JP2001307299A - 土砂運搬管理システム - Google Patents

土砂運搬管理システム

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JP2001307299A
JP2001307299A JP2000125418A JP2000125418A JP2001307299A JP 2001307299 A JP2001307299 A JP 2001307299A JP 2000125418 A JP2000125418 A JP 2000125418A JP 2000125418 A JP2000125418 A JP 2000125418A JP 2001307299 A JP2001307299 A JP 2001307299A
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computer
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Akira Tomioka
彰 富岡
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多数の土運船が運航している状況であっても土
源側での離岸及び着岸並びに積み込み作業をスムーズに
行うとともに土運船の運航安全性を確保する。 【構成】本発明に係る土砂運搬管理システム1は、土運
船2に搭載されGPS測量装置7が接続された土運船側
コンピュータ3と、土源4に設置され土源管理装置10
が接続された土源側コンピュータ5と、土運船2から離
間した管理センター21内に設置される管理側コンピュ
ータ6とから概ね構成してある。土運船側コンピュータ
3及び土源側コンピュータ5にはパケット通信専用端末
8を接続してあり、土運船側においては、GPS測量装
置7で得られたGPS測量データをはじめとする土運船
側情報をパケット通信専用端末8からデータ送信すると
ともに、土源側においては、土源管理装置10で得られ
た土源側情報をパケット通信専用端末8からデータ送信
するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上において大規
模な埋立工事を行う際に使用される土砂運搬管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】海上埋立工事では、埋立用土砂を土運船
で埋立工区まで運搬し、しかる後に該埋立用土砂を海中
に投入するという作業が繰り返し行われるが、かかる埋
立用土砂を確保するにあたっては、沿岸部に設けられた
土源と呼ばれる土砂積み出し工区にて埋立用土砂を土運
船に積み込み、これを埋立工区まで運搬するのが一般的
である。
【0003】ここで、埋立工区の規模が大きくなればな
るほど、当然のことながら確保すべき埋立用土砂の量が
大きくなり、それに応じて土源の設置数や土運船の台数
も増大する。
【0004】かかる状況においては、土運船と土源との
間で着岸予定時刻や積み出し予定量等に関する緊密な連
絡が必要となるが、従来においては、かかる連絡を無線
を介してかつ個別に行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音声連
絡を主体としたこのような連絡方法では、情報伝達に時
間差が生じたり正確性に欠けたりするのを避けることは
できず、その結果、土運船の着岸及び離岸が錯綜したり
各土運船への積み込み作業が干渉し合ったりという事態
を招き、全体の埋立効率がかえって低下してしまうとい
う問題や、最悪の場合には土運船同士の接触事故も生じ
かねないという問題を生じていた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、多数の土運船が運航している状況であっても
土源側での離岸及び着岸並びに積み込み作業をスムーズ
に行うとともに土運船の運航安全性を確保可能な土砂運
搬管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る土砂運搬管理システムは請求項1に記
載したように、複数の土運船にそれぞれ搭載され該土運
船の位置を計測するGPS測量装置が接続された土運船
側コンピュータと、土源に設置され該土源の土砂供給を
管理する土源管理装置が接続された土源側コンピュータ
と、前記土運船と離間して設置される管理側コンピュー
タとから構成するとともに、該管理側コンピュータと前
記土運船側コンピュータ及び前記土源側コンピュータと
を相互にデータ通信可能に構成したものである。
【0008】また、本発明に係る土砂運搬管理システム
