JP2001305454A - 走査式描画装置 - Google Patents

走査式描画装置

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JP2001305454A
JP2001305454A JP2000122113A JP2000122113A JP2001305454A JP 2001305454 A JP2001305454 A JP 2001305454A JP 2000122113 A JP2000122113 A JP 2000122113A JP 2000122113 A JP2000122113 A JP 2000122113A JP 2001305454 A JP2001305454 A JP 2001305454A
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JP2000122113A
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English (en)
Inventor
Shuichi Takeuchi
修一 竹内
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の走査部により描画された画像同士が正
確につながるように描画を行う走査式描画装置を、提供
する。 【解決手段】 被描画体11が副走査方向にスライドし
た状態で、各走査部30,40が描画光束を主走査方向
に描画させてゆくと、被描画体11上には、各走査部3
0,40に対応した描線が描かれる。一方の走査部30
により描かれた各描線は、他方の走査部40により描か
れた各描線のうちの対応するものと同一直線上に描かれ
る。各走査部同士が、副走査方向にずれた状態で配置さ
れていても、このずれ量Δや各ポリゴナルミラー31,
41の位相差φが所定の値に設定されることにより、一
方の走査部30により描画された画像と、他方の走査部
40により描画された画像とは、正確につながれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源から発
せられるレーザ光を走査して被描画体上に描画パターン
を照射する走査式描画装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリント基板や半導体素子を
製造する際に、配線等の描画パターンを被描画体である
基板上に直接記録するために、例えばダイレクトイメー
ジャーやレーザフォトプロッタ等の走査式描画装置が、
使用されている。これらの走査式描画装置は、その光源
から発せられるレーザ光を変調器で変調してポリゴナル
ミラーで偏向走査することにより、感光層が形成された
基板等の被描画体上に、直接描画パターンを描く。
【0003】最近では、より広い描画領域を高速かつ高
精細に描画できる走査式描画装置が要請されている。こ
の要請を実現するため、主走査方向に沿って縦列に配列
された一対の走査部を備えた走査式描画装置が、提案さ
れている。この走査式描画装置における各走査部は、被
描画体上において仮想的に二分割された一対の領域に対
して、夫々レーザビームを同時に走査させることによ
り、広い描画領域を一度に描画するのである。即ち、被
描画体上の各領域は、対応する各走査部により夫々描画
されて、いわゆるつなぎ描画がなされることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなつなぎ描画方式の走査式描画装置では、被描画体上
における各領域は、互いに異なる走査部により夫々描画
されるため、各領域に描画された画像同士が正しくつな
がらないことにより、各領域同士の境界部分におけるい
わゆるつなぎ目が目立ってしまうという問題がある。こ
のように、各領域に描画された画像同士が正しくつなが
らないと、走査式描画装置は、被描画体の全域に対して
単一の高精細な画像を描画することができない。
【0005】そこで、被走査体上における各領域に描画
された画像同士が正確につながれるように描画を行う走
査式描画装置を提供することを、本発明の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による走査式描画
装置は、上記課題を解決するために、以下のような構成
を採用した。
【0007】即ち、この走査式描画装置は、光源部と、
この光源部から射出された光束を偏向する偏向器,及
び,この偏向器により偏向された光束を描画光束として
集光して被描画体上に所定の主走査方向に平行な走査線
を形成する結像光学系を有する走査部と、前記被描画体
を、該被描画体の表面に沿って前記主走査方向と所定の
角度をなした副走査方向に移動させる移動部とを備えた
走査式描画装置であって、前記結像光学系は、テレセン
トリックなfθ光学系であり、前記走査部を複数備え、
これら各走査部は、夫々、互いに平行な走査線を形成す
るように配置されるとともに、その結像光学系の光軸と
前記被描画体との交点同士が互いに主走査方向に所定の
間隔をあけ且つ副走査方向に所定のずれ量だけずれた状
態になるように、配置されており、これら各走査部は、
前記移動部が前記被描画体を副走査方向へ移動させてい
る間に、描画光束を所定の速度で夫々走査させることに
より、前記被描画体上において主走査方向に対して傾い
た複数の描線を、隣接する他の走査部により描画された
各描線のうちの所定の関係により対応するものと同一直
線上に描画することを特徴とする。
【0008】このように構成されると、各走査部は、該
