JP2001306665A - 飲食店舗の空席情報の提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲食店における空席数等の速報性が要求
される情報を、個人所有の携帯電話等の端末を通じて提
供すること。 【解決手段】 各店舗Ａ，Ｂ，Ｃ内に置かれた端末１
は、各店の空席数情報をホストコンピュータ３にオンラ
インで提供し、ホストコンピュータ３は公衆回線４を通
じての携帯電話５からの要求に対して、空席情報を即座
に提供する、飲食店舗の空席情報の提供システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、飲食店における
現時点での空席数等、速報性が要求される情報を、需要
者が携帯電話等を通じて入手し得るシステムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯電話の普及により、各個人が
携帯電話を常時持ち歩いており、機種によっては通常の
通話機能以外に液晶表示面の表示を利用して情報端末と
しての機能を持たせ、外出時の利便性を高めている。

【０００３】上記携帯電話を通じて得られる情報には種
々のものがあるが、その中には飲食店の情報もあり、例
えば文字による飲食店の名称、店の特徴、場所、電話番
号、あるいは画像による店舗の場所の地図情報等があ
り、前もって飲食店を下調べしなくとも、外出先におい
てこれら飲食店の情報を携帯電話を通じて入手すること
ができる。

【０００４】これらの携帯電話で得られる情報は、主に
インターネット上に設置されたサーバーに蓄積されてお
り、飲食店が自己の店の情報を文書や電子化されたファ
イル形式でサーバーを所有する業者あるいは仲介業者に
提出し、それに基いて業者がサーバーに情報を入力する
ので、店側の情報提供から実際に情報が利用可能になる
までにタイムラグがある。

【０００５】そのため、提供される情報は前述のように
店の電話番号や地図等、あまり変化しない情報に限られ
ていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、飲食店は、
他の種類の店舗と違い、昼食時と夜食時に来客が集中
し、更に、用意されている座席数の分しか来客を収容で
きないため、せっかく携帯電話で飲食店の情報を入手し
て来店しても、満席で入店を断わられることがある。

【０００７】そのため、一店づつ空席のある店を探しな
がら数店を渡り歩いたりしなければならない場合がある
が、次の店に空席があるとは限らず、時間及び体力の浪
費になりがちである。

【０００８】また、各店に電話して空席の確認及び予約
をすることもできるが、これも電話した店に必らず空席
があるとは限らず、電話料金がムダになるおそれがあ
り、店側にとっても、忙しい時間帯に空席確認の電話応
対をするのは負担が増すことになる。

【０００９】この発明は、上記のような課題を解決し、
飲食店における空席数等の速報性が必要な情報を、各個
人が所要する携帯電話等の情報端末で得ることができる
システムを提供することを課題とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、飲食店舗の空席情報を提供する
システムにおいて、複数の店舗群の各店舗内に置かれた
店舗端末と、複数の店舗とオンラインで繋がれたホスト
コンピュータとからなり、店舗端末は、各店舗におい
て、入力された店舗内の空席数の情報をオンラインでホ
ストコンピュータに提供し、ホストコンピュータは、各
店舗から送られてくる空席情報を取得して各店舗ＩＤと
空席数情報を関連づけてデータベース化し、該ホストコ
ンピュータに繋がれた公衆回線を介して入力される顧客
からの情報要求に対し、該データベースにアクセスし
て、店舗ＩＤに該当する店舗名及び店舗の場所、並びに
空席情報を公衆回線を通じて顧客に提供するものであ
る。

【００１１】また、上記システムにおいて、公衆回線を
介しての顧客の情報要求が各種携帯電話の情報入力機能
に、公衆回線を通じての空席情報の提供が各種携帯電話
の液晶表示機能にそれぞれ対応させるようにすることも
できる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面を参考に説明する。

