JP2001307447A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2001307447A
JP2001307447A JP2000123264A JP2000123264A JP2001307447A JP 2001307447 A JP2001307447 A JP 2001307447A JP 2000123264 A JP2000123264 A JP 2000123264A JP 2000123264 A JP2000123264 A JP 2000123264A JP 2001307447 A JP2001307447 A JP 2001307447A
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Michihiro Kaneko
道浩 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時におけるエマージェンシーア
ンロードの発生を回避し、ヘッドの延命化をはかり、H
DDとしての信頼性向上を実現する。 【解決手段】 エンジン始動検出手段(エンジン始動検
出装置30)によって車輌のエンジン始動が検出された
後に情報記録再生装置(HDD15)を駆動制御する
か、ヘッド駆動手段(ヘッド駆動制御回路51)による
磁気ヘッド51の移動を許可することにより、エンジン
始動時におけるエマージェンシーアンロードの発生を回
避する。エンジン始動を検出するために、車載電源装置
25の4本の電源供給ライン(251〜254)におけ
るそれぞれの電圧値を監視する方法と、回転計、振動検
出センサ、エンジン音検出センサ、車速パルス、ジャイ
ロセンサ、パーキングブレーキ等各種センサ304によ
る出力を監視する方法がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置に関
し、特に、エンジン始動時における瞬断対策に用いて好
適な車載用情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置(HDD)はパソコ
ンの外部記憶装置として普及してきたが、記録密度の向
上と共に低価格化が進み、最近ではHDD内蔵の家電製
品が出現するに至った。このHDDに、かなりの量の映
像、音楽コンテンツを格納することが可能となり、これ
を利用した製品が続々と登場しつつある。カーオーディ
オ製品にも搭載が見込まれ、現在カーナビゲーションシ
ステムにおいてもDVDが主流となっているが、今後H
DDに移行することも想定される。
【0003】HDDの基本構造を図7に示す。ここでは
アクチュエータ54の先端に配置された磁気ヘッド51
を機械的に磁気ディスク表面から浮上させるランプロー
ディング式のHDDが示されている。
【0004】図に示すように、アクチュエータ54に取
付けられた磁気ヘッド51は、磁気ディスク53の半径
方向(矢印)を移動自在に取付けられ、この磁気ヘッド
51は、サスペンション57の弾性力により磁気ディス
ク53の表面に押し付けられるが、磁気ディスク53の
回転により、磁気ヘッド51に作用する空気力学的な浮
揚力により磁気ディスク53円盤表面との間隔が数十μ
mとなるように制御される。また、非動作時には、この
磁気ヘッド51は、筐体フレーム50の一端に形成され
たランプ55のテーパ部56に乗り上げられた状態の退
避位置にある。
【0005】図8に磁気ヘッド51とランプ55の位置
関係を断面図として示してある。図に示すように、磁気
ディスク53円盤の外周部近傍に位置するランプ55
は、外周部から外周部外へ向かって徐々に磁気ディスク
56円盤の表面から離れる方向にテーパが形成されたテ
ーパ部56を有する。磁気ヘッド51は、磁気ディスク
53の情報の読出し又は磁気ディスク53への情報の書
き込みの際(動作時)に、磁気ディスク53円盤上に適
当な間隔を置いて位置(位置a)しており、非動作時
(アンロード)には、図中、矢印で示すように当該テー
パ部56を乗り越え、退避位置(位置b)にて待機す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したH
DDにはエマージェンシーアンロードと称される機能が
付与されている。エマージェンシーアンロード機能と
は、スピンドル52と磁気ヘッド51の駆動のためのモ
ータの両電源が共にダウンした場合、磁気ディスク53
がヘッドによって傷つくことを防ぐために、そのヘッド
を退避位置に強制移動させるための機能である。このエ
マージェンシーアンロードを行わせるためには電源が必
要であるが、上述したように電源が共にダウンした時に
は、スピンドルモータ52の惰性回転により生じる逆起
電力を使ってその動作を行わせることが知られている。
【0007】上記したHDDをカーオーディオ製品やカ
ーナビゲーションシステム等車載用に適用した場合、エ
ンジン始動時にいわゆる瞬断が発生する可能性があるた
め、エンジン始動の都度上記したエマージェンシーアン
ロードが発生する可能性が高い。
【0008】図9に、車載用オーディオ製品の電源ライ
ンを示す。車載用オーディオ製品には、図9に示すよう
に、常時電源が供給されるバックアップ電源(常時電
源)ラインと、キースイッチに連動して電源の供給がな
されるアクセサリ(ACC)電源ラインが接続されてい
る。
【0009】この両電源ラインを介して電源供給される
車載電源回路のエンジン始動時における電源供給の様子
が図10にタイミングチャートとして示されている。本
図において、(a)は常時電源の電源供給の様子を示
し、(b)はACCの電源供給の様子を示している。ま
た、図における(I)、(II)、(III)、(I
V)のタイミングは、それぞれ、エンジンキーのキース
イッチの位置に対応し、(I)は、エンジンキーが、例
えばオーディオ製品等に電源が供給される「ACCの位
置」にある場合を示し、(II)は、例えば、パワーウ
インドウ等に電源が供給される「ONの位置」にある場
