JP2001306633A - データ処理装置及びその方法並びにデータ処理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

データ処理装置及びその方法並びにデータ処理プログラムを記録した媒体

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JP2001306633A JP2000126999A JP2000126999A JP2001306633A JP 2001306633 A JP2001306633 A JP 2001306633A JP 2000126999 A JP2000126999 A JP 2000126999A JP 2000126999 A JP2000126999 A JP 2000126999A JP 2001306633 A JP2001306633 A JP 2001306633A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】搬送されるシート物の変形挙動を把握すること
のできるデータ処理装置を提供する。 【解決手段】シート状物が搬送される際に受ける外力に
相当する変位境界条件を解析モデルに付与し、搬送経路
のある搬送箇所から次の搬送箇所あるいは開放領域まで
の搬送経路に分割する搬送経路分割手段107と、分割経
路毎にシミュレーションを実行することにより得られた
データ群から、それぞれの一部を取出してつなぎ合わせ
て新規データとするために、各シミュレーションにおけ
る時間ステップを入力する時間ステップ入力手段101
と、各時間ステップでの変位境界条件を付与したデータ
か、付与せずに演算処理したデータ部分かを判断する判
断手段108と、変位境界条件を付与せずに演算処理した
データをそれぞれ取出してつなぎ合わせ新規データを生
成するデータ生成手段110と、生成した新規データを記
憶する記憶手段105とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理装置及び
その方法並びにデータ処理プログラムを記録した媒体に
関し、特にシート物を解析モデルとし、シート物の搬送
経路に対するシミュレーションを実行して当該シミュレ
ーション結果から有効なデータを結合することで搬送経
路全体のシート物の挙動を把握するデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ性能の向上と共に、
機械設計のための一手法として計算機シミュレーション
が広く行われるようになり、その重要性は年々増大して
いる。設計段階、すなわち実際に物を作る前からさまざ
まな条件にて設計物の機能を検討することは、製品の開
発段階における試作数を減少させることなどにより開発
コストや期間を削減でき、企業活動に有益であるばかり
でなく、資源の節約など地球環境に対する配慮も可能と
なる。
【0003】また、複写機・プリンタ・原稿送り装置や
印刷機などでも、計算機シミュレーションプログラムで
シートの搬送挙動を解析し、予め搬送路を最適化してお
くことが重要である。特に、シートの中でも紙等は、温
湿度などによりその特性が変化したり、最初から平面で
なく塑性変形している場合や両面印刷などで大きく変形
している場合、そして電子写真方式などではトナー画像
の形成により力学的特性(剛性,表面性)が動作中に変
化する場合などがある。このような多くの条件に対し、
製品の信頼性を確認するためには、多くの試験が必要で
あり開発期間の長期化やコスト増大につながる。しか
し、計算機シミュレーションでは多くの条件を盛込み実
施できるため、期間と開発コストの低減が可能となる。
【0004】このようなシート搬送を解析する計算機シ
ミュレーションプログラムのフローチャートの一例を図
13に、このシミュレーションプログラムを実行するデ
ータ処理装置の構成図の一例を図14に示す。図14に
おいて、データ処理装置は、情報を入力するためのデー
タやコマンドキー入力するためのキーボード、タブレッ
ト、マウスなどの入力部1401と、各種処理のための
演算、論理判定などを行い、バス7に接続された各構成
要素を制御するCPU1402−1〜nと、ディスプレ
イなど計算結果を表示する表示部1403と、処理手順
を含むプログラムを格納するプログラムメモリ1404
と、各種処理で生じたデータを格納するデータメモリ1
405と、計算機シミュレータにより得られたデータが
保存されている外部記憶装置1406とを含んで構成さ
れている。なお、プログラムメモリ1404は、ROM
であってもよいし、外部記憶装置1406などからプロ
グラムがロードされるRAMであってもよい。また、C
PU1402−1〜nは複数のCPUを一つの装置にて
保有するものも少なくない。FortranやCによる
開発環境では、並列処理専用コマンドを備えたもの、自
動的に並列処理を最適化して行えるような実行ファイル
作成機能を有するものもある。この計算機シミュレーシ
ョンによって各時刻毎のデータが保存されているため、
データファイルのサイズは、計算した時刻の数に比例す
るように大きくなる。そこで、データ処理装置では、あ
る時刻におけるシート物の変位図などを描画する際に
は、その都度、この外部記憶装置1406に保存されて
いるデータファイルとアクセスし、データを読み込む必
要がある。この外部記憶装置1406には、前述された
ように処理手順を含むプログラムをここより読み出すよ
うにしてもよい。1407はCPU1402−1〜nの
制御の対象とする構成要素を指示するアドレス信号、各
構成要素を制御するためのコントロール信号、各構成機
器相互間でやり取りされるデータの転送を行うためのバ
スである。図14は装置の最小単位であるが、近年で
は、(図示しない)通信インターフェース部を持ち、別
の装置と協動して並列処理を行えるようなUnix系の
分散処理マシンや、Linuxを用いた複数のパーソナ
ルコンピュータ(PC)からなるPCクラスタを構成す
ることも可能となっており実用化されている。プログラ
ム実行開始後、機器にて構成されるシート物搬送に寄与
する搬送ガイドの形状や座標値などからなる搬送ガイド
データ、シート物のヤング率やシート物の厚さ・幅など
から決まる剛性や密度など各種特性データ、計算に必要
なパラメータなどをファイルなどから入力する。これら
は、直接キーボードやポインティングデバイスなどでプ
ログラムの中から指定するようなプログラム構造にして
も良い。
【0005】図13において、計算条件の入力後、所定
の変数などに値を代入するなど搬送ガイドとシートのモ
デリングを行う(ステップS501)。シートや弾性体
ガイド(搬送路を構成するガイドは静止剛体として扱う
場合や弾性体として扱う場合とがある。また必要に応じ
て回転や移動する剛体の場合もある)の運動を記述する
運動方程式を解く必要があり、この方程式は、空間と時
間それぞれを有限の量として代数式に近似しなければな
らない。空間に関しては、代表的な手法として、差分法
や有限要素法があり、時間に関しては、ルンゲックッタ
