JP4841766B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳幼児または学童を車両に搭乗させるためのチャイルドシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
小さな子供を自動車(車両)に搭乗させる場合、子供の安全を図るために自動車の座席に設置するチャイルドシートの使用が義務付けられている。自動車の座席上に設置して使用するチャイルドシートは、子供の成長が早いために、子供の発育(体格)に合わせて、日本工業規格(JIS)において、新生児から1歳位までを対象にした図10(1)に示したカーベッド10と、生後9ヶ月位から4歳位までを対象にした図10(2)に示した年少者用シート20と、3才半位から11才位までを対象にした図10(3)に示したブースタシート30との3つに大別される。また、最近では新生児から3、4才位までを対象にした図10(4)に示した乳幼児兼用タイプの年少者用シート40が主流となってきている。
【0003】
カーベッド10は、乳児12をカーベッド10内に寝かせた状態で着座させ、乳児12をカーベッド10に設けた拘束ベルト14によって拘束するようになっている。そして、カーベッド10は、車両のシートベルト16によって車両座席18に固定される。また、年少者用シート20は、幼児22を座らせた状態で着座させるようになっている。そして、年少者用シート20は、シートベルト16によって車両座席18に固定され、年少者用シート20に設けた拘束ベルト24によって着座した幼児22を拘束する。
【0004】
図10(4)に示した乳幼児兼用タイプの年少者用シート40は、幼児の体格によって、車両の進行方向に対して同方向に拘束または定置する「前向きタイプ」(同図(4)(b))と、車両の進行方向に対して逆方向に拘束または定置する「後向きタイプ」(同図(4)(a))の2つがある。「前向きタイプ」の年少者用シートは生後9ヶ月から3、4才位まで、体重で言うと9kg以上18kg以下の幼児を対象とし、「後向きタイプ」の年少者用シートは新生児から1才位まで、体重で言うと10kg未満の乳幼児を対象とするのが一般的である。
【0005】
一方、ブースタシート30は、後端側の両側部にシートベルト16を挿通させるベルト通し部32が設けてあり、シートベルト16の腰ベルト部をベルト通し部32に挿通することにより、ブースタシート30が車両座席18に固定されるとともに、腰ベルト部がブースタシート30に着座した子供34の腰部を拘束し、シートベルト16の肩ベルト部が子供34の胸部をたすき掛け状に拘束するようになっている。
【0006】
しかし、子供の成長に合わせてチャイルドシートを何度も買い替えることは、経済的な負担が大きいことや、不要となったチャイルドシートの処理の問題などから、最近は、図10(4)に示した新生児から4才位まで使用することができる乳幼児兼用タイプのチャイルドシート40が主流となっているが、価格的に必ずしも満足のできるものでない。しかも、4才を過ぎた子供は、乳幼児兼用タイプのチャイルドシート40に収まらないが、自動車の座席に直接座らせるにはまだ小さすぎる、といった問題もある。このため、3才半位以上の子供には、ブースタシートを使用する必要がある。
【0007】
ブースタシートは、一般的に低価格であり、消費者の経済的な負担は比較的小さい。しかし、子供が成長してブースタシートを使用するようになると、今まで使用していた年少者用シートの保管場所や処理の問題がある。このため、チャイルドシートを必要とする新生児から11才位までの子供に対して、年齢に関係なく使用できるチャイルドシートの開発が強く望まれている。
【0008】
そこで、このような問題を解決するために、ブースタシートの一側面に幼児を着座させる座面を形成し、他側面に小児を着座させる座面を形成するとともに、このブースタシートを乳幼児兼用タイプのチャイルドシートと自動車の座席とに取り付けられるようにしたものが提案されている(特開2000−71829号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2000−71829号公報に記載されたチャイルドシートは、乳幼児兼用タイプ(年少者用)のチャイルドシートとブースタシート、といった別のものを1つにしただけであって、子供が成長して使用されなくなったチャイルドシートの保管場所の問題は解決されない。また、年少者用シートの内部にブースタシートを配置するようになっているため、ブースタシートの着座面が狭くなる。しかも、年少者用シートとブースタシートとを組み合せたものであるため、構成部品が増えて製品価格も高くなり、消費者の経済的負担を軽減することができない。
