JP2001309921A - トラカール - Google Patents

トラカール

Info

Publication number
JP2001309921A
JP2001309921A JP2000131466A JP2000131466A JP2001309921A JP 2001309921 A JP2001309921 A JP 2001309921A JP 2000131466 A JP2000131466 A JP 2000131466A JP 2000131466 A JP2000131466 A JP 2000131466A JP 2001309921 A JP2001309921 A JP 2001309921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trocar
handpiece
mantle tube
adapter
inner needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000131466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001309921A5 (ja
JP4573396B2 (ja
Inventor
Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Manabu Ishikawa
学 石川
Shinya Masuda
信弥 増田
Mitsumasa Okada
光正 岡田
Ryoji Masubuchi
良司 増渕
Shuichi Kimura
修一 木村
Tetsumaru Kubota
哲丸 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000131466A priority Critical patent/JP4573396B2/ja
Publication of JP2001309921A publication Critical patent/JP2001309921A/ja
Publication of JP2001309921A5 publication Critical patent/JP2001309921A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573396B2 publication Critical patent/JP4573396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外套管とトラカール内針との長さが調節でき、
組立上の寸法誤差を補正できるトラカールを提供するこ
とにある。 【解決手段】腹腔壁に穿刺させるトラカール内針5を有
したハンドピース6と、前記トラカール内針5が挿入さ
れる外套管4とを有するトラカールにおいて、前記外套
管4と前記ハンドピース6の少なくとも一方に、アダプ
タ17を着脱可能に設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、腹腔壁に穿刺さ
せるトラカール内針とこのトラカール内針が挿入される
外套管とを有するトラカールに関する。
【0002】
【従来の技術】トラカールは、長い挿入部を備え、この
挿入部の内部に光学視管や処置具などの器具を体腔内に
案内する外套管を形成している。外套管を患者の腹腔壁
等の皮膚に穿刺、貫通させる際は、外套管内にトラカー
ル内針を挿入、固定してトラカール内針で挿入部の先端
開口を閉塞すると共に挿入部の先端からトラカール内針
の鋭利な先端を突き出した状態で、患者の皮膚に穿刺、
貫通させるようになっている。
【0003】また、外套管の手元側には挿入部の手元側
に接続された本体部と、本体部に気密かつ着脱自在に接
続される蓋部とからなる保持部が設けられている。蓋部
には光学視管や処置具等の器具を挿入するための開口
と、器具を外套管の中に導入したときに開口の気密を維
持するために器具の挿入部に密着する弾性キャップが設
けられている。
【0004】保持部の中には器具を引き抜いたときに開
口の気密を確保するフラップ弁と、フラップ弁に密着し
て気密を保つためのパッキンが設けられている。また、
前記フラップ弁は外套管の長軸に対して垂直に伸び、長
軸に対して偏心した位置に設けられた回転軸を中心にし
て旋回可能で、ばねにより開口を塞ぐ位置に付勢されて
おり、パッキンに密着するように押し付けられ、気密を
維持できる。また、フラップ弁は小さなリンクピンを介
して保持部から外方向に突出する操作ボタンに連結され
ており、操作ボタンを外部から操作してフラップ弁を回
転軸の回りで旋回させることにより開閉することができ
る。
【0005】トラカールには、ディスポ(使い捨て)タ
イプと、1回の使用後、洗浄、滅菌等の処理を行い、繰
り返し再使用できるようにしたリユースタイプが知られ
ている。
【0006】この種のトラカールとしては、腹腔壁に穿
刺させる尖った先端を備えたトラカール内針を有するハ
ンドピースに超音波振動子を内蔵し、腹腔壁に穿刺させ
るトラカール内針の穿刺部に超音波振動が伝達される超
音波トラカールが従来から開発されている。この超音波
トラカールでは、超音波振動されている穿刺部を腹腔壁
に突き刺すことにより、比較的軽い力で簡単に患者の腹
腔壁に穿刺部を穿刺させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、いずれのト
