JP2001307728A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JP2001307728A
JP2001307728A JP2000125543A JP2000125543A JP2001307728A JP 2001307728 A JP2001307728 A JP 2001307728A JP 2000125543 A JP2000125543 A JP 2000125543A JP 2000125543 A JP2000125543 A JP 2000125543A JP 2001307728 A JP2001307728 A JP 2001307728A
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composite oxide
electrolyte
cobalt composite
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Tetsuhiko Nishimura
哲彦 西村
Toshiya Naruto
俊也 鳴戸
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイクル特性の優れたリチウム二次電池
を提供する。 【解決手段】 リチウムコバルト複合酸化物を活物質と
した正極と負極と非流動性電解質とを有するリチウム二
次電池において、前記リチウムコバルト複合酸化物とし
て、これを活物質として用いた電極と対極リチウムとで
構成されたリチウム二次電池における充電時の4.1〜
4.2V付近の電圧/容量曲線が、屈曲点を有さないも
のを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非流動性電解質を
用いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】正極活物質としてリチウムコバルト複合
酸化物を使用したリチウム二次電池は公知である。この
ようなリチウム二次電池においては、充電が進行するに
したがって、リチウムコバルト複合酸化物からリチウム
が放出される。例えば、対極をリチウムとした場合、通
常4.3V程度まで充電することができるが、電圧値が
高くなるにしたがってリチウムコバルト複合酸化物から
リチウムが放出される。
【0003】このようなリチウムコバルト複合酸化物を
正極活物質に用いた電池においては、充電の進行に伴っ
て、リチウムコバルト複合酸化物の結晶構造が変化する
相転移が起こることが知られている。図2は、従来公知
のリチウムコバルト複合酸化物を正極活物質に用い、対
極をリチウムとしたリチウム二次電池の電圧/容量曲線
である。電圧値4.1〜4.2V付近において、電圧/
容量曲線が屈曲点を有している。このことは、屈曲点近
傍において、正極活物質の結晶構造が急激に変化してい
ることを表している。この相転移は、従来元の六方晶が
充電の進行と共に単斜晶へと変化し、さらに別の六方晶
へと変化することに対応するといわれている。
【0004】既に一般に使用されている、流動性を有す
る電解液を用いたリチウム二次電池(以下「液系電池」
ということがある)においては、従来、上記屈曲点の存
在は電池特性上問題のあるものとは考えられていなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、より安全性が高
く、小型・軽量化が可能な、非流動性電解質を用いたリ
チウム二次電池が注目されているが、本発明者らの検討
によると、正極活物質としてリチウムコバルト複合酸化
物を使用し、電解質層に非流動性電解質を使用したリチ
ウム二次電池においても、サイクル特性に対する要求は
激しくなっており、さらなる改善が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、その目的は、正極活物
質としてリチウムコバルト複合酸化物を使用し、電解質
層等に非流動性電解質を使用したリチウム二次電池にお
いて、サイクル特性の優れたリチウム二次電池を提供す
ることにある。
【0007】本発明者は、上記目的を達成するために鋭
意検討した結果、従来の液系電池においては着目されな
かった、電圧値4.1〜4.2V付近において観測され
るリチウムコバルト複合酸化物の相転移の起こり方が重
要であること、さらには、該相転移が冗長に進むリチウ
ムコバルト複合酸化物を正極活物質に使用すれば、上記
目的が達成されること、を見出し本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明の要旨は、リチウムコバルト
