JP2001310933A - 高分子量ポリエステルおよび成型品 - Google Patents

高分子量ポリエステルおよび成型品

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JP2001310933A JP2001132604A JP2001132604A JP2001310933A JP 2001310933 A JP2001310933 A JP 2001310933A JP 2001132604 A JP2001132604 A JP 2001132604A JP 2001132604 A JP2001132604 A JP 2001132604A JP 2001310933 A JP2001310933 A JP 2001310933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、生分解性を有し裂け易さの
改良された高分子量脂肪族ポリエステルを提供すること
である。 【解決手段】 分岐状の炭化水素基を有する脂肪族エス
テル単位(A)と、直鎖状の炭化水素基を有する脂肪族
エステル単位(B)とを含んでなる数平均分子量300
00〜200000の高分子量脂肪族ポリエステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子量脂肪族ポ
リエステルおよび成型品に関する。詳しくは、「裂け易
さ」の改良された高分子量ポリエステル、および、この
高分子量ポリエステルを用いた成型品に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族ポリエステルは一般に生分解性が
認められており、単独あるいは種々の添加剤を配合して
繊維、シート、フィルム等の成型品に使用することが期
待されている。特にシートやフィルムに利用する場合は
十分な強度が要求されるだけではなく、裂けにくい性質
が必要とされている。
【0003】脂肪族ポリエステルを製造する方法として
は、ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させ
る方法、ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコール
とをエステル交換させてグリコールエステル及び/又は
その低重合体を得、次いでこれを高真空下で長時間加熱
撹拌して重縮合させる方法等が知られている。
【0004】しかしながらこれらの方法で得られた脂肪
族ポリエステルは数平均分子量が30000以下であ
り、シートやフィルムに成形しても裂けやすいものしか
得られなかった。
【0005】従来、「裂け易さ」を改良する方法として
は、例えば特開平5−295071号公報等に3官能以
上の共重合成分を用いることが開示されているが、この
方法ではゲル化の危険性が高く工業的製法とは言い難
い。またたとえ製造できたとしても製品中にゲル状物が
混ざって実用的な用途に適さなかった。
【0006】またこれまで実際的な「裂け易さ」の評価
方法も知られておらず、シートやフィルムの物性評価に
はプラスチックの引張試験(JIS K7113、AS
TMD638等)が一般に広く用いられているが、この
ような試験方法では強度、弾性率、伸度を求めることは
できるが、実際的な「裂け易さ」を評価することはでき
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するためになされたものであり、シート、フィル
ムおよびその他成型品として利用することのできる裂け
易さの改良された高分子量脂肪族ポリエステルと、該高
分子量脂肪族ポリエステルを含有してなる成型品とを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず実際
的な裂け易さを定量的に測定できる方法を鋭意検討した
結果、プラスチックの引張試験(ASTM−D882−
90(A法))における引張速度1000mm/分で測
定したときの破断伸度が、実際的な「裂け易さ」に比例
することを見出した。
【0009】この方法により評価した結果、数平均分子
量が30000未満の脂肪族ポリエステルは裂け易く、
実用的ではないということがわかった。
【0010】また分岐状の炭化水素基を有する脂肪族エ
ステル単位(A)と、直鎖状の炭化水素基を有する脂肪
族エステル単位(B)とからなる高分子量脂肪族ポリエ
ステルにより、「裂け易さ」を改良できることを見いだ
した。
【0011】すなわち本発明は、分岐状の炭化水素基を
有する脂肪族エステル単位(A)と、直鎖状の炭化水素
基を有する脂肪族エステル単位(B)とを含んでなる数
平均分子量30000〜200000の高分子量脂肪族
ポリエステルに関する。このとき、分岐状の炭化水素基
を有する脂肪族エステル単位(A)は少なくとも1モル
%以上含まれる。
【0012】また本発明は、プラスチックの引張試験
(ASTM−D882−90(A法))における引っ張
り強度1000mm/分で測定したときの破断伸度が1
0%以上である数平均分子量30000〜200000
の高分子量脂肪族ポリエステルに関する。
【0013】例えば前記高分子量脂肪族ポリエステル
は、分岐した炭化水素基を有する脂肪族ジカルボン酸お
よび/またはその無水物と環状酸無水物とを含有する脂
肪族ジカルボン酸成分と、環状エーテルを含有する脂肪
族グリコール成分とを、開環重合させることより得られ
る高分子量脂肪族ポリエステルである。
【0014】また本発明の高分子量脂肪族ポリエステル
の製法は、以下の(1)〜(3)が採用できる。 (1)分子内に2個のカルボキシル基を有しかつ該カル
ボキシル基が結合した炭素数2以上の分岐状炭化水素基
を有する脂肪族カルボン酸および/またはその無水物を
含有する脂肪族ジカルボン酸成分と、脂肪族グリコール
成分とを反応させることを特徴とする前記高分子量脂肪
族ポリエステルの製造方法 (2)脂肪族ジカルボン酸成分と、分子内に2個の水酸
基を有しかつ該水酸基が結合した炭素数2以上の分岐状
炭化水素基を有する脂肪族グリコールを含有する脂肪族
グリコール成分とを反応させることを特徴とする前記高
分子量脂肪族ポリエステルの製造方法 (3)分子内に2個のカルボキシル基を有しかつ該カル
ボキシル基が結合した炭素数2以上の分岐状炭化水素基
を有する脂肪族カルボン酸および/またはその無水物を
含有する脂肪族ジカルボン酸成分と、分子内に2個の水
酸基を有しかつ該水酸基が結合した炭素数2以上の分岐
状炭化水素基を有する脂肪族グリコールを含有する脂肪
族グリコール成分とを、反応させることを特徴とする前
記高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法 前記(1)〜(3)の製造方法において、前記脂肪族ジ
カルボン酸成分が、環状酸無水物を含有するものであ
り、かつ前記脂肪族グリコール成分が環状エーテルを含
有するものであることが効率的に製造できるので好まし
