JP2001310866A - 平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置及びスリット・貼付方法 - Google Patents

平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置及びスリット・貼付方法

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JP2001310866A
JP2001310866A JP2000130078A JP2000130078A JP2001310866A JP 2001310866 A JP2001310866 A JP 2001310866A JP 2000130078 A JP2000130078 A JP 2000130078A JP 2000130078 A JP2000130078 A JP 2000130078A JP 2001310866 A JP2001310866 A JP 2001310866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエブから合紙を剥離する作業を不要にする
と共に、ウエブの側端部から切り落とされたウエブ切捨
部と合紙の側端部から切り落とされた合紙切捨部とを混
在させることなく回収する。 【解決手段】 スリット・貼付装置のスリッタ88によ
り合紙26の幅方向に沿った両側端部を長手方向に沿っ
て切断し、この合紙26を切断後のウエブ14の幅に対
応する幅とした後、合紙貼付部22により合紙26をウ
エブ14の表面へ静電接着する。このとき、合紙26
は、その幅が切断後のウエブ14の幅(スリット幅)に
対して0mm以上、20mm未満の範囲で狭くなるよう
に切断される。これにより、ウエブ14をスリット幅に
切断する際には、スリッタ装置34によりウエブ14の
側端部から切り落とされたウエブ切捨部40には合紙2
6が付着せず、合紙切捨部86を剥離する作業を行うこ
となく、ウエブ切捨部40のみをアルミ屑として簡単に
回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版を保護
するために平版印刷版の素材であるウエブへ貼り付ける
合紙を平版印刷版の幅に対応する幅へ切断し、ウエブへ
貼り付ける平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置及
び、この平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置を用い
た平版印刷版用合紙のスリット・貼付方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】PS版等の平版印刷版の製造ラインで
は、アルミニウム板等の金属支持体上に、例えば、砂目
立て、陽極酸化処理、化成処理などの表面処理を単独又
は適宜組み合わせて施し、次いで感光性組成物(この感
光性組成物の中には感熱性組成物を含む)を塗布、乾燥
して感光層を形成し、平版印刷版への加工素材である帯
状のウエブを製造する。このウエブはロール状に巻き取
られてウエブロールとして平版印刷版の製造ラインから
加工ラインへ供給される。
【0003】平版印刷版の加工ラインでは、ウエブロー
ルから巻き出されたウエブの感光層表面、すなわち画像
形成面へ、静電接着等により帯状の保護用合紙(以下、
単に「合紙」という。)を貼り付け、この合紙が貼り付
けられたウエブの両側端部をそれぞれスリッタ装置によ
り切り落とす。このとき、スリッタ装置は、ウエブの側
端から所定の切捨幅だけ内側へ入った線に沿ってウエブ
及び合紙を同時に切断する。これにより、ウエブにおけ
る両側端部からは、それぞれ切捨幅の幅を有する帯状の
切捨部が切り落とされる。ここで、ウエブの切捨幅は、
平版印刷版の製品サイズ等に応じて最小値である4mm
から数十mmの範囲で変化する。また合紙は、通常、そ
の幅がウエブの幅と略等しいものが使用され、ウエブの
表面(画像形成面)へ貼り付けられる。
【0004】スリッタ装置により両側端部から切捨部が
切り落とされたウエブは、カッタ装置によりその幅方向
に沿って合紙と共に切断(カット)されて予め定められ
た製品サイズの平版印刷版に切断加工される。この合紙
が貼り付けられた平版印刷版は、例えば、その出荷仕様