複合酸化物を活物質とした正極と負極と非流動性電解質
とを有するリチウム二次電池において、前記リチウムコ
バルト複合酸化物として、これを活物質として用いた電
極と対極リチウムとで構成されたリチウム二次電池(以
下「試験電池」ということがある)における充電時の
4.1〜4.2V付近の電圧/容量曲線が、屈曲点を有
さないものを使用することを特徴とするリチウム二次電
池、に存する。
【0009】
【作用】充電が進行するに従って起こる相転移が冗長に
進むリチウムコバルト複合酸化物を正極活物質に使用す
る、即ち、試験電池における充電時の4.1〜4.2V
付近の電圧/容量曲線が屈曲点を有さないようなリチウ
ムコバルト複合酸化物を正極活物質に使用することによ
って、サイクル特性等が向上する理由は定かではない
が、次のように推定される。
【0010】即ち、非流動性電解質を用いたリチウム電
池においては、電解液からなる電解質に比べイオン伝導
率が小さいので、1Cなどの高い電流容量で電池を充放
電を行うと、例えば、充電時、リチウムを正極活物質の
結晶内から電解質に放出する際に、結晶はより大きな負
荷を受ける。その際、このような状態で、充電に伴って
急激な相転移が発生すると結晶にはさらに負荷がかか
り、ダメージを与えやすいと考えられる。その結果、サ
イクル特性等の電池特性に悪影響を与えるものと推定さ
れる。
【0011】一方、本発明で使用するリチウムコバルト
複合酸化物のように相転移が冗長に進むと充放電時に正
極活物質の結晶に与えるダメージが小さいので、非流動
性電解質を用いたリチウム二次電池においても良好な特
性を示すと考えられる。なお、液系電池においては、そ
もそもイオン伝導による負荷が小さいので、充放電に伴
う相転移が冗長に進行するか否かは問題にならず、従っ
て、サイクル特性等の電池特性と相転移との間の関係は
大きな問題とはなっていなかったと考えられる。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明のリチウム二次電池の正極
活物質として使用されるリチウムコバルト複合酸化物
は、これを活物質として用いた電極と対極リチウムとで
構成されたリチウム二次電池における充電時の4.1〜
4.2V付近の電圧/容量曲線が、屈曲点を有さないも
のである。即ち、本発明で使用するリチウムコバルト複
合酸化物は、4.1〜4.2V付近で生じる相転移が冗
長に進行するものである。
【0013】具体的には、下記条件にて測定される相転
移冗長パラメータAが0.012(V・g/mAh)以
下、好ましくは0.01(V・g/mAh)以下、さら
に好ましくは0.009(V・g/mAh)以下のもの
である。ただし、相転移冗長パラメータがあまりに小さ
いものは、現実的に得難く、電池性能にも悪影響を与え
ることがあるので、上記パラメータは、通常0.001
(V・g/mAh)以上、好ましくは0.002(V・
g/mAh)以上、さらに好ましくは0.035(V・
g/mAh)以上とする。 [相転移冗長パラメータAの測定方法]当該リチウムコバ
ルト複合酸化物を活物質とした電極と、対極リチウム
と、LiClO4をエチレンカーボネートとジメチルカ
ーボネートとの1:1(体積比)混合溶媒にて濃度1M
で溶解した電解液でリチウム二次電池を製造し、リチウ
ムコバルト複合酸化物1g当たりのレート30mAh/
hrで、4.3Vまで25℃で充電を行なった際、25
℃における、4.165Vにおける電池容量C1と4.
135Vにおける電池容量C2とから、下記式(1)よ
り相転移冗長パラメータを求める。
【0014】
【数2】 相転移冗長パラメータA=0.03/(C1−C2) (1) 図1は、対極リチウムで構成されたリチウム二次電池に
おける充電時の4.1〜4.2V付近の電圧/容量曲線
が屈曲点を有さないようなリチウムコバルト複合酸化物
の電圧/容量曲線である。図1の曲線は、電解液として
LiClO4をエチレンカーボネートとジメチルカーボ
ネートとの1:1(体積比)混合溶媒にて濃度1Mで溶
解したものを使用し、リチウムコバルト複合酸化物1g
当たりのレート30mAh/hrで、25℃で4.3V
まで充電を行い、3.2Vまで放電を行った際のもので
ある。図1においては、従来のリチウムコバルト複合酸
化物において観測される4.1〜4.2V付近の屈曲点
が観測されず、相転移が冗長に進行していることが分か
る。
【0015】上記のような特性を有するリチウムコバル
ト複合酸化物を得るには、例えば、リチウムコバルト複
合酸化物にカルシウム、マグネシウム、バリウム、スト
ロンチウム成分などのアルカリ土類金属や硫酸イオン成
分を含有させる方法や、リチウムコバルト複合酸化物の
コバルトサイトの一部をアルミニウム等の他の金属元素