い。
【0015】また本発明の成型品は、前記高分子量脂肪
族ポリエステルを含有してなる成型品に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】高分子量脂肪族ポリエステル 本発明の高分子量脂肪族ポリエステルの破断伸度の測定
方法としては、プラスチックの引張試験(ASTM−D
882−90(A法))に準じて行い、引張速1000
mm/分で引張試験をしたときの破断伸度を測定した。
具体的には例えば高分子量脂肪族ポリエステルを、圧縮
成型器を用いて成形温度130℃、成形圧力150kg
f/cm2 、成形時間2分間の条件下で成形し、厚さ
200フィルムを作成し、このフィルムをダンベルに打
ち抜き、引張速度1000mm/分で引張試験をして測
定した。
【0017】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルは、
前記方法における引っ張り速度1000mm/分で測定
したときの破断伸度が10%以上、好ましくは50%以
上、さらに好ましくは100%以上である。破断伸度が
10%未満の場合は、急激な力が加わったり、鋭角な物
があたった場合その衝撃を吸収しきれずに非常に裂けや
すいフィルムとなる。
【0018】また本発明の高分子量脂肪族ポリエステル
は、さらに前記方法における引っ張り速度1000mm
/分で測定したときの破断強度が10kgf/cm2
上、好ましくは50kgf/cm2 以上、さらに好まし
くは100kgf/cm2 以上であることが、さらに破
断に強いフィルムとなる点で好ましい。
【0019】また本発明の高分子量脂肪族ポリエステル
は、さらに前記方法における引っ張り速度1000mm
/分で測定したときの引張弾性率が200kgf/mm
2 以下、好ましくは100kgf/mm2 以下であるこ
とが、さらに柔軟性に富むフィルムとなる点で好まし
い。
【0020】本発明の高分子量ポリエステルは、分岐状
の炭化水素基を有する脂肪族エステル単位(A)と、直
鎖状の炭化水素基を有する脂肪族エステル単位(B)と
を含んでなる高分子量脂肪族ポリエステルである。
【0021】分岐状の炭化水素基としては、プロピレン
基、エチルエチレン基、1,2−ジメチル−エチレン
基、メチルメチレン基、2−メチル−テトラメチレン
基、オクタデシルエチレン基、1−メチル−トリメチレ
ン基、プロピルエチレン基、1,3−ジメチル−トリメ
チレン基、ブチルエチレン基、2,5−ジメチル−テト
ラメチレン基、2,2−ジメチル−トリメチレン基、
1,1,3,3−テトラメチル−トリメチレン基、1,
1,4,4−テトラメチル−テトラメチレン基、1−ブ
チル−2−エチル−トリメチレン基、2,2−ジメチル
−3−イソプロピル−トリメチレン基、2−ブチル−2
−エチル−1,3−トリメチレン基、デカニルエチレン
基、ドデカニルエチレン基、ジプロピレングリコールか
ら水酸基を除いた基等が挙げられる。
【0022】直鎖状の炭化水素基としては、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメ
チレン基、デカメチレン基、オクタデカメチレン基等が
挙げられる。
【0023】また前記脂肪族エステル単位(A)および
(B)には、エーテル基、ケトン基、スルフィド基等の
炭化水素基以外の基を含んでいても良い。
【0024】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルの分
子量は、数平均で30000〜200000であるが、
好ましくは40000〜150000、更に好ましくは
50000〜100000である。脂肪族ポリエステル
をフィルム、シート、その他成型物として利用するに
は、数平均分子量が少なくとも30000以上必要であ
る。これよりも低くなると脆かったり、延伸できないな
ど工業的に問題があり、鎖延長剤と反応させて高分子量
化することも可能であるが、工程が多段階になったり、
使用した鎖延長剤がフィルムのフィッシュアイの原因に
なったりして工業的に不利である。熱的な劣化や強度な
どを考慮すると高分子量脂肪族ポリエステルの数平均分
子量は40000以上が好ましく、50000以上が更
に好ましい。また、数平均分子量を200000以上に
するには反応に長時間要し、工業的に不利である。長時
間反応することにより生成揮発分が多くなるので、数平
均分子量は200000以下であり、150000以下
が好ましく、100000以下が更に好ましい。
【0025】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルを得
る方法としては、特に限定されないが、その具体的製造
方法としては、後記の本発明の製造方法(1)〜(3)
が好適であり、特に分岐した炭化水素基を有する脂肪族
ジカルボン酸および/またはその無水物と環状酸無水物
とを含有する脂肪族ジカルボン酸成分と、環状エーテル
を含有する脂肪族グリコール成分とを、開環重合させる
方法が、製造上効率的である点で好適である。前記環状
酸無水物としては、無水コハク酸が特に好ましく、前記
環状エーテルとしては、エチレンオキシドが特に好まし
い。前記環状エーテルは、分岐した炭化水素基を有して
いてもよい。
【0026】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルに
は、必要に応じて他の成分、例えば結晶核剤、顔料、染
料、耐熱剤、着色防止剤、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、
帯電防止剤、安定剤、充填剤、強化材、難燃剤、可塑
剤、他の重合体を本発明の効果を損なわない範囲で添加
することができる。
【0027】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルは、
押し出し成形、射出成形、中空成形、真空成形等の通常
の成型方法に適用することができ、各種部品、容器、資
材、器具、フィルム、シート、繊維、不織布等の成型品
とすることができる。
【0028】高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法 本発明の高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法の発明
は、以下の(1)〜(3)に関する。 (1)分子内に2個のカルボキシル基を有しかつ該カル
ボキシル基が結合した炭素数2以上の分岐状炭化水素基
を有する脂肪族カルボン酸および/またはその無水物を
含有する脂肪族ジカルボン酸成分と、脂肪族グリコール
成分とを反応させることを特徴とする前記高分子量脂肪
族ポリエステルの製造方法 (2)脂肪族ジカルボン酸成分と、分子内に2個の水酸
基を有しかつ該水酸基が結合した炭素数2以上の分岐状
炭化水素基を有する脂肪族グリコールおよび/またはそ
のエポキシドを含有する脂肪族グリコール成分とを反応
