JP2001308610A - マイクロストリップ線路、その製造方法、インダクタ素子及び高周波半導体装置 - Google Patents

マイクロストリップ線路、その製造方法、インダクタ素子及び高周波半導体装置

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JP2001308610A
JP2001308610A JP2000119604A JP2000119604A JP2001308610A JP 2001308610 A JP2001308610 A JP 2001308610A JP 2000119604 A JP2000119604 A JP 2000119604A JP 2000119604 A JP2000119604 A JP 2000119604A JP 2001308610 A JP2001308610 A JP 2001308610A
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conductor layer
microstrip line
dielectric
linear conductor
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Mitsuru Tanabe
充 田邊
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • H01P3/088Stacked transmission lines

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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロストリップ線路の線路幅の狭小化を
行なったとしても、導体損失が増加しないようにする。 【解決手段】 半絶縁性GaAsからなる基板11上に
は、接地電極12と、厚さが約0.5μmのチタン酸ス
トロンチウムからなる誘電体層13と、線状導体層14
とにより構成されるマイクロストリップ線路が形成され
ている。線状導体層14は、幅が約0.5μmの狭小部
14aと、幅が約5μmの幅広部14bとにより構成さ
れている。この線状導体層14は、異なる材料からなる
積層体であって、基板11側から順次形成された、厚さ
が約0.1μmの窒化タングステンシリコンからなる第
1層15と、厚さが約0.05μmのTiと厚さが約
0.5μmのAuとの積層体からなる第2層16と、厚
さが約3μmのAuからなる第3層17とから構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロストリッ
プ線路及びその製造方法、インダクタ素子並びに高周波
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の無線通信機器の利用者は年
々増加しており、これら無線通信機器の携帯用端末機器
の小型化及び低コスト化に対する要求はますます高まっ
ている。携帯端末機器の主要な構成要素である高周波装
置は、これまで能動素子と受動素子とを基板上に別体に
集積化するマルチチップIC(Multichip IC)から、こ
れらの素子を基板上に一体に形成する、いわゆるMMI
C(Monolithic Microwave IC)化によって、低コスト
化が図られてきた。
【0003】図15は従来の高周波回路を示し、図16
は図15に示す高周波回路を基板上に実現した高周波半
導体装置の平面構成を示している。図16において、図
15に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を
付している。
【0004】図15及び図16に示すように、入力端子
311と直流遮蔽容量306との間に設けられているス
パイラルインダクタ302、303及び増幅用FET3
01のドレインと出力端子312との間に設けられてい
るスパイラルインダクタ304、305並びに増幅用F
ET301のゲートに直列に接続されている直流遮蔽容
量306は、能動素子である増幅用FET301と比べ
て、大きな面積を占めていることが分かる。
【0005】高周波半導体装置の一層の低コスト化を実
現するには、これら受動素子の小型化を図り、1スライ
ス当たりのチップ収穫率を高める必要がある。これま
で、高誘電体であるストロンチウムチタン酸化物(ST
O)を直流遮蔽容量やバイパス容量の誘電体として用い
ることにより、容量面積を低減し、チップ面積を縮小す
ることが行なわれている(GaAs ICシンポジウム
1998)。
【0006】また、特開平8−116028号公報及び
特開平9−148525号公報には、マイクロストリッ
プ線路の誘電体にSTOを用いて、信号電磁波の波長を
短縮することにより、インダクタ素子の小型化を図る技
術を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のマイクロストリップ線路は、一般に線路の特性イン
ピーダンスの高インピーダンス化又はインダクタの高イ
ンダクタンス化を図るために線路幅を縮小すると、線路
の断面積が縮小されて導体損が増えるため、MMICの
特性が劣化するという問題がある。
【0008】特に、特開平8−116028号公報又は
特開平9−148525号公報のマイクロストリップ線
路は誘電体に高誘電体を用いているため、高インピーダ
ンス化を図るには、線路幅を0.5μm以下にまで縮小
する必要があり、実用上の問題がある。これは、スパッ
タ法やCVD法等の物理的蒸着又は化学的蒸着法により
形成される誘電体薄膜は厚膜化が難しいためである。一
般に、マイクロストリップ線路を高インピーダンス化す
るには、線状導体部の幅を小さくする必要があり、その
際に、線状導体部の損失が大きくなる。
【0009】本発明は、前記従来の問題を解決し、マイ
クロストリップ線路の高インピーダンス化又はインダク
タ素子の高インダクタ化を図るために線路幅の狭小化を
行なったとしても、導体損失が増加しないようにするこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るマイクロストリップ線路は、接地導体
層と、接地導体層の上に形成された誘電体層と、誘電体
層の上に形成された線状の線状導体層とを備え、線状導
体層は、該線状導体層が延びる方向に対して垂直な方向
の断面の上部が幅広部であり、該断面の下部が幅広部よ
りも幅が小さい狭小部である。
【0011】本発明のマイクロストリップ線路による
と、線状導体層が延びる方向に対して垂直な方向の断面
において、上部が幅広部であり、下部が幅広部よりも幅
が小さい狭小部であるため、誘電体層に近い側で高イン
ピーダンス化及び高インダクタンス化を図れると共に、
誘電体層から離れた上部は、狭小部よりも幅が広いた
め、導体損失が増加しない。
【0012】本発明のマイクロストリップ線路は、接地
導体層の下側に、該接地導体層を保持する誘電体からな
る基板をさらに備え、誘電体層の誘電率が基板の誘電率
よりも大きいことが好ましい。このようにすると、線状
導体を伝播する高周波信号の波長が小さくなるため、高
周波回路を小型化できる。
【0013】本発明のマイクロストリップ線路におい
