JP2001309137A - 画像形成装置における画像読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、画像読み取りモードに応じて、
画質を調整できる画像形成装置における画像読み取り装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 画像形成装置における画像読み取り装置
において、イメージセンサに与える水平同期信号の周期
を調整する周期調整手段、スキャンモータの速度を調整
する速度調整手段、ならびに画像読み取りモードに応じ
て、周期調整手段および速度調整手段を制御する制御手
段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機、ファクシミ
リ装置等の画像形成装置に用いられる画像読み取り装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置等の画像形成
装置に用いられている画像読み取り装置おいては、モノ
クロモードでも、フルカラーモードでも、またパソコン
等に画像を取り込むためのスキャナとして用いる場合で
も、画像形成装置内の記録部の書き込み速度と同期し
て、同じ速度で原稿画像を読み取っている。

【０００３】画像読み取り装置は、光信号を電気信号に
変換するためのイメージセンサ（ＣＣＤ）を備えてい
る。このイメージセンサへの入射光量が少ない場合に
は、電気信号に変換された後の画像信号の振幅が小さく
なるので、Ｓ／Ｎ比が小さくなり、画像品質が低下す
る。色フィルターを備えたカラー用のイメージセンサ
は、色フィルタの影響により、入射光量に対する感度が
低い傾向にある。これを補うために、ハロゲンランプ等
の出力光量が大きい光源を用いればよいが、このような
光源は高価で消費電力が大きいという問題がある。最
近、光源として、希ガスランプがよく用いられている
が、十分な光量が得にくいという問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、画像読み
取りモードに応じて、画質を調整できる画像形成装置に
おける画像読み取り装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明による画像形成
装置における画像読み取り装置は、イメージセンサに与
える水平同期信号の周期を調整する周期調整手段、スキ
ャンモータの速度を調整する速度調整手段、ならびに画
像読み取りモードに応じて、周期調整手段および速度調
整手段を制御する制御手段を備えていることを特徴とす
る。

【０００６】画像読み取りモードとして、モノクロモー
ドとフルカラーモードとがある場合には、制御手段とし
ては、モノクロモード時には、スキャンモータの速度が
比較的速い速度に設定されるように速度調整手段を制御
するとともにイメージセンサの蓄積時間が比較的短い時
間に設定されるように周期調整手段を制御する手段、お
よびフルカラーモード時には、スキャンモータの速度が
モノクロモード時の速度より遅い速度に設定されるよう
に速度調整手段を制御するとともにイメージセンサの蓄
積時間がモノクロモード時より長い時間に設定されるよ
うに周期調整手段を制御する手段を備えているものが用
いられる。

【０００７】画像読み取りモードとして、モノクロモー
ドとフルカラーモードとイメージスキャナモードがある
場合には、制御手段としては、モノクロモード時には、
スキャンモータの速度が比較的速い速度に設定されるよ
うに速度調整手段を制御するとともにイメージセンサの
蓄積時間が比較的短い時間に設定されるように周期調整
手段を制御する手段、およびフルカラーモード時または
イメージスキャナモード時には、スキャンモータの速度
がモノクロモード時の速度より遅い速度に設定されるよ
うに速度調整手段を制御するとともにイメージセンサの
蓄積時間がモノクロモード時より長い時間に設定される
ように周期調整手段を制御する手段を備えているものが
用いられる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
を複写機に適用した場合の実施の形態について説明す
る。

【０００９】図１は、複写機の構成を示している。

【００１０】複写機本体の上面には、複写すべき原稿
（複写原稿）が載置されるコンタクトガラス１が設けら
れている。また、複写機本体の上面には、操作表示部４
２が設けられている。また、複写機本体の上面には、原
稿押さえ４１が開閉自在に設けられている。複写機本体
の一側面側には、給紙カセット２が設けられている。複
写機本体内には、露光機構、プリント機構および記録紙
搬送機構が設けられている。

