JP2001310662A - 大人用と小児用に切替え可能なシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ５点式シートベルトのアンカーを小児用に切
替えたシートクッションの中央下方から引き出し、身体
の小さい小児を体型に合った５点式シートベルトでサポ
ートすることができる大人用と小児用に切替え可能なシ
ートを提供する。 【解決手段】 シートクッションを前側シートクッショ
ンと後側シートクッションとに分割し、下面に枢着した
リンクが起立する小児用位置に平行に旋回移動した前側
シートクッションと、前端面が上方を向く小児用位置に
回動した後側シートクッションとを結合し、フロアに固
定したベルトの先端に取付けたアンカーを小児用位置の
前側及び後側シートクッションの間からシート上面に引
出し、該アンカーに小児用ベルトアタッチメントの保護
パットを着脱自在に連結し、該保護パットに左右一対の
シートベルトの中間部に設けた胸部タングプレートを着
脱自在に連結可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大人用と小児用に
切替え可能なシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】シートクッションとこのシートクッショ
ンの後端から上方に立ち上がるシートバックとを備えた
自動車等の車両に使用するシートで、大人用と小児用に
切替え可能なものとしては、例えば、特開平７−２００
６号公報に示されているように、前記シートクッション
を前側シートクッションと後側シートクッションとに分
割し、前側シートクッションを左右一対の平行リンク機
構により支持し、後側シートクッションと前後に並んで
大人用シートクッションを形成する大人用位置と、後側
シートクッションの上方に位置して小児用シートクッシ
ョンを形成する小児用位置との間で切替え旋回移動可能
としたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一般に、６歳以下の小
児は身体が小さく、大人用のシートベルトでは体型に合
ったサポートができない。従って、小児用の５点式シー
トベルトを利用することが望ましい。ところが、上記従
来技術では、一体物として形成された前側シートクッシ
ョンを上方に旋回移動して小児用シートクッションとし
ているので、５点式シートベルトのアンカーをシートク
ッションの中央下方から引き出すことが困難であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１に係る発明の構成上の特徴は、シートクッ
ションと、このシートクッションの後端から上方に立ち
上がるシートバックとを備え、前記シートクッションの
一部を分割して形成された移動シートクッションが大人
用位置と小児用位置との間で切替え移動可能なシートに
おいて、前記移動シートクッションを前側シートクッシ
ョンと後側シートクッションとに分割し、該前側シート
クッションの下面前方にリンクの一端を前後方向と直角
且つ水平な横方向を向く第１軸線回りに回動可能に枢着
し、前記リンクの他端を前記大人用位置に位置した前記
前側シートクッション後部下方においてフロアに横方向
第２軸線回りに回動可能に枢着し、前記後側シートクッ
ションの後部を前記フロアに横方向第３軸線回りに回動
可能に枢着し、前記前側シートクッションを前記リンク
が起立する小児用位置に平行に旋回移動し且つ前記後側
シートクッションをその前端面が上方を向く小児用位置
に前記横方向第３軸線回りに回動したとき、前記前側シ
ートクッションの後端部下面が前記後側シートクッショ
ンの下面に設けられた支持金具に着座して前記前側シー
トクッションの上面と前記後側シートクッションの前端
面が整列し、前記前側クッションの後端部下面に設けら
れたロック金具を前記後側クッションの下面に設けられ
た支持金具に係合させて前記前側及び後側シートクッシ
ョンを結合させ、前記フロアに連結されたベルトに取付
けられたアンカーを前記小児用位置に位置する前記前側
及び後側シートクッションの間から前記前側シートクッ
ションの上面に引出し、該アンカーに小児用ベルトアタ
ッチメントの保護パットを着脱自在に連結し、前記フロ
アに連結された下部バックルに一端部が前記シートバッ
クの下方において着脱自在に連結され他端部が前記シー
トバックの上部に取付けられたショルダバックルに着脱
自在に連結される左右一対のシートベルトを設け、各シ
ートベルトの中間部に設けられた胸部タングプレートを
前記保護パッドの上部に設けられたバックルにそれぞれ
着脱自在に連結可能としたことである。