で置換する方法で達成することができる。
【0016】前者のアルカリ土類金属成分や硫酸イオン
成分を含有させる方法において、アルカリ土類成分は、
通常リチウムコバルト複合酸化物に対して100〜20
00ppm含有する。含有量が少なすぎると効果が不十
分となる傾向にあるので、通常は150ppm以上、好
ましくは250ppm以上である。また、含有量が多す
ぎると放電容量が低下する傾向にあるので、通常200
0ppm以下、好ましくは1500ppm以下である。
【0017】一方、硫酸イオン(SO4)成分を含有さ
せる場合、通常リチウムコバルト複合酸化物に対して1
50〜6000ppm含有させる。含有量が少なすぎる
と効果が不十分となる傾向にあるので、通常は200p
pm以上、好ましくは500ppm以上、さらに好まし
くは700ppm以上、最も好ましくは1200ppm
以上である。また、含有量が多すぎると放電容量が低下
する傾向があるので、通常6000ppm以下、好まし
くは5000ppm以下である。
【0018】アルカリ土類金属成分や硫酸イオン成分を
含有させるには、これらの化合物を電池の製造段階で適
宜に添加すればよい。また、正極活物質に使用するリチ
ウム遷移金属複合酸化物は様々な不純物を含有すること
があるので、上記所定範囲量となるようなアルカリ土類
金属成分や硫酸イオン成分を含有するリチウム遷移金属
複合酸化物を選択し使用することによって、アルカリ土
類金属成分や硫酸成分を含有させることもできる。
【0019】アルカリ土類金属成分や硫酸イオン成分の
検出は、ICP分析法やクロマト分析法によって行うこ
とができる。リチウムコバルト複合酸化物のコバルトサ
イトの一部をアルミニウム等の他の元素で置換すること
のよって、試験電池の充電時の4.1〜4.2V付近の
電圧/容量曲線が屈曲点を有さないようにすることがで
きる。この場合の置換元素としては、上記屈曲点が実質
的に存在しなくなるようなものであれば特に制限はな
く、例えばAlの外、Cr、Sn、Ge、Sb、Ga等
各種の金属元素を挙げることができる。置換量は、コバ
ルト原子に対して、通常0.03〜4mol%、好まし
くは0.05〜3.0mol%である。置換量が少なすぎ
ると効果が不十分な傾向にあり、逆に多すぎると、放電
容量が低下する傾向にある。
【0020】本発明で使用するリチウムコバルト複合酸
化物は、通常、充電前の基本的な組成としてLiCoO
2で表される。この場合、前記のように、コバルトサイ
トの一部を他の元素で置換することができるが、さら
に、例えば、酸素原子の一部を置換・欠損させたり、リ
チウム量を過剰又は不足にしたりすることができる。正
極中には、リチウムコバルト複合酸化物の外、他の活物
質を含有することができる。例えばLiNiO2、Li
Mn24等のリチウムと遷移金属(コバルトを除く)と
の複合酸化物や、MnO、V25、V613、TiO2
の遷移金属酸化物、TiS2、FeSなどの遷移金属硫
化物、ポリアニリン等の導電性ポリマー等の有機化合物
を挙げることができる。
【0021】活物質が粒状の場合の粒径は、レ−ト特
性、サイクル特性等の電池特性が優れる点で通常1〜3
0μm、好ましくは1〜10μm程度である。本発明の
リチウム二次電池に使用する負極活物質としては、コー
クス、アセチレンブラック、メゾフェーズマイクロビー
ズ、グラファイト等の炭素材料を用いることができる。
無論これらの炭素材料を複数種用いることもできる。ま
た、リチウム金属やリチウム合金等を負極活物質に使用
することもできる。負極活物質の粒径は、初期効率、レ
−ト特性、サイクル特性等の電池特性が優れる点で、通
常1〜50μm、好ましくは15〜30μm程度であ
る。
【0022】正極及び負極は、それぞれ、通常活物質と
バインダーとを有する。正極及び負極に使用できるバイ
ンダーとしては、耐候性、耐薬品性、耐熱性、難燃性等
の観点から各種の材料が使用される。具体的には、シリ
ケート、ガラスのような無機化合物や、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジメチルエチレンなど
のアルカン系ポリマー;ポリブタジエン、ポリイソプレ
ンなどの不飽和系ポリマー;ポリスチレン、ポリメチル
スチレン、ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニルピロ
リドンなどの環を有するポリマー;ポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチ
ル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド
などのアクリル誘導体系ポリマー;ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素系樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリビニリデ
ンシアニドなどのCN基含有ポリマー;ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール
系ポリマー;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど
のハロゲン含有ポリマー;ポリアニリンなどの導電性ポ
リマーなどが使用できる。また上記のポリマーなどの混
合物、変成体、誘導体、ランダム共重合体、交互共重合
体、グラフト共重合体、ブロック共重合体などであって
も使用できる。これらの樹脂の重量平均分子量は、通常
10000−3000000、好ましくは100000
−1000000程度である。低すぎると電極の強度が
低下する傾向にある。一方高すぎると粘度が高くなり電
極の形成が困難になることがある。好ましいバインダー
樹脂は、フッ素系樹脂、CN基含有ポリマーである。
【0023】活物質100重量部に対するバインダーの
使用量は通常0.1重量部以上、好ましくは1重量部以
上であり、また通常30重量部以下、好ましくは20重
量部以下である。バインダーの量が少なすぎると電極の
強度が低下する傾向にあり、バインダーの量が多すぎる
とイオン伝導度が低下する傾向にある。電極中には、電
極の導電性や機械的強度を向上させるため、導電性材
料、補強材など各種の機能を発現する、粉体、充填材な
どを含有させても良い。導電性材料としては、上記活物
質に適量混合して導電性を付与できるものであれば特に
制限は無いが、通常、アセチレンブラック、カーボンブ
ラック、黒鉛などの炭素粉末や、各種の金属のファイバ
ー、箔などが挙げられる。炭素粉末導電性材料のDBP
吸油量は120cc/100g以上が好ましく、特に1
50cc/100g以上が電解液を保持するという理由
から好ましい。補強材としては各種の無機、有機の球
状、繊維状フィラーなどが使用できる。
【0024】正極及び/又は負極中には、上記の構成成
分の外に電解質を含有させるのが、イオン伝導性を高め
る上で好ましい。この場合に使用する電解質としては、
電解質層に使用する電解質と同様の非流動性電解質や電
解液を使用することができる。電極は、活物質やバイン
ダー等の構成成分と溶剤とを含む塗料を塗布・乾燥する
ことによって形成することができる。
【0025】電極の厚さは、通常1μm以上、好ましく
は10μm以上、さらに好ましくは20μm以上、最も
好ましくは40μm以上であり、また通常200μm以
下、好ましくは150μm以下、さらに好ましくは10
0μm以下である。薄すぎると塗布が困難になり均一性
が確保しにくくなるだけでなく、電池の容量が小さくな
りすぎることがある。一方、あまりに厚すぎるとレート
特性が低下しすぎることがある。
【0026】電極は、通常集電体を有する。集電体とし
ては、各種のものを使用することができが、通常は金属
や合金が用いられる。具体的には、正極の集電体として
は、アルミニウムやニッケル、SUS等が挙げられ、負
極の集電体としては、銅やニッケル、SUS等が挙げら
れる。好ましくは、正極の集電体としてアルミニウムを
使用し、負極の集電体として銅を使用する。
【0027】正負極層との結着効果が向上されるため、
これら集電体の表面を予め粗面化処理しておくのが好ま
しい。表面の粗面化方法としては、ブラスト処理や粗面
ロールにより圧延するなどの方法、研磨剤粒子を固着し
た研磨布紙、砥石、エメリバフ、鋼線などを備えたワイ
ヤ−ブラシなどで集電体表面を研磨する機械的研磨法、
電解研磨法、化学研磨法などが挙げられる。
【0028】また、電池の重量を低減させる、すなわち
重量エネルギー密度を向上させるために、エキスパンド
メタルやパンチングメタルのような穴あきタイプの集電
体を使用することもできる。この場合、その開口率を変
更することで重量も自在に変更可能となる。また、この
ような穴あけタイプの集電体の両面に活物質を存在させ
た場合、この穴を通しての塗膜のリベット効果により塗
膜の剥離がさらに起こりにくくなる傾向にあるが、開口
率があまりに高くなった場合には、塗膜と集電体との接
触面積が小さくなるため、かえって接着強度は低くなる
ことがある。
【0029】集電体の厚さは、通常1μm以上、好まし
くは5μm以上であり、通常100μm以下、好ましく
は50以下である。あまりに厚すぎると、電池全体の容
量が低下しすぎることになり、逆に薄すぎると取り扱い
が困難になることがある。正極と負極との間には電解質