により定められた所定の束枚数毎に積み重ねられると共
に、最上部及び最下部にそれぞれ厚紙、段ボール等の保
護シートが配置されてシート束とされる。このシート束
は包装工程へ搬送され、クラフト紙等の外装紙により包
装され、更に必要に応じて段ボール箱等の収納箱内へ収
納されたり、又は出荷用のパレット上に積載されること
により、ユーザへ出荷可能な形態とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、平版印刷版
の加工ラインには、スリッタ装置に対して僅かに下流側
に、スリッタ装置によりウエブから切り落とされた切捨
部を回収する回収装置が設置されている。この回収装置
は、例えば、ウエブから切り落とされた切捨部の先端部
付近をチャックし、この切捨部の先端付近を一対のニッ
プローラ間にガイドするチャックガイド部と、前記一対
のニップローラにより送り出されてくる切捨部をチップ
状に破断するチョッパ部とを備え、このチョッパ部によ
り破断されたウエブの切捨部を再生可能なアルミ屑とし
て回収容器内へ排出する。
【0006】しかし、スリッタ装置によりウエブから切
り落とされる切捨部には、合紙が貼り付けられているこ
とから、回収容器内にはウエブからの切捨部(ウエブ切
捨部)アルミ屑と合紙からの切捨部(合紙切捨部)が細
かく破断された紙屑とが混在してしまう。このため回収
容器内のアルミ屑を再生する際にはアルミ屑と紙屑とを
分別又は除去する作業が必要となり、アルミ屑を効率的
かつ低コストで再生することの障害となっていた。
【0007】上記のようなアルミ屑と紙屑とが混在する
ことを避けるために、スリッタ装置の下流側にウエブ切
捨部の回収装置(アルミ回収装置)と共に、合紙切捨部
のみを回収する回収装置(合紙回収装置)を設置するこ
とも可能であるが、ウエブ切捨部から合紙切捨部を剥離
する作業を自動化することが困難である。このため、加
工ラインに合紙回収装置を設けた場合も、スリッタ装置
による切捨部の切捨幅を変更する度に、オペレータが手
作業によりウエブ切捨部から合紙切捨部を剥離しなけれ
ばならず、その作業は煩瑣であると共にある程度の危険
性を伴うものでもある。
【0008】本発明の目的は、上記事実を考慮して、ウ
エブから合紙を剥離する作業を不要にすると共に、ウエ
ブの側端部から切り落とされたウエブ切捨部と合紙の側
端部から切り落とされた合紙切捨部とを混在させること
なく回収できる平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置
及び平版印刷版用合紙のスリット・貼付方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の平版印刷版用合
紙のスリット・貼付装置は、帯状とされた合紙を平版印
刷版の幅に対応する幅に切断し、該合紙を平版印刷版の
素材である帯状とされた金属製のウエブへ合紙を貼り付
ける平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置であって、
帯状の合紙の幅方向に沿った側端部を長手方向に沿って
切断し、該合紙を平版印刷版の幅に対応する幅とする合
紙スリット手段と、前記合紙スリット手段により切断さ
れた合紙を帯状のウエブへ貼り付ける合紙貼付手段と、
を有するものである。
【0010】上記構成の平版印刷版用合紙のスリット・
貼付装置によれば、合紙スリット手段が合紙の幅方向に
沿った側端部を長手方向に沿って切断し、この合紙を平
版印刷版の幅に対応する幅とし、合紙貼付手段が合紙ス
リット手段により切断された合紙をウエブへ貼り付ける
ことにより、ウエブを平版印刷版の幅に対応する幅(ス
リット幅)に切断する前又は、ウエブを前記スリット幅
に切断した後に、予め切捨部が発生しないような幅、す
なわちウエブのスリット幅より狭いスリット幅に切断さ
れた合紙をウエブへ貼り付けることができるので、ウエ
ブをスリット幅に切断する際には、ウエブの側端部から
切り落とされたウエブ切捨部には合紙が付着せず、合紙
切捨部を剥離する作業を行うことなく、ウエブ切捨部の
みを簡単に回収できる。
【0011】また合紙がウエブへ貼り付けられる前に合
紙スリット手段により合紙の側端部から合紙切捨部が切
り落とされるので、合紙切捨部のみを単体で回収するこ
とも容易になる。