は、前記土運船側コンピュータ及び前記土源側コンピュ
ータにパケット通信専用端末を接続するとともに、該パ
ケット通信専用端末を介して前記管理側コンピュータと
のデータ通信を行うように構成したものである。
【0009】また、本発明に係る土砂運搬管理システム
は、前記土源側コンピュータからの土源側情報又は前記
土運船側コンピュータからの土運船側情報に基づく指示
情報を前記管理側コンピュータにて作成するとともに、
作成された指示情報を前記土運船側コンピュータ又は前
記土源側コンピュータにデータ送信するように構成した
ものである。
【0010】本発明に係る土砂運搬管理システムにおい
ては、土運船側からは、その位置情報、積み込み予定土
源、積み込み予定土量、入港予定時刻といった土運船側
情報を管理側コンピュータにデータ送信し、土源側から
は、土源管理装置から出力される土砂供給状況や各土運
船が入出港した時刻をはじめとした土源側情報を管理側
コンピュータにデータ送信する。
【0011】一方、管理側コンピュータは、土運船側か
ら送信されてきた土運船側情報や土源側から送信されて
きた土源側情報を管理側データとして保存するととも
に、該管理側データを土運船側コンピュータや土源側コ
ンピュータの要求に応じて又は要求とは無関係に土運船
や土源にデータ送信する。
【0012】このようにすると、土源側では、土運船の
入港予定時刻、積み込み予定土量、各土運船の入港順序
等を事前に知ることが可能となり、各土運船に対する土
砂積み出し準備を予め行うことができるため、土源から
の埋立用土砂の積み出し、土運船への積み込み及び土運
船による運搬をよりスムーズに行うことが可能となる。
【0013】また、土運船側では、自らの位置を他船と
の相対位置関係において把握することができるため、他
船と干渉しない適切な運航経路に沿って自船を航行させ
ることができるのみならず、土源側情報に基づいて目的
地である土源での混雑状況を自ら判断し、場合によって
は、運航速度の変更あるいは一時的な待機によって入港
予定時刻をシフトさせる、土源を変更するといった作業
変更を自ら行って土源での混雑を自ら回避することも可
能となる。
【0014】また、管理側では、土運船側から送信され
てきた土運船側情報や土源側から送信されてきた土源側
情報を管理側データとして一元的に集中管理することが
可能となる。
【0015】ここで、各土運船が土源側情報に基づいて
上述したような判断を自主的に下すことも可能である
が、前記土源側コンピュータからの土源側情報又は前記
土運船側コンピュータからの土運船側情報に基づく指示
情報を前記管理側コンピュータにて作成するとともに、
作成された指示情報を前記土運船側コンピュータ又は前
記土源側コンピュータにデータ送信するように構成する
ことが考えられる。
【0016】例えば、土運船側情報と土源側情報とを照
合することによって、特定の土源の特定の時間帯で土運
船が集中するであろうと管理側で判断できる場合には、
土運船と土源との距離、土源への到着順序、土源での土
砂供給能力等を適宜勘案しながら、土源、積み出し予定
土量、入港予定時刻、航行速度等を変更すべき旨の指示
情報や、沖合にて一時待機すべき旨の指示情報を土運船
ごとに管理側コンピュータで作成し、これを対応する土
運船に送信するとともに、土運船側では、受信した指示
情報に基づいて、土源、積み出し予定土量、入港予定時
刻、航行速度等を変更し、又は一時待機する。
【0017】このようにすると、各土源への土運船のア
クセスが管理側にて集中管理され、特定土源への土運船
の集中を未然に回避することが可能となる。
【0018】各コンピュータをどのように構成するかは
任意であり、土運船側コンピュータは例えばノートパソ
コンで、土源側コンピュータはデスクトップパソコン
で、管理側コンピュータはLANを介して相互接続され
たパソコン群でそれぞれ構成することが可能である。
【0019】管理側コンピュータと土運船側コンピュー
タ及び土源側コンピュータとを相互にデータ通信するた
めの構成についても任意であるが、例えば前記土運船側
コンピュータ及び前記土源側コンピュータにパケット通
信専用端末を接続するとともに、該パケット通信専用端
末を介して前記管理側コンピュータとのデータ通信を行
うように構成することが考えられる。
【0020】かかる構成においては、NTT移動通信網
株式会社が提供する通信サービスネットワークであるD
oPa網を利用することができる。
【0021】なお、かかる構成においては、パケット通
信専用端末から無線送信されてきたパケットデータを受
信するパケット通信ネットワークが管理側コンピュータ
との間に介在する必要があるが、パケット通信ネットワ