法、線形加速度法(ニューマークのベータ法を含む)や
ウィルソンのシータ法やフーボルト法など直接時間積分
法が数多くある。図13に示す計算機シミュレーション
プログラムはこれら手法には依らず、結果として任意時
刻でのシートや弾性ガイドの代表点における(この代表
点は初期形状に関して固定された位置にある必要はな
く、その任意時刻それぞれにおいて再設定されるもので
も良い)変位(すなわち任意空間における変形後の新座
標値でも良い)とシートと搬送路(その他の構造物)と
が接触する時に作用し合う力(接触力:抗力と摩擦力)
が求められる機能を有していれば良い。上述したよう
に、このプログラムでは初期状態から任意時間後のシー
トの状態を順次、又は逐次計算していく(ステップS5
03)。例えば、時刻に相当するn+1ステップの計算
はnステップ後の結果を元に行われる。任意の時刻で、
シート物と搬送ガイドとの接触を判定し、これを基に全
体の連立方程式が作成される(ステップS504,S5
05)。計算機の中ではマトリックス演算となり、結果
が収束するまで反復計算が行われる(ステップS50
6,S509)。これは、シートの変形が幾何学的ある
いは材料的な非線形問題を含んでいるためと、接触点の
数と座標、接触力の大きさが未定であることによる境界
条件の非線形性の両方を含んでいるためである。ステッ
プS506で計算が収束し、任意時刻での解(シートあ
るいは搬送ガイドの任意位置の変位もしくは新規座標値
と両者が接触していればそこで作用し合う接触力)が求
まり、これをファイルに書き出す(ステップS50
7)。もし終了時刻に達していれば終了し(ステップS
508)、達していなければ次の時間ステップΔtを設
定し次の時刻での計算を行う(ステップS508,S5
10)。また、反復計算でも収束しないと判断した場合
はこのステップで使用した時間ステップをより小さく再
設定し、収束するまで繰り返す必要がある(ステップS
509,S510)。
【0006】この計算機シミュレーションを効率的に行
って設計に反映させるためには、計算に入力すべきデー
タを作成する機能を実現するプリ処理と、計算結果をユ
ーザに分かり易く表示したり、設計した物が良好か否か
を判断するための情報を計算結果から選択抽出あるいは
必要に応じて加工する機能を実現するポスト処理が不可
欠である。最近のOSはXウィンドウやマイクロソフト
社のウィンドウズなどのマルチウィンドウシステムによ
りGUI開発環境が整備されており、ユーザにとって簡
易的でかつ分かり易く間違えの無い操作が可能なプリポ
スト処理方法やそれを具現化する装置の開発が容易とな
っている。
【0007】そこで、シートの搬送挙動を解析するため
の上記計算機シミュレーションプログラムによる計算結
果をマルチウィンドウシステム上にて処理できる実用性
の高い、ポスト処理方法とポスト処理装置が特開平11
−120220号公報に開示されている。また、シミュ
レーション結果を設計支援に適用するため、シミュレー
ションデータからシート物と搬送ガイドとの接触する力
のグラフィック表示を行う方法と装置を示している。更
に、特開平11−116133号公報では、設計支援機
能として、シート詰まりなどの不具合現象の初期挙動の
目安となる、シート物と搬送ガイドとが接触する角度の
表示や警告機能が開示されている。また、特開平11−
195052号公報では、シート物に搬送力を与える搬
送部が感じる搬送抵抗力を表示する方法やその値の評価
方法を提供し、より高い設計支援機能を有することを実
現している。このような装置と方法により、図1に示し
たフローチャートによる計算機シミュレーションプログ
ラムの結果は有効に設計支援へと適用できるようになっ
た。
【0008】しかし、計算機シミュレーションプログラ
ムではさまざまな条件にてコンピュータにより演算が実
行される。より現実の条件を考慮可能なモデルを使用す
ればより詳細な結果が得られるが、多くの計算時間と計
算資源(メモリなど)が必要となる。設計では多くのパ
ラメータを考慮しつつ最適な状態を決定していくため、
特に多くの計算時間が必要となるのは設計効率が悪くな
る。そこで、なるべく簡易モデルを用い短時間にて結果
を得ることが設計では有効となる。
【0009】シート物搬送では、ある搬送部から次の搬
送部へシート物先端が受け継がれることが重要である。
すなわち、シート物先端が搬送ガイドと接触しつつ移動
する時に、接触の角度が小さく、搬送部が受ける抵抗力
も小さく、滞ることなくスムーズは搬送挙動が望まれ
る。この状態を簡易モデルにて計算機シミュレーション
した結果の表示例を図15に示す。シート物12は搬送
ローラ8と平面分離部材(図示せず)に挟まれ搬送力が
付与され、搬送ガイド9に案内されて次の搬送部(搬送
ローラ10、11)へとシート物先端が向っている。搬
送ローラ8は反時計回りに回転しているものとする。図
15に示すように、シート物が搬送される方向に平行で
シート物に垂直となる平面で示されて2次元断面でのシ
ート物の挙動が支配的であり、3次元的な詳細な変形挙
動を知るよりも、効率的に有用な情報が得られる。ま
た、シート物は、はりとしてモデル化されており伸びと
曲げの力学特性が考慮されている。計算手法は有限要素
法を用いた。シート物は約0.1〜5mm程度の有限要
素として分割されている。前述した有限要素のサイズか
ら外れても計算可能であるが、ガイドとの接触を細かく
把握するためにはあまりに大きいサイズでは不具合が生
じ易い。また、小さいサイズでも可能であるが、はり要
素を用いることのメリット(少ない分割で短時間に計
算)がなくなる。力学モデルには平面歪要素など3角形
以上の要素で近似することも可能であるが、計算時間は
増大する。後述する本発明にはシート物をいかなるモデ
ルにて近似するかはあまり関係がない。それよりも、本
発明はシート物を搬送する時の条件に関係している。現
実に近い計算を行うには、搬送ローラも弾性体と近似し
てシート物との接触を計算し、さらに搬送ローラを回転
する事で搬送力が負荷され移動するようなモデルを用い
ることとなる。しかし、このような条件を考慮するとや
はり計算時間がより多く必要となる。そこで、シート物
の変形計算は上流側の搬送部(図15では搬送ローラ8
と図示しない平面分離部材)から次の搬送部(図15で
は搬送ローラ10と11)までの領域(搬送経路の最小
単位とする)のみで行い、それ以外の所では搬送部での
搬送条件として入力した移動量と支持角度となる変位境
界条件を与えるのが簡易的な方法である。
【0010】この方法を図16を用いて説明する。ロー
ラ13,14にてシート物が搬送されるとする(ローラ
13が反時計方向に回転とする)。この場合、両ローラ
13,14は幾何学的に交点を持つ場合であるので図1
6の右側交点から搬送方向矢印15の方向で示され、両
ローラ13,14から外の領域(ハッチング部)が計算
領域16であり、シート物の変形挙動のシミュレーショ
ンが行われる。搬送方向矢印15は例えば水平線17と
で挟まれる角18(θ)を搬送支持角度として定義さ
れ、ユーザが条件として入力する、あるいはローラ1