ラカールにおいても、外套管にトラカール内針を挿入
し、ハンドピースの先端が外套管の後端に当接したと
き、トラカール内針の先端の穿刺部の全体が外套管の先
端開口から突出(露出)するように寸法設定されてい
る。これは腹腔壁にトラカール内針の穿刺部が穿刺した
のち、その穿刺孔に外套管の先端部を挿入するときの抵
抗を少なく、スムーズに挿入されるようにするためであ
り、トラカール内針の穿刺部の一部が外套管の先端部に
入り込んで段差が生じていると、この段差が穿刺した穿
刺孔の外周の腹腔腹に当たって穿刺を妨げるという問題
を解消するためである。
【0008】従って、トラカール内針と外套管の寸法精
度が要求されるが、組立上の誤差によって外套管にトラ
カール内針を挿入したとき、トラカール内針の穿刺部の
全体が外套管の先端開口から突出せず、段差が生じる場
合もあり、この段差が穿刺した穿刺孔の外周の腹腔腹に
当たって穿刺を妨げることがある。
【0009】また、外套管は、これに挿入するスコープ
や処置具の種類によって口径及び長さが異なるものが複
数種類用意されており、1本のトラカール内針を有する
ハンドピースを種類の異なる外套管に選択的に組み合わ
せて使用する場合があるが、外套管の長さによって外套
管にトラカール内針を挿入しても穿刺部が外套管から突
出しなかったり、突出し過ぎる場合もあり、トラカール
内針を有するハンドピースを共有できないという問題が
ある。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、外套管に対してトラ
カール内針の長さが調節でき、組立上の寸法誤差を補正
できるとともに、外套管またはトラカール内針を交換し
ても長さ調節ができ、外套管の先端開口からトラカール
内針の穿刺部の全体を突出させることができるトラカー
ルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1の発明は、腹腔壁に穿刺させ
るトラカール内針を有したハンドピースと、前記トラカ
ール内針が挿入される外套管とを有するトラカールにお
いて、前記外套管と前記ハンドピースの少なくとも一方
に、アダプタを着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0012】前記構成によれば、アダプタを外套管とト
ラカール内針との間に設けることにより、外套管の長さ
に対してトラカール内針の突出量を調整できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0014】図1及び図2は超音波トラカールの第1の
実施形態を示し、図1(a)は外套管とハンドピースと
の間にアダプタを設けた状態の側面図、同図(b)は外
套管を取り外したトラカール内針を有するハンドピース
の側面図、同図(c)は外套管の側面図、図2は超音波
トラカールシステム全体の概略構成図である。
【0015】図2に示すように、超音波トラカールシス
テムには超音波トラカール1に接続される超音波発振装
置2が設けられている。この超音波発振装置2には超音
波出力のON/OFF制御を行うためのフットスイッチ
3が接続されている。
【0016】超音波トラカール1は、図1に示すよう
に、例えば合成樹脂材料からなる外套管4と、この外套
管4内に挿脱可能に挿入されるトラカール内針5を有す
るハンドピース6が設けられている。ここで、外套管4
には、患者の体壁、例えば腹腔壁に挿入される細長い挿
入部7と、この挿入部7の基端部に連結された手元側の
外套管取っ手部8が設けられている。外套管取っ手部8
の外周面には、気腹ガス用の送気口金9が突設されてい
る。この送気口金9には開閉弁である三方活栓10が装
着されている。
【0017】また、外套管取っ手部8の上端部には、外
套管4内にトラカール内針5や、各種内視鏡や、処置具
等の挿入器具類等を挿入するための入口側開口部が形成
されている。この入口側開口部には外側シール部11が
設けられている。この外側シール部11にはゴム等のシ
ールに適した材料によって形成されたリング状のシール
部材11aが設けられている。このシール部材11aは
外套管取っ手部8の上端部の入口側開口部に取付けられ
ている。
【0018】また、シール部材11aのリングの内径寸
法は外套管4に挿通されるトラカール内針5や、各種内
視鏡や、処置具等の挿入器具類の外径寸法よりも小径に
設定されている。そして、トラカール内針5や、各種内
視鏡や、処置具等の挿入器具類が外套管4が挿通される
際には、外側シール部11のシール部材11aのリング
内にこれらの挿入器具類が圧入され、各種内視鏡や、処
置具等の挿入器具類の外周面と、シール部材11aのリ
ングの内周縁部位との圧接部によって外套管4と各種内
視鏡や、処置具等の挿入器具類との間を確実にシールし
て患者の体腔内の気腹ガスを外部に漏らさないようにす
る密閉手段が構成されている。
【0019】また、外套管4の内部には、各種内視鏡
や、処置具等の挿入器具類を出し入れする際に、開閉
し、ガス漏れを防ぐ図示しない弁(内部シール部)が設
けられている。外套管4の外部にはより細い外径の処置
具など挿入器具類を使用するときの気密を確保するため
のより小さい内径を有する副シール部材12が設けられ
ている。
【0020】また、トラカール内針5には金属製の細長
いプローブ13と、このプローブ13の基端部はホーン
14を介してハンドピース6に内蔵された超音波振動子