させることを特徴とする前記高分子量脂肪族ポリエステ
ルの製造方法 (3)分子内に2個のカルボキシル基を有しかつ該カル
ボキシル基が結合した炭素数2以上の分岐状炭化水素基
を有する脂肪族カルボン酸および/またはその無水物を
含有する脂肪族ジカルボン酸成分と、分子内に2個の水
酸基を有しかつ該水酸基が結合した炭素数2以上の分岐
状炭化水素基を有する脂肪族グリコールおよび/または
そのエポキシドを含有する脂肪族グリコール成分とを、
反応させることを特徴とする前記高分子量脂肪族ポリエ
ステルの製造方法 前記分岐状炭化水素基を有する脂肪族ジカルボン酸また
はその無水物としては、例えばメチルコハク酸、エチル
コハク酸、ジメチルコハク酸、メチルマロン酸、3−メ
チルアジピン酸、オクタデシル無水コハク酸などが挙げ
られる。
【0029】本発明で言う脂肪族ジカルボン酸成分とし
ては、前記分岐状炭化水素基を有する脂肪族ジカルボン
酸またはその無水物の他、コハク酸、アジピン酸、スベ
リン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン
酸、オクタデカンジカルボン酸、ダイマー酸等のジカル
ボン酸;それらジカルボン酸のエステル;無水コハク
酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタル
酸、無水アジピン酸、無水シトラコン酸、無水フタル
酸、無水トリメリット酸、二無水ピロメリット酸、ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ブタン−1,
2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、無水マレイン
酸単独重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、
無水マレイン酸−エチレン共重合体、無水マレイン酸−
イソブチレン共重合体、無水マレイン酸−イソブチルビ
ニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−アクリロニト
リル共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体等の
酸無水物などが挙げられる。また前記ジカルボン酸もし
くはそのエステルまたはその酸無水物の一部を、二官能
以上の多価カルボン酸およびその無水物、並びに三官能
以上のオキシカルボン酸から選ばれたものに変えてもよ
い。三官能以上のオキシカルボン酸としてはリンゴ酸、
酒石酸、クエン酸などが挙げられる。なかでも酸成分と
アルコール成分とが直線状に結合したポリエステルを生
成するためには、カルボキシル基を1分子中に2個有す
るものが好ましい。
【0030】分岐状脂肪族ジカルボン酸および/または
その無水物を用いる割合は脂肪族ジカルボン酸成分全体
の1〜40重量%であり、好ましくは5〜30重量%で
ある。前記範囲では、融点の低下がなく、裂け易さ改善
に効果がある点で好ましい。
【0031】前記分岐状炭化水素基を有する脂肪族グリ
コールとしては、例えば1,2−プロパンジオール、ジ
プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,
3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2
−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,
2−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,4
−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ジメ
チル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3
−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3
−プロパンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,
2−テトラデカンジオール等が挙げられ、それらグリコ
ールのエポキシドとしては、プロピレンオキシド、1,
2−エポキシブタン、2,3−エポキシブタン等が挙げ
られる。
【0032】本発明で言う脂肪族グリコール成分として
は、前記分岐状炭化水素基を有する脂肪族グリコールの
他、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デ
カメチレングリコール等のグリコール;該グリコールの
エポキシド等が挙げられる。また、グリコール成分の一
部としてポリオキシアルキレングリコールを使用するこ
とも可能であり、例えばポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテト
ラメチレングリコールおよびこれらの共重合体が例示さ
れる。また、グリコール成分の一部として三官能以上の
多価アルコールを使用することも可能である。特に酸成
分とアルコール成分とが直線状に結合したポリエステル
を生成するためには水酸基を1分子中に2個有するもの
が好ましい。前記多価アルコールとしては、例えばグリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリット
などが例示される。また、グリコール成分の一部として
ジエポキシドを使用することも可能であり、例えば(ポ
リ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポ
リ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、レゾ
ルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、
ο−フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグ
リシジルエステル、ハイドロキノンジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、グリセロ
ールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジ
ルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ポリ
グリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリ
トールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグ
リシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート、グリセロールトリグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジ
ルエーテルなどが挙げられる。
【0033】分岐状脂肪族グリコールおよび/またはそ
のエポキシドを用いる割合は、脂肪族グリコール成分全
体の1〜40重量%であり、好ましくは5〜30重量%
である。前記範囲では、融点の低下がなく、裂け易さ改
善に効果がある点で好ましい。
【0034】本発明の製造方法において、反応方法は特
に限定されず、原料によって適宜選択されるものである
が、例えば、 (i)ジカルボン酸もしくはそのエステルまたはその酸
無水物とグリコールとを重縮合する方法 (ii)環状酸無水物と環状エーテルとを開環重合させ
てから、さらに重縮合する方法 等が挙げられる。
【0035】(i)の方法による高分子量脂肪族ポリエ
ステルの製造に際しては、ジカルボン酸(あるいはその
エステル)成分およびグリコール成分の全量を初期混合
し反応させてもよく、または反応の進行にともなって分
割して添加してもさしつかえない。重縮合反応としては
通常のエステル化反応をおこなってからエステル交換法
により重合度を上げる。この際、エステル化反応とエス
テル交換反応の区別は必ずしも明確である必要はない。
【0036】エステル化反応およびエステル交換反応に
は通常、少量の触媒を用いる必要がある。脱水縮合によ
るエステル化法とエステル交換反応を併用する場合は、
無触媒でエステル化をおこなってから触媒を用いたエス
テル交換反応をおこなうこともできる。触媒としては、
通常用いられているものであれば特に制限はないが、T
i、Ge、Zn、Fe、Mn、Co、Zr、Hf、V、
Ir、La、Ce、Li、Ca、Mg、Sn、Ba、N
i等の有機金属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、
金属酸化物、金属水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、塩化物が挙げられる。触媒の使用量は、通
常得られる高分子量脂肪族ポリエステル100重量部に
対して、0.001〜5重量部であり、このましくは
0.01から0.5重量部である。
【0037】(i)の方法によって重(縮)合物を得る
場合のエステル化反応の条件としては公知の方法で何ら
問題はない。例えば反応温度180〜280℃、常圧〜
1mmHgの減圧度で反応させて、引き続きエステル交
換反応をおこなう。エステル交換反応の条件としては、
反応温度180〜280℃、好ましくは230〜270
℃、減圧度0.5mmHg以上、好ましくは1.0mm
Hg以上、さらに好ましくは1.0〜3.0mmHgで
ある。である。反応温度がこの範囲より低い場合は、反
応時間が著しく長くなり、この範囲より高い場合は、著
しく着色したり、揮発分が多くなったりして、工業的に
不利である。減圧度は0.5mmHg未満の場合、すな
わち高真空になると副生物および解重合による低分子化
合物が多量に生成する。これら揮発分発生による減圧度
の低下、真空ポンプの性能低下などにより、反応時間が
著しく長くなったり、所定の分子量まで到達しなかった
りする。さらに、揮発分の発生により収率は著しく低下
し、これら揮発分は例え回収されても利用されることが
ないため、経済的に大きな問題となる。減圧度が3.0
mmHgよりも低い場合は、反応時間が著しく長くな
り、工業的に不利である。
【0038】(ii)の方法については、まず環状酸無
水物と環状エーテルの開環重合の工程について、以下に
説明する。
【0039】本発明で用いられる無水コハク酸等の環状
酸無水物は、これまで単独重合しないことが知られてい
た。このような単独重合しない環状酸無水物に対し、重
合触媒の存在下に環状エーテルを逐次的に添加して重合
させることによって、実質的に酸成分とアルコール成分
が交互共重合したポリエステルが短時間で生成させ得
る。
【0040】重合は溶媒中での重合や塊状重合等の方法
により行うことができる。溶媒中での重合では環状酸無
水物は溶媒に溶解させて用い、塊状重合では環状酸無水
物を溶融させてから本発明に用いる。
【0041】溶媒中での重合は、回分式でも連続式でも
行うことができ、その際使用される溶媒としては、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロエタ
ンなどの不活性溶媒をあげることができる。
【0042】重合触媒としては、特に限定はなく、通常
ポリエステルを開環重合する際に使用するものを用い
る。例えばテトラメトキシジルコニウム、テトラエトキ
シジルコニウム、テトラ−iso−プロポキシジルコニ
ウム、テトラ−iso−ブトキシジルコニウム、テトラ
−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−t−ブトキシジ
ルコニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−n−プ
ロポキシアルミニウム、トリ−iso−プロポキシアル
ミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム、トリ−i
so−ブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシ
アルミニウム、モノ−sec−ブトキシ−ジ−iso−
プロポキシアルミニウム、エチルアセトアセテートアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エ
チルアセトアセテート)、テトラエトキシチタン、テト
ラ−iso−プロポキシチタン、テトラ−n−プロポキ
シチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−se
c−ブトキシチタン、テトラ−t−ブトキシチタン、ト
リ−iso−プロポキシガリウム、トリ−iso−プロ
ポキシアンチモン、トリ−iso−ブトキシアンチモ
ン、トリメトキシボロン、トリエトキシボロン、トリ−
iso−プロポキシボロン、トリ−n−プロポキシボロ
ン、トリ−iso−ブトキシボロン、トリ−n−ブトキ
シボロン、トリ−sec−ブトキシボロン、トリ−t−
ブトキシボロン、トリ−iso−プロポキシガリウム、
テトラメトキシゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニ
ウム、テトラ−iso−プロポキシゲルマニウム、テト
ラ−n−プロポキシゲルマニウム、テトラ−iso−ブ
トキシゲルマニウム、テトラ−n−ブトキシゲルマニウ
ム、テトラ−sec−ブトキシゲルマニウム、テトラ−
t−ブトキシゲルマニウムなどの金属アルコキド;五塩
化アンチモン、塩化亜鉛、臭化リチウム、塩化すず(I
V)、塩化カドミウム、三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ルなどのハロゲン化物;トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、エチルアルミニウムジクロライド、トリ−iso−
