JP2001310296A - 紙打抜機カス取り用型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で取り扱い易く、しかも安価に提供し得
る紙打抜機カス取り用型を提供することを目的とする。 【解決手段】 製品形状により若干小さい外形を有し、
且つ、板面に製品に形成する矩形口２、円形孔３等を所
定のパターンで穿設した雌型１と、該雌型１の外側縁と
内側縁とが合致する位置及び雌型１の板面に穿設した矩
形口２、円形孔３等と合致する位置に、柔軟なウレタン
からなる弾性突出体１１、１２を配置固定した雄型１０
とで紙打抜機カス取り用型を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、紙打抜機カス取り
用型に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、予め極細繋ぎ部を残して製品形状
に型抜きし、雄型と雌型により前記極細繋ぎ部を切断し
て製品と抜きカスとを分離する紙打抜機カス取り用型と
して、製品外形より若干小さい外形を有する型板を設け
た雄型と、基板に弾性体を介して上下動する移動用型板
と、その外側部に移動用型板の上下動を円滑にするため
のガイド板を設けると共に、該ガイド板の外側部に前記
移動用型板より若干上方に位置する突出部材を設けた雌
型とで構成され、紙材を雄型に設けた型板と、雌型に設
けた基板に弾性体を介して上下動自在に設けた移動用型
板との間で挟着し、基板に固着した突出部材により予め
型抜きした紙材の打ち抜きラインを切断し、製品と打ち
抜きカスとを分離する紙打抜機カス取り用型が知られて
いる（特開平４−２１７４９７号参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された従来の紙打抜機カス取り用型において
は、雄型に設けた基板に突出体を介して上下動する移動
用型板と、その移動用型板の上下動を円滑にするための
ガイド板を設けると共に、該ガイド板の外側部に前記移
動用型板より若干上方に位置する突出部材を設けている
ため、雄型を構成する部材が多く、その組立てが面倒で
長時間を要するばかりでなく、重量が嵩むことからその
取り扱いが面倒で、さらに、部品点数が多く高価なもの
となる等の問題点があった。

【０００４】本発明は上記問題点を解決するためなされ
たもので、軽量で、取付けと分解作業が簡単で良好であ
り、しかも、安価に提供し得る紙打抜機カス取り用型を
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】板面に製品に形成する矩
形口２、円形孔３等を所定のパターンで穿設した雌型１
と、該雌型１の外側縁と内側縁が対応する位置及び前記
雌型１の板面に穿設した矩形口２、円形孔３等に合致す
る位置の近傍に、オス型１０に木材１５、プラスチック
材１６、プラスチック材１７の突出体を配設固定し、前
記矩形口２、円形孔３等と対応する位置及び雌型１の板
面に穿設した矩形口２、円形孔３に、前記雌型１と接合
した木材等からなる雄型打抜きに木材１５、プラスチッ
ク材１６、プラスチック材１７を設け、その周囲に木材
１１、１２、ウレタン１３を貼り付けた雄型１０とを対
向して設け、前記雄型１０を板面方向に上下運動させて
雌板１に雄型１０を打ち込むようにしたことを特徴とす
る紙打抜機カス取り用型。雌型１に木材にステンレスを
貼り付け、またビス止めして取付脚を取付け左右動自在
に取り付け、該取付脚にて雌型１を方向自在に取り付け
たことを特徴とする紙打抜機カス取り用型。

【０００６】

【実施例】雌型１の形状は、製品形状により若干小さく
形成され、その板面には製品に設ける矩形口２、円形孔
３等が所定のパターンで穿設される。雄型１０には上記
雌型１の板面に所定のパターンで設けた矩形口、円形孔
等と合致する位置に木材、木材の先端にプラスチック等
を貼り付け被冠した弾性突出体が配設される。１５は矩
形口等の打抜用の突出体からなる木材、１７は雄型１０
の板面に設けられ両面接着テープ、貼着手段等により取
付けられた木材の先端にプラスチックを貼り付けた被冠
子よりなる突出体である。このプラスチックからなる突
出体１６により予じめ極細繋ぎ部を残して所定の形状に
打ち抜かれた紙材の極細繋ぎ部を切断し、製品として抜
きカスと製品とを分離する。