を有する電解質層が形成される。電解質層及び電極内に
含有されることがある電解質の少なくとも一部は非流動
性電解質からなる。非流動性電解質としては、通常、電
解液を高分子にて保持してなるゲル状電解質や完全固体
型電解質等を挙げることができる。電池の特性上はゲル
状電解質が好ましい。
【0030】ゲル状電解質は、通常電解液が高分子のネ
ットワーク中に保持されて全体としての流動性が著しく
低下したものである。このようなゲル状電解質は、イオ
ン伝導性などの特性は通常の電解液に近い特性を示す
が、流動性、揮発性などは著しく抑制され、安全性が高
められている。ゲル状電解質中の高分子の比率は好まし
くは1〜50重量%である。低すぎると電解液を保持す
ることができなくなり、液漏れが発生することがある。
高すぎるとイオン伝導度が低下して電池特性が悪くなる
傾向にある。
【0031】ゲル状電解質において使用される電解液
は、通常リチウム塩を非水系溶媒に溶解してなる。リチ
ウム塩としては、正極および負極に対して安定であり、
かつリチウムイオンが正極活物質あるいは負極活物質と
電気化学反応をするための移動をおこない得る非水物質
であればいずれのものでも使用することができる。具体
的にはLiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiB
4、LiClO4、LiI、LiBr、LiCl、Li
AlCl、LiHF2、LiSCN、LiSO3CF2
のリチウム塩が挙げられる。これらのうちでは特にLi
PF6、LiClO4が好適である。
【0032】これら支持電解質を非水系溶媒に溶解した
状態で用いる場合の濃度は、一般的に0.5〜2.5m
ol/Lである。これら支持電解質を溶解する非水系溶
媒は特に限定されないが、比較的高誘電率の溶媒が好適
に用いられる。具体的にはエチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカ
ーボネートなどの非環状カーボネート類、テトラヒドロ
フラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン等のグライム類、γ−ブチロラクトン等のラクトン
類、スルフォラン等の硫黄化合物、アセトニトリル等の
ニトリル類等が挙げられる。またこれらの1種または2
種以上の混合物を使用することができる。
【0033】これらのうちでは、特にエチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート
類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネートなどの非環状カーボネート類か
ら選ばれた1種または2種以上の溶媒が好適である。ま
たこれらの分子中の水素原子の一部をハロゲンなどに置
換したものも使用できる。
【0034】ゲル状電解質に使用する高分子としては、
電解液と共にゲルを構成しうる高分子であれば特に制限
はなく、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリイミドなどの重縮合によって生成されるもの、
ポリウレタン、ポリウレアなどのように重付加によって
生成されるもの、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリ
ル誘導体系ポリマーやポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンなどのポリビニル系などの付
加重合で生成されるものなどがある。好ましい高分子と
しては、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン
を挙げることができる。ここで、ポリフッ化ビニリデン
とは、フッ化ビニリデンの単独重合体のみならず、ヘキ
サフルオロプロピレン等他のモノマー成分との共重合体
をも包含する。また、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルメタク
リレート、エトキシエトキシエチルメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノメタクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、ア
リルアクリレート、アクリロニトリル、N−ビニルピロ
リドン、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレートなどのアクリル系モノマーを重合し
て得られるアクリル系ポリマーも好ましく用いることが
できる。
【0035】上記高分子の重量平均分子量は、通常10