【００１３】図１において、Ａ，Ｂ，Ｃはレストラン等
の飲食店であり、各店には店舗端末１が設置されてい
る。

【００１４】各店舗端末１は、その形状、大きさ等は特
定されないが、少なくとも空席数を入力する入力キーを
有していれば良く、数字入力用のテンキー等と確認用の
液晶部のみを有する電卓型の小型のものが考えられる
が、専用端末である必要は無く、市販の各種パソコンを
用いて、これにソフトウエアを導入することによって店
舗端末に利用することもできる。

【００１５】端末１は、その入力情報をホストコンピュ
ータ３に伝えるため、ホストコンピュータ３との間を回
線２で接続されている。

【００１６】回線２は、専用回線でも一般電話機で利用
される公衆回線でもかまわないが、公衆回線は入力毎に
回線使用料金が発生するので、専用回線を引くのが好ま
しい。

【００１７】また回線２は、有線でも無線でも良く、店
舗毎に回線２を有線で引き回すのが困難であれば無線が
好ましいが、その場合でも繁華街に中継局を設置し、中
継局から各店舗への回線２は無線で、中継局からホスト
コンピュータ３への回線２は有線とすれば無線の電波出
力を大きくしないで済む。

【００１８】ホストコンピュータ３は、各店舗Ａ，Ｂ，
Ｃ，・・・の店内から送られてくる情報を回線２を通じ
て収集し、更に、各店舗Ａ，Ｂ，Ｃ毎に決められたＩＤ
コードと、送られて来た情報を関連づけてデータベース
化する。

【００１９】また、ホストコンピュータ３は、公衆回線
４とも接続されており、該公衆回線４を通じて送られて
きた所定の命令に対し、前記データベースに基づく情報
を公衆回線４を通じて返すようになっている。

【００２０】次に、これらのシステムを用いて、空席情
報を提供する手順について説明する。

【００２１】まず、飲食店Ａ内に空席がある場合、従業
員が空席数を確認した上で、その数を端末１に入力す
る。

【００２２】端末１に入力された空席数の情報は、回線
２を通じて直ちにホストコンピュータ３に伝えられ、ホ
ストコンピュータ３は、情報の発信元及びその空席数情
報を認識し、発信元の飲食店のＩＤコードと空席数を関
連づけてデータベース化する。

【００２３】データベースには、端末１を有する各飲食
店毎に決められたＩＤコードと、これらＩＤコード毎
に、店の名称、電話番号、場所、画像による地図情報等
が予め収納されており、更に、ＩＤコード毎に、端末１
の入力に基づいて書き換えられる空席数情報も収納され
る。

【００２４】よって、データベース内では、飲食店Ａの
端末１から入力された空席数の情報が、飲食店ＡのＩＤ
コードに対応する空席数情報に直ちに反映されるように
なっている。

【００２５】仮に、飲食店Ａに客の出入りがあり、空席
数が変動したり、空席が無くなった場合、従来員が新た
な空席数（空席が無くなった場合は０）を端末１に入力
すれば、ホストコンピュータ３内のデータベースの空席
情報は直ちに書き換えられる。

【００２６】次に、外出中に飲食店に入ろうとする人
が、携帯電話５から、ある所定の電話番号へ電話をかけ
ると、公衆回線４を通じてホストコンピュータ３へ接線
される。

【００２７】ホストコンピュータ３では、接線された携
帯電話５の種類（電話会社やその方式）を判別し、それ
らの機種に応じた情報出力を行なう。

【００２８】尚、判別方法は、最初に音声ガイドにより
該当する携帯電話の機種に対応したキーを押してもらっ
て判別するか、あるいは機種別にアクセスポイント（電
話番号）を変えておいても良い。