【０００７】而して、雄型１０の板面に所定のパターン
で設ける突出体木材１５、プラスチック材１６、プラス
チック材１７を構成することにより、雌型１の板面に所
定のパターンで穿設した矩形口２、円形孔３に雌型１の
板面に紙材を所定の形状に打ち抜くプラスチックからな
る突出体プラスチック材１６、プラスチック材１７及び
紙面に矩形口２等を所定のパターンで打ち抜くプラスチ
ックからなる突出体プラスチック材１６、プラスチック
材１７とが必ずしも合致していない場合であっても、柔
軟なウレタンからなる弾性突出体１３の突出先端面が変
形して紙材を所定の形状に打ち抜くので、何等支障なく
製品を成形し得る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図１は本発明を構成する雄型を示す平
面図、図２は雌型を示す平面図、図３は木材よりなる突
出体の一実施の形態を示す斜視図、図４はプラスチック
よりなる突出体の斜視図、図５は木材の先端にプラスチ
ックを貼り付けた突出体の斜視図、図６は使用状態を示
す欠截側面図、図７は雌型の側面図、図８は従来の紙打
ち抜き機の雌型の側面図である。

【０００９】図１において１は合板等からなる雌型で、
該雌型１は製品形状より若干小さい形状を有し、その板
面１ａには製品に設ける矩形口２、円形孔３等が所定の
パターンで穿設されている。

【００１０】図１において１０は合板等からなる雄型、
１５は前記雌型１内に設けられた円形孔３が合致する位
置に設けられた外形打抜用の弾性突出体で、該柔軟なウ
レタンからなる弾性突出体１３は雄型１０の板面に両面
テープ、貼着等により取り付けられている。１１、１２
は木材からなる突出体であって、雄型１０に突設する。
１３はウレタン、１４は雄型にあけた空気孔、１５は丸
型木材、１６は雄型１０に突設したプラスチック材、１
７は木材１７ａに被冠したプラスチック材、１８は雌型
１の裏面に突設した脚部に回動自在に取り付け、雌型１
が自由回動するように支持させたクランプである。

【００１１】なお、雌型１及び雄型１０の材質は合板に
限らずアルミ等の軽量金属を用いても良いものであり、
また、雄型１０に設ける打抜用突出体１５、１６、１７
は、図２に示すように複数枚の矩形口、円形孔を雄型１
０の木材１５、プラスチック材１６、プラスチック材１
７に合致する位置に間欠的に配置して設ける。

【００１２】また、雌型１の板厚、雄型１０の板厚及び
雄型１０の板面に設ける木材、プラスチック等からなる
突出体１５、１６、１７の突出高さは特に限定されるも
のではなく、平盤打抜機（図省略）の取り付けスペース
等により適宜変更し得るものである。

【００１３】さらに、紙面に矩形口等を打ち抜き形成す
る木材からなる突出体１１、１２の形状は特に限定され
るものではなく、紙面Ｐを打ち抜く際に押え、確実に打
ち抜きするためのものである。

【００１４】さらにまた、柔軟なウレタンから弾性突出
体１３の材質は特に限定されるものではない。

【００１５】上述のように構成した本発明の紙打き機カ
ス取り用型により、前工程で極細繋ぎ部を残して型抜き
した紙材Ｐを製品と抜きカスとに分離するには、図６に
示す用に、平盤打抜機（図省略）に本発明の雌型１と雄
型１０をセットする。前工程で予め極細繋ぎ部を残して
型抜き形成された紙材Ｐは雌型１上に搬送され同時に雄
型１０が下降する。雄型１０が下降することにより、前
工程で予め極細繋ぎ部を残して型抜き形成された紙材Ｐ
の外形及びその紙面に所定のパターンで形成される矩形
口、円形孔、楕円孔等の極細繋ぎ部は木材、プラスチッ
ク等からなる突出体１５、１６、１７により切断され、
抜きカスは落下収集され、製品は最終工程に搬送され
る。又空気孔１４は雄型より排出される空気を吸収させ
る。

【００１６】而して、雌型１及び雄型１０を平盤打抜機
（図省略）にセットする際、雌型１に所定のパターンで
穿設した矩形口２、円形孔３と、雄型１０に設けた木
材、プラスチック等からなる突出体１５、１６、１７と
を完全に合致させる、紙材Ｐは所定の形状に打ち抜かれ
ると共に、落丁した時に紙のバランスが良く、バラツキ
が無く、コンスタントに落丁させることができるため
に、安心して迅速に作業することができる。その紙面に
は所定のパターンで矩形口等が形成され、抜きカスは落
下収容され、製品は最終工程に搬送される。従って、雌
型１と雄型１０の位置合わせが容易で、しかも、雌型１
及び雄型１０は合板で構成されており軽量で取り扱いが
容易なことから作業性を著しく向上させ得る。

【００１７】また、雌型１と雄型１０との設置間隔に規
制のある平盤打抜機に使用する場合であっても、雌型１
又は雄型１０の厚さを調整し、或いは、雄型１０に設け
る木材、プラスチックからなる突出体１５、１６、１７
の高さ寸法を調整するだけの極めて簡単な作業で対応し
得る。

【００１８】図１は本発明の雄型の形態を示す平面図
で、この実施の形態においては雄型１０の板面に空気口
１４を設けたものである、上述のように雄型１０の板面
に空気口１４を設けることにより、雄型１０が上下動す
る際に製品が雄型１０に吸着されるのを有効に防止し得
る。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば上述のように、軽量で取
り扱い易く、且つ、雌型１と雄型１０の位置合わせが容
易なことから作業性を著しく向上させ得るばかりでな
く、製造が極めて容易で安価に提供し得る。また、雌型
１と雄型１０との設置間隔に規制のある平盤打抜機に使
用する場合であっても、雄型１０に設ける木材、プラス
チックからなる突出体１５、１６、１７の高さ寸法等を
調整するだけで極めて簡単に対応し得る優れた利点があ
る。また前記した構成のように、１５、１６、１７は溝
に差し込むことにより、突出部を作ることが出来、１
１、１２の木材と１３のウレタンは貼り付くので素人に
も簡単にでき、職人の手を必要とせず、経費の点におい
ても材料のみという比較的低廉にて加工製作することが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の雄型を示す平面図。

【図２】本発明の雌型を示す平面図。

【図３】本発明を構成する木材よりなる突出体の一実施
の形態を示す斜視図。

【図４】本発明のプラスチックよりなる突出体の斜視
図。

【図５】本発明の木材の先端にプラスチックを貼り付け
た突出体の斜視図。

【図６】雄型と雌型の操作状態を示す横断面図。

【図７】本発明の雌型の側面図。

【図８】従来の紙打抜機の雌型の側面図。

【符号の説明】 １ 雌型 ２ 矩形口 ３ 円形孔 １０ 雄型 １１ 木材 １２ 木材 １３ ウレタン １４ 空気孔 １５ 丸型木材 １６ プラスチック材 １７ プラスチック材 １７ａ 木材 １８ クランプ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 板面に、製品に形成する矩形口（２）、
   円形孔（３）等を所定のパターンで穿設した雌型（１）
   と、該雌型（１）の板面に穿設した矩形口（２）、円形
   孔（３）等と対応する位置に木材（１５）、プラスチッ
   ク材（１６）を配設した突出体とからなることを特徴と
   する紙打抜機カス取り用型。
2. 【請求項２】 プラスチック材（１７）を張り付けた木
   材（１７ａ）を備えた雄型（１０）を設けたことを特徴
   とする請求項１記載の紙打抜機カス取り用型。
3. 【請求項３】 雌型（１）に木材に、ステンレス、アル
   ミ等にて貼り付けて形成したクランプ（１８）を取り付
   け左右動自在に取り付け可能にしたことを特徴とする請
   求項１記載の紙打抜機カス取り用型。