ークと管理側コンピュータとの間については、専用線や
ISDNを用いたLANで接続してもよいし、所定のプ
ロバイダを介したインターネット経由で接続してもよ
い。
【0022】GPS測量装置の測位方式は任意である
が、精度とリアルタイム性の面では、単独測位方式より
も相対測位方式であるDGPS方式を採用するのが望ま
しいし、さらなる精度向上という意味では、干渉測位方
式の一種であるRTK―GPS(リアルタイムキネマテ
ィックGPS)方式の採用が望ましい。
【0023】なお、DPGS方式やRTK―GPS方式
を採用する場合には、GPS測量装置のほかに、座標位
置が既知の固定局が別途必要となるとともに、該固定局
からの補正データを受信するための無線機を土運船に搭
載しておく必要があることは言うまでもない。これらの
測位方式の場合には、固定局からの補正データを移動局
である土運船の無線機で受信し、これを土運船のGPS
測量装置で受信されたGPS信号と組み合わせることに
よって土運船の位置を演算処理し、測量データとして出
力することとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土砂運搬管理
システムの実施の形態について、添付図面を参照して説
明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】図1は、本実施形態に係る土砂運搬管理シ
ステムを示した全体図、図2は該システムを用いて海上
埋立造成を行っている様子を示した作業領域全体の斜視
図である。
【0026】これらの図でわかるように、本実施形態に
係る土砂運搬管理システム1は、土運船2に搭載された
土運船側コンピュータ3と、土源4に設置された土源側
コンピュータ5と、土運船2から離間した管理センター
21内に設置される管理側コンピュータ6とから概ね構
成してある。
【0027】土運船2は、土砂を積み込んで運搬し所定
の位置にて海中に投入する役目を果たす埋立用船舶であ
り、底開パージ、ボックスパージなどさまざまなタイプ
のものが存在する。そして、図2でよくわかるように、
埋立範囲23が広域になればなるほど、多くの台数が同
時に海上を行き来することとなる。
【0028】土運船側コンピュータ3は、図1に示すよ
うにノートパソコンやモバイルパソコンで構成すること
が可能であり、必要であればプリンタ等の周辺機器を適
宜接続すればよい。
【0029】ここで、土運船側コンピュータ3には、干
渉測位方式の一種であるRTK―GPS(リアルタイム
キネマティックGPS)方式で作動するGPS測量装置
7を接続してあり、GPSアンテナ9で受信されたGP
S信号と固定局22から送信され図示しない無線機で受
信されたRTK補正データとを用いて土運船2の位置を
高精度に計測できるようになっている。固定局として
は、例えば航行安全センタが設置したものを利用すれば
よい。
【0030】土源側コンピュータ5は、図1に示すよう
に例えばデスクトップパソコンで構成することが可能で
あり、必要であればプリンタ等の周辺機器を適宜接続す
ればよい。ここで、土源側コンピュータ5には、土源4
の土砂供給を管理するシーケンサと呼ばれる土源管理装
置10が接続してあり、該土源管理装置から、船名、管
理番号といった土運船2の識別情報、該土運船の着岸及
び離岸日時、積載土量、積載状態等の土源側情報を自動
取得できるようになっている。
【0031】これら土運船側コンピュータ3及び土源側
コンピュータ5にはパケット通信専用端末8を接続して
あり、土運船側においては、GPS測量装置7で得られ
たGPS測量データをはじめとする土運船側情報をパケ
ット通信専用端末8からデータ送信するとともに、土源
側においては、土源管理装置10で得られた土源側情報
をパケット通信専用端末8からデータ送信するようにな
っている。
【0032】パケット通信専用端末8は、例えばNTT
移動通信網株式会社から市販されているDoPa対応端
末(「DoPa」は登録商標)を用いることが可能であ
る。なお、その場合、後述するパケット通信ネットワー
クは、やはりNTT移動通信網株式会社が提供する通信
サービスネットワークであるDoPa網となる。
【0033】一方、管理側コンピュータ6は、パケット
通信専用端末8からデータ送信された土運船側情報や土
源側情報をパケット通信ネットワーク11を介してデー
タ受信し、該土運船側情報及び土源側情報を管理側デー
タとして処理するとともに、該管理側データを土運船側
コンピュータ3や土源側コンピュータ5の要求に応じて
又は要求とは無関係に土運船2や土源4にデータ送信す
るようになっており、かかる構成により、管理側コンピ