【0010】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、新生児から8才位の子供に使用できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、消費者の経済的負担を軽減することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るチャイルドシートは、車両座席に配置するシート本体と、このシート本体に設けられてシート本体内に着座させた乳幼児を拘束する拘束ベルトと、前記シート本体に形成され、車両のシートベルトを係合させて前記シート本体を前記車両座席に固定するための第1のベルト通し部と、前記シート本体の両側部の、着座させる子供の腰部と対応した位置に設けられ、前記シートベルトを係合させて前記シート本体を固定するとともに、着座した子供を拘束するための第2のベルト通し部と、を有することを特徴としている。
シート本体には、第2のベルト通し部を開閉自在な補強部材を設けることが望ましい。
【0012】
【作用】
上記のようになっている本発明は、例えば新生児から4才位までの乳幼児を車両(自動車)に搭乗させる場合、シート本体に設けた第1のベルト通し部に車両のシートベルトを係合させてシート本体を車両の座席に固定するとともに、乳幼児をシート本体に着座させて、シート本体に設けた拘束ベルトによって乳幼児を拘束する。一方、3才半以上の子供(幼児または学童)を車両に搭乗させる場合、子供をシート本体に着座させ、シート本体の両側部に設けた第2のベルト通し部にシートベルトを渡して係合させ、子供の腰部を包み込むようにシートベルトを配置する。これにより、シートベルトによってシート本体を固定するとともに、幼児または学童を拘束することができる。
【0013】
従って、本発明に係るチャイルドシートは、ブースタシートを用いずに新生児から8才位までの子供に対応することができ、消費者の経済的負担を軽減することができるとともに、使用しなくなった年少者用シートの保管や処理の問題を生ずることがない。
【0014】
また、シート本体に、第2のベルト通し部を開閉自在な補強部材を設けると、シート本体の第2ベルト通し部を形成した部分の剛性を高めることができ、例えば車両が衝突した場合のように、大きな衝撃力が作用したとしても、シート本体の変形を防止することができるとともに、車両が横揺れや側面衝突を受けたときに、子供の頭部が第2のベルト通し部を形成した角部にぶつかるのを防止でき、子供の頭部を保護することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るチャイルドシートの好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係るチャイルドシートの説明図であって、3才半位から8才位までの子供を着座させた状態を示す斜視図である。図1において、シート本体50は、本図に図示しない車両座席の上に配置する台座52と、この台座52の上に設けたシート部54とからなっている。シート部54は、子供56を着座させる座部58と、子供56の背中を支持する背もたれ部60とを有している。この背もたれ部60は、座部58の後端部に座部58と一体に連接して設けられ、座部58に対して所定の角度を持って上方に延在している(図2参照)。そして、座部58と背もたれ部60との両側には、側部62が一体に形成してあって、着座させた子供(乳幼児を含む)56の側部を拘束するとともに、車両が横揺れしたときなどに、子供56を安全にシート部54内に保持できるようにしてある。
【0017】
さらに、シート部54は、図4、図5に示したように、シートサポート100を有している。シートサポート100は、背もたれ部60の上部から座部58の前端部にかけて設けてあって、図5に示したように、中央部を刳りぬいて形成してある。そして、背もたれ部60および座部58とシートサポート100との間には、シートベルト70を挿通できるベルト通し空間102が設けてある。また、シートサポート100の内側下部先端部には、図4に示したように、腰ベルト通し部104が設けてある。この腰ベルト通し部104は、詳細を後述するように、新生児から生後9ヶ月位の子供をシート部54に着座させる場合に、シートベルト70の腰ベルト部70aを係合させてシート本体50を後向きにした状態で車両座席80に固定するためのものである。
【0018】
台座52は、図2に示したように、シート部54の下部が挿入できるように形成してある。そして、台座52の両側部には、図2、図4に示したように、第1のベルト通し部106が形成してある。この第1のベルト通し部106は、図2に示したように、シート部54をリクライニングさせずに通常の状態にしたときに、シート部54に形成した腰ベルト通し部104と対応した位置に形成してあり、1才位から4才位までの幼児をシート部54に着座させ、シート本体50を前向きにした状態で固定する場合に、腰ベルト部70aを係合させる。