【０００５】請求項２に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項１に記載の大人用と小児用に切替え可能なシート
において、前記前側シートクッションの後端部下面が前
記後側シートクッションの下面に設けられた支持金具に
着座するとき、前記前側シートクッションの後端部下面
に設けられたロック金具が前記後側シートクッションの
下面に設けられた支持金具に着座することである。

【０００６】請求項３に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項１又は請求項２に記載の大人用と小児用に切替え
可能なシートにおいて、前記各シートベルトの前記他端
部が、前記シートバックの上部に取付けられたショルダ
バックルに着脱自在に連結されるのに代えて、前記シー
トバックの上部を通り抜けて下方に延び前記フロアに連
結されたバックルに着脱自在に連結可能としたことであ
る。

【０００７】請求項４に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項１乃至請求項３のいずれかにに記載の大人用と小
児用に切替え可能なシートにおいて、前記フロアに連結
され前記前側シートクッションの前側中央部を周回して
前記前側シートクッションの上面に至る調整ベルトの先
端にリングプレートを取付け、該リングプレートに前記
アンカーを取付けたベルトを挿通して前記アンカーの前
後方向の位置を調整可能としたことである。

【０００８】

【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項１に
係る発明は、前側シートクッションと後側シートクッシ
ョンとを設け、前記前側シートクッションの下面前方に
リンクの一端を横方向の第１軸線回りに回動可能に枢着
し、該リンクの他端をフロアに横方向第２軸線回りに回
動可能に枢着し、前記後側シートクッションの後部を前
記フロアに横方向第３軸線回りに回動可能に枢着し、前
記前側シートクッションを前記リンクが起立する小児用
位置に平行に旋回移動し且つ前記後側シートクッション
をその前端面が上方を向く小児用位置に前記横方向第３
軸線回りに回動したとき、前記前側シートクッションの
後端部下面が前記後側クッションの下面に設けられた支
持金具に着座して前記前側シートクッションの上面と前
記後側シートクッションの前端面が整列し、前記前側ク
ッションの後端部下面に設けられたロック金具を前記後
側シートクッションの下面に設けられた支持金具に係合
させて前記前側及び後側シートクッションを結合させ、
前記フロアに連結されたベルトに取付けられたアンカー
を前記小児用位置に位置する前記前側及び後側シートク
ッションの間から前記前側シートクッションの上面に引
出し、該アンカーに小児用ベルトアタッチメントの保護
パットを着脱自在に連結し、前記フロアに連結された下
部バックルに一端部が前記シートバックの下方において
着脱自在に連結され他端部が前記シートバックの上部に
取付けられたショルダバックルに着脱自在に連結される
左右一対のシートベルトを設け、各シートベルトの中間
部に設けられた胸部タングプレートを前記保護パッドの
上部に設けられたバックルにそれぞれ着脱自在に連結可
能としたので、小児用位置において小児用シートクッシ
ョンを形成する前側及び後側シートクッションの間から
シート上面に５点式シートベルトのアンカーを引き出す
ことが可能となり、身体の小さい小児を体型に合った５
点式シートベルトでサポートすることができる。

【０００９】上記のように構成した請求項２に係る発明
においては、前記前側シートクッションの後端部下面に
設けられたロック金具が前記後側シートクッションの下
面に設けられた支持金具に着座するので、請求項１に記
載の発明の効果に加え、ロック金具を前側シートクッシ
ョンの着座に兼用することができて構造が簡単になる。

【００１０】上記のように構成した請求項３に係る発明
においては、一対のシートベルトの各他端部が、シート
バックの上部に取付けられたショルダバックルに着脱自
在に連結されるのに代えて、前記シートバックの上部を
通り抜けて下方に延び前記フロアに連結されたバックル
に着脱自在に連結可能としたので、シートバックの上部
にショルダバックルを取付ける必要がなく、シートバッ
クの厚さを薄くすることができる。