走査部に隣接する走査部に対して予め設定された所定の
ずれ量だけ互いにずらされて配置されているため、移動
部が被描画体を副走査方向へ移動させた状態において、
これら各走査部が描画光束を夫々走査させてゆくと、被
描画体上には、各走査部毎に複数の描線が描画されてゆ
く。これら各走査部により描画された各描線は、隣接す
る他の走査部により描画された描線と一直線上に描かれ
る。
【0009】なお、前記各走査部は、該走査部により描
画される描線が、隣接する他の走査部により描画される
描線と一部重複するように、配置されていてもよい。ま
た、これら各走査部は、2つでもよく3つ以上でもよ
い。さらに、光源部は、光源及び変調器等から構成され
ていてもよく、レーザダイオード等により構成されてい
てもよい。
【0010】この走査式描画装置において、被描画体上
に描画された描線の副走査方向における間隙をpとし、
前記被描画体上における各描画光束の主走査方向への走
査速度をvyとし、前記被描画体の副走査方向への移動
速度をvzとし、前記各交点同士の主走査方向における
間隔をdとし、これら各交点同士の副走査方向における
ずれ量をΔとし、kを所定の整数とした場合、 Δ=−d(vz/vy)+k・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、前記各走査部の偏向器の位相差φラジアン
(−2π<φ<2π)を、 φ=2π{−d(vz/vy)+k・p−Δ}/p とすればよい。
【0011】そして、前記光源部は、複数のビームを同
時に射出するマルチビーム光源であり、前記各走査部
は、前記光源部から射出されたn本のビームを同時に走
査して前記被描画体上に副走査方向に対して垂直に並ん
だ複数の走査線を夫々形成する場合、 Δ=−d(vz/vy)+k・n・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π{−d(vz/vy)+k・n・p−Δ}/(n
・p) とすればよい。
【0012】また、前記各走査部の偏向器は、m面の側
面が光束を偏向する反射面として形成された正角柱状の
ポリゴナルミラーであり、前記各走査部は、前記被描画
体上に副走査方向に対して垂直な走査線を形成する場
合、 Δ=−d(vz/vy)+k・m・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π{−d(vz/vy)+k・m・p−Δ}/(m
・p) とすればよい。
【0013】さらに、前記の如く、各光源部がn本のレ
ーザビームを同時に走査するとともに、前記偏向器がm
面のポリゴナルミラーである場合、 Δ=−d(vz/vy)+k・m・n・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π{−d(vz/vy)+k・m・n・p−Δ}/
(m・n・p) とすればよい。
【0014】また、前記各走査部は、前記被描画体上に
おいて副走査方向に対して垂直な方向の描線を描画する
ように、その走査線が当該被描画体上における副走査方
向に対して垂直な方向から夫々傾けられていてもよい。
【0015】なお、この場合には、 Δ=k・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π(k・p−Δ)/p とすればよい。
【0016】さらに、各光源部がn本のレーザビームを
同時に走査するときには、 Δ=k・n・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π(k・n・p−Δ)/(n・p) とすればよい。
【0017】また、前記偏向器がm面のポリゴナルミラ
ーである場合、 Δ=k・m・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π(k・m・p−Δ)/(m・p) とすればよい。
【0018】さらに、前記の如く、各光源部がn本のレ
ーザビームを同時に走査するとともに、前記偏向器がm
面のポリゴナルミラーである場合、 Δ=k・m・n・p であってもよい。但し、Δがこの条件を満たしていない
ときには、 φ=2π(k・m・n・p−Δ)/(m・n・p) とすればよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について説明する。
【0020】<第1実施形態>図1は、本実施形態の走
査式描画装置の概略構成を示す斜視図である。この図1
に示されるように、走査式描画装置は、描画テーブル1
0,光源21,光分岐素子22,一対の変調器23,2
4,及び,一対の走査部30,40を、備えている。描
画テーブル10は、その表面における矩形状のエリアに
被描画体11を載置固定するとともに、図示せぬ基台上
において所定の方向にスライド可能に設けられている。
なお、この描画テーブル10のスライド方向は、被描画
体11を含む平面に対して平行に設定されている。この
スライド方向は、副走査方向に相当し、図1においてZ
方向として示されている。
【0021】この描画テーブル10の上方には、図示せ
ぬ光学台が配置されている。この光学台は、図示せぬ支
持構造により基台上に支持固定されており、光源21,
光分岐素子22,各変調器23,24,及び,各走査部
30,40を、固定している。光源21は、例えば、ア
ルゴンレーザ発生器等によりなる。そして、光源21か
ら発したレーザビームは、図示せぬミラー及びビーム径
調整光学系等により導かれて、光学台上の光分岐素子2
2に入射する。
【0022】この光分岐素子22は、偏向ビームスプリ