000〜5000000の範囲である。分子量が低いと
ゲルを形成しにくくなる。分子量が高いと粘度が高くな
りすぎて取り扱いが難しくなる。高分子の電解液に対す
る濃度は、分子量に応じて適宜選べばよいが、好ましく
は0.1重量%から30重量%である。濃度が低すぎる
とゲルを形成しにくくなり、電解液の保持性が低下して
流動、液漏れの問題が生じることがある。濃度が高すぎ
ると粘度が高くなりすぎて工程上困難を生じるととも
に、電解液の割合が低下してイオン伝導度が低下しレー
ト特性などの電池特性が低下することがある。
【0036】完全固体状の電解質を用いる場合、固体電
解質としては、これまで知られている種々の固体電解質
を用いることができる。例えば、上述のゲル状電解質で
用いられる高分子と支持電解質塩を適度な比で混合して
形成することができる。この場合、伝導度を高めるた
め、高分子は極性が高いものを使用し、側鎖を多数有す
るような骨格にすることが好ましい。
【0037】本発明で使用する非流動性電解質のイオン
伝導度は、通常、6.5×10-3S/cm以下、好まし
くは6.2×10-3S/cm以下、さらに好ましくは
6.0×10-3S/cm以下、最も好ましくは5.0×
10-3S/cm以下である。イオン伝導度が高い非流動
性電解質は、実用上得にくいばかりでなく、本発明の効
果が顕著に表れにくい。ただし、イオン伝導度が小さす
ぎると、電池として十分な機能を発揮しにくくなるの
で、通常、0.1×10-3S/cm以上、好ましくは
0.5×10-3S/cm以上、さらに好ましくは1.0
×10-3S/cm以上、最も好ましくは1.5×10-3
S/cm以上とする。
【0038】電解質層として、上記電解質を多孔性膜等
のスペーサに含浸したものを用いてもよい。電解質層の
厚みは、通常1〜200μm、好ましくは5〜100μ
mである。スペーサとしては、具体的には厚さ通常1μ
m以上、好ましくは5μm以上、また通常200μm以
下、好ましくは100μm以下のものが使用される。空
隙率は、通常10〜95%、好ましくは30〜85%程
度である。スペーサの材料としては、ポリオレフィンま
たは水素原子の一部もしくは全部がフッ素置換されたポ
リオレフィンを使用することができる。具体的には、ポ
リオレフィン等の合成樹脂を用いて形成した微多孔性
膜、不織布、織布等を用いることができる。
【0039】正極、負極及び電解質層には、必要に応じ
て、各種添加剤が含有されていてもよい。例えば、添加
剤を電解質に添加し、初期の充電時の反応によって負極
活物質表面に被膜を形成させて、電池特性を向上させる
ことができる。本発明において使用される添加剤は、通
常、電解質層中の電解質に対して、0.01重量%以
上、好ましくは0.05重量%以上、さらに好ましくは
0.07重量%以上であり、また通常10重量%以下、
好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは6重量%以
下である。使用量が多すぎると、添加剤が電解質中でリ
チウムイオン移動の阻害因子となり、イオン伝導度が低
下し、その結果、高レートでの容量の低下を招くことが
ある。逆に、使用量が少なすぎると、十分な効果を発現
せず、特に初期の充電時に電解質溶媒の分解によるガス
が発生し、その結果、充電時の抵抗の増加と充放電容量
の低下を招くことがある。
【0040】本発明において使用することができる添加
剤としては、炭素材料表面に被膜を形成しうる従来公知
の各種のものを使用できる。例えば、ビニレンカーボネ
ート、トリフルオロプロピレンカーボネート、カテコー
ルカーボネート等のカーボネート類、1,6−Diox
aspiro[4,4]nonane−2,7−dio
ne等の環状又は鎖状エステル類、12−クラウン−4
−エーテル等の環状エーテル、無水グルタル酸、無水コ
ハク酸等の酸無水物、シクロペンタノン、シクロヘキサ
ノン等の環状ケトン、1,3−プロパンスルトン、1,
4−ブタンスルトン等のスルトン等のスルトン類やチオ
カーボネート類を含む含硫黄化合物、イミド類を含む含
窒素化合物を挙げることができる。
【0041】これら添加剤の分子量は、通常1000以
下、好ましくは500以下、さらに好ましくは300以
下である。分子量が大きすぎると、充放電へ阻害要因の
影響が高まり、イオン伝導を阻害し逆効果となることが
ある。
【0042】
【実施例】実施例1 [リチウムコバルト複合酸化物の特性評価]主たる副成
分として、Ca成分を870ppm、SO4成分を20
90ppm含む平均粒径5.7ミクロンのコバルト酸リ
チウムLiCoO2を用意した。当該LiCoO2とアセ
チレンブラック(AB)とポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)とを重量比75:20:5で秤量、混合し