3,14の位置関係により決定される。例えば、ローラ
13,14を示す円弧の中心を結ぶ線分に対して垂直な
場合やこれに補正角度を加減した値で設定される。変位
境界条件は計算領域16に到達していない計算点(例え
ば有限要素法であれば節点自由度)が搬送方向矢印15
上をユーザが入力した搬送速度Vで移動するように与え
られる。例えば、今シート物モデルの計算点のうちの一
つ計算点19が(その他は省略)ある時刻Tにて搬送方
向矢印15上の座標値X1、Y1に位置しているとす
る。時間ステップΔt後の座標をX2,Y2(図16の
計算点20)とすれば、 X2=X1+V×Δt×cosθ … (1) Y2=Y1+V×Δt×sinθ … (2) 特に示さないが、はり要素の場合はたわみ角(回転変
位)が自由度となる。このたわみ角は搬送支持角度θに
当然一致する。すなわち、図16の計算点19と20が
搬送方向矢印15上に位置し距離がV×Δtとなる。逆
にシート先端が図15の搬送ローラ10、11で同様に
定義される計算領域(図示せず)に突入した場合でも、
同様な変位境界条件を与えシミュレーションすること
で、シート物の搬送を計算条件として考慮することがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この条件にてシミュレ
ーションを行うと、前述したように搬送経路の最小単位
ごとにシート物の搬送性を容易に把握することができ
る。その反面、全経路内での挙動を把握することができ
ない。例えば、シート物後端がある搬送部を抜けた時に
は、これより下流側で関与する搬送部の数が変化し、シ
ート物を通して負荷変動が伝播して画像に悪影響を及ぼ
す。この時のタイミングなどが分かりづらくなる。
【0012】本発明はこれらの問題点を解決するための
ものであり、搬送経路の最小単位ごとのシミュレーショ
ン結果から、それぞれ有効なデータを結合することで全
経路内で搬送されるシート物の変形挙動を把握すること
のできるデータ処理装置及びその方法並びにデータ処理
プログラムを記録する媒体を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明に係るデータ処理装置は、シート状物を解
析モデルとし、該シート状物が搬送されて変形する過程
でシート状物が搬送される際に受ける外力に相当する変
位境界条件を解析モデルに付与し、対象とする搬送経路
を、シート状物が搬送経路のある搬送箇所から搬送され
その先端が受け継がれる直ぐ次の搬送箇所あるいは開放
領域までの搬送経路に分割する搬送経路分割手段と、分
割した各搬送経路毎にシミュレーションを実行すること
により得られたデータ群から、それぞれの一部を取出し
てつなぎ合わせてそのシート状物が搬送されて変形する
過程を表す新規データとするために、つなぎ合わせるべ
く各シミュレーションにおける時間ステップを入力する
時間ステップ入力手段と、各時間ステップでのデータの
うち変位境界条件を付与したデータか、付与せずに演算
処理したデータ部分かを判断する判断手段と、変位境界
条件を付与せずに演算処理したデータをそれぞれ取出し
てつなぎ合わせ新規データを生成するデータ生成手段
と、生成した新規データを記憶する記憶手段とを有す
る。よって、分割した搬送経路毎のシミュレーション結
果をつなぎ合わせることで近似的に全体の搬送経路にお
ける挙動を把握することができる。
【0014】また、上流側搬送経路に対するシミュレー
ション結果によるシート状物先端と、下流側搬送経路に
対するシミュレーションにおけるシート状物の初期位置
における先端との距離を演算する距離演算手段と、演算
した距離が最小となる上流側搬送経路に対するシミュレ
ーションでの時間ステップを探索する探索手段とを有す
ることにより、自動設定が可能となり、ユーザの負担を
軽減することができる。
【0015】更に、上流側搬送経路に対するシミュレー
ション結果によるシート状物先端から後端までのシート
状物上の任意の位置までの距離を演算する第1の演算手
段と、下流側搬送経路に対するシミュレーションにおけ
るシート状物の初期位置における先端と第1の演算手段
によって演算した任意の位置までの距離を演算する第2
の演算手段と、各演算結果の差を求める差分手段と、そ
れぞれのつなぎ合わせる箇所にて既に設定した距離の差
の総和を求める総和算出手段と、当該総和と現在着目し
ている箇所での距離の差を求める第3の演算手段と、得
られた差の絶対値が最小となる時間ステップを判断する
処理手段とを有することにより、つなぎあわせるときに
累積する誤差を最小限にすることができる。
【0016】また、幾何形状の上をシート状物が入力設
定された搬送速度にて移動すると仮定してシート物が搬
送される過程を疑似データとして演算する疑似データ演
算手段を有し、シミュレーションの結果として得られる
データ群のうちいずれかの代わりに疑似データを用いる
ことにより、シミュレーションで得られなかった搬送経
路があったとしても搬送挙動を疑似データに置き換え
て、全体搬送挙動データ作成が可能となる。
【0017】更に、つなぎ合わせたデータを保存した記
憶手段から読込む手段と、シミュレーションの実行条件
として入力した情報と共に、読込んだあるいは演算した
データをシート状物が搬送される過程を示す幾何形状と
して描画表示する表示手段とを有することにより、デー
タ結合後のデータをグラフィック表示でき、設計支援シ
ステムが構築できる。
【0018】また、別の発明としてのデータ処理方法
は、シート状物を解析モデルとし、該シート状物が搬送
されて変形する過程で当該シート状物が搬送される際に
受ける外力に相当する変位境界条件を解析モデルに付与
し、対象とする搬送経路を、シート状物が搬送経路のあ
る搬送箇所から搬送されその先端が受け継がれる直ぐ次
の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送経路に分割する
分割工程と、各搬送経路毎にシミュレーションを実行す
ることにより得られたデータ群から、それぞれの一部を
取出しつなぎ合わせてそのシート状物が搬送されて変形
する過程を表す新規データとするために、つなぎ合わせ
るべく各シミュレーションにおける時間ステップを入力
する時間ステップ入力工程と、入力された各時間ステッ
プでのデータのうち変位境界条件を付与したデータか、
付与せず演算処理したデータかを判断する判断工程と、
該変位境界条件を付与せずに演算処理したデータ部分を
それぞれ取出しつなぎ合わせた新規データを生成するデ
ータ生成工程と、つなぎ合わせた新規データを記憶する
記憶工程とを有する。よって、分割した搬送経路毎のシ
ミュレーション結果をつなぎ合わせることで近似的に全
体の搬送経路における挙動を把握することができる。
【0019】更に、別の発明としての記録媒体には、コ
ンピュータにより、シート状物を解析モデルとし、該シ
ート状物が搬送されて変形する過程で当該シート状物が
搬送される際に受ける外力に相当する変位境界条件を解
析モデルに付与し、対象とする搬送経路を、シート状物