【0019】
シート本体50の両側部、すなわちシート部54の両側部62には、溝64が形成してある。この溝64は、シート部54の座部58に3才半位から8才位の子供56を着座させたときに、その子供56の腰部とほぼ対応した位置に形成してある。そして、溝部64の底部は、円弧などの凹の曲線状に形成した第2のベルト通し部66となっていて、車両のシートベルト70の腰ベルト部70aを係合させるようになっている。また、溝部64の深さ、すなわち第2のベルト通し部66の位置は、両側の第2のベルト通し部66に腰ベルト部70aを渡して係合させたときに、着座させた子供56の腰部(大腿部の付け根付近)を拘束できる位置となっている。
【0020】
さらに、側部62には、溝部64の開口側に補強部材である閉鎖アーム72が設けてある。この閉鎖アーム72は、上端部がピン74によって側部62に枢着してあり、図3の矢印78に示したように、上下方向に回動できるようになっていて、閉鎖アーム72を回動させることにより、第2のベルト通し部66の開放、閉鎖を自在に行なえるようにしてある。そして、閉鎖アーム72を上方に回動させることにより、溝部64の開口が開放され、シートベルト70の腰ベルト部70aを第2のベルト通し部66に係合できるようになっている。また、閉鎖アーム72は、下端側が図示しない一般的な係止機構を介して着脱自在に側部62に固定できるようになっていて、子供56の悪戯によって回動しないようにしてある。
【0021】
閉鎖アーム72は、前方側の端面(図2の左側端面)の形状が、側部62の前側端面に倣う形状にしてある。これにより、閉鎖アーム72は、係止機構を介して側部62に固定されたときに、シート本体50の使用時および車両の衝突時におけるシート部54の剛性を確保してシート部54の変形を防止するとともに、小さな子供(特に新生児)を着座させたときに、車両の横揺れや側面衝突の際に、子供の頭部が溝部64の上端角部に当るのを防止することにより、子供の頭部の外傷や損傷を軽減し、またシートベルト70がシート部54から外れるのを防止している。
【0022】
さらに、溝部64を形成する面と閉鎖アーム72とによって形成される閉空間(ベルト通し空間)76(図2、図4参照)は、実施形態の場合、シートベルト70のタング(図示せず)を挿通するのに充分な大きさとなっていて、子供56の乗せ降ろしを容易に行なえるようにしてあるとともに、緊急時に速やかに子供56をシート部54から脱出させることができるようにしてある。
【0023】
シート部54の下部(シートサポート100のくりぬいた部分)と台座52の上部との間には、シートベルト70の腰ベルト部70aを挿通できる空隙が設けてある。従って、図6に示したように、1才位から4才位の幼児82をシート部54に着座させる場合に、シート部54の下部を通した腰ベルト部70aを、台座52の両側に設けた第1のベルト通し部106に係合させてシート本体50を車両座席80に固定または定置するようになっている。
【0024】
また、シート部54の背面には、図2に示したようにベルト止め部108が設けてある。このベルト止め部108は、台座52の両側に設けた第1のベルト通し部106に腰ベルト部70aを係合させてシート本体50を車両座席80に固定するときに、シートベルト70の肩ベルト部70bを挟持し、シート本体50を固定しているシートベルト70が弛まないようにするためのものである。また、図4、図5に示したように、新生児から生後9ヶ月位の乳児をシート部54に着座させる場合に、シート部54の下部を通した腰ベルト部70aをシート部54の下端両側に設けた腰ベルト通し部104に係合させてシート本体50を車両座席80に固定または定置する。さらに、シート部54を構成している背もたれ部60の背面中央部には、図示しない肩ベルト通し部が設けてあって、シート本体50を車両の向きと反対向きに配置したときに、図5に示したように、肩ベルト部70bを肩ベルト通し部に係合させるようになっている。
【0025】
この実施形態に係るシート本体50は、いわゆるリクライニング機構を備えている。このリクライニング機構は、公知の一般的なリクライニング機構であって、シート部54を図2の時計方向に回転させることにより、リクライニング状態にすることができる。
【0026】
このようになっている実施形態に係るシート本体50は、3才半位から8才位の子供56の場合、シート本体50の向きを車両の向きと同方向にして、すなわちシート本体50を前向きにして車両座席80の上に配置し、図1に示したように、子供56を座部58に座らせた状態で着座させる。その後、図示しない係止機構を操作して閉鎖アーム72の下端部を図3の矢印78のように上方に回動させ、溝部64の開口、すなわち第2のベルト通し部66を開放する。そして、シート部54を渡してシートベルト70の腰ベルト部70aを配置し、シート部54の両側部に設けた第2のベルト通し部66に係合させ、シートベルト70のタングを図示しないバックルに結合させる。