15と着脱可能に連結されている。さらに、プローブ1
3の先端部には所定の長さのへら状、三角錐状あるいは
略四角錐状の穿刺部16が形成されている。この穿刺部
16は外套管4の先端開口から突出するようになってい
る。
【0021】さらに、外套管4とハンドピース6との間
にはアダプタ17が設けられている。このアダプタ17
は合成樹脂材料からなる筒状体であり、アダプタ17の
基端部はハンドピース6の先端部にねじ込み等によって
着脱可能に設けられている。アダプタ17の先端部には
一対の係合爪18が設けられ、この係合爪18と対応す
る前記外套管取っ手部8の基端部には係合爪18と弾性
的に係合する係合受け部19が設けられている。そし
て、外套管4に対してトラカール内針5を挿入する方向
にハンドピース6を押し込むことにより、アダプタ17
の係合爪18が弾性的に係合受け部19に係合し、アダ
プタ17を介して外套管4とハンドピース6とが結合す
るようになっている。
【0022】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。超音波トラカール1の使用時には予め、ハンドピ
ース6にアダプタ17をねじ込み固定した後、外套管4
内にトラカール内針5が挿入する。そして、ハンドピー
ス6を外套管4方向に一杯に押し込むと、アダプタ17
の係合爪18が係合受け部19に弾性的に係合し、アダ
プタ17を介して外套管4とハンドピース6とを結合す
るとともに、トラカール内針5の穿刺部16が外套管4
の挿入部7の先端部から外部側に突出された状態にセッ
トされる。
【0023】さらに、超音波トラカール1のセット後、
フットスイッチ3の操作によって超音波発振装置2が駆
動される。このとき、超音波発振装置2の出力がハンド
ピース6内の超音波振動子15からホーン14を介して
トラカール内針5に伝達され、続いてトラカール内針5
の穿刺部16にこの超音波振動が伝達される。この状態
で、超音波トラカール1が患者の腹腔壁に穿刺される。
【0024】また、この超音波トラカール1の腹腔壁へ
の穿刺作業時にはトラカール内針5の基端部は、外套管
取っ手部8と一緒に手で握られる。そして、この状態で
超音波トラカール1が患者の腹腔壁に穿刺される。この
腹腔壁への穿刺時にはまず、超音波振動するトラカール
内針5の穿刺部16を腹腔壁に接触させる。
【0025】このとき、トラカール内針5の穿刺部16
は四角錐に形成されているため、腹腔壁から腹膜まで簡
単に切れ目を入れることができる。この状態で、続い
て、超音波トラカール1を腹腔内側に押し込む。このと
き、トラカール内針5の穿刺部16の挿入動作にともな
い腹腔壁を徐々に切り開きながら、このトラカール内針
5の穿刺部16を腹腔壁内に挿入させることができる。
【0026】図3及び図4は第2の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。ハンドピース6の先端部にはホーン14及び
超音波振動子15をハンドピース6に固定するための固
定リング20が設けられている。ハンドピース6の先端
に固定された延長部6aの開口部の内周面には雌ねじ部
21が設けられ、この雌ねじ部21には回転リング22
の雄ねじ部23が螺合されている。回転リング22には
ハンドピース6と外套管4との間に介在されるアダプタ
24が一体的に結合されている。
【0027】従って、回転リング22を周方向に回すこ
とにより、ハンドピース6に対してアダプタ24が軸方
向に進退するため、アダプタ24によってハンドピース
6と外套管4との間隔をアナログ式に調節でき、外套管
4の種類によって長さが異なってもトラカール内針5の
穿刺部16の突出量を微調整できる。
【0028】図5は第3の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。ハンドピース6の先端部における内周面には雌ねじ
部25が設けられ、この雌ねじ部25にはアダプタ26
の後端部に設けられた雄ねじ部27が螺合されている。
【0029】従って、アダプタ26を周方向に回すこと
により、ハンドピース6に対するアダプタ26が軸方向
に進退するため、アダプタ26によってハンドピース6
と外套管4との間隔をアナログ式に調節でき、外套管4
の種類によって長さが異なってもトラカール内針5の穿
刺部16の突出量を微調整できる。
【0030】図6は第4の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。ハンドピース6の先端部には外周壁から内部に突出
するピン28aを有するボタン28が設けられている。
アダプタ29の後端部にはハンドピース6の内部に挿入
される筒部29aが設けられ、この筒部29aには弾性
を有する複数のリング部30が軸方向に等間隔に設けら
れている。
【0031】従って、アダプタ29をハンドピース6の
内部に挿入することにより、複数のリング部30がピン
28aと弾性的に圧接するため、ハンドピース6に対す
るアダプタ29の軸方向の突出量をデジタル式に調節で
き、アダプタ26によってハンドピース6と外套管4と
の間隔を調節でき、外套管4の種類によって長さが異な
ってもトラカール内針5の穿刺部16の突出量を調整で
きる。
【0032】図7は第5の実施形態を示し、第2の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。ハンドピース6の先端部にはホーン14を超音波振