合を示し、(III)は、エンジンに電源が供給される
「STの位置」にある場合を示し、(IV)は、エンジ
ンが始動し、エンジンキーが再び「ONの位置」戻って
きている場合を示している。
【0010】このような動作の中で、エンジン始動時に
は、エンジン始動に用いられる電源電圧により、オーデ
ィオ製品側の電源電圧が落ち込む(瞬断)場合がある
(図10の(III)〜(IV)の期間)。
【0011】このように、上記したHDDを車載用に適
用した場合、エンジン始動時に瞬断が発生する可能性が
あるためエンジン始動の都度上記したエマージェンシー
アンロードが発生する可能性が高い。エマージェンシー
アンロードは、上記したようにスピンドルモータの逆起
電力を利用して強制的にヘッドを動かすため、車載用の
製品の場合には、車載用以外で用いられるパソコン等の
製品の場合に比べて、磁気ヘッド51が、ランプ55の
待機位置bに至るまでの間においてランプ55のテーパ
部56に衝突する機会が増えることとなる。すなわち、
車載用途に限ってはエンジン始動の都度瞬断発生の可能
性が高くなるため衝突による耐久性を考慮せざるを得な
い。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、車載用HDDにおいて、エンジン始動を検出して
からHDDの駆動もしくは浮上ヘッドスライダ51の駆
動を行うことにより、エンジン始動時におけるエマージ
ェンシーアンロードの発生を回避し、浮上ヘッドスライ
ダ51の延命化をはかり、HDDとしての信頼性向上を
実現する車載用情報記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1に記載の発明は、車輌の電源電圧により
駆動制御される記録再生装置であって、車輌のエンジン
始動を検出するエンジン始動検出手段を備え、エンジン
始動検出手段によって車輌のエンジン始動が検出された
後に前記情報記録再生装置を駆動制御することとした。
このことにより、エンジン始動時におけるエマージェン
シーアンロードの発生を回避することができ、エマージ
ェンシーアンロードの機会が減ることによるヘッドとラ
ンプの衝突回数が減ってヘッドの延命化をはかり、HD
Dとしての信頼性向上を実現する。
【0014】請求項2に記載の発明は、車輌の電源電圧
により駆動制御される記録再生装置であって、情報記録
再生装置に装填される記録媒体に対する情報の読み出し
あるいは書き込みを行うヘッドと、ヘッドに対して駆動
指令を与えるヘッド駆動手段と、車輌のエンジン始動を
検出するエンジン始動検出手段と、当該エンジン始動検
出手段によって車輌のエンジン始動が検出された後、ヘ
ッド駆動手段によるヘッドの移動を許可するヘッド移動
許可手段とを備えることとした。
【0015】このことにより、エンジンが起動してから
HDDのアセスが許可され、エンジン始動時におけるエ
マージェンシーアンロードの発生を回避することがで
き、エマージェンシーアンロードの機会が減ることによ
るヘッドとランプの衝突回数が減ってヘッドの延命化を
はかり、HDDとしての信頼性向上が実現される。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の記録再生装置において、車輌の電源電圧が遮
断されたときに、前記ヘッドを退避位置に強制移動させ
る強制移動手段を更に備えたこととした。また、請求項
4に記載の発明は、請求項3に記載の車載用情報記録再
生装置において、強制移動手段は、記録媒体を回転駆動
するスピンドルモータの惰性回転によって生じる逆起電
力を前記ヘッド駆動手段に与えることにより、ヘッドを
退避位置に強制移動させることとした。このことによ
り、電源が遮断されてもヘッドを退避位置に確実に復帰
させることができ、ヘッドを含むHDDを致命的な損傷
から保護できる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の記録再生装置において、常時電
源が供給される第1電源ラインと、エンジンキーを差込
んで第1の位置から第2の位置まで廻したときに電源が
供給される第2電源ラインとにおけるそれぞれの電圧値
を監視する電圧値監視回路をさらに備え、エンジン始動
検出手段は、電圧値監視回路からの出力値が、第2の電
源ラインが所定値に達した後、第1電源ライン又は第1
電源ラインと第2電源ラインが所定値を下回り、更に第
1電源ライン又は第1電源ラインと第2電源ラインが所
定値を越えたときに、エンジン始動検出信号を出力する
こととした。
【0018】このことにより、電圧監視によってエンジ
ン始動検出が可能となり、この検出以降、HDDを起動
もしくはヘッドの移動を許可することによって、エンジ
ン始動時におけるエマージェンシーアンロードの発生を
回避することができ、エマージェンシーアンロードの機
会が減ることによるヘッドとランプの衝突回数が減って
ヘッドの延命化をはかり、HDDとしての信頼性向上が
実現される。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の記録再生装置において、エンジ
ンキーを第2の位置から第3の位置まで廻したときに電
源供給される第3電源ラインと、第3の位置から第4の
位置まで廻したとき電源供給される第4電源ラインにお
けるそれぞれの電圧値を監視する電圧値監視回路をさら
に備え、エンジン始動検出手段は、電圧値監視回路から
の出力値が、第2の電源ラインが所定値に達した後、又
は第3電源ラインが所定値に達した後、第1電源ライン
又は第1電源ラインと第2電源ラインが所定値を下回
り、更に第1電源ライン又は第1電源ラインと第2電源
ラインが所定値を越えたときに、エンジン始動検出信号
を出力することとした。
【0020】このことにより、電圧監視によってエンジ
ン始動検出が可能となり、この検出以降、HDDを起動
もしくはヘッドの移動を許可することによって、エンジ
ン始動時におけるエマージェンシーアンロードの発生を
回避することができ、エマージェンシーアンロードの機
会が減ることによるヘッドとランプの衝突回数が減って