【0027】
なお、バックルの配置されている側(この実施形態では図1の左側)の、溝部64の壁面と閉鎖アーム72とによって形成される閉空間76には、腰ベルト部70aと肩ベルト部70bとの両方が通される。そして、タングをバックルに結合させる場合、バックルの配置されている側の閉鎖アーム72は固定状態にしておき、タングを閉空間76に挿入して貫通させ、バックルと結合させるようにしてもよい。
【0028】
これにより、シート部54に着座させた子供56は、腰部(大腿の付け根部)がシートベルト70の腰ベルト部70aによって、また胸部が肩ベルト部70bによってシート部54に拘束されるとともに、シート本体50がシートベルト70によって車両と同方向に向いた状態で車両座席80に固定または定置される。
【0029】
一方、新生児から生後9ヶ月位の乳児を車両に搭乗させる場合、図4に示したように、シート本体50を車両の向きと逆向きにして車両座席80の上に配置する。そして、シート本体50のシート部54を台座52に対して図4の反時計方向に回転させ、リクライニング状態にする。次に、背もたれ部60、座部58とシートサポート100との間に形成したベルト通し空間102にシートベルト70のタングを通し、腰ベルト部70aを腰ベルト通し部104に係合させるとともに、肩ベルト部70bを背もたれ部60の背面に設けた肩ベルト通し部に係合させ、ベルト止め部108によって肩ベルト部79bを挟持してシート本体50を後向きに固定する。その後、乳児(図示せず)をシート部54に寝かせた状態で後向きに着座させ、シート部54に設けた拘束ベルト84(図6参照)によって乳児をシート部54内に拘束する。
【0030】
また、1才位から4才位の幼児を車両に搭乗させる場合、図6に示したように、シート本体50を車両と同方向の前向きにして車両座席80の上に配置する。その後、図7、図8に示したように、ベルト通し空間102にシートベルト70を挿通し、シートベルト70のタングをバックルに結合させる。これにより、シートベルト70の腰ベルト部70aが台座52の両側に設けた第1のベルト通し部106に係合する。そして、ベルト止め部108によって肩ベルト部70bを挟持することにより、シート本体50を車両座席80に固定する作業が終了する。その後、幼児82をシート部54の座部58に座らせた状態で着座させ、シート部54に設けた拘束ベルト84によって幼児82をシート部54内に拘束する。
【0031】
このように、実施形態に係るシート本体50は、新生児から8才位の学童に対して適用することができるため、子供の成長に合わせて何度もチャイルドシートを買う必要がなく、消費者の経済的負担を軽減できるとともに、従来のように使用できなくなた年少者用シートの保管や処理の問題をなくすことができる。そして、シート本体50は、シート部54に設けた第2のベルト通し部66が円弧などの凹の曲線状に形成してあるため、腰ベルト70aの引出し部が車両によって異なっていたとしても、腰ベルト部70aの面を確実に子供56の大腿部に密着させることができ、子供56を安全に拘束することができる。
【0032】
図9は、他の実施形態を示したものである。この実施形態の係るシート本体90は、シート部54の側部62に形成した溝部64の開口を塞ぐ閉鎖アーム92が、前記実施形態のシート本体50と異なっていることを除いて、他はシート本体50とほぼ同様である。すなわち、この実施形態に係る閉鎖アーム92は、ポリプロピレン等の樹脂や金属などの剛体から形成してあって、上端側に設けた取付け孔94を介して、シート部54の側部62に枢着するようになっている。そして、閉鎖アーム92は、下端側が図示しない係止機構によって側部62に固定できるようにしてあり、子供56の悪戯により回動して溝部64の開口が開放されないようにしてある。
この実施形態に係るシート本体90においても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0033】