動子15及びハンドピース6に固定するための固定リン
グ20が設けられている。固定リング20の内周面には
雌ねじ部21が設けられ、この雌ねじ部21には突き当
て式アダプタ31が螺合されている。
【0033】従って、突き当て式アダプタ31を周方向
に回すことにより、ハンドピース6に対するアダプタ3
1が軸方向に進退するため、アダプタ31によってハン
ドピース6と外套管4との間隔を調節でき、外套管4の
種類によって長さが異なってもトラカール内針5の穿刺
部16の突出量を調整できる。
【0034】図8(a)(b)は第6の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。ハンドピース6の先端部と外套管4の
後端部との間にはアダプタ32が設けられている。この
アダプタ32には枢支軸33を支点として回動可能な一
対のグリップ部材34が設けられている。このグリップ
部材34の一端部には指掛け部35が設けられ、他端部
にはグリップ部36が設けられている。グリップ部36
は外套管取っ手部8の外周面の曲率半径に倣って円弧状
に形成された接合面36aを有しており、枢支軸33に
巻回された付勢ばね(図示しない)によって接合面36
aが外套管取っ手部8に弾性的に圧接し、アダプタ32
と外套管4とが結合されるようになっている。
【0035】図9は第7の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、1本のトラカール内針5を有するハ
ンドピース6に対して複数種類の外套管4及びアダプタ
17を使用目的によって交換できるようにしたものであ
る。
【0036】第1の外套管4Aは挿入部7が大径で、長
さが長く、外套管取っ手部8に係合受け部19を有した
ものである。第2の外套管4Bは挿入部7が小径で、長
さが短く、外套管取っ手部8の外周面に係合溝37を有
したものである。さらに、第3の外套管4Cは挿入部7
が小径で、長さが短く、外套管取っ手部8の内周面に係
合溝38を有したものである。
【0037】第1の外套管4Aに装着される第1のアダ
プタ17Aの後端部の筒部には雄ねじ部39が設けら
れ、ハンドピース6の先端部にねじ込んで取付けられる
ようになっており、先端部には外套管取っ手部8の係合
受け部19に係合する係合爪18が設けられている。
【0038】第2の外套管4Bに装着される第2のアダ
プタ17Bの後端部の筒部には雄ねじ部39が設けら
れ、ハンドピース6の先端部にねじ込んで取付けられる
ようになっており、先端部には外套管取っ手部8の係合
溝37に弾性的に係合するCリングまたはOリング40
が設けられている。
【0039】第3の外套管4Cに装着される第3のアダ
プタ17Cの後端部の筒部には雄ねじ部39が設けら
れ、ハンドピース6の先端部にねじ込んで取付けられる
ようになっており、先端部には外套管取っ手部8の係合
溝38に弾性的に係合する係合部(図示しない)が設け
られている。
【0040】前記構成によれば、内視鏡または処置具等
の挿入する器具の種類によって口径及び長さが異なる外
套管を選択的に使用しても、アダプタを外套管とハンド
ピースとの間に介在することにより、共通のトラカール
内針を有するハンドピースを使用することができる。
【0041】図10(a)(b)は第8の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。ハンドピース6の先端部には嵌合凹部
42が設けられ、この嵌合凹部42の内底部には付勢部
材として断面がV字状のリングばねあるいは皿ばね43
が設けられている。さらに、嵌合凹部42の外周部には
一対の係合爪片44が設けられている。一方、外套管4
の外套管取っ手部8の後端部にはハンドピース6の嵌合
凹部42に嵌合する嵌合凸部45が設けられているとと
もに、外周部には係合爪片44と係合する係合受け部4
6が設けられている。
【0042】従って、外套管4とハンドピース6とを接
続する際に、外套管4の嵌合凸部45をハンドピース6
の嵌合凹部42に嵌合し、リングばねあるいは皿ばね4
3を付勢力に抗して圧縮した状態で、係合爪片44と係
合受け部46とを係合すると両者は結合される。しか
し、係合爪片44と係合受け部46との係合が不確実で
あると、リングばねあるいは皿ばね43の付勢力によっ
て外套管4の嵌合凸部45がハンドピース6の嵌合凹部
42から押出されるため、係合爪片44と係合受け部4
6との係合が不確実のまま使用されることはない。
【0043】図11は第8の実施形態の変形例であり、
リングばね43に代ってコイルばね47を設けたもので
あり、同様な効果が得られる。
【0044】前記各実施の形態によれば、次のような構
成が得られる。
【0045】(付記1)腹腔壁に穿刺させるトラカール
内針を有したハンドピースと、前記トラカール内針が挿
入される外套管とを有するトラカールにおいて、前記外
套管と前記ハンドピースの少なくとも一方に、アダプタ
を着脱可能に設けたことを特徴とするトラカール。
【0046】(付記2)前記アダプタは、前記ハンドピ
ースの先端に設けられ、外套管と着脱可能な係合手段を
有することを特徴とする付記1記載のトラカール。
【0047】(付記3)前記アダプタは、前記外套管の
後端に設けられ、ハンドピースと着脱可能な係合手段を
設けたことを特徴とする付記1記載のトラカール。
【0048】(付記4)前記アダプタは、外套管とハン
ドピースの長さ方向の調整手段及び位置決め手段を備え