【００１１】上記のように構成した請求項４に係る発明
においては、フロアに連結され前側シートクッションの
前側中央部を周回して前側シートクッションの上面に至
る調整ベルトの先端にリングプレートを取付け、該リン
グプレートにアンカーを取付けたベルトを挿通して前記
アンカーの前後方向の位置を調整可能としたので、身体
の大きさに合わせて小児用ベルトアタッチメントの保護
パットの前後方向位置を調整することができ、小児を体
型に合わせてサポートすることができる。

【００１２】

【実施の形態】先ず図１乃至図６に基づいて、本発明に
よる大人用と小児用に切替え可能なシートの第１の実施
の形態を説明する。この大人用と小児用に切替え可能な
シートは、主として図１及び図２に示すように、シート
クッション１０とシートバック１１よりなる大人が着座
可能なシートと、シートに着脱自在に取付けられる小児
用ベルトアタッチメント４０よりなるものである。この
シートには、図１に示すように、着座する大人を拘束す
るためにショルダ部５１とラップ部５２を有する通常の
３点式シートベルト５０が設けられているが、他の図面
では図面の煩雑化を避けるため記載を省略してある。こ
の実施の形態における車両用シートは乗用車のリヤシー
トである。

【００１３】図１乃至図４に示すように、シートクッシ
ョン１０の中央部分は、両側の横部シートクッション１
２及び後部シートクッション１３から分割されて移動シ
ートクッション１４を形成し、この移動シートクッショ
ン１４はさらに前側シートクッション１５と後側シート
クッション１６とに分割され、図１、図３に示す大人用
位置と図２、図４に示す子供用位置との間で切替え移動
可能となっている。各シートクッションは、周知のよう
に、シートクッションフレームとシートクッションパッ
ドより構成されている。シートクッションフレームはパ
イプと板金部材等を溶接して各シートクッションの底面
部の略内側形状に形成され、シートクッションパッドは
発泡ウレタン等のクッション材を織物或いはレザー等の
表皮により覆ったもので、シートクッションフレーム上
に取付けられている。

【００１４】１７は各シートクッションが取付けられる
板金製の台座で、図略の車両フロアに固定されるように
なっている。前側シートクッション１５の下面前方には
リンク１８の一端が前後方向と直角且つ水平な横方向を
向く第１軸線回りに回動可能に枢着され、リンク１８の
他端が大人用位置に位置した前側シートクッション１５
の後部下方において台座１７のフロア２０に横方向第２
軸線回りに回動可能に枢着されている。即ち、長方形を
なすリンク１８の一方の長辺の両端部分を横方向第１軸
線回りに回動可能に支持する一対の軸受２１が前側シー
トクッション１５のクッションフレームに固定金具２２
により固定され、リンク１８の他方の長辺の両端部分を
横方向第２軸線回りに回動可能に支持する一対の軸受２
３がフロア２０に固定金具２４により固定されている。
後側シートクッション１６の後部はフロア２０に横方向
第３軸線回りに回動可能に枢着されている。即ち、フロ
ア２０には後側シートクッション１６の後部両側面に沿
って一対のフレーム２５が立設され、後側シートクッシ
ョン１６の後部横方向にクッションフレームから突設さ
れた軸部２６がフレーム２５に軸受２７を介して横方向
第３軸線回りに回動可能に支持されて大人用位置と子供
用位置との間で回動可能となっている。一方のフレーム
２５に横方向に進退可能に支承された位置決めピン２８
が、後側シートクッション１６のクッションフレームに
穿設されたは位置決め孔に挿入されることにより後側シ
ートクッション１６は子供用位置に位置決め保持され
る。図４に示すように、前側シートクッション１５をリ
ンク１８が起立する小児用位置に平行に旋回移動し且つ
後側シートクッション１６をその前端面が上方を向く小
児用位置に横方向第３軸線回りに回動したとき、前側シ
ートクッション１５の後端部下面に設けられたロック金
具３０が後側シートクッション１６の下面に設けられた
支持金具３１に着座して前側シートクッション１５の上
面と後側シートクッション１６の前端面が整列する。そ
して、ロック金具３０を支持金具に設けたロック穴３２
に係入して前側及び後側シートクッション１５，１６を
結合している。なお、ロック金具３０、支持金具３１
は、前側及び後側シートクッション１５，１６のクッシ
ョンフレームに固定されている。