が搬送経路のある搬送箇所から搬送されその先端が受け
継がれる直ぐ次の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送
経路に分割する分割機能と、各搬送経路毎にシミュレー
ションを実行することにより得られたデータ群から、そ
れぞれの一部を取出しつなぎ合わせてそのシート状物が
搬送されて変形する過程を表す新規データとするため
に、つなぎ合わせるべく各シミュレーションにおける時
間ステップを入力する時間ステップ入力機能と、入力さ
れた各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付
与したデータか、付与せずに演算処理したデータかを判
断する判断機能と、該変位境界条件を付与せずに演算処
理したデータ部分をそれぞれ取出しつなぎ合わせた新規
データを生成するデータ生成機能と、つなぎ合わせた新
規データを記憶する記憶機能とを実行するデータ処理プ
ログラムが記録されている。よって、既存のシステムを
変えることなく、かつデータ処理システムを構築する装
置を汎用的に使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るデータ処理装置は、
シート状物を解析モデルとし、該シート状物が搬送され
て変形する過程でシート状物が搬送される際に受ける外
力に相当する変位境界条件を解析モデルに付与し、対象
とする搬送経路を、シート状物が搬送経路のある搬送箇
所から搬送されその先端が受け継がれる直ぐ次の搬送箇
所あるいは開放領域までの搬送経路に分割する搬送経路
分割手段と、分割した各搬送経路毎にシミュレーション
を実行することにより得られたデータ群から、それぞれ
の一部を取出してつなぎ合わせてそのシート状物が搬送
されて変形する過程を表す新規データとするために、つ
なぎ合わせるべく各シミュレーションにおける時間ステ
ップを入力する時間ステップ入力手段と、各時間ステッ
プでのデータのうち変位境界条件を付与したデータか、
付与せずに演算処理したデータ部分かを判断する判断手
段と、変位境界条件を付与せずに演算処理したデータを
それぞれ取出してつなぎ合わせ新規データを生成するデ
ータ生成手段と、生成した新規データを記憶する記憶手
段とを有する。
【0021】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るデータ処理装
置の構成を示すブロック図である。同図において、本実
施例のデータ処理装置は、バス111を介して、キーボ
ード等の入力部101、各種処理のための演算、論理判
定などを行い、各構成要素を制御するCPU102、デ
ィスプレイ等の表示部103、処理手順を含むプログラ
ムを格納するプログラムメモリ104、各種処理で生じ
たデータを格納するデータメモリ105、計算機シミュ
レータにより得られたデータが保存されているCD−R
OM等の外部記憶装置106、対象とする搬送経路をい
くつかの搬送経路に分割する搬送経路分割手段107、
各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付与し
たデータか、付与せずに演算処理したデータ部分かを判
断する判断手段108、演算した距離が最小となる上流
側搬送経路に対するシミュレーションでの時間ステップ
を探索する探索部109及び演算部110を含んで構成
されている。演算部110は距離演算手段110−1、
距離差分算出手段110−2、総和算出手段110−3
及び疑似データ演算手段110−4を含んで構成されて
いる。なお、本発明に係るデータ処理方法を実行するプ
ログラムを外部記憶装置106に記憶しておけば、既存
のシステムを変えることなく、かつデータ処理システム
を構築する装置を汎用的に使用することができる。
【0022】図2〜図5は本実施例によって処理される
シート物搬送経路シミュレーション結果の表示を示す図
である。図2には搬送ローラ8から下流の搬送ローラ1
0と11に挟まれ搬送ガイド9にて構成された搬送経路
の最小単位、図3には搬送ローラ10と11から下流の
搬送ローラ24と25に挟まれ搬送ガイド23にて構成
された搬送経路の最小単位におけるシミュレーション結
果をそれぞれグラフィック表示した例である。そして、
図2で示した搬送経路の次に図3の搬送経路へとつなが
っていく。図2には、図中四角で囲った領域21が搬送
の変位境界条件領域である。変位境界条件を与える計算
点は、計算領域22に最も近く領域21に属する計算点
を少なくとも含み、複数でも良い。そこで、搬送経路を
上流側から順に、搬送経路No.1、搬送経路No.2
と番号付けるとし、図2は搬送経路a、図3は搬送経路
a+1とした。各シミュレーションともに、計算点はシ
ート物の初期形状で同じ位置となるようにする。計算手
法としてはり要素を用いた有限要素法を例にとると、シ
ート物をn個のはり要素に分割し、シート先端より1か
らe+1まで節点番号をつけた。図2ではシート物12
の先端および後端の一部が変位境界条件領域21に、図
3ではシート物12の先端が計算領域22にあり、後端
部は変位境界条件領域21に属している。なお、図2、
3では領域21にあるシート物の一部を省略表示してい
る。従って、有効に計算した領域はこの変位境界条件領
域以外の部分のデータで、それぞれの有効データをつな
ぎ合わせることにより本発明での目的が達成される。つ
なぎ合わせのために必要な情報は、 A1:隣り合う搬送経路シミュレーションデータが同時
刻となる時間ステップ差 A2:各時間ステップにおけるシミュレーションデータ
のうち、変位境界条件を付与した節点番号、あるいは付
与していない節点番号 の二つである。各搬送経路jシミュレーションデータは
初期状態を第0時間ステップとし、最大で第Max
(j)時間ステップのデータを有するとする。搬送経路
j+1の初期状態におけるシート先端に位置する節点1
(あるいはその付近であっても良い)の座標に、搬送経
路jの各時間ステップデータのうち、第dS(j)ステ
ップでの節点1座標が最も近接したとする。この時の時
間ステップdS(j)がA1で示した時間ステップ差で
ある。このdS(j)は単純に二つの節点1距離を時間
ステップループで演算し、最小となる時間ステップを探
せば良い。さらに効率的には、搬送経路jの節点1が下
流側搬送部での変位境界条件が付与された時間ステップ
において実行すれば良い。
【0023】図4は搬送経路jの第Nj時間ステップ、
搬送経路j+1の第Nj−dS(j)時間ステップの搬
送ローラ10と11で挟持する搬送部付近を拡大し、節
点位置を模式的に示した図である。すなわち、それぞれ
の節点位置は一致しないが、完全に重なっているとして
いる。領域26は搬送経路jの計算可能領域、領域27
は搬送経路j+1の計算可能領域である。図中、参照符
号31から34は節点であり、節点番号も31から34
とする。搬送経路jでのシミュレーション(図2)では
節点1から節点33に変位境界条件が与えられ、節点3
4から後端までの節点34+k(≦e+1)までが有効