て、誘電体層がチタン酸化物を含むことが好ましい。
【0014】この場合に、チタン酸化物がチタン酸スト
ロンチウムであることが好ましい。
【0015】本発明に係るマイクロストリップ線路の製
造方法は、誘電体からなる基板の上に接地導体層を形成
する工程と、接地導体層の上に誘電体層を形成する工程
と、誘電体層の上に、線状の開口部を持つマスクパター
ンを形成する工程と、開口部を含むマスクパターンの上
に線状導体層形成層を堆積する工程と、マスクパターン
上の線状導体層形成層の幅が開口部の幅よりも大きくな
るように線状導体層形成層を成形する工程とを備えてい
る。
【0016】本発明のマイクロストリップ線路の製造方
法によると、線状の開口部を含むマスクパターンの上に
線状導体層形成層を堆積した後、マスクパターン上の線
状導体層形成層の幅が開口部の幅よりも大きくなるよう
に線状導体層形成層を成形することにより、線状導体層
形成層から、断面上部が幅広部で、断面下部が幅広部よ
りも小さい線状導体層を形成するため、本発明に係るマ
イクロストリップ線路の線状導体層における幅広部と狭
小部とを確実に形成できる。
【0017】本発明に係るインダクタ素子は、本発明に
係るマイクロストリップ線路の線状導体層を有し、該線
状導体層は、誘電体層と平行な面内でスパイラル状に形
成されている。
【0018】本発明に係る高周波半導体装置は、基板上
に形成された能動素子と、基板上に形成され、能動素子
に対する入出力信号を伝播するマイクロストリップ線路
とを備え、マイクロストリップ線路は、基板上に形成さ
れた接地導体層と、接地導体層の上に形成された誘電体
層と、誘電体層の上に形成された線状の線状導体層とを
有し、線状導体層は、該線状導体層が延びる方向に対し
て垂直な方向の断面の上部が幅広部であり、該断面の下
部が幅広部よりも幅が小さい狭小部である。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は第1の実施形態に係るマイクロスト
リップ線路の断面構成を示している。図1に示すよう
に、半絶縁性のGaAsからなる基板11上には、接地
導体層としての接地電極12と、厚さが約0.5μmの
チタン酸ストロンチウム(SrTiO3 )からなる誘電
体層13と、線状導体層14とにより構成されるマイク
ロストリップ線路が形成されている。
【0021】接地電極12は、基板11側から、厚さが
約0.05μmのチタン(Ti)と厚さが約0.5μm
の金(Au)との積層体からなる第1層12aと、厚さ
が約2.5μmのAuからなる第2層12bと、厚さが
約0.2μmの白金(Pt)と厚さが約0.02μmの
Tiとの積層体からなる第3層12cとにより構成され
ている。
【0022】線状導体層14は、幅が約5μmの幅広部
14bと、該幅広部14bの下側に延びる幅が約0.5
μmの狭小部14aとにより構成されている。さらに、
線状導体層14は、複数の材料からなる積層体であっ
て、基板11側から順次形成された、厚さが約0.1μ
mの窒化タングステンシリコン(WSiN)からなる第
1層15と、厚さが約0.05μmのTiと厚さが約
0.5μmのAuとの積層体からなる第2層16と、厚
さが約3μmのAuからなる第3層17とから構成され
ている。
【0023】さらに、誘電体層13の上面、線状導体層
14の側面及び上面は、膜厚が約0.5μmの酸化シリ
コンからなる保護絶縁膜18により覆われている。
【0024】以下、前記のように構成されたマイクロス
トリップ線路の製造方法について図面を参照しながら説
明する。
【0025】図2(a)〜図2(c)及び図3(a)、
図3(b)は第1の実施形態に係るマイクロストリップ
線路の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0026】まず、図2(a)に示すように、蒸着法を
用いて、基板11上に、TiとAuとの積層体からなる
第1層12aと、Auからなる第2層12bと、Ptと
Tiとの積層体からなる第3層12cとを順次堆積する
ことにより、第1層12a、第2層12b及び第3層1
2cからなる接地電極12を形成する。
【0027】次に、図2(b)に示すように、基板温度
を約300℃とするRFスパッタ法を用いて、接地電極
12の上に全面にわたってSTOからなる誘電体層13
を堆積する。続いて、RFスパッタ法を用いて、WSi
Nからなる線状導体層の第1層15を堆積する。その
後、幅が約0.5μmのラインパターンを持つ第1のレ
ジスト膜21を形成し、該第1のレジスト膜21をマス
クとし、四フッ化炭素(CF4 )を用いて第1層15に
対してエッチバックを行なって狭小部14aとなるパタ
ーニングを行なう。続いて、温度が約450℃の酸素雰
囲気でシンタリング(熱処理)を行なう。このシンタリ
ングにより、誘電体層13が再結晶化し、結晶の配向が
揃うことによって高い誘電率が実現される。
【0028】次に、図2(c)に示すように、基板11
上の全面にポジ型の第2のレジスト膜22を塗布した
後、リソグラフィ法を用いて、塗布した第2のレジスト
膜22に第1層15を露出する開口パターンを形成す
る。続いて、蒸着法により、第2のレジスト膜22の上
に開口パターンの壁面及び底面を含む全面にわたって、
TiとAuとの積層体からなる線状導体層の第2層形成
層16Aを堆積する。
【0029】次に、図3(a)に示すように、第2層形
成層16Aの上に、ネガ型の第3のレジスト膜23を塗
布した後、リソグラフィ法により、幅が約5μmの開口
パターンを線状導体層の第1層15を含むように形成す
る。続いて、第3のレジスト膜23をマスクとして、め
っき法により、線状導体層の第2層形成16Aの上に、
Auからなる線状導体層の第3層17を形成する。
【0030】次に、図3(b)に示すように、第3のレ
ジスト膜23を除去した後、ヨウ化カリウム(KI)か
らなるエッチャントを用いて、第2層形成層16Aにお
ける積層体上部であるAu層の不要部分を除去する。続
いて、フッ酸を用いて第2層形成層16Aにおける積層
体下部であるTi層の不要部分を除去することにより、
第2層形成層16Aから線状導体層14の第2層16の
パターニングを行なう。その後、第2のレジスト膜22
をレジストリムーバで除去した後、CVD法を用いて、
誘電体層13の上に線状導体層14を覆うように全面に
わてって酸化シリコンからなる保護絶縁膜18を堆積す
る。
【0031】以上の製造工程により、断面上部が幅広部
14bで、断面下部が幅広部14bよりも小さい狭小部
14aからなる、断面T字状のマイクロストリップ線路
を得ることができる。
【0032】なお、第2のレジスト膜22の代わりに、
窒化シリコンからなるマスクパターンを用いてもよい。
この場合のエッチャントは、例えば熱リン酸である。
【0033】このように、マイクロストリップ線路にお
ける線状導体層14と接地電極12との間に形成される
誘電体層13にSTOを用いると、STOの比誘電率は
200にも達するため、マイクロストリップ線路を伝播
する電磁波の波長はGaAsを誘電体に用いたマイクロ
ストリップ線路の場合の約4分の1となる。このこと
は、STOを誘電体層13に用いると、誘電体層13に
GaAsを用いた場合に周波数が5GHzで4分の1波
長(λ/4)が6mmの電磁波が、そのλ/4長が1.