て、9mm径の正極ペレットを作成した。負極として1
6mm径のLi金属を用意し、電解液として、LiCl
4をエチレンカーボネートとジメチルカーボネートと
の1:1(体積比)混合溶媒にて濃度1Mで溶解した液
を用意した。これらの正極、負極、及び電解液を用いて
CR2032型のコインセルを作成した。
【0043】得られたコインセルに対し、30mAh/
gの電流容量で4.3V〜3.2Vの間で充放電を行っ
た。充放電の挙動を電圧/容量曲線として図1に示す。
図1より、使用したコバルト酸リチウムは、4.1〜
4.2V付近の上記電圧/容量曲線において、図2のよ
うな屈曲点を有しておらず、冗長な相転移を示している
ことが分かる。また、この際の充電曲線における4.1
65Vでの電池容量C1と4.135Vにおける電池容
量C2とから定まる、相転移冗長パラメータAは、
【0044】
【数3】 相転移冗長パラメータA=0.03/(C1−C2) より、A=0.0074であった。 [電池の作製]同様のコバルト酸リチウムを用いて、以
下の方法でゲル状電解質を用いた放電容量602mAh
のリチウム二次電池を作製した。
【0045】厚さ20μmのアルミニウムからなる集電
体に、コバルト酸リチウム90重量%とポリフッ化ビニ
リデン(PVdF)5重量%とアセチレンブラック5重
量%とを含有する塗料を塗布・乾燥して正極を得た。一
方、厚さ20μmの銅からなる集電体に、メソカーボン
粒子(平均粒径6μm)88重量%とPVdF10重量
%とアセチレンブラック2重量%とを含有する塗料を塗
布・乾燥して負極を得た。
【0046】次に、LiPF6を1mol/Lの割合で
含有するプロピレンカーボネートをエチレンカーボネー
トとの混合溶媒(混合体積比1:1)からなる電解液8
6重量%に、添加剤として1,6−Dioxaspir
o[4,4]nonane−2,7−dioneを5重
量%、アクリレート系のモノマーを9重量%加え、さら
に重合開始剤を0.1重量%加えて、ゲル状電解質前駆
体とした。
【0047】前記正極、前記負極、及び膜厚16μm、
空孔率45%、平均孔径0.05μmのポリエチレン製
2軸延伸多孔膜フィルムに、それぞれ前記ゲル状電解質
前駆体を塗布・含浸させた後、これらを積層し、90℃
で5分間加熱することによって、非流動性電解質を有す
る電池要素を得た。なお、上記非流動性電解質のイオン
伝導度は、3.72×10-3S/cmであった。
【0048】得られた電池要素を、アルミニウム層の両
面を樹脂層で被覆したラミネートフィルムに正極負極の
端子を突設させつつ、真空封止して評価用のリチウム二
次電池とした。 [電池特性評価]1Cを602mAhとして、充電時に
は、4.2Vまで1Cで定電流充電し続いて(1/2
5)Cの電流まで定電圧充電を行い、放電時には、2.
7Vまで1Cで定電流放電を行うサイクルを100回繰
り返し、1回目の放電容量に対する100回目の放電容
量の割合(%)として容量維持率を求めた。
【0049】上記で得られたリチウム二次電池の容量維
持率は95.6%であった。以上の結果を表−1にまと
める。 実施例2 リチウムコバルト複合酸化物として、Ca成分を620
ppm、SO4成分を2790ppm含む平均粒径5.
6ミクロンのコバルト酸リチウムLiCoO2を用いた
こと以外実施例1と同様にして、使用したコバルト酸リ
チウムの相転移冗長パラメータ、及び電池の容量維持率
を測定した。
【0050】相転移冗長パラメータAは、0.0082
であり、製造した電池の容量維持率は94.1%であっ
た。以上の結果を表−1にまとめる。なお、実施例2に
おいて作製したリチウム二次電池の放電容量は604m
Ahであり、1Cは604mAhとした。 実施例3 リチウムコバルト複合酸化物として、Ca成分を160
ppm、SO4成分を330ppm含み、コバルトサイ
トの一部がアルミニウムで置換された、平均粒径7.1
ミクロンのコバルト酸リチウムLiCo0.975Al0.025
2を用いたこと以外実施例1と同様にして、使用した
コバルト酸リチウムの相転移冗長パラメータ、及び電池
の容量維持率を測定した。
【0051】相転移冗長パラメータAは、0.0073
であり、製造した電池の容量維持率は95.3%であっ
た。以上の結果を表−1にまとめる。なお、実施例3に
おいて作製したリチウム二次電池の放電容量は571m
Ahであり、1Cは571mAhとした。また、使用し
たコバルト酸リチウムにおけるアルミニウム含有量は8
400ppmと換算される。 実施例4 リチウムコバルト複合酸化物として、Mg成分を520
ppm、SO4成分を2990ppm含む平均粒径6.