【0012】この結果、金属製のウエブから切り落とさ
れるウエブ切捨部から合紙切捨部を分別し、又は除去す
る作業を不要にできるので、金属屑として回収されたウ
エブ切捨部を効率的かつ低コストで高純度の金属塊(イ
ンゴット)等へ再生可能になる。また合紙から切り落と
された合紙切捨部も、分別又は除去作業を行うことな
く、そのまま再生用資源として活用できるので、効率的
かつ低コストで再生紙等へ再生可能になる。
【0013】また、上記合紙貼付手段により合紙を、ウ
エブを平版印刷版の幅(スリット幅)とするウエブスリ
ット手段の上流側でウエブへ貼り付けるようにすれば、
ウエブをスリット幅に切断する際に合紙によりウエブの
表面(画像形成面)を保護できるので、ウエブ切断時の
ウエブスリッタ手段からの加圧力等によりウエブの画像
形成面が損傷することを効果的に抑止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る平
版印刷版用合紙のスリット・貼付装置について図面を参
照して説明する。
【0015】(実施形態の構成)図1には、本発明の実
施形態に係る合紙のスリット・貼付装置が配置された平
版印刷版の加工ラインが示されている。この加工ライン
10の上流側(図1の右上側)には、図1に示されるよ
うにウエブ送出機12が配設されており、このウエブ送
出機12には、平版印刷版56の素材となるウエブ14
がロール状に巻き取られたウエブオール16が着脱可能
に装填されている。このウエブ送出機12は、ウエブオ
ール16からウエブ14を連続的に下流側へ巻き出す。
ウエブ14は、レベラ18によりカールが矯正された
後、本実施形態に係るスリット・貼付装置20の一部を
構成する合紙貼付部22に至る。合紙貼付部22はウエ
ブ14の上面(画像形成面)に合紙送出機24から送ら
れてきた合紙26を圧着すると共に、合紙26をウエブ
14の表面へ静電接着する。
【0016】また加工ライン10には、合紙貼付部22
の上流側にウエブ14の幅方向に沿った中心(ウエブセ
ンタ)及びウエブ14の一側端(ウエブエッジ)をそれ
ぞれ検出するための一対のポジションセンサ(図示省
略)が配置されている。これら一対のポジションセンサ
からの検出信号は、加工ライン10全体を制御するため
のコントローラ(図示省略)へ出力される。これによ
り、コントローラは、ポジションセンサからの検出信号
に対応して合紙26の幅方向中心がウエブセンタと一致
するように、合紙26及びウエブ14の少なくとも一方
を幅方向へ位置決め制御する。具体的には、コントロー
ラは、例えば、合紙26又はウエブ14を合紙貼付部2
2へ案内する一対のガイドローラを、合紙26又はウエ
ブ14の面方向に沿って一体的に回転させることより、
合紙26又はウエブ14を幅方向へ位置調整する。
【0017】一方、合紙貼付部22へ供給される合紙2
6は、図1に示されるように、予めロール状に巻き取ら
れた合紙ロール28として合紙送出機24へ着脱可能に
装填されており、合紙送出機24は合紙ロール28から
合紙26をウエブ14の搬送速度と等しい速度で連続的
に下流側へ送り出す。合紙送出機24の下流側には、ス
リット・貼付装置20の裁断加工部30が設置されてい
る。この裁断加工部30は、合紙26の側端部を長手方
向に沿って切断し、合紙26をウエブ14から切断加工
される平版印刷版56の幅に対応する幅にする。
【0018】合紙貼付部22の下流側には、図1に示さ
れるようにウエブノッチャー32が配置されている。こ
のウエブノッチャー32は、ウエブ14のスリット幅を
変更する際に、ウエブ14の両側端部をそれぞれ打抜
き、ウエブ14の両側端部にそれぞれ所定形状の切欠部
U(図2参照)を形成する。これにより、ウエブ14
の両側端部にそれぞれ対応するように配置されたスリッ
タ装置34の剪断部36がノッチNU内で軸方向へ移動
可能となり、ウエブ14を連続裁断しつつウエブ14の
スリット幅を変更できる。ここで、スリッタ装置34の
剪断部36は、図2に示されるようにそれぞれ円板状と
された上刃37と下刃38とを有しており、これらの上
刃37と下刃38との間にウエブ14を挟み込んでウエ
ブ14を切断する。
【0019】スリッタ装置34によりウエブ14の両端
部からそれぞれ切り落とされた一対のウエブ切捨部40
は、図2に示されるようにそれぞれニップローラ42に
より挟持されてチョッパ装置44へ送られる。チョッパ