ヘッドの延命化をはかり、HDDとしての信頼性向上が
実現される。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の記録再生装置において、エンジ
ン始動検出手段は、エンジン回転計の出力をセンスする
ことにより有効となる信号を出力することとした。ま
た、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれ
か1項に記載の記録再生装置において、エンジン始動検
出手段は、車内外におけるエンジンの振動をンスするこ
とにより有効となる信号を出力することとした。更に、
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1
項に記載の記録再生装置において、エンジン始動検出手
段は、エンジン音をセンスすることにより有効となる信
号を出力することとした。
【0022】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報記録再生装置において、
エンジン始動検出手段は、車速パルスによる車の走行を
センスすることにより有効となる信号を出力することと
した。また、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報記録再生装置において、
エンジン始動検出手段は、ジャイロセンサによる車の走
行をセンスすることにより有効となる信号を出力するこ
ととした。更に、請求項12に記載の発明は、請求項1
乃至4のいずれか1項に記載の記録再生装置において、
エンジン始動検出手段は、パーキングブレーキをセンス
することによって有効となる信号を出力することとし
た。
【0023】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報記録再生装置において、
エンジン始動検出手段は、車輌の発電器の動きをセンス
することによって有効となる信号を出力することとし
た。また、請求項14に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の記録再生装置において、エンジ
ン始動検出手段は、セルモータの起動をセンスすること
によって有効となる信号を出力することとした。
【0024】このことにより、各種センサ出力により、
あるいは車の走行を検出することでエンジン始動検出が
可能となり、この検出以降、HDDを起動もしくはヘッ
ドの移動を許可することによって、エンジン始動時にお
けるエマージェンシーアンロードの発生を回避すること
ができ、エマージェンシーアンロードの機会が減ること
によるヘッドとランプの衝突回数が減ってヘッドの延命
化をはかり、HDDとしての信頼性向上が実現される。
【0025】請求項15に記載の発明は、請求項10乃
至14のいずれか1項に記載の記録再生装置において、
前回エンジンOFF時の地図情報をメモリにバックアッ
プ記録し、第2の電源ラインに電源が供給されたことを
検知して地図情報を画面表示することとした。このこと
により、HDDの駆動を待っている間も地図表示がなさ
れるため、利用者のHDD使用待ちに関する苛立ちが緩
和される。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の記録再生装置が
搭載されたカーナビゲーションシステムのシステム構成
を示すブロック図である。ここでは、DVDに代ってH
DDをカーナビゲーションシステムの地図情報記憶部と
して使用する例が示されている。なお、本発明は、カー
ナビゲーションに限定されるものではなく、車載用のオ
ーディオ製品においてHDDを搭載するもの全てに適用
可能であるが、一実施例として、カーナビゲーションを
用いて説明を行う。本発明の記録再生装置は、ホストC
PU11を制御中枢とし、ROM12、RAM13、タ
イマLSI(14)、ハードディスク装置(HDD)1
5、センサ部16、GPS受信部17、インタフェース
18、入力装置19、ディスプレイ20、表示制御部2
1、ディスプレイメモリ22、音声処理回路23、スピ
ーカ24、車載用電源回路25、ハードディスクコント
ローラ(HDC)26、バックアップRAM27で構成
される。
【0027】ホストCPU11は、ROM12、RAM
13に格納されたプログラムに基づき、目的地検索、ル
ート案内等ナビゲーション全般の制御を行う他、システ
ムバス10に接続される各ユニット12、13、14、
27、19、23、18、26、21を制御する。タイ
マLSI14はホストCPU11によってタイムカウン
ト値がプログラマブルに設定され、タイムアップ時に割
り込みを発し、その割り込み処理ルーチンに処理を委ね
る。ここでは、エンジン始動後におけるHDDの駆動タ
イミングを特定する。
【0028】HDD15には、本発明によるエマージェ
ンシーアンロードを発生させないための対策が施され、
HDC26を介してシステムバス10に接続される。H
DC26は、HDD15に装填される磁気ディスク円盤
のフォーマット制御を行う他、ホストインタェース、H
DDインタフェースとしての機能を合わせ持つ。センサ
部16は、カーナビゲーションシステムとして自律走行
を行う場合に必要なセンサ類をいい、例えば、車速セン
サ、ジャイロセンサ等であり、インタフェース18を介
してシステムバス10に接続される。インタフェース1
8には、他にGPS受信部17出力も供給され、GPS
測位と自律走行によるハイブリッド走行制御がなされ
る。
【0029】ディスプレイ20は液晶モニタで構成さ
れ、ホストCPU11によりディスプレイメモリ22に
書き込まれた地図情報等の処理内容が表示制御部21に
よって読み込まれ表示される。本発明と関係するところ
では、ACC電源が供給されてからHDDが起動するま
での間、あるいはそれ以降もバックアップRAM27に
書き込まれてある前回エンジン停止時における自車位置
を示す地図情報が表示される。
【0030】入力装置19は、リモコン、もしくはコン