5mm程度にまで短縮されることを意味する。この波長
の短縮効果により、5GHzではチップサイズの制限か
ら採用できなかった分布定数回路を採用できるようにな
り、チップサイズを大幅に縮小できるようになる。
【0034】但し、現状では、膜厚が0.5μmのST
O膜を形成するには、その成膜に2時間を要するため、
これ以上の厚膜化はスループットがより低下するので、
適当ではない。従って、マイクロストリップ線路の高イ
ンピーダンス化には導電体幅を狭小化することが必須と
なるものの、前述したように、単なる狭小化ではマイク
ロストリップ線路の高損失化を招いてしまう。
【0035】第1の実施形態は、線状導体層14におけ
る誘電体層13と隣接する側を狭小部14aとし該狭小
部14aにより線路のインピーダンスを定義すると共
に、誘電体層13から離れた側を幅広部14bとし該幅
広部14bにより損失を定義しており、これにより、高
インピーダンスで且つ低損失な線路を実現できる。
【0036】また、線状導体層14の幅広部14bと誘
電体層13との間には酸化シリコン(SiO2 )からな
る保護絶縁膜18を充填したが、保護絶縁膜18を充填
しないか、充填する場合には、誘電率が低い低誘電率
膜、例えばベンゾシクロブテン(BCB)、Duroi
d又はポリイミド膜等からなる有機材料を用いることが
好ましい。
【0037】また、誘電体層13と幅広部14bとの距
離は大きいほうが良い。これは、幅広部14bと接地電
極12との間のカップリング容量を抑えるためである。
カップリング容量が大きくなると、幅広部14bがスト
リップ線路のインピーダンスに大きく影響してしまうた
め、高インピーダンス化の妨げとなるからである。
【0038】また、第1の実施形態に係るマイクロスト
リップ線路を用いたインダクタ素子、例えば、スパイラ
ルインダクタ素子を形成すると良い。このようにする
と、スパイラルインダクタ素子のインダクタンスは、線
状導体層14と接地電極12との間の距離に対する線状
導体層14の幅の比の値で決定される相関係数が大きく
なるため、スパイラルインダクタのインダクタンス値を
大きくできる。
【0039】この相関係数は、スパイラル状以外の形状
のインダクタ素子に対しても適用されるため、本実施形
態に係るマイクロストリップ線路は、スパイラルインダ
クタ素子だけでなく、つづら折り状(メアンダ状)、ル
ープ状等の他の形状のインダクタ素子にも有効である。
【0040】また、第1の実施形態においては、線状導
体層14及び接地電極12の主要な材料としてAuを用
いたが、AgやCu等のAuよりもさらに導電率が高い
材料を用いれば、より一層導体損失を低下させることが
できる。さらには、線状導体層14及び接地電極12の
主材料に超伝導材料を用いてもよい。
【0041】また、第1の実施形態においては、マイク
ロストリップ線路の構成を、誘電体層13にSTOを用
いたTFMS(薄膜マイクロストリップ)としたが、誘
電体層13として、有機材からなる薄膜又は他の誘電体
を用いたTFMSとしてもよい。
【0042】また、第1の実施形態においては、基板1
1にGaAsを用いたが、これに代えて、Si、石英等
のガラス材料又はアルミナからなる無機材料、又はポリ
スチレン、テフロン(登録商標)等からなる有機材料を
用いてもよい。
【0043】また、本実施形態の断面形状を有する線状
導体層14をコプレーナ線路の信号線として用いても良
い。
【0044】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0045】図4は第2の実施形態に係るマイクロスト
リップ線路の断面構成を示している。図4に示すよう
に、半絶縁性のGaAsからなる基板31には、接地導
体層としての接地電極32と、厚さが約0.5μmのチ
タン酸ストロンチウム(STO)からなる誘電体層33
と、線状導体層34とにより構成されるマイクロストリ
ップ線路が形成されている。
【0046】接地電極32は、基板31側から、厚さが
約0.05μmのTiと厚さが約0.5μmのAuとの
積層体からなる第1層32aと、厚さが約2.5μmの
Auからなる第2層32bと、厚さが約0.2μmのP
tと厚さが約0.02μmのTiとの積層体からなる第
3層32cとにより構成されている。
【0047】線状導体層34は、幅が約0.5μmの狭
小部34aと、幅が約5μmの幅広部34bとにより構
成されている。さらに、線状導体層34は、複数の材料
からなる積層体であって、基板31側から順次形成され
た、厚さが約0.1μmのWSiNからなる第1層35
と、厚さが約0.05μmのTiと厚さが約0.5μm
のAuとの積層体からなる第2層36と、厚さが約3μ
mのAuからなる第3層37とから構成されている。
【0048】誘電体層33の上面と線状導体層34の狭
小部34aとの間には、低誘電率の誘電体、例えば厚さ
が約1μmの酸化シリコン(SiO2 )からなる支持絶
縁膜38が充填されている。
【0049】以下、前記のように構成されたマイクロス
トリップ線路の製造方法について図面を参照しながら説
明する。
【0050】図5(a)〜図5(c)及び図6(a)、
図6(b)は第2の実施形態に係るマイクロストリップ
線路の製造方法の製造方法の工程順の断面構成を示して
いる。
【0051】まず、図5(a)に示すように、蒸着法を
用いて、基板31上に、TiとAuとの積層体からなる
第1層32aと、Auからなる第2層32bと、Ptと
Tiとの積層体からなる第3層32cとを順次堆積する
ことにより、第1層32a、第2層32b及び第3層3
2cからなる接地電極32を形成する。
【0052】次に、図5(b)に示すように、基板温度
を300℃とし、RFスパッタ法を用いて接地電極12
の上に全面にわたってSTOからなる誘電体層13を堆
積する。堆積した誘電体層13の上における線状導体層
の狭小部形成領域に、幅が約0.5μmのラインパター
ンを持つ第1のレジスト膜41を形成し、続いて、例え
ばイオンビームスパッタ法を用いて、誘電体層33の上
に第1のレジスト膜41を含む全面にSiO2 からなる
支持絶縁膜形成膜38Aを堆積する。
【0053】次に、図5(c)に示すように、第1のレ
ジスト膜41に対してリフトオフを行なうことにより、