【００１１】露光機構は、図１に示すように、コンタク
トガラス１上に載置された原稿（図示略）の画像を露光
走査するための露光ランプ２１および原稿からの反射光
を反射する第１ミラー２２を備えた第１光学系走行体３
１、第１ミラー２２によって反射された光を集光レンズ
２５に導くための第２および第３ミラー２３、２４を備
えた第２光学系走行体３２、集光レンズ２５によって得
られた光情報を電気信号に変換するためのＣＣＤ２６、
ＣＣＤ２６によって得られた画像情報等が入力される制
御ユニット２７ならびに制御ユニット２７からの信号を
光信号（レーザ光）に変換するレーザユニット２８を備
えている。レーザユニット２８から出力されるレーザ光
は、感光体ドラム１１に照射される。

【００１２】第１光学系走行体３１および第２光学系走
行体３２は、原稿全体を走査する際には、図示しないス
キャンモータによって、左右方向に往復動される。第２
光学系走行体３２は、第１光学系走行体３１の速度の１
／２の速度で、第１光学系走行体３１の移動距離の１／
２の距離を移動する。

【００１３】制御ユニット２７には、ＣＣＤ２６によっ
て得られた画像情報の他、操作表示部４２からの信号等
が入力される。制御ユニット２７は、複写機全体の制御
を行う他、複写原稿に対するＣＣＤ２６の出力（画像情
報）を信号処理してレーザユニット２８に制御信号を出
力する機能を備えている。

【００１４】プリント機構は、感光体ドラム１１を備え
ている。感光体ドラム１１は、図示しないメインモータ
によって矢印の方向に回転駆動される。感光体ドラム１
１の周囲には、その回転方向の順に、感光体ドラム１１
の表面の感光層を帯電させる帯電器１２、感光層上に形
成された静電潜像をトナー顕像として顕像化する現像装
置１３、感光層上に形成されたトナー顕像を記録紙に転
写する転写用放電器１４、感光体ドラム１１から記録紙
を分離するための分離用放電器１５、転写後の感光体ド
ラム１１上に残留しているトナーを除去するクリーニン
グ装置１６および感光体ドラム１１表面の電荷を除去す
る除電器１７が配されている。

【００１５】記録紙搬送機構は、給紙カセット２内の記
録紙を給紙する給紙ローラ３６、給紙ローラ３６によっ
て送られてきた記録紙を所定のタイミングで感光体ドラ
ム１１に搬送するためのレジストローラ３７および感光
体ドラム１１上に形成されたトナー顕像が転写されかつ
感光体ドラム１１から剥離された記録紙を定着ローラ３
９まで搬送する搬送ベルト３８を備えている。定着ロー
ラ３９によって定着処理が施された転写紙は、図示しな
い排出機構を介して排出トレイ４３上に送られる。

【００１６】図２は、画像読み取りモードに応じて、画
質を制御するための回路を示している。

【００１７】周期調整回路１０１はＣＣＤ２６に与えら
れる水平同期信号の周期を制御することにより、ＣＣＤ
２６の入射光の蓄積時間を制御する。速度調整回路１０
２は、スキャンモータ２９の回転速度（光学系走行体３
１、３２の移動速度）を制御する。

【００１８】ＣＣＤ２６によって得られたアナログの画
像信号は、Ａ／Ｄ変換回路１０３によってデジタルの画
像データに変換される。Ａ／Ｄ変換回路１０３によって
得られたデジタルの画像データは、画像処理回路１０４
を介してデータレート変換用メモリ１０５に書き込まれ
る。データレート変換用メモリ１０５に書き込まれた画
像データは、レーザユニット（プリンタ部）２８に送ら
れる。当該複写機の露光機構がパソコンに画像を取り込
むためのイメージスキャナとして用いられている場合に
は、メモリ１０５に書き込まれた画像データは、パソコ
ン２００に送られる。

【００１９】周期調整回路１０１、速度調整回路１０
２、Ａ／Ｄ変換回路１０３、画像処理回路１０４および
メモリ１０５は、主制御部１１０によって制御される。
この複写機では、画像読み取りモードには、モノクロモ
ード、フルカラーモードおよびイメージスキャナモード
（パソコンに画像を取り込むためのモード）とがある。