ソールであり、コマンドを入力したり、あるいはナビゲ
ーションシステムとディスプレイ20を介して会話する
ために使用されるGUIとして用いられる。音声処理回
路23は、音声ガイドを発し、あるいは音声を入力する
ことによってナビゲーションシステムとの対話を行うG
UIとして機能する。音声ガイドはスピーカ24を介し
て出力される。25は車載用電源回路であり、上記した
ように常時電源ライン(a)とACC電源ライン(b)
とから成る。図2は、図1におけるHDD15ならびに
車載電源回路25の詳細構成並びにエンジン始動を検出
するためのエンジン始動検出装置30を示す図である。
車載用電源回路25は、常時電源ライン251とACC
電源ライン252の2つの電源から成る
【0031】HDD15は、HDD内蔵CPU152を
核に、ホストインタフェース回路151、プログラムメ
モリ153、データメモリ154、HDDインタフェー
ス回路155、R/W(読み出し/書き込み)回路15
6、ヘッド駆動制御回路157、スピンドルモータ制御
回路158、磁気ヘッド51、ボイスコイルモータ(V
CM)160、スピンドルモータ161で構成される。
【0032】上記したホストインタフェース5、HDD
内蔵CPU152、プログラムメモリ153、データメ
モリ154、HDDインタフェース回路155は、HD
Dシステムバス150に共通接続される。HDD内蔵C
PU152は、図1に示すホストCPU11から、ホス
トインタフェース回路151を介してコマンド(See
k、Read/Write他)を受信し、プログラムメ
モリ153に格納されたプログラムに従い、HDDイン
タフェース回路155を介してそのコマンド制御を行
う。磁気ヘッドを介して磁気ディスク円盤にリードライ
トされるデータはR/W回路156によって制御され、
また、VCMモータ160の駆動はヘッド駆動制御回路
157によって制御され、更に、スピンドルモータ16
1の回転駆動は、スピンドルモータ制御回路158によ
って制御される。なお、スピンドルモータ161からヘ
ッド駆動制御回路157に対し、電源遮断時にスピンド
ルモータの惰性回転により生じる逆起電力がライン17
0を介して供給される。
【0033】エンジン始動検出装置30は、電圧値監視
回路301と、閾値設定回路302と、エンジン始動検
出回路303と、各種センサ類304で構成される。電
圧値監視回路301は、上記した2つの電源から供給さ
れる電源供給ライン251、252におけるそれぞれの
電圧値を監視し、エンジン始動検出回路303にその値
を通知する。閾値設定回路304には瞬断を検出するた
めのスレッショルド値が設定され、エンジン始動回路に
その値が通知される。エンジン始動検出回路303は、
電圧値監視回路301、閾値設定回路302から電圧値
データを得、後述する手順に従いエンジン始動タイミン
グを検出してHDDに起動信号を供給する。
【0034】エンジン始動検出回路303には、更に、
オプションとして各種センサ類304が接続され、この
場合、上記した電圧値監視によることなく、エンジン始
動タイミングを検出するためのトリガとなる信号を受信
し、内部でプログラムによる判断が必要となる。従って
マイコン等によるプログラムロジックで監視、制御がな
され、この場合、センサ類304としては、カーナビゲ
ーションシステムとして装備されるセンサ16の他に、
回転計、振動センサ、セルモータ、発電器等が考えられ
る。詳細は後述する。
【0035】次に、本発明のHDD起動のタイミングに
ついて詳細に説明する。本実施形態においては、エンジ
ンの始動を検出することにより、瞬断動作が行われた後
に、HDDの起動を制御し、エンジン始動時のエマージ
ェンシーアンロードを回避している。そのエンジン始動
の検出手段として、まず一例として、常時電源供給ライ
ン251とACC電源供給ライン252の電圧値を監視
する場合について説明する。
【0036】図3は、エンジン始動検出装置30による
エンジン始動検出のタイミングを説明するために引用し
たタイミングチャートである。図3において、(a)は
常時電源供給ライン251、(b)はACC電源ライン
252における電圧波形を示す。SL(スレッショルド
値)は、所定の電圧値を示すもので、例えば、本実施例
においては、9Vとしている。これは、車輌の瞬断が生
じた際に、瞬断時の電圧値がこのSLを下回るように設
定されている。
【0037】運転者は、まずエンジンキーをLOCK位
置に差込みLOCKを解除し、ACC位置(I)まで廻
す。このことにより、ACC電源が立ち上がり例えば1
2Vまで達し、更に、ON位置(II)を経由してST
ART位置(II)まで廻すことによってセルがスター
トし、常時電源供給ライン251、ACC電源ライン2
52の電圧が共に立ち下がる。所定時間経過後、エンジ
ンが始動(IV)し、ACC電源ライン252、常時電
源供給ライン251は、元の電圧値12Vに立ち上が
り、定常状態に復帰する。なお、ACC位置からセルス
タート、エンジン始動までの時間はランダムになる。こ
こで、確実にエマージェンシーアンロードを回避するた
めには、エンジン始動時(IVの位置)を検出し、その
後、HDDに起動の指令を与えれば良い。従って、エン
ジン始動検出回路303は、電圧値監視回路301を介
し、まず、ACC電源供給ライン252が所定のスレッ
ショルド値(SL)を超えるか否かを監視する。所定の
スレッショルド値(SL)を超えた場合には、エンジン
キーがACCの位置に来たので、次に、エンジンに電源
が供給されるか否かを監視する。すなわち、エンジン始
動検出回路303は、電圧値監視回路301を介し、常
時電源供給ライン251の電圧値を監視し、常時電源供
給ライン251の電圧値が、所定のスレッショルド値
(SL)を下回るか否かを監視する。ここで、常時電源
供給ライン251とACC電源供給ライン252の2つ
の電源ラインが共に所定のスレッショルド値(SL)を
下回るか否かを監視することも可能ではあるが、ACC
電源供給ライン252のみを監視するのではエンジン始