【００１５】３３はアンカーとしてのアンカータングプ
レートで、小児用位置に位置する前側及び後側シートク
ッション１５，１６の当接部下方の横方向中央位置にお
いてフロア２０に固定されたベルト３４の先端に取付け
られている。シートが小児用に切替えられたとき、アン
カータングプレート３３は前側及び後側シートクッショ
ン１５，１６の間から前側シートクッション１５の上面
に引出され、小児用ベルトアタッチメント４０の保護パ
ット４５が着脱自在に連結されるようになっている。小
児用ベルトアタッチメント４０の左右一対のシートベル
ト５３の各下端部に取付けられた腰部タングプレートと
着脱自在に連結する一対の下部バックル３５が後部シー
トクッション１３の両端上面に載置されている。各下部
バックル３５に取付けられたベルト３６は後部シートク
ッション１３の両端部下方でフロア２０に固定されてい
る。一対のシートベルト５３の各上端部に取付けられた
肩部タングプレートと着脱自在に連結する一対のショル
ダバックル３７が、図５に示すように、シートバック１
１のシートバックフレーム３８の上部両側を連結する連
結部材３９に所定間隔をおいて取付け金具４１により取
付けられている。シートバック１１は、シートバックフ
レーム３８とシートバックパットから構成され、シート
バックパッドは表皮に覆われたもので、シートバックフ
レーム３８の前側に取付けられ、ショルダバックル３７
のタングプレート受入口に対応する２個の開口４２が形
成されている。一対のシートベルト５３の各中間部に設
けられた胸部タングプレートは保護パッド４５の上部に
設けられた二口バックルにそれぞれ着脱自在に連結可能
となっている。なお、ベルト３４及び各シートベルト５
３は途中に設けた調節金具により長さ調節可能となって
いる。保護パッド４５は、図６に示すように、強度部材
であるフレーム４６には上部前側に二口バックル４７が
固定され、フレーム４６の下部に取付けられて下方に延
びる可撓性のベルト４８ａの先端に連結された中央バッ
クル４８は、前述したアンカータングプレート３３を挿
入するだけでこれと連結され、離脱ボタンを押すだけで
この連結は解除される。これら各部分は、タング挿入穴
４７ａを設けた二口バックル４７の突出部と中央バック
ル４８の先端部を除き、柔軟な発泡材よりなるクッショ
ンパッド４９により覆われている。

【００１６】上述した第１の実施の形態の大人用と小児
用に切替え可能なシートを、大人用として使用する場合
には、図１、図３に示すように、前側シートクッション
１５を下面の支持部がフロア２０に着座する大人用位置
に旋回移動する。このときリンク１８は略水平となる。
そして、後側シートクッション１６を上面が上方を向い
て前方下面の支持部がフロア２０に着座する大人用位置
に回動する。この状態では、横部シートクッション１
２、後部シートクッション１３、前側シートクッション
１５及び後側シートクッション１６の上面は大人用シー
トクッションの連続した上面を形成し、クッション性が
悪くなることはない。着座する大人は大人用シートベル
ト５０により拘束される。

