータがない場
合にはN−1番目のデータをN+1番目のデータとして
用いることができる。
ータF0(x,y)に基づいて、サンプリングノイズを
除去したサンプリングノイズ除去データF(x,y)を
算出する(図2参照)。
モリ40に蓄えられている調整データに対してスプライ
ン補間処理を行い、補間データを算出する。本実施形態
による界分布測定方法では、調整データである偶数行デ
ータF0(x,ye)に対してx軸方向にスプライン補間
処理を行い、補間データF0′(x′,ye)を算出する
(ステップS11)。スプライン補間処理では、各サン
プリング点間をk分割し、それら各点のデータを補間す
る。x軸方向に補間処理を行うことにより、x軸方向の
データ数はk(N+1)個となる。すなわち、x′は、 x′=1,2,3,…,k・N,k(N+1) である。
るため、一旦、実部と虚部とに分離して複素平面上のベ
クトル曲線と見なして多価関数のスプライン補間処理を
行う。スプライン補間処理に関しては、例えば、山口富
士夫訳「コンピュータグラフィックス」(日刊工業新聞
社)に詳述されている。
サンプリングデータ及び補間データに対する空間周波数
パワースペクトルに基づき、サンプリング点のシフト量
を算出する。
及び補間データに対する空間周波数パワースペクトルを
求める。本実施形態による界分布測定方法では、奇数行
データF0(x,yo)と補間データF0′(k・x+d
x,ye)とで与えられるデータに対してy軸方向にM
/2の空間周波数パワースペクトルを求める。ここで、
dxは、x軸方向に沿ったサンプリング点のシフト量を
表すパラメータであり、 dx=−k+1,−k+2,… ,k−1,k である。補間データF0′(x′,ye)におけるx′を
k・x+dxと置き換えているのは、サンプリング点の
シフトを考慮して空間周波数パワースペクトルを求める
ためである。
(x,fy)は、
とすると、
の計算は、奇数行データF0(x,yo)と偶数行データ
の補間データF0′(k・x+dx,ye)とを符号を変
えて加算処理するだけで求めることができる。
ースペクトルP(x,M/2)を、x軸方向に累積し、
累積値adxを求める。すなわち、adxは、 adx=ΣP(x,M/2) として表される。
によってはサンプリング点シフトの影響が小さくリサン
プリングが困難となるからである。累積値adxを求める
ことによりサンプリング点シフトの影響が平均化される
ので、累積値adxを評価することによってサンプリング
点シフトを的確に評価することができる。なお、サンプ
リング点シフトの影響が大きいことが予測できるような
場合には、必ずしも累積値adxを求めなくてもよい。
るシフト量dxをサーチし、そのときのシフト量dx′
の値を求める。
奇数行データF0(x,yo)と偶数行データF0(x,
ye)とのサンプリング点のx軸方向に沿ったシフト量
を表すことになる。すなわち、シフト量dx′は、 dx′=2×v×td である(ステップS12)。
の一例を示すグラフである。なお、図3に示す測定結果
では、補間点数kを10としている。図示するように、
この測定結果では、シフト量dxが約+7のときに累積
値adxが最小となっている。したがって、シフト量d
x′は+7となる。
フト量算出部54により算出したシフト量に基づいて測
定データを補正し、補正データを算出する。本実施形態
による界分布測定方法では、偶数行データF0(x,
ye)の内容を、上記サーチ処理で求めたdx′と補間
データF0′(x′,ye)とを用いて書き換え、偶数行
補正データF0″(x,ye)を算出する。すなわち、 F0″(x,ye) ← F0′(k・x+dx′,ye) とする(ステップS13)。
出部58により、基準サンプリングデータ及び補正デー
タに基づいてリサンプリングを行い、サンプリングノイ
ズ除去データを算出する。本実施形態による界分布測定
方法では、奇数行データF0(x,yo)と偶数行補正デ
ータF0″(x,ye)とを合成代入し、サンプリングノ
イズ除去データF(x,y)とする(ステップS1
4)。
リングノイズ除去データF(x,y)を2次元平面上に
展開することにより、電界や磁界の2次元界分布を得る
ことができる。
走査測定データ、すなわち、測定データF0(x,y)
をそのまま2次元平面上に展開した場合の界分布を示す
図である。このデータは、小型アンテナ指向性評価装置
を用いて測定した1.5GHz帯の携帯電話機の電流分
布であり、図4(a)が振幅データの面分布を示し、図
4(b)が位相データの面分布を示している。図示する
データは測定データを模写したものであり、振幅或いは
位相が等しい点を連ねた線でそれらの分布を表してい
る。また、各図中央部の長方形は携帯電話機の本体部分
を示しており、その長方形から伸びる直線はアンテナを
示している。図示するように、この2次元像ではx軸方
向に沿って分布が乱れており、サンプリング点シフトが
生じていることが明らかである。
よってサンプリングノイズを除去した2次元走査測定デ
ータ、すなわち、サンプリングノイズ除去データF
(x,y)を2次元平面上に展開した場合の界分布を示
す図である。図5(a)が振幅データの面分布を示し、
図5(b)が位相データの面分布を示している。図示す
るように、この2次元像では界分布が滑らかになってお
り、測定データF0(x,y)が適切に補正されている
ことが判る。
ブを連続的に走査しながら複数のサンプリング点におい
て測定を行うことにより電界又は磁界の空間的な分布を
測定する界分布測定方法において、プローブの位置と測
定のタイミングとのずれによって発生するスプリアスス
ペクトルに基づいてサンプリング点のずれ量を判断し、
ずれ量を考慮して電界又は磁界の分布を測定するので、
プローブ走行位置と測定タイミングとのずれによって発
生する測定ノイズを適切に除去することができる。
が可能である。
0を2次元としたが、測定界分布は3次元以上であって
もよい。この場合、調整データのグループが2以上で調
整パラメータも2以上であり、評価する空間周波数パワ
ースペクトルの次元も2以上となる。
のずれ量dxが一定である場合を示したが、プローブ走