動を確実に検出することはできない。これは、エンジン
キーをACCの位置から、キーLOCKの位置に戻す場
合があるからである。よって、常時電源供給ライン25
1が所定のスレッショルド値(SL)を越えた後は、常
時電源供給ライン251又は常時電源供給ライン251
とACC電源供給ライン252の2つの電源ラインを監
視する必要がある。
【0038】そして、上記電源ラインが所定のスレッシ
ョルド値(SL)を下回った場合には、エンジンキーが
ACCの位置(I)、ONの位置(II)を経て、ST
の位置(III)に来たので、次に、エンジンが始動す
るか否かを監視する。すなわち、エンジン始動検出回路
303は、電圧値監視回路301を介し、常時電源供給
ライン251の電圧値を監視し、常時電源供給ライン2
51の電圧値が、所定のスレッショルド値(SL)を超
えたか否かを監視する。所定のスレッショルド値(S
L)を超えれば、エンジン始動が行われたので、HDD
15に、エンジン始動の指令信号を供給する。なお、エ
ンジン始動の検出も、常時電源供給ライン251とAC
C電源供給ライン252の2つの電源ラインが所定のス
レッショルド値(SL)を超えたか否かを監視すること
も可能である。
【0039】HDD15は、上記指令信号をHDD内蔵
CPU152にて受信し、その後、HDD内蔵CPU1
52の指示により、磁気ヘッド51の移動を許容するよ
うに制御する。上述したように、本実施例においては、
常時電源供給ライン251とACC電源供給ライン25
2の2つの電源ラインの電圧値を監視することにより、
エンジンの始動を確実に検知し、その後、HDD15の
磁気ヘッド51の移動を許容するようにしているのであ
る。
【0040】したがって、エンジン始動時に発生する瞬
断によるエマージェンシーアンロードが回避でき、エン
ジン始動時の磁気ヘッド51とランプ55との衝突が回
避できるのである。なお、上述した実施例においては、
エンジン始動後に、磁気ヘッド51の移動を許容するよ
うな制御方法を採用しているが、エンジン始動が行われ
るまでは、HDDの電源が入らないように構成し、上記
手段により、エンジン始動が検出された後に、HDDの
電源が入るように構成することも可能である。次に、キ
ースイッチに接続されている電源ラインを用いて、エン
ジン始動を検出する方法を説明する。
【0041】図4は、図2のブロック図において、キー
スイッチ40に接続される各電源ラインを付加した図で
ある。本図において、図2と同一符号の部材は、同じ動
作を行うため、重複説明を避けるために、本実施例では
その説明を省略する。
【0042】図4に示すように、キースイッチ40に
は、エンジンキーがLOCK位置にあるときの電圧値を
示す常時電源ライン251と、ACCの位置にあるとき
の電圧値を示すACC電源ライン252と、IGの位置
にある時の電圧値を示す電源ライン253と、エンジン
のスタート動作が為されるときの電圧値を示す電源ライ
ン254が接続されている。
【0043】図5は、エンジン始動検出装置30による
エンジン始動検出のタイミングを説明するために引用し
たタイミングチャートである。図5において、(a)は
常時電源供給ライン251、(b)はACC電源ライン
252、(c)はIG電源ライン253、(d)はST
電源ライン254における電圧波形を示す。SL(スレ
ッショルド値)は、所定の電圧値を示すもので、例え
ば、本実施例においては、9Vとしている。これは、車
輌の瞬断が生じた際に、瞬断時の電圧値がこのSLを下
回るように設定されている。
【0044】運転者は、まずエンジンキーをLOCK位
置に差込みLOCKを解除し、ACC位置(I)まで廻
す。このことにより、ACC電源が立ち上がり、例え
ば、12Vに達する。次に、エンジンキーをON位置
(II)まで廻すと、IG電源が立ちあがり、例えば、
パワーウインドウ等に電源電圧が供給される。次に、エ
ンジンキーをST位置(III)まで廻すと、セルがス
タートし、常時電源供給ライン251、ACC電源ライ
ン252の電圧が共に立ち下がり、ST電源が立ち上が
る。所定時間経過後、エンジンが始動(IV)し、AC
C電源ライン252、常時電源供給ライン251は、元
の電圧値に立ち上がり、ST電源が立ち下がり、定常状
態に復帰する。なお、ACC位置からセルスタート、エ
ンジン始動までの時間はランダムになる。ここで、確実
にエマージェンシーアンロードを回避するためには、エ
ンジン始動時(IVの位置)を検出し、その後、HDD
に起動の指令を与えれば良い。従って、エンジン始動検
出回路303は、電圧値監視回路301を介し、まず、
ACC電源供給ライン252又はIGライン253が所
定のスレッショルド値(SL)を超えるか否かを監視す
る。所定のスレッショルド値(SL)を超えた場合に
は、エンジンキーがACC又はIGの位置に来たので、
次に、エンジンに電源が供給されるか否かを監視する。
すなわち、エンジン始動検出回路303は、電圧値監視
回路301を介し、常時電源供給ライン251の電圧値
を監視し、常時電源供給ライン251の電圧値が、所定
のスレッショルド値(SL)を下回るか否かを監視す
る。ここで、常時電源供給ライン251とACC電源供
給ライン252の2つの電源ラインが共に所定のスレッ
ショルド値(SL)を下回るか否かを監視することも可
能であるが、ACC電源供給ライン252のみを監視す
るのではエンジン始動を確実に検出することはできな
い。これは、エンジンキーをACCの位置から、キーL
OCKの位置に戻す場合があるからである。よって、常
時電源供給ライン251が所定のスレッショルド値(S
L)を越えた後は、常時電源供給ライン251か又は常
時電源供給ライン251とACC電源供給ライン252
の2つの電源ラインを監視する必要がある。
【0045】また、エンジンスタートのために電源電圧
が供給されているか否かは、ST電源ライン254の電
圧値で判断することも可能である。すなわち、ST電源
ライン254は、エンジンスタートのために電源電圧が
供給されている時のみ、立ち上がるため、その電圧値を