【００２９】ホストコンピュータ３は、携帯電話５の液
晶表示機能に対応してメニューを表示させるための出力
を公衆回線４を通じて行なう。

【００３０】例えば、まずメインメニューで飲食店街の
名称を一覧表示し、自分が居る場所を選択すると、画面
にはその地域の飲食店の店名一覧が表示されるようにす
る。

【００３１】あるいは更に、飲食店のジャンルを選ぶ一
覧（和食、洋食、中華街）が表示され、ジャンルを選択
してから店名一覧を表示するようにしてもよい。

【００３２】この時、当該地域の飲食店のうち、空席数
が０の店を省いたり、店名と同時に空席数を表示したり
する。

【００３３】当該一覧から、自分が行こうとする飲食店
を選択すると、文字情報による店の場所や電話番号、あ
るいは画像情報による店の地図が表示されるので、その
店が気に入れば、電話番号を見て、店に直接電話をして
予約をし、気に入らなければ店名一覧に戻り、別の店を
選択してゆく。

【００３４】尚、空席情報と供に提供しうる情報として
は、上記した店の電話番号や地図に限られることなく、
店内の様子を撮影した写真や料理の写真等の画像も提供
すれば、店を選択する際の参考になったり店の宣伝にな
ったりする。

【００３５】又、店名一覧から店を選択して各種情報を
入手する方法の他、メインメニューで場所の選択やジャ
ンルの選択を行なった後は、エンドレスで空席情報や店
内写真、あるいは店の特典情報等を順次流してゆくよう
にしても良い。

【００３６】上記したように公衆回線４を利用して、ホ
ストコンピュータ３と携帯電話５の情報のやり取りをす
るには、その携帯電話毎に情報の伝達手順や画像ファイ
ル形式が相違するが、各種携帯電話の方式に合わせたや
り取りをできるように予め設定しておき、公衆回線４を
通じて電話がかかって来た時、音声ガイドで携帯電話の
種数を選ばせたり（例えば、Ａ社の方式の場合は「１
♯」、Ｂ社の方式の場合は「２♯」を押してもらう
等）、あるいは、会社別にアクセスポイント（公衆回線
４の電話番号）を変えておいたりしておけば、かかって
きた携帯電話に合わせて情報を提供することができる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように、この発明のシステムによ
ると、飲食店の空席数のようにリアルタイム性が必要な
情報を、携帯電話を通じて、いつでもどこにいても入手
することができるので、従来のように空席がある店を求
めて歩きまわることが無くなる。

【００３８】又、店側にとっても、自分の店に空席があ
ることをリアルタイムに情報提供して席のムダを無くす
ことができて効率的になり、更に、携帯電話を通じて空
席情報と供に流される店内や料理の写真、あるいは店の
特典情報等は、今から食事をしようとする人に流される
ので、これらの情報による店の宣伝効果は、他の媒体に
よるものに較べてはるかに高くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のシステムを示す図である

【符号の説明】

Ａ，Ｂ，Ｃ 飲食店 １ 端末 ２ 回線 ３ ホストコンピュータ ４ 公衆回線 ５ 携帯電話

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲食店舗の空席情報を提供するシステム
   において、 複数の店舗群の各店舗内に置かれた店舗端末と、複数の
   店舗とオンラインで繋がれたホストコンピュータとから
   なり、 店舗端末は、各店舗において、入力された店舗内の空席
   数の情報をオンラインでホストコンピュータに提供し、 ホストコンピュータは、各店舗から送られてくる空席情
   報を取得して各店舗ＩＤと空席数情報を関連づけてデー
   タベース化し、該ホストコンピュータに繋がれた公衆回
   線を介して入力される顧客からの情報要求に対し、該デ
   ータベースにアクセスして、店舗ＩＤに該当する店舗名
   及び店舗の場所、並びに空席情報を公衆回線を通じて顧
   客に提供する、飲食店舗の空席情報の提供システム。
2. 【請求項２】 上記システムにおいて、公衆回線を介し
   ての顧客の情報要求が各種携帯電話の情報入力機能に、
   公衆回線を通じての空席情報の提供が各種携帯電話の液
   晶表示機能にそれぞれ対応している請求項１記載の飲食
   店舗の空席情報の提供システム。