ブチルアルミニウムなどのアルキルアルミニウム;ジメ
チル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛などのア
ルキル亜鉛;トリアリルアミン、トリエチルアミン、ト
リ−n−オクチルアミン、ベンジルジメチルアミンなど
の三級アミン;リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、ケイタングステン酸などのヘテロポリ酸およびその
アルカリ金属塩;酸塩化ジルコニウム、オクチル酸ジル
コニール、ステアリン酸ジルコニール、硝酸ジルコニー
ルなどのジルコニウム化合物等が挙げられ、中でもオク
チル酸ジルコニール、テトラアルコキシジルコニウム、
トリアルコキシアルミニウム化合物が特に好ましい。重
合触媒の使用量には特に制限はないが、通常環状酸無水
物および環状エーテルの合計量に対して0.001〜1
0重量%である。重合触媒の添加方法は環状酸無水物に
添加しておいてもよく、環状エーテルのように逐次添加
してもよい。
【0043】重合温度は環状酸無水物と環状エーテルが
反応する温度であれば特に制限はないが、10〜250
℃、好ましくは50〜150℃、さらに好ましくは10
0〜150℃である。反応に際して、反応容器内の圧力
は反応温度および溶媒の有無や溶媒の種類によって異な
るが、環状エーテルの逐次的な添加による圧力の上昇に
伴う未反応環状エーテルの増加は、反応生成物中のポリ
エーテル成分を増やすことになり好ましくない。したが
って、反応容器内の圧力は常圧〜50kgf/cm2
好ましく、より好ましくは常圧〜15kgf/cm2
なるように環状エーテルを添加する。
【0044】環状エーテルの逐次添加は、環状酸無水物
100重量部に対し1時間あたり環状エーテルを3〜9
0重量部が好ましく、より好ましくは5〜50重量部の
割合で行なう。
【0045】環状エーテルの添加速度が下限の3重量部
より遅い場合には、反応が長時間となり生産性が低下す
るなど工業的に好ましくない。また、上限の90重量部
より速い場合には、反応生成物中のポリエーテル成分が
増加して融点の低いポリエステルしか得られなくなる。
【0046】なお、環状エーテルの逐次添加とは、環状
エーテルを一括して添加しないことであり、連続的に滴
下する方法や多段階に分割して断続的に添加する方法の
いずれでもよい。好ましくは添加量が経時的に大きく変
動しないように連続的に添加するのがよい。
【0047】本発明における環状酸無水物および環状エ
ーテルの反応比率は、これらのモル比で40/60〜6
0/40の比率となるようにするのが好ましく、残存環
状酸無水物およびポリエステルの末端カルボキシル基が
ポリエステルの物性を低下させることを考慮すると環状
エーテルを過剰に添加するために40/60〜49/5
1の比率となるようにするのがさらに好ましい。このよ
うにすることにより、ポリエステルの末端カルボキシル
基の50%未満がカルボキシル基となり、耐熱性が向上
する。この比率の範囲をはずれると、未反応モノマーが
増大して収率が低下することがある。本発明で前記モル
比を考慮して決定した所定量の環状エーテルを逐次添加
し終わった後、前記反応温度で重合を継続して熟成する
のが好ましい。熟成反応後に重合系から生成したポリエ
ステルを分離すればよい。
【0048】次に(ii)の方法の開環重合によって得
られた重合物をさらに重(縮)合させる工程について説
明する。
【0049】(ii)の方法の開環重合によって得られ
た重合物をさらに重(縮)合させる工程の反応条件は、
反応温度180〜280℃、好ましくは230〜270
℃、減圧度0.5mmHg以上、好ましくは1.0mm
Hg以上、さらに好ましくは1.0〜3.0mmHgで
ある。反応温度がこの範囲より低い場合は、反応時間が
著しく長くなり、この範囲より高い場合は、著しく着色
したり、揮発分が多くなったりして、工業的に不利であ
る。減圧度は0.5mmHg以下の場合、すなわち高真
空になると副生物および解重合による低分子化合物が多
量に生成する。これら揮発分発生による減圧度の低下、
真空ポンプの性能低下などにより、反応時間が著しく長
くなったり、所定の分子量まで到達しなかったりする。
さらに、揮発分の発生により収率は著しく低下し、これ
ら揮発分は例え回収されても利用されることがないた
め、経済的に大きな問題となる。減圧度が3.0mmH
gよりも低い場合は、反応時間が著しく長くなり、工業
的に不利である。
【0050】(ii)の環状酸無水物と環状エーテルを
開環重合させた後、さらに重縮合する方法は、生成揮発
分をより少量に抑えることができ、水などの生成がなく
比較的短い時間で工業的に効率よく製造できる点で好ま
しい。
【0051】(i)または(ii)の方法等で得られた
脂肪族ポリエステルは、さらに種々の鎖延長剤と反応さ
せて高分子量化しても良い。
【0052】鎖延長剤としては、イソシアナート、エポ
キシ、アジリジン、オキサゾリン、多価金属化合物、多
官能酸無水物、リン酸エステル、亜リン酸エステル等が
挙げられ、一種、または二種以上を組み合わせてもよ
い。
【0053】イソシアナート化合物としては特に制限は
ないが、一分子中にイソシアナート基を二個以上有する
ものであり、例えば、トリレンジイソシアナート(「T
DI」とも言う)、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアナート(「MDI」とも言う)、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、キシリレンジイソシアナート、メタキ
シリレンジイソシアナート、1,5−ナフタレンジイソ
シアナート、水素化ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、水素化トリレンジイソシアナート、水素化キシリレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の
イソシアナート化合物;スミジュールN(住友バイエル
ウレタン社製)の如きビュレットポリイソシアナート化
合物;デスモジュールIL、HL(バイエルA.G.社
製)、コロネートEH(日本ポリウレタン工業(株)
製)の如きイソシアヌレート環を有するポリイソシアナ
ート化合物;スミジュールL(住友バイエルウレタン
(株)社製)の如きアダクトポリイソシアナート化合
物、コロネートHL(日本ポリウレタン社製)の如きア
ダクトポリイソシアナート化合物等を挙げることができ
る。これらは、単独で使用し得るほか、2種以上を併用
することもできる。また、ブロックイソシアナートを使
用しても構わない。
【0054】ポリエステルとイソシアナート化合物との
反応比率は特に限定されないが、例えば、イソシアナー
ト化合物が有するイソシアナート基とポリエステルが有
する水酸基との比率(NCO/OH(モル比))が0.