装置44はウエブ切捨部40をチップ状に破断し、破断
したウエブ切捨部40をアルミ屑Dとしてホッパ45内
へ投入する。このアルミ屑Dは、コンベア機構46によ
り搬送されて回収容器48(図1参照)内へ投入され
る。
【0020】なお、加工ライン10では、図1に示され
るように、スリッタ装置34及びその周辺部材(図示省
略)とが裁断ユニット50として一体化されており、こ
の裁断ユニット50が2組用意されている。これによ
り、剪断部36を構成する上刃37及び下刃38の交換
や位置調整等の段取作業を、ライン外の使用していない
裁断ユニット50で行うことができ、加工ライン10の
ライン停止時間が抑制可能になっている。
【0021】スリッタ装置34により所定のスリット幅
に裁断されたウエブ14は、図1に示される測長装置5
2により送り長がカウントされ、予め設定されたカウン
ト値が測長装置52によりカウントされると、それに同
期して走間カッタ54により切断される。これにより、
予め設定されたサイズの平版印刷版56が製造される。
【0022】平版印刷版56は、図1に示される複数台
のコンベア58からなる搬送路60により集積部62に
送られ、この集積部62にて所定枚数積み重ねられて、
集積束64が構成される。なお、保護シート供給ライン
66から搬送路60へ所定のタイミングで段ボール等、
厚紙等の保護シート68を供給することにより、集積部
62に積載される集積束64の上下若しくは片側に、段
ボール、厚紙等からなる保護シート68を配置すること
が可能となる。
【0023】集積束64は、複数台のコンベア70によ
り所定の積替位置へ搬送され、この積替位置で積替装置
72によりコンベア58からパレット74上へ積替えら
れる。この集積束64が積載されたパレット74は自動
搬送装置76により包装工程に送られ、クラフト紙等の
外装紙により包装された後、更に必要に応じて段ボール
箱等の収納箱内へ収納されたり、又は出荷用のパレット
上に積載されることにより、ユーザへ出荷可能な形態と
される。
【0024】次に、上記の加工ライン10に配置された
本実施形態に係る合紙26のスリット・貼付装置20
を、図2〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0025】スリット・貼付装置20の裁断加工部30
には、図3に示されるように合紙26の幅方向に沿った
両側端部にそれぞれ台形状の切欠部NPを形成するノッ
チャー78が設けられている。このノッチャー78に
は、合紙26の上面側に支持ローラ80が設けられると
共に、合紙26の下面側に加圧ローラ82が設けられお
り、これらのローラ80,82は、下流側へ走行する合
紙26を挟持するローラ対を構成している。支持ローラ
80の外周面上には、両側端部にそれぞれ細長い板状と
された一対のブレード84が固定されている。このブレ
ード84は、その長手方向に沿って軸方向外側へ開いた
略コ字状となるように屈曲されると共に、幅方向に沿っ
た基端部が支持ローラ80の外周面へ固着されている。
またブレード84は、その幅方向に沿った先端部が合紙
26を押し切るための刃先部85とされている。
【0026】一方、加圧ローラ82は、そのローラ面8
3が軸心を中心とする曲率半径一定の曲面からなり、こ
のローラ面83は、炭素鋼等の金属からなるブレード8
4よりも十分硬度が低い材料、例えば、銅合金、樹脂等
により形成されている。加圧ローラ82は、支持ローラ
80に対して接離可能となるように径方向へ移動可能に
支持されており、油圧シリンダ等のアクチュエータ(図
示省略)により駆動されて、合紙26を介して支持ロー
ラ80へ圧接する加圧位置と合紙26から離間する待機
位置との何れかの位置へ保持される。
【0027】また支持ローラ80及び加圧ローラ82
は、それぞれモータ、ギヤ列等からなる回転駆動部(図
示省略)に連結されており、この回転駆動部はローラ8
0,82のニップ部における線速度が合紙26の走行速
度と等しくなるようにローラ80,82をそれぞれ回転
させる。
【0028】加工ライン10全体を制御するコントロー
ラは、スリッタ装置34によりウエブ14のスリット幅
を変更する場合には、ウエブ14のスリット幅を変更す
る予定のタイミングに対して所定時間だけ前のタイミン
グで加圧ローラ82を待機位置から加圧位置へ移動さ
せ、加圧ローラ82を1回転する間に亘って加圧位置に