ュータ6と土運船側コンピュータ3及び土源側コンピュ
ータ5は、相互にデータ通信可能な状態となる。
【0034】具体的には、土運船側コンピュータ3や土
源側コンピュータ5に接続されたパケット通信専用端末
8からデータ送信された土運船側情報や土源側情報は、
パケット通信ネットワーク11の一部を構成する基地局
12でそれぞれ受信された後、ルータ13、ルータ14
及びこれらのルータ13、14をLAN接続する通信回
線15を介して管理側ネットワーク16へと送信され、
次いで、該管理側ネットワークの一部を構成する管理側
コンピュータ6にて受信されるとともに、受信された土
運船側情報や土源側情報は、該管理側コンピュータで管
理側データとして包括的に処理される。
【0035】かかる管理側コンピュータ6は、図1に示
すように例えばデスクトップパソコンで構成することが
可能であり、必要であればプリンタ等の周辺機器を適宜
接続すればよい。なお、管理側ネットワーク16内に図
示しないデータベースサーバを設けておき、該データベ
ースサーバに土運船側情報、土源側情報及び管理側デー
タを適宜記憶させておくことができることや、管理側ネ
ットワーク16が設けられる管理センター21の設置場
所については、埋立範囲23の沿岸付近に設けてもよい
し、遠隔地であってもかまわないことは言うまでもな
い。
【0036】一方、管理側コンピュータ6は、管理側デ
ータを上述した経路とは逆の経路でパケット通信ネット
ワーク11の基地局12から土運船2や土源4に送信す
る。そして、土運船側コンピュータ3や土源側コンピュ
ータ5は、パケット通信専用端末8を介してかかる管理
側データを受信するとともに、受信した管理側データを
土運船側コンピュータ3の液晶ディスプレイや土源側コ
ンピュータ5のCRTディスプレイに適宜表示する。
【0037】ここで、管理側コンピュータ6は、土源側
コンピュータ5からの土源側情報や土運船側コンピュー
タ3からの土運船側情報に基づいて指示情報を作成する
とともに、作成された指示情報を土運船側コンピュータ
3や土源側コンピュータ5にデータ送信するようになっ
ている。
【0038】本実施形態に係る土砂運搬管理システム1
においては、各土運船2に搭載されたGPS測量装置7
で該土運船の位置をGPS計測するにとどまるのではな
く、土運船2ごとに計測された各GPS測量データを土
運船側情報としてパケット通信専用端末8から送信して
管理側コンピュータ6にて個別に受信し、該管理側コン
ピュータでは、かかる土運船側情報を管理側データとし
て処理するとともに、該管理側データに含まれるGPS
測量データを各土運船2の相対位置関係がわかるように
管理側コンピュータ6のCRTディスプレイに出力す
る。また、土運船側コンピュータ3では、かかる管理側
データを逆経路にて受信するとともに、受信した管理側
データに含まれるGPS測量データを他の土運船2との
相対位置関係がわかるように土運船側コンピュータ3の
液晶ディスプレイに出力する。
【0039】図3(a)、(b)は、管理側コンピュータ6の
CRTディスプレイと、土運船側コンピュータ3の液晶
ディスプレイに映し出された画面の一例をそれぞれ示し
たものであり、同図でわかるように、これらのディスプ
レイには、土運船2の相対位置関係がリアルタイムに表
示される。
【0040】また、土運船側においては、このようなG
PS測量データのほかに、投入終了の連絡、積み込み予
定土源、積み込み予定土量、入港予定時刻といった他の
土運船側情報を管理側コンピュータ6にデータ送信し、
土源側においては、土砂供給状況、各土運船が入出港し
た時刻、現在の土運船2の停泊状況といった土源側情報
を土源管理装置10から読み出し、これを管理側コンピ
ュータ6にデータ送信する。
【0041】一方、管理側コンピュータ6は、土運船側
から送信されてきた土運船側情報や土源側から送信され
てきた土源側情報を管理側データとして保存するととも
に、該管理側データを土運船側コンピュータ3や土源側
コンピュータ5の要求に応じて又は要求とは無関係に土
運船2や土源4にデータ送信する。
【0042】管理側データを土運船側コンピュータ3や
土源側コンピュータ5の要求に応じて土運船2や土源4
にデータ送信するにあたっては、例えば管理側ネットワ
ーク16にWebサーバーを設けるとともに該Webサ
ーバーへのアクセス要求に対してホームページの閲覧を
許可することにより、土運船側コンピュータ3や土源側
コンピュータ5から随時情報閲覧できるようにしておく
ことが考えられる。
【0043】図4は、土源4付近の海域を土運船側コン
ピュータ3の液晶ディスプレイに映し出した様子を示し
たものであり、かかる画面を見ることにより、土源4に