誘電体層33における狭小部形成領域を露出させる。続
いて、RFスパッタ法を用いて、WSiNからなる線状
導体層の第1層35を堆積し、堆積した第1層35の上
に、第2のレジスト膜42を塗布した後、リソグラフィ
法により、幅が約5μmのラインパターンを狭小部形成
領域を含むように形成する。続いて、形成された第2の
レジスト膜42をマスクとし、CF4 を用いて第1層3
5に対してエッチバックを行なって狭小部34aを含む
パターニングを行なう。その後、温度が約450℃の酸
素雰囲気でシンタリングを行なって、誘電体層33を再
結晶化することにより、誘電体層33の高誘電率化を図
る。
【0054】次に、図6(a)に示すように、蒸着法を
用いて、支持絶縁膜38及び第1層35の上に全面にわ
たって線状導体層の第2層形成層36Aを形成する。そ
の後、第2層形成層36Aの上に、第3のレジスト膜4
3を塗布した後、リソグラフィ法により、幅が約5μm
の開口パターンを線状導体層の第1層35を含むように
形成する。続いて、めっき法により第3のレジスト膜4
3をマスクとして、線状導体層の第2層形成層36Aの
上に、Auからなる線状導体層の第3層37を形成す
る。
【0055】次に、図6(b)に示すように、第3のレ
ジスト膜43を除去した後、KIからなるエッチャント
を用いて、第2層形成層36Aにおける積層体上部であ
るAu層の不要部分を除去する。続いて、フッ酸を用い
て第2層形成層36Aにおける積層体下部であるTi層
の不要部分を除去することにより、第2層形成層36A
から線状導体層34の第2層36となるパターニングを
行なう。
【0056】以上の製造工程により、狭小部34aであ
る下部と、幅広部34bである上部とからなり、斜辺が
湾曲した断面逆台形状のマイクロストリップ線路を得る
ことができる。なお、支持絶縁膜38の膜厚によっては
斜辺の湾曲はほぼ直線状を示す。
【0057】第2の実施形態のように、マイクロストリ
ップ線路における線状導体層34と接地電極32との間
に形成される誘電体層33にSTOを用いると、マイク
ロストリップ線路を伝播する電磁波の波長はGaAsを
誘電体に用いたマイクロストリップ線路の場合の約4分
の1となる。従って、STOを誘電体層33に用いる
と、GaAsの場合に周波数が5GHzで4分の1波長
(λ/4)が6mmの電磁波が、そのλ/4長が1.5
mm程度にまで短縮される。この波長の短縮効果によ
り、5GHzではチップサイズの制限から不可能であっ
た分布定数回路を可能にし、チップサイズの大幅な縮小
が可能となる。
【0058】但し、前述したように、膜厚が0.5μm
のSTO膜を形成するには2時間を要し、現状のプロセ
スでは、これ以上の厚膜化は現実的ではない。従って、
マイクロストリップ線路の高インピーダンス化には導電
体幅を狭小化することが必須となるものの、単なる狭小
化ではマイクロストリップ線路の高損失化を招く。
【0059】第2の実施形態においては、線状導体層3
4における誘電体層33と隣接する側を狭小部34aと
し該狭小部34aにより線路のインピーダンスを定義す
ると共に、誘電体層33から離れた側を幅広部34bと
し該幅広部34bにより損失を定義する。これにより、
高インピーダンスで且つ低損失な線路を実現できる。
【0060】また、線状導体層34の狭小部34aの形
状を決定する支持絶縁膜38にSiO2 を用いたが、絶
縁体を充填しないのが好ましい。SiO2 を充填しない
場合には、SiOをフッ酸で除去すればよい。また、S
iO2 よりも誘電率が小さい低誘電率膜、例えばBC
B、Duroid又はポリイミド膜等からなる有機材料
を用いることが好ましい。この場合には、有機材料をC
VD法等により堆積すると良い。
【0061】また、誘電体層33と幅広部34bとの距
離は大きいほうが良い。これは、幅広部34bと接地電
極32との間のカップリング容量を抑えるためである。
カップリング容量が大きくなると、幅広部34bがスト
リップ線路のインピーダンスに大きく影響してしまうた
め、高インピーダンス化の妨げとなるからである。
【0062】また、第2の実施形態に係るマイクロスト
リップ線路を用いたインダクタ素子、例えば、スパイラ
ルインダクタ素子を形成すると良い。このようにする
と、スパイラルインダクタ素子のインダクタンスは、線
状導体層34と接地電極32との間の距離に対する線状
導体層34の幅の比の値で決定される相関係数が大きく
なるため、スパイラルインダクタのインダクタンス値を
大きくできる。
【0063】この相関係数は、スパイラル状以外の形状
のインダクタ素子に対しても適用されるため、本実施形
態に係るマイクロストリップ線路は、スパイラルインダ
クタ素子だけでなく、つづら折り状(メアンダ状)、ル
ープ状等の他の形状のインダクタ素子にも有効である。
【0064】また、第2の実施形態においては、線状導
体層34及び接地電極32の主要な材料としてAuを用
いたが、AgやCu等のAuよりさらに導電率が高い材
料を用いればさらに導体損失を低下させることができ
る。さらには、線状導体層34及び接地電極32の主要
な材料として超伝導材料を用いてもよい。
【0065】また、第2の実施形態においては、マイク
ロストリップ線路の構成を、誘電体層33にSTOを用
いたTFMSとしたが、誘電体層33として、有機材料
からなる薄膜又は他の誘電体を用いたTFMSとしても
有効である。
【0066】また、第2の実施形態においては、基板3
1にGaAsを用いたが、これに代えて、Si、石英等
のガラス材料又はアルミナからなる無機材料又はポリス
チレン、テフロン等からなる有機材料を用いてもよい。
【0067】また、本実施形態の断面形状を有する線状
導体層34をコプレーナ線路の信号線として用いても良
い。
【0068】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0069】図7は第3の実施形態に係る高周波半導体
装置の回路構成を示している。図7に示すように、高周
波増幅用素子であるFET51の入力側には入力整合回
路が接続され、出力側には出力整合回路が接続されてい
る。
【0070】入力整合回路は、RF入力端子52とFE
T51のゲートとの間に直列に接続された直流遮蔽用の
第1の容量素子54及びλ/4長線路(マイクロストリ