な計算データである。搬送経路j+1でのシミュレーシ
ョン(図3)では節点31から先端の節点1までが有効
なデータであり、節点34から最終節点e+1は変位境
界条件が与えられている。結合したデータを格納する変
数配列をZとする。ただし配列の次元に制限はなく、ブ
ロック構造の変数配列でも良い。ここでは例として、は
り要素を用い一節点に関して三自由度で、Z.x、Z.y、
Z.r(前から並進変位二つと回転変位一つ)のブロック
構造を有し、Z(i)とした(i=1〜e+1節点番号)。Z
(1)からZ(31)は搬送経路j+1のデータを、Z(34)か
らZ(34+k)は搬送経路jのデータが代入される。Z(32)
とZ(33)は両シミュレーションデータ共に、変位境界条
件が付与されているため、どちらか一方のデータを代入
すれば良い。搬送経路jがj≧2であれば、同様に搬送
経路j−1から有効データを取出しZに代入する。搬送
経路j=1であれば、節点34+k+1から節点e+1に変位境
界条件を与えたとしても、そのデータを代入し、結合デ
ータが作成される。図2と図3の結合データの例を図5
に示す。搬送経路jと搬送経路j+1の時間ステップ差
を前記したようにdS(j)とし、結合データにおける時
間ステップTeと搬送経路jのシミュレーション個別の
時間ステップTS(j)との関係は、 TS(j)=Te−ΣdS(k)(ただし、k=1〜j−1) …(3) で表される。ただし、 0≦TS(j)≦Max(j) …(4) である。従って、結合データにおける任意の時間ステッ
プTeでは、式4を満足する搬送経路jのシミュレーシ
ョンデータのうち、式3の時間ステップTS(j)におけ
るデータから、前記したA2情報を取得する。
【0024】以上のような処理工程を踏めば図6のよう
に、時間ステップTeにおける節点1から節点e+1の
結合データをどの搬送経路シミュレーションデータから
取得すれば良いかが判明する。これに従い、前記した変
数配列Zに値を代入して使用すれば良い。図6では、節
点1から節点Aまでが搬送経路C+2での有効データ、
節点A+2から節点Bまでが搬送経路C+1での有効デ
ータ、節点B+3から最終節点n+1までが搬送経路C
での有効データに該当している。節点A+1や節点B+
1、節点B+2は変位境界条件が与えられているので、
図3で既に説明したように処理すれば良い。
【0025】図7は任意時間ステップTeにおけるデー
タ結合処理工程を示すフローチャートである。このフロ
ーでは、時間ステップ、搬送経路、節点の三つのループ
が存在し、その組み合わせでループの回し方がそれぞれ
容易に考えられる。そのため、ループを排除した形の処
理工程で示している。各時間ステップ差はユーザが直接
入力する処理フローである。また、各シミュレーション
は既に実施終了し、データとして個別に外部記憶装置6
に保存されていることを前提とした。処理開始後、図1
の入力部101によって各時間ステップ差を入力し(ス
テップS101)、設定されたTe(Te=1から、最
終搬送経路Jの最大時間ステップMax(J)と式3から
得られる最終時間ステップまでのループを回すのが一般
的)に対して有効なデータを含む搬送経路jを式4から
判断手段108によって判断する。また、該当した搬送
経路jのデータを読込み有効データ情報A2を判断手段
108によって判断する(ステップS102,S10
3)。これは、読込んだデータから計算領域にあるか演
算により判定するか、保存データ内にこれを示すフラグ
などの情報を同時に記憶させておき、これを読み出すこ
とで判定しても良い。全節点に関して有効データを順次
変数配列Zへ代入すれば、結合データが作成される(ス
テップS104,S105)。これを順次保存ファイル
へ追加保存すれば、次回からは余分なディスクアクセス
や演算することなく、読み出し利用できる。当然である
が、各搬送経路のシミュレーションデータの保存形式と
同じにすれば、データ処理装置にて表示や設計支援機能
を使用できる。次に必要であれば表示部103にグラフ
ィック表示し、次のTe設定を行い繰り返す(ステップ
S106,S107)。
【0026】各時間ステップ差は前記した処理工程によ
り演算可能である。図8はユーザの入力作業の代わりの
処理工程のうち、dS(j)に限定してのフローチャート
を示した。異なるシミュレーションデータの先端座標の
距離を格納する変数Uminに必要十分な大きな値として
シート物長を代入する(ステップS201)。搬送経路
j+1のデータファイルを読込みシート物先端の初期座
標を読込み変数X,Yに代入する(ステップS20
2)。次に、搬送経路jの時間ステップTS(j)を1あ
るいは最大のMax(j)から開始する。その時間ステッ
プにおけるシート物先端座標を読込み変数XjとYjに代
入する(ステップS203,S204)。この時、シー
ト物先端に変位境界条件が設定されているかを判定し、
該当する時にのみ次の処理を行うのが効率的である(ス
テップS205)。図1の距離演算手段110−1によ
ってこの二点間の距離を求め、Uminとの大小関係を判
定し、Uminが大きければUminにUを代入しTS(j)を
一つ増し、あるいは減じて繰り返す。Uは必ず極小値を
持ち、一度UがUminより大きくなれば処理を止める
(ステップS206,S207,S208)。この前の
時間ステップTS(j)が時間ステップ差として求まる。
また、Uminとの比較ではなく、搬送速度Vと時間刻み
dtとの積の半値とUを比較し、 U≦(V×dt/2) …(5) の関係を代替で判断処理しても良く、同じ結果が得られ
る。搬送経路jと搬送経路j+1のシート物先端は、つ
なぎ合わせ時に一致しないため、誤差が正負いずれかに
偏っていった場合、著しくシート物長が実長さと異なっ
てしまう。この不具合を解消するには、つなぎ合わせ時
にシート物長の長さを演算して初期長さと比較する演算
工程を設ければ良い。
【0027】しかし、シート物長が3つ以上の搬送経路
にまたがっている場合、データの読込とつなぎ合わせ処
理を先行して実施しなければならず、処理は複雑で時間
浪費となる。そこで、図9にこの不具合を解消する処理
フローを示した。搬送経路jのシミュレーションデータ
を読込む前までは図8と同一処理で良く、図9ではシー
ト先端節点座標(X1、Y1)に加え、これに隣接した
節点座標(X2、Y2)も読込む(ステップS301〜
S304)。先端が変位境界条件であれば、次の工程と
して、隣接節点から先端節点までの距離dLjを距離演
算手段110−1によって演算する(ステップS30
5,S306)。この演算は一度のみ行えば良くまた、
この位置以前に処理しても良い。隣接節点からつなぎ合
わせる搬送経路j+1でのシート物先端の初期座標
(X、Y)との距離dLを演算してその差Ujを距離差
分算出手段110−2によって算出する。ここで、Uk
(k=1,j-1)を前つなぎ合わせ時に、ここで示している
方法によって時間ステップ差を定義した時のdL−dL
kを意味している。総和算出手段110−3によって求
めたUkの総和とUjの和の絶対値とLminとの大小関
係を比較する(ステップS307)。ここで、Lminと