監視しても良い。
【0046】そして、上記常時電源ライン251又は常
時電源ライン251とACC電源ライン252が所定の
スレッショルド値(SL)を下回った場合には、エンジ
ンキーがACCの位置(I)、ONの位置(II)を経
て、STの位置(III)に来たので、次に、エンジン
が始動するか否かを監視する。すなわち、エンジン始動
検出回路303は、電圧値監視回路301を介し、常時
電源供給ライン251の電圧値を監視し、常時電源供給
ライン251の電圧値が、所定のスレッショルド値(S
L)を超えたか否かを監視する。所定のスレッショルド
値(SL)を超えれば、エンジン始動が行われたので、
HDD15に、エンジン始動の指令信号を供給する。な
お、エンジン始動の検出も、常時電源供給ライン251
とACC電源供給ライン252の2つの電源ラインが所
定のスレッショルド値(SL)を超えたか否かを監視す
ることも可能である。または、ST電源ラインが、所定
のスレッショルド値(SL)を下回ったか否かを監視す
ることも可能である。
【0047】HDD15は、上記指令信号をHDD内蔵
CPU152にて受信し、その後、HDD内蔵CPU1
52の指示により、磁気ヘッドの移動を許容するように
制御する。
【0048】上述したように、本実施例においては、常
時電源供給ライン251、ACC電源供給ライン25
2、IG電源ライン253、ST電源ライン254の4
つの電源ラインの電圧値を監視することにより、エンジ
ンの始動を確実に検知し、その後、HDD15の磁気ヘ
ッド51の移動を許容するようにしているのである。
【0049】したがって、エンジン始動時に発生する瞬
断によるエマージェンシーアンロードが回避でき、エン
ジン始動時の磁気ヘッド51とランプ55との衝突が回
避できるのである。なお、上述した実施例においては、
エンジン始動後に、磁気ヘッド51の移動を許容するよ
うな制御方法を採用しているが、エンジン始動が行われ
るまでは、HDDの電源が入らないように構成し、上記
手段により、エンジン始動が検出された後に、HDDの
電源が入るように構成することも可能である。
【0050】以上の説明は、エンジン始動検出装置30
が4本の電源ライン251〜254の電圧値のいずれか
任意の電源ラインの電圧値を監視することによりエンジ
ン始動の検出を行ったが、エンジン始動の検出を以下に
列挙するセンサ304出力により検出することも可能で
ある。
【0051】回転計の出力による検出 エンジン始動検出装置30は、エンジン始動検出回路
(マイコン)303を介してエンジン回転をモニタする
ことにより、図示せぬA/D変換回路を介して回転計に
よる情報を取得し、回転が継続している期間をある程度
検知したらエンジンが始動していると判断する。
【0052】エンジン音検出によるセンス マイク等で車内外におけるエンジン音を聴取し、エンジ
ン始動検出回路(マイコン)303で周波数変換を行
い、エンジン回転を示す周波数スペクトラムを一定時間
以上検知できたらエンジンが始動していると判断する。
【0053】振動情報のセンス 振動感知センサを用いることによって振動情報をセンス
する。エンジン始動検出回路(マイコン)303は、エ
ンジン停止中とエンジンが動いているときの振動情報の
差異が一定時間以上認められたらエンジンが始動してい
るものと判断する。
【0054】発電器の出力による検出 エンジン始動検出回路(マイコン)303は、発電器が
動いているか否かの情報を取得し、一定時間以上動作し
ていることを確認してエンジンが始動しているものと判
断する。(5)ハイブリッドカー対応エンジン始動検出
回路(マイコン)303は、セルモータ起動の情報を取
得し、エンジンの始動を検出する。
【0055】なお、上記はエンジンの始動を各種センサ
出力により検出し、その後HDDを起動するものとして
説明したが、HDDを駆動するタイミングを車が走り出
して以降とすることもできる。この場合、例えば、カー
ナビゲーションシステムとして装備されているセンサ1
6を用い、車の走行を検出することによって可能とな
る。一つは車速パルスを検出する方法である。図6に車
速パルスの発生状態とHDD起動のタイミングをタイミ
ングチャートとして示す。
【0056】本図において、エンジンキーが差し込ま
れ、上述した(I)〜(IV)の工程を経て、エンジン
が始動して、車輌の走行が開始(V)されると、車速パ
ルスの出力信号Pが発生する。このパルス信号を図示せ
ぬ走行検出回路が検出することにより、車輌の走行が検
知される。そして、その検知信号に基づいて、HDDを
起動するようにしている。
【0057】その他の車輌の走行状態を検出する方法と
しては、ジャイロセンサ出力、パーキングブレーキのO
FF出力等がある。上述したように、本実施例において
は、走行状態を検知できる各種センサの出力信号に基づ
いて、車輌の走行を確実に検知し、その後、HDD15
の磁気ヘッド51の移動を許容するようにしているので
ある。
【0058】したがって、エンジン始動時に発生する瞬
断によるエマージェンシーアンロードが回避でき、エン
ジン始動時の磁気ヘッド51とランプ55との衝突が回
避できるのである。なお、上述した実施例においては、
車輌走行後に、磁気ヘッド51の移動を許容するような
制御方法を採用しているが、車輌走行が行われるまで
は、HDDの電源が入らないように構成し、上記手段に
より、車輌走行が検出された後に、HDDの電源が入る
ように構成することも可能である。
【0059】以上のように、本実施例においては、車輌
のエンジンが始動されてから、又は車輌の走行が行われ
てから、HDDを起動させるので、確実にエンジン始動
時のエマージェンシーアンロードの発生が防止される。
しかしながら、HDDが起動されるまでは、例えば、モ
ニタ画面に地図データが表示されないので、使用者に不
安を与える恐れ得が有る。よって、上記実施例における
ナビゲーションシステムにおいては、ACCONからエ
ンジン始動に至る期間中、バックアップRAM27にあ
らかじめセーブ済みの前回エンジン停止時における自車