停泊しあるいはその近傍を航行する土運船の分布状況を
容易に把握することができる。
【0044】さらに、管理側コンピュータ6は、土源側
コンピュータ5からの土源側情報又は土運船側コンピュ
ータ3からの土運船側情報に基づく指示情報を管理側コ
ンピュータ6にて作成するとともに、作成された指示情
報を土運船側コンピュータ3又は土源側コンピュータ5
にデータ送信する。
【0045】具体的には、土運船側情報と土源側情報と
を照合することによって、特定の土源の特定の時間帯で
土運船が集中するであろうと管理側で判断できる場合に
は、土運船2と土源4との距離、土源4への到着順序、
土源4での土砂供給能力等を適宜勘案しながら、土源、
積み出し予定土量、入港予定時刻、航行速度等を変更す
べき旨の指示情報や、沖合にて一時待機すべき旨の指示
情報を土運船ごとに管理側コンピュータ6で作成し、こ
れを対応する土運船2に送信するとともに、土運船側で
は、受信した指示情報に基づいて、土源、積み出し予定
土量、入港予定時刻、航行速度等を変更し、又は一時待
機する。
【0046】以上説明したように、本実施形態に係る土
砂運搬管理システム1によれば、土運船側においては、
他の土運船2との相対位置関係がわかるような形で土運
船側コンピュータ3の液晶ディスプレイにリアルタイム
に出力されるので、音声連絡のための無線設備を土運船
2に搭載せずとも、他船と干渉しない適切な運航経路に
沿って自船を航行させたり、他の土運船2との衝突回避
や作業干渉回避などの項目に関して移動側での自主的管
理が可能となる。また、土源側情報に基づいて目的地で
ある土源4での混雑状況を自ら判断し、場合によって
は、運航速度の変更あるいは一時的な待機によって入港
予定時刻をシフトさせる、土源4を変更するといった作
業変更を自主的に行って土源4での混雑を自ら回避し、
その結果として土砂運搬効率を向上させるとともに、他
の土運船との接触事故を未然に回避することも可能とな
る。
【0047】また、管理側においては、複数の土運船2
の相対位置関係が管理側コンピュータ6のCRTディス
プレイにリアルタイムに出力されることとなり、各土運
船2の運行予測、それに基づく衝突回避や作業干渉回避
などの項目に関して管理側で集中的に管理又は監視する
ことが可能となるとともに、土運船側から送信されてき
た土運船側情報や土源側から送信されてきた土源側情報
を管理側データとして管理側コンピュータ6で取り扱う
ことにより、土源での土砂の積み出し、土運船への積み
込み及び土運船による運搬といった土砂運搬に関する一
連の流れを一元的に集中管理することが可能となる。
【0048】また、土源側では、土運船2の入港予定時
刻、積み込み予定土量、各土運船2の入港順序等を事前
かつリアルタイムに知ることが可能となり、各土運船2
に対する土砂積み出し準備を予め行うことができる。そ
のため、土源4からの埋立用土砂の積み出し、土運船2
への積み込み及び土運船2による運搬をよりスムーズに
行うことが可能となる。
【0049】また、本実施形態に係る土砂運搬管理シス
テム1によれば、土源側コンピュータ5からの土源側情
報又は土運船側コンピュータ3からの土運船側情報に基
づく指示情報を管理側コンピュータ6にて作成するとと
もに、作成された指示情報を土運船側コンピュータ3又
は土源側コンピュータ5にデータ送信するように構成し
たので、各土源への土運船2のアクセスが管理側にて集
中管理され、特定の土源4への土運船2の集中を未然に
回避するとともに、土源4からの埋立用土砂の積み出
し、土運船2への積み込み及び土運船2による運搬をよ
りスムーズに行うことが可能となる。
【0050】また、本実施形態に係る土砂運搬管理シス
テム1によれば、土運船側コンピュータ3及び土源側コ
ンピュータ5にパケット通信専用端末8を接続するとと
もに、該パケット通信専用端末を介して管理側コンピュ
ータ6とのデータ通信を行うように構成したので、送受
信されたデータ量(バイト量)に応じて課金される通信
サービスを利用することが可能となり、通信サービス料
金に対する費用負担を軽減することが可能となる。
【0051】本実施形態では、管理側ネットワーク16
にWebサーバーを設けるとともに該Webサーバーへ
のアクセス要求に対してホームページの閲覧を許可する
ことにより、土運船側コンピュータ3や土源側コンピュ
ータ5から随時管理側データの情報を閲覧できるように
構成したが、気海象情報、天気予報、連絡用掲示板等の
情報を管理側データの一部としてWebサーバーに加え
るようにすれば、これらの情報についても土運船側コン
ピュータ3や土源側コンピュータ5から自由に閲覧する
ことが可能となる。