なお、上記に説明した実施の形態は、本発明の一態様を示すものであって、これに限定されるものではない。例えば、前記実施形態においては、乳児を着座させる場合、シート本体50の全体を後向きにする場合について説明したが、シート部54を台座52に対して水平面内で回転可能に形成し、乳児を着座させるときに、シート部54のみを後向きにするようにしてもよい。また、前記実施形態においては、1才位から4才位の幼児82を着座させてシート本体50を前向きに固定するときと、乳児を着座させてシート本体50を後向きに固定するときとのいずれにおいても、腰ベルト通し部104に腰ベルト部70aを係合させる場合について説明したが、シート本体50を前向きに固定するためのベルト通し部と、後向きに固定するためのベルト通し部とを同一にしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、新生児から4才位までの乳幼児を車両に搭乗させる場合、シート本体に設けた第1のベルト通し部に車両のシートベルトを係合させてシート本体を車両の座席に固定するとともに、乳幼児をシート本体に着座させて、シート本体に設けた拘束ベルトによって乳幼児を拘束する。一方、3才半以上の子供(幼児または学童)を車両に搭乗させる場合、子供をシート本体に着座させ、シート本体の両側部に設けた第2のベルト通し部にシートベルトを渡して係合させ、子供の腰部を包み込むようにシートベルトを配置する。これにより、シートベルトによってシート本体を固定するとともに、幼児または学童を拘束することができる。従って、本発明に係るチャイルドシートは、ブースタシートを用いずに新生児から8才位までの子供に対応することができ、消費者の経済的負担を軽減することができるとともに、使用しなくなった年少者用シートの保管や処理の問題を生ずることがない。
【0035】
また、シート本体に、第2のベルト通し部を開閉自在な補強部材を設けると、シート本体の第2ベルト通し部を形成した部分の剛性を高めることができ、例えば車両が衝突した場合のように、大きな衝撃力が作用したとしても、シート本体の変形を防止することができるとともに、車両が横揺れや側面衝突を受けたときに、子供の頭部が第2ベルト通し部を形成した角部にぶつかるのを防止でき、子供の頭部を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るチャイルドシートの説明図であって、3才半位から8才位までの子供を着座させた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るチャイルドシートの側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るチャイルドシートの使用方法を説明する斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るチャイルドシートを後向きに固定した状態の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るチャイルドシートを後向きに固定した状態の正面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るチャイルドシートの説明図であって、1才位から4才位までの子供を着座させた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施に形態に係るチャイルドシートに、1才位から4才位までの子供を着座させた状態を示す側面図である。
【図8】本発明の実施に形態に係るチャイルドシートを、第1のベルト通し部に腰ベルト部を係合させて前向きに固定したときの背面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係るチャイルドシートの説明図でって、(1)は斜視図、(2)は側面図である。
【図10】従来のチャイルドシートの種類を説明する図である。
【符号の説明】
50、90………シート本体、52………台座、54………シート部、
58………座部、60………背もたれ部、62………側部、
66………第2のベルト通し部、70………シートベルト、
70a………腰ベルト部、70b………肩ベルト部、
72、92………補強部材(閉鎖アーム)、80………車両座席、
100………シートサポート、102………ベルト通し空間、
104………腰ベルト通し部、106………第1のベルト通し部。

Claims (1)

  1. 車両座席に配置するシート本体と、
    このシート本体に設けられてシート本体内に着座させた乳幼児を拘束する拘束ベルトと、
    前記シート本体に形成され、車両のシートベルトを係合させて前記シート本体を前記車両座席に固定するための第1のベルト通し部と、
    前記シート本体の両側部の、着座させる子供の腰部と対応した位置に設けられ、前記シートベルトを係合させて前記シート本体を固定するとともに、着座した子供を拘束するための第2のベルト通し部と、
    前記シート本体に設けられ、第2のベルト通し部を開閉自在な補強部材と、
    を有することを特徴とするチャイルドシート。
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