位置地図表示を行うように制御するのが良い。また、ナ
ビゲーションシステム以外にも、車載用のHDD搭載音
楽情報再生装置においては、バックアップRAM27に
あらかじめセーブ済みの前回エンジン停止時における音
楽情報に関する特定情報(目次情報等)の表示を行うよ
うに制御するのが良い。
【0060】以上説明のように本発明は、車載用HDD
において、エンジン始動を検出してからHDDの駆動も
しくはヘッドの駆動を行うことにより、あるいは車が走
り出してからHDDの駆動もしくはヘッドの駆動を行う
ことにより、エンジン始動時におけるエマージェンシー
アンロードの発生を回避するものであり、このことによ
り、エマージェンシーアンロードの機会が減り、従っ
て、ヘッドとランプの衝突回数が減ることにより、ヘッ
ドの延命化をはかることができ、HDDとしての信頼性
向上を実現する車載用情報記録再生装置を提供できる。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、エンジ
ン始動検出手段によって車輌のエンジン始動が検出され
た後に情報記録再生装置を駆動制御することにより、エ
ンジン始動時におけるエマージェンシーアンロードの発
生を回避することができ、したがって、エマージェンシ
ーアンロードの機会が減ることによるヘッドとランプの
衝突回数が減ってヘッドの延命化をはかり、HDDとし
ての信頼性向上を実現することができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、エンジン
始動検出手段によって車輌のエンジン始動が検出された
後、ヘッド駆動手段によるヘッドの移動を許可すること
により、エンジンが起動してからHDDのアセスが許可
され、エンジン始動時におけるエマージェンシーアンロ
ードの発生を回避することができ、従って、エマージェ
ンシーアンロードの機会が減ることによるヘッドとラン
プの衝突回数が減ってヘッドの延命化をはかり、HDD
としての信頼性向上が実現される。
【0063】請求項3、請求項4に記載の発明によれ
ば、電源が遮断されてもヘッドを退避位置に確実に復帰
させることができるため、ヘッドを含むHDDを致命的
な損傷から保護できる。
【0064】請求項5、請求項6に記載の発明によれ
ば、電圧監視によってエンジン始動検出が可能となり、
この検出以降、HDDを起動もしくはヘッドの移動を許
可することによって、エンジン始動時におけるエマージ
ェンシーアンロードの発生を回避することができ、エマ
ージェンシーアンロードの機会が減ることによるヘッド
とランプの衝突回数が減ってヘッドの延命化をはかり、
HDDとしての信頼性向上が実現される。
【0065】請求項7乃至14に記載の発明によれば、
各種センサ出力により、あるいは車の走行を検出するこ
とでエンジン始動検出が可能となり、この検出以降、H
DDを起動もしくはヘッドの移動を許可することによっ
て、エンジン始動時におけるエマージェンシーアンロー
ドの発生を回避することができ、エマージェンシーアン
ロードの機会が減ることによるヘッドとランプの衝突回
数が減ってヘッドの延命化をはかり、HDDとしての信
頼性向上が実現される。
【0066】請求項15に記載の発明によれば、前回エ
ンジンOFF時の地図情報をメモリにバックアップ記録
し当該地図情報を画面表示することにより、HDDの駆
動を待っている間も地図表示がなされるため、利用者の
HDD使用待ちに関する苛立ちが緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用情報記録再生装置が搭載された
カーナビゲーションシステムのシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1におけるHDD、車載電源回路周辺の詳細
構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるエンジン始動検出装置の動作の一
例を説明するために引用したタイミングチャートであ
る。
【図4】図2に示す実施形態に、更に、キースイッチに
接続される各電源ラインを付加した実施形態を示すブロ
ッ図である
【図5】図4におけるエンジン始動検出装置の動作を説
明するために引用したタイミングチャートである。
【図6】車速パルスの発生状態とHDD起動との関係を
タイミングチャートで示した図である。
【図7】ランプロード式HDDの基本構造を平面からみ
た図である。
【図8】図7におけるランプとヘッドの位置関係を説明
するために引用した図である。
【図9】車載用オーディオ製品の電源ラインを示す図で
ある。
【図10】車載電源回路のエンジン始動時における動作
シーケンスを説明するために引用したタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
11…ホストCPU、15…ハードディスク装置(HD
D)、16…センサ、25…車載電源装置、27…バッ
クアップRAM、30…エンジン始動検出装置、152
…HDD内蔵CPU、157…ヘッド駆動制御回路、1
61…スピンドルモータ、251…常時電源供給ライ
ン、252…アクセサリ(ACC)電源供給ライン、2
53…イグニッション(IG)電源供給ライン、254
…スタータ(ST)電源供給ライン、301…電圧値検
出回路、302…閾値設定回路、303…エンジン始動
検出回路、304…各種センサ類
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/02 632 G11B 21/02 632R (72)発明者 山内 慶一 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 金子 道浩 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 渡辺 知男 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3D020 BA02 BB01 BC03 BE03 5D068 AA01 BB01 EE11 GG01 5D076 AA01 CC04 DD01 EE01 FF01 GG01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の電源電圧により駆動制御される記