ッタによりなり、入射したレーザビームを反射光及び透
過光に二分して射出する。この光分岐素子22により反
射されたレーザビームは、第1の変調器23に入射し、
当該光分岐素子22を透過したレーザビームは、第2の
変調器24に入射する。これら各変調器23,24は、
音響光学変調素子を有し、入射したレーザビームを透過
又は遮断(ON/OFF)させることができる。なお、
光源21及び各変調器23,24は、光源部に相当す
る。
【0023】一方の変調器23から射出されたレーザビ
ームは、一対のミラー25,26により順次反射され
て、一方の走査部30へ向う。他方の変調器24から射
出されたレーザビームは、一対のミラー27,28によ
り順次反射されて、他方の走査部40へ向う。
【0024】第1の走査部30は、偏向器としてのポリ
ゴナルミラー31,fθレンズ群32,及びミラー33
を、有している。ポリゴナルミラー31は、正多角柱状
の外形を有し、その各側面が反射面として形成されてい
る。そして、このポリゴナルミラー31は、その中心軸
を中心として回転可能に軸支されており、図1における
反時計方向に等速回転することにより、ミラー26によ
り反射された一方のレーザビームを偏向する。
【0025】fθレンズ群32は、ミラー33を挟んで
配置された前方レンズ321と後方レンズ322により
なる。なお、前方レンズ321の光軸及び後方レンズ3
22の光軸は、夫々、被描画体11に対して垂直かつ図
1のZ方向に平行な所定の平面内に、配置されている。
さらに、後方レンズ322の光軸は、被描画体11に対
して垂直に向けて配置されている。このfθレンズ群3
2は、結像光学系に相当する。
【0026】そして、ポリゴナルミラー31により偏向
されたレーザビームは、前方レンズ321を透過してミ
ラー33により反射され、後方レンズ322へ向う。こ
の後方レンズ322に入射したレーザビームは、そのビ
ーム軸を被描画体11に対して垂直に向けて当該被描画
体11へと射出される。そして、この後方レンズ322
から射出されたレーザビームは、被描画体11上に結像
してスポットを形成する。
【0027】なお、ポリゴナルミラー31が等速回転す
ると、被描画体11上のスポットは、当該被描画体11
上において、図1におけるZ方向に対して垂直な主走査
方向(Y方向)に対して平行に等速移動してゆき、この
主走査方向に対して平行な仮想的な線分である第1の走
査線S1を形成する。なお、走査部30におけるfθレ
ンズ群32の光軸と被描画体11とが交わる位置が、走
査線S1の中点に相当する。また、fθレンズ群32の
後方レンズ322は、常に、レーザビームを被描画体1
1に対して垂直に向けて射出する。即ち、このfθレン
ズ群32は、テレセントリックなfθ光学系になってい
る。
【0028】第2の走査部40は、第1の走査部30と
同様の構成であり、偏向器としてのポリゴナルミラー4
1,前方レンズ421と後方レンズ422とからなるf
θレンズ群42,及びミラー43を、有している。
【0029】そして、ポリゴナルミラー41により偏向
された他方のレーザビームは、前方レンズ421に入射
し、ミラー43により反射されて後方レンズ422に入
射する。この後方レンズ422は、入射したレーザビー
ムを被描画体11上において結像させることにより、ス
ポットを形成する。なお、ポリゴナルミラー41が等速
回転すると、被描画体11上のスポットは、当該被描画
体11上において、図1のZ方向(副走査方向)に対し
て垂直な主走査方向に対して平行に等速移動してゆき、
この主走査方向に対して平行な仮想的な線分である第2
の走査線S2を形成する。なお、走査部40におけるf
θレンズ群42の光軸と被描画体11とが交わる位置
が、走査線S2の中点に相当する。
【0030】また、fθレンズ群42の後方レンズ42
2は、常に、レーザビームを被描画体11に対して垂直
に射出する。即ち、このfθレンズ群42は、テレセン
トリックなfθ光学系になっている。
【0031】このように、各走査部30,40における
fθレンズ群32,42は、夫々、テレセントリックな
光学系になっているので、各走査線S1,S2を同一直
線上に並べようとすると、各fθレンズ群32,42に
おける後方レンズ322,422同士は、物理的に干渉
してしまう。このため、後述するように、各後方レンズ
322,422は、互いに副走査方向に所定のずれ量だ
けずらされた配置になっている。従って、両走査線S
1,S2は、互いに平行であるものの同一直線上に配置
されてはいない。
【0032】なお、各走査部30,40におけるfθレ
ンズ群32,42の光軸同士は、主走査方向に関しても
互いに所定の間隔をあけて配置されている。即ち、各f
θレンズ群32,42の光軸同士は、互いに図1におけ
るY方向に関して所定の間隔をあけて配置されている。
【0033】そして、被描画体11における副走査方向
に平行な中心軸,及び,この被描画体11上における当
該中心軸によって分割された一対の矩形部分を想定する
と、一方の走査線S1は、主に一方の矩形部分上に配置
され、他方の走査線S2は、主に他方の矩形部分上に配
置されている。但し、一方の走査線S1の一部は、他方
の矩形部分上にはみ出しており、他方の走査線S2の一
部は、一方の矩形部分上にはみ出している。
【0034】図2は、この走査式描画装置の制御系を示
す概略図である。この図2に示されるように、走査式描
画装置は、各ポリゴナルミラー31,41に夫々連結さ
れた一対のポリゴンモータ35,45,及び,描画テー
ブル10に連結されたテーブル駆動部12を、備えてい
る。なお、これら描画テーブル10及びテーブル駆動部