5〜3.0であることが好ましく、0.8〜1.5であ
ることがより好ましい。
【0055】なお、ポリエステルとイソシアネート化合
物とのウレタン化反応を促進するために、必要に応じ
て、有機スズ化合物や第3級アミン等の公知の触媒を用
いることは自由である。
【0056】エポキシ化合物としては特に制限はない
が、分子中に少なくとも二個エポキシ基を有するもので
あり、例えば、(ポリ)エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリ
シジルエステル、ο−フタル酸ジグリシジルエステル、
テレフタル酸ジグリシジルエステル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエ
ーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0057】エポキシ化合物との反応は、まず環状酸無
水物と環状エーテルを開環重合させ、得られたポリエス
テルとエポキシ化合物を反応させる方法あるいは環状酸
無水物と環状エーテルとエポキシ化合物を同時に開環反
応させる方法あるいは環状酸無水物と環状エーテルとエ
ポキシ化合物を同時に開環反応させ、さらにエポキシ化
合物を反応させる方法がある。
【0058】なお、ポリエステルとエポキシ化合物との
反応を促進するために、必要に応じて、3級アミン、4
級アンモニウム塩、イミダゾール化合物等の公知の触媒
を用いることは自由である。
【0059】アジリジン化合物としては特に制限はない
が、例えば2,2'−ビスヒドロキシメチルブタノール
−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネー
ト]、エチレングリコール−ビス[3−(1−アジリジ
ニル)プロピオネート]、ポリエチレングリコール−ビ
ス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、プロ
ピレングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プ
ロピオネート]、ポリプロピレングリコール−ビス[3
−(1−アジリジニル)プロピオネート]、テトラメチ
レングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プロ
ピオネート]、ポリテトラメチレングリコール−ビス
[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、、N,
N'−テトラメチレンビスエチレン尿素、N,N'−ペン
タメチレンビスエチレン尿素、N,N'−ヘキサメチレ
ンビスエチレン尿素、N,N'−ヘプタメチレンビスエ
チレン尿素、N,N'−オクタメチレンビスエチレン尿
素、N,N'−フェニレンビスエチレン尿素、N,N'−
トルイレンビスエチレン尿素、N,N'−ジフェニル−
4,4'−ビスエチレン尿素、3,3'−ジメチルジフェ
ニル4,4'−ビスエチレン尿素、3,3'−ジメトキシ
ジフェニル4,4'−ビスエチレン尿素、ジフェニルメ
タンP,P−ビスエチレン尿素等が挙げられる。これら
の一種または二種以上を用いることができる。
【0060】アジリジン化合物の使用量はポリエステル
に対して0.001〜10重量%であり、より好ましく
は0.01〜5重量%である。
【0061】オキサゾリン化合物としては特に制限はな
いが、例えば、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オ
キサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサ
ゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2,2'−
ビス−(2−オキサゾリン)、2,2'−メチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2'−エチレン−ビス
−(2−オキサゾリン)、2,2'−トリメチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2'−テトラメチレン
−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2'−ヘキサメチ
レン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2'−オクタ
メチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2'−エ
チレン−ビス−(4,4'−ジメチル−2−オキサゾリ
ン)、2,2'−p−フェニレン−ビス−(2−オキサ
ゾリン)、2,2'−m−フェニレン−ビス−(2−オ
キサゾリン)、2,2'−m−フェニレン−ビス−
(4,4'−ジメチル−2−オキサゾリン)、ビス−
(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィド、ビ
ス−(2−オキサゾリニルノルボルナン)スルフィド等
が挙げられる。これらの中から一種または二種以上を用
いることができる。さらに好ましくは2,2'−m−フ
ェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)、ビス−(2−
オキサゾリニルノルボルナン)スルフィドである。
【0062】ポリエステルとオキサゾリン化合物との反
応比率は特に限定されないが、例えば、オキサゾリン化
合物が有する2−オキサゾリン基(Ox)とポリエステ
ルが有するカルボキシル基(COOH)との比率(Ox
/COOH(モル比))が0.5〜10.0であること
が好ましく、0.8〜5.0であることがより好まし
い。
【0063】なお、ポリエステルとオキサゾリン化合物
との反応を促進するために、必要に応じて、酸性化合物
のアミン塩等の公知の触媒を用いることは自由である。
【0064】多価金属化合物としては特に制限はない
が、2価以上の有機金属化合物、金属塩および/または
金属アルコキシドなどが挙げられる。
【0065】2価以上の有機金属化合物および/または
金属塩の好ましい金属としては、亜鉛、カルシウム、
銅、鉄、マグネシウム、コバルト、バリウムなどが挙げ
られる。さらに好ましくは中和後、反応系中から多価金
属化合物の対アニオンを揮発分として分離・回収できる
亜鉛(II)アセチルアセトネート、酢酸亜鉛、蟻酸亜
鉛、プロピオン酸亜鉛、炭酸亜鉛などが挙げられる。
【0066】金属アルコキシドとしてはアルミニウムイ
ソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシアルミニウム
ジイソプロピレート、アルミニウムエチレート、テトラ
イソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、
テトラ(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラス
テアリルオキシチタンなどが挙げられる。
【0067】ポリエステルと多価金属化合物との反応比
率は特に限定されないが、ポリエステル末端のカルボキ
シル基と2価以上の有機金属化合物および/または金属