ップ線路)55と、バイアス供給用のRFチョークであ
る第1のインダクタ素子56と、該第1のインダクタ素
子56を高周波的に短絡する第2の容量素子57とによ
り構成されている。
【0071】出力整合回路は、FET51のドレインと
RF出力端子53との間に直列に接続され直流遮蔽を兼
ねる第3の容量素子58と、ドレインと並列に接続され
た第2のインダクタ素子59と、第2のインダクタ素子
59を高周波的に短絡する第4の容量素子60とにより
構成されている。ここで、第2のインダクタ素子59及
び第4の容量素子60はバイアス信号の供給を兼ねてい
る。この構成により、FET51の入出力インピーダン
スは50Ω付近にそれぞれ変換される。
【0072】図8はFET51の入出力インピーダンス
の変換の様子を説明するスミスチャートである。図8に
示すように、ここでは、FET51の入力インピーダン
スがチャート上の点Aの位置にあり、出力インピーダン
スが点Bの位置にあると仮定する。入力インピーダンス
は、λ/4長線路55によって50Ω付近に変換され、
出力インピーダンスは、第2のインダクタ素子59及び
第3の容量素子58によって50Ω付近に変換されるこ
とを表わしている。
【0073】図9は図7に示す高周波半導体装置の部分
的な斜視図である。ここでは、一例として、第1の実施
形態に示したマイクロストリップ線路を入力側にのみ適
用することにし、従って、図7に示す領域50、すなわ
ち、入力整合回路及びFET51を含む構成要素のみを
表わすことにする。
【0074】図9に示すように、本高周波装置は、半絶
縁性のGaAsからなる基板111上に、接地電極11
2及び厚さが約0.5μmのSTOからなる誘電体層1
13が順次形成されて、マイクロストリップ線路部の基
板を構成している。なお、接地電極112は、図1に示
した構成と同一の構成を採る。すなわち、接地電極11
2は、基板111側から、厚さが約0.05μmのTi
と厚さが約0.5μmのAuとの積層体からなる第1層
と、厚さが約2.5μmのAuからなる第2層と、厚さ
が約0.2μmのPtと厚さが約0.02μmのTiと
の積層体からなる第3層とにより構成されている。ま
た、図面を簡単化するために、FET151は直方体と
して表わしている。
【0075】FET151の入力側は、図7に示すλ/
4長線路55と対応するメアンダ状のマイクロストリッ
プ線路155の一端と接続されている。
【0076】マイクロストリップ線路155の他端は、
図7に示す第1の容量素子54と対応し且つSTOを容
量絶縁膜とする第1のMIMキャパシタ154の一方の
電極と接続されている。第1のMIMキャパシタ154
の他方の電極は、図7に示すRF入力端子52と対応す
るRF入力端子152と接続されている。
【0077】RF入力端子152はRF評価用プローブ
を用いて本高周波装置のRF特性を評価できるように、
グランド−シグナル−グランド(G−S−G)構成を有
しており、グランド端子152aがヴィア152bを通
して接地電極112と接続されている。
【0078】また、マイクロストリップ線路155と第
1のMIMキャパシタ154との接続部は、図7に示す
第1のインダクタ素子56と対応するスパイラルインダ
クタ156の一端部が接続されている。スパイラルイン
ダクタ156の他端部は、図7に示す第2の容量素子5
7と対応し且つSTOを容量絶縁膜とする第2のMIM
キャパシタ157の一方の電極と接続されている。ま
た、第2のMIMキャパシタ157の他方の電極は、D
C供給用パッド121と接続されている。
【0079】以下、前記のように構成された高周波半導
体装置の製造方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0080】図10〜図14は第3の実施形態に係る高
周波半導体装置の工程順の断面構成を示している。ここ
では、説明を簡単にするために、図10(a)に示すよ
うに、基板211の上に、増幅用素子であるFETを形
成するFET形成領域1とマイクロストリップ線路を形
成する線路形成領域2とを含み、図7に示す領域50と
は異なる他の領域の製造方法を説明する。
【0081】まず、図10(a)に示すように、半絶縁
性のGaAsからなる基板211の上に、FET用のヘ
テロ接合の能動層(チャネル層)を含むエピタキシャル
層が形成された基板を用意する。このエピタキシャル層
は、例えば、基板211側から、AlGaAs又はIn
GaAsからなるバッファ層と、基板211に近い側か
ら組成がAlAsからInAlAsに徐々に変化するグ
レイデッドバッファ層と、InGaAsからなるチャネ
ル層と、該チャネル層よりもエネルギーギャップが大き
く、チャネル層との接合面で2次元電子ガス層を形成す
るInAlAsからなる障壁層と、InGaAsからな
るコンタクト層とが順次形成されて構成されている。
【0082】次に、FET形成領域1に対して、メサエ
ッチングを行なう。続いて、基板211上に第1のレジ
スト膜251を塗布した後、リソグラフィにおける位相
送シフト法を用いて、FET形成領域1にFETのゲー
ト長を決定するための幅が約0.2μmのラインパター
ン251aを形成する。その後、イオンビームスパッタ
法を用い、第1のレジスト膜251をマスクとして基板
211上の全面に、膜厚が約0.2μmのSiO2 から
なる第1の保護絶縁膜212を堆積する。
【0083】次に、図10(b)に示すように、第1の
レジスト膜251に対してリフトオフを行なった後、C
VD法等を用いて、基板211上に第1の保護絶縁膜2
12を含む全面にわたって膜厚が約0.3μmのSiN
からなる第2の保護絶縁膜213を形成する。
【0084】次に、図10(c)に示すように、蒸着法
を用いて、第2の保護絶縁膜213の上に全面にわたっ
て、厚さが約0.05μmのTiと厚さが約0.5μm
のAuとの積層体からなる接地電極の第1層形成層21
5Aを形成する。
【0085】次に、図10(d)に示すように、FET
形成領域1を覆う第2のレジスト膜252を形成する。
その後、めっき法を用いて、厚さが約2.5μmのAu
からなる接地電極の第2層形成層215Bを形成し、続
いて、再度蒸着法を用いて、厚さが約0.2μmのPt
と厚さが約0.02μmのTiとの積層体からなる接地