12は、移動部に相当する。さらに、この走査式描画装
置は、これら各ポリゴンモータ35,45,テーブル駆
動部12,及び,各変調器23,24に夫々接続された
制御部50を、備えている。
【0035】この制御部50は、各ポリゴンモータ3
5,45を制御して、各ポリゴナルミラー31,41
を、互いに同期させて図1における反時計方向に夫々等
速回転させる。また、制御部50は、テーブル駆動部1
2を制御して、描画テーブル10を所定の速度で副走査
方向に等速移動させる。さらに、制御部50は、描画デ
ータに従って各変調器23,24を個別にON/OFF
制御する。
【0036】なお、各走査部30、40は、各走査線S
1、S2に沿ってレーザビームを夫々走査させるが、こ
のとき、描画テーブル10も等速移動しているので、図
1に示されるように、実際に被描画体11上に描画され
る描線Lは、主走査方向に対して僅かに傾いた線分にな
る。
【0037】そして、被描画体11上において、第1の
走査部30により描画される矩形状の領域が第1領域D
1であり、第2の走査部40により描画される矩形状の
領域が第2領域D2である。なお、これら両領域D1,
D2は、その縁辺近傍を互いに重ね合わせている。即
ち、これら両領域D1,D2によりなる広いエリアが、
いわゆるつなぎ描画されることになる。
【0038】なお、各走査部30,40は、夫々、マル
チビーム走査光学系であってもよい。即ち、この走査式
描画装置は、光分岐素子22と各変調器23,24との
間に配置された一対の図示せぬビームセパレータを備え
るとともに、各変調器23,24は、各ビームセパレー
タにより夫々分割された複数のレーザビームを個別に変
調するマルチチャネル変調器であってもよい。
【0039】この場合、被描画体11上には、第1の走
査部30により、主走査方向に対して平行な複数の走査
線S1が夫々形成され、第2の走査部40により、主走
査方向に対して平行な複数の走査線S2が夫々形成され
る。以下、各走査部30,40がマルチビーム走査光学
系である場合の例により、この走査式描画装置につい
て、さらに説明する。
【0040】図3は、被描画体上の描線を模式的に示す
図である。この図3では、図示の都合上、各走査部3
0,40毎に同時に走査されるレーザビームの本数(チ
ャネル数)nをn=4とし、そのポリゴナルミラー3
1,41の面数mをm=5とした場合の例が、示されて
いる。
【0041】第1の走査部30は、4つのスポットP1
1〜P14を、夫々、等間隔に配置された4本の走査線
に沿って移動させる。このとき、描画テーブル10は、
図3のZ方向(副走査方向)における正の向きに等速移
動しているので、これら各スポットP11〜P14は、
夫々、図3のY方向(主走査方向)に対して僅かに傾い
た4つの描線L11〜L14を描くことになる。
【0042】なお、走査線に沿った各スポットP11〜
P14の移動速度をvy[mm/s]とし、描画テーブル10
の移動速度をvz[mm/s]とすると、2次元直交座標系で
あるY−Z座標系による各描線L11〜L14の傾き
は、−vz/vyになる。
【0043】そして、ポリゴナルミラー31の一反射面
による走査により各描線L11〜L14が同時描画され
た後に、このポリゴナルミラー31における次の反射面
による走査が開始されて、各描線L11〜L14の図3
における直上に破線で示された4本の描線が同時描画さ
れることになる。
【0044】なお、ポリゴナルミラー31の各反射面に
乃至の番号を走査順に付し、各描線L11〜L14
が反射面による走査の結果描画されたとすると、これ
ら各描線L11〜L14の図3における直上に破線で示
された4本の描線は、次の反射面による走査で描画さ
れることになる。そして、図3には、反射面乃至反射
面による走査で描画されるべき各描線が順次示され、
さらに、元の反射面による次の走査で描画されるべき
各描線が示されている。これら各描線と相隣接する他の
描線との図3のZ方向における間隙は、全て同じ値p[m
m]になっている。
【0045】同様に、第2の走査部40は、4つのスポ
ットP21〜P24を、夫々、等間隔に配置された4本
の走査線に沿って移動させる。このとき、描画テーブル
10は、図3のZ方向(副走査方向)における正の向き
に等速移動しているので、これら各スポットP21〜P
24は、夫々、図3のY方向(主走査方向)に対して僅
かに傾いた4つの描線L21〜L24を描くことにな
る。なお、Y−Z座標系による各描線L21〜L24の
傾きは、−vz/vyになる。
【0046】なお、ポリゴナルミラー31の各反射面に
’乃至’の番号を走査順に付し、各描線L11〜L
14が反射面’による走査の結果描画されたとする
と、これら各描線L11〜L14の図3における直下に
破線で示された4本の描線は、前の反射面’による走
査で描画された各描線に相当する。そして、図3には、
反射面’による前回の走査により描画された描線まで
が図示されている。これら各描線と相隣接する他の描線
との図3におけるZ方向の間隙は、全て同じ値p[mm]に
なっている。
【0047】そして、一方の走査部30により描画され
る描線L11〜L14と、他方の走査部40により描画
される描線L21〜L24とが、互いにつながるために
は、以下の条件が成立していなければならない。即ち、
各走査部30,40におけるfθレンズ群32,42の
光軸が夫々被描画体11と交わる交点同士の主走査方向
における間隔をd[mm]とすると、一方側の各スポットL
11〜L14と他方側の各スポットL21〜L24と
が、夫々、−d・(vz/vy)だけずれているという条