【００１７】小児用シートとして使用する場合には、図
２、図４に示すように、後側シートクッション１６を前
端面が上方を向く小児用位置まで時計方向に略９０度回
動し、位置決めピン２８を位置決め穴に係入して固定す
る。そして、前側シートクッション１５をリンク１８が
起立する小児用位置に平行に旋回移動し、ロック金具３
０を支持金具３１上に着座させるとともに、ロック穴３
２に係入させて前側及び後側シートクッション１５，１
６を結合する。このときフロア２０に連結されたベルト
３４先端に取付けたアンカータングプレート３３を前側
及び後側シートクッション１５，１６の間から前側シー
トクッション１５の上面に引出す。このアンカータング
プレート３３に保護パッド４５下部の中央バックル４８
を差込んで連結し、左右のシートベルト５３の各肩部タ
ングプレートをシートバック１１の開口４２から各ショ
ルダバックル３７に差込んで連結し、各腰部タングプレ
ートを各下部バックル３５に差込んで連結することによ
り、小児用ベルトアタッチメント４０の各部をシートク
ッション１０及びシートバック１１に着脱自在に取付け
る。そして小児を前側シートクッション１５の上面及び
上方を向いた後側シートクッション１６の前端面上に座
らせ、各胸部タングプレートを保護パッド４５の二口バ
ックル４７に差込み連結して小児を拘束する。なお、小
児用に切替えたときは、大人用シートベルト５０は使用
しない。シートクッション１０及びシートバック１１に
対する小児用ベルトアタッチメント４０の着脱は、バッ
クルおよびタングプレートを用いているので、きわめて
容易かつ確実である。アンカータングプレート３３及び
ベルト３４は、シートを大人用に切替えたとき、後側シ
ートクッション１６とフロア２０との間に収納される。

【００１８】上記実施形態では、一対のショルダバック
ル３７をシートバック１１のシートバックフレーム３８
の上部両側を連結する連結部材３９に所定間隔をおいて
取付け、左右一対のシートベルト５３の各上端部に取付
けた肩部タングプレートをシートバック１１に設けた開
口４２から各ショルダバックル３７に差込んで連結して
いるが、連結部材３９にショルダバックル３７に代えて
開口のみを有するリングプレートを固定し、一対のバッ
クルをフロア２０に連結したベルトに取付け、一対のシ
ートベルト５３の各上端部に取付けた肩部タングプレー
トをシートバック１１に設けた開口４２から各リングプ
レートを通り抜けて各バックルに差込んで連結してもよ
い。

【００１９】次に、図７及び図８により、第２の実施の
形態を説明する。６０は先端にリングプレート６１が取
付けられたベルトで、小児用位置に位置する前側シート
クッション１５の前側中央部を周回してフロア２０に固
定されている。リングプレート６１には、小児用位置に
ある前側及び後側シートクッション１５，１６の間から
前側シートクッション１５の上面に引出されたアンカー
タングプレート３３が取付けられたベルト３４が挿通さ
れている。ベルト６０の中間には調整金具６２が取付け
られ、調整金具６２によりベルト６０の長さを調整する
ことによりアンカータングプレート３３の前後方向の位
置が調整される。また、ベルト３４の中間に設けた調整
金具によりベルト３４の長さ調整を行えばアンカータン
グプレート３３の上下方向の位置調整が可能である。シ
ートを大人用に切替えたとき、ベルト３４，６０、アン
カータングプレート３３及びリングプレート６１は前側
及び後側シートクッション１５，１６とフロア２０との
間に収納される。

【００２０】なお、上述した実施の形態では乗用車のリ
ヤシートであって１人用着座シートに本発明を適用した
例を示したが、本発明は乗用車の助手席でもよく、また
ベンチタイプのシートに適用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図1】 本発明に係る大人用と小児用に切替え可能な
シートの第１の実施形態の大人用に切替えた状態を示す
全体斜視図である。

