JP2001307952A - コンデンサ用リード部材の製造方法とこれを用いた電解コンデンサ - Google Patents

コンデンサ用リード部材の製造方法とこれを用いた電解コンデンサ

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JP2001307952A
JP2001307952A JP2000117470A JP2000117470A JP2001307952A JP 2001307952 A JP2001307952 A JP 2001307952A JP 2000117470 A JP2000117470 A JP 2000117470A JP 2000117470 A JP2000117470 A JP 2000117470A JP 2001307952 A JP2001307952 A JP 2001307952A
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capacitor
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aluminum wire
wire
lead
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JP2000117470A
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English (en)
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Teruki Fujiyama
輝己 藤山
Junji Yamane
淳二 山根
Emiko Mukono
枝美子 向野
Futoshi Tanaka
太 田中
Eriko Ishida
江利子 石田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード部材の化成処理時にリード線に化成溶
液が付着して必要部分の化成処理ができないという課題
を解決し、必要部分のみに酸化皮膜が形成できるコンデ
ンサ用リード部材の製造方法とこれを用いた電解コンデ
ンサを提供することを目的とする。 【解決手段】 アルミニウム線材2に化成処理を行って
表面に酸化皮膜を形成し、これを所望の長さに切断した
後、この一端に半田めっきを施したリード線4を接合す
ると共に、アルミニウム線材2の他端を扁平加工して接
合部3を設けるようにした製造方法とすることにより、
接合部3を設けたアルミニウム線材2からなる丸棒部1
には予め化成処理により酸化皮膜が形成されているため
に、必要な部分のみに絶縁性を有する酸化皮膜が形成さ
れたリード部材5を安定して得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
される電解コンデンサに係り特にコンデンサ用リード部
材の製造方法とこれを用いた電解コンデンサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のコンデンサ用リード部材
の製造方法について図面を用いて説明する。
【0003】図3(a)〜(c)はコンデンサ用リード
部材(以下、リード部材という)の製造方法を示した製
造工程図であり、同図において、20はアルミニウム線
材からなる丸棒部、21はこの丸棒部20の一端を扁平
に加工することにより設けられた電極箔との接合部、2
2は鉄線や銅線に半田めっきを施したリード線、23は
完成されたリード部材である。
【0004】このように構成された従来のリード部材2
3は、まず図3(a)に示すように、所定の長さに切断
されたアルミニウム線材からなる丸棒部20と、所定の
長さに切断され、かつ一端を尖らせたリード線22を準
備する。次に、図3(b)に示すように、リード線22
の一端の尖らせた方を丸棒部20に一端に当接または食
い込ませて溶接等の手段により接合する。次に、丸棒部
20の他端側(リード線22との接合部の反対側)をプ
レス加工することによって扁平に加工して図示しない電
極箔との接合部21を形成した後、この接合部21を蓚
酸溶液中で化成処理することにより、外表面に酸化皮膜
を形成して図3(c)に示すようなリード部材23を得
るようにしたものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のコンデンサ用リード部材の製造方法では、リード部材
23の電解液との接触部分、すなわち、接合部21を設
けたアルミニウム線材からなる丸棒部20には絶縁性を
有する酸化皮膜が必要であることから蓚酸溶液中で化成
処理するようにしていたが、この化成処理工程におい
て、蓚酸溶液の表面張力や揺れ、溶液の這い上がり現象
等によりリード線22に溶液が付着してしまい、この結
果、リード線22部分に電流が集中して接合部21を設
けたアルミニウム線材からなる丸棒部20の化成処理が
できないという課題を有したものであった。
【0006】このため、接合部21を設けたアルミニウ
ム線材からなる丸棒部20を液面から2〜3mm露出さ
せた状態で化成処理作業を行うようにしていたが、この