件が成立していなければならない。
【0048】しかし、ある時点において、一方の走査部
30により描画中の各描線L11〜L14と、他方の走
査部40により描画中の各描線L21〜L24とが、つ
ながっていなくとも、これら各走査部30,40が以下
のように設定されることにより、一方の走査部30によ
り描画された各描線と、他方の走査部40により描画さ
れた各描線とは、結果的に正確につながるのである。例
えば、ある時点において、一方の走査部30により描画
されている各描線L11〜L14は、他方の走査部40
により既に描画された各描線と夫々つながればよいので
ある。
【0049】このため、各走査部30,40におけるf
θレンズ群32,42は、副走査方向に以下に説明する
ずれ量Δだけ互いにずらされて配置されていればよい。
図3に示された例では、一方のfθレンズ群32に対し
て、他方のfθレンズ群42は、図3における上方へず
らされている。この場合、一方の走査部30による走査
線に対して、他方の走査部40による走査線は、図3の
Z方向にずれ量Δだけずらされた状態になる。なお、図
3のZ方向における正の向きは、矢印の向き(図3の下
向き)になっているので、Δは、負の値になっている。
そして、このずれ量Δは、 Δ=−d・(vz/vy)+k・p (k:整数) …(1) になっていればよい。
【0050】但し、各走査部30,40が夫々マルチビ
ーム走査光学系である場合には、一方のビームセパレー
タから射出されて変調器23に入射する各レーザビーム
と、他方のビームセパレータから射出されて変調器24
に入射する各レーザビームとを、これら各ビームセパレ
ータ及び各変調器23,24のチャネル毎に対応させた
ほうがよい。
【0051】即ち、各スポットP11〜P14を夫々形
成する各レーザビームの性質は、僅かながら互いに異な
ってしまうことがあり、同様に、各スポットP21〜P
24を形成するレーザビームの性質も、僅かながら互い
に異なってしまうことがある。このため、一方の走査部
30による各描線と他方の走査部40による各描線のう
ち、互いにつながれる描線同士は、同一チャネルに対応
したレーザビームにより描画されることが望ましい。
【0052】即ち、ずれ量Δは、各走査部30,40に
おけるチャネル数(レーザビームの本数)nを考慮し
て、 Δ=−d・(vz/vy)+k・n・p …(2) であることが望ましいのである。
【0053】また、偏向器としてポリゴナルミラー3
1,41が利用されている場合には、以下の点が考慮さ
れるとよい。一般に、ポリゴナルミラーは、その各反射
面が同形状になるとともに所定の設計位置及び姿勢をと
るように、高精度に加工されている。しかし、実際の製
品においては、各反射面毎にその形状,位置及び姿勢
に、不可避的な加工誤差が生じてしまう。但し、同一ロ
ットとして製造された複数のポリゴナルミラーにおいて
は、対応する各反射面毎の加工誤差が似通っていること
が多い。
【0054】このため、一方の走査部30による各描線
と他方の走査部40による各描線のうち、互いにつなが
れる描線同士は、各ポリゴナルミラー31,41におけ
る同一反射面に対応したレーザビームにより描画される
ことが望ましい。
【0055】即ち、ずれ量Δは、各走査部30,40に
おけるポリゴナルミラー31,41の面数mを考慮し
て、 Δ=−d・(vz/vy)+k・m・p …(3) であることが望ましいのである。
【0056】さらに、これら互いにつながれる両描線同
士が、各走査部30,40における同一チャネルに対応
するとともに各ポリゴナルミラー31,41における同
一反射面に対応したレーザビームにより描画されるよう
にするためには、ずれ量Δは、 Δ=−d・(vz/vy)+k・m・n・p … (4) になっていればよい。なお、図3には、ずれ量Δが式
(4)を満たした場合の例が、示されている。この図3
の例では、式(4)において、n=4,m=5,k=−
1になっている。
【0057】このように、ずれ量Δが式(4)を満たす
ように、各走査部30,40が夫々配置されていると、
一方の走査部30により描画された各描線,及び,他方
の走査部40により描画された各描線のうち、互いにつ
ながった一対の描線は、各走査部30,40における同
一チャネルのレーザビームにより、描画されることにな
る。さらに、互いにつながったこれら両描線は、各走査
部30,40におけるポリゴナルミラー31,41にお
ける同一の反射面により、描画されることになる。
【0058】このため、これら両描線は、そのつなぎ目
がほとんど目立たない状態で、つながれることになる。
従って、両描画領域D1,D2は、一体につながれて一
つの広い描画エリアを構成することになる。即ち、この
走査式描画装置は、被描画体11上における広い描画エ
リアに対して、高精細画像を高速に描画することができ
る。
【0059】<第2実施形態>本実施形態は、上記第1
実施形態による走査式描画装置の構成において、各ポリ
ゴナルミラー31,41の位相を互いにずらすことによ
り、ずれ量Δを調整した点を、特徴としている。
【0060】上記第1実施形態において説明したよう
に、各走査部30,40により描画された各描線同士が
正確につながるためには、ずれ量Δは、式(1)を満た
していなければならない。以下、このずれ量Δの理想的
な値を特にΔidealとする。即ち、Δidealは、 Δideal=−d・(vz/vy)+k・p である。
【0061】しかし、実際のずれ量Δは、各走査部3
0,40の配置により決定されるので、これら各走査光
学装置30,40の配置における機械的制約等により、