電極の第3層形成層215Cを形成する。
【0086】次に、図11(a)に示すように、第2の
レジスト膜252を除去した後、KIエッチャント及び
フッ酸により、FET形成領域1の第1層形成層215
Aを除去することにより、線路形成領域2に、第1層形
成層215A、第2層形成層215及び第3層形成層2
15Cからなる接地電極215を形成する。続いて、C
VD法を用いて、基板211上の全面にわたって膜厚が
約0.3μmSiNからなる第3の保護絶縁膜216を
堆積する。
【0087】次に、図11(b)に示すように、リソグ
ラフィ法により、第3の保護絶縁膜216上に、線路形
成領域2に開口パターンを有する第3のレジスト膜25
3を形成する。続いて、RIE法を用いて、第3のレジ
スト膜253をマスクとして第3の保護絶縁膜216に
対してエッチングを行なうことにより接地電極215を
露出する。
【0088】次に、図11(c)に示すように、基板温
度を約300度とするRFスパッタ法を用いて、基板2
11上に線路形成領域2を含む全面にわたって、厚さが
約0.5μmのSTOからなる誘電体層217を堆積す
る。
【0089】次に、図11(d)に示すように、誘電体
層217上に、該誘電体層217の線路形成領域2を覆
う第4のレジスト膜254をマスクとし、ミリング法を
用いて、誘電体層217のFET形成領域1を除去す
る。
【0090】次に、図12(a)に示すように、第4の
レジスト膜254を除去した後、RFスパッタ法によ
り、基板211上に全面にわたって、厚さが約0.1μ
mのWSiNからなる線状導体層の第1層形成層218
Aを堆積する。その後、温度が約450℃の酸素雰囲気
でシンタリングを行なって、誘電体層217を再結晶化
する。
【0091】次に、図12(b)に示すように、第1層
形成層218Aの上に、線状導体層の狭小部となる、幅
が約0.5μmのラインパターンを持つ第5のレジスト
膜を形成する。続いて、CF4 とSF6 とをエッチャン
トとするRIE法を用いて、第5のレジスト膜255を
マスクとし、第1層形成層218Aに対してエッチング
を行なうことにより、線路形成領域2に第1層形成層2
18Aからなる線状導体層の第1層218を形成する。
【0092】次に、図12(c)に示すように、リソグ
ラフィ法により、基板211上に、該基板211上のF
ET形成領域1が露出する開口パターンを有する第6の
レジスト膜256を形成する。続いて、CF4 をエッチ
ャントとするRIE法により、第6のレジスト膜256
をマスクとし、第3の保護絶縁膜216及び第2の保護
絶縁膜213に対してエッチングを行なうことにより、
FET形成領域1に、第1の保護絶縁膜212を露出す
る。
【0093】次に、図12(d)に示すように、リソグ
ラフィ法により、基板211上に、FET形成領域1の
ソースドレイン形成領域が露出する開口パターンを有す
る第7のレジスト膜257を形成する。続いて、第7の
レジスト膜257をマスクとし、第1の保護絶縁膜21
2に対してフッ酸によるエッチングを行なうことによ
り、基板211の上面のソースドレイン形成領域を露出
する。
【0094】次に、図13(a)に示すように、蒸着法
を用いて、第7のレジスト膜257上の開口パターンを
含む全面にわたって、厚さが約50nmのAuGeと、
厚さが約50nmのNiと、厚さが約1000nmのA
uとの積層体からなるソースドレイン電極形成膜を堆積
した後、第7のレジスト膜257に対してリフトオフを
行なうことにより、この電極形成膜からソースドレイン
電極219を形成する。その後、基板温度を約400℃
に昇温して熱処理を行なって、ソースドレイン電極21
9と基板211の上部との合金化を図る。続いて、リソ
グラフィ法により、基板211上に、FET形成領域1
におけるゲート形成領域が露出する開口パターンを有す
る第8のレジスト膜258を形成する。続いて、第8の
レジスト膜258及び第1の保護絶縁膜212をマスク
として、基板211の上部に対してエッチャントにリン
酸を用いたリセスエッチングを行なう。
【0095】次に、図13(b)に示すように、蒸着法
を用いて、第8のレジスト膜258上の開口パターンを
含む全面にわたって、厚さが約500nmのTiと、厚
さが約5000nmのAlと、厚さが約500nmのT
iとの積層体からなるゲート電極形成膜を形成した後、
第8のレジスト膜258に対してリフトオフを行なうこ
とにより、この形成膜からゲート電極220を形成す
る。その後、CVD法を用いて、基板211上の全面に
わたってSiNからなる第4の保護絶縁膜221を堆積
する。
【0096】次に、図13(c)に示すように、リソグ
ラフィ法により、FET形成領域1におけるソースドレ
イン電極219の上側及びゲート電極220の上側の各
領域、並びに線路形成領域2における線状導体層の第1
層218の上側の領域がそれぞれ露出する開口パターン
を有する第9のレジスト膜259を形成する。続いて、
CF4 を用いたRIE法により、第9のレジスト膜25
8をマスクとして、第4の保護絶縁膜221に対してエ
ッチングを行なうことにより、FET形成領域1におい
ては各電極219、220を露出し、線路形成領域2に
おいては第1層218を露出する。
【0097】次に、図14(a)に示すように、第9の
レジスト膜259を除去した後、蒸着法を用いて、基板
211上の全面にわたって、厚さが約0.05μmのT
iと厚さが約0.15μmのAuとの積層体層222A
を形成する。この積層体層222Aは、線路形成領域2
においては、線状導体層の第2層形成層222Aとな
る。
【0098】次に、図14(b)に示すように、リソグ
ラフィ法により、FET形成領域1におけるソースドレ
イン電極219の上側及びゲート電極220の上側の各
領域、並びに線路形成領域2における線状導体層の第1
層218の上側を含む領域に開口パターンを有する第1
0のレジスト膜260を形成する。ここで、この開口パ
ターンは、FET形成領域1においては、マイクロスト
リップ線路と接続されるパターンであり、線路形成領域
2においては、線状導体層の幅が約5μmの幅広部を決
定するパターンである。続いて、めっき法を用いて、厚
さが3μmのAu層223を各開口パターン内に形成す
る。
