JP2001311261A - 瓦屋根葺き工法及び平板瓦 - Google Patents

瓦屋根葺き工法及び平板瓦

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JP2001311261A
JP2001311261A JP2000125611A JP2000125611A JP2001311261A JP 2001311261 A JP2001311261 A JP 2001311261A JP 2000125611 A JP2000125611 A JP 2000125611A JP 2000125611 A JP2000125611 A JP 2000125611A JP 2001311261 A JP2001311261 A JP 2001311261A
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Tsukio Harada
月男 原田
Tomoki Harada
倫希 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風や台風時に瓦屋根を構成する平板瓦の飛
散防止に有効な防災機能付き瓦屋根葺き工法と、同工法
の実施に使用される平板瓦を提供する。 【解決手段】 オーバーラップの見付又はアンダーラッ
プの段面の頭側寄りの位置に横向きに突き出る突起を設
ける。アンダーラップの段面又はオーバーラップの見付
の頭側寄りの位置であって前記突起と整合する位置に穴
部を設ける。前記突起を穴部へ嵌めて連結し両者を重ね
合わせて葺く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強風や台風時に
瓦屋根を構成する平板瓦の飛散防止に有効な防災機能付
き瓦屋根葺き工法と、同工法の実施に使用される平板瓦
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】瓦屋根の瓦が強風や台風によって飛散す
る被害の続出が大きな問題となり、その対策が瓦屋根業
界の急務となっている。
【0003】従来一般的には、桟瓦を桟木に向かって打
つ釘止め技術が広く実施されてきた。しかし、それだけ
では防災機能上不十分と云うことで、最近では、例えば
平成11年12月18日付け日本瓦経済新聞の第1面
に、平板瓦(F形)用の耐風性能を飛躍的に向上させ
る、約30種の「クリップ」が開発され、市場に登場し
て、瓦屋根の所謂「10年保証」にも対応する旨の業界
情報が紹介されている。
【0004】更に、平板瓦の台風や強風による飛散は、
アンダーラップとオーバーラップの重なり部分に対する
風圧や浮揚力が大きな原因であるとの分析も有力な説に
なりつつある。たとえば平成12年1月1日付け日本
瓦経済新聞の広告欄に、株式会社鶴弥は「スーパーロッ
ク工法」または「スーパートライ110」の商品名で、
平板瓦の尻部表面の略中央部に横向きの鈎部を一体成形
し、これが上段瓦のアンダーラップ(アンダーロック
部)をロックする構成の技術を紹介している。
【0005】また、平成12年3月8日付け日本瓦経
済新聞の3面には、丹羽製瓦所と神関製瓦所は、平板瓦
の裏面に台形の突起物を設け、オーバーラップ側の尻部
には前記突起の一部が嵌まり込む傾斜部を設け、両者の
嵌まり合いにより固定する技術を開発し特許出願したこ
とが紹介されている。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】我国の日本家屋の大
部分は南東向きに建てられることを考慮すると、上記し
たアンダーラップとオーバーラップの重なり部分に対す
る風圧や浮揚力が瓦飛散の大きな原因になることは頷け
る。したがって、上記、の従来技術が目指す方向性
の正しいことは理解できるが、問題点も見られる。
【0007】第1に、上記の技術は、アンダーラップ
を鈎部で押さえ固定するのであって、肝心なオーバーラ
ップを直接固定する構造ではない。従って、オーバーラ
ップの風圧や浮揚力による浮き上がりには効果が薄い。
一方、の技術は、オーバーラップの尻部を拘束、固定
するので、オーバーラップの頭側に作用する風圧や浮揚
力による浮き上がりには、やはり効果が薄いと云わねば
ならない。
【0008】第2に、上記、の技術は共に、平板瓦
の裏面に設けた鈎部、或いは突起部を利用して瓦相互の
拘束、固定の作用効果を得ようとするものである。従っ
て、屋根葺き職人は、目では直接見えない作業を、勘と
技能に頼った仕事として屋根葺き作業を進めるほかはな
い。つまり未確認の不確定要素を伴う屋根葺き作業とな
るので、出来上がりの品質がバラつく心配がある。
【0009】第3に、上記、の技術は共に、平板瓦
を千鳥状配置に葺く場合に適用できる技術であり、並列
配置に葺く場合には適用できない問題がある。