厳密にΔidealと一致させることが難しい場合がある。
また、設置時の誤差により、実際のずれ量ΔがΔideal
に厳密に一致しないことがある。
【0062】このような場合、以下に説明するように、
各走査部30,40は、そのポリゴナルミラー31,4
1の位相を互いにずらすことにより、実際のずれ量Δが
Δid ealに厳密に一致した場合と同様に、描画を行うこ
とができる。
【0063】図4は、本実施形態の説明図であり、被描
画体11上の描線を模式的に示している。この図4にお
ける符号は、図3における符号と同様であるが、図4に
は、4つのスポット位置P21’〜P24’が、さらに
示されている。
【0064】なお、この図4において、各スポット位置
P21〜P24は、両ポリゴナルミラー31,41同士
が完全に同期して回転する場合のスポット位置を仮想的
に示している。これに対し、各スポット位置P21’〜
P24’は、一方のポリゴナルミラー31に対して他方
のポリゴナルミラー41が位相差φ(ラジアン)だけ位
相遅れした状態で、これら各ポリゴナルミラー31,4
1が等速回転した場合における実際のスポット位置を示
している。この位相差φは、δ=Δideal−Δとして、 φ=2π{(Δideal−Δ)/p}=2πδ/p …(5) に設定されている。なお、Δideal算出の際に用いられ
るkの値は、位相差φの絶対値が2πを超えないような
適当な値が選択されればよい。
【0065】なお、各走査部30,40がマルチビーム
走査光学系である場合には、第1実施形態における式
(2)に対応させて、Δidealは、 Δideal=−d・(vz/vy)+k・n・p であることが望ましい。
【0066】この場合、位相差φは、 φ=2π{(Δideal−Δ)/(n・p)}=2πδ/(n・p)…(6) に設定されるとよい。
【0067】また、各走査部30,40のポリゴナルミ
ラー31,41における反射面同士の対応を考慮する
と、第1実施形態における式(3)に対応させて、Δ
idealは、 Δideal=−d・(vz/vy)+k・m・p であることが望ましい。
【0068】この場合、位相差φは、 φ=2π{(Δideal−Δ)/(m・p)}=2πδ/(m・p)…(7) に設定されるとよい。
【0069】さらに、各走査部30,40がマルチビー
ム走査光学系である場合の各ビーム同士の対応を考慮す
るとともに、ポリゴナルミラー31,41における反射
面同士の対応を考慮すると、第1実施形態における式
(4)に対応させて、Δidealは、 Δideal=−d・(vz/vy)+k・m・n・p であることが望ましい。
【0070】この場合、位相差φは、 φ=2π{(Δideal−Δ)/(m・n・p)} =2πδ/(m・n・p) …(8) に設定されるとよい。
【0071】なお、図4には、ずれ量Δが式(8)を満
たした場合の例が、示されている。この図4の例では、
式(8)において、n=4,m=5,k=−1になって
いる。
【0072】仮に、両ポリゴナルミラー31,41が完
全に同期して回転しているとすると、一方の走査部30
による各スポットが、図4においてP11〜P14とし
て示された位置に移動した時点で、他方の走査部30に
よる各スポットは、図4において、P21〜P24とし
て示された位置をとることになる。この場合、一方の走
査部30により描画された各描線の延長上に、他方の走
査部40により描画された描線がのらなくなってしま
う。
【0073】しかし、実際には、両ポリゴナルミラー3
1,41間には位相差φが存在するので、一方の走査部
30による各スポットが、図4においてP11〜P14
として示された位置に移動した時点で、他方の走査部3
0による各スポットは、図4において、P21’〜P2
4’として示された位置をとることになるのである。
【0074】従って、一方の走査部30により描画され
た各描線は、他方の走査部40により描画された各描線
と夫々正確につながれる。より具体的には、一方の走査
部30により描画されている各描線L11〜L14は、
他方の走査部40により既に描画された各描線のうちの
対応するものと夫々つながれることになる。
【0075】<第3実施形態>本実施形態は、第1実施
形態による走査式描画装置の構成において、主走査方向
が副走査方向に対して垂直な方向から僅かに傾けられて
設定された点を特徴としている。図5は、本実施形態の
説明図であり、被描画体11上の各描線を模式的に示し
ている。この図5において破線で示された矢印Yは、第
1実施形態における主走査方向(図3におけるY)に相
当している。そして、本実施形態における主走査方向で
あるY’方向は、このY方向に対して僅かに傾けられて
いる。即ち、矢印Y’は、図5における右端が斜め下を
向くように僅かに傾けられているのである。
【0076】そして、走査部30が主走査方向に沿って
各レーザビームを走査させると、これら各レーザビーム
によるスポットP11’乃至スポットP14’は、被描
画体11上において図5のY’方向に対して平行に夫々
移動してゆく。このとき、描画テーブル10は図5のZ
方向における正の向きへ移動してゆくので、被描画体1
1上には、Z方向に対して垂直な描線L11’乃至描線
L14’が、描かれる。
【0077】同様に、走査部40が各レーザビームを走
査させると、各レーザビームによるスポットP21''乃
至スポットP24''は、被描画体11上においてY’方
向に対して平行に夫々移動してゆく。このとき、描画テ
ーブル10は図5のZ方向における正の向きへ移動して
ゆくので、被描画体11上には、Z方向に対して垂直な