    録再生装置であって、前記車輌のエンジン始動を検出す
    るエンジン始動検出手段を備え、前記エンジン始動検出
    手段によって前記車輌のエンジン始動が検出された後に
    前記記録再生装置を駆動制御することを特徴とする記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 車輌の電源電圧により駆動制御される記
    録再生装置であって、 前記記録再生装置に装填される記録媒体に対する情報の
    読み出しあるいは書き込みを行うヘッドと、 前記ヘッドに対して駆動指令を与えるヘッド駆動手段
    と、 前記車輌のエンジン始動を検出するエンジン始動検出手
    段と、 当該エンジン始動検出手段によって前記車輌のエンジン
    始動が検出された後、前記ヘッド駆動手段によるヘッド
    の移動を許可するヘッド移動許可手段とを備えることを
    特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記車輌の電源電圧が遮断されたとき
    に、前記ヘッドを退避位置に強制移動させる強制移動手
    段を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記強制移動手段は、前記記録媒体を回
    転駆動するスピンドルモータの惰性回転によって生じる
    逆起電力を前記ヘッド駆動手段に与えることにより、前
    記ヘッドを退避位置に強制移動させることを特徴とする
    請求項3に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】常時電源が供給される第1電源ラインと、
    エンジンキーを差込んで第1の位置から第2の位置まで
    廻したときに電源供給される第2電源ラインとにおける
    それぞれの電圧値を監視する電圧値監視回路をさらに備
    え、 前記エンジン始動検出手段は、前記電圧値監視回路から
    の出力値が、前記第2の電源ラインが所定値に達した
    後、前記第1電源ライン又は前記第1電源ラインと前記
    第2電源ラインが前記所定値を下回り、更に前記第1電
    源ライン又は前記第1電源ラインと第2電源ラインが所
    定値を越えたときに、エンジン始動検出信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 エンジンキーを前記第2の位置から第3
    の位置まで廻したときに電源供給される第3電源ライン
    と、前記第3の位置から第4の位置まで廻したとき電源
    供給される第4電源ラインにおけるそれぞれの電圧値を
    監視する電圧値監視回路をさらに備え、前記エンジン始
    動検出手段は、前記電圧値監視回路からの出力値が、前
    記第2の電源ラインが所定値に達した後、又は前記第3
    電源ラインが所定値に達した後、前記第1電源ライン又
    は前記第1電源ラインと前記第2電源ラインが前記所定
    値を下回り、更に前記第1電源ライン又はと前記第1電
    源ラインと第2電源ラインが所定値を越えたときに、エ
    ンジン始動検出信号を出力することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記エンジン始動検出手段は、エンジン
    回転計の出力をセンスすることにより有効となる信号を
    出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン始動検出手段は、車内外に
    おけるエンジンの振動をセンスすることにより有効とな
    る信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記エンジン始動検出手段は、エンジン
    音をセンスすることにより有効となる信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記エンジン始動検出手段は、車速パ
    ルスによる車の走行をセンスすることにより有効となる
    信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記エンジン始動検出手段は、ジャイ
    ロセンサによる車の走行をセンスすることにより有効と
    なる信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記エンジン始動検出手段は、パーキ
    ングブレーキをセンスすることによって有効となる信号
    を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記エンジン始動検出手段は、車輌の
    発電器の動きをセンスすることによって有効となる信号
    を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記エンジン始動検出手段は、セルモ
    ータの起動をセンスすることによって有効となる信号を
    出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前回エンジンOFF時の情報をメモリ
    にバックアップ記録し、前記第2の電源ラインに電源が
    供給されたことを検知して前記情報を画面表示すること
    を特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載
    の記録再生装置。
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