保持した後に待機位置に復帰させる。これにより、合紙
26の両側端部には、図3に示されるように、それぞれ
軸方向外側へ向かってテーパ状に広がった略台形の切欠
部NPが形成される。ここで、一対の切欠部NPは、それ
ぞれ合紙26の側端から所定長だけ内側へ入った位置ま
で形成されており、この切欠部NPの軸方向に沿った幅
は、裁断加工部30により合紙26から切り落とされる
合紙切捨部86(図3参照)の最大幅より広くなってい
る。ここで、コントローラは、合紙26の切欠部NP
ウエブノッチャー32の下流側でウエブ14の切欠部N
Uと一致するようなタイミングで加圧ローラ82を加圧
位置へ移動させる。
【0029】裁断加工部30には、図3に示されるよう
にノッチャー78の下流側にスリッタ88が設けられて
いる。スリッタ88には、合紙26の両側端部にそれぞ
れ対応する一対の剪断部90が設けられている。剪断部
90は、図4に示されるように、合紙26の上面側に支
持された円板状の上刃91及び合紙26の下面側に支持
された円板状の下刃92を備えている。また剪断部90
には、下刃92の外側に受けローラ93が同軸的に設け
られている。ここで、上刃91の内側面と下刃92の外
側面との間には微小な隙間が形成されており、この隙間
の大きさは合紙26の厚さや紙質等に応じて調整され
る。また上刃91及び下刃92は、上刃91の下端部と
下刃92の上端部とが僅かに重なり合うように配置され
ている。
【0030】上刃91及び下刃92は、図4に示される
ように、それぞれ支軸94,95を介してスライドフレ
ーム96により回転可能に支持されている。これらの支
軸94,95は、それぞれモータ等の駆動源に接続され
ており、合紙26の切断時にはそれぞれ前記駆動源から
のトルクにより上刃91と下刃92を回転させる。また
受けローラ93は下刃92と共通の支軸95により支持
されおり、この支軸95からのトルクにより下刃92と
一体となって回転する。
【0031】一対のスライドフレーム96は、図4に示
されるように共通の基台98により合紙26の幅方向へ
移動可能に支持されており、駆動機構(図示省略)から
の駆動力により合紙26の幅方向における中心に対して
対称的な位置へ互いに連動して移動するようになってい
る。加工ライン10全体を制御するコントローラは、合
紙26のスリット幅を変更する際には、前記駆動機構に
より一対のスライドフレーム96をそれぞれ幅方向に沿
って合紙26のスリット幅に対応するから位置へ移動さ
せる。これにより、スリッタ88は、上刃91と下刃9
2との間に合紙26の側端部を挟み込んで合紙26を長
手方向に沿って切断し、図3に示されるように合紙26
の側端部から合紙切捨部86を切り落とす。このとき、
受けローラ93は、上刃91及び下刃92による合紙2
6の切断部からその下流側で合紙切捨部86を下面側か
ら支持し、切断部付近での合紙切捨部86の切断を防止
する。
【0032】スリット・貼付装置20には、図2に示さ
れるようにスリッタ88の僅かに下流側に合紙回収部1
00が設けられている。この合紙回収部100には合紙
切捨部86を吸引するための吸引パイプ102が設けら
れている。この吸引パイプ102は全体として略Y字状
の管路を形成しており、吸引パイプ102には、その上
端側に2本の分岐管104,105が設けられており、
下部側に2本の分岐管104,105が1本に集合した
集合管106が設けられている。分岐管104,105
の上端部には、それぞれスリッタ88における一対の剪
断部90へ面するように開口する吸引口108,109
が設けられている。また集合管106の下端側の開口端
は、回収容器112内へ合紙切捨部86を排出するため
の排出口110とされている。
【0033】集合管106の中間部には、図2に示され
るように吸引パイプ102内に負圧を発生させるための
ブロア114が接続されている。合紙回収部100で
は、ブロア114を作動させて負圧を発生させると、吸
引パイプ102内に一対の吸入口108,109から外
気を吸入すると共に吸入した外気を排出口110から排
出させるような気流が発生する。これにより、ブロア1
14の作動時にスリッタ88により合紙26の両端部か
らそれぞれ切り落とされた一対の合紙切捨部86の先端
部を吸入口108,109付近へ導くと、合紙26から
切り落とされる合紙切捨部86を吸引パイプ102内へ