描線L21’乃至描線L24’が、描かれる。
【0078】このように、これら各描線は、Z方向に対
して夫々垂直になっているので、第1実施形態において
考慮した描線の傾きを考慮する必要がなくなる。従っ
て、各走査部30,40におけるfθレンズ群32,4
2の後方レンズ322,422のずれ量Δは、 Δ=k・p …(9) であればよい。
【0079】なお、一方の走査部30による各描線と他
方の走査部40による各描線のうち、互いにつながれる
描線同士が、各変調器23,24における同一チャネル
に対応したレーザビームにより描画されるようにするた
めには、ずれ量Δは、 Δ=k・n・p …(10) であればよい。
【0080】また、一方の走査部30による各描線と他
方の走査部40による各描線のうち、互いにつながれる
描線同士が、各ポリゴナルミラー31,41における同
一反射面に対応したレーザビームにより描画されるよう
にするためには、ずれ量Δは、 Δ=k・m・p …(11) であればよい。
【0081】さらに、これら互いにつながれる両描線同
士が、各変調器23,24における同一チャネルに対応
するとともに各ポリゴナルミラー31,41における同
一反射面に対応したレーザビームにより描画されるよう
にするためには、ずれ量Δは、 Δ=k・m・n・p …(12) であればよい。
【0082】なお、各走査部30,40の配置における
機械的制約等から、ずれ量Δがこのような条件を満たし
ていない場合には、第2実施形態の場合と同様、各ポリ
ゴナルミラー31,41における位相差が調整されるこ
とにより、一方の走査部30による各描線と他方の走査
部40による描線とは、互いに正確につながれる。
【0083】即ち、式(9)に対応させて、Δ
idealを、 Δideal=k・p とした場合に、位相差φが、式(5)と同様に、 φ=2π{(Δideal−Δ)/p}=2πδ/p として設定されることにより、対応する描線同士は正確
につながれるのである。
【0084】また、各走査部30,40がマルチビーム
走査光学系である場合には、式(10)に対応させて、
Δidealを、 Δideal=k・n・p として、位相差φは、式(6)と同様に、 φ=2π{(Δideal−Δ)/(n・p)}=2πδ/
(n・p) に設定されるとよい。
【0085】また、各走査部30,40のポリゴナルミ
ラー31,41における反射面同士の対応を考慮する
と、式(11)に対応させて、Δidealを、 Δideal=k・m・p として、位相差φは、式(7)と同様に、 φ=2π{(Δideal−Δ)/(m・p)}=2πδ/
(m・p) に設定されるとよい。
【0086】さらに、各走査部30,40がマルチビー
ム走査光学系である場合の各ビーム同士の対応を考慮す
るとともに、ポリゴナルミラー31,41における反射
面同士の対応を考慮すると、式(12)に対応させて、
Δidealを、 Δideal=k・m・n・p として、位相差φは、式(8)と同様に φ=2π{(Δideal−Δ)/(m・n・p)}=2π
δ/(m・n・p) に設定されるとよい。
【0087】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の走査式
描画装置によると、各走査部により描画された描線は、
ずれることなく直線上に配置される。さらに、前記各走
査部により描画される描線が、隣接する他の走査部によ
り描画される描線と一部重複するように配置されると、
これら各描線は、相互に正確につながることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の走査式描画装置の概略構成を
示す斜視図
【図2】 第1実施形態の走査式描画装置の制御系を示
す概略図
【図3】 第1実施形態の描線を示す説明図
【図4】 第2実施形態の描線を示す説明図
【図5】 第3実施形態の描線を示す説明図
【符号の説明】
10 描画テーブル 11 被描画体 12 テーブル駆動部 21 光源 23,34 変調器 30,40 走査部 31,41 ポリゴナルミラー 32,42 fθレンズ群
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/20 505 B41J 3/00 D H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 BA49 BA56 BA61 BA68 BA71 2H045 AA53 BA22 BA26 BA32 BA36 CA64 CA97 2H097 AA03 AA13 BB01 CA17 LA09 LA10 5C072 AA03 BA17 HA02 HA06 HA09 HA13 HA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源部と、この光源部から射出された光束
    を偏向する偏向器,及び,この偏向器により偏向された
    光束を描画光束として集光して被描画体上に所定の主走
    査方向に平行な走査線を形成する結像光学系を有する走
    査部と、前記被描画体を、該被描画体の表面に沿って前
    記主走査方向と所定の角度をなした副走査方向に移動さ
    せる移動部とを備えた走査式描画装置であって、 前記結像光学系は、テレセントリックなfθ光学系であ
    り、 前記走査部を複数備え、 これら各走査部は、夫々、互いに平行な走査線を形成す
    るように配置されるとともに、その結像光学系の光軸と
    前記被描画体との交点同士が互いに主走査方向に所定の