対策方法では丸棒部20の長さが3mm以下の小形のも
のでは接合部21を設けたアルミニウム線材からなる丸
棒部20の一部にしか酸化皮膜が形成されないので抜本
的な解決手段には至っておらず、このようなリード部材
23を用いて電解コンデンサを製造すると、リード部材
23の丸棒部20の絶縁性が悪いため丸棒部20と電極
箔間に電流が発生して性能が劣化するという課題を有し
たものであった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決し、
接合部を設けたアルミニウム線材からなる丸棒部全体の
みに酸化皮膜を形成することができるコンデンサ用リー
ド部材の製造方法とこれを用いた電解コンデンサを提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、アルミニウム線材
に化成処理を行うことによりその表面に酸化皮膜を形成
し、続いてこのアルミニウム線材を所望の長さに切断し
た後、このアルミニウム線材の一端に半田めっきを施し
たリード線を接合すると共に、アルミニウム線材の他端
を扁平に加工して電極箔と接合するための接合部を設け
るようにした製造方法というものであり、この方法によ
り、接合部を設けたアルミニウム線材からなる丸棒部に
は予め化成処理により酸化皮膜が形成されているため
に、必要な部分のみに絶縁性を有する酸化皮膜が形成さ
れた優れたリード部材を安定して得ることができるとい
う作用効果が得られる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、アルミ
ニウム線材の他端を扁平に加工して電極箔と接合するた
めの接合部を設けた後に化成処理を行うようにした製造
方法というものであり、扁平加工により損傷を受けた酸
化皮膜を修復することができるという作用効果が得られ
る。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、酸化皮
膜を設けたアルミニウム線材に代えて、絶縁性塗料また
は高分子材料からなる皮膜を形成したアルミニウム線材
を用いた製造方法というものであり、請求項1に記載の
発明による作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3のいずれか一つに記載のコンデンサ用リード部材
を用いた電解コンデンサというものであり、これによ
り、安定した性能を発揮することができる優れた電解コ
ンデンサを提供することができるという作用効果が得ら
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を用
いて、特に、請求項1〜4に記載の発明について図面を
用いて説明する。
【0013】図1(a)〜(d)は本発明によるコンデ
ンサ用リード部材の製造方法を示した製造工程図であ
り、同図において、1はアルミニウム線材2からなる丸
棒部、3はこの丸棒部1の一端を扁平に加工することに
より設けられた電極箔との接合部、4は鉄線や銅線に半
田めっきを施したリード線、5は完成されたリード部材
である。
【0014】このように構成されるリード部材5は、ま
ず図1(a)に示すように、リール6に巻回されて供給
されるアルミニウム線材2を硫酸や蓚酸等の溶液7が充
填された容器8内に浸漬する。この容器8内には孔を設
けた負極となる電極板9が配設されており、電源10に
接続された給電ローラ11から正電流を流してアルミニ
ウム線材2に正電流を流すことにより化成処理を行って
アルミニウム線材2の外表面に酸化皮膜を形成する。
【0015】続いて、このアルミニウム線材2の外表面
に形成した酸化皮膜をヒーター12により加熱乾燥した
後、カッター13でアルミニウム線材2を所定の長さに
切断して丸棒部1を得る。
【0016】続いて、図1(b)に示すように、上記所
定の長さに切断されたアルミニウム線材からなる丸棒部
1と、所定の長さに切断されかつ一端を尖らせたリード
線4を準備し、図1(c)に示すように、リード線4の
一端の尖らせた方を丸棒部1の一端に当接または食い込
ませて溶接等の手段により接合する。
【0017】続いて、図1(d)に示すように、丸棒部
1の他端側(リード線4との接合部の反対側)をプレス
加工することによって扁平に加工して図示しない電極箔
との接合部3をリード部材5を得るようにしたものであ
る。
【0018】図2は上記本発明によるリード部材を用い
た電解コンデンサの構成を示した一部切り欠き斜視図で
あり、同図において、5は一対で用いられたリード部材
であり、このリード部材5は図示しない電極箔との接合
部3が夫々陽極箔14と陰極箔15に接合され、このリ
ード部材5を夫々接合した陽極箔14と陰極箔15とを
その間にセパレータ16を介在させた状態で巻回するこ
とによりコンデンサ素子17が形成されている。そし
て、このコンデンサ素子17は図示しない駆動用電解液
が含浸された状態で有底筒状のアルミニウムケース18
内に収納され、このアルミニウムケース18の開口部を
封口部材19で封止することにより電解コンデンサが構
成されているものである。
【0019】また、上記リード部材5の丸棒部1は上記