は前時間ステップでのUkの総和とUjの和の絶対値で
ある。ただし、初めてこの処理工程を行う場合は、事前
に比較するのに充分大きな値を入れておく必要がある。
例えばdLjなどである。Lminが大きければ現時間ス
テップでの値に更新して次時間ステップに進む(ステッ
プS307,S308)。小さければこの時間ステップ
が時間ステップ差と決定され終了する(ステップS30
7)。
【0028】近年は分散処理系ワークステーションやP
Cクラスタなどで、並列処理が可能である。ここまで説
明した内容は、各搬送経路のシミュレーションは既に完
了しており外部記憶装置にその結果が保存されている時
に有効な処理方法であった。次からは並列処理機能を活
用することで、各搬送経路jのシミュレーションからデ
ータの結合までをより速く処理する方法を提供する。そ
の処理工程のフローチャートを図10に示す。各搬送経
路のシミュレーションは各CPU(あるいは各PC)
で、このフローチャートで示す処理工程を含んだプログ
ラムによって実行されたジョブとは独立なジョブにて実
施される。また、その順序は問わない。CPUの数がN
Pであるとする。シミュレーションは各CPUで同時に
二つ以上は実行しないものとする。これは、CPU負荷
が上昇し計算効率が低下するためである。開始後、CP
Uの数だけシミュレーションが実行される(ステップS
401)。搬送経路の総数J≦NPであれば、全てのシ
ミュレーションジョブが終了したことを確認して、デー
タ結合を前記方法にて行う(ステップS402〜S40
6)。J>NPの場合は、各CPUごとにシミュレーシ
ョンジョブの終了を確認する。もし、第iのCPUでジ
ョブが終了していれば残りのいずれかの搬送経路に対す
るシミュレーションを第iのCPUにて実施する(ステ
ップS407〜S409)。一つのOSにて管理された
CPU群である場合は、例えばマイクロソフト社のWi
ndowsNTオペレーティングシステムのように、自
動的に負荷の少ないCPUでジョブを実行させるものも
ある。この処理手順にて全ての搬送経路に関してシミュ
レーションが終了した事を確認したら前記したデータ結
合方法にて処理を行う。ジョブの終了を頻繁に行うと、
それだけでCPU負荷となってしまい時間が浪費され
る。そこで、シミュレーションジョブの終了を判定する
工程のいずれかで、タイマー処理などにより、この処理
工程の実施を定期的に遅らせるようにする。図10では
CPUのインデックスi=1と初期値に戻す時とした。
【0029】本発明で対象とするシミュレーション方法
では、例えば、ベルト同士でシート物を挟持して搬送す
る場合、静電力などでベルトにシート物を吸着して搬送
する場合、ローラに任意角度ベルトを巻きつけて搬送す
る場合、などは有効なシミュレーションが行えない。も
し一箇所でもこれに該当する搬送経路があると、つなぎ
合わせ不可能となる。そこで、各シミュレーションデー
タの代わりに疑似データを作成し用いる。図11では例
として、シート物37が複写機やプリンタなどの用紙ト
レイ中の最上紙と仮定する。図示しないが用紙先端は下
部より押上げられ搬送ローラに押圧されている。搬送ロ
ーラ8は静止状態から機器動作開始とともに回転し最上
紙を送出す。この時複数の用紙が送出されても分離部材
36にて最上紙のみが分離され聞き内部に供給されてい
く。この用紙先端から分離部材36までの領域が計算領
域に該当するが、非常に狭い領域であるため、通常の搬
送領域に比べシート物の要素分割は細かくしないと正常
な計算解が得られない。このように細かい分割で全ての
搬送経路をシミュレーションすると全体の計算時間が増
大する不具合がある。また、シート物の搬送挙動はほぼ
搬送ローラ8に沿っていくものとして扱ったとしても、
本発明でのシート物全体での搬送挙動を把握する目的か
らはずれない。そこで、図11で搬送ローラの二つの半
径で挟まれた疑似データ作成領域38では、搬送ローラ
8の幾何学的形状の上を入力した搬送速度Vで移動する
と仮定して疑似データを図1の疑似データ演算手段11
0−4によって演算した。このデータと本実施例にて扱
った二つの搬送経路とは連結した搬送経路であり、この
三つのデータを本実施例にて示した装置と方法によって
つなぎ合わせ、グラフィック表示した結果を図12に示
した。これは図5の結果に用紙トレイ内からの用紙搬送
挙動に拡張したデータとなっており、有用なデータが得
られた。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ処理装置は、シート状物を解析モデルとし、該シート
状物が搬送されて変形する過程でシート状物が搬送され
る際に受ける外力に相当する変位境界条件を解析モデル
に付与し、対象とする搬送経路を、シート状物が搬送経
路のある搬送箇所から搬送されその先端が受け継がれる
直ぐ次の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送経路に分
割する搬送経路分割手段と、分割した各搬送経路毎にシ
ミュレーションを実行することにより得られたデータ群
から、それぞれの一部を取出してつなぎ合わせてそのシ
ート状物が搬送されて変形する過程を表す新規データと
するために、つなぎ合わせるべく各シミュレーションに
おける時間ステップを入力する時間ステップ入力手段
と、各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付
与したデータか、付与せずに演算処理したデータ部分か
を判断する判断手段と、変位境界条件を付与せずに演算
処理したデータをそれぞれ取出してつなぎ合わせ新規デ
ータを生成するデータ生成手段と、生成した新規データ
を記憶する記憶手段とを有する。よって、分割した搬送
経路毎のシミュレーション結果をつなぎ合わせることで
近似的に全体の搬送経路における挙動を把握することが
できる。
【0032】また、上流側搬送経路に対するシミュレー
ション結果によるシート状物先端と、下流側搬送経路に
対するシミュレーションにおけるシート状物の初期位置
における先端との距離を演算する距離演算手段と、演算
した距離が最小となる上流側搬送経路に対するシミュレ
ーションでの時間ステップを探索する探索手段とを有す
ることにより、自動設定が可能となり、ユーザの負担を
軽減することができる。
【0033】更に、上流側搬送経路に対するシミュレー
ション結果によるシート状物先端から後端までのシート
状物上の任意の位置までの距離を演算する第1の演算手
段と、下流側搬送経路に対するシミュレーションにおけ
るシート状物の初期位置における先端と第1の演算手段
によって演算した任意の位置までの距離を演算する第2
の演算手段と、各演算結果の差を求める差分手段と、そ
れぞれのつなぎ合わせる箇所にて既に設定した距離の差
の総和を求める総和算出手段と、当該総和と現在着目し
ている箇所での距離の差を求める第3の演算手段と、得
られた差の絶対値が最小となる時間ステップを判断する
処理手段とを有することにより、つなぎあわせるときに
累積する誤差を最小限にすることができる。
【0034】また、幾何形状の上をシート状物が入力設
定された搬送速度にて移動すると仮定してシート物が搬
送される過程を疑似データとして演算する疑似データ演
算手段を有し、シミュレーションの結果として得られる
データ群のうちいずれかの代わりに疑似データを用いる
ことにより、シミュレーションで得られなかった搬送経
路があったとしても搬送挙動を疑似データに置き換え
て、全体搬送挙動データ作成が可能となる。
【0035】更に、つなぎ合わせたデータを保存した記
憶手段から読込む手段と、シミュレーションの実行条件
として入力した情報と共に、読込んだあるいは演算した
データをシート状物が搬送される過程を示す幾何形状と
して描画表示する表示手段とを有することにより、デー
タ結合後のデータをグラフィック表示でき、設計支援シ
ステムが構築できる。
【0036】また、別の発明としてのデータ処理方法
は、シート状物を解析モデルとし、該シート状物が搬送
されて変形する過程で当該シート状物が搬送される際に
受ける外力に相当する変位境界条件を解析モデルに付与
し、対象とする搬送経路を、シート状物が搬送経路のあ
る搬送箇所から搬送されその先端が受け継がれる直ぐ次
の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送経路に分割する
分割工程と、各搬送経路毎にシミュレーションを実行す
ることにより得られたデータ群から、それぞれの一部を
取出しつなぎ合わせてそのシート状物が搬送されて変形
する過程を表す新規データとするために、つなぎ合わせ
るべく各シミュレーションにおける時間ステップを入力
する時間ステップ入力工程と、入力された各時間ステッ
プでのデータのうち変位境界条件を付与したデータか、
付与せず演算処理したデータかを判断する判断工程と、
該変位境界条件を付与せずに演算処理したデータ部分を
それぞれ取出しつなぎ合わせた新規データを生成するデ
ータ生成工程と、つなぎ合わせた新規データを記憶する
記憶工程とを有する。よって、分割した搬送経路毎のシ
ミュレーション結果をつなぎ合わせることで近似的に全
体の搬送経路における挙動を把握することができる。
【0037】更に、別の発明としての記録媒体には、コ
ンピュータにより、シート状物を解析モデルとし、該シ
ート状物が搬送されて変形する過程で当該シート状物が
搬送される際に受ける外力に相当する変位境界条件を解
析モデルに付与し、対象とする搬送経路を、シート状物
が搬送経路のある搬送箇所から搬送されその先端が受け
継がれる直ぐ次の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送
経路に分割する分割機能と、各搬送経路毎にシミュレー
ションを実行することにより得られたデータ群から、そ
れぞれの一部を取出しつなぎ合わせてそのシート状物が
搬送されて変形する過程を表す新規データとするため
に、つなぎ合わせるべく各シミュレーションにおける時
間ステップを入力する時間ステップ入力機能と、入力さ
れた各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付
与したデータか、付与せずに演算処理したデータかを判
断する判断機能と、該変位境界条件を付与せずに演算処
理したデータ部分をそれぞれ取出しつなぎ合わせた新規
データを生成するデータ生成機能と、つなぎ合わせた新
規データを記憶する記憶機能とを実行するデータ処理プ
ログラムが記録されている。よって、既存のシステムを
変えることなく、かつデータ処理システムを構築する装
置を汎用的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデータ処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施例によって処理されるシート物搬送経路
シミュレーション結果の表示を示す図である。
【図3】本実施例によって処理されるシート物搬送経路
シミュレーション結果の表示を示す図である。
【図4】本実施例によって処理されるシート物搬送経路
シミュレーション結果の表示を示す図である。
【図5】本実施例によって処理されるシート物搬送経路
シミュレーション結果の表示を示す図である。
【図6】各時間ステップにおけるシミュレーションデー
タと変位境界条件のつながりの様子を示す図である。
【図7】本実施例における任意時間におけるデータ結合
処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施例における自動演算処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】つなぎ合わせ時の誤差を最小限にする処理動作
を示すフローチャートである。
【図10】複数のシミュレーション実行時の処理動作を
示すフローチャートである。
【図11】疑似データを作成してのシミュレーション実
行した例を示す図である。
【図12】疑似データを作成してのシミュレーション実
行した結果表示例を示す図である。
【図13】シート搬送を解析する一般的な計算機シミュ
レーションプログラムの動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】一般的な計算機シミュレーションプログラム
を実行するデータ処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】シート物搬送をモデルして計算機シミュレー
ション結果の表示を示す図である。
【図16】変位境界条件を加味した計算機シミュレーシ
ョン結果の表示を示す図である。
【符号の説明】
101:入力部、102:CPU、103:表示部、1
04:プログラムメモリ、105:データメモリ、10
6:外部記憶装置、107:搬送経路分割部、108:
判断部、109:探索部、110:演算部、111:バ
ス。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物を解析モデルとし、該シート
    状物が搬送されて変形する過程で前記シート状物が搬送
    される際に受ける外力に相当する変位境界条件を解析モ
    デルに付与し、対象とする搬送経路を、シート状物が搬
    送経路のある搬送箇所から搬送されその先端が受け継が
    れる直ぐ次の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送経路
    に分割する搬送経路分割手段と、 分割した各搬送経路毎にシミュレーションを実行するこ
    とにより得られたデータ群から、それぞれの一部を取出
    してつなぎ合わせてそのシート状物が搬送されて変形す
    る過程を表す新規データとするために、つなぎ合わせる
    べく各シミュレーションにおける時間ステップを入力す
    る時間ステップ入力手段と、 各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付与し
    たデータか、付与せずに演算処理したデータ部分かを判
    断する判断手段と、 変位境界条件を付与せずに演算処理したデータをそれぞ
    れ取出してつなぎ合わせ新規データを生成するデータ生
    成手段と、 生成した前記新規データを記憶する記憶手段とを有する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 上流側搬送経路に対するシミュレーショ
    ン結果によるシート状物先端と、下流側搬送経路に対す
    るシミュレーションにおけるシート状物の初期位置にお
    ける先端との距離を演算する距離演算手段と、演算した
    距離が最小となる上流側搬送経路に対するシミュレーシ
    ョンでの時間ステップを探索する探索手段とを有する請
    求項1記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上流側搬送経路に対するシミュレーショ
    ン結果によるシート状物先端から後端までのシート状物
    上の任意の位置までの距離を演算する第1の演算手段
    と、下流側搬送経路に対するシミュレーションにおける
    シート状物の初期位置における先端と第1の演算手段に
    よって演算した任意の位置までの距離を演算する第2の
    演算手段と、各演算結果の差を求める差分手段と、それ
    ぞれのつなぎ合わせる箇所にて既に設定した距離の差の
    総和を求める総和算出手段と、当該総和と現在着目して
    いる箇所での距離の差を求める第3の演算手段と、得ら
    れた差の絶対値が最小となる時間ステップを判断する処
    理手段とを有する請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 幾何形状の上をシート状物が入力設定さ
    れた搬送速度にて移動すると仮定してシート物が搬送さ
    れる過程を疑似データとして演算する疑似データ演算手
    段を有し、シミュレーションの結果として得られるデー
    タ群のうちいづれかの代わりに前記疑似データを用いる
    請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶した前記新規データ
    を読込む手段と、シミュレーションの実行条件として入
    力した情報と共に、読込んだあるいは演算したデータを
    シート状物が搬送される過程を示す幾何形状として描画
    表示する表示手段とを有する請求項1〜4のいずれかに
    記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 シート状物を解析モデルとし、該シート
    状物が搬送されて変形する過程で当該シート状物が搬送
    される際に受ける外力に相当する変位境界条件を解析モ
    デルに付与し、対象とする搬送経路を、シート状物が搬
    送経路のある搬送箇所から搬送されその先端が受け継が
    れる直ぐ次の搬送箇所あるいは開放領域までの搬送経路
    に分割する分割工程と、 分割した各搬送経路毎にシミュレーションを実行するこ
    とにより得られたデータ群から、それぞれの一部を取出
    しつなぎ合わせてそのシート状物が搬送されて変形する
    過程を表す新規データとするために、つなぎ合わせるべ
    く各シミュレーションにおける時間ステップを入力する
    時間ステップ入力工程と、 各時間ステップでのデータのうち変位境界条件を付与し
    たデータか、付与せずに演算処理したデータかを判断す
    る判断工程と、 変位境界条件を付与せずに演算処理したデータをそれぞ
    れ取出してつなぎ合わせた新規データを生成するデータ
    生成工程と、 生成した前記新規データを記憶する記憶工程と を有することを特徴とするデータ処理方法。
  7. 【請求項7】 上流側搬送経路に対するシミュレーショ
    ン結果によるシート状物先端と、下流側搬送経路に対す
    るシミュレーションにおけるシート状物の初期位置にお
    ける先端との距離を演算する演算工程と、演算して求め
    た距離が最小となる上流側搬送経路シミュレーションで
    の時間ステップを探索する探索工程とを有する請求項6
    に記載のデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 上流側搬送経路に対するシミュレーショ
    ン結果によるシート状物先端から後端までのシート状物
    上の任意の位置までの距離を演算する第1の演算工程
    と、下流側搬送経路に対するシミュレーションにおける
    シート状物の初期位置における先端と第1の演算工程に
    て演算した任意の位置までの距離を演算する第2の演算
    工程と、各演算結果の差を求める差分算出工程と、それ
    ぞれのつなぎ合わせる箇所にて既に設定した前記距離の
    差の総和を求める総和算出工程と、該総和と現在着目し
    ている箇所での距離の差を求める第3の演算工程と、得
    られた差の絶対値が最小となる時間ステップを判断する
    処理工程とを有する請求項6記載のデータ処理方法。
  9. 【請求項9】 幾何形状の上をシート状物が入力設定さ
    れた搬送速度にて移動すると仮定してシート物が搬送さ
    れる過程を疑似データとして生成する疑似データ演算工
    程を有し、シミュレーションの結果として得られるデー
    タ群のうちいづれかの代わりに前記疑似データを用いる
    請求項6〜8のいずれかに記載のデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 コンピュータにより、シート状物を解
    析モデルとし、該シート状物が搬送されて変形する過程
    でシート状物が搬送される際に受ける外力に相当する変
    位境界条件を解析モデルに付与し、対象とする搬送経路
    を、シート状物が前記搬送経路のある搬送箇所から搬送
    されその先端が受け継がれる直ぐ次の搬送箇所あるいは
    開放領域までの搬送経路に分割する分割機能と、各搬送
    経路毎にシミュレーションを実行することにより得られ
    たデータ群から、それぞれの一部を取出しつなぎ合わせ
    てそのシート状物が搬送されて変形する過程を表す新規
    データとするために、つなぎ合わせるべく各シミュレー
    ションにおける時間ステップを入力する時間ステップ入
    力機能と、各時間ステップでのデータのうち変位境界条
    件を付与したデータか、付与せず演算処理したデータか
    を判断する判断機能と、該変位境界条件を付与せずに演
    算処理したデータ部分をそれぞれ取出しつなぎ合わせた
    新規データを生成するデータ生成機能と、生成した新規
    データを記憶する記憶機能とを実行するデータ処理プロ
    グラムを記録する媒体。
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