塩との中和反応の場合、例えば、金属化合物とポリエス
テルが有するカルボキシル基との比率(金属化合物/C
OOH(モル比))が0.1〜2.0であることが好ま
しく、0.2〜1.2であることがより好ましい。
【0068】ポリエステル末端の水酸基と金属アルコキ
シドとの反応の場合、例えば、金属化合物とポリエステ
ルが有する水酸基との比率(金属化合物/OH(モル
比))が0.1〜2.0であることが好ましく、0.2
〜1.2であることがより好ましい。
【0069】多官能酸無水物としては特に制限はない
が、例えば、二無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸二無水物、無水マレイン酸単独重合体、
無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸
−エチレン共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共
重合体、無水マレイン酸−イソブチルビニルエーテル共
重合体、無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、
無水マレイン酸−スチレン共重合体などが挙げられる。
【0070】多官能酸無水物との反応は、まず環状酸無
水物と環状エーテルを開環重合させ、得られたポリエス
テルと多官能酸無水物を反応させる方法あるいは環状酸
無水物と環状エーテルと多官能酸無水物を同時に開環反
応させる方法あるいは環状酸無水物と環状エーテルと多
官能酸無水物を同時に開環反応させ、さらに多官能酸無
水物を反応させる方法がある。
【0071】多官能酸無水物の使用量はポリエステルに
対して0.001〜10重量%であり、より好ましくは
0.01〜5重量%である。
【0072】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルと
しては特に制限はないが、ジエステル、トリエステルい
ずれでもよくエステル基としては例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、フェニル、2−エチルヘキシル
などが挙げられるが反応性、経済性を考慮するとメチ
ル、エチル、フェニルが好ましい。
【0073】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルの
使用量はポリエステルに対して0.001〜10重量%
であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0074】鎖延長剤とポリエステルの反応温度は20
〜250℃が好ましく、より好ましくは100〜200
℃である。
【0075】鎖延長剤とポリエステルとの反応方法は特
に制限はないが、ポリエステルを適当な溶媒に溶かして
鎖延長剤と反応させる方法、ポリエステルを加熱溶融さ
せて鎖延長剤と反応させる方法などが挙げられる。
【0076】本発明の高分子量脂肪族ポリエステルを製
造するに際し、反応装置は公知のものを用いることがで
きるが、高粘度用反応装置を使用することも可能であ
る。
【0077】エステル交換反応を効率よく進めるには反
応中に生成するグリコールを揮発し易くする必要があ
る。すなわち反応系の内容物の自由表面更新性を高め、
広い気液接触面(自由表面積)を確保する必要がある。
具体的には、縦型反応装置では、通常の攪拌装置の付い
たフラスコや反応釜を使用する場合は内容物量を減らす
ことで内容物の体積に対する表面積を大きくすることに
なり広い気液接触面を確保することができる。また、ヘ
リカルリボン翼や螺旋状変形バッフルの付いた反応釜で
はより効率的に表面積を大きくすることができる。
【0078】横型反応装置では、変形翼を連ねた攪拌軸
を並べて配置した横型1軸或いは2軸混練装置が効率的
に表面積を大きくすることができる。
【0079】本発明で用いる高粘度用反応装置としては
バッチ式あるいは連続式でも良い。バッチ式としては例
えば、逆円錐リボン翼式リアクタ(三菱重工業(株)
製)、ねじり格子翼式リアクタ((株)日立製作所製)
を挙げることができる。連続式では例えば日立メガネ翼
重合機((株)日立製作所製)、日立格子翼重合機
((株)日立製作所製)、セルフクリーニング式リアク
タ(三菱重工業(株)製)、横型二軸式リアクタ(三菱
重工業(株)製)、KRCニーダー((株)栗本鉄工所
製)、TEX−K((株)日本製鋼所製)やプラスチッ
クの押出成形あるいは脱揮等に広く用いられている一軸
又は二軸の押出機等を挙げることができる。
【0080】このようにして得られた高分子量脂肪族ポ
リエステルは、押し出し成形、射出成形、中空成形、真
空成形等の通常の成型方法に適用することができ、各種
部品、容器、資材、器具、フィルム、シート、繊維、不
織布等の成型品とすることができる。
【0081】成型品 本発明の成型品は、前記高分子量脂肪族ポリエステルを
含有してなる成型品である。
【0082】前記高分子量脂肪族ポリエステルを、例え
ば押し出し成形、射出成形、中空成形、真空成形等の通
常の成型方法により、本発明の成型品が得られる。
【0083】成型品の態様としては、各種部品、容器、
資材、器具、フィルム、シート、繊維、不織布等が挙げ
られる。
【0084】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。なお、例中の部は重量部を表わす。
【0085】実施例で実施した評価方法は以下の通りで
ある。結果をまとめて表1に示した。
【0086】(分子量)ゲルパーミエーションクロマト
グラフを用いてポリスチレン換算の数平均分子量を測定
した。
【0087】(融点)DSCにて測定した。
【0088】(生分解性試験)130℃、150kg/
cm2、2分間の条件で圧縮成形機により厚さ200μ
mのフィルムを作成し、得られたフィルムを、土壌を仕
込んだプランター中に埋設して、一日一回散水し23
℃、相対湿度65%の恒温恒湿室中に保存し、100日
後の外観変化を観察した。
【0089】なお、土壌は箕面市小野原および吹田市西
御旅町で採取したもの、腐葉土を3:1:3の割合で混
合したものを使用した。
【0090】結果は下記の通りに記載した。 (+):外観変化が認められた。 (−):外観変化が認められなかった。
【0091】(引張試験)ASTM−D882−90
(A法)に準じて引張速度1000mm/分で引張破断
強度、引張弾性率、破断伸度を測定した。
【0092】(実施例1)1,2−ヘキサンジオール2
0.0部と無水コハク酸33.8部をスクリュー管に入
れ、温度80℃で7時間攪拌した。得られた生成物の上
澄みをとり、放冷したところ白色蝋状の分岐状オリゴマ
ー(1)を得た。
【0093】次に攪拌機、出口にドライアイス−メタノ
ールに浸したトラップを備えたウィグリュー分留管、及
びガス導入管を付した三つ口フラスコに、無水コハク酸
120.08部およびエチレングリコール76.63部
を入れ、オイルバス中に浸した。オイルバスを昇温し、
窒素をゆっくり流し、温度185℃、常圧〜1.0mm
Hgの減圧度で52時間要して生成する水と過剰のエチ
レングリコールを留去し、数平均分子量6000のポリ
エステル(1)を得た。
【0094】次いで、得られたポリエステル(1)1