2ミクロンのコバルト酸リチウムLiCoO2を用いた
こと以外実施例1と同様にして、使用したコバルト酸リ
チウムの相転移冗長パラメータ、及び電池の容量維持率
を測定した。
【0052】相転移冗長パラメータAは、0.0083
であり、製造した電池の容量維持率は94.2%であっ
た。以上の結果を表−1にまとめる。なお、実施例4に
おいて作製したリチウム二次電池の放電容量は601m
Ahであり、1Cは601mAhとした。 比較例1 リチウムコバルト複合酸化物として、Ca成分を50p
pm、SO4成分を460ppm含む平均粒径6.7ミ
クロンのコバルト酸リチウムLiCoO2を用いたこと
以外実施例1と同様にして、使用したコバルト酸リチウ
ムの相転移冗長パラメータ、及び電池の容量維持率を測
定した。
【0053】相転移冗長パラメータAは、0.0167
であり、製造した電池の容量維持率は89.8%であっ
た。以上の結果を表−1にまとめる。なお、比較例1に
おいて作製したリチウム二次電池の放電容量は598m
Ahであり、1Cは598mAhとした。 比較例2 リチウムコバルト複合酸化物として、Ca成分を180
ppm、SO4成分を1050ppm、アルミニウムを
100ppm含む平均粒径7.1ミクロンのコバルト酸
リチウムLiCoO2を用いたこと以外実施例1と同様
にして、使用したコバルト酸リチウムの相転移冗長パラ
メータ、及び電池の容量維持率を測定した。
【0054】相転移冗長パラメータAは、0.0131
であり、製造した電池の容量維持率は87.3%であっ
た。以上の結果を表−1にまとめる。なお、比較例2に
おいて作製したリチウム二次電池の放電容量は595m
Ahであり、1Cは595mAhとした。
【0055】
【表1】
【0056】*表−1において、カルシウム、マグネシ
ウム成分量、硫酸イオン成分量及びアルミニウム成分量
は、ICP法及びクロマト法によって測定されたもので
あり、いずれもコバルト酸リチウムに対する重量割合で
示されている。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高い容量、優れたレー
ト特性の二次電池が得られ、また、生産性、安全性に優
れた二次電池を得ることができる。特に、本発明によれ
ば、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を得ること
ができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月9日(2000.6.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で使用したリチウムコバルト複合酸
化物を使用した試験電池の電圧/容量曲線である。
【図2】 比較例1で使用したリチウムコバルト複合酸
化物を使用した試験電池の電圧/容量曲線である。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK03 AL12 AM03 AM05 AM07 AM16 DJ16 DJ17 EJ12 HJ13 HJ19 HJ20 5H050 AA07 BA18 CA08 CB12 FA19 HA00 HA13 HA17 HA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムコバルト複合酸化物を活物質と
    した正極と負極と非流動性電解質とを有するリチウム二
    次電池において、前記リチウムコバルト複合酸化物とし
    て、これを活物質として用いた電極と対極リチウムとで
    構成されたリチウム二次電池における充電時の4.1〜
    4.2V付近の電圧/容量曲線が、屈曲点を有さないも
    のを使用することを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 リチウムコバルト複合酸化物の下記条件
    にて測定される相転移冗長パラメータAが0.012(V
    ・g/mAh)以下である請求項1に記載のリチウム二
    次電池。 [相転移冗長パラメータAの測定]当該リチウムコバルト
    複合酸化物を活物質とした電極と、対極リチウムと、L
    iClO4をエチレンカーボネートとジメチルカーボネ
    ートとの1:1(体積比)混合溶媒にて濃度1Mで溶解
    した電解液でリチウム二次電池を製造し、 リチウムコバルト複合酸化物1g当たりのレート30m
    Ah/hrで、4.3Vまで25℃で充電を行なった
    際、 25℃における、4.165Vにおける電池容量C1と
    4.135Vにおける電池容量C2とから、下記式
    (1)より相転移冗長パラメータを求める。 【数1】 相転移冗長パラメータA=0.03/(C1−C2) (1)
  3. 【請求項3】 非流動性電解質は、リチウム塩を非水系
    溶媒に溶解してなる電解液を高分子にて保持してなるゲ
    ル状電解質を含む請求項1又は2に記載のリチウム二次
    電池。
  4. 【請求項4】 非流動性電解質の25℃におけるイオン
    伝導度が、6.5×10-3S/cm以下である請求項1
    乃至3のいすれか1つに記載のリチウム二次電池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001357831A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Japan Storage Battery Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2002033133A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Toshiba Corp 非水電解質二次電池及びその製造方法並びに正極活物質及びその製造方法
JP2011513911A (ja) * 2008-04-16 2011-04-28 エルジー・ケム・リミテッド ポリアクリロニトリル−アクリル酸共重合体バインダーを含む負極材料組成物、その製造方法およびその負極材料組成物を含むリチウム二次電池

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