【0099】次に、図14(c)に示すように、第10
のレジスト膜260を除去した後、KIエッチャント及
びフッ酸により、不要なTi/Au積層体層222Aを
除去することにより、線路形成領域2に、第2層222
及びAu層223を含む線状導体層の幅広部225bが
形成される。従って、この幅広部225bと該幅広部2
25bの下側に連続する狭小部225aとにより、断面
T字上のマイクロストリップ線路225を得ることがで
きる。
【0100】なお、マイクロストリップ線路155又は
スパイラルインダクタ156の構成材料であるAuは、
Ag又はCuであってもよい。
【0101】また、第3の実施形態においては、能動素
子の一例としてFETを用いたが、ダイオード、又はH
BT等のバイポーラトランジスタであってもよい。ま
た、基板にはGaAsを用いたが、シリコン(Si)を
用いてもよい。
【0102】なお、本実施形態のように基板にGaAs
を用いて、さらにFETの能動層を含むエピタキシャル
層が前述したような構成を採る場合には、以下に述べる
ような、特性上有利な構成を採ることができる。すなわ
ち、基板とグレイデッドバッファ層との間に設けられ
る、AlGaAs又はInGaPからなるバッファ層
は、GaAsとの格子整合が良好であるため、相対的に
膜厚を大きくできる。これにより、基板の形成時に含ま
れ、キンク発生の原因となるため有害なフッ素原子が、
基板又は該バッファ層側からグレイデッドバッファ層
側、さらにはチャネル層側に拡散することを防止でき
る。
【0103】また、本実施形態に係るマイクロストリッ
プ線路をガラス又は石英等のように能動素子を形成でき
ない基板上に形成し、別に用意された能動素子をマイク
ロストリップ線路が形成された基板上にフリップチップ
実装してもよい。
【0104】また、本実施形態は、図14(c)に示す
ように、線状導体層225の幅広部225bと誘電体層
217との間隙がSiNからなる第4の保護絶縁膜22
2によって埋められるが、SiO2 等の無機薄膜、又は
BCBやDuroid等の有機薄膜等の、さらに誘電率
が小さい材料で埋めてもよい。
【0105】本実施形態によると、マイクロストリップ
線路の延長方向に対する垂直な方向の断面の周囲長が大
きくなるため、特に表皮効果が支配的で線路の周囲長が
導体損に大きな影響を及ぼすマイクロ波又はミリ波の領
域において、大幅に導体損失の改善を図ることができ
る。
【0106】さらに、マイクロストリップ線路の主要な
材料をCu又はAgとすることにより、より一層損失を
低減できる。
【0107】また、マイクロストリップ線路の誘電体を
STOのような高誘電体とすることの効果を説明する。
誘電体中を伝播する電磁波の波長は1/√εに比例す
る。STOの比誘電率は200程度で、GaAsの比誘
電率12.9の10倍以上であるため、マイクロストリ
ップ線路を伝播する電磁波の波長はGaAsの4分の1
以下となる。従って、本実施形態に係る、STOを誘電
体とするマイクロストリップ線路を用いると、周波数が
5GHzの場合、λ/4長が1.6mmとなるため、メ
アンダ状に線路を畳み込めば十分に集積化ができるの
で、本実施形態のようにオンチップでλ/4線路による
インピーダンス変換を実現できる。このことは、大電力
MMICの整合回路にとって極めて有効である。
【0108】また、25GHzのような準ミリ波帯のM
MICに応用した場合には、λ/4長が300μm程度
に縮小されるため、分布定数を用いた整合回路の面積を
大幅に低減できる。すなわち、マイクロ波又はミリ波の
いずれの周波数領域においてもチップサイズの縮小を図
れるため、特に高コストなミリ波帯のMMICのコスト
の低減に寄与する効果は大きい。
【0109】さらに、線状導体層と接地電極との接続を
行なうヴィアに対しても、従来は40μm〜100μm
程度の接続長(孔長)となるため、そのインピーダンス
の影響が特にミリ波帯では無視できなかったが、本実施
形態に係るマイクロストリップ線路によれば、0.5μ
m程度の孔長を実現できるので、数100GHzの領域
まで電気長が0となる理想的なショートを実現できる。
【0110】
【発明の効果】本発明のマイクロストリップ線路による
と、上部が幅広部で下部が幅広部よりも狭い狭小部を有
しているため、誘電体層に近い側で高インピーダンス化
及び高インダクタンス化を図れると共に、誘電体層から
離れた上部は、狭小部よりも幅が広いため、導体損失が
増加しない。これにより、高周波半導体装置の小型化を
実現できる。
【0111】さらに、誘電体層に高誘電体材料を用いる
と、線状導体を伝播する高周波信号の波長が小さくなる
ため、高周波半導体装置を確実に小型化できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマイクロストリ
ップ線路を示す構成断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の構
成断面図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るマイクロストリ
ップ線路を示す構成断面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の構
成断面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る高周波半導体装
置を示す回路図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る高周波半導体装
置における入出力インピーダンス整合を説明するための
スミスチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る高周波半導体装
置の入力整合回路付近を示す部分的な斜視図である。
【図10】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図12】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図13】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図14】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に