0.0部と分岐状オリゴマー(1)1.0部とテトラ−
n−ブチルチタネート0.0004部とを、温度計、攪
拌装置および窒素導入管を付したセパラブルフラスコに
加え、窒素置換を3回おこなった後、窒素気流中、ドラ
イアイス−メタノールに浸したトラップを備えた真空ポ
ンプで1.0〜1.1mmHgの減圧下、温度240℃
の条件で5.0時間反応させ、高分子量脂肪族ポリエス
テル(1)を得た。GPC測定による数平均分子量は7
5000、DSC測定による融点は、90.6℃であっ
た。また、トラップ、三つ口フラスコの上部に付着した
揮発分は仕込んだポリエステルに対して4.3重量%で
あった。
【0095】反応中、真空ラインの詰まり、真空ポンプ
の性能低下は見られなかった。
【0096】得られた高分子量脂肪族ポリエステル
(1)で、圧縮成型器を用いて成形温度130℃、成形
圧力150kgf/cm2 、成形時間2分間の条件下
で成形し、厚さ200μmのフィルムを作成した。この
フィルムをダンベルに打ち抜き、引張試験をした。結果
を表1に示した。
【0097】(実施例2)1,2−プロパンジオール2
0.0部と無水コハク酸52.6部をスクリュー管に入
れ、温度80℃で7時間攪拌した。得られた生成物の上
澄みをとり、放冷したところ白色蝋状の分岐状オリゴマ
ー(2)を得た。
【0098】次いで、実施例1で得られたポリエステル
(1)10.0部と分岐状オリゴマー(1)1.0部と
テトラ−n−ブチルチタネート0.0004部とを、温
度計、攪拌装置および窒素導入管を付したセパラブルフ
ラスコに加え、窒素置換を3回おこなった後、窒素気流
中、ドライアイス−メタノールに浸したトラップを備え
た真空ポンプで1.0〜1.1mmHgの減圧下、温度
240℃の条件で5.0時間反応させ、高分子量脂肪族
ポリエステル(2)を得た。GPC測定による数平均分
子量は80000、DSC測定による融点は、92.1
℃であった。また、トラップ、三つ口フラスコの上部に
付着した揮発分は仕込んだポリエステルに対して5.0
重量%であった。
【0099】反応中、真空ラインの詰まり、真空ポンプ
の性能低下は見られなかった。
【0100】得られた高分子量脂肪族ポリエステル
(2)で、圧縮成型器を用いて成形温度130℃、成形
圧力150kgf/cm2 、成形時間2分間の条件下
で成形し、厚さ200℃のフィルムを作成した。このフ
ィルムをダンベルに打ち抜き、引張試験をした。結果を
表1に示した。
【0101】(実施例3)オートクレーブに、無水コハ
ク酸90.0部、オクタデシル無水コハク酸10.0部
およびオクチル酸ジルコニール2.99部を加え、窒素
置換を行った。次いで撹拌下にオートクレーブを徐々に
130℃まで昇温し、同温度でオートクレーブ内の圧力
を4.0〜8.1kgf/cm2 に維持しながら、酸化
エチレン231.26部を1時間あたり42部の添加速
度で5.5時間にわたって連続的に導入した。酸化エチ
レン導入後130℃で1.0時間熟成反応を行ってから
系を常温にもどすことにより、ポリエステルを得た。G
PC測定による数平均分子量は28000、DSCによ
る融点は91.3℃であった。
【0102】得られたポリエステル11.5部を温度
計、攪拌装置、窒素導入管を付したセパラブルフラスコ
に加え、窒素置換を3回おこなった後、窒素気流中、ド
ライアイス−メタノールに浸したトラップを備えた真空
ポンプで1.0〜1.2mmHgの減圧下、温度240
℃の条件で3.0時間反応させ、高分子量脂肪族ポリエ
ステル(3)を得た。GPC測定による数平均分子量は
75000、DSC測定による融点は、90.9℃であ
った。また、トラップ、三つ口フラスコの上部に付着し
た揮発分は仕込んだポリエステルに対して4.2重量%
であった。
【0103】反応中、真空ラインの詰まり、真空ポンプ
の性能低下は見られなかった。
【0104】得られた高分子量脂肪族ポリエステル
(3)で、圧縮成型器を用いて成形温度130℃、成形
圧力150kgf/cm2 、成形時間2分間の条件下
で成形し、厚さ200μmのフィルムを作成した。この
フィルムをダンベルに打ち抜き、引張試験をした。結果
を表1に示した。
【0105】(比較例1)実施例1で得られたポリエス
テル(1)12.0部を温度計、攪拌装置、窒素導入管
を付したセパラブルフラスコに加え、窒素置換を3回お
こなった後、窒素気流中、ドライアイス−メタノールに
浸したトラップを備えた真空ポンプで1.0〜1.2m
mHgの減圧下、温度240℃の条件で3.0時間反応
させ、比較ポリエステル(1)を得た。GPC測定によ
る数平均分子量は89000、DSC測定による融点
は、99.6℃であった。また、トラップ、三つ口フラ
スコの上部に付着した揮発分は仕込んだポリエステルに
対して5.6重量%であった。
【0106】反応中、真空ラインの詰まり、真空ポンプ
の性能低下は見られなかった。
【0107】得られた比較ポリエステル(1)で、圧縮
成型器を用いて成形温度130℃、成形圧力150kg
f/cm2 、成形時間2分間の条件下で成形し、厚さ
200μmのフィルムを作成した。このフィルムをダン
ベルに打ち抜き、引張試験をしたが、試験開始直後に破
断し、測定は不可能であった。
【0108】
【表1】
【0109】
【発明の効果】本発明の高分子量脂肪族ポリエステル
は、裂け易さの改良された高分子量脂肪族ポリエステル
である。さらに高分子量脂肪族ポリエステルは、生分解
性を有しかつ実用的な破断強度を持ち、ゲル状物が少な
い点で優れている。したがって、本発明の高分子量脂肪
族ポリエステルは、使い捨ての包装材料や日用雑貨品等
に有効に使用できる。
【0110】本発明の成型品は、裂け易さが改良され、
生分解性を有しているため、使い捨ての包装材料や日用
雑貨品等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 邦浩 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4F071 AA44 AF52 AH04 AH05 BA01 BB05 BB06 BC01 BC04 4J029 AA03 AB01 AC02 AD01 AE02 AE03 BA01 BA02 BA04 BA08 BA09 BA10 CA02 CA03 CA04 CA06 CA09 CB03 CB04 FC12 FC14 FC16 FC35 FC36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐状の炭化水素基を有する脂肪族エステ
    ル単位(A)と、直鎖状の炭化水素基を有する脂肪族エ
    ステル単位(B)とを含んでなる数平均分子量3000
    0〜200000の高分子量脂肪族ポリエステル。
  2. 【請求項2】プラスチックの引張試験(ASTM−D8
    82−90(A法))における引張速度1000mm/
    分で測定したときの破断伸度が10%以上である請求項
    1に記載の高分子量脂肪族ポリエステル。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の高分子量脂肪族ポ
    リエステルを含有してなる成型品。
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