    間隔をあけ且つ副走査方向に所定のずれ量だけずれた状
    態になるように、配置されており、 これら各走査部は、前記移動部が前記被描画体を副走査
    方向へ移動させている間に、描画光束を所定の速度で夫
    々走査させることにより、前記被描画体上において主走
    査方向に対して傾いた複数の描線を、隣接する他の走査
    部により描画された各描線のうちの所定の関係により対
    応するものと同一直線上に描画することを特徴とする走
    査式描画装置。
  2. 【請求項2】前記各走査部は、該走査部により描画され
    る描線が、隣接する他の走査部により描画される描線と
    一部重複するように、配置されたことを特徴とする請求
    項1記載の走査式描画装置。
  3. 【請求項3】前記光源部は、複数のビームを同時に射出
    するマルチビーム光源であり、 前記各走査部の偏向器は、m面の側面が光束を偏向する
    反射面として形成された正角柱状のポリゴナルミラーで
    あり、 前記各走査部は、前記光源部から射出されたn本のビー
    ムを同時に走査して前記被描画体上に副走査方向に対し
    て垂直に並んだ複数の走査線を夫々形成することによ
    り、当該被描画体上に副走査方向における間隙をpだけ
    開けて並んだ複数の描線を描画するとともに、 前記各交点同士の副走査方向における所定のずれ量Δ
    が、前記被描画体上における各描画光束の主走査方向へ
    の走査速度をvyとし、前記被描画体の副走査方向への
    移動速度をvzとし、前記各交点同士の主走査方向にお
    ける間隔をdとした場合に、kを所定の整数として、 Δ=−d(vz/vy)+k・m・n・p を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の走査式
    描画装置。
  4. 【請求項4】前記光源部は、複数のビームを同時に射出
    するマルチビーム光源であり、 前記各走査部の偏向器は、m面の側面が光束を偏向する
    反射面として形成された正角柱状のポリゴナルミラーで
    あり、 前記各走査部は、前記光源部から射出されたn本のビー
    ムを同時に走査して前記被描画体上に副走査方向に対し
    て垂直に並んだ複数の走査線を夫々形成することによ
    り、当該被描画体上に副走査方向における間隙をpだけ
    開けて並んだ複数の描線を描画するとともに、 前記被描画体上における各描画光束の主走査方向への走
    査速度をvyとし、前記被描画体の副走査方向への移動
    速度をvzとし、前記各交点同士の主走査方向における
    間隔をdとし、これら各交点同士の副走査方向における
    ずれ量をΔとした場合に、前記各走査部のポリゴナルミ
    ラーの位相差φラジアンは、kを所定の整数として、 φ=2π{−d(vz/vy)+k・m・n・p−Δ}/
    (m・n・p) 但し、−2π<φ<2π を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の走査式
    描画装置。
  5. 【請求項5】前記各走査部は、前記被描画体上において
    副走査方向に対して垂直な方向の描線を描画するよう
    に、その走査線が当該被描画体上における副走査方向に
    対して垂直な方向から夫々傾けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の走査式描画装置。
  6. 【請求項6】前記光源部は、複数のビームを同時に射出
    するマルチビーム光源であり、 前記各走査部の偏向器は、m面の側面が光束を偏向する
    反射面として形成された正角柱状のポリゴナルミラーで
    あり、 前記各走査部は、前記光源部から射出されたn本のビー
    ムを同時に走査して前記被描画体上に互いに平行な複数
    の走査線を夫々形成することにより、当該被描画体上に
    副走査方向における間隙をpだけ開けて並んだ複数の描
    線を描画するとともに、 前記各交点同士の副走査方向における所定のずれ量Δ
    が、前記被描画体上における各描画光束の主走査方向へ
    の走査速度をvyとし、前記被描画体の副走査方向への
    移動速度をvzとした場合に、kを所定の整数として、 Δ=k・m・n・p を満たすことを特徴とする請求項5記載の走査式描画装
    置。
  7. 【請求項7】前記光源部は、複数のビームを同時に射出
    するマルチビーム光源であり、 前記各走査部の偏向器は、m面の側面が光束を偏向する
    反射面として形成された正角柱状のポリゴナルミラーで
    あり、 前記各走査部は、前記光源部から射出されたn本のビー
    ムを同時に走査して前記被描画体上に互いに平行な複数
    の走査線を夫々形成することにより、当該被描画体上に
    副走査方向における間隙をpだけ開けて並んだ複数の描
    線を描画するとともに、 前記被描画体上における各描画光束の主走査方向への走
    査速度をvyとし、前記被描画体の副走査方向への移動
    速度をvzとし、前記各交点同士の副走査方向における
    ずれ量をΔとした場合に、前記各走査部のポリゴナルミ
    ラーの位相差φラジアンは、kを所定の整数として、 φ=2π(k・m・n・p−Δ)/(m・n・p) 但し、−2π<φ<2π を満たすことを特徴とする請求項5記載の走査式描画装
    置。
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