ていることを特徴とする付記1記載のトラカール。
【0049】(付記5)前記長さ方向の調整手段は、ア
ダプタに設けられ、ハンドピースに対して軸方向にねじ
込むねじ部であることを特徴とする付記4記載のトラカ
ール。
【0050】(付記6)前記長さ方向の調整手段は、ハ
ンドピースに対して軸方向にねじ込むねじ部を有する回
転リングであることを特徴とする付記4記載のトラカー
ル。
【0051】(付記7)前記位置決め手段は、アダプタ
に設けられ外套管の外壁を弾性的に把持するグリップ部
材であることを特徴とする付記4記載のトラカール。
【0052】(付記8)前記ハンドピースの先端に、外
套管との接続機構の異なる複数種類のアダプタを交換可
能に設けたことを特徴とする付記1記載のトラカール。
【0053】(付記9)前記ハンドピースと外套管との
間に、両者の接続が不完全のときに相反する方向に付勢
する付勢手段を設けたことを特徴とする付記1記載のト
ラカール。
【0054】(付記10)超音波振動が伝達されて腹腔
壁に穿刺させるトラカール内針を有したハンドピース
と、前記トラカール内針が挿入される外套管とを有する
超音波トラカールにおいて、前記外套管と前記ハンドピ
ースの少なくとも一方に、アダプタを着脱可能に設けた
ことを特徴とする超音波トラカール。
【0055】なお、前記各実施形態においては、超音波
トラカールについて説明したが、この発明は、超音波ト
ラカールに限定されず、通常のトラカール内針を有する
トラカールにおいても適用できる。また、トラカール
は、ディスポ(使い捨て)タイプ、繰り返し再使用でき
るリユースタイプの何れにも適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外套管とトラカール内針との長さが調節でき、組立
上の寸法誤差を補正できるとともに、外套管またはトラ
カール内針を交換しても長さ調節ができ、外套管の先端
開口からトラカール内針の穿刺部の全体を突出させるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、(a)は外
套管とハンドピースとの間にアダプタを設けた状態の側
面図、(b)は外套管を取り外したトラカール内針を有
するハンドピースの側面図、(c)は外套管の側面図。
【図2】同実施形態の超音波トラカールシステム全体の
概略構成図。
【図3】この発明の第2の実施形態を示す超音波トラカ
ールの全体の側面図。
【図4】同実施形態のアダプタ及びハンドピースの一部
断面した側面図。
【図5】この発明の第3の実施形態を示すアダプタの縦
断側面図。
【図6】この発明の第4の実施形態を示すアダプタの縦
断側面図。
【図7】この発明の第5の実施形態を示すアダプタの縦
断側面図。
【図8】この発明の第6の実施形態を示し、(a)はア
ダプタの側面図、(b)はA−A線に沿う断面図。
【図9】この発明の第7の実施形態を示す、超音波トラ
カールの分解した状態の側面図。
【図10】この発明の第8の実施形態を示し、(a)は
外套管の側面図、(b)は外套管とハンドピースとの関
係を示す側面図。
【図11】同実施形態の変形例を示す外套管とハンドピ
ースとの関係を示す側面図。
【符号の説明】
4…外套管 5…トラカール内針 6…ハンドピース 17…アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 信弥 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 光正 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 増渕 良司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 EE21 GG21 GG36 MM24 MM26 4C061 GG27 JJ06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹腔壁に穿刺させるトラカール内針を有
    したハンドピースと、 前記トラカール内針が挿入される外套管とを有するトラ
    カールにおいて、 前記外套管と前記ハンドピースの少なくとも一方に、ア
    ダプタを着脱可能に設けたことを特徴とするトラカー
    ル。
JP2000131466A 2000-04-28 2000-04-28 トラカール Expired - Fee Related JP4573396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131466A JP4573396B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 トラカール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131466A JP4573396B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 トラカール

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001309921A true JP2001309921A (ja) 2001-11-06
JP2001309921A5 JP2001309921A5 (ja) 2007-06-07