【図２】 本発明に係る大人用と小児用に切替え可能な
シートの第１の実施形態の小児用に切替えた状態を示す
全体斜視図である。

【図３】 図１の３−３線に沿って切断した拡大部分断
面図である。

【図４】 図２の４−４線に沿って切断した拡大部分断
面図である。

【図５】 シートバックのショルダバックル取付構造を
示す図である。

【図６】 小児用ベルトアタッチメントの保護パットを
示す縦断面図である。

【図７】 本発明に係る大人用と小児用に切替え可能な
シートの第２の実施形態の小児用に切替えた状態を示す
全体斜視図である。

【図８】 図７の８−８線に沿って切断した拡大部分断
面図である。

【符号の説明】

１０・・・シートクッション、１１・・・シートバッ
ク、１５・・・前側シートクッション、１６・・・後側
シートクッション、１８・・・リンク、２０・・・フロ
ア、２１，２３，２７・・・軸受、２２，２４・・・固
定金具、２５・・・フレーム、２６・・・軸部、２８・
・・位置決めピン、３０・・・ロック金具、３１・・・
支持金具３２・・・ロック穴、３３・・・アンカータン
グプレート（アンカー）、３４，３６，６０・・・ベル
ト、３５・・・下部バックル、３７・・・ショルダバッ
クル、４０・・・小児用ベルトアタッチメント、４５・
・・保護パット、５０・・・３点式シートベルト、５３
・・・一対のシートベルト、６１・・・リングプレー
ト、６２・・・調整金具。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートクッションと、このシートクッシ
   ョンの後端から上方に立ち上がるシートバックとを備
   え、前記シートクッションの一部を分割して形成された
   移動シートクッションが大人用位置と小児用位置との間
   で切替え移動可能なシートにおいて、前記移動シートク
   ッションを前側シートクッションと後側シートクッショ
   ンとに分割し、該前側シートクッションの下面前方にリ
   ンクの一端を前後方向と直角且つ水平な横方向を向く第
   １軸線回りに回動可能に枢着し、前記リンクの他端を前
   記大人用位置に位置した前記前側シートクッション後部
   下方においてフロアに横方向第２軸線回りに回動可能に
   枢着し、前記後側シートクッションの後部を前記フロア
   に横方向第３軸線回りに回動可能に枢着し、前記前側シ
   ートクッションを前記リンクが起立する小児用位置に平
   行に旋回移動し且つ前記後側シートクッションをその前
   端面が上方を向く小児用位置に前記横方向第３軸線回り
   に回動したとき、前記前側シートクッションの後端部下
   面が前記後側シートクッションの下面に設けられた支持
   金具に着座して前記前側シートクッションの上面と前記
   後側シートクッションの前端面が整列し、前記前側クッ
   ションの後端部下面に設けられたロック金具を前記後側
   クッションの下面に設けられた支持金具に係合させて前
   記前側及び後側シートクッションを結合させ、前記フロ
   アに連結されたベルトに取付けられたアンカーを前記小
   児用位置に位置する前記前側及び後側シートクッション
   の間から前記前側シートクッションの上面に引出し、該
   アンカーに小児用ベルトアタッチメントの保護パットを
   着脱自在に連結し、前記フロアに連結された下部バック
   ルに一端部が前記シートバックの下方において着脱自在
   に連結され他端部が前記シートバックの上部に取付けら
   れたショルダバックルに着脱自在に連結される左右一対
   のシートベルトを設け、各シートベルトの中間部に設け
   られた胸部タングプレートを前記保護パッドの上部に設
   けられたバックルにそれぞれ着脱自在に連結可能とした
   ことを特徴とする大人用と小児用に切替え可能なシー
   ト。
2. 【請求項２】 前記前側シートクッションの後端部下面
   が前記後側シートクッションの下面に設けられた支持金
   具に着座するとき、前記前側シートクッションの後端部
   下面に設けられたロック金具が前記後側シートクッショ
   ンの下面に設けられた支持金具に着座することを特徴と
   する請求項１に記載の大人用と小児用に切替え可能なシ
   ート。
3. 【請求項３】前記各シートベルトの前記他端部が、前記
   シートバックの上部に取付けられたショルダバックルに
   着脱自在に連結されるのに代えて、前記シートバックの
   上部を通り抜けて下方に延び前記フロアに連結されたバ
   ックルに着脱自在に連結可能としたことを特徴とする請
   求項１又は請求項２に記載の大人用と小児用に切替え可
   能なシート。
4. 【請求項４】前記フロアに連結され前記前側シートクッ
   ションの前側中央部を周回して前記前側シートクッショ
   ンの上面に至る調整ベルトの先端にリングプレートを取
   付け、該リングプレートに前記アンカーを取付けたベル
   トを挿通して前記アンカーの前後方向の位置を調整可能
   としたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれ
   かに記載の大人用と小児用に切替え可能なシート。