係るマイクロストリップ線路の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図15】従来の高周波半導体装置を示す回路図であ
る。
【図16】従来のMMIC化された高周波半導体装置を
示す平面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 接地電極(接地導体層) 12a 第1層 12b 第2層 12c 第3層 13 誘電体層 14 線状導体層 14a 狭小部 14b 幅広部 15 第1層 16 第2層 16A 第2層形成層 17 第3層 18 保護絶縁膜 21 第1のレジスト膜 22 第2のレジスト膜 23 第3のレジスト膜 31 基板 32 接地電極(接地導体層) 32a 第1層 32b 第2層 32c 第3層 33 誘電体層 34 線状導体層 34a 狭小部 34b 幅広部 35 第1層 36 第2層 36A 第2層形成層 37 第3層 38 支持絶縁膜 41 第1のレジスト膜 42 第2のレジスト膜 43 第3のレジスト膜 51 FET 52 RF入力端子 53 RF出力端子 54 第1の容量素子 55 λ/4長線路(マイクロストリップ線路) 56 第1のインダクタ素子 57 第2の容量素子 58 第3の容量素子 59 第2のインダクタ素子 60 第4の容量素子 111 基板 112 接地電極 113 誘電体層 121 DC供給用パッド 151 FET 152 RF入力端子 152a グランド端子 152b ヴィア 154 第1のMIMキャパシタ 155 マイクロストリップ線路 156 スパイラルインダクタ 157 第2のMIMキャパシタ 1 FET形成領域1 2 線路形成領域 211 基板 212 第1の保護絶縁膜 213 第2の保護絶縁膜 215 第1層 215A 第1層形成層 215B 第2層形成層 215C 第3層形成層 216 第3の保護絶縁膜 217 誘電体層 218 第1層層 218A 第1層形成層 219 ソースドレイン電極 220 ゲート電極 221 第4の保護絶縁膜 222 第2層 222A 積層体層(第2層形成層) 223 Au層 225 線状導体層 225a 狭小部 225b 幅広部 251 第1のレジスト膜 252 第2のレジスト膜 253 第3のレジスト膜 254 第4のレジスト膜 255 第5のレジスト膜 256 第6のレジスト膜 257 第7のレジスト膜 258 第8のレジスト膜 259 第9のレジスト膜 260 第10のレジスト膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/338 H01L 29/80 E 27/095 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 AB10 CB13 CB20 5E082 AB03 AB06 BB02 BC39 DD08 EE05 EE18 EE23 EE37 EE38 EE39 EE47 FG03 FG26 FG27 HH43 KK01 LL01 LL11 LL15 LL35 MM24 5F102 FA07 GA01 GA15 GA16 GA18 GB01 GC01 GD01 GJ05 GR04 GS02 GT03 GV08 5J014 CA02 CA33 CA42 CA56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地導体層と、 前記接地導体層の上に形成された誘電体層と、 前記誘電体層の上に形成された線状の線状導体層とを備
    え、 前記線状導体層は、該線状導体層が延びる方向に対して
    垂直な方向の断面の上部が幅広部であり、前記断面の下
    部が前記幅広部よりも幅が小さい狭小部であることを特
    徴とするマイクロストリップ線路。
  2. 【請求項2】 前記接地導体層の下側に、該接地導体層
    を保持する誘電体からなる基板をさらに備え、 前記誘電体層の誘電率は、前記基板の誘電率よりも大き
    いことを特徴とする請求項1に記載のマイクロストリッ
    プ線路。
  3. 【請求項3】 前記誘電体層はチタン酸化物を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロストリッ
    プ線路。
  4. 【請求項4】 前記チタン酸化物はチタン酸ストロンチ
    ウムであることを特徴とする請求項3に記載のマイクロ
    ストリップ線路。
  5. 【請求項5】 誘電体からなる基板の上に接地導体層を
    形成する工程と、 前記接地導体層の上に誘電体層を形成する工程と、 前記誘電体層の上に、線状の開口部を持つマスクパター
    ンを形成する工程と、前記開口部を含む前記マスクパタ
    ーンの上に線状導体層形成層を堆積する工程と、 前記マスクパターン上の前記線状導体層形成層の幅が前
    記開口部の幅よりも大きくなるように前記線状導体層形
    成層を成形する工程とを備えていることを特徴とするマ
    イクロストリップ線路の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のマイクロストリップ線
    路を有し、 前記マイクロストリップ線路における前記線状導体層
    は、前記誘電体層と平行な面内でスパイラル状に形成さ
    れていることを特徴とするインダクタ素子。
  7. 【請求項7】 基板上に形成された能動素子と、 前記基板上に形成され、前記能動素子に対する入出力信
    号を伝播するマイクロストリップ線路とを備え、 前記マイクロストリップ線路は、前記基板上に形成され
    た接地導体層と、前記接地導体層の上に形成された誘電
    体層と、前記誘電体層の上に形成された線状の線状導体
    層とを有し、前記線状導体層は、該線状導体層が延びる
    方向に対して垂直な方向の断面の上部が幅広部であり、
    前記断面の下部が前記幅広部よりも幅が小さい狭小部で
    あることを特徴とする高周波半導体装置。
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