JP4573396B2 JP4573396B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=18640359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131466A Expired - Fee Related JP4573396B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 トラカール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573396B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007252411A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Terumo Corp 生体用縫合具
CN107049440A (zh) * 2017-06-03 2017-08-18 成都五义医疗科技有限公司 一种带直推结构的可变直径套管组件及穿刺器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05293110A (ja) * 1992-04-17 1993-11-09 Olympus Optical Co Ltd 拡張装置
JPH05344978A (ja) * 1992-04-14 1993-12-27 Olympus Optical Co Ltd トラカール
JPH0675415U (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 ケンツメディコ株式会社 サージグリップ
JP2000023991A (ja) * 1998-07-16 2000-01-25 Olympus Optical Co Ltd 超音波トラカール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05344978A (ja) * 1992-04-14 1993-12-27 Olympus Optical Co Ltd トラカール
JPH05293110A (ja) * 1992-04-17 1993-11-09 Olympus Optical Co Ltd 拡張装置
JPH0675415U (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 ケンツメディコ株式会社 サージグリップ
JP2000023991A (ja) * 1998-07-16 2000-01-25 Olympus Optical Co Ltd 超音波トラカール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007252411A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Terumo Corp 生体用縫合具
JP4500283B2 (ja) * 2006-03-20 2010-07-14 テルモ株式会社 生体用縫合具
CN107049440A (zh) * 2017-06-03 2017-08-18 成都五义医疗科技有限公司 一种带直推结构的可变直径套管组件及穿刺器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4573396B2 (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5290245A (en) Valved cannula assembly
GB2354447A (en) A medical instrument, such as a rectoscope
AU2009200106B2 (en) Access assembly with spherical valve
US8025641B2 (en) Powered variable seal diameter trocar employing a winepress mechanism
JPH0126287B2 (ja)
JP2004141303A (ja) 内視鏡の鉗子栓
JPH0228965B2 (ja)
JP2005537867A (ja) 内視鏡付属品装着アダプタ
JPH06217982A (ja) 套管スリーブ
CN210170101U (zh) 一种能维持气腹压力的腔镜下切割吻合器器身
JP2001309921A (ja) トラカール
JP2003061970A (ja) トロッカー外套管
JP2006187471A (ja) 内視鏡用処置具
JPH05293111A (ja) トラカール
JP2001231786A (ja) トロッカー外套管
JP4197749B2 (ja) トラカール外套管
JP2005137814A (ja) 内視鏡用鉗子栓
JP2001314412A (ja) 超音波トロッカー
KR102205181B1 (ko) 트로카
JP4395602B2 (ja) 内視鏡の処置具導入装置
JP4372907B2 (ja) 超音波トロッカー装置
JP4395625B2 (ja) 内視鏡用鉗子栓
JPH0715522Y2 (ja) 内視鏡用鉗子栓
JPH063550Y2 (ja) 外科用切除器具
JP2001293001A (ja) トロッカー外套管

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees