JP2001306408A - データバックアップシステム - Google Patents

データバックアップシステム

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JP2001306408A
JP2001306408A JP2000124422A JP2000124422A JP2001306408A JP 2001306408 A JP2001306408 A JP 2001306408A JP 2000124422 A JP2000124422 A JP 2000124422A JP 2000124422 A JP2000124422 A JP 2000124422A JP 2001306408 A JP2001306408 A JP 2001306408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端末の不揮発性記憶部にそれぞれ設けられ
たデータファイルのデータを確実に保存できるようにす
る。 【解決手段】 端末1A〜1Cは、バックアップ処理開
始時に、ホスト装置2により当該端末のバックアップ先
に指定されている他の端末の識別情報とバックアップ先
メモリで記憶している識別情報とを比較する。そして、
一致しないときには、バックアップ先に指定されている
他の端末にデータファイル4A〜4Cのデータをコピー
し、成功するとバックアップ先メモリの内容をコピーし
た他の端末の識別情報に変更する。識別情報が一致した
とき及びコピーに失敗したときには、バックアップ先メ
モリの識別情報で識別される他の端末にデータファイル
4A〜4Cのデータをコピーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ジャーナル対
応のPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)シス
テム等のデータ処理システムに適用されるデータバック
アップシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ジャーナル対応のPOSシス
テムにおいて、ジャーナル用データのバックアップ機能
としては、各POSターミナルにそれぞれジャーナルフ
ァイルを設け、ホスト装置に送信すべき電子ジャーナル
データを自機内のHDD(HardDisk Drive)装置等の不
揮発性記憶部に形成したジャーナルファイルに記憶保存
するとともに、記憶保存されなかったときにはその電子
ジャーナルデータをレシートプリンタによりレシート用
紙に印字記録してバックアップするようにしたものがあ
った(特開平10−91873号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各PO
Sターミナルで発生した電子ジャーナルデータをその都
度ホスト装置に送信していては通信回線のトラフィック
量が著しく増加して好ましくないため、運用上は、各P
OSターミナルのジャーナルファイルに記憶保存された
電子ジャーナルデータを1日の確定業務にてホスト装置
に送信していた。このため、不揮発性記憶部の障害等に
よりジャーナルファイルに記憶保存されたデータがホス
ト装置に送信される前に欠落してしまうおそれがあり、
このデータの欠落を防ぐバックアップシステムの構築が
要求されていた。
【0004】そこで本発明は、各端末の不揮発性記憶部
にそれぞれ設けられたデータファイルのデータを確実に
保存できるデータバックアップシステムを提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、不揮発性の記憶部にバックアップ対象のデータファ
イルを記憶した複数台の端末と、これら各端末を制御す
るホスト装置とを通信回線で接続してなるデータ処理シ
ステムにおいて、ホスト装置に、端末毎に通信回線で接
続される他の端末の中でバックアップ先に指定されてい
る他の端末の識別情報を管理する端末管理手段を設け
る。また各端末に、それぞれ自己のバックアップ先に指
定されている他の端末の識別情報を記憶するバックアッ
プ先メモリを設ける。そして各端末は、それぞれデータ
ファイルのバックアップ処理開始時に、ホスト装置の端
末管理手段により当該端末のバックアップ先に指定され
ている他の端末の識別情報とバックアップ先メモリで記
憶している識別情報とを比較し、識別情報が一致しない
ときには、ホスト装置の端末管理手段により当該端末の
バックアップ先に指定されている他の端末に通信回線を
介してデータファイルのデータをコピーしてバックアッ
プファイルを形成する。そしてコピーに成功すると、バ
ックアップ先メモリの情報をホスト装置の端末管理手段
により当該端末のバックアップ先に指定されている他の
端末の識別情報に変更する。一方、識別情報が一致した
とき及びコピーに失敗したときには、バックアップ先メ
モリの識別情報で識別される他の端末に通信回線を介し
てデータファイルのデータをコピーしてバックアップフ
ァイルを形成する。このときコピーに失敗すると、ホス
ト装置の端末管理手段によりそのコピーに失敗した他の
端末に対してバックアップ先に指定されている他の端末
に通信回線を介してデータファイルのデータをコピーし
てバックアップファイルを形成する。そしてコピーに成
功すると、バックアップ先メモリの識別情報で識別され
る他の端末が切離し中か否かを判断する。ここで、切離
し中の場合には、コピーに成功した他の端末の識別情報
が当該端末のバックアップ先に指定されるようにホスト
装置で管理される情報を更新する。これに対して、切離
し中でない場合には、バックアップ先メモリの情報をコ
ピーに成功した他の端末の識別情報に変更するようにし
たものである。
【0006】本願請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載のデータバックアップシステムにおいて、各端末
に、それぞれ電源投入後の立上げ時にホスト装置の端末
管理手段により当該端末のバックアップ先に指定されて
いる他の端末の識別情報を取得し、その識別情報で識別
される他の端末が起動しているか否かを判断する判断手
段を設ける。そして、この判断手段により起動していな
いと判断した場合に、その起動していない他の端末に対
してバックアップ先に指定されている他の端末に通信回
線を介してデータファイルのデータをコピーしてバック
アップファイルを形成し、コピーに成功するとそのコピ
ーに成功した他の端末の識別情報が当該端末のバックア
ップ先に指定されるようにホスト装置で管理される情報
を更新するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態は、電子ジ
ャーナル対応のPOSシステムに本発明を適用した場合
である。
【0008】図1は電子ジャーナル対応のPOSシステ
ムの概略図で、商品販売データ等の商取引に関するデー
タを登録処理する機能を有した複数台(本実施の形態で
は3台とする)のPOSターミナル1A,1B,1C
と、各POSターミナル1A,1B,1Cを集中制御す
るホスト装置としてのPOSサーバ2とを、LAN(Lo
cal Area Network)等の通信回線3で電気的に接続する
ことによって、POSシステムを構築している。
【0009】各POSターミナル1A,1B,1Cに
は、予めターミナル間を識別するためのIDコードを設
定している。因みに、この実施の形態では、第1POS
ターミナル1AのIDコードを[1]とし、第2POS
ターミナル1BのIDコードを[2]とし、第3POS
ターミナル1CのIDコードを[3]としている。
【0010】各POSターミナル1A,1B,1Cは、
それぞれ不揮発性記憶部であるハードディスクに、バッ
クアップ対象のデータファイルとして、そのPOSター
ミナルで発生した電子ジャーナルデータを1日分蓄積記
憶するためのジャーナルファイル4A,4B,4Cを記
憶している。また、他のPOSターミナルのジャーナル
ファイルをバックアップファイル5A,5B,5Cとし
て同ハードディスクに記憶保存する機能を有している。
ジャーナルファイル4A,4B,4Cは、図4に示すよ
うに、ファイル名称とファイル作成日付をヘッダデータ
とするもので、ファイル名称によってファイル作成元の
POSターミナルを識別可能であり、ファイル作成日付
によって同一POSターミナルで作成されたファイルを
識別可能となっている。
【0011】POSサーバ2は、24時間営業でない店
では閉店後に実施され、24時間営業の店では深夜等の
決められた時刻に実施される1日の確定業務において、
各POSターミナル1A,1B,1Cから通信回線3を
介してジャーナルファイル4A,4B,4Cのデータ
(電子ジャーナルデータ)を収集し、マスタファイル6
に記憶保存する機能を有している。
【0012】またPOSサーバ2は、図2に示すよう
に、各POSターミナル1A,1B,1CのIDコード
に対応して、そのPOSターミナルに対して通信回線3
で接続される他のPOSターミナルの中でデータファイ
ル(ジャーナルファイル4A,4B,4C)のバックア
ップ先に指定される他のターミナルの識別情報であるバ
ックアップ先IDコードと、そのバックアップ先POS
ターミナルの稼動状態を示す切離しステータスとを記憶
するターミナル管理テーブル7を備えている。ここで、
切離しステータスは、稼動中のとき“0”であり、非稼
動中のとき“1”である[端末管理手段]。
【0013】各POSターミナル1A,1B,1Cは同
一構成であり、図3に示すように、制御部本体としてC
PU11を搭載している。また、CPU11が実行する
プログラムデータ等の固定的データを予め格納したRO
M(Read Only Memory)12、各商品のPLU(Price
Look Up)コードに対応して品名,単価等を設定記憶し
た商品データテーブルや各商品の売上データを累積記憶
する売上データテーブル等を記憶するRAM(Random A
ccess Memory)13、現日時を計時する時計部14、通
信回線3を介して接続されるPOSサーバ2とのデータ
通信を制御する通信コントローラ15、現金等を収容す
るためのドロワ16に開放指令信号を出力する出力ポー
ト17、外部から装着されるフロッピーディスクをアク
セスしてデータの書込み,読出しを行うFDD(Floppy
Disk Drive)装置18の駆動を制御するFDDコント
ローラ19、前記ジャーナルファイル4A,4B,4C
やバックアップファイル5A,5B,5Cが形成される
ハードディスクをアクセスしてデータの書込み,読出し
を行うHDD装置20の駆動を制御するHDDコントロ
ーラ21、商品登録業務等に供する各種のキーが配設さ
れたキーボード22が接続されるキーボードインタフェ
ース23、バーコードを光学的に読取るスキャナ24が
接続されるスキャナインタフェース25、レシート印字
を行うレシートプリンタ26が接続されるプリンタイン
タフェース27、登録商品の品名,価格等を表示する表
示器28が接続される表示器インタフェース29等を搭
載している。そしてCPU11と、ROM12,RAM
13,時計部14,通信コントローラ15,FDDコン
トローラ19,HDDコントローラ21及び各種入出力
機器のインタフェース23,25,27,29とを、ア
ドレスバス,データバス等のバスライン30で接続し
て、制御回路を構成している。
【0014】かかる構成のPOSターミナル1A,1
B,1Cは、前記RAM13に、特に図5に示すよう
に、当該POSターミナルに対して現時点でバックアッ
プ先に指定されている他のPOSターミナルのIDコー
ドを格納するバックアップ先IDメモリ31を形成して
いる。
【0015】しかして、各POSターミナル1A,1
B,1CのCPU11は、登録業務において発生する1
商取引に対して、図6の流れ図に示す処理を実行するも
のとなっている。すなわちCPU11は、ST1として
キーボード22又はスキャナ23からのデータ入力によ
り1商取引として取引される商品の販売データ登録処
理,返品データ登録処理等を実行し、ST2として締め
キーの入力によりその商取引の登録終了が宣言されてレ
シートプリンタ26によるレシート発行などを行った
後、ST3としてその1商取引で発生した電子ジャーナ
ルデータを作成する。そして、ST4としてこの電子ジ
ャーナルデータを自己のハードディスク上のジャーナル
ファイル4Aに追加格納する。
【0016】次に、ST5として通信回線3を介して接
続されるPOSサーバ2に、自機に対して設定されてい
るバックアップ先IDコード,つまりは1次バックアッ
プ先IDコードの要求コマンドを送信する。この要求コ
マンドを受信したPOSサーバ2は、ターミナル管理テ
ーブル7を参照して、コマンド送信元POSターミナル
のIDコードに対応するバックアップ先IDコード(1
次バックアップ先IDコード)を取得し返信するので、
CPU11は、POSサーバ2から1次バックアップ先
IDコードを受信したならば、ST6としてRAM13
のバックアップ先IDメモリ31に格納されているID
コード(現バックアップ先IDコード)を読み出して比
較する[比較手段]。
【0017】その結果、ST7として現バックアップ先
IDコードが1次バックアップ先IDコードに一致しな
い場合には、ST8として1次バックアップ先IDコー
ドで識別される他のPOSターミナル(1次バックアッ
プ先POSターミナル)に、通信回線3を介して自己の
ジャーナルファイル4(4A,4B,4C)のデータを
送信して、1次バックアップ先POSターミナルのハー
ドディスクにバックアップファイル5(5A,5B,5
C)としてコピーする。ここで、ST9としてコピーに
成功した場合には、ST10としてその1次バックアッ
プ先POSターミナルのIDコードをRAM13のバッ
クアップ先IDメモリ31に上書き格納して、現バック
アップ先IDコードに指定する。以上で、1商取引に対
する処理を終了し、CPU11は、次の商取引の開始を
待機する[第1のバックアップ処理手段]。
【0018】ST7にて現バックアップ先IDコードが
1次バックアップ先IDコードに一致した場合、及びS
T9にて1次バックアップ先POSターミナルに対して
のジャーナルファイルデータのコピーに失敗した場合に
は、ST11として現バックアップ先IDコードで識別
される他のPOSターミナル(現バックアップ先POS
ターミナル)に、通信回線3を介して自己のジャーナル
ファイル4(4A,4B,4C)のデータを送信して、
現バックアップ先POSターミナルのハードディスクに
バックアップファイル5(5A,5B,5C)としてコ
ピーする。ここで、ST12としてコピーに成功する
と、今回の1商取引に対する処理を終了し、次の商取引
の開始を待機する[第2のバックアップ処理手段]。
【0019】ST12にて現バックアップ先POSター
ミナルに対してのジャーナルファイルデータのコピーに
失敗した場合には、ST13として前記POSサーバ2
に、1次バックアップ先POSターミナルに対して設定
されているバックアップ先IDコード,つまりは2次バ
ックアップ先IDコードの要求コマンドを送信する。こ
の要求コマンドを受信したPOSサーバ2は、ターミナ
ル管理テーブル7を参照して、1次バックアップ先PO
SターミナルのIDコードに対応するバックアップ先I
Dコード(2次バックアップ先IDコード)を取得し返
信するので、CPU11は、ST14としてPOSサー
バ2から2次バックアップ先IDコードを受信したなら
ば、ST15としてその2次バックアップ先IDコード
で識別される他のPOSターミナル(2次バックアップ
先POSターミナル)に、通信回線3を介して自己のジ
ャーナルファイル4(4A,4B,4C)のデータを送
信して、2次バックアップ先POSターミナルのハード
ディスクにバックアップファイル5(5A,5B,5
C)としてコピーする。
【0020】ここで、ST16として再びコピーに失敗
した場合には、ST13に戻り、POSサーバ2に、2
次バックアップ先POSターミナルに対して設定されて
いるバックアップ先IDコード,つまりは3次バックア
ップ先IDコードの要求コマンドを送信する。この要求
コマンドを受信したPOSサーバ2は、ターミナル管理
テーブル7を参照して、2次バックアップ先POSター
ミナルのIDコードに対応するバックアップ先IDコー
ド(3次バックアップ先IDコード)を取得し返信する
ので、CPU11は、ST14にてPOSサーバ2から
3次バックアップ先IDコードを受信したならば、ST
15にてその3次バックアップ先IDコードで識別され
るPOSターミナル(3次バックアップ先POSターミ
ナル)に、通信回線3を介して自己のジャーナルファイ
ル4(4A,4B,4C)のデータを送信して、3次バ
ックアップ先POSターミナルのハードディスクにバッ
クアップファイル5(5A,5B,5C)としてコピー
する。
【0021】ここで、再度コピーに失敗した場合には、
さらに4次バックアップ先POSターミナルのIDコー
ドを取得してジャーナルファイル4(4A,4B,4
C)のバックアップコピーを行う。ただし、ST14に
て2次以降のバックアップ先POSターミナルのIDコ
ードが1次バックアップ先POSターミナルのIDコー
ドと一致した場合には、自己のFDD装置18に装着さ
れているフロッピーディスクに自己のジャーナルファイ
ル4(4A,4B,4C)のデータをコピーして、今回
の1商取引に対する処理を終了する。
【0022】ST16にて2次以降のバックアップ先P
OSターミナルに対して自己のジャーナルファイル4
(4A,4B,4C)のコピーに成功すると、CPU1
1は、ST17として通信回線3を介してPOSサーバ
2に、RAM13のバックアップ先IDメモリ31に格
納されている現バックアップ先IDコードで識別される
他のPOSターミナル、すなわち現バックアップ先PO
Sターミナルが切離し中か否かを問い合わせる。この問
合せを受けたPOSサーバ2は、ターミナル管理テーブ
ル7を参照して、現バックアップ先IDコードに対応す
る切離しステータスを読込み返信するので、CPU11
は、ST17にてPOSサーバ2から受信した切離しス
テータスが“1”であれば非稼動中(切離し中)と判断
し、“0”であれば稼動中と判断する。そして、非稼動
中と判断した場合には、ST18としてジャーナルファ
イルコピー先の2次以降のバックアップ先POSターミ
ナルのIDコードをターミナル管理テーブル7の自己の
IDコードに対応するバックアップ先IDコードとする
ように、通信回線3を介してPOSサーバ2に指令す
る。一方、稼動中と判断した場合には、ST19として
ジャーナルファイルコピー先の2次以降のバックアップ
先POSターミナルのIDコードをRAM13のバック
アップ先IDメモリ31に上書き格納して、現バックア
ップ先IDコードに指定する。以上で、1商取引に対す
る処理を終了し、CPU11は、次の商取引の開始を待
機する[第3のバックアップ処理手段]。
【0023】また、各POSターミナル1A,1B,1
CのCPU11は、電源投入により立ち上がると、図7
の流れ図に示す立上げ処理を実行するものとなってい
る。すなわちCPU21は、先ず、ST1として通信回
線3を介して接続されるPOSサーバ2に、自機に対し
て設定されているバックアップ先IDコード,つまりは
1次バックアップ先IDコードの要求コマンドを送信す
る。この要求コマンドを受信したPOSサーバ2は、タ
ーミナル管理テーブル7を参照して、コマンド送信元P
OSターミナルのIDコードに対応するバックアップ先
IDコード(1次バックアップ先IDコード)を取得し
返信するので、CPU11は、POSサーバ2から1次
バックアップ先IDコードを受信したならば、ST22
としてタイマカウンタをスタートさせた後、ST23と
して1次バックアップ先IDコードで識別される他のP
OSターミナル、すなわち1次バックアップ先POSタ
ーミナルが起動しているか否かをPOSサーバ2に問い
合わせる。この問合せを受けたPOSサーバ2は、ター
ミナル管理テーブル7を参照して、1次バックアップ先
IDコードに対応する切離しステータスを読込み返信す
るので、CPU11は、ST23にてPOSサーバ2か
ら受信した切離しステータスが“1”であれば起動して
いないと判断し、“0”であれば起動していると判断す
る。
【0024】ここで、1次バックアップ先POSターミ
ナルが起動している場合には、ST24に進む。これに
対し、1次バックアップ先POSターミナルが起動して
いない場合には、タイマカウンタがタイムアップするま
で一定の間隔で問合せを繰り返す。そして、タイマカウ
ンタがタイムアップするまでの間に1次バックアップ先
POSターミナルが起動した場合には、ST24に進
む。
【0025】ST24では、その1次バックアップ先P
OSターミナルのハードディスクに格納されているバッ
クアップファイル5(5A,5B,5C)のうち、自己
のジャーナルファイルに対するバックアップファイルで
作成日付が最新のものを読み出し、その作成日付と自己
のハードディスクに格納されているジャーナルファイル
4(4A,4B,4C)の作成日付とを照合する。その
結果、ST25として両方のファイルの作成日付が一致
する場合には、1次バックアップ先POSターミナルの
ハードディスクに格納されている自己のバックアップフ
ァイル5は、自己のハードディスクに格納されているジ
ャーナルファイルと内容が一致するので、この立上げ処
理を終了する。
【0026】ST25にて、ST26として両方のファ
イルの作成日付が一致しなかった場合には、日付の新し
いファイルを選択する。ここで、1次バックアップ先P
OSターミナルのハードディスクに格納されている自己
のバックアップファイル5の方が作成日付が新しかった
場合には、その1次バックアップ先POSターミナルか
ら自己のバックアップファイル5を読込み、自己のハー
ドディスクに格納されているジャーナルファイル4に上
書きして、ジャーナルファイル4を更新する。
【0027】これに対し、自己のハードディスクに格納
されているジャーナルファイル4の方が作成日付が新し
かった場合には、通信回線3を介して1次バックアップ
先POSターミナルにこのジャーナルファイル4のデー
タを送信して、1次バックアップ先POSターミナルの
ハードディスクにバックアップファイル5としてコピー
する。以上で、この立上げ処理を終了する。
【0028】一方、ST29としてタイマカウンタがタ
イムアップするまでの間に、1次バックアップ先POS
ターミナルが起動しなかった場合には、ST30として
この1次バックアップ先POSターミナルを切離すか否
かをオペレータに選択させるメッセージを表示器28に
表示させる。ここで、キーボード22のキー入力により
切離さないことが選択されるとST22に戻り、タイマ
カウンタを再スタートさせて、1次バックアップ先PO
Sターミナルが起動しているか否かをPOSサーバ2に
再度問い合わせる。
【0029】これに対し、キーボード22のキー入力に
より切離すことが選択された場合には、ST31として
POSサーバ2に、1次バックアップ先POSターミナ
ルに対して設定されているバックアップ先IDコード,
つまりは2次バックアップ先IDコードの要求コマンド
を送信する。この要求コマンドを受信したPOSサーバ
2は、ターミナル管理テーブル7を参照して、1次バッ
クアップ先POSターミナルのIDコードに対応するバ
ックアップ先IDコード(2次バックアップ先IDコー
ド)を取得し返信するので、CPU11は、ST32と
してPOSサーバ2から2次バックアップ先IDコード
を受信したならば、ST33としてその2次バックアッ
プ先IDコードで識別される他のPOSターミナル(2
次バックアップ先POSターミナル)に、通信回線3を
介して自己のジャーナルファイル4(4A,4B,4
C)のデータを送信して、2次バックアップ先POSタ
ーミナルのハードディスクにバックアップファイル5
(5A,5B,5C)としてコピーする。
【0030】ここで、ST34として再びコピーに失敗
した場合には、ST31に戻り、POSサーバ2に、2
次バックアップ先POSターミナルに対して設定されて
いるバックアップ先IDコード,つまりは3次バックア
ップ先IDコードの要求コマンドを送信する。この要求
コマンドを受信したPOSサーバ2は、ターミナル管理
テーブル7を参照して、2次バックアップ先POSター
ミナルのIDコードに対応するバックアップ先IDコー
ド(3次バックアップ先IDコード)を取得し返信する
ので、CPU11は、ST32にてPOSサーバ2から
3次バックアップ先IDコードを受信したならば、ST
33にてその3次バックアップ先IDコードで識別され
る他のPOSターミナル(3次バックアップ先POSタ
ーミナル)に、通信回線3を介して自己のジャーナルフ
ァイル4(4A,4B,4C)のデータを送信して、3
次バックアップ先POSターミナルのハードディスクに
バックアップファイル5(5A,5B,5C)としてコ
ピーする。
【0031】ここで、再度コピーに失敗した場合には、
さらに4次バックアップ先POSターミナルのIDコー
ドを取得してジャーナルファイル4(4A,4B,4
C)のバックアップコピーを行う。ただし、ST32に
て2次以降のバックアップ先POSターミナルのIDコ
ードが1次バックアップ先POSターミナルのIDコー
ドと一致した場合には、自己のジャーナルファイル4
(4A,4B,4C)のデータをコピーすることなく、
この立上げ処理を終了する。
【0032】ST34にて2次以降のバックアップ先P
OSターミナルに対して自己のジャーナルファイル4
(4A,4B,4C)のコピーに成功すると、CPU1
1は、ST35としてジャーナルファイルコピー先の2
次以降のバックアップ先POSターミナルのIDコード
をターミナル管理テーブル7の自己のIDコードに対応
するバックアップ先IDコードとするように、通信回線
3を介してPOSサーバ2に指令する。以上で、この立
上げ処理を終了する[第4のバックアップ処理手段]。
このように構成された本実施の形態において、今、図2
に示すように、第1POSターミナル1Aのバックアッ
プ先を第2POSターミナル1Bとし、第2POSター
ミナル1Bのバックアップ先を第3POSターミナル1
Cとし、第3POSターミナル1Cのバックアップ先を
第1POSターミナル1Aとする。
【0033】この状態で、例えば第1POSターミナル
1Aで1商取引が処理され、その商取引で発生した電子
ジャーナルデータが作成されると、この電子ジャーナル
データが第1POSターミナル1Aのハードディスクに
記憶されているジャーナルファイル4Aに追加格納され
る。また、POSサーバ2から1次バックアップ先ID
コードとして第2POSターミナル2BのIDコード
[2]が送られてくる。
【0034】ここで、第1POSターミナル1Aのバッ
クアップ先IDメモリ31に格納されているIDコード
が第2POSターミナル2AのIDコード[2]であっ
た場合には、この第2POSターミナル2Bのハードデ
ィスクに第1POSターミナル1Aのジャーナルファイ
ル4Aのデータがバックアップファイル5Bとしてコピ
ーされる。
【0035】これに対し、第1POSターミナル1Aの
バックアップ先IDメモリ31に格納されているIDコ
ードが第2POSターミナル2BのIDコード[2]以
外,例えば第3POSターミナル1CのIDコード
[3]であった場合には、先ず、第2POSターミナル
2Bのハードディスクに第1POSターミナル1Aのジ
ャーナルファイル4Aのデータがバックアップファイル
5Bとしてコピーされる。ここで、コピーに成功した場
合には、第1POSターミナル1Aのバックアップ先I
Dメモリ31に格納されているIDコードが第2POS
ターミナル2BのIDコード[2]に更新される。
【0036】これに対し、第2POSターミナル1Bへ
のコピーに失敗した場合には、バックアップ先IDメモ
リ31に格納されているIDコード[3]で識別される
第3POSターミナル1Cのハードディスクに、第1P
OSターミナル1Aのジャーナルファイル4Aのデータ
がバックアップファイル5Cとしてコピーされる。ここ
で、コピーに成功した場合には、第1POSターミナル
1Aのバックアップ先IDメモリ31に格納されている
IDコードは更新されない。
【0037】これに対して、第3POSターミナル1C
へのコピーに失敗した場合には、第3POSターミナル
1Cのバックアップ先が2次バックアップ先として指定
される。ただし、この場合は、2次バックアップ先が第
1POSターミナル1Aなので、ジャーナルファイル4
Aのデータはフロッピー(登録商標)ディスクにコピー
される。
【0038】一方、第1POSターミナル1Aのバック
アップ先IDメモリ31に格納されているIDコードが
第2POSターミナル1BのIDコード[2]であった
場合において、第2POSターミナル1Bへのコピーに
失敗した場合には、第2POSターミナル1Bのバック
アップ先である第3POSターミナル1Cが選択され、
ジャーナルファイル4Aのデータがバックアップファイ
ル5Cとしてコピーされる。
【0039】ここで、コピーに成功した場合には、第2
POSターミナル1Bが起動中か否かが判断される。そ
して、起動中でない場合には、POSサーバ2で管理さ
れている第1POSターミナル1Aのバックアップ先I
Dコードが第2POSターミナル1Bのものからコピー
に成功した第3POSターミナル1Cのものに更新され
る。したがって、以後は、第3POSターミナル1Cが
第1POSターミナル1Aの1次バックアップ先ターミ
ナルとして機能する。
【0040】一方、第2POSターミナル1Bが起動中
であった場合には、第1POSターミナル1Aのバック
アップ先IDメモリ31に格納されているIDコードが
コピーに成功した第3POSターミナル1Cのものに更
新される。したがって、次回のジャーナルファイル4A
のバックアップ時には、はじめに第2POSターミナル
1Bがバックアップ先として選択され、バックアップに
失敗した場合に第3POSターミナル1Cがバックアッ
プ先として選択される。
【0041】このように本実施の形態によれば、各PO
Sターミナル1A,1B,1Cにおいてバックアップ対
象のジャーナルファイル4が更新される毎に、そのジャ
ーナルファイル4を回線接続された他のPOSターミナ
ルにコピーしてバックアップしている。この場合におい
て、1次のバックアップ先に指定されている他のPOS
ターミナルにファイルデータをコピーできなくても、2
次のバックアップ先に指定されているさらに他のPOS
ターミナルにファイルデータをコピーしているので、ハ
ードディスクの障害等によりジャーナルファイル4のデ
ータがホスト装置に送信される前に欠落してしまって
も、そのデータを他のPOSターミナルのハードディス
ク上で確実に保存することができる。
【0042】また、2次バックアップ先のPOSターミ
ナルにファイルデータをバックアップした際に、コピー
に失敗した1次バックアップ先のPOSターミナルが切
離し中であった場合には、それ以後、POSサーバ2で
はコピーに成功した2次バックアップ先のPOSターミ
ナルが1次バックアップ先のPOSターミナルとして記
憶管理されるようになっている。したがって、次回はコ
ピーに成功した他のPOSターミナルに最初にデータフ
ァイル4がコピーされるので、成功する確率が高くな
る。
【0043】また、コピーに失敗した1次バックアップ
先POSターミナルが切離し中でなかった場合には、次
回もやはり1次バックアップ先POSターミナルがバッ
クアップ先として最初に選択されるようになっている。
したがって、1次バックアップ先POSターミナルの一
時的な異常によりコピーに失敗しても1次バックアップ
先が変更されることはない。
【0044】また、POSターミナルの電源投入時に
は、そのPOSターミナルに対して1次バックアップ先
に指定されている他のPOSターミナルが起動している
か否かが判断される。そして、起動していない場合に
は、2次バックアップ先に指定されている他のPOSタ
ーミナルに対して自己のジャーナルファイル4がコピー
され、コピーに成功したならば、以後、この2次バック
アップ先POSターミナルが1次バックアップ先として
記憶管理される。したがって、起動していない他のPO
Sターミナルが1次バックアップ先として管理されるこ
ともない。
【0045】ところで、POSターミナルのハードディ
スクに障害が発生した場合、通常は、正常なハードディ
スクに交換した後、電源を投入して再立上げを行う。こ
のとき、1次バックアップ先に指定されている他のPO
Sターミナルに自己の最新のジャーナルファイル4がバ
ックアップファイル5として記憶保存されているか否か
がチェックされる。そして、記憶保存されている場合に
は、そのバックアップファイル5が自己のハードディス
クにジャーナルファイル4としてコピーされる。したが
って、ハードディスクの障害発生によりジャーナルファ
イル4が壊れても、電源の再投入によって自動的に壊れ
る前の状態に復旧できるので、信頼性がよい。
【0046】なお、この発明は、POSシステムのデー
タバックアップシステムに限定されるものではなく、不
揮発性の記憶部にバックアップ対象のデータファイルを
記憶した複数台の端末とこれら各端末を制御するホスト
装置とを通信回線で接続してなるデータ処理システムの
データバックアップシステムとして適用できるものであ
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1,2
記載の発明によれば、各端末の不揮発性記憶部にそれぞ
れ設けられたデータファイルのデータを効率よく確実に
保存できるデータバックアップシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるPOSシステム
の概略図。
【図2】 同実施の形態においてPOSサーバが有する
ターミナル管理テーブルのレイアウトを示す図。
【図3】 同実施の形態におけるPOSターミナルの要
部構成を示すブロック図。
【図4】 同実施の形態におけるジャーナルファイルの
構成図。
【図5】 同実施の形態においてPOSターミナルが有
する主要なメモリを示す図。
【図6】 同実施の形態におけるPOSターミナルのC
PUが実行する1商取引処理の要部を示す流れ図。
【図7】 同実施の形態におけるPOSターミナルのC
PUが実行する電源立上げ処理の要部を示す流れ図。
【符号の説明】
1A,1B,1C…POSターミナル 2…POSサーバ 3…通信回線 4A,4b,4C…ジャーナルファイル 5A,5b,5C…バックアップファイル 7…ターミナル管理テーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性の記憶部にバックアップ対象の
    データファイルを記憶した複数台の端末と、これら各端
    末を制御するホスト装置とを通信回線で接続してなるデ
    ータ処理システムにおいて、 前記ホスト装置は、前記端末毎に前記通信回線で接続さ
    れる他の端末の中でバックアップ先に指定されている他
    の端末の識別情報を管理する端末管理手段を備え、 前記各端末は、それぞれ自己のバックアップ先に指定さ
    れている他の端末の識別情報を記憶するバックアップ先
    メモリと、前記データファイルのバックアップ処理開始
    時に前記ホスト装置の端末管理手段により当該端末のバ
    ックアップ先に指定されている他の端末の識別情報と前
    記バックアップ先メモリで記憶している識別情報とを比
    較する比較手段と、この比較手段により識別情報が一致
    しないとき、前記ホスト装置の端末管理手段により当該
    端末のバックアップ先に指定されている他の端末に前記
    通信回線を介して前記データファイルのデータをコピー
    してバックアップファイルを形成し、コピーに成功する
    と前記バックアップ先メモリの情報を前記ホスト装置の
    端末管理手段により当該端末のバックアップ先に指定さ
    れている他の端末の識別情報に変更する第1のバックア
    ップ処理手段と、前記比較手段により識別情報が一致し
    たとき及び前記第1のバックアップ処理手段においてコ
    ピーに失敗したとき、前記バックアップ先メモリの識別
    情報で識別される他の端末に前記通信回線を介して前記
    データファイルのデータをコピーしてバックアップファ
    イルを形成する第2のバックアップ処理手段と、この第
    2のバックアップ処理手段においてコピーに失敗したと
    き、前記ホスト装置の端末管理手段によりそのコピーに
    失敗した他の端末に対してバックアップ先に指定されて
    いる他の端末に前記通信回線を介して前記データファイ
    ルのデータをコピーしてバックアップファイルを形成
    し、コピーに成功すると前記バックアップ先メモリの識
    別情報で識別される他の端末が切離し中か否かを判断
    し、切離し中の場合にはコピーに成功した他の端末の識
    別情報が当該端末のバックアップ先に指定されるように
    前記ホスト装置で管理される情報を更新し、切離し中で
    ない場合には前記バックアップ先メモリの情報をコピー
    に成功した他の端末の識別情報に変更する第3のバック
    アップ処理手段とを具備したことを特徴とするデータバ
    ックアップシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータバックアップシス
    テムにおいて、 各端末は、それぞれ電源投入後の立上げ時にホスト装置
    の端末管理手段により当該端末のバックアップ先に指定
    されている他の端末の識別情報を取得し、その識別情報
    で識別される他の端末が起動しているか否かを判断する
    判断手段と、この判断手段により起動していないと判断
    すると、その起動していない他の端末に対してバックア
    ップ先に指定されている他の端末に通信回線を介してデ
    ータファイルのデータをコピーしてバックアップファイ
    ルを形成し、コピーに成功するとそのコピーに成功した
    他の端末の識別情報が当該端末のバックアップ先に指定
    されるようにホスト装置で管理される情報を更新する第
    4のバックアップ処理手段をさらに具備したことを特徴
    とするデータバックアップシステム。
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