連続的に吸入し、その合紙切捨部86を回収容器112
内へ排出できる。
【0034】スリット・貼付装置20の合紙貼付部22
には、図2に示されるようにウエブ14の上面側に圧着
ローラ116が設けられると共に、ウエブ14の下面側
に支持ローラ118が設けられている。これらの圧着ロ
ーラ116及び支持ローラ118はウエブ14及び合紙
26を挟持すると共に、合紙26に対して従動回転する
ローラ対を構成している。また合紙貼付部22には、圧
着ローラ116の僅かに下流側に帯電器120が設けら
れている。この帯電器120は、コロトロン、ストロコ
ロン等のコロナ放電式のものであり、コロナ放電により
合紙26が密着したウエブ14の表面を帯電して合紙2
6をウエブ14へ静電的に接着する。
【0035】加工ライン10全体を制御するコントロー
ラは、スリット・貼付装置20のスリッタ88により切
断後の合紙26の幅がスリッタ装置34による切断後の
ウエブ14の幅以下となるように合紙26から合紙切捨
部86を切り捨てる。具体的には、コントローラは、合
紙26の側端がウエブ14の切断端と一致するか、ウエ
ブ14の切断端から10mm以内、内側に入った位置と
なるように合紙26の両端部を切断する。従って、スリ
ッタ88による切断後の合紙26の幅TP(図2参照)
は、切断後のウエブ14の幅TU(図2参照)に対して
0mm以上、20mm未満の範囲で狭くなる。
【0036】(実施形態の作用)次に、上記のように構
成された本実施形態に係るスリット・貼付装置20が配
置された加工ライン30の作用について説明する。
【0037】加工ライン10では、スリット・貼付装置
20のスリッタ88により合紙26の幅方向に沿った両
側端部を長手方向に沿って切断し、この合紙26を切断
後のウエブ14の幅に対応する幅とした後、合紙貼付部
22により合紙26をウエブ14の表面へ静電接着す
る。このとき、合紙26は、その幅が切断後のウエブ1
4の幅(スリット幅)に対して0mm以上、20mm未
満の範囲で狭くなるように切断される。これにより、ウ
エブ14をスリット幅に切断する際には、スリッタ装置
34によりウエブ14の側端部から切り落とされたウエ
ブ切捨部40には合紙26が付着せず、合紙切捨部86
を剥離する作業を行うことなく、ウエブ切捨部40のみ
を簡単に回収できる。また合紙26がウエブ14へ貼り
付けられる前にスリット・貼付装置20のスリッタ88
により合紙26の側端部から合紙切捨部86が切り落と
されるので、合紙切捨部86のみを単体で回収すること
も容易になる。
【0038】この結果、アルミニウム又はアルミニウム
合金製のウエブ14から切り落とされるウエブ切捨部4
0から合紙切捨部86を分別し、又は除去する作業を不
要にできるので、アルミ屑Dとして回収容器48内へ回
収されたウエブ切捨部40を効率的かつ低コストで高純
度のアルミ塊(インゴット)等へ再生可能になる。また
合紙26から切り落とされた合紙切捨部86も、分別又
は除去作業を行うことなく、そのまま再生用資源として
活用できるので、効率的かつ低コストで再生紙等へ再生
可能になる。
【0039】また、ウエブ14から製造される平版印刷
版56では、切断端付近に加工歪みが生じる等の理由か
ら、画像領域の外周端(画像端)が切断端から10mm
以上内側となるように設定される。このため、本実施形
態のように切断後の合紙26の幅TPを、切断後のウエ
ブ14の幅TUに対して0mm以上、20mm未満の範
囲で狭くすることにより、合紙26の側端を確実に画像
端の外側へ位置させることができるので、ウエブ14か
ら製造された平版印刷版56の画像領域を合紙26によ
り確実に保護できる。
【0040】また、加工ライン10では、スリット・貼
付装置20の合紙貼付部により合紙26が、スリッタ装
置34の上流側でウエブ14へ貼り付けられる。これに
より、スリッタ装置34によりウエブ14をスリット幅
に切断する際に、合紙26によりウエブ14の表面(画
像形成面)を確実に保護できるので、切断時のスリッタ
装置34からの加圧力等によりウエブ14の画像形成面
が損傷することを効果的に抑止できる。
【0041】また、本実施形態に係る合紙のスリット・
貼付装置20で切断される合紙26は、例えば、品種に
よって異なるウエブ14の幅から最大幅のものと略等し
い幅のものを1種類のみ用意しておけば、最大幅より狭