【0010】したがって、本発明の目的は、オーバーラ
ップの頭側を直接固定でき、したがって、オーバーラッ
プの頭側に作用する風圧や浮揚力による浮き上がりに対
して最も効果の大きい防災機能付き屋根葺き工法と、同
工法の実施に使用する平板瓦を提供する事である。
【0011】本発明の次の目的は、屋根葺き職人の目で
直接見える場所を目視確認しながらきっちりと連結ない
し固定して葺くことができ、従って、熟練者でなくても
屋根葺き作業を一定品質に容易に施工できる、防災機能
付き屋根葺き工法と、同工法の実施に使用する平板瓦を
提供する事である。
【0012】本発明の更なる目的は、平板瓦の外観意匠
をさして改変する必要もなく実施でき、しかも千鳥状配
置の屋根葺きはもとより、並列配置の屋根葺きにも全く
同様に適用できる防災機能付き屋根葺き工法と、同工法
の実施に使用する平板瓦を提供する事である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1記載の発明に係る瓦
屋根葺き工法は、平板瓦のアンダーラップの上に、横並
びに隣接する平板瓦のオーバーラップを重ね合わせて葺
く瓦屋根葺き工法において、オーバーラップの見付又は
アンダーラップの段面の頭側寄りの位置に横向きに突き
出る突起を設け、アンダーラップの段面又はオーバーラ
ップの見付の頭側寄りの位置であって前記突起と整合す
る位置に穴部を設け、前記突起を穴部へ嵌めて連結し両
者を重ね合わせて葺くことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た瓦屋根葺き工法において、平板瓦のアンダーラップの
上に、横並びに隣接する平板瓦のオーバーラップを重ね
合わせて葺く二つの平板瓦は、桟木に向かって打った釘
により固定し、又は止め具ないしクリップ類で相互に拘
束することを特徴とする。
【0015】請求項3に記載した発明に係る平板瓦は、
オーバーラップの見付又はアンダーラップの段面の頭側
寄り位置に横向きに突き出る突起が設けられ、アンダー
ラップの段面又はオーバーラップの見付の頭側寄り位置
であって前記突起と整合する位置に穴部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した平板瓦において、突起は先細形状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施形態及び実施例】図1〜図5は、請求項
3、4記載の発明に係る平板瓦を使用した、請求項1記
載の発明に係る瓦屋根葺き工法の実施形態を示してい
る。
【0018】要するに、平板瓦1のアンダーラップ3の
上に、横並びに隣接する平板瓦1のオーバーラップ2を
重ね合わせて葺く瓦屋根葺き工法に関する実施形態であ
り、千鳥状配置、または並列配置の区別なく実施され
る。もっとも、本発明の適用対象瓦は、平板瓦の限りで
はなく、また、呼び名の如何を問わず、アンダーラップ
とオーバーラップを相互に重ね併せて葺く瓦の全てを対
象とするものである。
【0019】図1と図2は、平板瓦1の表面から所謂ア
ンダーラップ3へ至る段面5の頭側寄り位置(又は逆に
オーバーラップ2の見付8の頭部寄り位置でも可)に、
横向きに突き出る突起20が設けられた実施形態を示し
ている。
【0020】また、図3は、同じ平板瓦1の所謂オーバ
ーラップ2の見付8の頭側寄りの位置(又は逆にアンダ
ーラップ3の段面5の頭側寄り位置でも可)であって前
記突起20と整合する位置に穴部21が設けられた実施
形態を示している。前記カッコ書きのように、突起20
と穴部21を逆の関係に設けても、同様な作用効果を得
ることができる。
【0021】また、突起20は、穴部21への挿入操作
が容易であるように、先細形状に形成される(請求項4
記載の発明)。
【0022】図示例の突起20は先細りの円錐形状で、
穴部21は逆に奥行き方向に外径が細まる円錐形状であ
るが、この限りではない。隣接する平板瓦1、1相互の
連結、固定の効果を奏し、嵌め込み操作が容易であるか
ぎり、その形状、構造の如何を問わない。個数も1個の
限りではない。
【0023】以上、要するに本発明の突起20及び穴部
21は、平板瓦1の拘束効果に優れ、且つ屋根葺き作業
に至便な形状と大きさ及び位置を設計して実施される。
【0024】図4は、請求項1に記載した発明に係る瓦
屋根葺き工法の実施形態として、上記のように平板瓦1
のアンダーラップ3の段面5の頭側寄り位置に横向きに
設けられた突起20を、隣接する平板瓦1のオーバーラ
ップ2の見付8の頭側寄り位置であって前記突起20と
整合する位置に設けられた穴部21へ嵌めて連結し両者
を重ね合わせて葺く要領を示している。
【0025】この場合、屋根職人は、突起20と穴部2
1との関係を図4のような視点で明解に目視確認しつつ
作業を進められる。しかも、連結、固定の操作を完了し