査の加減速を考慮してずれ量を変数として取り扱うこと
もできる。この場合、dxをxの関数、dx(x)とす
ればよい。
ースペクトルの評価にフーリエ変換を用いたが、フーリ
エ変換のみでなく、ウォルシュ変換やウェーブレット変
換などを用いてもよい。また、窓関数を作用した後にこ
れらスペクトル評価を行ってもよい。
ースペクトルの累積値が最小となるときのシフト量を利
用して測定ノイズを除去したが、必ずしも空間周波数パ
ワースペクトルの累積値が最小となるシフト量を利用し
なくてもよい。本実施形態では、最も望ましい状態とし
て空間周波数パワースペクトルの累積値が最小となるシ
フト量を利用しているが、本発明の効果は、空間周波数
パワースペクトルの累積値の値が測定ノイズを除去しな
い状態よりも低くなるようにシフト量dxの値を設定す
ることにより達成される。したがって、空間周波数パワ
ースペクトルの累積値が所定値以下、例えば、測定ノイ
ズを除去しない状態の空間周波数パワースペクトルの累
積値の1/10以下になるシフト量を利用して測定ノイ
ズを除去するようにしてもよい。
を連続的に走査しながら複数のサンプリング点において
測定を行うことにより電界又は磁界の空間的な分布を測
定する界分布測定方法において、プローブの位置と測定
のタイミングとのずれによって発生するスプリアススペ
クトルに基づいてサンプリング点のずれ量を判断し、ず
れ量を考慮して電界又は磁界の分布を測定するので、プ
ローブ走行位置と測定タイミングとのずれによって発生
する測定ノイズを適切に除去することができる。
装置を示す概略図である。
けるデータ処理方法を示すフロー図である。
グシフト量との関係を示すグラフである。
示す図である。
り測定した界分布を示す図である。
ある。
る図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 プローブを連続的に走査しながら複数の
サンプリング点において測定を行うことにより電界又は
磁界の空間的な分布を測定する界分布測定方法におい
て、 前記プローブの位置と測定のタイミングとのずれによっ
て発生するスプリアススペクトルに基づいてサンプリン
グ点のずれ量を算出し、前記ずれ量を考慮して電界又は
磁界の分布を測定することを特徴とする界分布測定方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の界分布測定方法におい
て、 前記プローブを第1の方向に走査しながら測定した複数
の測定データを前記プローブの位置情報とともに基準デ
ータとして記録し、 前記プローブを前記第1の方向とは逆の第2の方向に走
査しながら測定した複数の測定データを前記プローブの
位置情報とともに調整データとして記録し、 前記調整データに対して補間処理を行い、前記サンプリ
ング点間のデータを補間した補間データを算出し、 前記基準データ及び前記補間データに対する空間周波数
パワースペクトルを算出し、 前記空間周波数パワースペクトルに基づき、前記サンプ
リング点のずれ量を算出することを特徴とする界分布測
定方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の界分布測定方法におい
て、 前記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数パワー
スペクトルの累積値に基づいて算出することを特徴とす
る界分布測定方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の界分布測定方法におい
て、 前記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数スペク
トルの累積値が所定値以下となる点に基づいて判断する
ことを特徴とする界分布測定方法。 - 【請求項5】 請求項3又は4記載の界分布測定方法に
おいて、 前記サンプリング点のずれ量は、前記空間周波数スペク
トルの累積値が最小となる点に基づいて判断することを
特徴とする界分布測定方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
界分布測定方法において、 前記プローブの加速・減速を考慮して、前記サンプリン
グ点のずれ量を算出することを特徴とする界分布測定方
法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
界分布測定方法において、 前記プローブは、2次元平面上を走査することを特徴と
する界分布測定方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
界分布測定方法において、 前記プローブは、3次元空間内を走査することを特徴と
する界分布測定方法。 - 【請求項9】 平面上又は空間内を連続的に走査しなが
ら複数のサンプリング点において電界又は磁界を検出す
るプローブと、 前記プローブにより検出された電界又は磁界を測定する
測定器と、 前記測定器により測定された電界又は磁界のデータを、
前記プローブの位置データとともに記録する記録装置
と、 前記記録装置に記録されたデータに基づき、前記プロー
ブの位置と測定のタイミングとのずれによって発生する
サンプリング点のずれ量を算出するデータ処理装置と、 前記データ処理装置により算出された前記サンプリング
点のずれ量を考慮して前記プローブにより検出された電
界又は磁界の空間的な分布を算出する演算装置とを有す
ることを特徴とする界分布測定装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の界分布測定装置におい
て、 前記データ処理装置は、前記プローブの位置と測定のタ
イミングとのずれによって発生するスプリアススペクト
ルに基づいて前記サンプリング点のずれ量を判断するこ
とを特徴とする界分布測定装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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