【0052】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、管理側ネットワーク16に設けたデータベースサー
バーに工事進捗図、週間工程表、月間工程表、出来形
図、材料搬入実績一覧、作業船情報一覧などの諸情報を
格納しておけば、これらの情報を管理側コンピュータ6
から自由に閲覧することが可能となる。
【0053】また、本実施形態では、土運船側コンピュ
ータ3及び土源側コンピュータ5にはパケット通信専用
端末8を接続し、土運船側においては、GPS測量装置
7で得られたGPS測量データをはじめとする土運船側
情報をパケット通信専用端末8からデータ送信するとと
もに、土源側においては、土源管理装置10で得られた
土源側情報をパケット通信専用端末8からデータ送信す
るように構成したが、どのような方法でデータ送信する
かは任意であり、特に、移動を考慮する必要がない土源
側においては、パケット通信に代えて、例えばNTTの
公衆回線を用いるようにしてもかまわない。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る土砂運
搬管理システムによれば、土運船側においては、土源側
情報に基づいて目的地である土源での混雑状況を自ら判
断し、場合によっては、運航速度の変更あるいは一時的
な待機によって入港予定時刻をシフトさせる、土源を変
更するといった作業変更を自主的に行って土源での混雑
を自ら回避することが可能となる。また、管理側におい
ては、土運船側から送信されてきた土運船側情報や土源
側から送信されてきた土源側情報を管理側データとして
管理側コンピュータで取り扱うことにより、土源での土
砂の積み出し、土運船への積み込み及び土運船による運
搬といった土砂運搬に関する一連の流れを一元的に集中
管理することが可能となる。さらに、土源側では、土運
船の入港予定時刻、積み込み予定土量、各土運船の入港
順序等を事前かつリアルタイムに知ることが可能とな
り、各土運船に対する土砂積み出し準備を予め行うこと
ができる。そのため、土源からの埋立用土砂の積み出
し、土運船への積み込み及び土運船による運搬をよりス
ムーズに行うことが可能となる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る土砂運搬管理システムの全体
図。
【図2】本実施形態に係る土砂運搬管理システムを用い
て海上埋立造成を行っている様子を示した作業領域全体
の斜視図。
【図3】管理側コンピュータ6、土運船側コンピュータ
3の各ディスプレイに土運船2の現在位置が表示されて
いる様子をそれぞれ示した図。
【図4】土運船側コンピュータ3のディスプレイに土源
4近傍の土運船2の分布状況が表示されている様子をそ
れぞれ示した図。
【符号の説明】
1 土砂運搬管理システム 2 土運船 3 土運船側コンピュータ 4 土源 5 土源側コンピュータ 6 管理側コンピュータ 7 GPS測量装置 8 パケット通信専用端末 10 土源管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08C 17/00 G08C 17/00 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の土運船にそれぞれ搭載され該土運
    船の位置を計測するGPS測量装置が接続された土運船
    側コンピュータと、土源に設置され該土源の土砂供給を
    管理する土源管理装置が接続された土源側コンピュータ
    と、前記土運船と離間して設置される管理側コンピュー
    タとから構成するとともに、該管理側コンピュータと前
    記土運船側コンピュータ及び前記土源側コンピュータと
    を相互にデータ通信可能に構成したことを特徴とする土
    砂運搬管理システム。
  2. 【請求項2】 前記土運船側コンピュータ及び前記土源
    側コンピュータにパケット通信専用端末を接続するとと
    もに、該パケット通信専用端末を介して前記管理側コン
    ピュータとのデータ通信を行うように構成した請求項1
    記載の土砂運搬管理システム。
  3. 【請求項3】 前記土源側コンピュータからの土源側情
    報又は前記土運船側コンピュータからの土運船側情報に
    基づく指示情報を前記管理側コンピュータにて作成する
    とともに、作成された指示情報を前記土運船側コンピュ
    ータ又は前記土源側コンピュータにデータ送信するよう
    に構成した請求項1記載の土砂運搬管理システム。
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