封口部材19に設けられた孔を挿通し、リード線4が外
部に導出された状態で組み立てられており、このリード
線4がプリント基板等への接続用端子となるものであ
る。
【0020】なお、上記リード部材5の丸棒部1の一端
に設けられた電極箔との接合部3は、扁平加工時に酸化
皮膜が損傷を受けているものであるが、このように電解
コンデンサとして組み立てられた際に、駆動用電解液が
酸化皮膜の修復作用を有するために完成後のエージング
工程によって損傷を受けた酸化皮膜は修復されるので何
ら問題は無いものであるが、上記丸棒部1の一端に扁平
加工を行って接合部3を形成した後で化成処理を行うよ
うにすれば、より一層絶縁効果を高めることができるも
のである。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によるコンデンサ用
リード部材の製造方法は、アルミニウム線材に化成処理
を行うことによりその表面に酸化皮膜を形成し、続いて
このアルミニウム線材を所望の長さに切断した後、この
アルミニウム線材の一端に半田めっきを施したリード線
を接合すると共に、アルミニウム線材の他端を扁平に加
工して電極箔と接合するための接合部を設けるようにし
た製造方法とすることにより、接合部を設けたアルミニ
ウム線材からなる丸棒部には予め化成処理により酸化皮
膜が形成されているために、必要な部分のみに絶縁性を
有する酸化皮膜が形成された優れたリード部材を安定し
て得ることができ、このリード部材を用いた電解コンデ
ンサはリード部材の丸棒部の絶縁性が高いために丸棒部
と電極箔間に電流が発生することなく、安定した性能を
発揮することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)本発明の一実施の形態によるコ
ンデンサ用リード部材の製造方法を示す製造工程図
【図2】同コンデンサ用リード部材を用いた電解コンデ
ンサの構成を示す一部切り欠き斜視図
【図3】(a)〜(c)従来のコンデンサ用リード部材
の製造方法を示す製造工程図
【符号の説明】
1 丸棒部 2 アルミニウム線材 3 電極箔との接合部 4 リード線 5 リード部材 6 リール 7 溶液 8 容器 9 電極板 10 電源 11 給電ローラ 12 ヒーター 13 カッター 14 陽極箔 15 陰極箔 16 セパレータ 17 コンデンサ素子 18 アルミニウムケース 19 封口部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向野 枝美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 太 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石田 江利子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム線材に化成処理を行うこと
    によりその表面に酸化皮膜を形成し、続いてこのアルミ
    ニウム線材を所望の長さに切断した後、このアルミニウ
    ム線材の一端に鉄線または銅線に半田めっきを施したリ
    ード線を接合すると共に、アルミニウム線材の他端を扁
    平に加工して電極箔と接合するための接合部を設けるよ
    うにしたコンデンサ用リード部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム線材の他端を扁平に加工し
    て電極箔と接合するための接合部を設けた後に化成処理
    を行うようにした請求項1に記載のコンデンサ用リード
    部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 化成処理を行うことによりその表面に酸
    化皮膜を形成することに代えて、絶縁性塗料または高分
    子材料からなる皮膜を形成したアルミニウム線材を用い
    た請求項1に記載のコンデンサ用リード部材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のコ
    ンデンサ用リード部材を用いた電解コンデンサ。
JP2000117470A 2000-04-19 2000-04-19 コンデンサ用リード部材の製造方法とこれを用いた電解コンデンサ Pending JP2001307952A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101106987B1 (ko) 2010-03-08 2012-01-25 주식회사 뉴인텍 필름 커패시터
CN107644737A (zh) * 2016-07-20 2018-01-30 湖北工业株式会社 电解电容器用引线端子、电解电容器用引线端子的制造方法以及电解电容器

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KR101106987B1 (ko) 2010-03-08 2012-01-25 주식회사 뉴인텍 필름 커패시터
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