た屋根葺き後には、瓦表面に突起20、穴部21は一切
露出せず、従前と全く同様な外観で瓦屋根が仕上がり、
意匠的美感に優れる。この点は、図5に、屋根葺きされ
た平板瓦1、1相互の関係を断面図で示したことからも
理解されるであろう。
【0026】次に、図6は、上記の瓦屋根葺き工法を実
施するに際し、止め具6(又はクリップとも称され
る。)を併用する場合(請求項2記載の発明)の実施形
態を示している。図6は平板瓦1を千鳥状配置に葺く場
合について示している。
【0027】図示した止め具6は、下段の平板瓦1の尻
部下面を拘束する下側支持部6aと、上段の平板瓦1の
アンダーラップ3の上面縁部に形成された水返し3bを
拘束する上側支持部6bと、上段の瓦1のアンダーラッ
プ3の見付へ面接触する見付拘束部6cと、及び下段の
瓦1の尻見付へ面接触する尻見付拘束部6dとを備えた
構成であり、上段の瓦と下段の瓦を簡単にして容易、確
実に拘束し、飛散防止効果に威力を発揮する。
【0028】既往の何れの形式、構造の止め具ないしク
リップを使用するかの別を問わず、請求項1記載の発明
に係る瓦屋根葺き工法に止め具ないしクリップを併用す
ることにより、瓦の飛散防止の作用効果は相乗的に向上
する。釘を打って瓦を固定する手段を併用することも同
様に好ましい。
【0029】なお、本発明は、以上に説明した実施形態
の構成に限定されず、当業者が通常行う設計変更による
変形、応用を含むことは云うまでもない。
【0030】
【本発明が奏する効果】請求項1、2に記載した発明に
係る瓦屋根葺き工法、及び同工法の実施に使用する請求
項3、4記載の発明に係る平板瓦によれば、オーバーラ
ップ2の頭側を直接に連結、固定した屋根葺きを実現す
るので、オーバーラップ2の頭側に作用する風圧や浮揚
力による浮き上がりに対して最も効果の大きい防災機能
付き瓦屋根を実現できる。
【0031】また、屋根葺き職人は、目で直接見ながら
(目視確認しながら)きっちりと平板瓦を相互に連結、
固定して葺くことができるから、熟練者でなくても屋根
葺き作業を一定品質に、容易に、能率良く施工できる。
【0032】更に、本発明によれば、平板瓦に突起20
及び穴部21を設けるだけで実施でき、平板瓦の外観意
匠は既往の意匠をさして改変せずに済むほか、千鳥状配
置の屋根葺きはもとより、並列配置の屋根葺きにも全く
同様に適用できて、適用範囲が広いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平板瓦の実施形態を示した斜視図
である。
【図2】前記平板瓦の突起部分を拡大した斜視図であ
る。
【図3】前記平板瓦を裏返した斜視図である。
【図4】本発明の瓦屋根葺き工法の実施形態を示した斜
視図である。
【図5】図4のa−a線矢視位置の断面図である。
【図6】本発明の異なる瓦屋根葺き工法の実施形態を示
した斜視図である。
【符号の説明】
1 平板瓦 2 オーバーラップ 3 アンダーラップ 5 段面 8 見付 20 突起 21 穴部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板瓦のアンダーラップの上に、横並びに
    隣接する平板瓦のオーバーラップを重ね合わせて葺く平
    板瓦屋根葺き工法において、 オーバーラップの見付又はアンダーラップの段面の頭側
    寄りの位置に横向きに突き出る突起を設け、アンダーラ
    ップの段面又はオーバーラップの見付の頭側寄りの位置
    であって前記突起と整合する位置に穴部を設け、前記突
    起を穴部へ嵌めて連結し両者を重ね合わせて葺くことを
    特徴とする、瓦屋根葺き工法。
  2. 【請求項2】平板瓦のアンダーラップの上に、横並びに
    隣接する平板瓦のオーバーラップを重ね合わせて葺く二
    つの平板瓦は、桟木に向かって打った釘により固定し、
    又は止め具ないしクリップ類で相互に拘束することを特
    徴とする、請求項1に記載した瓦屋根葺き工法。
  3. 【請求項3】オーバーラップの見付又はアンダーラップ
    の段面の頭側寄り位置に横向きに突き出る突起が設けら
    れ、アンダーラップの段面又はオーバーラップの見付の
    頭側寄り位置であって前記突起と整合する位置に穴部が
    設けられていることを特徴とする、平板瓦。
  4. 【請求項4】突起は先細形状に形成されていることを特
    徴とする、請求項3に記載した平板瓦。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180041A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 屋根瓦

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