【００２０】一般に、フルカラーモードまたはイメージ
スキャナモードではモノクロモードより高い画質が求め
られ、逆に、モノクロモードではフルカラーモードまた
はイメージスキャナモードより生産性が求められる。

【００２１】そこで、モノクロモードでは、スキャンモ
ータ２９の速度が比較的速い速度に設定されるととも
に、ＣＣＤ２６の蓄積時間が比較的短い時間に設定され
る。そして、メモリ１０５へのデータの書き込み速度お
よびメモリ１０５からのデータの読み出し速度は、レー
ザユニット２８によって定まる速度に設定されている。

【００２２】フルカラーモードまたはイメージスキャナ
モードでは、スキャンモータ２９の速度がモノクロモー
ド時の速度より遅い速度に設定されるとともに、ＣＣＤ
２６の蓄積時間がモノクロモード時より長い時間に設定
される。ＣＣＤ２６の蓄積時間がモノクロモード時より
長い時間に設定されることに伴い、メモリ１０５へのデ
ータの書き込み速度が、メモリ１０５からのデータの読
み出し速度より遅くされる。これにより、フルカラーモ
ードまたはイメージスキャナモードでは、モノクロモー
ドの場合より、高画質の画像が得られるようになる。

【００２３】

【発明の効果】この発明によれば、画像読み取りモード
に応じて、画質を調整できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】複写機の構成を示す模式図である。

【図２】画像読み取りモードに応じて、画質を制御する
ための回路を示すブロック図である。

【符号の説明】

２６ ＣＣＤ ２９ スキャンモータ １０１ 周期調整回路 １０２ 速度調整回路 １０３ Ａ／Ｄ変換回路 １０４ 画像処理回路 １０５ データレート変換用メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 研介 大阪府大阪市中央区玉造１丁目２番28号 京セラミタ株式会社内 Ｆターム(参考） 2H108 AA01 CA03 CB01 FB00 2H110 AC02 BA03 CC15 5B047 AA01 AB04 BA02 BB02 CA05 CA08 5C072 AA01 AA05 BA19 EA05 FB08 FB19 FB23 MB02 QA14

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置における画像読み取り装置
   において、 イメージセンサに与える水平同期信号の周期を調整する
   周期調整手段、 スキャンモータの速度を調整する速度調整手段、ならび
   に画像読み取りモードに応じて、周期調整手段および速
   度調整手段を制御する制御手段、 を備えていることを特徴とする画像形成装置における画
   像読み取り装置。
2. 【請求項２】 画像読み取りモードとして、モノクロモ
   ードとフルカラーモードとがあり、 制御手段は、 モノクロモード時には、スキャンモータの速度が比較的
   速い速度に設定されるように速度調整手段を制御すると
   ともにイメージセンサの蓄積時間が比較的短い時間に設
   定されるように周期調整手段を制御する手段、およびフ
   ルカラーモード時には、スキャンモータの速度がモノク
   ロモード時の速度より遅い速度に設定されるように速度
   調整手段を制御するとともにイメージセンサの蓄積時間
   がモノクロモード時より長い時間に設定されるように周
   期調整手段を制御する手段、 を備えていることを特徴とする請求項１に記載の画像形
   成装置における画像読み取り装置。
3. 【請求項３】 画像読み取りモードとして、モノクロモ
   ードとフルカラーモードとイメージスキャナモードがあ
   り、 制御手段は、 モノクロモード時には、スキャンモータの速度が比較的
   速い速度に設定されるように速度調整手段を制御すると
   ともにイメージセンサの蓄積時間が比較的短い時間に設
   定されるように周期調整手段を制御する手段、およびフ
   ルカラーモード時またはイメージスキャナモード時に
   は、スキャンモータの速度がモノクロモード時の速度よ
   り遅い速度に設定されるように速度調整手段を制御する
   とともにイメージセンサの蓄積時間がモノクロモード時
   より長い時間に設定されるように周期調整手段を制御す
   る手段、 を備えていることを特徴とする請求項１に記載の画像形
   成装置における画像読み取り装置。