幅のウエブ14に対して全て対応可能となるので、1種
類の合紙26により多種対のウエブ14へ対応可能とな
り、合紙26のコストを低減すると共に合紙ロール28
の交換頻度を減少できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の平版印刷版
用合紙のスリット・貼付装置及びスリット・貼付方法に
よれば、ウエブから合紙を剥離する作業を不要にすると
共に、ウエブの側端部から切り落とされたウエブ切捨部
と合紙の側端部から切り落とされた合紙切捨部とを混在
させることなく回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る合紙のスリット・貼
付装置が配置された平版印刷版の加工ラインの構成を示
す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る合紙のスリット・貼
付装置及びウエブのスリッタ装置の構成をそれぞれ示す
斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る合紙のスリット・貼
付装置における裁断加工部の構成を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る合紙のスリット・
貼付装置におけるスリッタを合紙の長手方向に沿って見
た正面図である。
【符号の説明】
10 加工ライン 14 ウエブ 20 スリット・貼付装置 22 合紙貼付部(スリット・貼付装置、合紙貼付
手段) 26 合紙 30 裁断加工部(スリット・貼付装置、合紙スリ
ット手段) 32 ウエブノッチャー 34 スリッタ装置(ウエブスリット手段) 56 平版印刷版 78 ノッチャー(合紙スリット手段) 86 合紙切捨部 88 スリッタ(合紙スリット手段) 116 圧着ローラ(合紙貼付手段) 118 支持ローラ(合紙貼付手段) 120 (合紙貼付手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状とされた合紙を平版印刷版の幅に対
    応する幅に切断し、該合紙を平版印刷版の素材である帯
    状とされた金属製のウエブへ合紙を貼り付ける平版印刷
    版用合紙のスリット・貼付装置であって、 帯状の合紙の幅方向に沿った側端部を長手方向に沿って
    切断し、該合紙を平版印刷版の幅に対応する幅とする合
    紙スリット手段と、 前記合紙スリット手段により切断された合紙を帯状のウ
    エブへ貼り付ける合紙貼付手段と、 を有することを特徴とする平版印刷版用合紙のスリット
    ・貼付装置。
  2. 【請求項2】 前記合紙貼付手段は、ウエブの幅方向に
    沿った側端部を長手方向に沿って切断し、該ウエブを平
    版印刷版の幅に対応する幅とするウエブスリット手段の
    上流側で、合紙をウエブの表面へ貼り付けることを特徴
    とする請求項1記載の平版印刷版用合紙のスリット・貼
    付装置。
  3. 【請求項3】 前記合紙スリット手段は、合紙の幅方向
    へ移動可能に支持され、所定の搬送方向へ走行する合紙
    の側端部を長手方向に沿って連続的に切断する剪断部材
    と、前記剪断部材の上流側へ配置され、前記剪断部材を
    前記幅方向へ移動させて切断後の合紙幅を変更する際
    に、合紙の側端部に前記幅方向へ移動する前記剪断部材
    を合紙から離脱させるための切欠部を形成するノッチ形
    成部材と、を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の平版印刷版用合紙のスリット・貼付装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の平版印刷版用
    合紙のスリット・貼付装置を用いて平版印刷版へ合紙を
    貼り付けるための平版印刷版用合紙のスリット・貼付方
    法であって、 前記合紙スリット手段により合紙の側端部を長手方向に
    沿って切断し、合紙を平版印刷版の幅に対応する幅とし
    た後に、該合紙を前記合紙貼付手段によりウエブへ貼り
    付けることを特徴とする平版印刷版用合紙のスリット・
    貼付方法。
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